JP3207303U - 遮熱断熱壁構造 - Google Patents

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【課題】透湿防水遮熱シートの遮熱機能を有効に働かせつつ、透湿防水遮熱シートを通じて透過した湿気及び通気層内にこもる熱を通気層を通じて外部へ確実に排出できる遮熱断熱壁構造を提供する。【解決手段】本考案の遮熱断熱壁構造40は、躯体に組み込まれる断熱材35と、断熱材35の外側に配置される透湿防水遮熱シート47と、外気流入口60aと流出口60bとを有し、透湿防水遮熱シート47とその外側に配置される外壁材41との間に通気のための空間として確保される通気層60とを備える。通気層60内には、例えば外気流入口60a側に、通気層60内での対流を抑制して通気層60内の湿気を外部に排出可能にするポリエステル断熱材42が配設される。【選択図】 図4

Description

本考案は、各種家屋に設置される断熱壁構造に関し、特に、断熱材の外側に透湿防水遮熱シートと通気層とが積層されて成る遮熱断熱壁構造に関する。
一般に、家屋、特に木造家屋では、断熱壁構造を成す外壁を施工するにあたり、非特許文献1に開示されるような外壁通気層構法が採用される場合がある。通常、このような外壁通気層構法では、断熱材の外側に透湿防水シートと通気層とが順次に積層して形成される。
具体的には、躯体を構成する柱や間柱に、又は、躯体を構成する柱や間柱の外側に配置される板状の耐力面材の外表面に、家屋内部からの湿気を外部へ透過させ且つ家屋外部から家屋内部への水の侵入を防止する透湿防水シートが配設されるとともに、透湿防水シートの外側に通気層が形成される。また、通気層は、一般に、透湿防水シートと最外層の外壁仕上げ材との間に通気胴縁が介在される(透湿防水シートの外側に通気胴縁が所定の間隔を隔てて配設される)ことによって外壁仕上げ材と透湿防水シートとの間に通気のための空間として確保される。
このような外壁通気層構法によれば、外壁の裏側(内側)に発生する熱気、冷気、湿気を、通気層を通じて排出できるため、家屋の構造躯体への悪影響(躯体の劣化など)を軽減できる。
また、このような外壁通気層構法では、透湿防水機能に加えて遮熱機能も付加するべく、前述の透湿防水シートに代えて、非特許文献2に開示されるような透湿防水遮熱シートを使用することも知られている。
ところで、透湿防水遮熱シートの外側に通気層を配設した外壁通気層構法に伴う遮熱断熱壁構造(透湿防水遮熱シートの内側に断熱材を有する内断熱壁構造)では、例えば通気層の下部(外気流入口)から外気の熱気や冷気が侵入することにより、通気層内において対流が発生する。そして、この対流が起こると、侵入した熱気や冷気が熱伝導によって構造躯体に伝わる。そのため、外部からの熱を遮断する透湿防水遮熱シートの遮熱機能が有効に働かなくなるという問題が生じる。無論、このような対流は、通気層の存在に伴う外気の流通に起因するが、通気層がなければ(対流を生じさせない静止空気層が透湿防水遮熱シートと外壁仕上げ材との間に存在すると)、家屋内部から透湿防水遮熱シートを通じて透過した湿気を外部へ排出することが難しくなる。
すなわち、外壁通気層構法において、透湿防水シートに代えて透湿防水遮熱シートを用いることが行われているが、これを通気層とを組み合わせて成る遮熱断熱壁構造では、通気層の存在による対流に起因して透湿防水遮熱シートの遮熱機能が有効に働き難い反面、通気層の空気流通機能が有効に働かなければ、家屋内部から透湿防水遮熱シートを通じて透過した湿気及び通気層内にこもる熱を外部へ排出することが難しくなるという、その構造に特有の問題がある。
本考案は、上記した問題に着目してなされたものであり、透湿防水遮熱シートの遮熱機能を有効に働かせつつ、透湿防水遮熱シートを通じて透過した湿気及び通気層内にこもる熱を通気層を通じて外部へ確実に排出できる遮熱断熱壁構造を提供することを目的とする。
