JP2009076355A - サーマルリレー - Google Patents

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雅祥 中野
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Abstract

【課題】バイメタルの湾曲変位を効率よく接点切換機構に伝達可能なサーマルリレーを提供する。
【解決手段】複数のバイメタル20と、主回路電流によって発熱しバイメタルを加熱する複数の加熱手段30と、バイメタルの一方の面部と当接する当接部を有する第1のシフタ110と、バイメタルの他方の面部と当接する当接部を有する第2のシフタ120と、第1のシフタ及び第2のシフタとそれぞれ係合する差動部材130と、差動部材の変位を接点切換機構に伝達して接点を開閉させる伝達部材とを備えるサーマルリレー1を、第1のシフタと第2のシフタとはバイメタルの長手方向から見て重なって配置され、第1のシフタ、第2のシフタの少なくとも一方は、バイメタルの先端部が挿入される開口111,112が形成され当接部112,122は開口の内周縁部に形成される構成とする。
【選択図】図4

Description

本発明は、バイメタルの湾曲変位を利用して接点機構を動作させるサーマルリレー(熱動型過負荷検出装置)に関し、特にはバイメタルの湾曲変位を効率よく接点機構に伝達するサーマルリレーに関する。
サーマルリレーは、例えば配線用遮断器、電磁接触器などとともに用いられ、電動機などの過電流保護及び欠相保護を行うものである。
例えば、主回路が三相交流回路である場合には、サーマルリレーはU、V、Wの各相の電流に応じてそれぞれ加熱される3本のバイメタルを備える。バイメタルは熱膨張率の異なる複数の金属を層状に接合した帯板状の要素であり、一端が固定された状態で加熱されると、他端側はバイメタルの湾曲によってその厚み方向に変位(湾曲変位)する。
サーマルリレーには、各バイメタルが湾曲変位する側の面部にそれぞれ当接する第1のシフタ(押シフタ)、及び、他方の面部にそれぞれ当接する第2のシフタ(引シフタ)が設けられる。そして、各シフタにそれぞれ係合するレバー状の差動部材の変位が、釈放レバー等の伝達機構を介して接点切換機構に伝達されることによって、接点の開閉が行われる。
従来、各シフタ(カード)の形状を、シフタの変位方向に沿って伸びた帯状の部分から腕状に突き出した当接部を有するほぼ櫛型の形状にするとともに、一対のバイメタルを同一平面内において互い違いに組み合わせて構成したものが知られている(例えば、特許文献1を参照)。
また、上述したような櫛型のシフタを、その厚み方向(バイメタルの長手方向)に重ねて配置したものが知られている(例えば、特許文献2を参照)。
特公昭59−21134号公報 特開平5−274986号公報
しかし、上述した従来技術のサーマルリレーでは、各シフタは変位方向と直交する方向においては、バイメタルに対して拘束されていない。すなわち、各シフタは、サーマルリレーのケースとの接触部のみで支持されていることから、湾曲変位の方向と直交する方向のガタが大きく、バイメタルが湾曲してシフタを押圧した際に、シフタが湾曲方向以外の方向へずれて、接点切換機構に伝達される変位が小さくなり、ストロークのロスが生じる問題があった。
本発明は、上述した問題に鑑みなされたものであって、バイメタルの湾曲変位を効率よく接点切換機構に伝達可能なサーマルリレーを提供することを課題とする。
上記の課題を解決するため、本発明のサーマルリレーは、昇温時における湾曲変位の方向を一致させてほぼ並行に配列された複数のバイメタルと、主回路電流によって発熱し前記複数のバイメタルをそれぞれ加熱する複数の加熱手段と、前記複数のバイメタルの一方の面部とそれぞれ当接する当接部を有しかつ該バイメタルの湾曲変位の方向にほぼ沿って移動可能に設けられた第1のシフタと、前記複数のバイメタルの他方の面部とそれぞれ当接する当接部を有しかつ該バイメタルの湾曲変位の方向にほぼ沿って移動可能に設けられた第2のシフタと、前記第1のシフタ及び前記第2のシフタとそれぞれ係合する差動部材と、前記差動部材の変位を接点切換機構に伝達して接点を開閉させる伝達部材とを備えるサーマルリレーであって、前記第1のシフタと前記第2のシフタとは前記バイメタルの長手方向から見て重なって配置され、前記第1のシフタ、前記第2のシフタの少なくとも一方は、前記バイメタルの先端部が挿入される開口が形成され、該シフタの前記当接部は、前記開口の内周縁部に形成されることを特徴とする。
