JP2002128326A - シート斜行補正装置 - Google Patents

シート斜行補正装置

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JP2002128326A
JP2002128326A JP2000327661A JP2000327661A JP2002128326A JP 2002128326 A JP2002128326 A JP 2002128326A JP 2000327661 A JP2000327661 A JP 2000327661A JP 2000327661 A JP2000327661 A JP 2000327661A JP 2002128326 A JP2002128326 A JP 2002128326A
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shutter
roller pair
conveying
conveying roller
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JP2000327661A
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Shinichi Kato
伸一 加藤
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Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 斜行補正時にシートに形成されるル−プの形
状、大小に関係なく、またモ−タやソレノイドを使用し
ない簡単な機構によりシ−トの補正能力を向上させるシ
ート斜行補正装置を提供する。 【解決手段】 第一の搬送ロ−ラ対10と、下流側に位
置する第二の搬送ローラ対20と、シート先端が該第二
の搬送ローラ対のニップ部に進入する直前にシート先端
に当接して係止する当接面31を備えたシャッタ30
と、を備え、第一の搬送ローラ対を構成する少なくとも
一方の搬送ロ−ラ11、12は、軸方向中央部がシート
面と線接触、或は点接触可能な形状を成すと共に、該軸
方向中央部は搬送されるシートの幅方向中心部に対応し
て配置され、シャッタはシ−ト先端を係止するためにシ
ート搬送経路に突出する第一の姿勢と回動してシ−ト搬
送経路から退避する第二の姿勢との間を回動可能であ
り、且つ付勢手段によって第一の姿勢に保持される。シ
ャッタが第一の姿勢にある時に、シ−ト先端を係止する
ことによりシ−トの斜行を補正する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は複写機、プリンタ、
ファクシミリ装置、印刷装置、その他、シートを搬送す
る機構を備えた装置に用いられるシート斜行補正装置の
改良に関し、特にシート搬送過程で、停止状態にあるレ
ジストローラ対等に先端を突き当てて斜行を補正した上
で、給紙を開始するように構成したシート斜行補正装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】記録紙、原稿等の紙葉類を含むシートを
搬送するシート搬送機構を備えた装置、例えば複写機、
プリンタ、ファクシミリ装置等の電子写真式画像形成装
置や、印刷装置等においては、給紙部から一枚づつ取り
出したシートを画像形成部(印刷部)に搬送する際に、
画像形成部の直前位置に配置した停止状態にあるレジス
トローラ対やゲート部材にシート先端を当接させて斜行
を補正した上で、画像形成部へ給紙を行っている。例え
ば、特開平9−183539号公報には、搬送ローラ対
を構成する一方の搬送ローラの軸にシャッター部材を回
動可能に設け、上流側から搬送されてくるシートの先端
を該シャッター部材の突き当て面に当接させて一旦係止
し、シートが所定のループを形成するとシャッター部材
を回動させて搬送経路から退避させるように構成したシ
−ト斜行補正装置が開示されている。このように従来技
術では多くの場合、シ−ト先端部をシャター部材やロ−
ラ対のニップ部に突き当ててシ−トに所定のル−プ形状
を形成させることにより斜行補正を行っていた。この場
合、シ−トの最大補正能力は形成されるル−プの大きさ
により決定されるが、ル−プ形状を大きくするとニップ
に突入するときのシ−トのコシが弱くなりシ−ト先端部
