JP2004067108A - 紙容器 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】箱体10の開口10Aに沿う一辺に蓋20を連設し、蓋20の突片15Aを箱体10に接着剤30で貼り付ける紙容器1であって、蓋20の突片15Aと箱体10の上記接着剤30で貼り付けられる部分の少なくとも一方に切り込み32を付帯したもの。
【選択図】 図2
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は紙容器に関する。
【0002】
【従来の技術】
洗剤容器等の紙容器では、箱体の開口に沿う一辺に蓋を連設し、蓋の突片を箱体に接着剤で貼り付けることで封止状態を維持し、物流過程での箱の開封を防止する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
紙容器は、封止状態で、箱体と蓋の強度を確保し、接着剤の接着力も確保しているから、蓋を開封するには、上記接着力を上回る大きな開き操作力を蓋の突片に加えることにより、突片の貼り付きを引き剥がす必要がある。このとき、突片が接着剤で強力に貼り付いていた箱体の表面層が剥離し、この表面層の剥離が周辺にまで及んで紙容器の見栄えを悪くしたり、大きな開き操作力により蓋や箱体を変形させて紙容器の見栄えを悪くする虞がある。
【0004】
本発明の課題は、蓋と箱体の接着剤で貼り付けた部分の剥離を容易にし紙容器の開封性を向上することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、箱体の開口に沿う一辺に蓋を連設し、蓋の突片を箱体に接着剤で貼り付ける紙容器であって、蓋の突片と箱体の上記接着剤で貼り付けられる部分の少なくとも一方に切り込みを付帯してなるようにしたものである。
【0006】
【発明の実施の形態】
紙容器1は、図1〜図3に示す如く、箱体10の開口10Aに沿う一辺に蓋20を連設し、蓋20の後述する突片15Aを箱体10の後述する正面板11に接着剤30で貼り付け、粉末洗剤等を内容物として収容可能とするものである。
【0007】
箱体10及び蓋20は、板紙だけ、又は板紙を主材料としてポリエチレン等のプラスチックフィルムをラミネートした図3に示す如くの素材を折り曲げて組立てたものである。
【0008】
箱体10は、図3に示す如く、正面板11、底板12、背面板13、蓋板14、張出フラップ15を折り罫線を介して互いに連設し、底板12と蓋板14のそれぞれの両端辺に折り罫線を介して糊付フラップ16、17を連設し、背面板13の両端辺に折り罫線を介して内側板18を連設し、正面板11の両端辺に折り罫線を介して外側板19を連設している。
【0009】
箱体10は、正面板11、底板12、背面板13、蓋板14を胴巻き状に折り曲げ、蓋板14に連設してある張出フラップ15を折り曲げてこの張出フラップ15を正面板11の上端辺寄りでその表面に糊付けする。更に、底板12と蓋板14に連設してある糊付フラップ16、17を折り曲げ、背面板13に連設してある内側板18を折り曲げてこの内側板18を糊付フラップ16、17の表面に糊付けし、正面板11に連設してある外側板19を折り曲げてこの外側板19を糊付フラップ16、17の表面と内側板18の表面に糊付けすることにて、封止状態を形成する。
【0010】
尚、箱体10への内容物の装填は、正面板11、底板12、背面板13、蓋板14の両端辺のうちの一方の端辺の側で糊付フラップ16、17、内側板18、外側板19を上述の如くに互いに糊付けした後、それらの他方の端辺の側で糊付フラップ16、17、内側板18、外側板19を同じく互いに糊付けする前に行なう。
【0011】
箱体10は、蓋板14の両側小幅部14Bに挟まれる部分を蓋片14Aとし、蓋板14が連設している背面板13の上端片寄りの一部にそれらの蓋片14A、両側小幅部14Bのそれぞれに連続する蓋片13A、両幅小幅部13Bを形成する。また、蓋板14に連設している張出フラップ15には、それらの蓋片14A、両側小幅部14Bのそれぞれに連続する突片15A、両側小幅部15Bが形成される。蓋片13A、14Aと突片15Aが前述した蓋20を形成する。箱体10は、張出フラップ15の両側小幅部15Bを前述した正面板11の上端片寄りの表面に前面糊付けし、突片15Aを正面板11の上端片寄りの表面の後述する接着貼付部31に引き剥がし容易に貼り付ける。
【0012】
箱体10は、張出フラップ15において、突片15Aとその両側の小幅部15Bとの間に、ミシン目等の引裂き誘導線21を設けてある。
【0013】
