JP2009081947A - 送電制御装置、送電装置、無接点電力伝送システム、2次コイルの位置決め方法 - Google Patents

送電制御装置、送電装置、無接点電力伝送システム、2次コイルの位置決め方法 Download PDF

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Abstract

【課題】送電装置(1次側機器)が自発的に、送電装置(1次側機器)と受電装置(2次側機器)との相対的な位置関係を高精度に検出できるようにする。
【解決手段】送電制御装置20は、受電装置40への送電を制御する送電側制御回路22と、1次コイルの駆動周波数の高調波信号を検出する高調波検波回路25と、を有する。受電装置40側に、1次コイルL1の駆動周波数の高調波に共振する共振回路(洩れインダクタンスとコンデンサC2)が形成され、これによって高調波共振が生じる。
【選択図】図4

Description

本発明は、送電制御装置、送電装置、無接点電力伝送システム、および2次コイルの位置決め方法等に関する。
近年、電磁誘導を利用し、金属部分の接点がなくても電力伝送を可能にする無接点電力伝送(非接触電力伝送)が脚光を浴びている、この無接点電力伝送の適用例として、携帯電話機や家庭用機器(例えば電話機の子機や時計)の充電などが提案されている。
1次コイルと2次コイルを用いた無接点電力伝送装置は、例えば、特許文献1に記載されている。
また、無接点電力伝送システムにおいて、1次コイルと2次コイルとの位置ずれを検出する技術は、特許文献2に記載されている。特許文献2に記載の技術では、受電装置の整流回路の出力電圧に基づいて、1次コイルと2次コイルの相対位置関係が正常であるか否かを検出し、正常である場合にその旨を発光ダイオードLEDの点灯により使用者に知らせる。
特開2006−60909号公報 特開2005−6460号公報
特許文献2の技術では、1次コイルと2次コイルとの位置合わせが正確であるか否かをユーザに提示することはできるものの、受電装置における整流回路の出力に基づいて位置ずれを判定するため、送電装置から受電装置への連続的な送電が必須であり、かつ、送電装置は自発的にはコイル間の位置ずれ情報を取得することができない。
本発明はこのような考察に基づいてなされたものである。本発明の少なくとも一つの実施形態では、送電装置(1次側機器)が自発的に、送電装置(1次側機器)と受電装置(2次側機器)との相対的な位置関係を高精度に検出することができる。
(1)本発明の送電制御装置の一態様では、送電装置から受電装置に対して、電磁結合された1次コイルおよび2次コイルを経由して無接点で電力を伝送する無接点電力伝送システムにおける、前記送電装置に設けられる送電制御装置であって、前記受電装置への送電を制御する送電側制御回路と、前記1次コイルの駆動周波数の高調波信号を検出する高調波検波回路と、を有する。
送電制御装置に設けられる高調波検波回路は、1次コイルの駆動周波数の高調波共振ピークを検出する。例えば、2次側(受電装置側)に、1次コイルの駆動周波数の高調波に共振する共振回路が形成される。すなわち、1次コイルと2次コイルが所定の相対的位置関係になったときに2次側の共振回路が構成されるようにしておき、例えば、1次コイルを間欠的に駆動して高調波検波回路の検波出力レベルをみれば、1次コイルと2次コイルとが所定の相対的位置関係になったことを、高精度に、かつ2次側機器の動作とは無関係に(つまり1次側が自発的に)検出することができる。例えば、1次コイルを構成要素とする1次側共振回路の共振周波数をfpとすると、通常、1次コイルの駆動周波数は、動作の安定性を重視してその共振周波数(fp)から離れた周波数(fd)に設定される。1次コイルの駆動周波数の高調波(fs)は、上下対称の駆動信号の場合、奇数次高調波のみであり、例えば、5次高調波(fs:=5fd)を使用することができる。高調波信号は1次コイルから2次コイルへの通常の電力伝送に関係しない周波数であり、通常動作に何ら影響を与えないため安全であり、また、n次高調波(nは例えば3以上の奇数)ならば、共振のエネルギは基本周波数の約1/nに低減されるため、共振ピーク値も妥当なレベルとなり、高調波検波回路による検出も容易である。高調波検波回路の検波出力は、1次コイル(送電装置)と2次コイル(受電装置や2次側機器)の広義の位置検出に使用でき、その検波出力は、種々の用途に利用することができる。例えば、高調波検波回路の検波出力を指標として、1次コイルと2次コイルの位置合わせを行うことができる。また、高調波検波出力が得られることによって2次側機器が所定位置にセットされたことを検出することができる(2次側機器のセット検出)。また、高調波検波出力のレベル変動をウオッチングすることによって、1次コイルと2次コイルのいずれかが遠ざかっている(あるいは近づいている)ことをリアルタイムで検出することもできる(移動、接近、離間等の検出)。また、今まで得られていた所定レベルの高調波検波出力が得られなくなったことによって、一度セットされた2次側機器が取り外されたことを検出することもできる(リーブ検出)。また、高調波を検出できるということは、載置エリアに置かれたのはネジや釘等ではなく、送電対象となり得る(少なくともそのような可能性がある)2次側機器であるということを示していることになる。つまり、高調波検出回路は、載置エリアに置かれた物品が、送電対象になり得る機器であるか否かを検出する手段(適正な2次側機器であるか否かの検出器)としての機能も有している。
(2)本発明の送電制御装置の他の態様では、前記受電装置側に、前記1次コイルの駆動周波数の高調波に共振する共振回路が形成され、前記高調波検波回路は、前記共振回路による前記高調波の共振信号を検出する。
受電装置側に、1次コイルの駆動周波数の高調波に共振する共振回路が形成され、これによって高調波の共振ピークが得られる点を明らかとしたものである。上述の共振回路は、例えば、両コイルが所定距離R(R≧0)だけ離れているときの洩れインダクタンスに共振するように、2次コイル側の共振コンデンサの容量値を設定することによって実現することができる。
(3)本発明の送電制御装置の他の態様では、前記受電装置は、前記2次コイルに接続されたコンデンサを有し、前記1次コイルの中心と前記2次コイルの中心が合致して電磁結合しているときに、洩れインダクタンスおよび前記コンデンサによって、前記1次コイルの駆動周波数の高調波に共振する共振回路が構成され、前記高調波検波回路は、前記1次コイルの位置と前記2次コイルの位置が合致していることを検出する位置検出回路として動作する。
1次コイルと2次コイルの位置が一致しているときの洩れインダクタンスとコンデンサによって共振回路が構成される。よって、高調波検波回路の検波出力は、両コイルの位置が合致(一致)していることを示す位置検出信号として利用可能である。よって、その位置検出信号としての高調波検波出力のレベルを指標として、1次コイルと2次コイルの位置合わせを行うことができる。例えば、所定レベルを超える高調波検波出力が得られるときに表示ランプが点灯するようにしておき、2次側機器を試行錯誤的に手動で移動させ、ランプが点灯する位置を探ることによって、2次コイルを1次コイルに対して位置決めすることができる。
(4)本発明の送電制御装置の他の態様では、前記受電装置は、前記2次コイルに接続されたコンデンサを有し、前記1次コイルの中心と前記2次コイルの中心が所定距離だけ離れて電磁結合しているときに、洩れインダクタンスおよび前記コンデンサによって前記1次コイルの駆動周波数の高調波に共振する共振回路が構成され、前記高調波検波回路は、前記1次コイルの位置と前記2次コイルの位置が所定距離だけずれていることを検出する位置検出回路として動作する。
1次コイルと2次コイルが所定距離だけ離れているときの洩れインダクタンスとコンデンサによって共振回路が構成される。よって、高調波検波回路の検波出力は、両コイルの位置が所定距離だけずれていることを示す位置検出信号として利用可能である。よって、その位置検出信号としての高調波検波出力のレベルを指標として、1次コイルと2次コイルの所定の相対的位置関係を検出したり、両コイルを、その相対的位置関係に意図的に設定したりすることができる。
(5)本発明の送電制御装置の他の態様では、前記1次コイルのXY平面上における位置を移動させるためのアクチュエータの動作を制御するアクチュエータ制御回路を、さらに有し、前記高調波検波回路の検波出力を指標として、前記アクチュエータ制御回路による前記アクチュエータの駆動によって前記1次コイルを試行錯誤的に移動させ、これによって前記2次コイルに対する前記1次コイルの位置決めを行う。
例えば、所定レベル以上の高調波検波出力が得られるまで、アクチュエータによって1次コイルの位置を試行錯誤的に移動させる。これによって、1次コイルと2次コイルの所定の相対的位置関係を自動的に実現することができる。ここで、「1次コイルを試行錯誤的に移動させる方式」には、1次コイルを、例えば、所定の移動シーケンスに基づいて(例えば螺旋状スキャンシーケンスに基づいて)移動させる場合が含まれ、また、まったくランダムに移動させる場合も含まれる。
(6)本発明の送電制御装置の他の態様では、前記1次コイルのコイル端電圧またはコイル電流に基づいて、2次コイルの接近を検出する接近検出回路を、さらに有する。
この構成によって、高調波検波出力に基づく両コイルの相対的な位置関係の検出に加えて、2次コイルの(1次コイル側への)接近の自動的な検出も可能となる。これにより、例えば、2次コイルの接近が検出されると、それをトリガーとして両コイルの相対位置関係の検出動作を自動的に実行する、というような動作が可能となり、無接点電力伝送システムの利便性が向上する。また、2次コイルの接近を検出できるということは、すなわち、送電対象となり得る2次側機器が近づいていることを示しており、この点で、接近検出回路は、載置エリア上の機器が、2次コイルをもつ送電対象となり得る2次側機器であるか否かを検出する手段(適正な2次側機器であるか否かの検出器)としての機能も有している。
