JP2000245077A - 非接触電力伝達装置 - Google Patents

非接触電力伝達装置

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JP2000245077A
JP2000245077A JP11045422A JP4542299A JP2000245077A JP 2000245077 A JP2000245077 A JP 2000245077A JP 11045422 A JP11045422 A JP 11045422A JP 4542299 A JP4542299 A JP 4542299A JP 2000245077 A JP2000245077 A JP 2000245077A
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coil
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電力の伝達効率を最適にする。 【解決手段】 高周波電源11からの高周波電圧が両端
に印加される1次コイルL1およびこの1次コイルL1
に印加される高周波電圧に応じて起電力を誘導して誘導
電圧を得る2次コイルL2を有し、1次コイルL1側お
よび2次コイルL2側が互いに所定のギャップ長だけ非
接触状態で離間するとともに分離着脱式に構成されて成
るトランス12と、2次コイルL2と並列接続されるコ
ンデンサC1と、2次コイルL2に誘導される起電力を
直流電力に整流して2次電池Bに伝達する半波整流用の
ダイオードD1とにより非接触電力伝達装置を構成し
て、高周波電圧および誘導電圧の極性反転の時点と、コ
ンデンサC1に生じる振動電圧の値が極値となる時点と
が一致するように、コンデンサC1の容量値を設定すれ
ば、2次電池Bへの電力の伝達効率を最適にすることが
できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、分離着脱式の1次
コイルおよび2次コイルを有するトランスと、このトラ
ンスの2次コイルに誘導される起電力を直流電力に整流
して次段に伝達する整流回路とにより構成される非接触
電力伝達装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の非接触電力伝達装置に
は、2次コイルにコンデンサを並列接続して、このコン
デンサと2次コイルとに共振が起こるように、1次コイ
ル側の発振周波数を決める方法が種々知られている。こ
れは、ラジオ受信機において、所望のチャンネルに合わ
せるべく、可変容量のコンデンサを調整して、その容量
値とアンテナを兼ねるラジオ受信機内のコイルのインダ
クタンス値とで決まる共振周波数を放送搬送波の周波数
と一致させるいわゆる同調をとるのと似ている。電気工
学的には、正弦波電圧や電流を扱う場合、その交流周波
数をfとすれば、インダクタンスLによる誘導リアクタ
ンス2πfLと、容量Cによる容量リアクタンス1/
(2πfC)とのベクトル合成分が打ち消しあって、イ
ンピーダンスが最小、すなわち抵抗分のみになることを
示している。
【0003】ここで、例えば、特願平4−307706
号公報には、給電側コイルとこれに並列接続された共振
コンデンサからなる給電側の発振回路と、受電側コイル
とこれに並列接続された共振コンデンサからなる受電側
の共振回路とを有し、給電側の電力を給電側のコイルか
ら受電側コイルへ電磁誘導により非接触で供給する電力
供給装置において、給電側コイルと受電側コイルの両方
の磁束の影響を受けて発生する誘導起電力を検出する検
出コイルと、この検出コイルが検出した誘導起電力の周
波数に応じて、給電側コイルに供給される電力の交流周
波数を変化させて給電側の発振周波数を受電側の共振周
波数に同調させる制御手段とを備えたものが開示されて
いる。
【0004】また、特願平1−235399号公報に
は、送信側コイルと間隙を設けて対向する受信側コイル
に電磁誘導により無線で電力を送る時、受信側コイルに
共振回路を形成させ、共振周波数に近い周波数で電力を
送る方法、および送信側コイルと間隙を設けて対向する
受信側コイルに電磁誘導により無線で電力を送る時、送
信側コイルに共振回路を形成させ、受信側コイルにもそ
れぞれの共振周波数が近くなるように設定し、共振周波
数に近い周波数で電力を送る方法が記載されている。
【0005】このように電磁誘導を利用して非接触で給
電を行う場合、上記いづれの公報も電力を2次側に効率
よく伝達するのが狙いであり、従来からあるラジオ受信
機の同調の考え方を適用したものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記同
調の考え方を適用する方法では、電力の伝達効率が必ず
しも最適にならないことが実験やシミュレーションなど
で判明した。つまり、同調の考え方を適用して求めたコ
ンデンサの容量値が回路構成などによって電力の伝達効
率が最適となる容量値とならないものが存在していた。
さらに、電力の伝達効率が最適となる容量値は回路構成
や動作条件によって異なる値をとることが分かった。
【0007】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
であり、電力の伝達効率を最適にし得る非接触電力伝達
装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の請求項1記載の非接触電力伝達装置は、高周波電源か
