JP2003246314A - 段ボール組箱 - Google Patents

段ボール組箱

Info

Publication number
JP2003246314A
JP2003246314A JP2002046257A JP2002046257A JP2003246314A JP 2003246314 A JP2003246314 A JP 2003246314A JP 2002046257 A JP2002046257 A JP 2002046257A JP 2002046257 A JP2002046257 A JP 2002046257A JP 2003246314 A JP2003246314 A JP 2003246314A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
opening
flap
box
peeling
adhesive
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2002046257A
Other languages
English (en)
Inventor
Masanori Uematsu
正則 植松
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Teikoku Seiyaku Co Ltd
Original Assignee
Teikoku Seiyaku Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Teikoku Seiyaku Co Ltd filed Critical Teikoku Seiyaku Co Ltd
Priority to JP2002046257A priority Critical patent/JP2003246314A/ja
Publication of JP2003246314A publication Critical patent/JP2003246314A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Cartons (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 段ボール等の厚紙よりなり、上部開口部が側
壁に連なる4枚の上下フラップによって構成され、上部
フラップと下部フラップとを折り曲げたときに相対向す
る両フラップを接着剤により接着し封緘する箱蓋を有す
る段ボール箱等の組箱において、接着された上下フラッ
プからなる箱蓋を開封するに際し、僅かな力で上下フラ
ップを破損することなく、容易に開封し得る組箱の提
供。 【解決手段】 上部フラップに開封破断用の切り込み剥
離線を設け、上部フラップの左右両サイドの接着剤塗布
部を開封用の剥離部とし、接着剤非塗布部を開封部とし
て区画分けしてあることを特徴とする段ボール等の組箱
であり、開封する場合にあたっては、上部フラップの接
着剤非塗布部である開封部を引き上げ(持ち上げ)開封
することで、上部フラップは開封破断用の剥離線の破断
により、下部フラップと接着している剥離部と、開封部
が分離し、僅かな力で、容易な開封が確保される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、商品の輸送保管等
の荷役に使用する段ボール箱などの組箱に係り、詳細に
は、開封時の取り扱いが容易な段ボール箱等の組箱に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来から商品の輸送、保管には段ボール
等の厚紙により形成した組箱が使用されている。一般に
このような段ボール箱等の組箱は、通常、上部開口部が
4側壁に連なる4枚の上下フラップ(内外フラップと称
されることもある)によって構成され、上部フラップと
下部フラップとを折り曲げたときに相対向する両フラッ
プを接着剤により接着し封緘する手段がとられている。
【0003】この場合の上部開口部における封緘は、輸
送中または市場での自然開封による商品の破損の防止、
商品の欠損あるいは異物、昆虫等の混入または侵入を防
ぐために、上部フラップと下部フラップとを接着剤によ
り強固に封緘されている。すなわち、このような段ボー
ル箱等を接着剤で封緘する場合には、従来の封緘機で
は、下部フラップ上面または上部フラップ裏面にホット
メルト接着剤を1〜10本程度線状に、または複数の点
状に塗布して、上下フラップを圧着することで封緘して
いる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】したがって、段ボール
箱等の上下フラップ部が強固に封緘されているときは、
開封時には接着強度が強すぎて、上部フラップあるいは
下部フラップを破壊して開封しなければならず、今日の
