JP2014121351A - 炊飯器 - Google Patents
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Abstract
【課題】従来の炊飯器では、炊き上がりのご飯表面に陥没が発生するという課題があった。
【解決手段】炊飯器本体1内に着脱自在に収納される内鍋2と、内鍋2を加熱する加熱手段と、加熱手段への電力の供給状態を制御する制御部31と、炊飯器本体1の上部を覆う蓋体6と、内鍋2内で発生した蒸気を排出可能に蓋体6に配設した蒸気筒5とを備えた炊飯器であって、内鍋2内の圧力と炊飯器本体1外の圧力が同等となるようにした炊飯器。
【選択図】図1
【解決手段】炊飯器本体1内に着脱自在に収納される内鍋2と、内鍋2を加熱する加熱手段と、加熱手段への電力の供給状態を制御する制御部31と、炊飯器本体1の上部を覆う蓋体6と、内鍋2内で発生した蒸気を排出可能に蓋体6に配設した蒸気筒5とを備えた炊飯器であって、内鍋2内の圧力と炊飯器本体1外の圧力が同等となるようにした炊飯器。
【選択図】図1
Description
本発明は一般家庭などで使用する炊飯器に関するものである。
従来、一般家庭で使用する炊飯器として、例えば、特許文献1の内容が提案されている。図5は、特許文献1に記載された従来の炊飯器を示す断面模式図である。図5に示すように、炊飯器本体1は、着脱自在の内鍋2を内装し、炊飯器本体1の上面開口部を開閉自在に覆う蓋体6が開閉自在に配設されている。蓋体6には、内鍋2内で発生した蒸気を炊飯器本体1外へ排出する蒸気筒5を有している。炊飯器本体1に内装された内鍋2の下方には内鍋2の温度を検知する鍋温度検知手段12と、内鍋2を加熱する鍋加熱手段44が配置されている。炊飯器本体1の内側側部には、鍋加熱手段44と鍋温度検知手段12を制御する制御手段41が配置されている。
上記構成において、炊飯を行うと、内鍋2内より蒸気とともに泡状のおねばが発生し、蒸気は蓋体6に備えられた蒸気筒5を通って炊飯器本体1外に排出されるようになっている。
しかしながら、上記従来の構成では、炊き上がりのご飯表面に陥没が発生するという課題があった。
従来の炊飯器における炊き上がりのご飯表面に陥没が発生するメカニズムについて、以下に図6ないし図10を用いて説明する。
使用者によって、炊飯を行う米とその米量に対応する水とを内鍋2に入れ、内鍋2を炊飯器本体1に内装し、炊飯操作を指示すると、制御手段41により炊飯工程が実施され、炊き上げ工程に入ると、平面コイルで構成された鍋加熱手段44によって内鍋2の下部が加熱される。図6に示すように、内鍋2の下部が鍋加熱手段44によって加熱されることにより、内鍋2の下部から泡32が発生してくる。ここで、鍋加熱手段44として平面コイル、もしくは内鍋2として角鍋を用いることで内鍋2内の対流の向き49が内回りになるため、対流の向き49に沿って水と泡32が流れ、内鍋2の中央に泡が集中しやすくなる。炊き上げ工程が更に継続されることにより、図7に示すように、内鍋2内の水温は更に上昇し、内鍋2内の上方に蒸気が発生する。しかし、発生した蒸気は蒸気筒5から十分に炊飯器本体1の外部に出ることができないため、蒸気は内鍋2内に滞留する。そうすることで、蒸気筒5下に蒸気が出て行こうとする圧力39が発生する。また、内鍋2内の対流の向き49により、泡32は内鍋2内の中央付近に多く発生し、特に、大きい泡32bは内鍋2内の中央に、小さい泡32aは内鍋2内の外側に発生する。
そして、図8に示すように鍋加熱手段44の加熱によって内鍋2内の水が沸騰し、更に蒸気筒5の下に圧力がかかると、蒸気筒5に形成されている蒸気孔から一気に炊飯器本体1の外部に蒸気が出て行く。そのため、蒸気筒5の下で負圧50になることで、蒸気筒5の下で圧力が低くなり、内鍋2内の水の沸点が下がり、蒸気筒5の下に泡32の発生が多
