JP3164053U - 段ボール箱 - Google Patents

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勝彦 寺岡
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【課題】収容された商品の量にかかわらず、また、収容された商品を傷付けることなく、貼着された粘着テープを容易に剥がすことができる段ボール箱を提供する。【解決手段】一枚の段ボール紙から組み立てられる段ボール箱であって、側壁4の上部中央に、少なくとも下側部分が第1の切込線で、他の部分が破断誘導線で囲まれた切離可能域10を有し、上記第1の切込線の中央から下方に延出する第2の切込線が形成されていることを特徴とする。【選択図】図1

Description

本考案は、段ボール紙から組み立てられる段ボール箱に関し、詳細には、OPPテープ等の粘着テープを容易に剥がすことができる段ボール箱に関するものである。
段ボール箱は、商品の輸送から陳列までの間、複数の商品をまとめて収容する容器として、あるいは家電製品、鉢植え等の重量物商品を販売する際の包装容器として用いられている。段ボール箱は、あらかじめ下面側のフラップを折り込み底部を形成した状態で、箱内部に商品等を収納した後、一対の上面側内フラップと一対の上面側外フラップとを順次折り込み、外フラップ同士の突き合わせ部分から左右の側壁にかけて粘着テープを貼着することによって封緘するのが一般的である。
しかし、従来の段ボール箱の場合、この封緘された段ボール箱を開封するには、粘着テープの端部に爪等をたてることによりテープの端部を起こしてテープを引きはがさなければならず、手間がかかるという不都合がある。特に、安価なため近年多用されているOPP(延伸ポリプロピレン)粘着テープは、強度に優れているため比較的薄く形成され、さらにその接着力も高いことから、爪等を立ててOPP粘着テープの端部を引き起こすことは極めて困難である。
また、従来より、カッターナイフ等を用いて粘着テープを切断して段ボール箱を開封することも行われている。しかし、この場合においては、カッターナイフの取扱いに注意を要するほか、カッターナイフによって収納された商品等を傷つけてしまうおそれがあり、丁寧な作業を心がける必要がある。また、このようにカッターナイフ等を用いて開封した場合も、段ボール箱をリサイクルするために段ボール紙を再パルプ化する際には、段ボール箱に残った粘着テープを除去する必要があり、粘着テープを引き剥がす手間がかかることには変わりがない。
そこで、粘着テープを簡単に引き剥がすことができる段ボール箱として、側壁における粘着テープの端部が通常貼着される部分に切り込みを設けることで、段ボール箱の一部が切り離れる構造を有するものが提案されている(例えば特開2007−8529号公報、特開2004−175451号公報、実用新案登録第3154972号公報等参照)。これらの段ボール箱は、この切り離し部分と共に粘着テープを引き剥がすことによって、容易に粘着テープを引き剥がすことができるようにしたものである。
しかし、これらの段ボール箱においては、粘着テープを引き剥がす際に、各切り離し部分を箱の内側に押し込む必要がある。従って、段ボール箱に商品が隙間なく収納されている場合は、この切り離し部分を内側に押し込むことが難しく、また、押し込むことができたとしても、この切り離し部分の押し込みによって収納されている商品を傷付けてしまうおそれがある。
特開2007−8529号公報 特開2004−175451号公報 実用新案登録第3154972号公報
本考案はこれらの不都合に鑑みてなされたものであり、収容された商品の量にかかわらず、また、収容された商品を傷付けることなく、貼着された粘着テープを容易に剥がすことができる段ボール箱の提供を目的とするものである。
上記課題を解決するためになされた考案は、
対向する前壁及び後壁並びに対向する左右一対の側壁を有する四角筒状部と、
上記前壁及び後壁の各上縁から延出する一対の上面側外フラップと、
上記各側壁の各上縁から延出する一対の上面側内フラップと、
前壁及び後壁の各下縁から延出する一対の下面側外フラップと、
