JP2009071508A - 防磁型スピーカシステム - Google Patents

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美智仁 朝倉
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Abstract

【課題】比較的小さな設置スペースで、かつ音響放射方向への漏洩磁束を低減したスピーカシステムを提供すること、スピーカの音響放射側に近設された機器への漏洩磁束による影響を低減すること、簡単な構成で比較的高い防磁効果を得ること。
【解決手段】スピーカシステム2は、振動板(振動体)216と、該振動板216に固定されたボイスコイル214が磁気ギャップ内に配置される防磁型磁気回路211と、振動板216を振動自在に支持するとともに防磁型磁気回路211に固定されたフレーム212とを備えるスピーカ21と、スピーカ21の口径(SX)と略同じ又は短い横幅(LY)の略箱形状に形成されるとともに、側面部226にスピーカ21が取り付けられたエンクロージャ22とを有し、スピーカ21の音響放射側に導電性の防磁部材231とを有する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、防磁型スピーカシステムに関する。
例えば、中高音用フロントスピーカ、アンプ内蔵のサブウーハ(低音用スピーカ)、およびモニタなどを備えるオーディオシステムが知られている。サブウーハは、規定の低音音響特性にするために、比較的大きな容量のエンクロージャを要する。また、アンプ等の音声処理回路を内蔵するサブウーハでは、エンクロージャ内部にその音声処理回路を配置するスペースを要する。
例えば、ホーム用のオーディオシステムでは、システムの設置スペースが限られており、サブウーハがモニタ等の電子機器の近くに配置される場合がある。しかし、スピーカの漏洩磁束が、そのスピーカに近設する機器に不具合を生じさせる場合がある。また、上記音声処理回路を内蔵するサブウーハでは、エンクロージャ内に配置されている音声処理回路に漏洩磁束が作用することにより不具合が生じる場合がある。
漏洩磁束を低減するために、防磁型磁気回路を備えたスピーカが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開平7−231498号公報
ところで、スピーカシステムの防磁に関する一般的な規格(例えばJEITA規格)が知られている。この規格では、音響放射方向を基準とする前後の面を除く4面から、それぞれ基準距離(30mm)だけ離れた面における最大漏洩磁束の絶対値が、規定値(1.0ガウス)以下となるように規定されている。しかし、この規格では音響放射方向への漏洩磁束に関する規定がない。
例えば、サブウーハの設置スペースを低減するために、単純に、エンクロージャの横幅を狭く形成する場合、スピーカの口径より横幅を狭くすることには限界がある。
例えば、単純にエンクロージャの側面部にスピーカを設けて、エンクロージャの横幅をより狭く形成すると、一般的な防磁型スピーカでは音響放射方向への防磁対策がなされていないので、音響放射側に近設された機器に不具合が生じる虞がある。
また、エンクロージャには、鉄等の金属材料が用いられるが、金属材料を用いるとエンクロージャの重量が大きくなる問題がある。
また、大きな音圧が得られるようにスピーカを駆動させた際、スピーカの背面側(音響放射方向とは逆側)にて生じる大きな空気圧にて、エンクロージャの側面等が振動してしまう等の問題がある。特に、エンクロージャをプラスチックにて形成する場合には、エンクロージャの側面の剛性を大きくすべく、側面に沿ったリブ等の補給部を設ける必要があり、そのような複雑な形状を有するエンクロージャをプラスチックで作製することは成形上難しい。
本発明は、このような問題に対処することを課題の一例とするものである。すなわち、比較的小さな設置スペースで、かつ音響放射方向への漏洩磁束を低減したスピーカシステムを提供すること、スピーカの音響放射側に近設された機器への漏洩磁束による影響を低減すること、簡単な構成で比較的高い防磁効果を得ること、等が本発明の目的である。
このような目的を達成するために、本発明は、以下の各独立請求項に係る構成を少なくとも具備するものである。
