JP2009068120A - 花弁角度の調整方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】初心者であっても容易に作業を行うことができ、しかも、花弁を脱落させることなく自然な状態で所望する開花状態に形成できるプリザーブドフラワーの花弁角度の調整方法を提供する。
【解決手段】生花に含まれる水分を多価アルコールで置換して形成したプリザーブドフラワーの花弁の角度を所望の角度に調整する花弁角度の調整方法において、前記花弁の付け根部分に、シクロヘキサンとノルマルヘプタンとを含有する混合液および/又は同混合液の蒸気を含浸させることとした。
【選択図】図5

Description

本発明は、プリザーブドフラワーの花弁の角度を所望の角度に調整する花弁角度の調整方法に関する。
従来、花は、その優美な外観から多くの人々の目を楽しませている。
しかし、花は、時間の経過とともに枯れたり萎れたりしてしまうため、長期間に亘って観賞するのは困難であった。
そこで、近年、生花に含まれる水分を多価アルコールで置換して染色を施すこと(以下、プリザーブド処理ともいう。)により、色あせを防ぐと共に、生花のみずみずしさを保ちながら長期間保存可能とした、いわゆるプリザーブドフラワーとよばれる加工花が提供されている。
このプリザーブドフラワーは、枯れたり萎れたりすることなく、数年に亘ってその形状を保持することができるため、特に、ブーケやフラワーアレンジメントなどに多く使用されている。
ところが、プリザーブドフラワーは、前述のプリザーブド処理を行うことにより、生花の形状が固定化されるため、組織が固化されており、柔軟性が低い状態となっている。
それゆえ、開花途中(例えば3分咲きなど)でプリザーブド処理を施すことにより固定化されたプリザーブドフラワーは、花の開き度合いの調整、すなわち、花弁の角度調整を行って、8分咲きの状態や満開の状態とするのが困難である。
仮に、花弁を外方へ向けて強制的に動かすと、無理な力が加わった場合、花弁が脱落し外観を著しく損ねるおそれがある。
そこで、花弁を花托から一旦取り外し、接着剤等を用いて所望の角度で花弁を花托に再接着することで、花弁の角度を調整したプリザーブドフラワーを形成する方法が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
この花弁を再接着する方法によれば、所望する開花状態のプリザーブドフラワーを提供することができるとしている。
特開2005−154985
しかしながら、上記従来の花弁を再接着する方法では、作業が繁雑となり、しかも、自然な開花状態を再現しにくいという問題があった。
すなわち、植物学などの専門的な知識を有し、花弁の付き方を熟知した者でなければ、一旦外した花弁を開花した状態で違和感なく取り付けるのは困難であった。
本発明は、斯かる事情に鑑みてなされたものであって、初心者であっても容易に作業を行うことができ、しかも、花弁を脱落させることなく自然な状態で所望する開花状態に形成できるプリザーブドフラワーの花弁角度の調整方法を提供する。
上記従来の課題を解決するために、本発明では、生花に含まれる水分を多価アルコールで置換して形成したプリザーブドフラワーの花弁の角度を所望の角度に調整する花弁角度の調整方法において、前記花弁の付け根部分に、シクロヘキサンとノルマルヘプタンとを含有する混合液および/又は同混合液の蒸気を含浸させることとした。
また、以下の点にも特徴を有する。
(1)前記混合液は、増粘剤を含有すること。
(2)前記増粘剤は、前記混合液に可溶性を示す合成ゴムであること。
請求項1に記載の本発明では、生花に含まれる水分を多価アルコールで置換して形成したプリザーブドフラワーの花弁の角度を所望の角度に調整する花弁角度の調整方法において、前記花弁の付け根部分に、シクロヘキサンとノルマルヘプタンとを含有する混合液および/又は同混合液の蒸気を含浸させることとしたため、花弁の付け根部分の組織を軟化させることができて、花弁を脱落させることなく、しかも、初心者であっても容易にプリザーブドフラワーの花弁の角度を変更することができる。
