JP2017218606A - アークプラズマ成膜装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】パーティクルがワークに付着することを抑制できるアークプラズマ成膜装置を提供する。【解決手段】ターゲット30及びワーク100が格納され、ターゲット30に含まれる材料元素のイオンを含むプラズマ300がターゲット30の表面で励起されるチャンバー10と、ターゲット30からワーク100に輸送されるプラズマ300の輸送路の周囲を囲んでチャンバー10の内部に配置され、輸送路に沿って複数の分離部22が空間的に分離して配置された分離領域200を含むプラズマ補正管20とを備え、材料元素を主成分とする薄膜をワーク100に形成する。【選択図】図1

Description

本発明は、アークプラズマを用いて成膜処理を行うアークプラズマ成膜装置に関する。
薄膜形成に、アークプラズマ成膜装置が使用されている。アークプラズマ成膜装置は、ターゲットに含まれる材料元素のイオンを含むアークプラズマ(以下において、単に「プラズマ」という。)をアーク放電によって励起して、この材料元素を主成分とする薄膜を処理対象のワーク上に形成する(例えば、特許文献1参照。)。例えばチャンバーの内部で磁場を制御することにより、薄膜材料のイオン化した荷電粒子を含むプラズマの輸送路(以下において、「プラズマ輸送路」という。)をチャンバーの内部に形成する。
特開2014−040624号公報
チャンバーの内部でプラズマ輸送路の周囲にプラズマ補正管を配置し、プラズマ補正管をプラズマと同種に帯電させることによって、プラズマ補正管の内部を通過するプラズマをプラズマ輸送路の中央に収束させることができる。しかし、アーク放電によってプラズマを励起すると、ターゲットから電気的に中性なドロップレット(粗大粒子)が放出、飛散し、プラズマ補正管の内壁に付着する。この付着物はプラズマ補正管内に堆積し、堆積が進むとプラズマ補正管から剥離し、パーティクルとなってプラズマ補正管の内部に落下する。このため、パーティクルがワークまで移動して、ワークの表面に付着することがある。その結果、ワークに形成される膜の膜質の低下などが生じる。
上記問題点に鑑み、本発明は、パーティクルがワークに付着することを抑制できるアークプラズマ成膜装置を提供することを目的とする。
本発明の一態様によれば、ターゲット及びワークが格納され、ターゲットに含まれる材料元素のイオンを含むプラズマがターゲットの表面で励起されるチャンバーと、ターゲットからワークに輸送されるプラズマの輸送路の周囲を囲んでチャンバーの内部に配置され、輸送路に沿って複数の分離部が空間的に分離して配置された分離領域を含むプラズマ補正管とを備え、材料元素を主成分とする薄膜をワークに形成するアークプラズマ成膜装置が提供される。
本発明によれば、パーティクルがワークに付着することを抑制できるアークプラズマ成膜装置を提供できる。
本発明の第1の実施形態に係るアークプラズマ成膜装置の構成を示す模式図である。 本発明の第1の実施形態に係るアークプラズマ成膜装置のプラズマ補正管と誘導コイルの配置を示す模式図である。 本発明の第1の実施形態に係るアークプラズマ成膜装置のプラズマ補正管の分離部の構成を示す模式図である。 本発明の第1の実施形態に係るアークプラズマ成膜装置のプラズマ補正管のバッフル構造の例を示す模式的な断面図である。 本発明の第1の実施形態に係るアークプラズマ成膜装置のプラズマ補正管のバッフル構造の例を示す模式的な斜視図である。 本発明の第1の実施形態に係るアークプラズマ成膜装置のプラズマ補正管の分離部を連結する連結部の例を示す模式図である。 本発明の第2の実施形態に係るアークプラズマ成膜装置の構成を示す模式図である。
図面を参照して、本発明の実施形態を説明する。以下の図面の記載において、同一又は類似の部分には同一又は類似の符号を付している。ただし、図面は模式的なものであることに留意すべきである。また、以下に示す実施形態は、この発明の技術的思想を具体化するための装置や方法を例示するものであって、この発明の実施形態は、構成部品の構造、配置などを下記のものに特定するものでない。この発明の実施形態は、特許請求の範囲において、種々の変更を加えることができる。
