JP2009072952A - ノズル検査装置およびこれを備える液体吐出装置 - Google Patents

ノズル検査装置およびこれを備える液体吐出装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2009072952A
JP2009072952A JP2007242036A JP2007242036A JP2009072952A JP 2009072952 A JP2009072952 A JP 2009072952A JP 2007242036 A JP2007242036 A JP 2007242036A JP 2007242036 A JP2007242036 A JP 2007242036A JP 2009072952 A JP2009072952 A JP 2009072952A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
nozzle
voltage
nozzle inspection
liquid
unit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2007242036A
Other languages
English (en)
Inventor
Shinya Komatsu
伸也 小松
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Seiko Epson Corp filed Critical Seiko Epson Corp
Priority to JP2007242036A priority Critical patent/JP2009072952A/ja
Publication of JP2009072952A publication Critical patent/JP2009072952A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Ink Jet (AREA)

Abstract

【課題】ノズル検査をより適正に行なう。
【解決手段】高圧電源55からの電圧V1を抵抗R1,R2(合成抵抗Rx1)と抵抗R3,R4(合成抵抗Rx2)とにより分圧した電圧V(=Rx2・V1/(Rx1+Rx2))をフラッシング部42の電極52に印加すると共にノズルプレート27をグランドに接地し、ノズルプレート27のノズル23からフラッシング部42にインク滴を吐出すると共にフラッシング部42で生じる電圧変化を電圧検出回路58で検出してノズル23の目詰まりを検査する。これにより、電圧V(=Rx2・V1/(Rx1+Rx2))を高圧電源から直接に電極52に印加するものに比して、フラッシング部42の絶縁性能が低下したときの電極52の電位の低下を抑制することができる。この結果、ノズル検査をより適正に行なうことができる。
【選択図】図3

