JP2004353224A - 壁構造及び建物 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は断熱材の屋内側に中空層を有する建物において、中空層内の空気の移動を妨げずに、耐火性を向上した外被の壁構造および建物を提供する。
【解決手段】外壁面部分の中空層を連通する連通部に面する外被部分を他の外被部分よりも耐火性能を向上させる。耐火性能を向上させる手段としては、例えば外被部分の断熱材の屋外側あるいは屋内側に耐火補強材を設けることや、当該部分の断熱材を難燃あるいは不燃性の断熱材を用いることが出来る。耐火補強材としては、合板、不燃性の板あるいは不燃性のメッシュ等を用いることが出来る。当該部分の外装材として耐火性を向上させた外装材を用いても良い。
また、さらに中空層内あるいは連通部に区画材を設けることにより耐火性能をより向上させることが出来る。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、外装材屋内側に断熱材と中空層を有する建物外被を含む耐火壁構造およびこの耐火壁構造を有する建物に関する。
【0002】
【従来の技術】
木造住宅の外部火災に対する耐火性能は、平成14年6月施行の建築基準法第2条第8号に規定される防火構造として外装材と断熱材などを組み合わせた外被構造のみであるか、外装材、断熱材及び内装材までを含んだ構造による熱伝播速度、火炎遮断及び構造躯体の保持等の性能で評価されている。ここで、外被構造のみで耐火性能を得るには、一般的には石造、RC造、モルタル及び漆喰等の熱を伝えにくい密度の大きい材料が使用されているので、このため、工事も大掛かりになり時間を費やし経済性や施工性が、内装材までを含む構造に比較して劣ってしまう。
【0003】
また、外被と内被との間に中空層を有し空気の連通部を有する建物では、耐火性能の確保に用いられる手段例えば内被に隙間を設けない、連通部を設けないことが中空層相互の連通の妨げとなっていた。このため、該建物では通気を確保するために、外被部分のみで耐火性能を得る外被構造を採用されている。また、経済性、施工性を考慮して用いる内装材を考慮して耐火性能向上する手段として、中空層を連通させるために横架材や鉛直材に通気部を設けることが色々と提案されているが、構造強度や耐火性能が十分とは言い難いものである。
【0004】
通気層を区画して耐火性能を向上させる手段として壁体内区画材(火炎ストッパー)を用いた例が提案されている。(例えば特許文献1参照)。該火炎ストッパーは、中空層の壁体内通気路を小さい孔とすることで、火災の発生の時に中空層(壁体の中空層)を酸素欠乏状態として、火炎の拡がりを最小限に抑える効果をもつ板状の火炎ストッパーであるが、該ストッパーでは外被と内装材の間に構成される中空層が外気と連通可能な建物の場合は、新鮮空気が中空層に供給されるため酸素欠乏状態とはなり難いものである。
【0005】
【特許文献1】実開平6−22416号公報(図3,4)
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上記問題に鑑み、本発明は建物外被部分に中空層を有する建物において、中空層内の空気の移動を妨げずに、外部火災に対する耐火性能を向上し、平成14年6月施行の建築基準法に適合した防火性能となる壁構造および建物を提供するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は、外被の耐火性能を部分的に変えることにより、簡単な手段で耐火性能を向上させることが出来ることを見いだしたものである。さらには中空層間を区画する区画材を設けることにより更に耐火性能を向上させることが出来る。
【0008】
すなわち、本願発明は、
