JP2009088856A - フィルタ - Google Patents

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Abstract

【課題】インターディジタル結合された共振器を用いて、不平衡端子を接続した場合の信号入出力間の結合を抑制し、帯域外の減衰特性の改善を行うことができるようにする。
【解決手段】第1および第2の共振器1,2はそれぞれ、互いにインターディジタル結合された一対の1/4波長共振器11,12および21,22を有する。第1および第2の共振器1,2のそれぞれにおいて、回転対称軸Cに対して互いに回転対称となる位置において、一方の1/4波長共振器11,21に信号用端子4A,5Aを接続し、他方の1/4波長共振器12,22にグランド接続用端子4B,5Bを接続する。不平衡端子をグランド接続用端子4B,5Bと信号用端子4A,5Aとで構成し、平衡端子の端子構造と類似した構造にしたことで、従来の不平衡端子の構造を用いた場合に比べて、不平衡端子を接続したことによる信号入出力間の結合が抑制され、通過帯域外の減衰特性が改善される。
【選択図】図1

Description

本発明は、例えば携帯電話機等の無線通信機器に適した小型のフィルタ、特に不平衡端子を備えたフィルタに関する。
例えば携帯電話機等の無線通信機器に用いられるフィルタには小型化および低損失化の要求がある。そのため、フィルタを構成する共振器にも、小型化および低損失化が求められている。フィルタにおいて信号の入出力を行う場合、不平衡端子を用いて不平衡信号(アンバランス信号)の入出力を行う場合と、平衡端子を用いて平衡信号(バランス信号)の入出力を行う場合とが考えられる。なお、不平衡信号を伝送する線路では、ある基準電位(通常、グランド電位)に対する1本の信号線の電位により信号が伝送される。平衡信号を伝送する線路では、一対の信号線間の電位差により信号が伝送される。平衡信号は、一対の信号線間を伝送する各信号の位相が互いに180°異なり、かつ振幅がほぼ等しければ、一般にバランス特性に優れた状態といえる。
一方、小型のフィルタとしては、TEM(Transverse Electro Magnetic)線路の導体を誘電体ブロック内に積層して共振器を構成した積層型の誘電体フィルタが知られている。TEM線路からなる2つの共振器を結合させる手法として、一般にコムライン結合とインターディジタル結合との2種類を挙げることができる。特許文献1には、インターディジタル結合された共振器を用いて小型の積層型バンドパスフィルタを構成した発明が開示されている。
特開2007−180684号公報
図14は、一対の共振器111,112がインターディジタル結合された構成を示している。一対の共振器111,112はそれぞれ、一端が開放端とされ、他端が短絡端とされている。インターディジタル結合とは、図14に示したように、一方の共振器111の開放端と他方の共振器112の短絡端とが対向すると共に、一方の共振器111の短絡端と他方の共振器112の開放端とが対向するように2つの共振器が対向配置された構造となる結合方法である。インターディジタル結合は、コムライン結合に比べて非常に強い結合が得られ、小型化に有利であることが知られている。以下では、インターディジタル結合された一対の共振器が一対の1/4波長共振器であるものとして説明する。
図15は、インターディジタル結合された一対の1/4波長共振器を用いて構成された不平衡入力−不平衡出力型のフィルタの基本構成を簡略化して示している。このフィルタは、互いにインターディジタル結合された一対の1/4波長共振器111,112を有する第1の共振器101と、互いにインターディジタル結合された他の一対の1/4波長共振器121,122を有する第2の共振器102と、第1の共振器101に接続された第1の不平衡端子104と、第2の共振器102に接続された第2の不平衡端子105とを備えている。
また、図16は、インターディジタル結合された一対の1/4波長共振器を用いて構成された平衡入力−平衡出力型のフィルタの基本構成を簡略化して示している。不平衡端子104,105に代えて、第1および第2の共振器101,102にそれぞれ、一対の平衡端子104A,104Bおよび他の一対の平衡端子105A,105Bを備えていること以外は、図15のフィルタの構造と基本的に同様である。第1の共振器101において、一対の1/4波長共振器111,112のうち、一方の1/4波長共振器111には一方の平衡端子104Aが接続され、他方の1/4波長共振器112には他方の平衡端子104Bが接続されている。同様に、第2の共振器102において、一対の1/4波長共振器121,122のうち、一方の1/4波長共振器121には一方の平衡端子105Aが接続され、他方の1/4波長共振器122には他方の平衡端子105Bが接続されている。このフィルタの場合、第1および第2の共振器101,102がそれぞれ、回転対称軸Cを有し、全体的に回転対称な構造とされていることが好ましい。そして、一対の平衡端子104A,104Bおよび他の一対の平衡端子105A,105Bはそれぞれ、回転対称軸Cに対して互いに回転対称となる位置において、一対の1/4波長共振器111,112および121,122に接続されていることが好ましい。これにより、後述するように一対の平衡端子104A,104Bおよび他の一対の平衡端子105A,105Bにおいて振幅バランスと位相バランスとが共に良好な平衡信号を取り出すことができる。
なお、図15および図16には、最低限の構成要素を示したが、第1および第2の共振器101,102を構成する1/4波長共振器の数は3つ以上であっても良い。また、第1の共振器101と第2の共振器102との間の中間段に他の共振器が1つ以上配置されていても良い。図17は、図15の不平衡入力−不平衡出力型のフィルタに対して、第1の共振器101と第2の共振器102との間に、一対の1/4波長共振器131,132を有する中間段の共振器103を配置した構成例である。同様に、図18は、図16の平衡入力−平衡出力型のフィルタに対して、第1の共振器101と第2の共振器102との間に、中間段の共振器103を配置した構成例である。
ところで、上記特許文献1には、インターディジタル結合された一対の1/4波長共振器を用いて、より小型化されたフィルタを構成できることが説明されている。以下、このことを説明する。