らの高周波電圧が両端に印加される1次コイルおよびこ
の1次コイルに印加される高周波電圧に応じて起電力を
誘導して誘導電圧を得る2次コイルを有し、前記1次コ
イルおよび2次コイルが分離着脱式に構成されて成るト
ランスと、前記2次コイルと並列接続されるコンデンサ
と、前記2次コイルに誘導される起電力を直流電力に整
流して次段に伝達する整流回路とを備え、前記コンデン
サの容量値は、前記高周波電圧および誘導電圧の極性反
転の時点と、当該コンデンサに生じる振動電圧の値が極
値となる時点とが一致するように設定されるものであ
る。
【0009】この構成では、高周波電圧および誘導電圧
の極性反転の時点と、コンデンサに生じる振動電圧の値
が極値となる時点とが一致するように、コンデンサの容
量値が設定されるので、次段に流れる電流の平均レベル
が最大になる。これにより、次段への電力の伝達効率を
最適にすることが可能になる。
【0010】なお、前記コンデンサに生じる振動電圧が
所定時間間隔毎に複数回現れる場合には、前記コンデン
サの容量値は、前記高周波電圧および誘導電圧の極性反
転の時点と、前記複数回のうち初回の振動電圧の値が極
値となる時点とが一致するように設定される構成でもよ
い(請求項2)。この構成によれば、次段への電力の伝
達効率を最適にすることが可能になる。
【0011】また、前記次段には平滑用コンデンサを有
する定電圧負荷が接続される構成でもよい(請求項
3)。この構成によれば、定電圧負荷に対する電流の平
均レベルを最大にすることが可能となる。
【0012】また、前記整流回路は半波整流回路であっ
てもよい(請求項4)。この構成でも、次段への電力の
伝達効率を最適にすることが可能になる。
【0013】また、前記半波整流回路の一方の出力端子
と前記次段との間に介在するチョークコイルを備える構
成でもよい(請求項5)。この構成でも、次段への電力
の伝達効率を最適にすることが可能になる。
【0014】また、前記2次コイルにはセンタタップが
設けられ、前記整流回路は、当該整流回路の出力端子と
前記センタタップとの間に接続される前記次段に前記整
流後の直流電力を伝達する構成でもよい(請求項6)。
この構成でも、次段への電力の伝達効率を最適にするこ
とが可能になる。
【0015】また、前記整流回路の出力端子と前記次段
との間に介在するチョークコイルを備える構成でもよい
(請求項7)。この構成でも、次段への電力の伝達効率
を最適にすることが可能になる。
【0016】また、前記整流回路はブリッジ整流回路で
あってもよい(請求項8)。この構成でも、次段への電
力の伝達効率を最適にすることが可能になる。
【0017】また、前記ブリッジ整流回路の一方の出力
端子と前記次段との間に介在するチョークコイルを備え
る構成でもよい(請求項9)。この構成でも、次段への
電力の伝達効率を最適にすることが可能になる。
【0018】また、前記高周波電圧の電圧波形が方形波
状であっても(請求項10)、次段への電力の伝達効率
を最適にすることが可能になる。
【0019】また、前記高周波電源は、複数のスイッチ
ング素子により構成されるインバータ回路を有し、前記
高周波電圧の立ち上がりおよび立ち下がり部で部分共振
によるソフトスイッチングを行って、台形波状の高周波
電圧を前記1次コイルの両端に印加する構成でもよい
(請求項11)。この構成でも、次段への電力の伝達効
率を最適にすることが可能になる。
【0020】また、前記高周波電圧の電圧波形は正弦波
状であっても(請求項12)、次段への電力の伝達効率
を最適にすることが可能になる。
【0021】さらに、前記1次コイルと並列接続される
電圧共振用のコンデンサを備える構成でもよい(請求項
13)。この構成でも、次段への電力の伝達効率を最適
にすることが可能になる。
【0022】
【発明の実施の形態】図1は本発明の非接触電力伝達装
置に係る実施形態の基本回路図で、この図に示す非接触
電力伝達装置は、高周波電源11からの高周波電圧E1S
が両端に印加される1次コイルL1およびこの1次コイ
ルL1に印加される高周波電圧E1Sに応じて起電力を誘
導して誘導電圧を得る2次コイルL2を有し、1次コイ
ルL1側および2次コイルL2側が互いに所定のギャッ
プ長だけ非接触状態で離間するとともに分離着脱式に構
成されて成るいわゆる分離着脱式(非接触分離着脱式)
のトランス12と、2次コイルL2と並列接続されるコ
ンデンサC1と、2次コイルL2に誘導される起電力を
直流電力に整流して次段の2次電池Bに伝達する半波整
流用のダイオードD1とを備えている。
【0023】ただし、図1に示す例では、高周波電源1
1は、直流電源DCと並列接続される直列接続のコンデ
ンサC11,C12と、これらコンデンサC11,C1
2と並列接続される直列接続のスイッチング素子S1
1,S12とにより構成されており、コンデンサC1
1,C12の接続点とスイッチング素子S11,S12
の接続点との間に上記1次コイルL1が接続されてい
る。なお、スイッチング素子S11,S12は、トラン
ジスタでもFETでもよく、図略の制御回路によって周
期T0ごとに交互にオン/オフされる(後述の図10参
照)。また、高周波電源は、ハーフブリッジ回路に限ら
ず、例えばフルブリッジ回路でも同様である。
【0024】次に、上記構成の非接触電力伝達装置にお
けるコンデンサC1の容量値の設定について図面をさら
に参照しながら詳述する。
【0025】図2は図1に示す非接触電力伝達装置から
コンデンサC1を外した場合の回路図、図3は図2の2
次側換算の等価回路図、図4は図2および図3に示す各
