JP2013251974A - 非接触給電装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】非接触給電における送電効率を向上させる非接触誘電装置を提供する。
【解決手段】少なくとも磁気的結合によって送電コイルと受電コイルとの間で、非接触で電力を供給する非接触給電装置において、複数のスイッチング素子15a〜15dを有し、電源からの電力を変換し送電コイルに供給するインバータ15と、インバータ15の出力電流を検出するインバータ出力電流検出手段と、出力電流に応じて、インバータ15の出力電圧の目標値のパルス幅を設定し、インバータ15を制御するインバータ制御手段とを備え、インバータ制御手段は、出力電流に含まれる基本波成分の電流の出力電流に対する割合を示す有効電流割合を所定の有効電流割合より高くするパルス幅を設定する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、非接触給電装置に関するものである。
インバータを備え、該インバータの駆動により生成した交流電流を給電線へ非接触で出力する給電装置において、給電線の電流値を検出する電流検出器と、電流検出器が検出した電流値及び給電線へ出力する目標電流値に基づきインバータが具備するスイッチング素子をオン/オフするパルス信号のパルス幅を制御する制御回路とを備え、インバータへ入力するゲート信号のパルス幅を120°にすることで、インバータより出力される電圧のうち第3高調波電圧を抑制するものが知られている(特許文献1)。
特開2002−272127号公報
しかしながら、第3高調波電圧を抑制したとしても、他の高調波が増加することで、非接触給電における送電効率が低くなるという問題があった。
本発明が解決しようとする課題は、非接触給電における送電効率を向上させる非接触誘電装置を提供することである。
本発明は、インバータの出力電流に含まれる基本波成分の電流の当該出力電流に対する割合を示す有効電流割合を所定の有効電流割合より高くするよう、インバータの出力電圧の目標値のパルス幅を設定することによって上記課題を解決する。
本発明は、インバータの出力電流のうち、送電に有効な基本波成分の電流の割合が増加するため、高調波成分による損失を下げることができ、その結果として送電効率を向上させることができる。
本発明の実施形態に係る非接触給電装置のブロック図を示す 図1の一次巻線及び二次巻線が対向した状態を示す平面図a)と、斜視図b)、c)である。 図1の一次巻線及び二次巻線が対向した状態を示す平面図a)と、斜視図b)、c)である。 図2a,2bに示すX軸方向およびZ軸方向に対する結合係数の変化の特性を示すグラフである。 図2a,2bに示す一次巻線と二次巻線との距離(L)に対する結合係数の特性を示すグラフである。 図1のインバータ制御部を説明するためのブロック図である。 図1の非接触給電装置における、周波数に対するインピーダンス特性を示すグラフである。 図1のインバータの出力電圧の特性を示すグラフである。 図7に示す出力電圧のうち、各次数成分の電圧を示すグラフである。 図1のインバータの出力電圧の特性を示すグラフである。 図1のインバータの出力電圧について、基本波に対する各次数成分の割合を示すグラフである。 図1のインバータの出力電流について、オフ期間に対する有効電流割合の特性を示すグラフである。 図1のインバータ制御部の制御手順を示すフローチャートである。 本例及び比較例の結合係数に対する負荷電力特性を示すグラフである。 本発明の他の実施形態に係る非接触給装置のブロック図である。 図14のインバータ制御部の制御手順を示すフローチャートである。 本発明の他の実施形態に係る非接触給装置のブロック図である。 本発明の他の実施形態に係る非接触給装置のブロック図である。 図17のインバータ制御部の制御手順を示すフローチャートである。 本発明の他の実施形態に係る非接触給装置のブロック図である。 図19のインバータ制御部の制御手順を示すフローチャートである。 本発明の他の実施形態に係る非接触給装置のブロック図である。 図19の非接触給装置のコントローラの制御手順を示すフローチャートである。 図22のステップ65の制御手順を示すフローチャートである。 本発明の他の実施形態に係る非接触給装置のブロック図である。 図24の非接触給装置のコントローラの制御手順を示すフローチャートである。 本発明の他の実施形態に係る非接触給装置のブロック図である。 図26の非接触給装置のコントローラの制御手順を示すフローチャートである。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
《第1実施形態》
発明の実施形態に係る非接触給電装置の一例として、電気自動車等の車両用電池及び電力負荷と共に用いられる非接触給電装置を説明する。
図1は、非接触給電装置のブロック図を示している。本実施の形態に係る非接触給電装置は、高周波交流電源部10と、高周波交流電源回路10から出力された電力の非接触給電を行う非接触給電部20と、非接触給電部20により電力が供給される負荷部30と、高周波交流電源部10を制御するコントローラ100を備えている。
高周波交流電源部10は、(商用周波数の)三相交流電源11と、三相交流電源11に接続され、三相交流を直流に整流する整流器12と、DC/DCコンバータ(DC/DC CONV)13と、平滑コンデンサ14と、インバータ15とを備えている。整流器12は、三相交流を整流して直流にする回路であり、ダイオード12aとダイオード12b、ダイオード12cとダイオード12d、及び、ダイオード12eとダイオード12fを三並列に接続し、それぞれの中間接続点に三相交流電源11の出力を接続する。
DC/DCコンバータ13は、直流電圧のレベルを調整するための昇圧チョッパ回路で構成されており、トランジスタ13aと、ダイオード13b、13cと、コイル13dとを有している。トランジスタ13a及びダイオード13bは互いに逆並列に接続されている。そして、トランジスタ13a及びダイオード13bの並列回路の一端は、整流器12に接続され、他端はダイオード13cのカソード及びコイル13dに接続されている。ダイオード13cは、高周波交流電源部10の一対の電源ラインの間に接続され、アノードが低電位側の電源ラインに、カソードが高電位側の電源ラインに接続されている。また、コイル13dは高電位側の電源ラインに接続されている。そして、トランジスタ13aがコンバータ制御部40の制御信号に基づき、オン状態及びオフ状態を切り替えることで、DC/DCコンバータ13は直流電圧を調整する。
インバータ15は、MOSFETのパワートランジスタ等にダイオードを逆並列に接続するスイッチング素子15aと同様のスイッチング素子15bとの直列回路及び同様のスイッチング素子15cとスイッチング素子15dとの直列回路を並列に接続し、平滑コンデンサ14を介して、DC/DCコンバータ13に接続されている。そして、スイッチング素子15aとスイッチング素子15bとの中間接続点及びスイッチング素子15cとスイッチング素子15dとの中間接続点が、それぞれ非接触給電部20の一次側である送電回路部21に接続される。電圧型インバータ15は、非接触給電部20に数k〜100kHz程度の交流電力を供給する。
非接触給電部20は、トランスの入力側である送電回路部21と、トランスの出力側である受電回路部22を有する。送電回路部21は、一次巻線201と、一次巻線201に並列に接続されるコンデンサ(C1p)202とを有し、受電回路部22は、二次巻線203と、二次巻線203に並列に接続されるコンデンサ(Cp2)204とを有する。そして、二次巻線203及び二次巻線204は空間を空けて配置されるトランスであって、これらの巻線間で、非接触で磁気的な結合により、電力が供給される。
負荷部30は、非接触給電部20より供給される高周波の交流電力を直流に整流する整流器31と、整流器31に接続される負荷32とを有する。整流器31は、ダイオード31aとダイオード31b、及び、ダイオード31cとダイオード31dを並列に接続し、それぞれの中間接続点に受電回路部22の出力を接続する。そして、整流器31の出力を負荷32に接続する。
コントローラ100は、非接触給電装置の全体を制御する制御部であり、コンバータ制御部40とインバータ制御部50を有している。コンバータ制御部40は、DC/DCコンバータ13のスイッチング素子13aのオン状態及びオフ状態を切り替えることで、DC/DCコンバータ13を制御する。インバータ制御部50は、インバータ15に含まれるスイッチング素子15a〜15dのオン状態及びオフ状態を切り替えることで、インバータ15を制御する。
次に、図2a、図2b、図3及び図4を用いて、図1に示す非接触給電装置を車両と駐車場に備える場合、一次巻線201と二次巻線203の結合係数(κ)について、説明する。