(第1の実施形態)
本発明の第1の実施形態に係るアークプラズマ成膜装置は、図1に示すように、ターゲット30及びワーク100が格納され、ターゲット30に含まれる材料元素のイオンを含むプラズマ300がターゲット30の表面で励起されるチャンバー10と、ターゲット30からワーク100に輸送されるプラズマ300のプラズマ輸送路の周囲を囲んでチャンバー10の内部に配置されたプラズマ補正管20とを備える。
プラズマ補正管20は、プラズマ輸送路に沿って複数の分離部22が空間的に分離して配置された分離領域200を含む。なお、図1に示すように、チャンバー10の内部に形成されたプラズマ300のプラズマ輸送路は、屈曲部を有する。プラズマ補正管20は、ターゲット側から屈曲部まで連続してプラズマ輸送路の周囲を囲む連続部21と、屈曲部からワーク側までに配置された複数の分離部22から構成されている。
図1に示すアークプラズマ成膜装置は、ターゲット30を陰極(カソード)として発生させたアーク放電によって、ターゲット30に含まれる材料元素のイオンを含むプラズマ300を励起する。プラズマ300はワーク100の表面に輸送され、ターゲット30の材料元素を主成分とする薄膜がワーク100上に形成される。例えばターゲット30にカーボン材を使用して、カーボンイオンを含むプラズマ300をアーク放電によって生成し、ダイアモンドライクカーボン(DLC)膜などのカーボン膜をワーク100上に形成する。
チャンバー10は、ターゲット30が配置されるターゲット保管室11、プラズマ300が生成されるプラズマ室12、及びワーク100が格納される格納室13を備える。なお、プラズマ室12及び格納室13には、チャンバー10の内部を排気する排気機構80がそれぞれ設置されている。このため、互いに独立して排気が可能である。排気機構80によって、チャンバー10内のプラズマ密度などが適宜調整される。
プラズマ室12に露出したターゲット30の表面で、プラズマ300が励起される。チャンバー10の内部には、プラズマ300のプラズマ輸送路を形成するプラズマ輸送手段として、第1の誘導コイル51、第2の誘導コイル52、第3の誘導コイル53及び第4の誘導コイル54が使用されている。以下において、第1の誘導コイル51〜第4の誘導コイル54を総称して「誘導コイル50」という。誘導コイル50は、連続する磁力線を発生させることにより、プラズマ輸送路をプラズマ室12の内部に形成する。これにより、アーク放電によってターゲット30の表面で励起されたプラズマ300が、ワーク100上に誘導される。
なお、ターゲット保管室11の外側に、カスプコイル40が配置されている。ターゲット30の近傍に配置された第1の誘導コイル51とカスプコイル40とは、カスプ磁界を形成するように設定される。つまり、カスプコイル40と第1の誘導コイル51とが互いに逆向きの磁場を形成することで、長寿命のアーク放電が安定的に生成され、プラズマによる成膜処理の効率を向上させることができる。
また、格納室13の直前でプラズマ輸送路の周囲に、スキャンコイル60が配置されている。スキャンコイル60によって、ワーク100の上方の磁場がスキャンされる。これにより、格納室13内でステージ70上に配置されたワーク100の主面に、均一な膜が形成される。
プラズマ補正管20は、誘導コイル50の内側に配置されている。プラズマ300は、プラズマ補正管20の内部を通過して輸送される。図2は、誘導コイル50の内側に連続部21が配置されている状態を示す模式図である。
プラズマ補正管20には、プラズマ300と同種に帯電するように電圧が印加される。これにより、プラズマ300をプラズマ輸送路の中央に収束させることができる。例えば、DLC膜を成膜するために励起されるカーボンイオンを含むプラズマ300は、正電位に帯電している。このため、プラズマ補正管20に正のバイアス電圧を印加することにより、正電位のプラズマ300をプラズマ輸送路の中央に収束させることができる。
なお、プラズマ補正管20の材料には、誘導コイル50によって発生させた磁場を遮断しないために、磁性金属は使用しない。例えば、ステンレス合金、アルミニウム合金、銅合金などの非磁性金属材料が、プラズマ補正管20に好適に使用される。
