JP6572453B2 - スピーカ装置 - Google Patents

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Description

本開示は、スピーカ装置に関する。
一般的なスピーカは、振動板、ボイスコイル、およびフレームを有する振動系と、ヨーク、マグネット、およびプレートを有する界磁部と、を備えて構成される。
このようなスピーカをキャビネットに取り付けてスピーカ装置を構成する場合、一般的には、スピーカの放音面の周縁部分に位置するフレームがキャビネットの外殻に固定されることによりスピーカはキャビネットに取り付けられる。
一方、スピーカの界磁部は、振動板と比較して重量の重いヨークやマグネットを有しているため、スピーカの重心は、界磁部の内部に存在している場合が多い。
したがって、一般的なスピーカ装置は、キャビネットに取り付けられたスピーカの重量バランスがよいとは言えず、スピーカの駆動時に、振動板による振動がフレームを介してキャビネットに伝達し、スピーカで再生される音に歪が発生する場合がある。
特許文献1はスピーカ装置を開示する。このスピーカ装置では、界磁部をフレームの内方に配置することにより、スピーカの重量バランス(すなわち、スピーカの重心の位置)を調整して、スピーカの取り付け面とスピーカの重心とを一致させている。
特開2006−148665号公報
特許文献1に開示されたスピーカは、界磁部が振動板よりも放音側に配置されるため、振動板により再生される音が界磁部によって歪む場合がある。
本開示は、再生される音の歪を抑制できるスピーカ装置を提供する。
本開示におけるスピーカ装置は、振動板と振動板の背方に配置される界磁部とを有するスピーカと、界磁部を収容するキャビネットと、を備える。スピーカは、当該スピーカをキャビネットに取り付けるための取付部材を備え、取付部材の取り付け面は、スピーカの重心を含む。
本開示におけるスピーカ装置は、再生される音の歪を抑制し、クリアな音を再生することができる。
図1は、実施の形態1におけるスピーカ装置の外観の一例を模式的に示す斜視図である。 図2は、実施の形態1におけるスピーカ装置が備えるスピーカ近傍の一構成例を模式的に示す断面図である。 図3は、実施の形態1におけるスピーカ装置が備えるダンパーの一例を模式的に示す斜視図である。 図4は、実施の形態1おけるスピーカ装置が備える界磁部の一構成例を模式的に示す断面図である。 図5は、実施の形態1おけるスピーカ装置が備えるキャビネットの一構成例を模式的に示す断面斜視図である。 図6は、実施の形態1の他の例における取付部材の一構成例を模式的に示す断面図である。 図7は、実施の形態1の他の例における界磁部および取付部材の一構成例を模式的に示す断面図である。 図8は、実施の形態2におけるスピーカ装置の外観の一例を模式的に示す斜視図である。 図9は、実施の形態2におけるスピーカ装置が備えるキャビネット内の第一スピーカ周辺を拡大して示す側面図である。 図10は、実施の形態2におけるスピーカ装置が備えるキャビネット内の第二スピーカ周辺を拡大して示す側面図である。 図11は、実施の形態2におけるスピーカ装置が備えるキャビネットの内部の一構成例を模式的に示す側面図である。 図12は、実施の形態1に示したスピーカ装置を備える電子機器の外観の一例を模式的に示す図である。 図13は、実施の形態1に示したスピーカを備える移動体の一例を模式的に示す断面図である。
本開示におけるスピーカ装置の実施の形態について、図面を参照しつつ説明する。なお、以下の実施の形態は、本開示におけるスピーカ装置の一例を示したものに過ぎない。したがって本開示は、以下の実施の形態を参考に請求の範囲の文言によって範囲が画定されるものであり、以下の実施の形態のみに限定されるものではない。よって、以下の実施の形態における構成要素のうち、本開示の最上位概念を示す独立請求項に記載されていない構成要素については、本開示の課題を達成するのに必ずしも必要ではないが、より好ましい形態を構成するものとして説明される。
なお、添付図面および以下の説明は、当業者が本開示を十分に理解するために提供されるのであって、これらにより特許請求の範囲に記載の主題を限定することは意図されていない。
また、各図面は、本開示を示すために適宜強調や省略、比率の調整を行った模式的な図となっており、必ずしも厳密に図示されたものではなく、実際の形状や位置関係、比率とは異なる場合がある。また、各図面において、実質的に同じ構成要素については同じ符号を付し、説明を省略または簡略化する場合がある。
(実施の形態1)
以下、図1〜図5を参照しながら実施の形態1におけるスピーカ装置100について説明する。なお、本実施の形態では、スピーカ装置100においてスピーカ102が設けられた面を前面と呼び、スピーカ102が設けられた面に対向する面を背面と呼ぶ。そして、前面に相対的に近い方を前方と呼び、背面に相対的に近い方を背方または後方と呼ぶ。また、各図面にX軸、Y軸、Z軸の3軸を示し、スピーカ装置100の奥行き方向(前後方向)をX軸、スピーカ装置100の前面の一辺(例えば、短辺)に平行な方向をY軸、スピーカ装置100の前面の他辺(例えば、長辺)に平行な方向をZ軸とする。しかし、これらの軸や方向は便宜的に示したものに過ぎず、何ら本開示を限定するものではない。
[1−1.構成]
図1は、実施の形態1におけるスピーカ装置100の外観の一例を模式的に示す斜視図である。
