JP2009090279A - 分離膜支持体並びにそれを用いた分離膜及び流体分離素子 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】目付が20〜150g/m2、充填密度が0.4〜0.8、通気量が0.2〜30.0cc/cm2/secであり、さらに低荷重時に対する高荷重時の厚さ変化量が0.00〜0.03mmである長繊維不織布からなることを特徴とする分離膜支持体。
【選択図】なし
Description
複合型熱可塑性連続フィラメントの複合形態については、分離膜支持体に適した長繊維不織布を得ることができればなんら限定されるところではないが、例えば同心芯鞘型、偏心芯鞘型、海島型等が挙げられ、さらにそのフィラメント断面形状としては、円形断面、扁平断面、多角形断面、多葉断面、中空断面等が挙げられる。なかでも熱圧着により、フィラメント同士を強固に接着させることができ、さらには得られる分離膜支持体の厚さを低減し、流体分離素子としたときのユニットあたりの分離膜面積を増大させられることから、複合形態については同心芯鞘型を、フィラメント形状としては円形断面や扁平断面を用いることが好ましい。
パーキンエルマ社製示差走査型熱量計DSC−2型を用い、昇温速度20℃/分の条件で測定し、得られた融解吸熱曲線において極値を与える温度を融点とした。また示差走査型熱量計において融解吸熱曲線が極値を示さない樹脂については、ホットプレート上で加熱し、顕微鏡観察により樹脂が完全に溶融した温度を融点とした。
ポリエチレンテレフタレート樹脂の固有粘度IVは以下の方法で測定した。
オルソクロロフェノール100mlに対し試料8gを溶解し、温度25℃においてオストワルド粘度計を用いて相対粘度ηrを下記式により求めた。
ηr=η/η0=(t×d)/(t0×d0)
ここで、η:ポリマー溶液の粘度
η0:オルソクロロフェノールの粘度
t:溶液の落下時間(秒)
d:溶液の密度(g/cm3)
t0:オルソクロロフェノールの落下時間(秒)
d0:オルソクロロフェノールの密度(g/cm3)
ついで、相対粘度ηrから下記式、
IV=0.0242ηr+0.2634
により固有粘度IVを算出した。
不織布からランダムに小片サンプル10個を採取し、走査型電子顕微鏡で500〜3000倍の写真を撮影し、各サンプルから10本ずつ、計100本の繊維の直径を測定し、それらの平均値を、小数点以下第一位を四捨五入して求めた。
上記で得られた平均繊維径から平均繊度を次式により算出して求めた。
平均繊度(dtex)=(d×D2×π/4)×10−8
ここに、d:密度(g/cm3)
D:数平均による単繊維直径(nm)
尚、本実施例における繊維の密度は、ポリエチレンテレフタレート樹脂および共重合ポリエステル樹脂については1.38g/cm3、ポリブチレンテレフタレート樹脂については1.32g/cm3、ポリ乳酸樹脂については1.27g/m3をそれぞれ用いた。
30cm×50cmの不織布を3個採取して、各試料の重量をそれぞれ測定し、得られた値の平均値を単位面積当たりに換算し、小数点以下第一位を四捨五入した。
A.通常荷重時
JIS L 1906:2000 5.1に基づいて、直径10mmの加圧子を使用し、荷重10kPaで不織布の幅方向1mあたり等間隔に10点を0.01mm単位で測定、その平均値の小数点以下第三位を四捨五入した。
直径16mmの加圧子を使用し、荷重2kPaで、30cm×50cmの不織布において任意の15点について0.01mm単位で測定し、その平均値の小数点以下第三位を四捨五入した。
直径16mmの加圧子を使用し、荷重200kPaで、3030cm×50cmの不織布において任意の15点について0.01mm単位で測定し、その平均値の小数点以下第三位を四捨五入した。
上記(5)、(6)A.でそれぞれ求めた目付(g/m2)、通常荷重時の厚さ(mm)、およびポリマー密度から、下記式を用いて算出し、小数点以下第二位を四捨五入した。
充填密度=目付(g/m2)÷厚さ(mm)÷103÷ポリマー密度(g/cm3) 。
JIS L 1906:2000 4.8(1)フラジール形法に基づいて、気圧計の圧力125Paで、30cm×50cmの不織布において任意の45点について測定した。ただし、その平均値は小数点以下第二位を四捨五入した。
