JP2009073636A - 用紙搬送装置、用紙処理装置、画像形成装置、及び画像形成システム - Google Patents
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Abstract
【課題】用紙束の先端を挟圧保持しながら湾曲搬送経路に沿って移動させる構成を備えた用紙搬送装置において、用紙束先端が挟圧部材の突き当て部に突き当たることによって用紙束先端の上部の用紙が上方向に逃げて変形したり、損傷することを防止し、更に挟圧部材によって確実に用紙束先端を保持できるようにする。
【解決手段】湾曲搬送路Iを備えた用紙搬送路に沿って用紙束を搬送する用紙搬送装置であって、用紙束Sの先端を保持して湾曲搬送路に沿って移動する保持部材40を備え、保持部材は、用紙束の一面を支持するガイド部材41と、該ガイド部材に対して開閉自在に支持され且つ該ガイド部材との間で用紙束先端を加圧保持する可動部材42と、ガイド部材から突設されて該ガイド部材と該可動部材との間に位置する用紙束の先端を位置決め保持する突き当て部43と、から構成されている。
【選択図】図4
【解決手段】湾曲搬送路Iを備えた用紙搬送路に沿って用紙束を搬送する用紙搬送装置であって、用紙束Sの先端を保持して湾曲搬送路に沿って移動する保持部材40を備え、保持部材は、用紙束の一面を支持するガイド部材41と、該ガイド部材に対して開閉自在に支持され且つ該ガイド部材との間で用紙束先端を加圧保持する可動部材42と、ガイド部材から突設されて該ガイド部材と該可動部材との間に位置する用紙束の先端を位置決め保持する突き当て部43と、から構成されている。
【選択図】図4
Description
本発明は用紙束を搬送するのに好適な用紙搬送装置、用紙処理装置、画像形成装置、及び画像形成システムに関する。
特許文献1には、画像形成装置から一枚ずつ排出されてきた用紙を束にしてからスティプルその他の所要の処理を施す用紙処理装置が開示されている。
用紙束を搬送する経路の一部に一定の曲率を持ったターン形状搬送路(湾曲搬送経路)が含まれている場合に、用紙束先端を挟圧部材によって挟圧保持した状態でターン形状搬送部を搬送する用紙搬送装置は従来から知られている。
しかし、用紙束の先端部を挟圧部材によって保持する際に用紙先端を損傷したり、用紙束先端が挟圧部材の突き当て部に突き当たった際に用紙束先端の上部の用紙が上方向に逃げて変形したり、損傷することがあった。また、上流側の搬送手段からの搬送速度が適切でない場合には挟圧部材によって確実に用紙束先端を保持できない事態も発生する。
特開2003−95506公報
用紙束を搬送する経路の一部に一定の曲率を持ったターン形状搬送路(湾曲搬送経路)が含まれている場合に、用紙束先端を挟圧部材によって挟圧保持した状態でターン形状搬送部を搬送する用紙搬送装置は従来から知られている。
しかし、用紙束の先端部を挟圧部材によって保持する際に用紙先端を損傷したり、用紙束先端が挟圧部材の突き当て部に突き当たった際に用紙束先端の上部の用紙が上方向に逃げて変形したり、損傷することがあった。また、上流側の搬送手段からの搬送速度が適切でない場合には挟圧部材によって確実に用紙束先端を保持できない事態も発生する。
本発明は上記に鑑みてなされたものであり、用紙束の先端を挟圧保持しながら湾曲搬送経路に沿って移動させる構成を備えた用紙搬送装置において、用紙束先端が挟圧部材の突き当て部に突き当たることによって用紙束先端の上部の用紙が上方向に逃げて変形したり、損傷することを防止し、更に挟圧部材によって確実に用紙束先端を保持できるようにした用紙搬送装置、用紙処理装置、画像形成装置、及び画像形成システムを提供することを目的としている。
上記目的を達成するため、請求項1の発明に係る用紙搬送装置は、湾曲搬送路を備えた用紙搬送路に沿って用紙束を搬送する用紙搬送装置であって、前記用紙束の先端を保持して前記湾曲搬送路に沿って移動する保持部材を備え、前記保持部材は、前記用紙束の一面を支持するガイド部材と、該ガイド部材に対して開閉自在に支持され且つ該ガイド部材との間で前記用紙束先端を加圧保持する可動部材と、前記ガイド部材から突設されて該ガイド部材と該可動部材との間に位置する用紙束の先端を位置決め保持する突き当て部と、から構成されていることを特徴とする。
複数枚のシートからなる用紙束を、保持部材によって保持する際、束先端を保持部材を構成する可動部材の可動によって傷つけたり、揃えを悪化させる場合がある。本発明では、用紙束先端を保持もしくはガードする手段として突き当て部を設けた。
複数枚のシートからなる用紙束を、保持部材によって保持する際、束先端を保持部材を構成する可動部材の可動によって傷つけたり、揃えを悪化させる場合がある。本発明では、用紙束先端を保持もしくはガードする手段として突き当て部を設けた。
請求項2の発明は、前記可動部材が開放位置にあるときに、前記突き当て部の先端部は可動部材の用紙押さえ片とオーバーラップする構成であることを特徴とする。
用紙束先端が保持部材の突き当て部に突き当たった際、用紙束先端の上部の紙が上方向に逃げようとする力が働く場合がある。このとき用紙束先端が突き当て部材から逃げないように、上方に位置する可動部材によって用紙束先端を押さえておく必要がある。そのため突き当て部材は可動部材が開いている状態でも用紙押さえ片とオーバーラップした構成とする必要がある。
請求項3の発明は、前記突き当て部の一部が弾性材によって構成されていることを特徴とする。
用紙束先端が保持部材の突き当て部に突き当たった際、束先端にキズが発生する場合がある。本発明では、弾性材にて用紙先端が到達した時の衝撃を吸収する。
請求項4の発明は、前記湾曲搬送路の上流側に配置された上流側搬送手段による前記用紙束の搬送速度V1と、前記保持部材が前記用紙束先端を保持しつつ前記湾曲搬送路に沿って移動する際の搬送速度V2との関係を、V1≠V2としたことを特徴とする。
上流から送られてくる用紙束先端を保持部材で確実に保持するには、保持部材の移動速度が搬送されて来る速度よりも遅くなければならない。
用紙束先端が保持部材の突き当て部に突き当たった際、用紙束先端の上部の紙が上方向に逃げようとする力が働く場合がある。このとき用紙束先端が突き当て部材から逃げないように、上方に位置する可動部材によって用紙束先端を押さえておく必要がある。そのため突き当て部材は可動部材が開いている状態でも用紙押さえ片とオーバーラップした構成とする必要がある。
