JP2009065254A - ダイバシティ制御方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】スループットの低下を招くことなく、安定した無線伝送を行うことが可能なダイバシティ制御方法を提供する。
【解決手段】複数のアンテナを備える無線装置のダイバシティ制御方法は、複数のアンテナのうち、少なくとも2個のアンテナを選択するステップと、選択された少なくとも2個のアンテナの受信電力の大きさを比較し、受信電力がより大きい1個のアンテナを選択する第1のダイバシティ制御を行うステップとを備える。第1のダイバシティ制御において少なくとも2個のアンテナの無線状態が悪化した場合、所定の期間におけるアンテナの無線状態を比較し、比較した結果に基づいてアンテナのうち少なくとも1個を他の新たなアンテナに変更する第2のダイバシティ制御を行う。これにより、高品位な映像の無線伝送において品質劣化を減少させることができる。
【選択図】図2

Description

この発明は、例えば、複数の指向性を有するアンテナを搭載した無線装置などで行われるダイバシティ制御方法に関する。
無線LAN(Local Area Network)などの無線システムにおいて、より良い品質で通信を行えるように、複数のアンテナを切り替えて用いるダイバシティ制御方法が採用されている。ダイバシティ制御により、マルチパスフェージングなどによる伝送品質の劣化を抑制することができる。また、他の無線機器からの妨害を受けにくくなると共に、他の無線機器に対して妨害を与える範囲を狭くすることができる。例えば下記特許文献1には、ダイバシティ制御によって指向性の異なる複数のアンテナを適切に制御する方法が開示されている。
特開2005−210648号公報
ダイバシティ制御では、複数のアンテナから最適なアンテナを選択する選択アルゴリズムが重要である。従来のダイバシティ制御は、2つの方法に分類することができる。第1の方法は、パケット毎に最適なアンテナを選択する方法(以下、ハードウェアダイバシティ制御と適宜称する)である。
図9を参照して、ハードウェアダイバシティ制御について説明する。図9は、無線LANのパケット構成の一例である。1パケット内の先頭にプリアンブル信号が含まれ、次にパケットの長さ(Length)、レート(Rate)、および識別情報などの情報が含まれ、後部にデータが含まれる。GIはガードインターバル(空き時間)を示す。
プリアンブル信号の先頭部分は、同じ周波数の連続波(固定波形)で構成される。この固定波形の時間は、例えば8μsである。
無線LANにおけるパケット受信の場合、全てのパケットにおいて、8μsの時間内に複数のアンテナの受信電力の大きさが比較され、受信電力の大きいアンテナを用いて、受信AGC(Automatic gain control:自動利得調整)の設定、粗調AFC(Automatic frequency control:自動周波数調整)の設定、タイミング設定などの設定が行われる。このように、ハードウェアダイバシティ制御では、パケットの先頭の固定波形を用いることにより、パケット単位という短い時間で最適なアンテナの選択を行い、データを受信する。
ダイバシティ制御の第2の方法は、各アンテナのある一定期間におけるパケットエラーレートなどの情報から、ソフトウェアの演算により最適なアンテナの選択を行う方法(以下、ソフトウェアダイバシティ制御と適宜称する)である。
ハードウェアダイバシティ制御によれば、パケット単位という短い時間で無線状態の良いアンテナを選択し続けることができるという利点がある。しかしながら、固定波形の時間が短く多数のアンテナの無線環境を判断する時間がないため、多数のアンテナの制御を行うことができない。固定波形の時間を長くすれば多数のアンテナの制御を行うことができるが、その場合、スループットが低下してしまう。
例えばテレビジョン放送などの高品位な映像データの無線伝送を行う場合、データ量が多いため、スループットを低下させないために固定波形の時間を短くすることが望ましい。そのため、ハードウェアダイバシティ制御では、2本のアンテナを用いることが一般的である。しかしながら、2本のアンテナを用いた場合、例えば、半球面などの指向性の広いアンテナを組み合わせて用いる必要があるため、妨害を受けやすいという問題がある。
一方、ソフトウェアダイバシティ制御によれば、多数のアンテナを制御することができるという利点がある。しかしながら、ソフトウェアダイバシティ制御はパケット単位で最適なアンテナを選択することができず、アンテナの選択にある程度の時間を要するため、突発的な妨害や障害物の発生に対して連続したパケットエラーが発生するという問題がある。高品位な映像データを無線伝送する場合には、数パケットの無線伝送エラーによって、画像停止などの致命的な品質劣化が発生してしまう。
