JP2009078608A - 膝保護用エアバッグ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】エアバッグを膨張させる膨張流体の圧力をグラブドアにおいて確実に受け止めて、車両後方に向かう反力を充分に確保する。
【解決手段】グラブドア31の車室に面した後壁33に破断予定部35を設け、エアバッグ46が収容されたエアバッグケース45を後壁33の車両前側に配設する。エアバッグケース45の内底部45Cを、膨張用ガスの圧力を受け、車両後方へ向かう反力を発生させる受圧部として機能させる。車両後方へ膨張するエアバッグ46によって破断予定部35を破断させ、同破断予定部35を通じてエアバッグ46をグラブドア31から車両後方へ飛び出させる。この膝保護用エアバッグ装置において、グラブドア31を補強するための補強部材48を後壁33の車両前側に配設し、同補強部材48をグラブドア31の破断予定部35とは異なる箇所に固定し、さらに補強部材48にエアバッグケース45を取付ける。
【選択図】図3

Description

本発明は、グラブボックスの開口部を開閉するグラブドアに設けたエアバッグにより乗員の膝を保護するようにした膝保護用エアバッグ装置に関するものである。
車両では、前突等により同車両に前方から衝撃が加わった場合、助手席等の座席に着座している乗員の膝が、座席前方に位置する内装品、例えばグラブボックスのグラブドア等に当る現象が問題となる。そこで、グラブドアにエアバッグを設けてなる膝保護用エアバッグ装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。この装置によれば、車両への衝撃に応じ膨張用ガス等の膨張流体によりエアバッグが膨張させられる。エアバッグは、グラブドアの車室に面した壁を破断予定部において破断させ、その破断予定部を通じてグラブドアから車両後方へ飛び出す。このエアバッグが、乗員の膝とグラブドアとの間に介在して同膝を拘束し、膝に加わる衝撃を低減する。
上記膝保護用エアバッグ装置では、エアバッグを専ら車両後方へ膨張させて、確実に破断予定部を破断させる必要がある。そのためには、グラブドアについて破断予定部以外の箇所が、その破断予定部よりも高い剛性を有していて、車両前方へ向かう膨張用ガスの圧力を受け止め、車両後方へ向かう反力を発生させることが重要である。
この点、上記特許文献1に記載された膝保護用エアバッグ装置では、グラブドアを、支持部材を介して、剛性の高い車体強度部材に支持させる構成が採用されている。詳しくは、グラブドアは、その下部のヒンジシャフトにより回動可能に支持されているところ、車体強度部材としてのダッシュパネルと、上記ヒンジシャフトとの間に下側支持部材が介在されている。また、グラブドアの上部と車体強度部材としてのリインホースとの間に上側支持部材が介在されている。上側支持部材としては、棒状をなす単一の部材からなるもののほか、複数の部材からなり、グラブドアの開閉に伴い伸縮したり屈曲したりするもの等が採用されている。
上記膝保護用エアバッグ装置によれば、グラブドアの破断予定部以外の箇所の剛性が上下両支持部材、ダッシュパネル及びリインホースによって高められる。エアバッグ内で車両前方へ向かう膨張用ガスの圧力が、上記のように剛性の高められたグラブドア(破断予定部を除く箇所)によって受け止められ、車両後方へ向かう反力が発生される。車両後方へ向かう膨張用ガスの圧力にこの反力が加わり、グラブドアが破断予定部において破断されやすくなる。
特開2002−347565号公報
ところが、上記特許文献1に記載された膝保護用エアバッグ装置では、グラブドアの破断予定部以外の箇所の剛性を高めるための工夫がグラブドアの外部でなされているにすぎず、グラブドア自体に対してはなされていない。そのため、グラブドアにおいて破断予定部とは異なる箇所の剛性が充分に高められているとはいえず、車両前方へ向かう膨張用ガスの圧力を受け止めきれず、同箇所、例えば車両前側部分、が車両前方へ変形するおそれがある。この場合には、車両後方へ向かう反力を充分に確保することが難しく、エアバッグによる破断予定部の破断、ひいては同エアバッグの車両後方への膨張が意図したように行われなくなるおそれがある。
本発明は、このような実情に鑑みてなされたものであって、その目的は、エアバッグを膨張させる膨張用ガス等の膨張流体の圧力をグラブドアにおいて確実に受け止めて、車両後方に向かう反力を充分に確保することのできる膝保護用エアバッグ装置を提供することにある。
上記の目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、グラブボックスの開口部を開閉するグラブドアの車室に面した壁に破断予定部を設け、膨張流体により膨張するエアバッグが収容されたエアバッグケースを前記壁の車両前側に配設し、前記エアバッグケースの内底部を、膨張するエアバッグを通じて前記膨張流体の圧力を受け、車両後方へ向かう反力を発生させる受圧部として機能させ、車両後方へ膨張する前記エアバッグにより前記破断予定部を破断させ、同破断予定部を通じて前記エアバッグを前記グラブドアから車両後方へ飛び出させるようにした膝保護用エアバッグ装置において、前記グラブドアを補強するための補強部材を前記壁の車両前側に配設するとともに、同補強部材を前記グラブドアの前記破断予定部とは異なる箇所に固定し、前記エアバッグケースを前記補強部材に取付けたことを要旨とする。
