JP2009074346A - 棟換気用構造材 - Google Patents

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Abstract

【課題】簡易な構造で換気棟を容易に形成し、且つこの換気棟を通じた屋内への雨水等の浸入を効果的に防止することができる棟換気用構造材を提供する。
【解決手段】屋根の棟部に設けられた換気口14を覆う棟カバー片1と、この棟カバー片1の両側端縁からそれぞれ下方に延出する棟側防水片2と、各棟側防水片2の下端から棟部の両側の屋根の傾斜に沿う角度で外側斜め下方に延出する固定片3と、各固定片3の端縁から上方に延出する立ち上げ片4と、この立ち上げ片4の上端縁から外側方に延出する軒側防水片5とを具備する。前記棟側防水片2と軒側防水片5とに、それぞれ通気孔6,7が設けられる。
【選択図】図1

Description

本発明は、屋根に換気棟を形成するために使用される棟換気用構造材に関する。
従来、屋根裏の換気を行うことにより、湿気を防いで家屋の寿命を長く保持するため、屋根の棟部にはしばしば換気棟と呼ばれるものが設けられている。この換気棟は、例えば金属薄板を折り曲げ加工して棟部に沿うように山形に形成されており、この換気棟にて屋根の棟部に設けられた換気口を覆うようにしている。この換気棟には前記換気口に連通する通気孔が設けられており、これにより屋根裏の内外の換気を確保している。
しかしながら、単に通気孔を換気棟に設けたのでは、強風時の横風等によりこの通気孔を通じて屋内に雨水等が浸入してしまうおそれがある。このように通気孔を通じて雨水等が屋内に浸入すると、逆に家屋の寿命を縮めてしまうことになる。このため、換気棟を設けるにあたっては、屋根裏の内外の空気の流通を確保すると共に、雨水の流入を防止する必要がある。
このため、例えば図5に示す例では、棟木15、垂木16、野地17、屋根材19等を組み合わせた屋根側に複数の遮蔽板26を有する部材25を設けると共に、これを覆う棟包12の天井面にも遮蔽板26を立設し、この棟包12の上面に通気孔27を設けることで、換気棟内に複雑な空気の経路を形成し、屋内外の空気の流通を確保すると共に、雨水等の流入を防止するようにしている。
また、特許文献1では、更に通気孔を換気棟の側部に設けることで雨水等の浸入を防止するようにしたものが開示されており、また、特許文献2では通気孔を多孔質の部材にて形成することで雨水等が浸入しにくくなるようにしたものが開示されている。
特開2004−257196号公報 特開2006−316447号公報
しかし、上記のような従来技術では、換気棟を形成するための部材が複雑化し、またそのために換気棟の設置作業も繁雑なものとなってしまうという問題があった。
本発明は上記の点に鑑みて為されたものであり、簡易な構造で換気棟を容易に形成し、且つこの換気棟を通じた屋内への雨水等の浸入を効果的に防止することができる棟換気用構造材を提供することを目的とする。
請求項1に係る棟換気用構造材Aは、屋根の棟部に設けられた換気口14を覆う棟カバー片1と、この棟カバー片1の両側端縁からそれぞれ下方に延出する棟側防水片2と、各棟側防水片2の下端から棟部の両側の屋根の傾斜に沿う角度で外側斜め下方に延出する固定片3と、各固定片3の端縁から上方に延出する立ち上げ片4と、この立ち上げ片4の上端縁から外側方に延出する軒側防水片5とを具備し、前記棟側防水片2と軒側防水片5とに、それぞれ通気孔6,7が設けられていることを特徴とする。
請求項2に係る発明は、請求項1において、上記棟側防水片2の通気孔6の外側方に対向して配置される防水カバー片9を備えるカバー部材8が一体に設けられていることを特徴とする。
請求項3に係る発明は、請求項1又は2において、上記立ち上げ片4に水抜孔10が設けられていることを特徴とする。
