JP3181452U - 新築構造物 - Google Patents

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【課題】屋根裏の温度を安定もしくは降下させるべく屋根裏の換気をより効果的、効率的に行える独得の屋根構造を有し、屋根や軒天の経年劣化を抑制し、建物等の構造物の寿命を延ばした新築構造物を提供する。
【解決手段】基本構造B上に屋根構造Rを設けた新築家屋等の新築構造物において、屋根構造Rが、垂木11、野地板12、遮熱又は防水材13及び屋根材4がこの順に積層されてなり、複数の垂木11と野地板12と基本構造Bとが空間Sを形成していることを特徴とする新築構造物。空間Sの存在によって、屋根裏の換気を換気扇等で行う場合に、換気手段の負担(例えば駆動用の消費電力)を軽減しつつ屋根裏や軒天の温度を安定もしくは降下させることができ、換気をより効果的、効率的に行なうことができる。
【選択図】図1

Description

本考案は、基本構造上に屋根構造を設けた新築の建物等の新築構造物に関するものである。
一般に、家屋等の建物の屋根は、屋根垂木上に、コンパネ(下地合板材)、フェルト(防水材)を屋根の形状に合わせて施工した後に、各種の屋根仕上げ材を葺く構造になっている。
こうした各種の屋根仕上げ材としては、シングル材、スレート、瓦等が主に挙げられるが、経済性(耐久性)やデザイン性の観点から比較すると様々な違いがある。
また、一般によく知られている屋根形状のタイプは、切妻型、寄棟型と陸屋根の三種類である。これらはユーザーの趣味趣向性に基づいたデザイン性で決められるが、屋根の勾配という点では、使用する地域の自然環境や屋根材の種類を考慮して決められている。
図5に、新築家屋の構造の要部を例示するが、(A)はその外観図、(B)はその分解図である。即ち、家屋の天井部に所定の間隔で配される屋根垂木1(但し、その下部の各種構造材は図示省略。)上には、野地板2、フェルト3、ガラスファイバー入りのシングル材(屋根材)4が順次積層されている。これらの部材は、その軒先部5に対向配置された雨樋(図示せず)と、外壁6側の雨おさえ(図示せず)との間に配設されている。
こうした屋根構造は、屋根の基本スタイルとして定着しているが、最近は、多少の工夫を加えたものが見受けられる。例えば、図5(B)の位置Pの領域において、軒天に有孔ボード材を取付けたり、天井裏に換気扇(いずれも図示省略)を設置して、屋根裏の換気を行うことによって、軒天や屋根裏の通気性を高め、それぞれの構造材の腐朽を防止せんとしている。
しかしながら、上記した有孔ボード材を用いた換気口取付けタイプは、それなりの有効性を有しているが、それほどの効果を期待できない。また、上記した換気扇を用いるタイプでは、その駆動電力を多く必要とするので、今後の省エネルギー対策の観点からはあまり推奨することができない。しかも、いずれのタイプも、屋根構造が太陽光等の外部から加わる熱によって温度上昇し易いために、換気をしても屋根裏や軒天の温度が降下もしくは安定し難い。これを緩げるために換気扇の能力を高めると、その駆動電力が増大することになる。
本考案の目的は、屋根裏の温度を安定もしくは降下させるべく屋根裏の換気をより効果的、効率的に行える独得の屋根構造を有し、これを新築の段階から取り入れることによって、屋根や軒天の経年劣化を抑制し、建物等の構造物の寿命を延ばすことにある。
即ち、本考案は、基本構造上に屋根構造を設けた新築構造物において、前記屋根構造が、垂木、野地板、遮熱又は防水材及び屋根材がこの順に積層されてなり、複数の前記垂木と前記野地板と前記基本構造とが空間を形成していることを特徴とする新築構造物に係るものである
本考案によれば、屋根構造が、垂木、野地板、遮熱又は防水材及び屋根材がこの順に積層されてなり、複数の前記垂木と前記野地板と前記基本構造とが空間を形成しているので、前記遮熱又は防水シートによる遮熱防水効果に加えて、前記空間に存在する空気によって断熱又は遮熱効果を向上させることができる。この結果、屋根裏の換気を換気扇等で行う場合に、換気手段の負担(例えば駆動用の消費電力)を軽減しつつ屋根裏や軒天の温度を安定もしくは降下させることができ、換気をより効果的、効率的に行なうことができる。しかも、こうした優れた効果を奏する屋根構造を新築の段階から取り入れることによって、屋根や軒天の経年劣化を抑制し、建物等の構造物の寿命を延ばすことができる。なお、この屋根構造自体は、垂木、野地板、遮熱又は防水シート及び屋根材の積層体であって軽量で低コストなものを使用できるので、遮熱防水性に優れた軽量で低コストな屋根構造となる。
本考案の実施の形態による新築家屋の屋根構造を含む主要部の斜視図(A)、その分解斜視図(B)である。 同、図1(A)のIB−IB線に沿う要部の断面図である。 同、屋根構造における垂木の変形例の要部の斜視図である。 同、図3のIV−IV線に対応した、屋根構造を含む要部の断面図である。 従来例による新築家屋の屋根構造を含む主要部の斜視図(A)、その分解斜視図(B)である。
本考案においては、前記基本構造が、前記屋根構造下に屋根垂木とこの上の野地板とを有しており、軒天の有孔ボード材又は/及び天井裏の換気扇等の換気手段によって屋根裏の換気を行えるように構成すると、上記した優れた効果を得る上で好適となる。
また、前記屋根構造の前記垂木の一部分がその幅方向に欠除され、この欠除部を通して、隣接する複数の前記空間が連通し合っているのが、断熱及び遮熱効果を一層十分とする上で望ましい。