請求項3の発明は、前記突き当て部の一部が弾性材によって構成されていることを特徴とする。
用紙束先端が保持部材の突き当て部に突き当たった際、束先端にキズが発生する場合がある。本発明では、弾性材にて用紙先端が到達した時の衝撃を吸収する。
請求項4の発明は、前記湾曲搬送路の上流側に配置された上流側搬送手段による前記用紙束の搬送速度V1と、前記保持部材が前記用紙束先端を保持しつつ前記湾曲搬送路に沿って移動する際の搬送速度V2との関係を、V1≠V2としたことを特徴とする。
上流から送られてくる用紙束先端を保持部材で確実に保持するには、保持部材の移動速度が搬送されて来る速度よりも遅くなければならない。
請求項5の発明は、前記保持部材は、前記用紙束の搬送方向と直交する幅方向に沿って複数個離間配置されており、前記各保持部材を構成する前記各突き当て部に前記用紙束先端を突き当てることにより、前記用紙束の搬送姿勢を補正することを特徴とする。
用紙束先端を保持部材に保持させる際に、搬送方向に対して斜めの姿勢のまま保持させてしまうと、ターンの搬送や下流の搬送で斜行状態で搬送されてしまい、その後の処理を悪化させてしまう場合がある。そのため、保持部材により保持する時は用紙束の前端縁を幅方向と平行な姿勢で保持させる必要がある。
請求項6の発明は、前記各突き当て部によって前記用紙束の搬送姿勢を補正している期間中は前記各可動部材を開放状態に保持する一方で、前記補正が完了した後で該各可動部材を閉止して前記用紙束先端を保持することを特徴とする。
保持部材の突き当て部に用紙束先端を突き当てて用紙の搬送姿勢を補正する場合、完全に用紙束の搬送姿勢が補正されてから用紙束を保持して下流へ搬送しなければ、用紙束の搬送姿勢補正が不十分なまま下流へ搬送してしまう場合がある。そこで、このような構成を採用する。
用紙束先端を保持部材に保持させる際に、搬送方向に対して斜めの姿勢のまま保持させてしまうと、ターンの搬送や下流の搬送で斜行状態で搬送されてしまい、その後の処理を悪化させてしまう場合がある。そのため、保持部材により保持する時は用紙束の前端縁を幅方向と平行な姿勢で保持させる必要がある。
請求項6の発明は、前記各突き当て部によって前記用紙束の搬送姿勢を補正している期間中は前記各可動部材を開放状態に保持する一方で、前記補正が完了した後で該各可動部材を閉止して前記用紙束先端を保持することを特徴とする。
保持部材の突き当て部に用紙束先端を突き当てて用紙の搬送姿勢を補正する場合、完全に用紙束の搬送姿勢が補正されてから用紙束を保持して下流へ搬送しなければ、用紙束の搬送姿勢補正が不十分なまま下流へ搬送してしまう場合がある。そこで、このような構成を採用する。
請求項7の発明は、前記保持部材が前記用紙束先端を保持して搬送開始するタイミングと、前記上流側搬送手段による搬送開始タイミングとの間にタイミング差を設けるか、或いは該保持部材と該上流側搬送手段による各搬送速度間に速度差を設けることを特徴とする。
上流から搬送されて来る用紙束を、保持部材にて受け取って下流へ搬送する際、保持部材による搬送速度よりも上流の搬送手段の搬送速度が遅いと、請求項5、6で搬送姿勢を補正した用紙束の姿勢が再び悪化してしまう場合や、保持部材から用紙束先端が抜け落ちてしまう場合がある。そこで、このような構成を採用する。
請求項8の発明は、前記保持部材と前記下流側搬送手段とが干渉しないように夫々の幅方向位置をずらして配置したことを特徴とする。
用紙束先端を保持して用紙束を搬送し、その後下流側搬送手段へ用紙束を受け渡す際、保持部材の軌跡と下流の搬送手段の位置が同位置であると、用紙の受け渡し時に、保持部材もしくは搬送手段が相手を避ける必要があるため、構成が複雑になってしまう。そこで、このように保持部材と下流側搬送手段との干渉を回避させるようにした。
上流から搬送されて来る用紙束を、保持部材にて受け取って下流へ搬送する際、保持部材による搬送速度よりも上流の搬送手段の搬送速度が遅いと、請求項5、6で搬送姿勢を補正した用紙束の姿勢が再び悪化してしまう場合や、保持部材から用紙束先端が抜け落ちてしまう場合がある。そこで、このような構成を採用する。
請求項8の発明は、前記保持部材と前記下流側搬送手段とが干渉しないように夫々の幅方向位置をずらして配置したことを特徴とする。
用紙束先端を保持して用紙束を搬送し、その後下流側搬送手段へ用紙束を受け渡す際、保持部材の軌跡と下流の搬送手段の位置が同位置であると、用紙の受け渡し時に、保持部材もしくは搬送手段が相手を避ける必要があるため、構成が複雑になってしまう。そこで、このように保持部材と下流側搬送手段との干渉を回避させるようにした。
請求項9の発明は、前記湾曲搬送路の下流側に下流側搬送手段を備え、該下流側搬送手段は前記用紙束を加圧したり、加圧を解除する開閉構成を備えていることを特徴とする。
請求項10の発明は、前記保持部材から前記下流側搬送手段へ前記用紙束を受け渡す際、前記下流側搬送手段による用紙搬送可能範囲を超えてから、前記下流側搬送手段による用紙束の加圧保持、及び搬送を開始することを特徴とする。
用紙束先端を保持して用紙束を搬送し、その後下流側搬送手段へ用紙束を受け渡す際、用紙束先端が搬送方向に対して抵抗を受けないように下流側搬送手段へ受け渡されないと、用紙束先端にズレやキズが発生してしまう場合がある。そのため用紙束を下流側搬送手段へ受け渡す時には、下流側搬送手段による抵抗を全く受けることなく、かつその後の搬送が確実に行われる位置にて、保持部材から搬送手段への受け渡しをする必要がある。
請求項11の発明は、前記保持部材から前記下流側搬送手段へ前記用紙束が受け渡された後、前記保持部材と前記下流側搬送手段の動作開始タイミングに差を設けるか、或いは前記保持部材と前記下流側搬送手段の搬送速度間に速度差を設けたことを特徴とする。
保持部材によって上流から搬送されて来る用紙束を、下流側搬送手段にて下流へ搬送する際、受け渡した後の保持部材の移動速度より下流側搬送手段による搬送速度が速いと、用紙束先端が保持部材と再接触して用紙束先端にキズが発生する場合がある。そこで、タイミング差、速度差を設けるようにした。
