JPH04292355A - 用紙姿勢制御装置 - Google Patents

用紙姿勢制御装置

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Publication number
JPH04292355A
JPH04292355A JP3057078A JP5707891A JPH04292355A JP H04292355 A JPH04292355 A JP H04292355A JP 3057078 A JP3057078 A JP 3057078A JP 5707891 A JP5707891 A JP 5707891A JP H04292355 A JPH04292355 A JP H04292355A
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JP
Japan
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sheet
workpiece
paper
roller
feed roller
Prior art date
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Pending
Application number
JP3057078A
Other languages
English (en)
Inventor
Mitsuyoshi Sato
佐藤 光由
Junichi Matsuno
松野 順一
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Koki Holdings Co Ltd
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Hitachi Koki Co Ltd
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Publication date
Application filed by Hitachi Ltd, Hitachi Koki Co Ltd filed Critical Hitachi Ltd
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Publication of JPH04292355A publication Critical patent/JPH04292355A/ja
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、一枚ずつ給送されるカ
ット紙等のシート状ワークピースの姿勢を制御する用紙
姿勢制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、プリンタ等で用いられるカット紙
の姿勢制御は、例えば実開昭63−42648号公報に
記載のように、レジストレーションローラ(待機ローラ
)に用紙を当接させ、一定量たわませて用紙の斜行(ス
キュー)を矯正するものが知られている。
【0003】また、特開昭58−144036号公報は
、レジストレーションローラ直前に用紙先端位置決め部
材を備え、これに用紙先端を当接させて一定量たわませ
て用紙の斜行を矯正する技術を開示している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】実開昭63−4264
8号公報に記載の技術では、上下一対のレジストレーシ
ョンローラ対に用紙が斜行して突入した場合、用紙が突
入して湾曲する際、用紙の先端がレジストレーションロ
ーラ対にくさび状に食い込むため、用紙の先端が拘束さ
れる。この結果、用紙の曲げ剛性力で用紙先端をレジス
トレーション対の接触線にまっすぐに倣わせようとして
も、用紙先端が拘束されているので、斜行の矯正を高精
度に行うことができなかった。特に、用紙の種類(紙の
厚さ、サイズ)の違いによって、斜行矯正量が異なって
いた。
【0005】さらに、従来の技術では、用紙の斜行を矯
正後、用紙を次の工程に搬送する際、つぎのような問題
が生じていた。すなわち、レジストレーションローラ対
の箇所では、用紙の位置は、搬送方向に90度の方向、
つまりレジストレーションローラの軸方向に対して大き
く変化することはない。斜行が矯正されて用紙がほぼま