請求項2に記載の本発明では、前記混合液は、増粘剤を含有することとしたため、混合液の粘性を高めて花弁の根本部分に長時間に亘って付着させることができ、しかも、シクロヘキサンやノルマルヘプタンの揮発を適度に押さえることができて、プリザーブドフラワーにシクロヘキサンやノルマルヘプタンを効果的に浸含させることができる。
請求項3に記載の本発明では、前記増粘剤は、前記混合液に可溶性を示す合成ゴムであることとしたため、シクロヘキサンやノルマルヘプタンが揮発した後、花弁と花托との結合を補強して花弁の脱落を防止することができ、しかも、同補強箇所に柔軟性を持たせることができる。
本発明は、生花に含まれる水分を多価アルコールで置換して形成したプリザーブドフラワーの花弁の角度を所望の角度に調整する花弁角度の調整方法において、前記花弁の付け根部分に、シクロヘキサンとノルマルヘプタンとを含有する混合液および/又は同混合液の蒸気を含浸させることを特徴とする花弁角度の調整方法を提供するものである。
ここで、生花は、特に限定されるものではなく、カーネーション、アジサイ、シンビジューム、ダリア、トルコキキョウ、アジサイ、ガーベラ等とすることができるが、特にバラに対して本発明を効果的に適用することができる。
これらの生花を加工して形成したプリザーブドフラワーの花弁の少なくとも根元部分、すなわち、花弁と花托との結合部分に、混合液を液および/又は蒸気の状態で浸含させることにより花弁を軟化して、加工により固化したプリザーブドフラワーの花弁の角度を比較的容易に変更可能とすることができる。
また、望ましくは、花弁の根元部分のみならず、花弁の根元近傍や花柱部に混合液の液および/又は蒸気を含浸させると良い。
花弁の根元近傍を軟化させることにより、さらに花弁の角度調整を容易とすることができる。
このシクロヘキサンとノルマルヘプタンとを含有する混合液には、増粘剤を含有させても良い。
増粘剤を含有させることにより、混合液の花弁への粘着力を高めて、混合液が花弁の隙間などから漏出したり、予期しない場所へ流出するのを防止することができる。
また、花弁への粘着力が高まることから、花弁に混合液を可及的長時間作用させることができる。
また、混合液に増粘剤を含有させることにより、シクロヘキサンやノルマルヘプタンが揮発する速度を適度に抑えることができ、混合液のシクロヘキサンやノルマルヘプタンの含有量を、可及的長時間に亘り高濃度に保つことができる。
これにより、高濃度のシクロヘキサンおよびノルマルヘプタンを含有する混合液を花弁に長時間接触させることができる。
この増粘剤は特に限定されるものではないが、好ましくは混合液に可溶性を示す合成ゴム、より具体的には、スチレンブタジエンゴムとすることができる。
増粘剤を合成ゴムとすることにより、混合液を付着させた部分の強度を向上させることができる。特に、混合液を花弁と花托との結合部分に付着させた場合には、花弁と花托との結合を補強することができて、花弁が花托から脱落するのを防止することができる。
また、増粘剤が合成ゴムであるため、混合液を花弁と花托との結合部分に付着させた後、シクロヘキサンおよびノルマルヘプタンが揮発してゴム塊となっても、ゴム塊自体が柔軟性を有しているため、花弁角度の調整を行うことができる。
特に合成ゴムをスチレンブタジエンゴムとした場合には、シクロヘキサンとノルマルヘプタンとの混合液によく馴染み、しかも、シクロヘキサンとノルマルヘプタンとが揮発した後であっても、適度な柔軟性を保持しているため、比較的長きに亘って花弁の角度調整を行うことができて更に好ましい。
花弁の角度調整は、混合液の成分が花弁と花托との結合部分や結合部分近傍、比較的大きな花弁を有する花にあっては花弁の角度を変更したい箇所に含浸された状態であれば行うことができる。
また、本発明によれば、混合液を花弁と花托との結合部分や結合部分近傍、比較的大きな花弁を有する花にあっては花弁の角度を変更したい箇所に塗布した後に、シクロヘキサンおよびノルマルヘプタンが揮発した後であっても、混合液を塗布しないプリザーブドフラワーに比して容易に花弁の角度を調整することができる。
花弁の角度調整は、手作業または機械のいずれで行っても良い。手作業にて行う場合には、綿棒、ピンセット等で、花弁を外方に向けながら花冠をほぐすことで行う。