各側壁の各下縁から延出する一対の下面側内フラップと
を備え、
一枚の段ボール紙から組み立てられる段ボール箱であって、
上記側壁の上部中央に、少なくとも下側部分が第1の切込線で、他の部分が破断誘導線で囲まれた切離可能域を有し、
上記第1の切込線の中央から下方に延出する第2の切込線が形成されていることを特徴とする。
当該段ボール箱は、側壁の上部中央に、第1の切込線及び破断誘導線で囲まれた切離可能域を有しているため、この破断誘導線に沿って確実かつ容易にこの切離可能域を段ボール箱本体(側壁)から分離することができる。また、この切離可能域が側壁の上部中央に形成されているため、通常一対の上面側外フラップの突き合わせ部分に粘着テープを貼着した際に、この粘着テープの端部を切離可能域上に位置させることができる。
さらに、当該段ボール箱においては、第1の切込線の中央から下方に延出する第2の切込線が形成されているため、この第2の切込線上を指で押すことにより、この部分が内側に押し込まれ、この内側に押し込まれてできた孔部分(以下、「押込部分」ともいう。)から切離可能域を掴むことができる。すなわち、当該段ボール箱によれば、押込部分が、指が入る程度の大きさであれば十分であるため、商品が切離可能域の内側までいっぱいに収納されていても、切離可能域自体を内側に押し込むことなく、掴んで引き上げることができる。また、この押込部分が小さいため、この部分の押し込みによって収納された商品を傷付けることを抑制することができる。
上記破断誘導線が、側壁上縁と略平行に配設される上線と、この上線両端から下方に延出する一対の湾曲線とからなり、上記第1の切込線が上方側に湾曲していることが好ましい。
このように第1の切込線が上方側に湾曲していると、押込部分を内側に押し込んだ後、切離可能域を掴む際に、上方側に湾曲した第1の切込線部分が差し込んだ指の形状にフィットする。従って、当該段ボール箱によれば、切離可能域を掴みやすく、粘着テープの引き剥がし作業の作業性を高めることができる。
また、当該段ボール箱によれば、破断誘導線の上線が側壁上縁と略平行に設けられるため、この破断誘導線の上線が、縦方向の圧縮強度に影響を与えることがない。そのため、当該段ボール箱によれば縦方向に対する圧縮強度を維持することができる。従って、当該段ボール箱によれば、切離可能域が切込線及び破断誘導線で囲まれた領域として形成されているにもかかわらず、縦方向の圧縮に対して強度が高く、例えば重量物商品を梱包した段ボール箱を数段重ねて使用・保管しても通常の段ボール箱と同様な強度を有するため、変形することなく形状を維持することができ、内容物を保護することができる。
上記段ボール紙が、波状の中芯と、この中芯の表面側に積層される表ライナと、この中芯の裏面側に積層される裏ライナとを有し、上記破断誘導線の上線は中芯及び裏ライナが切断され、湾曲線の少なくとも一部はミシン目状に切断されていることが好ましい。
当該段ボール箱によれば、破断誘導線の上線は中芯及び裏ライナが切断されている、すなわち表ライナのみが残された状態であるため、引き剥がしの際に、この切離可能域を上線部分を中心に外側方向に容易に曲げることができ、その結果表ライナも引き剥がしの際に容易に裂けるため、より容易かつ確実に切離可能域を側壁(段ボール箱本体)から切り離すことができる。
また、当該段ボール箱によれば、切離可能域の上線の表ライナが残された状態であるため、第2の切込線上(押込部分)を押した際に、この押し込みとともに切離可能域が内側に押し込まれにくい。従って、当該段ボール箱によれば、切離可能域が内側に折り込まれて生じうる収容された商品の傷付けをさらに抑制することができる。
当該段ボール箱において、上記第2の切込線の延出方向先端と接し、この切込線と垂直な第3の切込線がさらに形成されているとよい。当該段ボール箱によれば、この第3の切込線が押込部分の下端となるため、押込部分の面積が広がることを抑えることができ、また、この押込部分を押した際に、より容易に押込部分が内側に折り曲がることとなる。従って、当該段ボール箱によれば、箱の強度の低下や商品の傷付けをより防止できるとともに、粘着テープの引き剥がし作業をの作業性をさらに高めることができる。
