JP2019116652A - 高透磁率カバー付き成膜装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】陰極アークプラズマの磁気輸送型成膜装置(FAD装置)において、安価に成膜速度を向上させること。【解決手段】FAD装置において、プラズマを磁気輸送するためのダクトの屈曲部に設けられたコイルの外側の一部又は全体を高透磁率カバーで覆うことで、ダクトの内部の磁場を閉じ込め、安価な手法でプラズマの輸送効率を向上させる。この結果、成膜時間の短縮等による生産性向上を図ることができる他、実質的にドロップレットを低減することも可能になる。高透磁率カバーをパンチングメタルで構成すると、通気が良いのでコイルの冷却性が確保される。ソース部に設けられた蒸発源の外周部、及び/又は、処理部に配置された被成膜基材の背面部も高透磁率カバーで覆うことにより、フィルタ部と連続的な磁場を形成しやすくなり、成膜速度が更に向上する。【選択図】図8

Description

本発明は、陰極アークプラズマの磁気輸送において、プラズマの輸送効率を上げることで成膜速度を向上させる、成膜装置に関する。
薄膜を物品上に形成する装置として、陰極アークプラズマの屈曲磁気輸送型成膜装置(Filtered Arc Deposition:FAD装置)が知られている。FAD装置は、アーク放電によりアークプラズマを生成し、コイルを備えたダクトを通して、磁場にプラズマが巻きつく性質を利用してアークプラズマを輸送し、被成膜基材に蒸着させる装置である。FAD装置においては、成膜速度の向上、及び、放電に伴う副生成物である陰極材料粒子(ドロップレット)の低減、を実現することが重要であり、その実現のために、これまでに様々な方式が提案されている。
特開2001−3160号公報(特許文献1)には、コイルを備えた屈曲したダクト(フィルタ部)を通過させることによりドロップレットを低減させたプラズマを用いた第1の成膜工程と、フィルタ部を通さない、ドロップレットを含むプラズマを用いた第2の成膜工程とを併用することで、ドロップレットの低減と成膜速度の向上を両立させることを目指した発明が記載されている。しかし、この方法ではドロップレットの低減が十分ではない。
特開2012−12641号公報(特許文献2)には、真空チャンバ内のメンテナンスを容易にするため、ダクトの外側にコイルを配置するのではなく、広いプラズマ輸送室を設け、当該プラズマ輸送室の内部にコイルを配置したFAD装置の発明が記載されている。しかし、メンテナンスを容易にするために、コイルの直径とピッチを大きくとると、磁力線がプラズマ進行路から漏れ出して、プラズマ輸送効率が低下する。その対策について、特許文献2には一切記載されていない。
FAD装置は、窒化セラミックス膜(TiN、CrN、VN、TiAlN、AlCrN等)や硬質炭素膜(DLC)の形成に利用されている。特に、DLCの成膜に利用されるFAD装置は、屈曲したダクトを有するフィルタ部を直線的に接続することでメンテナンス性を改善したものが多い。この場合、フィルタ部のコイルは部分的に独立した構造となり、この隙間をドロップレットの捕集用に利用するものが多い。
特開2009−235500号公報(特許文献3)には、フィルタ部として、2段階に屈曲したダクトを有し、メンテナンス性を良くするため、当該ダクトにおいて2つの屈曲部が直線的に接続されたFAD装置の発明が開示されている。ダクトは、プラズマ輸送用の磁場を形成するためのコイルと、更に、主に屈曲部における当該磁場の不均一を解消するための可動補助コイルを備える。この可動補助コイルは、ダクトの、2つの屈曲部の間の範囲を移動させて位置調整することができる。しかし、この装置では、可動コイルを最適位置に調整するのに手間を要し、安価ではなく、メンテナンスも容易ではない。
特開2002−8893号公報(特許文献4)には、コイルを備えたT字形状のダクトを有し、コイルが形成するプラズマ輸送用の磁場により、アークプラズマを屈曲させて処理部へ流入させるとともに、ドロップレットを直進させて除去するFAD装置の発明が開示されている。この発明のFAD装置は、プラズマの輸送効率を向上させるための補助磁場発生器を有しているが、補助磁場発生器が作り出す磁場が最適となるように、補助磁場発生器の位置等を調整するためには、設計上の手間を要し、安価でもない。
特開2001−3160号公報 特開2012−12641号公報 特開2009−235500号公報 特開2002−8893号公報
