JP2003284264A - 非接触給電システム - Google Patents
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Abstract
ことができて、シンプルな構造を有する非接触給電シス
テムを提供する。 【解決手段】 非接触給電装置1は、高周波インバータ
回路11から高周波電力を供給された第1のコイルL1
が発生する磁束によって、第2のコイルL2に誘起電圧
を発生させ、その誘起電圧を電力変換回路21で所定の
形態に変換して負荷30に出力している。そして、信号
発生装置24は、高周波インバータ回路11の発振周波
数の高調波成分の周波数を有する信号を発生しており、
信号受信回路12は、非接触受電装置2の有無を検出し
た信号、及び信号発生装置24が発生する信号を検出し
た信号を出力し、インバータ制御回路13はこの検出信
号に基づいて高周波インバータ回路11の発振を制御し
ている。
Description
ムに関するものである。
業機器等への非接触電力伝達技術の採用が広がってい
る。特に電動歯ブラシや電気シェーバ等の水まわりで使
う商品には、この技術が重宝される。電力供給側(給電
側)と負荷側(受電側)とを着脱して用いる非接触給電
システムにおいて、電力供給側から負荷側に電磁誘導に
より電力を供給する場合、負荷側が外されているときに
は電力供給側インバータ回路で用いる発振用のスイッチ
ング素子の発振を停止、または発振強度の低減を行う必
要がある。この理由は、負荷がない場合に発振を継続さ
せると、電力供給側の電力損失によりエネルギーの無駄
使いになってしまうからであり、また、正しい負荷以外
の例えば金属異物が置かれれば、誘導加熱作用により、
金属の異常過熱を生じ危険であるからである。さらに、
負荷が2次電池等の場合、2次電池がフル充電された時
点で充電制御を施す必要がある。
が単独の場合での、省エネ制御や金属異物過熱対策のた
めの発振停止または抑制制御」と「正しい負荷が装着さ
れた場合での連続給電制御」と「負荷側からの要求に基
づく電力伝達制御」の3つの制御が必要である。
あるいは一部満たす従来例が、いくつか提案されてい
る。たとえば特開平6−311658号公報で開示され
た技術がある。これは独立した1対の信号用コイルを、
電力供給側と負荷側との1対の電力用コイルとは別途に
設け、負荷が装着されると1対の電力用コイルの誘導に
より負荷に電力が伝達される。そして、この電力を用い
て負荷側の制御回路を駆動し、1対の信号用コイルによ
って制御信号を負荷側から電力供給側に戻して、電力供
給側はこの制御信号に基づいて発振動作を制御するもの
である。
制御のための回路が別途必要であり、さらに信号周波数
を電力送受のための周波数に対して識別しやすくするた
めに、信号周波数を高くとる必要が生じて信号発生回路
が複雑になり、またそれによるノイズ対策強化等でサイ
ズアップやコストアップをもたらすという欠点がある。
自励発振の特性を生かし、正帰還ループを電力供給側内
部から、一旦負荷側へ出し、再び電力供給側へ戻して、
その帰還ループを負荷情報に利用するという極めてシン
プルな回路で負荷の検出を行うことができ、省電力化お
よび金属異物過熱防止を行うことができる回路である。
さらに、電力周波数と信号周波数とが同一の周波数が使
えるためにシンプルな構成で非接触電力伝達を行うこと
ができる。しかし、制御信号が電力用周波数とおなじ周
波数の正帰還フイードバック信号であるため、その信号
振幅の増幅制御ができず、ノイズマージンが取りにくい
という欠点がある。
であり、その目的は、受電側の状況を識別して電力供給
制御を行うことができて、シンプルな構造を有する非接
触給電システムを提供することにある。
波電力を出力する高周波インバータ回路と、前記高周波
インバータ回路を制御するインバータ制御回路と、前記
高周波インバータ回路から高周波電力を供給され、磁気
結合による給電を行う第1のコイルと、入力信号コイル
を有する信号受信回路とを備えて、前記入力信号コイル
が検出した信号に基づいて前記インバータ制御回路が前
記高周波インバータ回路を制御する非接触給電装置と、
第1のコイルに対向配置されて磁気結合による受電を行
う第2のコイルと、第2のコイルの出力を所定の電気エ
ネルギーに変換するための電力変換回路と、前記高周波
インバータ回路の発振周波数の高調波成分の周波数を有
する信号を発生する信号発生装置と、前記信号発生装置
が発生する信号を制御する2次側制御回路と、前記電力
変換回路から電気エネルギーを供給される負荷とを有す
る非接触受電装置とで構成され、第1のコイルと第2の
コイルとは互いに分離着脱自在なトランス構造を有し、
前記入力信号コイルは、前記非接触受電装置の有無を検
出した信号、及び前記信号発生装置が発生する信号を検
出した信号を出力することを特徴とする。
記信号発生装置は、第3のコイルとコンデンサとからな
り、前記高調波成分の周波数の共振周波数を有する共振
回路であって、前記非接触給電装置に前記非接触受電装
置が概略、対向配置された場合に、前記非接触給電装置
及び非接触受電装置内の磁場、磁束、あるいは前記非接
触受電装置内の電圧または電流情報から取り出した前記
高調波成分の周波数の信号を発生させ、前記入力信号コ
イルは前記高調波成分の周波数の信号を検出し、前記イ
ンバータ制御回路は前記入力信号コイルが検出した信号
に基づいて前記高周波インバータ回路を制御して、前記
非接触給電装置から前記非接触受電装置への給電制御を
行うことを特徴とする。
いて、前記高調波成分の周波数は、前記高周波インバー
タ回路の発振周波数の奇数倍の高調波成分の周波数であ
ることを特徴とする。
記奇数倍の高調波成分は第3次高調波成分であることを
特徴とする。
かにおいて、前記電力変換回路は、第2のコイルの出力
を半波整流する回路を備えることを特徴とする。
かにおいて、前記信号受信回路は、前記入力信号コイル
に接続した共振コンデンサを備え、前記高調波成分の周
波数に共振することを特徴とする。
かにおいて、前記入力信号コイルは、差動接続した第4
のコイルと第5のコイルとからなることを特徴とする。
かにおいて、前記非接触給電装置に前記非接触受電装置
が概略、対向配置されて、前記非接触受電装置が給電を
要求する場合に、前記信号発生装置の出力が大きくなる
ことを特徴とする。
かにおいて、前記非接触給電装置に前記非接触受電装置
が概略、対向配置されて、前記非接触受電装置が給電を
拒否する場合に、前記2次側制御回路は前記信号発生装
置の出力を低減させることを特徴とする。
れかにおいて、前記非接触給電装置が単独で存在する場
合に、前記高周波インバータ回路は間欠発振を行うこと
を特徴とする。
ずれかにおいて、前記高周波インバータ回路は、発振用
スイッチング素子と、発振用スイッチング素子の制御端
をグランドレベルに接続する自励制御用スイッチング素
子とを備えて自励発振を行い、前記インバータ制御回路
は、前記自励制御用スイッチング素子の発振を間欠に停
止させることで前記発振用スイッチング素子の発振動作
を間欠停止させる強制停止回路と、前記入力信号コイル
の出力でオンすることにより前記強制停止回路の間欠停
止動作を停止させる発振切替用スイッチング素子とを備
え、前記非接触給電装置が単独である場合、前記入力信
号コイルの出力電圧は前記発振切替用スイッチング素子
がオフとなる電圧に維持され、前記強制停止回路が動作
して前記発振用スイッチング素子の発振動作を間欠発振
に制御し、前記非接触給電装置に前記非接触受電装置が
概略、対向配置されて、前記非接触受電装置が給電を要
求する場合、前記信号発生装置は、前記発振用スイッチ
ング素子の発振動作が間欠発振である期間に発生した前
記非接触給電装置及び非接触受電装置内の磁場、磁束、
あるいは前記非接触受電装置内の電圧または電流情報か
ら取り出した前記高調波成分の周波数の信号で第3のコ
イルを励磁し、第3のコイルと概略、対向配置されて、
第3のコイルで発生した磁束を検出する前記入力信号コ
イルの出力電圧は前記発振切替用スイッチング素子がオ
ンとなる電圧になり、前記強制停止回路が動作を停止し
て前記発振用スイッチング素子の発振動作を連続発振に
制御し、前記非接触給電装置に前記非接触受電装置が概
略、対向配置されて、前記非接触受電装置が給電を拒否
する場合、前記信号発生装置は、前記高調波成分の周波
数の信号を低減させて第3のコイルの励磁を抑制し、前
記入力信号コイルの出力電圧は前記発振切替用スイッチ
ング素子がオフとなる電圧になり、前記強制停止回路が