上記の構成によれば、膝保護用エアバッグ装置は基本的には次のように作動する。膨張流体がエアバッグに供給されると、そのエアバッグが膨張を開始する。この際、エアバッグケースの内底部が受圧部として機能し、膨張流体の車両前方へ向かう圧力が、エアバッグを通じて同内底部によって受け止められる。この受け止めに伴い、車両後方へ向かう反力が発生する。エアバッグには、膨張流体の車両後方へ向かう圧力に加え上記反力が作用する。エアバッグは車両後方へ膨張し、グラブドアの車室に面する壁を押圧し、同壁を破断予定部において破断させる。エアバッグは、破断された上記破断予定部を通じてグラブドアから車両後方へ飛び出す。このエアバッグが、座席に座った乗員の膝とグラブドアとの間に介在して同膝を拘束し、膝に加わる衝撃を低減する。
ここで、仮に上記エアバッグケースの剛性が充分高くないと、膨張流体の車両前方へ向かう圧力により同エアバッグケースが変形する等して、受圧部として充分に機能せず、車両後方へ向かう反力が確保されないおそれがある。
この点、請求項1に記載の発明では、グラブドアの上記壁の車両前側において、エアバッグケースが補強部材に取付けられている。しかも、この補強部材が、グラブドアの破断予定部とは異なる箇所に固定されている。この構成により、グラブドアの破断予定部とは異なる箇所の剛性が補強部材によって高められる。さらに、エアバッグケースの剛性が、もともと剛性の高い補強部材によって高められるとともに、上記のように補強部材によって剛性の高められた上記箇所によっても高められる。
従って、上記のように剛性の高められたエアバッグケースは、膨張流体の圧力を受けても変形しにくくなる。膨張流体の車両前方へ向かう圧力を、同エアバッグケースの内底部によって確実に受け止め、車両後方へ向かう反力を充分に確保することができる。その結果、エアバッグに上述した基本的な作動を行わせること、すなわち、エアバッグを車両後方へ向けて膨張させ、破断予定部を通じてグラブドアから車両後方へ飛び出させ、乗員の膝を保護することができる。
なお、エアバッグケースの補強部材への取付けに際しては、例えば、請求項2に記載の発明による取付け態様が採用されてもよい。すなわち、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記エアバッグケースには、その外側に配置された係止部材が固定されており、前記エアバッグケースは前記係止部材において前記補強部材に取付けられていることを要旨とする。この場合には、エアバッグケース及び補強部材間に係止部材が架設された状態となり、この係止部材を介してエアバッグケースが補強部材に連結される。
このように、エアバッグケース及び補強部材とは別に係止部材を用いる構成を採用すると、エアバッグケースと補強部材とが接近している場合であっても、遠く離れている場合であっても、それらの間隔に応じた長さの係止部材を用いることで、エアバッグケースを補強部材に確実に取付けることができる。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の発明において、前記グラブボックスには、前記グラブドアを閉位置に保持すべく、自身の構成部材の一部を前記グラブドアに配置してなるロック機構が設けられており、同ロック機構の構成部材のうち前記壁側に配置されているものが前記補強部材を兼ねていることを要旨とする。
上記の構成によれば、ロック機構では、グラブドアを閉位置に保持する機能を発揮するために、一般に剛性の高い構成部材が用いられている。ロック機構では、その構成部材についてグラブドアの壁側に配置されているものが補強部材を兼ねており、ここにエアバッグケースが取付けられている。この構成により、エアバッグケースの剛性がロック機構の構成部材によって高められ、上述した請求項1又は2に記載の発明の効果が得られる。
請求項4に記載の発明は、請求項1又は2に記載の発明において、前記グラブボックスには、前記グラブドアを閉位置に保持すべく、自身の構成部材の一部を前記グラブドアに配置してなるロック機構が設けられており、前記エアバッグケースは、前記補強部材に加え、前記ロック機構の構成部材のうち前記グラブドア側に配置されているものに取付けられていることを要旨とする。
上記の構成によれば、ロック機構では、グラブドアを閉位置に保持する機能を発揮するために、一般に剛性の高い構成部材が用いられている。上記エアバッグケースは、上述した補強部材に加え、ロック機構の構成部材のうちグラブドア側に配置されているものにも取付けられている。この構成により、エアバッグケースの剛性がロック機構の構成部材によっても高められる。従って、上述した請求項1又は2に記載の発明の効果がより一層確実なものとなる。
なお、エアバッグケースのロック機構への取付けに際しては、例えば、請求項5に記載の発明によるような取付け態様が採用されてもよい。すなわち、請求項5に記載の発明は請求項4に記載の発明において、前記エアバッグケースには、その外側に配置された第2係止部材が固定されており、前記エアバッグケースは前記第2係止部材において前記ロック機構の前記グラブドア側の前記構成部材に取付けられていることを要旨とする。
この場合には、エアバッグケース及びロック機構の構成部材間に第2係止部材が架設された状態となり、この第2係止部材を介してエアバッグケースがロック機構の構成部材に連結される。
このように、エアバッグケース及びロック機構とは別に第2係止部材を用いる構成を採用すると、エアバッグケースとロック機構とが接近している場合であっても、遠く離れている場合であっても、それらの間隔に応じた長さの第2係止部材を用いることで、エアバッグケースをロック機構のグラブドア側の構成部材に確実に取付けることができる。