したがって、この発明の目的は、スループットの低下を招くことなく、安定した無線伝送を行うことが可能なダイバシティ制御方法を提供することにある。
上述の課題を解決するために、この発明は、互いに異なる方向に配置された複数の指向性を有するアンテナの選択を行うダイバシティ制御方法であって、
複数のアンテナのうち、少なくとも2個のアンテナを選択するステップと、
選択された少なくとも2個のアンテナの受信電力の大きさを比較し、受信電力がより大きい1個のアンテナを選択する第1のダイバシティ制御を行うステップとを備え、
第1のダイバシティ制御において少なくとも2個のアンテナの無線状態が悪化した場合、所定の期間におけるアンテナの無線状態を比較し、比較した結果に基づいてアンテナのうち少なくとも1個を他の新たなアンテナに変更する第2のダイバシティ制御を行う
ことを特徴とするダイバシティ制御方法である。
この発明によれば、複数の指向性を有するアンテナのうち、選択されたアンテナを用いて第1のダイバシティ制御(ハードウェアダイバシティ制御)を行い、ハードウェアダイバシティ制御を行うアンテナの無線状態が悪化した場合には、第2のダイバシティ制御(ソフトウェアダイバシティ制御)によって効率的に他の新たなアンテナを選択するので、スループットの低下を招くことなく、安定した無線伝送を行うことができる。したがって、高品位な映像データの無線伝送を行う場合にも、映像の品質劣化を減少させることができる。
以下、この発明の実施形態について図面を参照しながら説明する。この発明の一実施の形態によるダイバシティ制御方法は、例えば、ロケーションフリー(ソニー株式会社の登録商標、以下同様である)と称される、テレビジョン放送などのコンテンツを場所にとらわれないで視聴することを可能とする場所にとらわれない(プレースシフト機能を有する)視聴システムに適用可能なものである。プレースシフト視聴システムの最小の構成要素は、コンテンツ送信装置としてのベースステーションと、視聴するための映像および音声をユーザに提供する受信装置(ロケーションフリープレーヤ、クライアントとも称される)とである。
まず、図1を参照して、無線LANを用いたコンテンツ送受信システムの構成について概略的に説明する。コンテンツ送信装置としてのベースステーション1には、テレビジョンアンテナ2が接続され、テレビジョン放送例えばアナログテレビジョン放送が受信可能とされている。アナログテレビジョン放送に限らず、衛星ディジタル放送、地上ディジタル放送、ケーブルテレビジョン、インターネットテレビジョン等の放送コンテンツを受信するようにしても良い。
また、ベースステーション1には、DVD(Digital Versatile Disc)プレーヤ、BD(Blu-ray Disc)プレーヤなどのディスクプレーヤ5が接続される。ディスクプレーヤ5は、ディスクに記録されている標準解像度(SD:Standard Definition)、または高解像度(HD:High Definitiion)映像を、外部からの制御コマンドによって、ベースステーション1に対して出力することが可能とされている。
ベースステーション1が送出する放送番組のチャンネルの切り替え、およびディスクプレーヤ5の動作が受信装置(ロケーションフリープレーヤまたはクライアント)によってリモートコントロール可能とされている。例えばベースステーション1に対して、AVマウス4が接続され、受信装置によってディスクプレーヤ5の動作がリモートコントロール可能とされている。
ベースステーション1は、セクタアンテナ6を有している。セクタアンテナ6は、TVボックス7のセクタアンテナ10と無線LANを構築する。ベースステーション1が受信した放送コンテンツ、ディスクプレーヤ5の再生映像などを圧縮符号化したデータが、無線LANを介してTVボックス7に送信される。データはパケットに分割されて送信される。無線LANの方式は、IEEE802.11b/g/aの3個の規格に対応して行われる。
セクタアンテナ6およびセクタアンテナ10は、複数の指向性アンテナを有し、そのうち1つのアンテナを選択して使用することにより、希望する方向の指向性を得る。セクタアンテナ6およびセクタアンテナ10の構成については後述する。
無線LANに対してコンテンツ受信装置としてのTVボックス7が接続される。TVボックス7は、無線LANを介して受信した放送コンテンツのデータを復号してアナログビデオオーディオ信号として出力する。アナログビデオオーディオ信号がディスプレイ8例えばテレビジョン受像機のビデオ入力端末に供給され、ディスプレイ8によってベースステーション1から送信されてきたテレビジョン放送番組を視聴することができる。
