JP2009073355A - 作業車両 - Google Patents

作業車両 Download PDF

Info

Publication number
JP2009073355A
JP2009073355A JP2007244562A JP2007244562A JP2009073355A JP 2009073355 A JP2009073355 A JP 2009073355A JP 2007244562 A JP2007244562 A JP 2007244562A JP 2007244562 A JP2007244562 A JP 2007244562A JP 2009073355 A JP2009073355 A JP 2009073355A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
push
reverse lever
pull wire
reverse
shift member
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2007244562A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4996405B2 (ja
Inventor
Hidetomo Yamato
英知 大和
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Agricultural Machinery Co Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Agricultural Machinery Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Agricultural Machinery Co Ltd filed Critical Mitsubishi Agricultural Machinery Co Ltd
Priority to JP2007244562A priority Critical patent/JP4996405B2/ja
Publication of JP2009073355A publication Critical patent/JP2009073355A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4996405B2 publication Critical patent/JP4996405B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Arrangement Or Mounting Of Control Devices For Change-Speed Gearing (AREA)

Abstract

【課題】耐久性や操作性を犠牲にすることなく、シンプルな構成で、前後進レバーとトランスミッションの前後切換部のシフト部材とが機械的に連結された作業車両を提供する。
【解決手段】前後進レバー12と前後進切換部のシフト部材とをプッシュプルワイヤ66を介して連結することにより、前後進レバー12の揺動操作にシフト部材の往復作動を連動させた作業車両において、プッシュプルワイヤ66の前後進レバー12側のアウター68端部を支持体37に対して固定するとともに、前後進レバー12のプッシュプルワイヤ66側の作動アーム58と、プッシュプルワイヤ66の前後進レバー12側のインナー67端部とを融通機構を介して連結し、該融通機構によってステアリングハンドル11のチルト作動に対してプッシュプルワイヤ66をプッシュプル作動させない。
【選択図】図4

