JP2011124158A - サーマルリレー - Google Patents

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Abstract

【課題】機能の異なるシフタ手段を共用することができると共に、欠相時におけるシフタ手段相互の摩擦による干渉を回避することが可能なサーマルリレーを提供すること。
【解決手段】リレー本体に配置したバイメタルの湾曲変形によって移動され、接点を開閉するシフタ手段を備えたサーマルリレーにおいて、リレー本体1は、第1のシフタ手段4が有する複数のシフタ41,42をそれぞれ離隔させて支持しつつ移動を案内するガイドピンPg1,Pg2と、第2のシフタ手段3の移動を案内するガイド面Fgとを有している。
【選択図】図5

Description

本発明は、バイメタルの湾曲変形を利用して接点機構を開閉させるサーマルリレーに関する。
従来、サーマルリレーは、例えば、配線用遮断器や電磁接触器等と共に使用され、モータ等の電気駆動機器における過電流保護や欠相保護に利用されている(例えば、特許文献1参照)。このようなサーマルリレーの一例として電気駆動機器の過電流保護に利用されるサーマルリレーを、図14〜図16を参照して以下に説明する。
ここで、図14は、リレー本体のカバーを外して内部構造を示す平面斜視図である。図15は、リレー本体を正面斜め左上方から見た斜視図である。図16は、リレー本体の正面図である。尚、図14〜図16を含め、本明細書で使用する図面は、便宜上サーマルリレーの一定の姿勢を基準にして説明する。但し、サーマルリレーは、使用上種々の姿勢で設置されるため、本明細書における図面上の呼び方がサーマルリレーの姿勢を定義するものではない。
サーマルリレーは、図14に示すように、合成樹脂等から形成された筐体としてのリレー本体50にヒートエレメント51、シフタ52、反転ばね機構57及び接点機構60等が設けられており、使用の際はシフタ52を設けた正面にカバーが被着される。
リレー本体50は、図14及び図15に示すように、外壁50aと複数のリブ50bとによってヒートエレメント51の収容部が複数画成され、上部にカバー50cが被着されている。
ヒートエレメント51は、当該サーマルリレーに接続される主回路のU相、V相、W相の各相にそれぞれ対応する熱応動素子であり、図14に示すように、各相に対応するバイメタル51aの外周にヒータ線51bが巻回されている。バイメタル51aは、それぞれ一端がリレー本体50に固定される支持金具50eを介してリレー本体50内に配置されている。ヒータ線51bは、主回路のU相,V相,W相のそれぞれに過負荷電流が流れた際に発生する熱により、バイメタル51aを板面に垂直な一方向(図14において右方向)へ湾曲変形させる。
シフタ52は、各相のバイメタル51aの先端側が係合した過電流保護用のシフタ手段であり、図15及び図16に示すように、リレー本体50のカバー50cと保持縁50fとの間に保持されている。シフタ52は、バイメタル51aの湾曲変形により保持縁50fの上面及びカバー50cの下面をガイド面Fgとして反転ばね機構57と接触する釈放レバー58に近づく方向(図16の右方向)へ移動される。シフタ52が移動すると、釈放レバー58を介して反転ばね機構57の位置が反転する。
反転ばね機構57は、シフタ52の動きに応じた位置の反転により、接点機構60を動作させる。
接点機構60は、図14に示すように、ヒートエレメント51の上方に配置され、リセットボタン61、スライダ62、図示しない常開接点及び常閉接点を備えている。接点機構60は、主回路の各相に通常の電流が流れている場合には、スライダ62が図14の左方の定常位置にあり、常開接点が開き、常閉接点が閉じている。これに対し、過負荷電流が流れて反転ばね機構57の位置が反転されると、接点機構60は、スライダ62が図14の右方のトリップ位置へ移動する。このとき、接点機構60は、スライダ62が定常位置にある場合とは逆に、常開接点が閉じ、常閉接点が開く。
尚、主回路に流れる電流が通常の電流値になると、ヒータ線51bからの加熱が停止するため、バイメタル51aは自動的に元の状態に復帰するが、接点機構60は、自動的に復帰することはない。このため、リセットボタン61を押下して接点機構60を元の開閉状態に戻す。即ち、リセットボタン61を押下すると、接点機構60は、図14の右方へ移動されたスライダ62を駆動片61aが左方にある初期位置へ移動させ、元の開閉状態に戻す。