上記請求項5に記載の発明におけるロック機構としては、例えば請求項6に記載の発明による構成を有するものが用いられてもよい。このロック機構は、前記グラブボックスの前記開口部の壁部に設けられた係合孔部と、前記グラブドアに設けられ、前記係合孔部に係合して前記グラブドアを前記閉位置に保持する係合位置と、前記係合孔部から抜け出て前記係合を解除する係合解除位置との間で変位し得る長尺状のロック部材とを前記構成部材として備えている。
このタイプのロック機構では、ロック部材がグラブドアから係合位置まで変位して係合孔部に係合すると、グラブドアが閉位置に保持される。これとは逆に、ロック部材が係合解除位置まで変位して係合孔部から抜け出ると、上記ロック部材の係合が解除され、グラブドアの開放が可能となる。
さらに、上記請求項6に記載の発明では、前記第2係止部材は、前記ロック部材に相対移動可能に掛止されている。
上記の構成によれば、エアバッグケース及びロック部材間に第2係止部材が架設された状態となり、この第2係止部材を介してエアバッグケースがロック機構の構成部材に連結される。
なお、第2係止部材は、ロック部材に剛結合されておらず、ロック部材に相対移動可能に掛止されている。従って、第2係止部材がグラブドアに移動不能に設けられていても、ロック部材は第2係止部材に対し相対移動し得る。その結果、第2係止部材はロック部材の変位の妨げとはなりにくい。
また、上記請求項5に記載の発明におけるロック機構としては、例えば請求項7に記載の発明による構成を有するものが用いられてもよい。
このロック機構は、前記グラブボックスの前記開口部及び前記グラブドアの一方に設けられたストライカ、及び、他方に軸により回動可能に支持された操作部材と、前記操作部材の回動に応じ、前記ストライカに係合して前記グラブドアを前記閉位置に保持する係合位置と、前記係合を解除する係合解除位置との間で変位し得るフックとを前記構成部材として備えている。
このタイプのロック機構では、操作部材が軸を支点として回動操作されると、その操作部材の回動に応じフックが係合位置と係合解除位置との間で変位する。フックが係合位置まで変位してストライカに係合すると、グラブドアが閉位置に保持される。これとは逆に、フックが係合解除位置まで変位されると、フックのストライカに対する係合が解除され、グラブドアの開放が可能となる。
さらに、上記請求項7に記載の発明では、前記エアバッグケースは、前記ストライカ及び前記軸について、前記グラブドアに設けられた側の構成部材に取付けられている。
上記の構成によれば、エアバッグケースと、ロック機構の構成部材(ストライカ又は軸)との間に第2係止部材が架設された状態となり、この第2係止部材を介してエアバッグケースがロック機構の構成部材(ストライカ又は軸)に連結される。
なお、第2係止部材の取付け対象が軸であり、しかも、その軸がグラブドアに対し操作部材とともに回動するものである場合には、第2係止部材は、軸に剛結合されず、同軸に相対回動可能に掛止されることが望ましい。このような掛止構造を採用すると、第2係止部材がグラブドアに移動不能に設けられていても、軸は第2係止部材に対し相対回動し得る。そのため、第2係止部材は軸の回動の妨げとはなりにくい。
請求項8に記載の発明は、請求項1,2,4,5,6のいずれか1つに記載の発明において、前記補強部材の端部は、前記開口部の周縁部の車両後方に位置しており、前記開口部の周縁部について、前記補強部材の端部の車両前側には、同端部を車体強度部材に支持させる支持部材が配設されていることを要旨とする。
上記の構成によれば、膨張流体の車両前方へ向かう圧力は、補強部材及び支持部材を介して車体強度部材によって受け止められる。この受け止めにより補強部材の剛性がさらに高まり、それに伴いエアバッグケースの剛性が高められる。従って、上述した請求項1,2,4,5,6のいずれか1つに記載の発明の効果がより一層確実なものとなる。
本発明の膝保護用エアバッグ装置によれば、補強部材をグラブドアの破断予定部とは異なる箇所に固定し、この補強部材にエアバッグケースを取付けるようにしたため、エアバッグを膨張させる膨張用ガス等の膨張流体の圧力をグラブドアにおいて確実に受け止めて、車両後方に向かう反力を充分に確保することができる。
以下、本発明を具体化した一実施形態について、図1〜図6を参照して説明する。なお、以下の説明では、車両の前進方向を前方と記載し、それを基準に前、後、上、下、左、右を規定している。また、各図において、「前」は車両前側を、「後」は車両後側をそれぞれ示している。
図1及び図5の少なくとも一方に示すように、車両11の車車室内の前部には、車幅方向(図1の左右方向)の略全体にわたってインストルメントパネル(インパネとも呼ばれる)12が配設されている。インストルメントパネル12は、例えば、硬質樹脂等によって形成された基材13と、基材13上に積層された発泡層14と、さらに発泡層14上に積層された表皮層15とを備えた3層構造をなしている。
インストルメントパネル12内の上部には、車幅方向に細長いパイプ状をなすインパネリインホース16が配置されている。インパネリインホース16は、その両端部において、車両のフロントフェンダ(図示略)に固定されている。インパネリインホース16は、インストルメントパネル12を含め、ステアリングコラム20、助手席エアバッグ装置等の各種部品を取付けるための既設の車体強度部材である。また、インパネリインホース16には、下方へ延びるブレース(図示略)と呼ばれる強度部材が取付けられ、このブレースに、ナビゲーションシステムにおけるディスプレイ装置17等が取付けられている。
インストルメントパネル12において、助手席(図示略)の前方に相当する箇所にはグラブボックス18が設けられている。より詳しくは、インストルメントパネル12の上記箇所には略矩形状の装着孔19が形成されている。インストルメントパネル12において装着孔19の周縁部には段差部21が形成されている。段差部21は、インストルメントパネル12の一般部22よりも若干車両前方に位置する前壁部23と、それらの一般部22及び前壁部23を繋ぐ側壁部24とからなる。
