JP2008121259A - 建築物の外内装パネルシステム及びその工法 - Google Patents

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Abstract

【課題】建築物の外周部分を構成する外内装パネルシステムが、簡易な構成により耐火性、断熱性及び遮音性を備えるとともに、通気層を設けずとも結露を防止できる。
【解決手段】建築物の外周部分に設置される外内装パネルシステムにおいて、屋外側から屋内側へ向かって少なくとも外装パネル層(11)、断熱パネル層(12)、断熱吸音層(13)及び内装パネル層(14)を有し、外装パネル層及び内装パネル層がそれぞれ1または複数の部材層から構成され、外装パネル層は部材層として第1の耐火板を含み、内装パネル層は部材層として第2の耐火板(141)を含む。第1の耐火板が押出成形セメント板またはプレキャストコンクリート板であり、断熱パネル層が発泡ポリスチレン板からなり、断熱吸音層がグラスウールからなり、内装パネル層における第2の耐火板が石膏ボードである。
【選択図】図1

Description

本発明は、建築物の外周部分に設けられ複数の層から構成される外内装パネルシステム及びその工法に関する。
従来、鉄筋コンクリート等の建築物の外周部分を構成するために複数の層からなる外内装パネルシステムが知られている。外内装パネルシステムを構成する主要な層としては、一般的に、屋外側から順に外装パネル、断熱材層、内装パネルが配置され、それぞれが耐火性、断熱性、遮音性等の種々の機能を適宜備えている。さらに、外装パネル等の建築部材の他に、複数の層の1つとして通気層を含む場合もある。
例えば、特許文献1等に記載の外断熱構造の場合、柱、梁、スラブ等からなる構造躯体の外周の外側に断熱材層、通気層及び外装パネルを設け、外周上に位置する柱の内側に内装パネルが設けられる。通気層を設けず断熱材層と外装パネルを密着させた構成では界面結露を生じ易いが、通気層があることで通気を確保し、結露を防止できる。
特許文献2では、梁または柱の屋外側に断熱材層と透湿防水シートとを設け、透湿防水シートと外装パネルとの間に通気層が形成されている。透湿防水シートは通気層から水の侵入を防ぎかつ屋内からの湿気を通気層へ透過させるために設けられる。また、火災時に断熱材の焼失及び通気層を介して上階と下階の間で延焼することを防止するため、梁または柱の位置において熱膨張性耐火被覆材(非特許文献1参照)を積層している。熱膨張性耐火被覆材は、火災時に膨張して通気層等を遮断する。
さらに、近年、隣室や上階からの騒音と同様に屋外からの騒音も問題となっており、外周部分においても十分な遮音機能が要望されている。建築部材には、入射音を反射し透過させないことで遮音効果を発揮するものと、入射音を内部で吸収し透過させないことで遮音効果を発揮するものがある。前者では例えば石膏ボード等があり、後者では例えばロックウールマット、グラスウール等が一般的に知られている。遮音効果をもつ物質を媒体に分散させてパネル成形した遮音パネルも公知である。特許文献3ではポリウレタンゴムに遮音用中空多孔質粒子を分散させた遮音パネルを提示している。
特開2005−68791号公報 特許2000−320032号公報 特許第2997300号公報 「セキスイ熱膨張性耐火材フィブロック(登録商標)」、[平成18年11月2日検索]、インターネット、<http://www.sekisui.co.jp/kinouken/fps1.htm>
結露を防止するために通気層を設ける外内装パネルシステムでは、通気層空間を確保しつつ両側の層部材を固定するための特殊な金物が必要であり、また作業工数も多くなり、全体のコストが高くなる。また、通気層を設けた場合には、特許文献2のように断熱材層と通気層の間に透湿防水シートを設けているが、これによりさらにコストが高くなる。