上で見たように、従来の技術は、ダクト内部の、プラズマ輸送用の磁場を最適に調整するための補助磁場発生用コイル等を新たに設けることで、プラズマの輸送効率を向上させるものであるから、当該コイル等の最適な位置や電流の設計等の手間がかかり、簡便かつ安価に利用できる技術ではない。
従って、本発明の課題は、陰極アークプラズマの磁気輸送の際に、プラズマの輸送効率を上げることで成膜速度を向上させる、簡便かつ安価な手段を備えた成膜装置を提供することである。本発明の更なる課題は、陰極アークプラズマの屈曲磁気輸送の際に、プラズマの輸送効率を上げることで、ドロップレットの飛来量を増やさずに成膜速度を向上させ、実質的にドロップレットを低減する、簡便かつ安価な手段を備えた成膜装置を提供することである。
本発明は上記課題を解決するためになされたものであり、本発明の第1の形態は、アーク放電によってプラズマを発生させる手段を有するソース部と、前記ソース部で発生させたプラズマを被成膜基材に向けて輸送するフィルタ部と、を備え、前記フィルタ部は、前記プラズマを輸送するダクトと、前記ダクトの内部にプラズマを輸送するための磁場を形成する磁場形成手段と、前記磁場形成手段の外側の全体又はその一部を覆う高透磁率材料からなる高透磁率カバーと、を有することを特徴とする高透磁率カバー付き成膜装置である。
本発明の第2の形態は、前記ダクトが屈曲部を有し、前記高透磁率カバーは、前記磁場形成手段のうち、前記屈曲部に設けられた磁場形成手段の外側の全体またはその一部を覆う高透磁率カバー付き成膜装置である。
本発明の第3の形態は、前記高透磁率カバーがパンチングメタルである高透磁率カバー付き成膜装置である。
本発明の第4の形態は、前記高透磁率カバーをフィルタ部だけでなく、前記ソース部に設けられた蒸発源の外周部にも有する高透磁率カバー付き成膜装置である。
本発明の第1の形態によれば、アーク放電によってプラズマを発生させる手段を有するソース部と、前記ソース部で発生させたプラズマを被成膜基材に向けて輸送するフィルタ部と、を備え、前記フィルタ部は、前記プラズマを輸送するダクトと、前記ダクトの内部にプラズマを輸送するための磁場を形成する磁場形成手段と、前記磁場形成手段の外側の全体又はその一部を覆う高透磁率材料からなる高透磁率カバーと、を有することを特徴とする高透磁率カバー付き成膜装置を提供することができる。
磁場形成手段の外側に設けられた高透磁率カバーが磁化することにより、ダクトの内部の磁場が長手方向に強まり、ダクト壁と交差する磁力線の本数が減少する。その結果、ダ
クト壁に衝突して失われるプラズマが減少するため、プラズマの輸送効率が向上して、成膜速度が大きくなる。それゆえ、成膜時間の短縮等による生産性向上を図ることができる。
磁場形成手段としては、環状のコイルや、環状に配置された複数の永久磁石などを利用することができる。
高透磁率カバーを構成する高透磁率材料としては、SS400やS45Cのような一般的な炭素鋼でも十分に効果があるが、電磁軟鉄などのより透磁率の高い材料を用いると更に効果的となる。これらの材料はいずれも、安価に入手可能である。
本発明の第2の形態によれば、前記ダクトが屈曲部を有し、前記高透磁率カバーは、前記磁場形成手段のうち、前記屈曲部に設けられた磁場形成手段の外側の全体またはその一部を覆う高透磁率カバー付き成膜装置を提供することができる。
屈曲部に設けられた磁場形成手段の外側の全体またはその一部を高透磁率カバーで覆うことにより、屈曲部のダクトの内部の磁場がプラズマ輸送方向に強まり、屈曲部のダクト壁と交差する磁力線の本数が減少する。その結果、ダクト壁に衝突して失われるプラズマが減少する。一方、ドロップレット(陰極材料粒子)の軌道に対する磁場変化の影響は極めて小さい。それゆえ、被成膜基材へのドロップレットの飛来量を変えずに、プラズマの輸送効率が向上することとなり、成膜において実質的にドロップレットの低減を図ることができる。
本発明の本形態は、FAD装置のフィルタ部において、屈曲部の磁場形成手段の外側の一部、又は全体を高透磁率材料で覆うことでダクト内部の磁場を閉じ込め、ダクト壁に干渉していたプラズマを被成膜基材が設置されている処理室まで輸送することを可能にする。磁場は高透磁率カバーに対してほぼ垂直に入射し、その外側には漏れ出づらくなる。このため、屈曲部の磁場形成手段の外周を高透磁率材料で覆うと磁場が遮蔽され閉じ込められる。この結果、磁場はダクト壁に干渉しづらくなり、磁場に巻き付くプラズマもダクト壁と干渉(衝突)することが減り、プラズマの輸送効率が向上する。特に、コイルとコイルの隙間や、永久磁石と永久磁石の間の部分など、磁場が漏れ出やすい部分を高透磁率材料で覆うと効果的に輸送効率が向上する。
