JP2009082544A5 - - Google Patents
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Description
本発明は、炊飯中に適度な微圧をかけて炊くようにした炊飯器に関するものである。
従来、この種の炊飯器においては、ご飯に適度な甘味と粘りが出て、食味の良いご飯ができることが知られている。古くから「おいしいご飯の炊き方」は、かまどで炊いたご飯を基に伝承されており、このかまどでも重い木蓋を用いることにより、食味の良いご飯ができる。また、圧力がかかりすぎると、ご飯のベタツキが強くなり好ましいご飯が炊けなくなる。従って、好ましい食味の炊飯をする一要素として正確な微圧を与えて炊飯することが必要となる。
しかし、炊飯中に微圧をかける場合、蒸気の開口部を錘などにより閉止しなければならず、閉止した部分の圧力上昇で錘が持ち上げられた時、蒸気が一気に開口部を通過するためオネバが蒸気とともに外部へ噴出しふきこぼれが発生するという課題があった。このため、炊飯器の蓋にオネバ捕捉ケースを含む蒸気孔セットを設けることが行なわれている(例えば、特許文献1、2参照)。
特開平10−201620号公報
特開2000−300427号公報
しかしながら、前記従来の構成では、ふきこぼれ防止はできるが、そのために炊飯火力を下げなければならなくなり、食味を悪化させる原因となっていた。
本発明は、前記従来の課題を解決するもので、ふきこぼれの課題を無くし正確な調圧を実現することで食味を向上させた炊飯器を提供することを目標とする。
前記従来の課題を解決するために、本発明の炊飯器は、炊飯器本体と、炊飯器本体に内装される鍋と、鍋を加熱する鍋加熱手段と、鍋の開口部を覆う蓋と、蓋に設けられ鍋内の蒸気を外部に排出するとともに1つまたは複数個の溝を有した蒸気排出口と、蒸気排出口に設けられた蒸気筒とを備え、前記蒸気筒は、鍋内と連通する蒸気筒ケースと、蒸気筒ケースの底から突出する蒸気排出筒と、この蒸気排出筒を閉止しかつ可動可能な蒸気弁とを有し、前記蒸気弁は、外周部が蒸気排出筒の外側に位置する傘部を有し、この傘部の下端面を蒸気排出筒との接触面より低い位置にしたものである。
これによって、鍋内の圧力が目標圧力に到達した際に、蒸気弁が自動的に蒸気排出筒から排出される蒸気とともに連動して持ち上げられ蒸気が噴出する。このとき、蒸気排出筒と蒸気弁の傘部がオーバーラップしているため、噴出した蒸気は蒸気弁に設けられた傘部により下方向に屈曲し、傘部と蒸気排出筒の間を通過する間に蒸気の流速が落ち、オネバと蒸気の分離が行われ蒸気筒から排出される。このため、ふきこぼれの課題を無くし正確な調圧を実現し食味を向上させることができる。
また、蒸気排出口に1つまたは複数個の溝を有することにより、鍋内の圧力が目標圧力に到達するまでにも、鍋内の蒸気を外部に放出することを実現し、鍋内の目標圧力に到達するまでの過程における急激な圧力上昇を防止することと、鍋内を適度な水分量に保つことができる。また、蒸気弁が固着した際も、溝から蒸気を排出することができ、炊飯各工程において鍋内の急激な圧力上昇を防止でき、安全性を高めることができる。
本発明の炊飯器は、ふきこぼれの課題を無くし正確な調圧を実現することで食味を向上させることができる。
