JP2013234533A - 屋根の通気構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】桟木の野地板への設置構成を工夫した屋根の通気構造を得る。
【解決手段】桟木30の桟木30の下部に粘着層30Bが設けられている。これにより、透湿ルーフィング16、18上に桟木30を置くことで、当該粘着層30Bを介して桟木30が透湿ルーフィング16、18上に仮り置きされるため、野地板14に桟木30を固定させる際の作業性が向上する。また、野地板14に桟木30を釘打ちした後、釘周りには粘着層30Bを形成する粘着剤が流れ込み、釘穴周りが当該粘着剤によって塞がれることになる。これにより、野地板14に桟木30を固定させる際に透湿ルーフィング16、18に形成された釘穴を通じて野地板14側へ水が浸入しないようにすることができ、当該野地板14の寿命を長くすることができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、屋根の通気構造に関する。
従来、瓦屋根の屋根裏において、通気性及び排水性を向上させるため、桟木に貫通孔を設けた技術があった(例えば、特許文献1)。
登録実用新案第3111750号公報
しかしながら、この先行技術では、桟木の野地板への設置構成の工夫が十分ではなかった。
本発明は上記事実を考慮し、桟木の野地板への設置構成を工夫した屋根の通気構造を得ることが目的である。
請求項1に記載の発明に係る屋根の通気構造は、屋根の下地材である野地板と、前記野地板上に布設され、透湿性を有するシート状の防水層と、前記防水層上に設けられ、粘着層を有する桟木と、前記桟木を介して前記野地板上に設置される屋根材と、を有している。
請求項1に記載の発明に係る屋根の通気構造では、屋根の下地材である野地板上には、透湿性を有するシート状の防水層が布設されている。したがって、雨水などの水が屋根裏へ浸入した場合、当該防水層によって野地板側へ水が浸入しないようにすることができる。また、防水層上には粘着層を有する桟木が設けられており、当該桟木を介して屋根材が野地板上に設置されている。このため、屋根材と野地板及び防水層との間には、桟木の高さ分の空間部が設けられることとなる。
ここで、防水層は透湿性を有するため、野地板側の湿気を屋根材と防水層との間に設けられた空間部へ透過させることができる。つまり、屋根裏側から野地板側へ水が浸入しないようにすることができると共に、野地板を乾燥させることができる。
一方、焼成瓦などの屋根材は、桟木を介して野地板に設置されるようになっているが、一般的に、桟木は釘等の固定部材によって野地板に固定されるようになっている。このため、桟木に粘着層を設け、当該桟木と野地板の間に設けられた防水層の上に桟木を置くことで、当該粘着層を介して桟木が防水層上に仮り置きされるので、野地板に桟木を固定させる際の作業性が向上する。
ここで、野地板に桟木を固定させる際、或いは屋根材を桟木に固定させる際、固定部材の先端部は桟木、粘着層及び防水層を貫通して野地板へ移動することになるが、粘着層を形成する粘着剤が当該固定部材の進行と共に固定部材によって形成された穴部内へ引き込まれる。これにより、固定部材周りが当該粘着剤によって塞がれることになる。したがって、野地板に桟木を固定させる際に防水層に形成された穴部を通じて野地板側へ水が浸入しないようにすることができ、当該野地板の寿命を長くすることができる。
請求項2に記載の発明に係る屋根の通気構造は、請求項1に記載の屋根の通気構造において、前記粘着層の下面に樹脂層が設けられている。
粘着層は粘着性の高い粘着剤で形成されているため、粘着層の下面が外部に露出している場合、当該桟木を防水層上に設置する前に粘着層にゴミなどが付着したり、粘着層によって現場を汚したりする可能性がある。このため、請求項2に記載の発明に係る屋根の通気構造では、粘着層の下面に樹脂層が設けられているため、このような問題は生じない。
請求項3に記載の発明に係る屋根の通気構造は、請求項2に記載の屋根の通気構造において、前記桟木には前記野地板の傾斜面に沿って貫通孔が形成されている。
野地板と屋根材の間には桟木が設けられており、当該桟木を介して屋根材が野地板に固定されるようになっている。これにより、野地板と屋根材の間には桟木を介して空間部が設けられるこことになるが、請求項3に記載の発明に係る屋根の通気構造では、当該桟木において、野地板の傾斜面に沿って貫通孔が形成されている。