本発明に係る防磁型スピーカシステムは、振動体と、該振動体に固定されたボイスコイルが磁気ギャップ内に配置される防磁型磁気回路と、前記振動体を振動自在に支持するとともに前記防磁型磁気回路に固定されたフレームとを備えるスピーカと、前記スピーカの口径と略同じ又は短い横幅の略箱形状に形成されるとともに、側面部に前記スピーカが取り付けられたエンクロージャとを有し、前記スピーカの音響放射側に導電性の防磁部材を有することを特徴とする。
本発明の一実施形態に係る防磁型スピーカシステムは、振動体と、該振動体に固定されたボイスコイルが磁気ギャップ内に配置される防磁型磁気回路と、振動体を振動自在に支持するとともに防磁型磁気回路に固定されたフレームとを備えるスピーカと、スピーカの口径と略同じ又は短い横幅の略箱形状に形成されるとともに、側面部にスピーカが取り付けられたエンクロージャとを有し、スピーカの音響放射側に導電性の防磁部材を有することを特徴とする。
好適には、防磁部材は、複数の孔部が形成された金属板である。
上記構成の防磁型スピーカシステムでは、スピーカの口径と略同じ又は短い横幅の略箱形状に形成されるとともに、側面部にスピーカが取り付けられたエンクロージャと、スピーカの音響放射側に導電性の防磁部材を有するので、例えばスピーカが比較的大口径であっても、比較的小さな設置スペースで、かつ音響放射方向への漏洩磁束を低減することができる。また、スピーカの音響放射側に近設された機器への漏洩磁束による影響を低減することができる。また、簡単な構成で比較的高い防磁効果を得ることができる。例えば、上記防磁部材として複数の孔部が形成された金属板を採用することで、簡単に本発明に係るスピーカシステムを実現することができる。
以下、本発明の一実施形態に係るスピーカシステムを、図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る防磁型スピーカシステムを説明するための図である。詳細には、図1(A)は防磁型スピーカシステムの斜視図であり、図1(B)は図1(A)に示した防磁型スピーカシステムの分解斜視図である。図2は、図1に示したスピーカシステムを採用したオーディオシステムを説明するための斜視図である。図3は、図1に示したスピーカシステムのスピーカとエンクロージャとプロテクタの分解斜視図である。図4は、スピーカシステム2の背面側からの透視図である。図5は、図1に示したスピーカシステムの断面図である。
オーディオシステム1は、図1,2に示すように、エンクロージャ22の側面部226に低音用防磁型スピーカ21が設けられたアンプ内蔵のスピーカシステム2、および、2つの中高音用フロントスピーカ3(31,32)を有する。また、本実施形態に係るオーディオシステム1では、スピーカシステム2に近設して、外部機器4、例えばモニタ、音声再生機器、ハードディスクレコーダなどの電子機器が配置されている。詳細には、スピーカ21の音響放音側に、外部機器4が配置されている。スピーカシステム2は、本発明に係るスピーカシステムの一実施形態に相当する。外部機器4は、例えば、スピーカ2,3に導電線で接続されている。
本実施形態では、図1,2に示すように、略中央部に外部機器4のモニタが配置され、その両隣には、中高音用スピーカ3(31,32)が配置されている。中高音用スピーカ3の間には低音用スピーカを備えたスピーカシステム2が配置されている。
[スピーカシステム2]
図1,2に示すように、スピーカシステム2は、スピーカ21、エンクロージャ22、およびプロテクタ23を有する。プロテクタ23は、防磁部材231を備える。スピーカ21は本発明に係るスピーカの一実施形態に相当し、エンクロージャ22は本発明に係るエンクロージャの一実施形態に相当し、プロテクタ23および防磁部材231は本発明に係る防磁部材の一実施形態に相当する。
本実施形態に係るスピーカシステム2は、箱形状に形成されたエンクロージャ22の側面部226にスピーカ21が備えられており、スピーカ21の音響放射方向SDが、正面に対して略直交する方向に規定されている。また、スピーカシステム2のエンクロージャ22は、スピーカ21に音声信号を入力する回路、例えばアンプ(音声信号増幅回路)、エフェクタ、サラウンド処理回路などの音声信号に関する処理を行う音声処理回路224を内蔵している。