まず、インターディジタル結合した一対の1/4波長共振器の共振モードについて説明する。まず、図21および図22を参照して、同じ周波数で共振する共振器を2つ結合させた場合の共振モードを考える。共振器同士の距離が離れているときは、共振器同士は全く結合しないので同じ周波数に共振ピークは重なるが、共振器同士を近づけていくと電波の飛び移りが起こるため、共振器は単独で共振することはなくなり、2つの共振器が混じりあった混成共振モードを形成し、共振ピークが2つに分裂する。ここで、混成共振モードにおける2つの共振モードを、第1の共振モード(モード1)と第2の共振モード(モード2)とすると、共振器同士の結合が弱い場合、分裂の度合いが小さいので、図21に示すように、2つの共振モードでの共振ピークの裾野は重なってしまう。このとき、低い共振モードである第2の共振モードの共振周波数f2では、第1の共振モードの共振ピークが重なっているため、第1の共振モードの成分を少し含んだ状態となっている。しかし、強く結合したときには、共振ピークが離れるので、図22に示すように、第2の共振モードが共振する周波数f2では、第1の共振モードの成分が全く無い状態を作り出すことができる。言い換えると、共振器同士の結合を強くさせることで、共振モードの純度を高めることができることを意味する。
インターディジタル結合した一対の1/4波長共振器111,112では、共振状態を2つの固有な共振モードに分けることができる。なお、他の一対の1/4波長共振器121,122についても同様である。図19は、インターディジタル結合した一対の1/4波長共振器111,112における第1の共振モードを示し、図20は、その第2の共振モードを示している。なお、図19および図20において、破線で示した曲線は、各共振器における電界Eの分布を示している。また、図19および図20では、一対の1/4波長共振器111,112の共振時の状態を示しており、他端をグランドの状態としているが、これは交流的なゼロ電位であることを意味している。
第1の共振モードでは、一対の1/4波長共振器111,112のそれぞれにおいて開放端側から短絡端側に電流iが流れ、それぞれに流れる電流iの向きが逆方向となる。この第1の共振モードでは、一対の1/4波長共振器111,112で電磁波が同相に励振されている。この第1の共振モードでは、一対の1/4波長共振器111,112全体の物理的な回転対称軸に対して互いに回転対称な位置では、電界Eの位相と振幅とが同じになる。すなわち、第1の共振モードはコモンモードに対応する。一対の平衡端子104A,104Bを回転対称な位置に接続すれば、第1の共振モードでは一対の平衡端子104A,104Bからコモンモードの信号が出力される。
一方、第2の共振モードでは、一方の1/4波長共振器111では開放端側から短絡端側に電流iが流れると共に、他方の1/4波長共振器112では短絡端側から開放端側に電流iが流れ、それぞれに流れる電流iの向きが同方向となる。すなわち、この第2の共振モードでは、電界Eの分布を見ても分かるように、一対の1/4波長共振器111,112で電磁波が逆相に励振されている。この第2の共振モードでは、一対の1/4波長共振器全体の物理的な回転対称軸Cに対して互いに回転対称な位置で、電界Eの位相が180°異なり、振幅の絶対値は同じとなる。すなわち、第2の共振モードはディファレンシャルモードに対応する。一対の平衡端子104A,104Bを回転対称な位置に接続すれば、第2の共振モードでは一対の平衡端子104A,104Bから、振幅バランスと位相バランスとが共に良好な平衡信号を取り出すことができる。
図23は、インターディジタル結合された一対の1/4波長共振器111,112における共振周波数の分布状態を示している。インターディジタル結合の特徴として、第1の共振周波数f1と第2の共振周波数f2との中間の共振周波数f0は、線路の物理的な長さによって決まる1/4波長で共振した場合の周波数(インターディジタル結合していないときの各1/4波長共振器単体での共振周波数)となる。したがって、周波数の低い第2の共振周波数f2を通過周波数に設定することで、通過周波数を共振周波数f0に設定した場合よりも共振器全体を小型化することができる。例えば2.4GHz帯を通過周波数としたフィルタを設計する場合、物理的な長さを例えば8GHzに対応させた1/4波長共振器を用いることができる。これは、物理的な長さを2.4GHz帯に対応させた1/4波長共振器とした場合よりも小型のものとなる。さらに、第2の共振モードでは、結合を強くした場合、一対の1/4波長共振器111,112を仮想的に1つの導体とみなした状態と同等の磁界分布が得られ、仮想的に導体厚が厚くなり、導体損失を少なくすることができる利点がある。
このように、フィルタとしての通過周波数を第2の共振モードの共振周波数f2に設定すれば、小型で導体損失の少ない良好なバンドパスフィルタを実現することができる。また、インターディジタル結合することで強い結合が得られるので広帯域のバンドパスフィルタを実現することができる。
図24は、図17に基本構成を示した不平衡入力−不平衡出力型のフィルタの具体的な構成例を示している。なお、図17の基本構成に対応する部分には、同一の符号を付している。図25には、図24のフィルタを図24のY方向側(上面側)から見た状態を示す。図26には、図24のフィルタを図24のZ方向の一側面から見た状態を示す。図24は、積層型の誘電体フィルタの構成としたものであり、誘電体材料よりなる略直方体形状の誘電体ブロック100を備え、その誘電体ブロックを多層構造としている。誘電体ブロック100の内部には、導体の線路パターン(ストリップライン)が形成され、その内部の線路パターンにより、第1および第2の共振器101,102、ならびに中間段の共振器103を構成する各1/4波長共振器と、第1の不平衡端子104と、第2の不平衡端子105とが内部層として形成されている。なお、誘電体ブロック100の外周面において、Y方向に対向する2つの面(上面および底面)はグランド電極とされている。また、X方向に対向する2つの側面にもグランド電極が形成されている。また、誘電体ブロック100の対向する他の2つの側面(Z方向の側面)には外部端子電極106,107が形成され、それらに不平衡端子104,105が接続されている。
この構成例では、第1の共振器101は、上下方向に対向配置された第1ないし第4の1/4波長共振器111,112,113,114を有している。それらは、対向するもの同士が交互に、互いにインターディジタル結合されることにより、複数の一対の1/4波長共振器を構成しているが、ここでは、インターディジタル結合された一対の1/4波長共振器が合計2組あるものとして説明する。すなわち、第1および第2の1/4波長共振器111,112でインターディジタル結合された1組目の一対の1/4波長共振器が構成され、第3および第4の1/4波長共振器113,114で2組目の一対の1/4波長共振器が構成されているものとする。それぞれの一対の1/4波長共振器における一方の1/4波長共振器111,113に対してそれぞれ、第1の不平衡端子104が設けられ、それらに第1の不平衡端子104の一端が接続されている。
