JP2009066133A - 眼科装置および眼科装置を用いたオートアライメント方法 - Google Patents

眼科装置および眼科装置を用いたオートアライメント方法 Download PDF

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Abstract

【課題】煩わしいスイッチ操作やメニュー設定等を検者に強いることなく、オートアライメント駆動制御へ迅速に自動移行することにより、検者及び被検者双方の負担を軽減することができると共に、装置の持つオートアライメント機能を有効に活用することができる眼科装置および眼科装置を用いたオートアライメント方法を提供すること。
【解決手段】オートアライメント機能付きの非接触式眼圧計Sにおいて、検者が操作ノブ5に触れていることを検出する手段(ステップS2)と、操作ノブ5に検者が触れていることを検出すると、マニュアルアライメントを行いつつ、アライメント視標の検出に成功したか否かというオートアライメント開始条件の判断を開始する手段(ステップS3〜ステップS7)と、オートアライメント開始条件が成立すると、オートアライメント駆動制御を開始する手段(ステップS8〜ステップS18)と、を備えた。
【選択図】図7

Description

本発明は、眼科検査するための光学系を装置本体に備え、装置本体と被検眼との三次元方向の相対位置関係を正規位置とするアライメントを自動で行うことが可能なオートアライメント機能付きの眼科装置および眼科装置を用いたオートアライメント方法に関する。
従来、眼科装置としては、検者が操作ノブに触れていることを検出すると「MANUAL」と表示し、表示にしたがってマニュアルアライメントを開始し、粗アライメントを終了すると「AUTO START OK」と表示し、表示にしたがってオートアライメント開始スイッチをONにするスイッチ操作を行うと「AUTO」と表示し、装置本体を装置ベースに対して三次元方向にアクチュエータ駆動させることにより、アライメント視標を正規位置とするオートアライメント駆動制御を開始するものが知られている(例えば、特許文献1の図10を参照)。
特開平9−224912号公報
しかしながら、従来の眼科装置にあっては、マニュアルアライメントにより粗アライメントを終了すると「AUTO START OK」と表示し、表示にしたがってオートアライメント開始スイッチをONにするスイッチ操作を行うことでオートアライメント駆動制御を開始するものであるため、眼科検査時、マニュアルアライメントからオートアライメントへ移行する際、オートアライメント開始スイッチに対するスイッチ操作を行う必要があるというように、煩わしいスイッチ操作を検者に強いる、という問題があった。
さらに、マニュアルアライメントを開始してから粗アライメントを終了するまでに操作の不慣れ等によりもたつくと、粗アライメントの終了までに長い時間を要する。しかも、粗アライメントの終了した後、「AUTO START OK」との表示を見てオートアライメント開始スイッチをON操作することでオートアライメントが開始される。このため、眼科検査時、操作慣れした熟練の検者ではない限り、迅速にオートアライメントを開始することができない、という問題があった。
本発明は、上記問題に着目してなされたもので、煩わしいスイッチ操作を検者に強いることなく、オートアライメント駆動制御へ迅速に自動移行することにより、検者及び被検者双方の負担を軽減することができると共に、装置の持つオートアライメント機能を有効に活用することができる眼科装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明では、眼科検査するための光学系を装置本体に備え、前記装置本体と被検眼との三次元方向の相対位置関係を正規位置とするアライメントを自動で行うことが可能なオートアライメント機能付きの眼科装置において、
検者が操作ノブに触れていることを検出する操作ノブ接触検出手段と、
前記操作ノブに検者が触れていることを検出すると、操作ノブに対する手動操作によるマニュアルアライメントを行いつつ、アライメント視標の検出に成功したか否かというオートアライメント開始条件の判断を開始するオートアライメント開始条件判断手段と、
オートアライメント開始条件が成立すると、前記装置本体を装置ベースに対して三次元方向にアクチュエータ駆動させることにより、アライメント視標を正規位置とするオートアライメント駆動制御を開始するオートアライメント駆動制御手段と、
を備えたことを特徴とする。
よって、本発明の眼科装置にあっては、オートアライメント開始条件判断手段において、操作ノブに検者が触れていることを操作ノブ接触検出手段により検出すると、操作ノブに対する手動操作によるマニュアルアライメントを行いつつ、アライメント視標の検出に成功したか否かというオートアライメント開始条件の判断が開始される。そして、オートアライメント開始条件が成立すると、オートアライメント駆動制御手段において、装置本体を装置ベースに対して三次元方向にアクチュエータ駆動させることにより、アライメント視標を正規位置とするオートアライメント駆動制御が開始される。
このように、検者が操作ノブに触れるという行動によりマニュアルアライメント操作意図を適切に把握し、かつ、迅速にオートアライメント開始条件の判断が開始され、オートアライメント開始条件の成立により自動的にオートアライメント駆動制御に入る。この迅速なオートアライメント駆動制御の開始により、検者の判断負担や操作負担を軽減することができるし、目を見開いたままでの被検者の待ち時間が短縮され、被検者の待ち負担を軽減することができる。
さらに、オートアライメント開始条件が成立すると、自動的にオートアライメント駆動制御が開始されることで、条件判断やスイッチ操作の煩わしさにより、装置に備わっているオートアライメント機能を使わないということが解消され、装置の持つオートアライメント機能を有効に活用することができることができる。
この結果、煩わしいスイッチ操作を検者に強いることなく、オートアライメント駆動制御へ迅速に自動移行することにより、検者及び被検者双方の負担を軽減することができると共に、装置の持つオートアライメント機能を有効に活用することができる。
以下、本発明の眼科装置および眼科装置を用いたオートアライメント方法を実現する最良の形態を、図面に示す実施例1に基づいて説明する。
まず、構成を説明する。
図1は実施例1の非接触式眼圧計(眼科装置の一例)を示す図であり、(a)は非接触式眼圧計の正面図を示し、(b)は非接触式眼圧計の側面図を示す。
実施例1の非接触式眼圧計Sは、被検者の頭部を支持する受台1を有する装置ベース2と、装置ベース2の上部に設けられて前後左右方向に移動可能な架台3と、架台3の上部に設けられて前後左右上下方向に移動可能な装置本体4と、を備えている。ここでは、非接触式眼圧計Sの前後方向をZ方向とし、左右方向をX方向とし、上下方向をY方向とする。
前記架台3には、撮影ボタン5aを有する操作ノブ5と、液晶表示画面等によるモニタ6と、各種の操作スイッチ群7とが設けられている。架台3は検者が操作ノブ5を操作することにより装置ベース2に対して移動し、これに伴い装置本体4も前後左右方向に移動する。また、装置本体4の前面には、被検者の被検眼と対向するようにノズル部8が設けられている。
図2は実施例1の非接触式眼圧計におけるアライメント駆動機構を示す概略側面図である。図3は実施例1の非接触式眼圧計におけるアライメント駆動機構を示す概略平面図である。
実施例1の非接触式眼圧計Sには、マニュアルアライメントやオートアライメントを行うため、装置本体4を三次元方向に移動させるアライメント駆動機構が設けられている。このアライメント駆動機構は、図2及び図3に示すように、上下アライメント駆動機構と、左右アライメント駆動機構と、前後アライメント駆動機構により構成されている。