上記した目的を達成するために、本考案の遮熱断熱壁構造は、躯体に組み込まれる断熱材と、前記断熱材の外側に配置され、内側からの湿気を外側へ透過させて、外側から内側への水の侵入を防止するとともに、外側からの熱を遮断する透湿防水遮熱シートと、外気流入口と流出口とを有し、前記透湿防水遮熱シートとその外側に配置される外壁材との間に通気のための空間として確保される通気層と、を備え、前記通気層内には、前記外気流入口側及び前記流出口側のうちの少なくとも一方側に、外気の流入を抑制して対流を起こすことなく空気の滞留を許容する空気滞留層を形成して前記通気層内の湿気を外部に排出可能にするポリエステル断熱材が配設されることを特徴とする。
上記した遮熱断熱壁構造(透湿防水遮熱シートの内側に断熱材を有する内断熱壁構造)によれば、外気流入口側及び前記流出口側のうちの少なくとも一方側で通気層内に配設されるポリエステル断熱材により、通気層内での対流を抑制できる一方で、通気層内に溜まる湿気(内側から透湿防水遮熱シートを透過してくる湿気)を外部に排出することができる。すなわち、ポリエステル断熱材は、断熱しかつ、排熱、排湿性に優れた機能を備えており、通気層に対する外気の流入(通気層内への熱気や冷気の侵入)を抑制して、空気の滞留を許容する空気滞留層を通気層内に形成して通気層内での対流を抑制する。
上記のようなポリエステル断熱材によって通気層内での対流が抑制されれば、熱伝導による構造躯体への熱移動が行なわれず、そのため、透湿防水遮熱シートの遮熱機能を有効に働かせることができる。そして、その一方で、ポリエステル断熱材の排湿機能により、対流を抑制しつつも、通気層内に溜まる湿気を外部へ確実に排出することができる。すなわち、本考案において用いられるポリエステル断熱材によれば、通気層による排湿機能を損なうことなく、通気層内での対流を抑制しつつ、透湿防水遮熱シートの遮熱機能を有効に働かせることができる。
なお、上記構成において、「内側」とは、断熱材に対して躯体側(家屋内側)を意味し、「外側」とは、断熱材に対して外壁材側を意味する。また、上記構成において、透湿防水遮熱シートは、例えば、躯体を構成する柱や間柱に配設されてもよく、又は、躯体を構成する柱や間柱の外側に配置される板状の耐力面材の外表面に配設されてもよい。また、上記構成において、ポリエステル断熱材は、その汚れを最小限に抑えることができるように、外気流入口及び/又は流出口から所定の距離(例えば50mm)を隔てて通気層内に配設されることが好ましい。
本考案によれば、透湿防水遮熱シートの遮熱機能を有効に働かせつつ、透湿防水遮熱シートを通じて透過した湿気及び通気層内にこもる熱を通気層を通じて外部へ確実に排出できる断熱壁構造が得られる。
本考案の一実施形態に係る遮熱断熱壁構造を設置した住宅の概略断面図。 図1のII-II線に沿う断面図。 図1に示される遮熱断熱壁構造を外側から見た部分的な断面斜視図。 図1に示される遮熱断熱壁構造の要部拡大断面図。
以下、図面を参照しながら本考案に係る遮熱断熱壁構造(内断熱構造)の実施形態について説明する。
図1〜図3に示すように、本実施形態に係る遮熱断熱壁構造40は、木造家屋(木造軸組構造の建物)1の外壁部分に施工される。
木造家屋1は、コンクリート等によって構成される基礎3上に、木材で構成される土台5及び各土台5間を連結する大引5aを設置し、各土台5上に所定間隔をおいて上下方向に延在する複数の柱7を設置して構成される。そして、柱7と柱7との間には、間柱7aが設置され、柱7と間柱7aとの間の壁体内、或いは、間柱7aと間柱7aとの間の空間には、筋交い(図示せず)が連結されるとともに、断熱材(内断熱材)35が充填して配設されている。
このような断熱材35としては、一般的な内断熱工法で用いられる発泡プラスチック系の材料、例えば、EPS(Expanded Poly-Styrene)ボードや、硬質ウレタンフォーム、グラスウール等で構成することが可能である。また、このような断熱材35については、その肉厚Tが薄すぎると断熱性が低下することから、50mm〜100mm程度(例えば100mm)の肉厚Tのものを用いるのが好ましい。なお、基礎3の外側には、断熱部材4aを介在してモルタル4が装着されている。