また、バラなどの花弁が花柱方向へ重複している離弁花では、花弁を所望の角度で固定すべく、重複する花弁と花弁の間に脱脂綿等を挿入して、仮固定するようにしても良い。
なお、この花弁間に挿入した脱脂綿は、ブーケなどのように飾り付けを終えて人目にふれる状態となった際には、取り外すようにしても良い。
一般に、プリザーブドフラワーは、人目にふれる状態にあっても、所望する花弁の角度を保持するために、花弁間に花弁と同系色の脱脂綿を挿入したままであることが多く、外観を損ねる場合があった。
一方、本発明によれば、花弁の角度調整後、花弁が元の状態に戻ろうとする力を緩和することができるため、脱脂綿等により花弁角度の癖付けを終えたあとは、調整した花弁の角度が比較的保持される。
それゆえ、脱脂綿を除去しても所望の花弁角度を保つことができ、外観の良いプリザーブドフラワーや、同プリザーブドフラワーを用いたブーケ、フラワーアレンジメント等を形成することができる。
次に、本発明に係る実施形態について、図面を用いながら具体的に説明する。
図1は、本発明に係る花弁の角度調整方法を適用したバラのプリザーブドフラワーの形成工程を示すフローである。
本実施形態に係るバラのプリザーブドフラワーの形成工程では、バラより茎部を除去する茎部切落とし工程(ステップS1)と、花首部の脱色及び脱水を行う脱色・脱水置換工程(ステップS2)と、花首部に染色を行う染色工程(ステップS3)と、花首部の洗浄を行う洗浄工程(ステップS4)と、花首部の乾燥を行う乾燥工程(ステップS5)と、花首部の所定位置に混合液を含浸させる混合液含浸工程(ステップS6)と、混合液を含浸させた花弁の角度の調整を行う花弁角度調整工程(ステップS7)と、花弁の角度が所望の角度に調整された花首部を用いて適宜装飾を施す装飾工程(ステップS8)とよりなる。
以下、本フローに従い、各工程について各図を参照しながら説明を行う。
図2は、茎部切落とし工程(ステップS1)におけるバラ10の状態を示した説明図である。
バラ10は、茎部12と同茎部12の先端に形成された花首部13とを備えており、茎部12からは、葉柄15が伸延しており、同葉柄15には葉14が付いている。
また、花首部13には、茎部12と連続的に形成された側面視先端膨大状の花托16と、花托16より伸延する複数のがく片17と、花托16の上方に形成された花弁18の集合体からなる花冠部19とを備えている。ここでは、花冠部19がややほころびはじめた、3分咲きのバラ10を用いた。
そして、本茎部切落とし工程(ステップS1)では、花托16から下方に伸びる茎部12の長さLを約2cmのところで切断し、茎部12から花首部13を採取する。
この茎部切落とし工程(ステップS1)を終了すると、作業を脱色・脱水置換工程(ステップS2)に移す。
脱色・脱水置換工程(ステップS2)では、花首部13を脱色及び脱水するとともに、花首部13の組織内を多価アルコールで置換する作業を行う。
ここでは、花首部13の茎部12をピンセット22でつまみ、容器20内に収容した脱色・脱水置換液21に花首部13を浸漬させ、ピンセット22で花首部13を揺すりながら花冠部19内の空間に残った気泡を追い出して本工程を行った。
なお、脱色・脱水置換液は、一般に市販されている調製済みの液を用いることができ、例えば株式会社コロネットより販売されている脱水液(T1)や、脱水液スーパー(T2)を好適に用いることができる。これらの脱色・脱水置換液21は、多価アルコール、エタノールやプロピレングリコールを含有している。
また、脱色・脱水置換工程(ステップS2)は、花弁18やがく片17など、花首部13に含まれる色素が薄くなったり、完全に消失するまで行うこととし、例えばバラでは、10〜15時間、好ましくは11〜13時間程度脱色・脱水置換液21に花首部13を浸漬する。
この脱色・脱水置換工程(ステップS2)を終了すると、作業を染色工程(ステップS3)に移す。
染色工程(ステップS3)では、脱色され、水分が脱水置換液に置換された花首部13に染料を含浸させて染色する作業を行う。