動作して前記発振用スイッチング素子の発振動作を間欠
発振に制御することを特徴とする。
ずれかにおいて、前記非接触受電装置は、第3のコイル
とコンデンサとからなる共振回路の少なくとも一部を短
絡または開放する補助スイッチング素子を備え、前記非
接触給電装置に前記非接触受電装置が概略、対向配置さ
れて、前記非接触受電装置が給電を拒否する場合に、前
記2次側制御回路は、前記補助スイッチング素子を動作
させて、前記信号発生装置の共振回路が発生する信号の
周波数、振幅、波形のうち少なくとも1つを給電を必要
とする場合の周波数、振幅、波形に対して変化させて、
前記入力信号コイルは前記信号発生装置が発生した信号
を検出し、前記インバータ制御回路は前記入力信号コイ
ルが検出した信号に基づいて前記高周波インバータ回路
を制御して、前記非接触給電装置から前記非接触受電装
置への給電を低減させることを特徴とする。
ずれかにおいて、前記非接触受電装置は、前記信号発生
装置以外の内部回路の少なくとも一部を短絡または開放
する補助スイッチング素子を備え、前記非接触給電装置
に前記非接触受電装置が概略、対向配置されて、前記非
接触受電装置が給電を拒否する場合に、前記2次側制御
回路は、前記補助スイッチング素子を動作させて、前記
信号発生装置の共振回路が発生する信号の周波数、振
幅、波形のうち少なくとも1つを、給電を必要とする場
合の周波数、振幅、波形に対して変化させて、前記入力
信号コイルは前記信号発生装置が発生した信号を検出
し、前記インバータ制御回路は前記入力信号コイルが検
出した信号に基づいて前記高周波インバータ回路を制御
して、前記非接触給電装置から前記非接触受電装置への
給電を低減させることを特徴とする請求項2乃至11い
ずれか記載の非接触給電システム。
て、前記非接触受電装置は、第1のコイルが発生する磁
束の少なくとも一部が鎖交する補助コイルと、前記補助
コイルを短絡または開放する補助スイッチング素子とを
備え、前記非接触給電装置に前記非接触受電装置が概
略、対向配置されて、前記非接触受電装置が給電を拒否
する場合に、前記2次側制御回路は、前記補助スイッチ
ング素子を動作させて、前記信号発生装置の共振回路が
発生する信号の周波数、振幅のうち少なくとも1つを給
電を必要とする場合の周波数、振幅に対して小さくする
ことを特徴とする。
て、前記信号発生装置は、第3のコイルとコンデンサと
を並列接続した共振回路からなり、前記並列回路の両端
間にダイオードと補助スイッチング素子との直列回路を
備え、前記非接触給電装置に前記非接触受電装置が概
略、対向配置されて、前記非接触受電装置が給電を拒否
する場合は、前記2次側制御回路が前記補助スイッチン
グ素子をオンさせて、第3のコイルの励磁を抑制するこ
とを特徴とする。
て、前記非接触受電装置は、第2のコイルを短絡または
開放する補助スイッチング素子を備え、前記非接触給電
装置に前記非接触受電装置が概略、対向配置されて、前
記非接触受電装置が給電を拒否する場合は、前記2次側
制御回路は、前記補助スイッチング素子を動作させて、
前記信号発生装置の共振回路が発生する信号の周波数、
振幅のうち少なくとも1つを、給電を必要とする場合の
周波数、振幅に対して小さくすることを特徴とする。
いずれかにおいて、前記補助スイッチング素子は一方向
に導通する素子であることを特徴とする。
いずれかにおいて、前記補助スイッチング素子に直列接
続したコンデンサを備えることを特徴とする。
いずれかにおいて、前記補助スイッチング素子に並列接
続したコンデンサを備えることを特徴とする。
ずれかにおいて、第2のコイルと第3のコイルとの磁気
結合は疎結合であることを特徴とする。
ずれかにおいて、前記入力信号コイルの出力部に、前記
高調波成分の周波数と同じ周波数帯域を検出するフィル
タを備えたことを特徴とする。
ずれかにおいて、前記高周波インバータ回路は、第1の
コイルの両端間に正弦波状の交番電圧を印加することを
特徴とする。
ずれかにおいて、前記高周波インバータ回路は、発振用
スイッチング素子と、前記発振用スイッチング素子また
は第1のコイルに並列接続した共振コンデンサとを備え
た一石の電圧共振インバータであることを特徴とする。
ずれかにおいて、前記入力信号コイルを構成する差動接
続した第4、第5のコイルと第1のコイルとの磁気結合
は疎結合であり、第4のコイルと第5のコイルとのうち
いずれか一方と第3のコイルとの磁気結合度は、第4の
コイルと第5のコイルとのうちいずれか他方と第3のコ
イルとの磁気結合度より大きいことを特徴とする。
て、第4,第5のコイルは第1のコイルに対し対称な位
置に配置され、第3のコイルは、第4のコイルと第5の
コイルとのうちいずれか一方に対向して配置されること
を特徴とする。
非接触給電装置から非接触受電装置への給電が行われて
いるとき、第2のコイルの両端電圧、コイル電流は歪ん
だ波形となり、前記信号発生装置は、第2のコイルの両
端電圧、コイル電流に含まれる高調波成分を発生源とし
た信号を発生することを特徴とする。
て、前記入力信号コイルを構成する差動接続した第4、
第5のコイルと第1のコイルとの磁気結合は疎結合であ
り、第4のコイルと第5のコイルとのうちいずれか一方
と第2のコイルとの磁気結合度は、第4のコイルと第5
のコイルとのうちいずれか他方と第2のコイルとの磁気
結合度より大きいことを特徴とする。
ずれかにおいて、前記信号発生装置は、前記高調波成分
の周波数の共振周波数を有する第3のコイルとコンデン
サとの共振回路による信号発生手段と、第2のコイルの
両端電圧、コイル電流に含まれる高調波成分を発生源と
した信号を発生する信号発生手段とを備えることを特徴
とする。
28いずれかにおいて、前記信号発生装置は、第3のコ
イルに直列接続したインダクタを備えることを特徴とす
る。
に基づいて説明する。
ステムのブロック構成図を図1に示す。非接触給電シス
テムは、電力供給を行う非接触給電装置1と、電力を供
給される負荷を含む非接触受電装置2とからなり、非接
触給電装置1は、高周波電力を出力する高周波インバー
タ回路11と、高周波インバータ回路11を制御するイ
ンバータ制御回路13と、高周波インバータ回路11か
ら高周波電力を供給され、磁気結合による給電を行う第
1のコイルL1と、互いに極性を反対にして直列に差動
接続した第4のコイルL4、第5のコイルL5からなる
入力信号用コイルLsと、第4のコイルL4、第5のコ
イルL5の差動接続回路の出力を増幅するために差動接
続回路の両端間に接続した共振コンデンサC4とを備
え、第4のコイルL4、第5のコイルL5、及び共振コ
ンデンサC4は差動共振回路として動作する信号受信回
路12を構成している。
り、第1のコイルL1に対向配置されて磁気結合による
受電を行う第2のコイルL2と、第2のコイルL2の出
力を負荷30へ供給するのに適した出力に変換するため
の電力変換回路21と、信号受信回路12の入力信号用
コイルLsに対向配置された第3のコイルL3と、第3
のコイルL3の両端間に接続した共振コンデンサC8
と、共振コンデンサC5の両端間に接続したスイッチS
2と、スイッチS2のオン・オフを制御する信号を出力
する2次側制御回路23とを備え、第3のコイルL3と
共振コンデンサC8との共振回路は非接触受電装置2か
らの信号を出力する信号発生装置24を構成している。
のコイルL1と第2のコイルL2とが分離着脱自在なト
ランス構造となっており、高周波インバータ回路11か
ら高周波電力を供給された第1のコイルL1が発生する
磁束によって、第2のコイルL2には誘起電圧を発生さ
せ、その誘起電圧を電力変換回路21で所定の形態に変
換して負荷30に出力している。そして、信号発生装置
24は高周波インバータ回路11の発振周波数の高調波
と同じ周波数を有する信号を発生し、入力信号コイルL
sがこの信号を検出して、インバータ制御回路13はこ
の検出信号に基づいて高周波インバータ回路11の発振
を制御している。
ルLsとは磁気的に疎結合となるように配置され、また
第4のコイルL4と第5のコイルL5とも磁気的に疎結
合となるように配置されている。そして、1次側の第4
のコイルL4に対向して、2次側には第3のコイルL3
が配置されている。磁気的に疎結合であるとは、一方の
コイルが作る磁束の全てが他方のコイルに鎖交しない状
態であり、例え、磁性体のコアがコイルの軸上にあって
も、各コイルを完全に密着して重ねずに軸方向または半
径方向に離して配置すれば疎結合になる。
て、各部の構成について詳細に説明する。まず、非接触