Description

この発明は走行機体の前後進切換を行う前後進レバーを備えた作業車両に関する。
シフト部材の往復作動により走行機体の前後進切換を行う前後進切換部を有するトランスミッションと、コラム(ステアリング軸)が機体側の支持体に対して揺動調節可能に支持されるチルト機構を有するステアリングハンドルと、コラムに対して揺動操作可能に支持された前後進レバーとを備えた作業車両が従来公知である。
この種の作業車両においては、前後進レバーの揺動操作とシフト部材の往復作動とを確実に連動させるために前後進レバーと前後進切換部のシフト部材とを機械的に連結するのが一般的であるが、傾き調整のためにステアリングハンドルをチルト作動(支持体に対してコラムを揺動作動)されるため、どのような手段で前後進レバーとシフト部材とを連結させるかが問題となる。
そして、前後進レバーとシフト部材とを連結させた作業車両としては、前後進レバーと前後進切換部のシフト部材とをプッシュプルワイヤ(押し引き操作可能なワイヤ)を介して機械的に連結させる特許文献1に示す作業車両が公知となっている。また、前後進レバーと前後進切換部のシフト部材とをリンク機構を介して連結するとともに、該リンク機構にチルト動作に対応した融通機構を設けた特許文献2に示す作業車両が公知となっている。
特開2003−104085号公報 特許第3778377号公報
しかし、特許文献1の作業車両は、ステアリングハンドルのチルト作動によって、プッシュプルワイヤの曲率が変化するとともにプッシュプルワイヤがプッシュプル作動し、前後進レバーの操作性及びプッシュプルワイヤの耐久性が悪化するという課題がある。また、特許文献2に示す作業車両はステアリングハンドルのチルト作動に対応させたるめにリンク機構や融通機構の構成が複雑になるため、製造コスト点や故障防止点から課題が残る。くわえて、リンク機構により両者が連結されているため、トランスミッション側の振動が前後進レバーに伝わり易いという課題もある。
本発明は、上記課題を解決し、耐久性や操作性を犠牲にすることなく、シンプルな構成で、前後進レバーとトランスミッションの前後切換部のシフト部材とが機械的に連結された作業車両を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため本発明の作業車両は、第1にシフト部材32の往復作動により走行機体3の前後進切換を行う前後進切換部23を有するトランスミッション13と、コラム33が機体側の支持体37に対して揺動調節可能に支持されるチルト機構を有するステアリングハンドル11と、コラム33に対して揺動操作可能に支持された前後進レバー12とを備え、前後進レバー12と前後進切換部23のシフト部材32とをプッシュプルワイヤ66を介して連結することにより、前後進レバー12の揺動操作にシフト部材32の往復作動を連動させた作業車両において、プッシュプルワイヤ66の前後進レバー12側のアウター68端部を支持体37に対して固定するとともに、前後進レバー12のプッシュプルワイヤ66側の作動アーム58と、プッシュプルワイヤ66の前後進レバー12側のインナー67端部とを融通機構を介して連結し、該融通機構によってステアリングハンドル11のチルト作動に対してプッシュプルワイヤ66がプッシュプル作動しないように構成されたことを特徴としている。
第2に、プッシュプルワイヤ66の前後進レバー12側のインナー67端部にコラム33の揺動支点Pと略同一軸心となる円弧孔62aを備える従動体62,63を設ける一方、該円弧孔62aに前後進レバー12の作動アーム58に備えられた作動体61を移動自在に取付けて前記融通機構を構成し、前後進レバー12の揺動操作に連動して前記作動体61が従動体62,63を変位させてプッシュプルワイヤ66をプッシュプル作動させることを特徴としている。
第3に、プッシュプルワイヤ66の前後進レバー12側のインナー67端部をロッド63の一端に連結し、該ロッド63の他端と前後進レバー12の作動アーム58とを、ステアリングハンドル11のチルト動作に対してロッド63の支持体37からの相対位置を変位させない融通機構を介して連結するとともに、前記ロッド63をガイド64によってプッシュプルワイヤ66のプッシュプル方向にスライド移動自在に支持したことを特徴としている。
以上のように構成される作業車両によれば、プッシュプルワイヤの前後進レバー側のアウター端部を支持体に対して固定することにより、ステアリングハンドルのチルト作動によるプッシュプルワイヤの曲率変化が防止されるため、前後進レバーの操作性及びプッシュプルワイヤの耐久性が向上する。
また、コラムの揺動支点と略同一軸心となる円弧孔を備える従動体を設ける一方、該円弧孔に前後進レバーの作動アームに備えられた作動体を移動自在に取付けて前記融通機構を構成することにより、シンプルな構成の融通機構を設けることができる。
さらに、プッシュプルワイヤの前後進レバー側のインター端部と前後進レバーとの連結に用いられるロッドをプッシュプルワイヤのプッシュプル方向にスライド移動自在に支持するガイドを設けることにより、融通機構の姿勢変更及びプッシュプルワイヤの曲率変化がさらに効率良く防止されるため、前後進レバーの操作性及びプッシュプルワイヤの耐久性がさらに向上する。