(7)本発明の送電制御装置の他の態様では、前記2次コイルは磁性体付きの2次コイルであり、前記接近検出回路は、前記磁性体付きの2次コイルの接近に伴う前記1次コイルのインダクタンスの増大に起因する、前記1次コイルを所定周波数で駆動した場合のコイル端電圧もしくはコイル電流の減少を検出することによって、前記2次コイルの接近を検出する。
2次コイルの接近検出の具体的な方法例を明らかとしたものである。2次コイルは磁性体付きのコイルである。磁性体は、例えば、2次コイルの磁束と2次側の回路とを遮断する遮蔽板であり、あるいは、2次コイルのコアであってもよい。2次コイルが接近すると、1次コイルの磁束が2次コイルの磁性体を貫くことになり、これによって1次コイルのインダクタンスが上昇する。ここでいう「インダクタンス」は、磁性体付きの2次コイルの接近によって変動するインダクタンス(正確には、見かけ上のインダクタンス)である。「見かけ上のインダクタンス」という用語は、1次コイル単独のインダクタンス(2次コイルの接近の影響を受けないときのインダクタンス)と区別するために使用している。この見かけ上のインダクタンスの値は、例えば、2次コイルが接近したときの1次コイルのインダクタンスを計測器で実測することによって得られる。本明細書では、「見かけ上のインダクタンス」と明記した方がよい場合を除いて、見かけ上のインダクタンスのことを、単にインダクタンスと表記する。1次コイルのインダクタンスが上昇すると、1次コイルのコイル端電圧(コイル電流)が減少するため、この変化を検出することによって、1次コイルの接近を検知することができる。
(8)本発明の送電制御装置の他の態様では、前記送電側制御回路は、前記2コイルの接近を検出するために、前記1次コイルを前記所定周波数で間欠的に駆動する。
2次コイルの接近を自動的に検出するために、1次コイルは、間欠的に(例えば周期的に)、1次コイルを所定周波数で駆動する。このとき、コイル端電圧(コイル電流)の減少が検出されれば、2次コイルの接近が検出される。
(9)本発明の送電制御装置の他の態様では、前記高調波検波回路の検波出力に基づく、前記1次コイルと2次コイルとの相対的位置関係の検出結果を報知する報知部を、さらに有する。
報知部は、ユーザの視覚、音声等の五感に訴えることによって、両コイルの相対的位置関係の検出結果をユーザに報知する。これによって、ユーザは両コイルの位置関係を認識することができる。また、上述のとおり、2次側機器のセットやリーブ(取り去り)も検出することができる。また、報知部は、2次側機器が、送電対象になり得る機器(例えば、規格に適合した2次側構成をもつ2次側機器)であるか否かをユーザに報知する場合もあり得る。
報知の態様には種々のバリエーションが考えられる。例えば、両コイルの相対的位置関係の検出信号としての高調波検波出力のレベルに応じて、多段階の報知を行うこともできる。例えば、第1のレベルを超える高調波検波出力が得られるときに赤の表示ランプが点灯し、第1レベルを超える第2のレベルの高調波検波出力が得られるときに緑の表示ランプが点灯するようにしておき、ユーザが2次側機器を試行錯誤的に手動で移動させ、ランプの点灯の有無ならびに点灯するランプの色を確認するようにすれば、2次コイルを1次コイルに対して、より効率的に位置決めすることが可能となる。すなわち、赤のランプが点灯すれば、2次コイルが1次コイルにある程度、接近していることがわかるから、ユーザは、その後、探索(移動)範囲を絞って、より慎重に2次側機器を移動させることができる。これによって、2次コイルを1次コイルに対して位置決めするのが容易となる。これに加えて、載置エリアを透明としておき、ユーザが載置エリアの下側に位置するコイル位置を直接的あるいは間接的に目視できるようにする等の工夫をすれば、位置決めはさらに容易となる。
(10)本発明の送電装置は、本発明のいずれかの態様の送電制御装置と、前記一次コイルと、を有する。
これによって、1次コイルと2次コイルの位置関係の自発的な検出機能をもつ、新規な無接点電力伝送システム用の送電装置が実現される。
(11)本発明の無接点電力伝送システムは、本発明の送電装置と、前記1次コイルの駆動周波数の高調波に共振する共振回路を有する前記受電装置と、により構成される。
これによって、1次側に設けられた高調波検波回路によって、1次コイルと2次コイルの位置関係を検出することができる新規な無接点電力伝送システムが実現される。
(12)本発明の1次コイルの位置決め方法は、送電装置から受電装置に対して、電磁結合された1次コイルおよび2次コイルを経由して無接点で電力を伝送すると共に、前記2次コイルにはコンデンサが接続され、前記1次コイルの中心と前記2次コイルの中心が一致して電磁結合しているときに、洩れインダクタンスと前記コンデンサとによって、前記1次コイルの駆動周波数の高調波に共振する共振回路が構成される無接点電力伝送システムにおける、前記2次コイルの位置決め方法であって、前記送電装置に、前記送電装置に設けられる前記1次コイルの駆動周波数の高調波信号を検出する高調波検波回路と、前記高調波検波回路の検波出力に基づく前記1次コイルと2次コイルとの相対位置検出結果を報知する報知部と、を設け、前記報知部による報知情報を指標として前記受電装置の位置を移動させることによって、前記1次コイルに対して前記2次コイルを位置決めする。
これによって、例えば、所定レベルを超える高調波検波出力が得られるときに表示ランプが点灯するようにしておき、2次側機器を試行錯誤的に手動で移動させ、ランプが点灯する位置を探ることによって、2次コイルを1次コイルに対して位置決めすることができる。
以下、図面を参照して、本発明の好適な実施の形態について説明する。なお、以下に説明する実施形態は、特許請求の範囲に記載された本発明の内容を不当に限定するものではなく、本実施形態で説明される構成のすべてが本発明の解決手段として必須であるとは限らない。
なお、以下の説明では、まず、高調波検波回路の出力を用いて1次コイルの位置を自動的に移動させる例を参照しつつ、高調波検波を利用した1次コイルと2次コイルの相対的位置関係の検出の原理を説明し、次に、高調波検波出力を利用した種々のバリエーション(検出された両コイルの位置関係を報知する構成や、手動で2次側機器を動かす例等)について説明する。
(第1の実施形態)
まず、本発明を利用した無接点電力伝送システムの利用例について説明する。
(無接点電力伝送システムの利用例)
図1(A),図1(B)は、本発明を利用した無接点電力伝送システムの利用態様の一例を示す図である。図1(A)はシステム机の斜視図であり、図1(B)は図1(A)のシステム机のP−P’線に沿う断面図である。
図1(B)に示すように、送電側装置(本発明の送電装置10、アクチュエータ(不図示)ならびにXYステージ702を備えた1次側構造体)704は、フラットな平面をもつ構造物(ここではシステム机)620に内蔵されている。
すなわち、送電側装置704はシステム机620の内部に設けられた凹部に設置される。システム机620の上部には、平板(平坦部材:例えば、数ミリの厚さのアクリル板)600が設けられており、この平板600は、支持部材610によって支持されている。
平板600の一部には、携帯端末(携帯電話端末、PDA端末、持ち運び可能なコンピュータ端末を含む)を載置するための携帯端末載置領域Z1が設けられている。
図1(A)に示すように、平板600に設けられた携帯端末載置領域(載置エリア)Z1は、他の部分と色が異なっており、携帯端末をセットする領域であることがユーザに一目でわかるようになっている。なお、携帯端末載置領域(載置エリア)Z1の全体の色を変えるのではなく、その領域Z1と他の領域の境界部分の色を変えてもよい。
また、載置エリアZ1を透明部材で構成し、載置エリア以外を不透明部材で構成することもできる。この場合、ユーザは、載置エリアZ1を認識でき、かつ、載置エリアの下側(内部)を目視できるため、載置エリアの下方に設けられている1次コイルの位置を直接的に、あるいは間接的に把握しやすくなる。よって、ユーザ自らが2次側機器の位置を移動させて1次コイルと2次コイルの位置合わせを行う場合、位置合わせを、より容易に行うことができ、ユーザの利便性が向上する。
携帯端末(2次側機器)510には、送電装置10からの電力伝送を受ける受電装置40(2次コイルを含む)が内蔵されている。
システム机620に内蔵されている送電装置10は、携帯端末510が携帯端末載置領域Z1上の概略位置に置かれると、そのことを自動的に検出し、アクチュエータ(図1では不図示)を駆動してXYステージ(可動ステージ)を移動させて、1次コイル位置を、2次コイル位置に合うように自動的に調整する。この1次コイル位置の自動調整機能によって、携帯端末のメーカ、種類、大きさ、形状、デザイン等に関係なく、常に、1次コイルと2次コイルの位置を最適化して無接点電力伝送を行うことができる。
(無接点電力伝送システムの構成と動作)
図2は、送電装置、受電装置を含む無接点電力伝送システムにおける、各部の具体的な構成の一例を示す回路図である。
(送電装置の構成と動作)
図2の左側に示されるように、送電側装置(1次側構造体)704は、XYステージ(可動ステージ)702と、このXYステージ702によってX軸方向およびY軸方向に移動可能に設けられた送電装置10と、アクチュエータドライバ710と、X方向アクチュエータ720と、Y方向アクチュエータ730と、を含む。具体的には、送電装置10はXYステージ702のトッププレート(可動板)上に載置される(この点については、図14を用いて後述する)。
