JP6002076B2 - 害虫防除剤 - Google Patents

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Description

本発明は、害虫防除剤に関し、詳しくは、害虫の動きを瞬時に止め、殺虫することができる害虫防除剤に関する。
従来から害虫防除剤の有効成分としては、ピレスロイド系化合物、カーバメイト系化合物、有機リン系化合物等の化学合成殺虫剤が用いられてきたが、近年、人体等に対してより安全性の高いものが望まれる中、新たな有効成分を用いた害虫防除剤が種々検討されている。
例えば、有効成分として、n−ペンタン、イソペンタン、シクロペンタンから選ばれた少なくとも1種を用いて、麻酔作用により害虫をノックダウン、致死させる害虫駆除剤(例えば、特許文献1参照)、フロン22、フロン123等の常温揮散性のフッ素化合物を気化ガス状又は液体微粒子状として密閉空間内で用いることで、布団等のダニを駆除する殺ダニ剤(例えば、特許文献2参照)等が挙げられる。
特開平4−120003号公報(第1−8頁) 特開平4−321603号公報(第1−10頁)
しかしながら、n−ペンタン等では殺虫効力が十分とは言えず、多くを用いると爆発や引火の恐れが高まることから、室内での使用には適さず使い勝手が悪いものであった。また、常温揮散性のフッ素化合物は、オゾン層を破壊することが指摘され使用が制限されるうえ、駆除対象がダニ類に限られているという欠点があった。
そこで、本発明は、害虫の動きを瞬時に止め、殺虫することができ、しかも爆発や引火の恐れやオゾン層の破壊もなく、安全に使用することができる新たな害虫防除剤を提供することを課題とするものである。
本発明者らは、前記課題を解決するために鋭意検討した結果、1,1,2,2−テトラフルオロエチル−2,2,2−トリフルオロエチルエーテルを有効成分として害虫に処理することで、瞬時に害虫の動きを止め、殺虫することができることを見出し本発明に至った。
すなわち本発明は以下の(1)〜(3)によって達成されるものである。
(1)1,1,2,2−テトラフルオロエチル−2,2,2−トリフルオロエチルエーテルを有効成分としたことを特徴とする害虫防除剤。
(2)ジメチルエーテルおよび液化石油ガスからなる群の中から選ばれる少なくとも1種を含むことを特徴とする上記(1)に記載の害虫防除剤。
(3)エアゾール剤であることを特徴とする上記(1)または(2)に記載の害虫防除剤。
尚、1,1,2,2−テトラフルオロエチル−2,2,2−トリフルオロエチルエーテルが、害虫の動きを瞬時に止め、殺虫することができることは新たな知見であり、従来は、精密機械部品に付着した油脂、プリント基板のフラックス等の汚れを除去する溶剤等として検討されていたに過ぎない(例えば、特開2004−75910号公報等参照)。
本発明の害虫防除剤によって、害虫の動きを瞬時に止め、殺虫することができる。そのため行動が俊敏なゴキブリ等の害虫に対しても追いかけて噴霧処理する必要がなく、適量の処理でもって効率的に、床等を汚すことなく害虫を防除することができる。
また合成殺虫剤に対して抵抗性をもつ害虫も殺虫することができる。さらに本発明の害虫防除剤は、爆発や引火の恐れやオゾン層の破壊もなく、安全に使用することができる。
試験方法を説明する図である。
以下、本発明の害虫防除剤について詳細に説明する。
本発明の害虫防除剤は、1,1,2,2−テトラフルオロエチル−2,2,2−トリフルオロエチルエーテル(CFCHOCFCFH)(以下、「本発明の成分」とも言う)を有効成分としたものである。そして本発明の成分としては、例えば、アサヒクリンAE−3000(商品名、旭硝子株式会社製)等を用いることができる。