本考案において、「破断誘導線」とは、所定の形状に沿って破断されるように切れ目が設けられた線をいい、例えば、ミシン目状の線(切断されている部分とされていない部分が交互に繰り返される線)や、ライナや中芯など層状構造段ボール紙において一部の層のみを切断した線等があげられる。
以上説明したように本考案の段ボール箱によれば、収容された商品の量にかかわらず、また、収容された商品を傷付けることなく、貼着された粘着テープを容易に剥がすことができる。
本考案の一実施形態に係る段ボール箱を示す展開図である。 図1の段ボール箱を示す斜視図である。 図1の段ボール箱の段ボール紙を示す部分的断面図である。 図1の段ボール箱が有する切離可能域及び押込部分を示す平面図である。 (a)及び(b)は図1の段ボール箱の使用方法を示す参考図である。
以下、適宜図面を参照しつつ、本考案の実施の形態を詳説する。
図1及び図2の段ボール箱1は、対向する前壁2及び後壁3並びに対向する左右一対の側壁4を有する四角筒状部と、上記前壁2及び後壁3の各上縁から延出する一対の上面側外フラップ5と、上記各側壁4の各上縁から延出する一対の上面側内フラップ6と、前壁2及び後壁3の各下縁から延出する一対の下面側外フラップ7と、各側壁4の各下縁から延出する一対の下面側内フラップ8とを備えている。
この段ボール箱1は、封緘状態で直方体形状に形成され、均一な厚さの一枚の段ボール紙を用いて形成される。当該段ボール箱1のサイズとしては特に限定されず、内容物である商品の大きさ等を考慮して適宜設定される。なお、図1の段ボール箱1中の細線は折り目を示しており、これらの折り目には折り曲げを容易にする罫線加工が施されていることが好ましい。
前壁2及び後壁3は、同型及び同サイズの矩形形状を有している。一対の側壁4も同型及び同サイズの矩形形状を有している。また、前壁2、後壁3及び一組の側壁4は等しい高さに形成されており、これらによって、直方体形状を有する四角筒状部が形成される。
上記前壁2は、一対の側縁のうち側壁4と接していない側の側縁に糊代部9を備えている。当該段ボール箱1は、この糊代部9を有することで、四角筒状部を形成する際に、当該糊代部9をもう一方の側壁4の側縁と前壁2の側縁が接するように側壁4の内面に接着させることにより、四角筒状部を筒状に固定することができる。
当該段ボール箱1は、四角筒状部を形成した後、下面側内フラップ8を四角筒状部の内側に直角に折り込み、続けて下面側外フラップ7を四角筒状部の内側に直角に折り込むことで底を完成させることができる。この際、下面側外フラップ7の先端縁同士が突き合わされ、この突き合わせ部分から両側壁4の下部にかけて粘着テープを貼着させることにより段ボール箱1の底が固定される。
段ボール箱1を形成する段ボール紙としては、強度の高さ及び加工成形の容易さの観点から、図3に示されるように、波形に形成された中芯1aの表面側に積層される表ライナ1b及び裏面側に積層される裏ライナ1cを備える両面段ボールが用いられている。この際、縦方向の圧力に対して特に高い強度を有するように、中芯1aの波の尾根方向が四角筒状部(前壁2、後壁3及び側壁4)の縦方向となるように設計される。
当該段ボール箱1は、各側壁4の上部中央に、下側部分が第1の切込線Lで、また、他の部分が破断誘導線La及びLbで囲まれた舌片状の切離可能域10を有している(図4参照)。
上記破断誘導線は、側壁4上縁と略平行に配設される上線Laと、この上線La両端から下方にそれぞれ延出し、この2本の幅が狭まるように湾曲している2本(一対)の湾曲線Lbとを有している。また、上記第1の切込線Lは、上線La側(上方側)に湾曲している。さらに、当該段ボール箱1の側壁4には、上記第1の切込線Lの中央から、この切込線Lと略垂直に、かつ下方に延出する第2の切込線Lが形成されている(図4参照)。