上記(6)B.で求めた低荷重時の厚さ(mm)から、上記(5)C.で求めた高荷重時の厚さ(mm)を差し引いた値を、低荷重時に対する高荷重時の厚さ変化量とした。
JIS B 0601:1994 3.1に記載の定義に基づきRa(算術平均粗さ)を求めた。測定は株式会社小坂研究所製のサーフコーダSE−40Cを用いて、カットオフ値2.5mm、評価長さ12.5mm、送り速さ0.5mm/sの条件で、30cm×50cmの不織布の、不織布長さ方向を評価長さ方向とした場合(タテ)、および不織布幅方向を評価長さ方向とした場合(ヨコ)についてそれぞれ表裏各10点、合計40点の測定を行い、その平均値を有効数字一桁となるよう四捨五入した値を表面平均粗さ(μm)とした。
ガラス板上に固定した各分離膜支持体に、ポリスルホン(ソルベイアドバンストポリマーズ社製の“Udel”(登録商標)−P3500)の15重量%ジメチルホルムアミド溶液(キャスト液)を50μmの厚みで、室温(20℃)でキャストし、ただちに純水中に室温(20℃)で浸漬して、5分間放置することによってポリスルホン製の海水淡水化用分離膜を作製した。
次に、作製した逆浸透膜の裏面を目視で観察し、キャスト液の裏抜け性について以下の5段階で評価し、評価点が4点以上のものを合格とした。
5点:キャスト液の裏抜けが全く見られない。
4点:キャスト液の裏抜けが殆ど見られない(裏抜け部の面積比率5%未満)。
3点:キャスト液の裏抜けが見られる(裏抜け部の面積比率5〜50%)。
2点:大部分でキャスト液の裏抜けが見られる(裏抜け部の面積比率51〜80%)。
1点:ほぼ全面でキャスト液の裏抜けが見られる。
メッシュ状織物からなる供給液流路材、上記の海水淡水化用逆浸透膜、耐圧シート、および透過液流路材(溝幅200μm、溝深さ150μm、溝密度40本/2.54cm、厚さ200μmのポリエステル製シングルトリコット)を用い、有効膜面積40m2のスパイラル型の流体分離素子(エレメント)を作製した。
次に、作製した流体分離素子について、逆浸透圧が7MPaで、海水塩分濃度が3wt%で、運転温度が40℃の各条件で耐久性試験を実施し、1000時間運転後に流体分離素子を解体し、分離膜の透過液流路材への落ち込み量を測定した。落ち込み量は、1つの流体分離素子における任意の3点の分離膜断面について、走査型電子顕微鏡で500〜3000倍の写真を撮影し測定し(単位:μm)、それらの平均値の小数点以下第一位を四捨五入して求めた。分離膜支持体と透過液流路材の重ね合わせる方向は、透過液流路材の溝方向に対し、分離膜支持体の不織布長さ方向(不織布方向タテ)が直交する場合、不織布幅方向(不織布方向ヨコ)が直交する場合それぞれについて試験を実施した。
水分率50ppm以下に乾燥した固有粘度IV0.65、融点260℃であり、酸化チタンを0.3wt%含むポリエチレンテレフタレート樹脂と、水分率50ppm以下に乾燥した固有粘度IV0.66、イソフタル酸共重合率11モル%、融点230℃であり、酸化チタンを0.2wt%含む共重合ポリエステル樹脂を、それぞれ295℃と280℃で溶融し、ポリエチレンテレフタレート樹脂を芯成分、共重合ポリエステル樹脂を鞘成分とし、口金温度300℃、芯:鞘=80:20の重量比率で細孔より紡出した後、エジェクターにより紡糸速度4300m/分で紡糸して同心芯鞘型フィラメント(断面円形)とし、移動するネットコンベアー上に繊維ウエブとして捕集した。捕集した繊維ウエブを、上下1対のスチール製フラットロールでフラットロール表面温度190℃、線圧60kg/cmで熱圧着し、構成フィラメントの平均繊維径11μm(単繊維繊度1.3dtex)、目付80g/m2、厚さ0.11mmのスパンボンド不織布を製造し、分離膜支持体を得た。得られた分離膜支持体の充填密度は0.5、通気量は2.0cc/cm2/sec、低荷重時に対する高荷重時の厚さ変化量は0.01mm、表面平均粗さは4μmであった。