1,1,2,2−テトラフルオロエチル−2,2,2−トリフルオロエチルエーテルは、無色透明の液体であり、毒性もなく、不燃性である。また、溶剤等の他の成分に対する溶解性に優れ、安定性も高く、乾燥も早いため取り扱いが容易である。
本発明の害虫防除剤は、有効成分(本発明の成分)のみであってもよく、その他の成分を用いて所期の製剤形態として用いてもよい。
また、本発明の害虫防除剤は、害虫に対して直接付着するよう処理するのがよく、例えば、液剤、乳剤等として害虫に注ぎかけたり、蓄圧噴霧器を用いてスプレーしたり、耐圧容器に噴射剤とともに充填してエアゾール剤として噴霧して用いることができる。
行動が俊敏なゴキブリ等の害虫やムカデ等の刺咬により人体に害を及ぼす害虫を対象とする場合には、有効成分が素早く、広範囲に処理できるエアゾール剤とするのがよい。
液剤やエアゾール剤等の製剤形態とする場合、前記有効成分の配合量は、製剤中5〜70質量%とするのが好ましく、30〜50質量%がより好ましい。なお、エアゾール剤にあっては、原液中における配合量である。
本発明の害虫防除剤をエアゾール剤とするには、原液と噴射剤とを噴射手段を備えた耐圧容器に充填して調製すればよい。原液と噴射剤の割合としては、例えば、液化ガスの場合には20〜80:80〜20(容積比)が挙げられる。この際に有効成分の配合量は、前記の製剤形態の範囲となるように調製すればよい。
原液は、有効成分のみからであっても、溶剤や他の成分等を混ぜたものであってもよい。また噴射剤は、例えば、プロパン,プロピレン,n−ブタン,イソブタンなどの液化石油ガス(LPG)やジメチルエーテル(DME)等の液化ガス、炭酸ガス,窒素ガス,圧縮空気等の圧縮ガス、HFC−152a,HFC−134a,HFO−1234yf,HFO−1234ze等のハロゲン化炭素ガス等の1種又は2種以上を用いることができる。これらの中でも、本発明の成分との共同によりノックダウンおよび殺虫効果が顕著である液化ガスを用いることが好ましく、特にDMEが、本発明の成分との共同により、害虫の動きを瞬時に止め、殺虫する効果をとくに高めることができるので好ましい。また、エアゾール剤の内圧が低い場合は、圧縮ガスによる加圧によりにより内圧を調整してもよい。
さらに原液と噴射剤との割合、圧力、噴射手段の仕様等を調整して、エアゾール剤の噴射量が約1〜10g/秒となるように調整して用いるのがよい。
本発明の害虫防除剤を製剤形態とするには、例えば、水、イソプロピルアルコール、エタノール、変性アルコール等のアルコール類、プロピレングリコール、エチレングリコール等のグリコール類、イソペンタン、ノルマルペンタン等のペンタン類、イソパラフィン、ノルマルパラフィン等のパラフィン系炭化水素、ナフテン系炭化水素等、灯油等の石油類、ミリスチン酸イソプロピル、ラウリン酸ヘキシル等のエステル類等の溶剤;乳酸エステル、アルキルピロリドン、ポリビニルピロリドン、炭酸エステル、非イオン系界面活性剤、陽イオン系界面活性剤、陰イオン系界面活性剤、両性系界面活性剤等の溶解助剤等の1種又は2種以上を用いることができる。
さらに必要に応じて、殺菌剤、防腐剤、共力剤、消臭剤、芳香剤等の1種又は2種以上を用いてもよい。
殺菌剤や防腐剤としては、例えば、クロロキシレノール、3−メチル−4−イソプロピルフェノール、チモール等のフェノール系化合物;塩化ベンザルコニウム、塩化セチルピリジニウム等の第4級アンモニウム系化合物;3−ヨード−2−プロピニルブチルカ−バメイト、フェノキシエタノール、トリクロサン、N−ジクロロフルオロメチルチオ−N´,N´−ジメチル−N−フェニルスルファミド等が挙げられる。消臭剤としては、例えば、茶抽出物、カテキン、植物ポリフェノール等の植物抽出物;ラウリルメタクリレート、ゲラニルクロトネート、ミリスチル酸アセトフエノン、パラメチルアセトフエノンベンズアルデヒド等が挙げられる。