Description

本発明は、液体を吐出するノズルが形成された吐出ヘッドを備える液体吐出装置に搭載されて前記ノズルの状態を検査するノズル検査装置およびこれを備える液体吐出装置に関する。
従来、この種のノズル検査装置としては、印刷ヘッドを備えるインクジェットプリンタに搭載され、印刷ヘッドに電圧印加回路を接続すると共に印刷ヘッドから吐出されるインク滴を受けるインク受け(電極)に電圧検出回路を接続したものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。この装置では、電圧印加回路により印刷ヘッドに所定電位を作用させた状態で印刷ヘッドからインク受けに向けて帯電したインク滴を吐出すると共に吐出されたインク滴がインク受けに着弾する際に生じる電圧変化を電圧検出回路により検出することにより、印刷ヘッドからインク滴が正常に吐出されたか否かを検査している。
特開2007−152888号公報
こうしたノズル検査装置では、電圧印加回路からの電圧の印加を受ける印刷ヘッドは通常絶縁性能が十分に確保されるよう設計されるが、何らかの原因により絶縁性能が低下する場合があり、この場合、印刷ヘッドに作用する電位が低下する。印刷ヘッドに作用する電位が低下すると、印刷ヘッドから吐出されるインク滴の帯電量が低下し、これに伴って帯電したインク滴がインク受けに着弾する際の電圧変化が小さくなって印刷ヘッドの検査を正常に行なうことができなくなる場合があるから、印刷ヘッドに作用する電位の低下をできる限り抑制することが望ましい。なお、こうした問題は、電圧印加回路をインク受けに接続すると共に電圧検出回路を印刷ヘッドに接続するものにも同様に生じうる。
本発明のノズル検査装置および液体吐出装置は、電源から検査用の電圧の印加を受ける吐出ヘッドまたは液体受けの絶縁性能が低下しても吐出ヘッドのノズルの検査をより適正に行なえるようにすることを主目的とする。
本発明のノズル検査装置および液体吐出装置は、上述の主目的を達成するために以下の手段を採った。
本発明のノズル検査装置は、
液体を吐出するノズルが形成された吐出ヘッドを備える液体吐出装置に搭載されて前記ノズルの状態を検査するノズル検査装置であって、
前記ノズルから吐出された液体を受ける液体受け手段と、
電源と、
前記電源の電圧を複数の抵抗を用いて分圧すると共に該分圧した電圧が前記液体受け手段または前記吐出ヘッドに作用するよう形成された分圧手段と、
前記液体受け手段または前記吐出ヘッドの電気的状態の変化を検出する電気的変化検出手段と、
前記ノズルの状態の検査が要求されたとき、前記分圧手段を介して前記電源からの電圧が前記液体受け手段または前記吐出ヘッドに作用している状態で前記ノズルから前記液体受け手段に液体が吐出されるよう前記吐出ヘッドを制御すると共に前記電気的変化検出手段により検出された電気的状態の変化に基づいて前記ノズルの状態を判定するノズル検査を実行するノズル検査実行手段と
を備えることを要旨とする。
この本発明のノズル検査装置では、電源の電圧を複数の抵抗を用いて分圧すると共に分圧した電圧が液体受け手段または吐出ヘッドに作用するよう分圧手段を形成し、ノズルの状態の検査が要求されたとき、分圧手段を介して電源からの電圧が液体受け手段または吐出ヘッドに作用している状態でノズルから液体受け手段に液体が吐出されるよう吐出ヘッドを制御すると共に電気的変化検出手段により検出された液体受け手段または吐出ヘッドの電気的状態の変化に基づいてノズルの状態を判定する。電源からの電圧を分圧手段により分圧して液体受け手段または吐出ヘッドに作用させることにより、電源からの電圧を直接に液体受け手段または吐出ヘッドに作用させるものに比して、液体受け手段または吐出ヘッドの絶縁性能が低下しても、これに起因する液体受け手段または吐出ヘッドの電位低下を抑制することができる。この結果、吐出ヘッドのノズルの検査をより適正に行なうことができる。
こうした本発明のノズル検査装置において、前記分圧手段は、前記電源側に接続された第1の抵抗要素と、グランドに接地されると共に前記第1の抵抗要素に接続された第2の抵抗要素とを備え、前記第1の抵抗要素と前記第2の抵抗要素との接続点に前記液体受け手段または前記吐出ヘッドが接続されてなる手段であるものとすることもできる。
また、本発明のノズル検査装置において、前記電源の電圧を受ける前記液体受け手段または前記吐出ヘッドの絶縁状態を判定する絶縁状態判定手段を備えるものとすることもできる。こうすれば、液体受け手段または吐出ヘッドの絶縁状態を監視することができる。
絶縁状態判定手段を備える態様の本発明のノズル検査装置において、前記第2の抵抗要素は、複数の抵抗からなり、前記複数の抵抗のうち前記グランドに接地された抵抗の電圧を検出する電圧検出手段を備え、前記絶縁状態判定手段は、前記電圧検出手段により検出された電圧に基づいて前記電源の電圧を受ける前記液体受け手段または前記吐出ヘッドの絶縁状態を判定する手段であるものとすることもできる。こうすれば、測定範囲が比較的狭い電圧検出手段を用いて液体受け手段または吐出ヘッドの絶縁状態を判定することができる。
また、絶縁状態判定手段を備える態様の本発明のノズル検査装置において、前記ノズル検査実行手段は、前記絶縁状態判定手段により判定された絶縁状態に基づいて前記ノズル検査の実行態様を変更する手段であるものとすることもできる。こうすれば、液体受け手段または吐出ヘッドの絶縁状態の変化に応じてノズル検査を更に適正に行なうことができる。この態様の本発明のノズル検査装置において、前記ノズル検査実行手段は、前記絶縁状態判定手段により判定された絶縁状態に基づいて実行回数を変更して前記ノズル検査を実行する手段であるものとすることもできるし、前記ノズル検査実行手段は、前記絶縁状態判定手段により判定された絶縁状態に基づいて判定用の閾値を変更すると共に前記電気的変化検出手段により検出された電気的状態の変化と前記判定用の閾値との比較により前記ノズルの状態を判定する手段であるものとすることもできるし、前記電気的変化検出手段により検出された電気的状態の変化を積分する積分手段を備え、前記ノズル検査実行手段は、前記絶縁状態判定手段により判定された絶縁状態に基づいて吐出量を変更し、該変更した吐出量をもって前記ノズルから液体が吐出されるよう前記吐出ヘッドを制御すると共に前記電気的変化検出手段により検出され前記積分手段により積分された電気的状態の変化に基づいて前記ノズルの状態を判定する手段であるものとすることもできる。
本発明の液体吐出装置は、
液体を吐出するノズルが形成された吐出ヘッドと、
上述した各態様のいずれかの本発明のノズル検査装置と、
を備えることを要旨とする。
この本発明の液体吐出装置は、上述した各態様のいずれかの本発明のノズル検査装置を備えるから、本発明のノズル検査装置が奏する効果と同様の効果、例えば、電源からの電圧を受ける液体受け手段または吐出ヘッドの絶縁性能が低下しても吐出ヘッドの検査をより適正に行なうことができる効果や電源からの電圧を受ける液体受け手段または吐出ヘッドの絶縁状態を監視することができる効果、測定範囲が比較的狭い電圧検出手段を用いて液体受け手段または吐出ヘッドの絶縁状態を判定することができる効果、液体受け手段または吐出ヘッドの絶縁状態に応じてノズル検査を更に適正に行なうことができる効果などを奏することができる。