また、TVボックス7は、無線LANを介して受信したディスクプレーヤ5の再生映像のデータを復号してディジタルビデオオーディオ信号として出力する。ディジタルビデオオーディオ信号がディスプレイ8の入力端末に供給され、ディスプレイ8によってベースステーション1から送信されてきたHD映像などを視聴することができる。
TVボックス7は、リモートコントロール用コマンダ9によってリモートコントロール可能とされている。
ディスプレイ8は、ベースステーション1からの放送を視聴することが可能である。さらに、TVボックス7の機能と、ディスプレイ8と、コマンダ9を使用してベースステーション1、並びにベースステーション1に接続されているディスクプレーヤ5などを設定するためのデータを形成したり、これらの機器をリモートコントロールすることができる。
このように、テレビアンテナ2およびディスクプレーヤ5をベースステーション1に接続することで、無線LANを介して放送中のテレビジョン放送番組あるいはディスクプレーヤ5の再生映像を、家庭の中のどの部屋でも視聴することができる。なお、以下では、無線LANシステムにおいて、ベースステーション1のように再生映像などのデータを送信する側を無線基地局と適宜称する。また、テレビボックス7のように再生映像などのデータを受信する側を無線端末と適宜称する。
この発明の一実施形態では、無線基地局のセクタアンテナ6および無線端末のセクタアンテナ10のダイバシティ制御において、ハードウェアダイバシティ制御とソフトウェアダイバシティ制御とを組み合わせて用いる。
以下、セクタアンテナ6およびセクタアンテナ10の構成、並びにダイバシティ制御について具体的に説明する。まず、図2を参照して無線基地局11のセクタアンテナ6の構成について説明する。なお、図2では、セクタアンテナ6以外の構成は、図示を簡略化して模式的に示している。
図2に示すように、無線基地局11のセクタアンテナ6は、一例として6個の指向性を有するアンテナ12a、12b、12c、12d、12e、12f(以下、特定のアンテナを示さない場合は、アンテナ12と称する)により構成される。これらのアンテナ12は、空間領域を6つのセクタに分割するように配置され、互いに異なる方向の指向性を有している。このような配置によって、360°の方位をほぼ網羅する指向性を得られる。
なお、アンテナ12の数や配置構成は、図2に示すものに限定されるものではない。
無線基地局11からHD映像などのデータがパケット送信されるとき、ダイバシティ制御により、複数のアンテナ12のうち、無線状態の良好なアンテナ12が選択される。以下、無線基地局11のダイバシティ制御について説明する。
まず、6本のアンテナ12から、ハードウェアダイバシティ制御の行われるアンテナ12として、隣り合った2本のアンテナ12を選択する。ハードウェアダイバシティ制御の行われる2本のアンテナ12を、ハードウェアダイバシティAおよびハードウェアダイバシティBのアンテナとする。例えば、ハードウェアダイバシティAとしてアンテナ12a、ハードウェアダイバシティBとしてアンテナ12bを選択して登録する。
なお、ハードウェアダイバシティAおよびハードウェアダイバシティBに最初に登録されるアンテナ12には、例えば、無線通信開始時に無線基地局11と無線端末21とを1対1に対応付け(ペアリングと称される)を行うときに、それぞれのアンテナ12からパケット送信を行い、送信が成功して正常受信確認信号を受信したアンテナ12のうち、受信電力の大きいアンテナ12を選択することができる。なお、ペアリングは、無線基地局11と無線端末21との間で、双方のID(識別情報)を交換することを意味する。識別情報としては、MAC(Message Authentication Code)アドレス等のID、MACアドレス等から生成されたアドレス等が使用される。
また、ペアリング時に、隣り合うアンテナ12を組み合わせ、右回りまたは左回りに順次組み合わせを変更させていき、送信の成功したアンテナ12の組み合わせをハードウェアダイバシティAおよびハードウェアダイバシティBに登録してもよい。
ハードウェアダイバシティAおよびハードウェアダイバシティBに登録されたアンテナ12のうち、無線状態のより良好なアンテナ12を、パケット送信を行うアンテナ(送信アンテナ)として選択する。例えばアンテナ12aの無線状態がアンテナ12bに比して良好であると判断された場合、アンテナ12aを送信アンテナとして選択する。この送信アンテナの選択は、ソフトウェアダイバシティ制御によりなされる。ソフトウェアダイバシティ制御には、例えば正常受信されたパケット数の履歴などの、所定の期間における各アンテナ12の無線情報をソフトウェア演算した結果を用いることができる。
