JP2009088751A - 増幅回路 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】入力信号を増幅した出力信号を出力する増幅回路30において、入力信号が入力される入力部INと、出力信号が出力される出力部OUTとを有する増幅部32が設けられ、増幅部32を駆動して出力信号を生成させるための直流電源34が設けられ、
直流電源34の正極36と負極38との間において接続され、正極側と負極側とで同一容量となる中点が形成されるように複数個のコンデンサ42a,42b,46a,46bが設けられ、入力信号のグランド側が接続される入力側グランド端子41または出力信号のグランド側が接続される出力側グランド端子47の少なくともいずれか一方が、複数個のコンデンサの中点に設けられている。
【選択図】図2
Description
この増幅回路10はB級増幅回路であり、電源Vccと接地電位GNDとの間にNPNトランジスタQ4とPNPトランジスタQ3とをコンプリメンタリ接続している。コンプリメンタリ接続されたNPNトランジスタQ4とPNPトランジスタQ3が、プッシュプル回路11を構成する。
また、コンプリメンタリ接続された2つのトランジスタQ3,Q4の各エミッタは接続されて出力端子Voが設けられ、この出力端子Voから出力信号が取り出される(例えば特許文献1、特許文献2参照)。
A級増幅の場合には、トランジスタがオフのときでもトランジスタ駆動電流が流れており、消費電力が大きすぎるという問題がある。上述したB級増幅の場合には、プッシュプル回路を用いて波形の上半分と下半分とをそれぞれ別のトランジスタで受け持って駆動するように設けられており、駆動電流の節減を図れる。
そこで、グランドバウンスに基づくノイズが入力信号及び出力信号の双方に乗らないようにする増幅回路が要望されているという課題があった。
この構成を採用することによって、入力信号及び/または出力信号のグランド側はグランドではなく、電源電圧の正極と負極との間で複数のコンデンサを接続した中点に接続される。これにより、この中点ではグランドバウンスが生じることなく、グランドバウンスに基づくノイズの影響の無い増幅回路とすることができる。
この構成によれば、入力側グランド端子と出力側グランド端子は異なる部位に設けられるので、グランドバウンスの影響をさらに低減させることができる。
すなわち、信号のレベルに合わせたコンデンサ容量を選択すると、出力側コンデンサ群を構成するコンデンサの容量の方が入力側のコンデンサ容量よりも大きくなる。
以下、本発明に係る発振回路の好適な実施の形態を添付図面に基づいて詳細に説明する。
図1は、本実施形態の概略構成を示す回路図である。
増幅回路30は、単一の増幅素子やプッシュプル回路などから構成されている増幅部32と、増幅部32に電力を供給する直流電源34とを具備している。直流電源34は、増幅部32を駆動するために正極36及び負極38が増幅部32の電源入力部に接続されている。
すると、マイクロフォン43の入力端子43aは、増幅部32の入力端子40に接続される。
マイクロフォン43のグランド端子43bは、入力用グランド端子41に接続される。入力用グランド端子41は、直流電源34の正極36と負極38との間に複数個接続されたコンデンサ42a,42bの間に設けられる。コンデンサ42aとコンデンサ42bは全く同じ容量である。
すると、スピーカ49の出力端子49aは増幅部32の出力端子44に接続される。
スピーカ49のグランド端子49bは、出力用グランド端子47に接続される。出力用グランド端子47は、直流電源34の正極36と負極38との間に複数個接続されたコンデンサ46a,46bの間(中点)に設けられる。コンデンサ46aとコンデンサ46bは全く同じ容量である。
なお、出力用グランド端子47が接続される複数個のコンデンサ46a,46bの各容量は、入力用グランド端子41が接続される複数個のコンデンサ42a,42bの各容量よりも大きい容量となっている。
PNPトランジスタQ1のエミッタは、直流電源34の正極36に接続されており、またPNPトランジスタQ1のベースはバイアス抵抗R1を介して直流電源34の正極36に接続され、バイアス抵抗R2を介して直流電源34の負極38に接続されている。
PNPトランジスタQ1のコレクタは、NPNトランジスタQ2のコレクタに接続されている。
入力用グランド端子41は、直流電源34の正極36と負極38との間に複数個接続されたコンデンサ42a,42bの間(中点)に設けられる。コンデンサ42aとコンデンサ42bは全く同じ容量である。