部の信号波形図である。ただし、図4に示すE2S、V
L02およびIdは、図3に示す同符号の信号と対応して
いる。
【0026】図2に示す回路では、高周波電源11から
1次コイルL1に方形波の高周波電圧E1Sが印加し、こ
れに応じて2次コイルL2に起電力が誘導され、この起
電力がダイオードD1で半波整流されて、充電電流が2
次電池Bに流れる構成になっている。
【0027】一方、この構成の図3に示す等価回路で
は、電源の電圧E2Sの振幅E2 は次の(数1)で表さ
れ、2次側から見た漏れインダクタンスに相当するイン
ダクタンスL02は次の(数2)で表される。
【0028】
【数1】
【0029】
【数2】
【0030】ただし、E1 は高周波電圧E1Sの振幅を示
す。また、1次コイルL1および2次コイルL2の各符
号は自己インダクタンスを示し、Mは1次コイルL1お
よび2次コイルL2の相互インダクタンスを示す。
【0031】図3に示す電圧E2Sの振幅E2 が2次電池
Bの電圧Edより高い場合、図4に示すように、2次電
池Bに充電電流Idが流れる。ただし、図4のIaは充
電電流の平均レベルを示す。
【0032】ここで、図1に示すように、2次コイルL
2にコンデンサC1を並列接続すると、このコンデンサ
C1の容量値に応じて充電電流Idの平均レベルIaが
図5に示すように変化する。ただし、図5では、縦軸上
のIaはコンデンサC1が接続されていない場合のレベ
ルを示し、C1mは平均レベルIaが最大となる場合の
コンデンサC1の容量値を示す。すなわち、充電電流I
dの平均レベルIaを最大にし得るコンデンサC1の最
適値C1mが存在するのである。
【0033】図6は図1の2次側換算の等価回路図、図
7〜9はそれぞれコンデンサC1の容量値が最適値C1
mよりも小さい場合、等しい場合および大きい場合の各
部の波形図である。これらの図から、コンデンサC1の
容量を変えると、充電電流Idの波形が変化して、その
平均レベルIaが変化するのが分かる。そして、コンデ
ンサC1の容量値が最適値C1mである場合、特徴的な
波形条件が成り立つことを見い出した。
【0034】図10はコンデンサC1の容量値が最適値
C1mと等しい場合の各部の詳細な波形図で、この図を
用いて、まず図1の回路動作について説明すると、定常
状態において、電圧E1S,E2Sがともに正である期間T
2に入ると、ダイオードD1が導通して、それまでコン
デンサC1に流れていた電流IC1が充電電流Idとして
2次電池Bに転流し、充電電流Idが徐々に増大する。
【0035】この後、電圧E1S,E2Sがともに負となっ
て期間T3に入ると、充電電流Idが徐々に減少してゼ
ロになり、ダイオードD1が遮断状態になる。
【0036】ダイオードD1が遮断状態になると期間T
4に入り、2次電池Bに流れていた電流がコンデンサC
1に転流し、図6に示す電流IC1(=IL02)が、電圧
2Sの電源、インダクタンスL02およびコンデンサC
1の直列共振回路に振動電流として流れ、これに伴って
コンデンサC1の電圧VC1も振動する。この後、電流I
C1が増加に転じてほぼゼロになると期間T4が終了す
る。
【0037】期間T4が終了すると、電圧E1S,E2S
ともに正となって期間T1に入り、直列共振回路の電流
C1がさらに増大して、コンデンサC1の電圧VC1もさ
らに上昇する。振動電流としての電流IC1の増大はコン
デンサC1の電圧VC1が2次電池Bの電圧Edと等しく
なるまで続く。そして、電圧VC1が電圧Edと等しくな
ると、ダイオードD1が導通する上述の期間T2に戻
る。
【0038】ここで、コンデンサC1の容量値が最適値
C1mと等しい場合の上記回路動作において、期間T4
の終了時点に着目すると、高周波電圧E1Sおよび誘導電
圧の極性反転の時点と、コンデンサC1に生じる振動電
圧VC1の値が極値となる時点とが一致している。より詳
しく言うと、電圧E1S,E2Sの極性が負から正に反転す
る時点と、コンデンサC1の振動電圧VC1が極小値にな
る時点とが一致しているのである。つまり、1次側高周
波電圧および2次側誘導電圧の極性が負から正に反転す
る時点と、2次側換算された電圧E2Sの電源、2次側換
算の漏れインダクタンスL02およびコンデンサC1に
より構成される直列共振回路によって生じるコンデンサ
C1の振動電圧が極小値に達する時点とが一致する波形
的特徴になっているのである。
【0039】そこで、高周波電圧および誘導電圧の極性
反転の時点と、コンデンサC1に生じる振動電圧の値が
極値となる時点とが一致するように、コンデンサC1の
容量値を設定すると、コンデンサC1の容量値を最適値
C1mと等しくすることが可能となり、この結果、充電
電流Idの平均レベルIaを最大にすることが可能とな
る。また、振動電圧VC1が極値になる時、電流IC1がほ
ぼゼロとなる。
【0040】なお、図10に示す例とは異なり、例えば
図7に示すように、コンデンサC1に生じる振動電圧が
所定時間間隔毎に複数回現れる場合には、高周波電圧お
よび誘導電圧の極性反転の時点と、2回目以降の振動電
圧の値が極値となる時点とを一致させると、充電電流が
小さくなるので、高周波電圧および誘導電圧の極性反転
の時点と、上記複数回のうち初回の振動電圧の値が極値
となる時点(振動開始からの位相角が90度になる時
点)とが一致するように、コンデンサC1の容量値を設
定すれば、充電電流Idの平均レベルIaを最大にする
ことができる。
【0041】次に、実験結果の説明の前に、図11を用
いて分離着脱式のトランス12について詳述すると、こ