請求項10の発明は、前記保持部材から前記下流側搬送手段へ前記用紙束を受け渡す際、前記下流側搬送手段による用紙搬送可能範囲を超えてから、前記下流側搬送手段による用紙束の加圧保持、及び搬送を開始することを特徴とする。
用紙束先端を保持して用紙束を搬送し、その後下流側搬送手段へ用紙束を受け渡す際、用紙束先端が搬送方向に対して抵抗を受けないように下流側搬送手段へ受け渡されないと、用紙束先端にズレやキズが発生してしまう場合がある。そのため用紙束を下流側搬送手段へ受け渡す時には、下流側搬送手段による抵抗を全く受けることなく、かつその後の搬送が確実に行われる位置にて、保持部材から搬送手段への受け渡しをする必要がある。
請求項11の発明は、前記保持部材から前記下流側搬送手段へ前記用紙束が受け渡された後、前記保持部材と前記下流側搬送手段の動作開始タイミングに差を設けるか、或いは前記保持部材と前記下流側搬送手段の搬送速度間に速度差を設けたことを特徴とする。
保持部材によって上流から搬送されて来る用紙束を、下流側搬送手段にて下流へ搬送する際、受け渡した後の保持部材の移動速度より下流側搬送手段による搬送速度が速いと、用紙束先端が保持部材と再接触して用紙束先端にキズが発生する場合がある。そこで、タイミング差、速度差を設けるようにした。
請求項12の発明は、前記保持部材から前記下流側搬送手段へ前記用紙束が受け渡された後における、前記上流側搬送手段と前記下流側搬送手段の各動作開始タイミングにタイミング差を設けるか、或いは両搬送手段の搬送速度に速度差を設けたことを特徴とする。
保持部材によって上流から搬送されて来た用紙束を、下流側搬送手段によって受け取って搬送していく際、下流側搬送手段による搬送速度よりも上流側搬送手段による搬送速度が遅いと、用紙束を引っ張り合ってしまい、用紙束と搬送手段との接触面にて擦れ跡などダメージを与えてしまったり、用紙束の揃えを悪化させてしまう場合がある。本発明はこのような不具合を解消する。
請求項13の発明に係る用紙処理装置は、請求項1乃至12の何れか一項に記載の用紙搬送装置を有することを特徴とする。
請求項14の発明に係る画像形成装置は、請求項13に記載の用紙処理装置を有することを特徴とする。
請求項15の発明に係る画像形成システムは、請求項1乃至12の何れか一項に記載の用紙処理装置を有することを特徴とする。
保持部材によって上流から搬送されて来た用紙束を、下流側搬送手段によって受け取って搬送していく際、下流側搬送手段による搬送速度よりも上流側搬送手段による搬送速度が遅いと、用紙束を引っ張り合ってしまい、用紙束と搬送手段との接触面にて擦れ跡などダメージを与えてしまったり、用紙束の揃えを悪化させてしまう場合がある。本発明はこのような不具合を解消する。
請求項13の発明に係る用紙処理装置は、請求項1乃至12の何れか一項に記載の用紙搬送装置を有することを特徴とする。
請求項14の発明に係る画像形成装置は、請求項13に記載の用紙処理装置を有することを特徴とする。
請求項15の発明に係る画像形成システムは、請求項1乃至12の何れか一項に記載の用紙処理装置を有することを特徴とする。
以上のように本発明によれば、複数枚の用紙からなる用紙束を、ある曲率をもった湾曲搬送路上で搬送する時に、湾曲搬送路の外側と内側の搬送差によって必ず生じる用紙束先端ズレを防止して、未綴じ状態の用紙束であっても高い整合品質を維持した状態で下流へと送ることができる用紙搬送装置、用紙後処理装置、画像形成装置、画像形成システムを提供することができる。
以下、本発明を図面に示した実施の形態により詳細に説明する。
図1は本発明の一実施形態に係る用紙搬送装置を備えた用紙後処理装置(用紙処理装置)の全体構成図であり、図2はその一部拡大図である。
用紙後処理装置(用紙処理装置)Xは、画像形成装置Yの側部に取り付けられており、画像形成装置Yの用紙排紙口から排出されてきた用紙は用紙後処理装置Xの用紙導入口に導かれる。用紙は、1枚の用紙に後処理を施す後処理手段(実施例では穿孔手段としてパンチユニット)を有する搬送路Aを通り、上トレイ201へ導く搬送路B、シフトトレイ202へ導く搬送路C、整合及びスティプル綴じ等を行う処理トレイFへ導く搬送路Dへ、分岐爪15及び分岐爪16によって振り分けられるように構成される。
図1は本発明の一実施形態に係る用紙搬送装置を備えた用紙後処理装置(用紙処理装置)の全体構成図であり、図2はその一部拡大図である。
用紙後処理装置(用紙処理装置)Xは、画像形成装置Yの側部に取り付けられており、画像形成装置Yの用紙排紙口から排出されてきた用紙は用紙後処理装置Xの用紙導入口に導かれる。用紙は、1枚の用紙に後処理を施す後処理手段(実施例では穿孔手段としてパンチユニット)を有する搬送路Aを通り、上トレイ201へ導く搬送路B、シフトトレイ202へ導く搬送路C、整合及びスティプル綴じ等を行う処理トレイFへ導く搬送路Dへ、分岐爪15及び分岐爪16によって振り分けられるように構成される。
処理トレイFにおいて整合及びスティプル等を施された用紙は、偏向手段であるガイド部材20により、シフトトレイ202へ導く搬送路C、折り等を施す処理トレイGへ振り分けられるように構成され、処理トレイFで整合及びスティプル等を施された用紙を、シフトトレイ202上に積載するときは、図2に示すような姿勢にガイド部材20を制御し、シフトトレイ202上へ搬送・排出する。また処理トレイGで折り処理等を施された用紙に対し、処理トレイG内で折り等を施し、処理後の用紙をトレイ203上へ積載する時は、図1に示すような姿勢にガイド部材20を制御し、湾曲搬送路(ターン搬送路)Iを経由して処理トレイGへ搬送し、処理後に搬送路Hを経由して下トレイ203上へ導く。なお、湾曲搬送路Iは必ずしも搬送方向をターンさせる反転経路である必要はなく、所定の曲率、経路にて湾曲していれば足りる。
また、搬送路D内には分岐爪17が配置されており図示してない低荷重バネにより図1の状態に保持されており、用紙後端がこれを通過した後、搬送ローラ9、10、スティプル排紙ローラ11の内、少なくともいずれかの搬送ローラを逆転することで、用紙後端を用紙収容部Eへ導き滞留させ、次用紙と重ね合せて搬送するように構成されている。この動作を繰返すことで2枚以上の用紙を重ね合せて搬送することも可能である。
