JPH11341922A - おしべの花粉除去剤 - Google Patents
おしべの花粉除去剤Info
- Publication number
- JPH11341922A JPH11341922A JP19094898A JP19094898A JPH11341922A JP H11341922 A JPH11341922 A JP H11341922A JP 19094898 A JP19094898 A JP 19094898A JP 19094898 A JP19094898 A JP 19094898A JP H11341922 A JPH11341922 A JP H11341922A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- pollen
- stamen
- flower
- agent
- wax
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Cultivation Of Plants (AREA)
- Agricultural Chemicals And Associated Chemicals (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】ユリ等の花を装飾用として使用する場合、花の
自然な美しさを損なわずにおしべから花粉を除去する簡
便な方法を開発する必要がある。 【解決手段】花粉に粘着性を持たせている物質が低級炭
化水素溶媒に可溶であること、及び、蝋若しくは常温で
固体のパラフィンが植物体表面の疎水性高分子の代替を
なすことを発見し、蝋若しくは常温で固体のパラフィン
を低級炭化水素溶媒に溶解して調製する花粉除去剤を開
発した。 【効果】花粉除去剤におしべを瞬時浸すのみで花に損傷
を与えることなく花粉を除去できる。
自然な美しさを損なわずにおしべから花粉を除去する簡
便な方法を開発する必要がある。 【解決手段】花粉に粘着性を持たせている物質が低級炭
化水素溶媒に可溶であること、及び、蝋若しくは常温で
固体のパラフィンが植物体表面の疎水性高分子の代替を
なすことを発見し、蝋若しくは常温で固体のパラフィン
を低級炭化水素溶媒に溶解して調製する花粉除去剤を開
発した。 【効果】花粉除去剤におしべを瞬時浸すのみで花に損傷
を与えることなく花粉を除去できる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、花のおしべから花
粉を除去する液剤に関する。
粉を除去する液剤に関する。
【0002】
【従来の技術】おしべから花粉のみを除去する簡易な方
法は未だ知られておらず、花粉を除去することが必要な
場合は、約全体を切除する方法がとられている。
法は未だ知られておらず、花粉を除去することが必要な
場合は、約全体を切除する方法がとられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ユリなどの花は、粘着
性の花粉を多量に有するため、生花、花束、ドライフラ
ワー等に装飾用としてそのまま使用した場合に衣服など
を汚し、その汚れを除去することが非常に困難である。
このため、これらの花を装飾用に使用する際には、開花
時に葯若しくはおしべを切除する方法がとられている。
しかし、こうした方法をとった場合、花本来の姿が失わ
れ、美しさが著しく損なわれるのみならず、見る者に極
めて不自然な印象を与える。さらに、こうした作業をす
る者の手指が汚れ、それを洗浄することが困難である。
これらの問題を解決するには、花自体に損傷を与えるこ
となく、おしべから花粉のみを除去する方法が必要であ
る。
性の花粉を多量に有するため、生花、花束、ドライフラ
ワー等に装飾用としてそのまま使用した場合に衣服など
を汚し、その汚れを除去することが非常に困難である。
このため、これらの花を装飾用に使用する際には、開花
時に葯若しくはおしべを切除する方法がとられている。
しかし、こうした方法をとった場合、花本来の姿が失わ
れ、美しさが著しく損なわれるのみならず、見る者に極
めて不自然な印象を与える。さらに、こうした作業をす
る者の手指が汚れ、それを洗浄することが困難である。
これらの問題を解決するには、花自体に損傷を与えるこ
となく、おしべから花粉のみを除去する方法が必要であ
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】種々の溶媒を検討した結
果、花粉に粘着性を持たせている物質は、石油エーテ
ル、ペンタン、ヘキサン、ヘプタン、オクタン、ノナ
ン、デカン、ベンジン等の低級炭化水素溶媒に可溶であ
ることを発見した。これら低級炭化水素溶媒にユリのお
しべを浸すと、瞬時にして花粉はおしべから除去され、
それにより「おしべからの花粉の除去」という目的を達
成した。
果、花粉に粘着性を持たせている物質は、石油エーテ
ル、ペンタン、ヘキサン、ヘプタン、オクタン、ノナ
ン、デカン、ベンジン等の低級炭化水素溶媒に可溶であ
ることを発見した。これら低級炭化水素溶媒にユリのお
しべを浸すと、瞬時にして花粉はおしべから除去され、
それにより「おしべからの花粉の除去」という目的を達
成した。
【0005】植物は、表面を疎水性高分子化合物で覆う
ことで、水分の蒸散を防止している。上記の低級炭化水
素溶媒に植物体が触れると、それらの物質が溶失するた
め、時間の経過に伴い、溶媒に触れた部分の萎縮及び褐