第1の発明は、炊飯器本体と、炊飯器本体に内装される鍋と、鍋を加熱する鍋加熱手段と、鍋の開口部を覆う蓋と、蓋に設けられ鍋内の蒸気を外部に排出するとともに1つまたは複数個の溝を有した蒸気排出口と、蒸気排出口に設けられた蒸気筒とを備え、前記蒸気筒は、鍋内と連通する蒸気筒ケースと、蒸気筒ケースの底から突出する蒸気排出筒と、この蒸気排出筒を閉止しかつ可動可能な蒸気弁とを有し、前記蒸気弁は、外周部が蒸気排出筒の外側に位置する傘部を有し、この傘部の下端面を蒸気排出筒との接触面より低い位置にした炊飯器とするものである。これによって、鍋内の圧力が目標圧力に到達した際に、蒸気弁が自動的に蒸気排出筒から排出される蒸気とともに連動して持ち上げられ蒸気が噴出する。このとき、蒸気排出筒と蒸気弁の傘部がオーバーラップしているため、噴出した蒸気は蒸気弁に設けられた傘部により下方向に屈曲し、傘部と蒸気排出筒の間を通過する間に蒸気の流速が落ち、オネバと蒸気の分離が行われ蒸気筒から排出される。このため、ふきこぼれの課題を無くし正確な調圧を実現し食味を向上させることができる。
また、蒸気排出口に1つまたは複数個の溝を有することにより、鍋内の圧力が目標圧力に到達するまでにも、鍋内の蒸気を外部に放出することを実現し、鍋内の目標圧力に到達するまでの過程における急激な圧力上昇を防止することと、鍋内を適度な水分量に保つことができる。また、蒸気弁が固着した際も、溝から蒸気を排出することができ、炊飯各工程において鍋内の急激な圧力上昇を防止でき、安全性を高めることができる。
第2の発明は、特に、第1の発明において、蒸気筒ケース下面に蒸気筒ケースに滞留したオネバを還流する還流弁を備えたことにより、炊飯中に蒸気筒ケースに溜まったオネバを蒸らし中に鍋内へ還流させ蒸気筒のお手入れを向上させることができる。
第3の発明は、特に、第1または第2の発明において、蒸気弁の上端を外気に露出させたことにより、蒸気弁が外気によって冷やされるため、オネバ成分の泡をつぶすことができ、ふきこぼれに対する耐性を向上させることができる。
第4の発明は、特に、第1〜第3のいずれか1つの発明において、蒸気弁の蒸気排出口との接触部が球形状であることにより、蒸気弁の動作を滑らかにするとともに確実にシールし圧力変動を抑えることができる。
第5の発明は、特に、第1〜第4のいずれか1つの発明において、蒸気筒ケースには蒸気弁の移動量を規制する規制リブを設けたことにより、蒸気弁の動きを安定させることができ正確な調圧を実現することができる。
第6の発明は、特に、第1〜第5のいずれか1つの発明において、蒸気弁の重心が蒸気排出口との接触部より下方にあることにより、蒸気弁が傾斜した場合でも自重で中立位置に戻るため蒸気弁の動きをさらに安定させることができる。
第7の発明は、特に、第1〜第6のいずれか1つの発明において、蒸気弁の傘部の下方に蒸気排出筒と同心のリブを設けたことにより、蒸気弁の重心を下げるとともに蒸気筒ケース内に流入した蒸気が蒸気筒外に排出される間の経路を複雑にすることで、オネバと水蒸気の分離を促進しさらにふきこぼれに対する耐性を向上させることができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の
形態によって本発明が限定されるものではない。
形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態)
図1、図2は、本発明の実施の形態における炊飯器を示している。
図1、図2は、本発明の実施の形態における炊飯器を示している。
図1に示すように、本実施の形態における炊飯器は、炊飯器本体1と、炊飯器本体1に内装される鍋2と、鍋2の開口部を開閉自在に覆う蓋3と、鍋2を加熱する加熱コイルなどの鍋加熱手段4と、鍋2の温度を検知する鍋温度検知手段5と、蓋3に設けられ鍋2内の蒸気を外部に排出する蒸気排出口6と、蒸気排出口6に着脱自在に設けられた蒸気筒7とを備えている。