芳香剤としては、例えば、じゃ香、ベルガモット油、シンナモン油、シトロネラ油、レモン油、レモングラス油等の天然香料;ピネン、リモネン、リナロール、メントール、ボルネオール、オイゲノール、シトラール、シトロネラール、ゲラニオール等の人工香料等が挙げられる。共力剤としては、例えば、ピペロニルブトキシド、オクタクロロジプロピルエーテル、N−(2−エチルヘキシル)ビシクロ[2.2.1]ヘプト−5−エン−2,3−ジカルボキシイミド等が挙げられる。
また、本発明の害虫防除剤において、殺虫成分や忌避成分を含むことは必ずしも必要とはしないが、所望により、殺虫成分(殺虫剤)や忌避成分(忌避剤)を用いてもよい。
殺虫剤、忌避剤としては、例えば、天然ピレトリン、アレスリン、レスメトリン、フラメトリン、プラレトリン、テラレスリン、フタルスリン、フェノトリン、ペルメトリン、シフェノトリン、トランスフルスリン、メトフルトリン、プロフルトリン、エンペントリン、イミプロトリン、エトフェンプロックス等のピレスロイド系化合物;プロポクサー、カルバリル等のカーバメイト系化合物;フェニトロチオン、DDVP等の有機リン系化合物;メトキサジアゾン等のオキサジアゾール系化合物;ジノテフラン、イミダクロプリド、アセタミプリド等のネオニコチノイド系化合物;メトプレン、ハイドロプレン、ピリプロキシフェン等の昆虫成長制御剤;フィプロニル、ピリプロール等のフェニルピラゾール系化合物;クロルフェナピル等のピロール系化合物;アミドフルメト等のスルホンアミド系化合物;メトキサジアゾン等のオキサジアゾール系化合物;フィットンチッド、ハッカ油、オレンジ油、桂皮油、丁子油等の殺虫性、忌避性の精油類が挙げられる。
本発明の害虫防除剤の対象害虫としては、発明の効果を奏する限り特に制限されないが、例えば、ゴキブリ、ムカデ、ヤスデ、ゲジゲジ、ダンゴムシ、ワラジムシ、アリ、クモ、ハエ、蚊、ハチ、蛾、ユスリカ、ヨコバイ、カメムシ、ダニ、トコジラミ、ケムシ、シロアリ、ショウジョウバエ、チョウバエ等が挙げられる。とくに動きが俊敏なゴキブリや悪臭を放つカメムシ、刺咬により人体に害を及ぼすクモ、ムカデ、トコジラミを対象とするのに適している。
以下、実施例により本発明を具体的に説明する。ただし、本発明はこれらの実施例のみに限定されるものではない。
<引火点の測定>
1,1,2,2−テトラフルオロエチル−2,2,2−トリフルオロエチルエーテル(アサヒクリンAE−3000(商品名、旭硝子株式会社製))にエタノールをそれぞれ20、30、35、40質量%となるように混合した溶液を調製し、タグ密閉法引火点試験器(JIS K2265−1)を用いて引火点の測定を行った。
その結果、測定時に引火がなく、いずれも引火点なしという結果となり、消防法でいう「非危険物(不燃物)」に該当するものであった。
<効力試験1:原液滴下試験>
(1)試験方法
容量860mlの上部が開放したプラスチックカップを用意し、その内側上部にバターを塗布した。次に供試虫としてクロゴキブリ雌1頭を、前記プラスチックカップの底部に腹を上にして静かに置いた。
供試虫が仰向けになっているのを確認し、表1に示した供試薬剤0.5mLをピペットで胸から腹部にかけて滴下し、動きが完全に停止するまでの時間(秒)を測定した。
その後、供試虫を別のプラスチックカップに移して、室温20℃、湿度26%の部屋に放置し、24時間後の致死数を調べた。試験は5回行い、その平均から致死率(%)を算出した。試験の結果は表2に示した。
Figure 0006002076
Figure 0006002076
(2)試験結果