また、通気層を設けた場合、下階と上階の間で通気層を介して延焼することを防止するために熱膨張性耐火被覆材を設ける必要があるが、その材料コスト及び作業工数により全体のコストが高くなる。
さらに、外装パネルの施工は、通常、屋外側から行うため、外部足場が必要となる。外部足場を設けることは、高層、超高層となるほど困難となる。
またさらに、遮音効果のある種々の単層パネルが提示されているが、単層のみでは遮音効果は十分ではなく、複数層からなる外内装パネルシステムにおいて効果的に組み合わせることが必要である。
以上の現状に鑑み本発明は、建築物の外周部分を構成する外内装パネルシステムにおいて、簡易かつ低コストな構成により耐火性、断熱性及び遮音性を実現することを目的とする。また、通気層を設けずとも結露防止を実現できることを目的とする。さらに、このような外内装パネルシステムの施工方法であって、施工の際に外部足場を必要とせず乾式工法を可能とすることを目的とする。
上記の目的を達成するべく、本発明は以下の構成を提供する。
(1)請求項1に係る外内装パネルシステムは 建築物の外周部分に設置され、屋外側から屋内側へ向かって少なくとも外装パネル層、断熱パネル層、断熱吸音層及び内装パネル層を有し、前記外装パネル層及び前記内装パネル層がそれぞれ1または複数の部材層から構成され、前記外装パネル層は前記部材層として第1の耐火板を含み、前記内装パネル層は前記部材層として第2の耐火板を含むことを特徴とする。
(2)請求項2に係る外内装パネルシステムは、請求項1において、前記外装パネル層における前記第1の耐火板が押出成形セメント板またはプレキャストコンクリート板であり、前記断熱パネル層が発泡ポリスチレン板からなり、前記断熱吸音層がグラスウールからなり、前記内装パネル層における第2の耐火板が石膏ボードであることを特徴とする。
(3)請求項3に係る外内装パネルシステムは、請求項1または2において、前記内装パネル層が、前記第2の耐火板の屋内側に前記部材層として防湿気密シートをさらに含むことを特徴とする。
(4)請求項4に係る外内装パネルシステムは、請求項1〜3のいずれかにおいて、前記断熱パネル層と前記外装パネル層の間にリブ間隙が形成されている場合、前記リブ間隙が前記建築物の各階層間の境界部において耐火材により閉鎖されていることを特徴とする。
(5)請求項5に係る外内装パネルシステムは、請求項4において、前記外装パネル層が厚さ75mm(±20%)、前記リブ間隙が30mm(±20%)、前記断熱パネル層が厚さ50mm(±20%)、前記断熱吸音層が厚さ70mm(±20%)及び前記内装パネル層が厚さ30mm(±20%)であり、音響透過損失TLが少なくとも遮音等級D60に相当することを特徴とする。
(6)請求項6に係る外内装パネルシステムの施工方法は、請求項1〜5のいずれかに記載の外内装パネルシステムを建築物の外周部分に設置する工法において、前記建築物の一つの階層の上端及び下端に位置する構造躯体に対し前記外装パネル層の上端及び下端をそれぞれ取り付ける第1工程と、前記外装パネル層の屋内側に前記断熱パネル層を取り付ける第2工程と、前記断熱パネル層の屋内側に前記断熱吸音層を設ける第3工程と、前記建築物の一階層の上端及び下端に位置する構造躯体に対し前記内装パネル層の上端及び下端をそれぞれ取り付ける第4工程とを順次行い、かつ前記各工程を屋内側から行うことを特徴とする。
(A)本発明による外内装パネルシステムは、建築物の外周部分に設置される外内装パネルシステムにおいて、屋外側から屋内側へ向かって少なくとも外装パネル層、断熱パネル層、断熱吸音層及び内装パネル層の4層を有する。「パネル層」は、主としてパネル状(板状)部材から構成されるため、このように称する。外装パネル層及び内装パネル層については、必ずしも1枚の部材から構成されていなくともよく複数の部材を積層して構成されてもよい。外装パネル層は、部材層として第1の耐火板を、内装パネル層は第2の耐火板を含む。