請求項4に係る発明は、請求項1乃至3のいずれか一項において、軒側防水片5の端縁から上方に延出する棟包保持片11が設けられていることを特徴とする。
請求項5に係る発明は、請求項4において、上記棟包保持片11の基端から外側方に延出するストッパ片28が設けられていることを特徴とする。
請求項6に係る発明は、請求項1乃至5のいずれか一項において、上記棟側防水片2の通気孔6と軒側防水片5の通気孔7とが、軒棟方向に重ならない位置に設けられていることを特徴とする。
請求項1に係る発明によれば、この棟換気用構造材Aは簡易な構造を有して製造が容易なものであり、またこの棟換気用構造材Aの固定片3を屋根の頂部の換気口14の両側に固定した後、棟包12を棟換気用構造材Aを覆うように設置することで、換気棟を容易に形成することができる。この棟換気用構造材Aにて形成される換気棟は、換気口14が棟側防水片2の通気孔6を介して棟換気用構造材Aと棟包12との間の空間と連通し、この空間が軒側防水片5の通気孔7を介して屋外に連通しており、この換気口14から屋外に至る空気の経路にて屋内外の換気を行うことができるものであり、またこの空気の経路において屋外側に開口する軒側防水片5の通気孔7は、屋根の上面に対向して配置される軒側防水片5において下方に向けて屋外側に開口することから、雨水等はこの通気孔7から内部に浸入しにくく、仮に浸入しても、この雨水等が棟側防水片2の通気孔6まで至るのは困難となって、屋内への雨水の浸入を効果的に防止することができるものである。また同時に使用される棟包12には遮蔽板等を設ける必要はなく、またこの棟包12としては棟換気用構造材Aを覆うように設置できるものであれば適宜のものを採用することができて屋根の外観設計の自由度を向上することができるものである。
請求項2に係る発明によれば、棟側防水片2の通気口を防水カバー片9にて遮蔽することができ、雨水等が防水カバー片9と棟側防水片2との間に浸入して更に通気孔6へと浸入することが非常に困難となって、換気棟の防水性を更に向上することができる。
請求項3に係る発明によれば、仮に雨水等が軒側防水片5の通気孔7を通過しても、この雨水等を水抜孔10から屋外に排水することができる。
請求項4に係る発明によれば、棟包12を棟包保持片11に固定することで棟包12を容易に設置することができ、このとき棟包12の端縁と屋根上面との間に隙間があくように設置することで空気の経路を形成することができるものである。
請求項5に係る発明によれば、棟包12の端縁が棟包保持片11よりも下方に配置されることをストッパ片28により防止することができ、このため棟包12の端縁と屋根上面との間に隙間を確実に確保して空気の経路を形成することができるものであり、且つ、前記空気の経路を形成するための棟包12の設置作業が容易なものとなる。
請求項6に係る発明によれば、仮に雨水等が軒側防水片5の通気孔7から内部に浸入しても、この雨水等が棟側防水片2の通気孔6に到達しにくくなり、防水性が更に向上するものである。
以下、本発明を実施するための最良の形態について説明する。
図2(a)〜(d)に棟換気用構造材Aの一例を示す。尚、図2(b)〜(d)は後述するカバー部材8の図示を省略している。
この棟換気用構造材Aは、例えば一枚の金属製等の板材に対して折り曲げ加工を施した折板材にて形成することができる。
図示のように棟換気用構造材Aは、上方に突出する断面山形状の棟カバー片1を有するが、棟カバー片1の形状は特にこのようなものに限られない。この棟カバー片1の両側の端縁からは下方に向けて棟側防水片2が延出されている。この棟側防水片2の下端縁からは、固定片3が外側斜め下方に傾斜する方向に延出されている。固定片3の傾斜角度は、この棟換気用構造材Aが設置される屋根の傾斜に沿った角度とする。また、各固定片3の外側の端縁からは上方に向けて立ち上げ片4が延出されている。立ち上げ片4の立ち上がり寸法は、前記棟側防水片2と比べて小さくなるように形成されている。この立ち上げ片4の上端からは外側方に向けて軒側防水片5が延出されている。このとき軒側防水片5は、前記固定片3と同様に、この棟換気用構造材Aが設置される屋根の傾斜に沿って傾斜している。この軒側防水片5の外側の端縁からは上方に向けて棟包保持片11が延出されている。