前記上下アライメント駆動機構は、架台3に設けられたYアライメントモータ104と、架台3に上下に移動可能に保持された支柱105とによって構成されている。Yアライメントモータ104と支柱105は、図示しないピニオン及びラックにより結合されている。支柱105は、Yアライメントモータ104によって上下に移動し、支柱105の上端にはテーブル106が設けられている。
前記左右アライメント駆動機構は、テーブル106上に設けられた支柱107及びXアライメントモータ108と、支柱107の上端に左右に摺動可能に保持されたテーブル109と、テーブル109の一端に設けられたラック110と、Xアライメントモータ108の出力軸に設けられてラック110に噛合するピニオン111と、によって構成されている。
前記前後アライメント駆動機構は、テーブルl09の上部に設けられたZアライメントモータ112及び支柱113と、Zアライメントモータ112の出力軸に設けられたピニオン114と、支柱113の上部に設けられ、装置本体4の基体をなすケース115と、によって構成されている。ケース115は、前後に摺動可能に保持されるとともに装置本体4の筐体に覆われ、ケース115の側部にはラック116が設けられ、ラック116はピニオン114と噛合している。
前記Yアライメントモータ104は、操作ノブ5のノブ中心軸周りの回転操作に応じて駆動されるほか、後述するコントロールユニット80から出力される制御信号によっても駆動され、装置本体4のY方向のアライメントを行うために用いられる。Xアライメントモータ108,Zアライメントモータ112は、操作ノブ5の傾倒操作に応じて駆動されるほか、コントロールユニット80から出力される制御信号によって駆動される。また、Xアライメントモータ108は、装置本体4のX方向のアライメントを行うために用いられる。Zアライメントモー夕112は、装置本体4のZ方向のアライメントを行うために用いられる。なお、各アライメントモータ104,108,112としては、位置制御が可能な例えばステッピングモータ(パルスモータ)が用いられている。
図4は実施例1の非接触式眼圧計における圧縮空気噴射構造を含む光学系を示す側面図である。図5は実施例1の非接触式眼圧計における圧縮空気噴射構造を含む光学系を示す平面図である。
前記ケース115の内部には、図4及び図5に示すように、前眼部観察光学系10と、XYアライメント指標投影光学系20と、固視標投影光学系30と、XYアライメント検出光学系40と、角膜変形量検出光学系50と、Zアライメント指標投影光学系60と、Zアライメント検出光学系70と、が設けられている。
前記前眼部観察光学系10は、被検眼Eの前眼部を観察するための光学系である。
この前眼部観察光学系10は、被検眼Eの左右に位置して前眼部を直接照明する前眼部照明光源11a,11bと、ノズル部8に設けられて眼圧測定時に被検眼Eに空気を吹き付ける気流吹付けノズル12と、前眼部窓ガラス13と、チャンバー窓ガラス14と、ハーフミラー15と、対物レンズ16と、ハーフミラー17,18と、CCD19を有する。これらは光軸O1上に配置されている。
気流吹付けノズル12は、ピストン12aが設けられたシリンダ12bに接続され、ピストン12aが、ピストンソレノイド12cに駆動されることによって角膜Cに空気を吹き付けるようになっている。
この前眼部照明光源11a,11bによって照明された被検眼Eの前眼部像は、気流吹付けノズル12の外部を通過し、前眼部窓ガラス13、チャンバー窓ガラス14、ハーフミラー15を透過し、対物レンズ16により集束されつつハーフミラー17,18を透過してCCD19上に形成される。
前記XYアライメント指標投影光学系20は、XY方向(左右上下方向)のアライメント検出及び角膜変形量検出のための指標光(XYアライメント指標光)を被検眼Eの角膜Cに正面から投影する光学系である。
このXYアライメント指標投影光学系20は、XYアライメント検出と圧平検出を兼ねる赤外光を出射するXYアライメント用光源21と、集光レンズ22と、開口絞り23と、ピンホール板24と、ダイクロイックミラー25と、投影レンズ26と、ハーフミラー15と、チャンバー窓ガラス14と、気流吹付けノズル12を有する。前記投影レンズ26は、ピンホール板24に焦点が一致するように光路上に配置されている。
前記固視標投影光学系30は、被検眼Eに固視標を提示する光学系である。
この固視標投影光学系30は、可視光を出射する固視標用光源31と、ピンホール板32と、ダイクロイックミラー25と、投影レンズ26と、ハーフミラー15と、チャンバー窓ガラス14と、気流吹付けノズル12を有する。
この固視標用光源31から出射された固視標光は、ピンホール板32、ダイクロイックミラー25を経て、投影レンズ26により平行光束となってハーフミラー15で反射された後に、チャンバー窓ガラス14を透過し、気流吹付けノズル12の内部を通過して被検眼Eに導かれる。そして、被検者がその固視標を固視目標として注視することにより、被検者の視線(すなわち被検眼E)が固定される。
前記XYアライメント検出光学系40は、XYアライメント指標光の角膜Cによる反射光を受光して装置本体4と角膜CのXY方向の位置関係を検出する光学系である。
このXYアライメント検出光学系40は、気流吹付けノズル12と、チャンバー窓ガラス14と、ハーフミラー15と、対物レンズ16と、ハーフミラー17,18と、XYアライメント輝点位置センサ41を有する。前記XYアライメント輝点位置センサ41としては、PSD(Position Sensitive Detector:半導体位置検出素子)センサのようなスポット状の輝点位置が検出可能な受光センサが用いられている。
前記角膜変形量検出光学系50は、XYアライメント指標光の角膜Cによる反射光を受光して角膜Cの圧平変形量を検出する光学系である。
この角膜変形量検出光学系50には、前記XYアライメント検出光学系40のハーフミラー17によって反射された一部の光束が導かれ、ピンホール板51を通過して圧平検出受光センサ52に導かれる。この圧平検出受光センサ52としては、フォトダイオードのような光量検出可能な受光センサが用いられている。
前記Zアライメント指標投影光学系60は、Z方向(前後方向)のアライメント検出のための指標光(Zアライメント指標光)を角膜Cに斜め方向から投影する光学系である。
このZアライメント指標投影光学系60は、赤外光を出射するZアライメント用光源61と、集光レンズ62と、開口絞り63と、ピンホール板64と、投影レンズ65を有する。これらは光軸O2上に配置されている。投影レンズ65は、ピンホール板64に焦点が一致するように光路上に配置されている。
前記Zアライメント検出光学系70は、Zアライメント指標光の角膜Cによる反射光を前眼部観察光学系10の光軸O1に関し対称な方向から受光して装置本体4と角膜CのZ方向の位置関係を検出する光学系である。
このZアライメント検出光学系70は、結像レンズ71と、Y方向にパワーを持つシリンドリカルレンズ72と、Zアライメント輝点位置センサ73を有する。これらは光軸O3上に配置されている。Zアライメント輝点位置センサ73としては、ラインセンサやPSDセンサのような輝点位置検出が可能な受光センサが用いられている。
図6は実施例1の非接触式眼圧計においてオートアライメント駆動制御処理や眼圧測定のための演算処理を行うコントロールユニット80とその入出力系を示す制御ブロック図である。