外装パネル層における第1の耐火板及び内装パネル層における第2の耐火板は、主として、外内装パネルシステム全体の耐火性を担うものである。加えて、耐火性の板材は、一般的にある程度の遮音性(入射音の反射による透過防止)を備えたものが多いことから、外内装パネルシステム全体の遮音性にも補助的に寄与することができる。
上記のような外装パネル層と内装パネル層の間に、断熱パネル層と断熱吸音層が設けられている。断熱パネル層は専ら断熱性を確保するために設けられる。一方、断熱吸音層は、特に吸音(入射音の減衰)による遮音性を発揮するが、そのような材料は通常ある程度の断熱性も兼ね備えている。これらの断熱パネル層及び断熱吸音層は、それぞれ単層では断熱性と遮音性の双方を十分に満足しないが、これらを併用することにより良好な断熱性と遮音性が実現される。
以上の通り、本発明の外内装パネルシステムでは、外装パネル層、断熱パネル層、断熱吸音層及び内装パネル層の4層の簡易な構造でありながら各層のもつ機能の相乗効果により、耐火性、断熱性及び遮音性のいずれにも優れた性能が実現された。本発明の外内装パネルシステムの各層の機能をまとめると次の通りとなる。
(i)外装パネル層(第1の耐火板を含む):耐火性(補助的に遮音性)
(ii)断熱パネル層:断熱性
(iii)断熱吸音層:吸音による遮音性(補助的に断熱性)
(iv)内装パネル層(第2の耐火板を含む):耐火性(補助的に遮音性)
上記(i)及び(iii)で「補助的に」とは、外装パネル層及び内装パネル層のもつ遮音性については、外装パネル層及び内装パネル層が主に耐火性を担うことに比べて補助的であることを意味する。断熱吸音層の断熱性については、断熱性の主要部分を担う断熱パネル層に比べて補助的であることを意味する。
また、本発明の外内装パネルシステムにより建築物の外周部分を形成した場合、コンクリート外壁に比べて、スケルトン(構造躯体)とクラディング(外内装等)の完全分離が実現される。
(B)上記において、外装パネル層に用いられる第1の耐火板が押出成形セメント板またはプレキャストコンクリート板が好適であり、断熱パネル層が発泡ポリスチレン板からなり、断熱吸音層がグラスウールからなり、内装パネル層に用いられる第2の耐火板が石膏ボードである場合に特に良好な遮音性が実現された。押出成形セメント板またはプレキャストコンクリート板は、いずれも耐火性(例えば外壁または間仕切り壁に必要な耐火30分〜2時間)に優れた製品を容易に入手できる。さらに、押出成形セメント板については、プレキャストコンクリート板に比べて軽量であるという利点もある。また、発泡ポリスチレン板及びグラスウールはいずれも入手し易く、同種の材料に比べて低コストである。
(C)上記において、内装パネル層が複数の部材層からなり、石膏ボードの屋内側に防湿気密シートをさらに含むことが好適である。防湿気密シートは、屋内からの湿気をこの部材層で遮断する。よって、石膏ボードより屋外側の断熱吸音層、断熱パネル層及び外装パネル層には屋内からの湿気が到達しない。この結果、従来のように断熱パネル層と外装パネル層の間に通気層を設けずとも結露が生じない。通気層が不要となるため、通気層を設けるための特殊な金物等や火災時に通気層を遮断するための熱膨張性耐火材も不要となり作業も簡易となる。よって材料及び作業のコストを低減できる。なお、防湿気密シートは屋内の気密性も確保する。
(D)上記において、断熱パネル層と外装パネル層の間は密着させてもよいが、断熱パネル層のパネル取付けのためにスペーサ等により所定のリブ間隙が形成されてもよい。このリブ間隙はパネル取付けの便宜のためであって、従来の通気層のように建築物の全階層に連通することなく、各階層間の境界部において耐火材によって閉鎖されている。従って、このリブ間隙は、従来の通気層の役割を果たすものではなく、耐火材により各階層間を遮断することによりリブ間隙を介した階層間の延焼を防止できる。