の折れ曲がりやジャムが発生し易くなる。さらに、紙の
種類によりル−プ形状が違い性能が安定しないという問
題もある。また、特開平6−1498号公報には、先端
をゲート部材により係止されたシートにル−プを形成さ
せないで、上流側に位置する搬送ローラの一つである修
正ローラの方向を変更させることによってシートの斜行
を補正する技術が開示されている。しかし、この従来装
置は、修正ローラを実現する為の部品点数の増大、機構
の複雑化という問題、特にシ−トを回転させるモ−タや
ソレノイド等が必要となる為、コストが増大するという
問題があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記に鑑みて
なされたものであり、シートを搬送する機構を備えた装
置に用いられるシート斜行補正装置であって、停止状態
にあるレジストローラ等に先端を突き当てて斜行を補正
した上で、給紙を開始するように構成したシート斜行補
正装置において、斜行補正時にシートに形成されるル−
プの形状、大小に関係なく、またモ−タやソレノイドを
使用しない簡単な機構によりシ−トの補正能力を向上さ
せるシート斜行補正装置を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決する為、
請求項1の発明は、シ−トを搬送する第一の搬送ロ−ラ
対と、該第一の搬送ローラ対の下流側に位置する第二の
搬送ローラ対と、シート先端が該第二の搬送ローラ対の
ニップ部に進入する直前にシート先端を係止する当接面
を備えたシャッタと、を備えたシート斜行補正装置であ
って、前記第一の搬送ローラ対を構成する少なくとも一
方の搬送ロ−ラは、軸方向中央部が軸方向両端部よりも
大径となる紡錘形状、又は球形状等、軸方向中央部がシ
ート面と点接触可能な形状を成すと共に、該一方の搬送
ローラの軸方向中央部は搬送されるシートの幅方向中心
部に対応して配置され、前記シャッタは、前記第二の搬
送ローラ対を構成する一方の搬送ローラの回転軸又は該
回転軸と平行な別個のシャッタ回転軸によりシートの搬
送方向に沿って前後方向へ回動可能に支持され、該シャ
ッタは、シ−ト先端を係止するためにシート搬送経路に
突出する第一の姿勢と、回動してシ−ト搬送経路から退
避する第二の姿勢との間を回動可能であり、且つ付勢手
段によって第一の姿勢に保持され、該シャッタが第一の
姿勢にある時に、第二の搬送ローラ対のニップ部に進入
して来たシ−ト先端を係止することによりシ−トの斜行
を補正し、さらにシ−トの搬送力によってシャッタが押
圧されて第二の姿勢に移行することを特徴とする。請求
項2の発明は、前記シャッタの上流側搬送経路上に、搬
送するシートの幅方向両端部の上面又は下面に接して該
両端部を下方又は上方へ変形させる円錐形状のコロ、ま
たはシートの幅方向両端部を下方又は上方へ変形させる
傾斜面を有した加圧部材を配置することにより、シ−ト
の両端部を下向き或は上向きア−チ状にたわませてから
シャッタの当接面にシート先端を当接させることを特徴
とする。請求項3の発明は、前記第一の搬送ロ−ラ対と
前記第二の搬送ロ−ラ対との間のシ−ト搬送径路上に、
前記シャッタの当接面に先端を当接させたシ−トにル−
プ形状を形成するためのスペ−スを設けたことを特徴と
する。
【0005】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図面に示した実施
の形態により詳細に説明する。図1は本発明の一実施形
態(第1の実施形態)に係るシート斜行補正装置を備え
たシート搬送機構の構成略図、図2(a)(b)は斜行補正装
置の動作を説明する側面図、図3は平面図である。この
シート搬送機構は、例えば複写機、プリンタ、ファクシ
ミリ装置等の電子写真式画像形成装置や、印刷装置等に
使用される。これらの装置においては、給紙部から一枚
づつ給紙されてきたシートを画像形成部や印刷部に給紙
する際に、シートが斜行していると形成画像の画質が低
下するため、画像形成部等へ給紙する直前に斜行を補正
する必要がある。図1等に示した第1の実施形態に係る
斜行補正装置は、シートSを矢印方向へ搬送するシート
搬送経路1に沿って配置されており、この斜行補正装置
はシ−トSを搬送する第一の搬送ロ−ラ対10と、該第
一の搬送ローラ対10の下流側に位置する第二の搬送ロ
ーラ対(例えば、レジストローラ対)20と、シート先
端S1が該第二の搬送ローラ対20のニップ部N2に進
