JP2009080343A - 画像投影システム及び画像投影装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】通信経路にかかる負荷を軽減することができ、しかも、複数の端末装置から送信された画像データに基づき画像投影装置で投影される画像のうち所定画像に基づくデータに対し、複雑な制御を必要とすることなく複製操作及び貼り付け操作を行うことが可能な画像投影システムの提供。
【解決手段】複数の端末装置と各端末装置から取得した画像データに基づく画像を投影する画像投影装置とを備えたシステムにおいて、画像投影装置は、複製操作命令に応じて端末装置から複製データを取得する複製データ取得部と、複製データを記憶する共有クリップボード記憶部と、貼り付け操作命令に応じて端末装置へ複製データを送信する複製データ送信部とを備え、端末装置は、複製データをデータファイルから抽出し画像投影装置へ送信する複製操作処理部と、貼り付け操作命令に応じ画像投影装置から送信される複製データに基づいてデータファイルを編集する編集部とを備える。
【選択図】図1
【解決手段】複数の端末装置と各端末装置から取得した画像データに基づく画像を投影する画像投影装置とを備えたシステムにおいて、画像投影装置は、複製操作命令に応じて端末装置から複製データを取得する複製データ取得部と、複製データを記憶する共有クリップボード記憶部と、貼り付け操作命令に応じて端末装置へ複製データを送信する複製データ送信部とを備え、端末装置は、複製データをデータファイルから抽出し画像投影装置へ送信する複製操作処理部と、貼り付け操作命令に応じ画像投影装置から送信される複製データに基づいてデータファイルを編集する編集部とを備える。
【選択図】図1
Description
本発明は、複数人による共同作業や情報の共有を行うための画像投影システムと、これに用いられる画像投影装置に関するものであり、特に、共有化した画像情報の複製操作及び貼り付け操作を行うための処理を簡素化することのできる画像投影システムに関する。
従来より、画像投影装置として、例えば、コンピュータ装置等から画像情報を入力して液晶表示素子に当該画像を表示し、この液晶表示素子に光を照射して投影スクリーン上に拡大投影するプロジェクタなどが広く使用されている。この種のプロジェクタは、複数人が参加して行われる会議等において多く使用されており、かかるプロジェクタを用いることにより、拡大投影された一つの画像を複数の参加者が同時に見ながら議論を進めていくことができる。
また、複数人により行われる会議等においては、複数の端末装置をネットワークなどの通信経路で接続することにより、会議等における情報の共有や共同作業を効率的に行うことが多くなされている。例えば、特許文献1には、サーバと複数の端末装置とにより構成される会議支援システムにおいて、サーバが、複数の端末装置から送信された各画像データを合成し、当該合成した画像データを前記複数の端末装置に送信して、当該画像データに基づく画像を各端末装置の画面に表示させることにより、各参加者が同一の画像を見ながら議論を行うことができる会議支援システムが開示されている。
さらに、この会議支援システムを構成する端末装置或いはサーバに上記プロジェクタを接続することにより、拡大投影された一つの画像を複数の参加者が同時に見ながら、かつ、必要に応じて画像の編集を行いながら議論を進めていくことが可能となる。
ところで、上記のようなシステムを用いて、複数の端末装置によりデータを共有して編集作業を行う場合、共有するデータの複製操作或いは貼り付け操作を可能とすることにより、当該編集作業を効率的に行うことが可能となる。例えば、特許文献2には、複数の端末装置により構成されるシステムにおいて、各端末装置に共有のクリップボードを設けることにより、複製操作或いは貼り付け操作によって取得したデータを各端末装置で共有することを可能とするシステムが開示されている。
すなわち、図41に示すように、このシステムを構成する各端末装置(PC1〜PC3)は、複製操作或いは貼り付け操作の対象となったデータを一時的に保存する所謂クリップボードとして、自端末用のクリップボード(ローカルクリップボード)とは別個に、他の端末装置と共有したいデータを保存するための共有クリップボードを備えて構成されている。そして、例えば、PC2の使用者が、テキストデータ「XYZ」の複製操作を行うと、PC2の共有クリップボードにこのテキストデータ「XYZ」が記憶されるとともに、このテキストデータ「XYZ」がPC2からPC1及びPC3に送信され、PC1及びPC3の共有クリップボードに記憶される。かかる構成とすることにより、複数の端末装置(PC1〜PC3)は、各端末装置が有する共有クリップボードを介して、他の端末装置のデータを利用することができる。
特開2006−31359号公報
特開平7−244720号公報
しかしながら、特許文献2に記載の発明は、以下の点で課題がある。
すなわち、特許文献1に記載の発明と同様に、各端末装置で共有画像を表示するものであるから、ネットワーク等の通信経路を介して接続する端末装置の数が増えた場合、送信する画像データの情報量が端末装置の数に比例して増加し、通信経路に大きな負荷がかかることとなり、会議等における情報の共有を円滑に行うことができなかった。
しかも、共有クリップボードを各端末装置に設けていることから、各端末装置に設けられた共有クリップボードに対して複雑な同期処理を行う必要がある。例えば、図41に示すように、PC1がPC2から送信されたテキストデータ「XYZ」を共有クリップボードに保存している最中に、PC3からテキストデータ「ABC」が送信されてきた場合、PC1は、PC2から送信されたテキストデータ「XYZ」の共有クリップボードへの保存が完了するまでの間、テキストデータ「ABC」の受信をブロックする制御を行わなければならない。
そこで、本発明は、通信経路にかかる負荷を軽減することができ、しかも、複数の端末装置から送信された画像データに基づき画像投影装置で投影される共有画像のうち、所定画像に基づくデータに対して、複雑な制御を必要とすることなく複製操作及び貼り付け操作を行うことが可能な画像投影システム、及びこれに用いられる画像投影装置を提供することを目的とするものである。
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、複数の端末装置と、これらの複数の端末装置から通信経路を介して画像データを取得し、この画像データに基づいた画像を投影する画像投影装置とを備えた画像投影システムにおいて、前記画像投影装置は、各前記端末装置の所定表示領域にある画像の画像データを前記通信経路を介して取得する画像取得部と、前記複数の端末装置の所定表示領域にある画像の画像データを合成する画像処理部と、前記画像処理部で合成した画像データに基づいた画像を投影する画像投影部と、前記画像投影部で投影している画像のうちの所定画像の一部又は全部を生成するためのデータを複製するための複製操作命令を前記通信経路を介して受信したとき、前記所定画像の画像データを送信した端末装置から前記所定画像の一部又は全部を生成するためのデータを複製データとして前記通信経路を介して取得する複製データ取得部と、前記複製データ取得部によって取得した複製データを記憶する共有クリップボード記憶部と、前記複製した所定画像の一部又は全部を生成するためのデータを前記画像投影部で投影している画像のうちの所定画像の所定部分に貼り付けるための貼り付け操作命令を前記通信経路を介して取得したとき、前記貼り付け先の所定画像の画像データを送信した端末装置へ前記共有クリップボード記憶部に記憶した複製データを前記通信経路を介して送信する複製データ送信部と、を備え、前記端末装置は、データファイルを記憶する記憶部と、前記データファイルに基づいた画像データを生成する画像生成部と、前記画像生成部で生成した画像データに基づく画像の位置が所定表示領域にあるときに、その画像の一部又は全部の画像データを前記通信経路を介して前記画像投影装置へ送信する所定領域画像送信部と、前記画像投影装置からの要求に応じて、前記複製操作命令に応じた複製データを前記データファイルから抽出して前記画像投影装置へ前記通信経路を介して送信する複製操作処理部と、前記貼り付け操作命令を受信すると、この貼り付け操作命令に応じて前記画像投影装置から送信される前記複製データに基づいて前記データファイルを編集する編集部と、を有することを特徴とする。
また、請求項2に記載の発明は、請求項1記載の発明において、前記端末装置は、前記画像生成部で生成した画像データに基づく画像を表示可能な表示部と、前記所定表示領域として、前記生成された画像データに基づく画像を表示可能であり、前記表示部の表示領域との連続部を有する仮想表示領域を設定する仮想表示領域設定部と、を備えることを特徴とする。
また、請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の発明において、前記端末装置は、前記画像投影装置で投影されている前記端末装置の所定表示領域にある画像を操作するための操作部と、前記画像投影装置で投影されている前記端末装置の所定表示領域にある画像の一部又は全部を生成するためのデータが前記操作部により複製操作又は貼り付け操作されたときに、その操作に応じた複製操作命令又は貼り付け操作命令を前記画像投影装置へ送信する操作命令送信部と、を備えたことを特徴とする。
また、請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の発明において、前記画像投影装置の前記共有クリップボード記憶部は、前記端末装置から取得した複製データを、複製操作する端末装置毎に記憶する記憶領域を有し、前記画像投影装置の前記複製データ取得部は、前記取得した複製データを前記複製操作した端末装置に応じた前記共有クリップボード記憶部の記憶領域に記憶し、前記画像投影装置の前記複製データ送信部は、前記貼り付け操作した端末装置に応じた前記共有クリップボード記憶部の記憶領域から前記複製データを取り出し、前記貼り付け先の所定画像の画像データを送信した端末装置へ送信することを特徴とする。
また、請求項5に記載の発明は、請求項1〜4のいずれか1項に記載の発明において、前記端末装置は、複製データを記憶するクリップボード記憶領域を有し、前記画像投影装置は、前記所定画像を複製するための複製操作命令を取得したとき、当該所定画像の画像データを送信した端末装置へ前記取得した複製操作命令を送信する操作命令処理部を有し、前記端末装置は、前記画像投影装置から複製操作命令を受信すると、前記クリップボード記憶領域に記憶されている複製データを別の記憶領域に記憶した後、前記複製操作命令に応じた複製データを前記データファイルから抽出して前記クリップボード記憶領域に記憶し、その後、前記複製データを前記画像投影装置へ送信するために前記クリップボード記憶領域から前記複製データを取り出した後、前記別の記憶領域に記憶した複製データを前記クリップボード記憶領域に記憶するクリップボード管理部を有することを特徴とする。
また、請求項6に記載の発明は、請求項5に記載の発明において、前記画像投影装置の操作命令処理部は、前記画像投影部で投影している画像のうちの所定画像の一部又は全部を生成するためのデータを貼り付けするための貼り付け操作命令を受信したとき、前記貼り付け先の所定画像の画像データを送信した端末装置へ前記取得した貼り付け操作命令を送信し、前記端末装置のクリップボード管理部は、前記画像投影装置から貼り付け操作命令を受信すると、前記クリップボード記憶領域に記憶されている複製データを別の記憶領域に記憶した後、前記貼り付け操作命令に応じて前記画像投影装置から取得した複製データを前記クリップボード記憶領域に記憶し、前記編集部が前記データファイルを編集するために前記クリップボード記憶領域から前記複製データを取り出した後、前記別の記憶領域に記憶した複製データを前記クリップボード記憶領域に記憶することを特徴とする。
また、請求項7に記載の発明は、複数の端末装置の所定表示領域にある画像の画像データを通信経路を介して取得し、この画像データに基づいた画像を投影する画像投影装置において、各前記端末装置の所定表示領域にある画像の画像データを通信経路を介して取得する画像取得部と、前記複数の端末装置の所定表示領域にある画像の画像データを合成する画像処理部と、前記画像処理部で合成した画像データに基づいた画像を投影する画像投影部と、前記画像投影部で投影している画像のうちの所定画像の一部又は全部を生成するためのデータを複製するための複製操作命令を前記通信経路を介して取得したとき、前記所定画像の画像データを送信した端末装置から前記所定画像の一部又は全部を生成するためのデータを複製データとして前記通信経路を介して取得する複製データ取得部と、前記複製データ取得部によって取得した複製データを記憶する共有クリップボード記憶部と、前記複製した所定画像の一部又は全部を生成するためのデータを前記画像投影部で投影している画像のうちの所定画像の所定部分に貼り付けるための貼り付け操作命令を前記通信経路を介して取得したとき、前記貼り付け先の所定画像の画像データを送信した端末装置へ前記共有クリップボード記憶部に記憶した複製データを前記通信経路を介して送信する複製データ送信部と、を備えたことを画像投影装置とした。
請求項1及び請求項7に記載の発明によれば、画像投影装置で投影された画像のうちの所定画像の一部又は全部を生成するためのデータを複製する複製操作、及び当該複製操作により生成された複製データを画像投影装置で投影された画像のうちの所定画像の所定部分に貼り付けるための貼り付け操作が可能となる。また、複製操作命令に基づき、端末装置で生成される複製データを記憶する共有クリップボード記憶部を画像投影装置のみが有する構成としているため、複数の端末装置から複製データが画像投影装置に送信された場合であっても、同期を取るための複雑な制御を行う必要がなく、上記複製操作及び貼り付け操作を円滑に行うことができる。
請求項2に記載の発明によれば、端末装置に、表示部の表示領域とは別個に所定表示領域としての仮想表示領域を設けることにより、複数人による情報の共有や共同作業を円滑に行うことができる。例えば、端末装置の利用者は、所定表示領域と所定表示領域以外の領域とを明確に区別することができるため、意図しない画像が投影表示されることを防止することができる。また、表示部の表示領域の画像は画像投影装置で投影表示されないので、この表示部の表示領域を端末装置の利用者だけの作業スペースとして利用することができる。
請求項3に記載の発明によれば、端末装置に操作部及び操作命令送信部を設けることにより、画像投影装置で投影されている画像のうちの所定画像の複製操作及び貼り付け操作を、端末装置を用いて行うことができる。
請求項3に記載の発明によれば、端末装置に操作部及び操作命令送信部を設けることにより、他の端末装置の所定表示領域にある画像に対して、複製操作や貼り付け操作等の操作することができ、複数人により行われる情報の共有や共同作業を円滑に行うことができる。
請求項4に記載の発明によれば、共有クリップボード記憶部には各端末装置毎の記憶領域が確保されているため、当該共有クリップボード記憶部に記憶されている複製データが他の端末装置の取得した複製データによって上書きされる事態が生じることがなく、複数人による情報の共有や共同作業を円滑に行うことができる。