特開2009−76355号公報
ところで、従来、機能の異なるシフタ手段を共用することができるサーマルリレー、例えば、上述した過電流保護に加えて欠相保護にも利用できるサーマルリレーとして、リレー本体50に欠相保護用のシフタ機構を使用したサーマルリレーが提案されている。このようなサーマルリレーの一例とその問題点を、図17〜図19を参照して以下に説明する。ここで、図17は、欠相保護用のシフタ機構を使用したリレー本体を正面斜め左上方から見た斜視図である。図18は、図17に示すリレー本体の正面図である。図19は、図17に示すリレー本体の問題点を説明する正面図である。
リレー本体50は、図17及び図18に示すように、欠相保護用のシフタ機構53がリレー本体50の保持縁50fとカバー50cとの間に配置されている。シフタ機構53は、押しシフタ54、引きシフタ55及び差動レバー56を有している。押しシフタ54及び引きシフタ55は、保持縁50fの上面及びカバー50cの下面をガイド面Fgとして図中左右方向へ移動される。差動レバー56は、凹部56aが押しシフタ54の右端の凸部54aに係合し、下端56bが引きシフタ55の凹部55aに係合している。押しシフタ54及び引きシフタ55は、リレー本体50の保持縁50fとカバー50cとの間に配置されている。このため、差動レバー56は、バイメタル51aから押しシフタ54へ作用する応力を釈放レバー58へ伝達すると共に、引きシフタ55へと伝達し、釈放レバー58及び引きシフタ55を差動レバー56と同じ距離移動させる。
シフタ機構53を用いたリレー本体50は、主回路に過負荷電流が流れると、ヒータ線51bの発熱により、バイメタル51aが湾曲変形する。湾曲変形したバイメタル51aに押圧されて押しシフタ54は、差動レバー56及び引きシフタ55を釈放レバー58の方向(図18の右方)へ移動させる。これにより、差動レバー56の上部が釈放レバー58を介して反転ばね機構57を反転させ、接点機構60の開閉状態を切り替える。このとき、押しシフタ54は、引きシフタ55を差動レバー56と同じ距離移動させる。従って、差動レバー56は、図17,図18に示すように、押しシフタ54及び引きシフタ55の移動方向に対して垂直に保持された状態で移動する。
上記接点機構60の開閉状態の切り替えに基づく情報によって、電気駆動機器を過電流から保護するため主回路への通電が停止されると、ヒータ線51bの発熱が停止してバイメタル51aが湾曲変形前の状態に復帰する。そして、リセットボタン61を押圧すると、接点機構60が元の開閉状態に戻されると共に、反転ばね機構57及び釈放レバー58が元の状態に復帰する。これによって、サーマルリレーは、初期状態にリセットされる。
ここで、サーマルリレーの主回路に過負荷電流が流れた際に事故等によって、例えば、主回路のV相が欠相していたとする。この場合、U相及びW相は正常であるので、主回路に過負荷電流が流れると、図19に示すように、U相及びW相のヒートエレメント51は、バイメタル51aが湾曲変形し、V相のヒートエレメント51は、バイメタル51aが湾曲変形しない。このため、押しシフタ54は、湾曲変形したU相及びW相のバイメタル51aによって図中矢印Aで示すように右方へ移動される。これに対し、引きシフタ55は、湾曲変形しないV相のバイメタル51aによって図中右方への移動が規制される。
この結果、欠相がなく、押しシフタ54と引きシフタ55の双方が適正に移動する場合に比べると、差動レバー56は、図19に示すように、押しシフタ54と引きシフタ55の移動量の差によって時計回りに回動する。このため、サーマルリレーは、欠相が発生していない場合よりも早いタイミングで釈放レバー58を介して反転ばね機構57を反転させ、接点機構60の開閉状態を切り替える。シフタ機構53を用いたサーマルリレーは、上述のように欠相の発生を速やかに検出して電気駆動機器の過電流保護及び欠相保護に利用することができる。