資源のリサイクルが求められている現状下では、使用済
みの段ボール箱の再使用ができず、資源の損失が生じて
いた。さらに、材質破壊を伴うほどの強い力で開封しな
ければならないことより、女性や高齢者では開封できな
い場合を生じる問題点があった。
【0005】そのため、封緘の強度をコントロールする
方法として接着剤の塗布量(塗布面積)を増減すること
が考えられるが、組箱の材質等のバラツキにより接着剤
の塗布量の増減が必ずしも接着強度の増減と一致せず、
そのコントロールが難しく、また接着強度が低くなりす
ぎた場合には、箱蓋の自然開封の問題を生じる。
【0006】本発明は上記の様な問題を解決するために
なされたものであり、箱蓋の封緘の接着強度は従来通り
強固になしうると共に、上下フラップの対向接着部分を
剥がして箱蓋を開封する際に、僅かな力であっても容易
に行うことができる段ボール等の組箱を提供することを
課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決するた
めの請求項1に記載の本発明は、段ボール等の厚紙より
なり、上部開口部が側壁に連なる4枚の上下フラップに
よって構成され、上部フラップと下部フラップとを折り
曲げたときに相対向する両フラップを接着剤により接着
し封緘する箱蓋を有する段ボール箱等の組箱において、
上部フラップに開封破断用の切り込み剥離線を設け、上
部フラップの左右両サイドの接着剤塗布部を開封用の剥
離部とし、接着剤非塗布部を開封部として区画分けして
あることを特徴とする段ボール等の組箱である。
【0008】すなわち、本発明の段ボール等の組箱は、
上部フラップの左右両サイドには接着剤塗布部としての
剥離部と、中央部には接着剤の非塗布部としての開封部
とが設けられ、両者を開封破断用の切り込み剥離線で区
画分けされていることより、組箱の上部開口部を構成す
る箱蓋部分を開封する場合にあたっては、上部フラップ
の接着剤非塗布部である開封部を引き上げ(持ち上げ)
開封することで、上部フラップは開封破断用の剥離線の
破断により、下部フラップと接着している剥離部と、開
封部が分離することとなる。したがって、僅かな力であ
っても容易に開封できる特徴を有するものである。
【0009】この場合の上部フラップに設けられる開封
破断用の切り込み剥離線は、上部フラップを剥離部と、
開封部の両者に破断分離し得る形状を有していればよ
い。したがって請求項2に記載の本発明は、上部フラッ
プに設ける開封破断用の切り込み剥離線の形状が、直線
状または連続した波形、山形、鋸歯状の屈曲する線形状
であることを特徴とする。
【0010】また、請求項3に記載の本発明は、開封破
断用の切り込み剥離線が、上部フラップの厚み方向に貫
通している切り込み線で構成されたものであり、さら
に、請求項4に記載の本発明は、当該開封破断用の切り
込み剥離線が、フラップの厚み方向の途中まで切り込ま
れたハーフカット線であることを特徴とする。
【0011】
【発明の実施の形態】以下に、図面を参照にしながら、
本発明をさらに詳細に説明する。図1に、本発明が提供
する輸送用の段ボール箱の一実施例を斜視図で示した。
図中、段ボール箱1は、段ボール等の厚紙よりなり、上
部開口部は、側壁に連なる、各一対の上部フラップ2、
2と、下部フラップ3、3とにより構成されている。通
常の場合においては、かかる上部開口部の封緘は、上部
フラップ2と、下部フラップ3とを折り曲げたときに相
対向する面にホットメルト接着剤を1〜10本程度線状
に、あるいは複数の点状に塗布した後、上下フラップを
圧着することで行われている。
【0012】本発明の組箱は、上記の構成に基づく箱蓋
において、上部フラップ2に開封破断用の切り込み剥離
線4を設け、上部フラップ2の左右両サイドの接着剤塗
布部を開封用の剥離部5、5とし、接着剤非塗布部を開
封部6、6として区画分け形成したものである。
【0013】かかる組箱の封緘に際しては、上部フラッ
プ2と下部フラップ3との接着面側に、上部フラップ2
に設けた剥離部5を被覆するようホットメルト接着剤1
0を塗布した後、上部フラップ2および下部フラップ3
を圧着して封緘が完了する。したがって、開封を行う場
合には、上部フラップ2に設けた開封部6を引き上げる
(持ち上げる)ことにより、上部フラップ2に設けた剥
離部5は下部フラップ3に接着剤10を介して接着(密
着)していることより、上部フラップに設けた開封用の
切り込み剥離線4で破断され、開封部6と共に引き上げ
られることなく引き剥がされることとなり、それほど強
い力を必要としないで、簡単に開封することが可能とな
る。
【0014】かかる開封の状態を示した本実施例を図2
として示した。すなわち、図2に示した実施例における
封緘部の開封状態は、2組の上部フラップ2の内、一方
の上部フラップ(図中にあっては、左サイドの上部フラ
ップ)を開封した段階での状態を示している。本実施例
では、封緘部の開封は、上部フラップ2を手指により引
き上げる(持ち上げる)ことにより行われるが、手指を
上部フラップ部分に容易に懸けることができるよう上部
フラップ2には破断誘導部11が切り込み剥離線12に
より設けられている。開封に際しては、最初に上部フラ
ップに設けられた破断誘導部11を手指により押し下げ
て開口誘導部13を開け、当該開口誘導部13に相当す
る上部フラップ2に手指を懸けた後、上部フラップ2を
引き上げる。その結果、上部フラップ2の引き上げに伴
って、剥離部5は下部フラップ3に接着剤10(図示せ
ず)を介して接着(密着)していることより、上部フラ
ップに設けた開封用の切り込み剥離線4で破断される。
したがって、剥離部5は上部フラップ2の開封部6と共
に引き上げられることなく下部フラップ3に接着されて
残ることとなる。一方、剥離部5を破断した開封部6で
ある上部フラップは、下部フラップ3に接着されていな
いことから何の抵抗もなく、極めてスムースに引き上げ
られ、封緘部が簡単に開封されることとなる。
【0015】この実施例においては、上部フラップ2、
2の両者に破断誘導部11を切り込み剥離線12で形成
してあるが、破断誘導部11は一方の上部フラップのみ
に設けたものであってもよいことはいうまでもない。ま
た、かかる破断誘導部11の形状は、特に限定されるも
のではなく、封緘部の開封に先立ち、手指の押し下げに
より上部フラップを破断して開口誘導部13を形成し、
上部フラップ2に手指が容易に掛けることができるに十
分な形状を有していればよい。なお、開口誘導部13を
形成する切り込み剥離線12は、上部フラップにおいて
剥離部および開封部を区画分けするのに設けた切り込み
剥離線と同様の剥離線で形成される。
【0016】本発明においては、上部フラップに設ける
剥離部および開封部を区画分けする開封破断用の切り込
み剥離線の形状は、上部フラップの開封時において、上
部フラップの左右両サイドで開封用の剥離部を破断形成
させ、その結果上部フラップと分離することにより上部
フラップ中央部に開封部を区画形成させ得る形状を採る
限り、種々の形状を採用することができる。
【0017】図3に、上記の実施例で採用した開封破断
用の切り込み剥離線の形状を、上部フラップの概略図に
より示した。すなわち、本実施例においては、上部フラ
ップ2a、2bの端部30をほぼ3等分し、その該当2
箇所より折り曲げ方向に2本の垂直線をフラップの長さ
方向に1/3〜1/4程度設けた後、フラップの折り曲
げ部の両端31a、31bを結んだ形状としてある。な
お、図中11は破断誘導部であり、12は破断誘導部の
切り込み剥離線である。
【0018】すなわち、本実施例においては、上部フラ
ップ2の端部30で、そのフラップ全長(w)を概略3
等分してほぼ長さの等しいa,bおよびcの間隔幅に分
け、それぞれ1/3に該当する2箇所からフラップの長
さ(h)の1/3〜1/4程度(図中d)までフラップ
の折り曲げ方向に垂直線を延ばした後、フラップ2の折
り曲げ部の両端31a、31bを結んだ形状としてあ
る。
【0019】図4に、他の実施例に基づく上部フラップ
2に設けた剥離部5および開封部6を区画分けする開封
破断用の切り込み剥離線4の形状を示した。本実施例で
は上記で説明した実施例と同様に、上部フラップ2の端
部30で、そのフラップ全長(w)を概略3等分して
a,bおよびcの等間隔幅に分けて、それぞれ1/3に
該当する2箇所から開封破断用の切り込み剥離線4を設
けているが、上記実施例とは異なり、該当箇所から直
接、上部フラップ2の折り曲げ部の両端31a、31b
を直接結んだ形状としてある。なお、この場合にあって
は、上部フラップ2の折り曲げ部の両端31a、31b
まで結ぶ剥離線4の形状は、本実施例のように直線的な
ものに限らず、幾分丸みをもった曲線であってもよいこ
とはいうまでもない。なお、図中11は破断誘導部であ
り、12は破断誘導部の切り込み剥離線である。
【0020】図5に、さらに別の実施例に基づく上部フ
ラップに設けた剥離部および開封部を区画分けする開封
破断用の切り込み剥離線の形状を示した。本実施例で
は、上記の実施例と同様に上部フラップの端部30で、
そのフラップ全長(w)を概略3等分してa,bおよび
cの等間隔幅に分け、それぞれ1/3に該当する該当2
箇所より折り曲げ方向に2本の垂直線を、上部フラップ
2の長さ方向に1/2〜2/3程度の長さで設けた後、
フラップ端部30と平行に直線を延ばし、フラップの両
サイド端部32a、32bを結んだ形状としてある。な
お、図中11は破断誘導部であり、12は破断誘導部の
切り込み剥離線である。
【0021】上記の各実施例では、上部フラップ2の端
部30は、いずれもそのフラップ全長(w)を概略3等
分してその1/3に相当する該当箇所より開封破断用の
切り込み剥離線4を設けているが、例えば図3におい
