JP2023023121A - 剥離紙原紙、剥離紙、粘着ラベルおよび剥離紙の製造方法 - Google Patents

剥離紙原紙、剥離紙、粘着ラベルおよび剥離紙の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】ポリオレフィンラミネートを用いることなく、粘着ラベルとした際に粘着ラベルの透明性が向上する、剥離紙原紙を提供する。【解決手段】基材、コート層1、およびコート層2がこの順に配置され、前記基材に使用されるパルプにおける広葉樹パルプの含有質量割合が50質量%以上であり、前記基材に使用されるパルプの叩解度が30°SR以上であり、前記コート層1が樹脂を含有し、前記コート層2がクレイおよびバインダー樹脂を含有する、剥離紙原紙。【選択図】なし

Description

本発明は、剥離紙原紙、剥離紙、粘着ラベルおよび剥離紙の製造方法に関する。
ガラスやプラスチック等の透明な容器に貼付するラベルなどに粘着ラベルが用いられている。これらの用途においてはラベルを貼付した後でもラベル下の被着体や容器の内容物が視認可能であるように、ラベルの透明性が希求される。
剥離紙は、粘着ラベルの粘着剤層を保護し、粘着性の低下を防止する機能を有する部材である。剥離紙は、被着体に貼付されるまで粘着剤層と隣接して配置されるため、粘着剤層は、剥離紙の粘着剤層面の凹凸を拾いやすい。このため、剥離紙の剥離面に凹凸があると、粘着ラベルの透明性が低下する原因ともなる。
したがって、粘着ラベルの透明性を要求される用途においては、剥離紙の剥離面が平滑であることが重要である。例えば、特許文献1では、紙基材上に顔料コート層を形成し、さらに、ポリオレフィン層を形成することで、剥離紙の剥離面を平滑化させることが開示されている。なお、剥離紙は通常、剥離原紙に剥離剤層が形成された構造を有する。
特開2013-230611号公報
しかしながら、特許文献1のようにポリオレフィン層を積層させたラミネートタイプの剥離紙は、ポリオレフィン層が水に対して不溶であるため、剥離紙をリサイクルすることが困難であった。
そこで、本発明は、ポリオレフィンラミネートを用いることなく、粘着ラベルとした際に粘着ラベルの透明性が向上する、剥離紙原紙を提供することを目的とする。
本発明は、基材、コート層1、およびコート層2がこの順に配置され、前記基材に使用されるパルプにおける広葉樹パルプの含有質量割合が50質量%以上であり、前記基材に使用されるパルプの叩解度が30°SR以上であり、前記コート層1が樹脂を含有し、前記コート層2がクレイおよびバインダー樹脂を含有する、剥離紙原紙である。
本発明の剥離紙原紙および当該剥離紙原紙を含む剥離紙によれば、ポリオレフィンラミネートを用いることなく、粘着ラベルとした際に粘着ラベルの透明性が向上する。
剥離紙原紙の一実施形態を示す断面概略図である。 剥離紙原紙の他の一実施形態を示す断面概略図である。 剥離紙の一実施形態を示す断面模式図である。 粘着ラベルの一実施形態を示す断面模式図である。
本明細書において、範囲を示す「X~Y」は「X以上Y以下」を意味する。また、特記しない限り、操作および物性の測定等は、室温(20~25℃)/相対湿度45~55%RHの条件で行う。さらに、本明細書において、(メタ)アクリル酸とは、アクリル酸及びメタクリル酸の両方を意味する。
<剥離紙原紙>
本発明の第一実施形態は、基材、コート層1、およびコート層2がこの順に配置され、前記基材に使用されるパルプにおける広葉樹パルプの含有質量割合が50質量%以上であり、前記基材に使用されるパルプの叩解度が30°SR以上であり、前記コート層1が樹脂を含有し、前記コート層2がクレイおよびバインダー樹脂を含有する、剥離紙原紙である。
図1は、剥離紙原紙の構成を説明する断面模式図である。剥離紙原紙10は、基材11、コート層1 12、コート層2 13がこの順に配置されてなる。図2に示されるように、コート層1は、剥離紙原紙10の両面に形成されていてもよい。
剥離紙原紙の坪量は、35~120g/mであることが好ましく、50~100g/mであることが好ましい。
剥離紙原紙のコート層2側の表面粗さは、その好適な態様として、JIS B 0601:2013に準拠した算術平均粗さ(Ra)で好ましくは0.70μm以下、より好ましくは0.50μm未満とすることができる。コート層2の算術平均粗さ(Ra)の下限は、小さければ小さいほど好ましいが、通常0.10μm以上となる。なお、本願の形態においては、剥離原紙の平滑性が非常に高いにもかかわらず、本願の層構成とすることで、剥離剤層との密着性は担保される。