グラブボックス18の多くの部分は、略直方体の箱状をなすボックス本体25によって構成されている。ボックス本体25の内部は、小物類、書類等を収容するための収容空間26となっている。ボックス本体25の後端には、収容空間26を後方に向かって開放するとともに、上記小物類等を出し入れするための開口部27が形成されている。ボックス本体25の開口部27の周りにはフランジ28が一体形成されている。そして、インストルメントパネル12の後方からボックス本体25が上記装着孔19に挿通され、フランジ28が段差部21の前壁部23に接合されている。
グラブボックス18は、上述したボックス本体25に加え、上記開口部27を開閉するグラブドア31を備えている。グラブドア31は、互いに離間配置された前壁32及び後壁33を備えるとともに、前壁32の周辺部及び後壁33の周辺部間に位置する周壁34を備えている。ここでは、周壁34は後壁33に一体に形成されている。後壁33は車室に面した壁に相当し、その後面はグラブボックス18の意匠面を構成する。この後壁33には、後述するエアバッグ46により破断可能な破断予定部35が形成されている。破断予定部35は、後壁33の中央部分の一部が、同後壁33の他の箇所に比べ薄肉状に形成されることにより構成されている。この破断予定部35は、例えば助手席から見てH字状をなすようなティアライン溝を形成することにより得られる。
図2及び図3の少なくとも一方に示すように、グラブドア31は、周壁34の下端部において、軸36により上記段差部21の側壁部24に支持されている。グラブドア31は、図3において実線で示すように、略鉛直状態となって開口部27を塞ぐ閉位置と、図3において二点鎖線で示すように、略水平状態となって開口部27を大きく開放する開位置との間で、上記軸36を支点として回動可能である。
図2及び図4の少なくとも一方に示すように、上記ボックス本体25及びグラブドア31間には、そのグラブドア31を閉位置に保持(ロック)するとともに、操作部材の操作に応じて上記ロックを解除するロック機構37が設けられている。このロック機構37の概略構成について説明すると、ボックス本体25のフランジ28にはストライカ38が取付けられている。ストライカ38は、金属棒をコ字状に曲げることにより形成されており、その両端部において上記フランジ28に固定されている。
グラブドア31の後壁33の上部中央部分には、その後壁33の後面において開口する凹部39が形成されている。凹部39にはレバーホルダ41が固定されており、同レバーホルダ41から車幅方向両側へ向けて軸42が突出している。軸42はレバーホルダ41に回転不能に取付けられている。凹部39内においてレバーホルダ41の後側には、フック43を有する操作レバー44が操作部材として配設されている。操作レバー44は、上記軸42に相対回動可能に取付けられている。このように、操作レバー44は軸42によりレバーホルダ41(グラブドア31)に回動可能に支持されている。フック43は、操作レバー44の回動に応じ、ストライカ38に係合して前記グラブドア31を前記閉位置に保持する係合位置と、前記係合を解除する係合解除位置との間で変位し得る。なお、フック43及びレバーホルダ41間には、同フック43を常に係合位置側へ常時付勢するばね(図示略)が介在されている。
上記のように、ストライカ38は上記段差部21における前壁部23、及びボックス本体25の上側のフランジ28の車両後方に位置している。これらの前壁部23及びフランジ28の車両前側には、上記ストライカ38を上記インパネリインホース16に支持させる支持部材40が配設されている。支持部材40は、その前端部40Aにおいてインパネリインホース16に固定され、後端部40Bにおいて前壁部23に固定されている。これらのインパネリインホース16及び支持部材40により、ストライカ38の剛性が高められている。
車両11には、前突等により同車両11に前方から衝撃が加わった場合、助手席等の座席に着座している乗員の膝K(図6参照)を、グラブボックス18のグラブドア31等との接触から保護する膝保護用エアバッグ装置が設けられている。より詳しくは、図2及び図5の少なくとも一方に示すように、グラブドア31内について、上記ロック機構37から下方へ離間した箇所、例えばグラブドア31内の中央部分、にはエアバッグケース45が配設されている。このエアバッグケース45の配設箇所は、グラブドア31の後壁33の車両前側である。エアバッグケース45は、金属板等の板材により、後面を開放した深さの浅い箱状に形成されている。
エアバッグケース45内には、エアバッグ46が折り畳まれた状態で収容されている。エアバッグ46は、ポリエステル糸、ポリアミド糸等からなる織布によって袋状に形成されている。エアバッグ46は、膨張したとき、グラブドア31と乗員の膝Kとの間の空間を占める大きさを有している(図6参照)。
エアバッグ46の内部には、膨張流体発生源としてのインフレータ47が配設されている。インフレータ47の内部には、膨張流体としての膨張用ガスを発生するガス発生剤(図示略)が収容されている。このタイプ(パイロタイプ)のインフレータ47では、ガス発生剤の燃焼反応によって膨張用ガスが生成される。なお、インフレータ47としては、上記ガス発生剤を用いたパイロタイプに代えて、高圧ガスの充填された高圧ガスボンベの隔壁を火薬等によって破断して膨張用ガスを噴出させるタイプ(ハイブリッドタイプ)が用いられてもよい。