請求項5に記載の発明によれば、端末装置の使用者は、他の端末装置から送信された複製操作命令に基づき自己の端末装置で複製操作が行われる場合であっても、自己の端末装置のクリップボード記憶領域に記憶されているデータを一時的に別の記憶領域に退避させることにより、当該データが知らないうちに上書きされてしまうことがなく、複数人による情報の共有や共同作業をより効率的に行うことができる。
請求項6に記載の発明によれば、端末装置の使用者は、他の端末装置からの要求により貼り付け操作が行われる場合であっても、自己の端末装置のクリップボード記憶領域に記憶されているデータを一時的に別の記憶領域に退避させることにより、当該データが、画像投影装置から送信された複製データによって知らないうちに上書きされてしまうことがなく、複数人による情報の共有や共同作業をより効率的に行うことができる。
[1.画像投影システムの概要]
以下に、本発明の実施の形態における画像投影システムについて、図面を参照しながら説明する。図1は本実施形態における画像投影システムの概略的なシステム構成を示す図であり、図2は本実施形態における画像投影システムに用いられる画像投影装置の概略構成図であり、図3は本実施形態における画像投影システムに用いられる端末装置の概略構成図である。
以下に、本発明の実施の形態における画像投影システムについて、図面を参照しながら説明する。図1は本実施形態における画像投影システムの概略的なシステム構成を示す図であり、図2は本実施形態における画像投影システムに用いられる画像投影装置の概略構成図であり、図3は本実施形態における画像投影システムに用いられる端末装置の概略構成図である。
本実施形態にかかる画像投影システムSは、図1に示すように、画像投影装置1と、この画像投影装置1と通信経路3を介して接続された複数の端末装置(ここでは端末装置2a〜2c)とにより構成されるものであり、各端末装置2a〜2cで実行されるアプリケーションプログラム(以下、単に「アプリケーション」と呼ぶこともある。)によって生成される画像のうち、各端末装置2a〜2cの仮想表示領域にある画像の画像データを一つの画像データとして合成するとともに、合成した画像データに基づく画像をスクリーン等の大画面上に投影することにより、複数人による共同作業や情報の共有を効率的に行うことのできるシステムである。この仮想表示領域は、各端末装置2a〜2cの表示部の表示領域に隣接して設けられるものであり、各端末装置2a〜2cのアプリケーションで生成される画像は、これらの表示領域内で移動可能となっている。
すなわち、本実施形態では、例えば図1に示すように、端末装置2aの仮想表示領域45aに画像30aがあり、端末装置2bの仮想表示領域45bに画像30bがある場合、画像投影装置1は、画像30a及び画像30bの画像データをそれぞれ端末装置2a,2bから取得するとともにこれら画像データを合成し、合成した画像データに基づく画像を投影することにより、画像投影装置1の投影領域60に端末装置2a及び端末装置2bがそれぞれ保有する画像を一つの画像として表示することができる。
また、この画像投影システムSは、画像投影装置1で投影された画像のうちの所定画像の一部又は全部を生成するためのデータを複製する複製操作、及び当該複製操作により生成された複製データを画像投影装置1で投影された画像のうちの所定画像の所定部分に貼り付けるための貼り付け操作を複雑な制御を必要とすることなく行うことを可能とするものである。すなわち、本実施形態の画像投影システムSでは、任意の端末装置(例えば、端末装置2c)から送信された複製操作命令に基づき、画像投影装置1が当該複製操作の対象となる画像データを送信した端末装置(端末装置2a〜2cの何れか)から複製データを取得するとともに、共有クリップボードと呼ばれる記憶領域に記憶することにより、前記所定画像の一部又は全部に対応するデータの複製操作を可能としている。また、任意の端末装置(例えば、端末装置2c)から貼り付け操作命令が送信されると、画像投影装置1は、当該貼り付け操作命令に基づき、貼り付け操作の対象となる画像の画像データを送信した端末装置(端末装置2a〜2cの何れか)に対して共有クリップボードに記憶された複製データを貼り付け操作命令とともに送信し、当該貼り付け操作命令及び複製データを受信した端末装置(例えば、端末装置2b)が、貼り付け操作命令に基づいて複製データを当該画像データの所定部分に貼り付けることにより、貼り付け操作を可能としている。
なお、本実施形態においては、画像投影装置1に3台の端末装置が接続されている場合について説明するが、画像投影装置1に接続される端末装置の数はこれに限ったものではない。また、以下において、端末装置2a〜2cの任意の一つを表す場合には端末装置2と表現することがあるものとする。
本実施形態にかかる画像投影システムSにおいて、画像投影装置1は、図2に示すように、画像取得部10と、画像処理部11と、画像投影部12と、操作命令処理部13と、記憶部14と、複製データ取得部15と、共有クリップボード記憶部16と、複製データ送信部17とを備えている。また、端末装置2は、図3に示すように、記憶部20と、画像生成部21と、所定領域画像送信部22と、編集部23と、表示部24と、仮想表示領域設定部25と、操作部26と、操作命令送信部27と、指示部28と、複製操作処理部29と、クリップボード記憶部30と、クリップボード管理部31とを備えている。
本実施形態にかかる画像投影システムSの全体的な動作は、主に、画像投影装置1と端末装置2との接続を行うための接続動作、各端末装置2から取得した複数の画像データを合成し、この合成した画像データを投影するための投影動作、端末装置2からの要求に応じて任意のデータファイルを編集するための編集動作の順に行われる。以下に、本実施形態にかかる画像投影システムSの全体的な動作の流れの一例を、図面を参照して概略的に説明する。
先ず、接続動作について、図4を用いて説明する。図4は、本実施形態の画像投影システムSにおける接続動作の一例を示すシーケンス図である。なお、この動作は、画像投影装置1に接続している各端末装置2a〜2cにおいてそれぞれ行われるものとする。
図4に示すように、先ず、端末装置2の使用者が、操作部26を用いて端末装置2に対して起動操作を行うと(ステップS01)、端末装置2は、操作命令送信部27より画像投影装置1に対して接続要求信号を送信する(ステップS02)。
次に、画像投影装置1は、端末装置2から接続要求信号を受信すると、共有クリップボード記憶部16によりクリップボード管理テーブルを更新する(ステップS03)。このクリップボード管理テーブルは、画像投影装置1に接続している端末装置ごとに設けられた共有クリップボードを管理するものである。ステップS03のように、画像投影装置1に新たに端末装置2が接続する場合は、このクリップボード管理テーブルに当該新たに接続する端末装置2の欄が追加される。そして、画像投影装置1は、複数の端末装置2から取得する画像データの解像度を統一させるため、画像取得部10より端末装置2に対して画像投影装置1で設定されている解像度の情報を送信する(ステップS04)。
次に、端末装置2は、受信した解像度の情報に基づき、所定表示領域として仮想表示領域を作成する(ステップS05)。この仮想表示領域は、図1に示すように、端末装置2a,2bでは、それぞれの表示部24の表示領域40a,40bに隣接した仮想的な表示領域45a,45bであり、仮想表示領域設定部25により設定されるものである。なお、以下において、表示領域40a,40bの任意の一つを現す場合には表示領域40と表現し、仮想表示領域45a,45bの任意の一つを表す場合には仮想表示領域45と表現することがある。
なお、本実施形態では、上記のように仮想表示領域45を所定表示領域として設定しているが、この所定表示領域は、例えば、端末装置2に設けられた表示部の表示領域の一部に設けてもよい。
ステップS05において仮想表示領域45を作成すると、端末装置2は、操作命令送信部27より画像投影装置1に対して起動作業が完了したことを通知する(ステップS06)。そして、当該通知を受信した画像投影装置1が、操作命令処理部13より端末装置2に対して接続が完了したことを通知することにより(ステップS07)、画像投影装置1と端末装置2との接続処理が完了する。
次に、投影動作について、図5及び図6を用いて説明する。図5は本実施形態の画像投影システムSにおける投影動作の一例を示すシーケンス図であり、図6は本実施形態の画像投影装置により投影される画像の一例である。
図5に示すように、使用者Aにより端末装置2aの有するアプリケーションプログラムの実行操作が行われると(ステップS08)、端末装置2aは、操作対象となったアプリケーションプログラムを実行し、このアプリケーションのデータファイルに応じた画像データを生成する(ステップS09)。なお、アプリケーションプログラムの実行操作は、使用者Aが操作部26を用いて行うものである。
ここで、データファイルとは、端末装置2の有する表計算ソフトウエア、図形作成ソフトウエア等の各種アプリケーションにより実行されるアプリケーションの保存データファイルであり、各端末装置2の有する記憶部20に記憶されている。
また、このアプリケーションプログラムは、端末装置2において、画像生成部21及び編集部23として機能するものである。すなわち、アプリケーションプログラムは、端末装置2の使用者が操作部26を用いてデータファイルの実行操作を行うと、画像生成部21として、記憶部20に記憶されたデータファイルに基づく画像(例えば、図1において、端末装置2aにより生成された画像30a、端末装置2bにより生成された画像30b)のデータを生成する。さらに、端末装置2の使用者が操作部26や指示部28を用いて、画像生成部21により生成した画像データに対して所定の操作を行う等により、アプリケーションプログラムは、編集部23として、当該操作に基づいて複製操作や貼り付け操作等の編集を行う。
このように、端末装置2aは、画像生成部21によりデータファイルに基づく画像データが生成されると、次に、生成した画像データに基づく画像を表示部24により表示する(ステップS10)。
また、端末装置2bにおいても、上記ステップS08〜S10までの処理が行われる。ここで、図5においてステップS11〜S13までの処理は、ステップS08〜S10までの処理と同様であるため、その説明は省略する。
次に、使用者Aの操作により、端末装置2aで実行されているアプリケーションによって生成される画像を仮想表示領域45aに位置させると(ステップS14)、端末装置2aは、仮想表示領域45aにある画像を検出し(ステップS15)、当該検出結果に基づき画像属性情報を更新する(ステップS16)。この画像属性情報とは、仮想表示領域45にある画像に関する情報であり、仮想表示領域45にある各画像を識別するための識別情報(ウィンドウID)の他、当該画像の位置やサイズ等の情報であり、詳しくは後述する。
なお、使用者による、表示部24の表示領域40に表示された画像を仮想表示領域45に位置させる操作としては、後述する操作部26を用いて当該画像を仮想表示領域45に移動させる他、表示領域40に表示される画像の所定位置(例えば、キャプションバー)に所定のボタンを設け、使用者が操作部26を用いてこのボタンを押下することにより、当該画像が仮想表示領域45に移動するようにしてもよい。
このように、本実施形態では、端末装置2に、表示部24の表示領域40とは別個に所定表示領域としての仮想表示領域45を設けることにより、複数人による情報の共有や共同作業を円滑に行うことができる。例えば、端末装置2の利用者は、所定表示領域と所定表示領域以外の領域とを明確に区別することができるため、意図しない画像が投影表示されることを防止することができる。また、表示部24の表示領域40の画像は画像投影装置1で投影表示されないので、この表示部24の表示領域40を端末装置2の利用者だけの作業スペースとして利用することができる。
画像属性情報が更新されると、端末装置2aは、画像投影装置1に対して更新された画像属性情報を送信する(ステップS17)。ここで、ステップS15〜S17までの処理は、所定領域画像送信部22により行われる。
また、端末装置2b及び端末装置2cにおいても、上記ステップS14〜S17までの処理が行われる。ここで、図5においてステップS18〜S21までの処理は、ステップS14〜S17までの処理と同様であるため、その説明は省略する。
次に、画像投影装置1は、各端末装置2から画像属性情報を受信すると、画像属性情報管理テーブルの情報を更新する(ステップS22)。画像属性情報管理テーブルとは、複数の端末装置2から取得した複数の画像データに関する画像属性情報を管理するためのテーブルであり、画像投影装置1に設けられた記憶部14の所定の領域に記憶される。ここで、この画像属性情報の受信及び画像属性情報管理テーブルの更新は、画像取得部10により行われるものである。
次に、画像投影装置1は、画像属性情報管理テーブルの情報に基づいて端末装置2a〜2cに対して画像データ要求情報を送信する(ステップS23、S24)。この画像データ要求情報とは、仮想表示領域45にある画像の画像データのうち、画像投影装置1の画像投影部12によって投影される画像の画像データを端末装置2に要求するものである。すなわち、仮想表示領域45bにある画像が画像投影装置1の画像処理部11によって他の画像と重畳合成された際に、他の画像に隠れない部分(画像として視認できる部分)の画像の画像データのみを送信するよう指示するものである。画像投影装置1は、この画像データ要求情報を画像取得部10より送信する。
そして、各端末装置2a〜2cは、この画像データ要求情報に基づいて、各端末装置2の仮想表示領域45にある画像の一部又は全部の画像データを通信経路3を介して画像投影装置1に送信する(ステップS25、S26)。かかる画像データの送信は、所定領域画像送信部22により行われるものである。
最後に、画像データを受信した画像投影装置1は、各端末装置2a〜2cから取得した画像データを画像属性情報管理テーブルの情報に基づいて合成し、さらに、この合成した画像データに基づいた画像(以下、「合成画像」と称することもある)を画像投影部12により投影する(ステップS27)。ここで、各端末装置2a〜2cから取得した画像データの合成は、画像処理部11により行われるものである。
かかる一連の動作が行われることにより、図6に示すように、端末装置2a、2bの有する画像データが合成されて、スクリーン上に投影されることとなる。なお、図中、P1〜P3は、それぞれ端末装置2a〜cに割り当てられたポインタ画像である。
ところで、本実施形態における画像投影システムSでは、編集動作として、画像投影装置1で投影された画像のうちの所定画像の一部又は全部を生成するためのデータを複製する複製操作、及び当該複製操作により生成された複製データを画像投影装置1で投影された画像のうちの所定画像の所定部分に貼り付けるための貼り付け操作を可能としている。ここで、編集動作としての複製動作及び貼り付け動作について、図7〜10を参照して説明する。なお、以下においては、端末装置2cの使用者Cが画像投影装置1で投影されている画像のうち、端末装置2aから送信された画像データに基づく画像30aの一部を複製し、当該複製したデータを端末装置2bから送信された画像データに基づく画像30bの所定部分に貼り付ける場合について説明する。
先ず、複製動作について、図7及び図8を参照して説明する。図7は本実施形態の画像投影システムSにおける複製動作の一例を示すシーケンス図であり、図8は本実施形態の画像投影システムSにおける複製動作の処理の流れを示す概略図である。
図7に示すように、端末装置2cの使用者Cにより、画像投影装置1で投影されている画像に対する複製操作入力(ここでは、画像投影装置1で投影されている画像のうち端末装置2aにより送信された画像30aにポインタ画像P3を重ねて、マウスをクリックする等の操作により画像30aを選択した後、この画像30aの一部に表示されているテキスト「XYZ」を複製する操作入力が行なわれたものとする。)が行われると(ステップS30)、端末装置2cは、当該複製操作に基づく複製操作命令を取得する(ステップS31)。ここで、画像投影装置1で投影されている、端末装置2の仮想表示領域45にある画像の操作は、使用者が操作部26や指示部28を用いて行うものである。
次に、端末装置2cは、当該複製操作が端末装置2cで実行されるのを防ぐため、当該複製操作入力を破棄したうえで(ステップS32)、この複製操作入力に基づく複製操作命令を通信経路3を介して画像投影装置1に送信する(ステップS33)。ここで、複製操作入力の破棄、及び複製操作命令の送信は、端末装置2の操作命令送信部27により行われるものである。
次に、端末装置2cから複製操作命令を受信すると、画像投影装置1は操作命令処理部13により、この複製操作命令を、送信すべき端末装置2に振り分ける処理を行う(ステップS34)。ここでは、この複製操作命令は、端末装置2aに送信されるように振り分けられる。
また、画像投影装置1は、受信した複製操作命令、及び画像取得部10で取得した画像属性情報に基づいて、各端末装置2の仮想表示領域45にある各画像に割り当てられている階層レベルを更新する(ステップS35)。すなわち、画像投影装置1は、画像操作命令及び画像属性情報により、どの画像が複製操作されたのかを判定し、画像属性情報管理テーブルに管理されている当該画像の階層レベルを最上層に設定するとともに、他の画像の階層レベルを順次繰り下げる処理を行う。ここで、この階層レベルの更新は、画像処理部11により行われるものである。
そして、画像投影装置1は、端末装置2cから受信した複製操作命令を通信経路3を介して端末装置2aに送信する(ステップS36)。なお、この際、複製操作命令を送信すべき端末装置2の判定は、どの画像が複製操作されたのかを判定することによりなされるものである。ここで、ステップS34における複製操作命令の振り分け、及び複製操作命令の端末装置2への送信は、画像投影装置1の操作命令処理部13により行われるものである。
次に、複製操作命令を受信した端末装置2aは、端末装置2aの有するクリップボード記憶部30のクリップボード記憶領域に記憶されているデータを別の記憶領域、例えば記憶部20に記憶させたのちに(ステップS37)、複製操作処理部29により、受信した複製操作命令に基づき複製操作を実行し、複製したデータ(ここでは、テキストデータ「XYZ」)を端末装置2aの有するクリップボード記憶領域に記憶する(ステップS38)。
次に、端末装置2aは、当該複製操作が完了したことを検出すると(ステップS39)、複製操作処理部29により、複製したデータ(以下、「複製データ」と称することもある)を画像投影装置1に送信したのち(ステップS40)、ステップS37において別の記憶領域に退避させていたデータをクリップボードに再び記憶する(ステップS41)。ここで、端末装置2aのクリップボード記憶部に記憶されたデータの一時的な退避は、クリップボード管理部31によって行われるものである。
そして、複製データ取得部15より複製データを取得した画像投影装置1は、画像投影装置1の有する共有クリップボード記憶部16に設けられた、端末装置2c用の記憶領域に当該複製データを記憶する(ステップS42)。
すなわち、本実施形態において、画像投影装置1の有する共有クリップボード記憶部16は、各端末装置2から取得した複製データを、複製操作する端末装置2毎に記憶する記憶領域を有する構成としており、例えば、図8に示すように、複製操作命令が端末装置2cから画像投影装置1を介して端末装置2aに送信されると、端末装置2aは、当該複製操作命令に基づき、画像30aに対応するデータファイルからテキストデータ「XYZ」を抽出し、この抽出した複製データを画像投影装置1へ通信経路3を介して送信する。そして、複製データを取得した画像投影装置1は、当該取得した複製データを共有クリップボード記憶部16の有する端末装置2c用の記憶領域に記憶する。
かかる構成としたことにより、共有クリップボード記憶部16に記憶している複製データが他の端末装置2の取得した複製データによって上書きされてしまうという事態を防止することができる。
また、本実施形態では、複製操作命令に基づいて生成される複製データを記憶する共有クリップボード記憶部を画像投影装置1のみが有する構成としているため、複数の端末装置2から複製データが画像投影装置1に送信された場合であっても、同期を取るための複雑な制御を行う必要がなく、上記複製操作及び貼り付け操作を円滑に行うことができる。
また、上述したように、本実施形態において、画像投影装置1は、複製操作命令を取得したとき、複製操作の対象となる画像の画像データを送信した端末装置2へ、取得した複製操作命令を送信し、さらに、端末装置2は、画像投影装置1から複製操作命令を受信すると、クリップボード記憶領域に記憶されている複製データを別の記憶領域に記憶した後、複製操作命令に応じた複製データをデータファイルから抽出してクリップボード記憶領域に記憶し、その後、複製データを画像投影装置1へ送信するためにクリップボード記憶領域から複製データを取り出した後、別の記憶領域に記憶した複製データをクリップボード記憶領域に記憶することとしている。
かかる構成とすることにより、端末装置2の使用者は、他の端末装置2から送信された複製操作命令に基づき自己の端末装置2で複製操作が行われた場合であっても、自己の端末装置2のクリップボード記憶領域に記憶されているデータを一時的に別の記憶領域に退避させることができ、当該データが知らないうちに上書きされてしまうことがなく、複数人による情報の共有や共同作業をより効率的に行うことができる。
次に、貼り付け動作について、図9及び図10を参照して説明する。図9は本実施形態の画像投影システムSにおける貼付け動作の一例を示すシーケンス図であり、図10は本実施形態の画像投影装置1により投影される画像の一例である。
図9に示すように、端末装置2cの使用者Cにより、貼り付け操作入力が行われると(ステップS50)、端末装置2cは、当該貼り付け操作に基づく貼り付け操作命令を取得する(ステップS51)。なお、ここでは、図10に示すように、画像投影装置1で投影されている画像のうち端末装置2bにより送信された画像30bにポインタ画像P3を重ね、マウスをクリックする等の操作により画像30bを選択した後、この画像30bの一部に、テキスト「XYZ」を貼り付ける操作入力が行なわれたものとする。
次に、端末装置2cは、当該貼り付け操作が端末装置2cで実行されるのを防ぐため、当該貼り付け操作入力を破棄したうえで(ステップS52)、この貼り付け操作入力に基づく貼り付け操作命令を通信経路3を介して画像投影装置1に送信する(ステップS53)。ここで、貼り付け操作入力の破棄、及び貼り付け操作命令の送信は、端末装置2の操作命令送信部27により行われるものである。
次に、画像投影装置1は、端末装置2cから貼り付け操作命令を受信すると、複製データ送信部17により、当該貼り付け操作命令に基づき共有クリップボード記憶部16の有する端末装置2c用の記憶領域から複製データ(ここでは、テキストデータ「XYZ」)を抽出する(ステップS54)。
次に、画像投影装置1は、操作命令処理部13により、この貼り付け操作命令を、送信すべき端末装置2に振り分ける処理を行う(ステップS55)。ここでは、この貼り付け操作命令は、端末装置2bに送信されるように振り分けられる。
また、画像投影装置1は、受信した貼り付け操作命令、及び画像取得部10で取得した画像属性情報に基づいて、各端末装置2の仮想表示領域45にある各画像に割り当てられている階層レベルを更新する(ステップS56)。すなわち、画像投影装置1は、画像操作命令及び画像属性情報により、どの画像が貼り付け操作されたのかを判定し、画像属性情報管理テーブルに管理されている当該画像の階層レベルを最上層に設定するとともに、他の画像の階層レベルを順次繰り下げる処理を行う。なお、この階層レベルの更新は、画像処理部11により行われるものである。
そして、画像投影装置1は、端末装置2cから受信した貼り付け操作命令及び複製データを通信経路3を介して端末装置2bに送信する(ステップS57)。ここで、貼り付け操作命令の送信は、操作命令処理部13により行われるものであり、複製データの送信は、複製データ送信部17により行われるものである。
次に、貼り付け操作命令及び複製データを受信した端末装置2bは、端末装置2bの有するクリップボード記憶部30のクリップボード記憶領域に記憶されているデータを別の記憶領域に記憶させたのちに(ステップS58)、複製データをクリップボード記憶領域に記憶させ、受信した貼り付け操作命令から貼り付け操作入力を再生し、この操作入力及び複製データに基づいて貼り付け操作を実行する(ステップS59)。これにより、画像30bの基となるデータには、テキストデータ「XYZ」が貼り付けられ、さらに、画像投影装置1が当該編集後の画像データと画像30aの画像データとを合成し、当該合成した画像データに基づく画像を投影することにより、図10に示すように、スクリーン上にテキストデータ「XYZ」が貼り付けられた画像30bが投影される。なお、複製データのデータファイルへの貼り付け操作は端末装置2の編集部23、すなわち、編集操作の対象となるデータファイルに応じたアプリケーションプログラムにより行われるものである。
最後に、端末装置2bは、当該貼り付け操作が完了したことを検出すると(ステップS60)、ステップS58において別の記憶領域に退避させていたデータをクリップボード記憶領域に再び記憶する(ステップS61)。ここで、端末装置2bのクリップボード記憶部に記憶されたデータの一時的な退避は、クリップボード管理部31によって行われるものである。
すなわち、端末装置2bから送信された画像30bの所定部分に複製データを貼り付けるための貼り付け操作命令が、端末装置2cから画像投影装置1に送信された場合、図8に示すように、画像投影装置1は、共有クリップボード記憶部16のうち端末装置2c用の記憶領域に記憶されている複製データ「XYZ」を読み出し、取得した貼り付け操作命令とともに端末装置2bに送信する。そして、端末装置2bは、貼り付け操作命令を受信すると、先ず、自己の有するクリップボード記憶領域に記憶されているデータを当該クリップボード記憶領域とは別のバックアップ領域に記憶させた後、取得した複製データをクリップボード記憶領域に記憶させ、当該貼り付け操作命令に基づき、複製データを画像30bの所定部分に貼り付けるための操作を行う。
かかる構成とすることにより、端末装置2の使用者は、他の端末装置2からの要求により複製操作が行われる場合であっても、自己の端末装置2のクリップボード記憶領域に記憶されているデータを一時的に別の記憶領域に退避させることにより、当該データが、画像投影装置1から送信された複製データによって知らないうちに上書きされてしまうことがなく、複数人による情報の共有や共同作業をより効率的に行うことができる。
[2.画像投影システムの具体的構成]
(画像投影装置1の構成について)
次に、画像投影装置1の構成について図面を参照して詳細に説明する。図11は本実施形態における画像投影装置1の構成図であり、図12は本実施形態における画像投影装置1に記憶される画像属性情報管理テーブルの一例を示す図であり、図13は本実施形態における画像投影装置1の投影領域60に規定された座標を説明するための図であり、図14は本実施形態における画像投影装置1に記憶される接続情報管理テーブルの一例であり、図15は本実施形態における画像投影装置1に記憶されるポインタ情報管理テーブルの一例であり、図16は本実施形態における画像投影装置1に記憶されるクリップボード管理テーブルの一例を示す図であり、図17は端末装置2から送信される画像データのデータ構成を表す図である。
(画像投影装置1の構成について)
次に、画像投影装置1の構成について図面を参照して詳細に説明する。図11は本実施形態における画像投影装置1の構成図であり、図12は本実施形態における画像投影装置1に記憶される画像属性情報管理テーブルの一例を示す図であり、図13は本実施形態における画像投影装置1の投影領域60に規定された座標を説明するための図であり、図14は本実施形態における画像投影装置1に記憶される接続情報管理テーブルの一例であり、図15は本実施形態における画像投影装置1に記憶されるポインタ情報管理テーブルの一例であり、図16は本実施形態における画像投影装置1に記憶されるクリップボード管理テーブルの一例を示す図であり、図17は端末装置2から送信される画像データのデータ構成を表す図である。
画像投影装置1は、図11に示すように、各種操作を行うための操作パネル101と、設定情報やデータファイルなどを保持するための不揮発性メモリである記憶部102と、端末装置2と通信するためのインターフェイス104と、外部から映像信号を入力する映像信号入力回路105と、映像信号入力回路105を介して入力される映像信号やインターフェイス104を介して取得した画像データに所定の処理を施す画像処理回路106と、この画像処理回路106から出力される画像信号に基づいた画像を投影する画像投影部107と、画像投影装置1全体を制御する制御部108とを備えており、これらはハウジングに内蔵される。
操作パネル101は、画像投影装置1において使用者が操作パネル101を操作することによって、その操作内容に応じた制御を制御部108が実行する。
記憶部102は、フラッシュメモリ(flash memory)などから構成され、画像投影装置1に設定されている解像度の情報、ポインタ画像の画像データ、各端末装置2の仮想表示領域45にある画像の画像データを記憶する他、当該画像の位置情報、サイズ情報等を管理する画像属性情報管理テーブルを記憶する画像属性情報記憶領域110、画像投影装置1に接続している端末装置2の接続状況を管理する接続情報管理テーブルを記憶する接続情報記憶領域111、ポインタの位置情報等を記憶するポインタ情報管理テーブルを記憶するポインタ情報記憶領域112を有する。
インターフェイス104は、外部装置との通信を行うことができるUSBインターフェイスであり、端末装置2から画像データや画像操作命令等を取得したり、外部のコンピュータ装置と通信したりするときに制御部108によって用いられる。なお、インターフェイス104としてUSBインターフェイスに代えて、無線或いは有線のLANインターフェイスなどを用いるようにしてもよい。
映像信号入力回路105は、コンポジット映像信号(例えばNTSC映像信号)やコンポーネント映像信号(例えばRGB信号)などの映像信号を入力する。
画像処理回路106は、制御部108による制御に基づいて、映像信号入力回路105に入力された映像信号或いはインターフェイス104を介して取得した画像データに対して、複数の画像データの合成等の加工を行う。このように加工されて生成された画像信号は、画像投影部107に入力される。
画像投影部107は、ランプ駆動回路120と、光源121と、照明光学系122と、透過型液晶パネル123(以下、「LCD123」とする。)と、結像光学系124と、LCD駆動回路125と、ピント調整回路126とを備えている。
光源121は、ランプなどから構成され、制御部108によって制御されたランプ駆動回路120から出力される信号に基づいて、点灯駆動されて発光する。光源121で発光された光は、照明光学系122によって、照明光としてLCD123に照射される。
LCD123は、LCD駆動回路125によって駆動され、その表示面に映像を表示する。このように表示された映像は、照明光学系122からの照明光によって、光としてLCD123から出射される。続いて、この出射光は、結像光学系124及びハウジングの投影用開口部(図示せず)を通って、スクリーン(投射面)に投影される。このように、LCD123に表示される画像がスクリーンに投影される構成となっている。なお、ピント調整回路126によって、スクリーンに投影する画像のピントを調整することができる。
制御部108は、CPU(Central Processing Unit),ROM(Read Only Memory),RAM(Random Access Memory)などを内蔵しており、CPUがROMに予め格納された各種プログラムを読み出して実行することによって、画像投影装置1を、画像取得部、画像処理部、複製データ取得部、共有クリップボード記憶部、複製データ送信部、操作命令処理部等として機能させる。
制御部108は画像取得部として、インターフェイス104を介して端末装置2から、当該端末装置2の仮想表示領域45にある画像の画像データ、或いは複製操作命令、貼り付け操作命令及びその他の画像操作命令を取得する。ここで、画像操作命令とは、画像投影装置1で投影されている画像のうちの所定画像を操作するために、端末装置2から画像投影装置1を介して端末装置2へ送信される情報であって、複製操作命令は、前記所定画像の一部又は全部を生成するためのデータを複製するための情報であり、貼り付け操作命令は、複製操作命令に基づく複製操作により取得した複製データを前記所定画像の所定部分に貼り付けるための情報である。なお、この画像操作命令は、図示しないリモコン装置から取得することもできる。
また、制御部108は、画像処理回路106と共に画像処理部として機能することにより、複数の端末装置2の仮想表示領域45にある画像の画像データを合成する。この画像処理部による画像データの合成は、記憶部102に記憶された画像属性情報管理テーブル、及び接続情報管理テーブルに基づいて実行される。
ここで、画像属性情報管理テーブルについて、図12を参照して説明する。
図12に示すように、画像属性情報管理テーブルには、各端末装置2の仮想表示領域45にある画像を送信した端末装置2(オーナーPC)の名称、当該画像を表示すべき位置及びサイズに関する情報、画像データのファイル名に関する情報、及び画像処理部により複数の画像データを合成する際に、各画像データを重ね合わせる順番(階層レベル)に関する情報が、当該画像を識別するための情報(ウィンドウID)と関連付けて記憶されている。
各端末装置2の仮想表示領域45にある画像の位置及びサイズに関する情報は、画像投影装置1で投影される投影領域60に規定されている座標により表される。すなわち、本実施形態における画像投影装置1は、図13に示すように、投影領域60の縦方向をX方向、横方向をY方向とし、その左上部の頂点を原点として規定している。そして、画像の位置情報は、仮想表示領域45にある各画像の左上部の頂点の座標の情報であり、画像のサイズ情報は、当該画像の幅(W)及び高さ(H)を座標の数値で表した情報であって、この位置情報とサイズ情報とにより、仮想表示領域45にある画像を画像投影装置1で投影される投影領域60のどの位置にどのサイズで投影するかを決定することができる。例えば、図13において、画像30fは、その左上部の頂点が座標(400,30)の位置となり、画像のサイズは、幅(W)が460、高さ(H)が310となる。
また、画像データを送信した端末装置2(オーナーPC)の名称は、図14に示す接続情報管理テーブルと関連付けられている。この接続情報管理テーブルには、図14に示すように、画像投影装置1に接続している端末装置2の名称が、接続状況(画像投影装置1と接続中か非接続中かの別)及び各端末装置2に割り振られたIPアドレスと関連付けられて記憶されている。
また、制御部108は、画像処理部として、後述する端末装置2の操作命令送信部により送信された画像指示命令に基づいた位置にポインタ画像を、複数の端末装置2の仮想表示領域45にある画像の画像データと共に合成する。ここで、このポインタ画像の合成は、ポインタ情報管理テーブルの情報に基づき実行されるものである。
ポインタ情報管理テーブルは、図15(a)に示すように、画像投影装置1に接続されている端末装置2に割り当てられるポインタ画像の画像ファイル名、及び画像投影装置1で投影される投影領域60におけるポインタ画像の位置情報が、端末装置2の名称と関連付けられて記憶されている。なお、図15(b)は、画像投影装置1に接続している端末装置2cの有するマウス207に基づくポインタ画像の位置が仮想表示領域45にない場合(表示部による表示領域40にある場合)のポインタ情報管理テーブルの一例である。
ここで、本実施形態では、各端末装置2の仮想表示領域45にある画像の画像データ毎に異なる階層レベルを割り当て、画像データの合成を、階層レベル順に画像データを重畳合成することによって行うこととしている。すなわち、制御部108は、各端末装置2の仮想表示領域45にある画像の画像データを合成する際、画像属性情報管理テーブルに記憶されている階層レベルの情報を参照し、この階層レベルが高い順に画像を重ね合わせて出来たような画像の画像データを生成する。
例えば、図12に示すように、端末装置2a、2bの各仮想表示領域45a、45bにある画像30c,30d,30f,30gが、下層から上層まで順に画像30c,30d,30g,30fの階層レベルであるときには、図13に示すように、投影領域60にこれらの画像がこの図に示すように重ね合わされて表示される。このように、画像データを階層レベル順に重畳合成することにより、各端末装置2は、各端末装置2の仮想表示領域45にある画像の画像データうち、画像投影装置1で投影される画像で表示される部分の画像の画像データのみを画像投影装置1に送信する、すなわち、画像投影装置1で投影される際に、他の画像に隠れて表示されない部分の画像の画像データは送信されないため、通信経路3にかかる負荷を軽減させることができる。
また、制御部108は、インターフェイス104とともに複製データ取得部として機能し、画像投影部107で投影している画像のうちの所定画像の一部又は全部を生成するためのデータを複製するための複製操作命令を通信経路3を介して受信したとき、所定画像の画像データを送信した端末装置2から所定画像の一部又は全部を生成するためのデータを複製データとして通信経路3を介して取得する。
すなわち、例えば、画像投影装置1で投影している画像のうち、端末装置2aが送信した画像データに基づく画像の一部を生成するためのデータを複製するための複製操作命令を受信した場合、制御部108は、端末装置2aから当該画像の一部を生成するためのデータを複製データとして通信経路3を介して取得する。
また、制御部108は、記憶部102とともに共有クリップボード記憶部として機能し、複製データ取得部によって取得した複製データを記憶する。
この共有クリップボード記憶部には、図16に示すように、クリップボード管理テーブルが設けられており、かかるクリップボード管理テーブルによって端末装置2から取得した複製データを管理する。
ここで、本実施形態において、共有クリップボード記憶部は、端末装置2から取得した複製データを、複製操作する端末装置2毎に記憶する記憶領域を有しており、クリップボード管理テーブルは、各端末装置2から取得した複製データを、複製操作した端末装置2の端末装置名と関連付けて管理することとしている。すなわち、例えば、端末装置2cが複製操作を行い、テキストデータ「XYZ」が複製された場合、図16に示すように、制御部108は、クリップボード管理テーブルにこのテキストデータ「XYZ」を端末装置2cの端末装置名と関連付けて記憶する。
なお、クリップボード管理テーブルで管理される複製データとしては、テキストデータと画像データとがあり、テキストデータは、クリップボード管理テーブルの所定の欄に直接記憶され、画像データは、記憶部102に設けられた所定の記憶領域に記憶されるとともに、当該画像データのファイル名によりクリップボード管理テーブルと関連付けられている。
このように、画像投影装置1が端末装置2から取得する画像データとしては、画像投影部107で投影すべき画像データと複製データとしての画像データとがあるため、画像投影装置1は、端末装置1から画像データを取得した際にこれらを識別する必要がある。
そこで、本実施形態における画像投影システムSでは、端末装置2から送信される画像データのヘッダ部分に所定のフラグ情報を埋め込むことにより、画像データであるか複製データであるかを判断することとした。すなわち、図17に示すように、端末装置2から送信される画像データが複製データである場合、当該画像データのヘッダ部分には、複製データフラグが埋め込まれており、また、端末装置2から送信される画像データが画像投影部107で投影すべき画像データである場合、当該画像データのヘッダ部分には、画像データフラグが埋め込まれている。そして、画像投影装置1の制御部108は、各画像データのヘッダ部分に埋め込まれたこれらのフラグ情報を取得することにより、画像データであるか複製データであるかを判断する。端末装置2は、画像データを送信する際、複製データフラグ情報又は画像データフラグ情報を画像データのヘッダ部分に埋め込んだ後、当該画像データを画像投影装置1へ送信する。
また、制御部108は、インターフェイス104とともに複製データ送信部として機能し、複製した所定画像の一部又は全部を生成するためのデータを画像投影部107で投影している画像のうちの所定画像の所定部分に貼り付けるための貼り付け操作命令を通信経路3を介して取得したとき、貼り付け先の所定画像の画像データを送信した端末装置2へ共有クリップボード記憶部に記憶した複製データを通信経路3を介して送信する。
また、制御部108は、インターフェイス104と共に操作命令処理部として機能することにより、画像投影部107で投影している画像のうちの任意の画像を操作するための画像操作命令を取得したとき、この画像操作命令による操作対象の画像の画像データを送信した端末装置2へ、この画像操作命令を送信する。
すなわち、制御部108は、複製操作命令を取得したとき、複製操作の対象となる画像の画像データを送信した端末装置2へ前記取得した複製操作命令を送信し、貼り付け操作命令を取得したとき、貼り付け先の所定画像の画像データを送信した端末装置2へ前記取得した貼り付け操作命令を送信する。また、その他の画像操作命令を取得したとき、当該画像操作命令による操作対象の画像の画像データを送信した端末装置2へ前記取得した画像操作命令を送信する。
(端末装置2の構成について)
次に、端末装置2の構成について説明する。図18は、本実施形態における端末装置2の構成図である。
次に、端末装置2の構成について説明する。図18は、本実施形態における端末装置2の構成図である。
本実施形態における端末装置2は、一般のパーソナルコンピュータ或いは専用端末を適用することができ、図18に示すように、表示部であるLCD200、LCD200を駆動するためのグラフィックスコントローラ201と、各種データ等を記憶するハードディスク装置202と、通信経路を介して画像投影装置1との間で通信を行うためのインターフェイス203と、USBデバイスとデータの入出力を行うためのUSBバスコントローラ204、これに接続する接続ポートとしてのUSBコネクタ205と、使用者の操作により所定の情報を入力可能なキーボード206及びマウス207(指示部、操作部に相当)と、端末装置2全体を制御する制御部208とを備えて構成され、これらの各種要素は第1のバス209、第2のバス210を介して相互に接続される。なお、図中、211は、第1のバス209と第2のバス210との間のデータの授受を行うためのバスコントローラである。
ハードディスク装置202は、記憶部として機能するものであり、このハードディスク装置202には、端末装置2のオペレーティングシステム(OS)プログラム、文書作成ソフトウエア、プレゼンテーションソフトウエア、表計算ソフトウエア、図形作成ソフトウエア等の各種アプリケーションプログラムの他、このアプリケーションプログラムにより作製されるデータファイルが格納されている。また、上記アプリケーションプログラムとは別に、本実施形態における画像投影システムS用の処理プログラムとしての画像共有プログラムが格納されている。
なお、この画像共有プログラムは、例えば、通信経路3に接続されたサーバ(図示せず)から、インターフェイス203を介して、制御部208のハードディスク装置202にダウンロードされるようにしてもよく、又CD−ROM等の記録媒体に記録されてから記録媒体ドライブ(図示せず)を介して、制御部208のハードディスク装置202に読み込まれるようにしてもよい。
また、ハードディスク装置202は、クリップボード記憶領域を有しており、自分の端末装置2で取得した複製データ或いは画像投影装置1から受信した複製データを記憶する。さらに、このハードディスク装置202は、クリップボード記憶領域の他に、複製データを記憶させる別の記憶領域を有している。かかる点については、後述する。
インターフェイス203は、外部装置との通信を行うことができるUSBインターフェイスであり、端末装置2から画像データや画像操作命令等を取得したり、外部のコンピュータ装置と通信したりするときに制御部208によって用いられる。なお、インターフェイス203としてUSBインターフェイスに代えて、無線或いは有線のLANインターフェイスなどを用いるようにしてもよい。
制御部208は、CPU(Central Processing Unit),ROM(Read Only Memory),RAM(Random Access Memory)などを内蔵しており、CPUがハードディスク装置202に格納された画像共有プログラムを読み出して実行することによって、端末装置2を、所定領域画像送信部、複製操作処理部、仮想表示領域設定部、操作命令送信部、クリップボード管理部等として機能させる。
また、制御部208は、CPUがハードディスク装置202に記憶した各種アプリケーションプログラムを読み出して実行することによって、画像生成部、編集部等として機能させる。
また、制御部208は、画像生成部として機能することにより、データファイルに基づいた画像データを生成する。生成された画像データは、表示部としてのLCD200及びグラフィックスコントローラ201によって、当該画像データに基づく画像としてLCD200に表示される。