(E)上記において、特に好適な外内装パネルシステムは、外装パネル層が厚さ75mm(±20%)、リブ間隙が30mm(±20%)、断熱パネル層が厚さ50mm(±20%)、断熱吸音層が厚さ70mm(±20%)及び内装パネル層が厚さ30mm(±20%)である。この外内装パネルシステムの音響透過損失TLを音響試験室で測定した結果、少なくとも遮音等級D60に相当する評価が得られた。これは、一般の集合住宅の住戸間の間仕切壁などに適切な基準を満たすレベルである。このように、本発明の外内装パネルシステムでは、入手しやすい部材を用いた簡易かつ低コストの構成によって高性能の遮音性能を実現できる。併せて、耐火性及び断熱性も兼ね備えており、内装パネル層に防湿気密シートを含む場合には内部結露も抑止できる。
(F)本発明の外内装パネルシステムを建築物の外周部分に設置する施工方法では、第1工程で建築物の一つの階層の上端及び下端に位置する構造躯体に対し外装パネル層の上端及び下端をそれぞれ取り付け、第2工程で外装パネル層の屋内側に前記断熱パネル層を取り付け、第3工程で断熱パネル層の屋内側に断熱吸音層を設け、第4工程で建築物の一つの階層の上端及び下端に位置する構造躯体に対し内装パネル層の上端及び下端をそれぞれ取り付ける。そして、これらの各工程を屋内側から行うものである。解体時はこの逆の工程でやはり屋内側から行うことができる。
本発明の外内装パネルシステムの施工方法は、モルタル等を用いない乾式工法であるので作業負担が少なく、湿式工法に比べて乾燥時間が不要であるので工期も短縮できる。また、全て屋内側から作業可能であるので、取付け時及び解体時に無足場施8が可能であり、特に高層及び超高層建築物に適している。
さらに、本発明の外内装パネルシステムの構成要素には、スケルトンインフィル(SI)建築物におけるクラディングが含まれている。クラディングは、スケルトンとインフィルを覆うものであって外装もその一つである。上記のように、本発明の外内装パネルシステムは、その全体がスケルトン(構造躯体)に対して容易な作業で取り付け及び取り外し可能である。このことは、スケルトンとクラディングが完全に分離されていることを意味する。この結果、クラディングが、全体的にも部分的にも解体容易となり、外装のリフォームも容易となる。
以下、実施例を示した図面を参照しつつ本発明の実施の形態を説明する。
図1は、本発明による外内装パネルシステムの一実施例を設けた建築物の部分断面図である。図示の部分は、下階との境界部分を含む上階(例えば住戸)の床近傍であって、建築物の外周近傍部分である。図面左側が屋外側、図面右側が屋内側である。
図1では、構造躯体を構成するスラブ2により下階と上階が隔てられている。スラブ2は、例えば鉄筋コンクリート(RC)、プレキャストコンクリート(PC)等であり、耐火性を有する。図には構造柱は現れていないが、例えば、スラブの先端位置かまたはそれよりも屋内側に後退した位置に配置されている。
図1の本発明の外内装パネルシステム1は、スラブ2の先端位置において建築物の外周部分を形成しており、屋外側の外壁としてのクラディングから屋内側の内装までを含む。図示の例では、屋外側の外装パネル層11と断熱パネル層12がクラディングに相当する。クラディングは、SI建築物においてスケルトンとインフィルを外側から覆うものである。
図1の外周部分では、構造躯体の主要部と、クラディングを含む外内装パネルシステム1とが完全に分離されている。これによりクラディングの設置、改修及び解体等の作業(具体的工法については後述)が容易となる。これに対し、構造壁に対してクラディングが広い面積で密着している従来の建築物では、クラディングに関する種々の作業が大掛かりとなる。
図1に示す外内装パネルシステム1の構成は次の通りである。屋外側から屋内側へ向かって外装パネル層11、断熱パネル層12、断熱吸音層13及び内装パネル層14が順次設けられている。
