JP2009080419A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】プレプリント用紙上への画像の出力の際のユーザの負担が軽減された画像形成装置を提供する。
【解決手段】用紙を搬送する用紙搬送手段と、搬送方向と交わる幅方向の一方の端辺に沿って搬送方向に延びる縁線が印刷されたプレプリント用紙を搬送して該縁線を除く領域に画像を形成するプレプリントモードと、縁なし用紙を搬送して画像を形成する通常モードとに切り替えるモード切替手段と、用紙の幅方向の寸法を取得する寸法取得手段と、上記の一方の端辺の位置と、プレプリント用紙であったときの縁線と該縁線を除く領域との境界の位置とを検出するラインセンサと、用紙上に画像を形成する画像形成手段と、プレプリントモードにおいて、用紙の幅方向の寸法と、上記の一方の端辺の位置および境界の位置とに基づいて用紙の幅方向の画像形成領域を決定する領域決定手段とを備え、画像形成手段はその画像形成領域内に画像を形成するものである。
【選択図】図9

Description

本発明は、所定の搬送方向に搬送されてきた用紙上に画像を形成する画像形成装置に関する。
従来、プリンタやコピー機などの画像形成装置が広く普及しており、このような画像形成装置を構成する様々な要素に関する技術も広く普及している。画像形成装置の中でも電子写真方式を採用している画像形成装置では、感光性の像保持体を有し、帯電して回転する像保持体上に光を照射して周囲の電位とは電位が異なる静電潜像を形成することによって、印刷したいパターンの形成が行われる。形成された静電潜像は、トナーを含む現像剤で現像された後、最終的に用紙上に転写・定着され、用紙上に画像が形成される。電子写真方式を採用している画像形成装置には、用紙を搬送する機構が備えられており、上記の転写や定着の処理は、搬送されてきた用紙に対して施される。このような方式を採用することで、順次搬送されてくる複数の用紙に画像を次々と形成していくことが可能となり、高速度で画像形成が行われる。
用紙の搬送の際には、用紙が、用紙の搬送方向と垂直な用紙の幅方向に少しずれた状態で搬送されてしまうことがある。このように用紙の位置がずれた状態で画像が用紙上に転写されることを避けるため、電子写真方式を採用している画像形成装置の中には、用紙の搬送路の途中に、搬送されてくる用紙の端の位置を測定するラインセンサを設け、このラインセンサの測定結果に応じて用紙を幅方向に動かして位置ずれを補正する機能を備えたものが存在する。ラインセンサを用いた用紙端の位置検出では、搬送されてくる用紙の端付近に向かって照射される光の反射光をラインセンサが受光し、用紙の白紙部分からの反射光と用紙の背景からの反射光とでは強度に違いがあることを利用して、受光した光の強度が変化する位置を見つけることで用紙の端(以下、単に用紙端と呼ぶ)の位置が検出される。
一般に、画像の出力のために使用される用紙としては全面白色(無地)の用紙が多いが、枠などの縁線が印刷された縁を有するプレプリント用紙が用いられることも少なくない。このように縁線が印刷されたプレプリント用紙における画像形成では、縁線に重ならないように画像が形成されることが望ましい。
そこで、最近では、縁線が印刷されているプレプリント用紙については、縁線の存在により、ラインセンサによる検出で用紙端の位置の誤認が起こらないように、ユーザから縁線の幅といったプレプリント用紙の詳細な情報の入力を受けることで縁線に重ならないように画像が出力される画像形成装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2006−171512号公報
しかしながら、特許文献1の方式では、縁線が印刷されているプレプリント用紙上への画像の出力にあたり、ユーザ自身が縁線の幅といったプレプリント用紙の特徴を調べてその値を入力する必要があるため手間がかかり、ユーザの負担が大きい。
本発明は、上記事情に鑑み、プレプリント用紙上への画像の出力の際のユーザの負担が軽減された画像形成装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するための本発明の第1の画像形成装置は、
用紙を所定の搬送方向に搬送する用紙搬送手段と、
上記搬送方向と交わる幅方向の一方の端辺に沿って搬送方向に延びる縁線が印刷されたプレプリント用紙を搬送して該プレプリント用紙の該縁線を除く領域に画像を形成するプレプリントモードと、上記縁線の印刷のない縁なし用紙を搬送して該縁なし用紙に画像を形成する通常モードとに切り替えるモード切替手段と、
上記用紙搬送手段により搬送される用紙の上記幅方向の寸法を取得する寸法取得手段と、
上記用紙搬送手段により搬送される用紙の幅方向の上記一方の端辺の位置と、該用紙がプレプリント用紙であったときの該一方の端辺に沿う縁線と該縁線を除く領域との境界の位置とを検出するラインセンサと、
上記ラインセンサよりも搬送方向下流に設置され上記用紙搬送手段により搬送されてきた用紙上に画像を形成する画像形成手段と、
上記プレプリントモードにおいて、上記寸法取得手段で取得された用紙の幅方向の寸法と、上記ラインセンサで検出された用紙の上記一方の端辺の位置および上記境界の位置とに基づいて、該用紙上への幅方向の画像形成領域を決定する領域決定手段とを備え、
上記画像形成手段は、上記プレプリントモードにおいて、上記領域決定手段で決定された画像形成領域内に画像を形成するものであることを特徴とする。
本発明の第1の画像形成装置では、プレプリントモードにおいて用紙上に画像が形成される際には、用紙の幅方向の寸法、用紙の一方の端辺の位置、およびその端辺に沿う縁線とその縁線を除く領域との境界の位置に基づいて、その縁線に重ならない画像形成領域が決定され、その決定された画像形成領域に画像が形成される。このため、ユーザは、縁線の幅といったプレプリント用紙の特徴を調べてその値を入力するといった手間をかけることなく、プレプリント用紙上の縁線に重ならない画像を得ることができ、本発明の第1の画像形成装置では、プレプリント用紙上への画像の出力の際のユーザの負担が軽減される。
また、本発明の第1の画像形成装置において、「上記領域決定手段は、上記プレプリントモードにおいて、上記用紙搬送手段で搬送されてきたプレプリント用紙の、上記ラインセンサによる上記一方の端辺の位置の検出が不能であったときは、該プレプリント用紙の上記一方の端辺の標準通過位置を該一方の端辺の位置とみなして、該プレプリント用紙上への用紙幅方向の画像形成領域を決定するものである」という形態は好ましい形態である。
このような形態によれば、上述の一方の端辺の位置の検出が不能の場合でも、画像がプレプリント用紙上の縁線に重なって形成されることが回避される。
また、本発明の第1の画像形成装置、および、標準通過位置を上述の一方の端辺の位置とみなす本発明の第1の画像形成装置において、「上記ラインセンサが、上記用紙搬送手段により搬送されてきた用紙に照射された光の反射光を受けて上記一方の端辺の位置および上記境界の位置を検出するものであって、搬送されてきた用紙を上記ラインセンサとの間に挟む反射位置に切替自在に配置される、相対的に明度が低い第1の反射板と相対的に明度が高い第2の反射板とを備えるとともに、上記反射位置に、上記通常モードでは上記第1の反射板が配置され上記プレプリントモードでは上記第2の反射板が配置されるように反射板を切り替える反射板切替手段を備えた」という形態は好ましい形態である。
このような形態によれば、第1の反射板の明度とプレプリント用紙の縁線の明度とが同程度であって、上記反射位置に第1の反射板が配置された状態では第1の反射板からの反射光と縁線の部分からの反射光とが識別しにくく、上述の一方の端辺の位置の検出が不能の場合であっても、第2の反射板が配置されるように反射板が切り替えられることで、その端辺の位置の検出が可能となる。
また、本発明の第1の画像形成装置、および、標準通過位置を上述の一方の端辺の位置とみなす本発明の第1の画像形成装置において、「上記用紙搬送手段が、上記画像形成手段による画像形成位置を通過した用紙を裏返しにして該画像形成位置に再び搬送する反転経路を有するものであって、上記モード切替手段により上記通常モードに切り替えられている場合において上記ラインセンサで上記境界の位置が検出された場合に、上記画像形成手段に上記用紙上の画像形成を行わさせずに、該用紙を、上記用紙搬送手段に、上記反転経路を2回搬送させ、上記画像形成位置への3回目の通過時に上記画像形成手段に該用紙上に画像を形成させて上記モード切替手段に上記プレプリントモードに切り替えさせる制御手段を備えた」という形態も好ましい形態である。