(基材)
基材に使用されるパルプにおける広葉樹パルプの含有質量割合は50質量%以上である。広葉樹パルプの含有質量割合が50質量%以上であることで、剥離紙原紙表面の平滑性が向上する。広葉樹パルプの含有質量割合は、50質量%を超えることが好ましく、60質量%以上であることがより好ましく、70質量%以上であることがさらにより好ましく、80質量%を超えることが特に好ましく、最も好ましくは100質量%である。
また、基材における、広葉樹パルプと針葉樹パルプとの合計量に対する広葉樹パルプの含有質量割合は、平滑性の観点から、50質量%を超えることが好ましく、60質量%以上であることがより好ましく、70質量%以上であることがさらにより好ましく、80質量%を超えることが特に好ましく、最も好ましくは100質量%である。
基材に使用される広葉樹パルプとしては、特に限定されるものではなく、バージンパルプ及び古紙パルプを使用することができる。バージンパルプとしては、木材パルプを用いることが好ましい。広葉樹パルプのバージンパルプとしては、広葉樹晒クラフトパルプ(LBKP)、広葉樹未晒クラフトパルプ(LUKP)、広葉樹半晒クラフトパルプ(LSBKP)、広葉樹亜硫酸パルプ等の化学パルプや、ストーングランドパルプ(SGP)、加圧ストーングランドパルプ(TGP)、ケミグランドパルプ(CGP)、砕木パルプ(GP)、サーモメカニカルパルプ(TMP)等の機械パルプ等の公知の種々のパルプを使用することができる。これらの中でも、表面平滑性の点で、広葉樹晒クラフトパルプ(LBKP)、広葉樹未晒クラフトパルプ(LUKP)、広葉樹半晒クラフトパルプ(LSBKP)、広葉樹亜硫酸パルプ等の化学パルプであることが好ましく、広葉樹晒クラフトパルプ(LBKP)であることがより好ましい。
基材に使用されうる針葉樹パルプとしては、針葉樹晒クラフトパルプ(NBKP)、針葉樹未晒クラフトパルプ(NUKP)、針葉樹半晒クラフトパルプ(NSBKP)、針葉樹亜硫酸パルプ等の化学パルプや、ストーングランドパルプ(SGP)、加圧ストーングランドパルプ(TGP)、ケミグランドパルプ(CGP)、砕木パルプ(GP)、サーモメカニカルパルプ(TMP)等の機械パルプ等の公知の種々のパルプを使用することができる。
好適な一形態は、針葉樹晒クラフトパルプの含有率をXN[質量%]、広葉樹晒クラフトパルプの含有率をXL[質量%]としたとき、0≦XN/XL≦1の関係を満足することが好ましく、0≦XN/XL<1の関係を満足することがより好ましく、0≦XN/XL≦3/7の関係を満足することがより好ましく、0≦XN/XL<2/8の関係を満足することがさらにより好ましく、XN/XL=0/100であることが特に好ましい。
基材のパルプ含有率は、特に限定されないが、60質量%以上100質量%以下であることが好ましい。この含有量の下限は、65質量%以上であることがより好ましく、70質量%以上であることが更に好ましい。また、この含有量の上限は、98質量%以下であることがより好ましく、97質量%以下であることが更に好ましい。
基材に使用されるパルプの叩解度は30°SR以上である。パルプの叩解度が30°SR未満であると、粘着ラベルにした際のヘーズが著しく高くなる(後述の実施例1と比較例1との比較)。パルプの叩解度が30°SR以上であると、粘着ラベルにした際のヘーズが低くなることの詳細なメカニズムは不明であるが、基材にコート層1を形成する際のウエット塗工において、パルプの叩解度が30°SR以上であることで塗工液が基材に沈みにくくなり、ゆえに塗工後の表面平滑性が担保されるためであると考えられる。また、基材に使用されるパルプの叩解度が30°SR以上であると、剥離紙の透明性が高くなる。透明性が高いことで、例えば、ラベルを機械で貼付する際に、ラベルを検出しやすいという利点がある。
叩解度は、40°SR以上であることが好ましく、45°SR以上であることがより好ましい。また、叩解度の上限は特に限定されるものではないが、抄造速度を速くできる点から、90°SR以下であることが好ましく、70°SR以下であることがより好ましい。パルプの叩解度は、叩解時のダブルディスクリファイナーのギャップ厚みによって制御することができる。
基材の厚みは、40μm以上300μm以下であることが好ましい。厚みを40μm以上とすることにより、剥離紙の製造時におけるしわの発生を抑制でき、ラベル製造時におけるラベル加工の抜き加工適性が向上させることができる。また、この厚みを300μm以下とすることにより、剛性が高くなりすぎることがなく、取り扱い性が低下しない。なお、この厚みは、JIS P 8118:2014に準拠して測定することができる。基材の坪量は、35~120g/mであることが好ましく、50~100g/mであることがより好ましい。坪量をこのような範囲に制御することにより、抄造適性が一層向上する。