前記コントロールユニット80は、演算制御回路80aと、Xアライメントモータ108を駆動するドライバ80bと、Yアライメントモータ104を駆動するドライバ80cと、Zアライメントモータ112を駆動するドライバ80dと、を備えている。
前記演算制御回路80aへの入力系としては、図6に示すように、メインスイッチ81と、CCD19と、撮影ボタン5aと、XYアライメント輝点位置センサ41と、Zアライメント輝点位置センサ73と、操作ノブ接触センサ82(操作ノブ接触検出手段)と、圧平検出受光センサ52と、チャンバー内圧センサ84と、他のセンサ・スイッチ類85と、を備えている。
前記メインスイッチ81は、非接触式眼圧計により検査を行う際、イニシャライズ処理等を行うためにON操作される検査開始スイッチである。
前記操作ノブ接触センサ82は、検者が操作ノブ5に触れていることを検出する手段であり、図1(a),(b)に示すように、操作ノブ5のうち、検者が把持する外周位置に設けられる。この操作ノブ接触センサ82としては、例えば、静電容量検知型のタッチセンサ等が用いられる。
前記チャンバー内圧センサ84は、気流吹付けノズル12へ通じるチャンバー内の気圧変化を検出するセンサである。このチャンバー内圧情報は、眼圧測定情報として用いられる。
前記ドライバ80b,80c,80dからの出力系としては、図6に示すように、Xアライメントモータ108と、Yアライメントモータ104と、Zアライメントモータ112と、が設けられている。また、演算制御回路80aからの出力系としては、図6に示すように、ピストンソレノイド12cと、モニタ6と、発光制御回路86と、が設けられている。さらに、発光制御回路86からの出力系としては、図6に示すように、前眼部照明光源11a,11bと、XYアライメント用光源21と、固視標用光源31と、Zアライメント用光源61と、が設けられている。
図7は実施例1のコントロールユニット80にて実行されるオートアライメント駆動制御処理の流れを示すフローチャートで、以下、各ステップについて説明する。なお、このフローチャートは、メインスイッチ81をONにすることで開始される。
ステップS1では、フローチャートの開始、あるいは、ステップS2での操作ノブ非接触判断に続き、被検者検出センサ83からのセンサ信号に基づき、「アライメント非実行中」であることをモニタ6に表示し、ステップS2へ移行する(アライメントフェーズ報知手段)。
ここで、アライメントフェーズ報知は、図10〜図12に示すように、アライメントフェーズ毎の点灯表示枠91,92,93,94,95をモニタ画像中に列設し、「アライメント非実行中」、「マニュアルアライメント中」、「粗アライメント中」、「精密アライメント中」、「眼科検査中」というアライメントフェーズの進行にしたがって、各点灯表示枠91,92,93,94,95の点灯数を増してゆくことにより検者に報知する。
例えば、「アライメント非実行中」の場合は、点灯表示枠91のみを点灯し、「マニュアルアライメント中」の場合は、点灯表示枠91の点灯に点灯表示枠92の点灯を加えて表示する。なお、点灯表示枠91と点灯表示枠92,93,94,95は、点灯表示色を異ならせている。
ステップS2では、ステップS1での「アライメント非実行中」であるとの表示に続き、操作ノブ接触センサ82からのセンサ信号に基づき、検者が操作ノブ5に触れているか否かを判断し、YESの場合(操作ノブ接触)はステップS3へ移行し、NOの場合(操作ノブ非接触)はステップS1へ戻る。
ステップS3では、ステップS2での操作ノブ接触との判断、あるいは、ステップS7でのマニュアルアライメント、あるいは、ステップS13でのマニュアルアライメントに続き、「マニュアルアライメント中」であることをモニタ6に表示し、ステップS4へ移行する(アライメントフェーズ報知手段)。
ステップS4では、ステップS3での「マニュアルアライメント中」であるとの表示に続き、前眼部照明光源11a,11bを点灯、あるいは、点灯を維持し、モニタ6から非検者の前眼部画像を取り込み、ステップS5へ移行する。なお、モニタ画像は、CCD19からの前眼部画像信号に基づき演算制御回路80aにて生成される。
ステップS5では、ステップS4での前眼部照明および画像取り込みに続き、モニタ6に映し出された前眼部画像内に存在する前眼部照明光(アライメント視標)による輝点の検出動作を行い、ステップS6へ移行する。なお、輝点検出動作は、例えば、前眼部画像の光量分布を得る画像処理により行われる。
ステップS6では、ステップS5での輝点検出に続き、前眼部照明光による少なくとも1個の輝点が前眼部画像内に存在することで、輝点検出に成功したか否かを判断し、YESの場合はステップS8へ移行し、NOの場合はステップS7へ移行する。なお、輝点検出の成功は、例えば、前眼部画像の光量分布特性を解析し、前眼部照明光領域に相当する高い光量部分が特性中に存在することにより行われる。
ステップS7では、ステップS5での輝点検出不成功の判断に続き、検者が操作ノブ5に対して手動操作するマニュアルアライメントを実行し、ステップS3へ戻る。
ステップS8では、ステップS6での輝点検出成功の判断、あるいは、ステップS12でのモータ駆動に続き、正規位置からのXYアライメント輝点の乖離量(以下、「輝点ズレ量」という。)が、予め設定された精密範囲から外れているか否かを判断し、精密範囲から外れている場合(精密範囲NG)にはステップS9へ移行し、精密範囲内である場合(精密範囲OK)にはステップS14へ移行する。ここで、精密範囲は、アライメント輝点を正規位置に収束させるには、精密アライメントが要求される領域であり、正規位置の近傍領域に設定される。なお、この精密範囲は、例えば、特開平9−224912号公報等において、オートアライメントを開始する領域と一致する。
ステップS9では、ステップS8での精密範囲NGであるとの判断に続き、「粗アライメント中」であることをモニタ6に表示し、ステップS10へ移行する(アライメントフェーズ報知手段)。
ステップS10では、ステップS9での「粗アライメント中」であるとの表示に続き、モータ駆動速度が速く位置精度が低い粗アライメントによるモータ駆動指令値を演算し、ステップS11へ移行する。
なお、このオートアライメント駆動制御での粗アライメントは、例えば、特開平9−224912号公報等において、マニュアルアライメントによる粗アライメントに代えて行われる。
ステップS11では、ステップS10での粗アライメントによるモータ駆動指令値の演算、あるいは、ステップS16での輝点ズレ量測定不可との判断、あるいは、ステップS18での輝点ズレ量>アライメント完了しきい値との判断に続き、操作ノブ接触センサ82からのセンサ信号に基づき、検者が操作ノブ5から手を離しているか否かを判断し、YESの場合(操作ノブ非接触)はステップS12へ移行し、NOの場合(操作ノブ接触)はステップS13へ移行する。
ステップS12では、ステップS11での操作ノブ非接触であるとの判断に続き、ステップS10で演算されたモータ駆動指令値により、または、ステップS15で演算されたモータ駆動指令値により各アライメントモータ108,104,112を駆動し、ステップS8へ戻る。
ステップS13では、ステップS11での操作ノブ接触であるとの判断に続き、実行されているオートアライメント駆動制御を停止し、オートアライメント駆動制御から検者が操作ノブ5に対する手動操作でアライメントするマニュアルアライメントに切り替え、ステップS3へ戻る。
ステップS14では、ステップS8での精密範囲OKであるとの判断に続き、「精密アライメント中」であることをモニタ6に表示し、ステップS15へ移行する(アライメントフェーズ報知手段)。
ステップS15では、ステップS14での「精密アライメント中」であるとの表示に続き、モータ駆動速度が遅く位置精度が高い精密アライメントによるモータ駆動指令値を演算し、ステップS16へ移行する。