外装材と外装材の屋内側に断熱材を設けた建物の外被構造であって、断熱材の屋内側に中空層を設け、中空層の屋内側には内装材が設けられた部分と内装材が設けられていない部分を有し、内装材の面と対峙しない外被部分の耐火性能を、対峙する部分の耐火性能よりも高くしたことを特徴とする建物の壁構造(請求項1)。
【0009】
中空層の屋内側に内装材を設け、該中空層の屋外側に少なくとも断熱材と外装材を設けた建物の外被壁構造であって、内装材と断熱材が設けられた部分中空層間の空気の連通を可能とする中空層が設けられており、連通を可能とする中空層の外被部分の耐火性能を、他の外被部分の耐火性能よりも高くしたことを特徴とする建物の壁構造(請求項2)。
【0010】
耐火性能が異なる外被が設けられた中空層の境界部分に、前記中空層間の空気の連通を可能とする開口部を有する区画材を設けたことを特徴とする請求項1から請求項2のいずれかに記載の建物の壁構造(請求項3)。
【0011】
外装材の屋内側に設けた断熱材と基礎によって外気と区画された内部空間を有し、内部空間には、内装材で囲まれた居住空間と居住空間以外の部分からなる中空層とが形成された建物であって、中空層は外気と連通可能であることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の建物の外被構造(請求項4)。
【0012】
外装材と外装材の屋内側に断熱材を設けた建物の外被構造であって、断熱材の屋内側に中空層を設け、中空層の屋内側には内装材が設けられた部分と内装材が設けられていない部分を有し、内装材の面と対峙しない外被部分の耐火性能を、対峙する部分の耐火性能よりも高くしたことを特徴とする建物の壁構造を有する建物(請求項5)。
【0013】
中空層の屋内側に内装材を設け、該中空層の屋外側に少なくとも断熱材と外装材を設けた建物の外被壁構造であって、内装材と断熱材が設けられた部分中空層間の空気の連通を可能とする中空層が設けられており、連通を可能とする中空層の外被部分の耐火性能を、他の外被部分の耐火性能よりも高くしたことを特徴とする建物の壁構造を有する建物(請求項6)。
【0014】
耐火性能が異なる外被が設けられた中空層の境界部分に、前記中空層間の空気連通を可能とする開口部を有する区画材を設けたことを特徴とする請求項1から請求項2のいずれかに記載の建物の壁構造を有する建物(請求項7)。
【0015】
外装材の屋内側に設けた断熱材と基礎によって外気と区画された内部空間を有し、内部空間には、内装材で囲まれた居住空間と居住空間以外の部分からなる中空層とが形成された建物であって、中空層は外気と連通可能であることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の建物の壁構造を有する建物(請求項8)。
【0016】
以上により壁及び建物の耐火性能を向上させることが出来る。
【0017】
ここでの外被とは外装材、断熱材とを含んだ部分を意味し、内被とは内装材、胴差し又は梁及び柱を含める。また、耐火性能とは外部からの火災に対する建物の安全性能をいい、連通部とは床下空間、階上用床下空間、小屋裏空間、その他壁体内空間同士の連通箇所のことをいう。本願の外被部分の防火性能を向上させる必要のある連通部(連通を可能とする中空層)は、階上用床下空間及び又は小屋裏空間の壁面外被部分である。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、図1〜図5を参照して本発明の第1実施形態を説明する。
【0019】
図1中符号1で示す建物の外壁は、外断熱を施した木造住宅であるとともに、外側通気層2と、内側の中空層を内側通気層として利用した壁体内通気路3とを備えている。本実施例では、このような建物に本発明を採用した場合を例に説明する。また、ここで述べる、不燃性とは建築基準法第2条第9項でいう不燃材料に適合する材料で作られた部材を、難燃性とは建築基準法施行令第1条第5項及び第6項に規定する準不燃材料及び難燃材料で作られた部材を示している。