また、制御部208は、インターフェイス203と共に所定領域画像送信部として機能することによって、画像生成部で画像データに基づく画像の位置が仮想表示領域45にあるときに、その画像の一部又は全部の画像データを通信経路3を介して画像投影装置1へ送信する。ここで、本実施形態における仮想表示領域45は、各端末装置2の表示部の表示領域40との連続部を有し、当該連続部を介して各端末装置2の表示部の表示領域40と連続しており、各端末装置2のアプリケーションで生成される画像は、これらの表示領域内で移動可能となっている。
なお、本実施形態では、仮想表示領域45を、表示領域40と連続部を介して隣設するように配置しているが、この仮想表示領域45は、例えば、端末装置2の表示領域40の内部に連続部を介して配置させてもよく、また、トンネル状に形成された連続部を介して端末装置2の表示領域40と接続させてもよい。この仮想表示領域45は、制御部208のCPUがハードディスク装置202に記憶された画像共有プログラムを実行して仮想表示領域設定部として機能することで設定される。
なお、この所定領域画像送信部により画像データを送信する場合は、仮想表示領域45にある画像をキャプチャして得られるBMP(Bit MaP)データをJPEG(Joint Photographic Experts Group)データに変換する。このように、画像投影装置1に送信する画像データを圧縮することにより、通信経路3への負荷を軽減させることができる。
また、制御部208は、編集部として機能することにより、画像投影装置1から画像操作命令を通信経路3を介して受信したとき、この画像操作命令から操作入力を再生し、この操作入力に応じてデータファイルを編集する。特に、本実施形態において、制御部208のCPUは、貼り付け操作命令を受信すると、この貼り付け操作命令から貼り付け操作入力を再生し、この操作入力及び画像投影装置1から送信される複製データに基づいてデータファイルを編集する。この画像操作命令の受信は、インターフェイス203により行われる。
また、制御部208は、インターフェイス203と共に複製操作処理部として機能することにより、画像投影装置1からの要求に応じて、複製操作命令に応じた複製データをデータファイルから抽出して画像投影装置1へ通信経路3を介して送信する。
また、制御部208は、インターフェイス203と共に操作命令送信部として機能することにより、ポインタが仮想表示領域45に位置している場合に、キーボード206又はマウス207により所定の操作/指示が行われると、その操作/指示に応じた画像操作命令を画像投影装置1へ送信する。すなわち、制御部208は、所定の操作として、複製操作又は貼り付け操作が行われた場合、その操作に応じた複製操作命令又は貼り付け操作命令を画像投影装置1へ送信する。また、制御部208は、所定の操作として、複製操作及び貼り付け操作以外の操作が行われた場合、その操作に応じた画像操作命令を画像投影装置1へ送信する。
この際、上記操作/指示が自分の端末装置2で実行されることを防ぐために、制御部208は、操作入力情報、或いは指示情報を破棄した後に当該画像操作命令を画像投影装置1に送信する。なお、ここで「操作」とは、自装置又は他の端末装置のアプリケーションで実行中のデータファイルを編集するための命令であり、「指示」とは、画像投影装置1が投影している画像を指し示すポインタ画像を表示又はその移動のための命令である。
このようにキーボード206やマウス207を操作部として用いることにより、画像投影装置1で投影されている他の端末装置2の仮想表示領域45にある画像を操作、編集することができ、また、マウス207を指示部として用いることにより、さらに、端末装置2の使用者が、画像投影装置1によって投影されている領域のうちどこを指示しているのかを把握させることができる。さらに、当該画像の操作、指示は、操作対象の画像の画像データを送信した端末装置へ画像操作命令を送信することによって行われるため、通信経路3に大きな負荷をかけることなく画像の操作を行うことができる。
また、制御部208は、ハードディスク装置202とともにクリップボード管理部として機能することにより、画像投影装置1から複製操作命令を受信すると、クリップボード記憶領域に記憶されている複製データを別の記憶領域に記憶した後、複製操作命令に応じた複製データをデータファイルから抽出してクリップボード記憶領域に記憶し、その後、複製データを画像投影装置1へ送信するためにクリップボード記憶領域から複製データを取り出した後、別の記憶領域に記憶した複製データをクリップボード記憶領域に記憶する。
すなわち、例えば、複製操作命令が端末装置2cから画像投影装置1を介して端末装置2aに送信されると、図8に示すように、端末装置2aは、先ず、自己の有するクリップボード記憶領域に記憶されているデータを当該クリップボード記憶領域とは別のバックアップ領域に記憶させた後、当該複製操作命令に基づき、画像30aに対応するデータファイルからテキストデータ「XYZ」を抽出し、この抽出した複製データをクリップボード記憶領域に記憶させ、記憶させた複製データを画像投影装置1へ通信経路3を介して送信する。そして、複製データを画像投影装置1へ送信した後、当該バックアップ領域に記憶させたデータをクリップボード記憶領域に記憶させる。
同様に、制御部208は、ハードディスク装置202とともにクリップボード管理部として機能することにより、画像投影装置1から貼り付け操作命令を受信すると、クリップボード記憶領域に記憶されている複製データを別の記憶領域に記憶した後、貼り付け操作命令に応じて画像投影装置1から取得した複製データをクリップボード記憶領域に記憶し、編集部が前記データファイルを編集するためにクリップボード記憶領域から複製データを取り出した後、別の記憶領域に記憶した複製データをクリップボード記憶領域に記憶する。
(画像投影装置の具体的動作について)
次に、画像投影装置1の具体的動作の一例について、図19〜図29を参照して説明する。図19は、本実施形態における画像投影装置1のメイン処理フローチャートである。
次に、画像投影装置1の具体的動作の一例について、図19〜図29を参照して説明する。図19は、本実施形態における画像投影装置1のメイン処理フローチャートである。
図19に示すように、画像投影装置1の電源スイッチ(図示せず)が押下されたとき、画像投影装置1の制御部108は、接続処理を行う(ステップS100)。この接続処理は、画像投影装置1が端末装置2と通信経路3を介して接続するための処理である。この処理は、図20におけるステップS200〜S205までの処理であり、後述する。
次に、制御部108は、端末装置2から画像属性情報を受信したか否かを判定する(ステップS110)。この処理において、端末装置2から画像属性情報を受信したと判定すると(ステップS110:Yes)、制御部108は、画像属性情報更新処理を行う(ステップS120)。この画像属性情報更新処理は、端末装置2から送信される情報に応じて画像属性情報管理テーブルの更新を行うものである。この処理は、図21におけるステップS300〜S308までの処理であり、後述する。
ステップS120の画像属性情報更新処理を終了すると、制御部108は、表示領域算出処理を行う(ステップS130)。この表示領域算出処理は、画像投影装置1で投影される投影領域60における、仮想表示領域45にある画像を表示すべき領域の算出を行うものである。この処理は、図22におけるステップS400〜403までの処理であり、後述する。
また、ステップS110において、端末装置2から画像属性情報を受信していないとき(ステップS110:No)、制御部108は、ポインタ情報を受信したか否かを判定する(ステップS140)。この処理において、ポインタ情報を受信したと判定すると(ステップS140:Yes)、制御部108は、ポインタ情報更新処理として、端末装置2から送信されるポインタ情報に基づいてポインタ情報管理テーブルの更新を行う(ステップS150)。
ステップS130、ステップS150の処理を終了すると、制御部108は、画像投影処理を行う(ステップS160)。この画像投影処理は、複数の端末装置2から取得した画像データ、及びポインタ画像の合成を行うものである。この処理は、図24におけるステップS600〜S612までの処理であり、後述する。
次に、制御部108は、端末装置2から画像操作命令を受信したか否かを判定する(ステップS170)。この処理において、端末装置2から画像操作命令を受信したと判定すると(ステップS170:Yes)、制御部108は、操作命令振り分け処理を行う(ステップS180)。この操作命令振り分け処理は、端末装置2から受信した操作命令による操作対象の画像の画像データを送信した端末装置2へ、この画像操作命令を送信するものである。この処理は、図26におけるステップS700〜S702までの処理であり、後述する。
ステップS180の処理を終了したとき、或いはステップS170において、端末装置2から画像操作命令を受信していないとき、制御部108は、電源がOFFされたか否かを判定すし(ステップS190)、電源がOFFされていないとき(ステップS190:No)、制御部108は、処理をステップS100に移行する。一方、電源がOFFされたと判定すると(ステップS190:Yes)、制御部108は、メイン処理を終了する。
次に、ステップS100における接続処理について、図20を参照して具体的に説明する。図20は、本実施形態における画像投影装置1の接続処理フローチャートである。
図20に示すように、接続処理を開始すると、画像投影装置1の制御部108は、端末装置2から接続要求信号を受信したか否かを判定する(ステップS200)。この処理において、端末装置2から接続要求信号を受信したと判定すると(ステップS200:Yes)、当該接続要求信号を送信した端末装置2に対して、画像投影装置1の記憶部102に記憶されている解像度の情報を通知する(ステップS201)。これにより、各端末装置2の仮想表示領域設定部で作成される仮想表示領域45の解像度を統一させることができ、画像投影装置1で投影される画像の見栄えを良くすることができる。
次に、制御部108は、端末装置2から起動完了通知を受信したか否かを判定する(ステップS202)。この処理において、端末装置2から起動完了通知を受信したと判定すると(ステップS202:Yes)、制御部108は、接続情報管理テーブルを更新する(ステップS203)。すなわち、制御部108は、接続情報管理テーブルに、画像投影装置1と新たに接続した端末装置2の欄を新たに設け、当該端末装置2のIPアドレス及び接続状態に関する情報を当該端末装置2の名称と関連付けて記憶する。
次に、制御部108は、ポインタ情報管理テーブルを更新する(ステップS204)。すなわち、制御部108は、ポインタ情報管理テーブルに、画像投影装置1と新たに接続した端末装置2の欄を新たに設け、当該端末装置2に割り当てられたポインタ画像の画像ファイル名及びポインタの位置情報を、当該端末装置2の名称と関連付けて記憶する。
なお、このポインタ情報管理テーブルに端末装置2の情報が新たに追加された場合において、ポインタの位置は、端末装置2の表示部の表示領域40に表示されるため、ポインタ情報管理テーブルの位置情報の欄には、「none」と表示される。また、本実施形態において、各端末装置2に割り当てられるポインタ画像は、ステップS204の処理において自動的に割り当てられるようにしているが、各自に選択させるようにしてもよい。
次に、制御部108は、接続処理が完了したことを端末装置2に対して通知する(ステップS205)。この処理が終了したとき、或いはステップS200において、端末装置2から接続要求信号を受信していないとき(ステップS200:No)、制御部108は、接続処理を終了する。
次に、ステップS120における画像属性情報更新処理について、図21を用いて具体的に説明する。図21は、本実施形態における画像投影装置1の画像属性情報更新処理フローチャートである。
図21に示すように、画像属性情報更新処理を開始すると、制御部108は、端末装置2から送信される画像属性情報に画像属性情報の追加フラグがセットされているか否かを判定する(ステップS300)。この処理において、画像属性情報の追加フラグがセットされていると判定すると(ステップS300:Yes)、制御部108は、仮想表示領域45に新たに位置することとなった画像の画像属性情報を画像属性情報管理テーブルに新たに追加し(ステップS301)、さらに、当該画像の画像データの保存領域を確保する(ステップS302)。
ステップS302の処理を終了すると、制御部108は、階層レベル更新処理として、画像処理回路106を制御して、画像属性情報管理テーブルで管理されている各画像の階層レベルの情報を更新する(ステップS303)。すなわち、制御部108は、仮想表示領域45に新たに追加された画像の階層レベルを「1」とし、その他の画像については、現在割り当てられている階層レベルよりも一つ下の階層に順次繰り下げて更新される(例えば、階層レベルが「2」に設定されていた画像は、「3」に更新される)。かかる構成とすることにより、仮想表示領域45に新たに追加された画像が最前面に表示されるようになるため、複数人による共同作業をスムーズに行うことができる。
ステップS300において、端末装置2から送信される画像属性情報に画像属性情報の追加フラグがセットされていないと判定すると(ステップS300:No)、制御部108は、端末装置2から送信される画像属性情報に画像属性情報の削除フラグがセットされているか否かを判定する(ステップS304)。この処理において、画像属性情報の削除フラグがセットされていると判定すると(ステップS304:Yes)、制御部108は、画像処理回路106を制御して、削除対象となっている画像の画像属性情報を画像属性情報管理テーブルから削除するとともに(ステップS305)、他の画像の階層レベルを更新する(ステップS306)。
ステップS304において、画像属性情報が削除されたと判定しないとき(ステップS304:No)、制御部108は、端末装置2から受信した画像属性情報に基づいて画像属性情報の更新を行う(ステップS307)。そして、ステップS307の処理を終了すると、制御部108は、階層レベル更新処理として、画像処理回路106を制御して、更新した画像属性情報に基づく画像の階層レベルを「1」とし、その他の画像の階層レベルを順次繰り下げる(ステップS308)。
ステップS303、S306、S308の処理が終了したとき、制御部108は、画像属性情報更新処理を終了する。
次に、ステップS130における表示領域算出処理について、図22を用いて説明する。図22は、本実施形態における画像投影装置1の表示領域算出処理フローチャートである。
図22に示すように、表示領域算出処理を開始すると、制御部108は、ステップS120における画像属性情報更新処理がなされたか否かを判定する(ステップS400)。この処理において、画像属性情報更新処理がなされたと判定すると(ステップS400:Yes)、制御部108は、画像属性情報管理テーブルから各端末装置2の画像属性情報を取得する(ステップS401)。