のトランス12は、C−Cコア形状のものであり、1次
コイルL1および2次コイルL2はそれぞれコア12
1,122の端部に2つに分割して巻回されている。ま
た、1次コイルL1および2次コイルL2は互いにギャ
ップ長gだけ離間している。この構造により、1次コイ
ルL1および2次コイルL2の各自己インダクタンス、
相互インダクタンスMおよび漏れインダクタンスL02
が決まり、このような構造のトランス12に対して、次
の(表1)の条件で行った実験結果が図12に示すグラ
フである。
【0042】
【表1】
【0043】この図12から、最適値C1mに対応する
充電電流Idの平均レベルIaは、2次電池Bの電圧E
dが1.3V、4.0Vおよび6.4Vのいずれにおい
ても最大となり、また各電圧Edで値が異なっているの
が分かる。
【0044】ここで、同調の考え方を適用する従来の方
法では、次の(数3)の同調条件を変形して得られる
(数4)から、コンデンサC1に対する容量値が求めら
れる。
【0045】
【数3】
【0046】
【数4】
【0047】例えば、周波数(駆動周波数)fを59k
Hzにすると、コンデンサC1に対する従来の容量値
は、2次コイルL2の自己インダクタンス19.6μH
を使用する場合には約0.37μFになり、漏れインダ
クタンスL02の値15.7μHを使用する場合には約
0.46μFとなり、そして1次コイルL1を取り去っ
た状態の2次コイルL2単独の自己インダクタンス1
5.9μHを使用する場合には約0.46μFとなる。
これら従来の容量値は図12に示す最適値C1mとかな
り相違しているのが確認できるとともに、このように駆
動周波数およびインダクタンスにより求められる従来の
容量値では、図12に示すように、2次電池Bの電圧E
dにも大きく依存する実際の最適な容量値を求めること
ができないことが確認できる。このように相違する理由
については、一般に共振や同調を考える時には交流の正
弦波がそのまま使える線形回路であったことに対して、
この場合は整流回路が半波整流であることと、負荷が2
次電池であり非線形回路となっていることとによるのか
もしれない。この半波整流と2次電池負荷とを用いた場
合の内容は、1998年2月に米国アナハイムにてIE
EE主催で開催された国際学会APEC’98(Applie
d Power Electronics Conference and Exposition) se
ssion 3 3.7, Volume 1, pp. 136-141で発表されたもの
である。
【0048】当初、充電電流Idの平均レベルIaを最
大にし得る条件は、出力の整流回路が半波整流回路で、
次段が2次電池Bである場合に限った性質と考えていた
のであるが、詳細な検討の結果、他の整流方式や負荷条
件においても同様な特徴を持つことが分かった。
【0049】図13は本発明の非接触電力伝達装置に係
る実施形態を示す回路図、図14は図13の2次側換算
の等価回路図で、これらの図を用いて以下に本実施形態
の説明を行う。
【0050】図13に示す非接触電力伝達装置は、トラ
ンス12、コンデンサC1およびダイオードD1を図1
に示す非接触電力伝達装置と同様に備えているほか、コ
ンデンサC1の一端とアノードが接続されるダイオード
D1のカソードとカソードが接続されるとともにコンデ
ンサC1の他端とアノードが接続されるダイオードD
2、およびダイオードD1のカソードと2次電池Bとの
間に介在するチョークコイルLCHを備えている。
【0051】ただし、上記構成の非接触電力伝達装置で
は、図11に示す構造のトランス12は、次の(表2)
に示す条件を満足するように設定される。
【0052】
【表2】
【0053】図15は(表2)の条件下における充電電
流Idの平均レベルIaに対するコンデンサC1の容量
の特性図、図16はコンデンサC1の容量が図15に示
す最適値C1mである場合の各部の信号波形図である。
ただし、図16に示すE2S、VC1、EL 、IL02、IC1
およびIdは、図14に示す同符号の信号と対応してい
る。また、図16におけるID1およびID2はそれぞれダ
イオードD1,D2を流れる電流波形を示す。
【0054】本非接触電力伝達装置は、出力側の整流回
路にチョークコイルLCHをさらに用いて2次電池Bに対
する充電電流Idの平滑を行ういわゆるチョークインプ
ット整流の回路構成になっている。このような回路構成
の本非接触電力伝達装置を上記(表2)の条件で動作さ
せて、コンデンサC1の容量を変えると、図15に示す
グラフが得られる。このグラフから、本実施形態の回路
構成においても、充電電流Idの平均レベルIaを最大
にし得る最適値C1mが存在するのが分かる。この最適
値C1mにコンデンサC1の容量を設定した場合の図1
6に示す本回路内の各波形を観察すると、高周波電圧お
よび誘導電圧の極性反転の時点と、コンデンサC1に生
じる振動電圧の値が極値となる時点とが一致している。
さらに詳述すると、高周波電圧E1Sの極性および2次側
換算された電圧E2Sの極性が負から正に反転する時点
と、2次電池Bの負極性端子から計測したコンデンサC
1の電圧VC1が極小値となる時点とが一致しているとと
もに(図16の期間T6の終了時点を参照)、高周波電
圧E1Sの極性および2次側換算された電圧E2Sの極性が
正から負に反転する時点と、2次電池Bの負極性端子か
ら計測したコンデンサC1の電圧VC1が極大値となる時
点とが一致している(図16の期間T3の終了時点を参
照)。また、これら一致するいずれの時点でも、コンデ
ンサC1を流れる電流IC1がほぼゼロとなっている。