本例は、二次巻線203を含む受電回路部22及び負荷部32を例えば車両に備え、一次巻線201を含む送電回路部21及び高周波交流電源10を地上側として例えば駐車場に備える。電気自動車の場合、負荷32は、例えば二次電池に対応する。二次巻線203は、例えば車両のシャシに備えられる。そして、当該二次巻線203が一次巻線201の上になるよう、車両の運転手が当該駐車場に駐車し、電力が一次巻線201から二次巻線203に供給され、負荷32に含まれる二次電池が充電される。
図2a及び図2bは、一次巻線201及び二次巻線203が対向した状態を示す平面図a)と、斜視図b),c)である。図2a及び図2bにおいて、X軸及びY軸は、一次巻線201及び二次巻線203の平面方向を示し、Z軸は高さ方向を示す。なお、本説明のために、一次巻線201及び二次巻線203は共に同じ円形形状とされているが、本例は必ずしも円形にする必要はなく、また一次巻線201と二次巻線203とを同一の形状にする必要もない。
いま、図2aに示すように、平面方向であるX軸、Y軸方向において、二次巻線203が一次巻線201に合致するように車両が駐車場に駐車されればよいが、運転者の技量により、図2bに示すように、一次巻線201と二次巻線203との相対的な位置が、平面方向において、ずれてしまうことがある。また、車両の高さは、車両の種類や積荷量によって異なるため、一次巻線201と二次巻線203との高さ方向Zの距離は車高によっても異なる。
高周波交流電源6から一次巻線201に供給される電力を一定にした場合に、二次巻線203により受電される電力の効率は、二次巻線203が一次巻線201に合致する状態(図2aの状態に相当)が最も高く、二次巻線203の中心点が一次巻線201の中心点から遠くなると低くなってしまう。
図3は、図2a,2bに示すX軸方向(Y軸方向)およびZ軸方向の二次巻線203に対する、結合係数の変化を示す。なお結合係数(κ)はコイルの結合状態を表す物理的な変数である。図3に示すように、一次巻線1の中央と二次巻線2の中央が一致する場合、一次巻線1と二次巻線2との間の漏れ磁束は少なく、図3のX軸の値がゼロに相当し、結合係数κは大きくなる(例えば、κ=0.8)。一方、図2aに対して図2bに示すように、一次巻線1と二次巻線2との位置がX軸方向にずれると(あるいはZ軸方向の高さが変わると)、漏れ磁束が多くなり、図3に示すように、結合係数κは小さくなる(例えば、κ=0.1)。
図4は、一次巻線201と二次巻線203との距離(L)に対する結合係数の特性を示すグラフである。ただし、距離(L)は、式(1)より示される。
Figure 2013251974
図4に示すように、距離(L)が大きくなると、漏れ磁束が多くなるため、結合係数(κ)は小さくなる。
次に、図5を用いて、インバータ制御部50の構成を説明する。図5は、非接触給電装置の一部の構成を示すブロック図である。なお、図5では、図示を簡素化するために、三相交流電源11等の構成を省略している。またコンバータ制御部40の構成も省略している。図5において、一次側の共振回路は、一次巻線201との間で共振回路を形成する回路であって、コンデンサ202に相当する。また、二次側の共振回路は、二次巻線203との間で共振回路を形成する回路であって、コンデンサ204に相当する。なお、共振回路の回路構成は、一次巻線201とコンデンサ202との並列回路、若しくは、二次巻線203とコンデンサ204との並列回路以外の回路により形成されてもよい。
高周波交流電源部10は、インバータ15の出力電流を検出する電流センサ16を有している。電流センサ16は、インバータ15と送電回路部21との間で、インバータ15の出力側の電源ラインに接続されている。電流センサ16の検出値は、インバータ制御部50に入力される。
インバータ制御部50は、電流基本波演算部51と、有効電流割合演算部52と、パルス幅演算部53と、パルス幅設定部54と、スイッチング信号生成部55とを有している。電流基本波演算部51は、電流センサ16の検出電流に含まれる基本波成分の電流を演算する。電流基本波演算部51は演算した基本波成分の電流を有効電流割合演算部52に出力する。
有効電流割合演算部52は、電流センサ16の検出電流と、電流基本波演算部51により演算された基本波成分の電流とを用いて、有効電流割合を演算する。有効電流割合は、インバータ15の出力電流のうち基本波成分の電流の、出力電流に対する割合を示す。後述するように、インバータ15の出力電流は、基本波成分の電流と、基本波成分以外の電流(主に高調波成分の電流)を含んでおり、有効電流割合は、基本波成分の電流に基本波成分以外の電流を加えた電流(インバータ15の出力電流に相当)に対する、基本波成分の電流の割合を示している。有効電流割合演算部52は、演算した有効電流割合をパルス幅演算部53に出力する。
パルス幅演算部53は、インバータ15の出力電圧の目標値のパルス幅を演算する。本例では、インバータ15の出力電圧の波形が、オフ期間(出力電圧がゼロに近い状態の期間)を含んだ方形波の形になるように、インバータ15の出力電圧の目標値を設定している。そして、パルス幅演算部53は、インバータ15の出力電圧の目標値のうち、パルスを形成する部分のパルス幅を演算する。言い換えると、パルス幅演算部53は、インバータ15の出力電圧の目標値のうち、オフ期間を除いた時間を、パルス幅として演算する。また、パルス幅演算部53は、有効電流割合を最も高くするパルス幅を演算する。なお、インバータ15の出力電圧の目標値の波形及び当該波形と有効電流割合との関係については後述する。
パルス幅設定部54は、インバータ15の出力電圧の目標値パルス幅を設定し、設定したパルス幅を示す制御信号をスイッチング信号生成部55に送信する。スイッチン信号生成部55は、パルス幅設定部54で設定されたパルス幅をもつ出力電圧の目標値を、インバータ15から出力させるためのスイッチング素子15a〜15dのスイッチング信号を生成する。そして、スイッチング信号生成部55は、生成したスイッチング信号をインバータ15に送信して、スイッチング素子15a〜15dを制御する。
後述するように、有効電流割合は、スイッチング信号のパルス幅の大きさに応じて異なる。そのため、本例は、パルス幅設定部54によりパルス幅を変化させつつ(スイープさせつつ)、有効電流割合演算部52で、設定されたパルス幅に応じた有効電流割合をパルス幅毎に演算する。そして、パルス幅演算部53は、パルス幅設定部54で設定された各パルス幅と、有効電流割合演算部52で演算された当該パルス幅にそれぞれ対応する各有効電流割合とを評価することで、有効電流割合を最も高くするパルス幅を、最適なパルス幅として演算する。そして、パルス幅設定部54は、当該最適なパルス幅を、スイッチング信号のパルス幅として設定する。
ここで、インバータ出力電流の基本波成分及び高調波成分の電流と、非接触給電部20の送電効率との関係について説明する。非接触給電の原理は、一次巻線201に電流を流して磁界を発生させて、その磁界を二次巻線203が受け取り電流を発生させ、負荷32でエネルギーを受け取るというものである。この際、非接触での給電効率を高めるために、本例では図5に示すように、送電側と受電側に共振回路を形成している。
図6に、高周波交流電源部10から見た非接触給電部20のインピーダンス(Z)特性を示す。グラフaは周波数に対するインピーダンスの絶対値特性を示し、グラフbは位相特性を示す。周波数(f)は共振周波数を示す。
図6に示すように、高周波交流電源10は、共振周波数(f)で最も効率よく電流を流すことができる。そのため、インバータ15の出力電流を、周波数(f)の交流電流のみにすることができれば、送電効率は最も高くなる。しかしながら、高効率で大きな電力を供給できる電源として、インバータ15が用いられるが、インバータ15は特性上、図7に示すような方形波の電圧を出力する。図7は、インバータ15の駆動電圧の時間特性を示すグラフである。なお、図7では、インバータ15の出力電圧を方形波で示しているが、実際には、直列接続されたスイッチング素子間の短絡を防止させることによる、デットタイム(微小なオフ期間)がある。
図7に示すように、インバータ15の出力電圧は方形波の波形で出力されるため、インバータ15の出力には、基本波周波数(f)の電圧以外に、高次の電圧が発生する。
図8は、インバータ15の出力電圧を説明するためのグラフであり、ある時間の出力電圧であって、基本波周波数、3次周波数、5次周波数及び7次周波数の電圧を示す。すなわち、図8に示すように、基本波周波数の電圧だけではなく、高次の周波数の電圧が発生している。そして、高調波成分の電圧の発生に伴って、電流の高調波も高周波交流電源部10から出力されるため、効率が下がってしまう。また、送電効率が低い状態で、負荷32への出力電力を上げようとするには、インバータの出力電流を上げなければならず、インバータの電流出力容量を増加させなければならない。そのため、本例では、インバータ15の出力電圧の目標値のパルス幅を最適化し、当該パルス幅の目標値に応じたスイッチング信号でインバータ15を制御することで、非接触給電部20の送電効率を高める。