基材は、その他の添加剤を含んでいてもよい。その他の添加剤としては、酸化澱粉;ロジン系サイズ剤、AKD(アルキルケテンダイマー)系サイズ剤等のサイズ剤;湿潤増強剤;ウレタン樹脂、アクリル樹脂、スチレンアクリル樹脂、ポリビニルアルコール等の樹脂材料;染料、顔料等の着色剤;硫酸アルミニウム、カチオン化澱粉、カチオン性高分子電解質等の定着剤;抄紙助剤;凝集剤等が挙げられる。これらから選択される1種または2種以上を組み合わせて用いてもよい。上記樹脂材料は、サイズ剤として機能するものを用いてもよい。
(コート層1)
コート層1は必須に配置される。コート層1が存在せず、コート層2のみであると、平滑性が低下する(後述の比較例3参照)。これは、コート層1が存在しない場合、コート層2の樹脂が紙基材に染み込むため、コート層2が適切な役割を果たせないためであると考えられる。
コート層1は樹脂を有する。樹脂としては、例えば、スチレン-ブタジエン共重合体、エチレン-塩化ビニル共重合体、メチルメタクリレート-ブタジエン共重合体、エチレン-酢酸ビニル共重合体、(メタ)アクリル酸エステル共重合体等の共重合体;カゼイン、デキストリン、澱粉、酸化澱粉、カルボキシメチルセルロース、メチルセルロース、エチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ポリビニルアルコール等の水溶性樹脂が挙げられる。これらの樹脂は、単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。これらの中でも、剥離剤との密着性の点で、樹脂は、ポリビニルアルコールを含むことが好ましく、ポリビニルアルコールのみであることが特に好ましい。
ポリビニルアルコールには、ポリ酢酸ビニルを加水分解して得られる通常のポリビニルアルコールの他に、変性ポリビニルアルコールも含まれる。変性ポリビニルアルコールとしては、カチオン変性ポリビニルアルコール、アニオン変性ポリビニルアルコール、ノニオン変性ポリビニルアルコールが挙げられる。中でもポリビニルアルコールは、ポリ酢酸ビニルを加水分解して得られる通常のポリビニルアルコールであることが好ましい。
ポリビニルアルコールの鹸化度は、80~100モル%であることが好ましく、85~100モル%であることがより好ましい。また、ポリビニルアルコールの分子量は、通常5,000~150,000であり、10,000~100,000であることが好ましい。
コート層1は、その他の添加剤を含んでいてもよい。その他の添加剤としては、例えば、クレイ、シリカ、炭酸カルシウム、酸化チタン、酸化亜鉛等のフィラー、分散剤、増粘剤、消泡剤、発泡防止剤、粘度調整剤、潤滑剤、耐水化剤、保水剤、色材等が挙げられる。なお、コート層1がフィラーを含有しない形態は好適な一実施形態である。
コート層1を塗布した塗布面にはスーパーカレンダー処理を行って、表面を平滑にしてもよい。スーパーカレンダー処理を行うことにより目止めの効果や剛性化の効果が向上する。
(コート層2)
本願においては、コート層1に加えて、コート層2を配置する。
コート層2はクレイおよびバインダー樹脂を有する。コート層1でも十分に平滑にできなかった凹み部分をクレイによって埋めることができ、表面の平滑性が向上する。
コート層2に用いられるバインダー樹脂としては、例えば、スチレン-ブタジエン共重合体、スチレン-アクリル共重合体、エチレン-塩化ビニル共重合体、メチルメタクリレート-ブタジエン共重合体、エチレン-酢酸ビニル共重合体、(メタ)アクリル酸エステル共重合体等の共重合体;カゼイン、デキストリン、澱粉、酸化澱粉、カルボキシメチルセルロース、メチルセルロース、エチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ポリビニルアルコール等の水溶性樹脂が挙げられる。これらのバインダー樹脂は、単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。これらの中でも、造膜性の点で、樹脂は、スチレン-ブタジエン共重合体を含むことが好ましい。また、スチレン-ブタジエン樹脂(スチレン-ブタジエン共重合体)は、高固形分濃度、低粘度であり生産性に優れる点から、ラテックス型(スチレンブタジエンゴムラテックス)であることが好ましい。