そして、上記エアバッグ46及びインフレータ47は、ボルト及びナット等の締結部材(図示略)によって上記エアバッグケース45に締結されている。
グラブドア31内において上記エアバッグケース45の直下には、グラブドア31を補強するための補強部材48が配置されている。この補強部材48の配置箇所は、グラブドア31の後壁33の車両前側である。補強部材48は車幅方向に細長い棒状をなしており、その両方の端部48Aは、グラブドア31の車幅方向についての両側部に位置している。補強部材48は、グラブドア31において破断予定部35とは異なる箇所、ここでは周壁34に固定されている。
図2及び図3の少なくとも一方に示すように、エアバッグケース45は、金属板等の板材からなる係止部材51により上記補強部材48に取付けられている。すなわち、エアバッグケース45の下面45Bにおいて、車幅方向に互いに離間した複数箇所(図2では3箇所)には、それぞれ係止部材51が固定されている。各係止部材51はコ字状に曲げ形成されており、補強部材48に車両後側から掛止されている。
また、エアバッグケース45は、金属板等の板材からなる第2係止部材52により上記レバーホルダ41の軸42に取付けられている。すなわち、エアバッグケース45の上面45Aにおいて、車幅方向に互いに離間した複数箇所、より正確には軸42に対応する2箇所には、それぞれ第2係止部材52が固定されている。各第2係止部材52の上部には、断面倒立U字状をなす鈎部52Aが曲げ形成されており、この鈎部52Aにおいて各第2係止部材52が対応する軸42に上側から掛止されている。
図5に示すように、補強部材48の端部48Aは、上述したように、グラブドア31の車幅方向についての両側部に位置していることから、ボックス本体25の開口部27の周縁部の車両後方に位置していることになる。上記開口部27の周縁部について、補強部材48の各端部48Aの車両前側には、同端部48Aを車体強度部材であるインパネリインホース16に支持させる支持部材53が配設されている。支持部材53は長尺状をなしており、その前端部53Aにおいてインパネリインホース16に固定され、後端部53Bにおいて段差部21における前壁部23に固定されている。
図3に示すように、膝保護用エアバッグ装置は、さらに衝撃センサ56及び制御装置57を備えている。衝撃センサ56は加速度センサ等からなり、車両11のフロントバンパ(図示略)に組み込まれており、車両11に前方から加わる衝撃を検出する。制御装置57は、衝撃センサ56の検出結果に基づきインフレータ47の作動を制御する。
例えば、車両の通常走行時等、衝撃センサ56により車両11(フロントバンパ)への衝撃が検出されないときには、制御装置57からインフレータ47へは、膨張用ガスを発生させる指令信号(点火信号)が出力されない。インフレータ47から膨張用ガスが噴出されないことから、エアバッグ46は膨張せず、エアバッグケース45内に折り畳まれた状態を維持する。そのため、グラブドア31の開閉を支障なく行うことが可能である。例えば、グラブドア31を起立させて閉位置に位置させた状態で操作レバー44を操作しないと、ばねにより回動付勢されたフック43は係合位置においてストライカ38に係合する。この係合により、グラブドア31が閉位置に保持されて、ボックス本体25の開口部27がグラブドア31によって塞がれる。そのため、ボックス本体25内に収容した小物類の脱落を阻止することができる。
上記の状態からばねに抗して操作レバー44を操作し、フック43を上記係合位置から係合解除位置まで変位させると、上記フック43及びストライカ38の係合が解除される。そのため、軸36を支点として、グラブドア31を閉位置から開位置まで回動させることが可能となる。開位置では、グラブドア31が略水平状態となってボックス本体25の開口部27が大きく開放されるため、この開口部27を通じて小物類等を出し入れすることができる。
さらに、上記の状態から、上記軸36を支点として、グラブドア31を開位置から閉位置まで回動させ、操作レバー44から手を外せば、フック43がばねにより付勢されて係合解除位置から係合位置まで復帰してストライカ38に係合し、グラブドア31が上記閉位置に保持される。
なお、上記のようにグラブドア31が回動される際には、エアバッグケース45、エアバッグ46、インフレータ47、補強部材48、係止部材51及び第2係止部材52もまたグラブドア31と一体となって軸36の周りを変位する。これらのエアバッグケース45等がグラブドア31の回動の支障となることはない。
一方、車両11が前面衝突する等して、車両11(フロントバンパ)に衝撃が加わったことが衝撃センサ56によって検出されると、制御装置57からインフレータ47に対し、膨張用ガスを発生させる指令信号(点火信号)が出力される。インフレータ47では、この指令信号に応じて点火が行われ、膨張用ガスが噴出されてエアバッグ46に供給される。膨張用ガスの圧力がエアバッグ46の各部に加わり、同エアバッグ46が膨張し始める。この際、エアバッグケース45、特にその車両前側部分(内底部45C)が受圧部として機能し、車両前方へ向かう膨張用ガスの圧力がエアバッグ46を通じて同内底部45Cによって受け止められる。この受け止めに伴い車両後方へ向かう反力Fが発生する(図5参照)。エアバッグ46には、膨張用ガスの車両後方へ向かう圧力に加え上記反力Fが作用する。エアバッグ46は車両後方へ膨張し、グラブドア31の後壁33を押圧し、同後壁33を破断予定部35において破断させる。エアバッグ46は、図6において二点鎖線で示すように、破断された破断予定部35を通じてグラブドア31から車両後方へ飛び出す。このエアバッグ46が、助手席に着座している乗員の膝Kとグラブドア31との間に介在して同膝Kを拘束し、膝Kに加わる衝撃を低減する。