また、上記棟側防水片2には、通気孔6が穿設されている。図示の例では通気孔6は棟側防水片2の上部に設けられている。またこの通気孔6は棟側防水片2の長手方向(軒棟方向と直交する方向)に沿って、間隔をあけて複数個設けられている。
また、上記軒側防水片5にも、通気孔7が穿設されている。図示の例では通気孔7は軒側防水片5の外側部に設けられている。またこの通気孔7は軒側防水片5の長手方向(軒棟方向と直交する方向)に沿って、間隔をあけて複数個設けられている。
ここで、棟側防水片2の通気孔6と軒側防水片5の通気孔7とは、図2(b)(c)に示すように軒棟方向に重ならない位置に設けられている。すなわち、棟側防水片2の通気孔6の外側方においては軒側防水片5には通気孔7が設けられておらず、軒側防水片5の通気孔7の内側方においては棟側防水片2には通気孔6は設けられていない。尚、この場合、棟側防水片2の通気孔6と軒側防水片5の通気孔7は図2(a)の断面に同時に現れることはないが、この図2(a)では便宜上、通気孔6,7を同一断面に示している。
また、上記立ち上げ片4には水抜孔10が設けられている。水抜孔10は立ち上げ片4の長手方向(軒棟方向と直交する方向)に沿って、間隔をあけて複数個設けられている。
また、この換気用構造材には、カバー部材8が一体に設けられている。このカバー部材8も、例えば一枚の金属製等の板材に対して折り曲げ加工を施した折板材にて形成することができる。カバー部材8は、固定片13の一端縁から防水カバー片9を延出した断面L字状に形成されている。固定片13を棟カバー片1の両側部それぞれに、例えばリベット等の適宜の固着具にて固着して固定する。このとき固定片13の側縁部は防水カバー片9よりも外側方に若干突出し、この側端縁から延出した防水カバー片9が棟側防水片2と間隔をあけて対向するように配置されるようにする。防水カバー片9は棟側防水片2の通気孔6の外側方に対向して配置される。
また、カバー部材8は、図2(e)に示すように、固定片13を棟カバー片1と合致する形状に形成すると共にその両側の端縁からそれぞれ防水カバー片9を延出したものであっても良い。この場合、固定片13を棟カバー片1の外面に配置した状態で例えばリベット等の適宜の固着具にて固着して固定する。このとき固着片の両側の側縁部は防水カバー片9よりも外側方に若干突出し、この各側端縁から延出した防水カバー片9が各棟側防水片2と間隔をあけて対向するように配置されるようにする。このとき、各棟側防水片2の通気孔6の外側方に対向して各防水カバー片9が配置される。
図1は、上記棟換気用構造材Aを用いて構成される換気棟の例を示す。
図示の例では、棟木15と垂木16及び野地17を組み合わせた屋根において、野地17の上に防水シート18を介して屋根材19を設置しているが、この屋根の頂部に屋根裏に連通する換気口14が形成されている。換気口14の内側では、固定片21と立設片22とを有する断面略く字状の捨水切20が、その固定片21が野地17と屋根材19との間に介在すると共に立設片22が換気口14の内側でその内側面に沿って上方に延出するように設けられている。
棟換気用構造材Aは、換気口14の上部開口の両側にそれぞれ棟換気用構造材Aの固定片3が配置されるようにして換気口14を跨ぐように配置され、シーラ23を介して各固定片3を屋根材19にビス等の固着具24で固定することで設置されている。シーラ23は固定片3と屋根材19との間の防水を行うと共に、屋根の凹凸形状を埋めて固定片3が屋根材19上に安定して配置されるようにするために設けられている。
