JP2009073055A - 挟持機構および印刷機 - Google Patents

挟持機構および印刷機 Download PDF

Info

Publication number
JP2009073055A
JP2009073055A JP2007244381A JP2007244381A JP2009073055A JP 2009073055 A JP2009073055 A JP 2009073055A JP 2007244381 A JP2007244381 A JP 2007244381A JP 2007244381 A JP2007244381 A JP 2007244381A JP 2009073055 A JP2009073055 A JP 2009073055A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
torsion bar
sheet
shaft member
peripheral surface
printing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2007244381A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshio Miwa
敏雄 三輪
Motohiko Hasebe
元彦 長谷部
Hiroyuki Yano
博之 矢野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Heavy Industries Ltd filed Critical Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority to JP2007244381A priority Critical patent/JP2009073055A/ja
Publication of JP2009073055A publication Critical patent/JP2009073055A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Supply, Installation And Extraction Of Printed Sheets Or Plates (AREA)
  • Feeding Of Articles By Means Other Than Belts Or Rollers (AREA)

Abstract

【課題】軸部材に対するトーションバーの接触を防ぐこと。
【解決手段】シートを挟持または解放するための挟持爪25を筒状に形成された外周部に有すると共に、挟持爪25によりシートを挟持または解放する態様で自身の中心軸線S2を中心に回転可能に設けられた軸部材21と、該軸部材21の回転に付勢力を付与するように軸部材21の筒内に挿入されたトーションバー26と、該トーションバー26の外周面と軸部材21の内周面との間に設けられトーションバー26よりも軟質の材料で形成された保護部材20とを備える。
【選択図】 図2