水分率50ppm以下に乾燥した固有粘度IV0.65、融点260℃であり、酸化チタンを0.3wt%含むポリエチレンテレフタレート樹脂と、水分率50ppm以下に乾燥した固有粘度IV0.66、イソフタル酸共重合率11モル%、融点230℃であり、酸化チタンを0.2wt%含む共重合ポリエステル樹脂を、それぞれ295℃と280℃で溶融し、ポリエチレンテレフタレート樹脂を芯成分、共重合ポリエステル樹脂を鞘成分とし、口金温度300℃、芯:鞘=80:20の重量比率で細孔より紡出した後、エジェクターにより紡糸速度4500m/分で紡糸して同心芯鞘型フィラメント(断面円形)とし、移動するネットコンベアー上に繊維ウエブとして捕集した。捕集した繊維ウエブを、上下1対のスチール製フラットロールで温度140℃、線圧50kg/cmで熱セットし、構成フィラメントの平均繊維径10μm(単繊維繊度1.2dtex)、目付70g/m2、厚さ0.25mmのスパンボンド不織布を製造した。得られたスパンボンド不織布を、ともに表面がフラットである1対のスチール製ロールを用い、上側ロールの温度を170℃、下側ロールの温度を70℃にそれぞれ加熱し、線圧170kg/cm、加工速度10m/minで接着加工を行い、スパンボンド不織布を製造し、分離膜支持体を得た。得られた分離膜支持体の充填密度は0.6、通気量は1.2cc/cm2/sec、低荷重時に対する高荷重時の厚さ変化量は0.01mm、表面平均粗さは5μmであった。
水分率50ppm以下に乾燥した固有粘度IV0.65、融点260℃であり、酸化チタンを0.3wt%含むポリエチレンテレフタレート樹脂と、水分率50ppm以下に乾燥した固有粘度IV0.66、イソフタル酸共重合率11モル%、融点230℃であり、酸化チタンを0.2wt%含む共重合ポリエステル樹脂を、それぞれ295℃と280℃で溶融し、ポリエチレンテレフタレート樹脂を芯成分、共重合ポリエステル樹脂を鞘成分とし、口金温度300℃、芯:鞘=80:20の重量比率で細孔より紡出した後、エジェクターにより紡糸速度4500m/分で紡糸して同心芯鞘型フィラメント(断面円形)とし、移動するネットコンベアー上に繊維ウエブとして捕集した。捕集した繊維ウエブを、上下1対のフラットロールで温度140℃、線圧50kg/cmで熱セットし、構成フィラメントの平均繊維径10μm(単繊維繊度1.2dtex)、目付35g/m2、厚さ0.15mmのスパンボンド不織布を製造した。得られたスパンボンド不織布を2枚重ね合わせ、上側がスチール製ロール、下側がウレタン系樹脂製ロールの1対のフラットロールを用い、上側のスチール製ロールのみを温度170℃に加熱し、樹脂製ロールを表面温度100℃に安定させたところで、線圧170kg/cm、加工速度20m/minで接着加工を行い、積層スパンボンド不織布を製造し、分離膜支持体を得た。得られた分離膜支持体の充填密度は0.5、通気量は2.2cc/cm2/sec、低荷重時に対する高荷重時の厚さ変化量は0.01mm、表面平均粗さは4μmであった。
水分率50ppm以下に乾燥した固有粘度IV0.65、融点260℃であり、酸化チタンを0.3wt%含むポリエチレンテレフタレート樹脂と、水分率50ppm以下に乾燥した共重合成分としてイソフタル酸を10モル%含有し、融点が211℃であるポリブチレンテレフタレート樹脂を、それぞれ295℃と260℃で溶融し、ポリエチレンテレフタレート樹脂を芯成分、共重合ポリブチレンテレフタレート樹脂を鞘成分とし、口金温度295℃、芯:鞘=80:20の重量比率で細孔より紡出した後、エジェクターにより紡糸速度4500m/分で紡糸して同心芯鞘型フィラメント(断面円形)とし、移動するネットコンベアー上に繊維ウエブとして捕集した。捕集した繊維ウエブを、上下1対のフラットロールでフラットロール表面温度130℃、線圧50kg/cmで熱セットし、構成フィラメントの平均繊維径12μm(単繊維繊度1.5dtex)、目付30g/m2、厚さ0.13mmのスパンボンド不織布を製造した。得られたスパンボンド不織布を2枚重ね合わせ、上側がスチール製ロール、下側がウレタン系樹脂製ロールの1対のフラットロールを用い、上側のスチール製ロールのみを温度160℃に加熱し、樹脂製ロールを表面温度90℃に安定させたところで、線圧180kg/cm、加工速度25m/minで接着加工を行い、積層スパンボンド不織布を製造し、分離膜支持体を得た。得られた分離膜支持体の充填密度は0.4、通気量は4.0cc/cm2/sec、低荷重時に対する高荷重時の厚さ変化量は0.01mm、表面平均粗さは5μmであった。