但し、サーマルリレーは、図19に示したように、停止している引きシフタ55に対して押しシフタ54が移動するため、押しシフタ54と引きシフタ55との摩擦による干渉がB部で発生する。このとき、サーマルリレーは、欠相の発生によって押しシフタ54を移動させるバイメタル51aの数が正常時よりも少ない。従って、押しシフタ54を移動させる応力が、正常時よりも小さくなる。このように、押しシフタ54と引きシフタ55との摩擦による干渉が発生すると、押しシフタ54の動きが遅くなり、差動レバー56の上述した回動作動が阻害されることがあるという問題があった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、機能の異なるシフタ手段を共用することができると共に、欠相時におけるシフタ手段相互の摩擦による干渉を回避することが可能なサーマルリレーを提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明のサーマルリレーは、リレー本体に配置したバイメタルの湾曲変形によって移動され、接点を開閉するシフタ手段を備えたサーマルリレーにおいて、前記リレー本体は、第1のシフタ手段が有する複数のシフタをそれぞれ離隔させて支持しつつ移動を案内するガイドピンと、第2のシフタ手段の移動を案内するガイド面とを有することを特徴とする。
また、本発明のサーマルリレーは、上記の発明において、前記第1のシフタ手段は、当該第1のシフタ手段の移動方向に沿って形成された長孔を有する押しシフタ及び引きシフタと、一端が前記引きシフタに回動自在に連結されると共に、他端に前記押しシフタの端部が係合する凹溝が形成された差動レバーとを有する欠相保護用のシフタ機構であり、前記ガイドピンは、前記押しシフタ及び前記引きシフタの長孔とそれぞれ係合して摺接し、前記押しシフタ及び前記引きシフタの移動を個々に案内する第1及び第2のガイドピンであることを特徴とする。
また、本発明のサーマルリレーは、上記の発明において、前記第2のシフタ手段は、前記第1及び第2のガイドピンが配置される開口が当該第2のシフタ手段の移動方向に沿って形成され、前記ガイド面に摺接して移動が案内される過電流保護用のシフタであることを特徴とする。
また、本発明のサーマルリレーは、上記の発明において、前記差動レバーは、前記押しシフタ及び前記引きシフタを同一平面上に保持することを特徴とする。
本発明のサーマルリレーによれば、リレー本体は、第1のシフタ手段が有する複数のシフタをそれぞれ離隔させて支持しつつ移動を案内するガイドピンと、第2のシフタ手段の移動を案内するガイド面とを有するので、機能の異なるシフタ手段を共用することができると共に、欠相時におけるシフタ手段相互の摩擦による干渉を回避することができるという効果を奏する。
図1は、本発明のサーマルリレーで使用する過電流保護用のリレー本体を正面斜め左上方から見た斜視図である。 図2は、リレー本体の正面図である。 図3は、シフタの移動を案内するガイド面を説明するシフタを配置した部分におけるリレー本体の拡大斜視図である。 図4は、過電流が流れた場合にガイド面に摺接して移動するシフタを説明する拡大正面図である。 図5は、欠相保護用のシフタ機構を使用したリレー本体を正面斜め左上方から見た斜視図である。 図6は、図5に示すリレー本体の正面図である。 図7は、図5に示すリレー本体のシフタ機構の部分における拡大斜視図である。 図8は、差動レバーの斜視図である。 図9は、差動レバーの正面図である。 図10は、差動レバーの右側面図である。 図11は、差動レバーの底面図である。 図12は、図10に示す差動レバーのCt−Ct線に沿った断面図である。 図13は、欠相時におけるシフタ機構の動きを説明する拡大正面図である。 図14は、リレー本体のカバーを外して内部構造を示す平面斜視図である。 図15は、リレー本体を正面斜め左上方から見た斜視図である。 図16は、リレー本体の正面図である。 図17は、欠相保護用のシフタ機構を使用したリレー本体を正面斜め左上方から見た斜視図である。 図18は、図17に示すリレー本体の正面図である。 図19は、図17に示すリレー本体の問題点を説明する正面図である。
以下に、本発明に係るサーマルリレーの実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施例によりこの発明が限定されるものではない。