このため、野地板と屋根材の間に設けられた空間部は、桟木によって区画されることはなく、野地板の傾斜面に沿って設けられた空間部同士は通気され、当該空間部を乾燥させることができる。このように、野地板と屋根材の間を通気させることで、防水層における耐久性低下の大きな要因である屋根裏における夏の高温を防ぐことができる。
一方、雨水などの水が野地板上の防水層と屋根材の間に浸入した場合、この水は野地板の傾斜面に沿って空間部内を流れるが、桟木には野地板の傾斜面に沿って貫通孔が形成されているため、野地板の傾斜面に沿って流れる水は、当該貫通孔を通じて空間部内を桟木の下方へ向かって流れ落ちることになる。
請求項4に記載の発明に係る屋根の通気構造は、請求項3に記載の屋根の通気構造において、前記貫通孔は前記桟木の幅方向及び長手方向の少なくとも一方向に複数形成されている。
貫通孔は野地板の傾斜面に沿って形成されているが、請求項4に記載の発明に係る屋根の通気構造では、当該貫通孔は桟木の幅方向及び長手方向の少なくとも一方向に複数形成されている。このため、桟木の強度を確保しつつ貫通孔の総断面積を増やすことができ、野地板と屋根材の間の空間部における通気性が向上する。
請求項5に記載の発明に係る屋根の通気構造は、請求項1〜4の何れか1項に記載の屋根の通気構造において、前記桟木は樹脂、木製又は金属で形成されている。
桟木の形状(貫通孔の形状や位置)に合わせて、請求項5に記載の発明に係る屋根の通気構造では、当該桟木を樹脂、木製又は金属で形成することができる。
請求項6に記載の発明に係る屋根の通気構造は、請求項1〜5の何れか1項に記載の屋根の通気構造において、前記屋根に設置された瓦から前記粘着層まで貫通するように固定部材が貫通している。
屋根に設置された瓦を桟木に固定する際、請求項6に記載の発明に係る屋根の通気構造では、当該瓦から桟木に設けられた粘着層まで固定部材を貫通させることで、当該粘着層を貫通する固定部材周りに粘着剤が周り込み、当該固定部材周りが粘着剤によって塞がれる。これにより、野地板側へ水が浸入しないようにすることができ、当該野地板の寿命を長くすることができる。
請求項7に記載の発明に係る屋根の通気構造は、請求項1〜6の何れか1項に記載の屋根の通気構造において、前記桟木は、長手方向に沿って矩形波が連続して形成された複数の板材が、前記矩形波の位相をずらした状態で高さ方向において重なって形成されている。
請求項7に記載の発明に係る屋根の通気構造では、長手方向に沿って矩形波が連続して形成された複数の板材において、矩形波の位相をずらした状態で板材同士が重なることで、上部の板材によって形成された貫通孔の位置と下部の板材によって形成された貫通孔の位置を変えることができる。これにより、桟木の長手方向の略全域に亘って貫通孔を形成させることができる。
以上説明したように、請求項1記載の本発明に係る屋根の通気構造は、桟木の野地板への設置構成を工夫することで、野地板の寿命を長くすることができ、また、野地板に桟木を固定させる際の作業性を向上させることができる、という優れた効果を有する。
請求項2記載の本発明に係る屋根の通気構造は、粘着層の下面にゴミなどが付着しないようにすることができる、という優れた効果を有する。
請求項3記載の本発明に係る屋根の通気構造は、野地板と屋根材の間の空間部が通気され、当該空間部を乾燥させることができる、という優れた効果を有する。
請求項4記載の本発明に係る屋根の通気構造は、野地板と屋根材の間の空間部内において、通気性がさらに向上する、という優れた効果を有する。
請求項5記載の本発明に係る屋根の通気構造は、桟木の形状や貫通孔の形状に関係なく、当該桟木に必要とされる強度を確保することができる、という優れた効果を有する。
請求項6記載の本発明に係る屋根の通気構造は、野地板側へ水が浸入しないようにすることができ、当該野地板の寿命を長くすることができる、という優れた効果を有する。
請求項7記載の本発明に係る屋根の通気構造は、桟木の長手方向の略全域に亘って貫通孔を形成させることができる、という優れた効果を有する。
本実施形態に係る屋根の通気構造が適用された屋根を示す要部拡大断面図である。 本実施形態に係る屋根の通気構造が適用された屋根に用いられる桟木の構成を示す斜視図である。 (A)は、本実施形態に係る屋根の通気構造が適用された屋根に用いられる桟木の変形例(1)示す斜視図であり、(B)は、桟木の変形例(2)示す斜視図である。 (A)は、桟木の変形例(3)示す斜視図であり、(B)は、桟木の変形例(3)示す正面図である。 (A)は、桟木の変形例(4)示す斜視図であり、(B)は、桟木の変形例(4)示す正面図である。
以下、本実施形態に係る屋根の通気構造が適用された屋根について説明する。なお、図1には、本実施形態に係る屋根の通気構造が適用された屋根10の要部拡大断面図が示されており、図2には、当該屋根10に用いられる桟木30の構成を示す斜視図が示されている。
(屋根の通気構造の構成)
図1に示されるように、この屋根10には、図示しない垂木の上に木質の野地板14が設けられており、野地板14上には防水層としての透湿ルーフィング16、18が布設されている。この透湿ルーフィング16、18は湿気は通すが水は通さないという機能を有しており、雨水などの水が屋根裏22へ浸入した場合、野地板14側へ水が浸入しないようにすることができると共に、野地板14側の湿気を屋根裏22へ透過させるようにしている。
なお、透湿ルーフィング16と透湿ルーフィング18のつなぎ目には、屋根10の上部側に位置する透湿ルーフィング16を上にして、当該透湿ルーフィング16と屋根10の下部側に位置するシート状の透湿ルーフィング18との間に防水テープ20が貼着され、透湿ルーフィング18の端部から水が浸入しないようにしている。
また、屋根10の上端部及び下端部(軒先)には、屋根裏22側への防水を強化するため補強シート24、26がそれぞれ設けられている。例えば、屋根10の上端側では、透湿ルーフィング16の上面に補強シート24が設けられ、屋根10の下端部では、野地板14の上面に補強シート26が設けられている。
なお、補強シート26の上には軒先水切り28が設けられている。この軒先水切り28は、2つの片28A、28Bで構成されており、これらの片28A、28Bで成す角が鈍角となるように形成されている。軒先水切り28の一方の片28Aが野地板14の上面に沿って当該野地板14に固定されるようになっている。そして、軒先水切り28の他方の片28Bは、斜め下方へ向かって屈曲されており、鉛直方向下方へ向かうにつれて野地板14の端面から離間する方向へ傾斜している。
一方、透湿ルーフィング16、18の上には桟木30(後述する)が野地板14の傾斜面14Aに対して略直交する方向に沿って張り渡されており、当該桟木30には屋根材として、粘土瓦32などの焼成瓦が固定部材としての釘等によって設置可能とされている。
また、屋根10の上端部には、棟木34が設けられており、当該棟木34の上には換気棟36が設けられている。換気棟36には、多孔板や金網等で構成された換気口38が設けられており、当該換気口38を通じて屋根裏22が外部と連通可能となる。そして、この換気棟36の上に棟瓦40が設置されている。
上述のように、野地板14及び透湿ルーフィング16、18の上に桟木30が張り渡されることで、野地板14及び透湿ルーフィング16、18と粘土瓦32の間には、空間部42が設けられることになる。そして、この空間部42は屋根10の上端部及び下端部において、外部と連通可能とされている。
ここで、図2に示されるように、桟木30は角柱状を成しており、樹脂、木製又は金属で形成されている。桟木30には当該桟木30の幅方向に沿って(図1で示す野地板14の傾斜面14Aに沿って)貫通孔30Aが設けられており、空間部42と連通可能となっている。この貫通孔30Aは、断面形状が桟木30の長手方向を長手とする矩形状を成しており、当該桟木30の長手方向に沿って複数設けられると共に、桟木30の高さ方向に沿って複数(ここでは4段)設けられている。そして、貫通孔30Aが設けられた位置は各段において一致している。
また、桟木30の下部には、例えばブチル系の粘着剤によって形成された粘着層30Bが設けられており、粘着層30Bの下には、樹脂製の板材30Cが粘着層30Bに対して着脱可能に設けられている。
(屋根の通気構造の作用・効果)
次に、本実施形態に係る屋根の通気構造が適用された屋根10の作用・効果について説明する。
現在の住宅では高断熱・高気密を有する家作りがなされているため、室内から排出される暖かい空気は、水蒸気を含んだ状態で上昇し屋根裏22へ集まってしまう。この暖かい空気が上手く屋外へ排出されない場合、当該暖かい空気は屋根裏22に溜まり、外気が冷たい場合、その影響を受けて野地板14の屋根裏22側で結露が生じてしまう。
このように、屋根裏22で結露が生じた場合、当該野地板14が腐ってしまう可能性がある。一方、粘土瓦32などの焼成瓦の寿命は長く60年以上といわれるが、野地板14が腐った場合、その寿命を大きく下回ってしまう。
このため、本実施形態では、図1に示されるように、野地板14上には透湿ルーフィング16、18が布設されている。この透湿ルーフィング16、18は、雨水などの水が屋根裏22へ浸入した場合、当該透湿ルーフィング16、18によって野地板14側へ水が浸入しないようにすることができる。