送電装置10は、送電制御装置20と、送電部12と、波形モニタ回路14と、報知手段としての表示部16とを有する。また、送電制御装置20は、送電側制御回路22と、駆動クロック生成回路23と、発振回路24と、高調波検波回路25(フィルタ回路27、高調波fsとのミキシングを行うミキサ29および検波回路(波形検出回路)31を有する)と、ドライバ制御回路26と、波形検出回路(ピークホールド回路またはパルス幅検出回路)28と、比較器(CP1,CP2)と、アクチュエータ制御回路37と、を有する。
また、受電装置40には、受電部42と、負荷変調部46と、給電制御部48とが設けられている。受電部42には、整流回路43と、負荷変調部46と、給電制御部48と、制御部50と、が設けられる。また、本負荷90は、充電制御装置92とバッテリ(2次電池)94が含まれる。
図2の構成により、1次コイルL1と2次コイルL2を電磁的に結合させて送電装置10から受電装置40に対して電力を伝送し、受電装置40の電圧出力ノードNB6から負荷90に対して電力(電圧VOUT)を供給する無接点電力伝送(非接触電力伝送)システムが実現される。
送電部12は、電力伝送時には所定周波数の交流電圧を生成し、データ転送時にはデータに応じて周波数が異なる交流電圧を生成して、1次コイルL1に供給する。
図3(A)および図3(B)は、1次側機器と2次側機器との間の情報伝送の原理を説明するための図である。1次側から2次側への情報伝達には周波数変調が利用される。また、2次側から1次側への情報伝達には負荷変調が利用される。
図3(A)に示されるように、例えば、データ「1」を送電装置10から受電装置40に対して送信する場合には、周波数f1の交流電圧を生成し、データ「0」を送信する場合には、周波数f2の交流電圧を生成する。
また、図3(B)に示すように、受電装置40は、負荷変調によって低負荷状態/高負荷状態を切り換えることができ、これによって、「0」,「1」を1次側(送電装置10)に送信することができる。
図2の送電部12は、1次コイルL1の一端を駆動する第1の送電ドライバと、1次コイルL1の他端を駆動する第2の送電ドライバと、1次コイルL1と共に共振回路を構成する少なくとも1つのコンデンサを含むことができる。そして、送電部12が含む第1、第2の送電ドライバの各々は、例えば、パワーMOSトランジスタにより構成されるインバータ回路(あるいはバッファ回路)であり、送電制御装置20のドライバ制御回路26により制御される。
1次コイルL1(送電側コイル)は、2次コイルL2(受電側コイル)と電磁結合して電力伝送用トランスを形成する。例えば、電力伝送が必要なときには、図1に示すように、平板600上に携帯電話機510を置き、1次コイルL1の磁束が2次コイルL2を通るような状態にする。一方、電力伝送が不要なときには、携帯電話機510を物理的に離して、1次コイルL1の磁束が2次コイルL2を通らないような状態にする。
1次コイルL1と2次コイルL2としては、例えば、絶縁された単線を同一平面内で渦巻き状に巻いた平面コイルを用いることができる。但し、単線を縒り線に代え、この縒り線(絶縁された複数の細い単線を縒り合わせたもの)を渦巻き状に巻いた平面コイルを用いてもよい。但し、コイルの種類は、特に限定されるものではない。
波形モニタ回路14は、1次コイルL1の誘起電圧を検出する回路であり、例えば、抵抗RA1、RA2や、RA1とRA2の共通接続点NA3とGND(広義には低電位側電源)との間に設けられるダイオードDA1を含むことができる。具体的には、1次コイルの誘起電圧を抵抗RA1、RA2で分圧することによって得られた信号PHINが、送電制御装置20の波形検出回路28に入力される。
表示部16は、無接点電力伝送システムの各種状態(電力伝送中、ID認証等)を、色や画像などを用いて表示するものであり、例えばLED(発光ダイオード)やLCD(液晶表示装置)などにより実現される。
送電制御装置20は、送電装置10の各種制御を行う装置であり、集積回路装置(IC)などにより実現できる。この送電制御装置20は、送電側制御回路22と、駆動クロック生成回路23と、発振回路24と、高調波検波回路25と、ドライバ制御回路26と、波形検出回路(ピークホールドまたはパルス幅検出回路)28と、比較器CP1,CP2と、アクチュエータ制御回路37と、を含む。
送電側制御回路22は、送電装置10や送電制御装置20の制御を行うものであり、例えば、ゲートアレイやマイクロコンピュータなどにより実現できる。具体的には、送電側制御回路22は、電力伝送、負荷検出、周波数変調、異物検出、あるいは着脱検出などに必要な各種のシーケンス制御や判定処理を行う。
発振回路24は、例えば、水晶発振回路により構成され、1次側のクロックを生成する。駆動クロック生成回路23は、発振回路24で生成されたクロックや送電側制御回路22からの周波数設定信号に基づいて、所望の周波数の駆動制御信号を生成する。
ドライバ制御回路26は、例えば、送電部12に含まれる2つの送電ドライバ(不図示)が同時オンしないように調整しつつ、駆動制御信号を送電部12の送電ドライバ(不図示)に出力し、その送電ドライバの動作を制御する。
波形検出回路28は、1次コイルL1の一端の誘起電圧に相当する信号PHINの波形をモニタし、負荷検出、異物検出等を行う。例えば、受電装置40の負荷変調部46が、送電装置10に対してデータを送信するための負荷変調を行うと、1次コイルL1の誘起電圧の信号波形が、それに対応して変化する。
具体的には、図3(B)に示すように、データ「0」を送信するために、受電装置40の負荷変調部46が負荷を低くすると、信号波形の振幅(ピーク電圧)が小さくなり、データ「1」を送信するために負荷を高くすると、信号波形の振幅が大きくなる。したがって、波形検出回路28は、誘起電圧の信号波形のピークホールド処理などを行って、ピーク電圧がしきい値電圧を超えたか否かを判断することで、受電装置40からのデータが「0」なのか「1」なのかを判断できる。なお、波形検出の手法は、上述の手法に限定されない。例えば、受電側の負荷が高くなったか低くなったかを、ピーク電圧以外の物理量を用いて判断してもよい。例えば、ピーク電流を用いて判断することもできる。
また、波形検出回路28としては、ピークホールド回路(あるいは、電圧と電流の位相差で決まるパルス幅を検出するパルス幅検出回路)を用いることができる。
(受電装置の構成と動作)
受電装置40(受電モジュール、2次モジュール)は、2次コイルL2(両端に接続された共振コンデンサを含み、望ましくは磁性体を含む)と、受電部42、負荷変調部46、給電制御部48、受電制御装置50を含むことができる。なお、受電装置40や受電制御装置50は図2の構成に限定されず、その構成要素の一部を省略したり、他の構成要素を追加したり、接続関係を変更するなどの種々の変形実施が可能である。
受電部42は、2次コイルL2の交流の誘起電圧を直流電圧に変換する。この変換は受電部42が有する整流回路43により行われる。この整流回路43は、ダイオードDB1〜DB4を含む。ダイオードDB1は、2次コイルL2の一端のノードNB1と直流電圧VDCの生成ノードNB3との間に設けられ、DB2は、ノードNB3と2次コイルL2の他端のノードNB2との間に設けられ、DB3は、ノードNB2とVSSのノードNB4との間に設けられ、DB4は、ノードNB4とNB1との間に設けられる。
受電部42の抵抗RB1、RB2はノードNB1とNB4との間に設けられる。そしてノードNB1、NB4間の電圧を抵抗RB1、RB2により分圧することで得られた信号CCMPIが、受電制御装置50の周波数検出回路60に入力される。
受電部42のコンデンサCB1及び抵抗RB4、RB5は、直流電圧VDCのノードNB3とVSSのノードNB4との間に設けられる。そしてノードNB3、NB4間の電圧を抵抗RB4、RB5により分圧して得られる分圧電圧VD4は、信号線LP2を経由して、受電側制御回路52および位置検出回路56に入力される。位置検出回路56に関しては、その分圧電圧VD4が、位置検出のための信号入力(ADIN)となる。
負荷変調部46は、負荷変調処理を行う。具体的には、受電装置40から送電装置10に所望のデータを送信する場合に、送信データに応じて負荷変調部46(2次側)での負荷を可変に変化させ、1次コイルL1の誘起電圧の信号波形を変化させる。このために負荷変調部46は、ノードNB3、NB4の間に直列に設けられた抵抗RB3、トランジスタTB3(N型のCMOSトランジスタ)を含む。
このトランジスタTB3は、受電制御装置50の受電側制御回路52から信号線LP3を経由して与えられる制御信号P3Qによりオン・オフ制御される。本送電が開始される前の認証ステージにおいて、トランジスタTB3をオン・オフ制御して負荷変調を行って送電装置に信号を送信する際には、給電制御部48のトランジスタTB2はオフにされ、負荷90が受電装置40に電気的に接続されない状態になる。
例えば、データ「0」を送信するために2次側を低負荷(インピーダンス大)にする場合には、信号P3QがLレベルになってトランジスタTB3がオフになる。これにより負荷変調部46の負荷はほぼ無限大(無負荷)になる。一方、データ「1」を送信するために2次側を高負荷(インピーダンス小)にする場合には、信号P3QがHレベルになってトランジスタTB3がオンになる。これにより負荷変調部46の負荷は、抵抗RB3(高負荷)になる。
給電制御部48は、負荷90への電力の給電を制御する。レギュレータ(LDO)49は、整流回路43での変換で得られた直流電圧VDCの電圧レベルを調整して、電源電圧VD5(例えば5V)を生成する。受電制御装置50は、例えばこの電源電圧VD5が供給されて動作する。