スチレン-ブタジエン樹脂のガラス転移温度は、スーパーカレンダー工程での加圧による平滑化の容易性の点で、-50℃以上50℃以下であるのが好ましく、-20℃以上20℃以下であるのがより好ましい。ラテックス型(スチレンブタジエンゴムラテックス)の最低造膜温度は、10~150℃の範囲であることが好ましい。最低造膜温度は、スチレンブタジエンゴムラテックスの水分が蒸発して乾燥するとき、連続したフィルムが形成されるのに必要な最低の温度であり、温度勾配板法により得られるものである。スチレン-ブタジエン共重合体のラテックス型としては、市販品を用いてもよく、例えば、スマーテックス(登録商標)SN-309R(スチレンブタジエンゴムラテックス、日本エイアンドエル社製、ガラス転移温度4℃)、スマーテックス(登録商標)SN-307R(スチレンブタジエンゴムラテックス、日本エイアンドエル社製、ガラス転移温度10℃)、JSR0693(スチレンブタジエンゴムラテックス、JSR社製、ガラス転移温度20℃)などが挙げられる。
さらには、バインダー樹脂として、スチレン-ブタジエン共重合体に加えて、澱粉およびポリビニルアルコールを組み合わせて用いることが好ましい。このような組み合わせとすることで、造膜性と剥離剤層との密着性を向上させることができ、また、加工性も良好となる。
澱粉の添加量は、造膜性と剥離剤層との密着性の観点から、スチレン-ブタジエン共重合体に対して、40~70質量%であることがより好ましく、50~60質量%であることがさらにより好ましい。使用される澱粉は、とうもろこし、馬鈴薯、タピオカ、米などを原料とすることができる。澱粉としては、酸化澱粉、ヒドロキシエチルエーテル化澱粉、酸素変性澱粉などの加工澱粉を用いることができる。
ポリビニルアルコールの添加量は、造膜性と剥離剤層との密着性の観点から、スチレン-ブタジエン共重合体に対して、5~40質量%であることが好ましく、10~25質量%であることが好ましく、13~20質量%であることがより好ましい。ポリビニルアルコールとしては、コート層1の欄で記載したものと同様のものを用いることができる。
クレイとしては、例えば、カオリン、タルク、ベントナイト、スメクタイト、バーミキュライト、雲母、緑泥石、木節粘土、ガイロメ粘土、ハロイサイト、マイカ等を用いることができる。中でも、クレイとしては、カオリンを含むことが好ましい。クレイの形状は、特に限定されないが、平滑性の観点から、扁平板状であるのが好ましい。クレイの平均粒径は、特に限定されないが、例えば、0.1μm以上10μm以下である。平均粒径は、体積基準であり、レーザー回折式粒度分布測定装置によって測定することができる。
クレイが扁平板状をなすものである場合、その平均厚さに対する平均粒径の比率、すなわち、アスペクト比は、3.0以上であるのが好ましく、5.0以上であるのがより好ましく、7.0以上であるのがさらに好ましい。なお、クレイのアスペクト比の上限は、10.0以下であってもよい。
クレイのコート層2における含有量は、平滑性や結着性の観点からは、60~85質量%であることが好ましく、70~80質量%であることがより好ましい。
コート層2において、クレイに対するバインダー樹脂の含有質量割合は、25質量%以上であることが好ましく、30質量%以上であることがより好ましい。クレイに対するバインダー樹脂の含有質量割合が上記下限以上であることで、クレイで形成される隙間を樹脂が適度に埋めることができ、上に塗工される剥離剤層の染み込みが抑制され、平滑性が一層向上する。クレイに対するバインダー樹脂の含有質量割合の上限は、クレイの効果を考慮すると、50質量%以下であることが好ましく、45質量%以下であることがより好ましい。
コート層2は、その他の添加剤を含んでいてもよい。その他の添加剤としては、例えば、顔料、顔料分散剤、消泡剤、発泡防止剤、粘度調整剤、潤滑剤、耐水化剤、保水剤、色材等が挙げられる。
また、コート層2を塗布した塗布面にはスーパーカレンダー処理を行い、表面を平滑にすることが好ましい。スーパーカレンダー処理を行うことにより目止めの効果や剛性化の効果が向上する。
(製造方法)
剥離紙原紙の製造方法の一実施形態は、広葉樹パルプの含有質量割合が50質量%以上であり、パルプの叩解度が30°SR以上である基材上に、樹脂を含むコート層1形成用組成物を塗布してコート層1を形成し、前記コート層1上に、クレイおよびバインダー樹脂を含むコート層2形成用組成物を塗布してコート層2を形成することを有する、剥離紙原紙の製造方法である。
1.基材の製造
まず、パルプ原料を水中で叩解処理してパルプスラリーを生成する。そのパルプスラリーに、必要に応じて、内添剤も添加する。