まず、脱色・脱水置換液21中から花首部13を取出し、液滴を切る。次いで、前述の脱色・脱水置換工程(ステップS2)と同様に、新たな容器20を用意し、同容器20内に、所望する花弁の色に対応する染色液を入れ、この染色液内に花首部13を浸漬する。
ここでも、花首部13の茎部12をピンセット22でつまみ、染色液に花首部13を浸漬させ、ピンセット22で花首部13を揺すりながら花冠部19内の空間に残った気泡を追い出して本工程を行った。
染色液は、一般に市販されているものを用いることができ、例えば株式会社コロネットより販売されているワンダー液(W)や染色液(F1)や染色液スーパー(F2)に、同社発売のプリザカラーを所望する花弁の色の濃淡に併せて適宜濃度を調整しながら混合して調製するようにしても良い。
この染色工程(ステップS3)は、花弁18やがく片17など、花首部13が所望する色合いに染色されるまで行うこととし、例えばバラでは、3日〜5日を目安に染色液に花首部13を浸漬する。
なお、前述の脱色・脱水置換工程(ステップS2)と、染色工程(ステップS3)とは、必ずしも別個に行う必要はなく、所謂1液タイプとして市販されている薬液にて、脱色・脱水置換と染色とを同時に行うようにしても良い。
この染色工程(ステップS3)を終了すると、作業を洗浄工程(ステップS4)に移す。
洗浄工程(ステップS4)では、染色工程(ステップS3)で花弁に付着した余分な染色液を除去する作業を行う。
具体的には、染色液中から花首部13を取出し、液滴を切る。次いで、前述の脱色・脱水置換液21に花首部13を浸漬し、ピンセット22で花首部13を揺すりながら洗浄し、5秒〜5分後に液中から取出すことで花首部13の洗浄を行う。
また、別の方法としては、脱色・脱水置換液21入れた洗瓶で、花首部13を洗浄するようにしても良い。
この洗浄工程(ステップS4)を終了すると、作業を乾燥工程(ステップS5)に移す。
乾燥工程(ステップS5)では、洗浄した花首部13の放置乾燥を行う。乾燥時間は気温により増減するが、おおむね5〜7日程度室内で直射日光を避けて行う。
このようにして乾燥を終えると、3分咲きの花首部13のプリザーブドフラワーが形成される。なお、上述してきた茎部切落とし工程(ステップS1)〜乾燥工程(ステップS5)は、必須の工程ではなく、市販のプリザーブドフラワーを購入し、以下に説明する混合液含浸工程(ステップS6)以降に供するようにしても良い。
次に、花弁の角度を調整して、三分咲き状態の花首部13をさらに開花させた状態とする、本発明に特徴的な混合液含浸工程(ステップS6)を行う。
この混合液含浸工程(ステップS6)は、花冠部19や花托16に混合液34を含浸させる工程であり、図4に示すように、花柱部や、花弁18と花托16との結合部分近傍、すなわち根元部にスポイト26等の滴下具を用いて、混合液34を付着させることで行う。
この際、花弁18は、花首部13から脱落しないよう注意しながら指などで花弁18を外方へ軽く押し広げると、滴下具を根元部に挿入しやすくなる。
混合液34を付着する場所について、図5に示す花首部13の断面図を用いてより詳細に説明すると、花首部13は、図5(a)に示すように、同各花弁18の根元が集中して花托16と結合している花弁収束部28を備えている。そして混合液34を、この花弁収束部28近傍にスポイト26を用いて含浸させるようにしている。
また、混合液34は、図5(b)に示すように、花柱部27にも含浸するようにしている。
このように、花弁収束部28と花柱部27とに混合液34を含浸させることにより、混合液34を付着させた箇所の組織を軟化させることができ、花弁18の角度調整を容易にすることができる。
しかも、混合液34より揮発したシクロヘキサンとノルマルヘプタンとが幾重にも重なった花弁18の間を通ることにより、花弁18が混合液34の蒸気にさらされて、花弁18全体についても軟化させることができる。
また、花柱部27に混合液34を付着させているため、花托16も軟化させることができ、後述するように花首部13を一輪咲きの状態とする際に、花托16へのワイヤーの挿通を容易にすることができる。
併せて、混合液34よりシクロヘキサンとノルマルヘプタンとが揮発した後には、増粘剤として添加したスチレンブタジエンゴムがゴム塊となって残存するため、同ゴム塊が花弁と花托との結合を補強する役割を生起して、花弁が脱落するのを効果的に防止することができる。