また、レギュレータ(LDO)49の入力端と出力端との間には、PMOSトランジスタ(M1)からなるスイッチ回路が設けられている。このスイッチ回路としてのPMOSトランジスタ(M1)をオンすることによって、レギュレータ(LDO)49をバイパスする経路が形成される。例えば、高負荷時(例えば、消耗が激しい2次電池の充電の初期においては、ほぼ一定の大電流を定常的に流すことが必要となり、このようなときが高負荷時に該当する)においては、レギュレータ49自体の等価インピーダンスによって電力ロスが増大し、発熱も増大することから、レギュレータを迂回して、バイパス経路を経由して電流を負荷に供給するようにする。
スイッチ回路としてのPMOSトランジスタ(M1)のオン/オフを制御するために、パイパス制御回路として機能するNMOSトランジスタ(M2)およびプルアップ抵抗R8が設けられている。
受電側制御回路52から、信号線LP4を介して、ハイレベルの制御信号がNMOSトランジスタ(M2)のゲートに与えられると、NMOSトランジスタ(M2)がオンする。すると、PMOSトランジスタ(M1)のゲートがローレベルになり、PMOSトランジスタ(M1)がオンしてレギュレータ(LDO)49をバイパスする経路が形成される。一方、NMOSトランジスタ(M2)がオフ状態のときは、PMOSトランジスタ(M1)のゲートは、プルアップ抵抗R8を介してハイレベルに維持されるため、PMOSトランジスタ(M1)はオフし、バイパス経路は形成されない。
NMOSトランジスタ(M2)のオン/オフは、受電制御装置50に含まれる受電制御回路52によって制御される。
また、トランジスタTB2(P型のCMOSトランジスタ)は、電源電圧VD5の生成ノードNB5(レギュレター49の出力ノード)とノードNB6(受電装置40の電圧出力ノード)との間に設けられ、受電制御装置50の制御回路52からの信号P1Qにより制御される。具体的には、トランジスタTB2は、ID認証が完了(確立)して通常の電力伝送(すなわち、本送電)を行う場合にはオン状態となる。
受電制御装置50は、受電装置40の各種制御を行う装置であり、集積回路装置(IC)などにより実現できる。この受電制御装置50は、2次コイルL2の誘起電圧から生成される電源電圧VD5により動作することができる。また、受電制御装置50は、制御回路52(受電側)、位置検出回路56、発振回路58、周波数検出回路60、満充電検出回路62を含むことができる。
受電側制御回路52は、受電装置40や受電制御装置50の制御を行うものであり、例えば、ゲートアレイやマイクロコンピュータなどにより実現できる。この受電側制御回路52は、シリーズレギュレータ(LDO)49の出力端の定電圧(VD5)を電源として動作する。この電源電圧(VD5)は、電源供給線LP1を経由して、受電側制御回路52に与えられる。
この受電側制御回路52は、具体的には、ID認証、位置検出、周波数検出、満充電検出、認証用の通信のための負荷変調、異物挿入検出を可能とするための通信のための負荷変調などに必要な各種のシーケンス制御や判定処理を行う。
位置検出回路56は、2次コイルL2の誘起電圧の波形に相当する信号ADINの波形を監視して、1次コイルL1と2次コイルL2の位置関係が適正であるかを判断する。
具体的には、信号ADINをコンパレータで2値に変換して、位置関係が適正であるか否かを判断する。
発振回路58は、例えばCR発振回路により構成され、2次側のクロックを生成する。周波数検出回路60は、信号CCMPIの周波数(f1、f2)を検出して、送電装置10からの送信データが「1」なのか「0」なのかを判断する。
満充電検出回路62(充電検出回路)は、負荷90のバッテリ94が、満充電状態(充電状態)になったか否かを検出する回路である。具体的には満充電検出回路62は、例えば、充電状態の表示に使用されるLEDRのオン・オフを検出することによって、満充電状態を検出する。すなわち、所定時間(例えば5秒)連続でLEDRが消灯した場合に、バッテリ94が満充電状態(充電完了)であると判断する。
また、負荷90内の充電制御装置92も、LEDRの点灯状態に基づいて満充電状態を検出することができる。
また、負荷90は、バッテリ94の充電制御等を行う充電制御装置92を含む。充電制御装置92は、発光装置(LEDR)の点灯状態に基づいて満充電状態を検出することができる。この充電制御装置92(充電制御IC)は集積回路装置などにより実現できる。なお、スマートバッテリのように、バッテリ94自体に充電制御装置92の機能を持たせてもよい。なお、本負荷90は、2次電池に限定されるものではない。例えば、所定の回路が動作することによって、その回路が本負荷となる場合もあり得る。
(2次側機器の接近検出および両コイルの位置合わせについて)
図4は、2次側機器の接近検出および両コイルの自動的な位置合わせを行うための送電装置の構成の一例を示す図である。図4では、図2に示される送電装置10の内部構成が、より具体的に示されている。
図4では、波形検出回路28はピークホールド回路とする。波形検出回路28からは、コイル端電圧のピーク電圧SRが出力される。このピーク電圧SRは、2次コイルL2の接近検出に利用することができる。このピーク電圧SRは、比較器CP1によって第1のしきい値(接近検出用しきい値)V1と比較される。比較器CP1の出力信号PE1は、送電側制御回路22に供給される。
また、高調波検波回路25は、波形モニタ回路14からの電圧信号をフィルタリングするフィルタ回路27と、1次コイルL1の奇数次高調波(ここでは、5次高調波とする)fsをミキシングするミキサ29と、検波回路(波形検出回路)31と、を有している。
ここで、1次コイルL1とコンデンサC1で構成される1次側の直列共振回路の共振周波数を(fp)とすると、通常、1次コイルの駆動周波数は、動作の安定性を重視してその共振周波数(fp)から離れた周波数(fd)に設定される。1次コイルの駆動周波数の高調波(fs)は、上下対称の駆動信号の場合、奇数次高調波のみであり、上述のとおり、例えば、5次高調波(fs:=5fd)を使用することができる。
高調波検波回路25の検波出力は、比較器CP2によって第2のしきい値(高調波共振ピーク検出用しきい値)V2と比較される。比較器CP2の出力信号PE2は、送電側制御回路22に供給される。
また、送電側制御回路22は、比較器CP1の出力信号(PE1)に基づいて2次側機器(2次コイルL2)の接近を検出することができる。また、送電側制御回路22は、比較器CP2の出力信号(PE2)を指標として、アクチュエータ制御回路37に、1次コイル(1次側機器)の走査命令を送出する。アクチュエータ制御回路37は、送電側制御回路22からの走査命令に応じてアクチュエータを駆動する。なお、比較器CP2の出力信号(PE2)をアクチュエータ制御回路37に入力し、アクチュエータ自身の判断でアクチュエータを駆動することも可能である。
また、図4の右上に示されるように、2次コイル(L2)には、高調波共振用のコンデンサC2が設けられ、また、磁性体FSが設けられている。この磁性体FSは例えば磁束と回路を分離する遮蔽板であり、あるいは2次コイルのコアであってもよい。磁性体FSがあることによって、1次側における2次コイルの接近検出が可能となる(詳細は後述する)。
(2次コイルの接近検出の原理)
以下、2次コイルの接近検出の原理について、図5〜図7用いて説明する。図5(A)〜図5(F)は、1次コイルに2次コイルの磁性体が接近した場合のインダクタンスの増加について説明するための図である。上述のとおり、ここでいう「インダクタンス」は、磁性体付きの2次コイルの接近によって変動するインダクタンス(正確には、見かけ上のインダクタンス)である。「見かけ上のインダクタンス」という用語は、1次コイル単独のインダクタンス(2次コイルの接近の影響を受けないときのインダクタンス)と区別するために使用している。以下の説明では、Lpsと表記されるインダクタンスが、見かけ上のインダクタンスである。
図5(A)に示すように、2次コイルL2には、磁性体(FS)が付属している。図5(B)に示すように、この磁性体(FS)は、例えば、平面コイルである2次コイルL2と回路基板3100間に存在する磁気シールド材としての磁性体である(これに限定されるものではなく、2次コイルL2のコアとしての磁性体であってもよい)。
図5(C)に示される1次コイルL1単独の等価回路は、図5(D)に示されるようになり、その共振周波数は図示されるようにfpとなる。すなわち、共振周波数は、L1とC1によって決定される。ここで、図5(E)に示すように、2次コイルL2が接近すると、2次コイルL1に付属している磁性体(FS)が1次コイルL1と結合し、図5(F)に示すように、1次コイル(L1)の磁束が磁性体(FS)を通過することになり、磁束密度が増加する。これによって、1次コイルのインダクタンスは上昇する。このときの1次コイルL1の共振周波数は、図示されるようにfscとなる。すなわち、共振周波数は、Lps(2次コイルの接近による影響を考慮した1次コイルの見かけ上のインダクタンス)と1次側のコンデンサC1に依存する。すなわち、1次コイルの見かけ上のインダクタンスLpsは、次のように表すことができる。Lps=L1+ΔL。この式において、L1は、1次コイル単独のインダクタンスであり、ΔLは、1次コイルに磁性体FSが接近したことに起因するインダクタンスの上昇分である。Lpsの具体的な値は、2次コイルが接近したときの1次コイルのインダクタンスを、例えば、計測器で実測することによって取得することができる。
次に、両コイルの接近によって、1次コイルのインダクタンスがどのように変化するかについて考察する。
図6(A)〜図6(D)は、1次コイルと2次コイルの相対的な位置関係の例を示す図である。図中、PA1は、1次コイルL1の中心点を示し、PA2は、2次コイルL2の中心点を示す。
