JP2009073757A - 殺虫剤用組成物及び殺虫剤 - Google Patents
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Abstract
【課題】低臭気でありながら殺虫剤を使用してから殺虫効力が発現するまでの時間(ノックダウン時間)を短縮する溶剤を含有する、蝿、蚊、ゴキブリ、ダニ、ノミ、蜂、蟻、ナメクジ、カメムシなど用の殺虫剤用組成物及び該殺虫剤用組成物を含有する殺虫剤を提供すること。
【解決手段】パラフィン及びオレフィンを含有する殺虫剤用組成物。
【選択図】なし
【解決手段】パラフィン及びオレフィンを含有する殺虫剤用組成物。
【選択図】なし
Description
本発明は、蝿、蚊、ゴキブリ、ダニ、ノミ、蜂、蟻、ナメクジ、カメムシなど用の殺虫剤用組成物及び殺虫剤に関する。
従来より、蝿、蚊、蜂、カメムシなどの成虫を対象とした空間用エアゾール殺虫剤や、ゴキブリ、ダニ、ノミ、蟻、ナメクジなどの匍匐害虫を対象とした塗布用エアゾール殺虫剤が広く使用されている。これらエアゾール殺虫剤、特に殺虫成分の開発は盛んに行なわれており、種々の害虫に対して有効な殺虫成分が数多く知られている。それと共に、殺虫効力を増強させる化合物の開発(例えば、特許文献1参照)や、非イオン界面活性剤により殺虫効力を持続させる方法(例えば、特許文献2参照)なども開発されてきた。また、エアゾール殺虫剤は、殺虫成分以外に該殺虫成分を溶解する溶剤及び噴霧剤などから構成され、かかる溶剤としてn−パラフィン又はイソパラフィンを用いた殺虫剤(例えば、特許文献3参照)や、イソパラフィン及びナフテン系炭化水素を組み合わせた溶剤を用いることにより殺虫効力を高めた殺虫剤(例えば、特許文献4参照)などが知られている。
しかしながら、特許文献1に記載の方法では、特殊化合物を殺虫剤と同質量程度添加する必要があり、コストが高くなるという問題がある。特許文献2に記載の方法では、殺虫効力そのものを高めることはできておらず、即効性が高くないという問題がある。特許文献3に記載の方法では、一般的に殺虫効力が高いとされているn−パラフィンの使用を推奨しているが、殺虫剤自体の殺虫効力は必ずしも十分ではなく、さらなる改良の余地がある。特許文献4に記載の方法では、使用するナフテン系炭化水素は、通常用いられているn−パラフィンに比べて独特な臭気が強いという問題があり、さらに、ナフテン系炭化水素及びイソパラフィンの組み合わせで使用することにより、n−パラフィン単独で使用した場合と同等の殺虫効力が得られているものの、n−パラフィン以上の効果は得られておらず、さらなる改良の余地がある。
本発明者等は上記問題に着目し、低臭気でありながら殺虫剤を使用してから殺虫効力が発現するまでの時間(ノックダウン時間)を短縮する溶剤について鋭意研究を重ねた結果、通常の溶剤として使用するパラフィンと共に、オレフィンを併せて使用することで殺虫剤の殺虫効力を高められることを見出し、本発明を完成した。
すなわち、本発明は、
[1] パラフィン及びオレフィンを含有する殺虫剤用組成物、
[2] オレフィンの含有量が、パラフィン及びオレフィンの合計量に対して10〜70質量%である、前記[1]に記載の殺虫剤用組成物、
[3] パラフィンの引火点が70℃以上200℃未満である、前記[1]又は[2]に記載の殺虫剤用組成物、
[4] オレフィンの引火点が70℃以上200℃未満である、前記[1]〜「3」のいずれか1つに記載の殺虫剤用組成物、
[5] パラフィンがイソパラフィンである、前記[1]〜[4]のいずれか1つに記載の殺虫剤用組成物、
[6] オレフィンの炭素数が12又は14である、前記[1]〜[5]のいずれか1つに記載の殺虫剤用組成物、