給電装置1の高周波インバータ回路11は、自励発振回
路であり、直流電源E1とスイッチS1との直列回路に
並列接続した抵抗R2とコンデンサC1との直列回路
と、共振コンデンサC2と発振用のスイッチング素子F
ET1と抵抗R1との直列回路と備えており、共振コン
デンサC2には第1のコイルL1が並列接続している。
抵抗R2とコンデンサC1との接続中点−スイッチング
素子FET1のゲート間には、第1のコイルと図示の極
性で密結合している帰還コイルL6が接続している。帰
還コイルL6を介してコンデンサC1に並列に接続して
いる自励発振制御用のスイッチング素子Tr1は、スイ
ッチング素子FET1の発振を制御する素子である。ま
た、スイッチング素子FET1のソース−スイッチング
素子Tr1のベース間には抵抗R3が接続し、スイッチ
ング素子Tr1のベース−エミッタ間にはコンデンサC
3が接続している。
り、一方の出力端は、高周波インバータ回路のグランド
(直流電源E1の低電圧出力側)に接続している。
ータ回路11の自励発振制御用のスイッチング素子Tr
1をオン・オフして、高周波インバータ回路11の発振
を連続発振と間欠発振との2通りに制御している回路
で、信号受信回路12の他方の出力端に一端を接続した
ダイオードD3とツェナダイオードZD1と抵抗R7と
の直列回路の他端は発振切替用のスイッチング素子Tr
2のベースに接続している。信号受信回路12の出力端
間にはダイオードD3を介してコンデンサC5が接続
し、スイッチング素子Tr2のベース−エミッタ間には
抵抗R8が接続している。スイッチング素子FET1の
ドレインは、抵抗R4,R5の直列回路を介してグラン
ドレベルに接続しており、コンデンサC6はダイオード
D2を介して抵抗R5に並列接続している。ダイオード
D2とコンデンサC6との接続中点は、ダイオードD1
と抵抗R3とを介して自励発振制御用のスイッチング素
子Tr1のベースに接続しており、さらに抵抗R6を介
してトランジスタTr2のコレクタに接続している。こ
こで、抵抗R4,R5、ダイオードD1,D2、及びコ
ンデンサC6は、スイッチング素子FET1の発振動作
を間欠停止させる強制停止回路15を構成している。
2のコイルL2の出力端間に接続したコンデンサC7
と、第2のコイルL2の一方の出力端に直列接続した整
流用のダイオードD4とを備えて、第2のコイルL2の
誘起電圧を半波整流した出力を負荷である2次電池22
に供給しており、2次電池22の両端は2次側制御回路
23に接続している。
デンサC8と、ダイオードD5及び補助スイッチング素
子Tr3の直列回路とを接続し、補助スイッチング素子
Tr3のベースは2次側制御回路23に接続している。
らの発振開始から連続発振に至る過程を、図3に示す波
形図を用いて説明する。まず、スイッチS1がオンする
と、電圧Ve1を発生する直流電源E1は抵抗R2を介
してコンデンサC1を充電する。このとき第1のコイル
L1と密結合している帰還コイルL6には、誘起電圧が
発生していないため、スイッチング素子FET1のゲー
ト電圧VgはコンデンサC1の電圧Vc1に等しい。ゲ
ート電圧Vgが次第に上昇し、スイッチング素子FET
1をオンできる電圧Vgonに達するとスイッチング素
子FET1はオンになり、ドレイン電圧Vdは、ほぼゼ
ロ電位になる。この時、第1のコイルL1と並列接続さ
れた共振コンデンサC2の両端の共振電圧Vc2は直流
電源E1の電源電圧Ve1でチャージされて、第1のコ
イルL1には、ほぼ単調に増加するコイル電流IL1が
流れ始める。
コイルL2にはトランスの作用によって誘起電圧が発生
する。同様に第1のコイルL1と密結合している帰還コ
イルL6にも誘起電圧Vf1が発生する。すると、グラ
ンドレベルからみたゲート電圧Vgは、Vc1+Vf1
となり、急速にスイッチング素子FET1は安定したオ
ン状態となる。
子FET1を通じて抵抗R1に流れるドレイン電流Id
とほぼ等しく、時間とともに抵抗R1の電圧Vtr1が
増加する。電圧Vtr1が、スイッチング素子Tr1の
オンが可能な電圧に達すると、スイッチング素子Tr1
はオンし始める。スイッチング素子Tr1がオンし始め
ると、スイッチング素子FET1のゲート入力容量、及
び帰還コイルL6を介したコンデンサC1の容量に蓄積
されていた電荷を引き抜きはじめ、電圧Vc1、ゲート
電圧Vgは低下し始める。ゲート電圧Vgの低下が進む
と、スイッチング素子FET1はオフ状態への移行を開
始し、オン抵抗が増加してドレイン電圧Vdは次第に増
加していく。
圧Vc2も減少し始め、そして帰還コイルL6の誘起電
圧Vf1も減少し始めるためゲート電圧Vgはさらに加
速して低下する。この結果、急速にスイッチング素子F
ET1はオフ状態に移行し、電圧Vtr1も減少してス
イッチング素子Tr1は再びオフになる。
2と第1のコイルL1との共振作用により正弦波状の電
圧となり、コイル電流IL1も正弦波状になる。この
間、直流電源E1から抵抗R2を介してコンデンサC1
への充電電流は常に流れており、電圧Vc1を再び増加
させる。
なると、ドレイン電圧Vdはグランドレベルに近づき、
そのときの帰還コイルL6の起電力Vf1と電圧Vc1
との和のゲート電圧Vgが、再びスイッチング素子FE
T1をオンさせる。以降は、前記動作の繰り返しにより
発振が継続する。この一連の動作は、非接触受電装置2
が非接触給電装置1に対向配置されてない状態、すなわ
ち非接触給電装置1が単独の場合でも、第2のコイルに
起電力を生じないこと以外は同様の動作となる。
は、省エネルギーや金属異物の過熱保護のために高周波
インバータ回路11の発振を停止または抑制する必要が
ある。本実施形態では高周波インバータ回路11の発振
を強制停止回路15によって間欠発振とすることでこの
役割を果たしている。
発振動作の制御について説明する。まず、スイッチS1
を投入して連続発振が開始するまでは、前記図3での説
明と同様である。図2のインバータ制御回路13は、ド
レイン電圧Vdを抵抗R4,R5で抵抗分圧し、ダイオ
ードD2を介してコンデンサC6に電荷を蓄積していく
積分回路を有している。コンデンサC6の電圧はダイオ
ードD1を介してトランジスタTr1のベース抵抗R3
に接続しており、コンデンサC6の電圧が、スイッチン
グ素子Tr1をオンさせることができる入力電圧値とダ
イオードD1、抵抗R3の各電圧降下との和を超える
と、スイッチング素子Tr1がオン状態になる。
と、スイッチング素子FET1のゲート入力容量、及び
帰還コイルL6を介したコンデンサC1の容量に蓄積さ
れていた電荷を引き抜く。この時スイッチング素子Tr
1のオン時間が長く保持されると、電圧Vc1が、定常
発振状態での電圧よりもさらに低下し、直流電源E1か
ら抵抗R2を介してコンデンサC1へ流れる充電電流に
よる電圧回復が定常状態の電圧まで達せず、スイッチン
グ素子FET1はオフ状態を継続することになる。
介してコンデンサC1へ流れる充電電流のみによる電圧
Vc1がスイッチング素子FET1をオンできる入力電
圧に達するまで次の発振起動は行われない。すなわちこ
の動作の繰り返しで安定した間欠発振となる。
は、まず、高周波インバータ回路11を発振させてか
ら、時間遅延をさせて停止する機能を持っていなければ
ならないことである。理由は高周波インバータ回路11
が発振する前にスイッチング素子Tr1がオンになった
とすると、永久に発振が停止した状態になるからであ
る。図2の回路での発振停止状態は、ドレイン電圧Vd
の電位が電源電圧Ve1になるため、抵抗R4,R5の
分圧比を、この発振停止状態ではスイッチング素子Tr
1がオンしない値にしておく必要がある。そして発振が
開始してからスイッチング素子Tr1がオンできるレベ
ルに達するようにするには、発振によってドレイン電圧
Vdが電源電圧Ve1よりも大きくなったときの電圧を
利用して、コンデンサC6を徐々に充電していき、適当
な時間経過の後、スイッチング素子Tr1がオンできる
ように抵抗R4,R5の分圧比を設定しておけばよい。
上記のように構成することで、図2に示す高周波インバ
ータ回路11とインバータ制御回路13は、非接触給電
装置1が単独の場合には、間欠発振を行うことができ
る。
装置2が概略、対向配置されて電力伝達を行わせる必要
がある場合には、この間欠発振を確実に停止させる機能
が必要となる。間欠発振を確実に停止させる、すなわち
連続発振をさせる機能を果たすために、非接触給電装置
1から見て正しい負荷であるかどうかを判定する機能が