【0055】以上、高周波電圧および誘導電圧の極性反
転の時点と、コンデンサC1に生じる振動電圧の値が極
値となる時点とが一致するように、コンデンサC1の容
量値を設定すれば、高周波電源11から2次電池Bへの
電力の伝達効率を最適にすることが可能になる。
【0056】図17は本発明の非接触電力伝達装置に係
る別の実施形態を示す回路図、図18は図17の2次側
換算の等価回路図、図19は図17に示すトランスの概
略構造図で、これらの図を用いて以下に本実施形態の説
明を行う。
【0057】図17に示す非接触電力伝達装置は、図1
に示す非接触電力伝達装置との相違点として、2次コイ
ルL2の中点にセンタタップ320が設けられるほかは
トランス12と同様のトランス32と、コンデンサC1
の一端とアノードが接続されるダイオードD1のカソー
ドとカソードが接続されるとともにコンデンサC1の他
端とアノードが接続されるダイオードD2とを備え、ダ
イオードにより成る整流回路がこの出力端子(カソー
ド)とセンタタップ320との間に接続される2次電池
Bに整流後の直流電力を伝達する構成になっている。
【0058】ただし、上記構成の非接触電力伝達装置で
は、図19に示す構造のトランス32は、次の(表3)
に示す条件を満足するように設定される。
【0059】
【表3】
【0060】図20は(表3)の条件下における充電電
流Idの平均レベルIaに対するコンデンサC1の容量
の特性図、図21はコンデンサC1の容量が図20に示
す最適値C1mである場合の各部の信号波形図である。
ただし、図21に示すE3S、E4S、VC3、VC4
L03、IL04、IC1およびIdは、図18に示す同符号
の信号と対応している。また、ID1およびID2はそれぞ
れダイオードD1,D2を流れる電流波形を示す。
【0061】本非接触電力伝達装置はいわゆるセンタタ
ップ整流の回路構成になっており、この非接触電力伝達
装置を上記(表3)の条件で動作させて、コンデンサC
1の容量を変えると、図20に示すグラフが得られる。
このグラフから、本実施形態の回路構成においても、充
電電流Idの平均レベルIaを最大にし得る最適値C1
mが存在するのが分かる。この最適値C1mにコンデン
サC1の容量を設定した場合の図21に示す本回路内の
各波形を観察すると、高周波電圧および誘導電圧の極性
反転の時点と、コンデンサC1に生じる振動電圧の値が
極値となる時点とが一致している。さらに詳述すると、
高周波電圧E1Sの極性および2次側換算された電圧E3S
の極性が負から正に反転する時点と、センタタップ32
0から計測したコンデンサC1の一方の端子電圧VC3
極小値となる時点とが一致しているとともに(図21の
期間T4の終了時点を参照)、高周波電圧E1Sの極性お
よび2次側換算された電圧E4Sの極性が正から負に反転
する時点と、センタタップ320から計測したコンデン
サC1の他方の端子電圧VC4が極小値となる時点とが一
致している(図21の期間T2の終了時点を参照)。ま
た、これら一致するいずれの時点でも、コンデンサC1
を流れる電流IC1がほぼゼロとなっている。
【0062】以上、高周波電圧および誘導電圧の極性反
転の時点と、コンデンサC1に生じる振動電圧の値が極
値となる時点とが一致するように、コンデンサC1の容
量値を設定すれば、高周波電源11から2次電池Bへの
電力の伝達効率を最適にすることが可能になる。
【0063】図22は本発明の非接触電力伝達装置に係
る別の実施形態を示す回路図、図23は図22の2次側
換算の等価回路図で、これらの図を用いて以下に本実施
形態の説明を行う。
【0064】図22に示す非接触電力伝達装置は、整流
回路の出力端子(カソード)と2次電池Bとの間に介在
するチョークコイルLCHをさらに備えるほかは図17に
占めす非接触電力伝達装置と同様に構成されている。
【0065】ただし、上記構成の非接触電力伝達装置で
は、トランス32は、次の(表4)に示す条件を満足す
るように設定される。
【0066】
【表4】
【0067】図24は(表4)の条件下における充電電
流Idの平均レベルIaに対するコンデンサC1の容量
の特性図、図25はコンデンサC1の容量が図24に示
す最適値C1mである場合の各部の信号波形図である。
ただし、図25に示すE3S、E4S、VC1、EL
L03、IL04、IC1、ID1、ID2およびIdは、図23
に示す同符号の信号と対応している。
【0068】本非接触電力伝達装置は、出力側の整流回
路にチョークコイルLCHを用いて2次電池Bに対する充
電電流Idの平滑を行ういわゆるチョークインプットセ
ンタタップ整流の回路構成になっており、この非接触電
力伝達装置を(表4)の条件で動作させて、コンデンサ
C1の容量を変えると、図24に示すグラフが得られ
る。このグラフから、本実施形態の回路構成において
も、充電電流Idの平均レベルIaを最大にし得る最適
値C1mが存在するのが分かる。この最適値C1mにコ
ンデンサC1の容量を設定した場合の図25に示す本回
路内の各波形を観察すると、高周波電圧および誘導電圧
の極性反転の時点と、コンデンサC1に生じる振動電圧
の値が極値となる時点とが一致している。さらに詳述す
ると、高周波電圧E1Sの極性および2次側換算された電
圧E3S,E4Sの極性が負から正に反転する時点と、コン
デンサC1の両端電圧VC1が極小値となる時点とが一致
しているとともに(図25の期間T6の終了時点を参
照)、高周波電圧E1Sの極性および2次側換算された電
圧E3S,E4Sの極性が正から負に反転する時点と、コン