図6(A)では、両コイルの位置が遠いため相互の影響はないが、図6(B)のように2次コイル(L2)が1次コイル(L1)に接近すると、図5で説明したように1次コイルのインダクタンスが増大しはじめる。図6(C)では、自己誘導に加えて、両コイルが結合して相互誘導(一方のコイルの磁束を他方のコイルの磁束によって相殺しようとする作用)が働き、そして、図6(D)に示すように、両コイルの位置が完全に一致すると、2次コイル(L2)側に電流が流れるため、相互誘導による磁束の相殺によって洩れ磁束は減少し、コイルのインダクタンスは減少する。すなわち、位置合わせが行われたことによって2次側機器が動作を開始し、その2次側機器の動作開始に伴って2次コイル(L2)に電流が流れ、これによって相互誘導による磁束の相殺が生じ、洩れ磁束が減少して1次コイル(L1)のインダクタンスが減少する。
図7は、1次コイルと2次コイルの相対距離と、1次コイルのインダクタンスの関係を示す図である。図7において、横軸が相対距離であり、縦軸がインダクタンスである。ここで、「相対距離」とは、「2つのコイルの中心の横方向のずれ量を規格化した相対値」である。なお、相対距離は、両コイルが横方向にどれだけずれているかを示す指標の一つであり、相対距離の代わりに、絶対距離(例えば、両コイルの中心がどれだけずれているかを、ミリメートルで示した絶対値)を使用してもよい。図7において、相対距離がd1のときは、2次コイルの影響がなく、1次コイルL1のインダクタンスは、1次コイル単独のインダクタンス“a”である。2次コイルL2が接近してくると(相対距離d2)、磁性体の影響で磁束密度が増大するためインダクタンス“b”まで上昇する。
さらに2次コイルL2が接近すると(相対距離d3)、インダクタンスは“c”まで上昇する。さらに2次コイルが接近すると(相対距離d4)、インダクタンスは“d”まで上昇する。この状態となるコイル間の結合が生じ、以後は、相互インダクタンスの影響が支配的となる。
すなわち、相対距離d5では、相互誘導の影響が支配的になるためにインダクタンスは低下して“e”となる。相対距離0(1次コイルと2次コイルの各中心が、XY平面の中心に位置する場合)では、磁束の相殺によって洩れ磁束が最小となり、インダクタンスは一定値(図7の「中心のインダクタンス」)に収束する。
ここで、相対距離“d2”が送電限界範囲となる。この場合、インダクタンスしきい値(INth1)を用いれば、2次コイル(L2)が相対距離d2まで接近したことを検出することができる。つまり、2次コイル(L2)の接近によってインダクタンス値が上昇したことを第1のインダクタンスしきい値(INth1)を用いて検出したとすれば、それは、2次コイルL2が送電可能範囲付近にまで接近してきたことを示している。なお、実際には、上述のインダクタンスしきい値(INth1)に対応する電圧しきい値(第1のしきい値V1)を用いて、2次コイルの接近を判定する。
本発明では、このような2次コイル(L2)の接近を自動的に検出するために、1次コイル(L1)を間欠的(例えば、周期的に)駆動することができる。これによって、2次コイル(2次側機器)の接近を自動的に検出することができる。
2次コイル(L2)の接近が検出されると、次に、高調波共振を利用した2次コイル位置の検出動作が実行される。以下、具体的に説明する。
(高調波共振を利用した1次コイルと2次コイルの相対的位置関係の検出の原理)
図8は、1次コイルと2次コイルが電磁結合したトランスにおける洩れインダクタンスの概念を説明するための図である。図8の上側には、近接して配置されたコイル間の磁束の様子が示され、下側には、トランスの等価回路が示される。
図8では、1次コイル(L1),2次コイル(L2)は、共に半径Rの円形コイルである。1次コイル(L1)から発生する磁束φAが2次コイル(L2)と鎖交すると、相互誘導によって2次コイル(L2)には1次コイル(L1)の磁束を相殺するように電流が流れるため、見かけ上磁束は0になる。つまり、理想的には、トランスの相互インダクタンスMは0となる。
但し、実際には、1次コイル(L1)には洩れ磁束φBが存在し、2次コイル(L2)には洩れ磁束φCが存在する。1次側の洩れ磁束φBによって1次側洩れインダクタンスLQが生じ、2次側の洩れ磁束φCによって2次側洩れインダクタンスLTが生じる。なお、理論上、理想的なトランスが存在すると考えられるが、洩れインダンクタンスのモデルには関係なく、無視することができる。
図9(A)〜図9(E)は、高調波共振回路の構成と動作を説明するための図である。図9(A)に示されるように、2次コイル(L2)には、高調波共振用のコンデンサC2が接続される。この場合のトランスの等価回路は、図9(B)に示すようになる。送電前であるため、2次側の負荷(RL)は接続されない状態である。また、上述のとおり、相互インダクタンスは実質的に0であるから、無視することができる。また、1次側の洩れインダクタンス(LQ)と、2次側の洩れインダクタンス(LT)は直列に接続されるから、両者を合成したインダクタンスは(LQ+LT)となる。よって、トランスの等価回路は、図9(C)に示すように変形することができる。
図9(C)に示すように、SY1とSY2の2つの共振回路が構成されるが、ここでは、SY1は無視し、SY2のみに着目する。また、1次コイル(L1)の駆動信号(VD)の駆動周波数(fd)の奇数次高調波は、図9(D)に示すようになる。ここでは、5次高調波(5fd)に着目する(但し、これに限定されるものではなく、3次高調波や7次高調波等を使用することもできる)。
本実施形態では、図9(E)の下側の式に示すように、共振回路SY2の共振周波数fsを、1次コイル(L1)の駆動周波数の5次高調波(5fd)に一致するように、コンデンサC2の容量値を設定する。これによって、共振回路SY2は、1次コイルの駆動周波数の5次高調波に共振する高調波共振回路となる。よって、図9(C)の共振特性は、図9(E)のようになり、周波数軸上の5fdの位置にて、高調波共振のピークが得られる。
先に説明したように、洩れインダクタンスは、鎖交しない洩れ磁束が生み出すインダクタンスであり、その洩れ磁束の量は、1次コイル(L1)と2次コイル(L2)との相対的な位置関係によって異なる。
したがって、例えば、図9で説明した高調波共振回路SY2において、両コイル位置が一致しているときの洩れインダクタンスを前提としてコンデンサC2の容量を設定すれば、その高調波共振回路SY2は、1次コイルおよび2次コイルの位置が一致したときに高調波共振を生じる高調波共振回路となり、両コイル位置が所定距離Rだけ離れた場合の洩れインダクタンスを前提としてコンデンサC2の容量を設定すれば、その高調波共振回路SY2は、1次コイル(L1)および2次コイル(L2)が所定距離Rだけ離れた場合に高調波共振を生じる高調波共振回路となる。
図10(A),図10(B)は、両コイルが所定距離Rだけ離れたときに共振が生じる高調波共振回路について説明するための図である。図10(A)に示すように、両コイル(L1,L2)の中心位置が距離Rだけ離れているときの洩れインダクタンス(φBとφC)を前提としてコンデンサC2の容量を設定すれば、その高調波共振回路SY2は、1次コイル(L1)および2次コイル(L2)が所定距離Rだけ離れた位置関係になったときに高調波共振を生じる高調波共振回路となる。
すなわち、図10(B)に示すように、所定距離Rだけ離れたときの洩れインダクタンスをLQ(R),LT(R)とした場合、図10(B)の下側に示す式を満足するように、コンデンサC2の容量値を設定すれば、高調波共振回路SY2は、1次コイル(L1)および2次コイル(L2)が所定距離Rだけ離れた位置関係になったときに高調波共振を生じる。
図11(A)〜図11(D)は、2次コイルに対して1次コイルを走査(スキャン)した場合の、高調波共振ピ−クが得られる位置を説明するための図である。図11(A)に示すように、1次コイル(L1)の中心をPA1とし、2次コイル(L2)の中心をPA2とする。
図11(A)に示すように、1次コイル(L1)を、左側から、2次コイル(L2)に向けて直線状に走査する場合を想定する。この場合、図11(B)に示すように、1次コイル(L1)が2次コイル(L2)に接近して両コイルの距離がRになる場合に高調波共振ピークが得られ、同様に、図11(C)に示すように、1次コイル(L1)が2次コイル(L2)から遠ざかるときにも高調波共振ピークが生じる。
ここで、静止状態にある2次コイル(L2)と交わるあらゆる軸を想定し、その軸上で1次コイル(L1)を走査した場合を想定すると、共振ピークは、図11(D)に示すように、2次コイル(L2)の中心点PA2から距離Rだけ離れた円周上の位置において得られることになる。すなわち、高調波共振ピ−クが得られる位置をWとすれば、Wは、2次コイル(L2)の最も外側の円に一致する。
図12は、2次コイルに対して1次コイルが接近した場合の1次コイルのインダクタンスの変化例および高調波検波回路から得られる高調波電圧の変化例を示す図である。図12の上側に示される図は、図7と同じである。図12の下側に示すように、高調波検波回路25による高調波共振ピークは、両コイルの相対位置が距離R(=相対距離d5)だけ離れているときに得られる。よって、高調波ピーク検出用のしきい値電圧(V2)との比較によって、その高調波ピークを検出することができる。
また、先に図7で説明したように、両コイルの中心間の距離がL(=相対距離d2)であるときに、1次コイルのインダクタンス上昇によるコイル端電圧(コイル電流)の減少によって2次コイルの接近を検出することができる。図12より、R(高調波共振ピークが生じる距離)<L(接近検出距離)であることは明らかである。つまり、接近検出によって、距離Lの範囲に2次コイルが入ったことが検出され、高調波検波によって、両コイルが距離Rの位置関係になったことが検出される。