また、スピーカシステム2のエンクロージャ22の正面部221には、例えばアンプや音声処理回路などを操作するための操作スイッチ222、操作ボタン、電源スイッチ、などの操作パネルや表示部が形成されている。これらスイッチや電源スイッチなどの端子部は、音声処理回路に接続されている。
また、本実施形態に係るスピーカシステム2は、位相反転型エンクロージャ(バスレフ型のエンクロージャともいう)を採用している。詳細には、図4に示すように、スピーカシステム2のエンクロージャ22は、エンクロージャの正面部221に形成された開口部に連通する筒形状のダクト223が設けられている。
上記構成のスピーカシステム2では、スピーカ21から音響放音側に対して反対方向に放射された音響信号が、ヘルムホルツ共鳴等によりダクト223を介してスピーカシステム2の正面側に放射される。
以下、スピーカシステム2の各構成要素を説明する。
[スピーカ21]
スピーカ21は、例えば図1,3〜5に示すように、防磁型磁気回路211、フレーム212、ボイスコイルボビン213、ボイスコイル214、ダンパ215、振動板216、エッジ217、固定部材218を有する。
防磁型磁気回路211は、本発明に係る防磁型磁気回路の一実施形態に相当し、フレーム212は本発明に係るフレームの一実施形態に相当する。ボイスコイル214は本発明に係るボイスコイルの一実施形態に相当し、振動板216は本発明に係る振動体の一実施形態に相当する。
防磁型磁気回路211は、音響放射方向SDに対して直交する方向、および音響放射方向SDに対して反対方向への漏洩磁束を低減する防磁構造を有する。詳細には、本実施形態に係る防磁型磁気回路211は、内磁型磁気回路であり、マグネット2111、ヨーク2112、プレート2113、キャンセルマグネット2114、およびシールド2115を有する。ヨーク2112と、プレート2113の間には、磁気ギャップが形成されている。
マグネット2111は、例えば板状に形成されており、音響放射方向に沿って着磁されている。マグネット2111は、例えば、ネオジウム系、サマリウム・コバルト系、フェライト系、アルニコ系等の公知の材料を含む永久磁石である。
ヨーク2112は、例えば断面U字形状に形成されており、底部上にマグネット2111が配置されている。ヨーク2112は、例えば鉄、合金、金属材料、磁性体等の公知の材料により形成されている。
プレート2113は、例えば板状に形成されており、マグネット2111上に配置されている。プレート2113は、例えば、鉄、合金、金属材料、磁性体等などの公知の材料により構成される。
キャンセルマグネット2114は、ヨーク2112を介してマグネット2111の音響放射方向の逆方向側に配置されている。また、キャンセルマグネット2114は、マグネット2111の着磁方向と逆方向となるように着磁されている。
シールド2115は、例えば導電材料からなり、図4,5に示すように、ヨーク2112を含む内磁型磁気回路とキャンセルマグネット2114を取り囲むように略断面U字形状に形成されている。
上記構成の防磁型磁気回路211は、例えばマグネット2111の着磁方向に対して反対方向となるように着磁されたキャンセルマグネット2114と、マグネット2111、ヨーク2112、およびプレート2113を取り囲むように形成されたシールド2115とを有するので、音響放射方向以外の方向への漏洩磁束を低減することができる。
上述した実施形態では、防磁型磁気回路211として内磁型磁気回路を採用したが、この形態に限られるものではない。例えば防磁型磁気回路211はリング状マグネットを備える外磁型磁気回路であってもよく、この場合、キャンセルマグネットやシールドは、リング状マグネットに対応した形状に形成されることが好ましい。
フレーム212は、略円錐形状に形成されており、振動体を振動自在に支持するとともに磁気回路211に固定されている。詳細には、フレーム212は、音響放射側の外周端部2121が、エンクロージャ22の開口端部に、例えばボルトとネジ等の固定部材218により固定されており、外周端部2121の内周部には、エッジ217を介して振動板216の外周端部が振動自在に固定されている。また、本実施形態に係るフレーム212は、他端部2122が磁気回路211に固定されている。また、フレーム212の中央平坦部2123にはダンパ215の外周部が接着剤などにより固定されている。
