JPS6214595A - 動電型スピ−カシステム - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は磁気漏洩を減少させた動電型スピーカシステム
に関するものである。

従来の技術 近年、テレビの高性能化が進み、映像の高画質化がなさ
れると共に、ハイファイビデオテープレコーダやビディ
オディスク等の普及に伴ないオーディオ機器とビジュア
ル機器との組み合わせ使用が増加してきた。そして音質
向上のためテレビ内蔵のスピーカとは別に外部のスピー
カシステムを用いることが多くなってきている。一般に
外部のスピーカシステムに使用しているスピーカはテレ
ビ本体に組み込まれているスピーカよりも強力な磁気回
路を用いているため、テレビ画面への影響が大きく、こ
れを防止するため最近では低磁気漏洩のスピーカシステ
ムが普及し始めている。

以下図面を参照しながら上述した動電スピーカの一例に
ついて説明する。

第３図は従来の動電型スピーカシステムのバブル板の一
部切取った状態での断面図を示す。１はリング状マグネ
ット、２はマグネット１の磁極となる一端面に接して設
けられる中心にセンターボール３を有するヨークである
。４はマグネットのもう一方の磁極となるプレートであ
り、このプレート４に接してフレーム５が設けられてい
る。６はボイスコイルで、センターポール３とプレート
４で環状に形成される磁気ギャップ７の中に保持するた
めダンパー８により支持されている。ボイスコイル６は
ダンパー８と共にカップリングコーン９に結合されてい
る。１Ｑは平面振動板であり、周辺にはエツジ１１が一
体的に固着されており、カップリングコーン９によりボ
イスコイル６に発生した振動を受けている。１２は矢紙
でエツジ１１と共にフレーム５に接着、固定されている
。１３は動電型スピーカが取付けられているバフル板で
ある。

以上のように構成された動電型スピーカシステムについ
て以下その動作を説明する。第４図は第３図と同じ動電
型スピーカの振動系部品を除いた状態を示すもので各部
の名称及び機能は第３図と同じである。この図の左半分
は磁力線の流れをモデル化して記したもので、この図を
もとに従来例の動作を説明する。

着磁されたマグネット１の極性をプレート４側がＮ極、
ヨーク側がＳ極とすると、Ｎ極から出た磁力線は各種磁
路を通りＳ極に入る。ボイスコイル６に力を発生するだ
めの王磁束（イ）は磁気ギャップ７に供給され、王磁束
（イ）を除く他の磁力線はすべて不要な漏れ磁束となる
。漏れ磁束（ハ）部分は、スピーカを収納するキャビネ
ット内に防磁構造を施すことが比較的容易であり、場合
によってはキャビネットによりテレビまでの距離がとれ
るので特別の対策が不要なこともあった。

発明が解決しようとする問題点 しかし上記のような構成では、特に漏れ磁束（ロ）部分
は振動板の前面であり、ここに防磁構造材を設けること
は音響性能を劣化させる可能性がある。

以上述べたように音響性能を損なわないで磁気シールド
を施すという二つの条件を同時に満足させるのは非常に
困難であるという問題点を有していた。

本発明は上記問題点に鑑み、ユニット前面方向への磁束
の漏れを大幅に低減することのできる動電型スピーカを
装着したスピーカシステムを提供するものである。

問題点を解決するための手段 上記問題点を解決するため本発明の動電型スピーカを装
着したスピーカシステムは、スピーカユニット前面に開
口率が約３０％以上の高透磁率磁性材料より成るパンチ
ングネット又は金網を設け、その周辺を磁性粉入りのゴ
ム製リングに、はめ込み、そのゴム製リングとスピーカ
ユニットの磁性材料より成るフレームを密着させるよう
構成したものである。

作　　用 本発明は上記した構成により、スピーカユニット前面に
高透磁率磁性材料より成るパンチングネット又は金網を
設け、その周辺を磁性粉入りのゴム製リングにはめ込み
、そのゴム製リングとスピーカユニットの磁性材料より
成るフレームを密着させるよう構成することにより、セ
ンターポールより出た振動板前面方向への磁束の洩れを
パンチングネット又は金網等の高透磁率材料に導びき、
これを周辺の磁性粉入りゴムリングを通して前記フレー
ムに導ひく。そしてマグネットのもう一方の磁極となる
プレートに入る閉磁路を形成することにより、スピーカ
ユニット前面への漏洩磁束を低減することができるもの
である。

実施例 以下本発明の一実施例における動電型スピーカシステム
について図面を参照しながら説明する。

第１図は本発明の実施例における動電型スピーカ使用ス
ピーカシステムの断面図の一部を示すものである。第１
図において１はリング状マグネット。

２はマグネット１の磁極となる一端面に接して設けられ
る中心にセンターポール３を有するヨークである。４は
マグネットのもう一方の磁極となるプレートであり、こ
のプレート４に接して磁性材料より成るフレーム５が設
けられている。６はボイスコイルでセンターポール３と
プレート４で環状に形成される磁気ギャップ７の中に保
持されるヨウダンパー８により支持されている。ボイス
コイル６はダンパー８と共にカップリングコーン９に結
合されている。１０は平面振動板であり、周辺にはエツ
ジ１１が一体的に固着されており、カップリングコー７
９によりボイスコイル６に発生した振動を受けている。