て、フラップ端部30に設ける開封破断用の切り込み剥
離線4の開始部を短くすること(すなわち図中、aおよ
びcの長さを短くすること)もできる。かかる実施例を
図6に示した。本実施例においては、上部フラップ2の
端部30に設ける開封用の切り込み剥離線4の開始部
を、幾分上部フラップの両サイド端部32aおよび32
b側に近づけ、図中aおよびcの長さを短くすることに
伴い、切り込み剥離線4の開始部の該当箇所からフラッ
プの折り曲げ方向に伸びる垂直線の長さ(d)は、図3
に示した実施例よりも幾分長めとして、剥離部に接着剤
10を塗布するのに十分な大きさを確保してある。この
実施例のように、例えば上部フラップ2の端部30にお
けるaおよびcの長さを短くすることにより、上下フラ
ップを接着剤により圧着封緘する場合、あるいは当該封
緘された段ボール箱を積み上げた場合においても、封緘
部の耐圧強度が向上しているものであり、流通時の封緘
部の自然開封を防止し得る利点を有している。
【0022】なお、この場合においては、結果的には上
部フラップ2に設けた剥離部5の面積が小さなものとな
り、剥離部5へのホットメルト接着剤10の塗布は、剥
離部5以外の開封部6まで少量掠める事態も発生する。
しかしながら、開封部6に掠められたホットメルト接着
剤10の存在により、局部的な荷重が剥離線4部分にか
かったとしても、上下フラップの接着は強固になされて
おり、剥離線4部分での破断が生じず、結果的に流通過
程での自然開封の防止にもつながる利点を有することと
もなる。
【0023】本発明においては、上部フラップ2に設け
た剥離部5と開封部6を区画分けする開封破断用の切り
込み剥離線4の形状は、上記した各実施例で示した形状
のみに限定されない。したがって、上部フラップ2の引
き上げ開封時に伴い、上部フラップの左右両サイドに開
封用の剥離部5が破断される結果、上部フラップと分離
されて中央部に開封部6を新たに区画分けさせ得る形状
である限り、上記で示した形状以外の種々の形状を採用
することが可能であり、それらも本発明の権利範囲中に
包含されることに注意すべきである。
【0024】以上のようにして上部フラップ2に形成さ
れる開封破断用の剥離線4は、直線状または連続した波
形、山形、鋸歯状の屈曲する線形状であってもよい。ま
たその切り込み深さは、上部フラップ2の全厚み方向に
貫通して設けたものでもよく、また上部フラップ2の厚
みの途中まで切り込まれたハーフカット線で構成しても
よい。要は、上部フラップ2の引き上げにより、上部フ
ラップ2を開封部6と下部フラップに接着されて破断す
る剥離部5とに分離し得、かつ、上下フラップがホット
メルト接着剤10により圧着封緘された後、輸送等の過
程で局部的に過度の荷重や衝撃が箱蓋部分にかかった場
合であっても、自然開封を生ずることがない切り込み剥
離線であればどのような形状であってもよい。また、切
り込み別離線の切り込みの間隔を増減することにより、
開封時に破断に要する力を調節することも可能である。
【0025】これまで説明してきた各実施例にあって
は、上部開口部(封緘部)は、側壁に連なる各一対の下
部フラップ3、3同士がその端部において両者が接触す
ることなく封緘される段ボール箱等の組箱である。その
ような場合には、各1対の下部フラップの端部間で構成
される空隙部に別部材としてのショートフラップを挿入
させ、封緘部の耐圧強化を図ることができる。当該ショ
ートフラップを空隙部に挿入させることにより、封緘さ
れた段ボール箱を積み上げた場合にあっても上部封緘部
には平面的な均一の耐圧強度を確保することができ、さ
らに局部的な荷重が懸かった場合でも、その部分におけ
る流通時の自然開封の防止を確保することができること
となり、好ましいものである。
【0026】相対する1対の下部フラップの端部間で生
じる空隙部にショートフラップを挿入させる実施例を図
7に示した。すなわち、図7は、本実施例で採用した輸
送用の段ボール箱の斜視図で示した。図中、段ボール箱
1は、図1に示した実施例の段ボール箱と同様に段ボー
ル等の厚紙よりなり、上部開口部は、側壁に連なる各一
対の上部フラップ2、2と、下部フラップ3、3とによ
り構成されている。本実施例においては、開口部におい
て相対する1対の下部フラップ3、3の端部40a、4
0b間に形成される空隙部41に、空隙部の幅に該当す
るショートフラップ42が挿入され、当該ショートフラ
ップ部分には、上部フラップ2に設けた破断誘導部11
に対応して、ショートフラップを破断する破断誘導部4
3を切り込み剥離線44で形成してある。当該ショート
フラップ42に設ける破断誘導部43は、上部フラップ
2に設けられた破断誘導部11の押し下げと共にショー
トフラップから破断される形状であればよく、その大き
さも、上部フラット部に設けた破断誘導部11よりを幾
分大き目とするのがよい。
【0027】したがって、封緘部の開封にあたっては、