必要であり、この確実な判定を行うために非接触受電装
置2から非接触給電装置1に所定の信号を送る方法が考
えられ、そこで非接触受電装置2側には高調波共振回路
を用いた信号発生装置24が必要となる。以下、この動
作について説明する。
4によって増幅された第4,第5のコイルの差動回路の
出力は、ダイオードD3で整流されて、コンデンサC5
に充電される。そして、コンデンサC5の充電電圧が、
スイッチング素子Tr2をオンさせることができる入力
電圧値とツェナダイオードZD1のツェナ電圧と抵抗R
7の電圧降下との和を超えると、スイッチング素子Tr
2がオン状態になり、抵抗R6を介して接続しているコ
ンデンサC6の電荷を引き抜く。すると、コンデンサC
6の積分動作でトランジスタTr1をオンにすることは
できず、スイッチング素子FET1の間欠発振を停止し
て、連続発振にすることができる。
電装置2が概略、対向配置されて電力伝達を行わせる必
要がある場合には、非接触給電装置1に非接触受電装置
2が概略、対向配置されたことを、非接触受電装置2側
で検知して、その検知したことを非接触給電装置1に固
有の信号で伝えて、連続発振させればよい。
離着脱式トランスの構造や仕様において高周波インバー
タ回路11の発振周波数の3倍の周波数(第3次高調波
成分)に共振するように第3のコイルL3と共振コンデ
ンサC8とを設定しておけば、第1のコイルL1が発生
した磁束を信号発生装置24の第3のコイルL3が検出
したときに、この磁束を励振源として、第3のコイルL
3と共振コンデンサC8との高調波共振回路によって、
信号発生装置24の出力振幅を大きくできる。そして、
第3のコイルL3は第3次高調波成分の周波数の共振電
流によって励磁され、この磁束を入力信号コイルLsが
検知して、大きな出力電圧を発生させて発振切替用のス
イッチング素子Tr2をオンさせることで、高周波イン
バータ回路11を連続発振させることができる。
L5、及び共振コンデンサC4からなる差動共振回路と
して動作する信号受信回路12を、信号発生装置24で
設定したのと同様に第3次高調波成分の周波数に共振し
て、出力振幅が大きくなるように設定すればより確実な
信号検出を行うことができる。
以下、説明する。非接触給電装置1が単独の場合は、信
号受信回路12の入力信号コイルLsは1次側の磁束や
磁場の情報を検出する。高周波インバータ回路11が電
圧共振型のインバータ回路であれば、第1のコイルL1
の電圧や電流は、略正弦波状をしている。したがって、
第3次高調波成分は小さく、信号受信回路12はゼロ、
または低い電圧を出力する。もし、第3次高調波成分が
大きい場合には、信号受信回路12で出力電圧が小さく
なるように設定しておけばよい。したがって、スイッチ
ング素子Tr2はオフのままであり、高周波インバータ
回路11は間欠発振を継続する。
1に概略、対向配置されて給電を必要とする場合には、
間欠発振の発振期間に第1のコイルL1で発生した磁束
が信号発生装置24の第3のコイルL3にも鎖交し、鎖
交した交番磁束は高周波インバータ回路11の発振周波
数を有する誘起電圧を第3のコイルL3に発生して、そ
の誘起電圧によって第3のコイルL3と共振コンデンサ
C8とが直列共振動作を行う。このときの直列共振周波
数は、発振周波数(基本波)の3倍、すなわち第3次高
調波成分の周波数に設定しているため、第3のコイルL
3には第3次高調波成分の周波数の交流電圧が大きく発
生し、第3次高調波成分の周波数の交流電流を第3のコ
イルL3に流す。
配置された第4のコイルL4には第3次高調波成分の周
波数の交流電圧が誘起し、信号受信回路12は、第3次
高調波成分の周波数を有する大きな振幅の電圧を出力
し、ダイオードD3,コンデンサC5で整流,平滑した
電圧はスイッチング素子Tr2をオンして、高周波イン
バータ回路11を間欠発振から連続発振動作に切替え
る。
置1に概略、対向配置されて給電を停止する必要がある
場合には、2次側制御回路23によって補助スイッチン
グ素子Tr3をオンして、ダイオードD5を介して信号
発生装置24の両端を短絡すれば、高調波共振機能を失
って、第3のコイルL3の両端に発生する第3次高調波
成分の周波数の電圧がゼロまたは低減し、信号受信回路
12の出力もゼロ、または低い電圧となって、ダイオー
ドD3,コンデンサC5で整流,平滑した電圧はスイッ
チング素子Tr2をオフさせて、高周波インバータ回路
11は間欠発振となる。この補助スイッチング素子Tr
3による短絡は完全に行う必要はなく、周期的に短絡さ
せても十分効果はある。また、信号発生装置24の両端
を短絡せずに、信号発生装置24の回路の一部を開放し
て電流が流れなくすることも高調波共振機能を低減ある
いは無くす方法の1つである。本実施形態では、ダイオ
ードD5を介して補助スイッチング素子Tr3によって
短絡しているので、交流の1方向のみを短絡している
が、このような1方向のみの短絡でも第3次高調波成分
の低減効果は十分である。
受電装置2が概略、対向配置された構造の側面断面図を
示しており、分離着脱自在なトランス構造をなしてい
る。この分離着脱式トランスは、磁気抵抗を小さくする
ために断面コの字型の磁性体からなる第1,第2のコア
14,25を備えており、第1のコイルL1は第1のコ
ア14の両端に設けた突部14a,14b間に巻回さ
れ、第3、第4のコイルL3,L4は第1のコイルL1
を軸方向に挟んで(第1のコイルL1の軸方向に対称
に)、突部14a,14b間に巻回され、帰還コイルL
6は第1のコイルL1と第5のコイルL5とに軸方向に
挟まれて突部14a,14b間に巻回されている。第2
のコイルL2は第2のコア25の両端に設けた突部25
a,25b間に巻回され、第3のコイルL3は突部25
a,25b間の第4のコイルL4に対向する箇所に第2
のコイルL2とは軸方向に分離して巻回されている。
6は、第1のコイルL1が発生する磁束が鎖交するよう
に第1のコイルL1の近傍に配置され、入力信号用コイ
ルLsを構成する第4,第5のコイルL4,L5は、第
1のコイルL1が発生する磁束に対して比較的疎結合に
なるように、第1のコイルL1から離れて配置されてい
る。
L4,L5は第1のコイルL1に対して磁気的に強く結
合しないように配置されることである。その理由は、第
4のコイルL4が第3のコイルL3から受けた信号を有
効として、大きく出力しなければならないからであり、
もし第4,第5のコイルL4,L5と第1のコイルL1
とが磁気的に密結合であるならば、第3のコイルL3が
発生する磁束信号を受けても、第4,第5のコイルL
4,L5の出力変化の大部分は、第1のコイルL1が発
生する磁束変化に支配されてしまうからである。
動接続されており、第4のコイルL4での検出電圧の変
化と第5のコイルL5での検出電圧の変化との差を出力
して、出力の増幅効果を大きくみせたものである。つま
り、第4,第5のコイルL4,L5の各誘起電圧が同じ
ように変化しては効果が無く、一方のコイルのみの検出
電圧の変化が必要である。したがって、差動接続された
第4,第5のコイルL4,L5は、第3のコイルL3に
対して磁気的に結合度の差を設ければよく、第4,第5
のコイルL4,L5のうちいずれか一方のコイルと第3
のコイルL3との磁気結合が密になるように互いに近く
に配置し、他方のコイルと第3のコイルL3との磁気結
合は疎になるように配置すればよい。本実施形態では、
第4のコイルL4と第3のコイルL3との磁気結合が密
になっており、第3のコイルL3は第4のコイルL4に
対向する箇所に配置されている。
束100は、第4のコイルL4に多くが鎖交し、第5の
コイルL5に鎖交するものは少ない。実際には、第3の
コイルL3が発生する磁束100は、第1のコイルL1
が発生する磁束や第2のコイルL2に流れる電流によっ
て発生する磁束に重畳されることになるが、前記各コイ
ルの磁気的結合の関係によって、第1のコイルL1,L
2が発生する磁束の影響は、差動接続した第4,第5の
コイルL4,L5の各出力がお互いに打ち消し合う関係
になって、入力信号コイルLsからは出力されない。
の変化は、第4のコイルL4のみに多く鎖交して、入力
信号コイルLsから大きな出力を生じさせることができ
る。しかも、本実施形態では、第3のコイルL3が発生
する磁束は、高周波インバータ回路11の発振周波数で
はなく、第3次高調波成分の周波数であるため、第1の
コイルL1の電流の影響や、他のコイルの電流の影響を
さらに低減することができる。
2の電流による磁束の影響を受けやすいが、第2のコイ