図1は、本発明の作業車両を適用したトラクタの全体側面図である。トラクタは、前後輪1,2を備えた走行機体3と、走行機体3の中央に設けられた運転席4と、運転席4を覆うキャビン6と、走行機体3の後方に昇降リンク7を介して昇降自在に連結されたロータリ耕耘機等の作業機(図示しない)とを備えている。
図2は、運転席の平面図である。運転席4は、オペレータが着座する座席8と、座席8の左側に設けられた走行変速レバー9と、座席8の前方に設けられたステアリングハンドル11と、ステアリングハンドル11の左側方に設けられ走行機体3の前後進切換を行う前後進レバー12とを備えている。
走行変速レバー9の前後揺動操作によりトランスミッション13の副変速部14を中立、高速及びニュートラルの3段階で切換操作し(図3参照)、走行変速レバー9に設けられた図示しないシフトアップスイッチ及びシフトダウンスイッチにより、トランスミッション13の主変速部16(図4参照)を8段階で変速切換する。
図3は、本トラクタの伝動系統図である。エンジン17の動力は、トランスミッション13を介して前後輪1,2に伝動される。トランスミッション13に動力が伝動されると、その動力は、伝動軸18→第1主変速部16A→伝動軸19→主クラッチ21→伝動軸22→前後進切換部23→伝動軸24→第2主変速部16B→伝動軸26→副変速部14→伝動軸27の順に伝動されていく。伝動軸27の動力は、前後輪1,2に伝動され、走行機体3が走行駆動される。
第1主変速部16Aは伝動軸18の動力を4段階で伝動軸19に変速伝動する。第2主変速部16Bは伝動軸24の動力を2段階で伝動軸26に変速伝動する。そして、第1主変速部16Aと第2主変速部16Bとは主変速部16を構成し、4×2で計8段階の走行変速を行う。一方、副変速部14は伝動軸26の動力を2段階で伝動軸27に変速伝動する。以上によって、トランスミッション13は、8×2で計16段階の走行変速を行う。
前後進切換部23は、伝動軸22と一体回転する入力ギヤ28a,28bと、伝動軸24に回転自在に軸支された2つの出力ギヤ29a,29bと、中間ギヤ31とを備えている。エンジン13から動力伝動的に遠い側の入力ギヤ28bと出力ギヤ29bが常時噛合う一方で、エンジン13から近い側の入力ギヤ28a及び出力ギヤ29aは常時中間ギヤ31と噛合っており、入力ギヤ28aの動力が中間ギヤ31を介して出力ギヤ29aに伝動される。上記構成により、2つの出力ギヤ29a,29bの回転方向は常時逆方向になる。
上記2つの出力ギヤ29a,29bの間にはシフト部材32が設けられている。シフト部材32が出力ギヤ29a側に移動すると伝動軸24が伝動軸22と同一方向に回転駆動される一方で、シフト部材32が出力ギヤ29bに移動すると伝動軸24が伝動軸22と逆方向に回転駆動される。
以上のように、2つの出力ギヤ29a,29bの間でシフト部材32を往復作動させることにより、伝動軸24の回転が反転し、走行機体3の前後進切換が行われる。なお、シフト部材32が2つの出力ギヤ29a,29bの間の中立位置(ニュートラルポジジョン)にあるとき、2つの出力ギヤ29a,29bの動力は、何れも伝動軸24には伝動されない。すなわち、前後進切換部23のシフト部材32は、前進ポジション、ニュートラポジション、後進ポジションの何れかの位置に変位され、これに伴って走行機体3が前進状態と、ニュートラル状態と、後進状態との何れかの状態に切換作動する。
次に、図4〜7に基づいて、ステアリングハンドル11の支持構成について説明する。
図4,5は、ステアリングハンドルの支持構造及び前後進レバーとシフト部材の連結構造を示す要部側面図及び要部背面図である。ステアリングハンドル11のコラム33は、上部がコラムカバー34によって保護され、下端(基端)が支持フレーム36に取付支持されている。支持フレーム36は、プレート状に形成された左右一対の支持体37,37間に上下揺動可能に架設支持されている。
支持フレーム36の上記支持構造によって、ステアリングハンドル11は、支持体36が支持フレーム34を支持する部分を揺動支点Pとして、支持体36に対して上下揺動可能に支持される。これによって、ステアリングハンドル11は傾きが調整可能なチルト機構を構成する。なお、左右の支持体36,37は、機体側に設けられ、機体フレーム38に取付固定されている。
コラム33の基端部には前方に延設されたプレート状のブラケット39が固設されている。このブラケット39には弾性部材であるスプリング41の一端が取付けられている。該スプリング41の他端は機体側に取付けられており、ステアリング11を上方揺動方向に付勢している。なお、ステアリング11を限界まで上方揺動させるとコラム33が急傾斜で上方斜め後方を向いた状態になり、この状態からステアリング11を下方揺動させていくと、次第に、コラム33の傾斜が緩やかになっていく。