その後、送信アンテナとして選択されたアンテナ12aを用いてパケット送信を行う。送信されたパケットは、無線端末21のセクタアンテナ10を介して受信される。無線端末21においてパケットが正常に受信された場合は、無線端末21のセクタアンテナ10から正常受信確認信号が送信される。
無線基地局11では、ハードウェアダイバシティ制御により、ハードウェアダイバシティAまたはハードウェアダイバシティBに登録されているアンテナ12のうち受信電力の大きい方のアンテナを用いて、正常受信確認信号を受信する。すなわち、パケット単位毎にアンテナ12aおよびアンテナ12bで受信した正常受信確認信号の受信信号強度情報(RSSI:Received Signal Strength Indicator)を比較し、RSSIの大きいアンテナ12を選択して用いる。
送信アンテナとして選択されたアンテナ12aからパケット送信を行い、その後、この送信アンテナが正常受信確認信号を受信しない場合、再度パケット送信が行われる(送信リトライ)。送信リトライでは、ハードウェアダイバシティAおよびハードウェアダイバシティBに登録されているアンテナ12のうち送信アンテナとして用いるアンテナを、1回あるいは2回毎に変更してパケット送信を行う。例えば、アンテナ12a→アンテナ12a→アンテナ12b→アンテナ12b→アンテナ12a→・・・の順に送信アンテナを変更させて送信リトライが繰り返される。
送信リトライの回数が、送信リトライ回数の閾値より多くなったとき、アンテナ12aおよびアンテナ12bは無線状態が悪いものとみなされ、ハードウェアダイバシティAおよびハードウェアダイバシティBに登録されているアンテナ12の変更を行う。この変更処理は、ソフトウェアダイバシティ制御によりなされる。送信リトライ回数の閾値は、例えば、5〜10回である。
ソフトウェア演算の結果、アンテナ12aの無線状態がアンテナ12bに比して悪いと判断された場合は、ハードウェアダイバシティAに登録されているアンテナ12aを、アンテナ12aおよびアンテナ12bとは異なる他の新たなアンテナ12に変更する。新たなアンテナ12には、アンテナ12aおよびアンテナ12bのうち、無線状態の良好な方向(ここでは、アンテナ12bの方向)に位置するアンテナ、例えばアンテナ12cが選択される。無線状態の良好なアンテナ12の方向から新たなアンテナ12を選択した方が、無線電波環境の良い可能性が高いためである。その後、ハードウェアダイバシティAおよびハードウェアダイバシティBとして新たに登録されたアンテナ12bおよびアンテナ12cを用いて無線通信を行う。
また、ハードウェアダイバシティAおよびハードウェアダイバシティBに登録されているアンテナ12の両方を、他の新たなアンテナ12に変更しても良い。この場合も、例えばアンテナ12aの無線状態がアンテナ12bに比して悪い場合は、新たなアンテナ12には無線状態の良好な方向(アンテナ12bの方向)に位置するアンテナ、例えばアンテナ12cおよびアンテナ12dを選択することで、無線電波環境の良好な方向のアンテナ12を選択できる。
次に、図3を参照して無線端末21のセクタアンテナ10の構成およびダイバシティ制御について具体的に説明する。なお、図3では、セクタアンテナ10以外の構成は、図示を簡略化して模式的に示している。
図3に示すように、無線基地局21のセクタアンテナ10も、無線基地局11のセクタアンテナ6と同様に、6個の指向性を有するアンテナ22a、22b、22c、22d、22e、22f(以下、特定のアンテナを示さない場合は、アンテナ22と称する)により構成される。アンテナ22の配置構成は、無線基地局11のアンテナ12と同様であるので説明を省略する。
無線基地局11から送信されたHD映像などのデータを無線端末21で受信するとき、ダイバシティ制御により、複数のアンテナ22のうち、無線状態の良好なアンテナ22が選択される。以下、無線端末21のダイバシティ制御について説明する。
まず、6本のアンテナ22から、ハードウェアダイバシティ制御の行われるアンテナ22として、隣り合った2本のアンテナ22が選択される。例えば、ハードウェアダイバシティAとしてアンテナ22a、ハードウェアダイバシティBとしてアンテナ22bを選択して登録する。
なお、ハードウェアダイバシティAおよびハードウェアダイバシティBに最初に登録されるアンテナ22は、無線基地局11と同様の方法により選択することができる。
無線端末21では、ハードウェアダイバシティ制御により、ハードウェアダイバシティAおよびハードウェアダイバシティBに登録されているアンテナ22のうち受信電力の大きい方のアンテナ22を用いて、無線基地局11から送信されたパケットの受信を行う。すなわち、パケット単位毎にアンテナ22aおよびアンテナ22bで受信した信号のRSSIを比較し、RSSIの大きいアンテナ22を選択する。