ボイスコイルボビン213は、防磁型磁気回路211の磁気ギャップ内に振動自在に固定されており、音響放射側端部付近に、コーン形状の振動板216の内周端部や、ダンパ215の内周端部が固定され、他方の端部にはボイスコイル214が巻回されて配置されている。このボイスコイル214は、磁気ギャップ内に振動自在に規定位置に配置されている。
[エンクロージャ22]
エンクロージャ22は、内部が中空の略箱形状に形成されている。また、本実施形態に係るエンクロージャ22は、高さ(LZ)と奥行き(LX)がスピーカ21の口径(SX)より大きく、横幅(LY)がスピーカ21の口径(SX)と略同じ長さ又は短い形状に形成されている。また、エンクロージャ22は横幅(LY)が、スピーカ21の音響方向に沿った長さ(Y軸方向の長さ)SYより長い。
エンクロージャ22は、上述したように、内部に音声処理回路224が配置されており、その回路224の周囲は、導電材料のシールド225により囲まれている。詳細には、この音声処理回路224を、図4に示すように、スピーカ21の音響放射側に対して反対側に位置するように近設することで、エンクロージャ22の横幅LYを比較的小さくすることができる。
また、エンクロージャ22は、図3に示すように、側面部226に開口部227が形成されており、その開口部227にスピーカ21が嵌合するように形成されている。
また、本実施形態に係るエンクロージャ22は、例えば、スピーカ21の口径SXに対して、比較的小さな横幅となるように形成されている。このため、スピーカ21の一部、詳細にはスピーカ21のフレーム212の一部が、エンクロージャ22の側面部226の表面側に突出するように配置されている。
上記構成のスピーカシステム2は、スピーカ21の背面側に回路224が配置されており、且つ比較的小さい横幅(LY)とすることができる。
また、エンクロージャ22は、例えば、木材、樹脂、鉄などの金属、など公知の材料により形成されている。特に木材を用いることにより、エンクロージャ22の重量を低減することが可能になる。また、例えば、スピーカ21から大きな音圧が得られるように駆動した際、スピーカ21の背面側における空気圧の影響により、エンクロージャ22の側面部に振動等が発生することを、例えばエンクロージャ22の側面部の厚みを大きくし剛性を大きくすることにより抑止することができる。また、金属材料やプラスチックを用いる場合、複雑な形状を有するエンクロージャを形成することは難しいが、木材であれば、容易に形成することが可能となる。
[プロテクタ23]
プロテクタ23は、スピーカ21の音響放音側に配置されており、スピーカ21を保護する。詳細には、プロテクタ23は、防磁部材231、防護ネット232、および取付部材(フレームともいう)233を有する。
図6は、図1に示した防磁部材231を説明するための図である。詳細には、図6(A)は防磁部材231の正面図であり、図6(B)は図6(A)に示した防磁部材231の断面図である。
防磁部材231は、例えば、鉄などの導電材料、磁性材料(強磁性体、常磁性体、反磁性体)により構成されており、スピーカ21の音響放音側に配置される。本実施形態に係る防磁部材231としては、例えば直径数ミリ程度の円形状、楕円形状、矩形状などの任意形状の複数の孔部231Aが形成された金属板を採用することができる。防磁部材231としては、例えばパンチングネットを採用してもよい。
防磁部材231は、例えば図6(A),(B)に示すように、漏洩磁束の時間変化に応じて渦状の誘導電流が生じる。この誘導電流により生じる磁束(点線で示す)は、漏洩磁束を打ち消し合う、又は漏洩磁束を低減する。
本実施形態に係るスピーカシステム2では、防磁部材231を、スピーカ21の音響放射側に設けたので、スピーカ21の音響放射方向SDへの漏洩磁束を低減することができる。
防護ネット232は、例えば、サラン繊維(ポリ塩化ビニリデン系合成繊維)などの合成繊維の織布であり、スピーカ21の音響放音側に配置される。本実施形態では防護ネット232とスピーカ21の間に防磁部材231が配置されている。