図1は、本発明のサーマルリレーで使用する過電流保護用のリレー本体を正面斜め左上方から見た斜視図である。図2は、リレー本体の正面図である。図3は、シフタの移動を案内するガイド面を説明するシフタを配置した部分におけるリレー本体の拡大斜視図である。図4は、過電流が流れた場合にガイド面に摺接して移動するシフタを説明する拡大正面図である。
本発明の実施の形態に係るサーマルリレーは、リレー本体1にヒートエレメント2、シフタ3、反転ばね機構5、釈放レバー6及びリセットボタン8やスライダを有する接点機構7等が設けられている。図1〜図7でバイメタル2aが変形する方向は、図14〜図19で説明した従来のサーマルリレーにおけるバイメタルの湾曲変形する方向と逆である。また、リレー本体1は、使用の際は上面から正面に亘ってカバーが被着される。
尚、リレー本体1の各構成部材は、図14〜図19で説明したリレー本体50の各構成部材と符号と形状が異なるだけで機能は同じであるので、同じ名称を使用することにより説明を簡単にする。また、以下の説明で使用する図面において、ヒートエレメント2は、主回路のU相、V相、W相の各相にそれぞれ対応させて2U,2V,2Wと表記する。
リレー本体1は、ヒートエレメント2の収容部を画成する外壁1aと3つのリブ1bのうち両側のリブ1bにシフタ3の移動を案内するガイド面Fgと、第1のガイドピンPg1と第2のガイドピンPg2が形成されている。このとき、ガイド面Fgは、両側のリブ1bの上部に形成した段部によって形成され、シフタ3の上面が当接する。第1のガイドピンPg1と第2のガイドピンPg2は、両側のリブ1bの端面のガイド面Fgの下部に上下方向に間隔をおいて2本設けられている。
シフタ3は、第2のシフタ手段であり、図1〜図3に示すように、保持縁1fの上面をガイド面Fgとしてリブ1bに形成されたガイド面Fgとの間に保持されて図中左右方向へ移動される過電流保護用のシフタである。シフタ3は、各相のバイメタル2aの先端側が係合する係合片3aを有すると共に、移動方向に沿って各ガイドピンPgを移動自在に配置する開口3bが形成されている。また、シフタ3は、前後の下部に保持縁1fの上面のガイド面Fgに当接する突出部3cが設けられ、前端上部には釈放レバー6を側面から押圧する押圧部3dが形成されている。
以上のように構成されるサーマルリレーは、主回路に過負荷電流が流れると、ヒータ線の発熱により、バイメタル2aが湾曲変形する。これにより、シフタ3が、図4に示すように、バイメタル2aによって図中矢印Cで示すように左方向へ押圧され、保持縁1fの上面のガイド面Fgとリブ1bに形成されたガイド面Fgに摺接して左方へ移動する。この結果、シフタ3の左端上部に突出する押圧部3dが釈放レバー6を介して反転ばね機構5を反転させ、接点機構7の接点の開閉状態を切り替える。
このとき、シフタ3は、図4に示すように、保持縁1fの上面のガイド面Fgと突出部3cがD部(二箇所)で当接し、リブ1bに形成されたガイド面Fgとシフタ3の上縁がE部(二箇所)で当接している。但し、シフタ3は、開口3b内にガイドピンPgを配置しているが、開口3bとガイドピンPgとは接触していない。従って、シフタ3は、ガイド面Fgとの当接箇所が前後上下の四箇所だけである。このため、シフタ3は、リレー本体1との摩擦が小さいうえ、ガイド面Fgによって上下の動きを抑制されて円滑に移動し、バイメタル2aの湾曲変形に伴う変形力がロスなく伝達される。
そして、接点機構7における接点の開閉状態の切り替わりに基づき、例えば、主回路に過負荷電流が流れたことが警報等によって告知され、主回路への通電が停止されると、ヒータ線の発熱が停止してバイメタル2aが冷却され、バイメタル2aが湾曲変形前の状態に復帰する。この後、リセットボタン8を押圧すると、サーマルリレーは、接点機構7を元の開閉状態に戻すと共に、反転ばね機構5を釈放レバー6と共に復帰させて初期状態にリセットされる。
サーマルリレーは、以上説明した接点機構7における接点の開閉状態の切り替わりに基づいて主回路に過負荷電流が流れたことを検出することで電気駆動機器の過電流保護に利用することができる。
次に、リレー本体1を過電流保護と欠相保護の双方に共用する場合を図5〜図7を参照して以下に説明する。ここで、図5は、欠相保護用のシフタ機構を使用したリレー本体を正面斜め左上方から見た斜視図である。図6は、図5に示すリレー本体の正面図である。図7は、図5に示すリレー本体のシフタ機構の部分における拡大斜視図である。
