JP2009066914A - 粘着シート用剥離紙及びそれを用いた粘着シート - Google Patents

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Abstract

【課題】粘着シートの製造時において、粘着シートを巻き取ったときに、巻き取られた粘着シートの巻芯近傍の、表面基材に艶ムラが発生することが防止された剥離紙の提供。
【解決手段】基紙7の一方の面に離型剤を塗布してなる離型剤層5を有し、他方の面に樹脂層8を有する剥離紙2において、該樹脂層側の最外層の、JIS B 0601−1994に基づく表面粗さが、算術平均粗さ(Ra)で1μm以上、十点平均粗さ(Rz)で8μm以上であることを特徴とする粘着シート用剥離紙。
【選択図】図1

Description

本発明は、プラスチックフィルム等を表面基材として用いる粘着シートに好適な剥離紙に関し、特に製品ロール巻芯部で発生する表面基材の艶ムラを抑制することのできる粘着シート用剥離紙及びそれを用いた粘着シートに関する。
従来、粘着ラベルや粘着シートの粘着面には、使用前の粘着面を保護するために易剥離性の剥離材が貼合されている。このような剥離材としては、基材である紙やフィルム等の表面に易剥離性のシリコーン樹脂(シリコーン離型剤)を塗布したものが用いられている。この場合、加工性の観点及び剥離材の製造コストを下げる観点から、特殊用途に使用する場合はともかく、上記基材としては、通常、紙が使用される。
また、粘着シートにおける表面基材としては、紙、プラスチックフィルム等が用いられており、粘着剤としては、アクリル系、ゴム系のものが主に使用されている。剥離材としては、上質紙等の基紙の片面を、ポリオレフィン系の熱可塑性樹脂の溶融押出ラミネート層や、クレー等の顔料コート層で目止め処理した原紙の目止め処理面に、シリコーン樹脂、アルキッド樹脂、長鎖アルキル系樹脂等の離型剤を塗布した剥離材が使われている。
前記粘着シートにおける表面基材としては、反射材等の高輝度プラスチックフィルムが用いられ、粘着シートとして積層され巻き取られた場合に、巻芯近傍における表面基材に艶ムラが生じる場合があった。これは表面基材として使用するプラスチックフィルムを粘着シートとして積層し、巻き取ったときに、巻芯近傍の巻き圧によって、表面基材が剥離材裏面の影響を受けることにより生じる現象である。
このような艶ムラは、高輝度を特徴とする反射材においては、反射不良が生じる原因となる。
一方、基紙の一方の面に離型剤を塗布し、他方の面に樹脂層を設けた剥離紙が従来から提案されている(特許文献1及び2)。この樹脂層は、粘着シートを積層した際のカールを防止することが主な目的であり、粘着シートを積層して巻き取ったときに発生する、表面基材の艶ムラに言及した文献は見あたらない。しかしながら、製品品質に対する要求が厳しさを増す最近では、上記のような艶ムラが生じた部分は商品価値を有しないので、製品歩留まりの悪化の主な原因となっていた。
特開平08−183134号公報 特開平11−131395号公報
そこで本発明者らは、粘着シートを積層して巻き取ったときに巻芯近傍に発生する表面基材の艶ムラの発生を防止するべく鋭意検討した結果、巻き取り時に表面基材の表面に接する、剥離紙の離型剤層と反対側の最外層の表面粗さを一定の値以上にすることによって良好な結果を得ることを見出し、本発明の剥離紙に到達した。
従って本発明の目的は、粘着シートの製造時において、粘着シートを巻き取ったときに、巻き取られた粘着シートの巻芯近傍の、表面基材に艶ムラが発生することを防止することのできる剥離紙を提供することにある。
即ち、本発明は、基紙の一方の面に離型剤層を有し、他方の面に樹脂層を有する剥離紙において、該樹脂層側の最外層の、JIS B 0601−1994に基づく表面粗さが、算術平均粗さ(Ra)で1μm以上、十点平均粗さ(Rz)で8μm以上であることを特徴とする粘着シート用剥離紙、及び、該粘着シート用剥離紙の離型剤層の表面に、粘着剤層を介してプラスチックフィルムからなる表面基材を貼合してなることを特徴とする粘着シートである。
前記離型剤層は、基紙表面に設けられた少なくとも1層の目止め層の上に設けられてなることが好ましく、前記目止め層は、ポリオレフィン樹脂、ポリビニルアルコール又はクレーコートにより、設けられてなることが、より好ましい。