入する直前にシート先端に当接して係止する当接面31
を備えたシャッタ30と、を備えている。
【0006】第一の搬送ロ−ラ対10と第二の搬送ロ−
ラ対20との間にはシ−トSを第二の搬送ロ−ラ対20
のニップ部N2に誘導するガイド板5が配置されてい
る。前記第一の搬送ローラ対10は、シートの移動経路
であるシート搬送経路1を挟んで上下位置関係に配置さ
れた上側搬送ローラ11及び下側搬送ローラ12を有
し、各ローラ11、12は、シート搬送方向と直交する
方向へ延びる回転軸11a,12aによって夫々軸心を
固定的に支持されている。第一の搬送ローラ対10を構
成する少なくとも一方の搬送ロ−ラ、この例では上側搬
送ローラ11の外形が、軸方向中央部11Aの外径が軸
方向両端部11Bの外径よりも大径となる紡錘形状(和
太鼓形状)となっている。上側搬送ローラ11の最大径
の中央部11Aと両端部11Bとの間に位置する周面
は、中央に向かうほど径が曲面状に漸増する形状であっ
てもよいし、径が直線状に漸増するテーパ形状であって
もよい。又は、図4に示すように上側搬送ローラ11
は、球形状、楕円形状等々であってもよい。要するに、
この例の上側搬送ローラ11は、軸方向中央部11Aが
シート上面と点接触(円形接触、矩形接触等を含む)、
或は線接触(細幅帯状の面接触を含む)可能な形状を成
すと共に、上側搬送ローラ11の軸方向中央部11Aは
搬送されるシートの幅方向中心部(搬送中心線C)に対
応して配置される。一方の搬送ローラを上記のごとき形
状とした場合には、他方の搬送ローラ、即ち下側搬送ロ
ーラ12は通常の円筒状ローラとする。このように構成
することにより、第一の搬送ローラ対10である下側搬
送ローラ11Bと上側搬送ローラ11Aとのニップ部N
1では、点状或は線状の接触状態となっており、このニ
ップ部を通過するシートは、当該ニップ部N1を回動中
心として図3の時計廻り方向、或は反時計廻り方向への
回動が容易となっている。また、いずれか一方の回転軸
11a,11bに駆動力が伝達されることによりニップ
されたシートは下流側へ搬送される。なお、下側搬送ロ
ーラ11Bを紡錘形等とし、上側搬送ローラ11Aを通
常の円筒状ローラとしてもよいことは勿論である。
【0007】第二の搬送ローラ20は、シート搬送方向
と直交する方向へ延びる上下一対の搬送ローラ21、2
2から成り、各搬送ローラ21、22は夫々回転軸21
a,22aによって軸心を支持されている。上下搬送ロ
ーラ21、22のニップ部N2に上流側から搬送されて
来たシートSの先端S1をニップして回転することによ
り、更に下流側へ搬送する。上下搬送ローラ21、22
のいずれか一方を駆動ローラとしてシートを搬送する。
シャッタ30は軸穴32を有した金属、樹脂等から成る
本体と、該本体から突出した当接面31を有する部材で
あり、シート搬送方向と直交する方向に複数所定の配置
にて配置される。シャッタ30は、第二の搬送ローラ対
20を構成する上下搬送ローラ21、22の内のいずれ
か一方の回転軸、この例では、下側搬送ローラ22の回
転軸22aによってその軸穴32を遊嵌されて相対的に
矢印で示す前後方向へ回動可能であり、図1及び図2
(a)に示した第一の姿勢と図2(b)に示した第二の姿勢と
の間を回動可能に構成されている。第一の姿勢では当接
面31が第二の搬送ローラ対20のニップ部N2に進入
してくるシートSの先端S1と当接してこれを係止し得
るように当接面31をほぼ垂直(シートの進入方向と直
交する方向)に維持する。軸方向に沿って複数の同一構
成のシャッタ30を配置する場合には、各シャッタ30
が同期して連動するように連結部材33によって連結一
体化してもよい。各シャッタ30の第一の姿勢は、バ
ネ、弾性材料等の弾性部材から成る付勢手段34によっ
て連結部材33を前方へ弾性付勢することによって維持
される。連結部材33が機器本体側に固定されたストッ
パ35に当接することにより各シャッタ30の前方(或
は後方への)回動範囲の限界が定められる。これによ
り、当接面31が過剰に前方へ突出して斜行補正性能に
支障をもたらす等の不具合を防止できる。前記第二の姿
勢は、シャッタ30が第一の姿勢から後方へ回動(退
避)して当接面31をシート搬送経路1から退避させる
姿勢であり、第二の搬送ローラ対20のニップ部N2に
進入してくるシ−トSの搬送力によって付勢手段34に