色化が見られる。上記の低級炭化水素溶媒に、蝋若しく
は常温で固体のパラフィンを一定量加えておくと、植物
体に溶媒が触れて表面の疎水性高分子化合物が溶失した
場合でも、溶媒の揮散に際して蝋若しくはパラフィンが
疎水性高分子の代替をなし、植物体の萎縮及び褐色化を
防止できることを発見した。これにより、「植物体に損
傷を与えない」という条件を満たした。
ことで、水分の蒸散を防止している。上記の低級炭化水
素溶媒に植物体が触れると、それらの物質が溶失するた
め、時間の経過に伴い、溶媒に触れた部分の萎縮及び褐
色化が見られる。上記の低級炭化水素溶媒に、蝋若しく
は常温で固体のパラフィンを一定量加えておくと、植物
体に溶媒が触れて表面の疎水性高分子化合物が溶失した
場合でも、溶媒の揮散に際して蝋若しくはパラフィンが
疎水性高分子の代替をなし、植物体の萎縮及び褐色化を
防止できることを発見した。これにより、「植物体に損
傷を与えない」という条件を満たした。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明による花粉除去剤は、蝋若
しくは常温で固体のパラフィンを、石油エーテル、ペン
タン、ヘキサン、ヘプタン、オクタン、ノナン、デカ
ン、ベンジン等の低級炭化水素溶媒若しくはそれらを混
合した溶媒に溶解して調製する溶液で、おしべを瞬時浸
して花粉を除去する。
しくは常温で固体のパラフィンを、石油エーテル、ペン
タン、ヘキサン、ヘプタン、オクタン、ノナン、デカ
ン、ベンジン等の低級炭化水素溶媒若しくはそれらを混
合した溶媒に溶解して調製する溶液で、おしべを瞬時浸
して花粉を除去する。
【0007】
【実施例】蝋1gをヘキサン20mlに溶解して花粉除
去剤を調製し、これにユリの花のおしべを瞬時浸して花
粉を除去する。
去剤を調製し、これにユリの花のおしべを瞬時浸して花
粉を除去する。
【0008】
【発明の効果】本発明による花粉除去剤は、おしべを瞬
時浸すだけの極めて簡単な処理により、植物体に損傷を
与えず花の美観を保ったまま、花粉を除去する極めて利
用価値の高いものである。
時浸すだけの極めて簡単な処理により、植物体に損傷を
与えず花の美観を保ったまま、花粉を除去する極めて利
用価値の高いものである。
Claims (1)
- 【請求項1】蝋若しくは常温で固体のパラフィンを,低
級炭化水素溶媒に溶解させた溶液で、花のおしべから花
粉を除去することを目的とするもの
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19094898A JPH11341922A (ja) | 1998-06-01 | 1998-06-01 | おしべの花粉除去剤 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19094898A JPH11341922A (ja) | 1998-06-01 | 1998-06-01 | おしべの花粉除去剤 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11341922A true JPH11341922A (ja) | 1999-12-14 |
Family
ID=16266349
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP19094898A Pending JPH11341922A (ja) | 1998-06-01 | 1998-06-01 | おしべの花粉除去剤 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11341922A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009068120A (ja) * | 2007-09-10 | 2009-04-02 | Harumi Adachi | 花弁角度の調整方法 |
JP2011511060A (ja) * | 2008-02-05 | 2011-04-07 | モンテギ・トレード・アンド・インヴェストメンツ・(プロプライエタリー)・リミテッド | 植物材料の保存 |
-
1998
- 1998-06-01 JP JP19094898A patent/JPH11341922A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009068120A (ja) * | 2007-09-10 | 2009-04-02 | Harumi Adachi | 花弁角度の調整方法 |
JP4607929B2 (ja) * | 2007-09-10 | 2011-01-05 | 晴美 足立 | 花弁角度の調整方法 |
JP2011511060A (ja) * | 2008-02-05 | 2011-04-07 | モンテギ・トレード・アンド・インヴェストメンツ・(プロプライエタリー)・リミテッド | 植物材料の保存 |
US8819990B2 (en) | 2008-02-05 | 2014-09-02 | African Floralush Ip (Proprietary) Limited | Preservation of plant material |
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