【0020】
建物1の躯体をなす壁体4の外側に断熱材5a、5bが外張りされているとともに、更に、この断熱材5a、5bの外面側に所定の隙間を設けて外装材6a、6bが外張りされることにより、壁部外側通気層2を設けることが出来る。断熱材5a、5bには、発泡ポリスチレンを一層又は複層としたボードを用いている。難燃性又は不燃性のフェノールフォーム、ALC(軽量発泡コンクリート)、耐熱性合成樹脂の板等も使用することができる。発泡ポリスチレン以外の合成樹脂発泡断熱材例えば、発泡ポリエチレン、発泡ポリプロピレン、発泡ポリウレタン等も用いることが出来る。また、図1では断熱材の屋内側面に後述する面材39をなどを配置しているがなくてもかまわない。
【0021】
この断熱材5a、5bと外装材6a、6bとの間には上下方向に延びる図示しない胴縁が挟まれていて、これらの部材によって断熱材5a、5bの外側に外側通気層2を形成する前記隙間が確保されている。断熱材5bの外側表面には耐火補強部材44が設けられている。この耐火補強部材44を用いることで、当該部分の外被部分の耐火性能が、耐火補強材44を設けていない外被部分より耐火性能を高くすることが出来る。耐火補強部材44は、ガラスメッシュが好適に使用できる。更に、この耐火補強部材44は、断熱材5bの室内側表面に設けることもでき、難燃性又は不燃性のフェノールフォーム、ALC、モルタル、耐熱性合成樹脂、金属(鉄、ステンレス等)、ガラス、石綿の板やメッシュ等を使用できる。耐火補強部材44は断熱材5b相当箇所を越えて図1に示すように上下の断熱材5aにかかるように設けておくことがより効果が安定して好ましい。
【0022】
また、断熱材5bを上下方向に区切る縦壁体内区画材31を配置して、耐火補強部材44を固定してもよい。この縦壁体内区画材31は木材が好適に使用でき、図示しない柱や間柱に断熱材を貫通して固定されていることが取り付け強度の面から好ましい。
【0023】
縦壁体内区画材31は、断熱材を左右方向に区切る様に設けることもでき、難燃性又は不燃性のフェノールフォーム、ALC、モルタル、耐熱性合成樹脂、金属(鉄、ステンレス等)、ガラス等を材料とした部材をも使用できる。また、縦壁体内区画材31により区画された断熱材5b部分を難燃性あるいは不燃性の断熱材を用いると、耐火補強部材44を用いても用いなくても当該外被部分の耐火性能を例えば発泡ポリスチレン等の断熱材が用いられている5a部分の外被部分よりも高くすることが出来る。更に、断熱材5bが難燃性又は不燃性の場合には、当該断熱材と同じ材質の縦壁体内区画材を設けることも出来るし、断熱材表面に凹凸形状を設ける等により断熱材と縦壁体内区画材31を兼ねることができる。
【0024】
壁部外側通気層2の下端は雨仕舞のための水切りまわりで大気中に連通されている。建物1の小屋裏空間7も外断熱を施されている。そのために、図1に示すように外装材をなす屋根材8の裏側に小屋裏断熱材9が配設され、これらの間に屋根部外側通気層10が形成されている。小屋裏断熱材9と壁部の断熱材5とは連続している。屋根部外側通気層10の軒側付近では前記壁部外側通気層2の上端が連通されているとともに、外側通気層10の上部は屋根部に設けた図示しない排気口に連通されている。なお、外側通気層2は軒下付近で外気と連通していても良い。この場合は外側通気層10とは必ずしも連通していなくても良い。屋根部外側通気層10が壁部外側通気層と連通していない場合は、軒下付近に外気と連通する開口部を設けておくこと屋根部の熱気を排出するためには必要である。
【0025】
小屋裏断熱材9には、前記断熱材5a、5bと同種の断熱材を使用できる。図1に示すように建物1の上部の小屋裏空間には、小屋裏換気部として小屋裏空間7と屋外との連通を任意に開閉できる小屋裏ダンパー11が取り付けられている。このダンパーの個数は適宜選択することが出来る。このダンパー11は、手動又は電動により開閉できるものであって、ドレーキップ窓や天窓等の開口部開閉用の通常の建具を包含し、又、電動ファンを備えていても良い。