次に本発明を具現化した一実施形態について説明する。図1は本実施形態であるインクジェットプリンタ20の構成の概略を示す構成図、図2は印刷ヘッド24の電気的接続を表す説明図、図3はノズル検査装置50の構成の概略を示す構成図である。
本実施形態のインクジェットプリンタ20は、図1に示すように、駆動モータ33による紙送りローラ35の駆動により記録紙Sを図中奥から手前に搬送する紙送り機構31と、紙送り機構31によりプラテン40上に搬送された記録紙Sに印刷ヘッド24からインク滴を吐出して印刷を行なうプリンタ機構21と、プラテン40の図中右端に形成され印刷ヘッド24を封止すると共に必要に応じて図示しないポンプにより印刷ヘッド24内のインクを吸引してクリーニングを行なうキャッピング装置41と、プラテン40の図中左端に形成されノズル先端でインクが乾燥して固化するのを防止するために定期的又は所定のタイミングで印刷データとは無関係にインク滴を吐出させるフラッシング動作を行なうためのフラッシング部42と、フラッシング部42をインク受けとして用いて印刷ヘッド24からインク滴を吐出してノズル検査を行なうノズル検査装置50(図3参照)と、インクジェットプリンタ20全体をコントロールするコントローラ70とを備える。
プリンタ機構21は、メカフレーム80の右側に配置されたキャリッジモータ34aと、メカフレーム80の左側に配置された従動ローラ34bと、キャリッジモータ34aと従動ローラ34bとに架設されたキャリッジベルト32と、キャリッジモータ34aの駆動に伴ってキャリッジベルト32によりガイド28に沿って左右に往復動するキャリッジ22と、このキャリッジ22に搭載され溶媒としての水に着色剤としての染料または顔料を含有したイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)及びブラック(K)の各色のインクを個別に収容したインクカートリッジ26と、インクカートリッジ26からインクの供給を受けてインク滴を吐出する印刷ヘッド24とを備える。なお、キャリッジ22の背面には、キャリッジ22の位置を検出するリニア式エンコーダ36が配置されており、このリニア式エンコーダ36によりキャリッジ22のポジションが管理されている。
印刷ヘッド24は、図2に示すように、シアン(C),マゼンタ(M),イエロー(Y),ブラック(K)のノズル23C,23M,23Y,23Kが各色毎に複数個(本実施形態では、180個)ずつ1列に配置された4列のノズル列43C,43M,43Y,43Kが形成されたステンレス製のノズルプレート27と、このノズルプレート27と共にノズル23に連通するインク室29を形成するキャビティプレート25と、インク室29の上壁をなすセラミック製(例えばジルコニアセラミック製)の振動板49と、この振動板49の上面に貼り付けられた圧電素子48(例えば、チタン酸ジルコン酸鉛など)と、ヘッド駆動用基板30上に形成され圧電素子48に駆動信号を出力する駆動回路としてのマスク回路47とを備え、マスク回路47から圧電素子48に電圧を印加して圧電素子48でインク室29の上壁を押し下げることによりインクを加圧してインク滴を吐出する。ここで、ノズル23C,23M,23Y,23Kのすべてをノズル23と総称し、ノズル列43C,43M,43Y,43Kのすべてをノズル列43と総称する。以下、印刷ヘッド24の駆動についてブラック(K)用のノズル23Kを用いて説明する。
マスク回路47は、ヘッド駆動波形生成回路60により生成された原信号ODRVと印刷信号PRTnとを入力すると共に入力した原信号ODRVと印刷信号PRTnとに基づいて駆動信号DRVnを生成して圧電素子48に出力する。なお、印刷信号PRTnの末尾のnや駆動信号DRVnの末尾のnは、ノズル列に含まれるノズルを特定するための番号であり、本実施形態では、ノズル列は180個のノズルにより構成したから、nは1から180のいずれかの整数値となる。ヘッド駆動波形生成回路60は、原信号ODRVとして1画素分の区間内(キャリッジ22が1画素の区間を横切る時間内)において第1のパルスP1と第2のパルスP2と第3のパルスP3の3つのパルスを繰り返し単位とした信号をマスク回路47に出力し、原信号ODRVを入力したマスク回路47は、別途入力した印刷信号PRTnに基づいて原信号ODRVに含まれる3つのパルスのうち不要なパルスをマスクすることにより必要なパルスのみを駆動信号DRVnとしてノズル23Kの圧電素子48に出力する。このとき、駆動信号DRVnとして第1パルスP1のみが圧電素子48に出力されると、ノズル23Kから1ショットのインク滴が吐出されて記録紙Sには小さいサイズのドット(小ドット)が形成され、第1パルスP1と第2パルスP2とが圧電素子48に出力されると、ノズル23Kから2ショットのインク滴が吐出されて記録紙Sには中サイズのドット(中ドット)が形成され、第1パルスP1と第2パルスP2と第3パルスP3とが圧電素子48に出力されると、ノズル23Kから3ショットのインク滴が吐出されて記録紙Sには大きいサイズのドット(大ドット)が形成される。このように、インクジェットプリンタ20では、一画素区間において吐出されるインク量を調整することにより3種類のサイズのドットを形成することができる。なお、ブラック(K)以外の他の色のノズル23C,23M,23Yやノズル列43C,43M,43Yについても上記ノズル23Kやノズル列43Kと同様である。
ノズル検査装置50は、図3に示すように、印刷ヘッド24のノズルプレート27とインク滴を受けるフラッシング部42(図1参照)と間に電位差を作用させた状態でノズルプレート27のノズル23からインク滴を吐出すると共にフラッシング部42にインク滴が着弾する際に生じる電圧変化を検出することによりノズル23からのインク滴の吐出不良の有無を検査するものとして構成されており、フラッシング部42に配置された電極52に接続された電圧印加回路54と、同じく電極52に接続された電圧検出回路58とを備える。印刷ヘッド24のノズルプレート27は、メカフレーム80と共にグランドに接地されており、このノズルプレート27と電圧印加回路54からの電圧が印加されるフラッシング部42の電極52との間には電位差が生じる。