次に、インバータ15の出力電圧のパルス幅とインバータ15の出力電流との関係を、図9〜図11を用いて説明する。図9は、インバータ15の出力電圧の時間特性を示すグラフであり、グラフaはパルス幅の変更後の特性を示し、グラフbはパルス幅の変更前の特性であり図7の特性に相当する。図10は、オフ期間を変化させた場合は、基本波成分を100%とした時の、基本波に対する各次数成分の割合を示すグラフである。
本例では、方形波の出力電圧(図9のグラフb)に対して、出力電圧のレベルが切り替わるタイミングの前後にオフ期間(α)が設けられるように、インバータ15の出力電圧の目標値を設定する。そして、図9に示すような、オフ期間を含んだ、インバータ15の出力電圧の波形を式で表すと、式(2)のようになる。
Figure 2013251974
ただし、nは次数、Vdcはインバータ15の入力電圧、tは時間、αはオフ期間を示す。
式(2)で示されるように、オフ期間(α)を変えることで、インバータ14の各次数成分の出力電圧が変わることが分かる。そして、パルス幅を変えることで、オフ期間(α)を変えると、インバータ15の出力電圧の各次数成分の割合は、図10に示すように変化する。
すなわち、基本波成分以外の高次成分の割合を小さくするように、インバータ出力電圧の目標値のパルス幅(オフ期間(α))を設定することで、インバータ15の出力電流に対する基本波成分の電流の割合(有効電流割合)を高めることができるため、送電効率を高めることができる。
以下、本発明のインバータ制御部50の制御について説明する。インバータ制御部50には、インバータ15の出力電圧のパルス幅に応じた有効電流割合を算出するために複数のパルス幅が予め設定されており、インバータ制御部50は、複数のパル幅(オフ期間(α))を変化させつつ、有効電流割合を演算する。まず、パルス幅設定部54は、設定可能な複数のパルス幅から、初期値のパルス幅を設定する。初期値のパルス幅は、例えば図9に示す方形波のうち、オフ期間を5(deg)とし、残りの期間をパルス幅に設定する。
スイッチング信号生成部55は、パルス幅設定部54で設定された初期値のパルス幅をもった波形を、インバータ15の出力電圧の目標値に設定し、インバータ15の出力電圧が当該目標値になるように、スイッチング信号を生成し、インバータ15の各スイッチング素子15a〜15dに送信する。電流センサ16は、当該スイッチング信号で駆動されたインバータ15の出力電流を検出し、検出電流を電流基本波演算部51及び有効電流割合演算部52に送信する。
電流基本波演算部51は、電流センサ16の検出電流から、インバータ15の出力電流に含まれる基本波成分の電流を演算する。基本波成分の電流の演算について、電流基本波演算部51は、高速フーリエ変換(FFT)による演算することにより、または、電流センサ16の検出電流の周波数成分うち基本波以外の高調波成分をカットするフィルタに通すことにより、基本波成分の電流を演算する。
有効電流割合演算部52は、電流センサ16の検出電流に対する、電流基本波演算部51で演算された基本波成分の電流の割合(有効電流割合)を演算し、演算結果をパルス幅演算部53に送信する。パルス幅演算部53は、パルス幅設定部54で設定された初期値のパルス幅と、有効電流割合演算部52で演算された有効電流割合とを対応させつつ、メモリに保存する。
初期値のパルス幅の下で、有効電流割合を演算した後に、パルス幅設定部54は、初期値のパルス幅より短いパルス幅を設定する。すなわち、パルス幅設定部54は、段階的にパルス幅を短くするように制御する。パルス幅の変化量は、例えば5(deg)とする。なお、パルス幅を短くすると、オフ期間は長くなる。
スイッチング信号生成部55は、初期値のパルス幅(例えばオフ期間を5(deg)に設定したパルス幅に相当する。)と同様に、設定されたパルス幅(例えばオフ期間を10(deg)に設定したパルス幅に相当する。)に基づいて、スイッチング信号を生成し、各スイッチング素子15a〜15dに送信することで、インバータ15を制御する。
電流基本波演算部51は、電流センサ16の検出電流から基本波成分の電流を演算し、有効電流割合演算部52に送信する。有効電流割合演算部52は、初期値のパルス幅から変更された後のパルス幅に対応する、有効電流割合を演算する。
パルス幅演算部53は、メモリに保存されている、初期値のパルス幅に対応する有効電流割合と、有効電流割合演算部52で演算された有効電流割合とを比較し、パルス幅を変更することで、有効電流割合が増加しているか否かを判定する。演算された有効電流割合がメモリに保存された有効電流割合未満である場合には、パルス幅演算部53は、パルス幅を変更することで有効電流割合をより高められると判断して、メモリ値を、演算された有効電流割合に更新する。そして、パルス幅設定部54は、設定したパルス幅を、さらに短くして、新たなパルス幅を設定する。また、スイッチング信号生成部55、電流基本波演算部51及び有効電流割合演算部52は、新たに設定されたパルス幅に基づいて、上記と同様の制御を行う。パルス幅演算部53は、演算された有効電流割合がメモリに保存された有効電流割合以下になるまで、上記制御を繰り返し行う。
一方、演算された有効電流割合がメモリに保存された有効電流割合以下になると、パルス幅演算部53は、これ以上パルス幅を短くしても有効電流割合の増加はないと判断し、メモリに保存されている有効電流割合が最も高い有効電流割合であり、メモリに保存されている有効電流割合に対応するパルス幅が、送電効率を高めるための最適なパルス幅であると、判断する。
図11に、オフ期間に対する有効電流割合の特性のグラフを示す。図11に示すように、初期値のパルス幅に相当するオフ期間(5(deg))から、オフ期間を徐々に長くなるようにパルス幅を変化させると、有効電流割合は徐々に増加する。そして、オフ期間がαになると、有効電流割合は最大値(Im)となる。そのため、図11の例では、最適なパルス幅は、オフ期間αと対応するパルス幅となる。
そして、インバータ15の出力電圧がパルス幅演算部53で設定された最適なパルス幅をもつ目標値になるよう、インバータ制御部50はインバータ15を制御し、コントローラ100は、負荷32への給電制御を行う。これにより、有効電流割合が最も高くなる、最適なパルス幅を設定することができる。
次に、図12を用いて、インバータ制御部50の制御手順を説明する。図12はインバータ制御部50の制御手順を示すフローチャートである。
ステップ11にて、パルス幅設定部54は、パルス幅を設定し、スイッチング信号生成部55は、設定されたパルス幅の出力電圧がインバータ15から出力されるように、スイッチング信号を生成し、インバータ15を制御する。ステップ12にて、電流基本波演算部51は、電流センサ16の検出電流から、インバータ15の出力電流に含まれる基本波成分の電流を演算する。
ステップ13にて、有効電流割合演算部52は、電流基本波演算部51で演算された基本波成分の電流と、電流センサ16の検出電流とを用いて、有効電流割合(Ia)を演算する。ステップ14にて、パルス幅演算部53は、演算された有効電流割合(Ia)とメモリに保存されている有効電流割合(Is)とを比較し、有効電流割合(Ia)が有効電流割合(Is)以下であるか否かを判定する。
有効電流割合(Ia)が有効電流割合(Is)以下でない場合には、パルス幅演算部53は、メモリに保存されているメモリ値(Is)を、演算された有効電流割合(Ia)に更新する。一方、有効電流割合(Ia)が有効電流割合(Is)以下である場合には、パルス幅演算部53は、メモリに保存されているメモリ値(Is)を、最も高い有効電流割合として判断し、パルス幅設定部54は、最も高い有効電流割合に対応するパルス幅を最適パルス幅に設定する。
図13に、結合係数(κ)に対する負荷電力の特性を示すグラフである。グラフaは本例の特性を示し、グラフbは比較例の特性を示す。なお、図13では、本例及び比較例共に、同容量のインバータを利用し、インバータの電圧または電流が容量に達した時の、負荷32に供給される負荷電力を測定している。ただし、本例では、各結合係数に応じて、上記のように最適なパルス幅が設定されるが、従来例では、パルス幅は固定され、また、オフ期間をもっていない(図9のグラフbに相当)。これにより、本例では、結合係数に応じて最適なパルス幅を設定することで、比較例より、負荷電力が向上させることできる。
上記のように、本例は、インバータ15の出力電流に含まれる基本波成分の電流の、当該出力電流に対する割合を示す有効電流割合に応じて、インバータ15の出力電圧の目標値のパルス幅を設定する。これにより、インバータ15の出力電流のうち、送電に有効な基本波成分の電流の割合が増加するため、高調波成分による損失を下げることができ、その結果として送電効率を向上させることができる。また、有効電流割合を高めるパルス幅をもった出力電圧を、インバータ15の出力電圧の目標値とし、インバータ15が駆動されるため、インバータ15の能力を最大限活用でき、負荷32での出力を向上させることができる。
また本例は、パルス幅に応じて有効電流割合を演算し、演算された有効電流割合のうち最大の有効電流割合に対応するパルス幅を、インバータ15の出力電圧のパルス幅に設定する。これにより、有効電流割合が最大になるパルス幅を抽出し、当該パルス幅でインバータ15を制御するため、インバータ15の能力を最大限活用しつつ、送電効率を高め、負荷32での出力を向上させることができる
なお、本例では、複数のパルス幅に応じて有効電流割合を演算し、演算された有効電流割合のうち最大の有効電流割合に対応するパルス幅を、インバータ15の出力電圧の目標値のパルス幅に設定したが、有効電流割合を所定の有効電流割合より高くするパルス幅をンバータ15の出力電圧の目標値のパルス幅に設定してもよい。例えば、パルス幅演算部53には、非接触給電の給電効率の下限値を示す閾値として、所定の有効電流割合閾値が予め設定されている。有効電流割合演算部52は、パルス幅設定部54で設定されたパルス幅に応じて、有効電流割合を演算し、パルス幅演算部53は演算された有効電流割合と有効電流割合閾値を比較する。そして、インバータ制御部50は、有効電流割合閾値以上の有効電流割合に対応するパルス幅を、インバータ15の出力電圧の目標値のパルス幅に設定し、インバータ15を制御する。これにより、本例は、有効電流割合を所定の有効電流割合閾値より高くするパルス幅を、インバータ15の出力電圧の目標値のパルス幅に設定し、インバータ15を制御するため、送電効率を向上させることができる。
なお、本例において、インバータ制御部50による最適パルス幅を設定する制御は、例えば、非接触給電装置の起動時に行えばよい。有効電流割合が最も高くなるパルス幅は、一次巻線201及び二次巻線203との間の結合係数に応じて異なる。そして、結合係数は、一次巻線201を備えた駐車スペースに対して、二次巻線203を備えた車両が駐車する度に異なる値となる。そのため、非接触給電装置の起動時に、本例の制御を行うことで、一次巻線201に対する二次巻線203の位置に応じて、有効電流割合を最も高くする、最適なパルス幅を設定することができる。これにより、本例は、結合係数に応じて、最適なパルス幅を設定し、送電効率を高めることができる。
また、本例の非接触給電装置は、結合係数を検出する検出部(図示しない)を設け、当該検出部により、結合係数が変化した時に、上記の最適パルス幅を設定する制御を行えばよい。結合係数を検出する検出部は、例えば、一次巻線201に対する二次巻線203の位置を検出する位置センサ、又は、二次側の受電電力を検出するセンサにより構成し、コイルの位置の変化、または、充電電力の変化から、結合係数の変化を検出すればよい。
上記の一次巻線201が「送電コイル」に相当し、二次巻線203が「受電コイル」に相当し、電流センサ16が本発明の「インバータ出力電流検出手段」に相当し、インバータ制御部50が本発明の「インバータ制御手段」に相当する。
《第2実施形態》
図14は、発明の他の実施形態に係る非接触給電装置のインバータ制御部のブロック図である。本例では上述した第1実施形態に対して、インバータ制御部50の一部の構成及びセンサ17を設ける点が異なる。これ以外の構成は上述した第1実施形態と同じであるため、その記載を適宜、援用する。なお、図14は、図5と同様に、非接触給電装置の一部を簡略及び省略して図示している。
負荷部30は、負荷32へ供給される負荷電力を検出するためのセンサ17を有している。センサ17は電圧センサ又は電流センサにより構成される。インバータ制御部50は、有効電流演算部52と、パルス幅演算部53と、パルス幅設定部54と、スイッチング信号生成部55とを有している。パルス幅演算部53、パルス幅設定部54及びスイッチング信号生成部55の構成及び制御は、第1実施形態と同様であるため、説明を省略する。
有効電流割合演算部52は、電流センサ16の検出電流と、センサ17により検出される負荷電力とを用いて、有効電流割合を演算する。本例では、インバータ10の駆動周波数(基本波成分の周波数)を、非接触給電部20のインピーダンス(Z)の共振周波数に設定して給電を行うことで、送電効率を高めている。そして、図6に示すインピーダンス特性により、共振周波数と異なる周波数では、送電効率が低く、負荷32に受電される電力は、基本波成分を多く含むため、負荷電力の成分は基本波成分の周波数に相当する。
そのため、有効電流割合演算部52は、基本波成分を含む負荷電力と、基本波成分及び高調波成分を含んでいる電流センサ16の検出電流との割合を演算することで、インバータ15の出力電流に含まれる基本波成分の電流の当該出力電流に対する割合と、等価な割合を有効電流割合として演算する。そして、有効電流割合演算部52は、演算した有効電流割合を、パルス幅演算部53に出力する。
次に、図15を用いて、インバータ制御部50の制御手順を説明する。図15はインバータ制御部50の制御手順を示すフローチャートである。図15に示すステップのうち、ステップ21、23〜25は、図12に示すステップ11、14〜16と同様の制御であるため、説明を省略する。
ステップ21の制御処理後、ステップ22にて、有効電流割合演算部52は、電流センサ16の検出電流と、センサ17で検出された負荷電力とを用いて、有効電流割合(Ia)を演算する。
上記のように、本例は、センサ17で検出される負荷電力と電流センサ16の検出電流から有効電流割合を演算し、インバータ15を制御する。これにより、インバータ15の出力電流に含まれる基本波成分の電流の導出演算が不要になるため、より短時間に有効電流割合を演算し、給電効率を高めるパルス幅を設定することができる。
上記のセンサ17が本発明の「負荷電力検出手段」に相当する。
《第3実施形態》
図16は、発明の他の実施形態に係る非接触給電装置のインバータ制御部のブロック図である。本例では上述した第1実施形態に対して、インバータ制御部50の一部の構成及び電流センサ18を設ける点が異なる。これ以外の構成は上述した第1実施形態と同じであり、第1、第2実施形態の記載を適宜、援用する。なお、図16は、図5と同様に、非接触給電装置の一部を簡略及び省略して図示している。
送電回路部21は、一次巻線201に流れる電流を検出するための電流センサ18を有している。電流センサ18は、一次巻線201に接続されている。インバータ制御部50は、有効電流演算部52と、パルス幅演算部53と、パルス幅設定部54と、スイッチング信号生成部55とを有している。パルス幅演算部53、パルス幅設定部54及びスイッチング信号生成部55の構成及び制御は、第1実施形態と同様であるため、説明を省略する。
有効電流割合演算部52は、電流センサ16の検出電流と、電流センサ18の検出電流とを用いて、有効電流割合を演算する。本例では、インバータ15の駆動周波数と、送電回路部21及び受電回路部22の共振周波数を一致させることで、送電効率を高めているため、一次巻線201に流れる電流の周波数成分は、基本波成分を多く含んでいる。そのため、電流センサ18で検出される電流は、有効電流割合を演算する際の基本波成分の電流に相当する。
そして、有効電流割合演算部52は、基本波成分を含む電流センサ18の検出電流と、基本波成分及び高調波成分を含んでいる電流センサ16の検出電流との割合を演算することで、インバータ15の出力電流に含まれる基本波成分の電流の当該出力電流に対する割合と、等価な割合を有効電流割合として演算する。そして、有効電流割合演算部52は、演算した有効電流割合を、パルス幅演算部53に出力する。
上記のとおり、本例は電流センサ16の検出電流と電流センサ18の検出電流から有効電流割合を演算し、インバータ15を制御する。これにより、インバータ15の出力電流に含まれる基本波成分の電流の導出演算が不要になるため、より短時間に有効電流割合を演算し、給電効率を高めるパルス幅を設定することができる。
上記の電流センサ18が本発明の「送電コイル電流検出手段」に相当する。
《第4実施形態》
図17は、発明の他の実施形態に係る非接触給電装置のインバータ制御部のブロック図である。本例では上述した第1実施形態に対して、インバータ制御部50の一部の構成及び電圧センサ19を設ける点が異なる。これ以外の構成は上述した第1実施形態と同じであり、第1〜第3実施形態の記載を適宜、援用する。なお、図17は、図5と同様に、非接触給電装置の一部を簡略及び省略して図示している。
高周波交流電源部10は、インバータ15の出力電圧を検出するための電圧センサ19を有している。電圧センサ19はインバータ15と送電回路部21との間で、インバータ15の出力側に接続されている。インバータ制御部50は、パルス幅演算部53と、パルス幅設定部54と、スイッチング信号生成部55と、電圧高調波演算部56と、電流高調波演算部57と、インピーダンス演算部58とを有している。スイッチング信号生成部55の構成及び制御は、第1実施形態と同様であるため、説明を省略する。
パルス幅設定部54は、パルス幅演算部53で最適なパルス幅を演算するための初期値のパルス幅として、オフ期間(α)をゼロにしたパルス幅を設定し、設定したパルス幅を示す制御信号をスイッチング信号生成部55に送信する。
電圧高調波演算部56は、高速フーリエ変換(FFT)による演算することにより、または、電圧センサ19の検出電圧を、基本波成分をカットするフィルタに通すことにより、高調波成分である各次数成分の出力電圧を演算する。電流高調波演算部57は、高速フーリエ変換(FFT)による演算することにより、または、電流センサ16の検出電流を、基本波成分をカットするフィルタに通すことにより、高調波成分である各次数成分の出力電圧を演算する。
インピーダンス演算部58は、電圧高調波演算部56により演算された各次数成分の出力電圧(Vn)及び電圧高調波演算部56により演算された各次数成分の出力電流(In)から各次数成分のインピーダンス(Zn=Vn/In)の絶対値を演算する。
ここで、インピーダンス演算部58で演算されるインピーダンスと、インバータ15の出力電流及び出力電圧の各次数成分との関係について、説明する。パルス幅設定部54により、オフ期間(α)のパルス幅が設定されると、インバータ15の出力電圧は、上述のとおり、式(2)で表される。また、インバータ15の出力側からみた非接触給電装置のインピーダンスをZnとすると、インバータ15の各次数の出力電流は、Vn/Znで表される。そして、式(2)で表されるインバータ15の出力電圧の関係式を代入すると、インバータ15の出力電流のピーク値(I(n)pk)は、以下の式(3)で表される。
Figure 2013251974
なお、式(3)の関係式は、各次数成分の出力電流のピーク値における関係式を表しているため、式(2)の時間成分は省略されている。
式(3)により、各次数成分のインピーダンス(Zn)が演算されれば、オフ期間(α)に応じた、各次数成分の電流値を演算することができる。そのため、本例では、演算上でパルス幅(オフ期間(α))を変化させつつ、各次数成分の電流値を評価することで、有効電流割合を最大にするパルス幅を演算する。
パルス幅演算部53は、式(3)で示される、インピーダンス、オフ期間(α)及び各次数成分の出力電流のピーク値の関係を示したテーブルを有している。式(3)のうち、インバータ15の入力電圧は、三相交流電源部10の出力電圧及びコンバータ12の駆動条件から導出される。そのため、パルス幅演算部53は、インピーダンス演算部58で演算されたインピーダンスと、演算上で設定されたパルス幅(オフ期間(α))とを用いて、上記のテーブルを参照しつつ、各次数成分の出力電流のピーク値を演算する。また、パルス幅演算部53は、パルス幅(オフ期間(α))を演算上で変化させつつ、この演算を繰り返すことで、各パルス幅に対応させつつ、各次数成分の出力電流のピーク値をそれぞれ演算する。そして、パルス幅演算部53は、複数のパルス幅に対応したそれぞれの各次数成分の出力電流のピーク値を比較し、有効電流割合を最も高くするパルス幅を特定する。これにより、パルス幅設定部53は、演算上パルス幅を変化させつつ、最適なパルス幅を演算する。
パルス幅演算部53は、演算したパルス幅をパルス幅設定部54に送信する。パルス幅設定部54は、初期値のパルス幅から、最適化されたパルス幅に設定を変更して、設定したパルス幅を示す制御信号をスイッチング信号生成部55に送信し、インバータ15が制御される。
次に、図18を用いて、インバータ制御部50の制御手順を説明する。図18はインバータ制御部の制御手順を示すフローチャートである。
ステップ41にて、インバータ制御部50は、オフ期間(α)をゼロとしたパルス幅に基づき、インバータ15を制御しつつ、電圧高調波演算部56は、電圧センサ19の検出電圧に基づいて、インバータ15の出力電圧の高調波成分の電圧を演算する。ステップ42にて、電流高調波演算部57は、電流センサ16の検出電流に基づいて、インバータ15の出力電流の高調波成分の電流を演算する。ステップ43にて、インピーダンス演算部58は、電圧高調波演算部56で演算された各次数成分の電圧と、電流高調波演算部57で演算された各次数成分の電流から、各次数成分のインピーダンスを演算する。
ステップ44にて、パルス幅演算部53は、上記のテーブルを参照しつつ、インピーダンス演算部58で演算されたインピーダンスから、有効電流割合を最大にする最適なパルス幅を演算する。ステップS45にて、インバータ制御部50は、パルス幅設定部54により、パルス幅演算部53で演算された最適なパルス幅を、インバータ15の出力電圧の目標値にパルス幅に設定し、インバータ15を制御する。
上記のように、本例は、インバータ15の出力電流に含まれる高調波成分の電流及びインバータ15の出力電圧に含まれる高調波の電圧から、各次数のインピーダンスを演算し、演算したインピーダンスに応じて、有効電流割合を高くするパルス幅を設定する。これにより、インバータ15の出力電圧の目標値にパルス幅を変化しつつインバータ15の出力を検出して、最適なパルス幅を抽出しなくてもよく、演算上で最適なパルス幅を導出することができる。
上記の電圧センサ19が本発明の「インバータ出力電圧検出手段」に相当する。
《第5実施形態》
図19は、発明の他の実施形態に係る非接触給電装置のインバータ制御部のブロック図である。本例では上述した第1実施形態に対して、インバータ制御部50の一部の構成が異なる。これ以外の構成は上述した第1実施形態と同じであり、第1〜第4実施形態の記載を適宜、援用する。なお、図19は、図5と同様に、非接触給電装置の一部を簡略及び省略して図示している。
インバータ制御部50は、電流基本波演算部51と、有効電流割合演算部52と、パルス幅演算部53と、パルス幅設定部54と、スイッチング信号生成部55と、インピーダンス検出部59とを有している。電流基本波演算部51と、パルス幅演算部53と、パルス幅設定部54と、スイッチング信号生成部55の構成及び制御は、第1実施形態と同様であるため、説明を省略する。
インピーダンス検出部59は、電流センサ16の検出電流から、高周波交流電源部10の出力側からみた非接触給電装置のインピーダンスを時系列で検出する。また、インピーダンス検出部59は、時系列で前後のインピーダンスを検出し、インピーダンスの変化を検出する。
高周波交流電源部10の出力側からみたインピーダンスは、結合係数(κ)の変化や負荷32が変わった場合に変化する。そして、当該インピーダンスが変化すると、パルス幅演算部53で演算される最適なパルス幅も変わる。そのため、インピーダンス検出部59によりインピーダンスの変化が検出されると、有効電流割合演算部52は、インピーダンスの変化に伴い、有効電流割合が低くなっているか否かを判定するために、インピーダンス変化後の有効電流割合を演算する。インピーダンスの変化に伴い有効電流割合が低くなっていた場合には、パルス幅設定部54は、パルス幅を設定し、パルス幅演算部53は、有効電流割合演算部52により演算された有効電流割合に基づいて最適なパルス幅を演算する。そして、パルス幅設定部54が、当該最適なパルス幅を、インバータ15の出力電圧の目標値のパルス幅に設定することで、インバータ制御部50は、インピーダンスの変化に応じてパルス幅を更新する。
以下、ハイブリッド制御部50の各構成の制御について説明する。まず初期条件として、パルス幅設定部54はインバータ15の出力電圧から有効電流割合を演算し、最適なパルスを設定しているとする
電流センサ16は所定の周期でインバータ15の出力電流を検出している。インピーダンス検出部59は、電流センサ16の検出電流からインピーダンスの変化を検出する。インバータ15の出力電圧が一定である場合には、インピーダンスは、インバータ15の出力電圧に変化がない限り、一定である。そのため、インピーダンス検出部59は、電流センサ16の検出電流の変化から、インピーダンスの変化を検出する。インピーダンス検出部59は直近に検出した検出電流を図示しないメモリに保存することで、インバータ15の出力電流を管理しており、メモリに保存された検出電流と、電流センサ16の検出電流とを比較することで、検出電流の変化を検出する。
インピーダンス検出部59によりインピーダンスの変化を検出すると、有効電流割合演算部52は、インピーダンスの変化を検出した際の、電流センサ16の検出電流に基づいて、有効電流割合を演算する。有効電流割合演算部52は、インピーダンスの変化前に演算された有効電流割合と、インピーダンスの変化後に演算された有効電流割合とを比較することで、インピーダンス変化後の有効電流割合がインピーダンス変化前の有効電流割合より低いか否かを判定する。
そして、インピーダンスの変化に伴い有効電流割合が低下した場合には、最適なパルス幅を演算するために、インバータ制御部50は、上記と同様に、パルス幅設定部54によりパルス幅を変化させつつ、有効電流割合演算部52によりパルス幅に応じた有効電流割合を演算し、パルス幅演算部53により有効電流割合を最大にする最適なパルス幅を演算し、最適なパルス幅に基づいてインバータ15を制御する。
次に、図20を用いて、インバータ制御部50の制御手順を説明する。図20はインバータ制御部の制御手順を示すフローチャートである。図20に示す制御フローは、例えば、非接触給電装置の起動時など、最適なパルス幅を設定し、インバータ15を制御した後の制御フローである。
ステップ51にて、インピーダンス検出部59は、インピーダンスの変化を検出するために、電流センサ16の検出電流から、インバータ15の出力電流を検出する。インピーダンス検出部59は、ステップS51による出力電流の検出前に検出されたインバータ15の検出電流(図示しないメモリに格納された検出電流)と、ステップS51の検出電流とを比較することで、インバータ15の出力電流に変化があったか否かを判定する。
インバータ15の出力電流に変化があった場合には、ステップ53にて、電流基本波演算部51は、電流センサ16の検出電流から、インバータの出力電流に含まれる基本波成分の電流を演算する。ステップS54にて、有効電流割合演算部52は、電流基本波演算部51で演算された基本波成分の電流と、電流センサ16の検出電流とを用いて、有効電流割合(Ia)を演算する。ステップ55にて、パルス幅演算部53は、演算された有効電流割合(Ia)と、メモリに保存されている、出力電流の変化前の有効電流割合(Is)とを比較し、有効電流割合(Ia)が有効電流割合(Is)より低いか否かを判定する。
有効電流割合(Ia)が有効電流割合(Is)より低い場合には、ステップ56にて、インバータ制御部50は、最適パルス幅を設定するための制御を行う。最適パルス幅の設定制御のフローは、図12に示すステップ11〜16のフローと同様であるため、説明を省略する。
ステップ55に戻り、有効電流割合(Ia)が有効電流割合(Is)以上で場合には、有効電流割合は最大であるため、図20の制御フローを終了する。ステップ52に戻り、インバータ15の出力電流に変化がない場合には、図20の制御フローを終了する。
上記のように、本例は、非接触給電装置のインピーダンスを時系列で検出し、時系列の前後の前記インピーダンスの変化に応じてパルス幅を更新する。これにより、インピーダンスの変化が生じた場合においても、最適なパルス幅を導出することができるため、送電効率を向上させることができる。
《第6実施形態》
図21は、発明の他の実施形態に係る非接触給電装置のコンバータ制御部のブロック図である。本例では上述した第1実施形態に対して、コンバータ制御部40の構成、センサ17及び電圧センサ19を設ける点が異なる。これ以外の構成は上述した第1実施形態と同じであり、第1〜第5実施形態の記載を適宜、援用する。なお、図21では、図示を簡素化するために、三相交流電源11等の構成を省略している。またインバータ制御部50の構成も省略している。
高周波交流電源部10は、インバータ15の出力電圧を検出する電圧センサ19を有している。負荷部30は、負荷32へ供給される負荷電力を検出するためのセンサ17を有している。センサ17は電圧センサ又は電流センサにより構成される。
コンバータ制御部40は、インバータ(INV)電圧目標値演算部41、電圧基本波演算部42及びコンバータ(CONV)電圧目標値演算部43を有している。INV電圧目標値演算部41は、コントローラ100により設定された負荷32への電力指令値(Pref)及びセンサ17により検出された負荷32の電力検出値(Pout)から、電力指令値(Pref)の電力を負荷32に供給させるための、インバータ15の出力電圧に含まれる基本波成分の電圧の電圧目標値(V inv)を演算し、電圧目標値(V inv)をCONV電圧目標値演算部43に出力する。INV電圧目標値演算部41は、例えばPID制御器により構成されている。
電圧基本波演算部42は、電圧センサ19の検出電流から、インバータ15の出力電圧に含まれる基本波成分の電圧(Vinv)を演算する。基本波成分の電圧の演算について、電圧基本波演算部42は、高速フーリエ変換(FFT)による演算することにより、または、電圧センサ19の検出電圧の周波数成分うち基本波以外の高調波成分をカットするフィルタに通すことにより、基本波成分の電圧を演算する。
CONV電圧目標値演算部43は、基本波成分の電圧(Vinv)及び基本波成分の電圧目標値(V inv)から、DC/DCコンバータ13の出力電圧の目標値(V dc)を演算し、DC/DCコンバータ13の出力電圧が目標値(V dc)と一致するよう、DC/DCコンバータ13を制御する。CONV電圧目標値演算部43は、例えばPID制御器により構成されている。
本例では、第1〜第5実施形態に記載したとおり、有効電流割合を高めるよう、インバータ15の出力電圧波形の最適なパルス幅を設定する。最適なパルス幅を設定し、インバータ15の出力電圧を、当該パルス幅を有した波形になるよう、インバータ15を制御すると、インバータ15の出力電圧が低下する。そのため、本例では、以下の制御により、DC/DCコンバータ13を制御して、パルス幅の変更に伴う、インバータ15の出力電圧の低下を防止する。
まずインバータ制御部50は、最適パルス幅を設定するための制御を行う。そして、当該パルス幅に基づいて、インバータ15が制御される。センサ17は負荷32の負荷電力(Pout)を検出する。コントローラ100は、負荷32の負荷電力の指令値(Pref)を設定する。指令値(Pref)は、予め設定されている値であって、非接触給電装置により負荷32へ供給される電力により決まる。また、負荷32へ供給電力は、負荷32であるバッテリの容量やインバータ15の容量等により予め決まる。または、ユーザによる非接触給電装置の操作によって、負荷32への供給電力を設定することができる場合には、当該操作に応じて、指令値(Pref)が決まる。
コンバータ制御部40は、指令値(Pref)とセンサ17の検出値である負荷電力(Pout)とを比較し、負荷電力(Pout)が指令値(Pref)以上であるか否かを判定する。負荷電力(Pout)が指令値(Pref)以上である場合には、コントローラ100は、最適パルスの設定に伴い、インバータ15の出力電圧が低下していない、と判定して、DC/DCコンバータ13の設定を変更せずに、非接触給電を行う。
負荷電力(Pout)が指令値(Pref)未満である場合には、コントローラ100は、最適パルスの設定に伴い、インバータ15の出力電圧が低下している、と判定して、インバータ15の出力電圧が高まるよう、DC/DCコンバータ13を制御する。
INV電圧目標値演算部41は、負荷電力の電力検出値(Pout)を指令値(Pref)に一致させるよう、インバータ15の出力電圧の基本波成分の電圧目標値(V inv)を演算し、CONV電圧目標値演算部43に出力する。CONV電圧目標値演算部43は、電圧センサ19の検出値に基づく基本波成分の電圧(Vinv)を、電圧目標値(V inv)に一致させるよう、DC/DCコンバータ13の出力電圧の目標値(V dc)を演算する。そして、コンバータ13は、当該目標値(V dc)に基づいて制御される。これにより、コンバータ制御部40は、インバータ15の出力電圧のフィードバック制御及び負荷32の負荷電力のフィードバック制御を用いて、DC/DCコンバータ13の出力を高めて、インバータ15の出力電圧の低下を防ぐ。
次に、図22を用いて、コントローラ100の制御手順を説明する。図22はコントローラ100の制御手順を示すフローチャートである。
ステップ61にて、コントローラ100は、インバータ制御部50により、最適パルス幅を設定するための制御を行う。ステップ62にて、コントローラ100は、負荷電力の指令値(Pref)を設定する。ステップ63にて、コントローラ100は、センサ17により、負荷32の負荷電力の検出値(Pout)を検出する。ステップ64にて、コンバータ制御部40は、負荷電力の指令値(Pref)と負荷電力の検出値(Pout)とを比較する。検出値(Pout)が指令値(Pref)より低い場合には、コンバータ制御部40は、図23に示す制御フローにより、インバータ15の出力電圧の制御を行う(S65)。
図23は、インバータ15の出力電圧制御(S65)の制御手順を示すフローチャートである。ステップ651にて、INV電圧目標値演算部41は、検出値(Pout)を指令値(Pref)に一致させる、インバータ15の電圧目標値(V inv)を演算する。ステップ652にて、電流センサ19はインバータ15の出力電圧を検出する。ステップ653にて、電圧基本波演算部42は、電流センサ19の検出値から、インバータ15の出力電圧に含まれる基本波成分の電圧(Vinv1)を演算する。
ステップ654にて、CONV電圧目標値演算部43は、基本波成分の電圧(Vinv1)を電圧目標値(V inv)に一致させる、DC/DCコンバータ13の出力電圧の目標値(V dc)を演算する。ステップ655にて、コンバータ制御部40は、DC/DCコンバータ13の出力電圧が目標値(V dc)になるよう、DC/DCコンバータ13を制御する。ステップ656にて、電流センサ19は、DC/DCコンバータ13の制御後の、インバータ15の出力電圧を検出する。ステップ657にて、電圧基本波演算部42は、S656の検出値から、インバータ15の出力電圧に含まれる基本波成分の電圧(Vinv2)を演算する。
ステップ658にて、コンバータ制御部40は、基本波成分の電圧(Vinv2)と電圧目標値(V inv)とを比較する。基本波成分の電圧(Vinv2)が電圧目標値(V inv)より低い場合には、インバータ15の出力電圧の低下が抑制されていないため、ステップ654に戻り、再び、DC/DCコンバータ13を制御する。すなわち、ステップ654〜658の制御ループを繰り返すことで、インバータ15の出力のフィードバック制御により、DC/DCコンバータ13が制御される。
一方、基本波成分の電圧(Vinv2)が電圧目標値(V inv)以上になると、図22のステップS64に戻る。そして、ステップ64、65の制御ループを繰り返すことで、指令値(Pref)の電力が負荷32に供給されるように、DC/DCコンバータ13が制御される。そして、検出値(Pout)が指令値(Pref)以上である場合に、コントローラ100は、図22に示す制御フローを終了する。
上記のように、本例は、負荷32への電力指令値(Pref)及びセンサ17により検出された電力検出値(Pout)から、電力指令値(Pref)の電力を負荷32に供給させる、インバータ15の出力電圧に含まれる基本波成分の電圧目標値(V inv)を演算し、インバータ15の出力電圧の基本波成分の電圧(Vinv)及び電圧目標値(V inv)から、DC/DCコンバータ13の出力電圧の目標値(V dc)を演算し、DC/DCコンバータ13を制御する。これにより、送電効率を高めるために、インバータ15の出力電圧のパルス幅が変更された場合においても、インバータ15の出力電圧の低下を防ぐことができ、その結果として、ロバストに負荷32の電力制御を行うことができる。
上記の電圧センサ19が本発明の「負荷電力検出手段」に相当し、コンバータ制御部40が本発明の「コンバータ制御手段」に相当し、INV電圧目標値演算部41が本発明の「インバータ電圧目標値演算手段」に相当し、CONV電圧目標値演算部43が本発明の「コンバータ電圧目標値演算手段」に相当する。
《第7実施形態》
図24は、発明の他の実施形態に係る非接触給電装置のコンバータ制御部のブロック図である。本例では上述した第6実施形態に対して、コンバータ制御部40の電圧基本波演算部42の制御及び電圧センサ19で検出される電圧が異なる。これ以外の構成は上述した第6実施形態と同じであり、第1〜第6実施形態の記載を適宜、援用する。なお、図24では、図21と同様に、非接触給電装置の一部を簡略及び省略して図示している。
高周波交流電源部10は、DC/DCコンバータ13の出力電圧を検出する電圧センサ19を有している。
電圧基本波演算部42は、パルス幅演算部53で演算された最適なパルス幅及び電流センサ19の検出電流から、インバータ15の出力電圧に含まれる基本波成分の電圧(Vinv)を演算する。インバータ15の出力電圧波形は、式(2)に示すように、オフ期間(α)とインバータ15の入力電圧との関係式で表される。そして、オフ期間(α)は、パルス幅演算部53によりパルス幅が演算されることで導出され、インバータ15の入力電圧はDC/DCコンバータ13の出力電圧であって、電圧センサ19で検出される。
そのため、電圧基本波演算部42は、基本波成分の電圧(Vinv)を演算するために、式(2)のn=1とした関係式で表される、パルス幅(オフ期間(α))及びDC/DCコンバータ13の出力電圧と、基本波成分の電圧(Vinv)との相関関係から、基本波成分の電圧(Vinv)を演算する。電圧基本波演算部42は、当該相関関係を示すテーブルを予め格納し、パルス幅演算部53で演算されたパルス幅と電流センサ19の検出電流とを用いて、当該テーブルを参照することで、基本波成分の電圧(Vinv)を演算する。INV電圧目標値演算部41及びCONV電圧目標値演算部43の構成及び制御は、第6実施形態と同様であるため、説明を省略する。
次に、図25を用いて、コントローラ100の制御手順を説明する。図25はコントローラ100の制御のうち、インバータ15の出力電圧制御の制御手順(図22のステップ65の制御手順に相当)を示すフローチャートである。本例の制御は、図22に示した制御手順のうち、ステップ61〜64の制御は同じであるため、説明を省略する。また、図22のステップ65の制御手順のうち、本例に係る図25のステップ751、ステップ754、ステップ755及びステップ758は、図23のステップ651、ステップ654、ステップ655及びステップ658と同様であるため、説明を省略する。
ステップ752にて、電流センサ19はDC/DCコンバータ13の出力電圧を検出する。ステップS753にて、電圧基本波演算部42は、電流センサ19の検出値及びパルス幅演算部53で演算されたパルス幅から、インバータ15の出力電圧に含まれる基本波成分の電圧(Vinv1)を演算する。また、ステップ755の制御処理の後、ステップ756にて、電流センサ19は、DC/DCコンバータ13の制御後の、DC/DCコンバータ13の出力電圧を検出する。ステップ757にて、電圧基本波演算部42は、S756の検出値及びパルス幅演算部53のパルス幅から、インバータ15の出力電圧に含まれる基本波成分の電圧(Vinv2)を演算する。
上記のように、本例は、電流センサ19で検出された電圧検出値及びパルス幅演算部53のパルス幅から、インバータ15の出力電圧に含まれる基本波成分の電圧(Vinv)を演算する。これにより、インバータ15の出力電流に含まれる基本波成分の電流の導出演算が不要になるため、より短時間に電圧(Vinv)を演算することができるため、演算速度を向上させることができる。
上記の電圧センサ19が本発明の「コンバータ出力電圧検出手段」に相当し、電圧基本波演算部42が本発明の「インバータ出力電圧演算手段」に相当する。
《第8実施形態》
図26は、発明の他の実施形態に係る非接触給電装置のコンバータ制御部のブロック図である。本例では上述した第6実施形態に対して、コンバータ制御部40にのおいてインバータ15の出力電圧の制御にフィードバック制御を用いずにオープンで制御する点が異なる。これ以外の構成は上述した第6実施形態と同じであり、第1〜第7実施形態の記載を適宜、援用する。なお、図26では、図21と同様に、非接触給電装置の一部を簡略及び省略して図示している。
CONV電圧目標値演算部43は、INV電圧目標値演算部41で演算された基本波成分の電圧目標値(V inv)及びパルス幅演算部53で演算されたパルス幅から、DC/DCコンバータ13の出力電圧の目標値(V dc)を演算する。DC/DCコンバータ13の出力電圧の目標値は、式(2)を変形しつつ、インバータ15の出力電圧の基本波成分の電圧目標値(V inv)とパルス幅(オフ期間(α))とを用いて、式(4)で表される。
Figure 2013251974
そして、基本波成分の電圧目標値(V inv)はINV電圧目標値演算部41で演算され、オフ期間(α)は、パルス幅演算部53によりパルス幅が演算されることで導出されるため、CONV電圧目標値演算部43は、式(4)の関係式を用いることで、DC/DCコンバータ13の出力電圧の目標値(V dc)を演算することができる。