このように棟換気用構造材Aを設置した状態では、棟カバー片1が換気口14の上方に配置されてこの換気口14を覆い、また棟側防水片2が棟カバー片1と換気口14の開口縁との間を塞ぐように配置される。また、軒側防水片5は屋根材19に沿ってこの屋根材19の上方に間隔をあけて配置される。
この棟換気用構造材Aに棟包12が設置される。棟包12は棟換気用構造材Aの全体を覆うように配置される。棟包12の両側の側端部は棟換気用構造材Aの棟包保持片11の外側に配置され、この棟包12の側端部がビス等の固着具24で棟包保持片11に固定されることで、棟包12が屋根の頂部に設置される。このとき棟包12の側部の端縁と屋根材19の上面との間には隙間が形成されるようにすることで、空気の流路を確保している。棟包12はこのように屋根の頂部に設置され、棟換気用構造材Aの棟包保持片11に固定できるものであれば、特に制限されることなく適宜の形状、材質のものを用いることができる。
このようにして構成される換気棟では、換気口14が棟側防水片2の通気孔6を介して棟換気用構造材Aと棟包12との間の空間と連通し、この空間が軒側防水片5の通気孔7を介して屋外に連通しており、これにより換気口14から屋外に至る空気の経路が形成されている。このため屋内外の換気を行うことができる。
また、この空気の経路において屋外側に開口する軒側防水片5の通気孔7は、屋根材19に対向して配置される軒側防水片5において下方に向けて屋外側に開口しているため、雨水等はこの通気孔7から内部に浸入しにくいものであり、また仮にこの通気孔7を通じて雨水等が浸入しても、この雨水等が棟側防水片2の上部に設けられた通気孔6まで至るのは困難であり、このため屋内への雨水の浸入が効果的に防止される。また本実施形態では防水カバー片9を設けているため、雨水等がこの防水カバー片9と棟側防水片2との間に浸入して更に通気孔6へと浸入することは非常に困難になっており、換気棟の防水性が更に向上している。更には、既述の通り棟側防水片2の通気孔6と軒側防水片5の通気孔7とは、互いに軒棟方向に重ならない位置に設けられているため、雨水等が軒側防水片5の通気孔7を通過しても、それが棟側防水片2の通気孔6にまで至ることは更に困難なものとなっている。
また、軒側防水片5の通気孔7を雨水等が浸入した場合には、その雨水等は固定片3の上に溜まり、立ち上げ片4に設けられた水抜孔10から屋外に排水することができる。
尚、仮に雨水等が棟側防水片2の通気孔6を通過したり、或いは固定片3と屋根材19との間を雨水等が通過したりしても、この雨水等は捨水切20に受け止められて水切がなされるようになっている。
このように棟換気用構造材Aにて構成された換気棟は、優れた換気性能と防水性能とを有している。しかもこの換気棟は、簡易な構造を有する棟換気用構造材Aを用いて形成することができ、且つその施工作業も棟換気用構造材Aの固定片3を屋根の頂部の換気口14の両側に固定した後、棟包12を棟換気用構造材Aの棟包保持片11に固定するだけであって、施工作業も簡便なものである。
また、この棟換気用構造材Aは棟包12と組み合わせて換気棟を構成するものであるが、棟包12としては上記のように棟換気用構造材Aに固定されるものであれば適宜のものを採用することができ、この棟包12には換気棟内の空気の経路を複雑化させるための遮蔽板等を設ける必要もない。このため、建物の屋根材19等の外観に合わせた適宜の棟包12を用いることが可能になり、屋根の外観設計の自由度が高いものとなる。
図4は、棟換気用構造材Aの他の例を示す。この棟換気用構造材Aは、図2(a)〜(d)に示す棟換気用構造材Aにおいて、更にストッパ片28を設けたものである。