図1に示すように、スピーカ装置100は、キャビネット101と、スピーカ102と、を備えている。
図2は、実施の形態1におけるスピーカ装置100が備えるスピーカ102近傍の一構成例を模式的に示す断面図である。
スピーカ102は、入力信号に基づいて音を再生する電気音響変換器である。図2に示すように、スピーカ102は、振動板121と、フレーム122と、エッジ123と、ダンパー124と、ボイスコイル体125と、界磁部120と、を備えている。
振動板121は、電気信号に基づき、中立位置を基準に前後方向(図中X軸方向)に変位することにより空気を振動させ、音を発生させる部材である。本実施の形態に示す例では、振動板121は、コーン型(円錐台形状)であり、振動板121の中心に孔が設けられている。そして、振動板121の内周縁部(当該孔の縁部)にはボイスコイル体125が取り付けられている。スピーカ102は、コーン型の振動板121の外周縁部を通る面が放音面となる。
振動板121の材質は、特に限定されるものではないが、紙、高分子樹脂、金属、等を例示することができる。また、振動板121の中心に設けられている孔を塞ぐようにセンターキャップ127が取り付けられている。
フレーム122は、振動板121の外周縁部を所定の位置に保持する構造部材である。フレーム122は、振動板121の外周縁部を囲むように配置される環状の環状部126を備えている。環状部126は、スピーカ102の放音面に配置されている。本実施の形態に示す例では、フレーム122は、環状部126から後方(スピーカ102の背面方向、X軸正方向)に行くに従い徐々に径が小さくなる円錐台形状であり、環状部126と反対側(内周縁部側)の端部を含む領域が界磁部120に固定されている。フレーム122を構成する材料やフレーム122の成形方法は、特に限定されるものではないが、例えば、材料の一例として鉄を主成分とする板金を例示でき、また成形方法の一例として板金をプレス加工する方法を例示できる。
エッジ123は、振動板121の外周縁部とフレーム122の環状部126とを接続する環状の部材である。エッジ123は、振動板121のフレーム122に対する振動を許容する柔軟性と、スピーカ102が駆動されていないときは振動板121を中立位置に戻す復元性と、を備えている。本実施の形態に示す例では、エッジ123は樹脂成形品であり、エッジ123の断面形状は略半円形状である。
ダンパー124は、X軸方向における環状部126と界磁部120との間に配置され、フレーム122とボイスコイル体125とを接続する薄い環状の部材である。ダンパー124は、スピーカ102の放音面に対して実質的に平行に配置されている。ダンパー124は、ボイスコイル体125のフレーム122に対する振動を許容する柔軟性と、スピーカ102が駆動されていないときはボイスコイル体125を中立位置に戻す復元性とを備えている。
図3は、実施の形態1におけるスピーカ装置100が備えるダンパー124の一例を模式的に示す斜視図である。本実施の形態に示す例では、ダンパー124は、図3に示すように、同心円状の波型が形成されて構成されている。これにより、ダンパー124は柔軟性と復元性とを具備している。ボイスコイル体125がフレーム122に対して振動するときは、その振動に応じてダンパー124の波型が元の形状から伸びてダンパー124の内周と外周との距離が相対的に伸びることで、ダンパー124の柔軟性が確保される。また、ボイスコイル体125の振動が停止しているときは、ダンパー124の波型が元の形状に戻ることで、ダンパー124の復元性が確保される。
ダンパー124を形成する材料は特に限定されるものではないが、本実施の形態に示す例では、ダンパー124には、基材が織布であり、バインダーが熱可塑性樹脂である材料が使用されている。具体的には、織布に液状の熱可塑性樹脂を含浸させ、その後、それを冷却することで本実施の形態に示すダンパー124を製造することができる。
このようにして製造されたダンパー124は、バインダーに熱硬化性樹脂が用いられた場合に比べて弾性領域が広く復元性が高いため、ダンパー124が大きく変形しても、バインダー樹脂のひび割れや亀裂等がダンパー124に発生しにくく、ダンパー124が壊れにくい。また、ダンパー124のスティフネスを成形当初から長期間一定に保持することができるので、スピーカ装置100における最低共振周波数の低下を抑えて初期の音質を長期間保つことが可能となる。
ボイスコイル体125は、界磁部120に形成された磁気ギャップ136(図4参照)内に一方の端部が配置され、他方の端部が振動板121に結合される部材である。ボイスコイル体125は、入力される電気信号に応じた磁束を発生させ、マグネット132との相互作用により振動板121を振動させる機能を有している。本実施の形態に示す例では、ボイスコイル体125は、円筒状のボビンと、その外周に巻き付けられたコイルと、を備えて形成されている。
図4は、実施の形態1おけるスピーカ装置100が備える界磁部120の一構成例を模式的に示す断面図である。
界磁部120は、ボイスコイル体125を介して振動板121を振動させるための磁気回路を形成する部材である。界磁部120は、振動板121の背方、すなわち、振動板121に対してスピーカ102の放音面とは反対側、に配置されている。本実施の形態に示す例では、界磁部120は、トッププレート131と、マグネット132と、ヨーク133と、を備えている。