次に、上記のようにして得られたパルプおよび場合により添加剤を含むスラリーを抄紙することにより紙系基材を得る。また、必要に応じて、抄紙時に、サイズ剤を付与してもよい。サイズ剤としては、例えば、酸化澱粉、スチレンアクリル樹脂、アクリル樹脂、ポリアクリルアマイド樹脂等を用いることができる。サイズ剤を付与する場合、通常は、紙の両面に付与するが、一方の面のみに付与してもよい。
2.コート層1形成用組成物の基材への塗布
樹脂、必要に応じて添加剤、さらに溶媒を混合してコート層1形成用組成物を準備する。溶媒は、樹脂の形態によって適宜選択され、樹脂がポリビニルアルコールである場合には、溶媒は、例えば、水である。
その後、上記のようにして得られた紙系基材に対して、コート層1形成用組成物を塗布してコート層1を形成する。塗布の方法としては、特に限定はなく、従来公知の方法、例えば、紙系基材上に樹脂成分を含むコート層1形成用組成物を塗布し、乾燥させて、コート層1を形成する方法等を採用することができる。塗布方法としては特に限定されるものではないが、例えば、ブレードコーター、エアナイフコーター、ロッドブレードコーター、バーブレードコーター、グラビアコーター、バーコーター、多段ロールコーター、ロールコーター、リバースロールコーター、カーテンコーター、スプレーコーター、ゲートロールコーター、サイズプレスコーター、シムサイザー等の各種塗工装置を適宜選択して塗布する方法を採用することができる。コート層1形成用組成物の塗布量(固形分)(紙系基材の両面塗布の場合は、片面の塗布量)は、効果の観点から、好ましくは0.2~4.0g/m、より好ましくは0.5~3.0g/mである。
コート層1形成用組成物を塗布した後、乾燥工程に供してもよい。乾燥条件は適宜設定されるが、例えば、80~160℃で10~60秒である。
3.コート層2形成用組成物の基材への塗布
バインダー樹脂、およびクレイ、必要に応じて添加剤、さらに溶媒を混合してコート層2形成用組成物を準備する。溶媒は、バインダー樹脂の形態によって適宜選択され、バインダー樹脂がラテックス型樹脂や水溶性高分子である場合には、溶媒は、水、アルコール類(例えば、エタノール、イソプロパノール等)が好ましく、水がより好ましい。溶媒は1種単独で用いてもよいし、2種以上を併用してもよい。
その後、上記のようにして得られたコート層1が形成された紙系基材のコート層1の形成面に対して、コート層2形成用組成物を塗布して、コート層2を形成する。塗布方法としては、上記コート層1形成用組成物の塗布方法と同様のものが例示される。
コート層2形成用組成物の塗布量(固形分)は、効果の観点から、好ましくは2~30g/m、より好ましくは3~20g/mである。コート層2形成用組成物を塗布した後、乾燥工程に供してもよい。乾燥条件は適宜設定されるが、例えば、80~160℃で10~60秒である。
<剥離紙>
図3は、剥離紙の構成を表す断面模式図である。図3の剥離紙30においては、図1の剥離紙原紙10のコート層2上に剥離剤層14が形成されてなる。
剥離剤層を形成する剥離剤としては、例えば、シリコーン系剥離剤、オレフィン系樹脂、イソプレン系樹脂、ブタジエン系樹脂等のゴム系エラストマー、長鎖アルキル系樹脂、長鎖アルキルアクリレート系樹脂、アルキド系樹脂、フッ素系樹脂等が挙げられる。これらの中では、シリコーン系剥離剤が好ましい。剥離剤層の厚みは、通常0.01~5μm程度である。
シリコーン系剥離剤の樹脂としては、例えば、トリメチルクロロシラン、ジメチルジクロロシラン、メチルトリクロロシラン、ジフェニルジクロロシラン、フェニルトリクロロシラン、メチルビニルジクロロシラン等の単独重合体又は共重合体等が挙げられる。これらは単独又は任意の2種以上を混合して用いることができる。また、シリコーン系剥離剤は、溶剤型、無溶剤型、エマルション型のいずれの形態でも用いることができるが、環境面の観点から、エマルション型又は無溶剤型が好ましい。
剥離剤層13は、0.01μm以上10μm以下の厚みを有することが好ましく、0.1μm以上5μm以下がより好ましい。
剥離剤のコート層2への塗布方法としては、特に限定はなく、例えば、ブレードコーター、エアナイフコーター、ロッドブレードコーター、バーブレードコーター、グラビアコーター、バーコーター、多段ロールコーター等の各種塗工装置を適宜選択して使用することができる。