土台5及び大引5a上には、多数の根太9が載せられ、その上に合板10が敷かれ、その上に床仕上げ材(図示せず)が貼られて、1階の床部分が施工される。また、床部分である各根太9間には、必要に応じて断熱材11が充填される。なお、図示しないが、2階建ての躯体構造では、1階の床部分と同様、柱7(間柱7a)の中間部分に、多数の床梁を連結しておき、その上に合板及び床仕上げ材が貼られて2階床部分が施工され、その下に天井下地材及び天井仕上げ材が貼られて、1階の天井部分が施工される。
柱7及び間柱7aの上端側には、天井下地材12が連結され、その下面に天井材13が貼られて家屋の天井が施工される。また、柱7及び間柱7aの上端側には、軒桁15及び小屋梁16が設置され、必要に応じて、その上面に板状の断熱材17が設置される。
家屋の屋根20は、傾斜配設される多数の垂木21と、垂木21の表面に装着される野地合板22とを有する。この野地合板22の裏面側には、例えば、通気性を有する塩化ビニールやプラスチック等によって構成される屋根裏換気材23が取着されると共に、その表面側には、例えば、通気性を有するポリプロピレン等によって構成される屋根通気材24が取着されている。そして、屋根通気材24の表面には、防水シート(例えば、アスファルトルーフィング)24aが取着され、その表面に外装材(屋根材)25が取着されて屋根20が構成される。なお、図示しないが、垂木21の下面には遮熱材(例えば厚みが8mm)が取着されてもよい。
屋根裏換気材23は、住宅内部の湿気や、後述する通気層60内に入り込んだ湿気、或いは、熱を矢印A2,A3で示すように、外部(屋根の頂部)に向けて掃気する機能を有し、屋根通気材24は、矢印A4で示すように、屋根側に掃気する機能を有する。
木造家屋1の室内表面は、柱7(間柱7a)の内側面に板状の内壁材(内部石膏ボード)30(例えば約12mm厚)を配設することで構成される。この場合、内壁材30の外側(外壁側)表面には、防湿気密シート31を貼付しておくことが好ましく、内壁材30の内側(室内側)の表面には、図示しない内部クロス(壁紙)が貼付される。
以上のような屋根20を伴う躯体構造を構成する柱7(間柱7a)の外側面には、以下のように構成される遮熱断熱壁構造(内断熱壁構造)40が施工される。この遮熱断熱壁構造40は、特に図4に拡大して示されるように、躯体に組み込まれる前述した断熱材35と、躯体を構成する柱7や間柱7aの外側面に配置される例えば厚さが9mmの板状の耐力面材46と、耐力面材46の外側(室外側)の全面にわたって貼付される透湿防水遮熱シート47と、透湿防水遮熱シート47とその外側に配置される(外部に露出する)板状の外壁材41との間に通気のための空間として確保される通気層60とを備える。特に、本実施形態において、通気層60は、透湿防水遮熱シート47と最外層の外壁材41との間に通気胴縁51が介在される(透湿防水遮熱シート47の外側に通気胴縁51が所定の間隔を隔てて配設される)ことによって通気胴縁51間に形成される。
外壁材41は、例えば、窯業系、金属系、タイル等によって構成される。また、本考案で用いられる透湿防水遮熱シート47は、内側からの湿気を外側へ透過させて(図4の矢印A5参照)、外側から内側への水の侵入を防止する(図4の矢印A6参照)とともに、外側からの熱(輻射熱)を遮断する(図4の矢印A7参照)機能を備えたシートであり、このような機能を有するシート部材として、例えば、高密度ポリエチレン不織布にアルミニウムを蒸着させるとともに抗酸化樹脂コーティングを繊維に施したシート(例えば、デュポン社製の商品名「デュポンタイベック(登録商標)シルバー」)を用いることが可能である。
また、通気層60は、基礎3付近に位置して下側に設けられる外気流入口60aと、躯体の上部に組み付けられる前述した屋根20に配設される前記屋根裏換気材23と連通する上側の流出口60bとを有する。また、通気層60内には、外気流入口60a側及び流出口60b側のうちの少なくとも一方側に、通気層60内での対流を抑制して通気層60内の湿気を外部に排出できるようにする断熱材42が配設される。この断熱材42は、断熱しかつ、排熱、排湿する材料で構成されるものであればよく、特に、本実施形態では、この断熱材42が図示のように外気流入口60a側にのみ配設される。