トッププレート131は、円環形状の板部材であり、その内周は磁気ギャップ136を形成するための部分となっている。トッププレート131を構成する材料には、磁気ギャップ136に磁束を集中させるための磁性体が使用される。また本実施の形態に示す例では、トッププレート131は、スピーカ102をキャビネット101に取り付けるための取付部材134としても機能している。そして、取付部材134の取り付け面200は、スピーカ102の重心201を含むように構成されている。なお、本実施の形態において、取付部材134の取り付け面200とは、図4に示すように、取付部材134の背面側の面を通る面のことである。本実施の形態では、取付部材134は、トッププレート131と一体であり、取付部材134とトッププレート131とは取り付け面200において面一となっている。
トッププレート131を以上のような構成とすることにより、取付部材134を別部品として準備する必要がなくなるので、スピーカ102を構成する部品の数を削減することができる。また、トッププレート131と取付部材134とが一体となった部品は、中心に貫通孔が設けられた円板状の部材であるため、加工が容易であり製造コストを低減することが可能となる。さらに、トッププレート131をキャビネット101に取り付けることにより取付部材134も同時にキャビネット101に取り付けられるため、スピーカ装置100の製造工程を簡略化することができる。
本実施の形態に示す例では、取付部材134は、マグネット132の外周縁からさらに外側に突出した部分である。そして、固定部112の後方側から行うスピーカ102の取り付け作業を容易にするために、取付部材134には雌ねじ135が設けられている。
マグネット132は、環状の形状であり、ヨーク133の中心部分を取り囲むように配置され、トッププレート131に固着されている。マグネット132は、トッププレート131側の面が、S極およびN極のいずれか一方の極に磁化され、反対側の面は他方の極に磁化されている。
ヨーク133は、トッププレート131の内周面との間で円筒形状の磁気ギャップ136を形成する磁性体からなる部材であり、マグネット132の磁力を磁気ギャップ136まで導く部材である。本実施の形態に示す例では、ヨーク133は、円柱部138と、円柱部138の一端(後方側の端部)に円柱部138の軸と同軸上に配置される円盤部139と、を一体に備える。また、ヨーク133は、図4に示すように、断面がT字状となるように形成されている。また、ヨーク133は、円柱部138の他端側(前方側)の面がトッププレート131の前方側の面と面一となるように形成されており、円柱部138の他端部の外周面とトッププレート131の内周面とで磁気ギャップ136を形成している。また、円柱部138は、環状のマグネット132の孔の部分に後方から挿し通すように配置されており、円盤部139はマグネット132の後方側の面と接触している。
図5は、実施の形態1おけるスピーカ装置100が備えるキャビネット101の一構成例を模式的に示す断面斜視図である。
図2、図5に示すように、キャビネット101は、振動板121に対して放音側とは反対側(振動板121の背面側)に配置される界磁部120を収容する筐体である。キャビネット101は、外殻111と、固定部112と、を備えている。
外殻111は、スピーカ102の振動板121の裏側で再生される逆位相の音を、閉じ込めるため、または、利用するため、の部材である。
従来技術におけるキャビネットの外殻は、スピーカを固定する機能を備える(図示せず)。一方、本開示におけるキャビネット101の外殻111は、スピーカ102を直接的に固定する機能は備えていない。
本実施の形態に示す例では、キャビネット101の外殻111の前側壁部には、スピーカ102が挿通状態で配置される貫通孔113が設けられている。
図2に示すように、貫通孔113の径は、スピーカ102のフレーム122の環状部126の内径と同程度である。そして、貫通孔113の周縁部とフレーム122の環状部126との間には、その間隙を封止する柔軟性を備えた封止部材114が設けられている。
封止部材114は、環状の部材である。封止部材114により、振動板121の裏側を外殻111内に封じ込めることで、スピーカ102と外殻111との隙間から逆位相の音が漏れ出すことを防ぐことができる。また、封止部材114は、音を再生している際のスピーカ102の振動を吸収し、スピーカ102から外殻111へ伝わる振動を減衰させることができる。
固定部112は、キャビネット101の内部に配置され、スピーカ102を所定の位置に配置するために取付部材134が固定される部材である。本実施の形態に示す例では、スピーカ102の所定の位置とは、スピーカ102がキャビネット101の貫通孔113に挿通状態で配置される位置である。スピーカ102が所定の位置でキャビネット101に取り付けられた状態のとき、固定部112と取付部材134とは取り付け面200において当接している。
これにより、スピーカ102の重心201を含む取り付け面200でスピーカ102がキャビネット101に固定される。これにより、音を再生する際のスピーカ102の振動が、固定部112や外殻111に伝わることを防止でき、スピーカ装置100では、スピーカ102で再生される音の歪を抑制してクリアな音の再生を実現できる。