電圧印加回路54は、インクジェットプリンタ20の内部で引き回される数ボルトの電気配線の電圧を昇圧回路を介して数百ボルトや千数百ボルトの電圧V1に昇圧した高圧電源55と、高圧電源55側に接続された直列の抵抗R1,R2と、グランドに接地されると共に抵抗R1,R2に接続された直列の抵抗R3,R4と、高圧電源55と抵抗R1,R2との間に介在するスイッチSWとを備え、抵抗R1,R2と抵抗R3,R4との接続点にフラッシング部42の電極52が接続されている。したがって、高圧電源55からの電圧V1は、抵抗R1,R2と抵抗R3,R4とにより分圧されてフラッシング部42の電極52に作用することになる。フラッシング部42の電極52に印加する電圧としては、フラッシング部42の耐圧の範囲内でノズル検査装置50の検査精度ができる限り高くなるよう高電圧に設定され、例えば、高圧電源55の電圧V1を1.2kV,抵抗R1,R2を各3MΩ,抵抗R3,R4を各1MΩなどとして電極52に300Vの電圧が印加されるよう設定することができる。
電圧検出回路58は、電圧印加回路54と同様にフラッシング部42の電極52に接続され、電極52で発生した電圧を検出するための回路として構成されており、電極52で生じた電圧信号を積分し反転増幅したあとの信号をA/D変換してコントローラ70へ出力する。
図4に、プラテン40上に形成されるフラッシング部42の一例を示す。フラッシング部42は、図示するように、グランドに接地されたメカフレーム80に対して絶縁が確保された状態で電圧印加回路54からの電圧の印加を受けるよう構成されているが、前述したフラッシング動作やノズル検査が行われる際に着弾したインクがフラッシング部42からはみ出すと、その絶縁性能が低下する場合が生じる。以下、フラッシング部42(電極52)の絶縁性能が低下して電極52とグランドとの間に生じる抵抗をリーク抵抗Rvと呼ぶ。
図5に、フラッシング部42(電極52)が完全に絶縁されている場合の電圧印加回路54の回路図を示し、図6に、フラッシング部42(電極52)の絶縁性能が低下した場合の電圧印加回路54の回路図を示す。ここで、図中の「Rx1」は直列の抵抗R1,R2の合成抵抗(R1+R2)を示し、「Rx2」は直列の抵抗R3,R4の合成抵抗(R3+R4)を示す。また、図5(a)および図6(a)は、合成抵抗Rx1と合成抵抗Rx2とにより高圧電源55の電圧V1を分圧して電極52に電圧Vを印加する本実施形態の電圧印加回路54の回路図を示し、図5(b)および図6(b)は、合成抵抗Rx2を設けずに高圧電源55の電圧を電圧V2(=Rx2・V1/(Rx1+Rx2))として電極52に直接に電圧を印加する比較例の電圧印加回路の回路図を示す。図5に示すように、フラッシング部42が完全に絶縁されているときには、本実施形態も比較例も同じ初期電圧(=Rx2・V1/(Rx1+Rx2))がフラッシング部42の電極52に印加される。一方、フラッシング部42の電極52の絶縁性能が低下すると、本実施形態では、図6(a)に示すように、合成抵抗Rx2とリーク抵抗Rvとが互いに並列接続された状態となり、合成抵抗Rx1と合成抵抗Rx2およびリーク抵抗Rvの合成抵抗(=Rx2・Rv/(Rx2+Rv))とにより高圧電源55からの電圧V1が分圧されて電極52に作用するから、電極52の電位Vは次式(1)で計算することができる。これに対して、比較例では、図6(b)に示すように、電極52がリーク抵抗Rvを介してグランドに接地された状態となり、合成抵抗Rx1とリーク抵抗Rvとにより高圧電源55からの電圧V2(=Rx2・V1/(Rx1+Rx2))が分圧されて電極52に作用するから、電極52の電位Vは次式(2)で計算することができる。式(1)と式(2)とに基づくリーク抵抗Rvと電極電位Vとの関係を図7に示す。図中実線は本実施形態におけるリーク抵抗Rvと電極電位Vとの関係(式(1)の関係)を示し、破線は比較例におけるリーク抵抗Rvと電極電位Vとの関係(式(2)の関係)を示す。なお、図7の横軸は対数目盛として表示するものとした。図示するように、電極電位Vは、本実施形態も比較例もリーク抵抗Rvが小さくなるほど減少するが、本実施形態では比較例に比して減少率が小さいことがわかる。即ち、本実施形態では、フラッシング部42の絶縁破壊が進んでリーク抵抗Rvが小さくなっても、電極電位Vの低下は抑制され、ノズル検査装置50の検査精度に与える影響を少なくすることができる。本実施形態で高圧電源55の電圧V1を抵抗R1,R2と抵抗R3,R4とにより分圧して電極52に印加するのはこうした理由に基づいている。
Figure 2009072952
コントローラ70は、図1に示すように、CPU72を中心とするマイクロプロセッサとして構成されており、各種処理プログラムを記憶したROM73と、一時的にデータを記憶したりデータを保存したりするRAM74と、データを書き込み消去可能なフラッシュメモリ75と、外部機器との情報のやり取りを行うインタフェース(I/F)79と、図示しない入出力ポートとを備える。RAM74には、印刷バッファ領域が設けられており、この印刷バッファ領域にユーザPC10からI/F79を介して送られてきた印刷データが記憶される。このコントローラ70には、電圧印加回路54の抵抗R4に取り付けられた電圧センサ56からの電圧信号Vrや電圧検出回路58からの電圧信号Vout,リニア式エンコーダ36からのキャリッジ22のポジション信号などが図示しない入力ポートを介して入力され、ユーザPC110から出力された印刷ジョブなどがI/F79を介して入力される。また、コントローラ70からは、印刷ヘッド24(マスク回路47や圧電素子48を含む)への制御信号やスイッチSWへの切替信号、ヘッド駆動波形生成回路60への制御信号、駆動モータ33への駆動信号、キャリッジモータ34aへの駆動信号などが図示しない出力ポートを介して出力され、ユーザPC110への印刷ステータス情報などがI/F79を介して出力される。
次に、こうして構成された本実施形態のインクジェットプリンタ20の動作、特に、ノズル23の目詰まりを検査する動作について説明する。図8は、コントローラ70のCPU72により実行されるノズル検査ルーチンの一例を示すフローチャートである。このルーチンは、ノズル検査が指示されたときに実行される。なお、ノズル検査を実行するタイミングとしては、印刷ジョブ毎や1ページ毎、所定ページ数毎などのタイミングとすることができる。
ノズル検査ルーチンが実行されると、コントローラ70のCPU72は、まず、キャリッジモータ34aを駆動してキャリッジ22をフラッシング部42に移動する(ステップS100)。これにより、印刷ヘッド24のノズルプレート27とフラッシング部42とは互いに向かい合う状態となる。続いて、電圧印加回路54のスイッチSWをONしてフラッシング部42の電極52に電圧Vを印加して電極52とノズルプレート27との間に電位差が生じている状態とし(ステップS110)、電圧センサ56からの電圧印加回路54の抵抗R4間の電圧Vr4を入力し(ステップS120)、入力した電圧Vr4と閾値Vsetとを比較する(ステップS130)。ここで、抵抗R4は抵抗R3と直列に接続されているから、電極52の電位Vは抵抗R4の電圧Vr4を用いて次式(3)により計算することができる。前述した式(1)とこの式(3)のうち電圧V1と合成抵抗Rx1(=R1+R2)と合成抵抗Rx2(=R3+R4)と抵抗R3と抵抗R4は予め知ることができるから、抵抗R4の電圧Vr4に基づいて電極52の電位Vやリーク抵抗Rvを知ることができる。また、閾値Vsetは、電極52の電位Vやリーク抵抗Rvがノズル検査装置50で高い検査精度をもってノズル23を検査することができる程度の値か否かを判定するために設定されるものである。電圧Vr4が閾値Vset以上のときには、ノズル検査装置50で高い検査精度をもってノズル23の検査が可能と判断し、後述するノズル検査装置50による検査回数N1を比較的少ない回数のα回(本実施形態では1回)に設定し(ステップS140)、電圧Vr4が閾値Vset未満のときには、リーク抵抗Rvに起因してノズル検査装置50の検査精度が低下すると判断し、検査回数N1をα回よりも多い回数のβ回(本実施形態では3回)に設定する(ステップS150)。