[7] 前記[1]〜[6]のいずれか1つに記載の殺虫剤用組成物及び殺虫成分を含有する殺虫剤、
[8] エアゾール用として使用する前記[7]に記載の殺虫剤、
を提供するものである。
[1] パラフィン及びオレフィンを含有する殺虫剤用組成物、
[2] オレフィンの含有量が、パラフィン及びオレフィンの合計量に対して10〜70質量%である、前記[1]に記載の殺虫剤用組成物、
[3] パラフィンの引火点が70℃以上200℃未満である、前記[1]又は[2]に記載の殺虫剤用組成物、
[4] オレフィンの引火点が70℃以上200℃未満である、前記[1]〜「3」のいずれか1つに記載の殺虫剤用組成物、
[5] パラフィンがイソパラフィンである、前記[1]〜[4]のいずれか1つに記載の殺虫剤用組成物、
[6] オレフィンの炭素数が12又は14である、前記[1]〜[5]のいずれか1つに記載の殺虫剤用組成物、
[7] 前記[1]〜[6]のいずれか1つに記載の殺虫剤用組成物及び殺虫成分を含有する殺虫剤、
[8] エアゾール用として使用する前記[7]に記載の殺虫剤、
を提供するものである。
本発明によれば、低臭気でありながら、殺虫剤の殺虫効力を高めることができる。
本発明は、溶剤としてパラフィン及びオレフィンを含有する殺虫剤用組成物、並びに該殺虫剤用組成物及び殺虫成分を含有する殺虫剤である。
パラフィンとしては、n−パラフィンであってもよいし、イソパラフィンであってもよい。また、パラフィンは、1種を単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
パラフィンとしては、n−パラフィンであってもよいし、イソパラフィンであってもよい。また、パラフィンは、1種を単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
かかるn−パラフィンとしては、炭素数12〜28のn−パラフィンが引火点70℃以上200℃未満(消防法第4類第3石油類)であり、安全性の面で好ましい。このようなn−パラフィンは市販されており、例えばノルマルパラフィン・グレードL(商品名、新日本石油株式会社製)、ノルマルパラフィン・グレードM(商品名、新日本石油株式会社製)、ノルマルパラフィン・グレードH(商品名、新日本石油株式会社製)、UF−3(商品名、ジャパン・フィールド株式会社製)、UF−13(商品名、ジャパン・フィールド株式会社製)、MD−200(商品名、株式会社武蔵テクノケミカル製)などが好ましく挙げられる。
なお、この他に、引火点70℃未満であり炭素数6〜11のn−パラフィンであるn−ヘキサン、n−ヘプタン、n−オクタン、n−ノナン、n−デカン、n−ウンデカン、ノルマルパラフィン・グレードSL(商品名、新日本石油株式会社製)、MD−106(商品名、株式会社武蔵テクノケミカル製)なども挙げられる。これらを使用する場合、安全性の観点から、引火点が21℃以上70℃未満(消防法第4類第2石油類)であるn−ノナン、n−デカン、n−ウンデカンを使用することが比較的好ましい。但し、安全性の観点から、引火点70℃未満であるn−パラフィンは、引火点70℃以上200℃未満であるn−パラフィンと共に用い、それらの混合物の引火点が70℃以上になるようにする。そのため、引火点70℃未満であるn−パラフィンの使用量は、通常、引火点70℃以上200℃未満であるn−パラフィンに対して20質量%以下であることが好ましく、10質量%以下であることがより好ましい。