前記蒸気筒7は、図2に示すように、鍋2内と連通する蒸気筒ケース8と、蒸気筒ケース8の底から突出する蒸気排出筒9と、この蒸気排出筒9の開口部を閉止しかつ可動可能な蒸気弁10とを有する。前記蒸気弁10は、蒸気排出筒9を閉止するとともに外周部が蒸気排出筒9の外側に位置する傘部11を有し、この傘部11の下端面を蒸気排出筒9との接触面より低い位置としている。
蒸気弁10の傘部11の下方には、蒸気排出筒9と同心円状のリブ12を設けている。またリブ12には防音パッキン13が設けられ、蒸気弁10が動作し蒸気筒ケース8に衝突した場合でも衝突音を低減し炊飯中の異音を削減するようにしている。
また、蒸気弁10の蒸気排出筒9との接触部は球形状とし、蒸気弁10の動作を滑らかにするとともに、確実にシールし圧力変動を抑えることができるようにしている。また、蒸気弁10の重心が蒸気排出筒9との接触部より下方にあるように設定することにより、蒸気弁10が傾いた場合でも復元力が発生し中立位置にもどるため、蒸気排出筒9の接触部は常に蒸気弁10の球状面と接触するため圧力変動が少なくなる。
また、蒸気筒ケース8の上面には、蒸気筒ケース8に流入した蒸気を大気に放出する蒸気口14が設けられている。また、蒸気筒ケース8の下面には、蒸気筒ケース8内に貯留したオネバを還流する還流弁15が設けられている。還流弁15は、炊飯中に蒸気筒ケース8に溜まったオネバを蒸らし中に鍋2内へ還流させ蒸気筒7のお手入れを向上させることができる。
蒸気筒ケース8の下面の蒸気口14外周部に規制リブ16が3ヶ所等配で設けられ、蒸気弁10が、蒸気の静圧および動圧により持ち上げられても、規制リブ16が蒸気弁10の上がりすぎを防止し蒸気通路を確保することができるため、鍋2内の圧力が必要以上に上がることを防ぎ動作が安定化する。
また、蒸気排出筒9の先端には、1つまたは複数個の溝17を設け、鍋2内の圧力が目標圧力に到達するまでにも、鍋2内の蒸気を外部に放出することを実現し、鍋2内の目標圧力に到達するまでの過程における急激な圧力上昇を防止することと、鍋2内を適度な水分量に保つことができる。また、蒸気弁10が固着した場合でも蒸気筒ケース8の蒸気が溝17を通過し、鍋2内の圧力が異常に高くなることを防いでいる。
蒸気排出筒9と蒸気弁10に形成された傘部11の端面は、蒸気排出筒9と蒸気弁10の接触部より低く位置させることにより、蒸気排出筒9の側面と蒸気弁10の傘部11がオーバーラップするようにしており、また、平面方向では同心円状に位置している。さらに、蒸気排出筒9と蒸気口14も平面方向で同心円状に位置している。すなわち、蒸気排出筒9と蒸気弁10および蒸気口14はいずれも同心円状に位置していることとなる。ここで、蒸気弁10の上端(天面)を蒸気口14より露出させたことにより、蒸気弁10が
外気によって冷やされるため、オネバ成分の泡をつぶすことができ、ふきこぼれに対する耐性を向上させている。そして、蒸気筒ケース8に入った蒸気は、蒸気口14と蒸気弁10の側面を通過して外気へ放出されることとなる。
外気によって冷やされるため、オネバ成分の泡をつぶすことができ、ふきこぼれに対する耐性を向上させている。そして、蒸気筒ケース8に入った蒸気は、蒸気口14と蒸気弁10の側面を通過して外気へ放出されることとなる。
図2に示すように、蒸気筒7の下部に設けられたマグネットケース19の中には円筒状のマグネット18が設けられ、マグネット18はマグネット通路20内に動作可能に設置されている。マグネット18と対向して蓋3内には、リードスイッチなどでできた磁気検知装置があり、マグネット18の位置を検知するものである(図1)。
上記の構成において、その動作を説明する。
炊飯を行う米とその米量に対応する水を鍋2入れ、本体1の所定の状態に内装する。炊飯開始スイッチ(図示せず)を使用者が操作すると炊飯工程は、浸水、炊き上げ、蒸らしの各工程で進行する。
