JP3147982U - ラップアラウンドケースの開梱部構造 - Google Patents
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Abstract
【課題】シンプルな構造で、かつ開梱しやすいラップアラウンドケースの開梱部構造を提供する。【解決手段】一対の側板とその左右の内フラップ8に、破断用テープを設ける。内フラップには前記テープを略直角に横切る位置に破断開始用切れ目11が設けられ、該切れ目に隣接して前記テープの上下側に沿って破断案内用切れ目12a,12bが設けられて、破断開始用つまみ部13が形成されている。さらに前記両切れ目の間には、前記テープを斜め方向に横断する傾斜折り目線14を設けて、押し込み片15が形成されている。この押し込み片は、各外フラップ9の先端両側部の内フラップが覗ける切り欠き部9b内に形成されている。【選択図】図2
Description
この考案は、ラップアラウンドケースにおける開梱部構造に関するものである。
従来、カップラーメン、飲料等の食料品にあっては、これを複数個まとめたのち、段ボールケーサで包み込むように折り曲げた外装箱に収めて包装している。そのために箱の組み立てと同時に内容物の包装が完了するラップアラウンドケースと呼ばれる包装箱が広く採用されている。そして、この種の包装箱においては、底板の両側に起立する両長側壁の内面に破断用テープを設け、かつその長側壁に形成したH字状の切れ目よる破断開始部から長側壁を破断用テープにより切り裂いてトレー状に開梱するのが一般的である。しかし、内フラップと外フラップとを貼り合せて2重壁となっている短側面と異なり、破断用テープを貼った長側面はシングルの壁板であるので、この長側面にH字状の開封用切れ目を設けることは、長側面の圧縮強度が低下する。
そこで、従来、各内フラップの先端縁から長側面にわたって破断用テープを設けておき、一対の内フラップ間に間隙を設けると共に上下の外フラップの間に間隙を形成しておき、この間隙に対応する位置に各内フラップの破断用テープの破断開始部を露出させたものが知られている(特許文献1参照)。
これによれば、各内フラップの先端から各長側面を破断することができ、破断用テープによる帯状の破断屑も少なくすることができる。しかし、外フラップの間に間隙が形成されていることによって、外フラップと内フラップとによって閉塞される側の強度が弱いばかりか、外フラップと内フラップとによって完全に閉塞することができず、箱の内部に塵埃等が侵入するために食料品等の包装には不適である。
そこで、上下の外フラップをその中央部で互いに当接させて内フラップに重合し、各外フラップの両側に切欠きを設けて、該切欠きに対応する位置の内フラップに破断用テープによる破断開始位置となるH字状の切れ目を設けたものが知られている(特許文献2参照)。
これによれば、外フラップと内フラップとによって胴部を完全に閉塞することができ、その強度も十分に得ることができる。しかし、H字状の切れ目による破断開始位置が外フラップの切欠きに対応する位置にあるため、破断用テープによって内フラップ及び長側面を破断しても、外フラップと内フラップとが重合する位置は破断できず、箱を上半部と下半部とに分離させることが困難となる不都合がある。
かかる不都合を解消するため、前記長側面及び内フラップには、開梱時に該長側面を上半部と下半部に帯状に破断する破断テープが設けられ、各内フラップの先端部には破断部の上下側に沿って形成された一対の破断開始用切れ目による摘み部が設けられ、上下のうち少なくとも一方の外フラップの当接部の両側端部に、前記摘み部の端縁部への指掛けを可能とすべく、前記摘み部に向かって延びる複数の切れ目によって該当接部の両側端部を押し込み自在とする押し込み部が設けられ、該押し込み部は、その一部が前記摘み部の一部に重合して設けた構成の箱が提案されている(特許文献3)。