抗してシャッタ30が後方へ押圧されて第二の姿勢に移
行する。
【0008】なお、上記実施形態では、シャッタ30を
第二の搬送ローラ対20を構成する搬送ローラ21、2
2のうちのいずれか一方の回転軸21a,22aに遊嵌
する例を示したが、例えば回転軸21a,22aと平行
な別個のシャッタ回転軸によりシートの搬送方向に沿っ
てシャッタ30を前後方向へ回動可能に支持するように
してもよい。この場合の弾性付勢手段等の構成は、上記
例と同様である。上記のごとく構成した結果、シャッタ
30が図1、図2(a)に示した第一の姿勢にある時に、
第二の搬送ローラ対20のニップ部N2に進入して来た
シ−ト先端S1をシャッタ30の当接面31が係止する
ことによりシート先端S1の前進を一旦停止し、付勢手
段34がシャッタ30を前方へ付勢する付勢力が後方へ
向かうシートの搬送力を上回っている期間中だけ、第一
の搬送ローラ対10のニップ部N1を回動中心としてシ
ート全体を斜行を修正する方向へ回動させてシ−トの斜
行を補正する。引き続いて、第一の搬送ローラ対の搬送
によるシ−トの搬送力が付勢手段34の付勢力を上回っ
た時にシャッタ30が後方へ押圧されて第二の姿勢に移
行し、斜行を補正されたシートSは抵抗無く第二の搬送
ローラ対20のニップ部N2を通過することができる。
図3に示した斜行したシートSが第一の搬送ローラ対1
0の点状、或は線状のニップ部N1を中心とした反時計
廻り方向への回動によって、実線で示した斜行姿勢(シ
ート先端縁の幅方向一端側がシャッタの当接面に当接し
た姿勢)から、鎖線で示した正常な姿勢に補正される理
由は、第一の搬送ローラ対10による搬送方向への付勢
力によってシートSがシャッタ30へ向けて前進する過
程で、回転中心となり易いニップ部N1を中心としたシ
ートの回動が行われるからである。格別、複雑な構成
(ノレノイド、モータ等)の増設や、複雑な制御の追加
は一切不要である。また、従来のル−プ形成を利用した
斜行補正機構よりも補正できる斜行限度が大きくなる利
点もある。図4に示した球状の搬送ローラ11を用いた
場合も同様の斜行補正効果を発揮することが可能であ
る。
【0009】次に、図5及び図6は本発明の他の実施形
態(第2の実施形態)に係る斜行補正装置の一例の斜視
図、及び搬送方向手前側から見た図であり、図1等に示
した実施形態の変形例である。従って、図1等と同一部
分には同一符号を付し、重複した説明は省略する。上記
実施形態のシート斜行補正装置において、腰が弱い薄い
シ−トSを搬送する場合、シ−トがシャッタ30の当接
面31に当接し、その後シャッタを押し下げるときにシ
ート先端部が潰れてしまう可能性がある。この実施形態
はこのような不具合を解決する。即ち、この実施形態の
シート斜行補正装置が前記実施形態のものと相違する点
は、前記シャッタ30の上流側搬送経路5上に、加圧部
材40を配置して、第二の搬送ローラ対20のニップ部
N2に向けて進行するシートSの幅方向両端部に下向き
(或は、上向き)アーチ状の撓み変形部S2を僅かに形
成するようにした構成にある。この加圧部材40は、例
えば図示したようにシート搬送方向と直交する方向へ延
びる回転軸41の軸方向両端部であって搬送するシート
の幅方向両端部上面に相当する位置に配置された略円錐
形状のコロ42であり、両コロ42が搬送中のシートS
の幅方向両端上面に回転しながら接して加圧し該両端部
を下方へ変形させる。コロ42を回転させずに、図示の
位置に固定してもよい。なお、円錐形状のコロ42に代
えて、シートの幅方向両端部を下方へ変形させる傾斜面
を有した図示しない加圧部材を配置し、この加圧部材の
傾斜面に接することによりシート両端部が下方へアーチ
状に撓み変形するようにしてもよい。この加圧部材に設
ける傾斜面は、円錐形状のコロ42のテーパ面に類似し
た形状とする。
【0010】上記のごとき、加圧部材40をシャッタ3
0の直前に配置することにより、搬送されてくるシ−ト
の両端部を下向きア−チ状にたわませてからシャッタの
当接面31にシート先端を当接させることができるの
で、腰が強くなり、薄いシ−トでも先端部を潰すことな
くシャッタを押し開けるのに十分な力を発揮できる。こ
のとき撓み変形部S2のア−チ形状の曲率は、シ−トS
が幅方向の全ての当接面31に当接できる範囲とするこ
とが望ましい。換言すれば、曲率が大き過ぎて当接面3
1から離脱することがないように設定する。なお、上記