また、搬送路D内には分岐爪17が配置されており図示してない低荷重バネにより図1の状態に保持されており、用紙後端がこれを通過した後、搬送ローラ9、10、スティプル排紙ローラ11の内、少なくともいずれかの搬送ローラを逆転することで、用紙後端を用紙収容部Eへ導き滞留させ、次用紙と重ね合せて搬送するように構成されている。この動作を繰返すことで2枚以上の用紙を重ね合せて搬送することも可能である。
搬送路B、搬送路C、搬送路Dの上流で各搬送路に対して共通な搬送路Aは、画像形成装置Yから受け入れる用紙を検出する入口センサ301、その下流に入口ローラ1、パンチユニット100、搬送ローラ2、分岐爪15、分岐爪16を順次配置されている。分岐爪15、分岐爪16は図示してないバネにより図1の状態に保持されており、図示しないソレノイドをONすることにより、分岐爪15は上方に、分岐爪16は下方に、各々回動することで、搬送路B、搬送路C、搬送路Dへ用紙を振り分ける。
搬送路Bへ用紙を導く場合は、分岐爪15は図1の状態で前記ソレノイドはOFF、搬送路Cへ用紙を導く場合は、図1の状態から前記ソレノイドをONすることにより、分岐爪15は上方に、分岐爪16は下方に、夫々回動した状態となり、搬送路Dへ用紙を導く場合は、分岐爪16は図1の状態で前記ソレノイドはOFF、分岐爪15は図1の状態から前記ソレノイドをONすることにより上方に回動した状態となる。
符号3、5、7、8は搬送ローラであり、符号4は排紙ローラである。
本発明の用紙後処理装置が有する用紙積載装置は、シフト排紙ローラ6と、戻しコロ13と、紙面検知センサ330と、シフトトレイ202により構成される。
搬送路Bへ用紙を導く場合は、分岐爪15は図1の状態で前記ソレノイドはOFF、搬送路Cへ用紙を導く場合は、図1の状態から前記ソレノイドをONすることにより、分岐爪15は上方に、分岐爪16は下方に、夫々回動した状態となり、搬送路Dへ用紙を導く場合は、分岐爪16は図1の状態で前記ソレノイドはOFF、分岐爪15は図1の状態から前記ソレノイドをONすることにより上方に回動した状態となる。
符号3、5、7、8は搬送ローラであり、符号4は排紙ローラである。
本発明の用紙後処理装置が有する用紙積載装置は、シフト排紙ローラ6と、戻しコロ13と、紙面検知センサ330と、シフトトレイ202により構成される。
図3(a)乃至(d)は本発明の用紙搬送装置が有する保持部材の構成及び動作説明図であり、図4は保持部材、上流側搬送手段、下流側搬送手段を含む構成説明図である。
本発明の用紙後処理装置Xの特徴的な構成は、図2に拡大して示した湾曲搬送路I、及びその周辺部の構成にある。湾曲搬送路Iは処理トレイFの上部に位置しており、処理トレイFと処理トレイGとに跨って配設された用紙搬送路の一部を構成している。湾曲搬送路Iの上流側にはローラ対から成る上流側搬送手段50が配置されると共に、湾曲搬送路Iの下流側にはローラ対から成る下流側搬送手段60が配置される。湾曲搬送路Iには、固定された円盤状の反転部材30と、反転部材30の外周に沿って移動する保持部材40が配置されている。
なお、上流側搬送手段50は、例えばローラ対52と、各ローラを接近方向へ付勢する弾性部材53とから構成し、下流側搬送手段はローラ対61と、両ローラ対を接近方向へ付勢する弾性部材61aから構成する。
なお、湾曲搬送路I、保持部材40、上流側搬送手段50、下流側搬送手段60は、用紙搬送装置を構成している。
本発明の用紙後処理装置Xの特徴的な構成は、図2に拡大して示した湾曲搬送路I、及びその周辺部の構成にある。湾曲搬送路Iは処理トレイFの上部に位置しており、処理トレイFと処理トレイGとに跨って配設された用紙搬送路の一部を構成している。湾曲搬送路Iの上流側にはローラ対から成る上流側搬送手段50が配置されると共に、湾曲搬送路Iの下流側にはローラ対から成る下流側搬送手段60が配置される。湾曲搬送路Iには、固定された円盤状の反転部材30と、反転部材30の外周に沿って移動する保持部材40が配置されている。
なお、上流側搬送手段50は、例えばローラ対52と、各ローラを接近方向へ付勢する弾性部材53とから構成し、下流側搬送手段はローラ対61と、両ローラ対を接近方向へ付勢する弾性部材61aから構成する。
なお、湾曲搬送路I、保持部材40、上流側搬送手段50、下流側搬送手段60は、用紙搬送装置を構成している。
保持部材40は、回転しない反転部材30の外周面に沿って反時計回り方向へ回転する環状のガイド部材41と、ガイド部材41によって回動(開閉)自在に軸支されると共に反転部材30により一端を支持された弾性部材31によって閉じる方向へ常時弾性付勢される挟圧部材(可動部材)42と、ガイド部材41の外周面から突設されてガイド部材41と挟圧部材42との間に位置する用紙束Sの先端を位置決め保持する突き当て部43と、を有している。挟圧部材42は、ガイド部材41に対して開閉自在に支持され、閉止時にガイド部材外周面との間で用紙束先端を加圧保持する。保持部材40はモータMを駆動源としてベルトなどの駆動力伝達手段によって回転駆動される。
反転部材30の一面であって挟圧部材42の移動軌跡に沿った位置にはカム32、33が突設されており、挟圧部材42がガイド部材41と一体的に回転する過程において、挟圧部材42の一部である基部42aがカム32、33と接触して、弾性部材31の付勢力に抗して挟圧部材42は開放方向へ一時的に動作する。挟圧部材42がカムを通過すると弾性部材によって閉止位置に戻る。挟圧部材42は、カム32、33により押圧される基部42aと、ガイド部材41との間で用紙束先端を押える用紙押さえ片42bと、を備えている。
反転部材30の一面であって挟圧部材42の移動軌跡に沿った位置にはカム32、33が突設されており、挟圧部材42がガイド部材41と一体的に回転する過程において、挟圧部材42の一部である基部42aがカム32、33と接触して、弾性部材31の付勢力に抗して挟圧部材42は開放方向へ一時的に動作する。挟圧部材42がカムを通過すると弾性部材によって閉止位置に戻る。挟圧部材42は、カム32、33により押圧される基部42aと、ガイド部材41との間で用紙束先端を押える用紙押さえ片42bと、を備えている。