次に、制御部108は、取得した画像属性情報に基づいて、画像投影装置1の投影領域60に表示すべき表示領域を各画像ごとに算出する(ステップS402)。すなわち、本実施形態においては、各端末装置2に画像データの送信を要求する前に、画像投影装置1の投影領域60に表示される各画像の表示領域を算出することとしている。このように、各画像の表示領域を事前に算出することにより、後述する画像投影処理において端末装置2に画像データの送信を要求する際、例えば、図23に示すように、画像30gのうち、各画像を合成した際に投影領域60に表示されない部分35の画像データは送信しないように指示することができるため、余計な画像データを送信することがなく、通信経路3にかかる負担を軽減させることができる。
なお、ステップS402の処理において、表示領域の算出は、階層の低い画像から順次行われる。このようにすることにより、計算量を減らすことができるため、処理速度を上げることができる。
次に、制御部108は、全ての画像の表示領域を算出したか否かを判定する(ステップS403)。ここで、本実施形態においては、上述のように、最下層の階層レベルに設定されている画像から順に表示領域の計算をしていくため、上記判定は、最上層の階層レベルに設定されている画像の表示領域の算出が行われたか否かにより判定される。この処理において、全ての画像の表示領域を算出したと判定しないとき(ステップS403:No)、制御部108は、処理をステップS402に移行する。一方、ステップS403において全ての画像の表示領域を算出したと判定したとき(ステップS403:Yes)、或いはステップS400において画像属性情報更新処理がなされたと判定しないとき(ステップS400:No)、制御部108は、表示領域算出処理を終了する。
次に、ステップS160における画像投影処理について図24を用いて具体的に説明する。図24は、本実施形態における画像投影装置1の画像投影処理フローチャートである。
図24に示すように、画像投影処理を開始すると、制御部108は、ステップS130における表示領域算出処理が行われたか否かを判定する(ステップS600)。この処理において、表示領域算出処理が行われたと判定すると(ステップS600:Yes)、制御部108は、処理をステップS601に移行する。
ステップS601において、制御部108は、画像投影装置1に投影される画像の一部が隠れるか否かを判定する。この判定は、ステップS130の表示領域算出処理における算出結果に基づいて行われる。この処理において、画像投影装置1に投影される画像の一部が隠れると判定しないとき(ステップS601:Yes)、制御部108は、端末装置2に対して画像データの全てを送信するよう画像送信要求信号を送信する(ステップS602)。
一方、ステップS601において、画像投影装置1に投影される画像の一部が隠れると判定すると(ステップS601:No)、制御部108は、表示領域算出処理において算出された結果に基づいて、画像を表示すべき表示領域を複数の矩形領域に分割する(ステップS603)。すなわち、例えば、図25に示すように、画像30gのうち一部の画像35が隠れて表示されない場合、制御部108は、この画像30gのうち画像投影装置1で表示される部分を矩形領域38aと38bとに分割する。そして、制御部108は、端末装置2に対して矩形領域毎に画像データの送信を要求する画像データ要求信号を送信する(ステップS604)。
ステップS602、S604の処理が終了すると、制御部108は、端末装置2から画像データを受信したか否かを判定する(ステップS605)。この処理において、端末装置2から画像データを受信したと判定すると(ステップS605:Yes)、制御部108は、受信した画像データの伸長を行う(ステップS606)。これは、後述するように、端末装置2から送信される画像データは、圧縮された状態で送信されるためである。なお、ステップS605において、制御部108は、端末装置2から取得した画像データが画像投影部107で投影すべき画像データであるか否かを、取得した画像データのヘッダ部分に画像データフラグ情報がセットされているか否かにより判定し、画像データフラグ情報がセットされている場合にのみ、端末装置2から画像データを受信したと判定する。
次に、制御部108は、画像属性情報更新処理において確保した画像データの保存領域に受信した画像データを保存し(ステップS607)、当該画像データを指定された表示領域に貼り付ける(ステップS608)。次に、制御部108は、各端末装置2の仮想表示領域45にある画像の画像データの貼り付けが全てなされたか否かを判定する(ステップS609)。この処理において、当該画像データの貼り付けが全てなされたと判定すると(ステップS609:Yes)、制御部108は、処理をステップS612に移行し、当該画像データの貼り付けが全てなされたと判定しないとき(ステップS609:No)、処理をステップS601に移行する。すなわち、ステップS601〜S608までの処理は、各画像データごとに行われるものであり、ステップS608において、各画像データを表示領域に貼り付けていくことにより、各端末装置2の仮想表示領域45にある画像の画像データの合成が行われる。
一方、ステップS600において、表示領域の算出がなされたと判定しないとき(ステップS600:No)、制御部108は、ポインタ情報管理テーブルが更新されたか否かを判定する(ステップS610)。この処理において、ポインタ情報管理テーブルが更新されたと判定すると(ステップS610:Yes)、制御部108は、更新されたポインタ情報に基づいて、ポインタ画像の画像データを画像投影装置1の投影領域60に投影される画像の画像データと合成し(ステップS611)、処理をステップS612に移行する。
ステップS612において、制御部108は、ステップS608の処理において合成された画像データ、或いはステップS611の処理において合成された画像データに基づく画像を画像投影部107よりスクリーン等の大画面上に投影する(ステップS612)。ステップS612の処理を終了すると、制御部108は、画像投影処理を終了する。
このように、本実施形態における画像投影システムSでは、画像投影装置1により合成した画像データに基づく画像をスクリーン等の大画面上に投影することにより、各端末装置2に合成した画像の画像データを送信する必要がないため、通信経路3にかかる負荷を軽減することができ、その結果、多くの端末装置2が画像投影装置1と接続した場合であっても、上記複数人による情報の共有を円滑に行うことができる。
次に、ステップS180における操作命令振り分け処理について、図26を用いて具体的に説明する。図26は、本実施形態における画像投影装置1の操作命令振り分け処理フローチャートである。
図26に示すように、操作命令振り分け処理を開始すると、制御部108は、ポインタ情報管理テーブルを参照して、画像操作命令を送信した端末装置2のポインタの位置情報を取得する(ステップS700)。次に、制御部108は、取得したポインタの位置座標を含む画像データを画像属性情報管理テーブルを参照して特定することにより、当該画像データを送信した端末装置2(オーナーPC)を特定する(ステップS701)。そして、次に、制御部108は、操作命令送信処理を行う(ステップS702)。この操作命令送信処理は、取得した画像操作命令の種別に応じて、ステップS701の処理において特定した端末装置2に対して画像操作命令の送信を行なうものである。この処理は、図27のステップS750〜S759までの処理であり、後述する。ステップS702の処理を終了すると、制御部108は、操作命令振り分け処理を終了する。
次に、ステップS702における操作命令送信処理について、図27を参照して具体的に説明する。図27は、本実施形態の画像投影システムSにおける操作命令送信処理フローチャートである。
図27に示すように、操作命令送信処理を開始すると、制御部208は、端末装置2から取得した画像操作命令が複製操作命令であるか否かを判定する(ステップS750)。この処理において、画像操作命令が複製操作命令であると判定すると(ステップS750:Yes)、制御部108は、当該複製操作命令に含まれる、端末装置2に割り当てられたIPアドレスの情報により、当該複製操作を行った端末装置2を特定し(ステップS751)、複製操作命令を、ステップS701において特定した、複製操作の対象となる画像の画像データを送信した端末装置2に対して送信する(ステップS752)。
次に、制御部108は、複製操作命令を送信した端末装置2から複製データを取得したか否かを判定し(ステップS753)、複製データを取得したと判定すると(ステップS753:Yes)、制御部108は、クリップボード管理テーブルのうち、複製操作を行った(複製操作命令を送信した)端末装置2用に設けられた所定の欄に当該取得した複製データを記憶させることで、クリップボード管理テーブルの更新を行う(ステップS754)。なお、ステップS753において、端末装置2から画像データを取得した場合、制御部108は、この画像データが複製画像データであるか否かを、取得した画像データのヘッダ部分に複製データフラグ情報がセットされているか否かにより判定し、当該画像データのヘッダ部分に複製データフラグ情報がセットされている場合にのみ、端末装置2から複製データを受信したと判定する。
一方、ステップS750において、端末装置2から取得した画像操作命令が複製操作ではないとき(ステップS750:No)、制御部108は、画像操作命令が貼り付け操作命令であるか否かを判定する(ステップS755)。この処理において、画像操作命令が貼り付け操作命令であると判定すると(ステップS755:Yes)、制御部108は、処理をステップS756に移行する。
ステップS756において、制御部108は、当該貼り付け操作命令に含まれる、端末装置2に割り当てられたIPアドレスの情報により、当該貼り付け操作を行った端末装置2を特定する(ステップS756)。そして、制御部108は、特定した端末装置2用の記憶領域に記憶されている複製データをクリップボード管理テーブルから読み出し(ステップS757)、当該読み出した複製データを、取得した貼り付け操作命令とともに、ステップS701において特定した、貼り付け操作の対象となる画像の画像データを送信した端末装置2に対して送信する(ステップS758)。
また、ステップS755において、端末装置2から取得した画像操作命令が貼り付け操作命令ではないとき(ステップS755:No)、制御部108は、取得した画像操作命令を、ステップS701(図26参照)において特定した、操作対象となる画像の画像データを送信した端末装置2に対して送信する(ステップS759)。
ステップS754、S758、S759の処理を終了したとき、制御部108は、操作命令送信処理を終了する。
なお、この操作命令送信処理において、貼り付け操作命令を取得した場合、制御部108は、当該貼り付け操作命令を送信した端末装置2を特定し、特定した端末装置2に応じた複製データをクリップボード管理テーブルから読み出すこととしているが、これに代えて、貼り付け操作を取得した際に、クリップボード管理テーブルに記憶されている複製データの全てを一覧表示させることにより、貼り付けたい複製データを端末装置2の使用者に選択させることとしてもよい。以下に、かかる場合の画像投影装置1の処理について、図28、図29を参照して説明する。図28は本実施形態における操作命令送信処理の変形例を示すフローチャートであり、図29は複製データ一覧の構成例である。
図27のステップS755において、端末装置2から取得した画像操作命令が貼り付け操作命令であると判定すると(ステップS755:Yes)、制御部108は、図28に示すように、クリップボード管理テーブルに記憶されている複製データの一覧を投影部よりスクリーン上に投影させる(ステップS770)。なお、この複製データの一覧は、スクリーン上に表示させるのではなく、貼り付け操作命令を送信した端末装置2の表示部に表示させることとしてもよい。
次に、制御部108は、端末装置2により複製データの選択がなされたか否かを判定する(ステップS771)。なお、スクリーン上に表示される複製データの一覧は、図29に示すような構成となっており、上記判定は、端末装置2のマウス207により各複製データの横に表示された数字が押下されたか否かにより判定される。この処理において、複製データの選択がなされたと判定すると(ステップS771:Yes)、制御部108は、選択された複製データを貼り付け操作命令とともに、図26のステップS701において特定した、貼り付け操作の対象となる画像の画像データを送信した端末装置2に対して送信する(ステップS772)。この処理を終了したとき、制御部108は、操作命令送信処理を終了する。
かかる構成とすることにより、端末装置2の使用者は、貼り付け操作を行う際に、クリップボード管理テーブルに記憶されている全ての複製データの中から貼り付けたい複製データを選択できるため、複数人による情報の共有や共同作業をより円滑に行うことができる。
(端末装置の具体的動作について)
次に、端末装置2の具体的動作の一例について、図30〜図35を参照して説明する。図30は、本実施形態における端末装置2のメイン処理フローチャートである。
次に、端末装置2の具体的動作の一例について、図30〜図35を参照して説明する。図30は、本実施形態における端末装置2のメイン処理フローチャートである。
図30に示すように、端末装置2の電源スイッチ(図示せず)が押下されたとき、端末装置2の制御部208は、接続処理を行う(ステップS1000)。この接続処理は、画像投影装置1と通信経路3を介して接続するための処理である。この処理は、図31におけるステップS1100〜S1104までの処理であり、後述する。
ステップS1000における接続処理が終了すると、制御部208は、処理をステップS1010の画像属性情報送信処理に移行する。この画像属性情報送信処理は、仮想表示領域45にある画像に対してなされた操作に応じて画像属性情報通知データを作成し、この画像属性情報通知データを画像投影装置1に対して送信するものである。この処理は、図32におけるステップS1200〜S1209までの処理である、後述する。
ステップS1010における画像属性情報送信処理が終了すると、制御部208は、処理をステップS1020の操作命令送信処理に移行する。この操作命令送信処理は、操作部又は指示部としてのキーボード206又はマウス207により、画像投影装置1で投影されている画像が操作又は指示されたときに、この操作又は指示に基づく画像操作命令を画像投影装置1に対して送信するものである。この処理は、図33におけるステップS1300〜S1305までの処理である、後述する。
ステップS1020における操作命令送信処理が終了すると、制御部208は、処理をステップS1030の画像データ送信処理に移行する。この画像データ送信処理は、画像投影装置1から送信される画像送信要求に基づいて、画像投影装置1に対して画像データの送信を行うものである。この処理は、図34におけるステップS1400〜S1402までの処理である、後述する。
ステップS1030における画像データ送信処理が終了すると、制御部208は、処理をステップS1040の操作命令再生処理に移行する。この操作命令再生処理は、画像投影装置1から送信される画像操作命令に基づいて、仮想表示領域45にある画像のデータファイルの編集を行うものである。この処理は、図35におけるステップS1500〜S1513までの処理である、後述する。