第2の共振器102も、第1の共振器101と同様に、上下方向に対向配置された第1ないし第4の1/4波長共振器121,122,123,124を有している。そして、第1および第2の1/4波長共振器121,122でインターディジタル結合された1組目の一対の1/4波長共振器が構成され、第3および第4の1/4波長共振器123,124で2組目の一対の1/4波長共振器が構成されている。それぞれの一対の1/4波長共振器における一方の1/4波長共振器111,113に対してそれぞれ、第2の不平衡端子105が設けられ、それらに第2の不平衡端子105の一端が接続されている。
中間段の共振器103も第1の共振器101と同様に、上下方向に対向配置された第1ないし第4の1/4波長共振器131,132,133,134を有している。そして、第1および第2の1/4波長共振器131,132でインターディジタル結合された1組目の一対の1/4波長共振器が構成され、第3および第4の1/4波長共振器133,134で2組目の一対の1/4波長共振器が構成されている。中間段の共振器103は、このような2組の一対の1/4波長共振器がさらに、横方向に並列的に複数配置された構成とされている(図24の例では中間段の共振器103が横方向に4列形成されている)。
第1および第2の共振器101,102、ならびに中間段の共振器103を構成する各一対の1/4波長共振器の一方の1/4波長共振器(1/4波長共振器111,121,131および1/4波長共振器113,123,133)の短絡端は、誘電体ブロック100の1つの側面に共通接続され、短絡されている。また、各一対の1/4波長共振器の他方の1/4波長共振器(1/4波長共振器112,122,132および1/4波長共振器114,124,134)の短絡端は、対向する他の1つの側面に共通接続され、短絡されている。
一方、図27は、図18に基本構成を示した平衡入力−平衡出力型のフィルタの具体的な構成例を示している。なお、図18の基本構成に対応する部分には、同一の符号を付している。図28には、図27のフィルタを図27のY方向側(上面側)から見た状態を示す。図29には、図24のフィルタを図24のZ方向の一側面から見た状態を示す。
図27に示したフィルタは、不平衡端子104,105に代えて、第1および第2の共振器101,102にそれぞれ、一対の平衡端子104A,104Bおよび他の一対の平衡端子105A,105Bを備えている。また、外部端子電極106,107に代えて、一対の外部端子電極106A,106Bおよび他の一対の外部端子電極107A,107Bを備えている。一対の外部端子電極106A,106Bおよび他の一対の外部端子電極107A,107Bはそれぞれ、誘電体ブロック100の対向する2つの側面(Z方向の側面)に形成され、それらに一対の平衡端子104A,104Bおよび他の一対の平衡端子105A,105Bが接続されている。その他の構成は、図24のフィルタの構造と基本的に同様である。
図27に示したフィルタでは、第1の共振器101を構成する各一対の1/4波長共振器における一方の1/4波長共振器111,113に対してそれぞれ、一方の平衡端子104Aが設けられ、それらに一方の平衡端子104Aの一端が接続されている。また、第1の共振器101を構成する各一対の1/4波長共振器における他方の1/4波長共振器112,114に対してそれぞれ、他方の平衡端子104Bが設けられ、それらに他方の平衡端子104Bの一端が接続されている。
また、第2の共振器102を構成する各一対の1/4波長共振器における一方の1/4波長共振器121,123に対してそれぞれ、一方の平衡端子105Aが設けられ、それらに一方の平衡端子105Aの一端が接続されている。また、第2の共振器102を構成する各一対の1/4波長共振器における他方の1/4波長共振器122,124に対してそれぞれ、他方の平衡端子105Bが設けられ、それらに他方の平衡端子105Bの一端が接続されている。
図30は、図24に示した不平衡入力−不平衡出力型のフィルタの減衰特性および損失特性を示している。図30の横軸は周波数、縦軸は減衰量を示す。図30において、符号S21を付した曲線は、このフィルタにおける信号の通過損失特性を示す。符号S11を付した曲線は、入力端子側(第1の不平衡端子104側)から見た反射損失特性を示す。
一方、図31は、図27に示した平衡入力−平衡出力型のフィルタの減衰特性および損失特性を示している。図31の横軸は周波数、縦軸は減衰量を示す。図31において、符号S21’を付した曲線は、このフィルタにおける信号の通過損失特性を示す。符号S11’を付した曲線は、入力端子側(一対の平衡端子104A,104B側)から見た反射損失特性を示す。
図32は、図30に示した不平衡入力−不平衡出力型のフィルタの特性グラフと図31に示した平衡入力−平衡出力型のフィルタの特性グラフとを、比較のために重ねて図示したものである。これらの特性図から分かるように、通過周波数帯域では、不平衡型と平衡型とで特性に大きな差は見られない。しかしながら、通過帯域外では、減衰特性に約40dBもの差が生じている。通過帯域外において、減衰特性のグラフの傾きにはあまり差が見られない。
以下、不平衡型と平衡型とでこのような特性の差が生じる理由について考察する。
図33は、図24に示した不平衡入力−不平衡出力型のフィルタにおける帯域外周波数(6.8GHz)での磁界ベクトル分布を示している。また、図34は、図27に示した平衡入力−平衡出力型のフィルタにおける同様の帯域外周波数での磁界ベクトル分布を示している。なお、図33および図34において、矢印が磁界ベクトルを示し、矢印の長さが長いほど磁界強度が大きいことを示す。
ところで、図24および図27に示した積層型の誘電体フィルタは、等価的には、入出力方向(Z方向)の面以外の4つの面が導体で囲まれた、断面が矩形型の導波管と考えることができる。図35(A)〜(D)は、そのような導波管内に発生するTEモードの磁界Hのベクトル分布を示している。特に図35(A)はTE10モード、図35(B)はTE20モード、図35(C)はTE30モード、図35(D)はTE40モードでの磁界分布を示している。