また、前記構造物が新築の建物であって、前記屋根構造の前記垂木のうち、雨樋に臨む軒先部分の上面が前記雨樋の方向に下方へより傾斜した傾斜面に形成され、これに応じて、前記野地板、前記遮熱又は防水シート及び前記屋根材も前記雨樋の方向に下方へより傾斜していると、前記屋根材上から雨樋へ雨水をうまく導入することができ、雨樋を取り替えたり、取り付け位置を変更する必要がない。
また、前記屋根材がガラスファイバー入りのシングル材又はスレートであってよい。
以下、本考案の実施の形態を図面参照下に詳細に説明する。
図1〜図4は、本考案の実施の形態による屋根構造を含む新築家屋の要部を示すものである(但し、図5に示した従来例と共通する部分には共通符号を付して、その説明を省略することがある)。
図1に示すように、本実施の形態による新築家屋の屋根構造Rは、既述した従来例と同様の基本構造B(屋根垂木1、野地板2及びフェルト3を含むもの)上に設けられ、フェルト3とシングル材4との間に、軒先部5に向けて延びる垂木11と野地板12と遮熱又は防水性フェルト13とがこの順に積層されてなっている。ここで重要なことは、複数の垂木11と野地板12と基本構造Bのフェルト3とが空間Sを形成していることである。
垂木11は、くぎ等でフェルト3上に複数本が平行に固定され、これらの垂木11間に亘って、対応するサイズの野地板12がくぎ等で固定される。この野地板12はコンクリート用パネル材(合板材)からなっていてよい(既述した野地板も同様)。なお、野地板12の固定領域に対応する垂木11の本数は複数本であればよく、図面ではあくまで概略図示している(以下、同様)。
野地板12上には、その形状に合わせて、フェルトからなる遮熱(防水)シート13が固定されるが、この遮熱(防水)シートは雨水は通さず、湿気は外部へ逃がせる浸湿性のあるものを使用するのがよい。
屋根材としてのガラスファイバー入りシングル材4は、スレート等と比べて比較的軟質であるため、固定後に引張りを受けても元の形状、サイズに復元する性質があり、割れたりすることのない安定なものである。そして、屋根材としての耐久性、耐候性、防水性等を有していることは勿論である。このシングル材4に代えて、スレートを固定することも可能ではある。
以上に説明した屋根構造Rは、遮熱(防水)シート13による遮熱防水効果に加えて、図2に明示するように、複数の垂木11と野地板12と基本構造Bとの間に形成される空間Sに存在する空気によって、断熱又は遮熱効果を向上させることができる。この結果、既述した従来例と同様に図1の位置Pの領域から屋根裏の換気を換気扇等(図示省略)で行う場合に、換気手段の負担(例えば駆動用の消費電力)を軽減しつつ屋根裏又は軒天の温度を安定もしくは降下させることができ、換気をより効果的、効率的に行うことができる。しかも、こうした優れた効果を奏する屋根構造を新築の段階から取り入れることによって、屋根や軒天の経年劣化を抑制し、家屋の寿命を延ばすことができる。
この場合、図3に示すように、垂木11の上面に長さ方向と直角に凹部14を形成すれば、隣接する空間S同士が凹部14を介して連通し合うので、空間14内の空気を屋根の面方向に逃がすことができ、断熱又は遮熱効果を更に向上させ、熱のこもり現象を緩らげることができる。なお、図3では、野地板12等は図示省略している。
また、図4に示すように、垂木11のうち、雨樋8に臨む軒先部分を加工垂木11aとしてくぎ16で固定し、その上面を雨樋8の方向に下方へより傾斜した傾斜面15に形成すれば、これに応じて、野地板12、遮熱(防水)シート13及び屋根材(シングル材)4も雨樋8の方向に下方へより傾斜することになるので、屋根材4上から雨樋8へ雨水17をうまく導入することができる。このため、雨樋を取り替えたり、取り付け位置を変更する必要なしにそのまま使用できることは有利である。なお、図4では、図3に示した凹部14が存在しない状態としたが、これでも、上記したと同様に雨水をうまく雨樋に導入できる効果は得られる。
なお、上記した屋根構造Rは、垂木11、野地板12、シート13、屋根材4の積層体として軽量で低コストなものを使用できるので、遮熱防水性に優れる上に、軽量、低コストとなる。また、遮熱(防水)シート13は外部からの雨水は通さず、内部の湿気を外部へ放出する性質があることや、シングル材4は柔軟性があって割れにくいことも付加的効果である。
以上、本考案を実施の形態に基づいて説明したが、本考案は上述した例に何ら限定されるものではなく、考案の主旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能であることは言うまでもない。
例えば、上述した屋根構造に使用する屋根材は、上述のシングル材の代りにスレートを用いてもよいし、瓦屋根とすることもできる。
また、上述した構造の各部の形状、サイズ、材質等は種々に変更してもよい。図3に示した構造において、凹部14のサイズや位置は種々であってもよいし、或いはその凹部に代えて垂木11を幅方向に貫通した貫通孔を形成しても空間S同士が連通し合うことができる。
また、本考案は、上述した屋根構造その他の屋根構造を有する新築家屋に限らず、小屋や倉庫など、その他の新築構造物にも適用可能である。
屋根裏の温度を安定もしくは降下させるべく屋根裏の換気をより効果的、効率的に行える独得の屋根構造を有し、これを新築の段階から取り入れることによって、屋根や軒天の経年劣化を抑制し、建物等の構造物の寿命を延ばすことのできる新築家屋などの新築構造物を提供することができる。
1…屋根垂木、2…野地板、3…フェルト、4…シングル材、11…垂木、
12…野地板、13…フェルト、B…基本構造、R…屋根構造、S…空間、P…位置