デンサC1の両端電圧VC1が極大値となる時点とが一致
している(図25の期間T3の終了時点を参照)。ま
た、これら一致するいずれの時点でも、コンデンサC1
を流れる電流IC1がほぼゼロとなっている。
【0069】以上、高周波電圧および誘導電圧の極性反
転の時点と、コンデンサC1に生じる振動電圧の値が極
値となる時点とが一致するように、コンデンサC1の容
量値を設定すれば、高周波電源11から2次電池Bへの
電力の伝達効率を最適にすることが可能になる。
【0070】図26は本発明の非接触電力伝達装置に係
る別の実施形態を示す回路図、図27は図26の2次側
換算の等価回路図で、これらの図を用いて以下に本実施
形態の説明を行う。
【0071】図26に示す非接触電力伝達装置は、トラ
ンス12およびコンデンサC1を図1に示す非接触電力
伝達装置と同様に備えているほか、図1に示す非接触電
力伝達装置との相違点として、コンデンサC1の両端と
それぞれ両入力端子が接続されるブリッジ整流回路DB
およびこのブリッジ整流回路DBの正極性出力端子と一
端が接続されるチョークコイルLCHを備え、2次電池B
がチョークコイルLCHの他端とブリッジ整流回路DBの
負極性出力端子との間に接続される構成になっている。
【0072】ただし、上記構成の非接触電力伝達装置で
は、トランス12は、次の(表5)に示す条件を満足す
るように設定される。
【0073】
【表5】
【0074】図28は(表5)の条件下における充電電
流Idの平均レベルIaに対するコンデンサC1の容量
の特性図、図29はコンデンサC1の容量が図28に示
す最適値C1mである場合の各部の信号波形図である。
ただし、図29に示すE2S、VC1、EL 、IL02
C1、Id1、Id2、I1およびIdは、図27に示す同
符号の信号と対応している。
【0075】本非接触電力伝達装置は、出力側の整流回
路にチョークコイルLCHを用いて2次電池Bに対する充
電電流Idの平滑を行ういわゆるチョークインプットブ
リッジ整流の回路構成になっており、この非接触電力伝
達装置を(表5)の条件で動作させて、コンデンサC1
の容量を変えると、図28に示すグラフが得られる。こ
のグラフから、本実施形態の回路構成においても、充電
電流Idの平均レベルIaを最大にし得る最適値C1m
が存在するのが分かる。この最適値C1mにコンデンサ
C1の容量を設定した場合の図29に示す本回路内の各
波形を観察すると、高周波電圧および誘導電圧の極性反
転の時点と、コンデンサC1に生じる振動電圧の値が極
値となる時点とが一致している。さらに詳述すると、高
周波電圧E1Sの極性および2次側換算された電圧E2S
極性が負から正に反転する時点と、コンデンサC1の両
端電圧VC1が極小値となる時点とが一致しているととも
に(図29の期間T6の終了時点を参照)、高周波電圧
1Sの極性および2次側換算された電圧E2Sの極性が正
から負に反転する時点と、コンデンサC1の両端電圧V
C1が極大値となる時点とが一致している(図29の期間
T3の終了時点を参照)。また、これら一致するいずれ
の時点でも、コンデンサC1を流れる電流I C1がほぼゼ
ロとなっている。
【0076】以上、高周波電圧および誘導電圧の極性反
転の時点と、コンデンサC1に生じる振動電圧の値が極
値となる時点とが一致するように、コンデンサC1の容
量値を設定すれば、高周波電源11から2次電池Bへの
電力の伝達効率を最適にすることが可能になる。
【0077】なお、図26に示す実施形態では、チョー
クコイルLCHを備える構成になっているが、チョークコ
イルLCHを備えない構成でも、高周波電圧および誘導電
圧の極性反転の時点と、コンデンサC1に生じる振動電
圧の値が極値となる時点とが一致するように、コンデン
サC1の容量値を設定すれば、高周波電源11から2次
電池Bへの電力の伝達効率を最適にすることが可能にな
る。
【0078】また、上記各実施形態では、次段に2次電
池Bが接続される構成になっているが、次段に平滑用コ
ンデンサを有する定電圧負荷が接続される構成でも同様
の効果が得られるのが分かった。例えば、図30に示す
ように、図13と同様の回路構成のチョークコイルLCH
の出力側に大容量の平滑用コンデンサC2を設ける構成
でも、この構成における2次電池Bを図31に示すよう
に抵抗R1に代えてもあるいは図32に示すように、図
1における2次電池Bを並列接続の平滑コンデンサC2
および抵抗R1に代える構成でも、電力の伝達効率を最
適にすることが可能になるのが分かった。
【0079】また、上記各実施形態では、高周波電圧E
1sの電圧波形は方形波状になっているが、台形波状でも
同様の効果が得られるのが分かった。例えば、図33に
示すように、図30の回路構成に加えて、1次コイルL
1に並列接続されるコンデンサC13を設け、高周波電
圧の立ち上がりおよび立ち下がり部で部分共振によるソ
フトスイッチングを行って、図34に示すように、台形
波状の高周波電圧が1次コイルL1の両端に印加される
構成にしても、上記実施形態と同様の効果が得られる。
【0080】さらに、図35および図36に示すよう
に、高周波電圧E1sの電圧波形は正弦波状でも同様の効
果が得られるのが分かった。例えば、図37の概略構成
図に示すように、コンデンサC13およびスイッチング
素子S1を用いた電圧共振を利用して、1次コイルL1
の両端に図38に示すような正弦波状の高周波電圧E1s
が印加するようにしても、上記実施形態と同様の効果が
得られる。
【0081】以上のように、上記各実施形態では、高周