なお、この他に、引火点70℃未満であり炭素数6〜11のn−パラフィンであるn−ヘキサン、n−ヘプタン、n−オクタン、n−ノナン、n−デカン、n−ウンデカン、ノルマルパラフィン・グレードSL(商品名、新日本石油株式会社製)、MD−106(商品名、株式会社武蔵テクノケミカル製)なども挙げられる。これらを使用する場合、安全性の観点から、引火点が21℃以上70℃未満(消防法第4類第2石油類)であるn−ノナン、n−デカン、n−ウンデカンを使用することが比較的好ましい。但し、安全性の観点から、引火点70℃未満であるn−パラフィンは、引火点70℃以上200℃未満であるn−パラフィンと共に用い、それらの混合物の引火点が70℃以上になるようにする。そのため、引火点70℃未満であるn−パラフィンの使用量は、通常、引火点70℃以上200℃未満であるn−パラフィンに対して20質量%以下であることが好ましく、10質量%以下であることがより好ましい。
また、イソパラフィンとしては、炭素数10〜28のイソパラフィンが引火点70℃以上200℃未満(消防法第4類第3石油類)であり、安全性の面で好ましい。このようなイソパラフィンは市販されており、例えばIPソルベント2028(商品名、出光興産株式会社製)、IPソルベント2835(商品名、出光興産株式会社製)、IPクリーンHX(商品名、出光興産株式会社製)、アイソパーM(商品名、エクソンモービル有限会社製)、アイソパーV(商品名、エクソンモービル有限会社製)、シェルゾールTK(商品名、シェルケミカルズジャパン株式会社製)、シェルゾールTM(商品名、シェルケミカルズジャパン株式会社製)などが好ましく挙げられる。これらの中でも、IPソルベント2028、IPクリーンHX、アイソパーM、シェルゾールTKを使用することが好ましい。
なお、この他に、引火点70℃未満であり炭素数6〜20のイソパラフィンであるIPソルベント1016(商品名、出光興産株式会社製)、IPソルベント1620(商品名、出光興産株式会社製)、IPクリーンLX(商品名、出光興産株式会社製)、アイソパーC(商品名、エクソンモービル有限会社製)、アイソパーE(商品名、エクソンモービル有限会社製)、アイソパーG(商品名、エクソンモービル有限会社製)、アイソパーH(商品名、エクソンモービル有限会社製)、シェルゾールTG(商品名、シェルケミカルズジャパン株式会社製)なども挙げられる。これらを使用する場合、安全性の観点から、引火点が21℃以上70℃未満(消防法第4類第2石油類)であるIPソルベント1620、IPクリーンLX、アイソパーG、アイソパーH、シェルゾールTG、シェルゾールTKを使用することが比較的好ましい。但し、安全性の観点から、引火点70℃未満であるイソパラフィンは、引火点70℃以上200℃未満であるイソパラフィンと共に用い、それらの混合物の引火点が70℃以上になるようにする。そのため、引火点70℃未満であるイソパラフィンの使用量は、通常、前記した引火点70℃以上200℃未満であるイソパラフィンに対して20質量%以下であることが好ましく、10質量%以下であることがより好ましい。
なお、この他に、引火点70℃未満であり炭素数6〜20のイソパラフィンであるIPソルベント1016(商品名、出光興産株式会社製)、IPソルベント1620(商品名、出光興産株式会社製)、IPクリーンLX(商品名、出光興産株式会社製)、アイソパーC(商品名、エクソンモービル有限会社製)、アイソパーE(商品名、エクソンモービル有限会社製)、アイソパーG(商品名、エクソンモービル有限会社製)、アイソパーH(商品名、エクソンモービル有限会社製)、シェルゾールTG(商品名、シェルケミカルズジャパン株式会社製)なども挙げられる。これらを使用する場合、安全性の観点から、引火点が21℃以上70℃未満(消防法第4類第2石油類)であるIPソルベント1620、IPクリーンLX、アイソパーG、アイソパーH、シェルゾールTG、シェルゾールTKを使用することが比較的好ましい。但し、安全性の観点から、引火点70℃未満であるイソパラフィンは、引火点70℃以上200℃未満であるイソパラフィンと共に用い、それらの混合物の引火点が70℃以上になるようにする。そのため、引火点70℃未満であるイソパラフィンの使用量は、通常、前記した引火点70℃以上200℃未満であるイソパラフィンに対して20質量%以下であることが好ましく、10質量%以下であることがより好ましい。