剥離剤の塗布量(固形分)は、塗布後の平滑性の観点から、0.1g/m以上であることが好ましく、0.4g/mを超えることがより好ましく、1.0g/mを超えることがさらにより好ましい。また、剥離剤の塗布量は、巻き取り時のブロッキングの発生を抑える観点から、2.5g/m以下であることが好ましく、2.0g/m以下であることがより好ましい。
剥離紙の剥離剤層側の表面粗さは、その好適な態様として、JIS B 0601:2013に準拠した算術平均粗さ(Ra)で好ましくは0.70μm以下、より好ましくは0.65μm以下、さらにより好ましくは0.5μm以下、特に好ましくは0.5μm未満とすることができる。剥離剤層の算術平均粗さ(Ra)の下限は、小さければ小さいほど好ましいが、通常0.10μm以上となる。
<粘着ラベル>
図4は、粘着ラベルの構成を表す断面模式図である。図4の粘着ラベル40は、図3の剥離紙30の剥離剤層側から順にさらに、粘着剤層15、およびラベル基材16を有する。
(ラベル基材)
ラベル基材としては、特に限定されず、樹脂基材であっても紙基材であってもよい。ラベル基材は、上記実施形態の剥離紙では平滑性が高く、粘着ラベルのヘーズを低くすることが可能であることから、透明基材であることが好ましい。ここで透明とは、可視光領域における透過率が80%以上であることをいい、90%以上であることが好ましい(上限100%)。ここで、透明基材の透過率は、JIS K7361-1:1997(プラスチック-透明材料の全光透過率の試験方法)により測定することができる。
透明基材を構成する材料としては、特に制限はなく、例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレートなどのポリエステルフィルム;ポリエチレン、ポリプロピレンなどのポリオレフィンフィルム;セロファン、ジアセチルセルロースフィルム、トリアセチルセルロースフィルム、アセチルセルロースブチレートフィルム、ポリ塩化ビニルフィルム、ポリ塩化ビニリデンフィルム、ポリビニルアルコールフィルム、ポリスチレンフィルム、ポリカーボネートフィルム、ポリメチルペンテンフィルム、ポリスルホンフィルム、フッ素樹脂フィルム、アクリル樹脂フィルム、ノルボルネン系樹脂フィルム、環状オレフィン系フィルム等を挙げることができる。これらの中では、透明性の点で、樹脂基材は、ポリエステル、ポリオレフィンであることが好ましく、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレン、ポリプロピレンであることがより好ましく、ポリエチレンテレフタレートであることがさらに好ましい。
ラベル基材には、必要に応じて、安定剤、滑剤、軟化剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤、帯電防止剤、難撚剤等を適宜に含有していてもよい。また、樹脂基材には、印刷層の密着を向上させるために易接着層を有していてもよい。
ラベル基材の厚さについては特に制限はないが、5~250μmであることが好ましい。
(粘着剤層)
粘着剤層に用いられる粘着剤としては、特に限定されず、アクリル系粘着剤、ゴム系粘着剤、シリコーン系粘着剤、ウレタン系粘着剤、ポリエステル系粘着剤、ビニルアルキルエーテル系粘着剤などを用いることができる。上記粘着剤は1種単独で用いても2種以上併用してもよい。
粘着剤としては、接着の信頼性の観点から、特にアクリル系粘着剤を好適に用いることができる。アクリル系粘着剤を構成するアクリル系ポリマーは、粘着性を有する(メタ)アクリル酸アルキルエステルを単量体主成分とし、必要に応じて凝集性を有する(メタ)アクリル酸アルキルエステルに共重合可能な単量体(共重合性単量体)及び架橋性官能基を有する共重合性単量体を用いることにより形成される。
粘着性を有する(メタ)アクリル酸アルキルエステルの例としては、(メタ)アクリル酸ブチル、(メタ)アクリル酸2-エチルヘキシル、(メタ)アクリル酸イソオクチルなどが挙げられる。これらは単独で用いてもよいし、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
また、凝集性を有する共重合性単量体の例としては、(メタ)アクリル酸メチル、酢酸ビニル、スチレン、アクリロニトリルなどが挙げられる。これらは単独で用いてもよいし、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
架橋性官能基を有する共重合性単量体の例としては、(メタ)アクリル酸2-ヒドロキシエチル、(メタ)アクリル酸2-ヒドロキシプロピル、(メタ)アクリル酸などが挙げられる。これらは単独で用いてもよいし、2種類以上を組み合わせて用いてもよい。