なお、上述のおとり、R(高調波共振ピークが生じる距離)=0の場合を排除しない。つまり、R=0のとき(つまり両コイルの位置が一致するとき)に高調波共振が生じれば、その高調波ピークを指標として、1次側機器を試行錯誤的に移動させて両コイルの位置あわせを行うことができ、あるいは、2次側機器の手動による移動によって両コイルの位置合わせをすることができる。また、その高調波ピークの有無によって2次側機器のセットや取り去り(リーブ)を検出することもでき、有用であるからである。
図13(A),図13(B)は、両コイルの位置が一致しているときに共振が生じる高調波共振回路について説明するための図である。図13(A)に示すように、両コイル(L1,L2)の中心位置が一致するときの洩れインダクタンス(φBとφC)を前提としてコンデンサC2の容量を設定すれば、その高調波共振回路SY2は、1次コイル(L1)および2次コイル(L2)位置が一致(合致)したときに高調波共振を生じる高調波共振回路となる。
すなわち、図13(B)に示すように、両コイルの位置が一致したときの洩れインダクタンスをLQ(0),LT(0)とした場合、図13(B)の下側に示す式を満足するように、コンデンサC2の容量値を設定すれば、高調波共振回路SY2は、1次コイル(L1)および2次コイル(L2)が一致する位置関係になったときに高調波共振を生じる。
(高調波検波出力を指標とした1次コイルの走査)
図14は、高調波共振回路の検波出力を指標として、1次コイルを試行錯誤的に走査して1次コイルの位置決めを行う方法を説明するための図である。なお、「1次コイルを試行錯誤的に移動させる方式」には、1次コイルを、例えば、所定の移動シーケンスに基づいて(例えば螺旋状スキャンシーケンスに基づいて)移動させる場合が含まれ、また、まったくランダムに移動させる場合も含まれる。ここでは、1次コイルを螺旋状に走査する場合を想定する(但し、これに限定されるものではなく、ジグザグスキャン等、種々のスキャンパターンを採用することができる)。
図14(A)に示すように、XYステージ702上には、1次コイル(L1)を含む送電装置10が載置されている。なお、図中、PA1は、1次コイルの中心を示す。
送電制御装置20に含まれる送電側制御回路22は、上述の接近検出によって2次側機器のセットを検出すると、アクチュエータ制御回路37に指示してXYステージ702を移動させ、図14(B)に示すように、1次コイルL1を螺旋状にスキャンする。すなわち、1次コイルL1の中心PA1が螺旋を描くように、1次コイルを少しずつ移動させる。その1次コイルの移動と併行して、高調波検波回路25の出力レベルが、しきい値電圧V2を超えるか否かをコンパレータCP2によって判定する。送電制御回路22は、しきい値電圧V2を超えた場合に、1次コイル(L1)の走査を終了する。
すなわち、例えば、2次側に形成される高調波共振回路(図9のSY2)が両コイルの位置が一致しているときに共振するのであれば、1次コイル(L1)と2次コイル(L2)の位置は一致しているはずである。つまり、2次コイル(L2)に対する1次コイル(L1)の位置決めが行われたことになる。
このように、高調波検波出力を指標として1次コイル(L1)をスキャンすることによって、1次コイル(L1)の自動的な位置決めを行うことができる。以上の手順をまとめると図15のようになる。
図15は、高調波検波出力を指標とした1次コイルの走査の手順を示すフロー図である。上述のとおり、送電側制御回路22は、2次側機器のセット(2次コイルの接近)を自動的に検出するために、駆動周波数fdにて、1次コイルを間欠的(例えば、周期的)に駆動し(ステップS1)、インダクタンスの上昇によるコイル端電圧(コイル電流)の減少に着目することによって2次コイルの接近を検出する(ステップS2)。
送電側制御回路22は、上述の接近検出によって2次側機器のセットを検出すると、アクチュエータ制御回路37に指示してXYステージ702を移動させ、1次コイルを、例えば螺旋状にスキャンし(ステップS3)、そのスキャンに伴って高調波検波出力のレベルが所定のしきい値を超えるか否か(つまり、所望の位置関係になったか否か)を判定する(ステップS4)。そして、送電制御回路22は、両コイルが所望の位置関係になったときに、1次コイルのスキャン(螺旋状スキャン)を停止する。
(XYステージの構成例と動作)
次に、XYステージの構成例と動作について説明する。図16は、XYステージの基本構成を示す斜視図である。
図示されるように、XYステージ702は、一対のガイドレール100と、X軸スライダ200と、Y軸スライダ300と、を有する。これらに使用する材料は、例えば、アルミニウム、鉄、グラナイト(御影石)、セラミックス等である。
一対のガイドレール100は互いに対向するガイド溝110を持ち、X軸方向に延在して平行に設けられる。一対のガイドレール100は図示しない定盤に固定される。
一対のガイドレール100の間にX軸スライダ200が係合される。X軸スライダ200は矩形平板状をしており、その両端部がそれぞれ対向するガイド溝110に嵌め込まれて係合され、ガイド溝110に沿ってX軸方向の移動は許容されるが、Y軸方向の動きは規制されるようになっている。したがってX軸スライダ200は一対のガイドレール100に沿ってX軸方向に往復運動できる。
なお、ガイドレール100に設けたガイド溝110をX軸スライダ200側に設け、ガイドレール100側にX軸スライダ200に設けたガイド溝に嵌まる凸条を設けるようにしてもよい。ガイドレール100とX軸スライダ200との係合部は、3つの面で支持されていればよく、ガイド溝の形状は問わない。
X軸スライダ200を囲むようにY軸スライダ300が装着されている。Y軸スライダ300は、矩形平板状のX軸スライダ200の断面形状に合致するように、断面略コ字型をしている。その略コ字型をしたY軸スライダ300の開口部が内側に折り返されている。なお、Y軸スライダ300は上部が開口していてもよく、さらには全く開口していない断面略ロ字型をしたものでもよい。
これによりガイド溝110に係合するX軸スライダ200の幅方向の両端部は、Y軸スライダ300によって上面、側面、下面の3面が支持される。そしてY軸スライダ300はX軸スライダ200に装着されることにより、X軸スライダ200に対してX軸方向の動きが規制されて、X軸スライダ200がX軸方向に移動するとそれに伴ってX軸方向に移動する。また、X軸スライダ200に対してY軸方向の動きが許容されて、X軸スライダ200に対してY軸方向に移動できるようになっている。X軸スライダ200はスライドするだけでなく、X軸スライダ200に対してY軸スライダ300をY軸方向に移動させるガイドも兼ねている。また、Y軸スライダ300の上部が、XY軸運動をさせる対象を載せるトッププレート(可動主面)となる。
図示されるように、トッププートとしてのY軸スライダ300の主面には、1次コイル(円形の巻線コイル)L1と、IC化された送電制御装置20と、を含む送電装置10が搭載されている。
また、図16のXYステージ702では、駆動源として、高精度なリニアモータを使用している。なおリニアモータに代えてボールネジ機構としてもよい。
X軸スライダ200を移動させるX軸リニアモータ600は一対のガイドレール100間に設けてある。ロッド状の固定子610に装着されたX軸リニアモータ600の可動子620をX軸スライダ200の下部に固着することで、X軸スライダ200を往復動自在としている。
また、Y軸スライダ300は、Y軸リニアモータ700によって往復駆動される。X軸スライダ200に凹部210が設けられ、その凹部210に、Y軸リニアモータ700が収納されている。これによって、ステージ高を抑えることができる。
X軸リニアモータ600およびY軸リニアモータ700は各々、図2に示されるX方向アクチュエータ720およびY方向アクチュエータ730に相当する。
このようなXYステージ702に、1次コイル(円形の巻線コイル)L1およびIC化された送電制御装置20を含む送電装置10が搭載されることによって、送電側装置(無接点電力伝送システムの送電機構)704が構成される。
そして、図1(B)に示したように、送電側装置704は、プレーンな平面をもつ構造物(例えば、机等)の内部に埋め込まれる。これによって、概略な位置に置かれた2次側機器(携帯端末等)の2次コイル位置に対応するように、1次コイルのXY平面における位置を自動的に移動させることが可能な、次世代の無接点電力伝送システムに対応した送電側装置704が実現される。
上述のとおり、本発明の送電制御装置20は、間欠的に1次コイルを駆動し、1次コンダクタンスの上昇によるコイル端電圧(電流)の減少が生じているか否かを常に監視する。そして、2次側機器の接近(2次側機器が所定エリアZ1内に載置されたこと)が検出されれば、アクチュエータ制御回路37による1次コイル位置の自動調整がなされる。したがって、2次側機器の接近検出ならびに1次コイルの位置調整が自動的に行われることになり、ユーザの手間は一切、生じない。但し、接近検出を行わない場合や、手動によって1次コイル位置を調整する場合を排除するものではない。
(第2の実施形態)
本実施形態では、1次側には、アクチュエータを用いた1次コイルの走査機構は設けない。両コイル間の位置合わせは、ユーザが手動で2次側機器を移動させて行う。以下、具体的に説明する。
図17は、送電装置の他の構成(2次側機器の接近検出および両コイルの相対位置関係情報の報知を行う構成)を示す図である。図17の主要な構成は図4と同じであるが、図17では、図4と異なり、アクチュエータ制御回路37が設けられず、その代わりに、表示制御部39が設けられている。
すなわち、図17の送電装置10(送電制御装置20)は、高調波検検波回路25の高調波検波出力による両コイルの相対位置関係の検出結果(相対位置関係情報)を、表示部16によってユーザに報知する機能を有するのみである。なお、ユーザに対する報知方法は、音声等による報知であってもよい。