なお、本混合液含浸工程(ステップS6)において、花首部13の組織に混合液34を含浸させる時間は、特に限定されるものではないが、30分以上であるのが望ましい。
含浸させる時間が30分未満であると、組織が充分に軟化されていない場合があり、この状態で花弁18の角度の調整をおこなうと、花弁18が花托16より脱落するおそれがある。
また、混合液34を付着させる量は、特に限定されるものではなく、組織の軟化が充分に行われる量であって、花弁の角度を開花方向に調整した際に、混合液34の付着痕が外観上見えない量であることが望ましい。
本実施形態で用いる混合液34は、後に各種有機溶剤を用いた比較試験においても詳述するが、シクロヘキサンとノルマルヘプタンと増粘剤としてのスチレンブタジエンゴムとを含有しているものである。より具体的には、シクロヘキサンとノルマルヘプタンとを65〜75重量%含有し、スチレンブタジエンゴムを25〜35重量%含有しており、本実施形態ではシクロヘキサンとノルマルヘプタンとを70重量%含有し、スチレンブタジエンゴムを30重量%含有させている。
この混合液34は、シクロヘキサンやノルマルヘプタンやスチレンブタジエンゴム等の各成分を調合して調製しても良いが、簡便には、例えばモリトク株式会社より販売されている万能ボンド(透明タイプ)を好適に使用することができる。
この混合液含浸工程(ステップS6)を終了すると、作業を花弁角度調整工程(ステップS7)に移す。
花弁角度調整工程(ステップS7)では、花弁18を花柱部27より外方へ押し広げながら花弁18の角度を所望の角度に調整し、開花した状態とする。
具体的には、図6(a)に示すように、花冠部19の最外方にある花弁18から順に、指などで角度を所望の状態に調整する。ここで、図中では、花弁18の角度を調整するにあたり、ピンセットを用いているが、これに限定されるものではなく、指先やガラス棒、へら等を用いて調整すると良い。
最外方の花弁18の角度を調整した後、図6(b)に示すように、やや内方の花弁18の角度の調整を行う。
そして、花柱部27近傍の花弁18の角度調整を経て、図6(c)に示すように、花弁18の角度を調整して所望の開花状態とした花首部13を得ることができる。
しかも、本実施形態によれば、増粘剤をスチレンブタジエンゴムとしているため、シクロヘキサンとノルマルヘプタンとが揮発した後であっても、ゴム塊は柔軟性を有しており、数日程度であれば角度の再調整が可能となる。これは、花弁18や花托16中に含浸された混合液34が、揮発しにくいことにも由来していると考えられる。
この花弁角度調整工程(ステップS7)を終了すると、作業を装飾工程(ステップS8)に移す。
本装飾工程(ステップS8)では、花首部13を用いて所望の飾り付けを行う。上述のようにして形成した花首部13は、例えば、茎部12を発泡体等に穿刺してそのまま飾り付けを行うようにしても良い。
また、花首部13から茎に見立ててワイヤーを延設し、一輪咲き状に形成するようにしても良い。
本実施形態では、花首部13を一輪咲き状に形成することで、装飾工程(ステップS8)を行った例について説明する。
一般的なプリザーブドフラワーは、プリザーブド処理を行っているため、花托16や茎部12の組織が固化しており、同花托16や茎部12にワイヤーを挿通するのは困難である。
一方、本実施形態では、混合液34を含浸させることにより、組織が軟化されているため、比較的容易にワイヤーを挿通させることができ、自然な形状の一輪咲きを形成することができる。
すなわち、図7(a)及び(b)に示すように、花冠部19と花托16との境目近傍に、平面視略十字状となるようにワイヤー30を挿通する。
このように挿通したワイヤー30を、茎部12の伸延方向へ向けて捩りながらまとめることにより、図8に示すように、擬似的な茎部の基部を形成する。
そして、形成した基部に、所謂フラワーテープ等の緑色のテープ31を巻回して接着することにより、擬似的な茎部を形成することができる。この際、必要に応じてビニールや樹脂等で模擬的に形成した葉体32等を結合させるようにしても良い。