Description

本発明は、例えば、シートを搬送するために該シートを挟み持つ挟持機構、および前記挟持機構を用いた印刷機に関するものである。
例えば、通常用途の紙の他、フィルム、アート紙やコート紙などのシート体に印刷を施す枚葉印刷機では、印刷用のシートを一枚ずつ繰り出して給紙する給紙部と、給紙・搬送されるシートに印刷を施す印刷部と、印刷が施されたシートを排紙する排紙部とを備えている。これら、給紙部、印刷部および排紙部には、シートを搬送するために該シートを挟み持つ挟持機構が設けられている。
従来の挟持機構(反転胴の爪旋回方法及び装置)は、挟持爪を有した軸部材が、自身の軸線を中心として一方向と他方向とに回転可能に設けられている。また、軸部材は、カムフォロアが取り付けられていると共に、所定の軌道に沿って移動可能に設けられている。カムフォロアは、軸部材が所定位置に移動すると固定のカムに係合する。この挟持機構は、カムフォロアのカムへの係合により軸部材が一方向に回転した場合、挟持爪によってシートを挟みつつ移動してシートを搬送する。一方、カムフォロアのカムへの係合により軸部材が他方向に回転した場合、挟持爪によるシートの挟持を解放する。このような挟持機構では、カムフォロアのカムへの押付力を常に維持して、挟持爪の動作を適切に行うため、軸部材を他方向に回転させる付勢力が与えられている。具体的には、軸部材を筒状に形成し、その筒内にトーションバーが挿入されている。トーションバーは、軸部材側に一端が固定されていると共に、軸部材を他方向に回転させる付勢力を与えるように捩りが加えられた状態で、他端が軸部材の回転に関わらない所定部位に支持されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2004−174976号公報
上述したトーションバーは、軸部材の一方向および他方向の回転により、捩りが加えられた状態で軸部材と共に回転する。さらに、トーションバーは、軸部材の移動と共に移動する。また、近年では、印刷の高速化に伴ってシートの搬送を高速で行うため、軸部材の移動が高速で行われ、かつ軸部材の回転動作が頻繁に行われる。このような現状にあって、軸部材の筒内に挿入されたトーションバーは、軸部材の移動や軸部材の回転動作に際して振動し、その外周面が軸部材の筒状の内周面に接触する。この結果、騒音が発生する問題があり、さらにトーションバーの外周面が傷付いた場合にはトーションバーが破断する虞がある。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、軸部材に対するトーションバーの接触を防ぐことのできる挟持機構および印刷機を提供することを目的とする。
上述の目的を達成するために、請求項1の発明の挟持機構では、被搬送体を挟持または解放するための挟持爪を筒状に形成された外周部に有すると共に、前記挟持爪により前記被搬送体を挟持または解放する態様で自身の中心軸線を中心に回転可能に設けられた軸部材と、前記軸部材の回転に付勢力を付与するように前記軸部材の筒内に挿入されたトーションバーと、前記トーションバーの外周面と前記軸部材の内周面との間に設けられ前記トーションバーよりも軟質の材料で形成された保護部材とを備えたことを特徴とする。
請求項2の発明の挟持機構では、前記保護部材を管状に形成し、かつ前記保護部材の側部を開放する切込を前記保護部材の長手方向に沿って設けたことを特徴とする。
請求項3の発明の挟持機構では、前記軸部材の内周面と前記保護部材との間、および前記トーションバーの外周面と前記保護部材との間の少なくとも一方に隙間を設けたことを特徴とする。
上述の目的を達成するために、請求項4の発明の印刷機では、シートを1枚ずつ繰り出して給紙する給紙部と、前記給紙部から給紙された前記シートに印刷を施す印刷部と、前記印刷部で印刷が施された前記シートを排紙する排紙部とを備えた印刷機において、請求項1〜3のいずれか一つに記載の挟持機構を、前記給紙部、前記印刷部および前記排紙部の少なくとも1つにおけるシートの搬送部に適用したことを特徴とする。
請求項1の発明の挟持機構によれば、トーションバーの外周面と軸部材の内周面との間に、トーションバーよりも軟質の材料で形成された保護部材を設けたことにより、軸部材の移動や軸部材の回転動作に際してトーションバーが振動しても、保護部材によってトーションバーの外周面と軸部材の内周面との接触を防げる。このため、軸部材とトーションバーとの間での衝突の騒音の発生を防ぐ。しかも、トーションバーの外周面の傷付きを防いでトーションバーが破断する事態を防ぐ。
請求項2の発明の挟持機構によれば、保護部材を管状に形成し、かつ保護部材の側部を開放する切込を保護部材の長手方向に沿って設けたことにより、この開放した側部からトーションバーへの装着が行えるため、トーションバーへの保護部材の装着が容易に行える。
請求項3の発明の挟持機構によれば、隙間により軸部材の回転に付勢力を付与するトーションバーの作用を保護部材が阻害する事態を防ぐ。