波電源から次段への電力の伝達効率を最適にすることが
可能になり、1次コイルL1側から有効電力を最大限に
取り出すことができるので、トランスを好適に小型化で
きるとともに、回路全体の力率の向上および回路の小型
化が可能になる。
【0082】
【発明の効果】以上のことから明らかなように、請求項
1記載の発明によれば、高周波電源からの高周波電圧が
両端に印加される1次コイルおよびこの1次コイルに印
加される高周波電圧に応じて起電力を誘導して誘導電圧
を得る2次コイルを有し、前記1次コイルおよび2次コ
イルが分離着脱式に構成されて成るトランスと、前記2
次コイルと並列接続されるコンデンサと、前記2次コイ
ルに誘導される起電力を直流電力に整流して次段に伝達
する整流回路とを備え、前記コンデンサの容量値は、前
記高周波電圧および誘導電圧の極性反転の時点と、当該
コンデンサに生じる振動電圧の値が極値となる時点とが
一致するように設定されるので、次段への電力の伝達効
率を最適にすることが可能になる。
【0083】請求項2記載の発明によれば、前記コンデ
ンサに生じる振動電圧が所定時間間隔毎に複数回現れる
場合には、前記コンデンサの容量値は、前記高周波電圧
および誘導電圧の極性反転の時点と、前記複数回のうち
初回の振動電圧の値が極値となる時点とが一致するよう
に設定されるので、次段への電力の伝達効率を最適にす
ることが可能になる。
【0084】請求項3記載の発明によれば、前記次段に
は平滑用コンデンサを有する定電圧負荷が接続されるの
で、定電圧負荷に対する電流の平均レベルを最大にする
ことが可能となる。
【0085】請求項4記載の発明によれば、前記整流回
路が半波整流回路であっても、次段への電力の伝達効率
を最適にすることが可能になる。
【0086】請求項5記載の発明によれば、前記半波整
流回路の一方の出力端子と前記次段との間に介在するチ
ョークコイルを備える構成であっても、次段への電力の
伝達効率を最適にすることが可能になる。
【0087】請求項6記載の発明によれば、前記2次コ
イルにはセンタタップが設けられ、前記整流回路は、当
該整流回路の出力端子と前記センタタップとの間に接続
される前記次段に前記整流後の直流電力を伝達する構成
であっても、次段への電力の伝達効率を最適にすること
が可能になる。
【0088】請求項7記載の発明によれば、前記整流回
路の出力端子と前記次段との間に介在するチョークコイ
ルを備える構成であっても、次段への電力の伝達効率を
最適にすることが可能になる。
【0089】請求項8記載の発明によれば、前記整流回
路はブリッジ整流回路であっても、次段への電力の伝達
効率を最適にすることが可能になる。
【0090】請求項9記載の発明によれば、前記ブリッ
ジ整流回路の一方の出力端子と前記次段との間に介在す
るチョークコイルを備える構成であっても、次段への電
力の伝達効率を最適にすることが可能になる。
【0091】請求項10記載の発明によれば、前記高周
波電圧の電圧波形が方形波状であっても、次段への電力
の伝達効率を最適にすることが可能になる。
【0092】請求項11記載の発明によれば、前記高周
波電源は、複数のスイッチング素子により構成されるイ
ンバータ回路を有し、前記高周波電圧の立ち上がりおよ
び立ち下がり部で部分共振によるソフトスイッチングを
行って、台形波状の高周波電圧を前記1次コイルの両端
に印加する構成であっても、次段への電力の伝達効率を
最適にすることが可能になる。
【0093】請求項12記載の発明によれば、前記高周
波電圧の電圧波形は正弦波状であっても、次段への電力
の伝達効率を最適にすることが可能になる。
【0094】請求項13記載の発明によれば、前記1次
コイルと並列接続される電圧共振用のコンデンサを備え
る構成であっても、次段への電力の伝達効率を最適にす
ることが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の非接触電力伝達装置に係る実施形態の
基本回路図である。
【図2】図1に示す非接触電力伝達装置からコンデンサ
C1を外した場合の回路図である。
【図3】図2の2次側換算の等価回路図である。
【図4】図2および図3に示す各部の信号波形図であ
る。
【図5】充電電流の平均レベルに対するコンデンサC1
の容量の特性を示す図である。
【図6】図1の2次側換算の等価回路図である。
【図7】コンデンサC1の容量値が最適値よりも小さい
場合の各部の波形図である。
【図8】コンデンサC1の容量値が最適値と等しい場合
の各部の波形図である。
【図9】コンデンサC1の容量値が最適値よりも大きい
場合の各部の波形図である。
【図10】コンデンサC1の容量値が最適値と等しい場
合の各部の詳細な波形図である。
【図11】図1に示すトランスの概略構造図である。
【図12】(表1)の条件下における充電電流の平均レ
ベルに対するコンデンサC1の容量の特性図である。
【図13】本発明の非接触電力伝達装置に係る実施形態
を示す回路図である。
【図14】図13の2次側換算の等価回路図である。
【図15】(表2)の条件下における充電電流の平均レ
ベルに対するコンデンサC1の容量の特性図である。
【図16】コンデンサC1の容量が図15に示す最適値
である場合の各部の信号波形図である。
【図17】本発明の非接触電力伝達装置に係る別の実施
形態を示す回路図である。
【図18】図17の2次側換算の等価回路図である。
【図19】図17に示すトランスの概略構造図である。
【図20】(表3)の条件下における充電電流の平均レ
ベルに対するコンデンサC1の容量の特性図である。