Figure 2009072952
そして、各色のノズル列43中のノズル23のうち検査をすべき検査対象ノズルを設定し(ステップS160)、設定した検査対象ノズルを駆動し(ステップS170)、電圧検出回路58からの出力波形信号の出力レベルVoutを入力し(ステップS180)、入力した出力レベルVoutと閾値Vrefとを比較する(ステップS190)。図3に示すように、フラッシング部42の電極52には電圧印加回路54によって電圧が印加されて電極52とノズルプレート27との間には電位差が生じているから、ノズル23からは帯電したインク滴が吐出され、インク滴がフラッシング部42に着弾する際に電極52に電圧変化が生じ、電極52に接続された電圧検出回路58により出力信号波形として検出される。この検出される出力信号波形の振幅は、インク滴が吐出しなかったりインク滴が吐出されても通常よりも小さかったりしたときには、正常にインク滴が吐出された場合に比して小さくなる。したがって、これらを区別する閾値Vrefを設定して出力レベルVoutと閾値Vrefとを比較することにより、ノズル23に目詰まりが生じているか否かを判定することができる。本実施形態では、出力信号波形の振幅は1ショット分のインク滴の吐出では微弱であるから、第1〜第3パルスP1〜P3のすべてを出力する操作を8回繰り返して行なうことにより、合計24ショット分のインク滴を吐出するものとした。これにより、出力信号波形は24ショット分のインク滴による積分値となるから、電圧検出回路58からは十分大きな出力信号波形を得ることができる。出力レベルVoutが閾値Vref以上のときには、検査対象ノズルは正常と判断して次の処理に進み、出力レベルVoutが閾値Vref未満のときには、検査対象ノズルに目詰まりが生じていると判断し、異常ノズルとしてRAM74に登録する(ステップS200)。そして、他に未検査のノズル23があるか否かを判定し(ステップS210)、未検査のノズル23があるときには、検査対象ノズルを更新し(ステップS220)、更新した検査対象ノズルに対して前述したステップS170〜S200のノズル検査を実行する。
こうして全てのノズル23の検査が実行されてステップS210で未検査のノズル23がないと判定されると、検査回数N1を値1だけインクリメントすると共に(ステップS230)、検査回数N1がステップS140またはステップS150で設定した設定回数Nsetよりも大きいか否かを判定する(ステップS240)。検査回数N1が設定回数Nset以下と判定されると、検査回数N1が設定回数Nsetよりも大きくなるまでステップS160に戻って同じノズル検査を繰り返し実行する(ステップS160〜S240)。検査回数N1が設定回数Nsetよりも大きくなると、これまでの検査結果に基づいて異常判定を行なう(ステップS250)。ここで、異常判定は、本実施形態では、設定回数Nsetが1回のときには、RAM74に異常ノズルが登録されているか否かを判定することにより行われ、設定回数Nsetが3回のときには、3回のうち同一のノズルに対して異常ノズルが2回以上登録されているか否かを判定することにより行われる。このように、フラッシング部42の電極52の絶縁性能が低下するなどして電極52に十分な電位が作用していない場合でも、検査回数を多くしてその多数決をとることにより、ノズル検査における異常の誤判定を抑制しているのである。前述したステップS130で電圧Vr4が閾値Vset未満のときにα回よりも多いβ回を設定回数Nsetとするのはこうした理由に基づいている。なお、本実施形態では、ノズル検査を複数回行なってその多数決により異常と判定するものとしたが、同一ノズルに対して複数回のすべてで異常ノズルが登録されているときに異常と判定するものとしてもよい。
こうして異常判定を行なうと、この異常判定により正常と判定されたときには(ステップS260)、電圧印加回路54のスイッチSWをOFFとし(ステップS270)、検査回数N1を値0に設定すると共に後述するクリーニング回数N2を値0に設定して(ステップS280)、本ルーチンを終了する。一方、異常判定により異常と判定されたときには(ステップS260)、クリーニング回数N2が上限回数Nmax(例えば、2回や3回など)以下のときには(ステップS290)、印刷ヘッド24のクリーニング処理を実行する(ステップS300)。ここで、クリーニング処理は、具体的には、キャリッジ22をキャッピング装置41に対向する位置まで移動すると共にキャッピング装置41で印刷ヘッド24を封止し、図示しない吸引ポンプを駆動してキャッピング装置37の内部を負圧にすることにより行なわれる。これにより、ノズル23内に詰まったインクを吸引除去することができる。
印刷ヘッド24のクリーニング処理を実行すると、クリーニング回数N2を値1だけインクリメントすると共に検査回数N1を値0にリセットして(ステップS310)、ノズル23の異常が解消したか否かを調べるために再度ノズル検査を実行する(ステップS160〜S250)。なお、この際のノズル23の再検査は、すべてのノズル23に対して行なってもよいし、異常と判定されたノズル23に対してのみ行なうものとしてもよい。そして、ステップS260でノズル23の異常が解消したと判定されると、電圧印加回路54のスイッチSWをOFFとし(ステップS270)、検査回数N1を値0にリセットすると共にクリーニング回数N2を値0にリセットして(ステップS280)、本ルーチンを終了する。
ステップS290でクリーニング回数N2が上限回数Nmaxを超えていると判定されたときには、これ以上クリーニング処理を繰り返してもノズル23の異常が解消する見込みがないと判断し、図示しない操作パネルの表示部にエラー表示を出力して(ステップS320)、本ルーチンを終了する。
ここで、本実施形態の構成要素と本発明の構成要素との対応関係を明らかにする。本実施形態の電極52が配置されたフラッシング部42が「液体受け手段」に相当し、高圧電源55が「電源」に相当し、高圧電源55側に接続された直列の抵抗R1,R2とグランドに接地されると共に抵抗R1,R2および電極52に接続された直列の抵抗R3,R4とが「分圧手段」に相当し、電圧検出回路58が「電気的変化検出手段」に相当し、図8のノズル検査ルーチンを実行するコントローラ70が「ノズル検査実行手段」に相当する。