アクリル系ポリマーの重量平均分子量は特に限定されるものではないが、10万~100万であることが好ましい。なお、重量平均分子量は、ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)法により測定したポリスチレン換算の値である。
粘着剤は、アクリル系ポリマーの他、架橋剤を含むことが好ましい。架橋剤としては、イソシアネート系架橋剤、エポキシ系架橋剤、金属キレート系架橋剤などが挙げられる。架橋剤の添加量は、アクリル系ポリマー100質量部に対して、0.001~10質量部であることが好ましく、0.005~2.0質量部であることがより好ましい。
粘着剤層には、必要に応じ、充填剤、光安定剤、酸化防止剤、着色剤、帯電防止剤、タッキファイヤー、濡れ剤、レベリング剤、増粘剤、消泡剤、防腐剤等を適宜添加することができる。
粘着剤層の厚みは、特に限定されないが、粘着性および薄膜化の観点から、10~100μmの範囲が好ましい。
粘着剤層の形成方法は特に限定されないが、通常粘着剤を剥離紙の剥離剤層上に塗布し乾燥した後に、ラベル基材面に転写する方法が採られる。塗布方法は特に限定されず、例えばロールコーター、ナイフコーター、エアーナイフコーター、バーコーター、ブレードコーター、スロットダイコーター、リップコーター、グラビアコーターなどの公知の塗布装置を用いて塗布することができる。乾燥条件としては特に限定されず、通常60~150℃にて10~60秒の条件で行われる。
(印刷層)
粘着ラベルは例えば、ラベル基材上に印刷層を有していてもよい。印刷層がどのように形成されるか特に限定されず、例えば、フレキソ印刷、オフセット印刷、凸版印刷、グラビア印刷、スクリーン印刷等によって形成される。
印刷層に標示される情報は、例えば、文字、数字、イラスト、写真、グラフ等であってもよく、または、それらの組み合わせ等であってもよい。
本発明の効果を、以下の実施例および比較例を用いて説明する。実施例において「部」あるいは「%」の表示を用いる場合があるが、特に断りがない限り、「質量部」あるいは「質量%」を表す。また、特記しない限り、各操作は、室温(25℃)で行われる。
(実施例1)
1.紙系基材の作製
広葉樹晒クラフトパルプ(LBKP)を水中でショッパーリグラー法による叩解度が42°SRとなるように叩解処理し、これを水に分散して濃度約1.0質量%のパルプ分散液を得た。このパルプ分散液中のパルプ100質量部に対して、サイズ剤としてロジンサイズ剤0.4質量部および定着剤として硫酸アルミニウム0.2質量部をそれぞれ添加し、パルプスラリーを得た。次いで、このパルプスラリーを長網多筒式抄紙機を用いて抄紙し坪量59g/mの紙系基材を得た。紙系基材の厚さは49μmであった。
2.剥離紙原紙の作製
1.で得られた紙系基材の一方の面に、ポリビニルアルコール(鹸化度98モル%、分子量75,000)および水を、それぞれ、所定の割合で含む組成物を塗布量が1.0g/mとなるように塗布し、乾燥することにより、コート層1を形成した。形成されたコート層1の厚さは1μmであった。
続いて、扁平板状のカオリン(平均粒径4.3μm)、酸化澱粉、ポリビニルアルコール(鹸化度98モル%、分子量75,000)、スチレン-ブタジエン樹脂(スチレンブタジエンゴムラテックス、ガラス転移温度-3℃、最低造膜温度100℃)を下記表1に記載の割合(固形分)で含み、溶媒として水を所定割合で含む塗工液を作製した。次に、前記塗工液を、塗布量が5.2g/mとなるようにコート層1上に塗布し、乾燥させ、更にスーパーカレンダーロールを通すことにより、コート層2を形成し、剥離紙原紙を得た。形成されたコート層2の厚さは、5μmであった。
3.剥離紙の作製
2.で得られた剥離紙原紙のコート層2上に、シリコーン系剥離剤(信越化学工業社製KNS-3051)を、塗布量が1.7g/mとなるように塗布し、150℃、30秒で硬化させることにより、剥離剤層を形成し、剥離紙を得た。
4.粘着ラベルの作製
アクリル系樹脂(アクリル酸n-ブチル/アクリル酸=90/10)100質量部(固形分)、ロジンエステル系粘着付与剤(軟化点:100℃)30質量部(固形分)、イソシアネート系架橋剤(東ソー社製コロネートL)1.5質量部(固形分)を混合し、アクリル系粘着剤組成物を得た。
上記粘着剤組成物を塗布量が20g/mとなるように3.で得られた剥離紙上に塗布した。ついで、粘着剤層面を、透明樹脂基材であるPET基材(厚さ50μm)と貼り合わせて、23℃で1週間静置し、粘着ラベルを作製した。
(実施例2)