前記樹脂層は、熱可塑性樹脂であることが好ましく、更に、本発明の粘着シート用剥離紙には、前記樹脂層の表面に筆記層が更に設けられてもよい。
また、前記樹脂層又は樹脂層及び筆記層は、JIS Z 0208に基づく透湿度が、100g/m・24時間以下であることが好ましい。
本発明の剥離紙は、粘着シートを積層して巻き取った際に、巻芯近傍に艶ムラが発生することを防止することができるので、製品の不良品部分が減少し、製品歩留まりが向上する。また、粘着シートのカールの発生も抑制されるので、製品の保管性も向上する。
本発明の粘着シートの1例を図1に示す。図1において、プラスチックフィルム3及び粘着剤層4が粘着フィルム1を構成し、離型剤層5、必要に応じて設けられる目止め層6、基紙7、樹脂層8、及び適宜設けられる筆記層9が本発明の剥離紙2を構成する。
本発明で使用する基紙としては、上質紙、クラフト紙、グラシン紙、不織布等の、公知のものの中から適宜選択することができる。基紙の米坪量は、30〜300g/mであることが好ましい。
本発明の剥離紙の離型剤層に用いる離型剤としては、シリコーン樹脂、フッ素樹脂、アルキッド樹脂、長鎖アルキル系樹脂等の、公知の離型剤の中から適宜選択して用いることができる。離型剤層の厚みは、0.01〜10μmであることが好ましく、0.1〜5μmであることがより好ましい。
本発明の剥離紙においては、前述した離型剤を塗布する前に、目止め層を設けることが好ましい。このような目止め層としては、公知のものを使用することができ、例えば低密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン系樹脂、ポリビニルアルコール、クレー等を使用することによって形成させることができる。目止め層は、1層のみならず、2層以上を積層して形成させてもよい。目止め層全体の厚みは、0.5〜100μmであることが好ましく、1〜50μmであることがより好ましい。
本発明の剥離紙の樹脂層に用いる樹脂としては、ポリエチレン樹脂をはじめ、ポリ塩化ビニリデン系樹脂、ポリスチレン系樹脂、アクリル系樹脂等の熱可塑性樹脂の1種又は2種以上を適宜選択して用いることができる。これらの樹脂は、1層のみならず、2層以上を積層して形成してもよい。本発明においては、特に安価であり、ラミネート性にも優れたポリエチレン樹脂を用いることが好ましい。また、樹脂層の厚みは、1〜100μmであることが好ましく、1〜50μmであることがより好ましい。
本発明の剥離紙に設けられる樹脂層は、JIS Z 0208に基づく透湿度が100g/m・24時間以下であることが好ましく、50g/m・24時間以下であることがより好ましい。
即ち、表面基材として用いるプラスチックフィルム等は透湿性が低いのに対し、基紙は透湿性が高いので、多湿度の環境下では、プラスチックフィルムと基紙の伸びの差から粘着シートのカールの発生が著しくなる。そのため、使用する地域や環境によっては、使用前の製品管理に係る負担が課題となる場合や、製品価値が著しく低下する場合がある。本発明においては、基紙の離型剤層の反対側の全表面の透湿度を100g/m・24時間以下にするために、前記ポリエチレン樹脂等の樹脂層で完全に被覆することによって、カールの発生を防止することができる。
本発明の剥離紙における、樹脂層側の最外層の、JIS B 0601−1994に基づく表面粗さは、算術平均粗さ(Ra)が1μm以上であることが必要であり、2μm以上であることが好ましい。また、十点平均粗さ(Rz)は8μm以上であることが必要であり、10μm以上であることが好ましい。このような粗さにすることにより、最終製品である粘着シートをロールに巻き取ったときの、巻芯近傍において、プラスチックフィルム表面に艶ムラが発生することを防止することができる。前記樹脂層側の最外層の表面が平滑で、Raが1μm未満、あるいはRzが8μm未満である場合には、粘着シートの巻芯近傍において、艶ムラが生じやすくなる。
なお、本発明において、「樹脂層側の最外層」とは、剥離紙の離型剤層の反対側の面に樹脂層のみを設けた場合には樹脂層のことであり、後述するように、樹脂層の上に更に筆記層を設けた場合には筆記層のことである。