なお、例えばT字型ダクトなどは、ダクトの分岐部分があるため、高透磁率材料で完全に覆うことは出来ないが、上記の屈曲部に含めて考えることができる。
本発明の本形態は、T字型、L字型、トーラス形屈曲型、2重3重屈曲型など、様々な形式のFAD装置における、任意の、1つ又は複数の屈曲部に適用することが可能である。
本発明の第3の形態によれば、前記高透磁率カバーがパンチングメタルである高透磁率カバー付き成膜装置を提供することができる。
磁場形成手段としてコイルを用いる場合に、フィルタ部のコイルの外側を覆う高透磁率カバーをパンチングメタルで構成すると、当該コイルの冷却性を確保できる。パンチングメタルの穴の形状は、通気性が確保されるならば何でもよく、円形、長円形、三角形、正方形、長方形、多角形、多角星形、細長スリット形など、任意の形状があり得るし、これらの形状を組み合わせて用いてもよい。穴の配列も、通気性が確保されるならば、規則的、不規則的のいずれでもよい。曲げ加工や穴の形成方法も任意である。パンチングメタルとしては、例えば、鋼板を用いると安価に入手可能で、製造若しくは加工も容易である。
本発明の本形態においては、ファンを追加設置することで、更に冷却効率を向上させることができる。
本発明の第4の形態によれば、前記高透磁率カバーをフィルタ部だけでなく、前記ソース部に設けられた蒸発源の外周部にも有する高透磁率カバー付き成膜装置を提供することができる。
フィルタ部の磁場形成手段の外側だけでなく、前記ソース部に設けられた蒸発源の外周部、及び/又は、処理部に配置された被成膜基材の背面部も高透磁率カバーで覆うことにより、フィルタ部と連続的な磁場を形成しやすくなり、成膜速度を更に向上させることができる。
特に金属ターゲットを用いた蒸発源の場合、放電特性が比較的安定していることから、連続的な磁場を形成しやすく、成膜速度を確実に向上させることができる。
図1は、コイルである磁場形成手段の外側に高透磁率カバーを設けることにより、ダクト内の磁場がどのように変化するかを示す断面説明図である。 図2は、環状に配置した複数の永久磁石である磁場形成手段の外側に高透磁率カバーを設けることにより、ダクト内の磁場がどのように変化するかを示す断面説明図である。 図3は、ダクトの屈曲部に設けられた磁場形成手段の外側に高透磁率カバーを設けることにより、屈曲部のダクト内の磁場がどのように変化するかを示す断面説明図である。 図4は、本発明に係る高透磁率カバーをパンチングメタルで構成する場合に、高透磁率カバーに設けられた孔の形状と配置の例を示す説明図である。 図5は、フィルタ部のダクトがL字形の屈曲部を有し、少なくともフィルタ部の曲がりの外側を覆う高透磁率カバーを有する、本発明の一形態の高透磁率カバー付き成膜装置の断面説明図である。 図6は、フィルタ部がダクトではなくプラズマ輸送室を有し、プラズマ輸送室の中に磁場形成手段を備え、磁場形成手段の外側の少なくとも一部が高透磁率カバーで覆われた、本発明の別の一形態の高透磁率カバー付き成膜装置の断面説明図である。 図7は、従来の成膜装置の断面説明図であり、図5で示される本発明の一形態から、高透磁率カバーを除いた成膜装置に対応するものである。 図8は、フィルタ部のダクトがT字形状をなし、少なくともフィルタ部のT字の分岐部分の外側の一部を覆う高透磁率カバーを有する、本発明の一形態の高透磁率カバー付き成膜装置の断面説明図である。 図9は、従来の成膜装置の断面説明図であり、図8で示される本発明の一形態から、高透磁率カバーを除いた成膜装置に対応するものである。
次に、本発明の高透磁率カバー付き成膜装置を実施するための形態を、図面を参照しながら詳細に説明する。
高透磁率材料でできた高透磁率カバーが磁場中に置かれると、磁化して、高透磁率カバー自身が磁石のように振る舞い、新たな追加の磁場を作り出す。その結果、周囲の磁場が変化する。高透磁率カバーは自身の内部に磁力線を引き込み、近傍の磁場を強める。
図1は、フィルタ部のダクト31aの、筒状のダクト壁32aに巻きつくように配置されたコイル6aの外側に、高透磁率カバー5を設けることにより、ダクト31aの内部の