広葉樹晒クラフトパルプ(LBKP)を水中でショッパーリグラー法による叩解度が49°SRとなるように叩解処理したこと以外は、実施例1と同様にして剥離紙原紙、剥離紙および粘着ラベルを得た。
(実施例3)
シリコーン系剥離剤(信越化学工業社製KNS-3051)の塗布量を1.0g/mとなるように塗布したこと以外は、実施例1と同様にして剥離紙原紙、剥離紙および粘着ラベルを得た。
(実施例4)
シリコーン系剥離剤(信越化学工業社製KNS-3051)の塗布量を0.4g/mとなるように塗布したこと以外は、実施例1と同様にして剥離紙原紙、剥離紙および粘着ラベルを得た。
(実施例5)
広葉樹晒クラフトパルプ(LBKP)100質量部から、針葉樹晒クラフトパルプ(N-BKP)30質量部、広葉樹晒クラフトパルプ(LBKP)70質量部に変更し、更にコート層2の塗布量を4.4g/mに変更したこと以外は、実施例1と同様にして剥離紙原紙、剥離紙および粘着ラベルを得た。
(実施例6)
広葉樹晒クラフトパルプ(LBKP)100質量部から、針葉樹晒クラフトパルプ(N-BKP)50質量部、広葉樹晒クラフトパルプ(LBKP)50質量部に変更したこと以外は、実施例1と同様にして剥離紙原紙、剥離紙および粘着ラベルを得た。
(比較例1)
広葉樹晒クラフトパルプ(LBKP)を水中でショッパーリグラー法による叩解度が23°SRとなるように叩解処理したこと以外は、実施例1と同様にして剥離紙原紙、剥離紙および粘着ラベルを得た。
(比較例2)
コート層2を設けなかったこと以外は、実施例1と同様にして剥離紙原紙、剥離紙および粘着ラベルを得た。
(比較例3)
コート層1を設けなかったこと以外は、実施例1と同様にして剥離紙原紙、剥離紙および粘着ラベルを得た。
(評価方法1:算術平均粗さRa)
剥離紙の剥離剤層面の算術平均粗さRaは、JIS B0601:2013に準じて接触式表面粗さ計(ミツトヨ社製、SV-3000)で測定した。結果を下記表1に示す。
(評価方法2:ヘーズ)
各粘着ラベルから剥離紙を剥離した後のヘーズを測定した。ヘーズの測定は、ヘーズメーター(日本電色工業社製、NDH 5000)によりJIS K7136:2000に従って測定した。結果を下記表1に示す。
Figure 2023023121000001
実施例で作製した剥離紙原紙、剥離紙は平滑性の高いものであった。また、実施例1~6の粘着ラベルは、透明性が高いことが示された。一方、叩解度が30°SR未満である比較例1、コート層2が形成されていない比較例2、コート層1が形成されていない比較例3の粘着ラベルは透明性が低いものであった。
10 剥離紙原紙、
11 基材、
12 コート層1、
13 コート層2、
14 剥離剤層、
15 粘着剤層、
16 ラベル基材、
30 剥離紙。

Claims (9)

  1. 基材、コート層1、およびコート層2がこの順に配置され、
    前記基材に使用されるパルプにおける広葉樹パルプの含有質量割合が50質量%以上であり、
    前記基材に使用されるパルプの叩解度が30°SR以上であり、
    前記コート層1が樹脂を含有し、
    前記コート層2がクレイおよびバインダー樹脂を含有する、剥離紙原紙。
  2. 前記コート層2に含まれる前記バインダー樹脂が、スチレン-ブタジエン共重合体を含む、請求項1に記載の剥離紙原紙。
  3. 前記コート層1に含まれる前記樹脂が、ポリビニルアルコールを含む、請求項1または2に記載の剥離紙原紙。
  4. 前記叩解度が40°SR以上である、請求項1~3のいずれか1項に記載の剥離紙原紙。
  5. 前記コート層2に含まれる前記クレイに対する前記バインダー樹脂の比率が25質量%以上である、請求項1~4のいずれか1項に記載の剥離紙原紙。
  6. 請求項1~5のいずれか1項に記載の剥離紙原紙と、
    前記剥離紙原紙の前記コート層2の表面の少なくとも一部に積層された剥離剤層と、
    を含む、剥離紙。
  7. 請求項6に記載の剥離紙を有する、粘着ラベル。
  8. 広葉樹パルプの含有質量割合が50質量%以上であり、パルプの叩解度が30°SR以上である基材上に、樹脂を含むコート層1形成用組成物を塗布してコート層1を形成し、
    前記コート層1上に、クレイおよびバインダー樹脂を含むコート層2形成用組成物を塗布してコート層2を形成することを有する、
    剥離紙原紙の製造方法。
  9. 前記コート層2形成用組成物の塗布量(固形分)が、2.0g/m以上である、請求項8に記載の剥離紙原紙の製造方法。
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