ルL2と第3のコイルL3とを疎結合とすることによっ
て、第2のコイルL2の電流による影響を受けずに、高
調波成分の周波数の磁束のみを発生することができる。
場合の分離着脱式トランスの1次側の側面断面図を示し
ており、第1のコイルL1は磁束101を発生してい
る。ここで重要なことは、第1のコイルL1を挟んで軸
方向に対称に第4,第5のコイルL4,L5が離れて巻
回されているので、第1のコイルL1のコイル電流IL
1が発生する磁束101による鎖交磁束の変化は、第
4,第5のコイルL4,L5ともに同じであり、差動出
力はゼロまたは小さい値にすることができる。
置24が、高周波インバータ回路11の発振周波数の第
3次高調波の周波数の磁束を発生しているが、歪を有す
る波形は基本波に対して整数倍の高調波を含有してお
り、いずれの高調波を利用しても同様の効果を得ること
ができる。特に本実施形態のように波形が交流に近く、
直流成分が小さい場合は奇数倍の高調波が支配的であ
り、これらの奇数倍の高調波を利用することができる。
装置2が概略、対向配置された場合で、給電を拒否する
場合に、図2に示す非接触給電システムでは信号発生装
置24を直接制御して高周波インバータ回路11を間欠
発振としているが、図7に示す非接触給電システムのよ
うに第2のコイルL2の出力端間にダイオードD8と補
助スイッチング素子Tr5との直列回路を接続し、2次
側制御回路23からの信号で補助スイッチング素子Tr
5をオンすることで第2のコイルL2の出力端間を短絡
しても高周波インバータ回路11を間欠発振とすること
ができる。また図8に示す非接触給電システムのように
非接触受電装置2に補助コイルL7と補助コイルL7の
両端間に接続した補助スイッチング素子Tr6とを設け
て、2次側制御回路23からの信号で補助スイッチング
素子Tr6をオンすることで補助コイルL7の出力端間
を短絡しても高周波インバータ回路11を間欠発振とす
ることができる。これは、第2のコイルL2や補助コイ
ルL7を短絡することで第1のコイルL1が発生する磁
束を打ち消すように働いて磁束を弱める効果があるた
め、励振源として第3のコイルL3に鎖交する第1のコ
イルL1の磁束が弱くなることで信号発生装置24の出
力を小さくできるものである。
3の両端間に、補助スイッチS3とコンデンサC10と
の直列回路を接続しても、信号発生装置24の出力を制
御できる。これは、補助スイッチS3がオンすることで
コンデンサC10が共振コンデンサC8に並列に接続さ
れて、高調波共振周波数を大きく変化させることがで
き、信号受信回路12で設定している共振周波数からず
れることで、信号受信回路12の出力が変化するもので
ある。同様に他のコイルを制御するスイッチング素子に
直列あるいは並列にコンデンサを設けて制御しても信号
発生装置24の出力を制御できる。
ムは、電力の周波数の高調波周波数と同じ周波数の信号
を用いて給電状況を識別して電力供給制御を行うこと
で、回路構成やトランス構造がシンプルになって、全体
のシステムのサイズの小型化とコストダウンとを図るこ
とができる。
ステムでは、信号受信回路12に第3,4のコイルL
3,L4と共振コンデンサC4との差動共振回路を用い
ているが、本願発明の特徴は、信号発生装置24によっ
て特定の高調波周波数の磁束を発生させて、信号受信回
路12がこの磁束を検知するものであるから、信号受信
回路12は入力信号用コイルLsで検出した信号から特
定の高調波周波数の信号を分離するフィルタ機能があれ
ばよい。
電池22のような定電圧負荷であるが、負荷には定電圧
負荷や抵抗負荷等いろいろある。また、交流を直流に変
換して負荷に供給するために整流回路や平滑回路は必要
であり、実施形態1では2次側の回路は半波整流回路で
構成されている。この整流、平滑方式や負荷の種類は非
接触給電システムの応用目的で決まり、電動歯ブラシや
電気シェーバ等の携帯用電子機器では負荷として2次電
池を用い、整流回路としては低コストである半波整流回
路をよく用いる。このような2次側回路や負荷を持つ場
合には、非接触受電装置2内に信号発生装置24のよう
な高調波周波数の磁束を発生させる回路を設けなくて
も、例えば第2のコイルL2の電流の波形に高調波成分
が多く含まれておれば、その情報を入力信号コイルLs
で検出させればよい。図10は実施形態1における第2
のコイルL2の両端電圧Vl2波形であり、半波整流用
のダイオードD4が導通している期間の電圧V10は2
次電池22とダイオードD4の電圧降下との和に略等し
い。
2とは疎結合となっているので、図11の2次側回路の
等価回路に示すように、2次側換算の漏れインダクタン
スLaが無視できず、第2のコイルL2に誘導された電
圧源AC1は直列に挿入されたインダクタンスLaを介
して、ダイオードD4、2次電池22の直列回路に接続
される。このような回路では誘導された電圧源AC1が
正弦波であっても、第2のコイルL2の両端電圧は図1
0のように正弦波とはかけ離れた波形となり、さらに周
期T0は正弦波状に変化している期間T1の約3倍にな
っている。このことは、電圧Vl2が基本波の3倍の高
調波成分(第3次高調波)を多く含んでいることを示し
ている。
うであれば、第2のコイルL2のコイル電流により発生
する磁束成分は分離着脱自在なトランス部全体に強い影
響を与えるため、信号受信回路12が第3次高調波の周
波数を選択して増幅すれば、非接触給電装置1に非接触
受電装置2が概略、対向配置されるだけで高周波インバ
ータ回路11の動作を間欠発振から連続発振に切替える
ことができる。このとき、実施形態1同様に、高周波イ
ンバータ回路11の発振周波数の3倍の周波数(第3次
高調波成分)に共振するように第3のコイルL3と共振
コンデンサC8とを設定した信号発生装置24を組み合
わせれば、より効果的となる。なお、図10に示す第2
のコイルL2の電圧波形Vl2は、整流条件や負荷条件
等により変化するので、第3次高調波に限らずその時の
電圧波形に最も多く含まれる高調波を利用すればよい。
電流波形から高調波成分を有効に取り出す分離着脱自在
なトランス構造の側面断面図を示し、この分離着脱式ト
ランスは、磁気抵抗を小さくするために断面コの字型の
磁性体からなる第1,第2のコア14,25を備えてお
り、第1のコイルL1は第1のコア14の両端に設けた
突部14a,14b間に巻回され、第3、第4のコイル
L3,L4は第1のコイルL1を軸方向に挟んで(第1
のコイルL1の軸方向に対称に)、突部14a,14b
間に巻回され、帰還コイルL6は第1のコイルL1と第
5のコイルL5とに軸方向に挟まれて突部14a,14
b間に巻回されている。第2のコイルL2は第2のコア
25の両端に設けた突部25a,25b間に突部25a
側に偏倚して巻回されている。
第5のコイルL4,L5を第1のコイルL1と磁気的に
疎結合とし、第2のコイルL2と第4のコイルL4との
磁気結合度が、第2のコイルL2と第5のコイルL5と
の磁気結合度よりも大きくなるように構成したことであ
る。
非接触給電システムは、実施形態1の図2に示す非接触
給電システムと略同様であるが、信号発生装置24の構
成が異なり、第3のコイルL3に直列にチョークコイル
L7を接続し、第3のコイルL3とチョークコイルL7
との直列回路に共振コンデンサC8を並列接続した構成
となっている。
L3に直列にチョークコイルL7を接続したことでイン
ダクタンス値を大きくしたもので、スペースの関係等で
第3のコイルL3の巻数を大きくできないときは、イン
ダクタンス値が小さいために共振電流が大きくなりすぎ
て損失熱が無視できなくなる場合がある。このようなと
きには、第3のコイルL3に、大きなインダクタンス値
を有するチョークコイルL7を直列接続して共振回路を
構成すれば、共振電流を低減することができる。
側が単独の場合での、省エネ制御や金属異物過熱対策の
ための発振停止または抑制制御」と「正しい負荷が装着
された場合での連続給電制御」と「負荷側からの要求に
基づく電力伝達制御」の3つの制御を対象にしている
が、「電力供給側が単独の場合での、省エネ制御や金属
異物過熱対策のための発振停止または抑制制御」と「正
しい負荷が装着された場合での連続給電制御」の2つの
制御のみを対象にした場合にも適用できる。
る高周波インバータ回路と、前記高周波インバータ回路
を制御するインバータ制御回路と、前記高周波インバー
タ回路から高周波電力を供給され、磁気結合による給電
を行う第1のコイルと、入力信号コイルを有する信号受
信回路とを備えて、前記入力信号コイルが検出した信号