磁場がどのように変化するかを一般的に示す断面説明図である。図(1A)は、高透磁率カバー5が存在しない場合の、隣接する2つのコイル6aによる磁力線62を示す。図(1B)は、高透磁率カバー5がある場合に、矢印51の方向に高透磁率カバーが磁化し、磁力線62で表される追加の磁場を生じることを示す。図(1C)には、高透磁率カバーがある場合の実際の磁場が、磁力線62で示されている。実際の磁場は、図(1A)の磁場と図(1B)の磁場を重ね合わせたものである。高透磁率カバー5を設けることにより、隣接する2つのコイル6aの間の部分で、ダクト壁32aと交差する磁力線の数が減少し、また、ダクト31aの内部の磁場が強められている。
プラズマはダクト31aの内部を、磁力線62に巻きつくように進行する。高透磁率カバー5を設けない場合には、磁力線62がダクト壁32aと交差しているから、プラズマは図(1A)の矢印7が示す方向に進行してダクト壁32aに衝突し、処理室まで到達することができない。一方、高透磁率カバー5を設けた場合には、プラズマは図(1C)の矢印7が示す方向に進行するから、ダクト壁32aに衝突することなく処理室まで到達できるプラズマが増える。したがって高透磁率カバー5を設けることにより、プラズマの輸送効率を向上させることができる。
図2は、図1と同様な図であるが、磁場形成手段がコイルではなく、複数個の永久磁石61を環状に配置した永久磁石磁場形成手段6bを用いる場合の断面説明図である。図(2A)は、高透磁率カバー5が存在しない場合の、隣接する2つの永久磁石磁場形成手段6bによる磁力線62を示す。図(2B)は、高透磁率カバー5がある場合に、矢印51の方向に高透磁率カバー5が磁化し、磁力線62で表される追加の磁場を生じることを示す。図(2C)には、高透磁率カバー5がある場合の実際の磁場が、磁力線62で示されている。実際の磁場は、図(2A)の磁場と図(2B)の磁場を重ね合わせたものである。高透磁率カバー5を設けることにより、隣接する2つの永久磁石磁場形成手段6bの間の部分で、ダクト壁32aと交差する磁力線の数が減少し、また、ダクト31aの内部の磁場が強められている。
高透磁率カバー5を設けない場合には、磁力線62がダクト壁32aと交差しているから、プラズマは図(2A)の矢印7が示す方向に進行してダクト壁32aに衝突し、処理室まで到達することができない。一方、高透磁率カバー5を設けた場合には、プラズマは図(2C)の矢印7が示す方向に進行するから、ダクト壁32aに衝突することなく処理室まで到達できるプラズマが増える。したがって高透磁率カバー5を設けることにより、プラズマの輸送効率を向上させることができる。
このように、磁場形成手段6がコイル6aと永久磁石磁場形成手段6bのいずれであっても、高透磁率カバー5を設けることにより、プラズマの輸送効率を向上させることができる。
図3は、図1及び図2と同様な図であるが、ダクト31aが直線状ではなく、屈曲部30を有する場合に、屈曲部30の曲がりの外側に高透磁率カバー5aを設けることによる効果を示す断面説明図である。図(3A)は、高透磁率カバー5aが存在しない場合の、隣接する2つの磁場形成手段6による磁力線62を示す。図(3B)は、高透磁率カバー5aがある場合に、矢印51の方向に高透磁率カバー5aが磁化し、磁力線62で表される追加の磁場を生じることを示す。図(3C)には、高透磁率カバー5aを、屈曲部30の曲がりの外側で磁場形成手段6を覆うように設けた場合の実際の磁場が、磁力線62で示されている。実際の磁場は、図(3A)の磁場と図(3B)の磁場を重ね合わせたものである。高透磁率カバー5aを設けることにより、隣接する2つの磁場形成手段6の間の部分で、ダクト壁32と交差する磁力線の数、それも特に、曲がりの外側のダクト壁32bと交差する磁力線の数が減少し、また、ダクト31aの内部の磁場が強められている。
高透磁率カバー5aを設けない場合には、磁力線62がダクト壁32bと交差しているから、プラズマは図(3A)の矢印7が示す方向に進行してダクト壁32aに衝突し、処理室まで到達することができない。一方、高透磁率カバー5aを設けた場合には、プラズマは図(3C)の矢印7が示す方向に進行するから、ダクト壁32bに衝突することなく処理室まで到達できるプラズマが増える。したがって高透磁率カバー5aを設けることにより、プラズマの輸送効率を向上させることができる。