請求項4の発明の印刷機によれば、トーションバーの外周面と軸部材の内周面との間に、トーションバーよりも軟質の材料で形成された保護部材を設けたことにより、軸部材の移動や軸部材の回転動作に際してトーションバーが振動しても、保護部材によってトーションバーの外周面と軸部材の内周面との接触を防げる。このため、軸部材とトーションバーとの間での衝突の騒音の発生を防ぎ、印刷時の騒音を低減できる。しかも、トーションバーの外周面の傷付きを防いでトーションバーが破断する事態を防ぎ、印刷機の耐久性を向上できる。また、保護部材を管状に形成し、かつ管状の側部を開放する切込を設けたことにより、この開放した側部からトーションバーへの装着が行えるため、トーションバーへの保護部材の装着が容易に行えるので、印刷機の組み立てを容易に行うことができ、印刷機の製造コストを低減できる。また、隙間により軸部材の回転に付勢力を付与するトーションバーの作用を保護部材が阻害する事態を防ぎ、シートの搬送を良好に行って印刷精度を向上できる。
以下に、本発明に係る挟持機構および印刷機の実施例を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施例によりこの発明が限定されるものではない。また、下記実施例における構成要素には、当業者が置換可能かつ容易なもの、あるいは実質的に同一のものが含まれる。
図1は、本発明の実施例に係る印刷機の模式的概略構成図、図2は、本発明の実施例に係る挟持機構の概略断面図、図3は、図2に示した挟持機構の概略側面図、図4は、トーションバーおよび保護部材を示す斜視図である。
[印刷機]
本発明の実施例に係る印刷機は、図1に示すように、通常用途の紙の他、フィルム、アート紙やコート紙などのシートP(被搬送体)に印刷を施す枚葉印刷機1であり、版胴8と、ブランケット胴9と、圧胴10とを備えた、いわゆるオフセット枚葉印刷機である。
枚葉印刷機1は、印刷用のシートPを一枚ずつ繰り出して給紙する給紙部2と、進行方向Rに沿って給紙、搬送されるシートPに印刷を施す印刷部3と、印刷が施されたシートPを排紙する排紙部4を備える。
給紙部2は、給紙台5と、給紙機構6とを備える。給紙台5は、シートPを積層して載置するものである。給紙機構6は、給紙台5の上に積層されたシートPを上から順に一枚ずつ取り上げて供給するものであり、図には明示しないセパレータ(紙吸)、カム、スインググリッパ(挟持機構)などにより構成されている。なお、給紙台5は、給紙機構6がシートPと略一定の位置関係を保つようにシートPの供給に対応して鉛直方向上側に移動するように制御される。
印刷部3は、異なる色を印刷してカラー印刷を実現する複数の印刷ユニット7を備える。印刷ユニット7は、印刷する色ごとにシートPの進行方向Rに沿って複数並んで設けられている。この枚葉印刷機1では、例えば、C(シアン)、M(マゼンダ)、Y(イエロー)およびBL(ブラック)などの4つの異なる色に各々対応した4つの印刷ユニット7が並んで設けられている。
各印刷ユニット7は、上述したように、版胴8と、ブランケット胴9と、圧胴10とを備える。この版胴8、ブランケット胴9および圧胴10は、鉛直方向上側から下側にこの順で相互に接するように配置されている。版胴8、ブランケット胴9および圧胴10は、それぞれ円筒状に形成されると共にその中心軸線が進行方向Rと水平に交差するように設けられる。これら版胴8、ブランケット胴9および圧胴10は、それぞれの中心軸線を中心として回転可能に設けられている。
版胴8は、その周面に印刷画像を形成するための刷版が装着される。各印刷ユニット7では、刷版の画線部にインキを供給するためのローラ群からなるインキ供給装置(図示せず)、および刷版の非画線部に湿し水を供給するための水ローラ群からなる湿し装置(図示せず)を版胴8の周囲に備える。ブランケット胴9は、その周面に弾性材料で形成されたブランケットが装着される。このブランケットには、版胴8の画線部に供給されたインキが転写される。そして、ブランケット胴9は、刷版の印刷画像を絵柄としてシートPにインキを転写する。圧胴10は、ブランケット胴9と協同して所定の印圧をかける。ここで、圧胴10は、版胴8、ブランケット胴9の直径の2倍の直径を有する、いわゆる倍胴であり、周面にシートPの先端を保持する挟持機構が溝部に設けられる(不図示)。本実施例では倍胴構造を採用しているので、この挟持機構は、圧胴10の中心軸線を基準としたほぼ対称位置の2箇所に設けられている。
各印刷ユニット7は、さらに中間胴11を備える。この中間胴11は、シートPの進行方向Rに対して圧胴10の上流側に、この圧胴10に接するように配置される。この中間胴11は、版胴8、ブランケット胴9および圧胴10と同様に、円筒状に形成されると共にその中心軸線が進行方向Rと水平に交差するように設けられ、自身の中心軸線を中心として回転可能に設けられている。また、中間胴11は、圧胴10と同様に、版胴8およびブランケット胴9の直径の2倍の直径を有する、いわゆる倍胴であり、周面に設けられた2箇所の溝部にシートPの先端を保持する挟持機構が、中間胴11の中心軸線を基準としたほぼ対称位置の2箇所に設けられている。
各印刷ユニット7は、各中間胴11が、シートPの進行方向Rに対して上流側に隣接する印刷ユニット7の圧胴10と接するように配置される。なお、図1に示したように、本実施例では、進行方向Rに対して最上流側に位置する印刷ユニット7だけは、この倍胴サイズの中間胴11を紙搬送上流側に有しておらず、圧胴10が単胴タイプの中間胴を介して給紙部2から紙が搬送される構成を採用している。給紙部2から供給されるシートPは、まず、この最上流側に位置する印刷ユニット7のブランケット胴9と圧胴10との間に供給され、その後、下流側の印刷ユニット7の中間胴11から圧胴10へそれぞれの挟持機構にくわえ替えされることによって、各印刷ユニット7を通して搬送され、その途上において次々とインキが転写される。ただし、圧胴10、中間胴11のタイプおよび配置はこれに限られるものではなく、適宜、要求される搬送経路設計に応じて変更可能である。