っすぐに搬送されるためである。それに対し、レジスト
レーションローラの上流側で用紙を押えて湾曲させるフ
ィードローラの箇所での用紙の位置は、搬送に伴って軸
方向にずれる。フィードローラの箇所では用紙は斜行し
たまま搬送されるからである。この時、軸方向への用紙
のずれ量は、斜行の角度と用紙の搬送方向の長さに比例
する。
【0006】したがって、寸法の大きい用紙、例えばA
3のカット紙をたて方向に搬送すると、用紙の搬送中に
レジストレーションローラの箇所とフィードローラの箇
所とで用紙の軸方向の位置が大きくずれる。この結果、
用紙の湾曲形状が非対称にゆがめられ、かつ用紙の変形
の裕度がなくなって、レジストレーションローラとフィ
ードローラとで用紙を引っ張り合うという現象が生じる
。これにより、斜行が矯正されてまっすぐになった用紙
の姿勢が搬送中に再び斜行したり、引っ張りによるしわ
が生じたり、両面印刷の場合には印刷された画質を低下
させるという問題を生じていた。
【0007】本発明の目的は、上記の課題を解決するた
めに、用紙先端を高精度に一対のレジストレーションロ
ーラの接触線に倣わせると共に、用紙の寸法に関係なく
、高精度に用紙の姿勢を保持したまま次の工程に用紙を
搬送することができる用紙姿勢制御装置を提供すること
である。さらに、本発明の他の目的は、前記の用紙姿勢
制御装置を備えたプリンタを提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的は、互いに接
触して一本の接触線を形成する一対のレジストレーショ
ンローラが停止している時に、シート状ワークピースの
先端がレジストレーションローラに接触線付近で接触し
且つシート状ワークピースが曲がり弛みを形成するまで
フィードローラでシート状ワークピースを前に送り込む
第一段階と、第一段階の後に、シート状ワークピースの
弛みを保持しつつシート状ワークピースの先端を後ろに
戻すように後進方向に一対のレジストレーションローラ
を回動させる第二段階と、第二段階の後に、シート状ワ
ークピースを前進させる方向に一対のレジストレーショ
ンローラとフィードローラを回動させる第三段階とを有
し、少なくとも第三段階において、一対のレジストレー
ションローラによる送り速度よりもフィードローラによ
る送り速度を高速にすることにより達成される。
【0009】又、上記目的は、上述の技術的手段を用い
たプリンタによっても達成される。
【0010】
【作用】シート状ワークピースはフィードローラによっ
て搬送され、該シート状ワークピースが停止している一
対のレジストレーションローラの接触線付近で当接し且
つ該シート状ワークピースが曲がり弛みを形成するまで
フィードローラは回転を続ける。シート状ワークピース
が弛むことにより、該シート状ワークピースの曲げ剛性
力でシート状ワークピースの先端はレジストレーション
ローラの接触部に向けて押し込まれる。この状態からレ
ジストレーションローラを搬送方向とは逆方向にシート
状ワークピースの先端を戻す方向に所定量回動すると、
シート状ワークピースの先端のレジストレーションロー
ラへの食い込みが解除される。この結果、シート状ワー
クピースの弛みによる曲げ剛性力により、シート状ワー
クピースの先端が静かにレジストレーションローラの接
触線に沿うように動く。この動きによってシート状ワー
クピースの先端で斜行(スキュー)は矯正される。
【0011】この後、レジストレーションローラとフィ
ードローラがシート状ワークピースの搬送方向に回動す
ることにより、シート状ワークピースの先端をまっすぐ
な状態で次の工程に搬送することができる。この搬送の
際、用紙の寸法が大きい場合は次のような問題が生じる
。すなわち、レジストレーションローラの箇所では、シ
ート状ワークピースはまっすぐに送られるので、搬送方
向に90度の方向、つまり軸方向でのシート状ワークピ
ースの位置は一定である。これに対し、フィードローラ
の箇所では、シート状ワークピースの斜行が矯正されて
いないので、シート状ワークピースの搬送と共にシート
状ワークピースの位置が軸方向に変化する。その変化量
は、シート状ワークピースの斜行の角度と寸法に比例す
る。
【0012】このため、シート状ワークピースの寸法が
大きい場合は、搬送と共にレジストレーションローラの
箇所とフィードローラの箇所とのシート状ワークピース
の横方向のずれが、徐々に大きくなり湾曲形状がゆがむ