上部フラップ2に設けられた破断誘導部11を手指等で
押し下げることにより上部フラップに設けた破断誘導部
11とショートフラップ42に設けられた破断誘導部4
3が共に剥離線により破断され、その結果上部フラップ
を容易に手指等に掛けることができることなる。
【0028】なお、本実施例で相対する1対の下部フラ
ップ3、3により形成される空隙部41に挿入されるシ
ョートフラップ42は、段ボール箱の開口部全体を覆う
天パットの一部として設けることも可能である。すなわ
ち、かかるショートフラップを兼ね備える天パットを図
8に示した。図8−aは、段ボー箱の開口部全体を覆う
大きさを有する天パット50の正面展開図であり、当該
天パット50は、段ボール箱を形成する段ボール紙と同
じ厚さを有する厚紙で形成されている。
【0029】すなわち、段ボール箱の開口部全体を覆う
天パット50の長手方向両サイドにショートフラップの
幅に該当する帯部51aおよび51bを延ばし、帯部は
天パット方向(図中、矢印方向)に重ね折りができるよ
うにしてある。なお帯部51aおよび51bの長さは、
天パット方向に重ね折りされた場合に、天パット50部
分に開放された破断誘導部52を設けるに十分な長さに
調整されており、該開放部の天パット部分に破断誘導部
52を剥離線53により形成する。かかる帯部が重ね折
りされた天パット50の斜視図を8−bとして示した。
【0030】当該天パット50を用いて上下フラップを
封緘する場合には、段ボール組箱に所定の製品等を封入
した後、当該天パットを最上部に載せ、相対する1対の
下部フラップを折り曲げ天パットを覆う形で天パットに
設けたショートフラップの両端部と接触させ、次いで相
対する1対の上部フラップを折り曲げ、上部フラップの
破断部に塗布されたホットメルト接着剤の圧着により封
緘される。この場合においては、上部フラップに設けら
れた破断誘導部は、手指等の押し下げにより天パットと
一体となったショートフラップの破断誘導部をも押し下
げ、剥離線の破断により上部フラップに手指を容易に掛
けることができることとなる。なお、この場合のショー
トフラップに設ける破断誘導部を形成する剥離線は、上
部フラップに設ける剥離線と異なり、一部に切り込みを
設けない直線的な剥離線、すなわち口型形状を直線的な
切り込み線で設けることであっても、また直線状の連続
した破線であってもよい。
【0031】一方、段ボール組箱が正方形であり、1対
の相対する下部フラップがその端部において両者が接触
している場合、あるいは正方形でなくても1対の相対す
る下部フラップがその端部において両者が接触している
場合には、下部フラップに破断誘導部を剥離線で設けれ
ばよい。かかる場合の実施例における輸送用の段ボール
箱の斜視図を図9に示した。
【0032】すなわち、相対する下部フラップ3a、3
bの端部40a、40bの接触部分において、上部フラ
ップ2に設けた破断誘導部11の手指等の押し下げで破
断誘導部11が剥離線により破断されると共に、下部フ
ラップの破断誘導部も破断されるよう、上部フラップに
設けた破断誘導部11よりも幾分大きめの破断誘導部5
5が切り込み剥離線56で設けられている。なお、この
下部フラップ3に設ける破断誘導部55を形成する剥離
線56は、上部フラップに設ける剥離線と異なり、一部
に切り込みを設けない直線的な剥離線、すなわち口型形
状を直線的な切り込み線で設けることであっても、また
直線状の連続した破線であってもよい。
【0033】本発明が提供する段ボール箱等の組箱の封
緘にあたっては、具体的に以下のようにして実施され
る。すなわち、図1に示した段ボール箱の封緘を例にと
って説明すると、上部フラップ2において、開封破断用
の切り込み剥離線4で区画分けされた左右両サイドの剥
離部5の下部フラップ3との接触面側に、剥離部5を被
覆するようにホットメルト接着剤10を塗布し、その後
上部フラップ2および下部フラップ3を圧着して封緘が
完了する。なお、この場合のホットメルト接着剤10の
塗布は、上部フラップ2側であっても、また下部フラッ
プ3側であってもよい。
【0034】また、ホットメルト接着剤10の塗布にあ
たっては、上部フラップに設けた剥離部5を被覆するよ
うに塗布すればよく、上部フラップの開封部6にホット
メルト接着剤10が多少掠めたとしても、圧感接着なら
びにその後の封緘部の開封に際して何らの影響もなく、
かえって開封部6を多少掠めたホットメルト接着剤10
の存在により、上下フラップの接着が強固になり、流通
過程での自然開封の防止にもつながる利点を有すること
ともなる。
【0035】したがって、本発明では上部フラップ2の
左右両サイドに、開封用の剥離線4により接着剤塗布部
としての開封用の剥離部5、ならびに接着剤非塗布部と
しての開封部6が区画分けされていることを特徴とする
ものであるが、当該開封部6としては、多少の接着剤1