このストッパ片28は、棟包保持片11の基端から外側方に向けて延出するように形成されている。このとき、棟包保持片11は軒側防水片5の外側の端縁から上方に向けて延出する裏片11aと、この裏片11aの上端縁から外側方に折り返されてこの裏片11aと重なるように下方に向けて延出する表片11bとで構成される。そして、この表片11bの端縁からストッパ片28が外側方に向けて延出されている。このとき、ストッパ片28は、固定片3及び軒側防水片5と同様に、棟換気用構造材Aが設置される屋根の傾斜に沿って傾斜しており、軒側防水片5と面一に形成されている。また、棟カバー片1の裏面には、発泡ポリエチレン樹脂等で形成される防露材37が設けられている。他の構成は、図2(a)〜(d)に示す棟換気用構造材Aと同様である。尚、図2(a)〜(d)に示すものと同様に、図4に示す例でも棟側防水片2の通気孔6と軒側防水片5の通気孔7とは軒棟方向に重ならない位置に設けられているが、図2(a)の場合と同様、図4でも便宜上、通気孔6,7を同一断面に示している。
図3は、図4に示す棟換気用構造材Aを用いて構成される換気棟の例を示す。
図示の例では、棟木15と垂木16及び野地17を組み合わせた屋根において、野地17の上にアスファルトルーフィング等の防水シート18を介して屋根材19を設置しているが、このとき屋根材19として金属製の板材を立体的に成形して得られる金属屋根材29と、笠木30,31とが設置されている。金属屋根材29と野地17との間には、この金属屋根材29の変形防止のために、バックアップ材32が設置されている。また、一方の笠木30(下笠木30)は、野地17の棟側の端部上に設置されている。この下笠木30は金属屋根材29と略同一の厚みを有し、この下笠木30よりも軒側に設置された金属屋根材29と接するように設置されている。また、他方の笠木31(上笠木31)は、下笠木30の上面から、この下笠木30に軒側で隣接する金属屋根材29の棟側端部の上面に亘って設けられている。このとき、上笠木31と、金属屋根材29の軒側端部の上面との間には、シーラ32(エプトシーラ等)が介在している。このシーラ32によって上笠木31と金属屋根材29との間の防水を行うと共に、金属屋根材29の凹凸形状を埋めて上笠木31が安定して配置されるようにしている。
また、上笠木31には板材を成形して成る水切体33が設置されている。水切体33は、上笠木31の上面及び軒側端面を覆う固定片34、この固定片34の軒側端縁から軒側に延出される垂片35、固定片34の棟側端縁から棟側に延出し、更に上方に向かって断面L字状に延出された受片36とを具備する。垂片35の軒側の端縁は、金属屋根材29の上面に当接している。この水切体33の固定片34は、上笠木31の軒側端面においてビス等の固着具24にて固定されている。
この屋根には、頂部において両側の野地17間、及び笠木30,31間の間隔をあけることにより、屋根裏に連通する換気口14が形成されている。
棟換気用構造材Aは、換気口14の上部開口の両側にそれぞれ棟換気用構造材Aの固定片3が配置されるようにして換気口14を跨ぐように配置され、シーラ23を介して各固定片3を、水切体33が設けられている上笠木31上にビス等の固着具24で固定することで設置されている。このとき前記シーラ23により固定片3と上笠木31との間の防水がなされている。
このように棟換気用構造材Aを設置した状態では、棟カバー片1が換気口14の上方に配置されてこの換気口14を覆い、また棟側防水片2が棟カバー片1と換気口14の開口縁との間を塞ぐように配置される。また、軒側防水片5及びストッパ片28は上笠木31に沿ってこの上笠木31の上方に間隔をあけて配置される。
この棟換気用構造材Aに棟包12が設置される。棟包12は棟換気用構造材Aの全体を覆うように配置される。棟包12の両側の側端部は棟換気用構造材Aの棟包保持片11の外側に配置され、この棟包12の側端部がビス等の固着具24で棟包保持片11に固定されることで、棟包12が屋根の頂部に設置される。この棟包12は図1に示すものとは異なる形状を有し、凸曲面からなる外観を有している。
このとき、棟包12の両側の端縁の位置は、ストッパ片28によって規制される。このため、棟包12の両側の端縁と水切体33で覆われた上笠木31との間には隙間が確保され、空気の流路が確保される。