このオートアライメント駆動制御での精密アライメントは、例えば、特開平9−224912号公報等におけるオートアライメント駆動制御での微アライメントと一致する。
ステップS16では、ステップS15での精密アライメントに続き、輝点ズレ量の測定が可能であるか否かを判断し、YESの場合(輝点ズレ量測定可)はステップS17へ移行し、NOの場合(輝点ズレ量測定不可)はステップS11へ移行する。
ステップS17では、ステップS16での輝点ズレ量測定可との判断に続き、XYアライメント輝点とZアライメント輝点の正規位置からの乖離量である輝点ズレ量を測定し、ステップS18へ移行する。
ステップS18では、ステップS17での輝点ズレ量の測定に続き、測定した輝点ズレ量がアライメント完了しきい値以下であるか否かを判断し、YESの場合(輝点ズレ量≦アライメント完了しきい値)はステップS19へ移行し、NOの場合(輝点ズレ量>アライメント完了しきい値)はステップS11へ移行する。
ここで、アライメント完了しきい値は、眼圧測定誤差を許容誤差範囲内に小さく抑えるために、ゼロに近い小さな値に設定される。
ステップS19では、ステップS18での輝点ズレ量≦アライメント完了しきい値との判断に続き、「眼科検査中」であることをモニタ6に表示し、ステップS20へ移行する(アライメントフェーズ報知手段)。
ステップS20では、ステップS19での「眼科検査中」であるとの表示に続き、直ちにノズル部8から空気を噴射して被検眼Eの角膜Cを圧平し、角膜Cが一定の形状に変形したときのチャンバー内圧から被検眼Eの眼圧値を測定する眼圧測定を実行する。
なお、ステップS2は、操作ノブ検出手段及び操作ノブ検出手順に相当する。ステップS4〜ステップS7は、オートアライメント開始条件判断手段及びオートアライメント開始条件判断手順に相当する。ステップS8〜ステップS18(ステップS9,13,14を除く。)は、オートアライメント駆動制御手段及びオートアライメント駆動制御手順に相当する。ステップS1,ステップS3,ステップS9,ステップS14,ステップS19は、アライメントフェーズ報知手段に相当する。
次に、作用を説明する。
まず、「アライメント技術について」の説明を行い、続いて、実施例1の非接触式眼圧計Sにおける作用を、「アライメント輝点の位置検出作用」、「オートアライメント開始条件判断作用」、「オートアライメント駆動制御作用」、「アライメントフェーズ報知作用」、「眼圧測定作用」に分けて説明する。
[アライメント技術について]
従来から、非接触式眼圧計、眼屈折力測定装置、角膜内皮細胞撮影装置等の眼科装置においては、被検眼とのアライメント状態を自動的に調整するためのオートアライメント機構が設けられている。このような眼科装置は、例えば、設置面上に載置されるベースと、このベース上を前後左右方向に移動可能で操作ノブ(「ジョイスティック」ともいう。)により手動で移動制御される架台と、この架台に対して三次元方向に移動可能でアライメントずれ量の検出機構及び駆動機構により移動制御される装置本体とを備えている。
また、この種の眼科装置では、まず測定に適した作動距離(例えば、非接触式眼圧計では11mm程度)よりも数mm程度後方に装置本体を位置させ、モニタに映った被検眼像を見ながら上下方向(Y方向)及び左右方向(X方向)についてのXYアライメントを行い、この後方位置でのXYアライメントが完了した後、装置本体を徐々に被検眼に近づけ、前後方向(Z方向)についてのZアライメントを完了させるように検者を誘導する。このような手順でアライメントを行う方法を「XY前置法」という。
このXY前置法は、アライメント操作を容易かつ安全に行うことができるという理由のほか、Z方向についてのZアライメントズレ量の検出機構の検出精度が、XY方向についてのXYアライメントズレ量の大きさに比例して低下するため、XY方向についてのXYアライメントを先に行う方が迅速にアライメントを完了させることができるという理由により広く採用されている。
ここで、「XYアライメント」とは、被検眼角膜の装置本体に対する左右上下方向(XY軸による二次元座標系)の位置関係をいう。また、「Zアライメント」とは、被検眼角膜の装置本体に対する前後方向(Z軸による一次元座標系)の位置関係をいう。さらに、「アライメント」とは、被検眼角膜の装置本体に対する左右上下方向と前後方向の位置関係を正規位置に調整することをいう。
そして、「オートアライメント」は、被検眼に対し正面から光を投影し、被検眼角膜による反射光を受光し、二次元センサ上の輝点の移動としてXYアライメント輝点位置を検出する。被検眼に対し斜めから光を投影し、被検眼角膜による反射光を受光し、一次元センサの輝点の移動としてZアライメント輝点位置を検出する。そして、これらの検出信号に基づいて、装置本体を三次元方向に駆動制御し、自動的に被検眼角膜の装置本体に対する左右上下方向と前後方向の位置関係を正規位置に調整することで行われる。
そこで、モード切替スイッチやオートアライメント開始スイッチ等を用い、オートアライメントを行う従来の眼科装置での検査手順を説明する。
まず、被検者の顔を額当てと顎受けにより固定し、被検眼により固視標投影系による固視標を注視してもらう。この状態で、検者は操作ノブを把持して手動操作することにより、モニタに映った被検眼像を見ながら上下方向(Y方向)及び左右方向(X方向)についてのXYアライメントを行い、前後方向(Z方向)についてのZアライメントを行う。そして、モニタ画面上に表示されている前眼部画像の精密範囲内にアライメント用光源からの輝点が存在することを検者の目視により確認すると、モード切替スイッチによるオートアライメントモード選択操作、あるいは、オートアライメント開始スイッチへのON操作によりオートアライメントを開始する。
しかしながら、従来の眼科装置による検査手順の場合、精密範囲内にアライメント用光源からの輝点が存在するまでマニュアルアライメントにより行うため、検者のもたつき等によりアライメント操作時間として長時間を要する。また、マニュアルアライメントとオートアライメントの切り替えは、検者がスイッチ操作や装置メニュー等の設定により行うため、操作性に劣る。また、オートアライメントを開始するためのスイッチ操作に先行し、適切なオートアライメント開始判断を検者に要求するものであるため、外乱光や周囲の状況により判断誤りする可能性がある。これらの理由により、眼科検査時、操作慣れした熟練の検者ではない限り、迅速にオートアライメントを開始することができない。
すなわち、オートアライメント機能を備えた装置でありながらも、使い勝手の面から見れば、充分に満足できるものではなく、例えば、未熟の検者であっても自然な操作感によりオートアライメント機能を使いこなせるように、装置の操作性をより向上したい。さらに、検者の熟練度に左右されることなく、オートアライメントを円滑に動作させ、オートアライメントによる安定した調整精度を確保したい、という要求がある。
本発明者は、オートアライメント機能を備えた眼科装置の問題点や要求に対し、迅速にオートアライメントを開始するために熟練した検者が行っている検査手順に着目した。
この着目点にしたがって、操作ノブへの接触によりマニュアルアライメントを開始し、マニュアルアライメントを行いつつオートアライメント開始条件判断を行い、オートアライメント開始条件が成立すると、直ちにオートアライメント駆動制御を開始する手段を採用した。
[アライメント輝点の位置検出作用]
オートアライメントの入力情報として用いられるアライメント用光源21,61からのアライメント輝点の位置検出作用を説明する。