に基づいて前記インバータ制御回路が前記高周波インバ
ータ回路を制御する非接触給電装置と、第1のコイルに
対向配置されて磁気結合による受電を行う第2のコイル
と、第2のコイルの出力を所定の電気エネルギーに変換
するための電力変換回路と、前記高周波インバータ回路
の発振周波数の高調波成分の周波数を有する信号を発生
する信号発生装置と、前記信号発生装置が発生する信号
を制御する2次側制御回路と、前記電力変換回路から電
気エネルギーを供給される負荷とを有する非接触受電装
置とで構成され、第1のコイルと第2のコイルとは互い
に分離着脱自在なトランス構造を有し、前記入力信号コ
イルは、前記非接触受電装置の有無を検出した信号、及
び前記信号発生装置が発生する信号を検出した信号を出
力するので、電力の周波数の高調波周波数と同じ周波数
の信号を用いて給電状況を識別して電力供給制御を行う
ことで、回路構成やトランス構造がシンプルになって、
全体のシステムのサイズの小型化とコストダウンとを図
ることができる。したがって受電側の状況を識別して電
力供給制御を行うことができ、且つシンプルな構造を有
する非接触電力伝達装置を提供することができるという
効果がある。
記信号発生装置は、第3のコイルとコンデンサとからな
り、前記高調波成分の周波数の共振周波数を有する共振
回路であって、前記非接触給電装置に前記非接触受電装
置が概略、対向配置された場合に、前記非接触給電装置
及び非接触受電装置内の磁場、磁束、あるいは前記非接
触受電装置内の電圧または電流情報から取り出した前記
高調波成分の周波数の信号を発生させ、前記入力信号コ
イルは前記高調波成分の周波数の信号を検出し、前記イ
ンバータ制御回路は前記入力信号コイルが検出した信号
に基づいて前記高周波インバータ回路を制御して、前記
非接触給電装置から前記非接触受電装置への給電制御を
行うので、信号発生装置に共振回路を用いて高調波成分
の周波数の信号を発生することができるという効果があ
る。
いて、前記高調波成分の周波数は、前記高周波インバー
タ回路の発振周波数の奇数倍の高調波成分の周波数であ
るので、交流に近く、直流成分が小さい波形を発生する
装置は、容易に高調波成分の周波数の信号を発生するこ
とができるという効果がある。
記奇数倍の高調波成分は第3次高調波成分であるので、
第2のコイルの出力を半波整流する回路と定電圧負荷と
を備えた構成では、容易に高調波成分の周波数の信号を
発生することができるという効果がある。
かにおいて、前記電力変換回路は、第2のコイルの出力
を半波整流する回路を備えるので、低コスト化を図るこ
とができるという効果がある。
かにおいて、前記信号受信回路は、前記入力信号コイル
に接続した共振コンデンサを備え、前記高調波成分の周
波数に共振するので、確実な信号検出を行うことができ
るという効果がある。
かにおいて、前記入力信号コイルは、差動接続した第4
のコイルと第5のコイルとからなるので、第4のコイル
と第5のコイルとで検出した信号を差動出力して大きく
することができるという効果が有る。
かにおいて、前記非接触給電装置に前記非接触受電装置
が概略、対向配置されて、前記非接触受電装置が給電を
要求する場合に、前記信号発生装置の出力が大きくなる
ので、受電側の状況を識別することができるという効果
がある。
かにおいて、前記非接触給電装置に前記非接触受電装置
が概略、対向配置されて、前記非接触受電装置が給電を
拒否する場合に、前記2次側制御回路は前記信号発生装
置の出力を低減させるので、請求項8と同様の効果を奏
する。
れかにおいて、前記非接触給電装置が単独で存在する場
合に、前記高周波インバータ回路は間欠発振を行うの
で、省エネルギー化、及び金属異物の過熱対策を図るこ
とができるという効果がある。
ずれかにおいて、前記高周波インバータ回路は、発振用
スイッチング素子と、発振用スイッチング素子の制御端
をグランドレベルに接続する自励制御用スイッチング素
子とを備えて自励発振を行い、前記インバータ制御回路
は、前記自励制御用スイッチング素子の発振を間欠に停
止させることで前記発振用スイッチング素子の発振動作
を間欠停止させる強制停止回路と、前記入力信号コイル
の出力でオンすることにより前記強制停止回路の間欠停
止動作を停止させる発振切替用スイッチング素子とを備
え、前記非接触給電装置が単独である場合、前記入力信
号コイルの出力電圧は前記発振切替用スイッチング素子
がオフとなる電圧に維持され、前記強制停止回路が動作
して前記発振用スイッチング素子の発振動作を間欠発振
に制御し、前記非接触給電装置に前記非接触受電装置が
概略、対向配置されて、前記非接触受電装置が給電を要
求する場合、前記信号発生装置は、前記発振用スイッチ
ング素子の発振動作が間欠発振である期間に発生した前
記非接触給電装置及び非接触受電装置内の磁場、磁束、
あるいは前記非接触受電装置内の電圧または電流情報か
ら取り出した前記高調波成分の周波数の信号で第3のコ
イルを励磁し、第3のコイルと概略、対向配置されて、
第3のコイルで発生した磁束を検出する前記入力信号コ
イルの出力電圧は前記発振切替用スイッチング素子がオ
ンとなる電圧になり、前記強制停止回路が動作を停止し
て前記発振用スイッチング素子の発振動作を連続発振に
制御し、前記非接触給電装置に前記非接触受電装置が概
略、対向配置されて、前記非接触受電装置が給電を拒否
する場合、前記信号発生装置は、前記高調波成分の周波
数の信号を低減させて第3のコイルの励磁を抑制し、前
記入力信号コイルの出力電圧は前記発振切替用スイッチ
ング素子がオフとなる電圧になり、前記強制停止回路が
動作して前記発振用スイッチング素子の発振動作を間欠
発振に制御するので、非接触給電装置に自励制御インバ
ータを用いて、識別した受電側の状況に応じて連続発振
と間欠発振とを切替えることができるという効果があ
る。
ずれかにおいて、前記非接触受電装置は、第3のコイル
とコンデンサとからなる共振回路の少なくとも一部を短
絡または開放する補助スイッチング素子を備え、前記非
接触給電装置に前記非接触受電装置が概略、対向配置さ
れて、前記非接触受電装置が給電を拒否する場合に、前
記2次側制御回路は、前記補助スイッチング素子を動作
させて、前記信号発生装置の共振回路が発生する信号の
周波数、振幅、波形のうち少なくとも1つを給電を必要
とする場合の周波数、振幅、波形に対して変化させて、
前記入力信号コイルは前記信号発生装置が発生した信号
を検出し、前記インバータ制御回路は前記入力信号コイ
ルが検出した信号に基づいて前記高周波インバータ回路
を制御して、前記非接触給電装置から前記非接触受電装
置への給電を低減させるので、補助スイッチング素子を
オン・オフすることで信号発生装置が発生する信号を変
化させて、受電側の状況を識別して電力供給制御を行う
ことができるという効果がある。
ずれかにおいて、前記非接触受電装置は、前記信号発生
装置以外の内部回路の少なくとも一部を短絡または開放
する補助スイッチング素子を備え、前記非接触給電装置
に前記非接触受電装置が概略、対向配置されて、前記非
接触受電装置が給電を拒否する場合に、前記2次側制御
回路は、前記補助スイッチング素子を動作させて、前記
信号発生装置の共振回路が発生する信号の周波数、振
幅、波形のうち少なくとも1つを、給電を必要とする場
合の周波数、振幅、波形に対して変化させて、前記入力
信号コイルは前記信号発生装置が発生した信号を検出
し、前記インバータ制御回路は前記入力信号コイルが検
出した信号に基づいて前記高周波インバータ回路を制御
して、前記非接触給電装置から前記非接触受電装置への
給電を低減させるので、請求項12と同様の効果を奏す
る。
て、前記非接触受電装置は、第1のコイルが発生する磁
束の少なくとも一部が鎖交する補助コイルと、前記補助
コイルを短絡または開放する補助スイッチング素子とを
備え、前記非接触給電装置に前記非接触受電装置が概
略、対向配置されて、前記非接触受電装置が給電を拒否
する場合に、前記2次側制御回路は、前記補助スイッチ
ング素子を動作させて、前記信号発生装置の共振回路が
発生する信号の周波数、振幅のうち少なくとも1つを給
電を必要とする場合の周波数、振幅に対して小さくする
ので、請求項12と同様の効果を奏する。
て、前記信号発生装置は、第3のコイルとコンデンサと
を並列接続した共振回路からなり、前記並列回路の両端
間にダイオードと補助スイッチング素子との直列回路を
備え、前記非接触給電装置に前記非接触受電装置が概
略、対向配置されて、前記非接触受電装置が給電を拒否