また、図36(A),(B)には、矩形型の導波管におけるTE10モードの磁界Hのベクトル分布をより具体的に示す。特に図36(B)には、図36(A)のZX平面内での磁界分布を示す。さらに、図37(A)には、図36(A)のXY平面内での磁界分布を示し、図37(B)には、図36(A)のXY平面内でのTE10モードの磁界振幅強度を示す。また、図38(A),(B)には、TE20モードの磁界Hのベクトル分布をより具体的に示す。特に図38(B)は、図38(A)のZX平面内での磁界分布を示す。
図33の磁界ベクトル分布を見ると、図24の不平衡入力−不平衡出力型のフィルタでは、明らかにTE10モードが励振されている。このため、図24の不平衡入力−不平衡出力型のフィルタでは、TE10モードを介して入出力端子間で磁界結合が生じ、帯域外の減衰特性に悪影響が生じていると考えられる。
一方、図34の磁界ベクトル分布を見ると、図27の平衡入力−平衡出力型のフィルタでは、高次のTEモードが励振され、TE10モードはほとんど励振されていない。これは、一対の平衡端子105A,105Bが第2の共振器102における回転対称となる位置に設けられているため、対称的に高次のTEモードが励振し、TE10モードとなる磁界が打ち消し合って減衰しているためと考えられる。このため、不平衡入力−不平衡出力型のフィルタに見られるようなTE10モードを介した入出力端子間での磁界結合はほとんどなく、帯域外での減衰特性の悪化は抑制されていると考えられる。
ここで、導波管における伝搬定数について考察する。kを電波の波数とすると、以下の式(1)が成り立つ。
2=kz2+kt2 ……(1)
ただし、kz:進行方向の角波数
kt:進行方向に直交する断面方向の角波数
とする。
式(1)より、導波管の伝搬定数に相当するkzは、以下の式(1A)となる。
Figure 2009088856
ただし、k<ktのときはkzは虚数となり、導波管は伝搬モードから減衰モードに切り替わる。そのときの減衰常数αは、以下の式(2)で表される。
Figure 2009088856
TEm0モードのktは、導波管の横幅をaとすると、以下の式(3)を満たす。
Figure 2009088856
よって、減衰定数αは、以下の式(4)で表される。
ただし、
εr:比誘電率、μr:比透磁率
とする。
Figure 2009088856
導波管の長さをl(m)とすると、電波はexp(−αl)で減衰する。
TE10モードは、上記式(4)より、高次のモードに比べて減衰しにくい。従来の不平衡入力−不平衡出力型のフィルタでは、この減衰しにくいTE10モードが励振することで、入出力端子間で結合が生じ、帯域外での減衰が不十分になると考えられる。従って、このTE10モードの発生を抑制できれば、不平衡端子を備えたフィルタであっても、帯域外の減衰特性を改善できると考えられる。
本発明はかかる問題点に鑑みてなされたもので、その目的は、インターディジタル結合された共振器を用いて、不平衡端子を接続した場合の信号入出力間の結合を抑制し、通過帯域外の減衰特性の改善を行うことができるフィルタを提供することにある。
本発明によるフィルタは、対向配置された第1および第2のグランド電極と、第1および第2のグランド電極間に配置され、互いにインターディジタル結合された一対の1/4波長共振器を少なくとも1組有する第1の共振器と、第1および第2のグランド電極間に配置され、互いにインターディジタル結合された他の一対の1/4波長共振器を少なくとも1組有する第2の共振器と、第1の共振器および第2の共振器のうち少なくとも一方に設けられた少なくとも1つの不平衡端子とを備えている。そして、不平衡端子は、第1または第2のグランド電極に短絡されるグランド接続用端子と信号が入出力される信号用端子とからなり、第1の共振器および第2の共振器はそれぞれ回転対称軸を有し、回転対称軸に対して互いに回転対称となる位置において、第1の共振器または第2の共振器における一対の1/4波長共振器の一方に信号用端子の一端が接続されると共に、一対の1/4波長共振器の他方にグランド接続用端子の一端が接続されているものである。
本発明によるフィルタでは、第1の共振器と第2の共振器とがそれぞれ、インターディジタル結合された一対の1/4波長共振器で構成されていることで、小型化が容易となる。また、不平衡端子をグランド接続用端子と信号用端子とで構成したことで、平衡端子の端子構造と類似した構造になる。これにより、従来の単純な不平衡端子の構造を用いた場合に比べて、不平衡端子を接続したことによる信号入出力間の結合が抑制され、通過帯域外の減衰特性の改善が可能となる。
本発明によるフィルタにおいて、不平衡端子が設けられた第1の共振器または第2の共振器は、グランド接続用端子を接続したことによる共振周波数のずれを補正する構造を有していることが好ましい。ずれを補正する構造を有していることで、所望のフィルタ特性を得やすくなる。
ずれを補正する構造としては、例えば、グランド接続用端子を接続せずに共振器を構成した場合に比べて一対の1/4波長共振器の導体長を長くした構造にすれば良い。
ここで、「グランド接続用端子を接続せずに共振器を構成した場合に比べて一対の1/4波長共振器の導体長を長くする」とは、第1の共振器および第2の共振器のうち一方にのみに不平衡端子を設けた場合を例にすれば、不平衡端子を設けない共振器と比べて不平衡端子を設けた共振器の方が導体長が長くなっているということに対応する。また第1の共振器と第2の共振器との間に中間段の共振器を設けた場合を例にすれば、中間段の共振器に比べて不平衡端子を設けた共振器の方が導体長が長くなっているということに対応する。
また例えば、ずれを補正する構造として、一対の1/4波長共振器に対して対向配置された周波数調整用電極を有する構造にしても良い。
また例えば、ずれを補正する構造として、グランド接続用端子を接続せずに共振器を構成した場合に比べて一対の1/4波長共振器の数が多い構造を有するようにしても良い。
ここで、「グランド接続用端子を接続せずに共振器を構成した場合に比べて一対の1/4波長共振器の数が多い構造を有する」とは、第1の共振器および第2の共振器のうち一方にのみに不平衡端子を設けた場合を例にすれば、不平衡端子を設けない共振器と比べて不平衡端子を設けた共振器の方が1/4波長共振器の数が多くなっているということに対応する。また第1の共振器と第2の共振器との間に中間段の共振器を設けた場合を例にすれば、中間段の共振器に比べて不平衡端子を設けた共振器の方が1/4波長共振器の数が多くなっているということに対応する。