本発明によれば、第1のシフタ、第2のシフタの少なくとも一方に、バイメタルが挿入される開口が形成され、この開口の内周縁部に当接部が形成されることから、バイメタルの湾曲変位方向と直交する方向(バイメタルの幅方向)におけるバイメタルと開口とのクリアランスを詰めることによって、シフタのガタつきを低減し、バイメタルの湾曲変位をロスなく接点切換機構に伝達することができる。
なお、本発明にいう「開口」は、典型的には内周縁部が一周連続し、閉じている開口であるが、必ずしも内周縁部が一周連続している必要はなく、少なくともバイメタルの幅方向における両端部を案内可能に形成されていればよい。
この場合において、前記バイメタルの幅方向における前記第1のシフタ、前記第2のシフタの前記開口の内周縁部と、該バイメタルとのクリアランスは、0.1〜0.3mmである構成とすることができる。
このようなクリアランスの設定とすることによって、上述した効果を確実に得ることができる。
以上のように、本発明によれば、第1及び第2のシフタに開口を形成し、バイメタルと当接する当接部を開口の内周縁部に形成するとともに、各シフタを厚み方向に重ねて配置することによって、バイメタルに対する各シフタの湾曲変位と直交する方向のガタを小さくして、バイメタルの湾曲変位を効率よく接点切換機構に伝達可能なサーマルリレーを提供する課題を解決した。
以下、本発明を適用したサーマルリレーの実施形態について、図面等を参照しつつ説明する。なお、以下の説明で上下方向、横方向等の説明は、全て図中における姿勢を基準としており、実際にサーマルリレーが利用される際の方向とは関係ない。
図1は、本実施形態のサーマルリレーの主要部構造を示す斜視図である。
図2は、図1のサーマルリレーの差動シフタ機構の斜視図である。
図3は、図2の差動シフタ機構のIII−III部矢視断面図である。
図4は、図2の差動シフタ機構の要部分解斜視図である。
サーマルリレー1は、三相交流の主回路を制御対象とし、過負荷電流が発生した場合、及び、欠相が生じた場合に接点を開閉し、電磁接触器等の回路遮断手段を動作させる熱動型過負荷引外し装置である。
図1に示すように、サーマルリレー1は、ケース10、バイメタル20、ヒータ30、接点機構40、反転バネ機構50、差動シフタ機構100等を備えて構成されている。
ケース10は、サーマルリレー1の各構成部材を収容する部分であって、例えば樹脂製のインジェクション成型品である。
バイメタル20は、熱膨張率の異なった1対の金属板を層状に接合した帯板状の部材である。バイメタル20は、三相交流のU、V、W各相に対応して3本が設けられている。なお、各相用のバイメタル20にそれぞれ添え字U、V、Wを付して図示する。
バイメタル20U,20V,20Wは、ほぼ平行かつ等間隔に配列され、その配列方向は各バイメタルの厚み方向(湾曲変位方向x)とほぼ一致している。
また、バイメタル20U,20V,20Wは、一方の端部(図1、図2における上端部)が、支持金具21を介してケース10に固定されるとともに、他方の端部(図1、図2における下端部)は、差動シフタ機構100の後述する各シフタ110,120と係合している。
図3に示すように、バイメタル20の幅方向における両端のエッジ部は、後述する各シフタとの摺動時における引っかかりを防止するため、R面取りが施されている。
ヒータ30は、各相のバイメタル20U,20V,20Wにそれぞれ巻き付けられた抵抗線であるヒートエレメント30U,30V,30Wを備えている。各ヒートエレメント30U,30V,30Wには、それぞれ対応する相の主回路電流が流されている。各ヒートエレメント30U,30V,30Wは、通流された電流の大きさに応じて発熱し、各相のバイメタル20U,20V,20Wを加熱する。
接点機構40は、過負荷保護時又は欠相保護時に開閉されるものであって、図示しない電磁接触器等の回路遮断装置に接続されている。
反転バネ機構50は、差動シフタ機構100に連動して、接点機構40を開閉駆動する伝達機構である。
反転バネ機構50は、差動シフタ機構100の後述する差動板130によって押圧される釈放レバー51を備えている。
サーマルリレー1を配線用回路遮断器に組み込んだ場合には、反転バネ機構50は、バイメタル20の湾曲変位に従動する差動シフタ機構100の動きによって、主回路接触子を閉極位置に拘束保持している接触子開閉機構のラッチ受けを釈放し、主回路接触子を引外し動作させる。
差動シフタ機構100は、押シフタ(第1のシフタ)110、引シフタ(第2のシフタ)120、差動板130等を備えて構成されている。