実施形態ではシートの幅方向端縁を下方へ変形させた
が、上方に変形させても良いことは勿論である。この場
合には、加圧部材40をシートの下側に配置してシート
端部を上方へ押し上げるように構成する。なお、第1の
搬送ローラ対10や、第2の搬送ローラ対20や、シャ
ッタ30について第1の実施形態について述べた構成、
作用、効果、変形例は全てこの第2の実施形態にも当て
はまる。
【0011】次に、上記各実施形態においては、シ−ト
Sは平面状態のままシャッタ30を押し開けてしまうた
め、シ−トの斜行補正のための回転が瞬間的に完了して
しまい、補正が不十分となることもあり得る。この場
合、シャッタ30から第二の搬送ロ−ラ対20のニップ
部N2までの距離が短いので、斜行補正中(斜行補正未
完了中)にニップ部N1に突入し、斜行したまま下流側
へ搬送されてしまう可能性がある。図7及び図8は本発
明の他の実施形態(第3の実施形態)に係るシート斜行
補正装置の斜視図、及び搬送方向側方から見た図であ
る。この実施形態は、第1の実施形態の変形例である。
従って、図1等と同一部分には同一符号を付して重複し
た説明は省略する。この実施形態が第1の実施形態と異
なる点は、第一の搬送ロ−ラ対10と第二の搬送ロ−ラ
対20との間のシ−ト搬送径路5上に、シャッタ30の
当接面31に先端S1を当接させたシ−トSにル−プ形
状S3を形成するためのスペ−ス50を設けた構成にあ
る。スペース50を形成する為に、この例ではループ形
状を所定の範囲に制限するループ形成ガイド板51を配
置した。このループ形成ガイド板51は、例えばガイド
板5と平行な部分51aと、ループ形成をガイドする部
分51bとから成る。この実施形態では、シャッタ30
の直前位置にル−プ形状を形成するスペ−ス50を設け
ることにより、斜行補正が完了するための時間を十分に
確保することができる。換言すれば、シ−トSがシャッ
タ30の当接面31に当接し、ル−プ形状S3を形成し
た後で、第二の搬送ロ−ラ対20のニップ部N2に突入
するため、ニップ部N1を中心とした回動によって斜行
補正するのに十分な時間を得られることとなり、安定し
た補正性能が得られる。なお、この場合、付勢手段34
による付勢力を多少強く設定することにより、ループ形
成と、斜行補正完了が連続的に終了するまで、シャッタ
30が後方に退避しないように構成してもよい。ループ
形成ガイド板51は、ループ形状が過大となることを防
止し、スペース50を越えてループが拡大することを阻
止する。このため、ル−プ形状が過大に拡大した場合に
ニップ部に突入するときのシ−トの腰が弱くなりシ−ト
先端部の折れ曲がりやジャムが発生し易くなるという不
具合や、紙の種類、材質によりル−プ形状が違い斜行補
正性能が安定しないという不具合も解消できる。また、
ループ形状がガイド板51の下面に沿って限界までルー
プを拡大させたシートは、第一搬送ローラ対10からの
搬送力によって前進する為、十分な斜行補正のための回
転力と、付勢手段34に抗してシャッタ30を後方へ押
し下げる力を発揮する。これは腰の弱いシートにあって
も、同様に得られる効果である。
【0012】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、シートを
搬送する機構を備えた装置に用いられるシート斜行補正
装置であって、停止状態にあるレジストローラ等に先端
を突き当てて斜行を補正した上で、給紙を開始するよう
に構成したシート斜行補正装置において、斜行補正時に
シートに形成されるル−プの形状、大小に関係なく、ま
たモ−タやソレノイドを使用しない簡単な機構によりシ
−トの補正能力を向上させるシート斜行補正装置を提供
することができる。即ち、請求項1の発明においては第
一の搬送ロ−ラ対を構成するいずれか一方の搬送ローラ
として太鼓形状または球形状の搬送ローラを用い、シー
トの幅方向中心位置に点状、線状等の回転中心となり易
いニップ部が来るようにしたので、斜行状態で先端をシ
ャッタに当接したシ−トは補正方向へ容易に回転するこ
とができる。つまり、シートが斜行した状態で斜行補正
用のシャッタ当接面に当接してもシ−トのル−プ形成の
有無、大小に関係なく、ニップ部を中心とした補正方向
への回転により斜行が補正されるので、紙種に関係なく
安定した補正性能が得られ、かつル−プ形成による斜行
補正機構よりも補正できる斜行限度が大きくなる。ま
た、シ−トを回転させるための格別複雑な機構は必要な