する場合は、前記2次側制御回路が前記補助スイッチン
グ素子をオンさせて、第3のコイルの励磁を抑制するの
で、請求項12と同様の効果を奏する。
て、前記非接触受電装置は、第2のコイルを短絡または
開放する補助スイッチング素子を備え、前記非接触給電
装置に前記非接触受電装置が概略、対向配置されて、前
記非接触受電装置が給電を拒否する場合は、前記2次側
制御回路は、前記補助スイッチング素子を動作させて、
前記信号発生装置の共振回路が発生する信号の周波数、
振幅のうち少なくとも1つを、給電を必要とする場合の
周波数、振幅に対して小さくするので、請求項12と同
様の効果を奏する。
いずれかにおいて、前記補助スイッチング素子は一方向
に導通する素子であるので、補助スイッチング素子を容
易に選定することができるという効果がある。
いずれかにおいて、前記補助スイッチング素子に直列接
続したコンデンサを備えるので、補助スイッチング素子
をオン・オフすることで、信号発生装置が発生する信号
の周波数を大きく変化させて、受電側の状況判別を、よ
り確実に行うことができるという効果がある。
いずれかにおいて、前記補助スイッチング素子に並列接
続したコンデンサを備えるので、請求項18と同様の効
果を奏する。
ずれかにおいて、第2のコイルと第3のコイルとの磁気
結合は疎結合であるので、第2のコイルのコイル電流に
よる影響を受けずに、第3のコイルは磁束を発生するこ
とができるという効果がある。
ずれかにおいて、前記入力信号コイルの出力部に、前記
高調波成分の周波数と同じ周波数帯域を検出するフィル
タを備えたので、確実な信号検出を行うことができると
いう効果がある。。
ずれかにおいて、前記高周波インバータ回路は、第1の
コイルの両端間に正弦波状の交番電圧を印加するので、
高周波インバータ回路として電圧共振型のインバータ回
路を用いることができるという効果がある。
ずれかにおいて、前記高周波インバータ回路は、発振用
スイッチング素子と、前記発振用スイッチング素子また
は第1のコイルに並列接続した共振コンデンサとを備え
た一石の電圧共振インバータであるので、第1のコイル
の両端間に正弦波状の交番電圧を印加することができる
という効果がある。
ずれかにおいて、前記入力信号コイルを構成する差動接
続した第4、第5のコイルと第1のコイルとの磁気結合
は疎結合であり、第4のコイルと第5のコイルとのうち
いずれか一方と第3のコイルとの磁気結合度は、第4の
コイルと第5のコイルとのうちいずれか他方と第3のコ
イルとの磁気結合度より大きいので、第4のコイルと第
5のコイルとの差動出力を得ることができるという効果
がある。
て、第4,第5のコイルは第1のコイルに対し対称な位
置に配置され、第3のコイルは、第4のコイルと第5の
コイルとのうちいずれか一方に対向して配置されるの
で、第4のコイルと第5のコイルとの差動出力に対する
第1のコイルで発生する磁束の影響を小さくすることが
でき、且つ、第3のコイルと第4のコイルとの磁気結合
度と、第3のコイルと第5のコイルとの磁気結合度とを
異ならせることができるという効果がある。
非接触給電装置から非接触受電装置への給電が行われて
いるとき、第2のコイルの両端電圧、コイル電流は歪ん
だ波形となり、前記信号発生装置は、第2のコイルの両
端電圧、コイル電流に含まれる高調波成分を発生源とし
た信号を発生するので、信号発生装置を容易に構成する
ことができるという効果がある。
て、前記入力信号コイルを構成する差動接続した第4、
第5のコイルと第1のコイルとの磁気結合は疎結合であ
り、第4のコイルと第5のコイルとのうちいずれか一方
と第2のコイルとの磁気結合度は、第4のコイルと第5
のコイルとのうちいずれか他方と第2のコイルとの磁気
結合度より大きいので、第2のコイルが発生する磁束に
よる差動出力を得ることができるという効果がある。
ずれかにおいて、前記信号発生装置は、前記高調波成分
の周波数の共振周波数を有する第3のコイルとコンデン
サとの共振回路による信号発生手段と、第2のコイルの
両端電圧、コイル電流に含まれる高調波成分を発生源と
した信号を発生する信号発生手段とを備えるので、受電
側の状況をより判別しやすい信号を、信号発生装置で発
生することができるという効果がある。
28いずれかにおいて、前記信号発生装置は、第3のコ
イルに直列接続したインダクタを備えるので、第3のコ
イルのインダクタンスが小さい場合でも、電流による損
失を低減することができるという効果がある。
ある。
す図である。
す図である。
断面図である。
示す側面断面図である。
圧波形を示す図である。
面断面図である。
る。
Claims (29)
- 【請求項1】 高周波電力を出力する高周波インバータ
回路と、前記高周波インバータ回路を制御するインバー
タ制御回路と、前記高周波インバータ回路から高周波電
力を供給され、磁気結合による給電を行う第1のコイル
と、入力信号コイルを有する信号受信回路とを備えて、
前記入力信号コイルが検出した信号に基づいて前記イン
バータ制御回路が前記高周波インバータ回路を制御する
非接触給電装置と、第1のコイルに対向配置されて磁気
結合による受電を行う第2のコイルと、第2のコイルの
出力を所定の電気エネルギーに変換するための電力変換
回路と、前記高周波インバータ回路の発振周波数の高調
波成分の周波数を有する信号を発生する信号発生装置
と、前記信号発生装置が発生する信号を制御する2次側
制御回路と、前記電力変換回路から電気エネルギーを供
給される負荷とを有する非接触受電装置とで構成され、
第1のコイルと第2のコイルとは互いに分離着脱自在な
トランス構造を有し、前記入力信号コイルは、前記非接
触受電装置の有無を検出した信号、及び前記信号発生装
置が発生する信号を検出した信号を出力することを特徴
とする非接触給電システム。 - 【請求項2】 前記信号発生装置は、第3のコイルとコ
ンデンサとからなり、前記高調波成分の周波数の共振周
波数を有する共振回路であって、前記非接触給電装置に
前記非接触受電装置が概略、対向配置された場合に、前
記非接触給電装置及び非接触受電装置内の磁場、磁束、
あるいは前記非接触受電装置内の電圧または電流情報か
ら取り出した前記高調波成分の周波数の信号を発生さ
せ、前記入力信号コイルは前記高調波成分の周波数の信
号を検出し、前記インバータ制御回路は前記入力信号コ
イルが検出した信号に基づいて前記高周波インバータ回
路を制御して、前記非接触給電装置から前記非接触受電
装置への給電制御を行うことを特徴とする請求項1記載
の非接触給電システム。 - 【請求項3】 前記高調波成分の周波数は、前記高周波
インバータ回路の発振周波数の奇数倍の高調波成分の周
波数であることを特徴とする請求項1または2記載の非
接触給電システム。 - 【請求項4】 前記奇数倍の高調波成分は第3次高調波
成分であることを特徴とする請求項3記載の非接触給電
システム。 - 【請求項5】 前記電力変換回路は、第2のコイルの出
力を半波整流する回路を備えることを特徴とする請求項
1乃至4いずれか記載の非接触給電システム。 - 【請求項6】 前記信号受信回路は、前記入力信号コイ
ルに接続した共振コンデンサを備え、前記高調波成分の
周波数に共振することを特徴とする請求項1乃至5いず
れか記載の非接触給電システム。 - 【請求項7】 前記入力信号コイルは、差動接続した第
4のコイルと第5のコイルとからなることを特徴とする
請求項1乃至6いずれか記載の非接触給電システム。 - 【請求項8】 前記非接触給電装置に前記非接触受電装
置が概略、対向配置されて、前記非接触受電装置が給電
を要求する場合に、前記信号発生装置の出力が大きくな
ることを特徴とする請求項1乃至7いずれか記載の非接
触給電システム。 - 【請求項9】 前記非接触給電装置に前記非接触受電装
置が概略、対向配置されて、前記非接触受電装置が給電
を拒否する場合に、前記2次側制御回路は前記信号発生
装置の出力を低減させることを特徴とする請求項1乃至
8いずれか記載の非接触給電システム。 - 【請求項10】 前記非接触給電装置が単独で存在する
場合に、前記高周波インバータ回路は間欠発振を行うこ
とを特徴とする請求項1乃至9いずれか記載の非接触給
電システム。 - 【請求項11】 前記高周波インバータ回路は、発振用
スイッチング素子と、発振用スイッチング素子の制御端
をグランドレベルに接続する自励制御用スイッチング素
子とを備えて自励発振を行い、前記インバータ制御回路
は、前記自励制御用スイッチング素子の発振を間欠に停