図4は、本発明に係る高透磁率カバー5をパンチングメタルで構成する場合に、高透磁率カバー5に設けられた孔52の形状と配置の例を示す説明図である。孔52の形状は、磁場形成手段6の冷却に必要な程度の通気性を確保できるのであれば、形も大きさも任意で良い。円形、長円形、三角形、正方形、長方形、多角形、多角星形、細長スリット形など、様々な形状があり得るし、これらの形状を複数、組み合わせて用いてもよい。穴の配列も、通気性が確保されるならば、規則的、不規則的のいずれでもよい。例えば、図(4A)のように円形でも、図(4B)のように凹凸多角形であっても、図(4C)のように2つ以上の形状の孔52が混在しても良く、図(4D)のように、スリット形状でもよい。曲げ加工や穴の形成方法も任意である。パンチングメタルとしては、例えば、鋼板を用いると安価に入手可能で、製造若しくは加工も容易である。
図5は、フィルタ部3のダクト31aがL字形の屈曲部30を有し、少なくともフィルタ部3の曲がりの外側を覆う高透磁率カバー5aを有する、本発明の一形態の高透磁率カバー付き成膜装置1の断面説明図である。
この装置1は、ソース部2と、フィルタ部3と、処理部4と、からなり、処理部4は排気管43を有し、排気装置に接続された排気管43を通して装置1の内部全体が真空排気される。ソース部2のソース部壁21の内部と、フィルタ部のダクト31aの内部と、処理部4の処理部壁42で囲われた処理室44とは、互いに通気連通し、パッキン等の気密保持手段81により気密に保たれる。
ソース部2の蒸発源22はアーク電源24により負電圧に保たれ、接地されたトリガ電極23が一瞬触れることにより、アーク放電が開始されて、生成したアークプラズマが矢印7aが示す方向に進行し、フィルタ部3へと向かう。アークプラズマと同時に、粗大な陰極材料粒子(ドロップレット)も生成され、フィルタ部3に向かって進行する。
フィルタ部3は、L字形状の屈曲部30を有する筒状のダクト31aと、ダクト壁32を外側から取り巻くように配置された環状の磁場形成手段6と、磁場形成手段6の外側に配置され、高透磁率材料ではない物質で構成されたフィルタ部外壁33と、屈曲部30の曲がりの外側に対応する、フィルタ部外壁33aの一部又は全部を覆う高透磁率カバー5aと、屈曲部30の曲がりの外側に対応する、ダクト壁32bの内面に設置されたドロップレット捕集手段92と、を有する。高透磁率カバー5aを設けることにより、磁場が変わり、ダクト壁32と交差する磁力線62の数が減少し、又、ダクト31aの内部の磁場がプラズマ進行路の方向に沿って強められるので、ソース部2で発生したプラズマをフィルタ部3を通して処理室44まで輸送する、プラズマ輸送効率が向上する。一方、ドロップレットは重い粒子からなるので、磁場の影響をほとんど受けずに、矢印91が示す方向にほぼ直線的に運動し、大半がドロップレット捕集手段92に捕捉され、わずかな割合が処理室44に飛来する。その結果、ドロップレットの飛来数を変えずに、プラズマ輸送効率を向上させることができるから、成膜速度が上がり、実質的なドロップレットの低減も可能となる。
フィルタ部3から矢印7bが示す方向に進行して、処理部4の処理室44に進入したプラズマは、処理室44内に設置され、負のバイアス電圧を印加された被成膜基材41の表
面に蒸着し、成膜がなされる。
図7は従来技術における成膜装置の断面説明図であり、フィルタ部3に高透磁率カバー5を有しない点でのみ、図5に示す本発明の一形態と異なる。図の符号の意味は図5と同様であるので、相違点に重点をおいて説明する。図7の従来技術では高透磁率カバー5を設けていないので、フィルタ部3の磁力線62は、特に屈曲部30の曲がりの外側の部分で、ダクト壁32bと多く交差する。したがって、従来技術では、多くのプラズマがダクト壁32bに衝突するため、プラズマ輸送効率が良くない。それに対して、図5に示す本発明の一形態では、上述の通り、高透磁率カバー5の効果で磁場が改善され、ドロップレットの飛来数を変えることなく、プラズマ輸送効率を向上させ、成膜速度を上げることができる。
図5に示す本発明の一形態に話を戻すと、前記高透磁率カバー5aに加えて、屈曲部30の曲がりの内側に対応する、フィルタ部外壁33bの一部又は全部を覆う高透磁率カバー5bを設けることにより、更に磁場を改善して、ドロップレットの飛来数を変えることなく、プラズマ輸送効率を向上させ、成膜速度を上げることができる。