このような形態によれば、ユーザがプレプリントモードに切り替えるのを忘れて通常モードでプレプリント用紙が搬送されてきた場合であっても、画像がプレプリント用紙上の縁線に重なって形成されることが回避されるので便利である。
また、反転経路を備えた本発明の第1の画像形成装置において、「上記反転経路は、裏返しにした用紙を上記ラインセンサによる検出位置よりも上流側に搬送する経路であり、上記ラインセンサは、上記用紙搬送手段により搬送されてきた用紙に照射された光の反射光を受けて上記一方の端辺の位置および上記境界の位置を検出するものであって、搬送されてきた用紙を上記ラインセンサとの間に挟む反射位置に切替自在に配置される、相対的に明度が低い第1の反射板と相対的に明度が高い第2の反射板とを備えるとともに、上記反射位置に、上記通常モードでは上記第1の反射板が配置され上記プレプリントモードでは上記第2の反射板が配置されるように反射板を切り替える反射板切替手段を備え、上記制御手段は、上記モード切替手段により上記通常モードに切り替えられている場合において上記ラインセンサで上記境界の位置が検出された場合に、上記画像形成手段に上記用紙上の画像形成を行わさせずに、該用紙を、上記用紙搬送手段に、上記反転経路を2回搬送させるとともに、上記反射板切替手段に、上記反射位置に上記第2の反射板を配置させて、上記画像形成位置への3回目の通過時に上記ラインセンサに上記一方の端辺の位置と上記境界の位置を検出させるものである」という形態も好ましい形態である。
このような形態によれば、ユーザがプレプリントモードに切り替えるのを忘れて通常モードでプレプリント用紙が搬送されてきた場合であって、かつ、第1の反射板からの反射光と縁線の部分からの反射光とが識別しにくく上述の一方の端辺の位置の検出が不能の場合であっても、画像がプレプリント用紙上の縁線に重なって形成されることが回避されるので便利である。
また、本発明の第1の画像形成装置、標準通過位置を上述の一方の端辺の位置とみなす本発明の第1の画像形成装置、および、反射板や反転経路を備えた本発明の第1の画像形成装置において、「上記画像形成手段は、上記プレプリントモードにおいて、搬送されてきた用紙を、上記領域決定手段により決定された幅方向の画像形成領域に合わせて幅方向に移動させることにより、該画像形成領域に画像を形成するものである」という形態も好ましい形態であり、「上記画像形成手段は、上記プレプリントモードにおいて、上記領域決定手段により決定された幅方向の画像形成領域内の寸法に合わせて縮小した画像を形成するものである」という形態も好ましい形態であり、これら2つの形態を組みあわせた形態も好ましい形態である。
これらの形態によれば、画像がプレプリント用紙上の縁線に重なって形成されることが容易に避けられる。
上記目的を達成するための本発明の第2の画像形成装置は、
用紙を所定の搬送方向に搬送する用紙搬送手段と、
上記搬送方向と交わる幅方向の両端辺に沿って搬送方向に延びる一対の縁線が印刷されたプレプリント用紙を搬送して該プレプリント用紙の該縁線を除く領域に画像を形成するプレプリントモードと、上記縁線の印刷のない縁なし用紙を搬送して該縁なし用紙に画像を形成する通常モードとに切り替えるモード切替手段と、
上記用紙搬送手段により搬送される用紙の幅方向の一方の端辺の位置と、該用紙がプレプリント用紙であったときの該一方の端辺に沿う縁線と該縁線を除く領域との境界の位置とを検出するラインセンサと、
上記ラインセンサよりも搬送方向下流に設置され上記用紙搬送手段により搬送されてきた用紙上に画像を形成する画像形成手段とを備え、
上記プレプリントモードが、上記用紙搬送手段に一枚の用紙を搬送させて一旦排紙させる1回目の搬送と、ユーザにより該1回目の搬送における搬送方向後端が搬送方向前端となるように向きを変えて挿入された当該一枚の用紙を搬送させる2回目の搬送とからなる準備モードを有し、
該準備モードにおける1回目の搬送では、上記ラインセンサに上記境界の位置を検出させるとともに、画像形成手段に、当該一枚の用紙の、上記境界の位置から他方の端辺に寄った位置であって当該一枚の用紙の2回目の搬送時に上記ラインセンサで検出される位置にマークを形成させ、2回目の搬送では、上記ラインセンサに、1回目の搬送における他方の端辺に沿う縁線に関する上記境界の位置と上記マークの位置を検出させる制御手段と、
上記ラインセンサで1回目の搬送時に検出された上記境界の位置、2回目の搬送時に検出された上記境界の位置および上記マークの位置とに基づいて、該用紙上への、上記一対の縁線に挟まれた幅方向の画像形成領域を決定する領域決定手段とを備え、
上記画像形成手段は、上記プレプリントモードにおいて、上記準備モード終了後に搬送されてきた用紙上の、上記領域決定手段で決定された画像形成領域内に画像を形成するものであることを特徴とする。
本発明の第2の画像形成装置では、幅方向の両端辺に沿って搬送方向に一対の縁線が印刷されたプレプリント用紙に画像を形成する場合には、上記の準備モードを介することで、一対の縁線に挟まれた幅方向の画像領域を決定することができ、その画像領域内に画像が形成される。この結果、本発明の第2の画像形成装置においても、ユーザは、縁線の幅といったプレプリント用紙の特徴を調べてその値を入力するといった手間をかけることなく、プレプリント用紙上の縁線に重ならない画像を得ることができ、ユーザの負担が軽減される。
本発明によれば、プレプリント用紙上への画像の出力の際のユーザの負担が軽減される。
図1は、本実施形態の画像形成装置の全体構成図である。
本実施形態の画像形成装置は、片面/両面出力のコピー機である。
この画像形成装置1000には、画像が出力された用紙の画像を読み取って画像データを生成する読み取り装置100が備えられおり、この読み取り装置100は、読み取り装置本体100bと、軸100cを回動軸として図の実線両矢印方向に回動する板状の遮光部材100aを有している。画像の読み取りは、画像が出力された用紙が、画像を読み取り装置本体100b側に向けて読み取り装置本体100b上に配置され、さらに、配置された用紙が遮光部材100aで覆われた状態で、読み取り装置本体100b内の不図示の光源から光を画像に照射してその反射光の強度を表す画像データを生成することによって実行される。この読み取りにより生成された画像信号は、コントローラ4に入力され、その生成された画像データに基づき、別の用紙上に、読み取られた画像が新たに形成される。次に、この画像形成装置1000における画像の形成について説明する。
この画像形成装置1000には、図の矢印A方向に回転する、電子写真方式用の積層型の像保持体61が備えられている。また、像保持体61の周囲には、像保持体61に当接して像保持体61の回転に従動回転しながら像保持体61を帯電するロール状の帯電部材65、帯電された像保持体61上に光を照射することにより、電位が周囲の電位と異なる静電潜像を形成する露光部7、帯電したトナーを静電的に付着させることで像保持体61上の静電潜像を現像して現像像を形成する現像器64が備えられている。
現像器64には、不図示のトナーカートリッジからトナーが補給される。また、この画像形成装置1000には、不図示の電圧印加部から電圧の印加を受けることで静電的に用紙への現像像の転写が行われる転写ロール50、像保持体61上に残留したトナーをクリーニングブレードにより除去するクリーニング装置63、用紙上に転写された未定着の転写像を用紙に定着させる定着装置10が設けられている。また、用紙を所定の用紙搬送路に沿って搬送するロール対である、第1搬送ロール対3a,第2搬送ロール対3b,第3搬送ロール対3c、および両面用搬送ロール対8a,8b,8c,8d、用紙を所定の用紙搬送路からずれないようにガイドする第1搬送部材13aおよび第2搬送部材13b、用紙の搬送方向を切り換える第1切換器30aおよび第2切換器30b、搬送方向と垂直な用紙幅方向(図面に垂直な方向)について用紙の位置の調整を行う位置調整ロール対8も設けられている。ここで、第1搬送ロール対3a,第2搬送ロール対3b,第3搬送ロール対3c、両面用搬送ロール対8a,8b,8c,8d、第1搬送部材13a、第2搬送部材13b、第1切換器30a、第2切換器30b、位置調整ロール対8が本発明にいう用紙搬送手段の一例に相当する。また、この画像形成装置1000には、用紙を蓄える内蔵トレイ1aおよび手差しトレイの2つのトレイや、用紙搬送方向と垂直になるように配置されて用紙搬送方向に沿った用紙端の位置を検出するContact Image Sensor(CIS)80も備えられている。ここで、ユーザにより、内蔵トレイ1aや手差しトレイ1bの中の用紙セット位置(不図示)に用紙がセットされると、各トレイ