オレフィンは、炭素数8〜18のオレフィンであることが好ましく、引火点70℃以上200℃未満である炭素数12〜18のオレフィンがより好ましく、殺虫効力の観点から、炭素数12又は14のオレフィンであることがさらに好ましい。また、オレフィンは末端オレフィン及び内部オレフィンのいずれでもよい。オレフィンの具体例としては、例えば1−オクテン、2−オクテン、1−ノネン、2−ノネン、1−デセン、2−デセン、1−ウンデセン、2−ウンデセン、1−ドデセン、2−ドデセン、1−トリデセン、2−トリデセン、1−テトラデセン、2−テトラデセン、1−ペンタデセン、2−ペンタデセン、1−ヘキサデセン、2−ヘキサデセン、1−ヘプタデセン、2−ヘプタデセン、1−オクタデセン、2−オクタデセンなどが挙げられる。オレフィンは、1種を単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。オレフィンの使用量に特に制限は無いが、殺虫効力及び臭気のバランスの観点から、パラフィン及びオレフィンの合計量に対して、10〜70質量%であることが好ましく、25〜65質量%であることがより好ましい。
本発明の殺虫剤用組成物には、本発明の効果を失わない範囲で、上記パラフィン及びオレフィン以外の溶剤を併せて使用してもよい。かかる溶剤としては、例えばエタノール、プロパノールなどのアルコール;プロピレングリコールなどのグリコール類;プロピレングリコールメチルエーテルなどのグリコールエーテル類;ナフテン系炭化水素などが挙げられる。これらの溶剤を使用する場合、その使用量は、パラフィン及びオレフィンの合計量100質量部に対して30質量部以下であることが好ましく、10質量部以下であることがより好ましい。
本発明の殺虫剤に含有させる殺虫成分としては特に制限は無く、種々の公知の殺虫成分を含有させることができる。該殺虫成分としては、例えば(1)ピレスロイド系化合物、(2)カーバメート系化合物、(3)有機リン系化合物、(4)ピラゾール系化合物、(5)ジベンゾイルヒドラジン系化合物、(6)ネオニコチノイド系化合物、(7)ネライストキシン系化合物、(8)精油、(9)オキサジアゾール系化合物などが挙げられ、さらに他にイソボニルチオシアンアセテート(IBTA)、イソボニルチオシアノエチルエーテル(IBTE)、サリチル酸ベンジル、インドキサカルブ、スピノサド、クロルフェナピル、ピリダリル、ピリミジフェン、ミルベメクチン、アベルメクチン、イバーメクチンなどが挙げられる。
(1)ピレスロイド系化合物としては、例えば天然ピレトリン、ピレトリン、アレスリン、アクリナトリン、フタルスリン、レスメトリン、フラメトリン、ペルメトリン、フェノトリン、シフェノトリン、プラレトリン、トランスフルトリン、イミプロトリン、エンペントリン、エトフェンプロックス、シフルトリン、トラロメトリン、シラフルオフェン、フルメトリン、ビフェントリン、フルバリネート、ベンフルスリン、ビフェントリン、シクロプロトリン、シペルメトリン、ジメフルトリン、フェンプロパトリン、フェンバレレート、フルシトリネート、ハルフェンプロックス、プラレトリン、プロフルトリン、テフルトリンなどが挙げられるが、特にこれらに限定されるわけではない。
(2)カーバメート系化合物としては、例えばプロポクサー、カルバリル、フェノブカルブ、フェノキシカルブ、アラニカルブ、キシリルカルブ、チオジカルブ、フェノチオカルブ、エチオフレンカルブ、クロエトカルブ、ベンフラカルブ、ベンダイオカルブ、メチオカルブ、メトルカルブ、カルボフラン、ピリミカーブ、カルボスルファン、メソミル、オキサミルなどが挙げられるが、特にこれらに限定されるわけではない。