１２は矢紙でエツジ１１と共に前記フレーム５に接着、
固定されている。

１３は動電型スピーカが取付けられているバフル板であ
る。１４は本発明の主要構成部品の一つであるゴム製リ
ングであり高透磁率磁性材料粉を含み、ゴムの防振、緩
衝効果と磁性材料の磁束誘導効果を持っており前記フレ
ーム５とバフル板１３にはさみ込まれて設けられている
。１６は開口率が約３Ｑ％程度以上の高透磁率材料より
成るパンチングネット又は金網でありスピーカユニット
前面をカバーすると同時に周辺はゴム製リング１４には
め込まれている。

また第２図は第１図の本実施例において振動系を除いた
動電型スピーカ使用システムの構成を示すもので、左半
分は磁力線の流れをモデル的に記入したものである。

以上のように構成された動電型スピーカについて、以下
第１図及び第２図を用いてその動作を説明する。第２図
においてマグネット１に接するプレート４よりの主磁束
（イ）部分とそれ以外の漏れ磁束に分けて磁力線の流れ
が考えられる。スピーカユニット中心側に漏れる磁力線
である。フレーム５より、センターボール３側に洩れる
磁束は高透磁率磁性粉を含み磁気抵抗が小さいゴムリン
グ１４を通り、このゴムリングの円周に設けられた溝に
、はめ込まれた高透磁率材料より成るノくンチングネノ
ト又は金網に導かれる。そして、Ｃンチングネノト又は
金網１６より、センターボール３に流れる磁束がほとん
どとなり、スピーカ前面に洩れる磁束（ロ）は大幅に低
減する。これは従来例に比べて本発明の構成では磁気抵
抗が小さくなるように、磁路がゴムリング１４とパンチ
ングネット又は金網１５により形成されるためである０ 以上のように本実施例によれば、ゴムリング１４にパン
チングネット１６をはめ込み、スピーカユニットのフレ
ーム６に密着して設けることにより、スピーカユニット
前面への磁気漏洩を大幅に低減できるものである０ なお上記実施例はスピーカユニット前面への磁気漏洩防
止対策を施したものであるが、側面及び後面への磁気漏
洩防止対策として界磁部にも防磁構造を施した上に本発
明を合わせて構成すれば、さらに徹底した防磁スピーカ
システムを構成することが可能である０ 発明の効果 以上のように本発明は、磁性材料より成るフレームを有
する動電型スピーカユニットとこのスピーカユニッｔｔ
−装着するキャビネット及び前記動電型スピーカユニッ
トと前記キャビネット間に設けられる高透磁率材料より
成る磁性粉を含んでなるゴム製リングと、周囲を前記ゴ
ム製リングに設けられた溝にはめ込まれ、かつ前記スピ
ーカユニット前面をカバーする高透磁率材料より成るノ
（ンチングネット、金網等を設けたことにより、スピー
カユニット前面方向への磁気漏洩を大幅に低減すること
ができる。さらにゴム製リングをキャビネットとスピー
カユニットのフレームの間に設けることにより緩衝効果
を持たせることが可能でありビビリ音、共振音等の異常
音発生を防止することも可能にしている。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例における動電型スピーカユニ
ット使用のスピーカシステムの部分断面図、第２図は第
１図の実施例における振動系部品を除いた磁気漏洩の状
態を説明するための構造図、第３図は従来の動電型スピ
ーカ使用のスピーカシステムの部分断面図、第４図は第
３図において振動系部品を除き磁気漏洩の状態を説明す
るための構造図である。 １・・・・・・マグネット、２・・・・・・ヨーク、３
・・・・・・センターボール、４・・・・・・プレート
、６・・・・・・フレーム、７・・・・・・磁気ギャッ
プ、１３・・・・・・バフル板、１４・・・・・・ゴム
製リング、１５・・・・・・パンチングネット。

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）磁性材料より成るフレームを有する動電型スピー
   カユニットと前記スピーカユニットを装着するキャビネ
   ット及び前記動電型スピーカユニットと前記キャビネッ
   トの間に設けられる磁性粉を含んでなるゴム製リングと
   、周囲を前記ゴム製リングに設けられた溝にはめ込まれ
   、かつ前記スピーカユニットの前面をカバーする高透磁
   率材料より成るパンチングネット、金網等を設けてなる
   動電型スピーカシステム。
2. （２）動電型スピーカユニットの界磁部に防磁構造を施
   してなる特許請求の範囲第１項記載の動電型スピーカシ
   ステム。