が有する検出機構(不図示)によりその用紙の用紙サイズが検出される。この画像形成装置1000では、用紙サイズに応じて、2つの用紙の幅方向(長辺方向あるいは短辺方向)のうち、いずれが用紙の搬送方向となるかががあらかじめ決められており、従って、搬送される用紙の用紙サイズが得られれば、用紙搬送方向と交わる幅方向の用紙の寸法も得られる。これら内蔵トレイ1aや手差しトレイ1bが、本発明にいう寸法取得手段の一例に相当する。また、CIS80は、ライン状に並んだ多数の発光素子および受光素子を有するラインセンサの1種であり、このCIS80が本発明にいうラインセンサの一例に相当する。また、この画像形成装置1000では、用紙サイズの設定、画像の濃度の設定、後述するプレプリントモードの設定などの、画像形成条件の設定のためにユーザによる操作を受ける操作盤91およびパネル90も備えられている。ここで、パネル90は、タッチパネルの表示画面であって、このパネル90に画像形成条件の設定メニューや設定内容が表示されるとともに、ユーザは、表示された項目の欄に触れることで所望の選択を行うことができる。また、操作盤91には出力枚数(コピー枚数)といった設定値をユーザが入力するための数字キーや、ユーザが設定のリセットを行うためのリセットボタン、ユーザが出力設定を行う際に出力設定メニューを表示させるための出力設定ボタンなどが設けられている。ここで、この画像形成装置1000では、画像形成装置1000内の各部は、上述のコントローラ4によって制御される。
この画像形成装置1000では、用紙が、全面が白色の用紙(以下、白色用紙と呼ぶ)に画像を出力するときと、枠などの縁線があらかじめ印刷された縁を有するプレプリント用紙(以下、単にプレプリント用紙と呼ぶ)とではいくらか異なる過程を経て画像形成が行われる。この画像形成装置1000では、プレプリント用紙へ画像を出力するためのプレプリントモードと、白色用紙へ画像を出力するための通常モードとの2つのモード(用紙モード)が切り替え可能であり、モードの切り替えは所定の場合を除き、パネル90や操作盤91を通じてユーザによって行われる。そして、各モードに応じた画像形成装置1000の動作は、コントローラ4が画像形成装置1000内の各部の制御に際し、各モード用の制御を行うことによって実行される。ここで、パネル90、操作盤91、およびコントローラ4を合わせたものが本発明にいうモード切替手段の一例に相当する。
次に、白紙用紙に画像を出力する場合について、画像形成装置1000における画像形成の動作を説明する。なお、プレプリント用紙の場合は、白紙用紙の場合と比べ、用紙への画像の出力位置や画像の大きさの調整の点や、出力のタイミングの点が異なる。これらの点については後で詳述する。
まず、像保持体61が帯電部材65により帯電され、次に露光部7から照射される光を受けて像保持体61上に静電潜像が形成される。形成された静電潜像は、現像器によってトナーを含む現像剤で現像されて現像像が形成される。一方、内蔵トレイ1a,手差しトレイ1bのうちのいずれかから白紙用紙が、上記の現像の形成と呼応して取り出されて、第1ロール対3a、第2ロール対3bによって搬送されていき、第1搬送部材13aを通過してCIS80により白紙用紙の用紙端の検出が行われる。なお、この画像形成装置1000では、ユーザにより手差しトレイ1bが指定されている場合などの所定の場合を除き、内蔵トレイ1aから用紙が取り出されて搬送される。検出された用紙端の位置に応じて、位置調整ロール対8により白紙用紙の位置の調整が行われた後、さらに、転写ロール50によって、上述の現像像が、搬送されてきた白紙用紙に転写され、さらに定着装置10によって白紙用紙上の転写像に定着処理が施される。
白紙用紙の片面だけに画像形成を行う場合は、図の右向き矢印で示す用紙搬送路を一回だけ通って第3搬送ロール対3cを通過してそのまま排紙トレイ2に排紙される。
白紙用紙の両面に画像形成を行う場合は、用紙の片面に転写像の定着が行われた後、コントローラ4の制御の下で第1切換器30aにより用紙搬送方向が切り換えられ、第3搬送ロール対3cを通過せずに第2搬送部材13bを通過して図の下方向に進む。そして、図の右から1番目の両面用搬送ロール対8aにおいて上方向に後戻りし、さらに第2切換器30bにより用紙搬送方向が図の左方向切り換えられることで、用紙搬送方向についての白紙用紙の先端と後端を入れ替えた状態で、残りの3つの両面用搬送ロール8b,8c,8dによって図の左方向に搬送されていく。そして、図の左から1番目の両面用搬送ロール対8dにおいて上方に転じて、上述と同様に、第2ロール対3b、第1搬送部材13aを通過して再び転写ロール50に向かう。ここで、白紙用紙が最初に転写ロール50で転写を受けてから再び転写ロール50の位置に達するまでの間に、像保持体61上においては、上述した方式で新たな現像像の形成が行われている。そして、用紙が2回目に転写ロール50に達した時に、その新たな現像像が、白紙用紙が1回目に転写を受けた時とは反対側の面に転写される。そして、その反対側の面上の新たな転写像に対して定着装置10により定着処理が施されて、両面に定着像が形成された白紙用紙が排紙トレイ2に排紙される。
以上が、この画像形成装置1000における、白紙用紙に画像を出力する場合の画像形成の動作についての説明である。
次に、プレプリント用紙への画像の出力について説明する。
プレプリント用紙における画像形成では、プレプリント用紙の縁線に重ならないように画像が形成されることが望ましい。この画像形成装置1000では、プレプリント用紙に画像を形成する際に、プレプリント用紙の縁線の存在により、ラインセンサの検出で用紙端の位置の誤認が起こらないよう工夫されており、ユーザから縁線の幅といったプレプリント用紙の詳細な情報の入力を受けなくても、画像が、プレプリント用紙の縁線の領域を避けて画像の出力が行われる。なお、プレプリント用紙に画像が形成される際には、用紙両面への画像の出力は行われず、用紙片面への画像の出力だけが行われる。
ここで、プレプリント用紙への画像の出力の説明にあたり、プレプリント用紙への画像の出力の際に重要な役割を果たすCIS80と位置調整ロール対8とについて詳しく説明する。
図2は、図1に示すCIS80と、画像の出力位置を調整する位置調整ロール対8を表した模式図である。
図2は、図1のCIS80と位置調整ロール対8とを図1の上側から見たときの図である。図2に示すようにプレプリント用紙11は、CIS80の下を通って位置調整ロール対8の間を通過する。
CIS80は、それぞれが発光素子および受光素子を有する多数の素子部80aがライン状に並んだ構造を備えており、CIS80は、上から(図1の上側から)見ると、CIS80のライン形状が、搬送されてきた、プレプリント用紙11あるいは白色用紙の、用紙搬送方向に沿った用紙端の1つと直角に交差するように配置される。図2では、搬送されてきたプレプリント用紙11の上側の用紙端110aがCIS80のライン形状と交差している様子が示されている。プレプリント用紙11は、あらかじめ縁縁線110が印刷された縁が、プレプリント用紙11の搬送の際にCIS80の下側を通るように、図1の内蔵トレイ1aにセットされる。すなわち、図1では、プレプリント用紙11を下向きにし、縁線110側の用紙端110aが内蔵トレイ1aにおいて図の奥側の水平方向の用紙端となるように内蔵トレイ1aにセットされる。
この画像形成装置1000では、CIS80の検出位置では、CIS80側から見て、搬送されてくる用紙(プレプリント用紙11あるいは白色用紙)の背景色は黒色に設定されている。CIS80による検出では、搬送されてきた用紙(プレプリント用紙11あるいは白色用紙)が、CIS80の所にさしかかると、所定のタイミングでの用紙端付近に向かって各素子部80aから光が照射され、その反射光を各素子部80aで受光して出力信号が出力される。その出力信号は、図1のコントローラ4に入力され、コントローラ4は、反射光の出力信号のレベルが変化する素子部80aの位置(何番目の素子部80aであるか)を検出する。上述したように、白紙用紙の場合は、白紙用紙の用紙端の位置が検出される。図2のプレプリント用紙11の場合には、コントローラ4は、白紙部分の境界線110bの位置を検出するとともに、プレプリント用紙11の用紙端110aの位置も検出する。縁線110の明度が、検出の際の用紙の背景と同程度の明度である場合には用紙端110aの位置検出は困難であり、コントローラ4は、あらかじめ、コントローラ4内のメモリに記録されている用紙端の基準位置を、仮想的に、用紙端の位置として設定する。この基準位置は内蔵トレイに内蔵されている用紙の用紙サイズに基づいて決まる標準的な用紙端の通過位置であり、搬送されてきた用紙が白紙用紙あるいはプレプリント用紙のいずれの場合であっても、用紙サイズが同一であれば同じ値となる。この基準位置は、あくまでも標準的な用紙端の通過位置であって、実際に個々の用紙が搬送される際の用紙端の通過位置とは数mm程度異なり得るものである。