また、前記最外層の表面粗さの上限には特に制限はないが、Raは50μm以下であることが好ましく、20μm以下であることがより好ましい。Rzは100μm以下であることが好ましく、50μm以下であることがより好ましい。Raが50μm、Rzが100μmを超えると、前記樹脂層側の最外層が必要以上に厚くなり、生産速度が著しく低下するので好ましくない。
本発明の剥離紙における最大の特徴は、樹脂層側の最外層が上記したような表面粗さを有する点にある。該最外層の粗面化は、適宜公知の方法によって行うことができるが、基紙に樹脂層を溶融押出ラミネートする際に使用するクーリングロール表面に凹凸を設け、その凹凸を樹脂層側の最外層の表面に転写する方法を、好ましい方法として挙げることができる。
本発明の剥離紙は、必要に応じて樹脂層の上に筆記層を設けてもよい。筆記層としては、ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン系、ポリスチレン、アクリル樹脂等の有機顔料、又は、炭酸カルシウム、硫酸バリウム、タルク等の無機顔料をポリアクリルアミド、ポリウレタン、ポリオレフィン等の樹脂に配合したもの等、公知のものを使用することができる。
筆記層に用いる顔料の平均粒径は、0.1〜20μmであることが好ましく、1〜10μmであることがより好ましい。平均粒径が0.1μm未満では顔料が凝集し易くなるために、筆記層中に分散し難くなり、20μmを超えると、乾燥した筆記層中における顔料の粒子の保持性が悪くなり、脱落しやすくなる。
筆記層を設けた場合、筆記層表面の粗さが前述Ra及びRzの値である必要がある。この場合には、樹脂層の場合と同様、基紙に樹脂層及び筆記層を溶融押出ラミネートする際に使用するクーリングロールの凹凸を最外層に転写してもよいが、筆記層中の顔料の粒子によって粗面化することが好ましい。この場合に使用する顔料の平均粒径は3μm以上であることが好ましく、6μm以上であることがより好ましい。3μm未満では十分な凹凸を得ることができないことがある。本発明で用いる顔料は、1次粒子(粒子単体)の状態で存在していることは少なく、いくつかの粒子が凝集した状態で存在しているので、平均粒径が3μmでも十分な凹凸を得ることができる。
また、筆記層の厚みは、0.5〜20μmであることが好ましく、1〜10μmであることがより好ましい。0.5μm未満では筆記性に劣り、20μmを超えると、経済的に好ましくないばかりか、筆記層塗布後の乾燥に相当の時間を要し、生産効率が低下するので好ましくない。
本発明の粘着シートは、本発明の前述した剥離紙の離型剤層の表面に、公知の方法によって粘着剤を塗布し、乾燥して粘着剤層を形成した後、該粘着剤層の上に表面基材としてプラスチックフィルムを貼合し、巻き取ることによって容易に製造することができる。上記プラスチックフィルムとしては、例えば、反射材等の高輝度プラスチックフィルムや、ポリエステル、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル等の、通常の粘着フィルムに使用されるプラスチックフィルムを挙げることができるが、本発明はこれらに限定されるものではない。
用いられるプラスチックフィルムの厚みは5〜300μmであることが好ましく、10〜200μmであることがより好ましい。
また、粘着剤としては、例えば、アクリル系、ゴム系、シリコーン系、エポキシ系、ポリエステル系、ウレタン系、ポリオレフィン系等に限定されるものではなく、適宜公知のものを広く用いることができる。粘着剤層の厚みは5〜200μmであることが好ましく、10〜100μmであることがより好ましい。5μm未満であると粘着力が不足したり、粘着剤層の厚みを均一にすることが困難になったりする場合があり、200μmを超えると経済的に好ましくないばかりか、粘着剤の塗布後の乾燥に相当の時間を要し、生産効率が低下したり、粘着シートとしたときに端部から粘着剤がはみ出し易くなるので好ましくない。
以下、本発明を実施例によって更に説明するが、本発明はこれらの実施例によって限定されるものではない。
基紙、目止め層及び離型剤層からなる片面ポリエチレンラミネート剥離紙(E1P−L−(P)、リンテック(株)製の商品名)の前記離型剤層と反対の面に、ポリエチレン樹脂(ペトロセン217、東ソー(株)製の商品名)による樹脂層を設けて本発明の剥離紙を製造した。