上述のように保持部材40は、ガイド部材41と、挟圧部材(可動部材)42と、用紙束先端を突き当てる突き当て部43と、から構成されている。図3(b)(c)(d)のように挟圧部材42が開放した状態にあるときに、ガイド部材41と挟圧部材42との間に用紙束先端が進入して来て先端が突き当て部43に突き当たって位置決めされるように構成している。更に、用紙束先端が突き当て部43に当接した際に用紙束先端上部の一部が上方へ逃げないように、挟圧部材42が用紙待ち受け時に開いている状態で、突き当て部43の上端部が、挟圧部材42の用紙押さえ片42bと一定量(α)オーバーラップした構成にしている。即ち、用紙押さえ片42bには穴(或いは切欠き)42cを形成し、挟圧部材42の開放時に穴42c内に突き当て部43の上端部が入り込んでオーバーラップし、用紙束先端上部の一部が上方へ逃げる(突き当て部の上端部と用紙押さえ片との間に隙間に入り込む)ことを防止している。
このように挟圧部材(可動部材)42が開放位置にあるときに、突き当て部43の先端部は挟圧部材の用紙押さえ片42bとオーバーラップする構成であるため、ガイド部材と挟圧部材との間に進入した用紙束先端の一部が上方へ変形することを防止できる。
また、用紙先端が突き当て部43に突き当たった時に、用紙束先端にキズ、変形などのダメージが発生しないように、突き当て部43の適所に弾性材44を配置して突き当て時の衝撃を吸収してもよい(図3(d))。
このように挟圧部材(可動部材)42が開放位置にあるときに、突き当て部43の先端部は挟圧部材の用紙押さえ片42bとオーバーラップする構成であるため、ガイド部材と挟圧部材との間に進入した用紙束先端の一部が上方へ変形することを防止できる。
また、用紙先端が突き当て部43に突き当たった時に、用紙束先端にキズ、変形などのダメージが発生しないように、突き当て部43の適所に弾性材44を配置して突き当て時の衝撃を吸収してもよい(図3(d))。
次に、湾曲搬送路Iの上流側に配置された上流側搬送手段50による用紙束の搬送速度V1と、保持部材40が用紙束先端を保持しつつ湾曲搬送路Iに沿って移動する際の搬送速度V2との関係は、V1≠V2とするのが好ましい。
即ち、保持部材40を構成する突き当て部43に用紙束先端を突き当てて確実に用紙束先端を保持する場合、保持部材40の移動速度V2は上流側搬送手段50によって搬送されて来る用紙束Sの搬送速度V1よりも遅い速度でなければならない(V2<V1)。またこのとき保持部材40は停止していても良い(V2=0)。
保持部材40は、用紙束の搬送方向と直交する幅方向に沿って所定の間隔で複数個配置されている。各保持部材40で用紙束先端を保持しながら湾曲搬送路(ターン部)を搬送させていく際に、用紙束Sの搬送方向に対する姿勢が斜め(用紙束前端縁と搬送方向との角度が直交していない斜行状態)であると、以降の搬送姿勢も斜行状態になり、その後の処理も悪化させてしまうことがある。そこで図5(a)に示すように上流より斜行姿勢(スキュー状態)で搬送されてきた用紙束Sの先端が、用紙の幅方向に複数設けられている保持部材40の突き当て部43に全て突き当たるまで搬送させれば、用紙束Sの姿勢が正しく補正される(図5(b)、図6(a)参照)。
即ち、保持部材40を構成する突き当て部43に用紙束先端を突き当てて確実に用紙束先端を保持する場合、保持部材40の移動速度V2は上流側搬送手段50によって搬送されて来る用紙束Sの搬送速度V1よりも遅い速度でなければならない(V2<V1)。またこのとき保持部材40は停止していても良い(V2=0)。
保持部材40は、用紙束の搬送方向と直交する幅方向に沿って所定の間隔で複数個配置されている。各保持部材40で用紙束先端を保持しながら湾曲搬送路(ターン部)を搬送させていく際に、用紙束Sの搬送方向に対する姿勢が斜め(用紙束前端縁と搬送方向との角度が直交していない斜行状態)であると、以降の搬送姿勢も斜行状態になり、その後の処理も悪化させてしまうことがある。そこで図5(a)に示すように上流より斜行姿勢(スキュー状態)で搬送されてきた用紙束Sの先端が、用紙の幅方向に複数設けられている保持部材40の突き当て部43に全て突き当たるまで搬送させれば、用紙束Sの姿勢が正しく補正される(図5(b)、図6(a)参照)。
ここで用紙束先端の搬送量は、湾曲搬送路Iの上流に配置されたセンサSN1から保持部材40の突き当て部43までの距離L(図4)があらかじめ判っているので、用紙束先端がセンサSN1を通過してから『L+突き当て量LS』の搬送量を用紙に与えればよい。突き当て量LS(スキューを補正するのに必要な搬送量)はあらかじめ設定してもよく、外部から設定値を入力、もしくは変更できるようにしても良い(図4、図6(b)参照)。例えば、図6(b)では搬送姿勢の補正に必要な突き当て量はLtであり、センサSN1が用紙の中央に位置している構成ならば、LS=Lt/2という関係が成り立つ。
上記のような一連の処理(図5、図6参照)にて用紙束Sの搬送姿勢の補正を終了した後、用紙束が上流側搬送手段50を構成するローラ対のニップを抜けるまでは用紙束先端を保持部材40の突き当て部43に確実に突き当てながら保持して湾曲搬送路Iを搬送させてゆかないと、再び搬送姿勢が補正前のスキュー状態に戻ってしまう場合がある。
そこで、図7のスキュー補正動作説明図に示すように、図7(a)の待機位置にある保持部材40の突き当て部43に用紙束先端が突き当たった後に、保持部材40を反時計回り方向へ移動させて、カム32を通過した挟圧部材42によって用紙束を保持するまでに移動する間(距離L1と定義)に、用紙束先端が突き当て部43から離れてしまうことがないように、上記の用紙束先端の突き当て時の搬送量の設定を『L+突き当て量LS+保持部材40の移動量L1(待機位置から保持位置までの移動距離)』とする。このように設定すれば、用紙束を湾曲搬送路Iに沿って搬送する全過程で用紙束のスキューを防止することができる。
上記のような一連の処理(図5、図6参照)にて用紙束Sの搬送姿勢の補正を終了した後、用紙束が上流側搬送手段50を構成するローラ対のニップを抜けるまでは用紙束先端を保持部材40の突き当て部43に確実に突き当てながら保持して湾曲搬送路Iを搬送させてゆかないと、再び搬送姿勢が補正前のスキュー状態に戻ってしまう場合がある。