また、蓋板14では、蓋片14Aとその両側の小幅部14Bとの間に、表裏2本の互いに平行をなすように離隔された半切線22A、22Bを設け、半切線22Aは蓋板14の表面の表面層に、突片15Aの引裂き誘導線21につながるように設けられ、半切線22Bは蓋板14の裏面の表面層に、半切線22Aより蓋片14Aの内側に位置付けられて設けられる。蓋片14Aを両側小幅部14Bから引裂いたとき、半切線22Aと半切線22Bの間の表面の側の表面層が蓋片14Aの側に残って封止部16Aとなり、半切線22Aと半切線22Bの間の裏面の側の表面層が両側小幅部14Bの側に残って封止部16Aが着座するための着座部16Bになる(図6)。
【0014】
また、背面板13では、蓋片13Aとその両側の小幅部13Bとの間に、表裏2本の互いに平行をなすように離隔された半切線23A、23Bを設け、半切線23Aは背面板13の表面の表面層に、蓋片14Aの半切線22Aにつながるように設けられ、半切線23Bは背面板13の裏面の表面層に、半切線23Aより蓋片13Aの内側に位置付けられて設けられる。背面板13において、両側の半切線23A、23Bが設けられている端部に挟まれる部分には、ヒンジ罫線24が設けられる。蓋片13Aを両側小幅部13Bから引裂いたとき、半切線23Aと半切線23Bの間の表面の側の表面層が蓋片13Aの側に残って封止部17Aとなり、半切線23Aと半切線23Bの間の裏面の側の表面層が両側小幅部13Bの側に残って封止部17Aが着座するための着座部17B(不図示)になる。
【0015】
従って、紙容器1の開封動作は以下の如くなされる。
(1)突片15Aに開き操作力を加えてこれを引裂き誘導線21に沿って両側小幅部15Bから引裂いて引き上げる。突片15Aは後述する接着貼付部31において正面板11から引き剥がされる。
【0016】
(2)突片15Aに連なる蓋片14Aが半切線22A、22Bに沿って両側小幅部14Bから層間剥離され、更に蓋片13Aが半切線23A、23Bに沿って両側小幅部13Bから層間剥離される。これにより、蓋20(蓋片13A及び蓋片14A)が開かれ、箱体10に開口10Aが形成される。
【0017】
蓋20の一部が蓋片13Aにより背面板13の内部にまで延在するから、開口10Aを拡張し、箱体10の内部へのスプーンの挿入等が容易になる。
【0018】
蓋20による開口10Aの再封止時には、突片15Aを開口10A内である正面板11の裏面に上端辺よりで差し込むと、蓋片13A、14Aの前述した封止部16A、17Aが、両側小幅部13B、14Bの側の着座部16B、17Bに着座し、紙容器1の密封性を高める。
【0019】
蓋20の再開封時には、正面板11の上端中央部が三日月形に切り欠いているため、蓋20の蓋片14Aと突片15Aが連設される折り罫線部に指をかけることが可能となり、開封が容易になる。
【0020】
しかるに、紙容器1は、蓋20の突片15Aを箱体10の正面板11に接着剤で以下の如くに貼り付ける。 紙容器1は、図2、図3、図4(A)に示す如く、箱体10の正面板11の上端片寄りの表面と、突片15Aの裏面との接着剤30による接着貼付部31に切り込み32を付帯している。切り込み32は、突片15Aの裏面における接着貼付部31の表面層のみに設けられ、接着貼付部31を囲む形状に設けられる。
【0021】
切り込み32による接着貼付部31の囲みは、図4(A)に示す如くの台形状(又は図4(B)に示す如くの波形状)をなし、切り込み32が突片15Aの開き操作方向に直交する方向でなす幅Wを、該突片15Aの開き操作端(突片15Aの先端)側でより狭くしてある。図4(C)は突片15Aの幅を開き操作方向で同一にするものである。
【0022】
従って、紙容器1の開封時に、突片15Aを前述の如くに引き上げると、突片15Aの裏面の切り込み32で囲まれる接着貼付部31の表面層が紙剥けし、突片15Aの裏面を正面板11の表面から引き剥がして開封する。31Aは正面板11の表面側に引裂かれた紙剥け部、31Bは突片15Aの裏面の紙剥け跡である。
【0023】
本実施形態によれば以下の作用がある。
▲1▼紙容器1の開封のために、蓋20の突片15Aに開き操作力を加えると、突片15Aの裏面の接着貼付部31を囲むように、当該接着貼付部31の表面層に設けてある切り込み32の存在により、当該接着貼付部31の表面層が容易に紙剥けするものとなる。従って、大きな開き操作力を加えずに、蓋20の突片15Aと箱体10との貼り付きを引き剥がしできる。
【0024】
▲2▼蓋20の突片15Aの裏面における表面層の剥離は、切り込み32に囲まれた接着貼付部31の範囲に限定され、接着貼付部31の周辺にまで及ぶことがない。また、突片15Aに加える開き操作力は小さくて足り、この開き操作力により蓋20や箱体10を変形させにくい。従って、開いた後の紙容器1の見栄えを悪くする虞がない。
【0025】
▲3▼切り込み32による接着貼付部31の囲みが突片15Aの開き操作方向に直交する方向でなす幅Wを、該突片15Aの開き操作端の側でより狭くした。従って、蓋20の突片15Aに加えた開き操作力により接着貼付部31の表面層を剥離させる最初の段階で、その剥離長さを短くし、結果として必要な引き剥がし力を小さくできる。
【0026】