次に、位置調整ロール対8について説明する。位置調整ロール対8は、図の奥側の第1の位置調整ロール81と、図の手前側の第2の位置調整ロール82とを有している。第1の位置調整ロール81には、第1の位置調整ロール81が回転する際の回転軸となるロール軸810が備えられており、図に示すように、ロール軸810には、ロール軸810の軸方向とは直交する方向に延びた歯を持つ歯車12cが接している。ここで、この歯車12cは、モータ12aの回転駆動力を受けて図の幅広の両矢印Bで示す方向に回転する回転力伝達軸12bと一体化されている。このため、回転力伝達軸12bの回転とともに歯車12cも回転し、この歯車12cの回転により、ロール軸810とともに第1の位置調整ロール81が、図の上下方向の実線両矢印Cの方向に移動する。コントローラ4は、プレプリント用紙11が、第1の位置調整ロール81と第2の位置調整ロール82との間を通過するタイミングでモータ12aを回転させて、第1の位置調整ロール81と第2の位置調整ロール82との間に挟まれた状態の用紙(図では、プレプリント用紙11)を実線両矢印Cの方向に移動させる。この結果、実線両矢印Cの方向について用紙の搬送方向が移動することとなる。
白紙用紙に画像の出力が行われる場合には、白紙用紙の用紙サイズに応じて白紙用紙上のどの領域に画像出力するべきかがあらかじめ定められており、その領域(画像形成領域)に画像が出力されるように、コントローラ4は、モータ12aを制御して位置調整ロール対8を動かすことで画像の出力位置を調整する。
一方、プレプリント用紙11に画像の出力が行われる場合には、コントローラ4は、CIS80の検出で得られた境界線110bの位置および用紙端110aの位置に基づき、後述する方式により、縁線110を避けられる画像形成領域を決定した上で、その画像形成領域に画像が出力されるように、モータ12aを制御して位置調整ロール対8を動かすことで画像の出力位置を調整する。
図3は、位置調整がされてプレプリント用紙11上に出力された画像を表した図である。
この図では、山の画像を有する原稿20について、図1の読取装置100で読み取りが行われてプレプリント用紙上にその画像が出力された場合が例として示されている。ここでは、そのプレプリント用紙として、3種類のプレプリント用紙上に出力された山の画像が例としてそれぞれ示されている。ここで、図の上の2つのプレプリント用紙が、図2にも示した、用紙片側にのみ縁線があるプレプリント用紙11であり、一番上のプレプリント用紙11は、縁線110の色が背景と同程度の濃度の黒色であるため用紙端の基準位置が仮想的に用紙端の位置として設定されたプレプリント用紙11であり、真ん中のプレプリント用紙11は、白紙部分の境界線110bの位置と用紙端110aの位置の両方が検出されたプレプリント用紙11である。なお、一番下のプレプリント用紙11’は、用紙両側に縁線があるプレプリント用紙11’であり、後述するように、この一番下のプレプリント用紙11’では、これら2つの縁線について別個に位置検出が実行される。
後述するように、プレプリント用紙の種類に応じて画像の大きさも調整されるため、図に示すように、山の画像の大きさは互いに異なるが、いずれのプレプリント用紙も、左側の縁線から所定幅Wだけ離れた位置に画像が出力されており、プレプリント用紙の縁線の領域を避けて画像の出力が行われている。
次に、用紙モードの設定について説明する。
図4は、この画像形成装置1000において、ユーザが出力設定を行う際に、図1のパネル90上に表示される出力設定メニューを表した図である。
この出力設定メニューは、操作盤91中の出力設定ボタンをユーザが押すことで表示される画面である。この出力設定メニューには、画像濃度の設定を行うための「濃度設定」、出力を行う用紙サイズを設定する(トレイを指定する)ための「用紙サイズ設定」、上述したプレプリントモードや通常モードといった用紙モードの設定の設定を行うための「用紙モード」などといった各種の設定項目が表示される。これらの項目が表示されている、濃度設定欄901、用紙サイズ設定欄902、用紙モード設定欄903などの各項目の欄は、タッチパネルの選択ボタンとなっており、図では、タッチパネルの選択ボタンであることが点線の四角で囲まれることによって表されている。ユーザは各項目欄に触れることで、各項目の設定の内容を表示させることができる。そこで、ユーザは、用紙モードの設定を行うため用紙モード設定欄903に触れて、用紙モード設定の設定の内容を表示させる。
図5は、図1のパネル90上に表示される、用紙モード設定の設定内容を表示する表示画面を表した図である。
この図に示すように、用紙モード設定の表示画面には、「通常モード」および「プレプリントモード」の表示を有する通常モード欄904aおよびプレプリントモード欄904bが存在する。通常モード欄904aおよびプレプリントモード欄904bもタッチパネルの選択ボタンであって、ユーザは所望のモードの欄に触れることで現在のモードを所望のモードにすることができる。ユーザは、プレプリント用紙に画像を出力する場合は、プレプリントモードを選択し、白紙用紙に画像を出力する場合は、通常モードを選択する。
図5では、プレプリントモード欄904bが実線の四角で囲まれることで、プレプリントモード欄が選択されている様子が示されている。ここで、通常モード欄904aおよびプレプリントモード欄904bの右側の括弧内には、枚数指定欄904cが設けられている。この枚数指定欄904cの数字は、何枚コピーするかのコピー枚数を表している。ユーザはこの枚数指定欄904cに図1の操作盤91中の数字キーを使って、所望の閾値枚数の数字を入力することができる。この図ではプレプリントモード欄904bの右側の枚数指定欄904cに「10」が入力されており、読み取りで得られた画像データに基づき、プレプリント用紙10枚分の画像形成が行われることが示されている。
この図に示すように、プレプリントモード欄904bの下側には、プレプリント用紙が、用紙の片側にのみ縁線があるプレプリント用紙(図3の上の2つのプレプリント用紙11参照)か、あるいは、用紙の両側に縁線があるプレプリント用紙(図3の一番下のプレプリント用紙11’参照)かを指定する、「片側に縁線がある」の表示を有する片側モード欄905aと、「両側に縁線がある」の表示を有する両側モード欄905bとが設けられている。これら2つの欄もタッチパネルの選択ボタンであって、ユーザは所望のモードの欄に触れることでプレプリント用紙の種類を指定できる。図5では、片側モード欄905aが実線の四角で囲まれることで、用紙の片側にのみ縁線があるプレプリント用紙11が指定されている様子が示されている。設定が終了すると、ユーザはOKボタン909に触れることで、図4に示す出力設定メニューの表示画面に戻る。
以下では、プレプリント用紙に画像を出力する際の画像形成装置1000の動作について詳しく説明する。
図6は、用紙に画像を出力する際の画像形成装置1000の動作を表したフローチャートである。
ユーザにより、画像を有する用紙が読み取り装置100にセットされて画像形成が指示されると、内蔵トレイ1aから用紙が取り出されて搬送されるとともに、コントローラ4により、プレプリントモードが設定されているか否かが判定される(ステップS101)。プレプリントモードが設定されている場合は(ステップS101;Yes)、図2で説明したように白紙部分の境界線110bの位置の検出と用紙端110aの位置の検出とが実行され(ステップS106)、後述のプレプリントモードでの画像の出力が行われる(ステップS105)。
一方、プレプリントモードが設定されていない場合は(ステップS101;No)、図1で説明したように像保持体61上に現像像が形成されるとともに図2と同様に位置検出が実行される(ステップS102)。
図5で説明した用紙モード設定の手続きにより、用紙モード(プレプリントモードあるいは通常モード)の指定が行われるが、ユーザのミスで、内蔵トレイ1aにプレプリント用紙を入れたものの、用紙モードを、通常モードからプレプリントモードに切り替えるのを忘れて画像形成を指示してしまうことも起こり得る。このような事態に備えて、画像形成装置1000では、プレプリントモードが設定されていない場合であっても(ステップS101;No)、ステップS102で現像像の形成・位置検出が実行された後、位置検出の検出結果においてプレプリント用紙の特徴が現れているか否かがコントローラ4により判定される(ステップS103)。
図7は、図2のプレプリント用紙11の縁線110の明度が、CIS80の検出の際の用紙の背景の明度よりも高い場合にCIS80から出力される出力信号を素子部の位置の関数として表した図、図8は、図2のプレプリント用紙11の縁線110の明度が、CIS80の検出の際の用紙の背景の明度と同程度の低い明度である場合にCIS80から出力される出力信号をCIS80の素子部の位置の関数として表した図である。
図7に示すように、図2のプレプリント用紙11の縁線110の明度が、CIS80の検出の際の用紙の背景の明度よりも高い場合には、用紙の背景の明度、縁線110の明度、および、用紙の明度の3種類の明度が、互いに異なるため明確に識別することができ、これにより、白紙部分の境界線110bの位置と用紙端110aの位置の両方が求められる。搬送されてきた用紙が白紙用紙であれば、図7のような2段階の変化は起こらず、図7のグラフにおいて、縁線110の部分からの出力信号(1段目)が、白紙部分からの出力信号(2段目)と同じレベルになったグラフが得られる。そこで、図7のような3段階の変化は、プレプリント用紙の特徴であり(図6のステップS103;Yes)、コントローラ4は、搬送されてきた用紙は、プレプリント用紙であると判定する。
一方、縁線110の明度が、CIS80の検出の際の用紙の背景の明度と同程度の低い明度である場合には、図8に示すように用紙の背景の明度と縁線110の明度とが区別がつかないために用紙端110aの位置が求められず、白紙部分の境界線110bの位置だけが求められる。この場合、検出された位置の情報だけでは、この位置が、白紙用紙の用紙端の位置を表しているのか、それとも、プレプリント用紙の境界線110bの位置を表しているのかは識別することができず、搬送されてきた用紙が白紙用紙であるかプレプリント用紙であるかの識別はできない。そこで、コントローラ4は、出力信号の変化が図8のように一段の場合には、検出された位置と、コントローラ4内のメモリに記録されている上述の用紙端の基準位置との差を求めて、この差が所定量以下か否かを判定する。この所定量は、白紙用紙が搬送されてきた場合における白紙用紙の用紙端の位置と基準位置との誤差程度の量であって、数mm程度である。搬送されてきた用紙がプレプリント用紙である場合には、境界線110bの位置と基準位置との差は、縁線110の幅の分だけ大きくなるため、上記の所定量を超えることとなる。そこで、検出された位置と、コントローラ4内のメモリに記録されている用紙端の基準位置との差が所定量より大きいのは、プレプリント用紙の特徴であり(図6のステップS103;Yes)、コントローラ4は、搬送されてきた用紙は、プレプリント用紙であると判定する。
図6に戻って説明を続ける。
CIS80の検出結果に、以上説明したようなプレプリント用紙の特徴が現れている場合には(ステップS103;Yes)、コントローラ4は、モード(用紙モード)を通常モードから、図5の片側モード欄の「片側に縁線がある」プレプリントモードに変更する(ステップS104)。そして、図1の転写ロール50へ電圧を印加する電圧印加部(図1では不図示)に電圧印加を中止させ、像保持体61上に形成された現像像は、用紙に転写されることなく、図1のクリーニング装置63によりクリーニングされ、後述のプレプリントモードでの画像の出力が行われる(ステップS105)。
一方、プレプリント用紙の特徴が現れていない場合には(ステップS103;No)、搬送されてきた用紙は白紙用紙であり通常モードのまま、図1で上述した白紙用紙への画像の形成が行われる(ステップS107)。
次に、プレプリントモードでの画像の出力について説明する。
まず、最初に、図5の片側モード欄の「片側に縁線がある」プレプリントモードでの出力について説明する。
「片側に縁線がある」プレプリントモードが、図5の用紙モード設定でユーザによりあらかじめ指定されていた場合には(ステップS101;Yes)、図1の像保持体61上に現像像が形成されることなく、用紙は、像保持体61と転写ロール50との間を通過して両面出力用の用紙搬送路に入る。一方、ステップS104でコントローラ4により用紙モードが「片側に縁線がある」プレプリントモードに切り替えられた場合には、用紙は、現像像の転写を受けることなく、像保持体61と転写ロール50との間を通過して両面出力用の用紙搬送路に入り、上述したように、像保持体61上に形成された現像像はクリーニングされる。
このように、一旦、両面出力用の用紙搬送路に用紙が入れられるのは、後述するように、画像が形成される用紙上の領域である画像形成領域を決定してそれに合わせて現像像を形成するには多少の時間がかかるので、その時間をかせぐためである。
以下では、その後の画像の出力について説明する。
図9は、図5の「片側に縁線がある」プレプリントモードでの画像の出力の流れを表したフローチャートである。
まず、コントローラ4により、搬送されてきたプレプリント用紙が、ユーザにより指定された用紙枚数(図5参照)のうちの1枚目のプレプリント用紙であるか否かが判定される(ステップS201)。この段階では、搬送されてきたプレプリント用紙は、ユーザにより画像形成が指示された直後に内蔵トレイ1aから取り出された1枚目の用紙であるので、ここではYesが選択される。次に、図6のステップS106、あるいはステップS102において、用紙端の位置が検出されているか否かが判定される(ステップS202)。
図7に示すように、縁線110の明度が、CIS80の検出の際の用紙の背景の明度と異なる場合は、用紙端110aの位置が検出される(ステップS202;Yes)。そして、プレプリント用紙が、図1で上述した、両面用の用紙搬送路を2回搬送される(ステップS204)。このように2回搬送するのは、1回の搬送ではプレプリント用紙が裏返しになって像保持体61の所に搬送されてくるためである。
一方、上述したように、図8に示すように、縁線110の明度が、CIS80の検出の際の用紙の背景の明度と同程度の低い明度である場合には用紙端110aの位置検出は困難であり(ステップS202;No)、コントローラ4は、あらかじめ、コントローラ4内のメモリに記録されている用紙端の基準位置を、仮想的に、用紙端の位置として設定する(ステップS203)。そして、プレプリント用紙は、図1で上述した、両面用の用紙搬送路を、現像像の転写や定着処理を受けることなく2回搬送(空搬送)される(ステップS204)。
この両面用の用紙搬送路の搬送の間に、内蔵トレイ1aに収容されることで取得されるプレプリント用紙の、用紙搬送方向と交わる幅方向の用紙の寸法と、検出された白紙部分の境界線110bの位置と、検出あるいは設定された用紙端の位置とに基づいて、コントローラ4により、縁線11と交わらないように画像が形成されるための用紙上の領域として、画像領域の決定が行われる(ステップS205)。具体的には、まず、用紙端から境界線110bまでの距離を求められ、用紙サイズで決定される用紙幅から、その距離を引くことで白紙部分の幅が算出される。図3では、用紙端の位置が検出されず用紙端の基準位置が用紙端の位置として設定される一番上のプレプリント用紙11、および、用紙端の位置が検出された真ん中のプレプリント用紙11では、いずれも、境界線110bから右側の用紙端110cまでの間の領域が白紙部分の幅である。次に、この白紙部分の幅内で画像形成領域が決定される。この画像形成領域は、用紙端の位置が検出されたか否かで異なる。
用紙端の位置が検出されず用紙端の基準位置が用紙端の位置として設定される図3の一番上のプレプリント用紙11の場合には、境界線110bから所定幅W離れた点線よりも右方の白紙部分の領域が画像形成領域として決定される。一方、用紙端の位置が検出された真ん中のプレプリント用紙11の場合には、境界線110bから所定幅W離れた点線よりも右方であって、かつ、右端の用紙端110cから所定幅W離れた点線よりも左方にある白紙部分の領域が画像形成領域として決定される。