(3)有機リン系化合物としては、例えばアセフェート、フェニトロチオン、ジクロルボス、テメホス、テルブホス、クロルピリホス、クロルピリホスメチル、クロルフェンビンホス、ピラクロホス、プロチオホス、プロフェノホス、プロパホス、プロペタンホス、テトラクロルビンホス、アザメチホス、ブタチオホス、キャドサホス、シアノホス、ジメチルビンホス、スルプロホス、エトプロホス、エトリムホス、イソフェンホス、メスルフェンホス、モノクロトホス、オキシデプロホス、テブピリムホス、テルブホス、ナレド、フェンチオン、トリクロルホン、ダイアジノン、ピリダフェンチオン、ホキシム、ジクロフェンチオン、バミドチオン、ジメトエート、ジスルホトン、エチオン、トリクロルホン、ホスチアゼート、リン化水素、リン化アルミニウム、イソキサチオン、マラチオン、パラチオン、ホサロン、ホスメットなどが挙げられるが、特にこれらに限定されるわけではない。
(4)ピラゾール系化合物としては、例えばフィプロニル、エチプロール、アセトプロール、バニリプロール、ピリプロール、ピラフルプロールなどが挙げられるが、特にこれらに限定されるわけではない。
(5)ジベンゾイルヒドラジン系化合物としては、例えばテブフェノジド、メトキシフェノジド、クロマフェノジド、ハロフェノジドなどが挙げられるが、特にこれらに限定されるわけではない。
(6)ネオニコチノイド系化合物としては、例えばクロチアニジン、アセタミプリド、ジノテフラン、チアクロプリド、ニテンピラム、チアメトキサム、イミダクロプリドなどが挙げられるが、特にこれらに限定されるわけではない。
(7)ネライストキシン系化合物としては、例えばビスルタップ、モノスルタップ、ベンスルタップ、カルタップ、チオシクラムなどが挙げられるが、特にこれらに限定されるわけではない。
(8)精油としては、例えばフィトンチッド、ハッカ油、バラ油、ラベンダー油、オレンジ油、桂皮油、丁子油などが挙げられるが、特にこれらに限定されるわけではない。
(9)オキサジアゾール系化合物としては、例えばメトキサジアゾンなどが挙げられる。
(5)ジベンゾイルヒドラジン系化合物としては、例えばテブフェノジド、メトキシフェノジド、クロマフェノジド、ハロフェノジドなどが挙げられるが、特にこれらに限定されるわけではない。
(6)ネオニコチノイド系化合物としては、例えばクロチアニジン、アセタミプリド、ジノテフラン、チアクロプリド、ニテンピラム、チアメトキサム、イミダクロプリドなどが挙げられるが、特にこれらに限定されるわけではない。
(7)ネライストキシン系化合物としては、例えばビスルタップ、モノスルタップ、ベンスルタップ、カルタップ、チオシクラムなどが挙げられるが、特にこれらに限定されるわけではない。
(8)精油としては、例えばフィトンチッド、ハッカ油、バラ油、ラベンダー油、オレンジ油、桂皮油、丁子油などが挙げられるが、特にこれらに限定されるわけではない。
(9)オキサジアゾール系化合物としては、例えばメトキサジアゾンなどが挙げられる。
以上の中でも、殺虫効力の観点から、殺虫成分としてピレスロイド系化合物を使用することが好ましく、特にフタルスリン、レスメトリン、ペルメトリンを使用することが好ましい。
本発明の殺虫剤において、殺虫成分は1種を単独で含有させてもよいし、2種以上を含有させてもよい。殺虫成分の含有量に特に制限は無いが、殺虫剤全体に対して、0.05〜20質量%を目安に含有させることが好ましい。
本発明の殺虫剤において、殺虫成分は1種を単独で含有させてもよいし、2種以上を含有させてもよい。殺虫成分の含有量に特に制限は無いが、殺虫剤全体に対して、0.05〜20質量%を目安に含有させることが好ましい。