0を掠めることも許容する接着剤非塗布部として解釈さ
れなければならない。
【実施例】以下に、上記した具体的図面に基づく実施例
をもとに、実際に封緘した段ボール箱の開封試験の実施
例を挙げ、本発明を具体的に説明する。ただし、本発明
はこれら実施例に限定されるものではない。
【0036】実施例1:段ボール組箱として図1に示す
様な上部フラップに開封用の剥離線を設けた段ボール箱
を作成し、段ボール内部に製品を封入し、最上部に図8
に示した天パットを乗せ、上部フラップの破断部に接着
剤を塗布し、従来の封緘機で上下フラップをホットメル
ト圧着封緘した。この段ボールの上部フラップの破断誘
導部を指で押し下げ開口部に指を掛け開封したところ、
約10.5kgの力で開封することができた。なお、上
部フラップに設けた破断誘導部を指で押し下げと共に、
天パットに設けた破断誘導部も容易に破断され、上部フ
ラップへの指の懸かりが極めてスムースなものであり、
上部フラップの開封が容易に行えるものであった。ま
た、上記で封緘した段ボール箱について、上部の封緘部
の切り込み剥離線設置部分に局部的な衝撃を与えたが、
上下フラップの接着部は破壊されず、箱蓋が自然に開封
することはなかった。
【0037】実施例2:下部フラップに図9に示す様な
上部フラップに開封用の剥離線を設け、さらに下部フラ
ップに破断誘導部を設けた正方形の段ボール箱を作成
し、製品を封入した後、上部フラップの破断部に接着剤
を塗布し、従来の封緘機で上下フラップをホットメルト
圧着封緘した。この段ボールは約8.5kgの力で開封
することができた。なお、上部フラップに設けた破断誘
導部を指で押し下げと共に、下部フラップに設けた破断
誘導部も容易に破断され、上部フラップへの指の懸かり
が極めてスムースなものであり、上部フラップの開封が
容易に行えるものであった。また、上記で封緘した段ボ
ール箱について、上部の封緘部の剥離部設置部分に局部
的な衝撃を与えたが、上下フラップの接着部は破壊され
ず、箱蓋が自然に開封することはなかった。従来の段ボ
ールでは開封する場合には、24kgの力が必要であっ
た。
【0038】
【発明の効果】以上記載のように、本発明が提供する段
ボール箱等の組箱は、上部フラップと下部フラップとを
折り曲げたときに相対向する上部フラップに、開封破断
用の切り込み剥離線を設け、上部フラップの左右両サイ
ドの接着剤塗布部を開封用の剥離部とし、非接着剤塗布
部を開封部として区画分けしてあることを特徴とする段
ボール等の組箱である。これまでの組箱の封緘・開封
が、下部フラップ表面あるいは上部フラップ裏面におけ
るホットメルト粘着剤の接着部分のいずれかの破壊を伴
って行われるのに対し、本発明はホットメルト粘着剤の
接着部を破壊するもではなく、接着剤が塗布されている
上部フラップの剥離部を上部フラップから破談分離させ
ることにより、非接着部の開封部を開封させ、容易な開
封を実現させたものである。
【0039】したがって、開封するにあたっては上部フ
ラップを持ち上げることにより僅かな力で容易に開封す
ることができ、力のない女性や高齢者でも簡単に開封で
きる一方、これまで得られていた封緘の接着強度を損な
うものでもない利点を有するものである。
【0040】さらに、上部フラップあるいは下部フラッ
プが破壊して(破れて)開封されるものでないため、使
用済みの段ボール箱の再使用が可能となり、リサイクル
としての資源の損失を防止し得る利点も有するものであ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が提供する一実施例に基づく、輸送用段
ボール箱の斜視図である。
【図2】本発明の上記実施例に基づく輸送用段ボール箱
の開封の状態を示した斜視図である。
【図3】本発明の上記実施例に基づく輸送用段ボール箱
における、上部フラップの剥離線の形状を説明する概略
図である。
【図4】本発明の別の実施例に基づく輸送用段ボール箱
における、上部フラップの剥離線の形状を説明する概略
図である。
【図5】本発明のさらに別の実施例に基づく輸送用段ボ
ール箱における、上部フラップの剥離線の形状を説明す
る概略図である。
【図6】本発明の別の実施例に基づく輸送用段ボール箱
における、上部フラップの剥離線の形状を説明する概略
図である。
【図7】本発明が提供する別の実施例に基づく、輸送用
段ボール箱の斜視図である。
【図8】本発明の別の実施例で使用する天パットを示し
た図である。8−aは天パットの正面展開図であり、8
−bは天パットの斜視図である。
【図9】本発明が提供する別の実施例に基づく、輸送用
段ボール箱の斜視図である。
【符号の説明】
1…段ボール箱 2…上部フラップ 3…下部フラップ 4…切り込み剥離線 5・・・剥離部 6・・・開封部 10・・・接着剤 11・・・破断誘導部 12・・・切り込み剥離線 13・・・開口誘導部 42・・・ショートフラップ 50・・・天パット