次に、コントローラ4の制御の下、図1の読み取り装置100の読み取りで得られた画像データに基づき、現像像の形成が行われる。このとき、搬送されているプレプリント用紙が、用紙端の位置が検出された真ん中のプレプリント用紙11の場合には、決定された画像領域内が画像が収まるように、縮小した現像像が形成される。一方、搬送されているプレプリント用紙が、用紙端の位置が検出されず用紙端の基準位置が用紙端の位置として設定される一番上のプレプリント用紙11の場合には、縮小せずに読み取りで得られた画像そのままの大きさで現像像が形成される。
そして、2回両面用の搬送路を経て3回目に図2のCIS80の所に搬送されてきたプレプリント用紙に対し再び位置検出が行われ(ステップS206)、さらに、位置調整ロール8によって、現像像が画像形成領域に形成されるように用紙の位置が調整される。そして、プレプリント用紙が、CIS80の所を通過して像保持体61および転写ロール50の所に搬送されてきた時に、現像像が画像形成領域に転写され、さらに定着器10による定着処理を受けて(ステップS207)排紙トレイ2に排紙される。以上は、ユーザにより指定された用紙枚数(図5参照)のうちの1枚目のプレプリント用紙に画像が出力される場合(ステップS201;Yes)の説明であったが、2枚目以降は(ステップS201;No)、決定された画像形成領域をそのまま利用して、ステップS206の現像像の形成・位置検出、およびステップS207の現像像の転写・定着が実行される。
以上が、図5の片側モード欄905aの「片側に縁線がある」プレプリントモードでの出力についての説明である。
次に、図5の両側モード欄905bの「両側に縁線がある」プレプリントモードでの出力について説明する。
図10は、図5の「両側に縁線がある」プレプリントモードでの画像の出力の流れを表したフローチャートである。
まず、コントローラ4により、搬送されてきたプレプリント用紙が、ユーザにより、指定された用紙枚数(図5参照)のうちの1枚目のプレプリント用紙であるか否かが判定される(ステップS301)。ここでは、搬送されてきたプレプリント用紙は、ユーザにより画像形成が指示された直後に内蔵トレイ1aから取り出された1枚目の用紙であるとして話を進める(ステップS301;Yes)。
次に、以下に説明するサンプル画像の現像像が形成されるとともに、搬送されてきたプレプリント用紙の片側の用紙端および縁線について図2と同様の位置検出が行われ(ステップS302)、プレプリント用紙への現像像の転写・定着が実行されて、サンプル画像を有するプレプリント用紙が排紙トレイ2に排紙される(ステップS303)。
図11は、両側に縁線があるプレプリント用紙に出力されたサンプル画像を表した図である。
この図において、両側に縁線があるプレプリント用紙11’の外側に記載された2つの矢印のうち上向きの矢印の方向が、ステップS302における、このプレプリント用紙11’が搬送される方向である。このように搬送されるプレプリント用紙11’に対して、図の左側の縁線110’について図2で説明したのと同様にCIS80による位置検出が実行され図の左側の境界線110b’が検出される。サンプル画像は、図11に示すように、左側の境界線110b’から、反対側の縁線110’’に向かって所定距離W離れた所に位置する、縁線の方向に沿って所定長さ延びた黒色のマーク1100と、用紙右上に位置する下向きの太線矢印と、用紙中の「この面を表にして……セットして下さい」という文章とを有する画像である。このサンプル画像の出力においては、マーク1100が境界界線110b’から所定距離W離れた位置に出力されるように、コントローラ4の制御の下で位置調整ロール8によって、プレプリント用紙11’の位置調整が行われる。
ユーザは、排紙された、サンプル画像を有するプレプリント用紙11’を、プレプリント用紙11’中に記載された文章に従って、この用紙中の太線矢印の方向が用紙搬送方向となるように、図1の手差しトレイ1bにセットする。すなわち、サンプル画像を有するプレプリント用紙11’を、手差しトレイ1b中で、図11の面が図1の上向きであって、図11の右側の縁線110’’が手差しトレイ1bの図1の奥側となり、図11の左側の縁線110’が手差しトレイ1bの図1の手前側となるようにセットする。サンプル画像を有するプレプリント用紙11’が手差しトレイ1bにセットされると、手差しトレイ1bが有する不図示の検出機構で用紙がセットされたことが検出されて(図10のステップS304;Yes)、サンプル画像を有するプレプリント用紙11’が手差しトレイ1bから取り出されて、手差しトレイ1bから延びる矢印方向に、第1搬送ロール対3a、第2搬送ロール対3b、および第1搬送部材13aを通って搬送される。このとき、図11では、両側に縁線があるプレプリント用紙11’の外側に記載された2つの矢印のうち下向きの矢印の方向に搬送されることとなる。そして、CIS80において、今度は、図11のプレプリント用紙11’の右端の境界線110dの位置が検出される。さらに、このときのCIS80の検出では、右端の境界線110dの位置が検出に加え、右端の境界線110dの位置から測ったマーク1100の位置の検出、すなわち、図11の距離Wの検出も行われる。検出後、このプレプリント用紙11’は、図1の水平方向に延びた上側の用紙搬送路を通ってそのまま排紙トレイ2に排紙される(図10のステップS305)。
コントローラ4は、白紙部分の幅である、検出された図11の距離Wと、上述した所定距離Wとの和(W+W)を求め、そして、図3に示すように、この白紙部分において、左端の境界線110b’から所定幅W’離れた点線よりも右方であって、かつ、左端の境界線110dから所定幅W’離れた点線よりも左方にある領域を、画像形成領域として決定する。画像形成領域の決定とともに内蔵トレイ1aから、両側に縁線がある新たなプレプリント用紙11’が取り出される(ステップS306)。新たなプレプリント用紙11’の取り出しとともに、図1の読み取り装置100の読み取りで得られた画像データに基づき、現像像の形成が行われる。このとき、ステップS306で決定された画像領域内が画像が収まるように、縮小した現像像が形成される(図3の一番下のプレプリント用紙11’中の画像参照)。また、図2のCIS80の所に搬送されてきたプレプリント用紙に対し再び位置検出が行われ(ステップS307)、さらに、位置調整ロール8によって、現像像が画像形成領域に形成されるように用紙の位置が調整される。そして、両側に縁線がある新たなプレプリント用紙11’が、CIS80の所を通過して像保持体61および転写ロール50の所に搬送されてきた時に、現像像が画像形成領域に転写され、さらに定着器10による定着処理を受けて(ステップS308)排紙トレイ2に排紙される。以上は、ユーザにより指定された用紙枚数(図5参照)のうちの1枚目のプレプリント用紙に画像が出力される場合(ステップS301;Yes)の説明であったが、2枚目以降は(ステップS301;No)、決定された画像形成領域をそのまま利用して、ステップS307の現像像の形成・位置検出、およびステップS308の現像像の転写・定着が実行される。
上記の、両側に縁線があるプレプリント用紙11’への画像出力の方式は、所望の画像が出力されるまでに多少の時間がかかるものの、用紙端の位置が図8の場合のように検出不能の場合であっても、基準位置を利用せずに白紙領域が正確に求められて縁線を避けた領域にぴったり収まるように画像が出力されるという利点がある。さらにこの方式では、片側に縁線がある場合であっても適用可能であり、縁線を避けた領域にぴったり収まるように画像が出力される。
次に、上記の実施形態の変形例について説明する。
この変形例では、CISの検出位置において、CIS側から見て、搬送されてくる用紙(プレプリント用紙あるいは白色用紙)の背景には、黒色の第1面と白色の第2面とを有する背景板が配置されており、この変形例では、この背景板の第1面と第2面とを、用紙モードに応じて切り替えることができる機構を備えている。この機構以外の点については、この変形例の画像形成装置は、図1の画像形成装置1000と同じ構成を備えた画像形成装置であり、通常モードでの画像の出力(白紙用紙への画像の出力)の方式は同じである。そこで、変形例の画像形成装置が有する、上記の機構以外の構成要素についての重複説明は省略し、以下では、この変形例における上記の機構と、この機構を利用した画像の出力に焦点を絞って説明する。
図12は、変形例の画像形成装置における、用紙に画像を出力する際の動作を表したフローチャートである。
ユーザにより、画像が出力された用紙が読み取り装置にセットされて画像形成が指示されると、この変形例の画像形成装置に設けられている内蔵トレイから用紙が取り出されて搬送されるとともに、この変形例の画像形成装置が有するコントローラにより、プレプリントモードが設定されているか否かが判定される(ステップS401)。