本発明の殺虫剤には、さらに、その他の成分として、ジエチルメタトルアミド、ジメチルフタレート、タブトレックス、ジ−n−ブチルサクシネート、ヒドロキシアニソール、イソピンピネリン、ベルガプテン、ザントトキシン、コクサギンなどの忌避剤;p−クロロ−m−キシレノール(PCMX)、3−ヨードプロピニルブチルカーバメート(IPBC)などの殺菌剤;ラウリルメタクリレート、ゲラニルクロトネート、カテキンなどの消臭剤;ピネン、リモネン、リナロール、メントール、オイゲノール、ゲラニオール、シトロネラールなどの香料;メトプレンなどの昆虫成長制御剤;ピペロニルブトキサイド、サイネピリン500、サイネピリン222、オクタクロロジプロピルエーテルなどの共力剤;着色料などを含有させてもよい。
さらに、本発明の殺虫剤に噴射剤を含有させてエアゾール殺虫剤とすることができ、また、このエアゾールの形態で使用することが好ましい。該噴射剤に特に制限は無いが、例えば液化石油ガス、ジメチルエーテル、ジフルオロモノクロロエタンなどの液化ガス;炭酸ガス、窒素、プロパン、イソブタン、n−ブタン、圧縮空気などの圧縮ガスなどが挙げられる。これらは1種を単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
本発明の殺虫剤の使用対象としては、例えば、蝿、蚊、ゴキブリ、ダニ、ノミ、蜂、蟻、ナメクジ、カメムシ、シラミ、ゲジ、線虫、蛾などが挙げられるが、特にこれらに限定されるものではなく、その他の害虫(有害生物)も、本発明の殺虫剤による殺虫の対象となり得る。
次に、本発明を実施例によりさらに詳細に説明するが、本発明はこれらの例によって何ら限定されるものではない。
<実施例1〜9及び比較例1〜3>
(i)殺虫剤用組成物の調製及び殺虫剤の調製
第1表に示す質量比のパラフィン及び/又はオレフィンからなる溶剤100gを調製して殺虫剤用組成物とし、該殺虫剤用組成物にペルメトリン0.5gを添加することにより殺虫剤とした。
なお、殺虫剤用組成物の引火点は、JIS K2265に準拠してタグ密閉式で測定した。
(ii)ノックダウン時間の測定及び臭気試験
ノックダウン時間の測定は「円筒直接噴霧試験法」にて実施した。
すなわち、高さ30cmの台上に、内径20cm、高さ43cmのガラス製円筒を置き、円筒の上部は直径5cmの円孔を有するガラス板で蓋をした。台の下部に、低部にろ紙を敷いてチャバネゴキブリを15匹入れたガラスポットを取り付けた後、ガラスポット低部に向けて円筒上部の円孔から、前記(i)で調製したそれぞれの殺虫剤0.5mLを塗料用噴霧機を用いて0.15MPaの圧力で噴霧処理した。その後、0.5分、1分、1.5分、2分、3分、5分、7分、10分経過時点でノックダウンしている(死亡又は動けなくなった)チャバネゴキブリの数を記録し、また、この間に試験官5人で臭気を確認した。本試験を3回実施し、Litchfield&Wilconxonのprobit法で、チャバネゴキブリの半数がノックダウンした時間(KT50)を求めた。結果を第1表に示す。
(i)殺虫剤用組成物の調製及び殺虫剤の調製
第1表に示す質量比のパラフィン及び/又はオレフィンからなる溶剤100gを調製して殺虫剤用組成物とし、該殺虫剤用組成物にペルメトリン0.5gを添加することにより殺虫剤とした。
なお、殺虫剤用組成物の引火点は、JIS K2265に準拠してタグ密閉式で測定した。
(ii)ノックダウン時間の測定及び臭気試験
ノックダウン時間の測定は「円筒直接噴霧試験法」にて実施した。