。そして軸方向への位置ずれによる湾曲形状の弾性変形
の裕度が限界に対すると、レジストレーションローラで
の挾持部分とフィードローラでの保持部分とでシート状
ワークピースを斜めの方向(図5参照)に引き合うこと
になり、シート状ワークピースの姿勢が再び悪くなった
り、しわが生じたりする。これを防止し、シート状ワー
クピースの寸法に関係なく、シート状ワークピースの姿
勢を高精度に保持して次の工程に送り込むためには、シ
ート状ワークピースの搬送中にシート状ワークピースが
フィードローラの箇所で軸方向にずれても、シート状ワ
ークピースの湾曲部の弾性変形でその位置ずれを吸収で
きるように変形の裕度を確保すれば良い。これにより、
シート状ワークピースとレジストレーションローラ、及
びシート状ワークピースとフィードローラとの間に引っ
張り力やすべりが生じるのを防止できる。この具体的な
方法がシート状ワークピースの搬送中にその湾曲高さを
増加させることである。したがって、重要なことは、斜
行を矯正するためのシート状ワークピースの曲げ剛性力
を確保する手段としてのシート状ワークピースの湾曲高
さの許容範囲と、大きい寸法(例えばA3たて方向)の
シート状ワークピースの斜行を矯正した後、高精度に姿
勢を保持した状態で次の工程に送り込む手段としてのシ
ート状ワークピースの湾曲高さの許容範囲とが異なり、
後者の湾曲高さが大きいということである。
【0013】この目的を達成し、かつ実際に製品に適用
するためには、次の項目を満足させる必要がある。つま
り、シート状ワークピースの斜行を矯正した後、湾曲高
さを増大させるために時間を費すことは印刷速度の低下
に結び付くので有効な方法ではない。また、寸法の大き
い用紙の性能確保のために、寸法の小さい用紙に対して
過剰な湾曲高さを確保するのは効率的ではない。さらに
、シート状ワークピースの寸法を検出し、その結果に基
づいて、シート状ワークピースの斜行矯正後の湾曲高さ
を制御する方法は、感光体に形成された画像と位置合わ
せするためのシート状ワークピースの搬送タイミングの
制御を複雑にするので有効とはいえない。つまり湾曲高
さを増加させることに関してはシート状ワークピースの
先端をレジストレーションローラの接触部に倣わせた後
、レジストレーションローラとフィードローラを搬送方
向に回動させてシート状ワークピースの先端をレジスト
レーションローラで挾持した後、レジストレーションロ
ーラを一旦停止させてフィードローラをさらに回動させ
て湾曲高さを十分大きくしてから、再びレジストレーシ
ョンローラを搬送方向に回動させてシート状ワークピー
スを搬送するという方法は、有効とは言えない。
【0014】上記の課題は、シート状ワークピースの先
端をレジストレーションローラの接触線に沿わせて斜行
を矯正した後、シート状ワークピースを前進させる方向
に一対のレジストレーションローラとフィードローラを
回動させ、かつ、レジストレーションローラによるシー
ト状ワークピースの搬送速度よりもフィードローラによ
るシート状ワークピースの搬送速度を高速にすることに
よって達成される。これにより、シート状ワークピース
を搬送しながら、シート状ワークピースの寸法に比例し
て湾曲高さを徐々に増加させることができる。したがっ
て、フィードローラの箇所でシート状ワークピースの位
置が軸方向に徐々にずれても、湾曲部分によるシート状
ワークピースの変形の裕度を確保し続けることができる
。この方法により、シート状ワークピースの搬送のタイ
ミングを遅らせる必要もなく、湾曲高さを増加するため
にレジストレーションローラによる搬送を一旦停止させ
る必要もないので、印刷速度を低下させることがない。 これにより、印刷速度を低下させることなく、シート状
ワークピースの寸法に応じた適正な湾曲高さをシート状
ワークピースの搬送中に自動的に確保することができる
ので、寸法の大小に関係なく、高精度に姿勢制御したま
ま次の工程までシート状ワークピースを送ることができ
る。
【0015】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面により説明する
。図1は、本発明が適用されたプリンタの実施例で、本
発明に係る装置の要部を示し、原稿の取扱い装置、原稿
の読み取り装置、トナー塗布装置等の従来周知の部分に
ついては図示を省略してある。図は装置底部に収納され
た用紙3と、用紙3の一方の端に近接して配置され、図
示されていない給紙ローラにより給紙される用紙3を搬