止させることで前記発振用スイッチング素子の発振動作
を間欠停止させる強制停止回路と、前記入力信号コイル
の出力でオンすることにより前記強制停止回路の間欠停
止動作を停止させる発振切替用スイッチング素子とを備
え、前記非接触給電装置が単独である場合、前記入力信
号コイルの出力電圧は前記発振切替用スイッチング素子
がオフとなる電圧に維持され、前記強制停止回路が動作
して前記発振用スイッチング素子の発振動作を間欠発振
に制御し、前記非接触給電装置に前記非接触受電装置が
概略、対向配置されて、前記非接触受電装置が給電を要
求する場合、前記信号発生装置は、前記発振用スイッチ
ング素子の発振動作が間欠発振である期間に発生した前
記非接触給電装置及び非接触受電装置内の磁場、磁束、
あるいは前記非接触受電装置内の電圧または電流情報か
ら取り出した前記高調波成分の周波数の信号で第3のコ
イルを励磁し、第3のコイルと概略、対向配置されて、
第3のコイルで発生した磁束を検出する前記入力信号コ
イルの出力電圧は前記発振切替用スイッチング素子がオ
ンとなる電圧になり、前記強制停止回路が動作を停止し
て前記発振用スイッチング素子の発振動作を連続発振に
制御し、前記非接触給電装置に前記非接触受電装置が概
略、対向配置されて、前記非接触受電装置が給電を拒否
する場合、前記信号発生装置は、前記高調波成分の周波
数の信号を低減させて第3のコイルの励磁を抑制し、前
記入力信号コイルの出力電圧は前記発振切替用スイッチ
ング素子がオフとなる電圧になり、前記強制停止回路が
動作して前記発振用スイッチング素子の発振動作を間欠
発振に制御することを特徴とする請求項2乃至10いず
れか記載の非接触給電システム。 - 【請求項12】 前記非接触受電装置は、第3のコイル
とコンデンサとからなる共振回路の少なくとも一部を短
絡または開放する補助スイッチング素子を備え、前記非
接触給電装置に前記非接触受電装置が概略、対向配置さ
れて、前記非接触受電装置が給電を拒否する場合に、前
記2次側制御回路は、前記補助スイッチング素子を動作
させて、前記信号発生装置の共振回路が発生する信号の
周波数、振幅、波形のうち少なくとも1つを給電を必要
とする場合の周波数、振幅、波形に対して変化させて、
前記入力信号コイルは前記信号発生装置が発生した信号
を検出し、前記インバータ制御回路は前記入力信号コイ
ルが検出した信号に基づいて前記高周波インバータ回路
を制御して、前記非接触給電装置から前記非接触受電装
置への給電を低減させることを特徴とする請求項2乃至
11いずれか記載の非接触給電システム。 - 【請求項13】 前記非接触受電装置は、前記信号発生
装置以外の内部回路の少なくとも一部を短絡または開放
する補助スイッチング素子を備え、前記非接触給電装置
に前記非接触受電装置が概略、対向配置されて、前記非
接触受電装置が給電を拒否する場合に、前記2次側制御
回路は、前記補助スイッチング素子を動作させて、前記
信号発生装置の共振回路が発生する信号の周波数、振
幅、波形のうち少なくとも1つを、給電を必要とする場
合の周波数、振幅、波形に対して変化させて、前記入力
信号コイルは前記信号発生装置が発生した信号を検出
し、前記インバータ制御回路は前記入力信号コイルが検
出した信号に基づいて前記高周波インバータ回路を制御
して、前記非接触給電装置から前記非接触受電装置への
給電を低減させることを特徴とする請求項2乃至11い
ずれか記載の非接触給電システム。 - 【請求項14】 前記非接触受電装置は、第1のコイル
が発生する磁束の少なくとも一部が鎖交する補助コイル
と、前記補助コイルを短絡または開放する補助スイッチ
ング素子とを備え、前記非接触給電装置に前記非接触受
電装置が概略、対向配置されて、前記非接触受電装置が
給電を拒否する場合に、前記2次側制御回路は、前記補
助スイッチング素子を動作させて、前記信号発生装置の
共振回路が発生する信号の周波数、振幅のうち少なくと
も1つを給電を必要とする場合の周波数、振幅に対して
小さくすることを特徴とする請求項13記載の非接触給
電システム。 - 【請求項15】 前記信号発生装置は、第3のコイルと
コンデンサとを並列接続した共振回路からなり、前記並
列回路の両端間にダイオードと補助スイッチング素子と
の直列回路を備え、前記非接触給電装置に前記非接触受
電装置が概略、対向配置されて、前記非接触受電装置が
給電を拒否する場合は、前記2次側制御回路が前記補助
スイッチング素子をオンさせて、第3のコイルの励磁を
抑制することを特徴とする請求項12記載の非接触給電
システム。 - 【請求項16】 前記非接触受電装置は、第2のコイル
を短絡または開放する補助スイッチング素子を備え、前
記非接触給電装置に前記非接触受電装置が概略、対向配
置されて、前記非接触受電装置が給電を拒否する場合
は、前記2次側制御回路は、前記補助スイッチング素子
を動作させて、前記信号発生装置の共振回路が発生する
信号の周波数、振幅のうち少なくとも1つを、給電を必
要とする場合の周波数、振幅に対して小さくすることを
特徴とする請求項13記載の非接触給電システム。 - 【請求項17】 前記補助スイッチング素子は一方向に
導通する素子であることを特徴とする請求項12乃至1
6いずれか記載の非接触給電システム。 - 【請求項18】 前記補助スイッチング素子に直列接続
したコンデンサを備えることを特徴とする請求項12乃
至17いずれか記載の非接触給電システム。 - 【請求項19】 前記補助スイッチング素子に並列接続
したコンデンサを備えることを特徴とする請求項12乃
至17いずれか記載の非接触給電システム。 - 【請求項20】 第2のコイルと第3のコイルとの磁気
結合は疎結合であることを特徴とする請求項1乃至19
いずれか記載の非接触給電システム。 - 【請求項21】 前記入力信号コイルの出力部に、前記
高調波成分の周波数と同じ周波数帯域を検出するフィル
タを備えたことを特徴とする請求項1乃至20いずれか
記載の非接触給電システム。 - 【請求項22】 前記高周波インバータ回路は、第1の
コイルの両端間に正弦波状の交番電圧を印加することを
特徴とする請求項1乃至21いずれか記載の非接触給電
システム。 - 【請求項23】 前記高周波インバータ回路は、発振用
スイッチング素子と、前記発振用スイッチング素子また
は第1のコイルに並列接続した共振コンデンサとを備え
た一石の電圧共振インバータであることを特徴とする請
求項1乃至22いずれか記載の非接触給電システム。 - 【請求項24】 前記入力信号コイルを構成する差動接
続した第4、第5のコイルと第1のコイルとの磁気結合
は疎結合であり、第4のコイルと第5のコイルとのうち
いずれか一方と第3のコイルとの磁気結合度は、第4の
コイルと第5のコイルとのうちいずれか他方と第3のコ
イルとの磁気結合度より大きいことを特徴とする請求項
7乃至23いずれか記載の非接触給電システム。 - 【請求項25】 第4,第5のコイルは第1のコイルに
対し対称な位置に配置され、第3のコイルは、第4のコ
イルと第5のコイルとのうちいずれか一方に対向して配
置されることを特徴とする請求項24記載の非接触給電
システム。 - 【請求項26】 非接触給電装置から非接触受電装置へ
の給電が行われているとき、第2のコイルの両端電圧、
コイル電流は歪んだ波形となり、前記信号発生装置は、
第2のコイルの両端電圧、コイル電流に含まれる高調波
成分を発生源とした信号を発生することを特徴とする請
求項1記載の非接触給電システム。 - 【請求項27】 前記入力信号コイルを構成する差動接
続した第4、第5のコイルと第1のコイルとの磁気結合
は疎結合であり、第4のコイルと第5のコイルとのうち
いずれか一方と第2のコイルとの磁気結合度は、第4の
コイルと第5のコイルとのうちいずれか他方と第2のコ
イルとの磁気結合度より大きいことを特徴とする請求項
26記載の非接触給電システム。 - 【請求項28】 前記信号発生装置は、前記高調波成分
の周波数の共振周波数を有する第3のコイルとコンデン
サとの共振回路による信号発生手段と、第2のコイルの
両端電圧、コイル電流に含まれる高調波成分を発生源と
した信号を発生する信号発生手段とを備えることを特徴
とする請求項1乃至27いずれか記載の非接触給電シス
テム。 - 【請求項29】 前記信号発生装置は、第3のコイルに
直列接続したインダクタを備えることを特徴とする請求
項1乃至25、28いずれか記載の非接触給電システ
ム。
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