JP2009074140A - 銅硫化鉱物を含む銅原料の湿式銅精錬法 - Google Patents

銅硫化鉱物を含む銅原料の湿式銅精錬法 Download PDF

Info

Publication number
JP2009074140A
JP2009074140A JP2007245199A JP2007245199A JP2009074140A JP 2009074140 A JP2009074140 A JP 2009074140A JP 2007245199 A JP2007245199 A JP 2007245199A JP 2007245199 A JP2007245199 A JP 2007245199A JP 2009074140 A JP2009074140 A JP 2009074140A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
copper
solution
liquid
iron
leaching
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2007245199A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5145843B2 (ja
Inventor
Kenji Takeda
賢二 竹田
Satoshi Asano
聡 浅野
Noriyuki Nagase
範幸 長瀬
Takashi Kudo
敬司 工藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Metal Mining Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Metal Mining Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Metal Mining Co Ltd filed Critical Sumitomo Metal Mining Co Ltd
Priority to JP2007245199A priority Critical patent/JP5145843B2/ja
Publication of JP2009074140A publication Critical patent/JP2009074140A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5145843B2 publication Critical patent/JP5145843B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P10/00Technologies related to metal processing
    • Y02P10/20Recycling

Abstract

【課題】中和剤やその他の特殊な薬剤を用いずに、ろ過性がよく、銅をほとんど含まない鉄澱物を作ることが可能な湿式銅精錬法を提供する。
【解決手段】銅硫化鉱物を含む銅原料を塩素浸出して、浸出生成液を得る塩素浸出工程、得られた浸出生成液を還元して、還元生成液を得る銅イオン還元処理工程、得られた還元生成液から、銅を電解採取または溶媒抽出する銅分離採取工程、および、浸出生成液、還元生成液、溶媒抽出残液または電解尾液から鉄を分離除去する工程を含む湿式銅精錬法において、塩化第一鉄と塩化第一銅もしくは塩化第二銅を含む、前記浸出生成液、還元生成液、溶媒抽出残液または電解尾液のpHを0〜2.5に、温度を60〜95℃にそれぞれ保持し、大気圧下で、該液に酸素を含むエアを吹き込むことにより、塩化第一鉄の一部をゲーサイトとして沈殿させる。
【選択図】なし