そこで、図7のスキュー補正動作説明図に示すように、図7(a)の待機位置にある保持部材40の突き当て部43に用紙束先端が突き当たった後に、保持部材40を反時計回り方向へ移動させて、カム32を通過した挟圧部材42によって用紙束を保持するまでに移動する間(距離L1と定義)に、用紙束先端が突き当て部43から離れてしまうことがないように、上記の用紙束先端の突き当て時の搬送量の設定を『L+突き当て量LS+保持部材40の移動量L1(待機位置から保持位置までの移動距離)』とする。このように設定すれば、用紙束を湾曲搬送路Iに沿って搬送する全過程で用紙束のスキューを防止することができる。
また、図7(b)に示すように、用紙束先端が保持部材40によって保持されながらターン搬送されていく際、保持部材40の移動速度(搬送速度)V2が上流側搬送手段50による搬送速度V1より速いと、用紙束が上流側搬送手段50によって引っ張られてしまい、用紙束先端が保持部材40の突き当て部43から離れ、搬送姿勢が再び斜めになってしまう場合がある。そのため用紙束先端突き当て後、少なくともこの時できた用紙束の撓みを保ったまま下流へと搬送させていく必要がある。そのため搬送速度の設定はV2≦V1とする必要がある。
同様な効果として、挟圧部材42を閉じることによって用紙束を保持した後に、上流側搬送手段50による同一用紙束の搬送を継続したままで、保持部材40だけを一旦停止させ、その後再び保持部材の移動(搬送)を開始することによって、下流側搬送手段60に受け渡すまでの間で、最初にできた用紙束の撓みが少なくならないように下流へ搬送して行くこともできる。
このように保持部材40が用紙束先端を保持して搬送開始するタイミングと、上流側搬送手段50による搬送開始タイミングとの間にタイミング差を設けるか、或いは保持部材40と上流側搬送手段50による各搬送速度間に速度差を設けることが好ましい。
同様な効果として、挟圧部材42を閉じることによって用紙束を保持した後に、上流側搬送手段50による同一用紙束の搬送を継続したままで、保持部材40だけを一旦停止させ、その後再び保持部材の移動(搬送)を開始することによって、下流側搬送手段60に受け渡すまでの間で、最初にできた用紙束の撓みが少なくならないように下流へ搬送して行くこともできる。
このように保持部材40が用紙束先端を保持して搬送開始するタイミングと、上流側搬送手段50による搬送開始タイミングとの間にタイミング差を設けるか、或いは保持部材40と上流側搬送手段50による各搬送速度間に速度差を設けることが好ましい。
また図7(c)に示すように、上流側搬送手段50がローラ対から構成されておらず、用紙後端を押すタイプの搬送手段である場合には、上流側搬送手段50が用紙束を押さえつける力が働いていないので、保持部材40による用紙束のターン搬送中の速度V2と搬送手段V1との関係はV2≦V1でもV2≧V1でも良いが、用紙束先端が保持部材40から離れる方向の力(例えば重力など)がかからないように、下流側搬送手段60による搬送が開始されるまでは、用紙束を上流側搬送手段50の用紙後端支持部51で支えることが好ましく、V2≦V1の関係の方が撓みを形成する上では都合が良い。
保持部材40によって用紙束Sを保持しながらターン搬送を終了した後で、下流側搬送手段60へ用紙束Sを受け渡す際、用紙束を構成する用紙間にズレが生じないように、下流側搬送手段60による加圧を解除し、ローラ61間のニップを用紙束の束厚以上に広げておく必要がある。そこで、下流側搬送手段60を図8、図9に示すように、接離自在に配置され且つ回転自在に支持された2つのローラ61と、ローラ61間を接近させる方向へ付勢する弾性部材61aと、各ローラ61の軸部を一端によって夫々軸支するリンク62、63と、軸部64aによって両リンク62、63の他端部を一括して回動自在に軸支するリンク64と、リンク64の端部を偏心位置にある軸65aにより軸支する回転自在な円板状のカム65と、ベルト66を介してカム65を回転させるモータ67と、から構成する。モータ67の駆動によりカム65が回転し、カム65と連結しているリンク64、63、62の動作により、両ローラ61間の加圧が解除され、かつローラ間距離を広げることができる。図9(a)の状態では両ローラ61は接触しているが、(b)のようにモータ67の駆動によってカム65が回転することにより、リンク64を介して両リンク62、63が開閉動作を行い、両ローラ61間の間隔を開閉する。
これにより図10(a)に示すように保持部材40によって湾曲搬送路Iを搬送されてきた用紙束Sに対し、図10(b)に示すように下流側搬送手段60の加圧を解除し、かつローラニップを広げて用紙束を待ち受け、図10(c)に示すように、用紙束先端がローラニップ以降(範囲A)の搬送可能範囲に到達したら、図10(d)に示すように、下流側搬送手段60のニップを閉じて加圧状態にすることで、保持部材40から下流側搬送手段60へと用紙束を確実に受け渡すことができる。
このとき図8に示すように保持部材40の移動軌跡と下流側搬送手段60との位置関係がずれていると、構成を複雑にする必要も無くて良い。即ち、各保持部材40と下流側搬送手段60とが干渉しないように夫々の幅方向位置をずらして配置するのが好ましい。
これにより図10(a)に示すように保持部材40によって湾曲搬送路Iを搬送されてきた用紙束Sに対し、図10(b)に示すように下流側搬送手段60の加圧を解除し、かつローラニップを広げて用紙束を待ち受け、図10(c)に示すように、用紙束先端がローラニップ以降(範囲A)の搬送可能範囲に到達したら、図10(d)に示すように、下流側搬送手段60のニップを閉じて加圧状態にすることで、保持部材40から下流側搬送手段60へと用紙束を確実に受け渡すことができる。
このとき図8に示すように保持部材40の移動軌跡と下流側搬送手段60との位置関係がずれていると、構成を複雑にする必要も無くて良い。即ち、各保持部材40と下流側搬送手段60とが干渉しないように夫々の幅方向位置をずらして配置するのが好ましい。
次に、保持部材40から下流側搬送手段60へ用紙束Sが受け渡された後、下流側搬送手段60による搬送によって用紙束が保持部材40と衝突しない様に、保持部材40の移動速度V2と下流側搬送手段60による搬送速度V3との間にはV2>V3の関係が必要である。
このように保持部材40から下流側搬送手段60へ用紙束Sが受け渡された後、保持部材40と下流側搬送手段60の動作開始タイミングに差を設けるか、或いは保持部材40と下流側搬送手段60の搬送速度V2、V3間に速度差を設けることが好ましい。