これによれば、各内フラップの先端部の上下側に沿って形成された一対の破断開始用切れ目からなる摘み部を引き出す際に、該当接部の両側端部を押し込み自在とする押し込み部は、その一部が前記摘み部の一部に重合するように設ける構成であるので、摘み部及び押し込み部を設けるために内フラップ外フラップの加工が複雑面倒であり、また摘み部を引き出す際に押し込み片の切れ目が指先に当たり、破断しにくいという不都合な点がある。
実公昭53−517号公報(第2図)
実公昭54−32742号公報(第7図)
特開2006−151440号公報(第3図)
そこで本考案は、前記特許文献3の発明をさらに改良し、ラップアラウンドケースの内フラップに形成されるテープ摘み部の構造を、シンプルで、かつ開梱しやすい構成となし、さらに、ケースの外フラップの一部を押し込み折り返すとケースが持ち運びしやすい握り部を形成でき、テープ摘み部に指が掛けやすいようにすることを目的としたものである。
前記した目的を達成するために、本考案の請求項1の考案は、
矩形状底板の前後辺に一対の側板を設け、一方の側板に前記底板と同一の大きさの天板を連接し、他方の側板に連接した糊代により、前記底板、側板及び天板を連繋して筒状胴部を形成するとともに、前記側板の左右辺に連接した一対の内フラップを内方に折り曲げ、前記底板と天板の左右辺に連設した上外フラップと下外フラップとをそれぞれ上下から内方に折り曲げて、各外フラップの先端中央部同士を互いに当接させ、各外フラップの先端両側部は切り欠いて内フラップが覗ける切り欠き部を形成し、内フラップと上外フラップ、および内フラップと下外フラップとを互いに接着して前記胴部の両端を密閉するラップアラウンド型包装箱において、
前記一対の側板とその左右の内フラップに、開梱時に該側板の上半部と下半部とに破断する帯状破断用テープ(破断部)が設けられ、
前記内フラップには前記テープを略直角に横切る位置に破断開始用切れ目が設けられ、該切れ目に隣接して前記テープの上下側に沿って破断案内用切れ目(ミシン目)が設けられて、破断開始用つまみ部が形成され、
さらに前記両切れ目の間には、前記テープを斜め方向に横断する傾斜折り目線を設けて、押し込み片が形成され、
この押し込み片は、各外フラップの先端両側部の内フラップが覗ける切り欠き部内に形成されていることを特徴とするものである。
矩形状底板の前後辺に一対の側板を設け、一方の側板に前記底板と同一の大きさの天板を連接し、他方の側板に連接した糊代により、前記底板、側板及び天板を連繋して筒状胴部を形成するとともに、前記側板の左右辺に連接した一対の内フラップを内方に折り曲げ、前記底板と天板の左右辺に連設した上外フラップと下外フラップとをそれぞれ上下から内方に折り曲げて、各外フラップの先端中央部同士を互いに当接させ、各外フラップの先端両側部は切り欠いて内フラップが覗ける切り欠き部を形成し、内フラップと上外フラップ、および内フラップと下外フラップとを互いに接着して前記胴部の両端を密閉するラップアラウンド型包装箱において、
前記一対の側板とその左右の内フラップに、開梱時に該側板の上半部と下半部とに破断する帯状破断用テープ(破断部)が設けられ、
前記内フラップには前記テープを略直角に横切る位置に破断開始用切れ目が設けられ、該切れ目に隣接して前記テープの上下側に沿って破断案内用切れ目(ミシン目)が設けられて、破断開始用つまみ部が形成され、
さらに前記両切れ目の間には、前記テープを斜め方向に横断する傾斜折り目線を設けて、押し込み片が形成され、
この押し込み片は、各外フラップの先端両側部の内フラップが覗ける切り欠き部内に形成されていることを特徴とするものである。
本考案の請求項2の考案は、