Description

本発明は、黄銅鉱(CuFeS2)を始めとする銅硫化鉱物を含む銅原料の湿式銅精錬法に関し、特に、硫黄の酸化を抑制しながら高浸出率で銅を浸出して一価銅電解または溶媒抽出で回収し、また、随伴する有価金属も回収して、浸出残渣などの廃棄物を可能な限り減少させることができる湿式銅精錬法に関する。
銅精錬法には、乾式法と湿式法が存在する。従来より、銅酸化鉱物を含有する銅原料に対しては、湿式銅精錬法が用いられている。かかる湿式銅精錬法としては、積み上げた鉱石に硫酸を散布して銅を浸出し、得られた浸出生成液の銅濃度を上げるために溶媒抽出法で処理した後、銅を電解採取する方法が、工業的に広く用いられている。
しかし、銅鉱石の大部分を占める銅硫化鉱物に適用した場合、その含有鉱物として最も賦存量の多い黄銅鉱について、硫酸による浸出速度が遅く、かつ、銅浸出率が低いという問題があった。このため、黄銅鉱を含む銅原料に対しては、従来の湿式銅精錬法では、高い銅の実収率を得ることが困難であった。
黄銅鉱に湿式銅精錬法を適用するための解決策として、黄銅鉱の浸出を促進しうる条件で浸出を行う方法が提案されている。
代表的な方法として、特許文献1に記載されているように、銅鉱石または銅精鉱を、ハロゲン化物を含む硫酸溶液中で加圧酸化した後、浸出し、第2銅イオンを含む浸出生成液を還元し、第1銅イオンを含む還元生成液を溶媒抽出し、逆抽出し、得られた逆抽出液から銅を電解採取する方法がある。
また、特許文献2に記載されているように、銅精鉱を、臭化塩素イオンのようなハロゲン化錯体を形成する浸出液で浸出し、それに続く低酸化還元電位領域での浸出を経て、得られた第1銅イオンを含む浸出生成液から、銅を電解採取する方法がある。
さらに、非特許文献1に記載されているように、塩化第二鉄を利用して銅精鉱を浸出し、溶媒抽出した後に、分離された塩化鉄をゲーサイト(α−FeOOH)として酸化除去する方法が提言されている。
以上の湿式銅精錬法では、乾式法である溶錬法と比べて、反応温度が低いので、設備が比較的簡便であり、投資が圧縮できるという利点や、短周期で運転と停止の繰り返しができるので、生産調整が容易であるという利点などがある。
黄銅鉱をハロゲン浴の水溶液中に浸出させる湿式銅精錬法を用いる場合、浸出液には、銅と鉄が同時に含まれているため、鉄を銅と分離して除去する必要がある。かかる鉄の分離除去のために、いくつかの手段が考えられている。
(1)鉄純分の高い液に浄液した後に、電解して金属鉄として排出する方法:
特許文献1に記載されているように、銅と鉄を溶媒抽出やセメンテーション法で分離して、銅電解の尾液を塩化鉄の純液とし、該液を電解にかけて、陰極に鉄を電着することによって、分離除去することができる。この方法では、ゲーサイトやヘマタイト(α−Fe23)ではなく、金属鉄として鉄を回収できるという利点がある。しかしながら、鉄電解にかける液を精製するためには、銅を完全に除去しなければならず、そのための工程に手間やコストがかかるという問題がある。また、電解のための電力やその設備が必要になり、効率的な鉄分離が難しいといった問題がある。
(2)鉄を中和して水酸化物として排出する方法:
この場合は、一般に中和剤を水溶液中に添加して、鉄の水酸化物を生成させるが、水酸化物を作るためにアルカリ剤が必要となるほか、pHを上げる際に、銅も同時に沈殿してしまい、分離性が悪くなる可能性がある。また、アルカリ剤の種類によっては、塩が水溶液中に残り、不純物となる可能性もある。さらに、アルカリ中和で得られた鉄澱物は細かく、性状もゼリー状になりやすいため、ろ過性が悪く、銅や液との分離性も悪く、ろ過時間がかかり、銅の実収率もよくないという問題がある。
(3)ゲーサイトとして分離除去する方法:
特許文献2に記載されているように、浸出工程で酸化して固体とし、残渣と同時に除去する。この場合は、酸化され沈殿したゲーサイト等が、その他の浸出残渣と同時に沈殿し、硫黄やそのほかの不溶解物と分離できない状態で、大量の残渣が排出されることになる。
あるいは、非特許文献1に記載されているように、塩化第二鉄で銅精鉱を浸出し、溶媒抽出で銅を分離した後の塩化第一鉄を加圧酸化し、ゲーサイトを生成して分離する方法もある。この場合、酸化を促進するために加圧容器内で加圧浸出を行っている。よって、加圧するためのオートクレーブといった大型でコストのかかる設備が必要となるほか、塩化物浴をオートクレーブ内に入れるため、腐食反応が進行しやすく、建設コストやメンテナンスコストが多大にかかるおそれがある。
(4)鉄を加圧酸化して、ヘマタイトとして排出する方法:
この場合は、ヘマタイトまで酸化するために、水溶液をオートクレーブに入れて温度を上げる必要があるため、オートクレーブといった大型でコストのかかる設備が必要となるほか、温度を上げるための熱が必要になる。非特許文献1では、初期の銅の浸出段階でオートクレーブを用いて、ここで鉄をヘマタイトにしているが、この場合も、有価物を含む浸出残渣である硫黄分や、その他の不溶解成分と鉄残渣が同じ残渣となり、大量の混合残渣が残るといった問題がある。
特開2005−60813号公報 特許第2857930号公報 "ACORGA CLX50 - A Pyridine Carboxylic Ester Based Extractant for the Solvent Extraction of Copper from Chloride Leach Solutions", RAYMOND F.DALTON AND ARTHUR BURGESS, Solvent Extraction 1990, T.Sekine
本発明の目的は、中和剤やその他の特殊な薬剤を用いずに、ろ過性がよく、銅をほとんど含まない鉄澱物を作ることを可能とする湿式銅精錬法を提供することにある。
本発明は、銅硫化鉱物を含む銅原料を塩素浸出して、浸出生成液を得る塩素浸出工程、得られた浸出生成液を還元して、還元生成液を得る銅イオン還元処理工程、得られた還元生成液から、銅を電解採取または溶媒抽出する銅分離採取工程、および、浸出生成液、還元生成液、溶媒抽出残液または電解尾液から鉄を分離除去する工程を含む湿式銅精錬法に係る。
本発明では、特に、塩化第一鉄と塩化第一銅もしくは塩化第二銅を含む、前記浸出生成液、還元生成液、溶媒抽出残液または電解尾液のpHを0〜2.5に、温度を60〜95℃にそれぞれ保持し、大気圧下で、該液に酸素を含むエアを吹き込むことにより、塩化第一鉄の一部をゲーサイトとして沈殿させることを特徴とする。
前記温度を70℃〜85℃に保持することが好ましい。
また、前記浸出生成液、還元生成液、溶媒抽出残液または電解尾液の酸化還元電位を、銀/塩化銀電極で550mV以下とすることが好ましい。
本発明の方法により、銅イオンと鉄イオンを含む浸出生成液または還元生成液から鉄を分離除去できる。具体的には、特段のアルカリ剤等を添加することなく、塩化第一鉄と塩化第一銅もしくは塩化第二銅を含むこれらの溶液の塩化第一鉄を酸化させ、塩化第二鉄と結晶性のゲーサイトを生成することにより、塩化第一鉄全体の約1/3をゲーサイトとすることができる。この際、銅の沈殿も防止され、ゲーサイトがその他の多量の残渣と混じることはないため、効率的に主として鉄分のみを分離除去することができる。