また、透湿ルーフィング16、18は透湿性を有するため、野地板14側の湿気を透湿ルーフィング16、18と粘土瓦32の間に設けられた空間部42へ透過させることができる。つまり、野地板14側へ水が浸入しないようにすることができると共に、野地板14を乾燥させることができる。
また、野地板14及び透湿ルーフィング16、18と粘土瓦32の間に設けられた空間部42は、屋根10の上端部及び下端部において、外部と連通可能とされている。そして、野地板14及び透湿ルーフィング16、18の上に張り渡された桟木30には、野地板14の傾斜面14Aに沿って貫通孔30Aが形成されている。
これにより、空間部42は桟木30によって区画されることはなく、野地板14の傾斜面14Aに沿って設けられた空間部42同士は通気され、当該空間部42を乾燥させることができる。このように、野地板14及び透湿ルーフィング16、18と粘土瓦32の間を通気させることで、透湿ルーフィング16、18における耐久性低下の大きな要因である屋根裏22における夏の高温を防ぐことができる。
また、図2に示されるように、貫通孔30Aは桟木30の長手方向に沿って複数設けられると共に、当該桟木30の高さ方向に沿って複数設けられている。これにより、桟木30の強度を確保しつつ貫通孔30Aの総断面積を増やすことができ、図1に示す空間部42における通気性をさらに向上させることができる。
さらに、屋根10の上端部には換気棟36が設けられており、当該換気棟36には換気口38が設けられ、当該換気口38を通じて外部と連通可能となっている。つまり、水蒸気を含んだ暖かな空気によって生じる野地板14周りの湿気は、透湿ルーフィング16、18によって空間部42側へ透過されるようになっているが、このように湿気を帯びた空気は、換気棟36に設けられた換気口38を通じて外部へ排出される。これにより、屋根裏22で結露が生じないようにすることができ、野地板14の腐敗・変形を防ぐことができる。
一方、雨水などの水が野地板14上の透湿ルーフィング16、18と粘土瓦32の間に浸入した場合、この水は野地板14の傾斜面14Aに沿って流れる。本実施形態では、野地板14の傾斜面14Aに対して略直交する方向に沿って張り渡された桟木30には、野地板14の傾斜面14Aに沿って貫通孔30Aが形成されている。
このため、野地板14の傾斜面14Aに沿って流れる水は、空間部42及び貫通孔30Aを通じて桟木30の下方へ流れ落ちることになる。そして、屋根10の下端部において、空間部42は外部と連通可能とされているため、野地板14の傾斜面14Aに沿って流れる水は、外部へ排出されることになる。
ところで、粘土瓦32は桟木30を介して野地板14に釘打ちされ固定されるようになっている。本実施形態では、図2に示されるように、桟木30の下部には粘着層30Bが設けられている。このため、透湿ルーフィング16、18上に桟木30を置くことで、当該粘着層30Bを介して桟木30が透湿ルーフィング16、18上に仮り置きされるので、野地板14に桟木30を固定させる際の作業性が向上する。
また、野地板14に桟木30を固定させる際、或いは粘土瓦32を桟木30に固定させる際、釘(図示省略)の先端部は桟木30、粘着層30B及び透湿ルーフィング16、18を貫通して野地板14へ移動することになるが、粘着層30Bを形成する粘着剤が釘の進行と共に当該釘によって形成された釘穴内へ引き込まれる。これにより、釘周りが当該粘着剤によって塞がれることになる。したがって、野地板14に桟木30を固定させる際、或いは粘土瓦32を桟木30に固定させる際に、透湿ルーフィング16、18に形成された穴部としての釘穴を通じて野地板14側へ水が浸入しないようにすることができ、当該野地板14の寿命を長くすることができる。
一方、粘着層30Bは粘着性を有するため粘着層30Bの表面が外部に露出している場合、桟木30を透湿ルーフィング16、18上に設置する前に当該粘着層30Bにゴミなどが付着したり、粘着層30Bによって現場を汚したりする可能性がある。このため、本実施形態では、粘着層30Bの下には、樹脂製の板材30Cが粘着層30Bに対して着脱可能に設けられ、野地板14に桟木30を固定させる際この板材30Cを取り外す。
これにより、野地板14に桟木30を固定させる前に、粘着層30Bにゴミなどが付着しないようにすることができる。なお、ここでは、野地板14に桟木30を固定させる際にこの板材30Cを取り外すようにしたが、板材30Cは桟木30に取り付けられたままの状態で野地板14に桟木30を固定させても良い。
(桟木の変形例)
上記の実施形態では、図2に示されるように、桟木30は角柱状を成し、当該桟木30の幅方向に沿って矩形状の貫通孔30Aが設けられ、当該貫通孔30Aは、桟木30の長手方向に沿って複数設けられると共に、桟木30の高さ方向に沿って複数設けられている。そして、貫通孔30Aが設けられた位置は各段において一致している。しかし、桟木30には空間部42と連通可能な貫通孔30Aが形成されていれば良いため、これに限るものではない。なお、上記の実施形態と同等の部位には同じ符号を付して詳細な説明は省略する。
(1)例えば、図3(A)に示されるように、角柱状を成す桟木44に円柱状を成す貫通孔44Aが形成されても良い。この場合、桟木44の高さ方向における貫通孔44Aの位置は、当該桟木44の長手方向に沿って千鳥状に配置される。
(2)また、図3(B)に示されるように、図2に示す複数の貫通孔30Aを1つにまとめた大きい貫通孔46Aを桟木46に形成しても良い。この場合、桟木46における強度確保が問題となるため、当該桟木46は樹脂や金属によって形成される。
このように、桟木30、44、46の形状や貫通孔30A、44A、46Aの形状や位置に合わせて、当該桟木30、44、46を樹脂、木製又は金属で形成することで、桟木30、44、46の形状や貫通孔30A、44A、46Aの形状に関係なく、当該桟木30、44、46に必要とされる強度を確保することができる。
(3)さらに、図4(A)、(B)に示されるように、桟木48は、その長手方向に沿ってサインカーブを描くようにして形成された波形板50と平板52とを備え、波形板50と平板52との間で貫通孔48Aを形成するようにしても良い。これにより、桟木48の長手方向の略全域に亘って貫通孔48Aを形成させることができる。なお、図4(A)には、桟木48の斜視図が示されており、図4(B)には、桟木48の正面図が示されている。
(4)また、図5(A)、(B)に示されるように、桟木54は、長手方向に沿って矩形波が連続して形成された複数の板材56が、前記矩形波の位相をずらした状態で高さ方向において重なって形成されている。なお、図5(A)には、桟木54の斜視図が示されており、図5(B)には、桟木54の正面図が示されている。
このように、矩形波の位相をずらした状態で板材56同士が重なることで、上部の板材56によって形成された貫通孔54Aの位置と下部の板材56によって形成された貫通孔54Aの位置を変えることができる。これにより、桟木54の長手方向の略全域に亘って貫通孔54Aを形成させることができる。
なお、本実施形態では、切妻屋根について説明したが、寄棟屋根や方形屋根などであっても良い。
以上、本発明を実施するための一形態として一実施例を用いて説明したが、本発明はこうした一実施例に何ら限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、上述した一実施例に種々の変形及び置換を加えることができる。
10 屋根
14 野地板
14A 傾斜面
16 透湿ルーフィング(防水層)
18 透湿ルーフィング(防水層)
30 桟木
30A 貫通孔
30B 粘着層
30C 板材(樹脂層)
32 粘土瓦(屋根材)
44 桟木
44A 貫通孔
46 桟木
46A 貫通孔
48 桟木
48A 貫通孔
54 桟木
54A 貫通孔

Claims (7)

  1. 屋根の下地材である野地板と、
    前記野地板上に布設され、透湿性を有するシート状の防水層と、
    前記防水層上に設けられ、粘着層を有する桟木と、
    前記桟木を介して前記野地板上に設置される屋根材と、
    を有する屋根の通気構造。
  2. 前記粘着層の下面に樹脂層が設けられている請求項1に記載の屋根の通気構造。
  3. 前記桟木には前記野地板の傾斜面に沿って貫通孔が形成されている請求項2に記載の屋根の通気構造。
  4. 前記貫通孔は前記桟木の幅方向及び長手方向の少なくとも一方向に複数形成されている請求項3に記載の屋根の通気構造。
  5. 前記桟木は樹脂、木製又は金属で形成されている請求項1〜4の何れか1項に記載の屋根の通気構造。
  6. 前記屋根に設置された瓦から前記粘着層まで固定部材が貫通している請求項1〜5の何れか1項に記載の屋根の通気構造。
  7. 前記桟木は、長手方向に沿って矩形波が連続して形成された複数の板材が、前記矩形波の位相をずらした状態で高さ方向において重なって形成されている請求項1〜6の何れか1項に記載の屋根の通気構造。
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