送する搬送ローラ1Aと、搬送ロ−ラ1Aの用紙搬送方
向下流側(以下単に下流側という)に配置されて用紙3
を案内する下案内板2及び上案内板4と、下案内板2の
下流側に配置されたレジストレーションローラ(以下、
レジストローラという)5,6と、レジストローラ5,
6の下流側に配置されて無端状に回転しつつ用紙3を載
置して搬送する転写ベルト11と、転写ベルト11の用
紙搬送面に上方から接するように配置された円柱状の感
光体12と、転写ベルト11の下流端に近接して配置さ
れた定着機13と、定着機13の下流側に配置されて用
紙3を装置上に排出する排出ローラ16と、感光体12
が転写ベルト11に接している箇所よりも感光体12の
回転方向上流側で感光体12に近接して配置された現像
機14と、感光体12が転写ベルト11に接している箇
所よりも感光体12の回転方向下流側で、感光体12に
近接して配置されたクリーナ15と、レジストローラ5
,6の上流側の搬送ローラ1Aと異なる側に配置された
搬送ローラ1Bと、搬送ローラ1Bの上流側に配置され
た手差し台17と、を示している。
【0016】前記レジストローラは、外周面の母線に沿
って互いに接しつつ回転する上ローラ6と下ローラ5を
備え、これら上、下ローラ5,6の回転軸は搬送ローラ
1A,1B、感光体12の回転軸および転写ベルト11
を回転駆動する軸と平行に配置されている。また、搬送
ローラ1Aも、その外周面母線に沿って互いに接触しつ
つ回転する一対のローラを備え、いずれか一方のローラ
が図示されていないAモータ8によって回転駆動され、
レジストローラの内の下ローラ5は同じく図示されてい
ないBモータ9によって回転駆動される。上ローラ6及
び下ローラ5には互いに噛み合う一対の歯車7が装着さ
れ、下ローラ5に加わる回転力は、歯車5を介して、上
ローラ6へも伝達される。Aモータ8及びBモータ9は
、いずれも制御装置10に接続されている。搬送ローラ
1A,1Bの下流側には、図示されない検知センサ(以
下、用紙通過センサという)18が配置されている。
【0017】このような構成の装置において、プリント
が指示されると、収納されている用紙3は図示されてい
ない給紙ローラによって搬送ローラ1Aに給紙され、こ
の搬送ローラ1Aによりレジストローラ5,6に向けて
搬送される。レジストローラ5,6に向けて搬送された
用紙3は、レジストローラ5,6と搬送ローラ1Aの間
で姿勢制御されたのち、レジストローラにより、転写ベ
ルト11に送給され、転写ベルト11は用紙3を搬送し
つつ現像像を表面に担持した感光体1に接触させる。用
紙3は感光体1に接触した状態で図示されない転写装置
により感光体12表面に担持された現像像を転写される
。現像像を転写された用紙3は転写ベルト11により、
定着機13に送入され、定着工程を経たのち、排出ロー
ラ16により、装置上面に排出される。用紙3が手差し
台17から給紙された場合は、用紙3は、レジストロー
ラ5,6と搬送ローラ1Bの間で姿勢制御される。 次に図2、図3により、図1に示した実施例中の本発明
に係る用紙姿勢制御装置について説明する。尚、図1に
示す用紙姿勢制御装置においては、搬送ローラ1Aから
レジストローラ5,6への搬送経路において用紙3が約
90度、進行方向を変えるようになっているが、この進
行方向の変化は本願発明の本質に関係しないので以下の
説明においては、搬送ローラからレジストローラに至る
用紙3の進路方向に変化のない場合について述べる。
【0018】図2に示す用紙姿勢制御装置は、回転軸を
互いに平行にし相互に軽く接するように、図示されてい
ないプリンタ側板に、上下に配置された一対の搬送ロー
ラ(以下フィードローラという)1と、このフィードロ
ーラ1の一方を回転駆動するAモータ8と、上流端をフ
ィードローラ1の出側に近接させ、フィードローラ1そ
れぞれの回転軸を含む平面に垂直にかつフィードローラ
1相互の接触線よりも下方に配置された平らな下案内板
2と、下案内板2の下流端に近接してその回転軸をフィ
ードローラ1の回転軸に平行にして同じくプリンタ側板
に上下に配置され互いに軽く接触する一対のレジストロ
ーラ5,6と、レジストローラ5,6の回転軸に装置さ
れ、相互に噛み合う一対の歯車7と、下側のレジストロ
ーラ5を回転駆動するBモータ9と、下案内板2の下流
部分の情報に配置された上案内板4と、フィードローラ
1の出側に設けられた用紙通過センサ18と、用紙通過