プラズマ補正管20は、プラズマ輸送路の周囲を囲むために管形状であることが好ましく、例えば図2に示すように環形状である。図3に、環形状の分離部22が配置された分離領域200を示す。
図1に示したアークプラズマ成膜装置では、チャンバー10内部に誘導コイル50を配置することにより、プラズマ輸送に使用するコイルの小型化が可能である。小型の誘導コイル50を使用することによって、小さい電流量であっても効率的なプラズマ輸送が可能である。また、プラズマ補正管20によって、プラズマ300が誘導コイル50間から発散したり漏れたりするのが防止される。このため、より効率の良いプラズマ輸送が可能である。更に、輸送されるプラズマ300のプラズマ径を小さくするためにも、プラズマ補正管20は有効である。プラズマ径を小さくすることにより、装置を小型化できる。
既に述べたように、ターゲット30の表面でアーク放電によってプラズマ300を励起すると、ターゲット30の表面からドロップレットが飛散する。ドロップレットは、プラズマ補正管20の内壁に衝突し、そこに付着する。アーク放電を続けることにより、プラズマ補正管20に付着したドロップレットの厚みは増大する。そして、一定の厚みを超えると、膜応力などによってドロップレットはプラズマ補正管20から剥離し、パーティクルとなってプラズマ補正管20の内部に落下する。このように、ドロップレットやパーティクルなどの、ワーク100での成膜に寄与しない物質(以下において、「パーティクル」と総称する)が、プラズマ補正管20の内部に発生する。パーティクルは、誘導コイル50によって形成されるプラズマ300の流れや、排気機構80の動作によって生じる排気の流れによって、プラズマ補正管20の内部をワーク100に向かって移動する。パーティクルがワーク100の表面に付着すると、ワーク100に形成される膜に膜厚の不均質や膜質の低下などが生じる。例えば、パーティクルが膜に混入することによって、パーティクルを起点として膜抜けや膜剥がれが生じる。
これに対し、図1に示したアークプラズマ成膜装置では、複数の分離部22を互いに離間して配置した分離領域200を含むため、プラズマ補正管20が、プラズマ輸送路に沿って不連続な部分を有する。パーティクルは電気的に中性であるため、プラズマ輸送路の中央に収束せず、プラズマ補正管20の内壁に向かって進行する。このため、プラズマ補正管20の不連続な部分、即ち分離部22同士の隙間を通って、プラズマ補正管20の内側からチャンバー10の内部にパーティクルが放出される。したがって、プラズマ補正管20の内部に発生したパーティクルが、ワーク100の表面に付着することが抑制される。このため、ワーク100に形成される膜の膜質の低下を抑制することができる。
なお、図3に示した分離部22同士の間隔dは、パーティクルが分離部22の間から放出されやすい間隔を、実験やシミュレーションなどによって設定する。例えば、間隔dを20mm〜50mm程度に設定する。
更に、分離領域200がバッフル構造を有するように、分離部22が、プラズマ300の輸送方向に対して斜めに延在するバッフル面を有することが好ましい。ここで、分離部22の「バッフル面」は、プラズマ輸送路のターゲット側に向いた面である。
例えば図4に示すように、分離部22の外壁を傾けることによって、バッフル面220を構成する。バッフル面220に、プラズマ補正管20の内部をワーク側に移動するパーティクルが衝突する。このため、パーティクルをバッフル面220に付着させたり、プラズマ補正管20の外側に向けてパーティクルをはじき出したりすることができる。
なお、図4に示すように、プラズマ300の輸送方向とバッフル面220とが鈍角をなすようにすることが好ましい。これにより、パーティクルは、プラズマ補正管20の外側に向けてはじき出され、バッフル面220に衝突したパーティクルがプラズマ輸送路に混入することが抑制される。このため、例えば図5に示すような、切頭円錐体であるコーン形状の分離部22を使用する。
また、バッフル面220に、ブラスト加工処理などによって凹凸構造を形成してもよい。これにより、パーティクルをより多くバッフル面220に付着させることができる。