このようにして構成される換気棟でも、図1に示すものと同様に屋内外の換気を行うと共に、屋内への雨水の浸入が効果的に防止される。尚、仮に雨水等が棟側防水片2の通気孔6を通過したり、或いは固定片3と屋根材19との間を雨水等が通過したりしても、この雨水等は水切体33の受片36に受け止められて水切がなされるようになっている。
このような棟換気用構造材Aにて構成された換気棟についても、図1に示すものと同様、優れた換気性能と防水性能とを有し、簡易な構造を有する棟換気用構造材Aを用いて形成することができ、その施工作業も棟換気用構造材Aの固定片3を屋根の頂部の換気口14の両側に固定した後、棟包12を棟換気用構造材Aの棟包保持片11に固定するだけであって、施工作業も簡便なものである。また、建物の屋根材19等の外観に合わせた適宜の棟包12を用いることが可能になり、屋根の外観設計の自由度が高いものとなる。
更に、棟換気用構造材Aがストッパ片28を有していることから、棟包12の端縁が棟包保持片11よりも下方に配置されることをストッパ片28により防止することができ、このため棟包12の端縁と屋根上面との間に隙間を確実に確保して空気の経路を形成することができるものであり、且つ、前記空気の経路を形成するための棟包12の設置作業が容易なものとなる。
本発明に係る棟換気用構造材を用いて構成される換気棟の一例を示す断面図である。 (a)は同上の棟換気用構造材の一例を示す断面図、(b)は(a)のカバー部材を省略した平面図、(c)は(a)のカバー部材を省略した側面図、(d)は(a)のカバー部材を省略したイ方向矢視図、(e)は棟換気用構造材の他例を示す断面図である。 本発明に係る棟換気用構造材を用いて構成される換気棟の他例を示す断面図である。 同上の棟換気用構造材の一例を示す断面図である。 従来の換気棟の構成の例を示す断面図である。
符号の説明
A 棟換気用構造材
1 棟カバー片
2 棟側防水片
3 固定片
4 立ち上げ片
5 軒側防水片
6 通気孔
7 通気孔
8 カバー部材
9 防水カバー片
10 水抜孔
11 棟包保持片
14 換気口
28 ストッパ片

Claims (6)

  1. 屋根の棟部に設けられた換気口を覆う棟カバー片と、この棟カバー片の両側端縁からそれぞれ下方に延出する棟側防水片と、各棟側防水片の下端から棟部の両側の屋根の傾斜に沿う角度で外側斜め下方に延出する固定片と、各固定片の端縁から上方に延出する立ち上げ片と、この立ち上げ片の上端縁から外側方に延出する軒側防水片とを具備し、前記棟側防水片と軒側防水片とに、それぞれ通気孔が設けられていることを特徴とする棟換気用構造材。
  2. 上記棟側防水片の通気孔の外側方に対向して配置される防水カバー片を備えるカバー部材が一体に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の棟換気用構造材。
  3. 上記立ち上げ片に水抜孔が設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載の棟換気用構造材。
  4. 軒側防水片の端縁から上方に延出する棟包保持片が設けられていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の棟換気用構造材。
  5. 上記棟包保持片の基端から外側方に延出するストッパ片が設けられていることを特徴とする請求項4に記載の棟換気用構造材。
  6. 上記棟側防水片の通気孔と軒側防水片の通気孔とが、軒棟方向に重ならない位置に設けられていることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載の棟換気用構造材。
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