図5(A)は、突片15Aの裏面の接着貼付部31に付帯させる切り込み32を、格子面をなす縦と横の複数条からなる切り込みにより形成したものである。切り込み32は、複数条の互いに平行をなす縦又は横の平行線からなるものでも良い。これらの切り込み32によれば以下の作用がある。
【0027】
▲1▼蓋20の突片15Aの裏面で、接着貼付部31を囲むように当該接着貼付部31の表面層に設けた切り込み32を、格子目(又は平行線)をなす複数条からなる切り込み32により形成した。これにより、接着貼付部31の表面層の紙剥けが容易になり、大きな開き操作力を加えずに、蓋20の突片15Aと箱体10との貼り付きを引き剥がしできる。
【0028】
▲2▼複数条の切り込み32を接着貼付部31を含む領域に設けることで、接着剤塗布の位置出しを不要とし、紙容器1の生産性を向上できる。
【0029】
図5(B)は、突片15Aの裏面の接着貼付部31に付帯させた切り込み32の背後、換言すれば突片15Aの開き操作の進み側に、紙剥け制止用半切線33を設けたものである。突片15Aの裏面の接着貼付部31の表面層の紙剥けが切り込み32を越えて切り込み32の周辺に及んだときに、制止用半切線33がこの紙剥けの広がりを制止する。
【0030】
本発明の紙容器は、蓋が四方に垂直に下がって箱本体の開口の周囲に被さる壁を有し、垂直に下がる壁の1つにヒンジを介して接合片を設け、該接合片を箱本体に糊付けするとともに、接合片を設けた壁に対向する壁に封着用の突片を設け、該突片を箱本体に糊付けすることで封止されるものであっても良い。
【0031】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、蓋と箱体の接着剤で貼り付けた部分の剥離を容易にし紙容器の開封性を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は紙容器の封止状態を示す斜視図である。
【図2】図2は紙容器の開封状態を示す斜視図である。
【図3】図3は紙容器の展開図である。
【図4】図4は切り込みの囲み形状を示す模式図である。
【図5】図5は切り込みの変形例を示す模式図である。
【図6】図6は表裏半切線の引裂き構造を示す模式図である。
【符号の説明】
1 紙容器
10 箱体
10A 開口
15A 突片
20 蓋
30 接着剤
31 接着貼付部
32 切り込み
Claims (5)
- 箱体の開口に沿う一辺に蓋を連設し、蓋の突片を箱体に接着剤で貼り付ける紙容器であって、
蓋の突片と箱体の上記接着剤で貼り付けられる部分の少なくとも一方に切り込みを付帯してなる紙容器。 - 前記切り込みが接着剤で貼り付けられる部分の表面層のみに設けられる請求項1に記載の紙容器。
- 前記切り込みが接着剤で貼り付けられる部分を囲むように設けられる請求項1又は2に記載の紙容器。
- 前記切り込みの囲みが前記突片の開き操作方向に直交する方向でなす幅を、該突片の開き操作端の側でより狭くする請求項3に記載の紙容器。
- 前記切り込みが接着剤で貼り付けられる部分に複数条設けられる請求項1〜4のいずれかに記載の紙容器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002225315A JP2004067108A (ja) | 2002-08-01 | 2002-08-01 | 紙容器 |
Applications Claiming Priority (1)
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---|---|---|---|
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---|---|
JP2004067108A true JP2004067108A (ja) | 2004-03-04 |
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Family Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2002225315A Pending JP2004067108A (ja) | 2002-08-01 | 2002-08-01 | 紙容器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004067108A (ja) |
-
2002
- 2002-08-01 JP JP2002225315A patent/JP2004067108A/ja active Pending
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Legal Events
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