又、ソース部2に含まれる、蒸発源22と磁場形成手段6の外側を囲うように高透磁率カバー5eを設けることにより、及び/又は、処理部4において、処理部壁42の外側で被成膜基材41の背後に当たる部分の少なくとも一部又は全部を覆うように高透磁率カバー5fを設けることにより、フィルタ部3と連続的な磁場を形成しやすくなり、ドロップレットの飛来数を変えることなく、更にプラズマ輸送効率を向上させ、成膜速度を上げることができる。
なお、本形態においては、フィルタ部外壁33aの外側に高透磁率カバー5aを設け、フィルタ部外壁33bの外側に高透磁率カバー5bを設けているが、そうする替わりに、フィルタ部外壁33aそのものを高透磁率カバー5aで構成し、及び/又は、フィルタ部外壁33bそのものを高透磁率カバー5bで構成した変形例も、同様の作用効果を奏する。
この変形例において、フィルタ部のコイルの外側を覆う高透磁率カバーをパンチングメタルで構成すると、当該コイルの冷却性を確保できる。更にファンを追加設置することで、冷却効率を一層向上させることができる。
図6は、フィルタ部3がダクトではなくプラズマ輸送室34を有し、プラズマ輸送室34の中に磁場形成手段6を備え、磁場形成手段6の外側の少なくとも一部が高透磁率カバー5cで覆われた、本発明の別の一形態の高透磁率カバー付き成膜装置1の断面説明図である。
図の符号は図5と共通するものが大部分であるので、相違点に重点をおいて説明する。図6に示す、本発明の一形態においては、フィルタ部3にダクトは存在しないものの、筒状のダクトの内部に相当するものとしてプラズマ進行路31を、ダクト壁に相当するものとしてプラズマ進行路境界32を、それぞれ観念することができる。すなわち、プラズマ進行路境界32とは、複数の環状の磁場形成手段6のすぐ内側を通過する筒状の面であり、プラズマ進行路31とは、その筒状の面で囲われた空間領域のことである。
フィルタ部3のプラズマ輸送室34の内部に高透磁率カバー5cを設けない場合には、磁場形成手段6がプラズマ進行路31に形成する磁場による磁力線は、プラズマ進行路境界32と多く交差するので、プラズマ輸送効率が悪くなる。一方、フィルタ部3のプラズマ輸送室34の内部に高透磁率カバー5cが設けられている場合には、磁場が改善し、プラズマ進行路境界32と交差する磁力線の本数が減るので、ドロップレットの飛来数を変えることなく、プラズマ輸送効率を向上させ、成膜速度を上げることができる。
フィルタ部外壁33aの内面の、ソース部2の蒸発源22と対面する部分には、ドロップレットを捕集するためのドロップレット捕集手段92が設けられている。このドロップレット捕集手段92に替えて、若しくは、ドロップレット捕集手段92に加えて、フィルタ部3の高透磁率カバー5cの表面に、ドロップレットを捕集するためのドロップレット捕集手段92aを設けてもよい。
フィルタ部3の高透磁率カバー5cの一部は、プラズマ輸送室34の外部に設けるてもよい。又、ソース部2の蒸発源22の周囲を囲うように、ソース部壁21の内側若しくは外側に高透磁率カバー5cを設け、及び/又は、処理部4の被成膜基材41の背後の部分を少なくとも囲うように、処理室44の内部若しくは外部に高透磁率カバー5cを設けることで、フィルタ部と連続した磁場を形成しやすくなり、ドロップレットの飛来数を変えることなく、更にプラズマ輸送効率を向上させ、成膜速度を上げることができる。
上記の高透磁率カバー5cに加えて、又は、上記の高透磁率カバー5cに替えて、ソース部壁21の外側、及び/又は、フィルタ部外壁の外側33a、及び/又は、処理部壁42の外側、の一部又は全部を高透磁率カバー5dで覆うことにより、従来技術の場合と比べて磁場を改善し、ドロップレットの飛来数を変えることなく、プラズマ輸送効率を向上させ、成膜速度を上げることができる。
図8は、フィルタ部3のダクト31aがT字形をなし、少なくともフィルタ部3のT字の分岐部分の外側の一部を覆う高透磁率カバー5aを有する、本発明の一形態の高透磁率カバー付き成膜装置1の断面説明図である。
この装置1は、ソース部2と、フィルタ部3と、処理部4と、からなり、フィルタ部3を除く部分の構造は、図5に示した本発明の一形態とほぼ共通であるので、フィルタ部3に重点を置いて説明する。本形態においては、ソース部2で生じたプラズマとドロップレットは、T字形状のダクト31aの、T字の横棒に対応する部分に沿って進行する。ここで、プラズマの大部分は、矢印7が示すように磁力線62に沿って曲がり、ダクト31aのT字の縦棒部分を通って、矢印7bが示すように処理部4へと輸送される。一方、ドロップレットの大部分は、磁場の影響をほとんど受けることなく直線に近い軌道を描いて進み、矢印91が示すようにダクト31aのT字の横棒部分を通って、ダクト壁32bに設けられたドロップレット捕集手段92に捕捉される。