また、装飾工程の他の実施例として、図9に示す如く、先端を略U字状に曲げた係止部33を有するワイヤー30を、花柱部27に穿刺し、花冠部19と茎部12とを挿通して基部を形成するようにしても良い。
この場合も同様に、ワイヤー30に緑色の紙テープ31等を巻回することにより、茎部を形成するようにすると良い。
このようにすることで、ブーケ等にも好適に用いることのできる一輪咲きのプリザーブドフラワーを形成することができる。
特に、本実施形態に特徴的には、混合液34に添加した増粘剤により花弁18と花托16との結合が強化されているため、ワイヤー30を花托16に挿通しても花弁が脱落するおそれがなく、高度な技術を要することなく一輪咲きのプリザーブドフラワーを形成することができる。
次に、本実施形態に係る混合液34や、他の有機溶剤を含有する試料について、プリザーブドフラワーの組織を軟化させる性能について検証した結果を示す。
Figure 2009068120
表1に示すA〜Dは、本試験に用いた試料を示しており、Aは、本実施形態に係る混合液34、Bは、Aと同じスチレンブタジエンゴムを増粘剤としているが、シクロヘキサン及びノルマルヘプタンの含量が少なく、しかも、石油ナフサとアセトンとを含有する試料、Cは、Bと略同量のスチレンブタジエンゴムを増粘剤として含有しているが、溶媒をシクロヘキサン及びアセトンとした試料、Dは、増粘剤の含有量は同じであるが、クロロプレンゴムとしており、また、溶媒をノルマルヘキサンとジクロルメタンとした試料である。
表1からも分かるように、本実施形態に係る混合液34(試料A)は、花弁、がく片、花托ともに混合液34を含浸させたことによる顕著な軟化作用が生起された。
また、前述の装飾工程(ステップS8)におけるワイヤーの挿通も、未処理のプリザーブドフラワーに比して容易であった。
しかも、試料Aに特徴的には、溶媒が揮発した後であっても、花弁やがく片、花托は柔軟性を保持しており、さらなる微調整が可能であった。
試料Bは、組織が比較的薄い花弁において、若干の軟化作用が見られたが、花托については軟化作用は見られなかった。
これは、試料Aに比して溶媒量が少なく、しかも、石油ナフサとアセトンとが余分に含まれており、これらの成分がシクロヘキサン及びノルマルヘプタンの相乗的な作用を弱めたものと考えられる。
試料C及び試料Dは、結果として軟化作用は確認できなかった。
次に、前述の混合液含浸工程(ステップS6)において、揮発した混合液の蒸気を花首部13に含浸させて軟化させる方法について述べる。
なお、以下の説明において、図1のフローに示す茎部切落とし工程(ステップS1)から乾燥工程(ステップS5)まで、及び、花弁角度調整工程(ステップS7)から装飾工程(ステップS8)までの工程については、前述したとおりであるため、説明を省略する。
図10は、花首部13に混合液の蒸気を含浸させている様子を示した説明図である。
花首部13は、密閉容器40の底部に付設した発泡体43上に茎部12を突き刺して配設している。
密閉容器40は、一般に食品保存等に用いられる合成樹脂製のものを用いることができ、上部開口を有する容器本体42と、同容器本体42の上部開口を密閉状に閉塞する蓋体41とで構成されている。
また、発泡体43は、一般に発泡合成樹脂製代用剣山として用いられるものであり、例えば、スミザーズ‐オアシス・カンパニー製「OASIS」(登録商標)を用いることができる。
そして、密閉容器40内には、前述の混合液34を分注した蒸発皿44を配設しており、花首部13の上方に形成した上部空間Vに、混合液34より揮発した同混合液34の蒸気を充満させるようにしている。
このようにして密閉した花首部13を90〜120分間放置することで、混合液34の蒸気が花弁18全体や根元部分に含浸されることとなり、花弁18が徐々に軟化することとなる。
そして、密閉後5時間を経過すると、花弁18が充分に軟化され、花弁18の角度調整を行うことができるようになる。
ここで、花弁18の角度調整は、花首部13を密閉容器40より取り出してから、約2時間以内に行うことが望ましい。
2時間以上を経過すると、花弁18などの花首部13に含浸された混合液34の蒸気が放散してしまい、徐々に硬化し始めてしまうためである。