表2に示したとおり、実施例1は、比較例1及び2と比べて、供試虫の動きが停止するまでの時間が著しく短かった。この結果から、本発明の成分は供試虫の動きを瞬時に止めることができる速効性に優れることがわかった。さらに、24時間後の致死率も2倍以上優れたものであった。
<効力試験2:エアゾール効力試験1>
(1)試験検体
表3に示す処方に従い、原液としての有効成分および噴射剤としてのジメチルエーテルを、噴射装置(ステム孔径0.6mm、アンダータップ孔径2.2mm、噴口径0.8mm)を備えたエアゾール用耐圧缶(容量300ml)に充填して、エアゾール剤の形態の試験検体を得た。各エアゾール剤は約2g/秒の噴射量とした。
Figure 0006002076
(2)試験方法
図1に示すように、供試虫3(クロゴキブリ雌1頭)を入れたプラスチックカップ1(容量860mlの上部が開放したプラスチックカップであり、その内側上部にバターを塗布したもの)を用意し、傾斜角45°の台5に、前記プラスチックカップ1をエアゾール剤(試験検体)7の噴霧線上となるように取り付けた。前記プラスチックカップ1の底部中央からの噴霧距離Lが約70cmとなる位置から、前記プラスチックカップ1の中心に向けてエアゾール剤7を2秒間噴霧した。
噴霧直後に供試虫3を別のプラスチックカップに移し、ノックダウンするまでの時間(秒)を測定した。その後、供試虫を室温20℃、湿度26%の部屋に放置し、24時間経過後の致死数を調べた。試験は3回行い、その平均から致死率(%)を算出した。なお、5分以上ノックダウンしない場合は、「ノックダウンせず」と判断した。試験の結果は表4に示した。
Figure 0006002076
(3)試験結果
表4に示したとおり、実施例2は1秒未満でノックダウンしており、非常に高い速効性を有することがわかった。また致死率も80%であり致死効果が十分にあることがわかった。一方、比較例3及び4は、ノックダウン及び24時間後の致死はみられなかった。このことから、本発明の成分は、ジメチルエーテルを含有するエアゾール剤として用いた場合に、優れたノックダウン効果を有し、また致死効果も発揮するものであることがわかった。
<効力試験3:エアゾール効力試験2>
効力試験2で作製した実施例2のエアゾール剤を試験検体として用い、各種害虫に対する効力試験を行った。
(1)試験方法
供試虫として、ツヤアオカメムシ、トコジラミ、アミメアリおよびセアカゴケグモの成虫を用い、効力試験2と同様の方法で試験を行った。セアカゴケグモは雌成虫を、ツヤアオカメムシ、トコジラミ、アミメアリは雌雄を区別せずに用いた。
図1に示すように、プラスチックカップ1(容量860mlの上部が開放したプラスチックカップであり、その内側上部にバターを塗布したもの)に供試虫3を1頭ずつ入れ、傾斜角45°の角度に設置した台5に、エアゾール剤(試験検体)7の噴霧線上となるように取り付けた。前記プラスチックカップ1の底部中央からの噴霧距離Lが約50cmとなる位置から、前記プラスチックカップ1の中心に向けてエアゾール剤7を2秒間または5秒間噴霧した。
噴霧直後に供試虫3を別のプラスチックカップに移し、ノックダウンするまでの時間(秒)を測定した。その後、供試虫を室温20℃、湿度26%の部屋に放置し、24時間経過後の致死状況を確認した。試験は供試虫ごとに3回ずつ行った。なお、噴射後1秒未満でノックダウンしたものを「○」、ノックダウンしなかったものを「×」と判断した。また、24時間後に致死していたものを「○」、致死しなかったものを「×」と判断した。試験の結果は表5に示した。
Figure 0006002076
(2)試験結果
表5の結果より、効力試験2で用いたクロゴキブリより防除が難しいとされるツヤアオカメムシ、トコジラミ、アミメアリおよびセアカゴケグモが全て噴霧後1秒未満にノックダウンしており、非常に高いノックダウン効果を有することが分かった。また、24時間後には全て致死しており、致死効果も十分に得られることが分かった。