本実施の形態に示す例では、固定部112は、図5に示すように、キャビネット101の内部の天面から底面に張り渡され、かつ、キャビネット101の一方の内側面から他方の内側面に張り渡された状態で、キャビネット101に固定されている。つまり、固定部112は、キャビネット101の補強部材としても機能している。また、固定部112には、音を通過させるための大きな通過孔115が複数箇所に設けられている。
さらに、本実施の形態に示す例では、キャビネット101の内部における固定部112の後方に、固定部112と同型状の補強板116が取り付けられている。また、固定部112と補強板116とを貫通した状態で配置される梁部材117が、キャビネット101の内部の上下2箇所に設けられている。このような構造により、キャビネット101の構造的強度を向上させ、また、固定部112の構造的強度を向上させることができる。したがって、スピーカ装置100では、音を再生させる際のスピーカ102の振動を、固定部112、および、外殻111全体でしっかりと受け止めることができ、音の歪の発生を抑制してクリアな音を放出することができる。
[1−2.効果等]
以上のように、本実施の形態において、スピーカ装置は、振動板と振動板の背方に配置される界磁部とを有するスピーカと、界磁部を収容するキャビネットと、を備える。このスピーカ装置において、スピーカは、当該スピーカをキャビネットに取り付けるための取付部材を備え、取付部材の取り付け面は、スピーカの重心を含む。
なお、スピーカ装置100はスピーカ装置の一例である。振動板121は振動板の一例である。界磁部120は界磁部の一例である。スピーカ102はスピーカの一例である。キャビネット101はキャビネットの一例である。取付部材134は取付部材の一例である。重心201はスピーカの重心の一例である。取り付け面200は取り付け面の一例である。
例えば、このように構成されたスピーカ装置100では、スピーカ102の重心を含む取り付け面200でスピーカ102がキャビネット101に固定されるので、スピーカの放音面の周縁部分のフレームがキャビネットの外殻に固定されてスピーカがキャビネットに取り付けられる従来技術と比較して、スピーカ102の重量バランスが良い。これにより、スピーカ装置100では、音を再生する際のスピーカ102の振動がキャビネット101に伝わることを、従来技術よりも低減できる。また、スピーカ装置100では、界磁部120が振動板121よりも背面側に配置されるため、振動板121により再生される音が界磁部120によって歪むといった現象は生じにくい。したがって、スピーカ装置100では、スピーカ102で再生される音の歪を抑制してクリアな音の再生を実現できる。
スピーカ装置において、キャビネットは、キャビネットの内部に配置され、スピーカの取付部材が固定される固定部を備えてもよい。
なお、固定部112は固定部の一例である。
例えば、このように構成されたスピーカ装置100では、キャビネット101の内部に配置された取付部材134にスピーカ102を固定できるので、スピーカ102の重心を含む取り付け面200でスピーカ102をキャビネット101に固定できる。これにより、スピーカ装置100では、音を再生する際のスピーカ102の振動が、キャビネット101に伝わることを防止でき、スピーカ102で再生される音の歪を抑制してクリアな音の再生を実現できる。
スピーカ装置において、キャビネットは、スピーカが配置される貫通孔を備えてもよい。また、貫通孔の周縁部とスピーカの外周部とを封止する柔軟性を備えた封止部材をさらに備えてもよい。
なお、貫通孔113は貫通孔の一例である。封止部材114は封止部材の一例である。
例えば、このように構成されたスピーカ装置100では、貫通孔113に配置されたスピーカ102で音を再生する際に、スピーカ102と貫通孔113との隙間から逆位相の音が漏れ出すことを封止部材114により防止することができる。また、封止部材114が、音を再生している際のスピーカ102の振動を吸収し、スピーカ102からキャビネット101(外殻111)へ伝わる振動を減衰させることができる。
スピーカ装置において、取付部材は、スピーカのトッププレートと一体であってもよい。また、取付部材とトッププレートとは取り付け面において面一であってもよい。
なお、トッププレート131はトッププレートの一例である。
例えば、このように構成されたスピーカ装置100では、取付部材134とトッププレート131とを別部品して準備する必要がなく、スピーカ102を構成する部品の数を削減することができる。また、トッププレート131をキャビネット101に取り付けることにより取付部材134も同時にキャビネット101に取り付けられるため、スピーカ装置100の製造工程を簡略化することができる。
(実施の形態1の他の例)
以上のように、本出願において開示する技術の例示として、実施の形態1を説明した。しかしながら、本開示は、上記実施の形態に限定されるものではない。例えば、本明細書において記載した構成要素を任意に組み合わせて、また、構成要素のいくつかを除外して実現される別の実施の形態を本開示の実施の形態としてもよい。また、上記実施の形態に対して本開示の主旨、すなわち、請求の範囲に記載される文言が示す意味を逸脱しない範囲で当業者が思いつく各種変形を施して得られる変形例も本開示に含まれる。
そこで、以下、実施の形態1の他の構成例を例示する。
図6は、実施の形態1の他の例における取付部材134の一構成例を模式的に示す断面図である。実施の形態1では、図4を用いてトッププレート131と取付部材134とが面一である構成例を示したが、本開示はこの構成に限定されない。例えば、図6に示すように、トッププレート131と取付部材134とは面一でなくてもよい。この構成では、スピーカ102の設計段階において、取り付け面200とスピーカ102の重心とを容易に一致させることができる。