図6は、固定装置の要部斜視図である。ステアリングハンドル11の支持体37に対しての固定は固定装置42によって行う。固定装置42は、左側の支持体37内側の側面に設けられ、主に、前述した支持フレーム36の下面に形成される歯部36aと、支持プレート43と、支持フレーム36の真下に位置し支持プレート43に上下揺動自在に支持され上記歯部36aと噛合う歯部44aを有するロックプレート44と、ロックプレート44の真下に位置し支持プレート43に上下揺動自在に支持されたカムプレート46と、ペダルブラケット47によって支持体37の下端部に上下揺動可能に支持された解除ペダル48と、カムプレート46と解除ブラケット48を連結してカムプレート46の上下揺動に解除ブラケット48の上下揺動を連動させる解除ロッド49と、解除ペダル48を上方揺動方向に付勢する弾性部材であるスプリング51から構成される。
解除ペダル48がスプリング51の付勢力によって上方揺動作動すると、解除ロッド49を介して、カムプレート46が上方揺動される。上方揺動されたカムプレート46はロックプレート44を支持フレーム36側に変位させるため、ロックプレート44と歯部44aと支持フレーム36の歯部36aとが噛合い、コラム33が支持体37に対して固定される。
一方、図7に示すように解除ペダル48が作業者によって踏み込まれて下方揺動操作されると、解除ロッド49を介して、カムプレート46が下方揺動される。下方揺動されたカムプレート46はロックプレート44を下方揺動させる。下方揺動されたカムプレート46はロックプレート44を支持フレーム36から離間させる側に変位させるため、ロックプレート44び歯部44aと支持フレーム36の歯部36aとの噛合いが解除され、コラム33の支持体37に対しての固定が解除される。
以上のようにして、解除ペダル48を上下揺動操作して、ステアリングハンドル11の固定・固定解除の切換を行うとともに、固定解除時にステアリングハンドル11をチルト作動させ、傾きの調整を行う。
上記構成の固定装置42によれば、ロックプレート44及びカムプレート46が支持プレート43に支持されている等、支持フレーム36の歯部36aを除く殆どの部分がユニット化できるため、組立時の利便性が向上する。また、ペダルブラケット47によって、解除ペダル48の姿勢を安定するため、2つの歯部36a,44aがしっかりと噛合い、ステアリングハンドル11の固定が不測に解除されること等が防止される。
次に、図4に基づいて、シフト部材32の構成について説明する。
前述したシフト部材32は、トランスミッション13の外壁であるミッションケース13aの上面に前後揺動自在に支持されたシフトアーム52によって、往復作動される。シフトアーム52は、略フラットなミッションケース13a上面と略平行になるように支持され、ミッションケース13a内のシフトロッド(図示しない)を介して、シフト部材32を前進ポジション、ニュートラルポジション又は後進ポジションの何れかに変位させる。
次に、図4及び5に基づいて、前後進レバー12の構成について説明する。
前後進レバー12は、主に、上方に向かってコラム33から離間するとともに下端部及び上端部が上下方向に向くように屈曲形成された支持杆53と、支持杆53の上端部に取付固定されたグリップ54と、支持杆53の下端部に形成された取付部56と、上記ブラケット39に前後回動自在に支持された左右方向の作動軸57と、作動軸57の側周面から一体的に突出し作動軸57の前後回動に伴って上下揺動する作動アーム58と、作動軸57の側周面に固設され作動軸57とともに前後回動する支持部59とから構成されている。
取付部56が支持部59に取付けられることにより、前後進レバー12が、コラム33に対して、作動軸58を揺動支点として、前後揺動自在に支持される。くわえて、取付部56は支持部59に対して左右回動可能に支持されているため、前後進レバー12が、コラム33に対して、左右揺動可能である。
前後進レバー12は、コラムカバー34に穿設されたガイド溝34aを介して、支持杆53の上側部分及びグリップ54が露出している。そして、ニュートラル位置にある場合には、上記ガイド溝34aによって、前後揺動がロックされる。この状態から前後進レバー12を外方(左方)に揺動操作すると、ガイド溝34aのロックが解除され、前後進レバー12が前後揺動操作可能な状態になる。一方、ニュートラル位置になる前後進レバー12を内方(右方)に揺動操作すると、前後進レバー12がガイド溝34aによって再びロックされる。
前後進レバー12を前後揺動させた場合の、作動アーム58の作動について説明すると、前後進レバー12を前後揺動させると、それに伴って取付部56、支持部59及び作動軸57が一体で前後回動し、作動アーム58が上下揺動作動する。そして、作動アーム58の先端部(後端部)から外方(左方)に突設された作動ピン61(作動体)が上下移動される。
次に、図4,5,7〜10に基づいて、前後進レバー12とシフトアーム52との連結構造について説明する。
前後進レバー12の作動ピン61とシフトアーム52とは、上記作動ピン61の上下移動に伴って上下移動される従動体である従動プレート62及び上下方向のロッド63と、ロッド63を上下スライド自在に支持し且つ支持体37にボルト固定されたガイドと64と、押し引き作動可能なプッシュプルワイヤ66とによって、機械的に連結されている。
上記プッシュプルワイヤ66は、インナーケーブル67(インナー)と、インナー67の周面を覆うアウターケーシング68(アウター)とから構成され、アウター68の両端部からはそれぞれインナー67が露出しており、アウター68内をインナー67が移動することにより、インター67の両端部に接続された部材を押し引き作動させるように構成されている。