いので簡単、低コストな機構となる。請求項2の発明に
おいては、シ−トがシャッタの当接面に当接するときに
その幅方向両端部がア−チ形状を形成しているので搬送
方向に対するシ−トのコシが強くなり、薄いシ−トでも
先端部を潰すことなく十分な当接力を得ることができる
ので補正性能が安定する。請求項3の発明においては、
シ−トがシャッタの当接面に当接しル−プ形状を形成し
てから第二の搬送ロ−ラ対のニップに突入するため、斜
行補正するのに十分な時間を得られるので安定した補正
性能が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態(第1の実施形態)に係る
シート斜行補正装置を備えたシート搬送機構の構成略
図。
【図2】(a)(b)は斜行補正装置の動作を説明する側面
図。
【図3】斜行補正装置の要部の平面図。
【図4】搬送ローラの他の実施形態の説明図。
【図5】本発明の他の実施形態(第2の実施形態)に係
る斜行補正装置の一例の斜視図。
【図6】図5の斜行補正装置を搬送方向手前側から見た
図。
【図7】本発明の他の実施形態(第3の実施形態)に係
る斜行補正装置の一例の斜視図。
【図8】図7の斜行補正装置を搬送方向側方から見た
図。
【符号の説明】 S シート、S1 シート先端、S2 撓み変形部、S
3 ループ形状、1 シート搬送経路、5 ガイド板、
10 第一の搬送ロ−ラ対、11 上側搬送ローラ、1
2 下側搬送ローラ、11a,12a 回転軸,11A
中央部、11B両端部、N1 ニップ部、N2 ニッ
プ部、20 第二の搬送ローラ、21、22 搬送ロー
ラ、30 シャッタ、31 当接面、33 連結部材、
34 付勢手段、35 ストッパ、40 加圧部材、4
1 回転軸、42 コロ、50スペース、51 ループ
形成ガイド板。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シ−トを搬送する第一の搬送ロ−ラ対
    と、該第一の搬送ローラ対の下流側に位置する第二の搬
    送ローラ対と、シート先端が該第二の搬送ローラ対のニ
    ップ部に進入する直前にシート先端を係止する当接面を
    備えたシャッタと、を備えたシート斜行補正装置であっ
    て、 前記第一の搬送ローラ対を構成する少なくとも一方の搬
    送ロ−ラは、軸方向中央部が軸方向両端部よりも大径と
    なる紡錘形状、又は球形状等、軸方向中央部がシート面
    と点接触可能な形状を成すと共に、該一方の搬送ローラ
    の軸方向中央部は搬送されるシートの幅方向中心部に対
    応して配置され、 前記シャッタは、前記第二の搬送ローラ対を構成する一
    方の搬送ローラの回転軸又は該回転軸と平行な別個のシ
    ャッタ回転軸によりシートの搬送方向に沿って前後方向
    へ回動可能に支持され、 該シャッタは、シ−ト先端を係止するためにシート搬送
    経路に突出する第一の姿勢と、回動してシ−ト搬送経路
    から退避する第二の姿勢との間を回動可能であり、且つ
    付勢手段によって第一の姿勢に保持され、 該シャッタが第一の姿勢にある時に、第二の搬送ローラ
    対のニップ部に進入して来たシ−ト先端を係止すること
    によりシ−トの斜行を補正し、さらにシ−トの搬送力に
    よってシャッタが押圧されて第二の姿勢に移行すること
    を特徴とするシ−ト斜行補正装置。
  2. 【請求項2】 前記シャッタの上流側搬送経路上に、搬
    送するシートの幅方向両端部の上面又は下面に接して該
    両端部を下方又は上方へ変形させる円錐形状のコロ、ま
    たはシートの幅方向両端部を下方又は上方へ変形させる
    傾斜面を有した加圧部材を配置することにより、シ−ト
    の両端部を下向き或は上向きア−チ状にたわませてから
    シャッタの当接面にシート先端を当接させることを特徴
    とする請求項1記載のシ−ト斜行補正装置。
  3. 【請求項3】 前記第一の搬送ロ−ラ対と前記第二の搬
    送ロ−ラ対との間のシ−ト搬送径路上に、前記シャッタ
    の当接面に先端を当接させたシ−トにル−プ形状を形成
    するためのスペ−スを設けたことを特徴とする請求項1
    又は2記載のシ−ト斜行補正装置。
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