図7は、実施の形態1の他の例における界磁部120および取付部材134の一構成例を模式的に示す断面図である。例えば、図7に示すように、界磁部120は、内磁型の磁気回路を備えてもよい。また、取付部材134は、界磁部120とは別の部材としてヨーク133に取り付けられてもよい。
(実施の形態2)
次に、実施の形態2におけるスピーカ装置100Aについて説明する。スピーカ装置100Aは、複数のスピーカ102を備えているが、各スピーカ102を支える構造は、実施の形態1に示したスピーカ装置100と実質的に同じである。なお、以下の説明では、実施の形態1に示した構成要素と実質的に同じ作用または機能を有する構成要素や、実質的に同じ形状、機構または構造を有する構成要素については、その構成要素と同じ符号を付与して、その説明を省略する場合がある。また、以下では、実施の形態1と異なる点を中心に説明し、実施の形態1で説明した事項および実施の形態1と同じ内容については説明を省略する場合がある。また、本実施の形態における前方、後方、X軸、Y軸、Z軸は、実施の形態1と同様に定義されるものとする。
[2−1.構成]
図8は、実施の形態2におけるスピーカ装置100Aの外観の一例を模式的に示す斜視図である。
図8に示すように、スピーカ装置100Aは、1つのキャビネット101Aに複数(例えば、3つ)のスピーカ102を備える。具体的には、スピーカ装置100Aには、スピーカ102として、第一スピーカ141と、2つの第二スピーカ142と、が取り付けられている。なお、スピーカ装置100Aが備えるスピーカ102の数は、何ら3つに限定されるものではない。
本実施の形態において、スピーカ装置100Aは、バスレフ型のスピーカ装置である。スピーカ装置100Aは、背面に向かって開口するポート143と、ポート143に接続されるダクト144と、を備えている(図11参照)。
第一スピーカ141は、例えば、中音域および高音域の音を主に発生するためのスピーカであり、同軸スピーカである。
図9は、実施の形態2におけるスピーカ装置100Aが備えるキャビネット101A内の第一スピーカ141周辺を拡大して示す側面図である。
図9に示すように、第一スピーカ141は、取付部材134Aによって固定部112(具体的には、固定部112の突出部110)に取り付けられている。取付部材134Aは、固定部112に対する第一スピーカ141の取り付け位置(第一スピーカ141の重心201Aの位置)を調整するためのスペーサ137Aを備える。そして、第一スピーカ141は、スペーサ137Aを介して固定部112に取り付けられる。
スペーサ137Aは、例えば金属等の、比較的剛性が高い板状の部材で形成されている。スペーサ137Aは、第一スピーカ141を固定部112に取り付けるためのボルト140が貫通する貫通孔を備えている。なお、スペーサ137Aは、ステンレススチールなどの非磁性体で形成されることが好ましい。これにより、スペーサ137Aが界磁部120(図2参照)の磁場に与える影響を抑制することができる。また、スペーサ137Aは、取付部材134Aと一体的に構成されてもよい。例えば、スペーサ137Aを、エポキシ系の接着剤により取付部材134Aに固定してもよく、または、ネジにより強固に取付部材134Aに締結してもよい。この構成により、第一スピーカ141が振動した際に、スペーサ137Aと取付部材134Aとの接触面が摺動することを抑制することができる。
スペーサ137Aは、ボルト140が取り付けられている位置(本実施の形態に示す構成例では、例えば、4箇所)のそれぞれに配置されている。なお、ボルト140は、取付部材134Aを固定部112に固定するための部材である。そして、各スペーサ137Aの外表面を含む面が、取付部材134Aの取り付け面200A(取付部材134Aと固定部112の突出部110とが互いに接触する面)となる。そして、スピーカ装置100Aでは、第一スピーカ141の重心201Aの位置が取付部材134Aの取り付け面200Aに含まれるように、スペーサ137A等によって、固定部112に対する第一スピーカ141の取り付け位置が調整されている。
第二スピーカ142は、例えば、第一スピーカ141よりも低音域の音を主に発生するためのスピーカであり、いわゆるウーハーである。
図10は、実施の形態2におけるスピーカ装置100Aが備えるキャビネット101A内の第二スピーカ142周辺を拡大して示す側面図である。
図10に示すように、第二スピーカ142は、取付部材134Bによって固定部112に取り付けられている。取付部材134Bは、固定部112に対する第二スピーカ142の取り付け位置(第二スピーカ142の重心201Bの位置)を調整するための複数のスペーサ137Bを備える。そして、第二スピーカ142は、複数のスペーサ137Bを介して固定部112に取り付けられる。