もしくは図11のように、保持部材40がガイド部材G2から完全に退避してから、下流側搬送手段60による搬送を開始しても良い。即ち、保持部材40から下流側搬送手段60へ用紙束を受け渡す際、下流側搬送手段による用紙搬送可能範囲を超えてから、下流側搬送手段による用紙束の加圧による保持、及び搬送を開始する。
保持部材40によって搬送姿勢を補正された状態で先端部を挟圧保持されつつ下流側搬送手段60へ受け渡された用紙束が、上流側搬送手段50によってもまだ搬送されている状態であると、用紙束を2つの搬送手段50、60で引っ張りあってしまい、用紙束の搬送姿勢を再び悪化させてしまう場合がある。そのため、用紙束の搬送姿勢の補正時に形成された撓みがそれ以上小さくならない(用紙束を引っ張りあわない)ように維持したまま搬送してゆく必要がある。そのためには、下流側搬送手段60による搬送速度V3と上流側搬送手段50による搬送速度V1との間に、V3≦V1の関係を確保する必要がある(図12(a)(b)参照)。
このように保持部材40から下流側搬送手段60へ用紙束Sが受け渡された後、保持部材40と下流側搬送手段60の動作開始タイミングに差を設けるか、或いは保持部材40と下流側搬送手段60の搬送速度V2、V3間に速度差を設けることが好ましい。
もしくは図11のように、保持部材40がガイド部材G2から完全に退避してから、下流側搬送手段60による搬送を開始しても良い。即ち、保持部材40から下流側搬送手段60へ用紙束を受け渡す際、下流側搬送手段による用紙搬送可能範囲を超えてから、下流側搬送手段による用紙束の加圧による保持、及び搬送を開始する。
保持部材40によって搬送姿勢を補正された状態で先端部を挟圧保持されつつ下流側搬送手段60へ受け渡された用紙束が、上流側搬送手段50によってもまだ搬送されている状態であると、用紙束を2つの搬送手段50、60で引っ張りあってしまい、用紙束の搬送姿勢を再び悪化させてしまう場合がある。そのため、用紙束の搬送姿勢の補正時に形成された撓みがそれ以上小さくならない(用紙束を引っ張りあわない)ように維持したまま搬送してゆく必要がある。そのためには、下流側搬送手段60による搬送速度V3と上流側搬送手段50による搬送速度V1との間に、V3≦V1の関係を確保する必要がある(図12(a)(b)参照)。
また、下流側搬送手段60を構成する両ローラ61のニップで用紙束先端部を加圧した後に、上流側搬送手段50による同一用紙束の搬送は継続したままで、下流側搬送手段60による搬送は行わず、その後所定のタイミング後に下流側搬送手段60による搬送を開始することによって、用紙束の撓みが少なくならないように、下流へ搬送して行くこともできる。
このように保持部材40から下流側搬送手段60へ用紙束が受け渡された後における、上流側搬送手段50と下流側搬送手段60の各動作開始タイミングにタイミング差を設けるか、或いは両搬送手段50、60の搬送速度に速度差を設けることが好ましい。
また図12(b)に示すように、上流側搬送手段50がローラ対から構成されておらず、用紙束後端を押上げ部材51によって押し上げるタイプである場合、上流側搬送手段が用紙束を押さえつける力が働いていないので、下流側搬送手段60による搬送速度V3と搬送手段V1との関係はV3≦V1でもV3≧V1でも良いが、用紙束先端が保持部材40から離れる方向の力(例えば重力)がかからないように、V3≦V1となるように設定するのが好ましい。
このように保持部材40から下流側搬送手段60へ用紙束が受け渡された後における、上流側搬送手段50と下流側搬送手段60の各動作開始タイミングにタイミング差を設けるか、或いは両搬送手段50、60の搬送速度に速度差を設けることが好ましい。
また図12(b)に示すように、上流側搬送手段50がローラ対から構成されておらず、用紙束後端を押上げ部材51によって押し上げるタイプである場合、上流側搬送手段が用紙束を押さえつける力が働いていないので、下流側搬送手段60による搬送速度V3と搬送手段V1との関係はV3≦V1でもV3≧V1でも良いが、用紙束先端が保持部材40から離れる方向の力(例えば重力)がかからないように、V3≦V1となるように設定するのが好ましい。
次に、図13は本発明の動作フローである。
用紙搬送装置により搬送路によって用紙束Sを搬送する場合、まず上流側搬送手段50によって速度V1にて搬送開始する(ステップ1)。検知手段SN1により用紙束先端が検知され、且つ用紙束先端が保持部材40に到達したタイミングにて保持部材40により用紙先端部を挟圧保持して速度V2にて搬送を開始する(ステップ2、3、4)。更に用紙束先端が下流側搬送手段60による搬送可能範囲に達した時に保持部材40による搬送を終了し(ステップ5、6)、下流側搬送手段60を閉じて用紙束を加圧し、速度V3にて搬送する(ステップ7、8、9)。検知手段SN2が用紙束後端を検知することにより搬送を終了する。
なお、本発明の用紙搬送装置はあらゆる種類の用紙処理装置に適用することができる。
また、本発明の用紙処理装置はあらゆる種類の画像形成装置と組み合わせて画像形成装置を構築することができる。
また、本発明の用紙処理装置、或いは画像形成装置は、画像形成装置と他の各種装置を組合せた画像形成システムに適用することができる。
以上のように本発明によれば、複数枚の用紙からなる用紙束を、ある曲率をもった湾曲搬送路上で搬送する時に、湾曲搬送路の外側と内側の搬送差によって必ず生じる用紙束先端ズレを防止して、未綴じ状態の用紙束であっても高い整合品質を維持した状態で下流へと送ることができる。
用紙搬送装置により搬送路によって用紙束Sを搬送する場合、まず上流側搬送手段50によって速度V1にて搬送開始する(ステップ1)。検知手段SN1により用紙束先端が検知され、且つ用紙束先端が保持部材40に到達したタイミングにて保持部材40により用紙先端部を挟圧保持して速度V2にて搬送を開始する(ステップ2、3、4)。更に用紙束先端が下流側搬送手段60による搬送可能範囲に達した時に保持部材40による搬送を終了し(ステップ5、6)、下流側搬送手段60を閉じて用紙束を加圧し、速度V3にて搬送する(ステップ7、8、9)。検知手段SN2が用紙束後端を検知することにより搬送を終了する。
なお、本発明の用紙搬送装置はあらゆる種類の用紙処理装置に適用することができる。