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 段ボール等の厚紙よりなり、上部開口部
    が側壁に連なる4枚の上下フラップによって構成され、
    上部フラップと下部フラップとを折り曲げたときに相対
    向する両フラップを接着剤により接着し封緘する箱蓋を
    有する段ボール箱等の組箱において、 上部フラップに開封破断用の切り込み剥離線を設け、上
    部フラップの左右両サイドの接着剤塗布部を開封用の剥
    離部とし、接着剤非塗布部を開封部として区画分けして
    あることを特徴とする段ボール等の組箱。
  2. 【請求項2】 開封破断用の切り込み剥離線の形状が、
    直線状または連続した波形、山形、鋸歯状の屈曲する線
    形状である請求項1に記載の組箱。
  3. 【請求項3】 開封破断用の切り込み剥離線が、フラッ
    プの厚み方向に貫通していることを特徴とする請求項1
    または2に記載の組箱。
  4. 【請求項4】 開封破断用の切り込み剥離線が、フラッ
    プの厚み方向の途中まで切り込まれたハーフカット線で
    あることを特徴とする請求項1または2に記載の組箱。
JP2002046257A 2002-02-22 2002-02-22 段ボール組箱 Pending JP2003246314A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002046257A JP2003246314A (ja) 2002-02-22 2002-02-22 段ボール組箱