押シフタ110及び引シフタ120は、例えばテフロン(登録商標)系等の固体潤滑性を有する材料の板材から切り出されて一体的に形成されている。
押シフタ110及び引シフタ120は、ほぼ矩形に形成され、その長辺方向はバイメタル20の湾曲変位方向xに沿って配置されている。
押シフタ110は、各相のバイメタル20U,20V,20Wの先端部がそれぞれ挿入される開口111U,111V,111Wが形成されている。各開口111U,111V,111Wの内周縁部は、ほぼ矩形に形成されている。また、この内周縁部の釈放レバー51側の部分には、各相のバイメタル20U,20V,20Wが湾曲変位した際にこれによってそれぞれ押圧される当接部112U,112V,112Wが形成されている。これらの当接部112U,112V,112Wは、開口111U,111V,111Wの内周縁部から円弧状に張り出して形成されている。
また、押シフタ110の釈放レバー51側の端部には、差動板130を押圧する突起である押圧部113が形成されている。
引シフタ120は、各相のバイメタル20U,20V,20Wの先端部がそれぞれ挿入される開口121U,121V,121Wが形成されている。各開口121U,121V,121Wの内周縁部は、ほぼ矩形に形成されている。また、この内周縁部の釈放レバー51側と反対側の部分には、各相のバイメタル20U,20V,20Wが湾曲変位する側と反対側の面部とそれぞれ当接する当接部122U,122V,122Wが形成されている。これらの当接部122U,122V,122Wは、開口121U,121V,121Wの内周縁部から円弧状に張り出して形成されている。
また、引シフタ120の釈放レバー51側の端部には、差動板130を回動可能に支持するピンPが挿入される開口123が形成されている。
押シフタ110と引シフタ120は、その厚み方向(バイメタル20の長手方向)に重ねた状態で、相互に当接して配置されている。
差動板130は、長手方向を湾曲変位と直交する方向yにほぼ沿わせて配置された細長い板状の部材である。差動板130は、一方の端部にピンPが固定されている。ピンPは、引シフタ120の開口123に挿入され、差動板130はこのピンP回りに引シフタ120に対して回転可能に支持されている。
差動板130のピンPとは反対側の端部には、反転バネ機構50の釈放レバー51と当接し、これを押圧する押圧部131が形成されている。
また、差動板130の中間部には、押シフタ110の押圧部113によって押圧される受け部132が形成されている。
次に、上述した本実施形態のサーマルリレー1における差動シフタ機構100の動作について説明する。
先ず、欠相が生じていない状態においては、主回路電流が通流されるヒートエレメント30U,30V,30Wによって、各相のバイメタル20U,20V,20Wは、実質的に均等に加熱される。この加熱によってバイメタル20U,20V,20Wには湾曲変位が生じ、その自由端部(差動シフタ機構部100側の端部)は、釈放レバー51側(図3及び図4におけるx方向右側)に変位する。これによって、押シフタ110の各当接部112U,112V,112Wが押され、押シフタ110は釈放レバー51側に変位する。この変位の量は、バイメタル20U,20V,20Wの湾曲変位量とほぼ一致する。また、このとき引シフタ120は、押シフタ110に追従して釈放レバー51側に変位する。その結果、差動板130も釈放レバー51側へ平行移動する。
そして、欠相が生じていない状態において、主回路に過負荷電流が流されると、バイメタル20U,20V,20Wの温度は通常使用時よりも上昇し、湾曲変位が大きくなる。これによって、押シフタ110、引シフタ120、差動板130の釈放レバー51側への変位量は大きくなり、差動板130の押圧部131は釈放レバー51を押圧し、この押圧力は反転バネ機構50を介して接点機構40へ伝達され、接点の開閉が行われる。
次に、欠相が生じた場合の動作について説明する。ここでは、例として、U相が欠相した場合について説明する。U相が欠相すると、対応するバイメタル20Uは他のバイメタル20V,20Wに対して加熱されず低温となるので、湾曲変位は発生しないか、発生したとしても他のバイメタル20V,20Wに対して小さくなる。このようにバイメタル20の湾曲変位量が相ごとに変化すると、押シフタ110は最も湾曲変位が大きいバイメタル20の変位量だけ釈放レバー51側に変位するが、引シフタ120は最も湾曲変位が小さいバイメタル20の変位量しか変位せず、押シフタ110と引シフタ120の変位量に差が生じる。このような差動が生じると、差動板130は、ピンP回りに、図3における半時計回りに回動する。この回動によって、差動板130の押圧部131の変位量は、押シフタ110の変位量よりも大きくなり、欠相が生じた場合には、欠相が生じていない場合に対して比較的小さい電流であっても回路保護が働くようになっている。
以下、上述した本実施の形態の効果を、以下説明する本発明の比較例と対比して説明する。なお、以下説明する比較例において、上述した実施形態と実質的に共通する箇所には同じ符号を付して説明を省略し、主に相違点について説明する。
図5は、比較例のサーマルリレーの主要部構造を示す斜視図である。
図6は、図5のサーマルリレーの差動シフタ機構の斜視図である。
図7は、図6の差動シフタ機構のVII−VII部矢視断面図である。
図8は、図6の差動シフタ機構において、シフタのずれが生じている状態を示す図であって、図7に相当する断面を示す図である。
比較例のサーマルリレー2は、上述した実施形態のサーマルリレー1の差動シフタ機構100に代えて、以下説明する差動シフタ機構200を備えている。
差動シフタ機構200は、押シフタ210、引シフタ220、差動板230を備えている。
押シフタ210は、バイメタル20の湾曲変位方向xに沿って配置された帯状部211と、この帯状部211の側縁部から突出して形成された3つの腕部212U、212V、212Wとを有する。これらの帯状部211、及び、腕部212U、212V、212Wは、同じ板材から切り出すことによって一体的に形成されている。
腕部212U,212V,212Wには、それぞれ各相のバイメタル20が加熱され湾曲変位した際にバイメタル20によって押圧される当接部213U,213V,213Wが形成されている。
また、腕部212U、212U、212V、212Wのうち最も釈放レバー51側に配置された腕部212Wには、釈放レバー51と当接し、これを押圧する押圧部214が形成されている。
引シフタ210は、バイメタル20の湾曲変位方向xに沿って配置された帯状部221と、この帯状部221の側縁部から突出して形成された3つの腕部222U、222V、222Wとを有する。これらの帯状部221、及び、腕部222U、222V、222Wは、同じ板材から切り出すことによって一体的に形成されている。
腕部222U,222V,212Wには、それぞれ各相のバイメタル20が加熱された際に湾曲変位する方向に対し反対側の面部と当接する当接部223U、223V、223Wが形成されている。
また、引シフタ220には、差動板230の端部と係合する凹部224が形成されている。
押シフタ210と引シフタ220とは、同じ平面内において、それぞれの腕部が互い違いに組み合わされた状態で配置されている。このとき、押シフタ210の当接部213U,213V,213Wと、引シフタ220の当接部223U、223V、223Wとは、それぞれ各相のバイメタル20U,20V,20Wを挟んで対向して配置されている。
差動板230は、長手方向を湾曲変位と直交する方向yに沿わせて配置された細長い板状の部材である。差動板230は、一方の端部が引シフタ220の凹部224に挿入され、この当接部を支点として、引シフタ220に対して回動可能となっている。
差動板230のピンPとは反対側の端部には、反転バネ機構50の釈放レバー51と当接し、これを押圧する押圧部231が形成されている。
また、差動板130の中間部には、押シフタ210の押圧部214によって押圧される受け部232が形成されている。
上述した比較例においては、押シフタ210及び引シフタ220は、バイメタル20に対して、湾曲方向と直交する方向yにおいては拘束されておらず、これらをy方向において拘束するのはケース10のみである。しかし、樹脂インジェクション成型品であるケース10は、各シフタとのクリアランスを小さくすることが困難であり、各シフタのy方向におけるガタが大きくなってしまう。その結果、比較例においては、バイメタル20の湾曲変位時に図8に示すようなシフタのy方向へのずれが生じやすく、バイメタル20の湾曲変位量に対して、シフタの変位量が小さくなってしまう。
このような変位量のロスがあると、シフタのストロークを確保してサーマルリレーを確実に動作させるため、バイメタル20の長さを延長する必要があり、サーマルリレーの外形が大型化してしまう。