外装パネル層11は、図示の例では1枚のパネル部材からなる層であるが、パネル部材の屋外側にタイル等の層を設けた場合は、複数の部材層からなることもある。外装パネル層11の主要素であるパネル部材は、外内装パネルシステムの最外層に配置されるため、風雨、火災、紫外線等から建築物を保護し、耐風圧、防水、耐火、耐候性等を備えることが要求される。外装パネル層11は、その主要素であるパネル部材を接合具15を介して外装取付具17と連結(連結部は図示せず)することにより構造躯体2に取り付けられている。外装取付具17は、例えば、断面L形の長尺の軽量鉄骨部材である。一般的に、外装パネル層11のパネル部材はほぼ階高分の長さがあり、その上端と下端を、一つの階層の上端と下端の構造躯体(例えば、図1のスラブ2)にそれぞれ取り付け固定すれば自立する。
外装パネル層11は、耐火性をもつパネル部材(第1の耐火板)を必須要素として含み、例えば、押出成形セメント板、プレキャストコンクリート(PC)板、ガラス繊維強化コンクリート(GRC)板、軽量気泡コンクリート(ALC)板等がある。特に押出成形セメント板またはプレキャストコンクリート板が好適である。これらのパネル部材は特に耐火性に優れているが、音反射による遮音性もある程度備えている。押出成形セメント板(一般に厚さ50〜100mm程度)は、プレキャストコンクリート板(一般に厚さ120〜150mm程度)より薄く軽量である点で好適である。
断熱パネル層12は、図示のように1枚のパネル部材から構成される。例えば、発泡ポリスチレン板、発泡ポリウレタン板、発泡ポリエチレン板等がある。断熱パネル層12は、屋外側と屋内側の断熱性能の主要部分を担っている。発泡ポリスチレン板は、十分な断熱性能を有しかつ他のものに比べ低コストである。
断熱吸音層13は、吸音性能をもつ部材から構成される。例えば、グラスウール、ロックウール、セルロースファイバー等がある。これらの不定形部材は、断熱パネル層12と内装パネル層14の間の空間に充填される。断熱吸音層13は、屋外側と屋内側の遮音性能の主要部分を担っているが、同時に断熱材でもあるので断熱性にもある程度寄与する。外内装パネルシステム全体の遮音性の評価の結果からは、グラスウールが最も好適である。
本発明の外内装パネルシステム1では、断熱パネル層12と断熱吸音層13の2層が、それぞれの主要機能を発揮するとともに副次的機能を補足し合うことにより、優れた断熱性能と遮音性能の双方を実現しているといえる。
内装パネル層14は、通常、図示の例のように複数のパネル部材またはシート部材からなる層構造であるが、必ずしも複数層でなくともよい。図示の例では、3層からなり屋外側から、耐火板141、防湿気密シート142、内装下地板143が積層されている。
内装パネル層14は、耐火性をもつパネル部材(第2の耐火板)を必須要素として含み、図1では耐火板141である。耐火板141としては、例えば、石膏ボード、珪酸カルシウム板等がある。外内装パネルシステム全体の遮音性の評価の結果から、石膏ボードが好適である。耐火板141は、その上端と下端を、一つの階層の上端と下端の構造躯体(例えば、図1のスラブ2)にそれぞれ取り付け固定すれば自立する。
内装パネル層14(例えば耐火板141)は、例えば、次のように取り付けられている。取り付け用の内装取付具19は、図示のように断熱吸音層13の空間の下端及び上端にそれぞれ配置できる。内装取付具19は、例えば、断面コ字形の長尺の軽量鉄骨部材であり、スラブ2と接合されている。この下側の内装取付具19と、上側のもう一方の内装取付具との間に、垂直方向に適宜の間隔で複数のスタッド(同じく軽量鉄骨材、図示せず)を配設し、これらのスタッドに耐火板141を固定する。内装パネル層14の上端及び下端には、適宜シール材16が充填される。この場合、垂直方向の複数のスタッドの間に断熱吸音層13のグラスウールが充填されている。