また、剥離紙の表面粗さは、触針型の表面粗さ計(サーフテストSV3000、(株)ミツトヨ製の商品名)により測定した。
樹脂層の形成は、離型剤層の反対の面に、前記ポリエチレン樹脂をTダイ温度320℃で溶融押出ラミネートする際、表面粗さが、Ra=7.80μmでRz=37.10μmのクーリングロールに押し当て、凹凸を樹脂に転写し、1m当たりの平均厚さが35μmの樹脂層を設けた。このようにして得られた剥離紙の、前記樹脂層側の最外層の表面粗さは、Ra=4.90μmでRz=22.72μmであった。
次いで、剥離紙の離型剤層の表面に粘着フィルム(ライセンスグレードELC、日本カーバイド工業(株)製の商品名)を貼合して、粘着シートを得た。
表面粗さが、Ra=6.00μmでRz=32.80μmのクーリングロールを使用したこと以外は、実施例1と同様にして、樹脂層を設けた。該樹脂層の表面粗さは、Ra=4.94μmでRz=24.01μmであった。
更に、実施例1と同様にして粘着フィルムを貼合して、粘着シートを得た。
表面粗さが、Ra=3.51μmでRz=18.01μmのクーリングロールを使用したこと、及び1m当たりの樹脂層の平均厚さを25μmとしたこと以外は、実施例1と同様にして、樹脂層を設けた。該樹脂層の表面粗さは、Ra=2.08μmでRz=10.17μmであった。
更に、実施例1と同様にして粘着フィルムを貼合して、粘着シートを得た。
表面粗さが、Ra=2.93μmでRz=14.42μmのクーリングロールを使用したこと、及び1m当たりの樹脂層の平均厚さを25μmとしたこと以外は、実施例1と同様にして、樹脂層を設けた。該樹脂層の表面粗さは、Ra=2.35μmでRz=12.55μmであった。
更に、実施例1と同様にして粘着フィルムを貼合して、粘着シートを得た。
[比較例1]
離型剤層と反対の面に樹脂層を設けなかったこと以外は実施例1と同様にして粘着フィルムを貼合し、粘着シートを得た。
基紙の離型剤層の反対側の面の表面粗さはRa=1.98μmでRz=12.16μmであった。
[比較例2]
表面粗さが、Ra=1.13μmでRz=7.42μmのクーリングロールを使用したこと、及び1m当たりの樹脂層の平均厚さを25μmとしたこと以外は、実施例1と同様にして、樹脂層を設けた。該樹脂層の表面粗さは、Ra=0.80μmでRz=4.87μmであった。
更に、実施例1と同様にして粘着フィルムを貼合して、粘着シートを得た。
ポリアクリルアミド樹脂(コスモトーンZ、東洋インキ製造(株)製の商品名)70質量部、比表面積から求められる粒径(以下単に「粒径」という。)が1.7μmの炭酸カルシウム(NS#400、日東粉化工業(株)製の商品名)70質量部、及び粒径が8μmの炭酸カルシウム(NS#30、日東粉化工業(株)製の商品名)30質量部(何れも固形分)を、トルエン/2−プロパノール=8/2の質量比の混合溶剤を用いて固形分が10質量%となるように希釈し、塗工液(A)を調製した。
比較例2により設けた樹脂層の上に、マイヤーバーを用いて、乾燥後の塗工量が2g/mとなるように上記塗工液(A)を塗布した後、90℃の温度下で30秒間乾燥し、筆記層を設けた。
該筆記層の表面粗さは、Ra=2.17μmでRz=12.57μmであった。
更に、実施例1と同様にして粘着フィルムを貼合して、粘着シートを得た。
ポリアクリルアミド樹脂(コスモトーンZ、東洋インキ製造(株)製の商品名)70質量部、及び粒径が0.8μmの炭酸カルシウム(NS#3000、日東粉化工業(株)製の商品名)100質量部(何れも固形分)を、トルエン/2−プロパノール=8/2の質量比の混合溶剤を用いて固形分が10質量%となるように希釈し、塗工液(B)を調製した。
片面ポリエチレンラミネート剥離紙(E1P−L−(P)、リンテック(株)製の商品名)の離型剤層の反対の面に、実施例1で使用したポリエチレン樹脂を、Tダイ温度320℃で溶融押出ラミネートする際、表面粗さがRa=6.00μmでRz=32.80μmのクーリングロールに押し当て、凹凸を樹脂に転写し、1m当たりの平均厚さが35μmの樹脂層を設けた。
更に、上記樹脂層の上に、マイヤーバーを用いて、乾燥後の塗工量が1g/mとなるように上記塗工液(B)を塗布した後、90℃の温度下で30秒間乾燥し、筆記層を設けた。