ここで、仮に上記エアバッグケース45の剛性が充分高くないと、膨張用ガスの車両前方へ向かう圧力により同エアバッグケース45が変形する等して、受圧部として充分に機能せず、車両後方へ向かう反力Fが確保されないおそれがある。
この点、本実施形態では、図2及び図3の少なくとも一方に示すように、エアバッグケース45の下面45Bの複数箇所に係止部材51が固定されていて、これらの係止部材51においてエアバッグケース45が補強部材48に取付けられている。エアバッグケース45及び補強部材48間に複数の係止部材51が架設された状態となり、これらの係止部材51を介してエアバッグケース45が補強部材48に連結されている。係止部材51は、金属板を曲げ加工することによって形成されていて、それ自体高い剛性を有している。また、上記補強部材48は、グラブドア31の破断予定部35とは異なる箇所(周壁34)に固定されている。
この構成により、グラブドア31の破断予定部35とは異なる箇所の剛性が補強部材48によって高められる。さらに、エアバッグケース45の剛性が、もともと剛性の高い補強部材48によって高められるとともに、上記のように補強部材48によって剛性の高められた上記箇所によっても高められる。
また、ロック機構37では、グラブドア31を閉位置に保持する機能を発揮するために、軸42を含め、一般に剛性の高い構成部材が用いられている。上記エアバッグケース45の上面45Aに複数の第2係止部材52が固定されていて、上述した補強部材48に加え、これらの第2係止部材52においてエアバッグケース45が、ロック機構37の構成部材について、グラブドア31内に配置されているもの(軸42)にも取付けられている。エアバッグケース45及び軸42間に第2係止部材52が架設された状態となり、これらの第2係止部材52を介してエアバッグケース45がロック機構37の軸42に連結されている。軸42は、上述したようにそれ自体高い剛性を有している。このため、エアバッグケース45の剛性がロック機構37の構成部材(軸42)によっても高められる。
さらに、膨張用ガスの車両前方へ向かう圧力は、補強部材48及び支持部材53を介してインパネリインホース16によって受け止められる。この受け止めにより補強部材48の剛性がさらに高まり、それに伴いエアバッグケース45の剛性が高められる。補強部材48がそれ以上車両前側へ移動する現象が抑制される。
これに加え、膨張用ガスの車両前方へ向かう圧力は、ロック機構37を介してボックス本体25に加わるが、この圧力は、段差部21の前壁部23及び支持部材40を介してインパネリインホース16によって受け止められる。この受け止めによってもまたエアバッグケース45の剛性が高められる。
従って、上記のように剛性の高められたエアバッグケース45は、膨張用ガスの車両前方へ向かう圧力を受けても変形しにくくなる。膨張用ガスの車両前方へ向かう圧力が、同エアバッグケース45の内底部45Cによって確実に受け止められ、車両後方へ向かう反力Fが充分に確保される。
以上詳述した本実施形態によれば、次の効果が得られる。
(1)グラブドア31の後壁33の車両前側に補強部材48を配設するとともに、同補強部材48をグラブドア31の破断予定部35とは異なる箇所に固定し、この補強部材48にエアバッグケース45を取付けるようにしている。この構成により、エアバッグケース45の剛性を高め、膨張用ガスの圧力を受けても変形しにくくすることができる。膨張用ガスの車両前方へ向かう圧力を、同エアバッグケース45の車両前側部分である内底部45Cによって確実に受け止め、車両後方へ向かう反力Fを充分に確保することができる。その結果、エアバッグ46に意図した作動を行わせること、すなわち、エアバッグ46を車両後方へ向けて膨張させ、破断予定部35を通じてグラブドア31から車両後方へ飛び出させることができ、乗員の膝Kをグラブボックス18との接触による衝撃から適切に保護することができる。
(2)エアバッグケース45の下側に係止部材51を固定し、エアバッグケース45をこの係止部材51において補強部材48に取付ける構成を採用している。このように、エアバッグケース45及び補強部材48とは別に係止部材51を用いる構成を採用すると、エアバッグケース45と補強部材48とが接近している場合であっても、遠く離れている場合であっても、それらの間隔に応じた長さの係止部材51を用いることで、エアバッグケース45を補強部材48に確実に取付けることができる。
(3)グラブボックス18には、グラブドア31を閉位置に保持すべく、自身の構成部材の一部をグラブドア31に配置してなるロック機構37が設けられているところ、エアバッグケース45を、上記補強部材48に加え、ロック機構37の構成部材についてグラブドア31側に配置されているもの(軸42)に取付けている。このように、剛性の高い軸42にグラブボックス18を取付けることで、エアバッグケース45の剛性も高めることができ、上記(1),(2)の効果をより一層確実なものとすることができる。
(4)エアバッグケース45の上側に第2係止部材52を固定し、エアバッグケース45をこの第2係止部材52においてロック機構37の軸42に取付ける構成を採用している。このように、エアバッグケース45及びロック機構37とは別に第2係止部材52を用いる構成を採用すると、エアバッグケース45とロック機構37とが接近している場合であっても、遠く離れている場合であっても、それらの間隔に応じた長さの第2係止部材52を用いることで、エアバッグケース45をロック機構37に確実に取付けることができる。