【0026】
図1中符号12は建物1の断熱材13aが施された基礎コンクリート13によって区画された床下空間を示している。断熱材13aは床下空間12内の温度が外気温の影響を受けにくくするためには、基礎コンクリート外側に施すことが望ましいが、屋内側であってもよい。基礎コンクリート13は所定箇所に1以上の床下換気口14を有している。換気口14は手動又は電動により任意に開閉できる床下ダンパー15が取り付けられている。
【0027】
基礎コンクリート13上には土台16が固定されている。この土台16上には壁体内通気路3を有する軸組構造の壁体4が設けられている。壁体4は、上端部が小屋裏空間7に臨む柱17、土台16、桁18、胴差又は梁38、壁体内を区切る縦横壁体内区画材のうち少なくとも横区画材、すなわち、縦壁体内区画材23〜25、及び図示しない筋交いなどを軸組に緊結して構成されている。なお、図1中符号39は、壁体4等の屋外面に配置された合板などの面材を示し、断熱材5a、5bの屋内面を覆っている。面材39を設けることにより断熱材5a、5bが直接内側面に晒されなくなる。これによって、断熱材の施工性が向上することと、内部火災による熱や炎の影響を受けにくくなる。
【0028】
図1及び本願の図には、壁体内空間を区切る縦壁体内区画材23〜25や、網状体42を用いた例を示しているが、本発明においては、内装材の面と対峙しない外被部分の耐火性能を、対峙する部分の耐火性能よりも高くしたことを特徴としており、これら部材を用いなくても良いが、これら部材を用いることでより耐火性能が向上するので好ましい。縦壁体内区画材23〜25は、所定厚みを有する木材など炭化層を形成し得る材料を使用することが好ましく、木材の場合の厚みは例えば30mm以上とすればよい。更に、縦壁体内区画材23〜25は、壁体内空間を左右方向に区切ることもでき、難燃性又は不燃性のフェノールフォーム、ALC、耐熱性合成樹脂、金属(鉄、ステンレス等)、ガラスを材料とした部材も使用できる。図1では、縦壁体内区画材23〜25は、壁体内に隙間無く設けておくことが必要であり、いずれも壁体4の幅と同じ幅の木材で作られているが、スペーサー等を用いて隙間を防ぐように設けられていてもかまわない。
【0029】
縦壁体内区画材23〜25に木材を用いる場合は、杉、松、米つがなどの無垢材又は構造用集成材といったものを例示できる。更に、図1では縦壁体内区画材23〜25は、耐火補強部材44が固定された縦壁体内区画材31と同じ位置で中空層内に配置されその両端部は柱や梁等の構造躯体に緊結されているが、スペーサー等を介して取り付けられていても良い。また、耐熱性合成樹脂などの吸水性の小さい材質とする場合には縦壁体内区画材31と一体の部材とすることが出来、好ましい。但し、木材等の吸水性のある材料を一体化して使用する場合は、熱橋(ヒートブリッジ)や壁体内結露の恐れがあるため、木材等に防湿措置を施すことが好ましい。
【0030】
壁用内装材26は、内装下地材およびこの表面に張られて居住空間に臨む石膏ボードなどからなる。壁用内装材26の下端には床体を構成する面材例えば耐力面材27が連結され、これらの耐力面材27は階下用又は階上用の床根太28又は32上に個別に支持されている。
【0031】
床下空間12に臨んだ階下用耐力面材27は、土台16上に端部28aを支持された階下用床根太28上に取り付けられている。そのため、階下用床根太28の厚み分の隙間からなる通気の出入り部分29が設けられ、この部分29を介して壁体4の最も下側の壁体内空間4aと1階の床下空間12とが連通されている。最も上位置の壁体内区画材23の上側部分は小屋裏空間7に連通されている。
【0032】