センサ18、Aモータ8及びBモータ9に接続されて両
モータの回転を制御する制御装置10と、を備えている
。制御装置10がタイマ、リレー等を備えて、レジスト
ローラ5,6を逆転する手段をなしている。
【0019】下案内板2および上案内板4は、いずれも
図示されていないプリンタ側板に装着され、下案内板2
の上面下流端寄りに、短冊形のたわみ案内板2Aが装着
されている。たわみ案内板2Aは一方の長辺2AUを下
案内板2の上面に接し、他方の長辺2ADを下案内板2
の上面上方に、かつ長辺2AUの下流側になるようにし
て配置されている。また、たわみ案内板2Aの長辺2A
U,2ADはフィードローラ1の回転軸に平行に配置さ
れ、下流側になるほど下案内板2に接近する上案内板4
の上流端よりも下側かつ下流側になるように配置されて
いる。
【0020】上記構成の姿勢制御装置において、用紙3
はAモータ8に回転駆動されるフィードローラ1によっ
て、第2図右側(上流側)から左側(下流側)へ給送さ
れ、下案内板2、たわみ案内板2A、上案内板4によっ
てレジストローラ5,6の接触部に向って案内される。 用紙通過センサ18はフィードローラ1を出た用紙がレ
ジストローラ5,6方向に進むのを検知し、検出信号を
制御装置10に出力する。制御装置10は検出信号を受
信したあと、所定時間の経過後、フィードローラ1の回
転を停止し、ついでレジストローラ5,6を所定の時間
、用紙搬送方向と逆方向に回転させる。逆転量は本実施
例では時間で設定されているが、レジストローラ5,6
の回転角で設定されてもよい。検出信号が受信されてか
ら、フィードローラが停止するまでの時間は、フィード
ローラで送給される用紙の先端がレジストローラ5,6
に当接して停止し、用紙3に図3に示されるようなふく
らみ(たわみ)hができる時間に設定されている。
【0021】つまり、用紙3はフィードローラ1によっ
てレジストローラ5,6方向に送給され用紙3の先端は
下案内板2、たわみ案内板2A、上案内板4に案内され
てレジストローラ5,6の接触部に当接する。用紙3の
先端は当接する力で部分的にはレジストローラ5,6の
接触部に進入し、ローラ5,6にはさまれた状態となる
。用紙3の先端がレジストローラ5,6の接触部に当接
したあとも、所定時間、フィードローラ1の回転は継続
され、用紙3の給送がつづけられる。この用紙3先端の
当接後も継続される給送により、用紙3は下案内板2と
上案内板4の間でたわみを生ずる。
【0022】従って、用紙3は下案内板2の作用で、予
め上側(たわむ方向)に凸の形を作りながら進んで、レ
ジストローラ5,6に衝突、係止される。この結果、用
紙3に生ずる衝撃力が小さくなり、かつ湾曲する側に必
ずたわむので、スムースに湾曲が形成される。このため
、用紙3が上下に波打つような振動を生じたり、衝突し
湾曲する時の衝撃でしわが生じたりすることがない。 また、用紙3の先端がレジストローラ5,6の間に強く
食い込まないためレジストローラ5,6による用紙3の
先端の拘束が小さくなる。
【0023】制御装置10は、Bモータ9を正転および
逆転させるように構成され、モータの停止中には、回転
させないように励磁電流を制御する。これにより、Bモ
ータ9は停止状態を保持し、かつ、回転子にホールデイ
ングトルクを生じる。このため用紙3の先端がレジスト
ローラ5,6の接触部に当接し、さらに先端の一部が接
触部に進入しても、レジストローラ5,6が用紙3から
受ける力によって回動することはない。
【0024】用紙3の先端部に加わるレジストローラ5
,6の挾持力は、紙種により変化するため、姿勢制御が
この段階で終了すると、姿勢制御の精度が対象の紙種に
よってバラつく。また、一旦挾持された用紙3の先端は
用紙3の曲げ剛性力では、レジストローラ5,6の挾持
力に打ち克ってレジストローラ5,6の接触部に沿うよ
うに移動できない。
【0025】本実施例では、フィードローラ1とレジス
トローラ5,6との間隔は150mmであり、この間で
用紙がたわむ。用紙3がレジストローラ5,6に当接し
た後、一旦、Bモータ9が用紙搬送方向と逆方向に一定
量回動され、レジストローラ5,6に挾持されていた用
紙3の先端が搬送方向と逆方向に送り出され、用紙3に
加わっていた挾持力がなくなる。レジストローラ5,6
の直径が20mmの場合は、逆方向に約60度回動すれ
ば良い。この時の回動に要する時間は30ms程度まで