フレーム233は、防磁部材231や防護ネット232を、スピーカ21を音響放射側の規定位置に配置する。また、フレーム233は、例えば図5に示すように、防磁部材231を保持する保持部2331が形成されている。本実施形態に係るフレーム233は、凹形状の保持部2331に、防磁部材231の外周端部が嵌合することにより保持されている。
また、フレーム233は、外周端部のエンクロージャ22に接触部に係止部2332が形成されており、この係止部2332が、エンクロージャ22に形成された被係止部22Aに係止することにより、プロテクタ23がエンクロージャ22に固定される。本実施形態に係るフレーム233は、凸形状の係止部2332が形成されており、エンクロージャ22に形成された貫通孔の被係止部22Aに係止する。この際、係止部2332の先端部はネジによる固定構造を有してもよいし、弾性変形可能に形成して固定するような固定構造を有してもよい。
また、フレーム233の防磁部材231の取付け構造は、上記構成に限られるものではない。例えばフレーム233の内周端部に段形状部を形成して、その段形状部に防磁部材231を取り付ける構造としてもよい。
上記構成のスピーカシステム2では、防磁部材231を含むプロテクタ23を、エンクロージャ22に取り付けることで、簡単にスピーカ21の音響放射側に防磁部材231を配置することができる。
以上、説明したように、本発明に係るスピーカシステム2は、振動板(振動体)216と、該振動板216に固定されたボイスコイル214が磁気ギャップ内に配置される防磁型磁気回路211と、振動板216を振動自在に支持するとともに防磁型磁気回路211に固定されたフレーム212とを備えるスピーカ21と、スピーカ21の口径(SX)と略同じ又は短い横幅(LY)の略箱形状に形成されるとともに、側面部226にスピーカ21が取り付けられたエンクロージャ22とを有し、スピーカ21の音響放射側に導電性の防磁部材231とを有するので、例えば、スピーカ21が比較的大口径であっても、比較的小さな設置スペースで、かつ音響放射方向への漏洩磁束を低減することができる。
また、スピーカ21の音響放射側に近設された機器への漏洩磁束による影響を低減することができる。
また、簡単な構成で比較的高い防磁効果を得ることができる。
つまり、本発明に係るスピーカシステム2は、エンクロージャ22内部には、音声処理回路を収納する容積と、スピーカの背面容積とを充分に確保することができる。
また、スピーカシステム2は、防磁部材231として、複数の孔部231Aが形成された金属板を採用することで、簡単に本発明を実現することができる。
また、スピーカシステム2は、エンクロージャ22が,スピーカ21に音声信号を入力する音声処理回路224を内蔵し、防磁型磁気回路211が、エンクロージャ22内に配置された音声処理回路224に近設するとともに、エンクロージャ22の側面部226に形成された開口部227にフレーム212が取り付けられているので、エンクロージャ22に音声処理回路224の配置スペースが十分に確保されるとともに、比較的小さな設置スペースとなり、音声処理回路224への漏洩磁束の影響を低減することができる。
またスピーカシステム2は、防磁部材231を保持する保持部2331と、エンクロージャ22の側面部226に形成された被係止部22Aに係止する係止部2332とを備えた取付部材(フレーム)233を有し、防磁部材231は、取付部材233によりエンクロージャ22の側面部226に取り付けられているので、簡単に、上記発明を実現することができる。
また、本発明に係るスピーカシステム2では、フレーム233の一部がエンクロージャ22の側面部226から突出するように、スピーカ21が、該エンクロージャ22に取り付けられているので、より横幅を狭いスピーカシステム2を提供することができる。
また、スピーカシステム2は、防磁型磁気回路211は、内磁型磁気回路と、ヨーク2112を介してマグネット2111の音響放射方向の逆方向に配置されたキャンセルマグネット2114と、内磁型磁気回路およびキャンセルマグネット2114を覆うシールド2115とを備えるので、簡単な構成で、エンクロージャ22内の音声処理回路224への漏洩磁束の影響を低減することができる。