XYアライメント用光源21から出射された赤外光は、図4に示すように、集光レンズ22により集束されつつ開口絞り23を通過して、ピンホール板24に導かれる。ピンホール板24を通過した光束は、ダイクロイックミラー25で反射され、投影レンズ26により平行光束となってハーフミラー15で反射された後に、チャンバー窓ガラス14を透過して気流吹付けノズル12の内部を通過する。そして、図8に示すように、XYアライメント視標光Kを形成する。XYアライメント視標光Kは、図8に示すように、角膜Cの頂点Pと角膜Cの曲率中心の中間位置に輝点像Rを形成するようにして角膜表面Tで反射される。なお、開口絞り23は、投影レンズ26に関して角膜頂点Pと共役な位置に設けられている。
そして、XYアライメント視標投影光学系20により角膜Cに投影され、角膜表面Tで反射された光束は、気流吹付けノズル12の内部を通過してチャンバー窓ガラス14及びハーフミラー15を透過し、対物レンズ16により集束されつつその一部がハーフミラー17を透過し、さらにその一部がハーフミラー18で反射される。ハーフミラー18で反射された光束は、XYアライメント輝点位置センサ41上に輝点像を形成する。演算制御回路80aは、XYアライメント輝点位置センサ41の出力に基づいて輝点像の光量重心位置を求め、装置本体4と角膜CのXY方向の位置関係を演算する。この演算によって、XYアライメント輝点の位置が検出される。
Zアライメント用光源61から出射された赤外光は、集光レンズ62により集光されつつ開口絞り63を通過して、ピンホール板64に導かれる。ピンホール板64を通過した光束は、投影レンズ65により平行光束となって角膜Cに導かれる。平行光束は、図9に示すように、輝点像Qを形成するようにして角膜表面Tにおいて反射される。なお、開口絞り63は投影レンズ65に関して角膜Cの頂点Pと共役な位置に設けられている。
Zアライメント指標投影光学系60によって投影されたZアライメント指標光の角膜表面Tにおける反射光束は、結像レンズ71によって集束されつつシリンドリカルレンズ72を介してZアライメント輝点位置センサ73上に輝点像Q’を形成する。このZアライメント輝点位置センサ73の出力は、演算制御回路80aに入力される。演算制御回路80aは、Zアライメント輝点位置センサ73の出力に基づいて輝点像の光量重心位置を求め、装置本体4と角膜CのZ方向の位置関係を演算する。この演算によって、Zアライメント輝点の位置が検出される。
[オートアライメントの開始条件判断と開始報知作用]
実施例1の非接触式眼圧計Sで被検者の眼圧を測定する場合、まず、被検者の顔を受台1の額当てと顎受けにより固定し、被検眼Eにより固視標投影系による固視標を注視してもらう。この状態で、検者は操作ノブ5から手を離していると、図7のフローチャートにおいて、ステップS1→ステップS2を繰り返す流れとなる。
その後、検者が操作ノブ5を把持すると、ステップS2の操作ノブ接触条件が成立し、図7のフローチャートにおいて、ステップS1→ステップS2→ステップS3→ステップS4→ステップS5→ステップS6へと進む。そして、検者が操作ノブ5を把持しただけで、前眼部照明光源11a,11bによる輝点をモニタ6の画面上で1個も検出できないと、輝点検出不成功として、ステップS3→ステップS4→ステップS5→ステップS6→ステップS7へと進む流れが繰り返され、検者は、装置本体4を被検眼Eに対しほぼ正対し、少なくとも前眼部照明光源11a,11bによる輝点をモニタ6の画面上で1個検出する位置までマニュアルアライメントを行う。そして、ステップS6での輝点検出が成功すると、図7のフローチャートにおいて、ステップS6からステップS8へと進み、オートアライメント駆動制御が開始される。
ここで、ステップS6での輝点検出成功は、モニタ6の画面上に前眼部照明光源11a,11bによる輝点が少なくとも1個検出されることで判断される。すなわち、前眼部観察光学系10のハーフミラー18を透過した角膜Cによる反射光束は、CCD19上に前眼部照明光源11a,11bによる輝点を形成する。そして、CCD19は、演算制御回路80aを介してモニタ6に画像信号を出力し、例えば、図10に示すように、被検眼Eの前眼部像E’と前眼部照明光源11a,11bによる輝点FL,FLを、モニタ6の画面G上に表示する。
[オートアライメント駆動制御作用]
ステップS6において輝点検出成功であると判断されると、マニュアルアライメントの継続意図を持って検者が操作ノブ5を握りしめていない限り、図7のフローチャートにおいて、ステップS6から、ステップS8→ステップS9→ステップS10→ステップS11→ステップS12へと進み、自動的に「粗アライメント」によるオートアライメント駆動制御が開始される。
そして、アライメント指標光による輝点が精密範囲に入っていなく、操作ノブ5から手を離している状態が維持される限り、図7のフローチャートにおいて、ステップS8→ステップS9→ステップS10→ステップS11→ステップS12へと進む流れが繰り返され、モータ駆動速度が速く位置精度が低い粗アライメントが実行される。
したがって、オートアライメントによる粗アライメントの実行により、マニュアルアライメントによって粗アライメントを行う場合に比べ、迅速、かつ、精度良く、アライメント指標光による輝点を精密範囲に入れて粗アライメントを終了させることができる。
次に、粗アライメントの実行により、アライメント指標光による輝点が精密範囲に入ると、輝点ズレ量が測定可である限り、図7のフローチャートにおいて、ステップS8→ステップS14→ステップS15→ステップS16→ステップS17→ステップS18→ステップS11→ステップS12へと進む流れが繰り返され、モータ駆動速度が遅く位置精度が高い精密アライメントが実行される。
ここで、アライメント指標光による輝点が精密範囲に入るとは、例えば、図11に示すように、モニタ6の画面G上において、XY方向の粗アライメントにより、輝点R’2が、図11の仮想線位置から正規位置CMの方向に向かって進み、正規位置CMからは外れているが、精密範囲H内に表示され、かつ、Z方向の粗アライメントによるピント合わせ動作により、XYアライメント指標光による輝点R’2がモニタ画面上で明瞭に表示される状態をいう。
このように、オートアライメント駆動制御において、粗アライメントの実行により、XYアライメント指標光による輝点R’2を、応答良く正規位置CMに近づけ、かつ、精密アライメントの実行により、XYアライメント指標光による輝点R’2を、精度良く正規位置CMに一致させるアライメントを行うことができる。
そして、ステップS18において、XYZ全ての方向の輝点ズレ量がアライメント完了しきい値以下であると判断されると、図7のフローチャートにおいて、ステップS18からステップS19→ステップS20へ進み、眼圧測定が行われる。これによって、アライメントが完了した後、被検眼Eが固視微動等により動くことによる測定誤差影響を受けないうちに、即座に空気を被検眼Eの角膜Cに吹き付けての眼圧測定が行われる。
ここで、XYアライメント指標光による輝点ズレ量がアライメント完了しきい値以下であるとは、例えば、図12に示すように、XYアライメント指標光の輝点R’2が、モニタ6の画面G上において、正規位置CMとほぼ一致していて、かつ、Z方向の輝点ズレ量がアライメント完了しきい値以下である状態をいう。
なお、粗アライメントの実行中に検者が操作ノブ5に接触した場合には、図7のフローチャートにおいて、ステップS10→ステップS11→ステップS13→ステップS3〜ステップS7へと進む。また、精密アライメントの実行中に検者が操作ノブ5に接触した場合には、図7のフローチャートにおいて、ステップS15→ステップS16→ステップS17→ステップS18→ステップS11→ステップS13→ステップS3〜ステップS7へと進む。さらに、精密アライメントの途中であって、輝点ズレ量の測定不可のとき、検者が操作ノブ5に接触した場合には、図7のフローチャートにおいて、ステップS8→ステップS14→ステップS15→ステップS16→ステップS11→ステップS13→ステップS3〜ステップS7へと進む。