本実施の形態では、互いに重ね合わされたスペーサ137Bが、ボルト140が取り付けられている位置(本実施の形態に示す構成例では、例えば、4箇所)のそれぞれに配置されている。なお、ボルト140は、取付部材134Bを固定部112に固定するための部材である。そして、互いに重ね合わされたスペーサ137Bのうちの端部のスペーサ137Bの外表面を含む面が、取付部材134Bの取り付け面200B(すなわち、取付部材134Bと固定部112とが互いに接触する面)となる。そして、スピーカ装置100Aでは、第二スピーカ142の重心201Bの位置が取付部材134Bの取り付け面200Bに含まれるように、互いに重ね合わされたスペーサ137Bによって、固定部112に対する第二スピーカ142の取り付け位置が調整されている。スピーカ装置100Aでは、複数のスペーサ137Bを互いに重ね合わせることで(すなわち、互いに重ね合わされるスペーサ137Bの数を調整することで)、固定部112に対する第二スピーカ142の取り付け位置を調整することができ、取付部材134Bの取り付け面200B内に第二スピーカ142の重心201Bを配置することができる。
なお、第一スピーカ141の取り付けに用いられるスペーサ137Aと、第二スピーカ142の取り付けに用いられるスペーサ137Bとは、互いに実質的に同じ形状(互いに同一の形状をした同一の部品)であってもよい。これにより、スピーカ装置100Aに用いられる部品の種類の数を抑制することができる。
図11は、実施の形態2におけるスピーカ装置100Aが備えるキャビネット101Aの内部の一構成例を模式的に示す側面図である。
図11に示すように、キャビネット101Aは、複数の横板118を有する。複数の横板118のそれぞれは、水平面(スピーカ装置100Aが設置された面に平行な面、X−Y平面)に実質的に平行になるようにキャビネット101Aの内部に配置されてキャビネット101Aに固定されている。
スピーカ装置100Aにおいて、固定部112は、スピーカ102毎に分割されている。複数の固定部112のそれぞれは、横板118に設けられた溝にはめ込まれた状態でキャビネット101Aに取り付けられている。また、複数の固定部112のそれぞれは、同一の垂直面(Y−Z平面)内に配置されており、横板118を介して、または、直接的に、キャビネット101Aに固定されている。
なお、横板118には上下方向(Z軸方向)に貫通する孔(図示せず)が設けられている。これにより、スピーカ装置100Aでは、上下方向(Z軸方向)に空気の振動を伝達することができる。
スピーカ装置100Aは、このような構造を備えることによって、キャビネット101Aの構造的な強度を向上させることができ、スピーカ装置100A全体の構造的な強度を向上させることができる。したがって、スピーカ装置100Aでは、低音域用の第二スピーカ142の振動を、キャビネット101A全体でしっかりと受け止めることができ、その振動による第一スピーカ141への影響を抑制することが可能となる。
また、第一スピーカ141が取り付けられる固定部112は、固定部112が横板118またはキャビネット101Aに固定された位置から、取り付け面200A(取付部材134Aと接触する面)まで突出する突出部110を備えている。本実施の形態において、突出部110は、固定部112と一体的に形成されていてもよい。スピーカ装置100Aでは、突出部110を設けることにより、互いに構造が異なる第一スピーカ141と第二スピーカ142の各振動板121(図2参照)の位置を、互いに実質的に同じ面(本実施の形態の場合、キャビネット101Aの前面)に配置しつつ、第一スピーカ141の重心201Aを取り付け面200A内に配置し、第二スピーカ142の重心201Bを取り付け面200B内に配置することが可能となる。これにより、スピーカ装置100Aでは、全てのスピーカ102の各重心201(重心201A、重心201B)の位置を、それぞれの取り付け面200A、200B内に配置することができる。さらに、スピーカ装置100Aでは、各固定部112を、同一の垂直面(Y−Z面)内に配置してキャビネット101Aの構造的な強度を確保しつつ、各スピーカ102(第一スピーカ141、第二スピーカ142)のそれぞれの振動板121の位置を同一面内に配置して、音の位相ずれを抑制することができる。
なお、本実施の形態において、第一スピーカ141の背面部は、図11に示すように、キャビネット101A、横板118、および隔壁149で閉鎖されていてもよい。スピーカ装置100Aでは、キャビネット101Aの内部をこのような構造とすることで、第二スピーカ142の背面側で発生する空気の振動が第一スピーカ141の背面へ与える影響を抑制することができる。
[2−2.効果等]
以上のように、本実施の形態において、スピーカ装置は、振動板と振動板の背方に配置される界磁部とを有するスピーカと、界磁部を収容するキャビネットと、を備える。このスピーカ装置において、スピーカは、当該スピーカをキャビネットに取り付けるための取付部材を備え、取付部材の取り付け面は、スピーカの重心を含む。
なお、スピーカ装置100Aはスピーカ装置の一例である。スピーカ102、第一スピーカ141、および第二スピーカ142は、それぞれがスピーカの一例である。キャビネット101Aはキャビネットの一例である。取付部材134Aおよび取付部材134Bは、それぞれが取付部材の一例である。重心201Aおよび重心201Bは、それぞれがスピーカの重心の一例である。取り付け面200Aおよび取り付け面200Bは、それぞれが取り付け面の一例である。
例えば、このように構成されたスピーカ装置100Aでは、実施の形態1で説明したスピーカ装置100と同様の効果を得ることができる。
スピーカ装置において、取付部材は、取付部材と一体的に構成されるスペーサを備えてもよい。スピーカは、スペーサを介して固定部に取り付けられてもよい。