ステップS1040における接続処理が終了すると、制御部208は、画像投影装置1との接続状態が解除されたか否かを判定する(ステップS1050)。この処理において、画像投影装置1との接続状態が解除されていないと判定すると(ステップS1050:No)、制御部208は、処理をステップS1010に移行する。一方、画像投影装置1との接続状態が解除されたと判定すると(ステップS1050:Yes)、制御部208は、メイン処理を終了する。
次に、ステップS1000における接続処理について、図31を用いて具体的に説明する。図31は、本実施形態における端末装置2の接続処理フローチャートである。
図31に示すように、接続処理を開始すると、制御部208は、画像投影装置1に対して接続要求信号を送信する(ステップS1100)。
次に、制御部208は、画像投影装置1から解像度の情報を受信したか否かを判定する(ステップS1101)。この処理において、画像投影装置1から解像度の情報を受信したと判定すると(ステップS1101:Yes)、制御部208は、LCD200による表示領域に隣接した仮想表示領域45を作成する(ステップS1102)。この際、作成される仮想表示領域45の解像度は、ステップS1101で画像投影装置1から受信した解像度の情報に基づき設定される。
このように、所定表示領域として、LCD200の表示領域40とは別個に仮想表示領域45を設けることにより、端末装置2の利用者は、所定表示領域と所定表示領域以外の領域とを明確に区別することができるため、意図しない画像が投影表示されることを防止することができる。また、LCD200の表示領域40の画像は画像投影装置1で投影表示されないので、この表示部24の表示領域40を端末装置2の利用者だけの作業スペースとして利用することができる。
ステップS1102の処理が終了すると、制御部208は、起動準備が完了したことを画像投影装置1に通知する(ステップS1103)。そして、制御部208は、画像投影装置1から接続完了通知を受信したか否かを判定し(ステップS1104)、画像投影装置1から接続完了通知を通知したと判定すると(ステップS1104:Yes)、制御部208は、接続処理を終了する。
次に、ステップS1010における画像属性情報送信処理について、図32を用いて具体的に説明する。図32は、本実施形態における端末装置2の画像属性情報送信処理フローチャートである。
図32に示すように、画像属性情報送信処理を開始すると、制御部208は、仮想表示領域45に画像が追加されたか否かを判定する(ステップS1200)。この判定は、端末装置2の使用者がマウス207を用いて、LCD200の表示領域にある画像に対して所定の操作がなされたか否かにより判定される。ここで、所定の操作とは、LCD200の表示領域にある画像を仮想表示領域45に移動させる、或いは当該画像に設けられている所定のボタンを押下することにより行われる。この処理において、仮想表示領域45に画像が追加されたと判定すると(ステップS1200:Yes),制御部208は、処理をステップS1201に移行する。
ステップS1201において、制御部208は、仮想表示領域45に新たに追加された画像の画像属性情報を取得し(ステップS1201)、画像属性情報の追加フラグをセットする(ステップS1202)。
ステップS1200において、仮想表示領域45に画像が追加されたと判定しないとき(ステップS1200:No)、制御部208は、仮想表示領域45にある画像が仮想表示領域45外に移動したか、又は削除されたか否かを判定する(ステップS1203)。この処理において、仮想表示領域45にある画像が仮想表示領域45外に移動した、又は削除されたと判定すると(ステップS1203:Yes)、制御部208は、仮想表示領域45から移動又は削除された画像のウィンドウIDを取得し(ステップS1204)、画像属性情報の削除フラグをセットする(ステップS1205)。
ステップS1203において、仮想表示領域45にある画像が仮想表示領域45外に移動した、又は削除されたと判定しないとき(ステップS1203:No)、制御部208は、仮想表示領域45にある画像の画像属性情報が更新されたか否かを判定する(ステップS1206)。この判定は、仮想表示領域45にある画像の位置やサイズが変更されたか否かにより判定される。この処理において、仮想表示領域45にある画像の画像属性情報が更新されたと判定すると(ステップS1206:Yes)、制御部208は、当該更新された画像属性情報を取得する(ステップS1207)。
ステップS1202、S1205、S1207の処理が終了したとき、制御部208は、各処理の結果に応じた画像属性情報通知データを作成し(ステップS1208)、画像投影装置1に対して通信経路3を介して送信する(ステップS1209)。すなわち、仮想表示領域45に新たに画像が追加された場合は、追加された画像の画像属性情報のうち、当該画像のウィンドウID、位置情報、サイズ情報、画像データのファイル名の情報、及び画像属性情報の追加フラグデータを含む画像属性情報通知データを作成し、画像投影装置1に送信する。また、仮想表示領域45にある画像が仮想表示領域45外に移動されたとき、或いは削除されたときは、移動、或いは削除された画像のウィンドウID、及び画像属性情報の削除フラグデータを含むウィン情報通知データを作成し、画像投影装置1に送信する。また、画像属性情報が更新されたときは、更新された画像の画像属性情報を含む画像属性情報通知データを作成し、画像投影装置1に送信する。
ステップS1209の処理が終了したとき、或いはステップS1206において、画像属性情報が更新されたと判定しないとき(ステップS1206:No)、制御部208は、画像属性情報送信処理を終了する。
次に、ステップS1020における操作命令送信処理について図33を用いて具体的に説明する。図33は、本実施形態における端末装置2の操作命令送信処理フローチャートである。
図33に示すように、操作命令送信処理を開始すると、制御部208は、キーボード206或いはマウス207により、画像投影装置1で投影されている画像に対して操作入力が行われたか否かを判定する(ステップS1300)。この処理において、操作入力が行われたと判定すると(ステップS1300:Yes)、制御部208は、この操作入力に基づく操作入力情報を取得とともに(ステップS1301)、当該操作入力に基づく操作が自分の端末装置2で実行されることを防ぐために、操作入力情報を破棄する(ステップS1302)。
次に、制御部208は、画像投影装置1の投影領域60に表示されているポインタの位置情報を取得し(ステップS1303)、このポインタの位置情報と操作入力情報とを含む画像操作命令を生成して(ステップS1304)、この画像操作命令を画像投影装置1に対して通信経路3を介して送信する(ステップS1305)。ここで、画像操作命令のデータフォーマットとしては、データ部はポインタ画像の位置情報、キー入力の内容、マウスのスクロール量等の情報から成り、また、ヘッダ部には操作入力情報のフラグが埋め込まれ、フッター部にはEOF(End Of File)の情報が埋め込まれる。なお、ポインタ画像を移動させた際の、当該ポインタ画像の位置情報は、所定の間隔で定期的に画像投影装置1へ送信されるものとする。
ステップS1305の処理を終了したとき、或いはステップS1300において、画像投影装置1で投影されている画像に対して操作入力が行われたと判定しないとき(ステップS1300:No)、制御部208は、操作命令送信処理を終了する。
次に、ステップS1030における画像データ送信処理について、図34を用いて具体的に説明する。図34は、本実施形態における画像データ送信処理フローチャートである。
図34に示すように、画像データ送信処理を開始すると、制御部208は、画像投影装置1から仮想表示領域45にある画像の画像データの送信要求があったか否かを判定する(ステップS1400)。この判定は、画像投影装置1から、画像データ送信要求信号を受信したか否かにより判定される。この処理において、画像データの送信要求があったと判定すると(ステップS1400:Yes)、制御部208は、受信した画像データ送信要求に基づき、仮想表示領域45にある画像の一部又は全部の画像データをキャプチャし、当該キャプチャした画像データをBMP(Bit MaP)形式からJPEG(Joint Photographic Experts Group)形式に変換することにより当該画像データを圧縮して(ステップS1401)、この圧縮した画像データを画像投影装置1に対して通信経路3を介して送信する(ステップS1402)。ステップS1402の処理を終了したとき、或いはステップS1400において、画像投影装置1から画像データの送信要求があったと判定しないとき(ステップS1400:No)、制御部208は、画像データ送信処理を終了する。
なお、ステップS1402において、画像データを画像投影装置1へ送信する際、制御部208は、当該画像データのヘッダ部分に画像データフラグ情報を埋め込む処理を行う。これにより、画像投影装置1は、画像データを取得した際、取得した画像データが複製データであるか画像投影部107で投影すべき画像データであるかを判断することが可能となる。
次に、ステップS1040における操作命令再生処理について、図35を用いて具体的に説明する。図35は、本実施形態における端末装置2の操作命令再生処理フローチャートである。
図35に示すように、操作命令再生処理を開始すると、制御部208は、画像投影装置1から画像操作命令を受信したか否かを判定する(ステップS1500)。この処理において、画像投影装置1から画像操作命令を受信したと判定すると(ステップS1500:Yes)、制御部108は、処理をステップS1501に移行する。
ステップS1501において、制御部108は、画像投影装置1から取得した画像操作命令が複製操作命令であるか否かを判定する。この判定は、例えば、端末のOSがWindows(登録商標)である場合、複製操作を実行するための関数「SetClipboard( )」の処理の開始をAPI(Application Program Interface)フックで検出することにより判定される。この処理において、画像操作命令が複製操作命令であると判定すると(ステップS1501:Yes)、制御部208は、処理をステップS1502に移行する。
ステップS1502において、制御部208は、クリップボード記憶領域に記憶されている複製データを別の記憶領域に記憶させた後、操作入力の再生、すなわち、複製操作の対象となるデータファイルに応じたアプリケーションプログラムに対して、当該複製操作命令に基づく複製操作を実行させることにより複製データを取得し、当該複製データをクリップボード記憶領域に記憶させる(ステップS1503)。
次に、制御部208は、複製操作が完了したか否かを判定する(ステップS1504)。この判定は、例えば、端末のOSがWindows(登録商標)である場合、複製操作を実行するための関数「SetClipboard( )」の処理の終了をAPIフックで検出したか否かにより判定される。この処理において、複製操作が完了したと判定すると(ステップS1504:Yes)、制御部208は、クリップボード記憶領域に記憶された複製データを画像投影装置1へ送信した後(ステップS1505)、別の記憶領域に一時的に退避させていた複製データをクリップボード記憶領域に記憶させる(ステップS1506)。
なお、ステップS1505において、複製データとして画像データを画像投影装置1へ送信する際、制御部208は、当該画像データのヘッダ部分に複製データフラグ情報を埋め込む処理を行う。これにより、画像投影装置1は、画像データを取得した際、取得した画像データが複製データであるか画像投影部107で投影すべき画像データであるかを判断することが可能となる。
このように、端末装置2の制御部208は、画像投影装置1から複製操作命令を受信すると、クリップボード記憶領域に記憶されている複製データを別の記憶領域に記憶した後、複製操作命令に応じた複製データをデータファイルから抽出してクリップボード記憶領域に記憶し、その後、複製データを画像投影装置1へ送信するためにクリップボード記憶領域から複製データを取り出した後、別の記憶領域に記憶した複製データをクリップボード記憶領域に記憶することとしている。
かかる構成とすることにより、端末装置2の使用者は、他の端末装置2から送信された複製操作命令に基づき自己の端末装置2で複製操作が行われた場合であっても、自己の端末装置2のクリップボード記憶領域に記憶されているデータを一時的に別の記憶領域に退避させることができ、当該データが知らないうちに上書きされてしまうことがなく、複数人による情報の共有や共同作業をより効率的に行うことができる。
一方、ステップS1501において、端末装置2から取得した画像操作命令が複製操作命令でないとき(ステップS1501:No)、制御部208は、取得した画像操作が貼り付け操作命令であるか否かを判定する(ステップS1507)。この判定は、例えば、端末のOSがWindows(登録商標)である場合、貼り付け操作を実行するための関数「GetClipboard( )」の処理の開始をAPIフックで検出したか否かにより判定される。この処理において、取得した画像操作命令が貼り付け操作命令であると判定すると(ステップS1507:Yes)、制御部208は、処理をステップS1508に移行する。
ステップS1508において、制御部208は、クリップボード記憶領域に記憶されている複製データを別の記憶領域に記憶させた後(ステップS1508)、画像投影装置1から取得した複製データをクリップボード記憶領域に記憶させる(ステップS1509)。そして、制御部208は、操作入力の再生として、貼り付け操作の対象となる画像のデータファイルを実行操作するアプリケーションプログラムに対して、当該貼り付け操作命令に基づき、クリップボード記憶領域に記憶されている複製データを当該画像の画像データの所定部分に貼り付ける操作を実行させる(ステップS1510)。
次に、制御部208は、貼り付け操作が完了したか否かを判定する(ステップS1511)。この判定は、例えば、端末のOSがWindows(登録商標)である場合、貼り付け操作を実行するための関数「GetClipboard( )」の処理の終了をAPIフックで検出したか否かにより判定される。この処理において、貼り付け操作が完了したと判定すると(ステップS1511:Yes)、制御部208は、別の記憶領域に一時的に退避させていた複製データをクリップボード記憶領域に記憶する(ステップS1512)。
このように、前記端末装置2の制御部208は、画像投影装置1から貼り付け操作命令を受信すると、クリップボード記憶領域に記憶されている複製データを別の記憶領域に記憶した後、貼り付け操作命令に応じて画像投影装置1から取得した複製データをクリップボード記憶領域に記憶し、貼り付け操作が完了した後、前記別の記憶領域に記憶した複製データをクリップボード記憶領域に記憶する。
かかる構成とすることにより、端末装置2の使用者は、他の端末装置2からの要求により複製操作が行われる場合であっても、自己の端末装置2のクリップボード記憶領域に記憶されているデータを一時的に別の記憶領域に退避させることにより、当該データが、画像投影装置1から送信された複製データによって知らないうちに上書きされてしまうことがなく、複数人による情報の共有や共同作業をより効率的に行うことができる。
また、ステップS1507において、端末装置2から取得した画像操作命令が貼り付け操作命令でないとき(ステップS1507:No)、制御部208は、受信した画像操作命令を再生することにより、操作の対象となるデータファイルに応じたアプリケーションプログラムに対して、当該画像操作命令に基づく編集操作を実行させる(ステップS1513)。
ステップS1506、S1512,S1513の処理が終了したとき、或いはステップS1500において、画像投影装置1から画像操作命令を受信していないとき(ステップS1500:No)、制御部208は、操作命令再生処理を終了する。
以上、本発明の実施の形態のうちのいくつかを図面に基づいて詳細に説明したが、これらは例示であり、当業者の知識に基づいて種々の変形、改良を施した他の形態で本発明を実施することが可能である。
例えば、本実施形態においては、各端末装置2の仮想表示領域45にある画像データを画像投影装置1に送信するタイミングは、画像投影装置1により管理されているが、この画像データを送信するタイミングを各端末装置2が管理するようにしてもよい。
画像データの送信タイミングを端末装置2が管理する場合、図26に示す端末装置2の画像データ送信処理を、以下のようなに変更することができる。
例えば、端末装置2の制御部208が、仮想表示領域45にある画像に変更があったか否かを判定し、変更があった場合にのみ画像データを送信するようにしてもよい。
すなわち、図36に示すように、画像データ送信処理を開始すると、制御部208は、画像投影装置1に前回送信した画像データから変更があったか否かを判定する(ステップS1460)。この判定は、画像操作命令を受信したか否か、或いは、端末装置2のOSプログラムから再描画メッセージ(例えば、WM_PAINTメッセージ等)を受信したか否かにより判定される。この処理において、画像投影装置1に前回送信した画像データから変更があったと判定すると(ステップS1460:Yes)、制御部208は、仮想表示領域45にある画像をキャプチャする(ステップS1461)。次に、制御部208は、キャプチャした画像データを圧縮し(ステップS1462)、圧縮した画像データを画像投影装置1に通信経路3を介して送信する(ステップS1463)。そして、ステップS1463の処理を終了したとき、或いは、ステップS1460において前回送信した画像データから変更があったと判定しないとき(ステップS1460:No)、制御部208は、画像データ送信処理を終了する。
また、上記変形例において、前回送信した画像データから変更があったときに、画像データの全てを送信するのではなく、前回送信した画像データとの差分の画像データのみを送信するようにしてもよい。
すなわち、図37に示すように、画像データ送信処理を開始すると、制御部208は、仮想表示領域45にある画像をキャプチャする(ステップS1450)。
次に、制御部208は、画像投影装置1に前回送信した画像データから変更があったか否かを判定する(ステップS1451)。この処理において、画像投影装置1に前回送信した画像データから変更があったと判定すると(ステップS1451:Yes)、制御部208は、前回送信した画像の画像データと今回キャプチャした画像の画像データとの差分を抽出し、差分の画像データを保存する(ステップS1452)。そして、この差分の画像データを圧縮し(ステップS1453)、圧縮した画像データを画像投影装置1に送信する(ステップS1454)。そして、この処理を終了したとき、或いは、ステップS1451において前回送信した画像データから変更があったと判定しないとき(ステップS1451:No)、制御部208は、画像データ送信処理を終了する。
ここで、上記のように画像データの送信タイミングを端末装置2が管理する場合は、画像投影装置1の画像投影処理におけるステップS601〜S609までの処理を次のように変更するとよい。
すなわち、図38に示すように、図24のステップS600において、表示領域が算出されたと判定すると(ステップS600:Yes)画像投影装置1の制御部108は、端末装置2から画像データを受信したか否かを判定する(ステップS671)。この処理において、端末装置2から画像データを受信したと判定すると(ステップS671:Yes)、処理をステップS672に移行する。ステップS672〜S674までの処理は、図24におけるステップS606〜S608までの処理と同一であるため、説明を省略する。そして、ステップS674の処理を終了したとき、或いはステップS671において、端末装置2から画像データを受信したと判定しないとき(ステップS671:No)、制御部108は、処理をステップS612に移行する。
また、図24におけるステップS601〜S609までの処理は、各端末装置2の仮想表示領域45にある画像の画像データを全てを取得し、各画像データに割り当てられた表示領域に当該画像データを貼り付けるようにしているが、画像投影装置1で投影される際に最前面で表示される画像の画像データのみを取得するようにしてもよい。
すなわち、図39に示すように、ステップS600において、表示領域が算出されたと判定すると(ステップS600:Yes)、制御部108は、画像属性情報管理テーブルを参照し、各画像データに割り当てられた階層レベルが「1」であるか否かを判定する(ステップS651)。この処理において、階層レベルが「1」であると判定しないとき(ステップS651:No)、制御部108は、処理をステップS657に移行する。
一方、階層レベルが「1」であると判定すると(ステップS651:Yes)、制御部108は、階層レベルが「1」に設定されている画像データを送信した端末装置2(オーナーPC)に対して、画像データ送信要求信号を送信し(ステップS652)、処理をステップS654に移行する。ここでステップS654〜S656までの処理は、図24におけるステップS606〜S608までの処理と同一であるため、説明を省略する。
ステップS656の処理を終了すると、制御部108は、画像属性情報管理テーブルに管理されている画像データの階層レベルを全て参照したか否かを判定する(ステップS657)。この処理において、全ての画像データの階層レベルを参照したと判定しないとき(ステップS657:No)、制御部108は、処理をステップS651に移行する。一方、ステップS657において、全ての画像データの階層レベルを参照したと判定すると(ステップS657:Yes)、制御部108は、処理を図24のステップS612に移行する。
また、本実施形態においては、端末装置2の画像データ処理において、端末装置2の制御部208は、画像投影装置1から送信される画像データの送信要求に基づいて画像データの送信を行うこととしているが、各端末装置2の仮想表示領域45にある複数の画像のうち、最前面に表示されている画像の画像データのみを画像投影装置1に送信することとしてもよい。
すなわち、図40に示すように、画像データ送信処理を開始すると、端末装置2の制御部208は、一定時間が経過したか否かを判定する(ステップS1470)。この処理において、一定時間が経過したと判定すると(ステップS1470:Yes)、制御部208は、仮想表示領域45にある複数の画像のうち、最前面にある画像のみをキャプチャする(ステップS1471)。次に、制御部208は、キャプチャした画像データを圧縮し(ステップS1472)、圧縮した画像データを画像投影装置1に通信経路3を介して送信する(ステップS1473)。そして、ステップS1473の処理を終了したとき、或いは、ステップS1470において一定時間が経過したと判定しないとき(ステップS1470:No)、制御部208は、画像データ送信処理を終了する。
また、本実施形態においては、複製操作又は貼り付け操作した端末装置2を識別するための情報として、各端末装置2に割り当てられるIPアドレスを用いたが、これに限らず、例えば、端末装置2の接続処理において、端末装置2を識別するための所定の識別IDを画像投影装置1へ送信し、画像投影装置1の接続管理テーブルに記憶させておき、複製操作又は貼り付け操作を行う際に、この識別IDを含んだ複製操作命令又は貼り付け操作命令を画像投影装置1へ送信することとしてもよい。
S 画像投影システム
1 画像投影装置
2 端末装置
3 通信経路
1 画像投影装置
2 端末装置
3 通信経路
Claims (7)
- 複数の端末装置と、これらの複数の端末装置から通信経路を介して画像データを取得し、この画像データに基づいた画像を投影する画像投影装置とを備えた画像投影システムにおいて、
前記画像投影装置は、
各前記端末装置の所定表示領域にある画像の画像データを前記通信経路を介して取得する画像取得部と、
前記複数の端末装置の所定表示領域にある画像の画像データを合成する画像処理部と、
前記画像処理部で合成した画像データに基づいた画像を投影する画像投影部と、
前記画像投影部で投影している画像のうちの所定画像の一部又は全部を生成するためのデータを複製するための複製操作命令を前記通信経路を介して受信したとき、前記所定画像の画像データを送信した端末装置から前記所定画像の一部又は全部を生成するためのデータを複製データとして前記通信経路を介して取得する複製データ取得部と、
前記複製データ取得部によって取得した複製データを記憶する共有クリップボード記憶部と、
前記複製した所定画像の一部又は全部を生成するためのデータを前記画像投影部で投影している画像のうちの所定画像の所定部分に貼り付けるための貼り付け操作命令を前記通信経路を介して取得したとき、前記貼り付け先の所定画像の画像データを送信した端末装置へ前記共有クリップボード記憶部に記憶した複製データを前記通信経路を介して送信する複製データ送信部と、を備え、
前記端末装置は、
データファイルを記憶する記憶部と、
前記データファイルに基づいた画像データを生成する画像生成部と、
前記画像生成部で生成した画像データに基づく画像の位置が所定表示領域にあるときに、その画像の一部又は全部の画像データを前記通信経路を介して前記画像投影装置へ送信する所定領域画像送信部と、
前記画像投影装置からの要求に応じて、前記複製操作命令に応じた複製データを前記データファイルから抽出して前記画像投影装置へ前記通信経路を介して送信する複製操作処理部と、
前記貼り付け操作命令を受信すると、この貼り付け操作命令に応じて前記画像投影装置から送信される前記複製データに基づいて前記データファイルを編集する編集部と、を有することを特徴とする画像投影システム。 - 前記端末装置は、
前記画像生成部で生成した画像データに基づく画像を表示可能な表示部と、
前記所定表示領域として、前記生成された画像データに基づく画像を表示可能であり、前記表示部の表示領域との連続部を有する仮想表示領域を設定する仮想表示領域設定部と、を備える
ことを特徴とする請求項1に記載の画像投影システム。 - 前記端末装置は、
前記画像投影装置で投影されている前記端末装置の所定表示領域にある画像を操作するための操作部と、
前記画像投影装置で投影されている前記端末装置の所定表示領域にある画像の一部又は全部を生成するためのデータが前記操作部により複製操作又は貼り付け操作されたときに、その操作に応じた複製操作命令又は貼り付け操作命令を前記画像投影装置へ送信する操作命令送信部と、を備えたことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の画像投影システム。 - 前記画像投影装置の前記共有クリップボード記憶部は、前記端末装置から取得した複製データを、複製操作する端末装置毎に記憶する記憶領域を有し、
前記画像投影装置の前記複製データ取得部は、前記取得した複製データを前記複製操作した端末装置に応じた前記共有クリップボード記憶部の記憶領域に記憶し、
前記画像投影装置の前記複製データ送信部は、前記貼り付け操作した端末装置に応じた前記共有クリップボード記憶部の記憶領域から前記複製データを取り出し、前記貼り付け先の所定画像の画像データを送信した端末装置へ送信する
ことを特徴とする請求項3に記載の画像投影システム。 - 前記端末装置は、複製データを記憶するクリップボード記憶領域を有し、
前記画像投影装置は、前記所定画像を複製するための複製操作命令を取得したとき、当該所定画像の画像データを送信した端末装置へ前記取得した複製操作命令を送信する操作命令処理部を有し、
前記端末装置は、前記画像投影装置から複製操作命令を受信すると、前記クリップボード記憶領域に記憶されている複製データを別の記憶領域に記憶した後、前記複製操作命令に応じた複製データを前記データファイルから抽出して前記クリップボード記憶領域に記憶し、その後、前記複製データを前記画像投影装置へ送信するために前記クリップボード記憶領域から前記複製データを取り出した後、前記別の記憶領域に記憶した複製データを前記クリップボード記憶領域に記憶するクリップボード管理部を有する
ことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の画像投影システム。 - 前記画像投影装置の操作命令処理部は、前記画像投影部で投影している画像のうちの所定画像の一部又は全部を生成するためのデータを貼り付けするための貼り付け操作命令を受信したとき、前記貼り付け先の所定画像の画像データを送信した端末装置へ前記取得した貼り付け操作命令を送信し、
前記端末装置のクリップボード管理部は、前記画像投影装置から貼り付け操作命令を受信すると、前記クリップボード記憶領域に記憶されている複製データを別の記憶領域に記憶した後、前記貼り付け操作命令に応じて前記画像投影装置から取得した複製データを前記クリップボード記憶領域に記憶し、前記編集部が前記データファイルを編集するために前記クリップボード記憶領域から前記複製データを取り出した後、前記別の記憶領域に記憶した複製データを前記クリップボード記憶領域に記憶する
ことを特徴とする請求項5に記載の画像投影システム。 - 複数の端末装置の所定表示領域にある画像の画像データを通信経路を介して取得し、この画像データに基づいた画像を投影する画像投影装置において、
各前記端末装置の所定表示領域にある画像の画像データを通信経路を介して取得する画像取得部と、
前記複数の端末装置の所定表示領域にある画像の画像データを合成する画像処理部と、
前記画像処理部で合成した画像データに基づいた画像を投影する画像投影部と、
前記画像投影部で投影している画像のうちの所定画像の一部又は全部を生成するためのデータを複製するための複製操作命令を前記通信経路を介して取得したとき、前記所定画像の画像データを送信した端末装置から前記所定画像の一部又は全部を生成するためのデータを複製データとして前記通信経路を介して取得する複製データ取得部と、
前記複製データ取得部によって取得した複製データを記憶する共有クリップボード記憶部と、
前記複製した所定画像の一部又は全部を生成するためのデータを前記画像投影部で投影している画像のうちの所定画像の所定部分に貼り付けるための貼り付け操作命令を前記通信経路を介して取得したとき、前記貼り付け先の所定画像の画像データを送信した端末装置へ前記共有クリップボード記憶部に記憶した複製データを前記通信経路を介して送信する複製データ送信部と、を備えた
ことを特徴とする画像投影装置。
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