そして、いずれの場合も、ステップS13において、オートアライメント駆動制御を停止し、操作ノブ5により検者が手動でアライメントするマニュアルアライメントに切り替えられる。すなわち、オートアライメント駆動制御中に操作ノブ5に検者が触れることにより、検者のマニュアルアライメントを行いたいという意図を判断し、検者の意図を優先、言い換えると、オートアライメントよりもマニュアルアライメントを優先し、オートアライメントからマニュアルアライメントへの切り替えが行われる。
また、操作ノブ5への接触情報を検者のマニュアルアライメント意図情報とし、マニュアルアライメント範囲とオートアライメント範囲が異なるアライメントパターンを得ることができる。つまり、「粗アライメント中」の表示に基づき操作ノブ5から手を離すと、操作ノブ5への接触から前眼部照明光による輝点検出までをマニュアルアライメント範囲とし、粗アライメントと精密アライメントによりアライメントが完了するまでをオートアライメント範囲とする第1のパターンとなる。また、「精密アライメント中」の表示となるまで操作ノブ5から手を離さないと、操作ノブ5への接触から粗アライメントまでをマニュアルアライメント範囲とし、精密アライメントによりアライメントが完了するまでをオートアライメント範囲とする第2のパターンとなる。さらに、「精密アライメント中」の表示となっても操作ノブ5から手を離さないと、操作ノブ5への接触から精密アライメントによりアライメントが完了するまでをマニュアルアライメント範囲とする第3のパターンとなる。そして、未熟な検者は第1のパターンを選択し、熟練した検者は第2のパターンや第3のパターンを選択するというように、アライメントパターン選択の自由度を持たせることで、検者の熟練度にかかわらず、迅速にアライメントを完了することができる。
[アライメントフェーズ報知作用]
操作ノブ5に検者が触れていない場合には、図7のフローチャートにおいて、ステップS1→ステップS2へと進む流れが繰り返され、ステップS1において「アライメント非実行中」であることを、モニタ表示により検者に対し報知する。
そして、操作ノブ5に検者が触れていることを検出すると、図7のフローチャートにおいて、ステップS2から、ステップS3→ステップS4→ステップS5→ステップS6→ステップS7へと進み、輝点検出が成功するまで、ステップS3→ステップS4→ステップS5→ステップS6→ステップS7へと進む流れが繰り返される。そして、この間、ステップS3において、「マニュアルアライメント中」であることを、モニタ表示により検者に対し報知する。
そして、ステップS6のオートアライメント開始条件が成立すると、検出したアライメント視標の位置情報に基づき、図7のフローチャートにおいて、ステップS6からステップS8→ステップS9→ステップS10→ステップS11→ステップS12へと進む流れが繰り返される。そして、この間、ステップS9において、「粗アライメント中」であることを、モニタ表示により検者に対し報知する。
さらに、輝点が精密範囲に入ると、輝点ズレ量がアライメント完了しきい値以下になるまで、図7のフローチャートにおいて、ステップS8→ステップS14→ステップS15→ステップS16→ステップS17→ステップS18へと進む流れが繰り返される。そして、この間、ステップS14において、「精密アライメント中」であることを、モニタ表示により検者に対し報知する。
そして、ステップS18でのオートアライメント完了条件が成立すると、図7のフローチャートにおいて、ステップS18からステップS19→ステップS20へと進み、ステップS19において、「眼圧検査中」であることを、モニタ表示により検者に対し報知する。
上記のように、アライメントフェーズが変わる毎に、順次、「アライメント非実行中」、「マニュアルアライメント中」、「粗アライメント中」、「精密アライメント中」、「眼科検査中」とモニタ表示を行うことにより、眼科検査時、検者はアライメントの各フェーズのうち、どのフェーズが現在実行されているかを知ることができるし、「マニュアルアライメント中」との表示にしたがってマニュアルアライメント操作を行うことで、操作性を向上させることができる。
実施例1では、図10〜図12に示すように、アライメントフェーズ毎の点灯表示枠91,92,93,94,95をモニタ画像中に列設し、「アライメント非実行中」、「マニュアルアライメント中」、「粗アライメント中」、「精密アライメント中」、「眼科検査中」というアライメントフェーズの進行にしたがって、各点灯表示枠91,92,93,94,95の点灯数を増してゆくことにより検者に報知するようにしている。
したがって、例えば、「アライメント非実行中」の場合は、点灯表示枠91のみが点灯され、「マニュアルアライメント中」の場合は、点灯表示枠91の点灯に点灯表示枠92の点灯を加えて表示される。このように、アライメントフェーズをモニタ画面上に表示されている文字を読み取ることなく、点灯表示部の長さの長短により、簡単にアライメントの進行状況を認識できる。
[眼圧測定作用]
XYアライメント視標投影光学系20により角膜Cに投影され、角膜表面Tで反射された光束は、気流吹付けノズル12の内部を通過してチャンバー窓ガラス14及びハーフミラー15を透過し、対物レンズ16により集束されつつその一部が、ハーフミラー17によって反射された一部の光束は、角膜変形量検出光学系50に導かれ、ピンホール板51を通過して圧平検出受光センサ52に導かれる。この圧平検出受光センサ52としては、フォトダイオードのような光量検出可能な受光センサが用いられている。
眼圧測定は、XYZ全てのアライメントの合致が確認されると、ピストンソレノイド12cを駆動し、被検眼Eの角膜Cに気流吹付けノズル12から空気を噴射する。この際、圧平検出系の圧平検出受光センサ52に入射する光量と、チャンバー内圧センサ84による内部気圧の時間的な変化を記憶する。
圧平検出系は、被検眼角膜Cが平面に圧平した際に圧平検出受光センサ52に入射する光量が最大になるように構成されている。このため、被検眼Eの角膜Cに空気を噴射すると、被検眼Eの角膜Cの圧平にしたがって圧平検出受光センサ52に入射する光量は増加し、平面になった時点で最大となる。さらに、圧平が進み、被検眼Eの角膜Cが凹面になると、再び光量は減少する。
したがって、時間的に変化する光量の重心位置を検出し、このときのチャンバー内圧値を求める。ここで、チャンバー内圧と被検眼Eの角膜Cに噴射している空気の圧力には、一定の相関関係があるため、チャンバー内圧値から被検眼眼圧値を得ることができる。
次に、効果を説明する。
実施例1の非接触式眼圧計Sにあっては、下記に列挙する効果を得ることができる。
(1) 眼科検査するための光学系を装置本体4に備え、前記装置本体4と被検眼Eとの三次元方向の相対位置関係を正規位置とするアライメントを自動で行うことが可能なオートアライメント機能付きの非接触式眼圧計Sにおいて、検者が操作ノブ5に触れていることを検出する操作ノブ接触検出手段(ステップS2)と、前記操作ノブ5に検者が触れていることを検出すると(ステップS2でYES)、操作ノブ5に対する手動操作によるマニュアルアライメントを行いつつ(ステップS7)、アライメント視標の検出に成功したか否かというオートアライメント開始条件の判断を開始するオートアライメント開始条件判断手段(ステップS4〜ステップS6)と、オートアライメント開始条件が成立すると(ステップS6でYES)、前記装置本体4を装置ベース2に対して三次元方向にアクチュエータ駆動させることにより、アライメント視標を正規位置とするオートアライメント駆動制御を開始するオートアライメント駆動制御手段(ステップS8〜ステップS18)と、を備えたため、煩わしいスイッチ操作やメニュー設定等を検者に強いることなく、オートアライメント駆動制御へ迅速に自動移行することにより、検者及び被検者双方の負担を軽減することができると共に、非接触式眼圧計Sの持つオートアライメント機能を有効に活用することができる。