矩形状底板の前後辺に一対の側板を設け、一方の側板に前記底板と同一の大きさの天板を連接し、他方の側板に連接した糊代により、前記底板、側板及び天板を連繋して筒状胴部を形成するとともに、前記側板の左右辺に連接した一対の内フラップを内方に折り曲げ、前記底板と天板の左右辺に連設した上外フラップと下外フラップとをそれぞれ上下から内方に折り曲げて、各外フラップの先端中央部同士を互いに当接させ、各外フラップの先端両側部は切り欠いて内フラップが覗ける切り欠き部を形成し、内フラップと上外フラップおよび内フラップと下外フラップとを互いに接着して前記胴部の両端を密閉するラップアラウンド型包装箱において、
前記一対の側板とその左右の内フラップに、開梱時に該側板の上半部と下半部とに破断する帯状破断用テープ(破断部)が設けられ、内フラップの先端部には破断部の上下側に沿って形成された一対の破断開始用切れ目による摘み部が設けられ
一方の外フラップの先端縁と平行状に形成された折り目線とその端部に設けた傾斜折り目線とにより、箱内側に折り込み得るようにした押し込み片が外フラップの先端縁に形成され、
該押し込み片の一部が、組立て時に内フラップに設ける破断開始用切れ目による摘み部と重なるように形成されていることを特徴とするものである。
矩形状底板の前後辺に一対の側板を設け、一方の側板に前記底板と同一の大きさの天板を連接し、他方の側板に連接した糊代により、前記底板、側板及び天板を連繋して筒状胴部を形成するとともに、前記側板の左右辺に連接した一対の内フラップを内方に折り曲げ、前記底板と天板の左右辺に連設した上外フラップと下外フラップとをそれぞれ上下から内方に折り曲げて、各外フラップの先端中央部同士を互いに当接させ、各外フラップの先端両側部は切り欠いて内フラップが覗ける切り欠き部を形成し、内フラップと上外フラップおよび内フラップと下外フラップとを互いに接着して前記胴部の両端を密閉するラップアラウンド型包装箱において、
前記一対の側板とその左右の内フラップに、開梱時に該側板の上半部と下半部とに破断する帯状破断用テープ(破断部)が設けられ、内フラップの先端部には破断部の上下側に沿って形成された一対の破断開始用切れ目による摘み部が設けられ
一方の外フラップの先端縁と平行状に形成された折り目線とその端部に設けた傾斜折り目線とにより、箱内側に折り込み得るようにした押し込み片が外フラップの先端縁に形成され、
該押し込み片の一部が、組立て時に内フラップに設ける破断開始用切れ目による摘み部と重なるように形成されていることを特徴とするものである。
そして本考案の請求項3の考案は、
矩形状底板の前後辺に一対の側板を設け、一方の側板に前記底板と同一の大きさの天板を連接し、他方の側板に連接した糊代により、前記底板、側板及び天板を連繋して筒状胴部を形成するとともに、前記側板の左右辺に連接した一対の内フラップを内方に折り曲げ、前記底板と天板の左右辺に連設した上外フラップと下外フラップとをそれぞれ上下から内方に折り曲げて、各外フラップの先端中央部同士を互いに当接させ、各外フラップの先端両側部は切り欠いて内フラップが覗ける切り欠き部を形成し、内フラップと上外フラップ、および内フラップと下外フラップとを互いに接着して前記胴部の両端を密閉するラップアラウンド型包装箱において、
前記一対の側板とその左右の内フラップには、開梱時に該側板の上半部と下半部とに破断する帯状破断用テープ(破断部)が設けられ、内フラップの先端部には破断部の上下側に沿って形成された一対の破断開始用切れ目による摘み部が設けられ、
前記内フラップには前記テープを略直角に横切る位置に破断開始用切れ目が設けられ、該切れ目に隣接して前記テープの上下側に沿って破断案内用切れ目(ミシン目)が設けられて、破断開始用つまみ部が形成され、
さらに前記両切れ目間には、前記テープを斜め方向に横断する傾斜折り目線を設けて、押し込み片が形成され、
これらの破断開始用切れ目、破断案内用切れ目、破断開始用つまみ部、押し込み片は、何れも各外フラップの先端両側部の内フラップが覗ける切り欠き部内に形成され、