プッシュプルワイヤ66のアウター68の作動ピン61側(前後進レバー12側)端部は固定具69によって支持体37に固定されており、プッシュプルワイヤ66の前後進レバー12側の軸方向がガイド64の案内方向と略同一方向を向いている。そして、プッシュプルワイヤ66の前後進レバー12側のインナー67端部は、ロッド63の下端部に取付けられ、従動プレート62及びロッド63の移動方向と略同一方向にプッシュプル作動する。
一方、プッシュプルワイヤ66のアウター68のシフトアーム52側(シフト部材32側)端部は固定具71によって支持体37に固定されており、プッシュプルワイヤ66のシフト部材32側の軸方向が前後方向を向いている。そして、プッシュプルワイヤ66のシフト部材32側のインナー67端部は、シフトアーム52の先端に取付けられている。このため、プッシュプルワイヤ66のシフト部材32側インナー67端部のプッシュプル作動により、シフトアーム52がスムーズに前後揺動される。
以上のようにして、プッシュプルワイヤ66は、一端が後方真っ直ぐに延び、もう一端が前方斜め上方に真っ直ぐに延びる側面視L字形に湾曲している。
上記従動プレート62は、外方及び上方に延びるアングル状に形成されている。従動プレート62の側面には上記揺動支点Pが中心となる円弧孔62aが穿設され、下面にはロッド63の上端が取付けられている。そして、上記円弧孔62a内を作動ピン61が移動自在な状態で、作動ピン61が従動プレート62に取付けられている。
上記のように前後進レバー12とシフト部材32を連結させ、前後進レバー12の前後揺動操作に、シフト部材32の往復作動を連動させる。
具体的な作動について説明すると、まず、図7に示すように解除ペダル48を下方揺動操作してステアリングハンドル11の固定を解除し、図8に示すようにステアリングハンドルをチルト作動(ここでは支持体37に対して下方に揺動)させる。この際、前後進レバー12やこれを構成する作動ピン61は上記構成により揺動支点Pを中心として円弧軌跡を描くため、作動ピン61が従動プレート62を変位させることはなく、作動ピン61が円弧孔62a内を移動するのみである。
すなわち、作動ピン61が従動プレート62の円弧孔62a内を移動自在な状態で、従動プレート62に作動ピン61が取付けられることにより、ステアリングハンドル11のチルト作動に対して従動プレート62及びロッド63が変位しない融通機構が構成される。この融通機構によって、ステアリングハンドル11をチルト作動しても、プッシュプルワイヤ66がプッシュプル作動しないとともに、プッシュプルワイヤ66の湾曲部分の曲率も変化しない。このことにより、チルト作動による前後進レバー12の操作性(操作フィーリング)への影響が最小限に抑制される。
これに対して、図9に示すように、前後進レバー12を前方揺動操作すると、作動ピン61が上方に移動して従動プレート62及びロッド63をプッシュプルワイヤ66のプル方向に移動させ、これに伴って、プッシュプルワイヤ66がシフトアーム52を前方揺動させる。そして、トランスミッション13のシフト部材32を後進ポジションに変位させ、走行機体3が前進駆動される。
一方、図10に示すように、前後進レバー12を後方揺動操作すると、作動ピン61が下方に移動して従動プレート62及びロッド63をプッシュプルワイヤ66のプッシュ方向に移動させ、これに伴って、プッシュプルワイヤ66がシフトアーム52を後方揺動させる。そして、トランスミッション13のシフト部材32を前進ポジションに変位させ、走行機体3が前進駆動される。
すわなち、上記融通機構は前後進レバー12の前後揺動操作に対して作用せず、従動プレート62及びロッド63をプッシュプルワイヤ66のプッシュプル方向に作動させる。
本発明の作業車両を適用したトラクタの全体側面図である。 運転席の平面図である。 本トラクタの伝動系統図である。 ステアリングハンドルの支持構造及び前後進レバーとシフト部材の連結構造を示す要部側面図である。 ステアリングハンドルの支持構造及び前後進レバーとシフト部材の連結構造を示す要部背面図である。 固定装置の要部斜視図である。 解除ペダルの踏み込まれ、固定が解除されてステアリングハンドルのチルト作動が可能な状態を示す要部側面図である。 ステアリングハンドルを下方にチルト作動させた状態を示す要部側面図である。 下方にチルト作動させたステアリングハンドルに対して前後進レバーを前方揺動操作した状態を示す要部側面図である。 下方にチルト作動したステアリングハンドルに対して前後進レバーを後方揺動操作した状態を示す要部側面図である。
符号の説明
3 走行機体
11 ステアリングハンドル
12 前後進レバー
13 トランスミッション
23 前後進切換部
32 シフト部材
33 コラム(ステアリング軸)
37 支持体
58 作動アーム
61 作動ピン(作動体)
62 従動プレート(従動体)
62a 円弧孔
63 ロッド(従動体)
64 ガイド
66 プッシュプルワイヤ
67 インナー(インナーケーブル)
68 アウター(アウターケーシング)
P 揺動支点