欠相保護用のシフタ機構4は、第1のシフタ手段であり、図5〜図7に示すように、押しシフタ41、引きシフタ42及び差動レバー43を有している。
押しシフタ41は、図5〜図7に示すように、各相のバイメタル2aの先端側が係合する3つの係合片41aと、リブ1bの上側に形成された第1のガイドピンPg1と係合する長孔41bと、差動レバー43を押圧する押圧突起41cを有し、リブ1bの上側に形成された第1のガイドピンPg1によってリレー本体1に支持される。押しシフタ41は、バイメタル2aによって係合片41aを押圧されると、長孔41bに係合したガイドピンPgに案内されて図中左方へ移動する。
引きシフタ42は、図5〜図7に示すように、各相のバイメタル2aの先端側が係合する3つの係合片42aと、リブ1bの下側に形成された第2のガイドピンPg2と係合する長孔42bとを有し、リブ1bの下側に形成された第2のガイドピンPg2によって押しシフタ41に対して離隔させてリレー本体1に支持される。
次に、図8〜図12を参照して差動レバー43について説明する。ここで、図8は、差動レバー43の斜視図である。図9は、差動レバー43の正面図である。図10は、差動レバー43の右側面図である。図11は、差動レバー43の底面図である。図12は、図10に示す差動レバー43のCt−Ct線に沿った断面図である。
差動レバー43は、図8〜図12に示すように、レバー部材43aを保持板43b,43cで挟持しており、押しシフタ41及び引きシフタ42から作用する応力を釈放レバー6へと伝達する。差動レバー43は、保持板43bの一端に設けた連結ピン43dによって引きシフタ42の移動方向前部に回動自在に連結されると共に、他端にレバー部材43a及び保持板43b,43cとによって押しシフタ41の前部が係合する凹溝43eを有する係合部Epが形成されている。これにより、差動レバー43は、押しシフタ41及び引きシフタ42を常に同一平面上に保持している。
欠相保護用のシフタ機構4を用いたリレー本体1は、主回路に過負荷電流が流れると、ヒータ線の発熱により、バイメタル2aが湾曲変形する。これにより、バイメタル2aに押圧されて押しシフタ41と引きシフタ42が、差動レバー43と共に図5〜図7において左方へ移動する。この結果、差動レバー43の係合部Epの左端が釈放レバー6を押圧して反転ばね機構5を反転させ、接点機構7の開閉状態を切り替える。
このとき、押しシフタ41は、長孔41bに係合する第1のガイドピンPg1によってリレー本体1に支持され、引きシフタ42は、長孔42bに係合する第2のガイドピンPg2によって押しシフタ41に対して離隔させてリレー本体1に支持されている。そして、長孔41b,42bとガイドピンPgとは、線接触のため接触面積が非常に小さい。このため、押しシフタ41及び引きシフタ42は、第1のガイドピンPg1と長孔41b及び第2のガイドピンPg2と長孔42bの摩擦力が小さく抑えられ、長孔41b,42bがガイドピンPg1,Pg2に摺接しながら円滑に移動する。
そして、電気駆動機器を過電流から保護するため主回路への通電が停止されると、サーマルリレーは、ヒータ線の発熱が停止してバイメタル2aが湾曲変形前の状態に復帰する。この後、リセットボタン8を押圧すると、サーマルリレーは、接点機構7が元の開閉状態に戻されると共に、反転ばね機構5を釈放レバー6と共に復帰させて初期状態にリセットされる。
ここで、サーマルリレーの主回路に過負荷電流が流れた際、事故等によって、例えば、主回路のV相が欠相していたとする。この欠相時におけるシフタ機構の動きを図13に示す拡大正面図を参照して以下に説明する。この場合、U相及びW相は正常であるので、主回路に過負荷電流が流れると、図13に示すように、U相及びW相のヒートエレメント2U,2Wは、バイメタル2aが湾曲変形し、V相のヒートエレメント2Vは、バイメタル2aが湾曲変形しない。このため、押しシフタ41は、湾曲変形したU相及びW相のバイメタル2aによって図中矢印Fで示すように左方へ移動される。これに対し、引きシフタ42は、湾曲変形しないV相のバイメタル2aによって図中左方への移動が規制される。