なお、図1に示すように、少なくとも1箇所の屈曲部を有するように、プラズマ輸送路を形成することが好ましい。即ち、誘導コイル50によって屈曲部に沿った磁場を形成して、プラズマ輸送を行う。これは、パーティクルがワーク100の成膜面に付着するのを抑制するためである。パーティクルは基本的に荷電粒子ではなく、磁場の影響を受けないため、屈曲部に沿ったプラズマ輸送の段階で取り除かれる。つまり、屈曲部はフィルターとして機能する。これにより、パーティクルがワーク100に形成される膜に混入することが抑制される。なお、1箇所ではなく、複数個所の屈曲部を設けてもよい。
屈曲部を設けるために、誘導コイル50によって、プラズマ輸送路が屈曲するように連続した磁力線を発生させる。チャンバー10内で誘導コイル50の配置を調整することにより、プラズマ輸送路を自在に調整することができる。なお、屈曲部のターゲット30と対向する領域には、プラズマ補正管20を配置しないことが好ましい。これは、ターゲット30と対向する面はドロップレットの衝突頻度が高い部分であり、プラズマ補正管20のこの部分を開放形状とすることにより、ドロップレットがプラズマ補正管20に衝突して散乱、拡散することが抑制されるためである。このため、ワーク100へのパーティクルの付着率を低減できる。
図1では、ワーク100とプラズマ輸送路の屈曲部との間において、プラズマ補正管20が分離領域200を有する。ただし、プラズマ補正管20の全体を、複数の分離部22が空間的に分離して配置された構造にしてもよい。これにより、より多くのパーティクルをプラズマ輸送路から除去することができる。しかし、ワーク100での成膜に寄与する材料元素のイオンの一部も分離部22の間を通過してプラズマ輸送路から外れてしまう。このため、プラズマ補正管20の全体を分離することによって、成膜効率は低下する。
したがって、屈曲部によってプラズマ輸送路から除去されるパーティクルが多いことを考慮して、ワーク100とプラズマ輸送路の屈曲部との間に分離領域200を配置して、屈曲部を通過したパーティクルを除去する。これにより、成膜効率の低下を抑制しつつ、膜質を向上させることができる。
プラズマ300をプラズマ輸送路の中央に収束させるために、分離領域200を含めたプラズマ補正管20の全体が、プラズマ300と同種に帯電するように電圧を印加される。このため、例えば図6に示すように、複数の分離部22の相互間を順に連結する、導電性を有する連結部23を設ける。図6は、分離部22の外縁部を貫通する連結部23によって、分離部22同士が電気的に接続される。図示を省略するバイアス電源から連結部23を介して、分離部22にバイアス電圧を印加する。或いは、分離部22の個々にバイアス電源からバイアス電圧を印加してもよい。
以上に説明したように、本発明の第1の実施形態に係るアークプラズマ成膜装置では、プラズマ補正管20の少なくとも一部が、互いに分離した分離部22によって構成される。このため、プラズマ補正管20の内側から分離部22同士の隙間を通ってパーティクルが放出される。その結果、ワーク100に形成された膜にパーティクルが混入することによる膜質の劣化を抑制することができる。
また、図1に示したアークプラズマ成膜装置によれば、内部に堆積したパーティクルを除去するためにプラズマ補正管20を洗浄したり、プラズマ補正管20を交換したりする頻度を少なくできる。このため、成膜工程を停止する期間が短くなり、生産効率を向上させることができる。
(第2の実施形態)
本発明の第2の実施形態に係るアークプラズマ成膜装置は、図7に示すように、ターゲット30からワーク100までのプラズマ輸送路が直線的である。つまり、プラズマ輸送路が屈曲部を有さないことが図1と異なる点である。その他の構成については、図1に示す第1の実施形態と同様である。
図7に示したアークプラズマ成膜装置においても、電気的に中性であるパーティクルは、プラズマ輸送路の中央に収束されない。したがって、プラズマ補正管20の内壁に向かって進行するパーティクルが、分離部22同士の隙間を通って、プラズマ補正管20の内側からチャンバー10の内部に放出される。このため、ワーク100に形成される膜にパーティクルが混入することを抑制できる。