銅および鉄を含む塩化物溶液から鉄を酸化除去するためには、水溶液中の除去されるべき鉄が塩化第一鉄の状態である必要がある。
このため、水溶液の酸化還元電位は、銀/塩化銀電極で550mV以下であることが望ましい。これ以上であると、水溶液中の塩化鉄が塩化第二鉄となり、それ以上には酸化されることがないため、鉄を酸化沈殿除去することが難しくなる。
例えば、浸出生成液に含まれる鉄が、塩化第二鉄である場合、該浸出生成液を還元して、塩化第二鉄を塩化第一鉄としておく必要がある。この場合、還元後の還元生成液が鉄の分離除去の処理の対象となる。一方、浸出生成液に含まれる鉄が、塩化第一鉄である場合には、銅が塩化第一銅であるか塩化第二銅であるかにかかわらず、浸出生成液を鉄の分離除去の処理の対象とすることができる。さらに、電解採取または溶媒抽出後の残液もしくは尾液を処理の対象としてもよい。
本発明においては、これらの水溶液中の塩化第一鉄が酸化され、以下の反応が進行する。
6FeCl2+3・(1/2O2)+H2O → 4FeCl3+2FeOOH
この式のように、3つの塩化第一鉄のうちの1つが、ゲーサイトとなって沈殿する。すなわち、水溶液中にある塩化第一鉄の1/3を沈殿させることが可能である。このとき、水溶液のpHにかかわらず、酸化が行われることでゲーサイトが生成するため、特段の中和剤は必要とされない。なお、残余の塩化第一鉄は、浸出工程に酸化剤としてリサイクルされる。
これらの水溶液のpHは2.5以下とする必要がある。pHが大きいほど、上記の酸化反応が効果的に生じうるが、pHが、2.5を超えると、水溶液中に同時に含まれる銅イオンが中和沈殿されてしまい、鉄残渣に不純物として混入したり、水溶液中の銅のロスとなってしまう可能性がある。さらに、pHが3以上となると、上記の酸化反応以前に中和反応が起こり、水酸化鉄が沈殿することとなる。実操業においては、反応を起こそうとする前に、配管中などで水酸化鉄が沈殿して、閉塞などの不具合が起こる。よって、本発明の条件下で、反応槽の中で確実に沈殿を生成するためには、pHを2.5以下とする。ただし、浸出生成液および還元生成液は、通常そのpHは2.5以下である。
一方、pHがあまりにも低い条件、すなわち、反応前の始液のpHが0未満の状態にあると、ゲーサイトは生成されるものの、その一部が酸に溶解してしまうため、効率的な沈殿が生成されにくくなってしまう。よって、沈殿生成を効率的に行うためには、始液のpHを0以上とする必要がある。
したがって、本発明では、pHが0〜2.5の範囲内にない場合のみ、始液の段階でpHを調整する必要があるが、その後は特段の中和剤が必要とされない点で有利である。
また、一般に、この酸化反応は、温度が高いほど起こりやすくなる。また、ゲーサイトの結晶が形状よく成長するには、始液の温度が、最低でも60℃でなければ、実用的な範囲での反応は起こらず、望ましくは65℃以上、より望ましくは70℃以上である。温度が高いほど、反応時間は短く済み、脱鉄反応としては効率が良くなる。
ただし、水溶液であるため、一般に100℃以上には反応温度を上げることが困難であり、加熱することによる熱エネルギーも必要となる。従って、より現実的な範囲で効率的となるのは、沸騰を抑えられる95℃以下であり、好ましくはエネルギーロスが少なくなる90℃以下、通常可能な加温範囲であれば85℃以下がより好ましい。
水溶液中の塩化第一鉄を酸化させるためには、酸化剤が必要となる。最も一般的な酸化剤は酸素を含むエア、具体的には大気である。したがって、本発明では、大気を水溶液中に吹き込むだけで酸化反応は進行する。しかし、大気中の酸素は約20%であり、この酸素が水溶液に溶け込んでから反応が起こるため、大気の吹込みによる酸化反応は、かならずしも効率的とはいえない。
したがって、酸素を含むエアとして、より酸素濃度の高い酸素ガスを吹き込むことで、さらに酸化効率を上げることができる。また、さらに酸化力の強いオゾンを吹き込むことでも、酸化効率を上げることができるのは自明である。必要なガスや酸化剤の量や強さを比較して、それらを単独で用いたり、もしくは複数を同時に用いることも可能である。
(実施例1)
塩化第一鉄、塩化第二銅、食塩、および塩酸の試薬を用いて、鉄濃度87g/L、銅濃度21g/L、および塩素イオン濃度121g/Lを含む始液を作製した。始液の酸化還元電位は、銀/塩化銀電極で358mVであった。
得られた始液のpHを1.0に調整し、温度を約80℃に保って、酸素を含むエア(酸素濃度:21%)の吹込みを、360分間、行った。終了時のpHは0.9であった。その後、銅および鉄の沈殿率を測定した。その結果を表1に示す。なお、鉄の沈殿物はゲーサイトであった。
実施例1では、鉄の30%以上、ほぼ1/3が除去でき、銅とよく分離できていることが確認できる。
Figure 2009074140
(比較例1)
塩化第一鉄、塩化第二銅、食塩、および塩酸の試薬を用いて、鉄濃度82g/L、銅濃度38g/L、および塩素イオン濃度247g/Lを含む始液を作製した。始液の酸化還元電位は、銀/塩化銀電極で210mVであった。
得られた始液のpHを3.5に調整し、温度を約80℃に保って、酸素を含むエア(酸素濃度:21%)の吹込みを、360分間、行った。終了時のpHは3.6であった。銅および鉄の沈殿率を測定した。その結果を表1に示す。なお、鉄の沈殿物はゲーサイトであった。
比較例1では、鉄のほぼ全量をゲーサイトとして除去できているが、銅もほとんどが沈殿していた。従って、比較例1のようにpHが高い状態では、銅と鉄の分離が不十分になることが分かる。
(実施例2)
硫化銅鉱物を含む銅原料を塩素浸出して、得られた浸出生成液を還元して、得られた還元生成液から、銅の一部を電解採取して、始液を得た。得られた始液は、鉄濃度108g/L、銅濃度27g/L、および塩素イオン濃度285g/Lであった。始液の酸化還元電位は、銀/塩化銀電極で395mVであった。また、得られた始液のpHは1.65であった。
得られた始液の温度を約80℃に保って、酸素を含むエア(酸素濃度:21%)の吹込みを、360分間、行った。終了時のpHは約0.7であった。銅および鉄の沈殿率を測定した。その結果を表1に示す。なお、鉄の沈殿物はゲーサイトであった。
実施例2では、鉄の30%以上、ほぼ1/3をゲーサイトして除去できており、銅とよく分離できていることが確認できる。
(実施例3)
実施例2で得られた始液の温度を約70℃に保って、酸素を含むエア(酸素濃度:21%)の吹込みを、360分間、行った。終了時のpHは約0.5であった。銅および鉄の沈殿率を測定した。その結果を表1に示す。なお、鉄の沈殿物はゲーサイトであった。
実施例3では、鉄の沈殿率が若干低下するものの、鉄の30%以上、ほぼ1/3弱が除去でき、銅とよく分離できていることが確認できる。

