JP5352126B2 - 給水配管構造 - Google Patents
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Description
が各階に設けられるなど、多数の水回り機器が設けられているため、分岐管400も水回り機器の数だけ必要となる。
一方、上記従来の給水配管構造の場合、給水ヘッダー管300の分岐口310が建物側に向かって管軸方向に水平に並んで設けられているため、上記のように、多数の分岐管400を接続しなければならないときには、給水ヘッダー管300を長いものにするか、複数の給水ヘッダー管300を、高さを異ならせて設けるなどしなければならない。
しかし、給水ヘッダー管300を長くした場合、基礎100の開口部110も水平方向に長いものにしなければならず、基礎100の強度にも影響を及ぼす恐れがあるとともに、建物外部に突出して設けられるボックス200も水平方向に長いものとしなければならず、邪魔になったり、外観上見苦しくなる恐れがある。また、図10に示すように、複数の給水ヘッダー管300を、高さを異ならせて設ける場合、ボックス200を高さ方向に大きなものとしなければならない。
上記継手としては、特に限定されないが、分岐管が架橋ポリエチレン樹脂管やポリブテン樹脂管である場合、たとえば、接続作業性に優れた積水化学工業(株)製の商品名エスロカチット(登録商標)等のワンタッチ継手を用いることができる。
給水ヘッダー管への給水は、水道水等の上水をそのまま、あるいは、上水を給湯器等で加熱して温水状態で行われる。
したがって、建物外部に突出するように設けられるボックスを小さくすることができるようになる。
すなわち、隣り合う列の分岐口を管本体の軸方向の同一位置に配置すると、分岐口を設けるために管本体に穿設される貫通孔と貫通孔とが繋がらず、かつ貫通孔と貫通孔との間隔を必要な強度が確保されるだけ広くするには、隣り合う列に属する分岐口の突設方向の角度差を、大きく(たとえば90度以上に)する必要がある。これに対して、隣り合う列に属する分岐口を管本体の軸方向に交互に配置(2列の場合には千鳥状に配置)すれば、一方の列に属する貫通孔と貫通孔との間に他方の列に属する貫通孔を逃がして穿設することができる。したがって、隣り合う列に属する分岐口の突設方向の角度差を略60度の小さいものとすることができる。そして、隣り合う列に属する分岐口の角度差を略60度の小さなものとすることによって、接続される分岐管の左右への広がりが少なくなり、省スペース化できるとともに、2階への給水管となる分岐管も1階への給水管となる分岐管も同一給水ヘッダー管を用いて分岐接続することができるようになり、ボックスをよりコンパクトなものにすることができる。
図1〜図4は、本発明にかかる給水配管構造の1つの実施の形態をあらわしている。
ボックス本体2aは、底板部21と、基礎1に固定される後壁部22と、2つの側壁部23とを備えている。
支持レール24は、断面直角クランク状をした2つの板材24aが、底板本体21aとの間に対称かつ平行に固定されることによって形成された2つのガイド溝24bを備えている。
側壁本体23aは、上側のボックス前面側コーナー部が湾曲した形状をしていて、外部から給水ヘッダー管3への給水管(図示せず)の導入孔23cが穿設されている。
蓋受部23bは、側壁本体23aの上部から底板部21の蓋固定部22aに到る部分でボックス2の内側に向かって鍔状に設けられている。
後壁本体22aは、底板本体21aの後端縁から側壁本体23aより上方まで立ち上り、開口部11を臨む位置に配管挿通孔22cが穿設されている。
係止突条22bは、配管挿通孔22cより上側で後壁本体22aとの間に隙間を形成するように設けられている。
9個の受口32のうち、5つの受口32は、管本体31の6つの平面部31aのうちの1つの平面部31aに管本体31の軸方向に等ピッチで設けられ、残りの4つの受口32は、この平面部31aに隣接する一方の平面部31aに等ピッチかつ先の5つの受口32と軸方向にずれて設けられている。すなわち、給水ヘッダー管3は、一方の列の5つの受口32と、他方の列の4つの受口32とが給水ヘッダー管3の管軸方向にずれた位置で、その中心軸が他方の列の受口32の中心軸と約60度の角度でV字をなすように配置されている。
なお、各受口32に後述するワンタッチ継手4a,4b,4cを介して接続される分岐管P1が隣接する分岐管P1の配管作業の障害とならないかぎり、受口32間のピッチを、できるだけ小さくすることが望ましい。
そして、一方の平面部31aに設けられた4つの受口32には、90度エルボ型のワンタッチ継手4aがそれぞれ接続され、他方の平面部31aに設けられた5つの受口32のうち、3つの受口32には、片ソケット型ワンタッチ継手4bが接続され、残りの端の2つの受口32には、コック付きの片ソケット型ワンタッチ継手4cが接続されている。