一方の外フラップの先端縁と平行状に形成された折り目線と端部傾斜折り目線とによって、箱内側に折り込み得るようにした押し込み片が外フラップの先端縁に形成され、
該押し込み片の一部が、内フラップ先端に設ける破断開始用切れ目による摘み部と重なるように形成されていることを特徴とするものである。
矩形状底板の前後辺に一対の側板を設け、一方の側板に前記底板と同一の大きさの天板を連接し、他方の側板に連接した糊代により、前記底板、側板及び天板を連繋して筒状胴部を形成するとともに、前記側板の左右辺に連接した一対の内フラップを内方に折り曲げ、前記底板と天板の左右辺に連設した上外フラップと下外フラップとをそれぞれ上下から内方に折り曲げて、各外フラップの先端中央部同士を互いに当接させ、各外フラップの先端両側部は切り欠いて内フラップが覗ける切り欠き部を形成し、内フラップと上外フラップ、および内フラップと下外フラップとを互いに接着して前記胴部の両端を密閉するラップアラウンド型包装箱において、
前記一対の側板とその左右の内フラップには、開梱時に該側板の上半部と下半部とに破断する帯状破断用テープ(破断部)が設けられ、内フラップの先端部には破断部の上下側に沿って形成された一対の破断開始用切れ目による摘み部が設けられ、
前記内フラップには前記テープを略直角に横切る位置に破断開始用切れ目が設けられ、該切れ目に隣接して前記テープの上下側に沿って破断案内用切れ目(ミシン目)が設けられて、破断開始用つまみ部が形成され、
さらに前記両切れ目間には、前記テープを斜め方向に横断する傾斜折り目線を設けて、押し込み片が形成され、
これらの破断開始用切れ目、破断案内用切れ目、破断開始用つまみ部、押し込み片は、何れも各外フラップの先端両側部の内フラップが覗ける切り欠き部内に形成され、
一方の外フラップの先端縁と平行状に形成された折り目線と端部傾斜折り目線とによって、箱内側に折り込み得るようにした押し込み片が外フラップの先端縁に形成され、
該押し込み片の一部が、内フラップ先端に設ける破断開始用切れ目による摘み部と重なるように形成されていることを特徴とするものである。
本考案のケースは、内部への塵埃の侵入を確実に防止でき、かつ破断用テープにより容易に開梱できる。そしてケースの長側面に開封口を設けずに、短側面の内フラップに開封口を設けたので、輸送用として使用される包装箱の圧縮強度の劣化を防止できる利点があり、また、短側面にケースが持ち運びしやすい握り部を形成できる利点がある。
さらに開梱後直ちに陳列用トレーとして使用できるので、包装資材が節約でき経済的であり、手間も省け、従来のものに較べて実用上の効果に優れるものである。なお、本考案ケースの内フラップには前記テープを略直角に横切る位置に破断開始用切れ目が設けられ、該切れ目に隣接して前記テープの上下側に切れ目(ミシン目)が設けられて、破断開始用つまみ部が形成され、さらに前記両切れ目の間には、前記テープを斜め方向に横断する傾斜折り目線を設けて押し込み片を形成するため、内フラップの加工は容易に行うことができる。
また、本考案の外フラップは外フラップの先端縁と平行状に形成された折り目線とその端部の設けた傾斜折り目線とによって、箱内側に折り込まれて把持部となる押し込み片が外フラップの先端縁に形成され、該押し込み片は内フラップの切れ目と重なるように形成するものであるから、外フラップの加工も容易に行うことができる。
さらに開梱後直ちに陳列用トレーとして使用できるので、包装資材が節約でき経済的であり、手間も省け、従来のものに較べて実用上の効果に優れるものである。なお、本考案ケースの内フラップには前記テープを略直角に横切る位置に破断開始用切れ目が設けられ、該切れ目に隣接して前記テープの上下側に切れ目(ミシン目)が設けられて、破断開始用つまみ部が形成され、さらに前記両切れ目の間には、前記テープを斜め方向に横断する傾斜折り目線を設けて押し込み片を形成するため、内フラップの加工は容易に行うことができる。