以上詳述したインクジェットプリンタ20によれば、高圧電源55からの電圧V1を抵抗R1,R2(合成抵抗Rx1)と抵抗R3,R4(合成抵抗Rx2)とにより分圧した電圧V(=Rx2・V1/(Rx1+Rx2))をフラッシング部42の電極52に印加するものとし、グランドに接地されたノズルプレート27のノズル23からフラッシング部42にインク滴を吐出すると共にフラッシング部42で生じる電圧信号を電圧検出回路58により検出してこの電圧信号に基づいてノズル23の目詰まりを検査するから、電圧V(=Rx2・V1/(Rx1+Rx2))を高圧電源から直接に電極52に印加するものに比して、フラッシング部42の絶縁性能が低下したときの電極52の電位の低下を抑制することができる。この結果、ノズル検査をより適正に行なうことができる。
また、インクジェットプリンタ20によれば、電圧印加回路54に電圧センサ56を取り付けることにより、この電圧センサ56を用いてフラッシング部42(電極52)の電位Vやリーク抵抗Rvを監視することができる。しかも、電圧センサ56を抵抗R3,R4のうちグランドに接続された抵抗R4だけに取り付けたから、比較的測定範囲の狭い電圧センサを用いることができる。また、電圧センサ56からの電圧Vr4が閾値Vset未満のときには、設定回数Nsetを多くして検査回数N1を増やすから、電極52の電位Vが低下(リーク抵抗Rvが低下)しても比較的適正にノズル検査を行なうことができる。
本実施形態では、電圧印加回路54をインク受け(フラッシング部42の電極52)に接続すると共に印刷ヘッド24(ノズルプレート27)をグランドに接地するものとしたが、電圧印加回路54を印刷ヘッド24に接続すると共にインク受けをグランドに接地するものとしてもよい。
本実施形態では、電圧検出回路58をインク受け(フラッシング部42の電極52)に接続するものとしたが、電圧検出回路58を印刷ヘッド24(ノズルプレート27)に接続するものとしてもよい。
本実施形態では、電極52を配置したフラッシング部42をインク受けとして用いてこのフラッシング部42に印刷ヘッド24のノズル23からインク滴を吐出してノズル検査を行なうものとしたが、フラッシング部42以外の領域をインク受けとして用いてノズル検査を行なうものとしてもよい。例えば、キャッピング装置41をインク受けとして用いるものとしてもよい。
本実施形態では、図8のノズル検査ルーチンのステップS130〜S150で電圧Vr4に基づいてノズル検査を実行する回数(設定回数Nset)を変更するものとしたが、ノズル23から吐出するインク滴のショット数を変更するものとしてもよいし、出力レベルVoutに基づいてノズル23の目詰まりを判定するための閾値Vrefを変更するものとしてもよい。前者では、電圧Vr4が低いほど多くなる傾向にショット数を設定するものとすればよく、後者では、電圧Vr4が低いほど小さくなる傾向に閾値Vrefを設定するものとすればよい。こうした変形例によっても、ノズル検査による異常の誤判定を抑制することができる。
本実施形態では、2つの抵抗R1,R2と2つの抵抗R3,R4の4つを用いて高圧電源55からの電圧V1を分圧して電極52に印加するものとしたが、分圧に用いる抵抗は2つ以上であればいくつであっても構わない。
本実施形態では、高圧電源55に抵抗R1,R2を接続するものとしたが、高圧電源55と抵抗R1,R2との間にフィルタ回路を介在させるものとしてもよい。
本実施形態では、抵抗R4に取り付けた電圧センサ56を用いて電極52の電位V(リーク抵抗Rv)を監視するものとしたが、電極52に直接に電圧センサを取り付けるものとしてもよい。また、こうした電圧センサを省略するものとしても構わない。ただし、この場合、図8のノズル検査ルーチンのステップS130〜S150は実行することはできなくなる。
本実施形態では、本発明のインクジェット記録装置の一例としてインクジェットプリンタを示したが、本発明はインクジェット記録方式を採用した装置であれば特に限定されるものではなく、例えばファクシミリ装置や複合機などのOA機器のほか、カラーフィルタ等のデバイスを製造するための製造装置などに適用してもよい。
上述した実施形態では、本発明の流体吐出装置をインクジェットプリンタ20に具体化した例を示したが、インク以外の他の液体や機能材料の粒子が分散されている液状体(分散液)、ジェルのような流状体などを吐出する流体吐出装置に具体化してもよいし、流体として吐出可能な固体を吐出する流体吐出装置に具体化してもよい。例えば、液晶ディスプレイ、EL(エレクトロルミネッセンス)ディスプレイ、面発光ディスプレイ及びカラーフィルタの製造などに用いられる電極材や色材などの材料を溶解した液体を吐出する液体吐出装置、同材料を分散した液状体を吐出する液状体吐出装置、精密ピペットとして用いられ試料となる液体を吐出する液体吐出装置としてもよい。また、時計やカメラ等の精密機械にピンポイントで潤滑油を吐出する液体吐出装置、光通信素子等に用いられる微小半球レンズ(光学レンズ)などを形成するために紫外線硬化樹脂等の透明樹脂液を基板上に吐出する液体吐出装置、基板などをエッチングするために酸又はアルカリ等のエッチング液を吐出する液体吐出装置、ジェルを吐出する流状体吐出装置としてもよい。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述した実施形態に何ら限定されることはなく、本発明の技術的範囲に属する限り種々の態様で実施し得ることは勿論である。
本実施形態のインクジェットプリンタ20の構成の概略を示す構成図。 印刷ヘッド24の電気的接続を表す説明図。 ノズル検査装置50の構成の概略を示す構成図。 フラッシング部42の一例を示す説明図。 電極52が完全に絶縁されている場合の電圧印加回路54の回路図。 電極52の絶縁性能が低下した場合の電圧印加回路54の回路図。 リーク抵抗Rvと電極電位Vとの関係を示す説明図。 ノズル検査ルーチンの一例を示すフローチャート。
符号の説明
10 ユーザPC、20 インクジェットプリンタ、21 プリンタ機構、22 キャリッジ、23,23Y,23M,23C,23K ノズル、24 印刷ヘッド、25 キャビティプレート、26 インクカートリッジ、27 ノズルプレート、28 ガイド、29 インク室、30 ヘッド駆動用基板、31 紙送り機構、32 キャリッジベルト、33 駆動モータ、34a キャリッジモータ、34b 従動ローラ、35 紙送りローラ、36 リニア式エンコーダ、40 プラテン、41 キャッピング装置、42 フラッシング部、43,43Y,43M,43C,43K ノズル列、47 マスク回路、48 圧電素子、49 振動板、50 ノズル検査装置、52 電極、54 電圧印加回路、55 高圧電源、56 電圧センサ、58 電圧検出回路、60 ヘッド駆動波形生成回路、70 コントローラ、72 CPU、73 ROM、74 RAM、75 フラッシュメモリ、79 インタフェース(I/F)、80 メカフレーム、SW スイッチ、R1〜R4 抵抗。