本発明のフィルタによれば、不平衡端子をグランド接続用端子と信号用端子とで構成しし、平衡端子の端子構造と類似した構造となるようにしたので、従来の単純な不平衡端子の構造を用いた場合に比べて、不平衡端子を接続した場合の信号入出力間の結合を抑制し、通過帯域外の減衰特性の改善を行うことができる。また、第1の共振器と第2の共振器とをそれぞれ、インターディジタル結合された一対の1/4波長共振器を用いて構成するようにしたので、小型化が容易となる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
[第1の実施の形態]
まず、本発明の第1の実施の形態に係るフィルタの基本構成について説明する。
図1は、本実施の形態に係るフィルタの基本構成を簡略化して示している。このフィルタは、対向配置された1/4波長共振器11,12を有する第1の共振器1と、対向配置された他の1/4波長共振器21,22を有する第2の共振器2と、第1の共振器1に接続された第1の不平衡端子と、第2の共振器2に接続された第2の不平衡端子とを備えている。このフィルタはまた、第1の共振器1と第2の共振器2との間に配置され、対向配置された他の1/4波長共振器31,32を有する中間段の共振器3を備えている。以下では中間段の共振器3を備えた構成を例に説明するが、中間段の共振器3を構成から省くことも可能である。このフィルタは例えば、第1の共振器1を入力側の共振器、第2の共振器2を出力側の共振器として、全体として不平衡入力−不平衡出力型のフィルタの構成とされている。
第1および第2の共振器1,2はそれぞれ、回転対称軸Cを有し、全体的に回転対称な構造とされている。第1の共振器1における1/4波長共振器11,12は、互いにインターディジタル結合された一対の1/4波長共振器を構成している。第2の共振器2における他の1/4波長共振器21,22も、互いにインターディジタル結合された他の一対の1/4波長共振器を構成している。中間段の共振器3における他の1/4波長共振器31,32も、互いにインターディジタル結合された他の一対の1/4波長共振器を構成している。既に図19〜図23を用いて説明したように、インターディジタル結合された一対の1/4波長共振器は、第1の共振周波数f1で共振する第1の共振モードと第1の共振周波数f1よりも低い第2の共振周波数f2で共振する第2の共振モードとを有している。第1および第2の共振器1,2、ならびに中間段の共振器3はそれぞれ一対の1/4波長共振器を用いて構成されていることにより、動作周波数(フィルタとしての通過周波数)が第2の共振周波数f2となるように構成されている。そして、このフィルタは、第1および第2の共振器1,2、ならびに中間段の共振器3がそれぞれ互いに、周波数の低い第2の共振周波数f2で共振し、電磁結合するように構成されている。これにより、第2の共振周波数f2を通過帯域とした、バンドパスフィルタが構成されている。
このフィルタにおいて、第1の共振器1に設けられた第1の不平衡端子は、図示しない信号線を介して不平衡信号が入出力される信号用端子4Aとグランド電極に短絡されるグランド接続用端子4Bとからなる。第2の共振器2に設けられた第2の不平衡端子も同様に、図示しない信号線を介して不平衡信号が入出力される信号用端子5Aとグランド電極に短絡されるグランド接続用端子5Bとからなる。
第1の共振器1における回転対称軸Cに対して互いに回転対称となる位置において、一対の1/4波長共振器11,12のうち、一方の1/4波長共振器11には信号用端子4Aの一端が接続され、他方の1/4波長共振器12にはグランド接続用端子4Bの一端が接続されている。同様に、第2の共振器2における回転対称軸Cに対して互いに回転対称となる位置において、一対の1/4波長共振器21,22のうち、一方の1/4波長共振器21には信号用端子5Aが接続され、他方の1/4波長共振器22にはグランド接続用端子5Bが接続されている。
次に、本実施の形態に係るフィルタの作用および効果を説明する。
このフィルタでは、第1の共振器1と第2の共振器2とがそれぞれ、インターディジタル結合された一対の1/4波長共振器を含む構成とされ、そのインターディジタル結合した一対の1/4波長共振器における周波数の低い第2の共振周波数f2を通過帯域としていることで、図19〜図23を用いて上述した原理により、小型化が図られる。
また、このフィルタでは、第1の共振器1と第2の共振器2とのそれぞれに接続される不平衡端子を、信号用端子4A,5Aとグランド接続用端子4B,5Bとで構成したことで、不平衡端子であるにも関わらず、平衡端子の端子構造(図18、図27等参照)と類似した構造になる。これにより、例えば積層型の誘電体フィルタの構成とした場合において、従来の単純な不平衡端子の構造(図17、図24等参照)を用いた場合に比べて、不平衡端子を接続したことによる信号入出力間のTE10モードを介した結合が抑制される。これにより、通過帯域外の減衰特性の改善が可能となる。
<第1の実施の形態の具体的な構成例>
図2は、図1に基本構成を示した本実施の形態の形態に係るフィルタの具体的な構成例を示している。なお、図1の基本構成に対応する部分には、同一の符号を付している。図3には、図2のフィルタを図2のY方向側(上面側)から見た状態を示す。図4には、図2のフィルタを図2のZ方向の一側面から見た状態を示す。この構成例は、積層型の誘電体フィルタの構成としたものであり、誘電体材料よりなる略直方体形状の誘電体ブロック10を備え、その誘電体ブロックを多層構造としている。誘電体ブロック10の内部には、導体の線路パターン(ストリップライン)が形成され、その内部の線路パターンにより、第1および第2の共振器1,2、ならびに中間段の共振器3を構成する各1/4波長共振器と、第1の不平衡端子を構成する信号用端子4Aおよびグランド接続用端子4Bと、第2の不平衡端子を構成する他の信号用端子5Aおよびグランド接続用端子5Bとが内部層として形成されている。なお、誘電体ブロック10の外周面において、Y方向に対向する2つの面(上面および底面)はグランド電極とされている。また、X方向に対向する2つの側面にもグランド電極が形成されている。また、誘電体ブロック10の対向する他の2つの側面(Z方向の側面)には外部端子電極6A,6Bおよび他の外部端子電極7A,7Bが形成され、それらに第1および第2の不平衡端子が接続されている。
この構成例では、第1の共振器1は、上下方向に対向配置された第1ないし第4の1/4波長共振器11,12,13,14を有している。それらは、対向するもの同士が交互に、互いにインターディジタル結合されることにより、複数の一対の1/4波長共振器を構成しているが、ここでは、インターディジタル結合された一対の1/4波長共振器が合計2組あるものとして説明する。すなわち、第1および第2の1/4波長共振器11,12でインターディジタル結合された1組目の一対の1/4波長共振器が構成され、第3および第4の1/4波長共振器13,14で2組目の一対の1/4波長共振器が構成されているものとする。