なお、プラズマ輸送路が屈曲部を有さない図7に示したアークプラズマ成膜装置では、図1に示したアークプラズマ成膜装置よりもパーティクルがワーク100に到達しやすい。しかし、屈曲部における材料元素のイオンの減少が抑制されるため、図1に示したアークプラズマ成膜装置よりも成膜効率が高い。
以上に説明したように、本発明の第2の実施形態に係るアークプラズマ成膜装置によれば、ワーク100に形成する膜へのパーティクルの混入を抑制しつつ、効率の高い成膜が可能である。他は、第1の実施形態と実質的に同様であり、重複した記載を省略する。例えば、図7では、ワーク100に近い側のみを分離部22で構成したが、プラズマ補正管20の全体を分離部22で構成してもよい。
(その他の実施形態)
上記のように、本発明は実施形態によって記載したが、この開示の一部をなす論述及び図面はこの発明を限定するものであると理解すべきではない。この開示から当業者には様々な代替実施形態、実施例及び運用技術が明らかとなろう。
例えば、上記では誘導コイル50がチャンバー10の内部に配置された例を説明したが、誘導コイル50がチャンバー10の外側に配置された構成であってもよい。また、上記ではプラズマ補正管20が環形状である例を示したが、プラズマ300がプラズマ輸送路の中心に収束されるのであれば、この形状に限られることはない。例えば板状電極をプラズマ輸送路の周囲に配置してプラズマ補正管20を構成してもよい。
このように、本発明はここでは記載していない様々な実施形態等を含むことはもちろんである。したがって、本発明の技術的範囲は上記の説明から妥当な特許請求の範囲に係る発明特定事項によってのみ定められるものである。
10…チャンバー
11…ターゲット保管室
12…プラズマ室
13…格納室
20…プラズマ補正管
21…連続部
22…分離部
23…連結部
30…ターゲット
51…第1の誘導コイル
52…第2の誘導コイル
53…第3の誘導コイル
54…第4の誘導コイル
100…ワーク
200…分離領域
220…バッフル面
300…プラズマ

Claims (7)

  1. ターゲット及びワークが格納され、前記ターゲットに含まれる材料元素のイオンを含むプラズマが前記ターゲットの表面で励起されるチャンバーと、
    前記ターゲットから前記ワークに輸送される前記プラズマの輸送路の周囲を囲んで前記チャンバーの内部に配置され、前記輸送路に沿って複数の分離部が空間的に分離して配置された分離領域を含むプラズマ補正管と
    を備え、前記材料元素を主成分とする薄膜を前記ワークに形成することを特徴とするアークプラズマ成膜装置。
  2. 前記分離部が、前記プラズマの輸送方向に対して斜めに延在するバッフル面を有することを特徴とする請求項1に記載のアークプラズマ成膜装置。
  3. 前記バッフル面と前記プラズマの輸送方向とのなす角が鈍角であることを特徴とする請求項2に記載のアークプラズマ成膜装置。
  4. 複数の前記分離部の相互間を順に連結する、導電性を有する連結部を更に備えることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載のアークプラズマ成膜装置。
  5. 前記プラズマ補正管が、前記プラズマと同種に帯電していることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載のアークプラズマ成膜装置。
  6. 前記ターゲットと前記チャンバーとの間に少なくとも1箇所の屈曲部を有する前記輸送路を前記チャンバーの内部に形成するプラズマ輸送手段を更に備え、
    少なくとも前記ワークと前記屈曲部との間に、前記プラズマ補正管が前記分離領域を有することを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載のアークプラズマ成膜装置。
  7. 前記ターゲットの材料がカーボンであることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載のアークプラズマ成膜装置。
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