Claims (3)

  1. 銅硫化鉱物を含む銅原料を塩素浸出して、浸出生成液を得る塩素浸出工程、得られた浸出生成液を還元して、還元生成液を得る銅イオン還元処理工程、得られた還元生成液から、銅を電解採取または溶媒抽出する銅分離採取工程、および、浸出生成液、還元生成液、溶媒抽出残液または電解尾液から鉄を分離除去する工程を含む湿式銅精錬法において、塩化第一鉄と塩化第一銅もしくは塩化第二銅を含む、前記浸出生成液、還元生成液、溶媒抽出残液または電解尾液のpHを0〜2.5に、温度を60〜95℃にそれぞれ保持し、大気圧下で、該液に酸素を含むエアを吹き込むことにより、塩化第一鉄の一部をゲーサイトとして沈殿させることを特徴とする湿式銅精錬法。
  2. 前記温度を70℃〜85℃に保持する請求項1に記載の湿式銅精錬法。
  3. 前記浸出生成液、還元生成液、溶媒抽出残液または電解尾液の酸化還元電位を、銀/塩化銀電極で550mV以下とする請求項1に記載の湿式銅精錬法。
JP2007245199A 2007-09-21 2007-09-21 銅硫化鉱物を含む銅原料の湿式銅精錬法 Active JP5145843B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007245199A JP5145843B2 (ja) 2007-09-21 2007-09-21 銅硫化鉱物を含む銅原料の湿式銅精錬法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007245199A JP5145843B2 (ja) 2007-09-21 2007-09-21 銅硫化鉱物を含む銅原料の湿式銅精錬法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009074140A true JP2009074140A (ja) 2009-04-09
JP5145843B2 JP5145843B2 (ja) 2013-02-20