防湿気密シート142は、気密性を確保する。例えば、ポリエチレンシート等である。内装下地板143は、例えば、耐火板141とは別の石膏ボードあるいは強化石膏ボード等である。防湿気密シート142を設けた場合は、屋内側からの湿気を遮断して耐火板141より屋外側へ透過させない。この結果、耐火板141、断熱吸音層13、断熱パネル層12及び外装パネル層11の各層の界面において、この屋内側からの湿気による結露を生じない。従って、本発明の外内装パネルシステムでは、外装パネル層11と断熱パネル層12の間に通気層は不要である。この結果、外内装パネルシステム1が簡易な構成となり、作業負担も軽減される。
防湿気密シート142及び内装下地板143は任意要素であり、石膏ボード等の耐火板141を内装下地としてクロスを張ったり塗装したりしてもよい。内装パネル層14を複数の部材層から構成する場合は、その一部または全体を予め工場でユニット化した複合パネルを用いてもよい。
上記の外内装パネルシステム1の各層は、基本的に、図1において紙面の奥行き方向と手前方向に延在しているものとする。断熱パネル層12を介した上階と下階の間の延焼を防止するために、断熱パネル層12を各階層間の境界部で遮断するセラミックや発泡ガラス等の断熱耐火材12aを設ける。
図1の例では、内装パネル層14の屋内側に床パネル3が水平方向に設置されている。床パネル3とスラブ2との間には床下空間が設けられている。
図2は、本発明による外内装パネルシステムの別の実施例を設けた建築物の部分断面図である。図1の実施例と同じ構成要素には同じ符号を用いている。図2の外内装パネルシステム1aにおいて、図1の実施例と相違する点は、断熱パネル層12のパネル部材の屋外側に取り付け用のリブ12bが存在することにより、外装パネル層11と断熱パネル層12の間にリブ間隙12cが形成された点である。リブ12bは、通常、断面角形の長尺部材であり、断熱パネル層12を接着により取付ける場合には接着剤の塗布面となる。
外装パネル層11が構造躯体であるスラブ2に連結され自立しているため、断熱パネル層12を外装パネル層11に屋内側から取付けることで断熱パネル層12も固定される。リブ12bは、適宜の本数および適宜の間隔で断熱パネル層12のパネル部材の一面上に予め取り付けられている。その延在方向は、図示の例では水平方向であるが、垂直方向でもよい。
リブ12bが垂直方向に設けられるとき、あるいは水平方向であっても長さ及び位置によっては、リブ間隙12cが上下方向に連通して通気層と同等のものとなるおそれがある。本発明の外内装パネルシステムでは、上述のように内装パネル層14に防湿気密シート141を設けたことによりこのような通気層は不要であり、通気層は各階層間の延焼通路となるため好ましくない。従って、このリブ間隙12cが上階と下階の通気層となる可能性のある場合は、境界部にセラミックやガラス等の耐火材12dを設けてリブ間隙12cを閉鎖する。これにより各階層間の延焼を防止する。
図3は、本発明による外内装パネルシステムのさらに別の実施例を設けた建築物の部分断面図である。図1及び図2の実施例と同じ構成要素には同じ符号を用いている。図3の外内装パネルシステム1bにおいて、図1及び図2の実施例と相違する点は、構造躯体であるスラブ2により断熱パネル層12が階層間で分断されている点である。これにより、図1における断熱パネル層12の断熱耐火材12a及び図2におけるリブ間隙12cを閉鎖する耐火材12dを設けずとも、断熱パネル層12を介した階層間の延焼は防止される。
図1を参照して、本発明の外内装パネルシステムの設置工程を説明すると概ね次の通りであり、モルタル等を用いない乾式工法で行うことが好適である。以下の各工程は、全て屋内側から行う。
・第1工程:外装パネル層11の主要部であるパネル部材の上端及び下端を、その階層の上端及び下端に位置するスラブ2に外装取付具17を介してそれぞれ取付け固定する。パネル部材の屋外側にタイルを張り付ける場合は、取付前に張り付けておく。パネル部材を水平方向に複数連結する場合は適宜の接合具15で接合する。
・第2工程:外装パネル層11の屋内側に断熱パネル層12を取り付け固定する。図2の実施例のように断熱パネル層12のパネル部材にリブのある場合は、リブのある面を屋外側に向ける。取付けは、接着剤または適宜の金具による。
・第3工程:断熱パネル層12の屋内側に断熱吸音層13を設ける。この工程では、先ず、次工程の内装パネル層14のための内装取付具19等の軽量鉄骨材を配置する。例えば、一対の軽量鉄骨材を、その階層の上端及び下端に位置するスラブ2に水平方向に取り付け、これらの間を垂直方向に連結する複数のスタッドを適宜間隔で取り付ける。これらのスタッド間の空間にグラスウールを充填することにより断熱吸音層13を形成する。
・第4工程:最後に、内装パネル層14を取り付ける。その階層の上端及び下端に位置するスラブ2と一体化された内装取付具19及び上記のスタッドに、主要なパネル部材である石膏ボード等の耐火板141を金具等で取り付け固定する。その後、耐火板141の屋内側の面に防湿気密シート142を貼り付け、さらに内装下地材143である強化石膏ボード等を金具等で取り付け固定する。
解体工程は上記の逆の順序になる。本発明の外内装パネルシステムは、取り付け及び取り外しを簡易に行うことができ、建築物の外周部分を部分的に取り外して改修することも容易である。
なお、本発明を適用する建築物の構造種別は、鉄筋コンクリート造(RC)、鉄骨鉄筋コンクリート造(SRC)、鉄骨造、コンクリート充填鋼管造等のいずれも可能である。また、プレキャストコンクリート造(PC)として予め工場生産したものでもよい。
本発明の外内装パネルシステムについて、遮音性能試験を行った。
<試験方法>
JIS A 1416 5.1Bに規定するタイプII実験室にて、図4に示す試験体を界壁とし、一方の側に設置した音源からの音を界壁を隔てた他方の側にて測定し、入射音と透過音の差である音響透過損失TLを得た。
図4は、この試験に用いた試験体を示しており(A)が正面図、(B)がX−X断面図、(C)がY−Y断面図である。試験体の外内装パネルシステムの各層及び厚さは次の通りである。その他の部分の寸法は、図示の通りである。
・外装パネル層11:75mm、押出成形セメント板(商品名「アスロック(登録商標)」株式会社ノザワ製)
・リブ間隙12c:30mm
・断熱パネル層12:50mm、発泡ポリスチレン板(商品名「スタイロフォーム(登録商標)」ダウ化工株式会社製)
・断熱吸音層13:70mm、グラスウール(24kg/m品)
・耐火板141:21mm、石膏ボード
・内装下地板143:9.5mm、強化石膏ボード
<試験結果>
図5は、試験結果を示すグラフである。横軸は測定音の中心周波数(単位Hz)であり、縦軸は音響透過損失TL(単位db)である。破線は、参考のために示す遮音等級の基準曲線D50、D55、D60である。この基準曲線は、実際の建築物の2室間の遮音性能を評価する尺度として設定されている。
図5のグラフによれば、本発明の外内装パネルシステムは、ほぼ遮音等級D60であると評価できる。厳密には、遮音等級D60というには、音響透過損失TLの値が全ての測定周波数においてD60基準曲線より大きくなければならないが、試験結果では125Hzでの値がD60基準曲線を下回っており、D55となる。しかしながら、測定誤差及び暗騒音等の許容範囲である2dBを考慮すればD60レベル相当であると評価できる。遮音等級D60は、一般の集合住宅の住戸間の間仕切壁などに適切な基準に相当する。このように、本発明の外内装パネルシステムは、主として断熱吸音層13のもつ吸音性により、さらにその他の各層のもつ補助的な遮音性を加えた相乗効果により、簡易かつ低コストの構成で高い遮音性能を発揮できる。