なお、スペーサ137Aおよびスペーサ137Bは、それぞれがスペーサの一例である。固定部112は固定部の一例である。
例えば、このように構成されたスピーカ装置100Aでは、スペーサ137Aにより、固定部112に対する第一スピーカ141の取り付け位置を調整することができ、第一スピーカ141の重心201Aの位置を、取付部材134Aの取り付け面200A内に配置することができる。また、スペーサ137Bにより、固定部112に対する第二スピーカ142の取り付け位置を調整することができ、第二スピーカ142の重心201Bの位置を、取付部材134Bの取り付け面200B内に配置することができる。
スピーカ装置においては、キャビネットに複数のスピーカが取り付けられてもよく、固定部は、同一面内でキャビネットに固定されてもよい。
なお、複数のスピーカ102(第一スピーカ141および第二スピーカ142)は複数のスピーカの一例である。
例えば、このように構成されたスピーカ装置100Aでは、複数のスピーカ102を備えたキャビネット101Aの構造的な強度を向上させることができ、スピーカ装置100A全体の構造的な強度を向上させることができる。したがって、スピーカ装置100Aでは、低音域用の第二スピーカ142の振動を、キャビネット101A全体でしっかりと受け止めることができ、その振動による第一スピーカ141への影響を抑制することが可能となる。
スピーカ装置において、固定部は、スピーカ毎に分割されていてもよい。
また、スピーカ装置において、固定部は、取り付け面まで突出する突出部を備えていてもよい。
なお、取り付け面200Aまで突出する突出部110は、突出部の一例である。
例えば、このように構成されたスピーカ装置100Aでは、互いに構造が異なる第一スピーカ141と第二スピーカ142の各振動板121の位置を、互いに実質的に同じ面(例えば、キャビネット101Aの前面)に配置して音の位相ずれを抑制しつつ、第一スピーカ141の重心201Aを取り付け面200A内に配置し、第二スピーカ142の重心201Bを取り付け面200B内に配置することが可能となる。
(他の実施の形態)
以上のように、本出願において開示する技術の例示として、実施の形態1および2を説明した。しかしながら、本開示は、上記実施の形態に限定されるものではない。例えば、本明細書において記載した構成要素を任意に組み合わせて、また、構成要素のいくつかを除外して実現される別の実施の形態を本開示の実施の形態としてもよい。また、上記実施の形態に対して本開示の主旨、すなわち、請求の範囲に記載される文言が示す意味を逸脱しない範囲で当業者が思いつく各種変形を施して得られる変形例も本開示に含まれる。
そこで、以下、他の実施の形態を例示する。
本開示のスピーカ装置は、電子機器や移動体等に適用することができる。
本開示のスピーカ装置の適用例の一つである電子機器を、一例を挙げて簡略に説明する。
図12は、実施の形態1に示したスピーカ装置100を備える電子機器400の外観の一例を模式的に示す図である。
電子機器400は、例えば、オーディオ用のコンポーネントシステムである。
電子機器400は、実施の形態1に示したスピーカ装置100を左右のそれぞれに一対備えている。また、電子機器400は、スピーカ装置100に入力される電気信号の増幅回路を含むアンプ412と、アンプ412に入力されるオーディオ信号を出力するチューナー413およびCD(Compact Disc)プレーヤ414を備えている。
オーディオ用のコンポーネントシステムである電子機器400では、チューナー413やCDプレーヤ414から出力されるオーディオ信号がアンプ412により増幅され、そのオーディオ信号に応じた音がスピーカ装置100に備えられたスピーカ102から放出される。具体的には、スピーカ102では、ボイスコイル体125に入力された電気信号によりボイスコイル体125に発生した動的な磁力と、磁気ギャップに発生する静的な磁力との相互作用により、フレーム122に対してボイスコイル体125が振動し、当該振動が振動板121に伝えられることにより振動板121が振動して音が発生する。
この構成により、上述したように歪の少ないクリアな音を再生することができる電子機器400を実現することが可能となる。
なお、電子機器400は、スピーカ装置100に代えて、実施の形態2に示したスピーカ装置100Aを備えていてもよい。
なお、ここでは、本開示のスピーカ装置の電子機器への適用例として、スピーカ102を有するスピーカ装置100(または、スピーカ装置100A)を備えた電子機器400、すなわちオーディオ用のコンポーネントシステム、を説明したが、本開示は何らこの構成に限定されない。本開示のスピーカ装置は、例えば携帯電話や持運び可能なポータブル用のオーディオ機器等への適用も可能である。さらに、本開示のスピーカ装置は、液晶テレビやプラズマディスプレイテレビ、または有機EL(Electro−Luminescence)テレビ等の映像機器、携帯電話等の情報通信機器、コンピュータ関連機器等の電子機器に、広く応用または展開が可能である。
次に、本開示のスピーカ装置を移動体に適用する場合の構成例を、一例を挙げて簡略に説明する。
図13は、実施の形態1に示したスピーカ102を備える移動体500の一例を模式的に示す断面図である。
移動体500は、例えば、自動車である。
図13に示すように、移動体500では、リアトレイをキャビネット101の一部として機能させることができる。あるいは、移動体500のフロントパネルをキャビネット101の一部として機能させることも可能である(図示せず)。