排紙部4は、印刷部3で印刷されたシートPを搬送し整列した状態で積み重ねるものである。すなわち、排紙部4は、シートPを搬送するチェングリッパ12と、印刷されたシートPが積層される排紙台13と、排紙台13近傍で下降気流を形成するファン装置14と、紙当て16と、真空吸引車装置17と、後方紙揃え装置18と、幅方向紙揃え装置19とを備える。
チェングリッパ12は、最下流側印刷ユニット7の圧胴10の隣接位置と、排紙台13の上方位置とを循環移動する一対のエンドレスチェン15と、その間を連結するくわえ棒と、くわえ棒に所定間隔を空けて設置されたグリッパ(挟持機構)15aとを備える。チェングリッパ12は、印刷ユニット7の圧胴10からシートPを受け取って排紙台13の上方位置の所定位置まで搬送する。
排紙台13は、チェーンに懸吊され、鉛直方向に移動可能に構成される。排紙台13は、チェングリッパ12から排出されるシートPを積層して載置する。排紙台13は、シートPが積み重さねられることによって最上段の上面部高さが上昇すると、シートPの落下距離が略一定となるように連続的、あるいは、段階的に徐々に鉛直方向下側に移動するように制御される。
ファン装置14は、略矩形状に配置された複数のファンを有し、排紙台13の上方でチェングリッパ12から排出されるシートPを気流制御によって鉛直方向下方へ移動させる。真空吸引車装置17は、シートPの落下に際して進行速度を減少させると共に落下姿勢を制御するものである。真空吸引車装置17は、シートPの進行方向Rにおける上流側(後)の端部に吸引力を作用させてシートPを制動する。
紙当て16、後方紙揃え装置18、幅方向紙揃え装置19は、チェングリッパ12の下方で、かつ排紙台13の上方の位置、すなわちチェングリッパ12と排紙台13との間に設けられる。紙当て16は、シートPの進行方向Rにおける下流側(前)位置を規制するものであり、シートPの幅方向に沿って複数個設けられる。後方紙揃え装置18は、シートPの進行方向Rにおける上流側(後)位置を規制するものであり、鉛直方向に延在する複数の板状体で構成され、それぞれ真空吸引車装置17に取り付けられる。幅方向紙揃え装置19は、シートPの幅方向の位置を揃えるものである。
上述した構造の枚葉印刷機1では、給紙部2の給紙台5に積載されたシートPは、給紙機構6によって最上部から1枚ずつ取り出され、印刷部3の印刷ユニット7に供給される。印刷ユニット7に供給されたシートPは、各印刷ユニット7の圧胴10および中間胴11の挟持機構により順次くわえ替えされることによって、各印刷ユニット7を通して搬送され、その途上において次々とインキが転写される。各印刷ユニット7では、版胴8の周面に取付けられた刷版の非画線部に湿し装置から水が供給され、次いで刷版の画線部にインキ供給装置からインキが供給される。これにより得られる刷版上の印刷画像がブランケット胴9に転写される。ブランケット胴9に転写された印刷画像は、圧胴10によって運ばれるシートPに転写され、1色の印刷が行われる。これが各印刷ユニット7で繰り返されカラー印刷される。カラー印刷されたシートPは、最後の印刷ユニット7の圧胴10からチェングリッパ12のグリッパ15aにくわえ替えされる。グリッパ15aで搬送されるシートPは、排紙台13の上方でくわえを外されて落下し、排紙台13上に積み上げられる。このとき、未乾燥のインキが上側のシートPの裏に写るのを防止するため、グリッパ15aで搬送される際にシートPの上にはあらかじめパウダが噴霧される。また、排紙台13上に積み上げられるシートPは、ファン装置14、真空吸引車装置17、紙当て16、後方紙揃え装置18および幅方向紙揃え装置19により整列されて排紙台13上で積層される。
[挟持機構]
挟持機構は、上述したように枚葉印刷機1における給紙部2、印刷部3および排紙部4のシートPの搬送部に適用されている。本実施例では、印刷部3の中間胴11に適用された挟持機構20について説明する。
図2および図3に示すように中間胴11は、対向配置された固定のフレームFの間に設けられ、胴部111を備える。胴部111は、円筒状に形成された胴本体111aを有し、胴本体111aの両端に円形状の側板111bを備える。側板111bの外側面には、胴本体111aの中心軸線S1上で延在する回転軸112が設けられている。この回転軸112は、両フレームFに対して軸受113を介して取り付けられている。また、一方のフレームFを貫通する回転軸112には、ギア114が設けられている。このギア114は、図示しない駆動源から伝達された駆動力を受け、中心軸線S1を中心として中間胴11を図3の矢印A方向に回転させるためのものである。なお、上述したように、本実施例での中間胴11は、版胴8およびブランケット胴9の直径の2倍の直径を有する倍胴である。そして、挟持機構20は、中間胴11の中心軸線S1を基準としたほぼ対称位置であって、中間胴11における胴部111の胴本体111aの外周面に設けられた2箇所の溝部111cに設けられている。