プレプリントモードが設定されている場合は(ステップS401;Yes)、この変形例の画像形成装置が有するCISに対して、搬送されてくる用紙(プレプリント用紙あるいは白色用紙)を挟んで対向する背景板の面(以下、単に対向面と呼ぶ)が、白色の第2面となるように背景板の面の切り替えが行われ、この状態で、図2で説明したのと同様に、白紙部分の境界線110bの位置の検出と用紙端110aの位置の検出とが実行される(ステップS406)。
一方、プレプリントモードが設定されていない場合は(ステップS401;No)、対向面が、黒色の第1面となるように背景板の面の切り替えが行われ、この状態で、図2で説明したのと同様に、白紙部分の境界線110bの位置の検出と用紙端110aの位置の検出とが実行され、それとともに、変形例の画像形成装置が有する像保持体上に現像像が形成される(ステップS402)。ここで、背景板の面の切り替えについて説明する。
図13は、対向面が黒色の第1面である状態を表した図、図14は、対向面が白色の第2面である状態を表した図である。
これらの図では、図2に示す構成要素と同じ構成要素については同じ符号が付されており、ここではその重複説明は省略する。これらの図では、搬送されてきた用紙が、片側に縁線のあるプレプリント用紙11である場合が例として示されている。
これらの図に示すように、背景板800は、回転力伝達軸12b’を介してモータ12a’に接続されており、背景板800と回転力伝達軸12b’とは一体化されている。このモータ12a’の回転により、背景板800は図に示す矢印方向に回転して、黒色の第1面と白色の第2面とが切り替えられる。このモータ12aは、この変形例の画像形成装置が有するコントローラによって制御されており、上記の背景板の面の切り替えもコントローラの制御の下で実行される。
ここで、黒色の第1面の明度は、図1の画像形成装置1000においてCIS80側から見て、搬送されてくる用紙(プレプリント用紙あるいは白色用紙)の背景の明度と同程度である。従って、ステップS402で行われる位置検出は、図6のステップS102と実質的には同じ状況で行われることとなり、図7や図8で示すような出力信号がCISからコントローラに入力される。
一方、背景板800の対向面が白色の第2面となる場合は、図7や図8で示すような出力信号とは大きく異なり、図14に示すように、第2面からの反射光で得られる出力信号のレベルは、境界線110bより右側の白紙部分からの反射光で得られる出力信号のレベルと同程度となっている。このため、搬送されてきた用紙が、片側に縁線のあるプレプリント用紙11である場合には、縁線110からの反射光で得られる出力信号のレベルが、低下する様子が明確に識別される。この結果、境界線110bの位置だけでなく、用紙端110aの位置も確実に検出されることとなる。
プレプリントモードが設定されている場合は(ステップS401;Yes)、ステップS406の位置検出の後、この変形例の画像形成装置におけるプレプリントモードでの画像の出力が行われる(ステップS405)。一方、プレプリントモードが設定されていない場合は(ステップS401;No)、ステップS402の位置検出の後、図6のステップS103と同様に、位置検出の検出結果においてプレプリント用紙の特徴が現れているか否かがコントローラ4により判定される(ステップS403)。
CISの検出結果に、図7や図8で説明したようなプレプリント用紙の特徴が現れている場合には(ステップS403;Yes)、コントローラは、モード(用紙モード)を通常モードから、図5の片側モード欄の「片側に縁線がある」プレプリントモードに変更する。このモードの変更の際には、ステップS406と同様にプレプリントモードが設定されることにより、背景板800の対向面が、黒色の第1面から白色の第2面に切り替えられる。このとき、ステップS402で像保持体上に形成された現像像は、用紙に転写されることなく、クリーニングされる。そして、図9のステップS204と同様に、用紙が両面用の搬送路を2回空搬送された後、3回目にCISの所に搬送されてきた用紙に対し再び位置検出が行われ(ステップS404)、この位置検出では、境界線110bの位置と用紙端110aの位置の両方が検出されることとなる。そして、この変形例の画像形成装置におけるプレプリントモードでの画像の出力が行われる(ステップS405)。
一方、プレプリント用紙の特徴が現れていない場合には(ステップS403;No)、搬送されてきた用紙は白紙用紙であり通常モードのまま、図1で上述した白紙用紙への画像の形成が行われる(ステップS407)。この白紙用紙への画像形成については、図1で上述した画像形成と同じである。
次に、この変形例の画像形成装置におけるプレプリントモードでの画像の出力について簡単に説明する。
「片側に縁線がある」プレプリントモードが、用紙モード設定でユーザによりあらかじめ指定されていた場合には(ステップS401;Yes)、像保持体上に現像像が形成されることなく、用紙は、像保持体と転写ロールとの間を通過して両面出力用の用紙搬送路に入る。一方、ステップS404でコントローラにより用紙モードが「片側に縁線がある」プレプリントモードに切り替えられた場合には、用紙は、ステップS404での再度の位置検出の後、像保持体と転写ロールとの間を通過して両面出力用の用紙搬送路に入る。
「片側に縁線がある」プレプリントモードにおける、その後の動作の流れは、図9のフローチャートで、用紙端の位置を基準位置にするステップS202およびステップS203の過程を省略したフローチャートで表される。すなわち、図7のように、用紙端の位置が検出された場合の画像の出力と同じ動作の流れとなる。これは、白色の第2面を対向面にして位置検出が行われる場合には、図7の場合と同様に用紙端の位置が検出されるためである。
「両側に縁線がある」プレプリントモードが、用紙モード設定でユーザによりあらかじめ指定されていた場合には、動作の流れは、図10のフローチャートで表されるものと同じである。
そこで、ここでは、これらのプレプリントモードの際の動作の流れについては重複説明は省略する。
以上が、本発明の実施形態の説明である。
なお、以上の説明では、上述したように、画像形成領域を決定してそれに合わせて現像像を形成する時間を稼ぐために、一旦、用紙は両面出力用の用紙搬送路に入れられて空搬送が行われたが、CISと像保持体との距離が充分長い場合には、CISから像保持体までの搬送時間が長くなるため、このような空搬送は必要ではない。本発明は、このようにCISと像保持体との距離が充分長くすることで、空搬送の手間が省かれた画像形成装置であってもよい。
また、以上説明してきた画像形成装置はコピー機であったが、本発明の画像形成装置は、プリンタやFAXなど他の画像形成装置に応用されてもよい。
本実施形態の画像形成装置の全体構成図である。 図1に示すCISと、画像の出力位置を調整する位置調整ロール対を表した模式図である。 位置調整がされてプレプリント用紙上に出力された画像を表した図である。 この画像形成装置において、ユーザが出力設定を行う際に、図1のパネル上に表示される出力設定メニューを表した図である。 図1のパネル上に表示される、用紙モード設定の設定内容を表示する表示画面を表した図である。 用紙に画像を出力する際の画像形成装置の動作を表したフローチャートである。 図2のプレプリント用紙の縁線の明度が、CIS検出の際の用紙の背景の明度よりも高い場合にCISから出力される出力信号を素子部の位置の関数として表した図である。 図2のプレプリント用紙の縁線の明度が、CISの検出の際の用紙の背景の明度と同程度の低い明度である場合にCISから出力される出力信号をCISの素子部の位置の関数として表した図である。 図5の「片側に縁線がある」プレプリントモードでの画像の出力の流れを表したフローチャートである。 図5の「両側に縁線がある」プレプリントモードでの画像の出力の流れを表したフローチャートである。 両側に縁線があるプレプリント用紙に出力されたサンプル画像を表した図である。 変形例の画像形成装置における、用紙に画像を出力する際の動作を表したフローチャートである。 対向面が黒色の第1面である状態を表した図である。 対向面が白色の第2面である状態を表した図である。
符号の説明
1000…画像形成装置
100…読み取り装置
100a…遮光部材
100b…読み取り装置本体
100c…軸
1a…内蔵トレイ
1b…手差しトレイ
2…排紙トレイ
3a…第1搬送ロール対
3b…第2搬送ロール対
3c…第3搬送ロール対
30a…第1切換器
30b…第2切換器
4…コントローラ
50…転写ロール
61…像保持体
64…現像器
65…帯電部材
7…露光部
8…位置調整ロール対
80…CIS
80a…素子部
81…第1の位置調整ロール
810…ロール軸
82…第2の位置調整ロール
8a,8b,8c,8d…両面用搬送ロール対
90…パネル
901…濃度設定欄
902…用紙サイズ設定欄
903…プレプリントモード設定欄
901…濃度設定欄
902…用紙サイズ設定欄
903…出力速度設定欄
904a…通常モード欄
904b…プレプリントモード欄
904c…枚数指定欄
905a…片側モード欄
905b…両側モード欄
909…OKボタン
91…操作盤
10…定着装置
12a,12a’…モータ
12b,12b’…回転力伝達軸
12c…歯車
13a…第1搬送部材
13b…第2搬送部材
11,11’…プレプリント用紙
110,110’,110’’…縁線
110a,110a’,110c…用紙端
110b,110b’,110d…境界線
1100…マーク
20…原稿
800…背景板
800a…第1面
800b…第2面

Claims (8)

  1. 用紙を所定の搬送方向に搬送する用紙搬送手段と、
    前記搬送方向と交わる幅方向の一方の端辺に沿って搬送方向に延びる縁線が印刷されたプレプリント用紙を搬送して該プレプリント用紙の該縁線を除く領域に画像を形成するプレプリントモードと、前記縁線の印刷のない縁なし用紙を搬送して該縁なし用紙に画像を形成する通常モードとに切り替えるモード切替手段と、
    前記用紙搬送手段により搬送される用紙の前記幅方向の寸法を取得する寸法取得手段と、
    前記用紙搬送手段により搬送される用紙の幅方向の前記一方の端辺の位置と、該用紙がプレプリント用紙であったときの該一方の端辺に沿う縁線と該縁線を除く領域との境界の位置とを検出するラインセンサと、
    前記ラインセンサよりも搬送方向下流に設置され前記用紙搬送手段により搬送されてきた用紙上に画像を形成する画像形成手段と、
    前記プレプリントモードにおいて、前記寸法取得手段で取得された用紙の幅方向の寸法と、前記ラインセンサで検出された用紙の前記一方の端辺の位置および前記境界の位置とに基づいて、該用紙上への幅方向の画像形成領域を決定する領域決定手段とを備え、
    前記画像形成手段は、前記プレプリントモードにおいて、前記領域決定手段で決定された画像形成領域内に画像を形成するものであることを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記領域決定手段は、前記プレプリントモードにおいて、前記用紙搬送手段で搬送されてきたプレプリント用紙の、前記ラインセンサによる前記一方の端辺の位置の検出が不能であったときは、該プレプリント用紙の前記一方の端辺の標準通過位置を該一方の端辺の位置とみなして、該プレプリント用紙上への用紙幅方向の画像形成領域を決定するものであることを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  3. 前記ラインセンサが、前記用紙搬送手段により搬送されてきた用紙に照射された光の反射光を受けて前記一方の端辺の位置および前記境界の位置を検出するものであって、
    搬送されてきた用紙を前記ラインセンサとの間に挟む反射位置に切替自在に配置される、相対的に明度が低い第1の反射板と相対的に明度が高い第2の反射板とを備えるとともに、
    前記反射位置に、前記通常モードでは前記第1の反射板が配置され前記プレプリントモードでは前記第2の反射板が配置されるように反射板を切り替える反射板切替手段を備えたことを特徴とする請求項1又は2記載の画像形成装置。
  4. 前記用紙搬送手段が、前記画像形成手段による画像形成位置を通過した用紙を裏返しにして該画像形成位置に再び搬送する反転経路を有するものであって、
    前記モード切替手段により前記通常モードに切り替えられている場合において前記ラインセンサで前記境界の位置が検出された場合に、前記画像形成手段に前記用紙上の画像形成を行わさせずに、該用紙を、前記用紙搬送手段に、前記反転経路を2回搬送させ、前記画像形成位置への3回目の通過時に前記画像形成手段に該用紙上に画像を形成させて前記モード切替手段に前記プレプリントモードに切り替えさせる制御手段を備えたことを特徴とする請求項1又は2記載の画像形成装置。
  5. 前記反転経路は、裏返しにした用紙を前記ラインセンサによる検出位置よりも上流側に搬送する経路であり、
    前記ラインセンサは、前記用紙搬送手段により搬送されてきた用紙に照射された光の反射光を受けて前記一方の端辺の位置および前記境界の位置を検出するものであって、
    搬送されてきた用紙を前記ラインセンサとの間に挟む反射位置に切替自在に配置される、相対的に明度が低い第1の反射板と相対的に明度が高い第2の反射板とを備えるとともに、前記反射位置に、前記通常モードでは前記第1の反射板が配置され前記プレプリントモードでは前記第2の反射板が配置されるように反射板を切り替える反射板切替手段を備え、
    前記制御手段は、前記モード切替手段により前記通常モードに切り替えられている場合において前記ラインセンサで前記境界の位置が検出された場合に、前記画像形成手段に前記用紙上の画像形成を行わさせずに、該用紙を、前記用紙搬送手段に、前記反転経路を2回搬送させるとともに、前記反射板切替手段に、前記反射位置に前記第2の反射板を配置させて、前記画像形成位置への3回目の通過時に前記ラインセンサに前記一方の端辺の位置と前記境界の位置を検出させるものであることを特徴とする請求項4記載の画像形成装置。
  6. 前記画像形成手段は、前記プレプリントモードにおいて、搬送されてきた用紙を、前記領域決定手段により決定された幅方向の画像形成領域に合わせて幅方向に移動させることにより、該画像形成領域に画像を形成するものであることを特徴とする請求項1から5のうちいずれか1項記載の画像形成装置。
  7. 前記画像形成手段は、前記プレプリントモードにおいて、前記領域決定手段により決定された幅方向の画像形成領域内の寸法に合わせて縮小した画像を形成するものであることを特徴とする請求項1から6のうちいずれか1項記載の画像形成装置。
  8. 用紙を所定の搬送方向に搬送する用紙搬送手段と、
    前記搬送方向と交わる幅方向の両端辺に沿って搬送方向に延びる一対の縁線が印刷されたプレプリント用紙を搬送して該プレプリント用紙の該縁線を除く領域に画像を形成するプレプリントモードと、前記縁線の印刷のない縁なし用紙を搬送して該縁なし用紙に画像を形成する通常モードとに切り替えるモード切替手段と、
    前記用紙搬送手段により搬送される用紙の幅方向の一方の端辺の位置と、該用紙がプレプリント用紙であったときの該一方の端辺に沿う縁線と該縁線を除く領域との境界の位置とを検出するラインセンサと、
    前記ラインセンサよりも搬送方向下流に設置され前記用紙搬送手段により搬送されてきた用紙上に画像を形成する画像形成手段とを備え、
    前記プレプリントモードが、前記用紙搬送手段に一枚の用紙を搬送させて一旦排紙させる1回目の搬送と、ユーザにより該1回目の搬送における搬送方向後端が搬送方向前端となるように向きを変えて挿入された当該一枚の用紙を搬送させる2回目の搬送とからなる準備モードを有し、
    該準備モードにおける1回目の搬送では、前記ラインセンサに前記境界の位置を検出させるとともに、画像形成手段に、当該一枚の用紙の、前記境界の位置から他方の端辺に寄った位置であって当該一枚の用紙の2回目の搬送時に前記ラインセンサで検出される位置にマークを形成させ、2回目の搬送では、前記ラインセンサに、1回目の搬送における他方の端辺に沿う縁線に関する前記境界の位置と前記マークの位置を検出させる制御手段と、
    前記ラインセンサで1回目の搬送時に検出された前記境界の位置、2回目の搬送時に検出された前記境界の位置および前記マークの位置とに基づいて、該用紙上への、前記一対の縁線に挟まれた幅方向の画像形成領域を決定する領域決定手段とを備え、
    前記画像形成手段は、前記プレプリントモードにおいて、前記準備モード終了後に搬送されてきた用紙上の、前記領域決定手段で決定された画像形成領域内に画像を形成するものであることを特徴とする画像形成装置。
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