(2) 前記操作ノブ5に検者が触れていない場合には(ステップS2でNO)、アライメント非実行中であることを検者に報知し(ステップS1)、前記操作ノブ5に検者が触れていることを検出すると(ステップS2でYES)、オートアライメント開始条件の判断を伴うマニュアルアライメント中であることを検者に報知し(ステップS3)、オートアライメント開始条件が成立すると(ステップS6でYES)、オートアライメント中であることを検者に報知し(ステップS9,ステップS14)、オートアライメントを完了すると(ステップS18でYES)、眼科検査中であることを検者に報知する(ステップS19)アライメントフェーズ報知手段を設けたため、アライメントの各フェーズを検者が認識することができると共に、オートアライメント駆動制御を迅速に開始するためのマニュアルアライメント指針を得ることができる。
(3) 前記オートアライメント開始条件判断手段は、被検眼Eの前眼部画像を取り込み(ステップS4)、前記装置本体4から被検者の前眼部に向かって照射される前眼部照明光による輝点が、前眼部画像を映し出すモニタ6の画像領域内に少なくとも1個存在することによりオートアライメント開始条件を判断する(ステップS5及びステップS6)ため、マニュアルアライメントにより精密範囲までの調整を行う場合に比べ、迅速かつ簡単にマニュアルアライメントを終了することができ、マニュアルアライメントを終了すると直ちにオートアライメント駆動制御を開始することができる。
(4) 前記オートアライメント駆動制御手段は、正規位置からの輝点乖離量が、予め設定された精密範囲より外れていると(ステップS8でNG)、モータ駆動速度が速く位置精度が低い粗アライメント制御を実行し(ステップS10)、正規位置からの輝点乖離量が、予め設定された精密範囲内に入ると(ステップS8でOK)、モータ駆動速度が遅く位置精度が高い精密アライメント制御を実行する(ステップS15)ため、粗アライメント制御により短時間で、かつ、精密アライメント制御により精度良く、オートアライメントを完了させることができる。
(5) 前記アライメントフェーズ報知手段は、オートアライメント中の報知として、粗アライメント中の報知(ステップS10)と精密アライメント中の報知(ステップS14)に細分化するため、オートアライメント駆動制御中であっても、粗アライメント中であるのか精密アライメント中であるのかによるオートアライメント進行状況を検者が知ることができる。
(6) 前記アライメントフェーズ報知手段は、アライメントフェーズ毎の点灯表示枠91,92,93,94,95をモニタ画像中に列設し、「アライメント非実行中」、「マニュアルアライメント中」、「粗アライメント中」、「精密アライメント中」、「眼科検査中」というアライメントフェーズの進行にしたがって、各点灯表示枠91,92,93,94,95の点灯数を増してゆくことにより検者に報知するため、モニタ画面に表示された文字等を読む必要なく、検者は点灯表示領域の長さ認識により容易にアライメントフェーズの進行を把握することができる。
(7) 前記オートアライメント駆動制御手段は、オートアライメント駆動制御を開始した後、検者が操作ノブ5に触れたことを検出すると(ステップS11でNO)、オートアライメント駆動制御を停止し、検者が操作ノブ5に対して手動操作するマニュアルアライメントに切り替える(ステップS13)ため、オートアライメント駆動制御中に検者が操作ノブ5に触れたことにより、検者がマニュアルアライメントへ移行する意図があると判断され、この場合、オートアライメント駆動制御に優先し、自動的にマニュアルアライメントを開始することができる。
(8) 眼科検査するための光学系を装置本体4に備え、前記装置本体4と被検眼Eとの三次元方向の相対位置関係を正規位置とするアライメントを自動で行うことが可能なオートアライメント機能付きの非接触式眼圧計Sを用いたオートアライメント方法において、検者が操作ノブ5に触れていることを検出する操作ノブ接触検出手順(ステップS2)と、前記操作ノブ5に検者が触れていることを検出すると(ステップS2でYES)、操作ノブ5に対する手動操作によるマニュアルアライメントを行いつつ(ステップS7)、アライメント視標の検出に成功したか否かというオートアライメント開始条件の判断を開始するオートアライメント開始条件判断手順(ステップS4〜ステップS6)と、オートアライメント開始条件が成立すると(ステップS6でYES)、前記装置本体4を装置ベース2に対して三次元方向にアクチュエータ駆動させることにより、アライメント視標を正規位置とするオートアライメント駆動制御を開始するオートアライメント駆動制御手順(ステップS8〜ステップS18)と、を備えたため、煩わしいスイッチ操作やメニュー設定等を検者に強いることなく、オートアライメント駆動制御へ迅速に自動移行することにより、検者及び被検者双方の負担を軽減することができると共に、非接触式眼圧計Sの持つオートアライメント機能を有効に活用するオートアライメント方法を提供することができる。
以上、本発明の眼科装置および眼科装置を用いたオートアライメント方法を実施例1に基づき説明してきたが、具体的な構成については、この実施例1に限られるものではなく、特許請求の範囲の各請求項に係る発明の要旨を逸脱しない限り、設計の変更や追加等は許容される。
実施例1では、操作ノブ接触検出手段として、検者の接触を検出する操作ノブ接触センサの例を示したが、操作ノブを検者が握ると入るスイッチ等を用いて検者によるノブ接触を検出するようにしても良い。
実施例1では、オートアライメント開始条件判断手段として、前眼部照明光による輝点が前眼部画像を映し出すモニタの画像領域内に少なくとも1個存在することによりオートアライメント開始条件を判断する例を示した。しかし、例えば、CCD等の画素領域にアライメント用光源による輝点画像信号が存在することによりオートアライメント開始条件を判断しても良い。さらに、正規位置からの輝点ズレ量のしきい値を設定しておき、正規位置からの輝点ズレ量がしきい値内(オートアライメントによる駆動制御範囲内)に存在することでオートアライメント開始条件を判断する例であっても良い。
実施例1では、アライメントフェーズ報知手段として、アライメントフェーズ毎の点灯表示枠をモニタ画像中に列設する例を示した。しかし、モニタの画面上に文字や図案等を表示しても良いし、点灯表示枠と文字・図案表示を組み合わせても良いし、さらに、これらに音声を組み合わせて報知するようにしても良い。
要するに、検者が操作ノブに触れていることを検出する手段と、操作ノブに検者が触れていることを検出すると、操作ノブに対する手動操作によるマニュアルアライメントを行いつつ、アライメント視標の検出に成功したか否かというオートアライメント開始条件の判断を開始する手段と、オートアライメント開始条件が成立すると、装置本体を装置ベースに対して三次元方向にアクチュエータ駆動させることにより、アライメント視標を正規位置とするオートアライメント駆動制御を開始する手段と、を備えたものであれば、実施例1に限られることはない。