Claims (3)

  1. シフト部材(32)の往復作動により走行機体(3)の前後進切換を行う前後進切換部(23)を有するトランスミッション(13)と、コラム(33)が機体側の支持体(37)に対して揺動調節可能に支持されるチルト機構を有するステアリングハンドル(11)と、コラム(33)に対して揺動操作可能に支持された前後進レバー(12)とを備え、前後進レバー(12)と前後進切換部(23)のシフト部材(32)とをプッシュプルワイヤ(66)を介して連結することにより、前後進レバー(12)の揺動操作にシフト部材(32)の往復作動を連動させた作業車両において、プッシュプルワイヤ(66)の前後進レバー(12)側のアウター(68)端部を支持体(37)に対して固定するとともに、前後進レバー(12)のプッシュプルワイヤ(66)側の作動アーム(58)と、プッシュプルワイヤ(66)の前後進レバー(12)側のインナー(67)端部とを融通機構を介して連結し、該融通機構によってステアリングハンドル(11)のチルト作動に対してプッシュプルワイヤ(66)がプッシュプル作動しないように構成された作業車両。
  2. プッシュプルワイヤ(66)の前後進レバー(12)側のインナー(67)端部にコラム(33)の揺動支点(P)と略同一軸心となる円弧孔(62a)を備える従動体(62),(63)を設ける一方、該円弧孔(62a)に前後進レバー(12)の作動アーム(58)に備えられた作動体(61)を移動自在に取付けて前記融通機構を構成し、前後進レバー(12)の揺動操作に連動して前記作動体(61)が従動体(62),(63)を変位させてプッシュプルワイヤ(66)をプッシュプル作動させる請求項1の作業車両。
  3. プッシュプルワイヤ(66)の前後進レバー(12)側のインナー(67)端部をロッド(63)の一端に連結し、該ロッド(63)の他端と前後進レバー(12)の作動アーム(58)とを、ステアリングハンドル(11)のチルト動作に対してロッド(63)の支持体(37)からの相対位置を変位させない融通機構を介して連結するとともに、前記ロッド(63)をガイド(64)によってプッシュプルワイヤ(66)のプッシュプル方向にスライド移動自在に支持した請求項1又は2の作業車両。
JP2007244562A 2007-09-20 2007-09-20 作業車両 Expired - Fee Related JP4996405B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007244562A JP4996405B2 (ja) 2007-09-20 2007-09-20 作業車両

