JP2009072466A - 電気温水器内蔵型の洗面キャビネット - Google Patents

電気温水器内蔵型の洗面キャビネット Download PDF

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英大 宮下
Tadateru Fukuzaki
忠輝 福▲崎▼
Kiyobumi Fujii
清文 藤井
Michihiro Uozumi
亨広 魚住
Mitsuru Kawaguchi
満 川口
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Abstract

【課題】電気温水器から洗面器に固定された複数の水栓へ温水を供給するに際して、キャビネットの高さに制限がある場合であっても、キャビネット内部の収納空間を広く確保することのできる電気温水器内蔵型の洗面キャビネットを提供すること。
【解決手段】洗面器の下部にキャビネットを備え、そのキャビネット内に電気温水器を収納し、この電気温水器から洗面器に固定された複数の水栓へ温水を供給する電気温水器内蔵型の洗面キャビネットにおいて、キャビネットの天板に固定された分岐継手を備え、分岐継手は、電気温水器の出湯口に連通連絡した縦方向の入湯パイプと、入湯パイプと連通し天板と略平行に左右に突設した左右分岐出湯パイプとを備え、左右分岐出湯パイプは、天板と略平行に配設した水栓ホースを介して洗面器における複数の水栓と連通連絡している。
【選択図】図2

Description

本発明は、電気温水器内蔵型の洗面キャビネットに関し、特に、キャビネット内の収納空間を広く確保することのできる電気温水器内蔵型の洗面キャビネットに関するものである。
従来より、洗面器の下部にキャビネットを備え、そのキャビネット内に電気温水器を収納し、この電気温水器から洗面器に固定された複数の水栓へ温水を供給する電気温水器内蔵型の洗面キャビネットが知られている。
かかる従来の洗面キャビネットにおいて、複数の水栓へ温水を供給する構成の一例として、電気温水器のケーシング内における貯湯タンクの上方に分岐継手を設け、この分岐継手を介して電気温水器と複数の水栓とを連通連絡する構成がある(特許文献1参照)。
特開2003−336903号公報
しかしながら、上記した従来の洗面キャビネットでは、分岐継手を含めた電気温水器の外観寸法、特に、分岐継手を含めた高さ方向の寸法が大きくなり、この電気温水器をキャビネットの内部に設置するには、キャビネット自体の高さ寸法を大きくする必要があり、例えば、幼児向けなどのようにキャビネットの高さ方向に制限がある場合には適していない。
この場合、キャビネットの高さを抑制するために、分岐継手を電気温水器のケーシングの側面に固定し、この分岐継手から水栓ホースを介して複数の水栓に連通連絡する構成とすることも考えられるが、この構成では、電気温水器をキャビネットの内部に設置するに際して分岐継手や水栓ホースが広い空間を占有してしまい、キャビネット内部の収納空間が狭くなってしまうという問題があった。
そこで、本発明は、電気温水器から洗面器に固定された複数の水栓へ温水を供給するに際して、キャビネットの高さに制限がある場合であっても、キャビネット内部の収納空間を広く確保することのできる電気温水器内蔵型の洗面キャビネットを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明は、洗面器の下部にキャビネットを備え、そのキャビネット内に電気温水器を収納し、この電気温水器から前記洗面器に固定された複数の水栓へ温水を供給する電気温水器内蔵型の洗面キャビネットにおいて、前記キャビネットの天板に固定された分岐継手を備え、前記分岐継手は、前記電気温水器の出湯口に連通連絡した縦方向の入湯パイプと、前記入湯パイプと連通し前記天板と略平行に左右に突設した左右分岐出湯パイプとを備え、前記左右分岐出湯パイプは、前記天板と略平行に配設した水栓ホースを介して前記洗面器における前記複数の水栓と連通連絡していることを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記分岐継手は、前記キャビネットの左右方向の略中央部に固定すると共に、前記分岐継手と前記複数の水栓との間に介設した前記水栓ホースは、可撓性を有することを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は請求項2に記載の発明において、前記左右分岐出湯パイプは、前記入湯パイプの上部から左右に分岐した上方左右分岐管と、前記入湯パイプにおける前記上方左右分岐管よりも下部から横方向に分岐した下方分岐管とよりなり、しかも、前記下方分岐管と前記洗面器の略中央の水栓との間には、少なくとも折り返し部が前記天板と略平行に配置される水栓ホースを介設したことを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項1〜3のいずれか1項に記載の発明において、前記水栓ホースの中途は、ホース固定用のクリップを介して前記天板に固定可能に構成したことを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、洗面器の下部にキャビネットを備え、そのキャビネット内に電気温水器を収納し、この電気温水器から洗面器に固定された複数の水栓へ温水を供給する電気温水器内蔵型の洗面キャビネットにおいて、キャビネットの天板に固定された分岐継手を備え、分岐継手は、電気温水器の出湯口に連通連絡した縦方向の入湯パイプと、入湯パイプと連通し天板と略平行に左右に突設した左右分岐出湯パイプとを備え、左右分岐出湯パイプは、天板と略平行に配設した水栓ホースを介して洗面器における複数の水栓と連通連絡しているので、水栓ホースをキャビネットの天板に沿って配管することによって、キャビネットの高さに制限がある場合であっても、キャビネット内部の収納空間を広く確保することができる。
請求項2に記載の発明によれば、分岐継手は、キャビネットの左右方向の略中央部に固定すると共に、分岐継手と複数の水栓との間に介設した水栓ホースは、可撓性を有するので、可撓性の水栓ホースを適宜屈曲させることにより水栓ホースをキャビネットの天板により近接して配管することができ、キャビネットの高さに制限がある場合であっても、キャビネット内部の収納空間をより広く確保することができる。また、複数の水栓のうち少なくとも左右両端の水栓に接続する水栓ホースを全て同じ長さとすることができることから、配管の取り違えを回避することができ、水栓ホースの接続施工を容易に行うことができる。
請求項3に記載の発明によれば、左右分岐出湯パイプは、入湯パイプの上部から左右に分岐した上方左右分岐管と、前記入湯パイプにおける上方左右分岐管よりも下部から横方向に分岐した下方分岐管とよりなり、しかも、下方分岐管と洗面器の略中央の水栓との間には、少なくとも折り返し部が天板と略平行に配置される水栓ホースを介設したので、水栓ホースを蛇行してその折り返し部が天板と略平行となるように、天板に沿って配管することによって、キャビネットの高さに制限がある場合であっても、キャビネット内部の収納空間をより広く確保することができる。また、洗面器の略中央の水栓に接続する水栓ホースに無理な曲げがかかることを防ぐことができることから、下方分岐管と洗面器の略中央の水栓との間に介設される水栓ホースを含めた全ての水栓ホースを全て同じ長さとすることができ、結果として、水栓ホースの接続施工を容易に行うことができる。
請求項4に記載の発明によれば、水栓ホースの中途は、ホース固定用のクリップを介して天板に固定可能に構成したので、水栓ホースの配管に余りがあるときに、クリップにより水栓ホースの垂れ下がりを防ぐことによって、キャビネットの高さに制限がある場合であっても、キャビネット内部の収納空間を広く確保することができる。
以下に、本発明の実施形態について図面を参照しながら説明する。なお、本実施形態では、電気温水器内蔵型の洗面キャビネットとして、幼児向け等のように、全体の高さが比較的に低く、高さ方向に一定の制限のある洗面キャビネットを例に挙げて説明するが、本発明は、これに限定されるものではなく、高さ方向に特に制限のない大人向けの洗面キャビネットに適用することができることは言うまでもない。
図1は、本発明の実施形態に係る電気温水器内蔵型の洗面キャビネットの概観を示す斜視図である。図2は、図1に示すキャビネットの内部構成を示す説明図であり、図2(a)は平面図、図2(b)は正面図を示している。
図1及び図2に示すように、本実施形態に係る洗面キャビネット1は、上部に複数の水栓12,14,16を固定した洗面器10と、洗面器10の下部に設けたキャビネット20と、キャビネット20内に収納された電気温水器30と、キャビネット20の天板20aに固定された後述の分岐継手40とを備えている。なお、20bは、キャビネット20の前面に設けられた、開閉自在のいわゆる観音開き式の扉であり、20cは、天板20aと一体に形成されキャビネット20の外側面を覆い隠すように設けられた化粧板であり、キャビネット20の内部構成の説明を簡単にするために、図2(a)では、洗面器10、天板20a、扉20b及び化粧板20cの図示を省略し、図2(b)では、洗面器10及び扉20bの図示を省略している。
洗面器10は、中央部が凹状に窪んで下部に排水孔(図示せず)を有した陶器製の洗面器であり、洗面器10の上部には、洗面器10内に給水を行う3つの水栓12,14,16が左右方向にほぼ等間隔で立設固定されている。なお、洗面器10の下部には、排水栓(図示せず)が取付けられ、この排水栓と洗面器10の排水孔とが、キャビネット20内の排水トラップ(図示せず)を介して連通連結されており、排水孔からの排水を封水に用いつつ排水栓に排出するようになっている。
キャビネット20は、複数のフレーム21を組み合わせることによって、左右に延びた略矩形箱状に構成されており、その上部には、天板20aを載置固定し、さらに、この天板20aの上面に、洗面器10を載置固定するようにしている。このキャビネット20の高さは、平均的な幼児の腰部と略同一の所定の高さに設定されている。キャビネット20の内部であって天板20aの下方には、天板20a、扉20b及び化粧板20cによって閉塞された収納空間22が形成されている。
電気温水器30は、キャビネット20内の収納空間22のうち正面視で左側空間に収納されている。この電気温水器30は、略矩形箱状に形成したケーシング31の内部に、貯湯タンク、電気ヒータ等を備え、貯湯タンク内に貯留される水を電気ヒータによって加熱し一定温度の湯とする。ケーシング31の右側面下部には、L字状継手により構成された入水口30aが設けられており、この入水口30aと止水栓32とは、可撓性の給水管33を介して連通連結されている。一方、ケーシング31の右側面上部には、L字状継手により構成された出湯口30bが設けられており、この出湯口30bと分岐継手40の後述する入湯パイプ41とは、可撓性の吐水管34を介して連通連結されている。32は、止水栓である。
そして、止水栓32から給水される水は、給水管33を通過して、入水口30aから電気温水器30内の貯湯タンクに導かれ、電気ヒータで加熱されることによって温水となり、出湯口30b及び吐水管34を通過して、分岐継手40へ至る。
(分岐継手の構成について)
次に、キャビネット20の天板20aに固定された分岐継手40の構成について説明する。図3は、分岐継手40を示す拡大斜視図である。
分岐継手40は、電気温水器30から供給される温水を3方向に分岐してそれぞれ3つの水栓12,14,16に供給するものであり、図2及び図3に示すように、電気温水器30の出湯口30bに吐水管34を介して連通連絡した縦方向の入湯パイプ41と、入湯パイプ41と連通し天板20aと略平行に左右に突設した左右分岐出湯パイプ42とを備えている。なお、図2中、34aは、吐水管34の終端部に設けられたカプラ式のソケットであり、図3中、41aは、入湯パイプ41の下端部に形成されたプラグであり、プラグ41aをソケット34aに嵌挿することで吐水管34と入湯パイプ41とが接続されるようになっている。
左右分岐出湯パイプ42は、入湯パイプ41の上部から左右に分岐した上方左右分岐管43,44と、入湯パイプ41において、前記上方左右分岐管よりも下部から横方向に分岐した下方分岐管45とより構成されている。
すなわち、入湯パイプ41の上端部には、水平に傾倒した中空円筒状の上部ジョイント金具46が連設されており、この上部ジョイント金具46を基端部として、上方左右分岐管43,44が左右にそれぞれ分岐突設されている。一方、入湯パイプ41の下部側面には、右横方に延びた中空半円筒状の下部ジョイント金具47が連設されており、この下部ジョイント金具47を基端部として、下方分岐管45が右横方に分岐突設されている。このように、上部ジョイント金具46を介して上方左右分岐管43,44と入湯パイプ41とが連結されると共に、下部ジョイント金具47を介して下方分岐管45と入湯パイプ41とが連結されるので、溶接等により連結する際の取付強度や取付精度を向上することができ、上方左右分岐管43,44及び下方分岐管45の天板20aに対する平行度を向上することができる。
また、上部ジョイント金具46の上部周面には、略円柱状に形成された支柱48が立設されており、支柱48の上端部には、薄板状に形成された固定用プレート49が載置固定されている。分岐継手40を天板20aに固定する際には、固定用プレート49の上面49aを天板20aに当接した状態で、図示しないビス等によって固定する。このように、固定用プレート49によって分岐継手40を天板20aに固定するため、分岐継手40の固定後のぐらつきを防止し安定性を向上することができ、その結果、分岐継手40に対する配管作業の施工性を向上することができる。
なお、図3中、43a,44a,45aは、上方左分岐管43、上方右分岐管44、下方分岐管45の先端部にそれぞれ形成されたプラグであり、図2中、43b,44b,45bは、後述の水栓ホース52,54,56の始端部にそれぞれ設けられたカプラ式のソケットであり、プラグ43a,44a,45aをソケット43b,44b,45bにそれぞれ嵌挿することにより、水栓ホース52,54,56と上方左分岐管43、上方右分岐管44、下方分岐管45とがそれぞれ互いに接続される。
(分岐継手を用いた配管構成について)
次に、本実施形態に係る洗面キャビネット1における分岐継手40を用いた配管構成について説明する。
本実施形態に係る洗面キャビネット1では、図2に示すように、キャビネット20の天板20aに分岐継手40を固定し、この分岐継手40の左右分岐出湯パイプ42は、水栓ホース52,54,56を介して洗面器10における3つの水栓12,14,16とそれぞれ連通連絡するように構成している。水栓ホース52,54,56は可撓性を有しており、本実施形態では、水栓ホース52,54,56を天板20aと略平行に配設することにより、電気温水器30から洗面器10に固定された3つの水栓12,14,16へ温水を供給する配管経路をキャビネット20の天板20aに沿った配管経路としており、この配管経路がキャビネット20の収納空間22のうち特に上方スペースに集中するようにしている。
具体的には、分岐継手40は、キャビネット20の左右方向の略中央部に固定される。言い換えると、分岐継手40は、キャビネット20の収納空間22のうち電気温水器30の右側面近傍の位置であって洗面器10の略中央の水栓14の直下方に位置するように、天板20aに固定される。これにより、分岐継手40と洗面器10の左側端の水栓12との間の距離、及び、分岐継手40と洗面器10の右側端の水栓16との間の距離とをほぼ等しくし、水栓ホース52,56の長さを略同一とすることができるようにし、その結果、水栓ホース52,56の間での取り付け間違いを回避している。
また、上方左分岐管43と洗面器10の左側の水栓12とは水栓ホース52を介して正面視で略L字状に接続されている。すなわち、水栓ホース52は、その始端が上方左分岐管43と接続され、上方左分岐管43の延在方向に沿って収納空間22の内部を左方へ延び、天板20aと電気温水器30との間の空間を天板20aと近接しつつ略平行となるように通過し、水栓12の直下方位置で直角方向(縦方向)に屈曲して立ち上がり、天板20aに設けられた透孔(図示せず。)を通過して収納空間22の外部へ延出し、その終端が水栓12の下端部に接続されている。
水栓ホース52の中途は、ホース固定用のクリップ58を介して天板20aに固定可能に構成している。クリップ58としては、図2に示すように、天板20aに直接固定するものに限らず、例えば、天板20aに所定の吊上部材を介して吊設するものでもあっても良い。このように、クリップ58を介して水栓ホース52を天板20aに固定することにより、水栓ホース52の垂れ下がりを防ぐことができる。
一方、上方右分岐管44と洗面器10の右側の水栓16とは水栓ホース56を介して正面視で略L字状に接続されている。すなわち、水栓ホース56は、その始端が上方右分岐管44と接続され、上方右分岐管44の延在方向に沿って収納空間22の内部を右方へ延び、収納空間22の内部を天板20aと近接しつつ略平行となるように通過し、水栓16の直下方位置で直角方向(縦方向)に屈曲して立ち上がり、天板20aに設けられた透孔(図示せず)を通過して収納空間22の外部へ延出し、その終端が水栓16の下端部に接続されている。
さらに、下方分岐管45と洗面器10の略中央の水栓14とは水栓ホース54を介して蛇行状に接続されている。下方分岐管45と水栓14との間に介設された水栓ホース54は、少なくとも折り返し部54aが天板20aと略平行に配置されるように構成されている。すなわち、水栓ホース54は、その始端が下方分岐管45と接続され、下方分岐管45の延在方向に沿って収納空間22の内部を右方へ延び、収納空間22の内部を天板20aと近接しつつ略平行となるように通過し、水栓16の直下方位置よりも左側(電気温水器30側)で収納空間22の奥側に向けて水平方向に屈曲した略U字状の折り返し部54aを形成し、水栓14の直下方位置で直角方向(縦方向)に屈曲して立ち上がり、その終端が水栓14の下端部に接続されている。この水栓ホース54の取り回しにより、水栓ホース54に無理な曲げがかかることを防ぐと共に、下方分岐管45と洗面器10の略中央の水栓14との間に介設される水栓ホース56を含めた全ての水栓ホース52,54,56を全て同じ長さとすることができ、各水栓ホース52,54,56の間での取り付け間違いを回避している。なお、図2中、12a、14a,16aは、各水栓12,14,16の下端部と水栓ホース52,54,56の終端部とを接続するための袋ナットである。
このように、本実施形態では、キャビネット20の天板20aに分岐継手40を固定し、この分岐継手40の左右分岐出湯パイプ42は、天板20aと略平行に配設した水栓ホース52,54,56を介して洗面器10における複数の水栓12,14,16と連通連絡しているので、水栓ホース52,54,56をキャビネット20の天板20aに沿って配管することができる。このため、電気温水器30から洗面器10に固定された3つの水栓12,14,16へ至るまでの配管経路をキャビネット20の収納空間22のうち特に上方スペースに集中することができる。したがって、幼児向け等のように、高さが相対的に低く、キャビネット20の高さ方向に一定の制限のある場合であっても、キャビネット20の収納空間22のうち下方スペースを可及的に広く確保することができる。
しかも、分岐継手40は、キャビネット20の左右方向の略中央部に固定すると共に、分岐継手40と3つの水栓12,14,16との間に介設した水栓ホース52,54,56は、可撓性を有するので、可撓性の水栓ホース52,54,56を適宜屈曲させることによりこの水栓ホース52,54,56をキャビネット20の天板20aに対してより近接して配管することができ、キャビネット20の収納空間22のうち下方スペースをより広く確保することができる効果がある。さらに、3つの水栓12,14,16のうち少なくとも左右両端の水栓12,16に接続する水栓ホース52,56を全て同じ長さとすることができ、水栓ホース52,56との間での取り違えを回避し水栓ホース52,56の接続施工を容易に行うことができる効果がある。
また、下方分岐管45と洗面器10の略中央の水栓14との間には、少なくとも折り返し部54aが天板20aと略平行に配置される水栓ホース54を介設したので、水栓ホース54を蛇行してその折り返し部54aが天板20aと略平行となるように、天板20aに沿って配管することによって、キャビネット20内部の収納空間22をより広く確保することができる。また、洗面器10の略中央の水栓14に接続する水栓ホース54に無理な曲げがかかることを防ぎつつ水栓ホース54を配管することで、下方分岐管45と洗面器10の略中央の水栓14との間に介設される水栓ホース54を含めた全ての水栓ホース52,54,56を全て同じ長さとすることができ、結果として、水栓ホースの接続施工を容易に行うことができる。
(洗面キャビネットの施工方法)
ここで、上記のように構成した電気温水器内蔵型の洗面キャビネット1の施工方法について簡単に説明する。
本実施形態に係る電気温水器内蔵型の洗面キャビネット1では、止水栓32から供給される水を電気温水器30を経て、温水として、3つの水栓12,14,16へと供給するように構成されているが、その配管施工は、温水の供給される順序と逆の順序で行われる。すなわち、下流側の水栓12,14,16から上流側の止水栓32に向けて配管施工が行われる。
具体的には、まず、複数のフレーム21を略矩形箱状に組み合わせ、その上部に天板20aを載置して、化粧板20cを取り付けることによって、キャビネット20を組み立てる。これにより、キャビネット20の内部であって天板20aの下方に、収納空間22を形成する。
次に、キャビネット20の天板20aに分岐継手40を固定する。すなわち、分岐継手40がキャビネット20の左右方向の略中央部となるように、固定用プレート49を天板20aに固定する。一方、各水栓12,14,16を洗面器10に固定すると共に、各水栓12,14,16の下端部と各水栓ホース52,54,56の終端部とを袋ナット12a,14a,16aを介して水密状態に接続する。
次に、キャビネット20の天板20aに洗面器10を載置固定する。この際、各水栓ホース52,54,56の始端部を、天板20aの透孔(図示せず)に挿通して、各水栓ホース52,54,56を、各水栓12,14,16の下端部から収納空間22へ向いた垂下状態とする。
次に、垂下状態の水栓ホース52,54,56のうち、左側の水栓ホース52を、左側の水栓12の直下方位置で略L字状に屈曲、すなわち、水平方向右側に屈曲させ、その始端部に設けられたソケット43bを上方左分岐管43の先端部に形成されたプラグ43aに嵌着して接続すると共に、右側の水栓ホース56を、右側の水栓16の直下方位置で略L字状に屈曲、すなわち、水平方向左側に屈曲させ、その始端部に設けられたソケット44bを上方右分岐管44の先端部に形成されたプラグ44aに嵌着して接続する。さらに、中央の水栓ホース54を、中央の水栓14の直下方位置で収納空間22の手前側に向けて水平方向に屈曲して略U字状の折り返し部54aを形成し、その始端部に設けられたソケット45bを下方分岐管45の先端部に形成されたプラグ45aに嵌着して接続する。そして、水栓ホース52の中途を、クリップ58を介して天板20aに固定し、水栓ホース52の垂れ下がりを防ぐ。
次に、電気温水器30の出湯口30bと吐水管34の始端部とを接続すると共に、電気温水器30の入水口30aと給水管33の終端部とを接続した後、この電気温水器30を、キャビネット20内の収納空間22のうち正面視で左側空間に収納する。
最後に、吐水管34の終端部に設けられたソケット34aを入湯パイプ41の下端部に形成されたプラグ41aに嵌着して接続すると共に、給水管33の始端部を止水栓32に接続する。
このように、本実施形態の洗面キャビネット1では、キャビネット20の天板20aに分岐継手40を固定し、この分岐継手40を中心として配管を行うことから、下流側の水栓12,14,16から上流側の止水栓32に向けた配管施工を容易に行うことができる。
特に、分岐継手40を天板20aに固定することにより、狭い収納空間22において、施工者は、分岐継手40に対して正面を向き、視線を可及的に高くした楽な姿勢で、水栓12,14,16などへの接続作業を行うことができることから、接続作業に伴う疲労感を可及的に緩和することができる。
なお、本実施形態では、水栓ホース52の中途を、クリップ58を介して天板20aに固定したが、他の水栓ホース54,56の中途を、クリップ58を介して天板20aに固定することにより、水栓ホース54,56の垂れ下がりを防ぐようにすることもできる。この場合、キャビネット20内部の収納空間22をより広く確保することができる。
以上本発明の好ましい実施の形態について説明したが、本発明はかかる特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
例えば、本実施形態では、分岐継手40の左右分岐出湯パイプ42を3つの水栓12,14,16に分岐接続する構成としたが、水栓の数は、これに限られず2つの水栓を備えた構成や、その逆に4つ以上の水栓を備えた構成としても良い。2つの水栓を備えた構成では、分岐継手40の左右分岐出湯パイプ42のうち、下方分岐管45を設けない構成とすることができる。4つ以上の水栓を備えた構成では、分岐継手40の入湯パイプ41から分岐管を左右に適宜分岐した構成とすることができる。
本発明の実施の形態に記載された効果は、本発明から生じる最も好適な効果を列挙したに過ぎず、本発明による効果は、実施の形態に記載されたものに限定されるものではない。
本発明の実施形態に係る電気温水器内蔵型の洗面キャビネットの概観を示す斜視図である。 図1に示す洗面キャビネットの内部構成を示す説明図である。 図1に示す洗面キャビネットが備えた分岐継手を示す拡大斜視図である。
符号の説明
1 洗面キャビネット
10 洗面器
12,14,16 水栓
20 キャビネット
20a 天板
30 電気温水器
40 分岐継手
41 入湯パイプ
42 左右分岐出湯パイプ
43,44 上方左右分岐管
45 下方分岐管
52,54,56 水栓ホース

Claims (4)

  1. 洗面器の下部にキャビネットを備え、そのキャビネット内に電気温水器を収納し、この電気温水器から前記洗面器に固定された複数の水栓へ温水を供給する電気温水器内蔵型の洗面キャビネットにおいて、
    前記キャビネットの天板に固定された分岐継手を備え、
    前記分岐継手は、前記電気温水器の出湯口に連通連絡した縦方向の入湯パイプと、前記入湯パイプと連通し前記天板と略平行に左右に突設した左右分岐出湯パイプとを備え、
    前記左右分岐出湯パイプは、前記天板と略平行に配設した水栓ホースを介して前記洗面器における前記複数の水栓と連通連絡していることを特徴とする電気温水器内蔵型の洗面キャビネット。
  2. 前記分岐継手は、前記キャビネットの左右方向の略中央部に固定すると共に、前記分岐継手と前記複数の水栓との間に介設した前記水栓ホースは、可撓性を有することを特徴とする請求項1に記載の電気温水器内蔵型の洗面キャビネット。
  3. 前記左右分岐出湯パイプは、前記入湯パイプの上部から左右に分岐した上方左右分岐管と、前記入湯パイプにおける前記上方左右分岐管よりも下部から横方向に分岐した下方分岐管とよりなり、
    しかも、前記下方分岐管と前記洗面器の略中央の水栓との間には、少なくとも折り返し部が前記天板と略平行に配置される水栓ホースを介設したことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の電気温水器内蔵型の洗面キャビネット。
  4. 前記水栓ホースの中途は、ホース固定用のクリップを介して前記天板に固定可能に構成したことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の電気温水器内蔵型の洗面キャビネット。
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