2階や3階などの階上の床体をなす耐力面材27を下側から支持する床根太32の端部32aは、胴差又は梁38上に支持されている。そのため、階上用床根太32に応じた隙間からなる通気の出入り部分29が設けられている。この出入り部分29を介して階上と階下との間の階上用床下空間34と胴差又は梁38より上側の壁体内空間4c部分とが連通している。又、階上用床下空間34は胴差又は梁38のより下側の壁体内空間4b部分に開放されている。
【0033】
上下に隣接する縦壁体内区画材23、24間の壁体内空間4dは、縦壁体内区画材23を厚み(上下)方向に貫通して設けられた1以上好ましくは複数の通気孔33を通って小屋裏空間7と連通されている。壁体内空間4dの下側で胴差又は梁38を間に置いてその上下に配設された縦壁体内区画材24、25間の壁体内空間4cは、縦壁体内区画材24を厚み(上下)方向に貫通して設けられた1以上好ましくは複数の通気孔33を通って上側の壁体内空間4dと連通されている。壁体内空間4bとその下側の壁体内空間4aとは、これらの間を仕切った縦壁体内区画材25を厚み(上下)方向に貫通して設けられた1以上好ましくは複数の通気孔33を通って連通されている。
【0034】
図1中符号36は居住空間の天井をなす階下用又は階上用の内装材を示す。この天井用内装材36は、内装下地材、この表面に張られて居住空間に臨む石膏ボード、及び内装下地材の裏面に吸音層などを必要により設けても良い。
【0035】
図2〜図5は、壁体の胴差又は梁38まわりで壁体内空間4b、4c及び階上用床下空間34が連通する部分の断面図を示している。
【0036】
図2は、縦壁体内区画材24、25間の壁体内空間4b、4cが屋外側に設置される耐火性能区画71で用いられる外装材6b、断熱材5bとこの断熱材よりも広い範囲で設置される耐火補強部材44と合板39で耐火性能を有する構造となり、壁体内区画4a、4dは縦壁体内区画材24より上方、縦壁体内区画材25より下方で耐火性能区画72の屋外側に外装材6a、断熱材5a、屋内側に壁用内装材26が設置されることで耐火性能を有する壁断面構造を示している。
【0037】
図3は、図2において、耐火補強部材44を用いず、合板39を用いることにより耐火性能を向上させた壁断面構造を示している。ここで使用する面材には合板39の他にも、窯業系ボード、石造板、ALC、せっこうボード、珪酸カルシウム板等が好適に使用できる。
【0038】
図4は、図2において、断熱材の間に断熱材を上下方向に区切る縦壁体内区画材31を設けた場合における耐火性能を有する壁断面構造を示している。
【0039】
図5は、図4において、壁体内区画と断熱材を上下方向に区切り、本来断熱材部分を区画する縦壁体内区画材31を兼ねる縦壁体内区画材24、25を用いた場合の壁断面構造を示している。また、図2〜図5のいずれかで、断熱材5bが不燃性例えばフェノールフォーム、ALC、耐熱性合成樹脂等であれば耐火補強部材44は省略できる。
【0040】
このように壁体の胴差又は梁38まわりの壁体内空間4b、4c及び階上用床下空間34に面する耐火性能区画71を耐火補強部材44及あるいは合板39のいずれかの組み合わせによって耐火性を高める事が出来、さらに縦壁体内区画材24、25,31を適宜配置して異なる耐火性能区画72の壁体内空間4a、4dを区切ることでこの胴差又は梁38まわりの耐火性能区画71を有効に火災から守りかつ耐火性能区画72との耐火性の干渉を抑えることができるので好ましい。また、本願別の態様として、図示しない耐火性能区画71の外装材6bを耐火性能の高い外装材、例えば石造、RC造(軽量コンクリートを含む)、モルタル及び漆喰塗り、ALC、タイル張り、煉瓦積み等を用いることや、耐火性能区画71に該当する断熱材を不燃性例えばフェノールフォーム、ALC、耐熱性合成樹脂を用いることにより、耐火性能区画72より耐火性能を高くすることが出来本願の耐火性能を満たすことが出来る。
【0041】