くなる。また、局所的に急激に圧力が下がるため、蒸気筒5の下以外の箇所から蒸気が引き寄せられ、鍋加熱手段44である平面コイルにおける対流の向き49と合わさって、泡32も蒸気筒5の下に引き寄せられる。そのため、図9のように蒸気筒5の下では、泡32が集まることで泡32がさらに成長し大きい泡32bとなる。大きい泡32bは、米を押し上げることで破裂51して、周囲の米を吹き飛ばし、図10のように陥没40が発生する。この陥没40が発生しないように、つまり、圧力分布が偏らないように、蒸気をスムーズに炊飯器本体1の外部に逃がす構成にする必要がある。
くなる。また、局所的に急激に圧力が下がるため、蒸気筒5の下以外の箇所から蒸気が引き寄せられ、鍋加熱手段44である平面コイルにおける対流の向き49と合わさって、泡32も蒸気筒5の下に引き寄せられる。そのため、図9のように蒸気筒5の下では、泡32が集まることで泡32がさらに成長し大きい泡32bとなる。大きい泡32bは、米を押し上げることで破裂51して、周囲の米を吹き飛ばし、図10のように陥没40が発生する。この陥没40が発生しないように、つまり、圧力分布が偏らないように、蒸気をスムーズに炊飯器本体1の外部に逃がす構成にする必要がある。
本発明は上記の課題を解決するもので、炊飯後、炊き上がったご飯表面に陥没が生じない炊飯器を提供することを目的とする。
前記の課題を解決するために、本発明の炊飯器は、炊飯器本体内に着脱自在に収納される内鍋と、内鍋を加熱する加熱手段と、加熱手段への電力の供給状態を制御する制御部と、炊飯器本体の上部を覆う蓋体と、内鍋内で発生した蒸気を排出可能に蓋体に配設した蒸気筒とを備えた炊飯器であって、内鍋内の圧力と炊飯器本体外の圧力が同等となるようにした炊飯器を提供する。
本発明にかかる炊飯器によれば、内鍋内の圧力と炊飯器本体外の圧力が同等となるように、内鍋内で発生する蒸気を滞留させることなく、蒸気を炊飯器本体外に排出することで、内鍋内に圧力分布が生じないため、局所的に泡が発生することを抑制し、炊き上がったご飯表面に陥没が発生することを抑制することができる。
本発明の炊飯器は、内鍋内に圧力分布が生じないため、局所的に泡が発生することを抑制し、炊き上がったご飯表面に陥没が発生することを抑制することができる。
第1の発明は、炊飯器本体内に着脱自在に収納される内鍋と、前記内鍋を加熱する加熱手段と、前記加熱手段への電力の供給状態を制御する制御部と、前記炊飯器本体の上部を覆う蓋体と、前記内鍋内で発生した蒸気を排出可能に前記蓋体に配設した蒸気筒とを備えた炊飯器であって、前記内鍋内の圧力と前記炊飯器本体外の圧力が同等となるようにした炊飯器である。
これによれば、内鍋内の圧力と炊飯器本体外の圧力が同等となるように、内鍋内で発生する蒸気を滞留させることなく、蒸気を炊飯器本体外に排出することで、内鍋内に圧力分布が生じないため、局所的に泡が発生することを抑制し、炊き上がったご飯表面に陥没が発生することを抑制することができる。
第2の発明は、特に第1の発明における前記蒸気筒は、前記内鍋内で発生した蒸気を流入する第一の孔と、前記第一の孔から流入した蒸気を一時的に保留する空間部と、前記空間部から前記炊飯器本体外へ流出する第二の孔を備え、前記内鍋内の圧力と前記炊飯器本体外の圧力を同等となるようにした炊飯器である。
これによれば、内鍋内の圧力と炊飯器本体外の圧力を同等となるので、内鍋内で発生する蒸気を滞留させることなく、蒸気を炊飯器本体外に排出することができ、内鍋内に圧力分布が生じないため、局所的に泡が発生することを抑制し、炊き上がったご飯表面に陥没が発生することを抑制することができる。
第3の発明は、特に第1の発明において、前記蓋体に筒状で上方に開口した筒部をさらに有し、前記蒸気筒は、前記筒部の上面を着脱自在に覆う箱状の構成であって、前記蒸気筒は、前記蓋体部分を構成する上・側壁面部と、本体部分を構成する側・下壁面部とに分離可能とし、前記上・側壁面部に前記蒸気筒の蒸気を放出する第二の孔と、前記側・下壁面部の上方側面に水平方向に前記筒部と前記蒸気筒の間を通過した蒸気が前記蒸気筒内へ流入する第一の孔と、前記側・下壁面部の底面に環流弁を有する環流孔とを備え、前記第一の孔と前記第二の孔の開口の大きさが前記内鍋内の圧力と前記炊飯器本体外の圧力を同等となるようにした炊飯器である。
これによれば、内鍋内の圧力と炊飯器本体外の圧力を同等となるので、内鍋内で発生する蒸気を滞留させることなく、蒸気を炊飯器本体外に排出することができ、内鍋内に圧力分布が生じないため、局所的に泡が発生することを抑制し、炊き上がったご飯表面に陥没が発生することを抑制することができる。また、炊飯器本体外に排出する蒸気をコントロールすることで、ご飯の乾燥も防止することができる。さらに、蒸気が側・下壁面部の側面にある第1の孔を通って入ってくることで、蒸気筒内でおねばと蒸気を分けることができ、おねばは蒸気筒下部に落ち、環流孔より旨み成分であるおねばを内鍋に返すことができるため、食味が向上したご飯を炊くことができる。
第4の発明は、特に第1の発明において、前記蒸気筒は、前記内鍋内で発生した蒸気を流入する第一の孔と、前記第一の孔から流入した蒸気を一時的に保留する空間部と、前記空間部から前記炊飯器本体外へ流出する第2の孔と、前記空間部内に配されおねばの上昇により移動するフロートと、前記フロートの移動によりおねばを検出するおねば検出部とを備え、前記制御部は、前記おねば検出部によるおねばの検出によって前記加熱手段を制御するようにした炊飯器である。
これによれば、内鍋内の圧力と炊飯器本体外の圧力を同等となるので、内鍋内で発生する蒸気を滞留させることなく、蒸気を炊飯器本体外に排出することができ、内鍋内に圧力分布が生じないため、局所的に泡が発生することを抑制し、炊き上がったご飯表面に陥没が発生することを抑制することができる。さらに、炊飯器本体外へのふきこぼれを防止しさらに保温時には鍋内水分の蒸発量を低減しご飯の乾燥を防止することができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて一実施形態について詳細に説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は、本発明の第1の実施の形態における炊飯器の断面図を示している。
図1は、本発明の第1の実施の形態における炊飯器の断面図を示している。
図1において、炊飯器本体1内に着脱自在に収納される内鍋2と、内鍋2の下方に位置し内鍋2を誘導加熱する誘導コイル18と、誘導コイル18の下方に配置するフェライト
19と、内鍋2と誘導コイル18とフェライト19を内包するよう少なくとも底面を有する低透磁率かつ低抵抗率の金属材質で形成された保護枠17と、誘導コイル18への電力供給状態を制御するインバータ回路基板で構成される制御部31とを備えている。
19と、内鍋2と誘導コイル18とフェライト19を内包するよう少なくとも底面を有する低透磁率かつ低抵抗率の金属材質で形成された保護枠17と、誘導コイル18への電力供給状態を制御するインバータ回路基板で構成される制御部31とを備えている。
炊飯器本体1は、上面が開口しており、この炊飯器本体1の内部に配設した金属製の保護枠17に、内鍋2が着脱自在に収納されるようになっていて、この内鍋2の下方に位置し保護枠17の内側に加熱手段である誘導コイル18を設けており、誘導コイル18の磁束を集中させるためにフェライト19が設けられている。内鍋2と誘導コイル18との間には絶縁体の仕切り板30が設けられている。内鍋2に米と水を入れて、誘導コイル18で内鍋2を加熱することによって米を炊飯するようにしている。保護枠17と内鍋2と仕切り板30で囲まれた空間は密閉空間であり外部からの空気の流出入は極めて少なく設計されている。誘導コイル18とフェライト19と保護枠17は熱的に接続されており、誘導コイル18とフェライト19の自己発熱は保護枠17に伝熱され、保護枠17の上部の温度が上昇するように設計されている。
また、通常、誘導加熱方式の炊飯器においては誘導コイル18と駆動回路(図示せず)を冷却するための冷却ファンを設けるが、本構成では保護枠17と仕切り板30によって内鍋2の発熱を封じ駆動回路に伝えない構成としているため、ご飯を加熱する実質的な加熱性能が向上し低電流かつ低電力量で炊飯することが可能となる。よって、駆動回路の主要発熱部品の発熱量を低減することができ、冷却ファンを設けない駆動回路の設計が可能となるものである。
また、炊飯器本体1の上部には、炊飯器本体1の上面開口部を覆うように回動自在に取付けられた蓋体6と、内鍋2内で発生した蒸気を炊飯器本体1外へ排出可能に蓋体6に蒸気筒5が設けてあり、炊飯器本体1の下部には、内鍋2の温度を検知する鍋温度検知手段12が設けてある。
そして、インバータ回路基板で構成される制御部31によって、内鍋2の温度を検知する鍋温度検知手段12に基づき、所定のシーケンスで加熱手段である誘導コイル18をコントロールすることによって炊飯工程が実施される。
蒸気筒5は、内鍋2内で発生した蒸気を流入する第一の孔24と、第一の孔24から流入した蒸気を一時的に保留する空間部22と、空間部22から炊飯器本体1外へ流出する第二の孔25を備え、内鍋2内の圧力と炊飯器本体1外の圧力を同等となるように構成している。つまり、第一の孔24と第二の孔25の開口大きさが内鍋2内の圧力と炊飯器本体1外の圧力を同等となるように構成されている。
以上のように構成された本発明の実施の形態1における炊飯器の炊飯工程の動作を説明する。
使用者によって、炊飯を行う米とその米量に対応する水とを内鍋2に入れ、内鍋2を炊飯器本体1に内装し、炊飯操作を指示すると、制御部31により炊飯工程が実施され、炊き上げ工程に入ると、誘導コイル18で構成された加熱手段によって内鍋2の下部が加熱される。内鍋2の下部が加熱手段によって加熱されることにより、内鍋2の下部から泡が発生してくる。炊き上げ工程が更に継続されることにより、内鍋2内の水温は更に上昇し、内鍋2内の上方に蒸気が発生する。ここで、発生した蒸気は蒸気筒5から十分に炊飯器本体1の外部に出ることができる。
これは、蒸気筒5は、内鍋2内で発生した蒸気が十分に通過できる第一の孔24と第二の孔25が設けられているので、内鍋2内の圧力と炊飯器本体1外の圧力が同等となり、
炊飯中発生した蒸気が蒸気の流れAのように内鍋2内に滞留することなく、蒸気がスムーズに炊飯器本体1外に排出される。これにより、内鍋2内に圧力分布が生じないため、局所的に泡が発生するのを防ぐことができ、炊き上がったご飯表面に陥没が発生することを抑制することができる。
炊飯中発生した蒸気が蒸気の流れAのように内鍋2内に滞留することなく、蒸気がスムーズに炊飯器本体1外に排出される。これにより、内鍋2内に圧力分布が生じないため、局所的に泡が発生するのを防ぐことができ、炊き上がったご飯表面に陥没が発生することを抑制することができる。
(実施の形態2)
図2は本発明の実施の形態2における炊飯器の蓋体の要部断面図、図3(a)〜(c)は本発明の実施の形態2における炊飯器の蓋体の要部詳細図を示したものである。
図2は本発明の実施の形態2における炊飯器の蓋体の要部断面図、図3(a)〜(c)は本発明の実施の形態2における炊飯器の蓋体の要部詳細図を示したものである。
図2および図3に示すように、蓋体6の内向面には排気口4を有しヒ−タにより加熱される放熱板3が蓋体6によって保持されている。蓋体6は筒状で上方に開口している筒部26を設けており、排気口4と筒部26はシリコ−ンゴム製の蒸気板パッキン52でシ−ルされ蓋体6内部へ蒸気は侵入しない構成となっている。
蒸気筒である保湿キャップ7は、上・側壁面部15と側・下壁面部16と環流弁11と弁パッキン13とで構成されており、上方側面にリング状でシリコ−ンゴム製の弁パッキン13を有し、筒部26上方開口部に備えられている保持リブ14によって蓋体6の上面より着脱が可能で筒部26内部上方に位置し炊飯時の蒸気を炊飯器本体1外へ排出する流路を備えている。蒸気筒である保湿キャップ7は、内鍋2内で発生した蒸気を流入する第一の孔である通気孔9と、第一の孔である通気孔9から流入した蒸気を一時的に保留する空間部22と、空間部22から炊飯器本体1外へ流出する第二の孔である蒸気孔8を備えている。蒸気孔8は上・側壁面部15の上面に、通気孔9は側・下壁面部16の上方側面に水平方向に位置している。また側・下壁面部16の下面には環流孔10があり、環流孔10の下方にはシリコ−ンゴム製の環流弁11を備え、また環流弁11下方には排気口4が位置し上面に開口する構成となっている。ただ、今回は放熱板3を有する構成で示しているが、放熱板3がない構成でも構わない。
上記構成において炊飯時には、沸騰時内鍋2内より発生した蒸気は、排気口4を通り筒部26内へ上昇し環流弁11に衝突し環流弁11を押し上げ環流孔10を封鎖する。そして筒部26の内壁面と保湿キャップ7の下面から側面との間を流れ通気孔9を通り保湿キャップ7内へ侵入し蒸気孔8より炊飯器本体1外へ放出される。このとき筒部26と保湿キャップ7は弁パッキン13によってシ−ルされており蒸気は保湿キャップ7内部を通らずに炊飯器本体1外へは排出されない。
また炊飯中に発生したおねばは、蒸気の流れと同様に通気孔9を通り保湿キャップ7内へ侵入してくるが、通気孔9から保湿キャップ7内へ侵入時おねばは自重により蒸気とは別れ保湿キャップ7内底方向へ落下するとともに通気孔9に相対する側・下壁面部16の側壁面または側・下壁面部16に蓄積されているおねばに衝突し破砕され泡状態から液状態へと変化し、さらに保湿キャップ7内の空間は放熱板3による加熱を受けないため温度が低いことにより泡状から液状のおねばへと変化し保湿キャップ7内へ蓄積され炊飯器本体1外へは流出しない。
さらに環流弁11は蒸気の圧力により環流孔10を閉じており環流孔10からの蒸気の侵入による泡の発生はない。保湿キャップ7内へ蓄積されたおねばは、炊き上げ終了後の余熱によるむらし時におねばの自重と蒸気の勢いの低下により環流弁11を開き環流孔10より排気口4を通り内鍋2内へ環流する。
また保温時には、保湿キャップ7の環流弁11が放熱板3の排気口4の上面を覆う位置にあるので内鍋2内のご飯の熱は空気を媒体として炊飯器本体1には伝わりにくいので、内鍋2内のご飯の温度は外気の影響を受けにくく温度が維持されやすい。さらに内鍋2内
の湿気も排気口4,蒸気孔8,通気孔9と流路を絞ることにより炊飯器本体1外に出にくく、ご飯の乾燥が防止できる。
の湿気も排気口4,蒸気孔8,通気孔9と流路を絞ることにより炊飯器本体1外に出にくく、ご飯の乾燥が防止できる。
さらに保湿キャップ7は、蓋体6の上面より容易に着脱でき、また上・側壁面部15と側・下壁面部16とに分離できることにより炊飯後の筒部26および保湿キャップ7のお手入れが簡単に行える。
本実施の形態では、第一の孔である通気孔9と、第二の孔である蒸気孔8の開口大きさが内鍋2内の圧力と炊飯器本体1外の圧力を同等となるようにした。つまり、炊飯中発生した蒸気が蒸気の流れBのように内鍋2内に滞留することなく、蒸気がスムーズに炊飯器本体1外に排出される。これにより、内鍋2内に圧力分布が生じないため、局所的に泡が発生するのを防ぐことができ、炊き上がったご飯表面の陥没を抑制することができる。
(実施の形態3)
図4は本発明の実施の形態3における炊飯器の蓋体の要部断面図を示したものである。図4において、蓋体6の内向面には排気口4を有しヒ−タにより加熱される放熱板3が蓋体6によって保持されている。内鍋2内で発生した蒸気を炊飯器本体1外へ排出可能に蓋体6に蒸気筒5が設けてある。蒸気筒5は、蒸気筒上部5aと蒸気筒下部5bとで形成されており、内鍋2内で発生した蒸気を流入する第一の孔24と、第一の孔24から流入した蒸気を一時的に保留する空間部22と、空間部22から炊飯器本体1外へ流出する第二の孔25を備え、内鍋2内の圧力と炊飯器本体1外の圧力を同等となるように構成している。つまり、第一の孔24と第二の孔25の開口大きさが内鍋2内の圧力と炊飯器本体1外の圧力を同等となるように構成されている。
図4は本発明の実施の形態3における炊飯器の蓋体の要部断面図を示したものである。図4において、蓋体6の内向面には排気口4を有しヒ−タにより加熱される放熱板3が蓋体6によって保持されている。内鍋2内で発生した蒸気を炊飯器本体1外へ排出可能に蓋体6に蒸気筒5が設けてある。蒸気筒5は、蒸気筒上部5aと蒸気筒下部5bとで形成されており、内鍋2内で発生した蒸気を流入する第一の孔24と、第一の孔24から流入した蒸気を一時的に保留する空間部22と、空間部22から炊飯器本体1外へ流出する第二の孔25を備え、内鍋2内の圧力と炊飯器本体1外の圧力を同等となるように構成している。つまり、第一の孔24と第二の孔25の開口大きさが内鍋2内の圧力と炊飯器本体1外の圧力を同等となるように構成されている。
蓋体6は蒸気筒5内のおねばの上昇を検出するおねば検出部23を有し、おねば検出部23は、蓋体6に着脱可能である。蒸気筒5内には、おねばの上昇によって蒸気筒5内を移動するフロート28を有しており、フロート28の初期位置は第一の孔24を塞ぐ位置である。おねば検出部23とフロート28は夫々磁石を有し、フロート28が蒸気筒5内を移動することにより、おねば検出部23の磁気特性が変化することとなり、フロート28の移動前28aと移動後28bの位置を検出するものである。そこで、おねば検出部23は、フロート28が移動前28aの位置に存在すると判断する範囲21を有している。フロート28が蒸気のみによっては28bの位置に移動可能とせず、おねばの上昇に伴い28bの位置に移動するような重量および蒸気筒下部5bの底部の傾斜角度としている。
上記構成において炊飯時の炊飯工程に入ると、内鍋2内より発生した蒸気は、排気口4を通りフロート28を移動させ蒸気筒5の第一の孔24から空間部22に侵入し、第二の孔25から炊飯器本体1外へ流出する。ここで、フロート28は28bの位置まで移動することは無い。更に、炊き上げ工程が継続されることにより、内鍋2内の水温は更に上昇し、内鍋2内の上方に蒸気と共におねばが発生する。蒸気とおねばは、排気口4を通りフロート28を28bの位置に移動させ蒸気筒5の第一の孔24から空間部22に侵入する。
ここで、空間部22に侵入した蒸気とおねばの内、蒸気は第二の孔25から炊飯器本体1外へ流出するが、おねばは、蒸気のように軽くないので、空間部22に蓄積されていく。
フロート28が移動後28bの位置に移動することをおねば検出部23が検出すると、制御部31は誘導コイル18で構成された加熱手段による内鍋2への加熱を一時的に停止あるいは加熱量を減らす制御を行う。この制御部31の制御によって、おねばの発生量は少なくなり、蒸気筒5へ侵入するおねばも少なくなるので、フロート28は移動前28a
の位置に戻る。おねば検出部23は、フロート28が移動前28aの位置に戻ることを検出すると、制御部31は誘導コイル18で構成された加熱手段による内鍋2への加熱を再開させるよう制御し、この制御を必要に応じて繰り返し実行する。以上のように制御することにより、おねばを蒸気筒5の第二の孔25から排出されることを防止することが出来、できるだけ多くの熱量を炊飯にかけることができるので、食味の向上したご飯を炊くことができる。
の位置に戻る。おねば検出部23は、フロート28が移動前28aの位置に戻ることを検出すると、制御部31は誘導コイル18で構成された加熱手段による内鍋2への加熱を再開させるよう制御し、この制御を必要に応じて繰り返し実行する。以上のように制御することにより、おねばを蒸気筒5の第二の孔25から排出されることを防止することが出来、できるだけ多くの熱量を炊飯にかけることができるので、食味の向上したご飯を炊くことができる。
さらに、第一の孔24と第二の孔25の開口大きさが内鍋2内の圧力と炊飯器本体1外の圧力を同等となるように構成されていることにより、つまり、炊飯中発生した蒸気が内鍋2内に滞留することなく、蒸気がスムーズに炊飯器本体1外に排出される。これにより、内鍋2内に圧力分布が生じないため、局所的に泡が発生するのを防ぐことができ、陥没を抑制することができる。
以上のように、本発明の炊飯器は、炊き上がったご飯表面の陥没を防ぐことができ、視覚的にご飯の美味しさを向上させることができるため、家庭用または業務用の炊飯器として有用である。
1 炊飯器本体
2 内鍋
3 放熱板
5 蒸気筒
6 蓋体
7 保湿キャップ
8 蒸気孔
9 通気孔
10 環流孔
11 環流弁
15 上・側壁面部
16 側・下壁面部
22 空間部
23 おねば検出部
24 第一の孔
25 第二の孔
26 筒部
28 フロート
31 制御部
2 内鍋
3 放熱板
5 蒸気筒
6 蓋体
7 保湿キャップ
8 蒸気孔
9 通気孔
10 環流孔
11 環流弁
15 上・側壁面部
16 側・下壁面部
22 空間部
23 おねば検出部
24 第一の孔
25 第二の孔
26 筒部
28 フロート
31 制御部
Claims (4)
- 炊飯器本体内に着脱自在に収納される内鍋と、
前記内鍋を加熱する加熱手段と、
前記加熱手段への電力の供給状態を制御する制御部と、
前記炊飯器本体の上部を覆う蓋体と、
前記内鍋内で発生した蒸気を排出可能に前記蓋体に配設した蒸気筒とを備えた炊飯器であって、
前記内鍋内の圧力と前記炊飯器本体外の圧力が同等となるようにした炊飯器。 - 前記蒸気筒は、前記内鍋内で発生した蒸気を流入する第一の孔と、前記第一の孔から流入した蒸気を一時的に保留する空間部と、前記空間部から前記炊飯器本体外へ流出する第二の孔を備え、前記内鍋内の圧力と前記炊飯器本体外の圧力を同等となるようにした請求項1に記載の炊飯器。
- 前記蓋体に筒状で上方に開口した筒部をさらに有し、
前記蒸気筒は、前記筒部の上面を着脱自在に覆う箱状の構成であって、
前記蒸気筒は、前記蓋体部分を構成する上・側壁面部と、本体部分を構成する側・下壁面部とに分離可能とし、前記上・側壁面部に前記蒸気筒の蒸気を放出する第二の孔と、前記側・下壁面部の上方側面に水平方向に前記筒部と前記蒸気筒の間を通過した蒸気が前記蒸気筒内へ流入する第一の孔と、前記側・下壁面部の底面に環流弁を有する環流孔とを備え、
前記第一の孔と前記第二の孔の開口の大きさが前記内鍋内の圧力と前記炊飯器本体外の圧力を同等となるようにした請求項1に記載の炊飯器。 - 前記蒸気筒は、前記内鍋内で発生した蒸気を流入する第一の孔と、前記第一の孔から流入した蒸気を一時的に保留する空間部と、前記空間部から前記炊飯器本体外へ流出する第2の孔と、前記空間部内に配されおねばの上昇により移動するフロートと、前記フロートの移動によりおねばを検出するおねば検出部とを備え、前記制御部は、前記おねば検出部によるおねばの検出によって前記加熱手段を制御するようにした請求項1に記載の炊飯器。
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JP2012277765A JP2014121351A (ja) | 2012-12-20 | 2012-12-20 | 炊飯器 |
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Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN105559513A (zh) * | 2015-10-16 | 2016-05-11 | 胡振强 | 洁净电饭煲 |
CN107007145A (zh) * | 2017-05-16 | 2017-08-04 | 余姚欧羽电器科技有限公司 | 立式煎蛋器 |
CN109588974A (zh) * | 2017-09-30 | 2019-04-09 | 深圳市鑫汇科股份有限公司 | 一种商用电饭煲 |
CN109864568A (zh) * | 2017-12-04 | 2019-06-11 | 佛山市顺德区美的电热电器制造有限公司 | 米饭补炊方法和电饭煲 |
CN109924860A (zh) * | 2019-04-23 | 2019-06-25 | 李桂方 | 电饭煲 |
CN110025223A (zh) * | 2019-05-21 | 2019-07-19 | 珠海格力电器股份有限公司 | 电饭煲 |
-
2012
- 2012-12-20 JP JP2012277765A patent/JP2014121351A/ja active Pending
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