JP2009082113A - 草刈機の走行装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】走行車輪の回転径を小さくして作業機の高さを低くする形態の草刈機においては、この車輪の車軸部が低位に構成されるために、芝草との接触が行われ易く、この車軸部に対する芝草の巻付が行われ易く、円滑な走行が行われ難い。
【解決手段】左右一対の前輪1を進行方向に対して前端が内側に向くように傾斜Aさせて、この前輪1の横方向幅域B内で、かつ背部側に、この前輪1を軸受けする車軸2を設けたる草刈機の走行装置の構成とする。左右の前輪1は進行方向に対して前端側が内側に向いた傾斜A状態で回転走行するものであるから、未刈取地側の芝草をこの側の前輪1で押分けるようにして前進しながら刈取作用する。このため前輪1がこの車軸軸2周りに回転しても、この車軸2は、前輪1の横方向幅域B内で、かつ背部側に位置して設けられるため、この前輪1の前側に押された芝草が、後側の車軸2部に接触したり、巻き付くことが少ない。
【選択図】図1
【解決手段】左右一対の前輪1を進行方向に対して前端が内側に向くように傾斜Aさせて、この前輪1の横方向幅域B内で、かつ背部側に、この前輪1を軸受けする車軸2を設けたる草刈機の走行装置の構成とする。左右の前輪1は進行方向に対して前端側が内側に向いた傾斜A状態で回転走行するものであるから、未刈取地側の芝草をこの側の前輪1で押分けるようにして前進しながら刈取作用する。このため前輪1がこの車軸軸2周りに回転しても、この車軸2は、前輪1の横方向幅域B内で、かつ背部側に位置して設けられるため、この前輪1の前側に押された芝草が、後側の車軸2部に接触したり、巻き付くことが少ない。
【選択図】図1
Description
この発明は、畦や、傾斜地等の芝草を刈り取る草刈機の走行装置に関する。
後輪を駆動してハンドル操作によって走行しながら草刈取作業する歩行操作形態の草刈機の技術(例えば、特許文献1参照)が知られている。
特開平9―172842号公報(第2頁、図1)
走行車輪の回転径を小さくして作業機の高さを低くする形態の草刈機においては、この車輪の車軸部が低位に構成されるために、芝草との接触が行われ易く、この車軸部に対する芝草の巻付が行われ易く、円滑な走行が行われ難い。
請求項1に記載の発明は、左右一対の前輪1を進行方向に対して前端が内側に向くように傾斜Aさせて、この前輪1の横方向幅域B内で、かつ背部側に、この前輪1を軸受けする車軸2を設けたことを特徴とする草刈機の走行装置の構成とする。草刈機を前進させながら芝草の刈取作用を行わせる。このとき、左右の前輪1は進行方向に対して前端側が内側に向いた傾斜A状態で回転走行するものであるから、未刈取地側の芝草をこの側の前輪1で押分けるようにして前進しながら刈取作用する。このため前輪1がこの車軸軸2周りに回転しても、この車軸2は、前輪1の横方向幅域B内で、かつ背部側に位置して設けられるため、この前輪1の前側に押された芝草が、後側の車軸2部に接触したり、巻き付くことが少ない。又、この草刈機で傾斜法面地での刈取作業を行うときは、左右一側の車輪を傾斜法面の上側に位置させると共に、他側の車輪を下側に位置させて刈取機を横向き傾斜の姿勢にして走行させながら刈取作業するが、このとき傾斜法面下位側の、しかも車体の重量が大きく働いている前輪1の内向き傾斜Aが、傾斜法面部に対して上り方向へ向いているため、この前輪1の内向き傾斜Aによる操向と刈取機重量による傾斜法面の滑下作用との均衡によって、傾斜地面横方向(等高線方向)に沿う走行を正確に、安定して行うことができる。
請求項1に記載の発明は、前輪1の内向き傾斜A角を大きく形成するため、傾斜地での刈取時に、車体の滑り降りを少なくして、操向操作性を容易化することができると共に、前輪1の車軸2を、この前輪1の横方向幅域B内で、かつ背部側に位置させるため、芝草の巻付きを少なくすることができる。
図例において、草刈機は左右一対の前輪1と後輪2とを配置して、刈取デッキ3の下側にはブレード軸4周りに回転するブレード5を設け、これら後輪2と、ブレード軸4とを刈取デッキ3の後上部に搭載のエンジン6によって駆動回転することによって機体を走行しながら芝草を刈り取ることができる。この刈取デッキ3の上側にはハンドル7を旋回可能に設け、このハンドル7を機体の後方や、横方向へ切替突出させて、刈取操作することができる。ここにおいて、この草刈機の走行装置は、左右一対の前輪1を進行方向に対して前端が内側に向くように傾斜Aさせて、この前輪1の横方向幅域B内で、かつ背部側に、この前輪1を軸受けする車軸2を設けたことを特徴とする草刈機の走行装置の構成とする。草刈機を前進させながら芝草の刈取作用を行わせる。このとき、左右の前輪1は進行方向に対して前端側が内側に向いた傾斜A状態で回転走行するものであるから、未刈取地側の芝草をこの側の前輪1で押分けるようにして前進しながら刈取作用する。このため前輪1を操向操作しても、車軸2は、前輪1の横方向幅域B内で、かつ背部側に位置して設けられるため、この前輪1の前側に押分けられた芝草が、後側の車軸2に接触したり、巻き付くことが少ない。又、この草刈機で傾斜法面地での刈取作業を行うときは、左右一側の車輪を傾斜法面の上側に位置させると共に、他側の車輪を下側に位置させて刈取機を横向き傾斜の姿勢にして走行させながら刈取作業することがあるが、このとき傾斜法面下位側の、しかも車体の重量が大きく働いている前輪1の内向き傾斜Aが、傾斜法面部に対して上り方向へ向いているため、この前輪1の内向き傾斜Aによる操向作用と、刈取機重量による傾斜法面に沿って滑下作用との均衡化によって、傾斜地面に沿う走行を正確に、安定して行うことができる。前記ブレード5回転による刈取域と、前輪1の関係位置は、このブレード5の回転径と、左右前輪1の前端における横幅Fと略同幅に設定している。このため、刈取作用時には、前輪1横幅F間の芝草を刈取ることができる。