【図21】コンデンサC1の容量が図20に示す最適値
である場合の各部の信号波形図である。
【図22】本発明の非接触電力伝達装置に係る別の実施
形態を示す回路図である。
【図23】図22の2次側換算の等価回路図である。
【図24】(表4)の条件下における充電電流の平均レ
ベルに対するコンデンサC1の容量の特性図である。
【図25】コンデンサC1の容量が図24に示す最適値
である場合の各部の信号波形図である。
【図26】本発明の非接触電力伝達装置に係る別の実施
形態を示す回路図である。
【図27】図26の2次側換算の等価回路図である。
【図28】(表5)の条件下における充電電流の平均レ
ベルに対するコンデンサC1の容量の特性図である。
【図29】コンデンサC1の容量が図28に示す最適値
である場合の各部の信号波形図である。
【図30】次段に平滑用コンデンサを設けた回路構成例
を示す図である。
【図31】次段に平滑用コンデンサを設けた回路構成例
を示す図である。
【図32】次段に平滑用コンデンサを設けた回路構成例
を示す図である。
【図33】高周波電圧の電圧波形が方形波状である場合
の回路構成例を示す図である。
【図34】図33に示す1次コイルに印加する電圧波形
を示す図である。
【図35】高周波電圧の電圧波形が正弦波状である場合
の説明図である。
【図36】図35に示す1次コイルに印加する電圧波形
を示す図である。
【図37】高周波電圧の電圧波形が正弦波状である場合
の回路構成例を示す図である。
【図38】図37に示す1次コイルに印加する電圧波形
を示す図である。
【符号の説明】
L1 1次コイル L2 2次コイル 12,32 トランス C1 コンデンサ D1,D2 ダイオード B 2次電池 LCH チョークコイル DB ブリッジ整流回路 C2 平滑用コンデンサ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5H730 AS17 BB26 BB27 BB57 BB66 BB67 DD02 DD04 EE02 EE03 EE07 FG05 ZZ12 ZZ16

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 高周波電源からの高周波電圧が両端に印
    加される1次コイルおよびこの1次コイルに印加される
    高周波電圧に応じて起電力を誘導して誘導電圧を得る2
    次コイルを有し、前記1次コイルおよび2次コイルが分
    離着脱式に構成されて成るトランスと、 前記2次コイルと並列接続されるコンデンサと、 前記2次コイルに誘導される起電力を直流電力に整流し
    て次段に伝達する整流回路とを備え、 前記コンデンサの容量値は、前記高周波電圧および誘導
    電圧の極性反転の時点と、当該コンデンサに生じる振動
    電圧の値が極値となる時点とが一致するように設定され
    る非接触電力伝達装置。
  2. 【請求項2】 前記コンデンサに生じる振動電圧が所定
    時間間隔毎に複数回現れる場合には、前記コンデンサの
    容量値は、前記高周波電圧および誘導電圧の極性反転の
    時点と、前記複数回のうち初回の振動電圧の値が極値と
    なる時点とが一致するように設定される請求項1記載の
    非接触電力伝達装置。
  3. 【請求項3】 前記次段には平滑用コンデンサを有する
    定電圧負荷が接続される請求項1または2記載の非接触
    電力伝達装置。
  4. 【請求項4】 前記整流回路は半波整流回路である請求
    項3記載の非接触電力伝達装置。
  5. 【請求項5】 前記半波整流回路の一方の出力端子と前
    記次段との間に介在するチョークコイルを備える請求項
    4記載の非接触電力伝達装置。
  6. 【請求項6】 前記2次コイルにはセンタタップが設け
    られ、 前記整流回路は、当該整流回路の出力端子と前記センタ
    タップとの間に接続される前記次段に前記整流後の直流
    電力を伝達する請求項1〜3のいずれかに記載の非接触
    電力伝達装置。
  7. 【請求項7】 前記整流回路の出力端子と前記次段との
    間に介在するチョークコイルを備える請求項6記載の非
    接触電力伝達装置。
  8. 【請求項8】 前記整流回路はブリッジ整流回路である
    請求項1〜3のいずれかに記載の非接触電力伝達装置。
  9. 【請求項9】 前記ブリッジ整流回路の一方の出力端子
    と前記次段との間に介在するチョークコイルを備える請
    求項8記載の非接触電力伝達装置。
  10. 【請求項10】 前記高周波電圧の電圧波形は方形波状
    である請求項1または2記載の非接触電力伝達装置。
  11. 【請求項11】 前記高周波電源は、複数のスイッチン
    グ素子により構成されるインバータ回路を有し、前記高
    周波電圧の立ち上がりおよび立ち下がり部で部分共振に
    よるソフトスイッチングを行って、台形波状の高周波電
    圧を前記1次コイルの両端に印加する請求項10記載の
    非接触電力伝達装置。
  12. 【請求項12】 前記高周波電圧の電圧波形は正弦波状
    である請求項1〜3のいずれかに記載の非接触電力伝達
    装置。
  13. 【請求項13】 前記1次コイルと並列接続される電圧
    共振用のコンデンサを備える請求項12記載の非接触電
    力伝達装置。
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