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002046257A JP2003246314A (ja) 2002-02-22 2002-02-22 段ボール組箱

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003246314A true JP2003246314A (ja) 2003-09-02

Family

ID=28659732

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002046257A Pending JP2003246314A (ja) 2002-02-22 2002-02-22 段ボール組箱

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003246314A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2011065405A1 (ja) * 2009-11-30 2011-06-03 株式会社クレハ カートン及び包装物供給体
JP2016078871A (ja) * 2014-10-14 2016-05-16 ザ コカ・コーラ カンパニーThe Coca‐Cola Company 包装箱
CN107831066A (zh) * 2017-10-27 2018-03-23 燕京啤酒(桂林漓泉)股份有限公司 一种判定瓦楞纸箱热熔胶封箱牢固度是否符合要求的方法

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2011065405A1 (ja) * 2009-11-30 2011-06-03 株式会社クレハ カートン及び包装物供給体
CN102666296A (zh) * 2009-11-30 2012-09-12 株式会社吴羽 纸箱及包装物供给体
JP5694190B2 (ja) * 2009-11-30 2015-04-01 株式会社クレハ カートン及び包装物供給体
JP2016078871A (ja) * 2014-10-14 2016-05-16 ザ コカ・コーラ カンパニーThe Coca‐Cola Company 包装箱
CN107831066A (zh) * 2017-10-27 2018-03-23 燕京啤酒(桂林漓泉)股份有限公司 一种判定瓦楞纸箱热熔胶封箱牢固度是否符合要求的方法
CN107831066B (zh) * 2017-10-27 2021-01-12 燕京啤酒(桂林漓泉)股份有限公司 一种判定瓦楞纸箱热熔胶封箱牢固度是否符合要求的方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
RU2660297C2 (ru) Упаковка
JP3676808B2 (ja) 可撓性容器の開封装置及び当該装置を具備する容器並びにその接合方法
AU2013241688B2 (en) Resealable package, method for producing the resealable package and apparatus for producing the resealable package
US11851253B2 (en) Tamper evident hybrid resealable container
US20150329236A1 (en) End load carton with closure system
JP3295573B2 (ja) 再封止可能な包装物
JP2003246314A (ja) 段ボール組箱
AU2019200812B2 (en) Food package having a reclosable opening feature and method of opening, removing a food product and reclosing a reclosable food package
JP2009255944A (ja) 米飯加工食品用包装材及び米飯加工食品包装体
JP3154972U (ja) 段ボール箱
US20100116874A1 (en) Easy Opening Feature for a Taped Carton and Method Thereof
JP6524141B2 (ja) 包装箱
JP4113248B1 (ja) 粘着テープ易開封性段ボール箱
TWI679156B (zh) 易開啟式封裝
JP7356350B2 (ja) 消費財用のパッケージを開封するための方法、消費財用のパッケージ、ならびにこのようなパッケージを製造するための方法
JP2004051204A (ja) 段ボール組箱
JPH0633172U (ja) ラベル
JP7302422B2 (ja) 包装箱及び梱包方法
JP2004175451A (ja) 段ボール箱
JP2018199746A (ja) 封緘テープ
JP2002308252A (ja) 段ボール組箱
JP2003321021A (ja)
JP2004067108A (ja) 紙容器
JPH11139455A (ja) 易開封ジッパー
AU4451999A (en) Blister packaging with opening and resealable feature

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Effective date: 20050204

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20070611

A131 Notification of reasons for refusal

Effective date: 20070620

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070815

A02 Decision of refusal

Effective date: 20080130

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02