すなわち、高さ30cmの台上に、内径20cm、高さ43cmのガラス製円筒を置き、円筒の上部は直径5cmの円孔を有するガラス板で蓋をした。台の下部に、低部にろ紙を敷いてチャバネゴキブリを15匹入れたガラスポットを取り付けた後、ガラスポット低部に向けて円筒上部の円孔から、前記(i)で調製したそれぞれの殺虫剤0.5mLを塗料用噴霧機を用いて0.15MPaの圧力で噴霧処理した。その後、0.5分、1分、1.5分、2分、3分、5分、7分、10分経過時点でノックダウンしている(死亡又は動けなくなった)チャバネゴキブリの数を記録し、また、この間に試験官5人で臭気を確認した。本試験を3回実施し、Litchfield&Wilconxonのprobit法で、チャバネゴキブリの半数がノックダウンした時間(KT50)を求めた。結果を第1表に示す。
1)商品名、引火点84℃、消防法第4類第3石油類、炭素数12〜16のイソパラフィン混合物、出光興産株式会社製
2)商品名、引火点48℃、消防法第4類第2石油類、炭素数8〜13のイソパラフィン混合物、出光興産株式会社製
3)n−ドデカン、n−トリデカン及びn−テトラデカンの混合物
○:3人以上が臭気を感じられなかった。
△:3人以上がわずかながら臭気を感じた。
2)商品名、引火点48℃、消防法第4類第2石油類、炭素数8〜13のイソパラフィン混合物、出光興産株式会社製
3)n−ドデカン、n−トリデカン及びn−テトラデカンの混合物
○:3人以上が臭気を感じられなかった。
△:3人以上がわずかながら臭気を感じた。
表1に示すように、パラフィンとオレフィンを併せて殺虫剤用組成物として使用した殺虫剤の場合、いずれもKT50が短い(実施例1〜9)。特に、実施例1〜6及び9と比較例1を比べると、差が大きく出ていることがわかる。また、2種類のイソパラフィンを使用している実施例2と比較例2を比べても、オレフィンを使用している実施例2の方のKT50が30秒短く、殺虫効力に大きな差があることがわかる。イソパラフィンよりも殺虫効力の高いn−パラフィンを使用した比較例3では、KT50が短くなっているが、さらにオレフィンを使用した実施例7及び8では、より小さい値を得ることができた。
なお、実施例1〜9において、オレフィンの含有量がパラフィン及びオレフィンの合計量の60質量%以下である場合(実施例1〜7)には臭気の問題は全く無かったが、殺虫剤用組成物全体の90質量%である場合(実施例8及び9)には、わずかながら臭気が感じられた。
なお、実施例1〜9において、オレフィンの含有量がパラフィン及びオレフィンの合計量の60質量%以下である場合(実施例1〜7)には臭気の問題は全く無かったが、殺虫剤用組成物全体の90質量%である場合(実施例8及び9)には、わずかながら臭気が感じられた。
本発明の殺虫剤用組成物を含有する殺虫剤は、特にエアゾール形態にて、噴霧から殺虫・殺ダニなどの効力を発現するまでの時間(ノックダウン時間)を短縮し得ると共に、低臭気であり且つ引火点が70℃以上であり安全であるため、各種殺虫剤用途に有効に利用可能である。
Claims (8)
- パラフィン及びオレフィンを含有する殺虫剤用組成物。
- オレフィンの含有量が、パラフィン及びオレフィンの合計量に対して10〜70質量%である、請求項1に記載の殺虫剤用組成物。
- パラフィンの引火点が70℃以上200℃未満である、請求項1又は2に記載の殺虫剤用組成物。
- オレフィンの引火点が70℃以上200℃未満である、請求項1〜3のいずれか1項に記載の殺虫剤用組成物。
- パラフィンがイソパラフィンである、請求項1〜4のいずれか1項に記載の殺虫剤用組成物。
- オレフィンの炭素数が12又は14である、請求項1〜5のいずれか1項に記載の殺虫剤用組成物。
- 請求項1〜6のいずれか1項に記載の殺虫剤用組成物及び殺虫成分を含有する殺虫剤。
- エアゾール用として使用する請求項7に記載の殺虫剤。
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