また、スピーカシステム2では、エンクロージャ22は、横幅が、前記スピーカ21の口径と略同じ又は短く且つスピーカ21の音響放射方向の長さよりも長く、高さおよび奥行きが、スピーカ21の口径よりも長い略箱形状に形成されているので、エンクロージャ22の設置スペースが比較的小さくなる。
また、本実施形態に係るスピーカシステム2は、エンクロージャが、該エンクロージャの正面部に形成された開口部に連通する筒形状のダクトを備えるので、スピーカシステム2の正面側にも、特に低音域にて比較的大きい音圧の再生音を提供することができる。
本発明は、上記実施形態に限られるものではない。各種形態により本発明を実施してもよい。
上記実施形態では、防磁型磁気回路として内磁型磁気回路を採用したが、この形態に限られるものではない。例えば、スピーカシステム2は、防磁型の外磁型磁気回路を採用してもよい。
また、コーン形状の振動板216を採用したが、この形態に限られるものではない。
また、スピーカシステム2を採用したオーディオシステム1は、この形態に限られるものではない。
また、上述した実施形態では、スピーカシステム2は、箱形状に形成されたエンクロージャを備えていたが、この形態に限られるものではない。スピーカシステム2は、例えば円筒形状、多角形状、など任意の形状に形成されていてもよく、スピーカ21およびプロテクタ23は、それらエンクロージャの形状に応じて、任意の側面に設けられてもよい。
また、エンクロージャ22に木材を用いることにより、エンクロージャ22の重量を低減することが可能になる。また、例えば、スピーカ21から大きな音圧が得られるように駆動した際、スピーカ21の背面側における空気圧の影響により、エンクロージャ22の側面部に振動等が発生することを、例えばエンクロージャ22の側面部の厚みを大きくし剛性を大きくすることにより抑止することができる。また、金属材料やプラスチックを用いる場合、複雑な形状を有するエンクロージャを形成することは難しいが、木材であれば、容易に形成することが可能となる。
また、エンクロージャ22が木材にて形成されている場合には、金属材料で形成されているエンクロージャと比較して、側面部における防磁効果が低下するという問題がある。そこで、スピーカ21の音響放射側に導電性の防磁部材231を設けることで、側面部における防磁効果を向上させることが可能となる。
また、プロテクタ23は、サランネットの骨組み部分中央部に、金属製のパンチングネット取付用の段差を設け、パンチングネットがスピーカ21のボイスコイルネックの前面側に配置される構造としてもよい。
また、プロテクタ23として、サランネットのグリルを設けたが、この形態に限られるものではなく、例えば、プロテクタ23全体を金属製パンチングメッシュにすることで、同様の防磁効果を得ることができる。
また、上述した実施形態ではプロテクタ23が、エンクロージャ22に固定される構成であったが、この形態に限られるものではない。例えば、プロテクタ2
3はスピーカ21のフレームに取り付けられてもよい。
また、上述した実施形態ではスピーカシステム2をサブウーハや低音用スピーカに適用したが、この形態に限られるものではない。例えば、高音用スピーカや中音用スピーカを備えるスピーカシステムに適用してもよい。
本発明の一実施形態に係る防磁型スピーカシステムを説明するための図であり、(A)は本発明の一実施形態に係る防磁型スピーカシステムの斜視図であり、(B)は(A)に示した防磁型スピーカシステムの分解斜視図である。 図1に示したスピーカシステムを採用したオーディオシステムを説明するための斜視図である。 図1に示したスピーカシステムのスピーカとエンクロージャとプロテクタの分解斜視図である。 スピーカシステムの背面側からの透視図である。 スピーカシステムの断面図である。 図1に示した防磁部材を説明するための図であり、(A)は防磁部材の正面図であり、(B)は(A)に示した防磁部材の断面図である。
符号の説明
1 オーディオシステム
2 スピーカシステム(アンプ内蔵の低音用防磁型スピーカ)
3 スピーカ(中高音用スピーカ)
4 外部機器
21 スピーカ(低音用防磁型スピーカ)
22 エンクロージャ
23 プロテクタ
31 スピーカ(中高音用スピーカ)
211 磁気回路(防磁型磁気回路)
212 フレーム
213 ボイスコイルボビン