炊飯が進行して炊き上げ工程に到り、鍋2内の米および水が沸騰すると、鍋2内の内圧が上がり、その圧力が所定の値に達すると蒸気弁10が動作し、鍋2内の蒸気が蒸気排出筒9および傘部11間を屈曲しながら通過し蒸気筒ケース8内に導入される。蒸気筒ケース8内に蒸気が一旦滞留した後、蒸気は蒸気口14と蒸気弁10の側面を通過して外気へ放出される。
炊飯中は蒸気の他、澱粉粒の混じったオネバが蒸気の中に混在するが、前記蒸気の通過過程でオネバは取り除かれる。すなわち、蒸気排出筒9と蒸気弁10の間は蒸気が蒸気弁10を押し上げながら通過するため、蒸気の流速は極めて速い。この蒸気は蒸気排出筒9と傘部11のオーバーラップしている部分を通過するため、蒸気は屈曲しながらの流れで流速が減衰する。オーバーラップ部を出た蒸気は、リブ12により蒸気筒ケース8側面に誘導され、かつリブ12の周囲をコの字状に誘導され、蒸気口14と蒸気弁10の側面を通過して外気へ放出されるため、蒸気は複雑な経路を通過することとなる。また、蒸気は蒸気口14と蒸気弁10の側面間の面積が小さいため、前記蒸気筒ケース8内の蒸気は滞留し、蒸気の流速が落ち比重の大きなオネバが分離され蒸気のみが外気へ放出される。
さらに、蒸気弁10の上端を外気に露出させることで泡状に発達したオネバの泡を冷却しつぶすことができるため、さらにふきこぼれを強くすることができる。
鍋2内に投入された米と水の割合で水が多い場合、米から流出した澱粉粒が泡(泡状のオネバ)となり、前記泡が成長し蒸気筒7に達する場合がある。前記泡状のオネバが蒸気筒7に達すると、蒸気筒7内での蒸気とオネバの分離が困難となり、ふきこぼれが発生する場合がある。
上記の状態となった場合、オネバの泡が蒸気筒7に達する前に、蒸気筒7の下部に設けられたマグネットケース19内の傾斜面のあるマグネット通路20内にオネバの泡が到達し、マグネット18とマグネット通路20の隙間をオネバの泡で塞ぐ状態となる。前記マグネット通路20とマグネット18の隙間が塞がれることで、鍋2内の圧力が上昇することによりマグネット18が動作し、前記磁気検知装置21がマグネット18の動作を検知し、所定時間、鍋加熱手段4の通電を止めることによりふきこぼれを防止することができる。
すなわち、これまで説明したように、圧力をかけながらふきこぼれにも強くした蒸気筒7を備え、前記蒸気筒7でも対応できない、ふきこぼれが発生しそう場合、マグネット18および磁気検知装置21で構成されたふきこぼれ検知機能によりふきこぼれが未然に防
ぐことができ、食味とふきこぼれを両立することができる。
ぐことができ、食味とふきこぼれを両立することができる。
また、鍋2内の微圧制御は、パスカルの原理より、鍋2内の圧力をP、蒸気弁10の質量をW、蒸気排出筒9の開口面積をAとした場合、下記の式が成り立つ。
P=W/A
上記式より鍋2内の微圧の制御は、蒸気弁10の質量Wおよび蒸気排出筒9の開口面積Aにより決めることができる。蒸気排出筒9は成型にて加工するため前記蒸気排出筒9の開口面積Aは容易に安定させることができる。従って、蒸気弁10の質量管理を行うことで鍋2内の圧力制御は容易に行うことができる。
上記式より鍋2内の微圧の制御は、蒸気弁10の質量Wおよび蒸気排出筒9の開口面積Aにより決めることができる。蒸気排出筒9は成型にて加工するため前記蒸気排出筒9の開口面積Aは容易に安定させることができる。従って、蒸気弁10の質量管理を行うことで鍋2内の圧力制御は容易に行うことができる。