これに対し、本実施形態によれば、押シフタ110及び引シフタ120に、バイメタル20U,20V,20Wがそれぞれ挿入される開口111U,111V,111W,121U,121V,121Wが形成され、これらの開口111U,111V,111W,121U,121V,121Wの内周縁部に、当接部112U,112V,112W,122U,122V,122Wが形成されることから、バイメタル20U,20V,20Wの湾曲変位方向と直交する方向(バイメタル20の幅方向)におけるバイメタル20U,20V,20Wと、開口111U,111V,111W,121U,121V,121Wとのクリアランスを詰めることが容易となる。これによって、各シフタ110,120のバイメタル20U,20V,20Wに対するガタつきを低減し、バイメタル20U,20V,20Wの湾曲変位を、ロスなく反転バネ機構50の釈放レバー51に伝達することができる。
これによって、バイメタル20U,20V,20Wの湾曲変位量が小さくても各シフタ110,120のストロークを確保でき、バイメタル20U,20V,20Wの短縮が可能となってサーマルリレー1を小型化することができる。
また、バイメタル20U,20V,20Wの湾曲変位がロスなく反転バネ機構50の釈放レバー51に伝達されることから、作動精度が向上し、信頼性も向上する。また、サーマルリレー1の製造時等に、ロスの補正のための調整が不要となることによって、製造工程の簡素化、低コスト化を図ることができる。
(他の実施の形態)
なお、本発明は上記した実施形態のみに限定されるものではなく、種々の応用や変形が考えられる。例えば、サーマルリレーの構造や各構成部品の形状、材質等は、上述した実施形態のものに限定されず、適宜変更することができる。
例えば、上述した実施形態では、第1、第2のシフタともに三相のバイメタルのそれぞれに対応する開口を形成しているが、一方のシフタのみに開口を設ける構成としたり、三相のバイメタルのうち、例えば二相のバイメタルのみについて開口を設ける構成としてもよい。例えば、サーマルリレーがバイメタルの長手方向及び湾曲変位方向をほぼ水平とした姿勢で用いられる場合には、自重によってバイメタルと加圧接触する側のシフタには開口を設けない構成とすることができる。
本発明を適用したサーマルリレーの実施の形態における主要部構造を示す斜視図である。 図1のサーマルリレーの差動シフタ機構の斜視図である。 図2の差動シフタ機構のIII−III部矢視断面図である。 図2の差動シフタ機構の要部分解斜視図である。 本発明の比較例のサーマルリレーの主要部構造を示す斜視図である。 図5のサーマルリレーの差動シフタ機構の斜視図である。 図6の差動シフタ機構のVII−VII部矢視断面図である。 図6の差動シフタ機構において、シフタのずれが生じている状態を示す図である。
符号の説明
1 サーマルリレー 10 ケース
20(20U,20V,20W) バイメタル
30 ヒータ 30U,30V,30W ヒータエレメント
40 接点機構 50 反転バネ機構 100 差動シフタ機構
110 押シフタ 111U,111V,111W 開口
112U,112V,112W 当接部 113 押圧部
120 引シフタ 121U,121V,121W 開口
122U,122V,122W 当接部 123 開口
130 差動板 131 押圧部 132 受け部
P ピン x 湾曲変位の方向 y 湾曲変位と直交する方向

Claims (2)

  1. 昇温時における湾曲変位の方向を一致させてほぼ並行に配列された複数のバイメタルと、
    主回路電流によって発熱し前記複数のバイメタルをそれぞれ加熱する複数の加熱手段と、
    前記複数のバイメタルの一方の面部とそれぞれ当接する当接部を有しかつ該バイメタルの湾曲変位の方向にほぼ沿って移動可能に設けられた第1のシフタと、
    前記複数のバイメタルの他方の面部とそれぞれ当接する当接部を有しかつ該バイメタルの湾曲変位の方向にほぼ沿って移動可能に設けられた第2のシフタと、
    前記第1のシフタ及び前記第2のシフタとそれぞれ係合する差動部材と、
    前記差動部材の変位を接点切換機構に伝達して接点を開閉させる伝達部材と
    を備えるサーマルリレーであって、
    前記第1のシフタと前記第2のシフタとは前記バイメタルの長手方向から見て重なって配置され、
    前記第1のシフタ、前記第2のシフタの少なくとも一方は、前記バイメタルの先端部が挿入される開口が形成され、該シフタの前記当接部は、前記開口の内周縁部に形成されること
    を特徴とするサーマルリレー。
  2. 前記バイメタルの幅方向における前記第1のシフタ、前記第2のシフタの前記開口の内周縁部と、該バイメタルとのクリアランスは、0.1〜0.3mmであること
    を特徴とする請求項1に記載のサーマルリレー。
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