CONV電圧目標値演算部43は、式(4)に相当する、基本波成分の電圧目標値(V inv)及びパルス幅(オフ期間(α))と目標値(V dc)との相間関係を示すテーブルを予め格納しており、パルス幅演算部53で演算されたパルス幅とINV電圧目標値演算部41で演算された電圧目標値(V inv)とを用いて、当該テーブルを参照して、目標値(V dc)を演算する。INV電圧目標値演算部41の構成及び制御は、第6実施形態と同様であるため、説明を省略する。
次に、図27を用いて、コントローラ100の制御手順を説明する。図22はコントローラ100の制御手順を示すフローチャートである。図27に示すステップ81〜84の制御は、図22に示すステップ61〜64の制御と同様であるため、説明を省略する。
検出値(Pout)が指令値(Pref)より低い場合には、ステップ85にて、INV電圧目標値演算部41は、検出値(Pout)を指令値(Pref)に一致させる、インバータ15の電圧目標値(V inv)を演算する。ステップ86にて、CONV電圧目標値演算部43は、電圧目標値(V inv)及びパルス幅演算部53で演算されたパルス幅(オフ期間(α))から、DC/DCコンバータ13の出力電圧の目標値(V dc)を演算する。ステップ87にて、コンバータ制御部40は、DC/DCコンバータ13の出力電圧が目標値(V dc)になるよう、DC/DCコンバータ13を制御し、ステップ83に戻る。
そして、ステップ83〜87の制御ループを繰り返すことで、指令値(Pref)の電力が負荷32に供給されるように、DC/DCコンバータ13が制御される。
上記のように、本例は、インバータ電圧目標値演算部41で演算された電圧目標値(V inv)及びパルス幅演算部53で演算されたパルス幅から、DC/DCコンバータ13の出力電圧の目標値(V dc)を演算する。これにより、インバータ15の出力電圧の制御をオープンループで行うことができるため、高速な電力制御系を形成することができ、電力制御系の性能を向上することができる。
10…高周波交流電源部
11…三相交流電源
12…整流器
12a〜12f…ダイオード
13…DC/DCコンバータ
13a…トランジスタ
13b、13c…ダイオード
13d…コイル
14…平滑コンデンサ
15…インバータ
15a〜15d…スイッチング素子
16、18…電流センサ
17…センサ
19…電圧センサ
20…非接触給電部
21…送電回路部
201…一次巻線
202…コンデンサ
22…受電回路部
203…二次巻線
204…コンデンサ
30…負荷部
31…整流器
31a〜31d…ダイオード
32…負荷
100…コントローラ
40…コンバータ制御部
41…INV電圧目標値演算部
42…電圧基本波演算部
43…CONV電圧目標値演算部
50…インバータ制御部
51…電流基本波演算部
52…有効電流割合演算部
53…パルス幅演算部
54…パルス幅設定部
55…スイッチング信号生成部
56…電圧高調波演算部
57…電流高調波演算部
58…インピーダンス演算部
59…インピーダンス検出部

Claims (9)

  1. 少なくとも磁気的結合によって送電コイルと受電コイルとの間で、非接触で電力を供給する非接触給電装置において、
    複数のスイッチング素子を有し、電源からの電力を変換し前記送電コイルに供給するインバータと、
    前記インバータの出力電流を検出するインバータ出力電流検出手段と、
    前記出力電流に応じて、前記インバータの出力電圧の目標値のパルス幅を設定し、前記インバータを制御するインバータ制御手段とを備え、
    前記インバータ制御手段は、
    前記出力電流に含まれる基本波成分の電流の前記出力電流に対する割合を示す有効電流割合を所定の有効電流割合より高くする前記パルス幅を設定する
    ことを特徴とする非接触給電装置。
  2. 前記インバータ制御手段は、
    前記パルス幅に応じて前記有効電流割合を演算し、演算された前記有効電流割合のうち最大の有効電流割合に対応するパルス幅を前記インバータの出力電圧の目標値のパルス幅に設定する
    ことを特徴とする請求項1記載の非接触給電装置。
  3. 前記受電コイルに接続された負荷へ供給される負荷電力を検出する負荷電力検出手段をさらに備え、
    前記インバータ制御手段は、
    前記負荷電力及び前記出力電流から前記有効電流割合を演算する
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の非接触給電装置。
  4. 前記送電コイルに流れる送電コイル電流を検出する送電コイル電流検出手段をさらに備え、
    前記インバータ制御手段は、
    前記送電コイル電流及び前記出力電流から前記有効電流割合を演算する
    ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の非接触給電装置。
  5. 前記インバータの出力電圧を検出するインバータ出力電圧検出手段をさらに備え、
    前記インバータ制御手段は、
    前記出力電流に含まれる高調波成分の電流及び前記出力電圧に含まれる高調波の電圧から、各次数のインピーダンスを演算し、
    演算したインピーダンスに応じて、前記パルス幅を設定する
    ことを特徴とする請求項1又は2記載の非接触給電装置。
  6. 前記インバータ制御手段は、
    前記非接触給電装置のインピーダンスを時系列で検出し、
    時系列の前後の前記インピーダンスの変化に応じて、前記パルス幅を更新する
    ことを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の非接触給電装置。
  7. 前記電源と前記インバータとの間に接続され、前記電源からの電力を変換し前記インバータに供給するコンバータと、
    前記インバータの出力電圧を検出するインバータ出力電圧検出手段と、
    前記受電コイルに接続された負荷へ供給される負荷電力を検出する負荷電力検出手段と、
    前記コンバータを制御するコンバータ制御手段とをさらに備え、
    前記コンバータ制御手段は、
    前記負荷への電力指令値及び前記負荷電力検出手段により検出された電力検出値から、前記電力指令値の電力を前記負荷に供給させる、前記インバータの出力電圧に含まれる基本波成分の電圧目標値を演算するインバータ電圧目標値演算手段と、
    前記出力電圧の基本波成分の電圧検出値及び前記電圧目標値から、前記コンバータの出力電圧の目標値を演算するコンバータ電圧目標値演算手段とを有する
    ことを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載の非接触給電装置。
  8. 前記電源と前記インバータとの間に接続され、前記電源からの電力を変換し前記インバータに供給するコンバータと、
    前記コンバータの出力電圧を検出するコンバータ出力電圧検出手段と、
    前記受電コイルに接続された負荷へ供給される負荷電力を検出する負荷電力検出手段と、
    前記コンバータを制御するコンバータ制御手段とをさらに備え、
    前記コンバータ制御手段は、
    前記負荷への電力指令値及び前記負荷電力検出手段により検出された電力検出値から、前記電力指令値の電力を前記負荷に供給させる、前記インバータの出力電圧に含まれる基本波成分の電圧目標値を演算するインバータ電圧目標値演算手段と、
    前記コンバータ出力電圧検出手段により検出された電圧検出値及び前記パルス幅から、前記インバータの出力電圧に含まれる基本波成分の電圧を演算するインバータ出力電圧演算手段と、
    前記インバータ出力電圧演算手段により演算された電圧演算値及び前記電圧目標値から、前記コンバータの出力電圧の目標値を演算するコンバータ電圧目標値演算手段とを有する
    ことを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載の非接触給電装置。
  9. 前記電源と前記インバータとの間に接続され、前記電源からの電力を変換し前記インバータに供給するコンバータと、
    前記受電コイルに接続された負荷へ供給される負荷電力を検出する負荷電力検出手段と、
    前記コンバータを制御するコンバータ制御手段とをさらに備え、
    前記コンバータ制御手段は、
    前記負荷への電力指令値及び前記負荷電力検出手段により検出された電力検出値から、前記電力指令値の電力を前記負荷に供給させる、前記インバータの出力電圧の基本波成分の電圧目標値を演算するインバータ電圧目標値演算手段と、
    前記電圧目標値及び前記パルス幅から、前記コンバータの出力電圧の目標値を演算するコンバータ電圧目標値演算手段とを有する
    ことを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載の非接触給電装置。
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