実施例1では、非接触式眼圧計(ノンコンタクトタイプトノメータ)を眼科装置の一例として適用する例を示したが、角膜内皮細胞を撮影・記録するスペキュラーマイクロスコープや、遠視度数・近視度数・乱視度数を測定するオートレフラクトメータや、オートレフラクトメータの機能に加えて波面収差測定機能を持つウェーブフロントアナライザ等の眼科装置に対しても適用することができる。要するに、眼科検査するための光学系を装置本体に備え、装置本体と被検眼との三次元方向の相対位置関係を正規位置とするアライメントを自動で行うことが可能なオートアライメント機能付きの眼科装置であれば適用できる。
実施例1の非接触式眼圧計(眼科装置の一例)を示す図であり、(a)は非接触式眼圧計の正面図を示し、(b)は非接触式眼圧計の側面図を示す。 実施例1の非接触式眼圧計におけるアライメント駆動機構を示す概略側面図である。 実施例1の非接触式眼圧計におけるアライメント駆動機構を示す概略平面図である。 実施例1の非接触式眼圧計における圧縮空気噴射構造を含む光学系を示す側面図である。 実施例1の非接触式眼圧計における圧縮空気噴射構造を含む光学系を示す平面図である。 実施例1の非接触式眼圧計においてオートアライメント駆動制御処理や眼圧測定のための演算処理を行うコントロールユニット80とその入出力系を示す制御ブロック図である。 実施例1のコントロールユニット80にて実行されるオートアライメント駆動制御処理の流れを示すフローチャートである。 被検眼の角膜に正面方向から投影されたXYアライメント用視標光の反射について示す説明図である。 被検眼の角膜に斜め方向から投影されたZアライメント用視標光の反射について示す説明図である。 オートアライメント開始条件が成立した時のモニタ画面の表示一例を示す図である。 オートアライメント駆動制御で精密アライメント制御を行う時のモニタ画面の表示一例を示す図である。 オートアライメントが完了した時のモニタ画面の表示一例を示す図である。
符号の説明
S 非接触式眼圧計(眼科装置の一例)
1 受台
2 装置ベース
3 架台
4 装置本体
5 操作ノブ
6 モニタ
10 前眼部観察光学系
11a,11b 前眼部照明光源
19 CCD
20 XYアライメント指標投影光学系
21 XYアライメント用光源
30 固視標投影光学系
31 固視標用光源
40 XYアライメント検出光学系
41 XYアライメント輝点位置センサ
50 角膜変形量検出光学系
60 Zアライメント指標投影光学系
61 Zアライメント用光源
70 Zアライメント検出光学系
73 Zアライメント輝点位置センサ
80 コントロールユニット
80a 演算制御回路
81 メインスイッチ
82 操作ノブ接触センサ(操作ノブ接触検出手段)
104 Yアライメントモータ
108 Xアライメントモータ
112 Zアライメントモータ

Claims (8)

  1. 眼科検査するための光学系を装置本体に備え、前記装置本体と被検眼との三次元方向の相対位置関係を正規位置とするアライメントを自動で行うことが可能なオートアライメント機能付きの眼科装置において、
    検者が操作ノブに触れていることを検出する操作ノブ接触検出手段と、
    前記操作ノブに検者が触れていることを検出すると、操作ノブに対する手動操作によるマニュアルアライメントを行いつつ、アライメント視標の検出に成功したか否かというオートアライメント開始条件の判断を開始するオートアライメント開始条件判断手段と、
    オートアライメント開始条件が成立すると、前記装置本体を装置ベースに対して三次元方向にアクチュエータ駆動させることにより、アライメント視標を正規位置とするオートアライメント駆動制御を開始するオートアライメント駆動制御手段と、
    を備えたことを特徴とする眼科装置。
  2. 請求項1に記載された眼科装置において、
    前記操作ノブに検者が触れていない場合には、アライメント非実行中であることを検者に報知し、前記操作ノブに検者が触れていることを検出すると、オートアライメント開始条件の判断を伴うマニュアルアライメント中であることを検者に報知し、オートアライメント開始条件が成立すると、オートアライメント中であることを検者に報知し、オートアライメントを完了すると、眼科検査中であることを検者に報知するアライメントフェーズ報知手段を設けたことを特徴とする眼科装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載された眼科装置において、
    前記オートアライメント開始条件判断手段は、被検眼の前眼部画像を取り込み、前記装置本体から被検者の前眼部に向かって照射される前眼部照明光による輝点が、前眼部画像を映し出すモニタの画像領域内に少なくとも1個存在することによりオートアライメント開始条件を判断することを特徴とする眼科装置。
  4. 請求項3に記載された眼科装置において、
    前記オートアライメント駆動制御手段は、正規位置からの輝点乖離量が、予め設定された精密範囲より外れていると、アクチュエータ駆動速度が速く位置精度が低い粗アライメント制御を実行し、正規位置からの輝点乖離量が、予め設定された精密範囲内に入ると、アクチュエータ駆動速度が遅く位置精度が高い精密アライメント制御を実行することを特徴とする眼科装置。
  5. 請求項4に記載された眼科装置において、
    前記アライメントフェーズ報知手段は、オートアライメント中の報知として、粗アライメント中の報知と精密アライメント中の報知に細分化することを特徴とする眼科装置。
  6. 請求項5に記載された眼科装置において、
    前記アライメントフェーズ報知手段は、アライメントフェーズ毎の点灯表示枠をモニタ画像中に列設し、「アライメント非実行中」、「マニュアルアライメント中」、「粗アライメント中」、「精密アライメント中」、「眼科検査中」というアライメントフェーズの進行にしたがって、各点灯表示枠の点灯数を増してゆくことにより検者に報知することを特徴とする眼科装置。
  7. 請求項1乃至請求項6の何れか1項に記載された眼科装置において、
    前記オートアライメント駆動制御手段は、オートアライメント駆動制御を開始した後、検者が操作ノブに触れたことを検出すると、オートアライメント駆動制御を停止し、操作ノブに対する手動操作によるマニュアルアライメントに切り替えることを特徴とする眼科装置。
  8. 眼科検査するための光学系を装置本体に備え、前記装置本体と被検眼との三次元方向の相対位置関係を正規位置とするアライメントを自動で行う眼科装置を用いたオートアライメント方法において、
    検者が操作ノブに触れていることを検出する操作ノブ接触検出手順と、
    前記操作ノブに検者が触れていることを検出すると、操作ノブに対する手動操作によるマニュアルアライメントを行いつつ、アライメント視標の検出に成功したか否かというオートアライメント開始条件の判断を開始するオートアライメント開始条件判断手順と、
    オートアライメント開始条件が成立すると、前記装置本体を装置ベースに対して三次元方向にアクチュエータ駆動させることにより、アライメント視標を正規位置とするオートアライメント駆動制御を開始するオートアライメント駆動制御手順と、
    を備えたことを特徴とする眼科装置を用いたオートアライメント方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017217120A (ja) * 2016-06-03 2017-12-14 株式会社ニデック 眼科装置、および眼科装置制御プログラム
JP2020151551A (ja) * 2016-06-22 2020-09-24 株式会社トプコン 眼科装置

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