JP2009088856A - フィルタ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】第1および第2の共振器1,2はそれぞれ、互いにインターディジタル結合された一対の1/4波長共振器11,12および21,22を有する。第1および第2の共振器1,2のそれぞれにおいて、回転対称軸Cに対して互いに回転対称となる位置において、一方の1/4波長共振器11,21に信号用端子4A,5Aを接続し、他方の1/4波長共振器12,22にグランド接続用端子4B,5Bを接続する。不平衡端子をグランド接続用端子4B,5Bと信号用端子4A,5Aとで構成し、平衡端子の端子構造と類似した構造にしたことで、従来の不平衡端子の構造を用いた場合に比べて、不平衡端子を接続したことによる信号入出力間の結合が抑制され、通過帯域外の減衰特性が改善される。
【選択図】図1
Description
以下、不平衡型と平衡型とでこのような特性の差が生じる理由について考察する。
k2=kz2+kt2 ……(1)
ただし、kz:進行方向の角波数
kt:進行方向に直交する断面方向の角波数
とする。
TE10モードは、上記式(4)より、高次のモードに比べて減衰しにくい。従来の不平衡入力−不平衡出力型のフィルタでは、この減衰しにくいTE10モードが励振することで、入出力端子間で結合が生じ、帯域外での減衰が不十分になると考えられる。従って、このTE10モードの発生を抑制できれば、不平衡端子を備えたフィルタであっても、帯域外の減衰特性を改善できると考えられる。
ここで、「グランド接続用端子を接続せずに共振器を構成した場合に比べて一対の1/4波長共振器の導体長を長くする」とは、第1の共振器および第2の共振器のうち一方にのみに不平衡端子を設けた場合を例にすれば、不平衡端子を設けない共振器と比べて不平衡端子を設けた共振器の方が導体長が長くなっているということに対応する。また第1の共振器と第2の共振器との間に中間段の共振器を設けた場合を例にすれば、中間段の共振器に比べて不平衡端子を設けた共振器の方が導体長が長くなっているということに対応する。
ここで、「グランド接続用端子を接続せずに共振器を構成した場合に比べて一対の1/4波長共振器の数が多い構造を有する」とは、第1の共振器および第2の共振器のうち一方にのみに不平衡端子を設けた場合を例にすれば、不平衡端子を設けない共振器と比べて不平衡端子を設けた共振器の方が1/4波長共振器の数が多くなっているということに対応する。また第1の共振器と第2の共振器との間に中間段の共振器を設けた場合を例にすれば、中間段の共振器に比べて不平衡端子を設けた共振器の方が1/4波長共振器の数が多くなっているということに対応する。
[第1の実施の形態]
図1は、本実施の形態に係るフィルタの基本構成を簡略化して示している。このフィルタは、対向配置された1/4波長共振器11,12を有する第1の共振器1と、対向配置された他の1/4波長共振器21,22を有する第2の共振器2と、第1の共振器1に接続された第1の不平衡端子と、第2の共振器2に接続された第2の不平衡端子とを備えている。このフィルタはまた、第1の共振器1と第2の共振器2との間に配置され、対向配置された他の1/4波長共振器31,32を有する中間段の共振器3を備えている。以下では中間段の共振器3を備えた構成を例に説明するが、中間段の共振器3を構成から省くことも可能である。このフィルタは例えば、第1の共振器1を入力側の共振器、第2の共振器2を出力側の共振器として、全体として不平衡入力−不平衡出力型のフィルタの構成とされている。
このフィルタでは、第1の共振器1と第2の共振器2とがそれぞれ、インターディジタル結合された一対の1/4波長共振器を含む構成とされ、そのインターディジタル結合した一対の1/4波長共振器における周波数の低い第2の共振周波数f2を通過帯域としていることで、図19〜図23を用いて上述した原理により、小型化が図られる。
<第1の実施の形態の具体的な構成例>
[第2の実施の形態]
図1に示したフィルタでは、第1の共振器1と第2の共振器2とのそれぞれに接続される不平衡端子を、信号用端子4A,5Aとグランド接続用端子4B,5Bとで構成した。このような構成にすると、グランド接続用端子4B,5Bを設けて短絡したことにより、グランド接続用端子4B,5Bを設けずに第1の共振器1と第2の共振器2とを構成した場合に比べて、共振周波数が高くなってしまう。すなわち、グランド接続用端子4B,5Bを設けたことにより、所望の共振周波数からずれてしまうおそれがある。そのため、第1の共振器1と第2の共振器2とのそれぞれが、グランド接続用端子4B,5Bを接続したことによる共振周波数のずれを補正する構造を有していることが好ましい。ずれを補正する構造を有していることで、所望のフィルタ特性を得やすくなる。
[第3の実施の形態]
図5に示したフィルタでは、グランド接続用端子4B,5Bを接続したことによる共振周波数のずれを補正する構造として、第1および第2の共振器1,2を構成する各1/4波長共振器の導体長を長くした構造を有していたが、本実施の形態では、ずれを補正する構造として、周波数調整用電極を備えたものである。すなわち、図5に示したように、第1の共振器1には、一対の1/4波長共振器11,12に対してそれぞれ、周波数調整用電極41,42が対向配置されている。また、第2の共振器2には、他の一対の1/4波長共振器21,22に対してそれぞれ、他の周波数調整用電極51,52が対向配置されている。周波数調整用電極41,42および他の周波数調整用電極51,52の長さは、グランド接続用端子4B,5Bを設けたことによる共振周波数のずれを補正するような長さである。なお、中間段の共振器3を構成する他の1/4波長共振器31,32には、グランド接続用端子4B,5Bは接続されないので、周波数調整用電極を設ける必要はない。
本実施の形態では、グランド接続用端子4B,5Bを接続したことによる共振周波数のずれを補正する構造として、グランド接続用端子4B,5Bを接続せずに第1の共振器1と第2の共振器2とを構成した場合に比べて、一対の1/4波長共振器の数が多い構造にしたものである。図12の例では、第1の共振器1に関しては、グランド接続用端子4Bを接続しなかったときの構成が一対の1/4波長共振器11,12のみであったものとすると、それに対してさらに、共振周波数のずれを補正するために2組目の一対の1/4波長共振器13,14を追加して構成したものである。第2の共振器2に関しても同様に、他のグランド接続用端子5Bを接続しなかったときの構成が一対の1/4波長共振器21,22のみであったものとすると、それに対してさらに、共振周波数のずれを補正するために2組目の一対の1/4波長共振器23,24を追加して構成したものである。なお、中間段の共振器3を構成する他の1/4波長共振器31,32には、グランド接続用端子4B,5Bは接続されないので、一対の1/4波長共振器を追加する必要はない。すなわち、中間段の共振器3を基準にすれば、中間段の共振器3に比べて、第1の共振器1を構成する一対の1/4波長共振器および第2の共振器2を構成する他の一対の1/4波長共振器の数が多くなっているとも言える。なお、追加する一対の1/4波長共振器の数は、共振周波数のずれに応じた数に設定される。
[その他の実施の形態]
Claims (5)
- 対向配置された第1および第2のグランド電極と、
前記第1および第2のグランド電極間に配置され、互いにインターディジタル結合された一対の1/4波長共振器を少なくとも1組有する第1の共振器と、
前記第1および第2のグランド電極間に配置され、互いにインターディジタル結合された他の一対の1/4波長共振器を少なくとも1組有する第2の共振器と、
前記第1の共振器および前記第2の共振器のうち少なくとも一方に設けられた少なくとも1つの不平衡端子と
を備え、
前記不平衡端子は、前記第1または前記第2のグランド電極に短絡されるグランド接続用端子と信号が入出力される信号用端子とからなり、
前記第1の共振器および前記第2の共振器はそれぞれ回転対称軸を有し、前記回転対称軸に対して互いに回転対称となる位置において、前記第1の共振器または前記第2の共振器における前記一対の1/4波長共振器の一方に前記信号用端子の一端が接続されると共に、前記一対の1/4波長共振器の他方に前記グランド接続用端子の一端が接続されている
ことを特徴とするフィルタ。 - 前記不平衡端子が設けられた前記第1の共振器または前記第2の共振器は、前記グランド接続用端子を接続したことによる共振周波数のずれを補正する構造を有する
ことを特徴とする請求項1に記載のフィルタ。 - 前記不平衡端子が設けられた前記第1の共振器または前記第2の共振器は、前記ずれを補正する構造として、前記グランド接続用端子を接続せずに共振器を構成した場合に比べて前記一対の1/4波長共振器の導体長を長くした構造を有する
ことを特徴とする請求項2に記載のフィルタ。 - 前記不平衡端子が設けられた前記第1の共振器または前記第2の共振器は、前記ずれを補正する構造として、前記一対の1/4波長共振器に対して対向配置された周波数調整用電極を有する
ことを特徴とする請求項2に記載のフィルタ。 - 前記不平衡端子が設けられた前記第1の共振器または前記第2の共振器は、前記ずれを補正する構造として、前記グランド接続用端子を接続せずに共振器を構成した場合に比べて前記一対の1/4波長共振器の数が多い構造を有する
ことを特徴とする請求項2に記載のフィルタ。
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2007
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