短縮できる。これにより、用紙3の先端は自由になり、
その曲げ剛性力でレジストローラ5,6の接触線に沿う
ように移動する。この移動により、用紙3の斜行が矯正
され、姿勢制御が終了する。
【0026】レジストローラ5,6が逆転した時、用紙
3の先端には搬送方向と逆方向にレジストローラ5,6
による摩擦力が生じるが、上案内板4により用紙3の先
端はレジストローラ5,6の接触部に対し小さい角度で
(ほぼ水平に)進入するようにガイドされているので、
レジストローラ5,6の接触部近傍から戻されることは
ない。また用紙3のたわみの凸部が上案内板4に密着し
ないように、上案内板の形状と湾曲形状を設定している
。このため、用紙3の湾曲時の曲げ剛性力がそのままレ
ジストローラ5,6への進入する力となって、姿勢制御
を確実に行なうことができる。
【0027】用紙3の姿勢制御が終了すると、フィード
ローラ1とレジストローラ5,6はそれぞれAモータ8
、Bモータ9により用紙搬送方向に同時に回動をはじめ
、用紙3はレジストローラ5,6を通過して下流側の転
写部へ給送される。
【0028】レジストローラ5の外周面は滑らかな金属
面で形成され、このことが姿勢制御時の用紙3の先端の
動きをより円滑にしている。レジストローラ6の外周面
はゴムで形成されている。
【0029】以上の実施例では、フィードローラ1とレ
ジストローラ5,6の間隔を150mmとし、用紙3の
厚さが0.09mm(連量:55kg/連相当)から0
.23mm(連量:180kg/連相当)までの薄紙か
ら厚紙までの用紙に対し、高精度で姿勢制御をできる装
置について述べた。フィードローラ1とレジストローラ
5,6の間隔を変え、上案内板4の形状や用紙3の湾曲
形状を変えても良いのは当然である。また、レジストロ
ーラ5,6の直径が20mmより大きい時は、搬送方向
と逆方向に回転する角度は60度以下でも良い。また、
それにより、逆転に要する時間を短縮できることは当然
である。さらに、フィードローラ1とレジストローラ5
,6の間隔を短くすれば、用紙3を支持する間隔が短く
なるので、湾曲した用紙3の先端がレジストローラ5,
6の接触線に倣ってまっすぐになる挙動時間が短縮され
るのも当然である。
【0030】図4は、レジストローラ5,6が用紙3の
搬送方向と逆方向に回動して、用紙3の先端がレジスト
ローラ5,6の接触線に倣ってまっすぐに姿勢制御され
るときの用紙3の動きを示す斜視図である。実線は姿勢
制御前、二点鎖線がレジストローラ5,6の逆転により
姿勢制御が行なわれた状態を示す。用紙3の先端が自由
になり、その曲げ剛性力でレジストローラ5,6の接触
線に倣うように移動し(動きA1)、湾曲形状のたわみ
量が少し低下し(動きA2)、横方向(搬送方向に対し
90度の方向)にシフトする(動きA3)。
【0031】これにより、傾きθで斜行搬送された用紙
3の先端は、まっすぐに姿勢制御されたことになる。こ
の後、レジストローラ5,6及びフィードローラ1が、
搬送方向に回転することにより、用紙3は次の工程、例
えば感光体に送られる。この時、用紙3が搬送方向に移
動すると共に、用紙3の湾曲形状が変化する。その理由
は、用紙3の先端は、レジストローラ5,6の接触線に
倣ってまっすぐに姿勢を制御された後でレジストローラ
5,6に挾まれて搬送されるので、レジストローラ5,
6部での用紙3は搬送方向に対し90度の軸方向では同
一位置を通過する(矢印B)。
【0032】これに対して、フィードローラ1で拘束さ
れる用紙3は斜行(スキュー)して搬送される。このた
め、用紙3の寸法に比例してフィードローラ1で拘束さ
れる用紙3の位置は、搬送方向と90度の軸方向に移動
する。例えばθの角度でスキューした用紙3が、例えば
A4サイズのカット紙の場合には、図4に示すように最
大でx1だけ軸方向にずれるのに対し、A3サイズのカ
ット紙の場合には、図4に示すように最大でx2だけ軸
方向にずれる。この結果、フィードローラ1とレジスト
ローラ5,6の間で湾曲した用紙3の湾曲形状がゆがむ
ことになる。
【0033】図5に、湾曲形状のゆがみによる用紙3の
弾性変形の許容できる限界に達した時の用紙3の状態を
示す。用紙3が、図5に示すように、たわみによる変形
の裕度がなくなると、フィードローラ1とレジストロー
ラ5,6の間で、湾曲した凸部に沿って対角線の方向(
矢印で示す)に用紙3を引っ張り合う。この結果、例え
ばレジストローラ5,6の挾持力がフィードローラ1に