図18(A),図18(B)は、図17の構成をもつ送電装置を用いた無接点電力伝送システムの利用態様の一例を示す図である。図18(A)はシステム机の斜視図であり、図18(B)は図18(A)のシステム机のP−P’線に沿う断面図である。
図18(B)に示すように、送電装置10は、フラットな平面をもつ構造物(ここではシステム机)620に内蔵されている。すなわち、送電装置10は、システム机620の内部に設けられた凹部に設置される。システム机620の上部には、平板(平坦部材:例えば、数ミリの厚さのアクリル板)600が設けられており、この平板600は、支持部材610によって支持されている。
また、平板600上には、表示部(LED)16が設けられており、高調波検波出力による両コイルの相対位置関係の検出結果(相対位置関係情報)が、表示部(LED)16によってユーザに報知される。例えば、1次コイル(L1)と2次コイル(L2)の位置が合致(一致)したとき、表示部(LED)16は赤色に点灯し、一致しないときは消灯する。
また、平板600の一部には、携帯端末(携帯電話端末、PDA端末、持ち運び可能なコンピュータ端末を含む)を載置するための携帯端末載置領域Z1が設けられている。図18(A)に示すように、平板600に設けられた携帯端末載置領域Z1は、他の部分と色が異なっており、携帯端末をセットする領域であることがユーザに一目でわかるようになっている。なお、携帯端末載置領域Z1の全体の色を変えるのではなく、その領域Z1と他の領域の境界部分の色を変えてもよい。
携帯端末(2次側機器)510には、送電装置10からの電力伝送を受ける受電装置40(2次コイルを含む)が内蔵されている。
システム机620に内蔵されている送電装置10は、携帯端末510が携帯端末載置領域Z1上の概略位置に置かれると、そのことを自動的に検出する。これによって送電装置10は、高調波検波出力に基づく両コイルの相対位置関係の検出ならびに検出結果の表示を実行できる状態になる。
ユーザは、携帯端末510を手動で移動させ、表示部(LED)16が点灯するかを確認する。ユーザは、表示部(LED)16が点灯したとき、携帯端末510の移動を停止する。これによって1次コイル(L1)に対する2次コイル(L2)の位置合わせが完了する。
このように、所定レベルを超える高調波検波出力が得られるときに表示部(LED)16が所定の色に点灯するようにしておき、2次側機器である携帯端末510を試行錯誤的に手動で移動させ、表示部(LED)16が点灯する位置を探ることによって、2次コイル(L2)を1次コイル(L1)に対して位置決めすることができる。
その後、送電装置10は、送電のための所定の動作を開始し、送電が開始されれば、例えば、表示部(LED)16が黄色に点灯し、送電中(充電中)であることをユーザに報知する。
表示部(LED)16によるユーザへの報知の態様には種々のバリエーションが考えられる。例えば、両コイルの相対的位置関係の検出信号としての高調波検波出力のレベルに応じて、多段階の報知を行うこともできる。例えば、第1のレベルを超える高調波検波出力が得られるときに表示部(LED)16は赤色に点灯し、第1レベルを超える第2のレベルの高調波検波出力が得られるときに緑色に点灯するようにしておき、ユーザが2次側機器である携帯端末510を試行錯誤的に手動で移動させ、表示部(LED)16の点灯の有無ならびに点灯の色を確認するようにすれば、2次コイル(L2)を1次コイル(L1)に対して、より効率的に位置決めすることが可能となる。
すなわち、赤色が点灯すれば、2次コイル(L2)が1次コイル(L1)にある程度、接近していることがわかるから、ユーザは、その後、探索(移動)範囲を絞って、より慎重に2次側機器(携帯端末)510を移動させることができる。この例では、色の表示によって、2次側機器(携帯端末)510を、位置決めポジションに無理なく誘導することができる。これによって、2次コイル(L2)を1次コイル(L1)に対して位置決めするのが容易となる。
なお、表示部(LED)16の状態(点灯、消灯、点灯色等)によって、2次側機器(携帯端末)510のセットやリーブ(取り去り)を報知することもできる。
(第3の実施形態)
上述の実施形態では、高調波検波回路25や2次コイルの接近検出回路(28,CP1)は、1次コイル(L1)と2次コイル(L2)との位置関係の調整のための手段として説明したが、見方を変えれば、これらの回路は、載置エリア(Z1)上の物品が、送電対象となり得るか否かを検出(判定)する手段としても機能している。
すなわち、高調波検出回路25によって高調波を検出できるということは、載置エリアに置かれたのはネジや釘等ではなく、送電対象となり得る(少なくともそのような可能性がある)2次側機器であるということを示していることになる。つまり、高調波検出回路25は、載置エリア(Z1)に置かれた物品が、送電対象になり得る機器であるか否かを検出する手段(適正な2次側機器であるか否かの検出器)としての機能も有している。
同様に、2次コイルの接近検出回路(28,CP1)によって2次コイルの接近を検出できるということは、すなわち、送電対象となり得る2次側機器が近づいていることを示しており、この点で、接近検出回路は、載置エリア(Z1)上の機器が、2次コイルをもつ送電対象となり得る2次側機器であるか否かを検出する手段(適正な2次側機器であるか否かの検出器)としての機能も有している。
すなわち、本実施形態によれば、1次側機器が自主的に(かつ、無接点電力伝送システムに当然に備わっている機能を活用して簡単な構成で無理なく)、載置エリア上の物品が送電対象となり得るか否かを検出すること(2次側機器の適格判定)を行うことができる。
載置エリア上の物品が、送電対象となり得るか否かの判定を1次側単独で行うことができれば、送電対象となり得ない物品に対して不要な送電を行う心配がなくなり、無用な電力消費や発熱を防止する効果も得ることができる。
上記の例では、1次側が自主的に2次コイル位置等を検出したが、必ずしも、これに限定されるものではない。例えば、2次側機器が、何らかの指標となる信号を1次側に送信し、1次側機器がこれを受信して2次コイル位置の判定を行うというような場合も想定され得る。また、2次側機器が、自己ID情報を発信し、1次側機器がこれを受信して、2次側機器が送電対象であることを認識することもあり得る。
また、例えば、図18(A),図18(B)の構成において、表示部(報知部)16は、載置エリアZ1上の物品が、送電対象になり得る機器(例えば、規格に適合した2次側構成をもつ2次側機器)であるか否かをユーザに報知する場合もあり得る。例えば、高調波検波回路による受信レベルが適正である場合には、送電可能な2次側機器であると判定して、例えば、緑のランプを点灯させる。これによって、ユーザは、無接点電力伝送システムの利用が許可されたことを知ることができる。
(第4の実施形態)
本実施形態では、図1(A)に示される載置エリアZ1を透明部材(半透明部材を含む)で構成する。また、載置エリア以外を不透明部材(あるいは、載置エリアとは光の反射率が異なる部材)で構成することもできる。
この場合、ユーザは、載置エリアZ1を認識できると共に、載置エリアZ1の下側(内部)を目視できるため、載置エリアZ1の下方に設けられている1次コイル(L1)の位置を直接的に、あるいは間接的に把握しやすくなる。
例えば、1次コイル(L1)を直接に視認できる場合もあり得る。あるいは、例えば1次コイル(L1)はICパッケージ等に覆われているが、ICパッケージ等にコイル位置を示す目印が付けられている場合もあり得る。この場合、ユーザは、その目印を指標として、1次コイル(L1)の位置を把握することができる。
よって、例えば、第2の実施形態のように、ユーザ自らが2次側機器の位置を移動させて1次コイル(L1)と2次コイル(L2)の位置合わせを行うような場合、位置合わせを、より容易に行うことができ、ユーザの利便性が向上する。
以上、本発明を、実施形態を参照して説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、種々、変形、応用が可能である。すなわち、本発明の要旨を逸脱しない範囲において多くの変形が可能であることは当業者には容易に理解できるであろう。
従って、このような変形例はすべて本発明の範囲に含まれるものとする。例えば、明細書又は図面において、少なくとも一度、より広義または同義な異なる用語(低電位側電源、電子機器等)と共に記載された用語(GND、携帯電話機等)は、明細書又は図面のいかなる箇所においても、その異なる用語に置き換えることができる。また、コイルとしては、半導体基板に組み込まれた配線によって形成されるようなコイルも含まれる。また本実施形態および変形例の全ての組み合わせも、本発明の範囲に含まれる。
また、送電制御装置、送電装置、受電制御装置、受電装置の構成ならびに動作や、1次側における2次側の負荷検出の手法も、本実施形態で説明したものに限定されず、種々の変形実施が可能である。
本発明の少なくとも一つの実施態様によれば、例えば、以下の効果が得られる。但し、以下の効果は同時に得られるとは限らず、以下の効果の列挙が本発明を不当に限定する根拠として用いられてはならない。
(1)送電装置(1次側機器)が自発的に、送電装置(1次側機器)と受電装置(2次側機器)との相対的な位置関係を高精度に検出することができる。
(2)1次コイルの駆動周波数の奇数次高調波の共振を利用した、新規な両コイルの相対位置関係の検出方法が実現される。
(3)2次側に設けられる高調波共振回路の回路パラメータを調整することによって、両コイルが所定関係にあること(一致していること、所定距離Rだけ離れていること等)を自在に検出することができる。