当該段ボール箱1は、このように側壁4の上部中央に、第1の切込線L及び破断誘導線La、Lbで囲まれた切離可能域10を有しているため、確実かつ容易に切離可能域10を段ボール箱1本体(側壁4)から分離することができる。また、切離可能域10が側壁4の上部中央に形成されているため、図2に示すように、通常一対の上面側外フラップ5の突き合わせ部分に粘着テープTを貼着した際に、この粘着テープTの端部が切離可能域10上に位置させることができる。従って、当該段ボール箱1によれば、この切離可能域10上に粘着テープTの端部が位置するように貼着されることで、切離可能域10の分離と共に粘着テープTの端部が段ボール箱1から剥がれ、この粘着テープTの端部を先頭として粘着テープT全体が容易に剥がれることとなる。よって、当該段ボール箱1によれば、爪等を粘着テープTの端部に立てて無理に引き剥がすことなく、容易に粘着テープTを剥がすことができる。
さらに、当該段ボール箱1においては、第1の切込線Lの中央から下方に延出する第2の切込線Lが形成されているため、この第2の切込線L上を指で押すことにより、この部分が内側に押し込まれ、この内側に押し込まれてできた孔部分(押込部分11)から切離可能域10を掴むことができる。すなわち、当該段ボール箱1によれば、押込部分11が、指が入る程度の大きさであれば十分であるため、商品が切離可能域10の内側までいっぱいに収納されていても、切離可能域10自体を内側に押し込むことなく、掴んで引き上げることができる。また、この押込部分11が小さいため、この部分の押し込みによって収納された商品を傷付けることを抑制することができる。
この切離可能域10全体のサイズとしては、特に限定はされず、通常段ボール箱の貼着に使用される粘着テープのサイズ等に応じて適宜設定される。例えば、切離可能域10の幅(上線Laの長さ)としては、通常段ボール箱に使用される粘着テープTの幅と同等であることが好ましく、具体的には2cm以上10cm以下が好ましく、3cm以上8cm以下が特に好ましい。このように、切離可能域10の上線Laの長さを通常段ボール箱に使用される粘着テープの幅と同等又は大きいサイズとすることで、粘着テープTの端部を確実に切離可能域10上に貼着させることができる。
なお、切離可能域10の上線Laの長さは、使用される粘着テープの幅より小さくてもよい。このような切離可能域10によれば、粘着テープが切離可能域10の上部分全面を覆うように貼着されるために、破断誘導線La及びLbが設けられることによる縦方向の押圧力に対する強度の低下を防ぐことができる。更には、このように切離可能域10の上線長を小さくすることにより、切離可能域10の面積が小さくなるため、このことによっても、縦方向の圧縮強度の低下を抑えることができる。
また、切離可能域10の縦方向の長さ(上線10aに対して垂直方向の長さ)としては例えば2cm以上10cm以下が好ましく、4cm以上6cm以下が特に好ましい。切離可能域10の長さが上記下限より小さいと粘着テープTの端部を切離可能域10上に貼着させることを意識的に調整する必要がある場合があり、作業性が低下する。また、粘着テープTの端部を切離可能域10上に貼着させることができない場合が生じやすくなり、この際は、この切離可能域10が粘着テープTと共に切り剥がれなくなってしまう。一方、切離可能域10の長さが上記上限より大きいと、粘着テープTの剥がし易さは十分であるが、切離可能域10が広くなるために、当該段ボール箱1の縦方向における圧縮強度が低下することとなる。
上記破断誘導線における上線Laは、中芯1a及び裏ライナ1cが切断され(表ライナ1bが切断されずに残っている状態、図3参照)、湾曲線Lbにおいてはミシン目状に切断されている。
当該段ボール箱1によれば、破断誘導線の上線Laが中芯1a及び裏ライナ1cが切断されている、すなわち表ライナ1bのみが残された状態であるため、引き剥がしの際に、この切離可能域10を上線La部分を中心に外側方向に容易に曲げることができ、その結果表ライナ1bも引き剥がしの際に容易に裂けるため、容易かつ確実に切離可能域10を側壁4(段ボール箱1本体)から切り離すことができる。
また、当該段ボール箱1によれば、切離可能域10の上線Laの表ライナが残された状態であるため、第2の切込線L上(押込部分11)を押した際に、この押し込みとともに切離可能域10が内側に押し込まれにくい。従って、当該段ボール箱1によれば、切離可能域10が内側に折り込まれて生じうる収容された商品の傷付けをさらに抑制することができる。