よる拘束力よりも強い場合には、用紙3はフィードロー
ラ1の部分ですべりを生じ、姿勢を変化させることがな
いが、用紙3にしわが生じたり、両面印刷の場合には、
既に印刷された画像がこすられて画質が低下するという
問題が生じる。
【0034】図5に示すような現象を防止するには、ス
キュー量θを小さくしてカセットから搬送すれば良いが
、実際には、θは±1度程度は生じる場合がある。した
がって、A3サイズの用紙をたてに搬送すると図5に示
すような軸方向のずれx2は、420×tan1°=7
.3mmと大きくなる。このような条件でも、なおかつ
、図5に示すような用紙3の引っ張り合いを防止するに
は、図3に示す湾曲高さhを大きく確保することが有効
である。つまり、たわみの軸方向への変形の裕度を大き
くすることである。
【0035】しかし、この方法では、用紙3が上ガイド
4に密着したり、用紙3の剛性による復元力が用紙3の
先端に有効に伝わらないということから、レジストロー
ラ5,6が逆方向に回動した時の用紙3の先端の姿勢制
御の性能が低下する。特に、用紙3が薄紙の場合におい
ては、用紙3の湾曲時の凸部と上ガイド4の密着は大き
な性能低下をもたらし、用紙3が厚い場合は、用紙3の
剛性による大きな反発力が、上ガイド4への接触抵抗に
なり、用紙3の先端がレジストローラ5,6の接触部へ
進もうとする力よりも大きくなり、性能が悪くなる。そ
こで、本発明は、上述のような問題を防止し、寸法の大
きい用紙3に対しても、高精度な姿勢制御を行うことの
できる用紙姿勢制御装置を提供することを目的としてい
る。
【0036】図6に、本発明の一実施例を示す用紙3の
状態を示す。これは、レジストローラ5,6による用紙
3の搬送速度v1に対し、フィードローラ1による用紙
3の搬送速度v2とし、v2がv1より高速になるよう
にした場合を示す。これにより、用紙3の先端がレジス
トローラ5,6の接触線付近で接触し且つ用紙3が曲が
り弛みを形成するまでフィードローラ1で用紙3を前に
送り込む第一段階と、第一段階の後に、用紙3の弛みを
保持しつつ用紙3の先端を後ろに戻すように後進方向に
一対のレジストローラ5,6を回動させる第二段階まで
は、用紙3の先端がレジストローラ5,6の接触線に沿
って倣うように、姿勢制御の性能が保てるように湾曲高
さh(図3参照)を形成し、第二段階の後に、図5に示
す弛み形状の変化による用紙3の引っ張り合いを防ぐた
めに、湾曲した用紙3の変形の裕度を高めることを目的
に、湾曲高さh(図3参照)を増加させることができる
【0037】この結果、例えばA3サイズの用紙3をた
て方向に搬送した場合でも、用紙3の搬送と共に、レジ
ストローラ5,6とフィードローラ1との間の湾曲高さ
が増加するため、図6に示すように、用紙3が十分な変
形の裕度を確保でき、用紙3がレジストローラ5,6と
フィードローラ1との間で引っ張られることがない。こ
れにより、寸法に関係なく、高精度に姿勢制御を行うこ
とができる。
【0038】
【発明の効果】本発明によれば、用紙の先端位置の矯正
段階で、レジストローラを逆転させることができるので
、用紙に対するレジストローラの拘束力が解除されるた
め、用紙の弛みの剛性力によりレジストローラの接触線
に倣って用紙先端が移動できる。そのため、用紙の姿勢
制御を確実に行うことができるとともに、この後に、用
紙を次の工程に搬送する際、レジストローラとその上流
にあるフィードローラとの用紙の軸方向の位置がずれた
場合でも、用紙の弛みによる変形の裕度により、用紙の
弛みの弾性変形の形状が変化するだけで、用紙がフィー
ドローラやレジストローラとの間ですべりを生じること
がないので、用紙の寸法が大きい場合であっても、用紙
の姿勢制御が確実に行われる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の一実施例を示すプリンタの斜
視図である。
【図2】図2は、図1の部分の詳細を示す用紙姿勢制御
装置の斜視図である。
【図3】図3は、図2に示す部分の側面図である。
【図4】図4は、本発明にかかわる用紙先端の姿勢制御
時の動きを示すもので、斜行の矯正状態を説明するため
の斜視図である。
【図5】図5は、本発明が解決すべき主たる問題点であ
る用紙の状態を示し、斜行矯正後の搬送と弛み形状の変
化を示す斜視図である。
【図6】図6は、本発明の実施例における効果を示すも