(4)高調波検波出力に基づく位置検出結果を指標として、アクチュエータやXYステージを用いて1次コイルを自動的に走査すれことによって、コイル間の自動的な位置決めが可能となる。
(5)高調波検波出力に基づく位置検出結果を指標として、ユーザが2次側機器を試行錯誤的に移動させて位置決めすることも可能となる。
(6)高調波検波出力に基づいて、2次側機器の所定エリアへのセットや取り去り(リーブ)を検出することもできる。
(7)磁性体付きの2次コイルの接近を1次側で自動的に検出する技術と、アクチュエータによる1次コイルの自動位置決め技術を組み合わせることによって、位置決め作業の全自動化が実現される。
(8)2次側機器の大きさ、形状、機器デザイン等に影響されず、常に適正な送電が実現されるため、無接点電力伝送システムの汎用性が格段に向上する。
(9)2次側機器の設計の自由度は何ら制限されないため、2次側機器のメーカの負担が生じない。
(10)特別な回路(位置検出素子等)を用いず、無接点電力伝送システムに備わっている回路構成を活用してコイル間の相対的な位置関係を検出するため、構成が複雑化せず、(11)例えば、フラットな平面をもつ構造物(例えば机)の所定エリア上に携帯端末等を載置するだけで、自動的に1次コイルの位置調整がなされて充電等が可能となり、あるいは、携帯端末等を手動で移動させて位置決めをすることも可能であり、したがって、極めて汎用性および利便性の高い次世代の無接点電力伝送システムを実現することができる。
(12)高調波検波回路や2次コイルの接近検出回路を用いれば、載置エリア上の物品が、2次コイルをもつ送電対象となり得る2次側機器であるか否かを検出することもでき、その検出結果を、報知手段を介してユーザに報知することもできる。
本発明は、汎用性および利便性が格段に向上した次世代の無接点電力伝送システムを提供するという効果を奏し、したがって、特に、送電制御装置(送電制御IC)、送電装置(ICモジュール等)、無接点電力伝送システム等として有用である。
図1(A),図1(B)は、本発明を利用した無接点電力伝送システムの利用態様の一例を示す図 送電装置、受電装置を含む無接点電力伝送システムにおける、各部の具体的な構成の一例を示す回路図 図3(A)および図3(B)は、1次側機器と2次側機器との間の情報伝送の原理を説明するための図 2次側機器の接近検出および両コイルの自動的な位置合わせを行うための1次側(送電装置)の構成を示す図 図5(A)〜図5(F)は、1次コイルに2次コイルの磁性体が接近した場合のインダクタンスの増加について説明するための図 図6(A)〜図6(D)は、1次コイルと2次コイルの相対的な位置関係の例を示す図 1次コイルと2次コイルの相対距離と、1次コイルのインダクタンスの関係を示す図 1次コイルと2次コイルが電磁結合したトランスにおける洩れインダクタンスの概念を説明するための図 図9(A)〜図9(E)は、高調波共振回路の構成と動作を説明するための図 図10(A),図10(B)は、両コイルが所定距離Rだけ離れたときに共振が生じる高調波共振回路について説明するための図 図11(A)〜図11(D)は、2次コイルに対して1次コイルを走査(スキャン)した場合の、高調波共振ピ−クが得られる位置を説明するための図 2次コイルに対して1次コイルが接近した場合の1次コイルのインダクタンスの変化例および高調波検波回路から得られる高調波電圧の変化例を示す図 図13(A),図13(B)は、両コイルの位置が一致しているときに共振が生じる高調波共振回路について説明するための図 図14(A),図14(B)は、高調波共振回路の検波出力を指標として、1次コイルを試行錯誤的に走査して1次コイルの位置決めを行う方法を説明するための図 高調波検波出力を指標とした1次コイルの走査の手順を示すフロー図 XYステージの基本構成を示す斜視図 送電装置の他の構成(2次側機器の接近検出および両コイルの相対位置関係情報の報知を行う構成)を示す図 図18(A),図18(B)は、図17の構成をもつ送電装置を用いた無接点電力伝送システムの利用態様の一例を示す図
符号の説明
L1 1次コイル、L2 2次コイル、10 送電装置、12 送電部、
14 波形モニタ回路、16 表示部、20 送電制御装置、22 送電側制御回路、
23 駆動クロック生成回路、24 発振回路、25 高調波検波回路、
26 ドライバ制御回路、27 フィルタ回路、28 波形検出回路、29 ミキサ、
31 検波回路、37 アクチュエータ制御回路、40 受電装置、42 受電部、
43 整流回路、46 負荷変調部、48 給電制御部、50 受電制御装置、
52 受電側制御回路、56 位置検出回路、58 発振回路、60 周波数検出回路、
62 満充電検出回路、90 2次側機器の負荷、92 充電制御装置、
94 バッテリ(2次電池)、702 XYテーブル、
704 送電側装置(1次側構造体)、710 アクチュエータドライバ、
720 X方向アクチュエータ、730 Y方向アクチュエータ

Claims (12)

  1. 送電装置から受電装置に対して、電磁結合された1次コイルおよび2次コイルを経由して無接点で電力を伝送する無接点電力伝送システムにおける、前記送電装置に設けられる送電制御装置であって、
    前記受電装置への送電を制御する送電側制御回路と、
    前記1次コイルの駆動周波数の高調波信号を検出する高調波検波回路と、
    を有することを特徴とする送電制御装置。
  2. 請求項1記載の送電制御装置であって、
    前記受電装置側に、前記1次コイルの駆動周波数の高調波に共振する共振回路が形成され、
    前記高調波検波回路は、前記共振回路による前記高調波の共振信号を検出することを特徴とする送電制御装置。
  3. 請求項1記載の送電制御装置であって、
    前記受電装置は、前記2次コイルに接続されたコンデンサを有し、
    前記1次コイルの中心と前記2次コイルの中心が合致して電磁結合しているときに、洩れインダクタンスおよび前記コンデンサによって、前記1次コイルの駆動周波数の高調波に共振する共振回路が構成され、
    前記高調波検波回路は、前記1次コイルの位置と前記2次コイルの位置が合致していることを検出する位置検出回路として動作することを特徴とする送電制御装置。
  4. 請求項1記載の送電制御装置であって、
    前記受電装置は、前記2次コイルに接続されたコンデンサを有し、
    前記1次コイルの中心と前記2次コイルの中心が所定距離だけ離れて電磁結合しているときに、洩れインダクタンスおよび前記コンデンサによって前記1次コイルの駆動周波数の高調波に共振する共振回路が構成され、
    前記高調波検波回路は、前記1次コイルの位置と前記2次コイルの位置が所定距離だけずれていることを検出する位置検出回路として動作することを特徴とする送電制御装置。
  5. 請求項1〜請求項4のいずれかに記載の送電制御装置であって、
    前記1次コイルのXY平面上における位置を移動させるためのアクチュエータの動作を制御するアクチュエータ制御回路を、さらに有し、
    前記高調波検波回路の検波出力を指標として、前記アクチュエータ制御回路による前記アクチュエータの駆動によって前記1次コイルを試行錯誤的に移動させ、これによって前記2次コイルに対する前記1次コイルの位置決めを行うことを特徴とする送電制御装置。
  6. 請求項1〜請求項4のいずれかに記載の送電制御装置であって、
    前記1次コイルのコイル端電圧またはコイル電流に基づいて、2次コイルの接近を検出する接近検出回路を、さらに有することを特徴とする送電制御装置。
  7. 請求項6記載の送電制御装置であって、
    前記2次コイルは磁性体付きの2次コイルであり、
    前記接近検出回路は、前記磁性体付きの2次コイルの接近に伴う前記1次コイルのインダクタンスの増大に起因する、前記1次コイルを所定周波数で駆動した場合のコイル端電圧もしくはコイル電流の減少を検出することによって、前記2次コイルの接近を検出することを特徴とする送電制御装置。
  8. 請求項6または請求項7記載の送電制御装置であって、
    前記送電側制御回路は、前記2コイルの接近を検出するために、前記1次コイルを前記所定周波数で間欠的に駆動することを特徴とする送電制御装置。
  9. 請求項1〜請求項8のいずれかに記載の送電制御装置であって、
    前記高調波検波回路の検波出力に基づく、前記1次コイルと2次コイルとの相対的位置関係の検出結果を報知する報知部を、さらに有することを特徴とする送電制御装置。
  10. 請求項1〜請求項9のいずれかに記載の送電制御装置と、
    前記一次コイルと、
    を有することを特徴とする送電装置。
  11. 請求項10記載の送電装置と、前記1次コイルの駆動周波数の高調波に共振する共振回路を有する前記受電装置と、により構成される無接点電力伝送システム。
  12. 送電装置から受電装置に対して、電磁結合された1次コイルおよび2次コイルを経由して無接点で電力を伝送すると共に、前記2次コイルにはコンデンサが接続され、前記1次コイルの中心と前記2次コイルの中心が一致して電磁結合しているときに、洩れインダクタンスと前記コンデンサとによって、前記1次コイルの駆動周波数の高調波に共振する共振回路が構成される無接点電力伝送システムにおける、前記2次コイルの位置決め方法であって、
    前記送電装置に、前記送電装置に設けられる前記1次コイルの駆動周波数の高調波信号を検出する高調波検波回路と、前記高調波検波回路の検波出力に基づく前記1次コイルと2次コイルとの相対位置検出結果を報知する報知部と、を設け、
    前記報知部による報知情報を指標として前記受電装置の位置を移動させることによって、前記1次コイルに対して前記2次コイルを位置決めすることを特徴する2次コイルの位置決め方法。
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