該筆記層の表面粗さは、Ra=6.41μmでRz=29.00μmであった。
次いで、実施例1と同様にして粘着シートを得た。
[比較例3]
片面ポリエチレンラミネート剥離紙(E1P−L−(P)、リンテック(株)製の商品名)の離型剤層と反対の面に、ポリ塩化ビニリデン(PVDC)樹脂(サランラテックスL−536B、旭化成ケミカルズ(株)製の商品名)を、マイヤーバーを用いて、乾燥後の塗工量が15g/mとなるように塗布し、100℃の温度下で60秒間乾燥し樹脂層を設けた。
該樹脂層の表面粗さはRa=1.19μmでRz=5.17μmであった。
更に実施例1と同様にして粘着シートを得た。
各実施例及び比較例で得られた剥離紙及び粘着シートについて、以下の方法により特性を評価した。結果を表1に示す。
1.艶ムラ防止性
5×5cmの粘着シート試料2枚を、一方の粘着フィルム面と他方の粘着フィルムの裏面とが接触するように重ねて、圧力320g/cm、温度50℃の雰囲気下に24時間静置した後、粘着フィルムの表面光沢度を測定し、該シート表面の艶ムラを目視で評価した。光沢度は、JIS P−8142−1993に準じて、入射角75度にて測定した。
艶ムラが確認されなかったものを○とし、艶ムラが確認されたものを×とした。
2.カール防止性
30×30cmの粘着シート試料を23℃、湿度80%の雰囲気下に1時間静置して、試料の4角のめくれ上がりの高さを測定した。
4角の全てのめくれ上がりの高さが30mm未満のものを○とし、4角のうち少なくとも1つのめくれ上がりの高さが、30mm以上のものを×とした。
3.透湿度
各実施例及び比較例の剥離紙の、樹脂層等の透湿度は、離型剤層や目止め層の影響があるために、直接比較することができない。従って、これらの樹脂層等の透湿度は、以下の方法によって行った。
市販の上質紙(EK−A、日本製紙(株)製の商品名、米坪量116.3g/m)に、各実施例又は比較例で使用したものと同一の樹脂層又は樹脂層及び筆記層を積層した、透湿度測定用の試料を作成し、これらの試料について、JIS Z 0208に基づき透湿度を測定した。
表1から明らかなように、本発明の剥離紙は、粘着シートにしたときの表面基材の艶ムラ防止性に優れるため、粘着シートを積み重ねて保管しても、プラスチックフィルム表面に艶ムラが発生せず、高い光沢度が維持されることが確認された。また、樹脂層を有しているので、カール防止性も有していることが確認された。
本発明の粘着シートは、艶ムラ防止性及びカール防止性に優れ、巻芯近傍でもプラスチックフィルムに艶ムラが発生しないので、製造適性に優れ、製品歩留まりを改善することができる。
本発明の粘着シートの一例を示す図である。
符号の説明
1 粘着フィルム
2 剥離紙
3 プラスチックフィルム
4 粘着剤層
5 離型剤層
6 目止め層
7 基紙
8 樹脂層
9 筆記層

Claims (7)

  1. 基紙の一方の面に離型剤層を有し、他方の面に樹脂層を有する剥離紙において、該樹脂層側の最外層の、JIS B 0601−1994に基づく表面粗さが、算術平均粗さ(Ra)で1μm以上、十点平均粗さ(Rz)で8μm以上であることを特徴とする粘着シート用剥離紙。
  2. 前記離型剤層が、基紙表面に設けられた少なくとも1層の目止め層の上に設けられてなる、請求項1に記載された粘着シート用剥離紙。
  3. 前記目止め層が、ポリオレフィン樹脂、ポリビニルアルコール又はクレーコートからなる請求項2に記載された粘着シート用剥離紙。
  4. 前記樹脂層が熱可塑性樹脂である、請求項1〜3の何れかに記載された粘着シート用剥離紙。
  5. 前記樹脂層の表面に筆記層を更に設けてなる、請求項1〜4の何れかに記載された粘着シート用剥離紙。
  6. 前記樹脂層又は樹脂層及び筆記層のJIS Z 0208に基づく透湿度が、100g/m・24時間以下である、請求項1〜5の何れかに記載された粘着シート用剥離紙。
  7. 請求項1〜6の何れかに記載された粘着シート用剥離紙の離型剤層の表面に、粘着剤層を介してプラスチックフィルムからなる表面基材を貼合してなることを特徴とする粘着シート。
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