前記刈取デッキ3の後端部に配置の後輪8は、中央部の伝動ケース9の左右両側に車輪軸10を軸装して、この車輪軸10に対してドラムホイル11を有した後輪8を軸装する。このドラムホイル11の外周面にはラグ12を突出配置して、左右後輪8間の刈取跡地面を掻くようにして回転駆動することにより、走行スリップを少なくする。外側の後輪8はこれらドラムホイル11の回転径よりも大きい径に設定して、接地回転して走行することができる。前記前輪1は、刈取デッキ3前端部の左右両端部に配置して、これら左右の前輪1の前端部をこれら前輪1間隔部の内側に位置し、後端部を外側部に位置するように、平面視でハの字状形態に傾斜Aさせて軸装配置する。刈取デッキ3上側から前方へ突出した前輪アーム13の下端部には、外側前方位置に向けて適宜傾斜角度Cの前輪1車軸2を設け、この車軸2に対して前輪1を回転自在に軸装する。この前輪1の車軸2は、前記前輪アーム13に対して一定の傾斜角度Cに固定する。又、前記ハンドル7側の操作具等によって操向することができるように操向軸を設け、この操向軸に対して前記車軸2を前側外側部へ向けて傾斜角度Cに突出する形態とすることも可能である。
このような車軸2に軸装される前輪1の内側傾斜角度は、通常の車両の前輪のトーイン角よりも大きく(3°〜10°)設定して、この前輪1の背部に位置させて設ける車軸2を、この前輪1の横方向幅域Bの内側に位置させて、外側へ張り出さないような関係位置に設定している。従って、この前輪2の傾斜A角度を大きく設定するに伴って、この前輪1の横方向幅Bを広く設定できるため、前記横方向幅域B内への車軸2の設定は容易となるが、この傾斜A角度が大きくなると,前輪1の回転が円滑に行われなくなって走行抵抗になり易い。このため、このような走行抵抗の影響を受け難い程度において、できるだけ大きく傾斜Aするように設定する。
通常の刈取方法では、ハンドル7を刈取デッキ3の後方へ向けた形態にして、機体を前進走行させながら刈取デッキ3内側のブレード5の回転によって芝草を刈り取ることができる。又、畦法面のように傾斜面Dの刈取を行うときは、前記ハンドル7を、図例のように、刈取デッキ3に対して横側へ振り向けた形態に切り替えて、作業者が傾斜面D上側の通路E面上を歩きながら、このハンドル7を把持して刈取デッキ3を傾斜面Dに沿わせた形態にして、エンジン6による後輪8の駆動によってこの傾斜面Dを横方向へ走行移動させながら刈取作業を行う。この刈取状態では、刈取デッキ3等の機体重心が傾斜面Dの下側へ偏倚して働くものであるから、この下側に位置する車輪1、8に大きい重量が働き、上側に位置する車輪1、8が刈取地面から浮上するようになって、傾斜側へ転倒し易い姿勢になることがある。このため、傾斜下側の前輪1の接地圧は強く働いて、前記のように傾斜A状態にある前輪1の回転によって、この前輪1が傾斜面Dを駆け上るように作用して、機体の重量による滑り降り作用に対抗するもので、機体のハンドル7による操作方向に沿った刈取進行方向を正確に維持させて、操作性を良好にすることができる。この場合、傾斜面D上側に位置する前輪1は、接地圧が小さいため、操向作用力は殆ど有しない。
1 前輪
2 車軸
A 傾斜
B 横方向幅域
2 車軸
A 傾斜
B 横方向幅域
Claims (1)
- 左右一対の前輪(1)を進行方向に対して前端が内側に向くように傾斜(A)させて、この前輪(1)の横方向幅域(B)内で、かつ背部側に、この前輪(1)を軸受けする車軸(2)を設けたことを特徴とする草刈機の走行装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007259520A JP2009082113A (ja) | 2007-10-03 | 2007-10-03 | 草刈機の走行装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007259520A JP2009082113A (ja) | 2007-10-03 | 2007-10-03 | 草刈機の走行装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2009082113A true JP2009082113A (ja) | 2009-04-23 |
Family
ID=40656441
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2007259520A Pending JP2009082113A (ja) | 2007-10-03 | 2007-10-03 | 草刈機の走行装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2009082113A (ja) |
Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS61191743U (ja) * | 1985-05-20 | 1986-11-28 | ||
JPH0538218A (ja) * | 1991-07-15 | 1993-02-19 | Kubota Corp | 歩行型芝刈機 |
JPH08322360A (ja) * | 1995-06-02 | 1996-12-10 | Honda Motor Co Ltd | 草刈機 |
JPH1052140A (ja) * | 1996-08-09 | 1998-02-24 | Kioritz Corp | 作業車 |
-
2007
- 2007-10-03 JP JP2007259520A patent/JP2009082113A/ja active Pending
Patent Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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