Claims (9)

  1. 液体を吐出するノズルが形成された吐出ヘッドを備える液体吐出装置に搭載されて前記ノズルの状態を検査するノズル検査装置であって、
    前記ノズルから吐出された液体を受ける液体受け手段と、
    電源と、
    前記電源の電圧を複数の抵抗を用いて分圧すると共に該分圧した電圧が前記液体受け手段または前記吐出ヘッドに作用するよう形成された分圧手段と、
    前記液体受け手段または前記吐出ヘッドの電気的状態の変化を検出する電気的変化検出手段と、
    前記ノズルの状態の検査が要求されたとき、前記分圧手段を介して前記電源からの電圧が前記液体受け手段または前記吐出ヘッドに作用している状態で前記ノズルから前記液体受け手段に液体が吐出されるよう前記吐出ヘッドを制御すると共に前記電気的変化検出手段により検出された電気的状態の変化に基づいて前記ノズルの状態を判定するノズル検査を実行するノズル検査実行手段と
    を備えるノズル検査装置。
  2. 前記分圧手段は、前記電源側に接続された第1の抵抗要素と、グランドに接地されると共に前記第1の抵抗要素に接続された第2の抵抗要素とを備え、前記第1の抵抗要素と前記第2の抵抗要素との接続点に前記液体受け手段または前記吐出ヘッドが接続されてなる手段である請求項1記載のノズル検査装置。
  3. 前記電源の電圧を受ける前記液体受け手段または前記吐出ヘッドの絶縁状態を判定する絶縁状態判定手段を備える請求項1または2記載のノズル検査装置。
  4. 請求項3記載のノズル検査装置であって、
    前記第2の抵抗要素は、複数の抵抗からなり、
    前記複数の抵抗のうち前記グランドに接地された抵抗の電圧を検出する電圧検出手段を備え、
    前記絶縁状態判定手段は、前記電圧検出手段により検出された電圧に基づいて前記電源の電圧を受ける前記液体受け手段または前記吐出ヘッドの絶縁状態を判定する手段である
    ノズル検査装置。
  5. 前記ノズル検査実行手段は、前記絶縁状態判定手段により判定された絶縁状態に基づいて前記ノズル検査の実行態様を変更する手段である請求項3または4記載のノズル検査装置。
  6. 前記ノズル検査実行手段は、前記絶縁状態判定手段により判定された絶縁状態に基づいて実行回数を変更して前記ノズル検査を実行する手段である請求項5記載のノズル検査装置。
  7. 前記ノズル検査実行手段は、前記絶縁状態判定手段により判定された絶縁状態に基づいて判定用の閾値を変更すると共に前記電気的変化検出手段により検出された電気的状態の変化と前記判定用の閾値との比較により前記ノズルの状態を判定する手段である請求項5または6記載のノズル検査装置。
  8. 請求項5ないし7いずれか1項に記載のノズル検査装置であって、
    前記電気的変化検出手段により検出された電気的状態の変化を積分する積分手段を備え、
    前記ノズル検査実行手段は、前記絶縁状態判定手段により判定された絶縁状態に基づいて吐出量を変更し、該変更した吐出量をもって前記ノズルから液体が吐出されるよう前記吐出ヘッドを制御すると共に前記電気的変化検出手段により検出され前記積分手段により積分された電気的状態の変化に基づいて前記ノズルの状態を判定する手段である
    ノズル検査装置。
  9. ターゲットに液体を吐出する液体吐出装置であって、
    液体を吐出するノズルが形成された吐出ヘッドと、
    請求項1ないし8いずれか1項に記載のノズル検査装置と、
    を備える液体吐出装置。
JP2007242036A 2007-09-19 2007-09-19 ノズル検査装置およびこれを備える液体吐出装置 Withdrawn JP2009072952A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007242036A JP2009072952A (ja) 2007-09-19 2007-09-19 ノズル検査装置およびこれを備える液体吐出装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007242036A JP2009072952A (ja) 2007-09-19 2007-09-19 ノズル検査装置およびこれを備える液体吐出装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2009072952A true JP2009072952A (ja) 2009-04-09

Family

ID=40608453

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007242036A Withdrawn JP2009072952A (ja) 2007-09-19 2007-09-19 ノズル検査装置およびこれを備える液体吐出装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2009072952A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013146983A (ja) * 2012-01-23 2013-08-01 Seiko Epson Corp 液滴吐出装置の検査装置
US10800167B2 (en) 2016-10-24 2020-10-13 Hewlett-Packard Development Company, L.P. Low voltage bias of nozzle sensors

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013146983A (ja) * 2012-01-23 2013-08-01 Seiko Epson Corp 液滴吐出装置の検査装置
US10800167B2 (en) 2016-10-24 2020-10-13 Hewlett-Packard Development Company, L.P. Low voltage bias of nozzle sensors

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2009072973A (ja) 液体吐出装置、その制御方法及びそのプログラム
JP5608966B2 (ja) 液体吐出装置およびその制御方法
US9056455B2 (en) Liquid discharge device, testing method, and medium with recorded program
JP2009066806A (ja) 液体吐出装置及びその制御方法
JP2012236299A (ja) 流体吐出装置、ノズル検査方法、及び、ノズル検査プログラム
JP2009226619A (ja) ノズル検査装置および液体吐出装置並びにノズル検査方法
US20090066743A1 (en) Ejection inspecting device, printing device, and ejection inspecting method
JP2010058463A (ja) 液体吐出装置およびプログラム並びに液体吐出装置の制御方法
JP2009126119A (ja) 吐出検査装置、記録装置、吐出検査方法及び吐出検査プログラム
JP2009226620A (ja) ノズル検査装置および液体吐出装置並びにノズル検査方法
JP2007050533A (ja) 印刷ヘッド検査装置およびこれを搭載する印刷装置並びに印刷ヘッド検査方法,これに用いるプログラム
US20090073201A1 (en) Liquid ejecting apparatus and method of controlling same
JP2008036989A (ja) ノズル検査装置、ノズル検査方法、および検査プログラム
JP2009072952A (ja) ノズル検査装置およびこれを備える液体吐出装置
JP2016198894A (ja) 液体吐出装置、液体吐出装置の制御方法、及び、液体吐出装置の制御プログラム
JP2012236300A (ja) 流体吐出装置、ノズル検査方法、及び、ノズル検査プログラム
US20180072068A1 (en) Cartridge, liquid ejecting apparatus, and remaining liquid amount detection method
JP5024140B2 (ja) 流体吐出装置及びノズル検査方法
JP2009078544A (ja) 液体吐出装置およびその制御方法
JP2012091526A (ja) ノズル検査装置、ノズル検査方法、および検査プログラム
JP2010058464A (ja) 液体吐出装置およびプログラム並びに液体吐出装置の制御方法
JP2009066805A (ja) 液体吐出装置およびその制御方法
JP2010179543A (ja) ノズル検査装置、その方法及び流体吐出装置
JP2010201853A (ja) 吐出検査装置、流体吐出装置及び吐出検査方法
JP2011251507A (ja) 吐出検査装置および吐出検査方法並びにプログラム、液体吐出装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20100831

A761 Written withdrawal of application

Effective date: 20111219

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761