フィルタ部3は、T字形状を有する筒状のダクト31aと、ダクト壁32を外側から取り巻くように配置された環状の磁場形成手段6と、磁場形成手段6の外側に配置され、高透磁率材料ではない物質で構成されたフィルタ部外壁33と、T字の分岐部分の外側に対応する、フィルタ部外壁33aの一部又は全部を覆う高透磁率カバー5aと、T字の横棒部分であってソース部2から遠い部分の、ダクト壁32bの内面に設置されたドロップレット捕集手段92と、を有する。高透磁率カバー5aを設けることにより、磁場が変わり、ダクト壁32と交差する磁力線62の数が減少し、又、ダクト31aの内部の磁場がプラズマ進行路の方向に沿って強められるので、ソース部2で発生したプラズマをフィルタ部3を通して処理室44まで輸送する、プラズマ輸送効率が向上する。一方、ドロップレットは重い粒子からなるので、磁場の影響をほとんど受けずに、矢印91が示す方向にほぼ直線的に運動し、大半がドロップレット捕集手段92に捕捉され、わずかな割合が処理室44に飛来する。その結果、ドロップレットの飛来数を変えずに、プラズマ輸送効率を向上させることができるから、成膜速度が上がり、実質的なドロップレットの低減も可能となる。
図9は従来技術における成膜装置の断面説明図であり、フィルタ部3に高透磁率カバー5aを有しない点でのみ、図8に示す本発明の一形態と異なる。図の符号の意味は図8と同様であるので、相違点に重点をおいて説明する。図9の従来技術では高透磁率カバー5
aを設けていないので、フィルタ部3の磁力線62は、特にT字の分岐部分における外側の部分で、ダクト壁32bと多く交差する(矢印7を参照)。したがって、従来技術では、多くのプラズマがダクト壁32bに衝突するため、プラズマ輸送効率が良くない。それに対して、図8に示す本発明の一形態では、上述の通り、高透磁率カバー5aの効果で磁場が改善され、ドロップレットの飛来数を変えることなく、プラズマ輸送効率を向上させ、成膜速度を上げることができる。
図8に示す本発明の一形態に話を戻すと、前記高透磁率カバー5aに加えて、T字の分岐部分の曲がりの内側に対応する、フィルタ部外壁33bの一部又は全部を覆う高透磁率カバー5bを設けることにより、更に磁場を改善して、ドロップレットの飛来数を変えることなく、プラズマ輸送効率を向上させ、成膜速度を上げることができる。
又、ソース部2に含まれる、蒸発源22と磁場形成手段6の外側を囲うように高透磁率カバー5eを設けることにより、及び/又は、処理部4において、処理部壁42の外側で被成膜基材41の背後に当たる部分の少なくとも一部又は全部を覆うように高透磁率カバー5fを設けることにより、フィルタ部3と連続的な磁場を形成しやすくなり、ドロップレットの飛来数を変えることなく、更にプラズマ輸送効率を向上させ、成膜速度を上げることができる。
なお、本形態においては、フィルタ部外壁33aの外側に高透磁率カバー5aを設け、フィルタ部外壁33bの外側に高透磁率カバー5bを設けているが、そうする替わりに、フィルタ部外壁33aそのものを高透磁率カバー5aで構成し、及び/又は、フィルタ部外壁33bそのものを高透磁率カバー5bで構成した変形例も、同様の作用効果を奏する。
この変形例において、フィルタ部のコイルの外側を覆う高透磁率カバーをパンチングメタルで構成すると、当該コイルの冷却性を確保できる。更にファンを追加設置することで、冷却効率を一層向上させることができる。
<実施例:図8に示す本発明の一形態の場合>
図8に示す高透磁率カバー付き成膜装置1は、処理部4に処理室44を有し、処理室44には排気管43が接続されていて、排気管43を通して排気装置によって真空排気される。処理室44の内部には被成膜基材41がバイアス電源に接続した状態で設置されている。処理部壁42は接地されており、陽極として動作するが、別途、陽極を設けてもよい。
真空アーク放電によるDLC成膜のプロセスの実施例を次に説明する。
本実施例では図8に示す通り、ダクト31aがT字型をなす、T型FADシステムを有し、カーボンターゲットを用いてDLCを成膜する装置1を用いて、フィルタ部3のT字の分岐部分の外側に高透磁率材料からなる高透磁率カバー5aを増設した。上記T字の分岐部分の外側については、フィルタ部外壁33aは別に設けず、高透磁率カバー5aそのものでフィルタ部外壁33aを構成した。