このフィルタでは、第1の共振器1を構成する各一対の1/4波長共振器における一方の1/4波長共振器11,13に対してそれぞれ、第1の不平衡端子のうち信号用端子4Aが設けられ、それらに信号用端子4Aの一端が接続されている。信号用端子4Aの他端は、一方の外部端子電極6Aに接続され、その外部端子電極6Aを介して例えば図示しない外部の信号線に接続される。また、第1の共振器1を構成する各一対の1/4波長共振器における他方の1/4波長共振器12,14に対してそれぞれ、第1の不平衡端子のうちグランド接続用端子4Bが設けられ、それらにグランド接続用端子4Bの一端が接続されている。グランド接続用端子4Bの他端は、他方の外部端子電極6Bに接続され、その外部端子電極6Bを介して例えば底面のグランド電極に短絡されている。
第2の共振器2も、第1の共振器1と同様に、上下方向に対向配置された第1ないし第4の1/4波長共振器21,22,23,24を有している。そして、第1および第2の1/4波長共振器21,22でインターディジタル結合された1組目の一対の1/4波長共振器が構成され、第3および第4の1/4波長共振器23,24で2組目の一対の1/4波長共振器が構成されている。このフィルタでは、第2の共振器2を構成する各一対の1/4波長共振器における一方の1/4波長共振器21,23に対してそれぞれ、第2の不平衡端子のうち他の信号用端子5Aが設けられ、それらに他の信号用端子5Aの一端が接続されている。他の信号用端子5Aの他端は、一方の外部端子電極7Aに接続され、その外部端子電極7Aを介して例えば図示しない外部の信号線に接続される。また、第2の共振器2を構成する各一対の1/4波長共振器における他方の1/4波長共振器22,24に対してそれぞれ、第2の不平衡端子のうち他のグランド接続用端子5Bが設けられ、それらに他のグランド接続用端子5Bの一端が接続されている。他のグランド接続用端子4Bの他端は、他方の外部端子電極7Bに接続され、その外部端子電極7Bを介して例えば底面のグランド電極に短絡されている。
中間段の共振器3も第1の共振器1と同様に、上下方向に対向配置された第1ないし第4の1/4波長共振器31,32,33,34を有している。そして、第1および第2の1/4波長共振器31,32でインターディジタル結合された1組目の一対の1/4波長共振器が構成され、第3および第4の1/4波長共振器33,34で2組目の一対の1/4波長共振器が構成されている。中間段の共振器3は、このような2組の一対の1/4波長共振器がさらに、横方向に並列的に複数配置された構成とされている(図2の例では中間段の共振器3が横方向に4列形成されている)。
第1および第2の共振器1,2、ならびに中間段の共振器3を構成する各一対の1/4波長共振器の一方の1/4波長共振器(1/4波長共振器11,21,31および1/4波長共振器13,23,33)の短絡端は、誘電体ブロック10の1つの側面に共通接続され、短絡されている。また、各一対の1/4波長共振器の他方の1/4波長共振器(1/4波長共振器12,22,32および1/4波長共振器14,24,34)の短絡端は、対向する他の1つの側面に共通接続され、短絡されている。
このフィルタは、等価的には、入出力方向(Z方向)の面以外の4つの面が導体で囲まれた、断面が矩形型の導波管と考えることができるが、このような構造であっても、第1の共振器1と第2の共振器2とのそれぞれに接続される不平衡端子を、信号用端子4A,5Aとグランド接続用端子4B,5Bとで構成したことで、不平衡端子であるにも関わらず、平衡端子の端子構造(図18、図27等参照)と類似した構造になる。これにより、従来の単純な不平衡端子の構造(図17、図24等参照)を用いた場合に比べて、不平衡端子を接続したことによる信号入出力間のTE10モードを介した結合が抑制される。これにより、通過帯域外の減衰特性の改善が可能となる。
[第2の実施の形態]
次に、本発明の第2の実施の形態を説明する。なお、上記第1の実施の形態に係るフィルタと実質的に同一の構成部分には同一の符号を付し、適宜説明を省略する。
図5は、本実施の形態に係るフィルタの基本構成を簡略化して示している。
図1に示したフィルタでは、第1の共振器1と第2の共振器2とのそれぞれに接続される不平衡端子を、信号用端子4A,5Aとグランド接続用端子4B,5Bとで構成した。このような構成にすると、グランド接続用端子4B,5Bを設けて短絡したことにより、グランド接続用端子4B,5Bを設けずに第1の共振器1と第2の共振器2とを構成した場合に比べて、共振周波数が高くなってしまう。すなわち、グランド接続用端子4B,5Bを設けたことにより、所望の共振周波数からずれてしまうおそれがある。そのため、第1の共振器1と第2の共振器2とのそれぞれが、グランド接続用端子4B,5Bを接続したことによる共振周波数のずれを補正する構造を有していることが好ましい。ずれを補正する構造を有していることで、所望のフィルタ特性を得やすくなる。
本実施の形態では、図5に示したように、第1の共振器1を構成する一対の1/4波長共振器11,12の導体長が、グランド接続用端子4Bを接続せずに共振器を構成した場合に比べて長さL1分だけ長く構成されている。同様に、第2の共振器2を構成する他の一対の1/4波長共振器21,22の導体長が、他のグランド接続用端子5Bを接続せずに共振器を構成した場合に比べて長さL2分だけ長く構成されている。L1,L2は、グランド接続用端子4B,5Bを設けたことによる共振周波数のずれを補正するような長さである。なお、中間段の共振器3を構成する他の1/4波長共振器31,32には、グランド接続用端子4B,5Bは接続されないので、長さの補正は必要ない。すなわち、中間段の共振器3を基準にすれば、中間段の共振器3に比べて、第1の共振器1を構成する一対の1/4波長共振器11、12および第2の共振器2を構成する他の一対の1/4波長共振器21、22の導体長がそれぞれ長さL1,L2分だけ長くなっているとも言える。
図6は、図5に基本構成を示した本実施の形態の形態に係るフィルタの具体的な構成例を示している。なお、図5の基本構成に対応する部分には、同一の符号を付している。図7には、図6のフィルタを図6のY方向側(上面側)から見た状態を示す。この構成例では、第1の共振器1を構成する第1ないし第4の1/4波長共振器11,12,13,14と第2の共振器2を構成する第1ないし第4の1/4波長共振器21,22,23,24とのそれぞれの導体長が、グランド接続用端子4B,5Bを接続したことによる共振周波数のずれを補正するように長く構成されている。それ以外の構成は、上記第1の実施の形態の形態に係るフィルタの具体的な構成例(図2〜図4参照)と同様である。
図8は、図6に示した構成例に係るフィルタの減衰特性および損失特性を示している。図8の横軸は周波数、縦軸は減衰量を示す。図8において、符号S21を付した曲線は、このフィルタにおける信号の通過損失特性を示す。符号S11を付した曲線は、入力端子側(第1の不平衡端子1側)から見た反射損失特性を示す。従来の不平衡入力−不平衡出力型での特性(図30)に比べて、通過帯域外での減衰特性が改善され、従来の平衡入力−平衡出力型での特性(図31)に近い特性が得られている。
[第3の実施の形態]
次に、本発明の第3の実施の形態を説明する。なお、上記第1または第2の実施の形態に係るフィルタと実質的に同一の構成部分には同一の符号を付し、適宜説明を省略する。
図9は、本実施の形態に係るフィルタの基本構成を簡略化して示している。
図5に示したフィルタでは、グランド接続用端子4B,5Bを接続したことによる共振周波数のずれを補正する構造として、第1および第2の共振器1,2を構成する各1/4波長共振器の導体長を長くした構造を有していたが、本実施の形態では、ずれを補正する構造として、周波数調整用電極を備えたものである。すなわち、図5に示したように、第1の共振器1には、一対の1/4波長共振器11,12に対してそれぞれ、周波数調整用電極41,42が対向配置されている。また、第2の共振器2には、他の一対の1/4波長共振器21,22に対してそれぞれ、他の周波数調整用電極51,52が対向配置されている。周波数調整用電極41,42および他の周波数調整用電極51,52の長さは、グランド接続用端子4B,5Bを設けたことによる共振周波数のずれを補正するような長さである。なお、中間段の共振器3を構成する他の1/4波長共振器31,32には、グランド接続用端子4B,5Bは接続されないので、周波数調整用電極を設ける必要はない。
図10は、図9に基本構成を示した本実施の形態の形態に係るフィルタの具体的な構成例を示している。なお、図9の基本構成に対応する部分には、同一の符号を付している。図11には、図10のフィルタを図10のZ方向の一側面から見た状態を示す。この構成例では、第1の共振器1を構成する第1ないし第4の1/4波長共振器11,12,13,14のうち、最も下側の第1の1/4波長共振器11に対向するように一方の周波数調整用電極41が設けられ、最も上側の第4の1/4波長共振器14に対向するように他方の周波数調整用電極42が設けられている。また、第2の共振器2を構成する第1ないし第4の1/4波長共振器21,22,23,24のうち、最も下側の第1の1/4波長共振器21に対向するように一方の周波数調整用電極51が設けられ、最も上側の第4の1/4波長共振器24に対向するように他方の周波数調整用電極52が設けられている。それ以外の構成は、上記第1の実施の形態の形態に係るフィルタの具体的な構成例(図2〜図4参照)と同様である。
[第4の実施の形態]
次に、本発明の第4の実施の形態を説明する。なお、上記第1ないし第3の実施の形態に係るフィルタと実質的に同一の構成部分には同一の符号を付し、適宜説明を省略する。
図12は、本実施の形態に係るフィルタの基本構成を簡略化して示している。
本実施の形態では、グランド接続用端子4B,5Bを接続したことによる共振周波数のずれを補正する構造として、グランド接続用端子4B,5Bを接続せずに第1の共振器1と第2の共振器2とを構成した場合に比べて、一対の1/4波長共振器の数が多い構造にしたものである。図12の例では、第1の共振器1に関しては、グランド接続用端子4Bを接続しなかったときの構成が一対の1/4波長共振器11,12のみであったものとすると、それに対してさらに、共振周波数のずれを補正するために2組目の一対の1/4波長共振器13,14を追加して構成したものである。第2の共振器2に関しても同様に、他のグランド接続用端子5Bを接続しなかったときの構成が一対の1/4波長共振器21,22のみであったものとすると、それに対してさらに、共振周波数のずれを補正するために2組目の一対の1/4波長共振器23,24を追加して構成したものである。なお、中間段の共振器3を構成する他の1/4波長共振器31,32には、グランド接続用端子4B,5Bは接続されないので、一対の1/4波長共振器を追加する必要はない。すなわち、中間段の共振器3を基準にすれば、中間段の共振器3に比べて、第1の共振器1を構成する一対の1/4波長共振器および第2の共振器2を構成する他の一対の1/4波長共振器の数が多くなっているとも言える。なお、追加する一対の1/4波長共振器の数は、共振周波数のずれに応じた数に設定される。
図13は、図12に基本構成を示した本実施の形態の形態に係るフィルタの具体的な構成例を示している。なお、図13の基本構成に対応する部分には、同一の符号を付している。この構成例では、第1の共振器1に関しては、グランド接続用端子4Bを接続しなかったときの構成が、一対の1/4波長共振器として、第1および第2の1/4波長共振器11,12の組と、第3および第4の1/4波長共振器13,14の組との2組であったものとすると、それに対してさらに、共振周波数のずれを補正するために3組目の一対の1/4波長共振器15,16を追加して構成したものである。また、第2の共振器2に関しては、グランド接続用端子5Bを接続しなかったときの構成が、他の一対の1/4波長共振器として、第1および第2の1/4波長共振器21,22の組と、第3および第4の1/4波長共振器23,24の組との2組であったものとすると、それに対してさらに、共振周波数のずれを補正するために3組目の他の一対の1/4波長共振器25,26を追加して構成したものである。
[その他の実施の形態]
本発明は、上記各実施の形態に限定されず種々の変形実施が可能である。例えば、上記各実施の形態において、第1の共振器1および第2の共振器2、ならびに中間段の共振器3を構成する1/4波長共振器の数は図示したものに限定されない。各共振器がそれぞれ、一対の1/4波長共振器を少なくとも1組有していればよい。
また、グランド電極は、1方向の対向面にのみ形成されていても良い。例えば図2の構成で、誘電体ブロック10の外周面のうち、Y方向に対向する2つの面(上面および底面)にのみグランド電極が形成されていても良い。また、グランド電極は、誘電体ブロック10の外周面ではなく、内部に積層された内部層として形成されていても良い。