また、本考案の外フラップは外フラップの先端縁と平行状に形成された折り目線とその端部の設けた傾斜折り目線とによって、箱内側に折り込まれて把持部となる押し込み片が外フラップの先端縁に形成され、該押し込み片は内フラップの切れ目と重なるように形成するものであるから、外フラップの加工も容易に行うことができる。
(第1の実施例)
次に本考案の最適な実施例を、図面を参照して具体的に説明する。図1は本考案の第1の実施例であるラップアラウンドケース1による包装状態の斜視図、図2は本ケースの短側面の説明図である。また図3は本ケースの展開図であって、従来のラップアラウンドケースと同様に段ボールシート等の厚紙2をダイカットして形成されている。
次に本考案の最適な実施例を、図面を参照して具体的に説明する。図1は本考案の第1の実施例であるラップアラウンドケース1による包装状態の斜視図、図2は本ケースの短側面の説明図である。また図3は本ケースの展開図であって、従来のラップアラウンドケースと同様に段ボールシート等の厚紙2をダイカットして形成されている。
図3の展開図において、符号3は矩形状底板、4と5は前記底板の前後辺に設けた一対の側板を示している。符号6は、一方の側板5に連設した天板である。この天板は、図示のように、前記底板と同一の大きさに形成されている。符号7は他方の側板4に連接した糊代であって、底板3、天板6及び左右一対の側板4、5を筒状に連繋して胴部を形成するためのものである。
同じく図3において、前記側板の左右辺には一対の内フラップ8,8がそれぞれ設けられている。また前記底板3と天板6の左右辺には下外フラップと上外フラップ9が設けられている。これら各外フラップは、図1及び図2に示しように、組立時にはそれぞれ上下から内方に折り曲げて、各外フラップの先端中央の突出部9aが当接し、また両側の切り欠き部9bから内フラップが覗けるように前記内フラップ8、8の上に重ねて、前記胴部の両端が密閉できるように設定されている。
一対の側板4、5とその左右の内フラップ8,8には開梱時に該側板の上半部と下半部とに破断する破断用テープ(帯状切断部)10が設けられている。さらに、前記左右の内フラップ8、8には前記テープ10を略直角に横切る位置に、破断開始用切れ目11が設けられている。また、該切れ目11に隣接して前記テープの上下側に沿って破断案内用切れ目(ミシン目でもよい)12a、12bを設けて破断開始用つまみ部13が形成されている。
前記両切れ目12a、12b間には、前記テープ10を斜め45度方向に横断する傾斜折り目線14を設けて、押し込み片15が形成されている。この破断開始用切れ目11、破断案内用切れ目12a,12b、破断開始用つまみ部13、押し込み片15等は、何れも各外フラップの先端両側部の内フラップが覗ける切り欠き部9b内に形成されている(図1、図2参照)。符号9cで示す切り欠きは、押し込み片15の位置を容易に認識させるための目印である。
従って、破断開始用切れ目11、破断案内用切れ目12a,12b、破断開始用つまみ部13、押し込み片15は全て露出しているから、開梱時に、一方の内フラップ8に設けた破断開始用切れ目11に指を押し込み、破断開始用つまみ部13を引き出して図4のように開梱する。反対側も同様に、円滑に開梱することができる。
このような手順で、帯状破断用テープ10を破断方向に引っ張ることにより、包装箱の側板の上半部と下半部とに分断して開梱することができる。
このような手順で、帯状破断用テープ10を破断方向に引っ張ることにより、包装箱の側板の上半部と下半部とに分断して開梱することができる。
(第2の実施例)
図5は本考案の第2の実施例であるラップアラウンドケースの展開図である。この実施形態のケースは、図1のケース(第1の実施例)の破断開始用つまみ部13と異なり、内フラップ8の先端部に、破断開始用摘み部23が設けられている。
また、一方の外フラップの突出部の先端縁9aと平行状に形成された折り目24と、該折り目の端部に対して45度をなす端部傾斜折り目25a,25bが形成され、箱内側に折り込まれて把持部となる押し込み片26が形成されている。この個所以外の、例えば破断用テープ(帯状切断部)10の位置は、前記第1の実施形態と差異はないので、説明は省略する。
図5は本考案の第2の実施例であるラップアラウンドケースの展開図である。この実施形態のケースは、図1のケース(第1の実施例)の破断開始用つまみ部13と異なり、内フラップ8の先端部に、破断開始用摘み部23が設けられている。
また、一方の外フラップの突出部の先端縁9aと平行状に形成された折り目24と、該折り目の端部に対して45度をなす端部傾斜折り目25a,25bが形成され、箱内側に折り込まれて把持部となる押し込み片26が形成されている。この個所以外の、例えば破断用テープ(帯状切断部)10の位置は、前記第1の実施形態と差異はないので、説明は省略する。
この実施例も、組立時に前記底板、側板及び天板を連繋して筒状胴部を形成するとともに、前記側板の左右辺に連接した一対の内フラップを内方に折り曲げ、前記底板と天板の左右辺に連設した上外フラップと下外フラップとをそれぞれ上下から内方に折り曲げて、各外フラップの先端中央部同士を互いに当接させ、各外フラップの先端両側部は切り欠いて内フラップが覗ける切り欠き部を形成し、内フラップと上外フラップおよび内フラップと下外フラップとを互いに接着して前記胴部の両端を密閉する。
この第2実施例の場合、外フラップ9の先端に形成された押し込み片26を指で箱の内側に折り返すと、折り返した部分は持ち運びしやすい握り部27として形成できる点である。よって、この折り返した部を握り部27として、第2の実施例であるラップアラウンドケースを掴んで容易に持ち運びができるものとなる(図7)。
そして、ケースを開梱する時に図5のように破断開始用摘み部23が内フラップから分離し、その分離した摘み部23を引っ張ることにより、帯状破断用テープ10によって、包装箱の上半部と下半部とに分断して直ちに陳列用トレーとして使用できることができる。
(第3の実施例)
なお、図示は省略したが、第2の実施例の外フラップを第1の実施例の外フラップに適用して、持ち運びしやすい握り部27を形成することも可能である。
なお、図示は省略したが、第2の実施例の外フラップを第1の実施例の外フラップに適用して、持ち運びしやすい握り部27を形成することも可能である。
また、本考案のケースの破断部は、破断用テープに代えて、図示省略した段ボールライナーに施される不連続の切れ目よりなるライナーカットでもよい。
1ケース
3 底板
4 、5 側板
6 天板
7 糊代
8 内フラップ
9 外フラップ
10 破断用テープ(切断部)
11 破断開始用切れ目
12 破断案内用切れ目
13 破断開始用つまみ部
14 傾斜折り目線
15 押し込み片
23 破断開始用つまみ部
24 折り目
25 端部傾斜折り目
26 押し込み片
27 握り部
3 底板
4 、5 側板
6 天板
7 糊代
8 内フラップ
9 外フラップ
10 破断用テープ(切断部)
11 破断開始用切れ目
12 破断案内用切れ目
13 破断開始用つまみ部
14 傾斜折り目線
15 押し込み片
23 破断開始用つまみ部
24 折り目
25 端部傾斜折り目
26 押し込み片
27 握り部
Claims (3)
- 矩形状底板の前後辺に一対の側板を設け、一方の側板に前記底板と同一の大きさの天板を連接し、他方の側板に連接した糊代により前記底板、側板及び天板を連繋して筒状胴部を形成するとともに、前記側板の左右辺に連接した一対の内フラップを内方に折り曲げ、前記底板と天板の左右辺に連設した上外フラップと下外フラップとをそれぞれ上下から内方に折り曲げて、各外フラップの先端中央部同士を互いに当接させ、各外フラップの先端両側部は切り欠いて内フラップが覗ける切り欠き部を形成し、内フラップと上外フラップおよび内フラップと下外フラップとを互いに接着して前記胴部の両端を密閉するラップアラウンド型包装箱において、