挟持機構20は、筒状(円筒状)に形成された軸部材21を備える。軸部材21は、自身の中心軸線S2を上記中間胴11の中心軸線S1と平行にして、胴部111の両側板111bに対して軸受22を介して取り付けられている。すなわち、軸部材21は、中心軸線S2を中心として中間胴11の両側板111bに回転可能に設けられている。
また、軸部材21の一端部には、軸部材21の径外方向に延在して設けられたカムレバー23が固定されている。カムレバー23の延在端部には、カムフォロア23aが設けられている。カムフォロア23aは、フレームFに固定されたカム24の外周面に係合する。カム24は、中間胴11の中心軸線S1を中心とした円の軌跡をなす第一外周面24aと、この第一外周面24aよりも中心軸線S1側に向かって凹設された第二外周面24bとを有する。第二外周面24bは、中間胴11のシートPをくわえる位置とシートPを離す位置との2箇所に設けられている。そして、中間胴11が中心軸線S1を中心として回転すると、カムフォロア23aがカム24の外周面24a、24bに接触しつつ、中心軸線S2を中心にしてカムレバー23が揺動し、この揺動に伴って軸部材21を回転させる。
また、軸部材21の外周部には、複数の挟持爪25が中心軸線S2に沿って並んで固定されている。挟持爪25は、爪25aを備える。爪25aは、中間胴11の回転方向(図3の矢印A方向)とは逆方向に延在し、胴本体111aの溝部111cに設けられた爪受25bに対向して設けられている。この挟持爪25は、上述した軸部材21の回転に伴って回転し、爪25aが爪受25bに当接する一方、爪25aが爪受25bから離隔する。具体的に、中間胴11が回転し、図3に示すようにカムフォロア23aがカム24の第二外周面24bに接触した場合は、カムレバー23が中心軸線S1に近づく方向に揺動して軸部材21が図3の反時計回りに回転する。すると、挟持爪25が軸部材21と共に回転し、爪25aが爪受25bから離隔する。これにより、爪25aと爪受25bとの間へのシートP(被搬送体)の受け入れ、または他の挟持機構へのシートPの受け渡しが可能になる。一方、図には明示しないが、中間胴11が回転し、カムフォロア23aがカム24の第一外周面24aに接触した場合は、カムレバー23が中心軸線S1から離れる方向に揺動して軸部材21が図3の時計回りに回転する。すると、挟持爪25が軸部材21と共に回転し、爪25aが爪受25bに当接する。これにより、爪25aと爪受25bとの間にシートPが挟まれて、当該シートPを中間胴11の回転によって搬送することが可能になる。
また、軸部材21の筒内には、トーションバー26が挿入されている。トーションバー26は、軸部材21の回転に付勢力を付与してカムレバー23を揺動させ、カムフォロア23aをカム24の外周面24a,24bに接触させるためのものである。カムフォロア23aをカム24の外周面24a,24bに適宜接触させれば、中間胴11の回転に伴う軸部材21の回転が確実に行われ、挟持爪25を確実に作動できるので、シートPの挟持・解放を的確に行える。
このトーションバー26は、図4に示すように棒状体をなし、本体部26aの長手方向両端に径が太く形成された太径部26bを備える。太径部26bの外周面には、長手方向に穿設された複数の溝からなるスプライン26cが加工されている。このトーションバー26が挿入される軸部材21の一端側の筒内には、図2に示すようにトーションバー26のスプライン26cが嵌合する連結部材27が固定されている。すなわち、軸部材21に挿入されたトーションバー26は、その一端側の太径部26bが連結部材27を介して軸部材21の一端側に連結される。このように一端側の太径部26bが軸部材21の一端側に連結されたトーションバー26は、その他端側の太径部26bが軸部材21の他端から中間胴11における側板111bの外側面に突出される。この側板111bの外側面には、トーションバー26のスプライン26cが嵌合する固定部材28が固定されている。すなわち、トーションバー26は、側板111bの外側面に突出された太径部26bが固定部材28を介して側板111bに固定される。なお、トーションバー26の他端側の太径部26bを固定部材28で側板111bに固定する際には、トーションバー26に捻りを加えて上述した付勢力を軸部材21に付与する。
また、上述のように軸部材21の筒内に挿入されるトーションバー26の本体部26aの周りであって、軸部材21の筒状の内周面とトーションバー26の外周面との間には、保護部材29が設けられている。保護部材29は、トーションバー26よりも硬度の低い軟質の材料からなる。例えば、トーションバー26が鋼材からなる場合、当該鋼材よりも硬度の低い金属、プラスチック、ゴム、布または発泡スチロールなどが適用できる。保護部材29は、トーションバー26の本体部26aと同等の長さの管状に形成され、その側部を開放する切込29aが長手方向に沿って設けられている。このような、保護部材29は、切込29aにより側部が開放され、この開放した側部からトーションバー26への装着を行う。
また、図2および図3に示すように、軸部材21の筒内に挿入したトーションバー26に保護部材29を設けた構成において、軸部材21の内周面と保護部材29との間に隙間Cが設けられている。