Claims (5)

  1. 基本構造上に屋根構造を設けた新築構造物において、前記屋根構造が、垂木、野地板、遮熱又は防水材及び屋根材がこの順に積層されてなり、複数の前記垂木と前記野地板と前記基本構造とが空間を形成していることを特徴とする新築構造物。
  2. 前記基本構造が、前記屋根構造下に屋根垂木とこの上の野地板とを有しており、軒天の有孔ボード材又は/及び天井裏の換気扇等の換気手段によって屋根裏の換気を行えるように構成されている、請求項1に記載した新築構造物。
  3. 前記屋根構造の前記垂木の一部分がその幅方向に欠除され、この欠除部を通して、隣接する複数の前記空間が連通し合っている、請求項1又は2に記載した新築構造物。
  4. 新築の建物であって、前記屋根構造の前記垂木のうち、雨樋に臨む軒先部分の上面が前記雨樋の方向に下方へより傾斜した傾斜面に形成され、これに応じて、前記野地板、前記遮熱又は防水シート及び前記屋根材も前記雨樋の方向に下方へより傾斜している、請求項1〜3のいずれか1項に記載した新築構造物。
  5. 前記屋根材がガラスファイバー入りシングル材又はスレートからなっている、請求項1〜4のいずれか1項に記載した新築構造物。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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