出力用グランド端子47は、直流電源34の正極36と負極38との間に複数個接続されたコンデンサ46a,46bの間(中点)に設けられる。コンデンサ46aとコンデンサ46bは全く同じ容量である。
なお、出力用グランド端子47が接続される複数個のコンデンサ46a,46bの各容量は、入力用グランド端子41が接続される複数個のコンデンサ42a,42bの各容量よりも大きい容量となっている。
なお、上述した実施形態と同一の構成については同一の符号を付し、説明を省略する場合もある。また図3では、マイクロフォンについては省略して図示している。
本実施形態では、出力用のスピーカ49に対してトランス52によってインピーダンス整合をとったものである。PNPトランジスタQ1のコレクタにトランス52の一次巻線L1の一端が接続されており、トランス52の一次巻線L1の他端にはNPNトランジスタQ2のコレクタが接続されて構成されている。
ただし、スピーカ49と二次巻線L2とを接続する接続線の中途部は、直流電源34の正極36と負極38との間に複数個接続されたコンデンサ46a,46bの間(中点)に接続される。コンデンサ46aとコンデンサ46bは全く同じ容量である。
なお、出力用グランド端子47が接続される複数個のコンデンサ46a,46bの各容量は、入力用グランド端子41が接続される複数個のコンデンサ42a,42bの各容量よりも大きい容量となっている。
なお、上述した実施形態と同一の構成については同一の符号を付し、説明を省略する場合もある。また図4では、マイクロフォン及びスピーカについては省略して図示している。
本実施形態は、増幅部としてNPNトランジスタQ3を1つ用いただけの増幅回路を採用している。具体的には、NPNトランジスタQ3のベースはバイアス抵抗R1とR2の中点に接続され、コレクタはコレクタ抵抗RCを介して直流電源34の正極36に接続されている。NPNトランジスタQ3のエミッタは、エミッタ抵抗REを介して直流電源34の負極38に接続されている。
出力用グランド端子47は、直流電源34の正極36と負極38との間に複数個接続されたコンデンサ46a,46bの間に設けられる。コンデンサ46aとコンデンサ46bは全く同じ容量である。
なお、出力用グランド端子47が接続される複数個のコンデンサ46a,46bの各容量は、入力用グランド端子41が接続される複数個のコンデンサ42a,42bの各容量よりも大きい容量となっている。
しかし、本発明では、このような実施形態に限定されることはなく、少なくとも入力側と出力側のいずれか一方のグランドを、直流電源の正極と負極との間に複数個配置されたコンデンサ群の中点に配置してもよい。
32 増幅部
34 直流電源
36 正極
38 負極
40 入力端子
41 入力用グランド端子
42a,42b コンデンサ
43 マイクロフォン
43a 入力端子
43b グランド端子
44 出力端子
46a,46b コンデンサ
47 出力用グランド端子
49 スピーカ
49a 出力端子
49b グランド端子
50 プッシュプル回路
52 トランス
Claims (4)
- 入力信号を増幅した出力信号を出力する増幅回路において、
入力信号が入力される入力部と、出力信号が出力される出力部とを有する増幅部が設けられ、
増幅部を駆動して出力信号を生成させるための直流電源が設けられ、
前記直流電源の正極と負極との間において接続され、正極側と負極側とで同一容量となる中点が形成されるように複数個のコンデンサが設けられ、
前記入力信号のグランド側が接続される入力側グランド端子または前記出力信号のグランド側が接続される出力側グランド端子の少なくともいずれか一方が、複数個のコンデンサの中点に設けられていることを特徴とする増幅回路。 - 前記入力側グランド端子が設けられる前記中点を構成する複数個のコンデンサからなる入力側コンデンサ群と、
前記出力側グランド端子が設けられる前記中点を構成する複数個のコンデンサからなる出力側コンデンサ群とが設けられていることを特徴とする請求項1記載の増幅回路。 - 前記出力側コンデンサ群を構成するコンデンサの容量は、前記入力側コンデンサ群を構成するコンデンサの容量よりも大であることを特徴とする請求項2記載の増幅回路。
- 前記増幅部は、プッシュプル回路であることを特徴とする請求項1〜請求項3のうちのいずれか1項記載の増幅回路。
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