図6(A)の縦壁体内区画材23〜25は、その一側部に上下両面に夫々開放する溝からなる通気孔33が、長手方向に間隔的に設けられている。図6(B)の縦壁体内区画材23〜25では、その一側部に上下両面に夫々開放する例えば長円状の通気孔からなる通気孔33が、長手方向に間隔的に設けられている。図6(C)の縦壁体内区画材23〜25は、その一側部に上下両面に夫々開放する溝からなる通気孔33が、長手方向に間隔的に設けられ、かつ、他側部にも上下両面に夫々開放する溝が長手方向に間隔的に設けられている。
【0042】
図6(A)〜(C)の縦壁体内区画材23〜25に設けられる通気孔33は、その通気孔33の下方で発生した熱が上方に伝わるのを出来得るかぎり遅延させる大きさおよび形状であるのが好ましく、例えば、直径20mm以下の丸孔や幅20mm以下の角孔等が例示できる。
【0043】
以下、第2から第4の実施形態の説明をする。これらの実施形態は基本的には第1実施形態と同じ構成であるので、同じ構成には第1実施形態と同じ符号を付して、その構成および作用の説明を省略し、異なる部分について説明する。
【0044】
図7に示す本発明の第2実施形態は、本発明の特徴とする外被構造に利用する区画材の一つの実施例を示す。ここでは、小屋裏空間7に開放された壁体内空間4eと壁体内空間4dを区画する縦壁体内区画材23に設けられた通気孔33の下面を塞ぐように網状体42が取り付けられている。この網状体42は、通気孔33の上面、内部にも設けられることができるが、下方からの火炎を遮る効果をより得るには火炎を受ける側すなわち通気孔33の下方に設けることが好ましい。また、網状体42は通気性及び耐火性を有する材料で作られている。この網状体42には、難燃性又は不燃性例えば金属で具体的には鉄又はステンレス等で作られた金網を好適に使用できる。この網状体42のメッシュの大きさは1.0mm〜5.0mm角とするとよい。メッシュの大きさを1.0mm以下とすることは通気性が阻害され易くなる。また、5.0mm以上とすることは、火炎を遮る機能が低下するため好ましくない。又、メッシュを(2.0±0.5)mm以下とすることは蟻や蚊等の防虫性能を期待できる点でも望ましい。さらに、火災時に図示しない温度上昇によって発泡膨張し通気孔を閉塞する耐火発泡材や熱感応によって通気孔を塞ぐ形状記憶合金等を設置することも出来る。
【0045】
網状体42は、通気孔33より大きい形状、つまり、未実施形態では縦壁体内区画材23〜25の下面形状と略同じ形状をなしている。この網状体42は複数の通気孔33の出入り口を塞ぐように設けられ、釘やネジ等で火災時の爆風にも耐えられるよう緊結されている。また、網状体42は自ら基材として壁体内を区画できる。この場合、図7で基材として用いられている壁体内区画材23〜25は省略できる。
【0046】
図8に示す本発明の第3実施形態は、本発明の特徴とする外被構造に利用する区画材を階上用床下空間34で利用する実施例を示す。ここでは、階上用床下空間34に開放された壁体内空間4bと階上用床下空間34とを区画する横壁体内区画材45が設けられている。この横壁体内区画材45は、縦壁体内区画材23〜25と同じ部材、形状で作ることができる。また、通気孔46が設けられていて、この通気孔46を塞ぐように網状体47が取り付けられている。特に火炎を遮る効果をもつ網状体47は省略することができる。
【0047】
図9は、第1実施形態の縦壁体内区画材23〜25に加え、通気の出入り部分29又は開放された階上用床下空間34と壁体内空間4b及び小屋裏空間7と壁体内空間4eを塞ぐように、横壁体内区画材45が取り付けられている。
【0048】
図10は、第1実施形態の壁体内区画材23〜25として網状体42を用いた例を示している。図10では、通気の出入り部分29又は開放された階上用床下空間34と壁体内空間4b及び小屋裏空間7と壁体内空間4eを塞ぐようにも網状体42が基材として取り付けられており、区画材として網状体が用いられることを示している。また、図10は図9の区画材を網状体に代えた例を示している。
【0049】
図11は、第1実施形態の壁体内区画材23〜25に加え、通気の出入り部分29又は開放された階上用床下空間34と壁体内空間4b及び小屋裏空間7と壁体内空間4eを塞ぐように、横壁体内区画材45かつ網状体42が取り付けられている。
【0050】
図12は、第1実施形態の壁体内区画材23〜25に加え、壁体内空間4bと階上用床下空間34が石膏ボード等の不燃性の内装材26で区切られていて、通気部26aが内装材26に設けられている。この図示しない通気部の形状は壁体内区画材23〜25と同様に例えば長円状の通気孔、溝等を間隔的に設けることができる。また、通気部26aは、火災時に火災の熱が伝わるのを出来得るかぎり遅延させる大きさであるのが好ましく、例えば、直径20mm以下の丸孔や幅20mm以下の角孔等が例示できる。かつ、図示しない通気性及び耐火性を有する材料で作られている前記網状体42を好適に使用できる。
【0051】
図13は、基礎コンクリート13に設けられた断熱材13a、外装材6と壁用内装材26との間に張り巡らせた断熱材5、屋根材8と小屋裏空間7との間に張り巡らせた小屋裏断熱材9によって外気と区画され、その内部に内装材で囲まれた室内空間35と、この室内空間35以外の部分からなる床下空間12、階上用床下空間34及び小屋裏空間7の中空層を有した建物であって、該中空層は、開閉可能な床下ダンパー15及び該床下ダンパーよりも上部に形成した開閉可能な例えば小屋裏ダンパー11によって外気と連通可能とした従来の建物を示す。
【0052】
本発明は、既述のようにいわゆる柱や梁等の軸組で作られる、壁体を備えた木造軸組工法、及び枠組壁工法の壁体を備えたいわゆるツーバイフォー工法以外にも、壁体構造の一部を軽量形鋼に置換しいわゆるスチールハウスや鉄骨造とした建物にも適用可能である。又、本発明は、建物内部の間仕切壁等の内部にも適用できるとともに、繋留された船舶や地面に固定された車両等の建築物にも適用できる。
【0053】
【発明の効果】
外装材と外装材の屋内側に断熱材を設けた建物において、断熱材の屋内側に中空層を設け、中空層の屋内側には内装材が設けられた部分と内装材が設けられていない部分を有し、内装材の面と対峙しない外被部分の耐火性能を、対峙する部分の耐火性能よりも高くしたことを特徴とする本発明の建物の壁構造及び建物により通気住宅の通気層及び連通部の通気を妨げずに外部火災に対する耐火性能が向上した外被構造および建物を提供することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態の建物が備える壁体まわりを示す断面図。
【図2】図1の壁体の胴差又は梁まわりの異なる断面構造の一部を示す断面図。
【図3】図1の壁体の胴差又は梁まわりの異なる断面構造の一部を示す断面図。
【図4】図1の壁体の胴差又は梁まわりの異なる断面構造の一部を示す断面図。
【図5】図1の壁体の胴差又は梁まわりの異なる断面構造の一部を示す断面図。
【図6】図6(A)、(B)、(C)は、図1の建物に備えられる夫々異なる壁体内区画材の一部を示す斜視図。
【図7】本発明の第2実施形態の建物が備える壁体の小屋裏まわりを示す断面図。
【図8】本発明の第3実施形態の建物が備える2階以上の居室床下まわりを示す断面図。
【図9】本発明の第3実施形態の建物が備えられる異なる壁体まわりを示す断面図。
【図10】本発明の第3実施形態の建物が備えられる異なる壁体まわりを示す断面図。
【図11】本発明の第3実施形態の建物が備えられる異なる壁体まわりを示す断面図。
【図12】本発明の第4実施形態の建物が備えられる異なる壁体まわりを示す断面図。
【図13】従来の建物を示す断面図。
【符号の説明】
1・・・・建物(建物)
2・・・・壁部外側通気層(通気空間)
3・・・・壁体内通気路(内側通気層)
4・・・・壁体
4a、4b、4c、4d、4e・・・・壁体内空間(通気空間)
5a、5b・・・・断熱材
6a、6b・・・・外装材
7・・・・小屋裏空間
8・・・・屋根材
9・・・・小屋裏断熱材
10・・・・屋根部外側通気層
11・・・・小屋裏ダンパー(小屋裏換気部)
12・・・・床下空間
13・・・・基礎コンクリート
13a・・・・断熱層
14・・・・換気口
15・・・・床下ダンパー(床下換気部)
16・・・・土台
17・・・・柱
18・・・・桁
23〜25・・・・縦壁体内区画材
26・・・・壁用内装材
26a・・・・通気部
27・・・・耐力面材
28・・・・床根太
29・・・・通気の出入り部分
31・・・・縦壁体内区画材
32・・・・床根太
33・・・・通気孔
34・・・・階上用床下空間
35・・・・室内空間
36・・・・天井用内装材
38・・・・胴差又は梁
39・・・・面材
42・・・・網状体
44・・・・耐火補強部材
45・・・・横壁体内区画材
46・・・・通気孔
47・・・・網状体
48・・・・壁体内通気路(内側通気層)
71・・・・耐火性能区画
72・・・・耐火性能区画

Claims (8)

  1. 外装材と外装材の屋内側に断熱材を設けた建物の外被構造であって、断熱材の屋内側に中空層を設け、中空層の屋内側には内装材が設けられた部分と内装材が設けられていない部分を有し、内装材の面と対峙しない外被部分の耐火性能を、対峙する部分の耐火性能よりも高くしたことを特徴とする建物の壁構造。
  2. 中空層の屋内側に内装材を設け、該中空層の屋外側に少なくとも断熱材と外装材を設けた建物の外被壁構造であって、内装材と断熱材が設けられた部分中空層間の空気の連通を可能とする中空層が設けられており、連通を可能とする中空層の外被部分の耐火性能を、他の外被部分の耐火性能よりも高くしたことを特徴とする建物の壁構造。
  3. 耐火性能が異なる外被が設けられた中空層の境界部分に、前記中空層間の空気の連通を可能とする開口部を有する区画材を設けたことを特徴とする請求項1から請求項2のいずれかに記載の建物の壁構造。
  4. 外装材の屋内側に設けた断熱材と基礎によって外気と区画された内部空間を有し、内部空間には、内装材で囲まれた居住空間と居住空間以外の部分からなる中空層とが形成された建物であって、中空層は外気と連通可能であることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の建物の外被構造。
  5. 外装材と外装材の屋内側に断熱材を設けた建物の外被構造であって、断熱材の屋内側に中空層を設け、中空層の屋内側には内装材が設けられた部分と内装材が設けられていない部分を有し、内装材の面と対峙しない外被部分の耐火性能を、対峙する部分の耐火性能よりも高くしたことを特徴とする建物の壁構造を有する建物。
  6. 中空層の屋内側に内装材を設け、該中空層の屋外側に少なくとも断熱材と外装材を設けた建物の外被壁構造であって、内装材と断熱材が設けられた部分中空層間の空気の連通を可能とする中空層が設けられており、連通を可能とする中空層の外被部分の耐火性能を、他の外被部分の耐火性能よりも高くしたことを特徴とする建物の壁構造を有する建物。
  7. 耐火性能が異なる外被が設けられた中空層の境界部分に、前記中空層間の空気連通を可能とする開口部を有する区画材を設けたことを特徴とする請求項1から請求項2のいずれかに記載の建物の壁構造を有する建物。
  8. 外装材の屋内側に設けた断熱材と基礎によって外気と区画された内部空間を有し、内部空間には、内装材で囲まれた居住空間と居住空間以外の部分からなる中空層とが形成された建物であって、中空層は外気と連通可能であることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の建物の壁構造を有する建物。
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