また、本発明の用紙処理装置はあらゆる種類の画像形成装置と組み合わせて画像形成装置を構築することができる。
また、本発明の用紙処理装置、或いは画像形成装置は、画像形成装置と他の各種装置を組合せた画像形成システムに適用することができる。
以上のように本発明によれば、複数枚の用紙からなる用紙束を、ある曲率をもった湾曲搬送路上で搬送する時に、湾曲搬送路の外側と内側の搬送差によって必ず生じる用紙束先端ズレを防止して、未綴じ状態の用紙束であっても高い整合品質を維持した状態で下流へと送ることができる。
1…入口ローラ、2…搬送ローラ、6…シフト排紙ローラ、9…搬送ローラ、11…スティプル排紙ローラ、13…コロ、15…分岐爪、16…分岐爪、17…分岐爪、20…ガイド部材、30…反転部材、31…弾性部材、32…カム、32、33…カム、40…保持部材、41…ガイド部材、42…挟圧部材、42a…基部、42b…用紙押さえ片、42c…穴、44…弾性材、50…上流側搬送手段、51…用紙後端支持部、52…ローラ対、53…弾性部材、60…下流側搬送手段、61…ローラ、61a…弾性部材、62、63、64…リンク、64a…軸部、65…カム、65a…軸、66…ベルト、67…モータ、100…パンチユニット、201…上トレイ、202…シフトトレイ、203…トレイ、203…下トレイ、301…入口センサ、330…紙面検知センサ
Claims (15)
- 湾曲搬送路を備えた用紙搬送路に沿って用紙束を搬送する用紙搬送装置であって、
前記用紙束の先端を保持して前記湾曲搬送路に沿って移動する保持部材を備え、
前記保持部材は、前記用紙束の一面を支持するガイド部材と、該ガイド部材に対して開閉自在に支持され且つ該ガイド部材との間で前記用紙束先端を加圧保持する可動部材と、前記ガイド部材から突設されて該ガイド部材と該可動部材との間に位置する用紙束の先端を位置決め保持する突き当て部と、から構成されていることを特徴とする用紙搬送装置。 - 前記可動部材が開放位置にあるときに、前記突き当て部の先端部は可動部材の用紙押さえ片とオーバーラップする構成であることを特徴とする請求項1に記載の用紙搬送装置。
- 前記突き当て部の一部が弾性材によって構成されていることを特徴とする請求項1、又は2に記載の用紙搬送装置。
- 前記湾曲搬送路の上流側に配置された上流側搬送手段による前記用紙束の搬送速度V1と、前記保持部材が前記用紙束先端を保持しつつ前記湾曲搬送路に沿って移動する際の搬送速度V2との関係を、V1≠V2としたことを特徴とする請求項1乃至3の何れか一項に記載の用紙搬送装置。
- 前記保持部材は、前記用紙束の搬送方向と直交する幅方向に沿って複数個離間配置されており、前記各保持部材を構成する前記各突き当て部に前記用紙束先端を突き当てることにより、前記用紙束の搬送姿勢を補正することを特徴とする請求項1乃至4の何れか一項に記載の用紙搬送装置。
- 前記各突き当て部によって前記用紙束の搬送姿勢を補正している期間中は前記各可動部材を開放状態に保持する一方で、前記補正が完了した後で該各可動部材を閉止して前記用紙束先端を保持することを特徴とする請求項5に記載の用紙搬送装置。
- 前記保持部材が前記用紙束先端を保持して搬送開始するタイミングと、前記上流側搬送手段による搬送開始タイミングとの間にタイミング差を設けるか、或いは該保持部材と該上流側搬送手段による各搬送速度間に速度差を設けることを特徴とする請求項4乃至6の何れか一項に記載の用紙搬送装置。
- 前記保持部材と前記下流側搬送手段とが干渉しないように夫々の幅方向位置をずらして配置したことを特徴とする請求項4乃至6の何れか一項に記載の用紙搬送装置。
- 前記湾曲搬送路の下流側に下流側搬送手段を備え、該下流側搬送手段は前記用紙束を加圧したり、加圧を解除する開閉構成を備えていることを特徴とする請求項1乃至8の何れか一項に記載の用紙搬送装置。
- 前記保持部材から前記下流側搬送手段へ前記用紙束を受け渡す際、前記下流側搬送手段による用紙搬送可能範囲を超えてから、前記下流側搬送手段による用紙束の加圧保持、及び搬送を開始することを特徴とする請求項9に記載の用紙搬送装置。
- 前記保持部材から前記下流側搬送手段へ前記用紙束が受け渡された後、前記保持部材と前記下流側搬送手段の動作開始タイミングに差を設けるか、或いは前記保持部材と前記下流側搬送手段の搬送速度間に速度差を設けたことを特徴とする請求項9又は10に記載の用紙搬送装置。
- 前記保持部材から前記下流側搬送手段へ前記用紙束が受け渡された後における、前記上流側搬送手段と前記下流側搬送手段の各動作開始タイミングにタイミング差を設けるか、或いは両搬送手段の搬送速度に速度差を設けたことを特徴とする請求項9乃至11の何れか一項に記載の用紙搬送装置。
- 請求項1乃至12の何れか一項に記載の用紙搬送装置を有することを特徴とする用紙処理装置。
- 請求項13に記載の用紙処理装置を有することを特徴とする画像形成装置。
- 請求項1乃至12の何れか一項に記載の用紙処理装置を有することを特徴とする画像形成システム。
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012166939A (ja) * | 2011-02-16 | 2012-09-06 | Ricoh Co Ltd | 用紙後処理装置、及び画像形成システム |
JP2013245053A (ja) * | 2012-05-24 | 2013-12-09 | Fuji Xerox Co Ltd | シート搬送装置、画像形成装置 |
JP2013252918A (ja) * | 2012-06-05 | 2013-12-19 | Fuji Xerox Co Ltd | シート搬送装置、画像形成装置 |
-
2007
- 2007-09-21 JP JP2007244954A patent/JP2009073636A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2012166939A (ja) * | 2011-02-16 | 2012-09-06 | Ricoh Co Ltd | 用紙後処理装置、及び画像形成システム |
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