このような構成の挟持機構20では、トーションバー26の外周面と軸部材21の内周面との間に、トーションバー26よりも軟質の材料で形成された保護部材29を設けたことにより、中間胴11の回転による軸部材21の移動や、軸部材21の回転動作に際してトーションバー26が振動しても、保護部材29によってトーションバー26の外周面と軸部材21の内周面との接触を防げる。このため、軸部材21とトーションバー26との間での衝突の騒音の発生を防ぐ。しかも、トーションバー26の外周面の傷付きを防いで、トーションバー26が破断する事態を防ぐ。また、軸部材21の内周面の傷付きをも防げる。
また、保護部材29は、管状に形成され、かつ管状の側部を開放する切込29aが設けられてなることにより、この開放した側部からトーションバー26への装着が行えるため、トーションバー26への保護部材29の装着が容易に行える。なお、切込29aを複数(例えば2つ)設けて保護部材29を長手方向に沿って複数分割(例えば2分割)してトーションバー26に装着してもよい。
また、軸部材21の内周面と保護部材29との間に隙間Cが設けられていることにより、軸部材21に付勢力を付与するトーションバー26の作用を保護部材29が阻害する事態を防ぐ。なお、隙間Cは、トーションバー26の本体部26aの外周面と保護部材29との間に設けられていてもよく、軸部材21の内周面と保護部材29との間、およびトーションバー26の本体部26aの外周面と保護部材29との間の双方に設けられていてもよい。
また、上述した実施例では、トーションバー26の本体部26aと同等の長さの保護部材29を設けた構成であり、このように構成することにより、両太径部26bの間でトーションバー26の長手方向への保護部材29の移動を規制できる。なお、保護部材29をトーションバー26に固定すれば、トーションバー26の長手方向への保護部材29の移動を規制できるので、保護部材29をトーションバー26の本体部26aよりも短尺に形成して、保護部材29の使用量を減少できる。この場合、最もトーションバー26が撓んで移動することが考えられるトーションバー26の長手方向の中央部に保護部材29を設けるか、あるいは、トーションバー26の長手方向に沿って断続して保護部材29を設けることが好ましい。
また、上述した実施例では、トーションバー26の外周面に保護部材29を装着し、このトーションバー26を軸部材21に挿入した例を示したが、この限りでなく、軸部材21の筒内に予め管状の保護部材29を装着し、この保護部材29の管内にトーションバー26を挿入してもよい。
また、このような構成の枚葉印刷機1では、シートPを搬送するために当該シートPを挟持する挟持機構20として、トーションバー26の外周面と軸部材21の内周面との間に、トーションバー26よりも軟質の材料で形成された保護部材29を設けたことにより、中間胴11の回転による軸部材21の移動や、軸部材21の回転動作に際してトーションバー26が振動しても、保護部材29によってトーションバー26の外周面と軸部材21の内周面との接触を防げる。このため、軸部材21とトーションバー26との間での衝突の騒音の発生を防ぎ、印刷時の騒音を低減できる。しかも、トーションバー26の外周面の傷付きを防いで、トーションバー26が破断する事態を防ぎ、枚葉印刷機1の耐久性を向上できる。また、保護部材29を管状に形成し、かつ管状の側部を開放する切込29aが設けたことにより、この開放した側部からトーションバー26への装着が容易に行えるため、トーションバー26への保護部材29の装着が容易に行えるので、枚葉印刷機1の組み立てを容易に行うことができ、枚葉印刷機1の製造コストを低減できる。また、軸部材21の内周面と保護部材29との間に隙間Cが設けられていることにより、軸部材21に付勢力を付与するトーションバー26の作用を保護部材29が阻害する事態を防ぎ、シートの搬送を良好に行って印刷精度を向上できる。なお、隙間Cは、トーションバー26の本体部26aの外周面と保護部材29との間に設けられていてもよく、軸部材21の内周面と保護部材29との間、およびトーションバー26の本体部26aの外周面と保護部材29との間の双方に設けられていてもよい。
以上のように、本発明に係る挟持機構および印刷機は、例えばシートを搬送するために当該シートを挟持する挟持爪を備えた軸部材を有し、この軸部材の回転に付勢力を付与するトーションバーを備えたことに有用であり、特に、軸部材に対するトーションバーの接触を防ぐことに適している。
本発明の実施例に係る印刷機の模式的概略構成図である。 本発明の実施例に係る挟持機構の概略断面図である。 図2に示した挟持機構の概略側面図である。 トーションバーおよび保護部材を示す斜視図である。
符号の説明
1 枚葉印刷機(印刷機)
2 給紙部
3 印刷部
4 排紙部
5 給紙台
6 給紙機構
7 印刷ユニット
8 版胴
9 ブランケット胴
10 圧胴
11 中間胴
111 胴部
111a 胴本体
111b 側板
111c 溝部
112 回転軸
113 軸受
114 ギア
12 チェングリッパ
15 エンドレスチェン
15a グリッパ
20 挟持機構
21 軸部材
22 軸受
23 カムレバー
23a カムフォロア
24 カム
24a 第一外周面
24b 第二外周面
25 挟持爪
25a 爪
25b 爪受
26 トーションバー
26a 本体部
26b 太径部
26c スプライン
27 連結部材
28 固定部材
29 保護部材
29a 切込
C 隙間
F フレーム
P シート
R 進行方向
S1 中心軸線
S2 中心軸線