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007244562A JP4996405B2 (ja) 2007-09-20 2007-09-20 作業車両

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009073355A true JP2009073355A (ja) 2009-04-09
JP4996405B2 JP4996405B2 (ja) 2012-08-08

Family

ID=40608779

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007244562A Expired - Fee Related JP4996405B2 (ja) 2007-09-20 2007-09-20 作業車両

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4996405B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP2759473A1 (fr) 2013-01-29 2014-07-30 Airbus Helicopters Organe de commande muni d'un levier de pas collectif de pales et d'un moyen de commande en lacet, et aéronef avec un tel organe de commande

Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6343835U (ja) * 1986-09-08 1988-03-24
JPS6348220U (ja) * 1986-09-13 1988-04-01
JPH02148836U (ja) * 1989-05-19 1990-12-18
JPH04166623A (ja) * 1990-10-30 1992-06-12 Kubota Corp 作業車のアクセル操作構造
JP2003104085A (ja) * 2001-09-27 2003-04-09 Kubota Corp 走行車両の操縦装置
JP3778377B2 (ja) * 1996-04-19 2006-05-24 ヤンマー株式会社 走行車輌の操舵部構造
JP2007076459A (ja) * 2005-09-13 2007-03-29 Kubota Corp トラクタの変速操作装置

Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6343835U (ja) * 1986-09-08 1988-03-24
JPS6348220U (ja) * 1986-09-13 1988-04-01
JPH02148836U (ja) * 1989-05-19 1990-12-18
JPH04166623A (ja) * 1990-10-30 1992-06-12 Kubota Corp 作業車のアクセル操作構造
JP3778377B2 (ja) * 1996-04-19 2006-05-24 ヤンマー株式会社 走行車輌の操舵部構造
JP2003104085A (ja) * 2001-09-27 2003-04-09 Kubota Corp 走行車両の操縦装置
JP2007076459A (ja) * 2005-09-13 2007-03-29 Kubota Corp トラクタの変速操作装置

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP2759473A1 (fr) 2013-01-29 2014-07-30 Airbus Helicopters Organe de commande muni d'un levier de pas collectif de pales et d'un moyen de commande en lacet, et aéronef avec un tel organe de commande
FR3001439A1 (fr) * 2013-01-29 2014-08-01 Eurocopter France Organe de commande muni d'un levier de pas collectif de pales et d'un moyen de commande en lacet, et aeronef
US9415867B2 (en) 2013-01-29 2016-08-16 Airbus Helicopters Control member provided with a blade collective pitch lever and yaw control means, and an aircraft

Also Published As

Publication number Publication date
JP4996405B2 (ja) 2012-08-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2648262B2 (ja) 作業車の変速操作構造
JP2008017803A5 (ja)
JP2008017803A (ja) 作業機昇降操作装置
WO2011077758A1 (ja) 作業車
JP4996405B2 (ja) 作業車両
JP6398446B2 (ja) トラクター
JP5356348B2 (ja) 走行車両の前後進切換操作装置
KR20170083911A (ko) 작업차의 주행 조작 장치
JP4529265B2 (ja) リニアシフト型変速操作装置
JP5063569B2 (ja) 作業車両
JP4261261B2 (ja) パワーシフトとシフトケーブルの連結構造
JP4347720B2 (ja) トラクタ
JP6566101B2 (ja) トラクター
JP4358964B2 (ja) 走行車両の操向装置
JP4364824B2 (ja) トラクタ
JP4693090B2 (ja) 走行操作装置
JP2008154537A5 (ja)
JP4176265B2 (ja) 動力耕耘機の運転操作装置
JP2001080380A (ja) 作業車の走行変速構造
JP2024011917A (ja) 変速装置
JP6375813B2 (ja) トラクター
JP5308324B2 (ja) 作業車
JP2004168228A (ja) トラクタの変速操作装置
JP2004196158A (ja) チェンジレバー装置
JP3406679B2 (ja) 歩行型耕耘機におけるロータリクラッチレバーのニュートラル作動機構

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20100531

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20111226

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120424

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120511

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150518

Year of fee payment: 3

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 4996405

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150518

Year of fee payment: 3

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees