JP5027954B1 - 外断熱壁構造 - Google Patents

外断熱壁構造 Download PDF

Info

Publication number
JP5027954B1
JP5027954B1 JP2012096155A JP2012096155A JP5027954B1 JP 5027954 B1 JP5027954 B1 JP 5027954B1 JP 2012096155 A JP2012096155 A JP 2012096155A JP 2012096155 A JP2012096155 A JP 2012096155A JP 5027954 B1 JP5027954 B1 JP 5027954B1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
heat insulating
insulating material
drainage
scavenging layer
wall structure
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2012096155A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2013224520A (ja
Inventor
敏明 小金沢
Original Assignee
敏明 小金沢
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 敏明 小金沢 filed Critical 敏明 小金沢
Priority to JP2012096155A priority Critical patent/JP5027954B1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5027954B1 publication Critical patent/JP5027954B1/ja
Publication of JP2013224520A publication Critical patent/JP2013224520A/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Building Environments (AREA)

Abstract

【課題】断熱性能を損なうことなく、断熱材の裏側に湿気が溜まることのない外断熱壁構造を提供する。
【解決手段】本発明の外断熱壁構造40は、外壁材41と、外壁材41の内側に配設される断熱材42と、断熱材42の内側に排水掃気層45を介して配設され、断熱材42側に透湿防水シート47が被着された耐力面材46と、排水掃気層45の上側に配設され、断熱材42よりも通水率が高い材料で形成された上側断熱材50と、排水掃気層45の下側に配設され、断熱材42よりも通水率が高い材料で形成された下側断熱材51と、上側断熱材50と下側断熱材51との間に設置され、排水掃気層45を維持する隙間維持部材60と、を有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、各種家屋に設置される断熱壁構造に関し、詳細には、外側に断熱材を配設した外断熱壁構造に関する。
一般的に、家屋には断熱壁構造が採用されており、そのような断熱壁構造として、いわゆる外断熱方式が知られている。通常、外断熱方式による壁構造(以下、外断熱壁構造と称する)は、躯体を構成する柱の外側に設置される板状の耐力面材の外側表面に、透湿防水シートを介在して断熱材を配設し、さらに、断熱材の表面に外壁材を取着した構造となっている。このような外断熱壁構造は、断熱材で躯体全体を覆うことができるため、気密性、及び断熱性の面で利点があると考えられている。
また、外断熱壁構造としては、例えば、特許文献1や2に開示されているように、断熱材の外側に通気層を形成したものが知られている。このように、断熱材と外壁材との間に通気層を形成することで、断熱効果を高めると共に、外部から進入する雨水を逃がすことが可能となる。
特開2010−174602号 特開2011−6915号
上記した特許文献1や2に開示されている外断熱壁構造は、外からの雨水を通気層で排水するため、雨水が断熱材側に侵入し難くなるという利点があるものの、外壁材から通気層を介して断熱材の内部に雨水(水分)が入り込むことを完全に排除することはできず、通気層及び断熱材を通して室内側に侵入した水分は、断熱材の裏面側に溜まり易い。さらに、室内側から透湿した湿気についても、耐力面材及び透湿防湿シートを通過して断熱材の裏面側に溜まり易い。
このため、従来の外断熱壁構造では、断熱材の室内側の表面部(断熱材と透湿防水シートの密着部分)に水分が溜まり易く、これが排水されないことから、最終的に耐力面材や土台等の腐食につながるという問題がある。この場合、断熱材の室内側に通気層を形成して水分が溜まらないように構成すると、その通気層の端部領域から外気が入り込んでしまい、断熱性能が低下するという問題が生じる。
本発明は、上記した問題に着目してなされたものであり、断熱性能を損なうことなく、断熱材の裏側に湿気が溜まることのない外断熱壁構造を提供することを目的とする。
上記した目的を達成するために、本発明に係る外断熱壁構造は、外壁材と、前記外壁材の内側に配設される断熱材と、前記断熱材の内側に排水掃気層を介して配設され、前記断熱材側に透湿防水シートが被着された耐力面材と、前記排水掃気層の上側に配設され、前記断熱材よりも通水率が高い材料で形成された上側断熱材と、前記排水掃気層の下側に配設され、前記断熱材よりも通水率が高い材料で形成された下側断熱材と、前記上側断熱材と下側断熱材との間に設置され、前記排水掃気層を維持する隙間維持部材と、を有することを特徴とする。
上記した外断熱壁構造では、外壁材の内側に配設される断熱材と、透湿防水シートが被着された耐力面材との間に、排水掃気層を形成し、この排水掃気層の上側と下側にそれぞれ上側断熱材と下側断熱材を配設している。このため、外壁材側から入り込んだ雨水(水分)が断熱材(外断熱材)を介して内部に浸透しても、排水掃気層内で、下側に落下するか、上側に蒸発する。この場合、排水掃気層内に配設される上側断熱材と下側断熱材は、通水率の高い材料で形成されているため、下側に落下する水分は、そのまま外部に排水することが可能であり、上側に蒸発する水分は、そのまま屋根裏側から掃気することが可能となり、透湿防水シート表面に水分が溜まることが防止される。また、排水掃気層は、隙間維持部材によって、その厚さが維持されているため、断熱材をビス等の固定手段によって耐力面材に固定する際、断熱材が透湿防水シートに密着することが阻止され、排水掃気層における排水・掃気性能を低下させることはなく、密着によって水分が溜まることもない。さらに、上側断熱材と下側断熱材を配設したことにより、排水掃気層内に外気が流入することが阻止され、室内の断熱性能を損なうこともない。
上記した構成では、前記隙間維持部材は、通気性を有し、多数の繊維状の部材が絡み合って前記排水掃気層の厚さ方向に弾性変形可能な樹脂製繊維シートとすることが可能である。
このような樹脂製繊維シートで構成される隙間維持部材は、前記排水掃気層内に容易に設置することができ、施工が容易に行えるようになる。また、断熱材が透湿防水シート側に密着しようとしても、弾性変形して排水掃気層の厚さが確実に維持されると共に、通気性、排水性においても良好であるため、外壁材側から入り込んだ雨水(水分)を確実に上側断熱材、及び下側断熱材に排出することが可能となる。
上記した樹脂製繊維シートで構成される隙間維持部材については、波形状に形成された板状体にすることが好ましい。
このような隙間維持部材によれば、隙間維持部材の厚さに多少の誤差があっても、その波形状によって弾性変形し易い構成であるため、排水掃気層内に容易に設置することができ、設置の施工を、より容易に行うことが可能となる。
なお、上記した隙間維持部材は、施工時において、断熱材が、上側断熱材と下側断熱材を潰して透湿防水シート側に密着することを防止して、排水掃気層の厚さが維持できれば良く、例えば、排水掃気層内に設置されるスペーサであっても良い。
また、上記した上側断熱材及び下側断熱材の高さについては、排水掃気層内へ暖気や冷気が侵入することを効果的に防止できれば良く、そのような効果を得るためには、用いられる断熱材(外断熱材)の肉厚に応じて変えることが可能である。例えば、断熱材については、通常、50mm〜100mm程度のものが用いられるが、このような厚さの断熱材に対しては、上側断熱材及び下側断熱材の高さについては200mm〜300mm程度の高さがあれば良い。すなわち、50mmの厚さの断熱材を用いた場合、200mm程度の高さがあれば良く、100mmの厚さの断熱材を用いた場合、300mm程度の高さがあれば、十分な断熱作用を発揮することが可能である。
また、上記した構成では、排水掃気層の下側に設置される下側断熱材の下端部に、水切りトラックを取り付けておくことが好ましい。
このような水切りトラックを配設しておくことで、下側断熱材が露出することがなくなると共に、配設状態が安定し、外観の向上が図れるようになる。
本発明によれば、断熱性能を損なうことなく、断熱材の裏側に湿気が溜まることのない外断熱壁構造が得られる。
本発明に係る外断熱壁構造を設置した住宅の概略断面図。 図1のII-II線に沿った断面図。 図1に示す外断熱壁構造を示した斜視図。 図1に示す外断熱壁構造の主要部を示した断面図。 図1に示す外断熱壁構造の主要部を示した斜視図。 排水掃気層内に設置される隙間維持部材の一例を示す図であり、(a)は斜視図、(b)は側面図。 外断熱材を固定するビスの一例を示す斜視図。 水切りトラックの構成を示す斜視図。
以下、図面を参照しながら本発明に係る外断熱壁構造の実施形態について説明する。
図1及び図2に示すように、本実施形態に係る外断熱壁構造は、木造家屋(木造軸組構造の建物)1の外壁部分に施工される。
木造家屋1は、コンクリート等によって構成される基礎3上に、木材で構成される土台5及び各土台5間を連結する大引5aを設置し、各土台5上に所定間隔をおいて上下方向に延在する複数の柱7を設置して構成される。そして、柱と柱の間には、間柱7aが設置され、柱7と間柱7aの間、或いは、間柱と間柱の間には、筋交い(図示せず)が連結される。なお、前記基礎3の外側には、断熱部材4aを介在してモルタル4が装着されている。
前記土台5及び大引5a上には、多数の根太9が載せられ、その上に合板10が敷かれ、その上に床仕上げ材(図示せず)が貼られて、1階の床部分が施工される。また、床部分である各根太9間には、必要に応じて断熱材11が充填される。なお、図示しないが、2階建ての躯体構造では、1階の床部分と同様、前記柱(間柱)の中間部分に、多数の床梁を連結しておき、その上に合板、及び床仕上げ材が貼られて2階床部分が施工され、その下に合板、及び天井仕上げ材が貼られて、1階の天井部分が施工される。
前記柱7及び間柱7aの上端側には、天井下地材12が連結され、その下面に天井材13が貼られて家屋の天井が施工される。また、前記柱7及び間柱7aの上端側には、軒桁15及び小屋梁16が設置され、必要に応じて、その上面に板状の断熱材17が設置される。
家屋の屋根20は、傾斜配設される多数の垂木21、及び垂木21の表面に装着される野地合板22を有している。この野地合板22の裏面側には、例えば、通気性を有する塩化ビニールやプラスチック等によって構成される屋根裏換気材23が取着されると共に、その表面側には、例えば、通気性を有するポリプロピレン等によって構成される屋根通気材24が取着されている。そして、屋根通気材24の表面には、防水シート(例えば、アスファルトルーフィング)24aが取着され、その表面に外装材(屋根材)25が取着されて屋根20が構成される。
前記屋根裏換気材23は、住宅内部の湿気や、後述する排水掃気層内に入り込んだ湿気を矢印A3で示すように、外部(屋根の頂部)に向けて掃気する機能を有し、前記屋根通気材24は、矢印A4で示すように、屋根側に給気する機能を有する。
木造家屋1の室内表面は、柱7(間柱7a)の内側面に板状の内壁材(内部石膏ボード)30を配設することで構成される。この場合、内壁材30の外側(外壁側)表面には、防湿シート31を貼付しておくことが好ましく、内壁材30の内側(室内側)の表面には、図示しない内部クロス(壁紙)が貼付される。なお、図3に示すように、間柱7aと間柱7aとの間の空間、或いは、柱7と間柱7aとの間の壁体内7Aには、断熱材(内断熱材)35を配設しても良い。このような断熱材35としては、一般的な内断熱工法で用いられるウレタンフォームやグラスウール等で構成することが可能である。
前記柱7(間柱7a)の外側面には、以下のように構成される外断熱壁構造40が施工
される。
外断熱壁構造40は、外部に露出する板状の外壁材41と、外壁材41の内側に配設される断熱材(外断熱材)42と、断熱材42の内側に排水掃気層45を介して配設される耐力面材46とを備えている。前記外壁材41は、例えば、窯業系、金属系、タイル等によって構成され、前記断熱材42は、発泡プラスチック系の材料、例えば、EPS(Expanded Poly-Styrene)ボードや硬質ウレタンフォーム等によって構成される。また、前記耐力面材46は、前記柱7(間柱7a)の外側面に配設され、その外側(室外側)の全面には、断熱材42の裏側に溜まる湿気や雨水が壁体内7Aに侵入しないように、調湿性に優れた透湿防水シート47が貼付されている。なお、断熱材42については、その肉厚Tが薄すぎると断熱性が低下し、厚すぎると、施工性や保持性が低下することから、50mm〜100mm程度の肉厚のものを用いるのが好ましい。
また、前記排水掃気層45については、後述するように、上側断熱材50、及び下側断熱材51が充填され、かつ隙間維持部材60によって、その層厚が維持される層である。この場合、排水掃気層45の厚さT1については、厚すぎると、断熱性が低下し、薄すぎると、排水及び掃気が十分でなくなるため、7〜19mm程度あれば好ましい。
断熱材42の裏面側に形成される排水掃気層45には、その上側と下側に、それぞれ上側断熱材50、下側断熱材51が配設される。これら上側断熱材50及び下側断熱材51は、排水掃気層45内に設置(充填)されて十分な排水・掃気機能を発揮できるように、断熱材42よりも通水率が高い材料で形成されたものであれば良く、例えば、ポリエステル断熱材を用いることが可能である。すなわち、前記ポリエステル断熱材は、通水性及び湿気排気性に優れると共に、耐腐食性についても良好な材料であり、外壁材41から断熱材42を通過した水分や、室内側から耐力面材46を通過する湿気を効果的に排出する機能を有する。なお、ポリエステル断熱材以外にも、ガラス繊維断熱材等を用いても良い。
また、上記した上側断熱材50及び下側断熱材51の上下方向の高さHについては、排水掃気層45の端面側から、排水掃気層45内へ暖気や冷気が侵入することを効果的に防止できれば良く、そのような効果を得るためには、用いられる断熱材42の肉厚Tに応じて変えることが可能である。上記したように、断熱材42については、50mm〜100mm程度のものが用いられ、このような厚さの断熱材42を施工するのであれば、上側断熱材50及び下側断熱材51は、高さHが200mm〜300mm程度あれば良い。すなわち、50mmの厚さの断熱材42を用いた場合、上側断熱材50及び下側断熱材51は200mm程度の高さのものを用いれば、十分な断熱効果を発揮することができ、100mmの厚さの断熱材42を用いた場合、上側断熱材50及び下側断熱材51は300mm程度の高さのものを用いれば、十分な断熱作用を発揮することができる。
前記上側断熱材50と下側断熱材51との間の排水掃気層45には、その排水掃気層の厚さを維持する隙間維持部材60が設置される。この隙間維持部材60は、断熱材42を、前記上側断熱材50及び下側断熱材51を介在した状態で耐力面材46に固定する際、上側断熱材50及び下側断熱材51を押圧して、断熱材42が透湿防水シート47に密着しないように、排水掃気層45の厚さを維持する機能を有し、排水掃気層内での掃気、排水機能を確保する。
本実施形態の隙間維持部材60は、通気性を有し、多数の繊維状の部材が絡み合って前記排水掃気層の厚さ方向に弾性変形可能な樹脂製繊維シートで構成されており、このような樹脂製繊維シートとして、例えば、Stucoflex社製の、商品名「Water Way Rainscreen Drainage Mat」を使用することが可能である。
具体的に、この樹脂製繊維シートは、図6(a)及び(b)に示すように、コアの部分を、ポリマーマトリクス61を波状、かつ板状に編成したものであり、その一側面にポリプロピレンの不織布(シート状部材)62を被着して構成されている。この場合、コアの部分に対して、一側面にシート状部材62を被着したことで、ポリマーマトリクス61を絡ませることなく、樹脂製繊維シートをロール状にして巻回しておくことができ(幅1397mm、長さ35.05m、厚さ7.6mm)、取扱い及び施工作業が容易に行えるようになる。すなわち、このように巻回された樹脂製繊維シートは、建築現場において、必要な長さ分だけ切り取り、不織布62側を断熱材42側に設置した状態で、12.7mmのスティップル釘(図示せず)を用いて、例えば、縦横500mmのピッチで耐力面材46に取り付け施工される。
上記のように構成される外断熱壁構造40は、外壁部分において、窓等の開口部68以外の領域の全面に亘って配設することができ、透湿防水シート47が貼付された耐力面材46に対して、その上下に上側断熱材50及び下側断熱材51を取り付けると共に、これら断熱材の間に、上記した隙間維持部材(樹脂製繊維シート)60を取り付けることで、排水掃気層45が形成される。そして、その表面から、断熱材42を、図7に示すような専用のビス70を螺入することで固定する。なお、ビス70は、圧入される螺入部71の先端部にキャップ72が一体形成されており、ビス70の螺入部71を圧入して、キャップ72が断熱材42の表面に当て付くことで、その圧入長さを一定に維持して、断熱材42を安定して固定することが可能となる(図5参照)。
また、下側断熱材51を耐力面材46に取り付けるに際し、その下端部に、例えばステンレスやアルミ製の水切りトラック80を取り付けておくことが好ましい。この水切りトラック80は、図8に示すように、耐力面材46に面接される平板部80aと、下側断熱材51の下端縁に対向するように、平板部80aの下端で180°折り返され、多数の水抜き孔80bが形成された排水部(溝部)80cと、折り返された排水部80cの上端部で90°屈曲され、断熱材42の下面に当て付く支持面80dとを有している。
このような水切りトラック80を配設しておくことで、下側断熱材51が露出することなく埃などが付着することが防止され、配設状態が安定し、外観の向上が図れるようになる。
上記した外断熱壁構造40によれば、外壁材41の内側に配設される断熱材42と、透湿防水シート47が被着された耐力面材46との間に排水掃気層45を形成し、この排水掃気層45の上側と下側にそれぞれ上側断熱材50と下側断熱材51を配設している。このため、図1及び図2の矢印Aで示すように、外壁材側から入り込んだ雨水(水分)が断熱材42を介して内部に浸透しても、排水掃気層45内で、下側に落下するか、上側に蒸発する。この場合、排水掃気層45内に配設される上側断熱材50と下側断熱材51は、通水率の高い材料で形成されているため、下側に落下する水分は、図1及び図4の矢印A1で示すように、そのまま外部に排水され、上側に蒸発する水分は、矢印A2,A3で示すように、そのまま屋根裏側から、前記屋根裏換気材23を介して掃気される。
したがって、外壁材側から入り込んだ雨水(水分)は、透湿防水シート47の表面部分に溜まることはなく、従って、土台5や耐力面材46を常に乾燥状態に維持して腐食を防止することが可能となる。また、排水掃気層45は、隙間維持部材60によって、その厚さが維持されているため、断熱材42をビス70等の固定手段によって耐力面材46に固定した際、断熱材42が透湿防水シート47に密着することが阻止され、排水掃気層45における排水・掃気性能を低下させることはない。また、本実施形態のような隙間維持部材(樹脂製繊維シート)60自体も、排水・掃気性能が優れているため、この部分で水分が溜まるようなこともない。さらに、上側断熱材50と下側断熱材51を配設したことにより、排水掃気層45内に外気が流入することが阻止され、建物の断熱性能を損なうこともない。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は、上記した実施形態に限定されることはなく、種々変形することが可能である。
上記した排水掃気層45の隙間を維持する隙間維持部材については、施工時において、断熱材42が、上側断熱材50と下側断熱材51を潰して透湿防水シート47側に密着することを防止して、排水掃気層45の厚さが維持できれば、その構成については、特に限定されることはない。例えば、弾力性、或いは所定の硬度を有し、通気性を有する板状部材で構成しても良いし、排水掃気層45内の任意の位置に設置されるスペーサであっても良い。
また、上記実施形態の外断熱壁構造は、木造家屋の木造軸組構造の外壁部分に適用したが、本発明は、それ以外の建物、例えば、木造枠組み工法(2×4工法)の建物にも適用することが可能である。
1 木造家屋
3 基礎
5 土台
7 柱
20 屋根
40 外断熱壁構造
41 外壁材
42 断熱材(外断熱材)
45 排水掃気層
46 耐力面材
47 防湿防水シート
50 上側断熱材
51 下側断熱材
60 隙間維持部材

Claims (6)

  1. 外壁材と、
    前記外壁材の内側に配設される断熱材と、
    前記断熱材の内側に排水掃気層を介して配設され、前記断熱材側に透湿防水シートが被着された耐力面材と、
    前記排水掃気層の上側に配設され、前記断熱材よりも通水率が高い材料で形成された上側断熱材と、
    前記排水掃気層の下側に配設され、前記断熱材よりも通水率が高い材料で形成された下側断熱材と、
    前記上側断熱材と下側断熱材との間に設置され、前記排水掃気層を維持する隙間維持部材と、
    を有することを特徴とする外断熱壁構造。
  2. 前記隙間維持部材は、通気性を有し、多数の繊維状の部材が絡み合って前記排水掃気層の厚さ方向に弾性変形可能な樹脂製繊維シートであることを特徴とする請求項1に記載の外断熱壁構造。
  3. 前記樹脂製繊維シートは、波形状に形成された板状体であることを特徴とする請求項2に記載の外断熱壁構造。
  4. 前記隙間維持部材は、前記排水掃気層内に設置されるスペーサであることを特徴とする請求項1に記載の外断熱壁構造。
  5. 前記上側断熱材及び下側断熱材は、高さが200mm〜300mmに形成されていることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の外断熱壁構造。
  6. 前記下側断熱材の下端部には、水切りトラックが取り付けられていることを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の外断熱壁構造。
JP2012096155A 2012-04-20 2012-04-20 外断熱壁構造 Active JP5027954B1 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012096155A JP5027954B1 (ja) 2012-04-20 2012-04-20 外断熱壁構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012096155A JP5027954B1 (ja) 2012-04-20 2012-04-20 外断熱壁構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP5027954B1 true JP5027954B1 (ja) 2012-09-19
JP2013224520A JP2013224520A (ja) 2013-10-31

Family

ID=47016562

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012096155A Active JP5027954B1 (ja) 2012-04-20 2012-04-20 外断熱壁構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5027954B1 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP4067604A3 (en) * 2021-03-22 2022-10-12 John H Koester Termination for building structures

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020197011A (ja) * 2019-05-31 2020-12-10 旭化成建材株式会社 外張断熱構造

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001140384A (ja) * 1999-11-10 2001-05-22 Daiwa House Ind Co Ltd 金属製外壁パネルを用いた外壁構造及び金属製外壁パネル

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001140384A (ja) * 1999-11-10 2001-05-22 Daiwa House Ind Co Ltd 金属製外壁パネルを用いた外壁構造及び金属製外壁パネル

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP4067604A3 (en) * 2021-03-22 2022-10-12 John H Koester Termination for building structures

Also Published As

Publication number Publication date
JP2013224520A (ja) 2013-10-31

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9353517B2 (en) External wall and roof systems
EP1989362B1 (en) Insulation system comprising interconnected insulation panels disposed against a wall
US20120159883A1 (en) Construction insulating panel
JP5027954B1 (ja) 外断熱壁構造
Lstiburek Understanding attic ventilation
JP2023105144A (ja) 建造物
GB2467923A (en) Timber-based insulating building section
JP2001032432A (ja) 木造建築物の屋根構法及び屋根構造
JP3207303U (ja) 遮熱断熱壁構造
JP4044852B2 (ja) 外張り断熱構造及びその施工方法
JPH11222985A (ja) 断熱パネル及び該断熱パネルを用いた断熱構造
JPH11241426A (ja) 断熱パネル及び該断熱パネルを用いた断熱構造
JP2007070944A (ja) 建築物用換気プレート
JP2001193180A (ja) 屋根構造
JP2022115290A (ja) 建築物
JP2003201745A (ja) 防蟻工法及び防蟻構造
GB2595749A (en) A floor system
JP3102903U (ja) 通気構造を備えた家屋
JP2024055671A (ja) モルタル外壁及びモルタル外壁の固定構造
JP2024033531A (ja) 屋根構造
JPH0138181Y2 (ja)
JPH10252166A (ja) 断熱ブロック、断熱壁、断熱屋根および断熱屋根の施工方法
JP3127336U (ja) 建築物の床構造
JP4434425B2 (ja) 外壁施工方法
AU2010257355A1 (en) Shell structure for wooden building

Legal Events

Date Code Title Description
TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120614

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120622

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150629

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5027954

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250