図13に示す例では、移動体500のリアトレイに固定された固定部112に、取り付け面が重心201(図13には示さず)を通過するようにスピーカ102が固定されている。スピーカ102は、移動体500に取り付けられているカーナビゲーションやカーオーディオ(図示せず)から送信されるオーディオ信号に基づき、移動体500内に音を発する。
このように移動体500に取り付けられたスピーカ装置100(図13には符号を示さず)は、移動体500に振動が発生した場合でもリアトレイ等に安定して固定されるので、安定した状態で音を再生することが可能となる。
なお、移動体500は、自動車に限定されず、飛行機、船舶、または列車であってもよい。
なお、実施の形態2では、第一スピーカ141が取り付けられる固定部112だけが突出部110を備える構成を説明したが、本開示は何らこの構成に限定されない。例えば、第一スピーカ141が取り付けられる固定部112の形状と、第二スピーカ142が取り付けられる固定部112の形状とを、それぞれが突出部110を備えた互いに同じ形状としてもよい。そして、第一スピーカ141が取り付けられる固定部112は、突出部110を備えた面を第一スピーカ141側に向けてキャビネット101A内に配置し、第二スピーカ142が取り付けられる固定部112は、突出部110を備えていない方の面を第二スピーカ142側に向けてキャビネット101A内に配置してもよい。これにより、各固定部112の形状を互いに実質的に同じにすることができるので、スピーカ装置100Aに用いられる部品の種類の数を抑制することができる。
以上のように、本開示における技術の例示として、実施の形態を説明した。そのために、添付図面および詳細な説明を提供した。
したがって、添付図面および詳細な説明に記載された構成要素の中には、課題解決のために必須な構成要素だけでなく、上記技術を例示するために、課題解決のためには必須でない構成要素も含まれ得る。そのため、それらの必須ではない構成要素が添付図面や詳細な説明に記載されていることをもって、直ちに、それらの必須ではない構成要素が必須であるとの認定をするべきではない。
また、上述の実施の形態は、本開示における技術を例示するためのものであるから、特許請求の範囲またはその均等の範囲において種々の変更、置き換え、付加、省略などを行うことができる。また、実施の形態で説明した各構成要素を組み合わせて、新たな実施の形態とすることも可能である。
本開示は、スピーカ装置に適用可能である。具体的には、テレビ等の映像機器、オーディオシステム等の音響機器、情報通信機器等の電子機器、または自動車等の移動体、等に本開示は適用可能である。
100,100A スピーカ装置
101,101A キャビネット
102 スピーカ
110 突出部
111 外殻
112 固定部
113 貫通孔
114 封止部材
115 通過孔
116 補強板
117 梁部材
118 横板
120 界磁部
121 振動板
122 フレーム
123 エッジ
124 ダンパー
125 ボイスコイル体
126 環状部
127 センターキャップ
131 トッププレート
132 マグネット
133 ヨーク
134,134A,134B 取付部材
135 雌ねじ
137A,137B スペーサ
136 磁気ギャップ
138 円柱部
139 円盤部
140 ボルト
141 第一スピーカ
142 第二スピーカ
143 ポート
144 ダクト
149 隔壁
200,200A,200B 取り付け面
201,201A,201B 重心
400 電子機器
412 アンプ
413 チューナー
414 プレーヤ
500 移動体

Claims (7)

  1. 振動板と前記振動板の背方に配置される界磁部とを有するスピーカと、前記界磁部を収容するキャビネットと、を備えるスピーカ装置であって、
    前記スピーカは、当該スピーカを前記キャビネットに取り付けるための取付部材を備え、
    前記取付部材の取り付け面は、前記スピーカの重心を含
    前記キャビネットは、前記キャビネットの内部に配置され、前記スピーカの取付部材が固定される固定部を備え、
    前記固定部は、前記取り付け面まで突出する突出部を備える、
    スピーカ装置。
  2. 前記キャビネットは、前記スピーカが配置される貫通孔を備え、
    前記貫通孔の周縁部と前記スピーカの外周部とを封止する柔軟性を備えた封止部材をさらに備える、
    請求項1に記載のスピーカ装置。
  3. 前記取付部材は、前記スピーカのトッププレートと一体である、
    請求項1に記載のスピーカ装置。
  4. 前記取付部材と前記トッププレートとは前記取り付け面において面一である、
    請求項に記載のスピーカ装置。
  5. 前記取付部材は、
    前記取付部材と一体的に構成されるスペーサを備え、
    前記スピーカは、前記スペーサを介して前記固定部に取り付けられる、
    請求項に記載のスピーカ装置。
  6. 前記キャビネットに複数の前記スピーカが取り付けられ
    前記固定部は、同一面内で前記キャビネットに固定される、
    請求項に記載のスピーカ装置。
  7. 前記固定部は、
    前記スピーカ毎に分割されている、
    請求項に記載のスピーカ装置。
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