そして、係止フランジ43が受口32の係止フランジ32aに受けられるまで差口42を受口32内に挿入嵌合させたのち、弾性接続金具5を装着することによって給水ヘッダー管3に固定されている。
ワンタッチ継手4b、4cもワンタッチ継手4aと同様にして受口32に接続されている。
すなわち、ヘッダー管支持金具6は、図9に示すように、クランプ部6aと脚部6bとを備えている。クランプ部6aは、ヒンジ61を介して連結された分割された上部バンド62と,下部バンド63とからなり、図1および図9(b)に示すように、上部バンド62の開放端部に設けられた係止部62aを下部バンド63に設けられた切欠部(図示せず)に嵌合係止させることによってクランプ状態を保持できるようになっている。
脚部6bは、下部バンド63の受けとなる水平部64と、この水平部64の両端からハ字形に斜め下方に延びる脚65と、この脚65の先端から外側に水平に伸びるスライド部66とを備えている。
すなわち、1階の水回り機器(図示せず)に接続される分岐管P1は、その管端部が建物の床下から開口部11を介してボックス2内に引き込込まれて、先端部の保護管を取り除いた状態で管本体部分がワンタッチ継手4aあるいはワンタッチ継手4b内に挿入されることによってワンタッチ継手4aあるいはワンタッチ継手4bにワンタッチ接続される。
また、2階の水回り機器へ直接接続される分岐管P2は、建物外壁Wの内面側に沿って設けられた配管スペースを通して2階側から垂らされ、管端部が開口部11の上部開口を覆った開口部蓋7に設けられた分岐管挿通用長孔71および開口部11を介してボックス2内に引き込まれ、先端部の保護管を取り除いた状態で管本体部分がワンタッチ継手4c内に挿入されることによってワンタッチ継手4cに接続される。
すなわち、蓋2bがボックス本体2aの開口部を完全に塞ぐまで蓋2bの係合溝25を係止突条22bの一方の側壁部23側から係止突条22bにスライド嵌合させ、蓋2bの下端部を、ビスBをボックス本体2aの固定用ビス孔21bにねじ込むことによって固定する。
しかも、ヘッダー管支持金具6を支持レール24にスライド自在に支持するようにしたので、ヘッダー管支持金具6の固定位置が自由に選べ、結果として分岐管P1,P2の数に応じた口数の長さの異なる給水ヘッダー管3を自由に選択することができる。
上記の実施の形態では、分岐口が等ピッチに設けられていたが、必要に応じてピッチを代えても構わない。
上記の実施の形態では、ボックス内に水道水用の給水ヘッダー管のみ収容されていたが、給湯器からの温水用給水ヘッダー管も同じボックス内に収容するようにしても構わない。
上記の実施の形態では、全ての受口にワンタッチ継手を介して分岐管が接続されていたが、接続される分岐管が少ない場合は、使用されない受口をファスナ接続式キャップで閉鎖しておいても構わない。
11 開口部
2 ボックス
24 支持レール
3 給水ヘッダー管
31 管本体
31a 平面部
32 受口(分岐口)
4a,4b,4c,4d ワンタッチ継手
6 ヘッダー管支持金具
6a クランプ部
6b 脚部
P1,P2 分岐管
Claims (3)
- 建物外から水または温水が供給される給水ヘッダー管が、建物の基礎に設けられた開口部に臨むように前記基礎の外壁に取り付けられたボックス内に収容されるとともに、
建物内の水回り機器に水または温水を供給する複数の分岐管がその一端を前記ボックス内で前記給水ヘッダー管に設けられた複数の分岐口に接続されて前記開口部から建物内に導入される給水配管構造において、
前記給水ヘッダー管は、前記複数の分岐口が給水ヘッダー管の管軸に平行に2列に並び、一方の列の分岐口が他方の列の分岐口に対して給水ヘッダー管の管軸方向にずれた位置で、
その中心軸が他方の列の分岐口の中心軸とV字をなすように形成されているとともに、
各分岐口が給水ヘッダー管の管軸を通る水平面より上側で、一方の列と他方の列とが給水ヘッダー管の管軸を通る垂直面を挟んで配置され、
給水ヘッダー管の管軸及び一方の列の各分岐口の中心軸に直交する方向から見た場合に、隣り合う分岐口が重なり合うように各分岐口が配置されていることを特徴とする給水配管構造。 - 前記給水ヘッダー管は、6つの平面部を有する略断面六角形の外面形状をした管本体を備え、分岐口が前記平面部から外側に突設されているとともに、隣接する列の分岐口が、他方の列の分岐口に対し前記管本体の軸方向にずれた状態で交互に配設されている請求項1に記載の給水配管構造。
- ヘッダー管支持金具のクランプ部によって給水ヘッダー管がクランプされ、支持金具の脚部がボックス内に設けられた支持レールに、給水ヘッダー管の管軸に平行な方向にスライド自在に支持されている請求項1または請求項2に記載の給水配管構造。
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