Family

ID=40609397

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007245199A Active JP5145843B2 (ja) 2007-09-21 2007-09-21 銅硫化鉱物を含む銅原料の湿式銅精錬法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5145843B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN106676577A (zh) * 2017-02-06 2017-05-17 中国科学院过程工程研究所 一种从废旧电路板中回收铜的方法
CN111197171A (zh) * 2020-02-18 2020-05-26 华建彬 一种湿法提铜工艺

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4984918A (ja) * 1972-07-19 1974-08-15
JPS50155422A (ja) * 1974-05-15 1975-12-15
JP2857930B2 (ja) * 1992-06-26 1999-02-17 インテック プロプライエタリー リミテッド 鉱物からの金属の製造方法
JP2005060813A (ja) * 2002-11-18 2005-03-10 Sumitomo Metal Mining Co Ltd 硫化銅鉱物を含む銅原料の精錬方法

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4984918A (ja) * 1972-07-19 1974-08-15
JPS50155422A (ja) * 1974-05-15 1975-12-15
JP2857930B2 (ja) * 1992-06-26 1999-02-17 インテック プロプライエタリー リミテッド 鉱物からの金属の製造方法
JP2005060813A (ja) * 2002-11-18 2005-03-10 Sumitomo Metal Mining Co Ltd 硫化銅鉱物を含む銅原料の精錬方法

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN106676577A (zh) * 2017-02-06 2017-05-17 中国科学院过程工程研究所 一种从废旧电路板中回收铜的方法
CN106676577B (zh) * 2017-02-06 2019-03-22 中国科学院过程工程研究所 一种从废旧电路板中回收铜的方法
CN111197171A (zh) * 2020-02-18 2020-05-26 华建彬 一种湿法提铜工艺

Also Published As

Publication number Publication date
JP5145843B2 (ja) 2013-02-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5370683B2 (ja) 銅硫化物からの銅の回収方法
JP5370777B2 (ja) 銅硫化物からの銅の回収方法
JP5439997B2 (ja) 含銅鉄物からの銅回収方法
JP2008266774A (ja) 亜鉛の回収方法
JP2009256764A (ja) 鉱物からの銅の回収方法
JP5760954B2 (ja) 銅及び鉄を含有する硫化鉱物から銅を回収する方法
JP4316582B2 (ja) 粗製硫酸ニッケルからの金属ニッケル製造方法
JP4079018B2 (ja) コバルト水溶液の精製方法
JP2008208441A (ja) 塩化物水溶液の溶媒抽出方法
JP6233478B2 (ja) ビスマスの精製方法
JP2008115429A (ja) 湿式銅製錬法における銀の回収方法
EP3172348A1 (en) Recovery of zinc and manganese from pyrometallurgy sludge or residues
JP2008274382A (ja) 塩化コバルト水溶液から鉛の分離方法
JP5145843B2 (ja) 銅硫化鉱物を含む銅原料の湿式銅精錬法
JP5702272B2 (ja) ビスマス電解殿物の処理方法
JP5181684B2 (ja) 塩化物水溶液の溶媒抽出方法
JP6957974B2 (ja) 塩素浸出方法、電気ニッケルの製造方法
JP2008013388A (ja) 塩化ニッケル水溶液の精製方法
JP2016141877A (ja) 含銅モリブデン鉱の処理方法
JP6429990B2 (ja) モリブデンの分離方法及び、含銅モリブデン鉱の処理方法
JP2019189891A (ja) セレンとテルルを含有する混合物からセレン及びテルルを分離する方法
JP2007154249A (ja) 湿式銅製錬法における銀の回収方法
JP6196209B2 (ja) 含銅モリブデン鉱の処理方法
JP2005104809A (ja) 塩化ニッケル水溶液の精製方法
JP6957984B2 (ja) 銅の除去方法、電気ニッケルの製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20100112

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120808

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120821

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20121002

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20121030

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20121112

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5145843

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20151207

Year of fee payment: 3