Claims (4)

  1. 被搬送体を挟持または解放するための挟持爪を筒状に形成された外周部に有すると共に、前記挟持爪により前記被搬送体を挟持または解放する態様で自身の中心軸線を中心に回転可能に設けられた軸部材と、
    前記軸部材の回転に付勢力を付与するように前記軸部材の筒内に挿入されたトーションバーと、
    前記トーションバーの外周面と前記軸部材の内周面との間に設けられ前記トーションバーよりも軟質の材料で形成された保護部材と
    を備えたことを特徴とする挟持機構。
  2. 前記保護部材を管状に形成し、かつ前記保護部材の側部を開放する切込を前記保護部材の長手方向に沿って設けたことを特徴とする請求項1に記載の挟持機構。
  3. 前記軸部材の内周面と前記保護部材との間、および前記トーションバーの外周面と前記保護部材との間の少なくとも一方に隙間を設けたことを特徴とする請求項1または2に記載の挟持機構。
  4. シートを1枚ずつ繰り出して給紙する給紙部と、前記給紙部から給紙された前記シートに印刷を施す印刷部と、前記印刷部で印刷が施された前記シートを排紙する排紙部とを備えた印刷機において、
    請求項1〜3のいずれか一つに記載の挟持機構を、前記給紙部、前記印刷部および前記排紙部の少なくとも1つにおけるシートの搬送部に適用したことを特徴とする印刷機。
JP2007244381A 2007-09-20 2007-09-20 挟持機構および印刷機 Withdrawn JP2009073055A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007244381A JP2009073055A (ja) 2007-09-20 2007-09-20 挟持機構および印刷機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007244381A JP2009073055A (ja) 2007-09-20 2007-09-20 挟持機構および印刷機