なお、上記の試験体における各層の厚さは一例であって、各層において±20%程度の許容範囲で厚さを変化させてもほぼ同等の結果が得られる。すなわち、外装パネル層11が厚さ75mm(±20%)、リブ間隙12cが30mm(±20%)、断熱パネル層12が厚さ50mm(±20%)、断熱吸音層13が厚さ70mm(±20%)及び内装パネル層14が厚さ30mm(±20%)であるとき、音響透過損失TLが少なくともD60dbに相当する。また、リブ間隙12cがない場合についてもほぼ同等の結果が得られる。
本発明による外内装パネルシステムの一実施例を示す建築物の部分断面図である。 本発明による外内装パネルシステムの別の実施例を示す建築物の部分断面図である。 本発明による外内装パネルシステムのさらに別の実施例を示す建築物の部分断面図である。 本発明による外内装パネルシステムの試験に用いた試験体を示しており(A)が正面図、(B)がX−X断面図、(C)がY−Y断面図である。 遮音性能試験結果を示すグラフである。
符号の説明
1、1a、1b 内外装パネルシステム
2 スラブ
3 床パネル
11 外装パネル層(第1の耐火板)
12 断熱パネル層
12a 断熱耐火材
12b リブ
12c リブ間隙
12d 耐火材
13 断熱吸音層
14 内装パネル層
141 第2の耐火板
142 防湿気密シート
143 内装下地材

Claims (6)

  1. 建築物の外周部分に設置される外内装パネルシステムにおいて、
    屋外側から屋内側へ向かって少なくとも外装パネル層(11)、断熱パネル層(12)、断熱吸音層(13)及び内装パネル層(14)を有し、
    前記外装パネル層及び前記内装パネル層がそれぞれ1または複数の部材層から構成され、前記外装パネル層は前記部材層として第1の耐火板を含み、前記内装パネル層は前記部材層として第2の耐火板(141)を含むことを特徴とする外内装パネルシステム。
  2. 前記外装パネル層における前記第1の耐火板が押出成形セメント板またはプレキャストコンクリート板であり、前記断熱パネル層が発泡ポリスチレン板からなり、前記断熱吸音層がグラスウールからなり、前記内装パネル層における第2の耐火板が石膏ボードであることを特徴とする請求項1に記載の外内装パネルシステム。
  3. 前記内装パネル層が、前記第2の耐火板の屋内側に前記部材層として防湿気密シート(142)をさらに含むことを特徴とする請求項1または2に記載の外内装パネルシステム。
  4. 前記断熱パネル層と前記外装パネル層の間にリブ間隙(12c)が形成されている場合、前記リブ間隙が前記建築物の各階層間の境界部において耐火材(12d)により閉鎖されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の外内装パネルシステム。
  5. 前記外装パネル層が厚さ75mm(±20%)、前記リブ間隙が30mm(±20%)、前記断熱パネル層が厚さ50mm(±20%)、前記断熱吸音層が厚さ70mm(±20%)及び前記内装パネル層が厚さ30mm(±20%)であり、音響透過損失TLが少なくとも遮音等級D60に相当することを特徴とする請求項4に記載の外内装パネルシステム。
  6. 請求項1〜5のいずれかに記載の外内装パネルシステムを建築物の外周部分に設置する工法において、
    前記建築物の一つの階層の上端及び下端に位置する構造躯体に対し前記外装パネル層の上端及び下端をそれぞれ取り付ける第1工程と、
    前記外装パネル層の屋内側に前記断熱パネル層を取り付ける第2工程と、
    前記断熱パネル層の屋内側に前記断熱吸音層を設ける第3工程と、
    前記建築物の一つの階層の上端及び下端に位置する構造躯体に対し前記内装パネル層の上端及び下端をそれぞれ取り付ける第4工程とを順次行い、かつ
    前記各工程を屋内側から行うことを特徴とする外内装パネルシステムの設置工法。
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