ソース部2の陰極の蒸発源22としては焼結カーボン材料を取り付け、真空炉内を5.0×10-3Pa以下まで真空排気する。その後、被成膜基材41をArイオンによりエッチングする。装置1は、図8に図示していない作業ガス導入手段を有している。次に再度1.0×10-3Pa程度まで真空排気し、各コイル6aに所定の電流を印加し、ダクト31aの内部に磁場を発生させる。被成膜基材41には図示しない基材バイアス電源により100Vの負の電圧を印加する。またダクト壁32b及び32cに正の電圧を15V程度印加することで、プラズマの輸送効率を向上させることが出来る。
次にアーク電源24により陰極の蒸発源22に50V程度の負電圧を印加し、トリガ電
極23を瞬間的に接触させてアーク放電を開始する。順次所定の電流値50Aに移行させると定常的に放電が維持され、処理室44の内部に設置された被成膜基材41が成膜される。
この状態で、フィルタ部3のT字の分岐部分の外側のフィルタ部外壁33aを構成する高透磁率カバー5aの有無による各パラメータを調べた。
高透磁率カバー5aは一般な鋼板のS45Cのパンチングメタルで作成し、本実施例においてはフィルタ部3のT字の分岐部分の内側のフィルタ部外壁33bは覆っていない。(すなわち、高透磁率カバー5bは設けていない。)
フィルタ部3のT字の分岐部分の外側を高透磁率カバー5aで覆うことで、アーク放電時の被成膜基材41に印加しているバイアス電流が約600mAから650mAに向上し、成膜速度も概ね10%弱程度向上した。これより、フィルタ部3に高透磁率材料からなるカバーを設置することで、成膜速度を向上できることが確認された。
本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の技術的思想を逸脱しない範囲における種々の変形例、設計変更、別の実施例などをその技術的範囲内に包含することは云うまでもない。
陰極アークプラズマの磁気輸送型成膜装置(FAD装置)は、物品上に窒化セラミックス膜や硬質炭素膜(DLC)を成膜するための手段として、産業界において広範に利用されている。本発明は、FAD装置におけるフィルタ部の屈曲部の一部又は全体を、高透磁率カバーで覆うという簡便かつ安価な方法で、フィルタ部におけるプラズマ輸送効率を上げ、その結果、成膜速度を向上させ、実質的なドロップレットの低減を可能にする。したがって、成膜時間の短縮や成膜品質の向上による生産性向上を図ることができる。それゆえ、本発明の高透磁率カバー付き成膜装置は、産業上の幅広い利用可能性を有する。
1 高透磁率カバー付き成膜装置
2 ソース部
3 フィルタ部
4 処理部
5 高透磁率カバー
6 磁場形成手段
6a コイル
6b 永久磁石磁場形成手段
7 矢印
21 ソース部壁
22 蒸発源
23 トリガ電極
24 アーク電源
30 屈曲部
31 プラズマ進行路
31a ダクト
32 プラズマ進行路境界
32a ダクト壁
33 フィルタ部外壁
34 プラズマ輸送室
41 被成膜基材
42 処理部壁
43 排気管
44 処理室
51 矢印
52 孔
61 永久磁石
62 磁力線
81 気密保持手段
91 矢印
92 ドロップレット捕集手段

Claims (4)

  1. アーク放電によってプラズマを発生させる手段を有するソース部と、
    前記ソース部で発生させたプラズマを被成膜基材に向けて輸送するフィルタ部と、を備え、
    前記フィルタ部は、前記プラズマを輸送するダクトと、
    前記ダクトの内部にプラズマを輸送するための磁場を形成する磁場形成手段と、
    前記磁場形成手段の外側の全体又はその一部を覆う高透磁率材料からなる高透磁率カバーと、を有することを特徴とする高透磁率カバー付き成膜装置。
  2. 前記ダクトが屈曲部を有し、
    前記高透磁率カバーは、前記磁場形成手段のうち、前記屈曲部に設けられた磁場形成手段の外側の全体またはその一部を覆う請求項1に記載の高透磁率カバー付き成膜装置。
  3. 前記高透磁率カバーがパンチングメタルである請求項1又は2に記載の高透磁率カバー付き成膜装置。
  4. 前記高透磁率カバーをフィルタ部だけでなく、前記ソース部に設けられた蒸発源の外周部にも有する請求項1〜3のいずれかに記載の高透磁率カバー付き成膜装置。
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