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2009073055A true JP2009073055A (ja) 2009-04-09

Family

ID=40608531

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007244381A Withdrawn JP2009073055A (ja) 2007-09-20 2007-09-20 挟持機構および印刷機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2009073055A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8561987B2 (en) Machine for processing sheets
JP4057082B2 (ja) 枚葉紙印刷機械
WO2011013442A1 (ja) 印刷機
JP2010094953A (ja) 印刷装置及び枚葉印刷機
EP2657036B1 (en) Sheet reversing device
JP6905935B2 (ja) シート搬送装置
JP5175079B2 (ja) 印刷技術的な機械を通ってシートを搬送するための装置
JP2009073055A (ja) 挟持機構および印刷機
JP2010155701A (ja) 排紙装置および両面印刷機
JP2009073630A (ja) シート搬送装置および印刷機
JP3586606B2 (ja) オフセット印刷機
JP2005319792A (ja) 刷版搬送のための方法及び装置
JP6013687B2 (ja) 印刷機
JP3126001U (ja) 両面刷枚葉オフセット印刷機の排紙装置
JP2003182028A (ja) サテライト型印刷機のシート反転装置
JP6720418B2 (ja) 枚葉印刷機
JP2010131867A (ja) 被記録媒体押さえ装置及び枚葉印刷機
JP4414170B2 (ja) 多色枚葉印刷機
JP4592075B2 (ja) オフセット印刷機のスイング機構
JP2010111027A (ja) 枚葉印刷機の反転装置及び枚葉印刷機
JP2024013368A (ja) シート処理装置
JP6468685B2 (ja) 枚葉印刷機
JPH115291A (ja) 多色印刷装置および両面印刷方法
JP6104690B2 (ja) 反転式シート処理装置
JP6159520B2 (ja) 印刷機

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Effective date: 20100218

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20100915

A761 Written withdrawal of application

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761

Effective date: 20101015

A761 Written withdrawal of application

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761

Effective date: 20101221