水分率を50ppm以下に乾燥した量平均分子量が15万でQ値(Mw/Mn)が1.51、融点が168℃であるポリ(L−乳酸)樹脂を、230℃で溶融し、口金温度235℃で細孔より紡出した後、エジェクターにより紡糸速度4300m/分で紡糸して同心芯鞘型フィラメント(断面円形)とし、移動するネットコンベアー上に繊維ウエブとして捕集した。捕集した繊維ウエブを、上下1対のスチール製フラットロールで温度150℃、線圧60kg/cmで熱圧着し、構成フィラメントの平均繊維径11μm(単繊維繊度1.1dtex)、目付60g/m2、厚さ0.09mmのスパンボンド不織布を製造し、分離膜支持体を得た。得られた分離膜支持体の充填密度は0.5、通気量は2.5cc/cm2/sec、低荷重時に対する高荷重時の厚さ変化量は0.01mm、表面平均粗さは4μmであった。
水分率50ppm以下に乾燥した固有粘度IV0.65、融点260℃であり、酸化チタンを0.3wt%含むポリエチレンテレフタレート樹脂と、水分率50ppm以下に乾燥した固有粘度IV0.66、イソフタル酸共重合率11モル%、融点230℃であり、酸化チタンを0.2wt%含む共重合ポリエステル樹脂を、それぞれ295℃と280℃で溶融し、ポリエチレンテレフタレート樹脂を芯成分、共重合ポリエステル樹脂を鞘成分とし、口金温度300℃、芯:鞘=70:30の重量比率で細孔より紡出した後、エジェクターにより紡糸速度4000m/分で紡糸して同心芯鞘型フィラメント(断面円形)とし、移動するネットコンベアー上に繊維ウエブとして捕集した。捕集した繊維ウエブを、上下1対のスチール製フラットロールで温度140℃、線圧50kg/cmで熱セットし、構成フィラメントの平均繊維径16μm(単繊維繊度2.8dtex)、目付100g/m2、厚さ0.38mmのスパンボンド不織布を製造した。得られたスパンボンド不織布を、ともに表面がフラットである1対のスチール製ロールを用い、上側ロールの温度を170℃、下側ロールの温度を70℃にそれぞれ加熱し、線圧170kg/cm、加工速度10m/minで接着加工を行い、スパンボンド不織布を製造し、分離膜支持体を得た。得られた分離膜支持体の充填密度は0.4、通気量は11.0cc/cm2/sec、低荷重時に対する高荷重時の厚さ変化量は0.02mm、表面平均粗さは7μmであった。
水分率50ppm以下に乾燥した固有粘度IV0.65、融点260℃であり、酸化チタンを0.3wt%含むポリエチレンテレフタレート樹脂と、水分率50ppm以下に乾燥した固有粘度IV0.66、イソフタル酸共重合率11モル%、融点230℃であり、酸化チタンを0.2wt%含む共重合ポリエステル樹脂を、それぞれ295℃と280℃で溶融し、ポリエチレンテレフタレート樹脂を芯成分、共重合ポリエステル樹脂を鞘成分とし、口金温度300℃、芯:鞘=80:20の重量比率で細孔より紡出した後、エジェクターにより紡糸速度4300m/分で紡糸して同心芯鞘型フィラメント(円形断面)とし、移動するネットコンベアー上に繊維ウエブとして捕集した。捕集した繊維ウエブを、圧着面積率25%、彫刻深さ0.3mm、彫刻ピッチ2.0mmのスチール製糸目柄エンボスロールとスチール製フラットロールで温度170℃、線圧50kg/cmで熱圧着し、構成フィラメントの平均繊維径13μm(単繊維繊度1.8dtex)、目付100g/m2、厚さ0.27mmのスパンボンド不織布を製造し、分離膜支持体を得た。得られた分離膜支持体の充填密度は0.3、通気量は20.8cc/cm2/sec、低荷重時に対する高荷重時の厚さ変化量は0.05mm、表面平均粗さは13μmであった。