<効力試験4:エアゾール効力試験3>
効力試験2で作製した実施例2のエアゾール剤を試験検体として用い、トビズムカデの成虫に対する効力試験を行った。トビズムカデは雌雄を区別せずに用いた。
(1)試験方法
効力試験2と同様の方法で試験を行った。即ち、図1に示すように、プラスチックカップ1(容量860mlの上部が開放したプラスチックカップであり、その内側上部にバターを塗布したもの)に供試虫3(トビズムカデ)を1頭入れ、傾斜角45°の角度に設置した台5に、エアゾール剤(試験検体)7の噴霧線上となるように取り付けた。前記プラスチックカップ1の底部中央からの噴霧距離Lが約50cmとなる位置から、前記プラスチックカップ1の中心に向けてエアゾール剤7を5秒間噴霧した。
噴霧直後に供試虫3を別のプラスチックカップに移し、ノックダウンするまでの時間(秒)を測定した。噴射後1秒未満にノックダウンしたものを「○」、ノックダウンしなかったものを「×」と判断した。試験は3回行った。試験の結果は表6に示した。
Figure 0006002076
(2)試験結果
表6の結果より、実施例2のエアゾール剤は、体長の大きいトビズムカデに対しても噴霧後1秒未満にノックダウンさせることができ、非常に高い速効性を有することが分かった。
<効力試験5>
(1)試験検体
表7に示す処方に従い、原液(有効成分、溶剤)および噴射剤(ジメチルエーテル)を、噴射装置(ステム孔径0.6mm、アンダータップ孔径2.2mm、噴口径0.8mm)を備えたエアゾール用耐圧缶(容量300ml)に充填して、エアゾール剤の形態の試験検体を得た。
Figure 0006002076
(2)試験方法
供試虫(クロゴキブリ雌1頭)を試験室(約8畳空間、室温26℃、湿度56%)に放ち、約70cmの距離から供試虫に向けて試験検体をノックダウンするまで噴霧した。
そして供試虫がノックダウンするまでの時間を測定し、同時に、試験検体を処理した試験室の床面の濡れの有無を確認した。なお、ノックダウンの評価は、5秒以内にノックダウンしたものを「○」、10秒以内にノックダウンしたものを「△」で評価した。濡れ評価は、噴霧箇所での試験検体による濡れがほとんど見られない場合を「○」、濡れがわずかに見られる場合を「△」で評価した。
試験は3回繰り返して行い、その平均からノックダウン時間を算出し、床面の濡れは3回の評価の平均より評価した。結果を表8に示す。
Figure 0006002076
(3)試験結果
表8に示したとおり、本発明のエアゾール剤である実施例3〜6はいずれも10秒以内にノックダウンしており、速効性が高いことがわかった。特に、実施例3〜5は5秒以内にノックダウンしており、速効性が非常に高く、中でも実施例3、4は約1秒でノックダウンさせることができた。また、床面の濡れは、濡れがわずかに見られるかほとんど濡れがなく、使用感にも優れていると評価できた。
1 プラスチックカップ
3 供試虫
5 台
7 エアゾール剤
L 噴霧距離

Claims (3)

  1. 1,1,2,2−テトラフルオロエチル−2,2,2−トリフルオロエチルエーテルを有効成分としたことを特徴とする害虫防除剤。
  2. ジメチルエーテルおよび液化石油ガスからなる群の中から選ばれる少なくとも1種を含むことを特徴とする請求項1に記載の害虫防除剤。
  3. エアゾール剤であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の害虫防除剤。
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