また、以上の実施の形態では、不平衡入力−不平衡出力型のフィルタの構成を例に説明したが、本発明は、入力側または出力側のいずれか一方にのみ不平衡端子を有する場合(不平衡入力−平衡出力型または平衡入力−不平衡出力型)にも適用可能である。この場合にも上記各実施の形態と同様に、不平衡端子を設ける側の構造をグランド用端子と信号端子とで構成すれば良い。
本発明の第1の実施の形態に係るフィルタの基本構成を簡略化して示す構成図である。 本発明の第1の実施の形態に係るフィルタの具体的な構成例を示す斜視図である。 本発明の第1の実施の形態に係るフィルタを上面方向から見た構成を示す平面図である。 本発明の第1の実施の形態に係るフィルタを一側面方向から見た構成を示す側面図である。 本発明の第2の実施の形態に係るフィルタの基本構成を簡略化して示す構成図である。 本発明の第2の実施の形態に係るフィルタの具体的な構成例を示す斜視図である。 本発明の第2の実施の形態に係るフィルタを上面方向から見た構成を示す平面図である。 本発明の第2の実施の形態に係るフィルタの伝送特性を示す特性図である。 本発明の第3の実施の形態に係るフィルタの基本構成を簡略化して示す構成図である。 本発明の第3の実施の形態に係るフィルタの具体的な構成例を示す斜視図である。 本発明の第3の実施の形態に係るフィルタを一側面方向から見た構成を示す側面図である。 本発明の第4の実施の形態に係るフィルタの基本構成を簡略化して示す構成図である。 本発明の第4の実施の形態に係るフィルタの具体的な構成例を一側面方向から見た側面図である。 インターディジタル結合された一対の1/4波長共振器の基本構成を示す構成図である。 インターディジタル結合された一対の1/4波長共振器を入出力段に用いた不平衡入力−不平衡出力型のフィルタの基本構成を簡略化して示す構成図である。 インターディジタル結合された一対の1/4波長共振器を入出力段に用いた平衡入力−平衡出力型のフィルタの基本構成を簡略化して示す構成図である。 中間段にも一対の1/4波長共振器を用いた不平衡入力−不平衡出力型のフィルタの基本構成を簡略化して示す構成図である。 中間段にも一対の1/4波長共振器を用いた平衡入力−平衡出力型のフィルタの基本構成を簡略化して示す構成図である。 インターディジタル結合された一対の1/4波長共振器の第1の共振モードを示す説明図である。 インターディジタル結合された一対の1/4波長共振器の第2の共振モードを示す説明図である。 結合度が弱い場合の2つの共振器の共振モードを示す説明図である。 結合度が強い場合の2つの共振器の共振モードを示す説明図である。 インターディジタル結合された一対の1/4波長共振器における共振周波数の分布状態を示す説明図である。 不平衡入力−不平衡出力型のフィルタの具体的な構成例を示す斜視図である。 図24に示したフィルタを上面方向から見た構成を示す平面図である。 図24に示したフィルタを一側面方向から見た構成を示す側面図である。 平衡入力−平衡出力型のフィルタの具体的な構成例を示す斜視図である。 図27に示したフィルタを上面方向から見た構成を示す平面図である。 図27に示したフィルタを一側面方向から見た構成を示す側面図である。 不平衡入力−不平衡出力型のフィルタの伝送特性を示す特性図である。 平衡入力−平衡出力型のフィルタの伝送特性を示す特性図である。 不平衡入力−不平衡出力型のフィルタの伝送特性と平衡入力−平衡出力型のフィルタの伝送特性とを比較して示した図である。 不平衡入力−不平衡出力型のフィルタにおける帯域外周波数での磁界ベクトル分布を示す図である。 平衡入力−平衡出力型のフィルタにおける帯域外周波数での磁界ベクトル分布を示す図である。 TEモードの次数と磁界ベクトルとの関係を示す説明図である。 導波管におけるTE10モードの磁界ベクトルを示す説明図である。 導波管におけるTE10モードの磁界分布と強度を示す説明図である。 導波管におけるTE20モードの磁界ベクトルを示す説明図である。
符号の説明
C…共振器全体の回転対称軸、1…第1の共振器(入力側の共振器)、2…第2の共振器(出力側の共振器)、3…中間段の共振器、4A,5A…グランド用端子、4B,5B…信号端子、10…誘電体ブロック、11,12,13,14,21,22,23,24,31,32,33,34…1/4波長共振器、41,42,51,52…周波数調整用電極。

Claims (5)

  1. 対向配置された第1および第2のグランド電極と、
    前記第1および第2のグランド電極間に配置され、互いにインターディジタル結合された一対の1/4波長共振器を少なくとも1組有する第1の共振器と、
    前記第1および第2のグランド電極間に配置され、互いにインターディジタル結合された他の一対の1/4波長共振器を少なくとも1組有する第2の共振器と、
    前記第1の共振器および前記第2の共振器のうち少なくとも一方に設けられた少なくとも1つの不平衡端子と
    を備え、
    前記不平衡端子は、前記第1または前記第2のグランド電極に短絡されるグランド接続用端子と信号が入出力される信号用端子とからなり、
    前記第1の共振器および前記第2の共振器はそれぞれ回転対称軸を有し、前記回転対称軸に対して互いに回転対称となる位置において、前記第1の共振器または前記第2の共振器における前記一対の1/4波長共振器の一方に前記信号用端子の一端が接続されると共に、前記一対の1/4波長共振器の他方に前記グランド接続用端子の一端が接続されている
    ことを特徴とするフィルタ。
  2. 前記不平衡端子が設けられた前記第1の共振器または前記第2の共振器は、前記グランド接続用端子を接続したことによる共振周波数のずれを補正する構造を有する
    ことを特徴とする請求項1に記載のフィルタ。
  3. 前記不平衡端子が設けられた前記第1の共振器または前記第2の共振器は、前記ずれを補正する構造として、前記グランド接続用端子を接続せずに共振器を構成した場合に比べて前記一対の1/4波長共振器の導体長を長くした構造を有する
    ことを特徴とする請求項2に記載のフィルタ。
  4. 前記不平衡端子が設けられた前記第1の共振器または前記第2の共振器は、前記ずれを補正する構造として、前記一対の1/4波長共振器に対して対向配置された周波数調整用電極を有する
    ことを特徴とする請求項2に記載のフィルタ。
  5. 前記不平衡端子が設けられた前記第1の共振器または前記第2の共振器は、前記ずれを補正する構造として、前記グランド接続用端子を接続せずに共振器を構成した場合に比べて前記一対の1/4波長共振器の数が多い構造を有する
    ことを特徴とする請求項2に記載のフィルタ。
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