水分率50ppm以下に乾燥した固有粘度IV0.60、融点260℃のポリエチレンテレフタレート樹脂を、295℃で溶融し、口金温度300℃で細孔より紡出した後、1600m/分の速度で未延伸糸を巻き取った。続いて、得られた未延伸糸をホットロール−ホットロール系延伸機を用いて延伸倍率3.0倍で延伸し、捲縮を付与してカットし、繊度2.8dtex、繊維長6mmのポリエチレンテレフタレート繊維を得た。得られた繊維を水槽の中で分散させ、次いで繊維と水の混合溶液をメッシュのドラムを用いて、このドラムを回転させつつ、繊維と水を分離し、湿式不織布を漉き上げた。これを2つのロールを用いて搾水し、次いで、150℃の表面温度のドラムドライヤーの表面で乾燥を行い、さらに、上下1対のスチール製フラットロールで温度180℃、線圧100kg/cmで熱圧着し、構成フィラメントの平均繊維径16μm(単繊維繊度2.8dtex)、目付95g/m2、厚さ0.18mmの湿式短繊維不織布を製造し、分離膜支持体を得た。得られた分離膜支持体の充填密度は0.4、通気量は7.9cc/cm2/sec、低荷重時に対する高荷重時の厚さ変化量は0.04mm、表面平均粗さは6μmであった。
水分率50ppm以下に乾燥した固有粘度IV0.65、融点260℃であり、酸化チタンを0.3wt%含むポリエチレンテレフタレート樹脂と、水分率50ppm以下に乾燥した固有粘度IV0.66、イソフタル酸共重合率11モル%、融点230℃であり、酸化チタンを0.2wt%含む共重合ポリエステル樹脂を、それぞれ295℃と280℃で溶融し、ポリエチレンテレフタレート樹脂を芯成分、共重合ポリエステル樹脂を鞘成分とし、口金温度300℃、芯:鞘=60:40の重量比率で細孔より紡出した後、エジェクターにより紡糸速度3500m/分で紡糸して同心芯鞘型フィラメント(断面円形)とし、移動するネットコンベアー上に繊維ウエブとして捕集した。捕集した繊維ウエブを、上下1対のスチール製フラットロールでフラットロール表面温度210℃、線圧70kg/cmで熱圧着し、構成フィラメントの平均繊維径10μm(単繊維繊度1.1dtex)、目付110g/m2、厚さ0.09mmのスパンボンド不織布を製造し、分離膜支持体を得た。得られた分離膜支持体の充填密度は0.9、通気量は0.0cc/cm2/sec、低荷重時に対する高荷重時の厚さ変化量は0.00mm、表面平均粗さは3μmであった。
水分率50ppm以下に乾燥した固有粘度IV0.65、融点260℃であり、酸化チタンを0.3wt%含むポリエチレンテレフタレート樹脂と、水分率50ppm以下に乾燥した固有粘度IV0.66、イソフタル酸共重合率11モル%、融点230℃であり、酸化チタンを0.2wt%含む共重合ポリエステル樹脂を、それぞれ295℃と280℃で溶融し、ポリエチレンテレフタレート樹脂を芯成分、共重合ポリエステル樹脂を鞘成分とし、口金温度300℃、芯:鞘=80:20の重量比率で細孔より紡出した後、エジェクターにより紡糸速度4300m/分で紡糸して同心芯鞘型フィラメント(断面円形)とし、移動するネットコンベアー上に繊維ウエブとして捕集した。捕集した繊維ウエブを、上下1対のスチール製フラットロールでフラットロール表面温度190℃、線圧60kg/cmで熱圧着し、構成フィラメントの平均繊維径13μm(単繊維繊度1.8dtex)、目付40g/m2、厚さ0.05mmのスパンボンド不織布を製造し、分離膜支持体を得た。得られた分離膜支持体の充填密度は0.6、通気量は32.8cc/cm2/sec、低荷重時に対する高荷重時の厚さ変化量は0.01mm、表面平均粗さは5μmであった。
Claims (6)
- 熱可塑性連続フィラメントより構成される長繊維不織布であって、充填密度が0.4〜0.8、通気量が0.2〜30.0cc/cm2/secであり、さらに低荷重時(加圧子直径16mm、荷重2kPa)に対する高荷重時(加圧子直径16mm、荷重200kPa)の厚さ変化量が0.00〜0.03mmであることを特徴とする分離膜支持体。
- 表面平均粗さが2〜9μmであることを特徴とする請求項1に記載の分離膜支持体。
- 前記熱可塑性連続フィラメントが、ポリエステル系重合体よりなることを特徴とする請求項1または2に記載の分離膜支持体。
- 前記熱可塑性連続フィラメントの平均繊維径が3〜17μmであることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の分離膜支持体。
- 請求項1〜4のいずれかに記載の分離膜支持体の表面上に、分離機能を有する膜を形成してなることを特徴とする分離膜。
- 請求項5に記載の分離膜を含むことを特徴とする流体分離素子。
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