本実施形態において、前記断熱材42は、耐腐食性に優れた水はけが良く(通水性及び排湿性に優れる)、低コストで取り扱いが容易なポリエステル素材によって形成されており、このような素材の断熱材(ポリエステル断熱材)によれば、外気流入口60aを通じた通気層60内への外気の流入(通気層60内への熱気や冷気の侵入)を抑制(図4の矢印×参照)して、空気の滞留を許容する空気滞留層50を通気層60内(特に断熱材42よりも上側の通気層60内)に形成することが可能となる。すなわち、空気滞留層50が形成されることにより、通気層60内での対流を抑制する機能を発揮するようになる。
この場合、断熱材42は、標準的なもの(ポリエステル素材で構成されたポリエステルフィルタとも称される)を用いることが可能であり、例えば300mmの高さL1と、通気層60の厚さ寸法に応じた厚さWとを有している。例えば、通気層60の厚さが18mmである場合には、断熱材42の厚さWが25.4mmなど、通気層60の厚さよりも若干厚い肉厚のものを用いれば良く、外壁材41を通過した水分や室内側から耐力面材46を通過する湿気を外気流入口60aを通じて効果的に排出する(図1及び図4の矢印A1参照)機能を有する。また、断熱材42は、その汚れを最小限に抑えることができるように、外気流入口60aから所定の距離L2(例えば50mm)を隔てて通気層60内に配設することが好ましい。なお、通気層60及び断熱材42の厚さWについては、厚すぎると、断熱性が低下し、薄すぎると、排湿・排熱が十分でなくなるため、15〜18mmの程度の範囲あれば好ましい。
また、断熱材42の上下方向の高さL1については、外気流入口60aを通じて通気層60内へ熱気や冷気が侵入することを効果的に防止できればよく、そのような効果を得るためには300mmの高さが望ましいが、通気層60の厚みに応じて変えることも可能である。たとえば通気層60の厚みが薄くなればその高さについては低く設定しても良い。
また、断熱材42は、透湿防水遮熱シート47と外壁材41との間に介挿されて通気層60内に空間を確保するためのスペーサとして機能することが好ましい。このように、スペーサとして機能できれば、通気胴縁51と協働して或いは通気胴縁51を介在させることなく通気空間を確保して(通気層60の厚さを維持できる)十分な排湿・排熱機能を果たすことができるとともに、外壁材41が透湿防水遮熱シート47に密着しないようにすることもできる。或いは断熱材42については、単体構造として透湿防水遮熱シート47と外壁材41との間に介挿される以外にも、断熱材を、ホルダ(フレーム)や骨材などの各種の保持部材に保持しておき、その保持部材を両者の間に介挿する構造であっても良い。
なお、以上のように構成される遮熱断熱壁構造40は、外壁部分において、窓等の開口部68(図2参照)以外の領域の全面に亘って配設することができる。
以上説明したように、本実施形態に係る遮熱断熱壁構造40(透湿防水遮熱シートの内側に断熱材を有する内断熱壁構造)によれば、通気層60内に配設される断熱材42により、通気層60内での対流を抑制できる一方で、通気層60内に溜まる湿気(内側から透湿防水遮熱シート47を透過してくる湿気)を外部に効果的に排出することができる。特に、本実施形態の断熱材42は、耐腐食性に優れた水はけの良いポリエステル素材から形成されると共に外気が流入し易い外気流入口60a側に配置されることにより、外気流入口60aを通じた通気層60内への外気の流入(通気層内への熱気や冷気の侵入)を抑制して、空気の滞留を許容する空気滞留層50を断熱材42よりも上側の通気層60内に形成することができ、通気層60内での対流を効果的に抑制することができる(通気層60内に空気滞留層50を形成することにより通気層60内での対流の発生を効果的に抑制できる)。