前記一対の側板とその左右の内フラップに、開梱時に該側板の上半部と下半部とに破断する帯状破断部が設けられ、
前記内フラップには前記破断部を略直角に横切る位置に破断開始用切れ目が設けられ、該切れ目に隣接して前記破断部の上下側に沿って破断案内用切れ目が設けられて、破断開始用摘み部が形成され、
さらに前記両切れ目の間には前記破断部を斜め方向に横断する傾斜折り目線を設けて、押し込み片が形成され、
この押し込み片は、外フラップの先端両側部の切り欠き内に形成されていることを特徴とするラップアラウンドケースの開梱部構造。 - 矩形状底板の前後辺に一対の側板を設け、一方の側板に前記底板と同一の大きさの天板を連接し、他方の側板に連接した糊代により前記底板、側板及び天板を連繋して筒状胴部を形成するとともに、前記側板の左右辺に連接した一対の内フラップを内方に折り曲げ、前記底板と天板の左右辺に連設した上外フラップと下外フラップとをそれぞれ上下から内方に折り曲げて、各外フラップの先端中央部同士を互いに当接させ、各外フラップの先端両側部は切り欠いて内フラップが覗ける切り欠き部を形成し、内フラップと上外フラップおよび内フラップと下外フラップとを互いに接着して前記胴部の両端を密閉するラップアラウンド型包装箱において、
前記一対の側板とその左右の内フラップには、開梱時に該側板の上半部と下半部とに破断する帯状破断部が設けられ、内フラップの先端部には前記破断部の上下側に沿って形成された一対の破断開始用切れ目による摘み部が設けられ、
一方の外フラップの先端縁と平行状に形成された折り目線とその端部に設けた端部傾斜折り目線とによって、箱内側に折り込み得るようにした押し込み片が外フラップ先端縁に形成され、
該押し込み片の一部が、組立て時に内フラップに設ける破断開始用切れ目による先端の摘み部と重なるように形成されていることを特徴とするラップアラウンドケースの開梱部構造。 - 矩形状底板の前後辺に一対の側板を設け、一方の側板に前記底板と同一の大きさの天板を連接し、他方の側板に連接した糊代により前記底板、側板及び天板を連繋して筒状胴部を形成するとともに、前記側板の左右辺に連接した一対の内フラップを内方に折り曲げ、前記底板と天板の左右辺に連設した上外フラップと下外フラップとをそれぞれ上下から内方に折り曲げて、各外フラップの先端中央部同士を互いに当接させ、各外フラップの先端両側部は切り欠いて内フラップが覗ける切り欠き部を形成し、内フラップと上外フラップおよび内フラップと下外フラップとを互いに接着して前記胴部の両端を密閉するラップアラウンド型包装箱において、
前記一対の側板とその左右の内フラップには、開梱時に該側板の上半部と下半部とに破断する帯状破断部が設けられ、内フラップの先端部には前記破断部の上下側に沿って形成された一対の破断開始用切れ目による摘み部が設けられ、
一方の外フラップの先端縁と平行状に形成された折り目線とその端部に設けた傾斜折り目線とにより、箱内側に折り込み得るように押し込み片が外フラップの先端に形成され、
該押し込み片の一部が、内フラップ先端に設ける破断開始用切れ目による摘み部と重なるように形成されていることを特徴とするラップアラウンドケースの開梱部構造。
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JP2011255958A (ja) * | 2010-05-12 | 2011-12-22 | Rengo Co Ltd | 包装展示兼用箱 |
JP2021011320A (ja) * | 2020-11-05 | 2021-02-04 | 王子ホールディングス株式会社 | 包装箱 |
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