(5)補強部材48を長尺状とし、その両方の端部48Aをグラブドア31の左右両側部、すなわちボックス本体25の開口部27の周縁部の車両後方に位置させている。さらに、開口部27の周縁部について、補強部材48の端部48Aの車両前側に、同端部48Aを車体強度部材であるインパネリインホース16に支持させる支持部材53を配設している。膨張用ガスの車両前方へ向かう圧力を、補強部材48及び支持部材53を介してインパネリインホース16によって受け止め、補強部材48の剛性をさらに高め、それに伴いエアバッグケース45の剛性を一層高めることができる。
(6)ストライカ38が取付けられたボックス本体25の上側のフランジ28の車両前側に、そのストライカ38をインパネリインホース16に支持させる支持部材40を配設している。このため、膨張用ガスの車両前方へ向かう圧力を、段差部21の前壁部23及び支持部材40を介してインパネリインホース16によって受け止め、エアバッグケース45の剛性を一層高めることができる。
(7)上記(5),(6)に関連して、既設の車体強度部材であるインパネリインホース16を利用して、支持部材40,53を介して膨張用ガスの圧力を受け止めるようにしている、そのため、同様の機能を実現するために、別途強度部材を設けなくてもすむメリットもある。
なお、本発明は次に示す別の実施形態に具体化することができる。
・本発明の適用対象となるグラブボックス18は、ボックス本体25がグラブドア31に一体に設けられ、全体がインストルメントパネル12の装着孔19に回動自在に支持されたものであってもよい。
・前記実施形態におけるロック機構37について、軸42を操作レバー44に固定し、この軸42をレバーホルダ41に回動可能に支持してもよい。このような変更を行うと、軸42は、操作レバー44の操作に応じその操作レバー44と一体となってグラブドア31に対し回動することとなる。この場合には、第2係止部材52は、軸42に剛結合されず、同軸42に相対回動可能に掛止されることが望ましい。このような掛止構造を採用すると、第2係止部材52がグラブドア31に移動不能に設けられていても、軸42は第2係止部材52に対し相対回動し得る。そのため、第2係止部材52は軸42の回動の妨げとなりにくい。
・本発明は、上記実施形態とは異なるタイプのロック機構が採用されたグラブボックスにも適用可能である。図7はその一例を示している。このタイプのロック機構60は、一対の係合孔部61,61、操作レバー62、一対のロック部材63,64、及び運動方向変換機構65を備えている。一対の係合孔部61は、インストルメントパネル12の装着孔19について、車幅方向に相対向する壁部66にそれぞれあけられている。操作レバー62は、グラブドア31に回動操作可能に支持されている。各ロック部材63,64は、矩形断面を有し、かつ車幅方向に細長い棒状をなし、グラブドア31内に同車幅方向への往復動可能に配置されている。運動方向変換機構65は、操作レバー62及び両ロック部材63,64間に設けられている。運動方向変換機構65は、操作レバー62の回動を車幅方向の直線運動に変換して両ロック部材63,64に伝達し、同ロック部材63,64を、上記係合孔部61に係合してグラブドア31を閉位置に保持する係合位置(図7の二点鎖線参照)と、係合孔部61から抜け出て前記係合を解除する係合解除位置(図7の実線参照)との間で変位させる。
このタイプのロック機構60では、ロック部材63,64がグラブドア31から係合位置まで変位して係合孔部61に係合すると、グラブドア31が閉位置に保持される。これとは逆に、ロック部材63,64が係合解除位置まで変位して係合孔部61から抜け出ると、上記ロック部材63,64の係合が解除され、グラブドア31の開放が可能となる。
上記タイプのロック機構60が採用されたグラブボックス18では、エアバッグケース45の上面45Aの複数箇所に固定された第2係止部材52を、ロック部材63にそれぞれ相対移動可能(摺動可能)に掛止する。このようにすると、エアバッグケース45及びロック部材63間に複数の第2係止部材52が架設された状態となり、これらの第2係止部材52を介してエアバッグケース45がロック機構60のグラブドア31内での構成部材(ロック部材63)に連結される。
各第2係止部材52は、ロック部材63に剛結合されず、同ロック部材63に相対移動可能に掛止されていることから、同第2係止部材52がグラブドア31内で移動不能であっても、ロック部材63は第2係止部材52に対し相対移動し得る。そのため、各第2係止部材52がロック部材63の変位の妨げとはなりにくい。
・ロック機構では、上述したようにグラブドア31を閉位置に保持する機能を発揮させるために、一般に剛性の高い構成部材が用いられている。そこで、ロック機構の構成部材のうちグラブドア31の後壁33側に配置されているもの、例えば上記ロック機構37では軸42、ロック機構60ではロック部材63,64、に補強部材を兼ねさせ、ここにエアバッグケース45を取付けるようにしてもよい。この取付けに際しては、補強部材及びエアバッグケース45間に上記各実施形態と同様に係止部材(第2係止部材)を架け渡してもよい。このようにすると、エアバッグケース45の剛性をロック機構の構成部材によって高めることができ、上記各実施形態における補強部材48を省略することができる。
・本発明は、グラブドアの内部にエアバッグケースを配置できるほどのスペースがなく又は少なく、同グラブドアの車両前側にエアバッグケースを配設した膝保護用エアバッグ装置にも適用可能である。この場合にも、エアバッグケースは、グラブドアの車室に面した壁の車両前側に配設されていることになる。
・上述したように、インパネリインホース16からはブレースが垂下しているところ、支持部材40や支持部材53をインパネリインホース16に代えてブレースに固定してもよい。