発明者らは、鍋2内の圧力を変化させた時の食味を確認したところ、ご飯の甘味および粘りは鍋2内の圧力が上がると向上し食味にも好影響を与えるが、鍋2内の圧力が0.8(KPa)を超えるとご飯のベタツキが目立ち始め食味に悪影響を及ぼした。従って、鍋2内の微圧は0.2〜1(KPa)、望ましくは0.3〜0.6(KPa)の内圧で炊飯すると食味が向上するものであった。本実施の形態における蒸気弁10の質量Wは3.2g、蒸気排出筒9の開口面積Aの開口径はφ9で鍋2内の内圧は約0.5(KPa)に設定している。
上記微圧にて炊飯し、鍋2内の水が無くなると蒸らし工程に移る。蒸らし工程に移ると鍋2内の内圧が下がり、蒸気筒ケース8内に貯留されたオネバは還流弁15を介して鍋2内に還流するため、蒸気筒ケース8内にオネバが残留することは無い。こうして蒸らし工程が所定時間経過後、炊飯を終了するものである。
このように、本実施の形態では、蓋に設けられ鍋内の蒸気を外部に排出する蒸気排出口の蒸気筒は、鍋内と連通する蒸気筒ケースと、蒸気筒ケースの底から突出する蒸気排出筒と、この蒸気排出筒を閉止しかつ可動可能な蒸気弁とを有し、前記蒸気弁は、蒸気排出筒を閉止するとともに外周部が蒸気排出筒の外側に位置する傘部を有し、この傘部の下端面を蒸気排出筒との接触面より低い位置にしたことにより、鍋内の圧力が目標圧力に到達した際に、蒸気弁が自動的に蒸気排出筒から排出される蒸気とともに連動して持ち上げられ蒸気が噴出する。このとき、蒸気排出筒と蒸気弁の傘部がオーバーラップしているため、噴出した蒸気は蒸気弁に設けられた傘部により下方向に屈曲し、傘部と蒸気排出筒の間を通過する間に蒸気の流速が落ち、オネバと蒸気の分離が行われ蒸気筒から排出されるため、ふきこぼれの課題を無くし正確な調圧を実現し食味を向上させることができる。
以上のように、本発明にかかる炊飯器は、ふきこぼれの課題を無くし正確な調圧を実現することで食味を向上させることができるので、家庭用、業務用などにかかわらず炊飯器全般に適用できる。
1 炊飯器本体
2 鍋
3 蓋
4 鍋加熱手段
6 蒸気排出口
7 蒸気筒
8 蒸気筒ケース
9 蒸気排出筒
10 蒸気弁
11 傘部
12 リブ
15 還流弁
16 規制リブ
17 溝
2 鍋
3 蓋
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7 蒸気筒
8 蒸気筒ケース
9 蒸気排出筒
10 蒸気弁
11 傘部
12 リブ
15 還流弁
16 規制リブ
17 溝
Claims (7)
- 炊飯器本体と、炊飯器本体に内装される鍋と、鍋を加熱する鍋加熱手段と、鍋の開口部を覆う蓋と、蓋に設けられ鍋内の蒸気を外部に排出するとともに1つまたは複数個の溝を有した蒸気排出口と、蒸気排出口に設けられた蒸気筒とを備え、前記蒸気筒は、鍋内と連通する蒸気筒ケースと、蒸気筒ケースの底から突出する蒸気排出筒と、この蒸気排出筒を閉止しかつ可動可能な蒸気弁とを有し、前記蒸気弁は、外周部が蒸気排出筒の外側に位置する傘部を有し、この傘部の下端面を蒸気排出筒との接触面より低い位置にした炊飯器。
- 蒸気筒ケース下面に蒸気筒ケースに滞留したオネバを還流する還流弁を備えた請求項1に記載の炊飯器。
- 蒸気弁の上端を外気に露出させた請求項1または2に記載の炊飯器。
- 蒸気弁の蒸気排出口との接触部が球形状である請求項1〜3のいずれか1項に記載の炊飯器。
- 蒸気筒ケースには蒸気弁の移動量を規制する規制リブを設けた請求項1〜4のいずれか1項に記載の炊飯器。
- 蒸気弁の重心が蒸気排出筒との接触部より下方にある請求項1〜5のいずれか1項に記載の炊飯器。
- 蒸気弁の傘部の下方に蒸気排出筒と同心のリブを設けた請求項1〜6のいずれか1項に記載の炊飯器。
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