また、当該段ボール箱1によれば、湾曲線Lbがミシン目状に切断されているため、切離可能域10を掴んで引き剥がす際に、この湾曲線Lbに沿って切り離れることで粘着テープTの一部が確実に引き剥がれることができる。また、当該段ボール箱1によれば、湾曲線Lbをこのようにミシン目状に設けることで一定の圧縮強度を保つことができるため強度の低下を防ぐことができる。
この湾曲線Lbのミシン目状部分における切断線と非切断線の繰り返し長さ(ピッチ幅)としては、1mm以上5mm以下であることが好ましい。湾曲線Lbにおけるピッチ幅が上記下限より小さいと縦方向の圧縮強度が低下する。逆に、湾曲線Lbのピッチ幅が上記上限より大きいと、強度は強いものの、破れにくくなるため側壁4からの切離可能域10の切り離しが困難となる。
第1の切込線Lは、上述のとおり上線La側に湾曲した曲線、具体的には円弧の一部である。なお、この第1の切込線Lを弧とした扇形部分が押込部分11に略一致する。このように第1の切込線Lが上線La側に湾曲していると、押込部分11を内側に押し込んだ後、切離可能域10を掴む際に、上線La側に湾曲した第1の切込線L部分が差し込んだ指の形状にフィットする。従って、当該段ボール箱1によれば、この湾曲した切込線L部分に指をかけることで切離可能域10を掴みやすく、粘着テープTの引き剥がし作業の作業性を高めることができる。
この第1の切込線Lの長さ(弧としての長さ)としては、特に限定されないが、2cm以上4cm以下が好ましく、2.5cm以上3.5cm以下がさらに好ましい。また、この第1の切込線Lの弧における半径としては1.5cm以上3cm以下が好ましい。第1の切込線Lをこのようなサイズとすることで、切込みを設けることによる強度の低下を最低限に抑えつつ、押込部分11が指の入る大きさとなる。
第2の切込線Lは、上述のとおり、上記第1の切込線Lの中央(弧の底)から、この切込線Lと略垂直に下方に延出するように形成されている。
この第2の切込線Lの長さとしては、上記第1の切込線Lを弧とする扇形の半径となることが好ましく、具体的には1.5cm以上3cm以下が好ましく、より具体的には約2cm程度である。第2の切込線Lをこのようなサイズとすることで、指の押し込みにより効率的に内側に曲がりやすくなる。また、このサイズとすることで、切込みを設けることによる強度の低下を最低限に抑えつつ、押込部分11が指の入る大きさとなる。
当該段ボール箱1においては、上記第2の切込線Lの延出方向先端と接し、この切込線Lの延出方向先端縁から左右方向に垂直に延出する(この切込線Lと垂直な)第3の切込線Lがさらに形成されている。
当該段ボール箱1によれば、この第3の切込線Lが押込部分11の下端となるため、押込部分11が広がりすぎることを抑え、この押込部分11の面積を小さく抑えることができ、また、この押込部分11を押した際に、より容易にこの部分が内側に折り曲がることとなる。従って、当該段ボール箱1によれば、箱の強度の低下や商品の傷付けをより防止できるとともに、粘着テープTの引き剥がし作業をの作業性をさらに高めることができる。
この第3の切込線Lの長さとしては、1mm以上1cm以下が好ましく、2mm以上6mm以下がさらに好ましい。この第3の切込線Lの長さが1mm未満の場合は、押込部分11の下方への広がりを十分に抑えることができない場合がある。逆に、この切込線L3の長さが1cmを超えると、強度が低下するおそれがある。
次に、当該段ボール箱1の使用方法について説明する。
当該段ボール箱1は、図2に示されるように、通常の段ボール箱と同様に、あらかじめ底部を形成した状態で、箱内部に商品等を収納した後、一対の上面側内フラップ6と一対の上面側外フラップ5を順次折り込み、上面側外フラップ5同士の突き合わせ部分から側壁4の上部にかけて粘着テープTを貼着することによって封緘される。
切離可能域10は、側壁4の上部中央に設けられているため、図2に示されるように、粘着テープTが切離可能域10の表面に位置するように貼着される。この際、粘着テープTは、切離可能域10の下側部分を形成する第1の切込線Lを覆わないように貼着される。なお、粘着テープTの高い貼着強度によれば、粘着テープTの一部が切離可能域10の表面に位置するように貼着されれば十分である。