214 ボイスコイル
215 ダンパ
216 振動板
217 エッジ
218 固定部材
221 正面部
222 操作スイッチ
223 ダクト
224 音声処理回路(回路)
225 シールド
226 側面部
227 開口部
231 防磁部材(パンチングネット)
232 防護ネット
233 取付部材(フレーム)
2111 マグネット
2112 ヨーク
2113 プレート
2114 キャンセルマグネット
2115 シールド

Claims (13)

  1. 振動体と、該振動体に固定されたボイスコイルが磁気ギャップ内に配置される防磁型磁気回路と、前記振動体を振動自在に支持するとともに前記防磁型磁気回路に固定されたフレームとを備えるスピーカと、
    前記スピーカの口径と略同じ又は短い横幅の略箱形状に形成されるとともに、側面部に前記スピーカが取り付けられたエンクロージャとを有し、
    前記スピーカの音響放射側に導電性の防磁部材を有することを特徴とする防磁型スピーカシステム。
  2. 前記防磁部材は、複数の孔部が形成された金属板であることを特徴とする請求項1に記載の防磁型スピーカシステム。
  3. 前記エンクロージャは、前記スピーカに音声信号を入力する音声処理回路を内蔵し、
    前記スピーカは、前記防磁型磁気回路が、前記エンクロージャ内に配置された音声処理回路に近設するとともに、前記エンクロージャの側面部に形成された開口部に前記フレームが取り付けられていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の防磁型スピーカシステム。
  4. 前記防磁部材を保持する保持部と、前記エンクロージャの側面部に形成された被係止部に係止する係止部とを備えた取付部材を有し、
    前記防磁部材は、前記取付部材により前記エンクロージャの側面部に取り付けられていることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の防磁型スピーカシステム。
  5. 前記スピーカは、前記フレームの一部が前記エンクロージャの側面部から突出するように該エンクロージャに取り付けられていることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれかに記載の防磁型スピーカシステム。
  6. 前記防磁型磁気回路は、内磁型磁気回路と、キャンセルマグネットと、前記内磁型磁気回路および前記キャンセルマグネットを覆うシールドとを備えることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれかに記載の防磁型スピーカシステム。
  7. 前記エンクロージャの正面部に操作スイッチ又は表示部が形成されていることを特徴とする請求項1から請求項6のいずれかに記載の防磁型スピーカシステム。
  8. 前記エンクロージャは、横幅が、前記スピーカの口径と略同じ又は短く且つ前記スピーカの音響放射方向の長さよりも長く、高さおよび奥行きが、前記スピーカの口径よりも長い略箱形状に形成されていることを特徴とする請求項1から請求項7のいずれかに記載の防磁型スピーカシステム。
  9. 前記エンクロージャは、該エンクロージャの正面部に形成された開口部に連通する筒形状のダクトを備えることを特徴とする請求項1から請求項8のいずれかに記載の防磁型スピーカシステム。
  10. 前記スピーカは低音用スピーカであることを特徴とする請求項1から請求項9のいずれかに記載の防磁型スピーカシステム。
  11. 複数の中高音用スピーカと、外部機器とを備え、
    前記スピーカは前記複数の中高音再生用スピーカとの間に配置されており、
    且つ、前記外部機器に隣接して配置されていることを特徴とする請求項1から請求項10のいずれかに記載の防磁型スピーカシステム。
  12. 前記エンクロージャは、木材にて形成されていることを特徴とする請求項1から請求項11のいずれかに記載の防磁型スピーカシステム。
  13. 前記防磁部材は、磁性材料にて形成されていることを特徴とする請求項1から請求項12のいずれかに記載の防磁型スピーカシステム。
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