・上記実施形態では、支持部材53の後端部53Bを、段差部21の前壁部23において補強部材48の端部48Aの車両前側となる箇所に固定したが、これに加え又は代え、同後端部53Bを前壁部23の他の箇所、例えば、開口部27の上側となる箇所に固定してもよい。
・補強部材48として、上記実施形態とは異なる形状、大きさ(長さ)を有するものを用いてもよい。補強部材48は必ずしも棒状をなすものでなくてもよい。
・係止部材51を用いずにエアバッグケース45を補強部材48に直接取付けたり、第2係止部材52を用いずにエアバッグケース45をロック機構37,60におけるグラブドア31側の構成部材(軸42、ロック部材63,64)に直接取付けたりする構成を採用してもよい。
・エアバッグケース45を、ロック機構37,60におけるグラブドア31側の構成部材(軸42、ロック部材63,64)とは異なる箇所に取付ける構成を採用してもよい。
本発明を具体化した一実施形態について、膝保護用エアバッグ装置が適用されるグラブボックス及びその周辺部分を示す部分斜視図。 一実施形態における膝保護用エアバッグ装置の断面図。 図2の3−3線に沿った断面構造を示す断面図。 図2の4−4線に沿った断面構造を示す断面図。 図2の5−5線に沿った断面構造を示す断面図。 一実施形態における膝保護用エアバッグ装置により乗員の膝を保護する作用を説明する断面図。 膝保護用エアバッグ装置の別の実施形態を示す図であり、図2に対応する断面図。
符号の説明
11…車両、16…インパネリインホース(車体強度部材)、18…グラブボックス、27…開口部、31…グラブドア、33…後壁(グラブドアの車室に面した壁)、35…破断予定部、37,60…ロック機構、38…ストライカ、42…軸、43…フック、44…操作レバー(操作部材)、45…エアバッグケース、45C…内底部、46…エアバッグ、48…補強部材、48A…端部、51…係止部材、52…第2係止部材、53…支持部材、61…係合孔部、63,64…ロック部材、66…壁部、F…反力、K…膝。

Claims (8)

  1. グラブボックスの開口部を開閉するグラブドアの車室に面した壁に破断予定部を設け、膨張流体により膨張するエアバッグが収容されたエアバッグケースを前記壁の車両前側に配設し、前記エアバッグケースの内底部を、膨張するエアバッグを通じて前記膨張流体の圧力を受け、車両後方へ向かう反力を発生させる受圧部として機能させ、車両後方へ膨張する前記エアバッグにより前記破断予定部を破断させ、同破断予定部を通じて前記エアバッグを前記グラブドアから車両後方へ飛び出させるようにした膝保護用エアバッグ装置において、
    前記グラブドアを補強するための補強部材を前記壁の車両前側に配設するとともに、同補強部材を前記グラブドアの前記破断予定部とは異なる箇所に固定し、前記エアバッグケースを前記補強部材に取付けたことを特徴とする膝保護用エアバッグ装置。
  2. 前記エアバッグケースには、その外側に配置された係止部材が固定されており、前記エアバッグケースは前記係止部材において前記補強部材に取付けられている請求項1に記載の膝保護用エアバッグ装置。
  3. 前記グラブボックスには、前記グラブドアを閉位置に保持すべく、自身の構成部材の一部を前記グラブドアに配置してなるロック機構が設けられており、同ロック機構の構成部材のうち前記壁側に配置されているものが前記補強部材を兼ねている請求項1又は2に記載の膝保護用エアバッグ装置。
  4. 前記グラブボックスには、前記グラブドアを閉位置に保持すべく、自身の構成部材の一部を前記グラブドアに配置してなるロック機構が設けられており、前記エアバッグケースは、前記補強部材に加え、前記ロック機構の構成部材のうち前記グラブドア側に配置されているものに取付けられている請求項1又は2に記載の膝保護用エアバッグ装置。
  5. 前記エアバッグケースには、その外側に配置された第2係止部材が固定されており、前記エアバッグケースは前記第2係止部材において前記ロック機構の前記グラブドア側の前記構成部材に取付けられている請求項4に記載の膝保護用エアバッグ装置。
  6. 前記ロック機構は、
    前記グラブボックスの前記開口部の壁部に設けられた係合孔部と、
    前記グラブドアに設けられ、前記係合孔部に係合して前記グラブドアを前記閉位置に保持する係合位置と、前記係合孔部から抜け出て前記係合を解除する係合解除位置との間で変位し得る長尺状のロック部材と
    を前記構成部材として備え、
    前記第2係止部材は、前記ロック部材に相対移動可能に掛止されている請求項5に記載の膝保護用エアバッグ装置。
  7. 前記ロック機構は、
    前記グラブボックスの前記開口部及び前記グラブドアの一方に設けられたストライカ、及び、他方に軸により回動可能に支持された操作部材と、
    前記操作部材の回動に応じ、前記ストライカに係合して前記グラブドアを前記閉位置に保持する係合位置と、前記係合を解除する係合解除位置との間で変位し得るフックと
    を前記構成部材として備え、
    前記エアバッグケースは、前記ストライカ及び前記軸について、前記グラブドアに設けられた側の構成部材に取付けられている請求項5に記載の膝保護用エアバッグ装置。
  8. 前記補強部材の端部は、前記開口部の周縁部の車両後方に位置しており、
    前記開口部の周縁部について、前記補強部材の端部の車両前側には、同端部を車体強度部材に支持させる支持部材が配設されている請求項1,2,4,5,6のいずれか1つに記載の膝保護用エアバッグ装置。
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