このように、密閉容器40内に花首部13を収納し、上部空間Vを混合液34の蒸気で満たすことにより花首部13を軟化させる方法によれば、前述の花弁18に直接混合液34を接触させる方法に比して、花弁18へのダメージが少なく、より損傷を少なくしながら花弁18の角度調整を行うことができる。
上述してきたように、本発明に係る花弁角度の調整方法によれば、花弁の付け根部分の組織を軟化させることができて、花弁を脱落させることなく、しかも、初心者であっても容易にプリザーブドフラワーの花弁の角度を変更することができる。
特に、混合液34を花弁18や、花弁18の根元部分や、花柱部に液状で接触させた場合には、高濃度のシクロヘキサンとノルマルヘプタンとを花首部13に含有させることができるため、迅速に花弁18を軟化させることができ、容易に花弁18の角度を調整することができる。
また、混合液34の蒸気を花弁18や、花弁18の根元部分や、花柱部に接触させた場合、すなわち、花首部13を混合液34の蒸気雰囲気中に曝した場合には、花弁18等に可及的ダメージを与えることなく、花弁18を軟化せることができ、容易に花弁18の角度を調整することができる。
また、一般的なプリザーブドフラワーにおける花弁18は、非常に小さい範囲で花托16に結合しているため、ワイヤーが結合部を破壊すると、花弁18が脱落してしまうという問題があるが、本実施形態によれば、一輪咲きの状態とする際には、組織が軟化されており、しかも、花弁の結合が強化されているため、花弁の脱落を効果的に防止して、初心者でも容易に、花弁や花托や茎部にワイヤーを挿通させて、花弁角度を調整した一輪咲きのプリザーブドフラワーを形成することができる。
特に本方法にて形成したプリザーブドフラワーや、一輪咲きのプリザーブドフラワーは、脱脂綿等で花弁18の角度を強制的に調整する必要がないため、看者に予期せず花弁角度調整用の脱脂綿等を見られて興ざめさせてしまう事態を防ぐことができる。
最後に、上述した各実施の形態の説明は本発明の一例であり、本発明は上述の実施の形態に限定されることはない。このため、上述した各実施の形態以外であっても、本発明に係る技術的思想を逸脱しない範囲であれば、設計等に応じて種々の変更が可能であることはもちろんである。例えば、図3に示した構成では、花首部13にがく片17が付いている状態で脱色・脱水置換液21に浸漬しているが、例えば、がく片17あらかじめ一部除去し、装飾工程にて模擬的ながく片を結合させることにより、がく付きの花首部13とするようにしても良い。
本実施形態に係る花弁角度の調整方法を示したフローである。 茎部切落とし工程におけるバラの状態を示した説明図である。 脱色・脱水置換工程における花首部の状態を示した説明図である。 花弁の根元部に混合液を滴下している状態を示した説明図である。 花首部に混合液を滴下している状態を示した花首部の断面図である。 花弁の角度調整を行う様子を示した説明図である。 花首部へ挿通したワイヤの状態を示した説明図である。 一輪咲きの形成方法を示した説明図である。 花首部へ挿通したワイヤの状態を示した説明図である。 花首部13に混合液の蒸気を含浸させている様子を示した説明図である。
符号の説明
10 バラ
12 茎部
13 花首部
16 花托
17 がく片
18 花弁
19 花冠部
21 脱色・脱水置換液
27 花柱部
28 花弁収束部
34 混合液

Claims (3)

  1. 生花に含まれる水分を多価アルコールで置換して形成したプリザーブドフラワーの花弁の角度を所望の角度に調整する花弁角度の調整方法において、
    前記花弁の付け根部分に、シクロヘキサンとノルマルヘプタンとを含有する混合液および/又は同混合液の蒸気を含浸させることを特徴とする花弁角度の調整方法。
  2. 前記混合液は、増粘剤を含有することを特徴とする請求項1に記載の花弁角度の調整方法。
  3. 前記増粘剤は、前記混合液に可溶性を示す合成ゴムであることを特徴とする請求項2に記載の花弁角度の調整方法。
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