この粘着テープTが貼着された段ボール箱1は、以下の手順により容易に開封することができる。まず、図5(a)に示すように、押込部分11(第2の切込線L上)に親指や人差し指等を押し当てることで、この押込部分11が段ボール箱1内部方向に折れ曲がる。この押込部分11は、第1の切込線Lと第3の切込線Lとで上下が区切られており、これらの切込線L及びLと、第2の切込線Lとにより、大きい力を要せず容易に指により折り曲げることができる。
続いて、内側に折れ曲がったこの押込部分11に指(親指や人差し指等)を差込み、切離可能域10の下部分の第1の切込線Lにこの指を引っかけて、切離可能域10を外側に上線Laを中心として折り曲げる。この際、切離可能域10は、左右の湾曲線Lbが破断誘導線であるミシン目線で形成されているため、この破断誘導線に沿って、容易に折り曲げることができる。続いて、湾曲線Lbを切り離した状態の切離可能域10を手で掴んで(図5(b)参照)、粘着テープTと共に切離可能域10を引き上げることによって、粘着テープTを容易に引き剥がすことができる。
このように当該段ボール箱1によれば、接着力の強い粘着テープTに対して爪等を立てることにより端部を引き起こす必要が無く、容易に切離可能域10の分離とともに引き剥がすことができる。また、当該段ボール箱1によれば、内側に折れ込む部分が、押込部分11のみなので、収容された商品の量にかかわらず、また、収容された商品を傷付けることなく貼着された粘着テープを容易に剥がすことができる。
なお、本考案の段ボール箱は上記実施形態に限定されるものではなく、例えば、切離可能域を片方の側壁のみに設けてもよい。また、切離可能域の一部を囲む破断誘導線において、全てをミシン目状の破断誘導線としてもよい。
以上のように、本考案の段ボール箱によれば、商品等を収容・梱包し、粘着テープ、特に粘着力の高いOPPテープ等の貼着によって一組の上面側外フラップが封緘される段ボール箱として好適に用いられる。
1 段ボール箱
1a 中芯
1b 表ライナ
1c 裏ライナ
2 前壁
3 後壁
4 側壁
5 上面側外フラップ
6 上面側内フラップ
7 下面側外フラップ
8 下面側内フラップ
9 糊代部
10 切離可能域
11 押込部分
L1 第1の切込線
L2 第2の切込線
L3 第3の切込線
La 破断誘導線(上線)
Lb 破断誘導線(湾曲線)
T 粘着テープ

Claims (4)

  1. 対向する前壁及び後壁並びに対向する左右一対の側壁を有する四角筒状部と、
    上記前壁及び後壁の各上縁から延出する一対の上面側外フラップと、
    上記各側壁の各上縁から延出する一対の上面側内フラップと、
    前壁及び後壁の各下縁から延出する一対の下面側外フラップと、
    各側壁の各下縁から延出する一対の下面側内フラップと
    を備え、
    一枚の段ボール紙から組み立てられる段ボール箱であって、
    上記側壁の上部中央に、少なくとも下側部分が第1の切込線で、他の部分が破断誘導線で囲まれた切離可能域を有し、
    上記第1の切込線の中央から下方に延出する第2の切込線が形成されていることを特徴とする段ボール箱。
  2. 上記破断誘導線が、側壁上縁と略平行に配設される上線と、この上線両端から下方に延出する一対の湾曲線とからなり、
    上記第1の切込線が上方側に湾曲している請求項1に記載の段ボール箱。
  3. 上記段ボール紙が、波状の中芯と、この中芯の表面側に積層される表ライナと、この中芯の裏面側に積層される裏ライナとを有し、
    上記破断誘導線の上線は中芯及び裏ライナが切断され、湾曲線はミシン目状に切断されている請求項2に記載の段ボール箱。
  4. 上記第2の切込線の延出方向先端と接し、この切込線と垂直な第3の切込線がさらに形成されている請求項1、請求項2又は請求項3に記載の段ボール箱。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2012232795A (ja) * 2011-05-18 2012-11-29 Nippon Film Co Ltd 包装用紙箱
WO2015189984A1 (ja) * 2014-06-13 2015-12-17 楽天株式会社 段ボール箱

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