ので、用紙の弛みの増大と搬送状態を示す斜視図である
【符号の説明】 1,1A,1B  フィードローラ 2  下案内板 3  用紙 4  上案内板 5  レジストローラ 6  レジストローラ 7  歯車 8  Aモータ 9  Bモータ 10  制御装置 18  用紙通過センサ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  シート状ワークピースを前進させるフ
    ィードローラと、該フィードローラの下流側にあって、
    該シート状ワークピースを次工程に搬送する互いに接触
    して一本の接触線を形成する一対のレジストレーション
    ローラとを具備し、前記シート状ワークピースの前進し
    た先端が停止したレジストレーションローラに接触線付
    近で接触し、且つ該シート状ワークピースが曲がり弛み
    を形成するまで前記フィードローラで該シート状ワーク
    ピースを前に送り込む第一段階と、該シート状ワークピ
    ースの弛みを保持しつつ先端を後ろに戻すようにレジス
    トレーションローラを回動させる第二段階と、前記フィ
    ードローラによるシート状ワークピースの搬送速度を前
    記レジストレーションローラによる搬送速度よりも高速
    にした第三段階とを有することを特徴とする用紙姿勢制
    御装置。
  2. 【請求項2】  搬送されるシート状ワークピースの姿
    勢を修正する装置であって、互いに接触して一本の接触
    線を形成する一対のレジストレーションローラが停止し
    ている時に、該シート状ワークピースの先端が該レジス
    トレーションローラに接触線付近で接触し且つ該シート
    状ワークピースを曲がり弛みを形成するまでフィードロ
    ーラで前に送り込む第一段階と、該第一段階の後に、該
    シート状ワークピースの弛みを保持しつつ先端を後ろに
    戻す方向に一対のレジストレーションローラを回動させ
    る第二段階と、該第二段階の後に、該シート状ワークピ
    ースを前進させる方向に該レジストレーションローラと
    フィードローラを回動させる第三段階とを有し、少なく
    ともこの第三段階におけるシート状ワークピースの移動
    中に、該レジストレーションローラによる該シート状ワ
    ークピースの搬送速度よりも前記フィードローラによる
    該シート状ワークピースの搬送速度を高速にしたことを
    特徴とする用紙姿勢制御装置。
  3. 【請求項3】  シート状ワークピースを前進させるフ
    ィードローラと、該フィードローラの下流側にあって、
    該シート状ワークピースを次工程に搬送する互いに接触
    して一本の接触線を形成する一対のレジストレーション
    ローラとを具備したプリンタであって、前記シート状ワ
    ークピースの前進した先端が停止したレジストレーショ
    ンローラに接触線付近で接触し、且つ該シート状ワーク
    ピースが曲がり弛みを形成するまで前記フィードローラ
    で該シート状ワークピースを前に送り込む第一段階と、
    該シート状ワークピースの弛みを保持しつつ先端を後ろ
    に戻すようにレジストレーションローラを回動させる第
    二段階と、前記フィードローラによるシート状ワークピ
    ースの搬送速度を前記レジストレーションローラによる
    搬送速度よりも高速にした第三段階とを有することを特
    徴とするプリンタ。
JP3057078A 1991-03-20 1991-03-20 用紙姿勢制御装置 Pending JPH04292355A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007197212A (ja) * 2006-01-23 2007-08-09 Fujipura Kk 用紙フィーダー及びラミネーター
JP2008050093A (ja) * 2006-08-23 2008-03-06 Canon Inc 記録媒体の搬送装置、搬送方法、および記録装置
JP2013000966A (ja) * 2011-06-16 2013-01-07 Brother Industries Ltd 記録装置

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Effective date: 19981117