この結果、欠相がなく、押しシフタ41と引きシフタ42の双方が適正に移動する場合に比べると、サーマルリレーは、押しシフタ41と引きシフタ42の移動の差分を増幅して差動レバー43を連結ピン43dの軸心を中心として反時計回りに回動させる。このため、サーマルリレーは、欠相が発生していない場合よりも早いタイミングで差動レバー43が釈放レバー6の側面を押圧する。これにより、反転ばね機構5が反転されて、接点機構7の開閉状態が切り替えられる。従って、サーマルリレーは、欠相の発生を速やかに検出して電気駆動機器の過電流保護及び欠相保護に利用することができる。
このとき、図5〜図7に示したように、押しシフタ41は、リブ1bの上側に形成された第1のガイドピンPg1によってリレー本体1に支持されている。また、引きシフタ42は、リブ1bの下側に形成された第2のガイドピンPg2によって押しシフタ41に対して離隔させてリレー本体1に支持されている。
このため、サーマルリレーの使用中に主回路に欠相が発生し、押しシフタ41の移動量と引きシフタ42の移動量とに相違が生じても、押しシフタ41と引きシフタ42とは、摩擦による干渉が生ずることがない。従って、欠相保護用のシフタ機構4を用いたリレー本体1を備えたサーマルリレーは、欠相発生時であっても押しシフタ41や引きシフタ42が円滑に作動する。
また、シフタ機構4は、差動レバー43が凹溝43eによって押しシフタ41及び引きシフタ42を常に同一平面上に保持している。このため、シフタ機構4を用いたリレー本体1は、バイメタル2aの湾曲変形に伴う変形力が押しシフタ41や引きシフタ42を介してロスなく差動レバー43へ伝達され、円滑な作動が保証される。しかも、シフタ機構4は、差動レバー43が保持板43bの一端に設けた連結ピン43dによって引きシフタ42と回動自在に連結されると共に、凹溝43eに押しシフタ41の前部が係合しており、構成部材が個々に分かれている従来のシフタ機構53に比べると、部品の管理やリレー本体1への組み付けが容易である。
以上のように、本発明のサーマルリレーは、過電流保護と欠相保護の双方にリレー本体を共用するのに有用であり、特に、押しシフタと引きシフタとの摩擦による干渉を回避するのに適している。
1 リレー本体
1a 外壁
1b リブ
2,2U,2V,2W ヒートエレメント
2a バイメタル
2b ヒータ線
3 シフタ
3a 係合片
3b 開口
3c 突出部
3d 押圧部
4 シフタ機構
41 押しシフタ
41a 係合片
41b 長孔
41c 押圧突起
42 引きシフタ
42a 係合片
42b 長孔
43 差動レバー
43a レバー部材
43b,43c 保持板
43d 連結ピン
5 反転ばね機構
6 釈放レバー
7 接点機構
8 リセットボタン
Ep 係合部
Fg ガイド面
Pg ガイドピン

Claims (4)

  1. リレー本体に配置したバイメタルの湾曲変形によって移動され、接点を開閉するシフタ手段を備えたサーマルリレーにおいて、
    前記リレー本体は、第1のシフタ手段が有する複数のシフタをそれぞれ離隔させて支持しつつ移動を案内するガイドピンと、第2のシフタ手段の移動を案内するガイド面とを有することを特徴とするサーマルリレー。
  2. 前記第1のシフタ手段は、当該第1のシフタ手段の移動方向に沿って形成された長孔を有する押しシフタ及び引きシフタと、一端が前記引きシフタに回動自在に連結されると共に、他端に前記押しシフタの端部が係合する凹溝が形成された差動レバーとを有する欠相保護用のシフタ機構であり、
    前記ガイドピンは、前記押しシフタ及び前記引きシフタの長孔とそれぞれ係合して摺接し、前記押しシフタ及び前記引きシフタの移動を個々に案内する第1及び第2のガイドピンである
    ことを特徴とする請求項1に記載のサーマルリレー。
  3. 前記第2のシフタ手段は、前記第1及び第2のガイドピンが配置される開口が当該第2のシフタ手段の移動方向に沿って形成され、前記ガイド面に摺接して移動が案内される過電流保護用のシフタであることを特徴とする請求項1に記載のサーマルリレー。
  4. 前記差動レバーは、前記押しシフタ及び前記引きシフタを同一平面上に保持することを特徴とする請求項1〜3のいずれか一つに記載のサーマルリレー。
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