また、このように、断熱材42によって通気層60内での対流が抑制できれば、熱伝導による構造躯体への熱移動が行なわれず、そのため、透湿防水遮熱シート47の遮熱機能を有効に働かせることができ、一方、断熱材42の排湿機能により、対流を抑制しつつも、通気層60内に溜まる湿気を外気流入口60aを通じて外部へ確実に排出できる。すなわち、本実施形態の断熱材42によれば、通気層60による排湿機能を損なうことなく、通気層60内での対流を抑制して、透湿防水遮熱シート47の遮熱機能を有効に働かせることができる。
なお、本実施形態において、通気層60内に溜まる湿気は、断熱材42を通じて外気流入口60aから外部へ排出される(図1及び図4の矢印A1参照)以外に、流出口60bを通じて屋根裏換気材23からも外部へと排出される(図1及び図4の矢印A2、A3参照)。また、流出口60bからは、前述したように通気層60内にこもる熱も換気材23を通じて排出されるようになっている。このように、通気層60の流出口60bを躯体の上部に組み付けられる屋根20に設けられる換気材23と連通させれば、換気材23を通じて通気層60内の湿気及び/又は熱を外部へ排出することができ、断熱材42と併せて通気層60における排熱・排湿機能を格段に向上させることができる。
以上、本考案の実施形態について説明したが、本考案は、上記した実施形態に限定されることはなく、種々変形することが可能である。例えば、前述した実施形態では、断熱材35に加えて、通気層60の外側に断熱材が更に配置されてもよい。すなわち、本考案は、内断熱構造に加え、外断熱構造を組み合わせた複合構造においても適用可能である。また、前述した実施形態では、断熱材42が通気層60の外気流入口60a側のみに配設されているが、断熱材42が通気層60bの流出口60b側にのみ配設されてもよく、或いは、外気流入口60a側及び流出口60b側の両方に断熱材42が配設されても構わない。また、前述した実施形態では、断熱材42がポリエステル素材により形成されるが、通気層60内での対流を抑制して通気層60内の湿気を外部に排出できれば、断熱材42の素材については特に限定されることはなく、たとえばスポンジ状のスペーサとして構成されていても良い。
また、前述した実施形態の遮熱断熱壁構造は、木造家屋の木造軸組構造の外壁部分に適用されたが、本考案は、それ以外の建物、例えば、木造枠組み工法(2×4工法)の建物にも適用することが可能である。
23 屋根裏換気材(換気材)
35 断熱材
40 遮熱断熱壁構造
41 外壁材
42 断熱材(ポリエステル断熱材)
47 透湿防水遮熱シート
50 空気滞留層
60 通気層
60a 外気流入口
60b 流出口

Claims (4)

  1. 躯体に組み込まれる断熱材と、
    前記断熱材の外側に配置され、内側からの湿気を外側へ透過させて、外側から内側への水の侵入を防止するとともに、外側からの熱を遮断する透湿防水遮熱シートと、
    外気流入口と流出口とを有し、前記透湿防水遮熱シートとその外側に配置される外壁材との間に通気のための空間として確保される通気層と、
    を備え、
    前記通気層内には、前記外気流入口側及び前記流出口側のうちの少なくとも一方側に、外気の流入を抑制して対流を起こすことなく空気の滞留を許容する空気滞留層を形成して前記通気層内の湿気を外部に排出可能にするポリエステル断熱材が配設されることを特徴とする遮熱断熱壁構造。
  2. 前記ポリエステル断熱材は、300mmの高さと、前記通気層の厚さ寸法に応じた厚さとを有することを特徴とする請求項1に記載の遮熱断熱壁構造。
  3. 前記ポリエステル断熱材は、前記透湿防水遮熱シートと前記外壁材との間に介挿されて前記通気層内に空間を確保するためのスペーサとして機能することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の遮熱断熱壁構造。
  4. 前記通気層の前記流出口は、前記躯体の上部に組み付けられる屋根に設けられる換気材と連通して、前記換気材を通じて通気層内の湿気及び/又は熱を外部へ排出させることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の遮熱断熱壁構造。
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