JP2009078871A - 用紙搬送部および後処理装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】折り処理した用紙を安定して搬送する際に、必要時以外の搬送負荷の増加を極力抑えて効率よく用紙を安定搬送することを可能にする。
【解決手段】用紙搬送方向を正逆両方向にして通常搬送ローラ3…3によって用紙の搬送が可能な搬送系を有し、該搬送系に、折り処理された用紙P1を逆方向に搬送する際に、前記通常搬送ローラ3、3間でローラ間隔が折り用紙の最小折り部長さ以下となるように位置して一時的に前記用紙P1に駆動力を付加し、前記折り処理された用紙を逆方向に搬送する以外の搬送では、前記駆動力付加が解除される一時搬送ローラ4を備えるので、必要時以外での無駄な負荷駆動電流の消費増加を極力抑え、搬送負荷の増大による効率低下を回避した上で用紙搬送の安定化を図ることができ、後処理装置に組み込む場合、後処理装置の小型化を図ることが容易になる。
【選択図】図1
【解決手段】用紙搬送方向を正逆両方向にして通常搬送ローラ3…3によって用紙の搬送が可能な搬送系を有し、該搬送系に、折り処理された用紙P1を逆方向に搬送する際に、前記通常搬送ローラ3、3間でローラ間隔が折り用紙の最小折り部長さ以下となるように位置して一時的に前記用紙P1に駆動力を付加し、前記折り処理された用紙を逆方向に搬送する以外の搬送では、前記駆動力付加が解除される一時搬送ローラ4を備えるので、必要時以外での無駄な負荷駆動電流の消費増加を極力抑え、搬送負荷の増大による効率低下を回避した上で用紙搬送の安定化を図ることができ、後処理装置に組み込む場合、後処理装置の小型化を図ることが容易になる。
【選択図】図1
Description
この発明は、通常の用紙や折り処理などの後処理がされた用紙を正逆両方向に搬送可能な用紙搬送部および該搬送部を備える後処理装置に関するものである。
画像データに基づいて画像処理などがされた用紙は、必要に応じてパンチ、ステープル、折り処理などの後処理がなされる。後処理がなされる用紙および後処理がなされた用紙は、画像形成装置などの供給側や、後処理部、用紙堆積部などとの間で用紙が搬送される。この用紙搬送を行う搬送系では、用紙を挟持して駆動力を与える駆動ローラや従動ローラなどからなる搬送ローラを備えている。また、搬送系では、搬送ローラ以外に遊動ローラを含むことができる。該搬送系では、種々のサイズの用紙に対応して用紙を順次搬送できるように、搬送ロール間の間隔を適切に定めている。例えば、図4(a)(b)に示すように、用紙P0のサイズに合わせて、該用紙サイズ以下になるように、搬送路20に配置する搬送ローラ21、22間の間隔を定める。
さらに、用紙に対しZ折り処理やL折り処理などの折り処理を行った用紙を搬送する搬送系では、元々の用紙サイズよりも小さくなった用紙の長さに対応できるように、図4(c)に示すように、搬送ロール21、22間の間隔を上記折り処理後の用紙P1の長さ以下にして、折り部P10側を前方にして搬送する。この際には、折り部P10の浮き上がりを防止するために、用紙抑え機構を設けた搬送系も提案されている(例えば特許文献1参照)。
また、折り処理とパンチなどの後処理を行う場合、パンチ処理位置のズレが発生しない為には、折り処理機にパンチ機構を設け、用紙の曲り補正をしてからパンチ処理と折り処理を行うユニットを用いることが多い。後処理ユニットの構成では、ステイプルやシフト排紙が出来る後処理機(ユニット)、仮にフィニッシャーと呼ぶものがメインとなることが多く、パンチ処理ユニットを追加する際は、このフィニッシャーの中に追加で組み込む構成をとる。しかし、更に折り処理機構を追加する場合は、パンチユニットがフィニッシャー内と折りユニット内の2ヶ所に存在し、無駄な構成となってしまう。
このような無駄を解消するものとして、下流側の後処理ユニットより用紙を上流側の後処理ユニットに逆搬送を可能とし、上流に用紙を逆搬送し送り込んで上流側の後処理を、下流側の後処理にて処理後に実行できるようにすることで、フィニッシャー内のパンチユニットを不要とする方法(特許文献2参照)が提案されている。
このような無駄を解消するものとして、下流側の後処理ユニットより用紙を上流側の後処理ユニットに逆搬送を可能とし、上流に用紙を逆搬送し送り込んで上流側の後処理を、下流側の後処理にて処理後に実行できるようにすることで、フィニッシャー内のパンチユニットを不要とする方法(特許文献2参照)が提案されている。
また、用紙にパンチを行う場合、図5に示すように、パンチ位置を合わせ、用紙の曲がりを補正するためにパンチユニット10の直前でレジストローラ10aによって用紙P0のレジストを行う。これにより、用紙P0の正確な位置にパンチ穴30が形成される。一方、折り処理を行った用紙P1にパンチを行う場合、用紙を正方向に搬送すると、図6に示すように折り部P10側が前方になってレジストローラ10aに達する。しかし、折り部910がレジストローラ10aに突き当たる状態では、用紙P10の曲がりの補正が十分になされず、用紙が曲がった状態でパンチユニット10に供給されることがあるためパンチ穴30の位置がずれやすいという問題がある。
これに対しては、折り処理後のパンチが可能なように、折り用紙のパンチと、折無し用紙(通常)パンチ時の曲り補正突き当て位置を、2ヶ所有し、折り処理紙のパンチでは用紙を逆搬送して曲り補正を用紙後端で曲り補正を行う方法(特許文献3参照)が提案されている。
特開2004−277141号公報
特開2004−161466号公報
特開2007−1700号公報
ところで、上記提案方法のように、折り処理された用紙P1を下流側から上流側に逆搬送すると、図7(a)に示すように、後方側で折り部P10側が搬送ローラ22を抜けると、用紙の前方側では用紙P1の一枚部分のみが前方の搬送ロール21で引っ張られることになり、この結果、折り部P10が拡がって搬送負荷が増え、紙曲がりの原因になってしまう。
また、折り処理された用紙の位置合わせおよび紙曲がりの補正を行うために、用紙P1を逆搬送する場合、図7(b)に示すように、搬送路12に配置した搬送ローラ13、13間で上記と同様に折り部P10が拡がって膨らむなどしてレジストローラ10aによるレジスト効果が十分に得られなくなる。また、搬送を逆転する際に、折り部P10が再度搬送ローラ13を通るときに、2度折り状態になるなどの不具合が生じやすくなる。
また、折り処理された用紙の位置合わせおよび紙曲がりの補正を行うために、用紙P1を逆搬送する場合、図7(b)に示すように、搬送路12に配置した搬送ローラ13、13間で上記と同様に折り部P10が拡がって膨らむなどしてレジストローラ10aによるレジスト効果が十分に得られなくなる。また、搬送を逆転する際に、折り部P10が再度搬送ローラ13を通るときに、2度折り状態になるなどの不具合が生じやすくなる。
一方、用紙の逆搬送を要しない後処理装置を構成しようとすると、折り処理前にパンチ処理が必要となり、機械の大型化にも繋がってしまい現実的ではない。このため、折り処理された用紙を逆搬送する場合には、図8に示すように、折り用紙の最小折り部長さ以下(図示では94mm以下)の間隔で搬送路20に、搬送ローラ21、22、23…を配置することで、上記問題の解決を図っている。図9は、各種サイズの用紙をZ折りした場合の最小折り部長さを示している。上記の例では、搬送対象となる用紙における最小折り部長さが94mmであるため、搬送ローラの間隔を94mm以下に設定している。したがって、半焼対象となる用紙の最小折り部長さが異なる場合には、この最小折り部長さ以下となるように搬送ローラの間隔を設定すればよい。
しかし、間隔を小さくして搬送ローラを配置すると、搬送ローラの数を多くする必要があり、搬送による電源への負荷が増大する。搬送系では、折り処理された用紙だけでなく、折り処理がされていない用紙も搬送する場合があり、このような搬送においては、必要以上に搬送負荷電流が消費されることになり、効率的でないという問題がある。
本発明は、上記事情を背景としてなされたものであり、折り処理された用紙を逆搬送する際にのみ、安定した用紙搬送を確保するために一時搬送ローラを稼働させて無駄な負荷電流の消費を回避することができる用紙搬送部および後処理装置を提供することを目的とする。
すなわち、本発明の用紙搬送部のうち第1の本発明は、用紙搬送方向を正逆両方向にして通常搬送ローラによって用紙の搬送が可能な搬送系を有し、該搬送系に、折り処理された用紙を逆方向に搬送する際に、前記通常搬送ローラ間でローラ間隔が折り用紙の最小折り部長さ以下となるように位置して一時的に前記用紙に駆動力を付加し、前記折り処理された用紙を逆方向に搬送する以外の搬送では、前記駆動力付加が解除される一時搬送ローラを備えることを特徴とする。
すなわち、本発明によれば、折り処理がされた用紙を逆搬送する際にのみ、一時搬送ローラによって用紙に搬送駆動力が付加され、それ以外では、該付加が解除されるので、用紙の搬送が常に安定してなされるとともに、搬送負荷電流の消費増大を極力少なくして効率的な用紙搬送を可能にする。なお、上記ローラ間隔は、搬送路に沿った間隔であり、搬送路が湾曲しているような場合には、この湾曲した搬送路に沿った距離になる。
第2の本発明の用紙搬送部は、前記第1の本発明において、前記一時搬送ローラが、折り処理された用紙を逆方向に搬送する際に、用紙の搬送位置に移動し、折り処理された用紙を逆方向に搬送する以外の搬送では、前記搬送位置から退避するものであることを特徴とする。
第2の本発明によれば、一時的な搬送駆動の付加が必要でない場合には、ソレノイドなどによって一時搬送ローラを移動させることで一時搬送ローラと用紙との接触が解かれ、通常時と略同じ搬送負荷によって用紙の搬送が行われる。一時的な搬送駆動の付加が必要な場合には、ソレノイドなどによって一時搬送ローラを搬送位置に移動させて用紙への駆動力付加を可能にする。なお、この際に、一時搬送ローラの駆動が停止されるのが望ましい。また、移動させる一時搬送ローラは、駆動ローラと遊動ローラが対になる場合には、駆動ローラ側のみを移動させるものであってもよい。
第3の本発明の用紙搬送部は、前記第1または第2の本発明において、前記一時搬送ローラは、折り処理された用紙を逆方向に搬送する際に、駆動源から駆動力が伝達され、折り処理された用紙を逆方向に搬送する以外の搬送では、前記駆動源からの駆動力伝達が断たれ、遊動回転可能となることを特徴とする。
第3の本発明によれば、一時的な搬送駆動の付加が必要でない場合には、一時搬送ローラは遊動状態になり、搬送負荷の増加が極力小さく抑えられる。
第4の本発明の用紙搬送部は、前記第1〜第3の本発明のいずれかにおいて、前記一時搬送ローラで駆動力を加えて折り処理された用紙を逆方向に搬送する際に、用紙の搬送速度を遅くすることを特徴とする。
第4の本発明によれば、一時搬送ローラの駆動力付加による搬送負荷の増加は、搬送速度の低下による搬送ローラ全体の搬送負荷の低減によって補い、折り処理がされた用紙を逆搬送する以外の通常搬送時に対する搬送負荷の増大を極力小さくして、負荷の変動が抑えられる。
第5の本発明の用紙搬送部は、前記第4の本発明において、前記一時搬送ローラによる搬送負荷の増加分に合わせて、前記搬送速度を遅くすることで駆動力を増加させ、搬送ローラ全体の搬送力を略一定にすることを特徴とする。
第5の本発明によれば、一時搬送ローラの駆動力付加による搬送負荷の増加は、搬送速度の低下による駆動力の増加によって搬送ローラ全体の搬送力を略一定にすることで相殺される。これにより電源の能力を格別に増大させることなく、用紙搬送の安定化を図ることができる。
第6の本発明の用紙搬送部は、前記第1〜第5の本発明において、前記一時搬送ローラは、通常搬送ローラの回転方向に連動して前記用紙への駆動力の付加および解除がなされることを特徴とする。
第6の本発明によれば、通常搬送ローラの回転によって動作する手段、例えばワンウェイクラッチなどによって一時搬送ローラの移動や駆動力伝達の断続を行う。
第7の本発明の用紙搬送部は、少なくとも用紙の折り処理を行う折り処理部と、前記第1〜第6の発明のいずれかに記載の用紙搬送部とを備えることを特徴とする。
以上説明したように、本発明の用紙搬送部によれば、用紙搬送方向を正逆両方向にして通常搬送ローラによって用紙の搬送が可能な搬送系を有し、該搬送系に、折り処理された用紙を逆方向に搬送する際に、前記通常搬送ローラ間でローラ間隔が折り用紙の最小折り部長さ以下となるように位置して一時的に前記用紙に駆動力を付加し、前記折り処理された用紙を逆方向に搬送する以外の搬送では、前記駆動力付加が解除される一時搬送ローラを備えるので、必要時以外での無駄な負荷駆動電流の消費増加を極力抑え、搬送負荷の増大による効率低下を回避した上で用紙搬送の安定化を図ることができる。
また、本発明の後処理装置によれば、少なくとも用紙の折り処理を行う折り処理部と、本発明の用紙搬送部とを備えるので、搬送負荷の増大を招くことなく常に用紙を安定して搬送することができ、折り処理された用紙の逆方向への搬送も問題なく行うことができ、装置の小型化を図ることが容易になる。
(実施形態1)
以下に、本発明の一実施形態を説明する。
後処理装置に備えられ、必要に応じて用紙を正逆両方向に搬送することができる用紙搬送部1では、搬送の対象となる各種サイズの用紙のうち、最小サイズの用紙寸法以下となる間隔(この例では139.7mm以下)で、搬送路2に沿って通常搬送ローラ3…3が配置されている。通常搬送ローラ3は、通常搬送駆動ローラ3aと通常搬送遊動ローラ3bとが対になり、通常搬送駆動ローラ3aが回転駆動することで用紙を挟持して搬送するように構成されている。
以下に、本発明の一実施形態を説明する。
後処理装置に備えられ、必要に応じて用紙を正逆両方向に搬送することができる用紙搬送部1では、搬送の対象となる各種サイズの用紙のうち、最小サイズの用紙寸法以下となる間隔(この例では139.7mm以下)で、搬送路2に沿って通常搬送ローラ3…3が配置されている。通常搬送ローラ3は、通常搬送駆動ローラ3aと通常搬送遊動ローラ3bとが対になり、通常搬送駆動ローラ3aが回転駆動することで用紙を挟持して搬送するように構成されている。
また、Z折りされた用紙を逆搬送する際に備えて、折り部長さが最小である寸法以下となる間隔(この例では94mm以下)で、搬送路2に搬送ローラが位置するように、前記通常搬送ローラ3、3間に、一時搬送ローラ4が配置されている。この結果、通常搬送ローラ3と一時搬送ローラ4との間隔は94mm以下となる。一時搬送ローラ4は、一時搬送駆動ローラ4aと一時搬送遊動ローラ4bとが対になり、一時搬送駆動ローラ4aが回転駆動することで用紙を挟持して搬送するように構成されており、一時搬送駆動ローラ4aは、搬送位置において、隣接する通常搬送駆動ローラ3aから駆動力が伝達されるように伝動ベルト3cが架け渡されている。なお、一時搬送駆動ローラ4aは、ソレノイド5によって回転移動する移動杆5aに取り付けられており、該ソレノイド5の動作によって、搬送位置および退避位置への移動が可能になっている。
以下に、上記用紙搬送部1の動作について説明する。
折り処理がなされた用紙P1を逆方向(折り部P10側が後方側に位置する)に搬送する場合、図1(a)に示すように、ソレノイド5を動作させて、移動杆5aを介して一時搬送駆動ローラ4aを搬送路2に位置させる。この状態で、各通常搬送駆動ローラ3aを図1示で時計方向に回転させると、一時搬送駆動ローラ4aに対し、隣接する通常搬送駆動ローラ3aから伝動ベルト3cによって駆動力が伝達され、一時搬送駆動ローラ4aも時計方向に回転する。通常搬送駆動ローラ3aと通常搬送遊動ローラ3b、一時搬送駆動ローラ4aと一時搬送遊動ローラ4bとの間には、用紙P1が送り込まれ、上記通常搬送ローラ3と一時搬送ローラ4とによって搬送されて、図示左方に移動する。この際に、用紙P1の折り部P10は、常にいずれかの搬送ローラに挟持された状態になり、用紙P1の曲がりなどが防止され、安定した搬送がなされる。
折り処理がなされた用紙P1を逆方向(折り部P10側が後方側に位置する)に搬送する場合、図1(a)に示すように、ソレノイド5を動作させて、移動杆5aを介して一時搬送駆動ローラ4aを搬送路2に位置させる。この状態で、各通常搬送駆動ローラ3aを図1示で時計方向に回転させると、一時搬送駆動ローラ4aに対し、隣接する通常搬送駆動ローラ3aから伝動ベルト3cによって駆動力が伝達され、一時搬送駆動ローラ4aも時計方向に回転する。通常搬送駆動ローラ3aと通常搬送遊動ローラ3b、一時搬送駆動ローラ4aと一時搬送遊動ローラ4bとの間には、用紙P1が送り込まれ、上記通常搬送ローラ3と一時搬送ローラ4とによって搬送されて、図示左方に移動する。この際に、用紙P1の折り部P10は、常にいずれかの搬送ローラに挟持された状態になり、用紙P1の曲がりなどが防止され、安定した搬送がなされる。
次に、折り処理がなされた用紙P1を逆方向に搬送する以外の場合、例えば、折り処理がされた用紙P1を正方向に搬送する場合、ソレノイド5を動作させて、移動杆5aを介して一時搬送駆動ローラ4aを搬送路2から離れるように退避移動させる。この状態で、各通常搬送駆動ローラ3aを図1示で反時計方向に回転させると、通常搬送駆動ローラ3aと通常搬送遊動ローラ3bとの間に、用紙P1が送り込まれ、上記通常搬送ローラ3によって搬送されて、図示右方に移動する。この際に、用紙P1の折り部P10が先行して通常搬送ローラ3に挟持された状態になるので、安定した用紙搬送がなされる。また、一時搬送ローラ4による搬送負荷は、殆どない状態になる。
(実施形態2)
上記実施形態1では、ソレノイドによって一時搬送ローラの移動を行うものとしたが、通常搬送ローラの回転方向に連動して一時搬送ローラによる駆動力の付加および解除がなされるようにしてもよい。この実施形態2では、通常搬送ローラにワンウェイギアを介して移動杆を接続することで上記駆動力の付加及び解除を可能にしている。なお、この実施形態2において実施形態1と同様の構成については同一の符号を付してその説明を省略または簡略化する。
上記実施形態1では、ソレノイドによって一時搬送ローラの移動を行うものとしたが、通常搬送ローラの回転方向に連動して一時搬送ローラによる駆動力の付加および解除がなされるようにしてもよい。この実施形態2では、通常搬送ローラにワンウェイギアを介して移動杆を接続することで上記駆動力の付加及び解除を可能にしている。なお、この実施形態2において実施形態1と同様の構成については同一の符号を付してその説明を省略または簡略化する。
一時搬送駆動ローラ4aは、前記実施形態と同様に隣接する通常搬送駆動ローラ3aから伝動ベルト3cを介して駆動力が伝達される。また、他方側の通常搬送駆動ローラ3aでは、伝動ベルト6を介してワンウェイギア7に駆動力の伝達が可能になっており、該ワンウェイギア7の駆動伝達側に移動杆8が接続され、該移動杆8の先端側に前記一時搬送駆動ローラ4aが取り付けられて、搬送路2との離接が可能になっている。すなわち、通常搬送ローラ3の回転に連動して一時搬送ローラ4による用紙への駆動力付加および解除が可能になっている。なお、一時搬送駆動ローラ4aは、移動杆8からの駆動力が加わらない場合には、コイルスプリングなどの付勢手段によって搬送位置から退避するようにされている。
以下に、この実施形態2における動作について説明する。
折り処理がなされた用紙P1を逆方向(折り部側が後方側に位置する)に搬送する場合、図2(a)に示すように、通常搬送駆動ローラ3aが時計方向に回転し、その回転力が伝動ローラ6に伝達され、ワンウェイギア7によって該回転力が移動杆8に伝達される。この回転力によって移動杆8は、図示反時計回りに回転し、一時搬送駆動ローラ4aを搬送路2に位置させる。また、この際に、一時搬送駆動ローラ4aに、隣接する通常搬送駆動ローラ3aから伝動ベルト3cを介して駆動力が伝達され、一時搬送駆動ローラ4aも時計方向に回転する。通常搬送駆動ローラ3aと通常搬送遊動ローラ3b、一時搬送駆動ローラ4aと一時搬送遊動ローラ4bとの間に、用紙P1が送り込まれ、図示左方に安定して移動する。
折り処理がなされた用紙P1を逆方向(折り部側が後方側に位置する)に搬送する場合、図2(a)に示すように、通常搬送駆動ローラ3aが時計方向に回転し、その回転力が伝動ローラ6に伝達され、ワンウェイギア7によって該回転力が移動杆8に伝達される。この回転力によって移動杆8は、図示反時計回りに回転し、一時搬送駆動ローラ4aを搬送路2に位置させる。また、この際に、一時搬送駆動ローラ4aに、隣接する通常搬送駆動ローラ3aから伝動ベルト3cを介して駆動力が伝達され、一時搬送駆動ローラ4aも時計方向に回転する。通常搬送駆動ローラ3aと通常搬送遊動ローラ3b、一時搬送駆動ローラ4aと一時搬送遊動ローラ4bとの間に、用紙P1が送り込まれ、図示左方に安定して移動する。
一方、折り処理がなされた用紙P1を逆方向に搬送する以外の場合、例えば、折り処理がされた用紙P1を正方向に搬送する場合、ワンウェイギア7による回転力は、移動杆8には伝達されず、一時搬送駆動ローラ4aは、前記した付勢手段によって搬送路2から離れて退避している。この状態で、各通常搬送駆動ローラ3aを反時計方向に回転させると、通常搬送駆動ローラ3aと通常搬送遊動ローラ3bとの間に、用紙P1が送り込まれ、上記通常搬送ローラ3によって搬送されて、図示右方に安定して移動する。この際にも、一時搬送ローラ4による搬送負荷は、殆どない状態になる。
(実施形態3)
上記実施形態1、2は、下流側から上流側に用紙を逆搬送することができる搬送路を備える搬送部について説明したが、用紙をレジストする搬送路においても同様に一時搬送ローラを設けることができる。
この実施形態3では、後処理装置に備えるパンチユニット10の下流側において搬送路12にレジストローラ10aを配置し、そのさらに下流側に、用紙の最小サイズ以下の間隔で通常搬送ローラ13、13を配置する。該通常搬送ローラ13は、通常搬送駆動ローラ13aと通常搬送遊動ローラ13bとが対になって用紙を挟持、搬送するように構成されている。
上記実施形態1、2は、下流側から上流側に用紙を逆搬送することができる搬送路を備える搬送部について説明したが、用紙をレジストする搬送路においても同様に一時搬送ローラを設けることができる。
この実施形態3では、後処理装置に備えるパンチユニット10の下流側において搬送路12にレジストローラ10aを配置し、そのさらに下流側に、用紙の最小サイズ以下の間隔で通常搬送ローラ13、13を配置する。該通常搬送ローラ13は、通常搬送駆動ローラ13aと通常搬送遊動ローラ13bとが対になって用紙を挟持、搬送するように構成されている。
これら通常搬送駆動ローラ13、13との間には、Z折りされた用紙を逆搬送する際に備えて、折り部長さが最小である寸法以下となる間隔で、搬送路12に搬送ローラが位置するように、一時搬送ローラ14が配置されている。この結果、通常搬送ローラ13と一時搬送ローラ14との間隔は折り部最小寸法以下の間隔となる。
一時搬送ローラ14は、一時搬送駆動ローラ14aと一時搬送遊動ローラ14bとが対になって搬送する用紙を挟持して搬送するように構成されており、一時搬送駆動ローラ14aは、搬送位置において、隣接する通常搬送駆動ローラ3aから伝動ローラ13c、伝動ベルト13dを介して駆動力が伝達される。なお、一時搬送駆動ローラ14aは、コイルスプリングなどの付勢手段の付勢力によって、搬送位置から離れて退避移動可能になっている。
一時搬送ローラ14は、一時搬送駆動ローラ14aと一時搬送遊動ローラ14bとが対になって搬送する用紙を挟持して搬送するように構成されており、一時搬送駆動ローラ14aは、搬送位置において、隣接する通常搬送駆動ローラ3aから伝動ローラ13c、伝動ベルト13dを介して駆動力が伝達される。なお、一時搬送駆動ローラ14aは、コイルスプリングなどの付勢手段の付勢力によって、搬送位置から離れて退避移動可能になっている。
また、上記通常搬送駆動ローラ13aでは、伝動ベルト16を介してワンウェイギア17に駆動力の伝達が可能になっており、該ワンウェイギア17の駆動伝達側に移動杆18が接続され、該移動杆18の先端側に前記一時搬送駆動ローラ14aが取り付けられて、搬送路12との離接が可能になっている。すなわち、通常搬送ローラ13の回転に連動して一時搬送ローラ14による用紙への駆動力付加および解除が可能になっている。
以下に、この実施形態3における動作について説明する。
折り処理がなされた用紙P1は、正方向(折り部P10が前方側)に搬送されてパンチユニット10を通過し、通常搬送ローラ13、13によってレジストローラ10aの下流側にまで搬送される。この際に、ワンウェイギア17による回転力は、移動杆18には伝達されず、一時搬送駆動ローラ14aは、前記した付勢手段によって搬送位置から離れて退避している。
折り処理がなされた用紙P1は、正方向(折り部P10が前方側)に搬送されてパンチユニット10を通過し、通常搬送ローラ13、13によってレジストローラ10aの下流側にまで搬送される。この際に、ワンウェイギア17による回転力は、移動杆18には伝達されず、一時搬送駆動ローラ14aは、前記した付勢手段によって搬送位置から離れて退避している。
上記通常搬送ローラ13、13によって用紙P1が所定の位置にまで搬送されると、搬送ローラ13、13を逆転させて用紙P1を逆方向に搬送する。この際に、通常搬送駆動ローラ13aの回転力が伝動ローラ16、ワンウェイギア17によって移動杆18に伝達され、前記付勢手段による付勢力に抗して一時搬送駆動ローラ14aを搬送位置に移動させる。
さらに、通常搬送駆動ローラ13aの回転力は、伝動ローラ13c、伝動ローラ13dに伝達され、一時搬送駆動ローラ14aが通常搬送駆動ローラ13aと同様に逆搬送方向に回転する。通常搬送駆動ローラ13aと通常搬送遊動ローラ13b、一時搬送駆動ローラ14aと一時搬送遊動ローラ14bとの間に挟まれた用紙P1は、逆方向に安定して搬送され、用紙P1の先端側がレジストローラ10aに付き当たり、位置合わせと用紙曲がりの補正が良好になされる。この用紙P1をパンチユニット10に搬送してパンチを行うことで、正確な位置にパンチ穴を形成することができ、処理効率をあまり落とさずに、折りパンチ時のパンチ位置精度の向上が出来る。
なお、上記各実施形態では、用紙を正方向に搬送する際の搬送速度と、用紙を逆方向に搬送する際の搬送速度については特に言及しなかったが、本発明としては、一時搬送ローラの稼働によって増加する搬送負荷を軽減するために、搬送系における搬送速度を通常搬送時に対し、遅くすることができる。例えば、折り処理がなされた用紙を逆方向に搬送する際に、一時搬送ローラの稼働によって搬送負荷がΔW増加する場合、搬送速度をΔV遅くすることによって駆動力を増加させて一時搬送ローラ以外の搬送系での搬送負荷をΔW1だけ減少させることができる。これにより一時搬送ローラの稼働によって増加する搬送負荷を、ΔW−ΔW1とすることができる。搬送速度の低下は生産性などを考慮して定めることができるが、電源容量の増加を行うことなく、上記の安定した搬送を行いたい場合には、ΔW≒ΔW1となるように搬送速度を低下させて搬送力を略一定にすればよい。
また、上記各実施形態では、一時搬送駆動ローラを退避させることで駆動力付加および解除を行うものとしたが、駆動源と一時搬送駆動ローラとの間に駆動力断続機構を設けて、必要時以外は、一時搬送駆動ローラが遊動ロールとして機能するように構成し、折り処理した用紙を逆方向に搬送する必要時には、駆動力断続機構を接続状態にして、一時搬送駆動ローラが回転駆動されるように構成してもよい。また、この構成に合わせて上記各実施形態における一時搬送駆動ローラの移動を組み合わせるようにしてもよい。
以上、本発明について上記実施形態に基づいて説明を行ったが、本発明は、上記実施形態の内容に限定されるものではなく、本発明の範囲を逸脱しない限りは当然に適宜の変更が可能である。
1 用紙搬送部
2 搬送路
3 通常搬送ローラ
4 一時搬送ローラ
5 ソレノイド
7 ワンウェイギア
10 パンチユニット
P1 用紙(Z折りした用紙)
P10 折り部
2 搬送路
3 通常搬送ローラ
4 一時搬送ローラ
5 ソレノイド
7 ワンウェイギア
10 パンチユニット
P1 用紙(Z折りした用紙)
P10 折り部
Claims (7)
- 用紙搬送方向を正逆両方向にして通常搬送ローラによって用紙の搬送が可能な搬送系を有し、該搬送系に、折り処理された用紙を逆方向に搬送する際に、前記通常搬送ローラ間でローラ間隔が折り用紙の最小折り部長さ以下となるように位置して一時的に前記用紙に駆動力を付加し、前記折り処理された用紙を逆方向に搬送する以外の搬送では、前記駆動力付加が解除される一時搬送ローラを備えることを特徴とする用紙搬送部。
- 前記一時搬送ローラは、折り処理された用紙を逆方向に搬送する際に、用紙の搬送位置に移動し、折り処理された用紙を逆方向に搬送する以外の搬送では、前記搬送位置から退避するものであることを特徴とする請求項1記載の用紙搬送部。
- 前記一時搬送ローラは、折り処理された用紙を逆方向に搬送する際に、駆動源から駆動力が伝達され、折り処理された用紙を逆方向に搬送する以外の搬送では、前記駆動源からの駆動力伝達が断たれ、遊動回転可能となることを特徴とする請求項1または2記載の用紙搬送部。
- 前記一時搬送ローラで駆動力を加えて折り処理された用紙を逆方向に搬送する際に、用紙の搬送速度を遅くすることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の用紙搬送部。
- 前記一時搬送ローラによる搬送負荷の増加分に合わせて、前記搬送速度を遅くすることで駆動力を増加させ、搬送ローラ全体の搬送力を略一定にすることを特徴とする請求項4記載の用紙搬送部。
- 前記一時搬送ローラは、通常搬送ローラの回転方向に連動して前記用紙への駆動力の付加および解除がなされることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の用紙搬送部。
- 少なくとも用紙の折り処理を行う折り処理部と、前記請求項1〜請求項6のいずれかに記載の用紙搬送部とを備えることを特徴とする後処理装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007247429A JP2009078871A (ja) | 2007-09-25 | 2007-09-25 | 用紙搬送部および後処理装置 |
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Citations (2)
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---|---|---|---|---|
JP2004050686A (ja) * | 2002-07-22 | 2004-02-19 | Seiko Epson Corp | プリンタ |
JP2004161466A (ja) * | 2002-11-14 | 2004-06-10 | Konica Minolta Holdings Inc | 画像形成システムおよび後処理装置 |
-
2007
- 2007-09-25 JP JP2007247429A patent/JP2009078871A/ja active Pending
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