このようなパケット受信において、受信連続失敗回数が受信連続失敗回数の閾値より多くなったとき、これらのアンテナ22は無線状態が悪いものとみなされ、ハードウェアダイバシティAおよびハードウェアダイバシティBに登録されているアンテナ22の変更を行う。受信連続失敗回数の閾値は、例えば、5〜10回である。この変更処理は、ソフトウェアダイバシティ制御によりなされる。
なお、受信連続失敗回数は、例えば、連続する誤りを検出するために巡回冗長検査(CRC:Cyclic Redundancy Check)を使用することができる。
ソフトウェア演算の結果、アンテナ22aの無線状態がアンテナ22bに比して悪いと判断された場合は、ハードウェアダイバシティAに登録されているアンテナ22aを、アンテナ22aおよびアンテナ22bとは異なる他の新たなアンテナ22に変更する。新たなアンテナ22には、アンテナ22aおよびアンテナ22bのうち、無線状態の良好な方向(ここでは、アンテナ22bの方向)に位置するアンテナ、例えばアンテナ22cが選択される。その後、ハードウェアダイバシティAおよびハードウェアダイバシティBとして新たに登録されたアンテナ22bおよびアンテナ22cを用いて、無線通信を行う。
また、ハードウェアダイバシティAおよびハードウェアダイバシティBに登録されているアンテナ22の両方を、他の新たなアンテナ22に変更しても良い。
図4は、無線基地局11の全体的構成を示すブロック図である。無線基地局11のアンテナ12は、アンテナ切り替え回路13によって切り替えられ、選択されたアンテナ12でパケットの送受信を行う。
アンテナ切り替え回路13は、制御部14からのアンテナ切り替え信号に応じて、アンテナ12のスイッチのON/OFFを切り替える。
制御部14は、例えば、演算処理を行うことが可能なデジタルシグナルプロセッサ(DSP:Digital signal processor)により構成される。制御部14は、ハードウェアダイバシティAおよびハードウェアダイバシティBに登録するアンテナ12や、パケット送信を行うアンテナ12などを決定して、アンテナ切り替え回路13に対してアンテナ切り替え信号を送出する。このようなアンテナ12を選択する処理は、制御部14のソフトウェアダイバシティ処理部およびハードウェアダイバシティ処理部によりなされる。
制御部14のソフトウェアダイバシティ処理部は、送信リトライ回数や、正常受信されたパケット数など、各アンテナ12の無線情報のソフトウェア演算を行う。そして、例えば現在の送信リトライ回数が送信リトライ回数の閾値より多い場合、アンテナ切り替え回路13にアンテナ切り替え信号を送出する。これにより、ハードウェアダイバシティAおよびハードウェアダイバシティBに登録されているアンテナ12を他の新たなアンテナ12に変更する。
制御部14のハードウェアダイバシティ処理部は、ハードウェアダイバシティAおよびハードウェアダイバシティBに登録されているアンテナ12の受信電力の大きさ(受信信号のRSSI)を比較し、RSSIの大きい方のアンテナ12を選択してアンテナ切り替え信号を送出する。RSSIは、受信回路部16から供給される。このハードウェアダイバシティ処理は、各パケットの前に付加された固定波形(プリアンブル信号)の期間内に行われる。
制御部14は、また、インターフェース18から供給されたHD画像などの圧縮符号化されたデータを送信回路部15に出力する。
送信回路部15には、制御部14から圧縮符号化されたデータが供給される。送信回路部15は、高周波増幅回路、周波数変換回路等を有し、高周波信号の変換および送信を行う。送信されたデータは、アンテナ切り替え回路13を介して、送信アンテナとして選択されているアンテナ12から送信される。
受信回路部16には、無線端末21からの正常受信確認信号がアンテナ12を介して供給される。受信回路部16は、高周波増幅回路、周波数変換回路、AGC回路等を有し、高周波信号の変換、受信などを行う。受信された信号は、制御部14を介してインターフェース18に供給される。
受信回路部16は、また、AGC回路によって正常受信確認信号のRSSIを得た後、これを数値化して制御部14に供給する。
メモリ17は、RAM(Random Access Memory)により構成され、ハードウェアダイバシティAおよびハードウェアダイバシティBに現在登録されているアンテナ12や、送信リトライ回数などの無線情報が保存される。これらの情報は、制御部14によって適宜更新され、ソフトウェアダイバシティ制御に用いられる。
図5は、無線端末21の全体的構成を示すブロック図である。無線端末21のアンテナ22は、アンテナ切り替え回路23によって切り替えられ、選択されたアンテナ22でパケットの送受信を行う。
アンテナ切り替え回路23は、制御部24からのアンテナ切り替え信号に応じて、アンテナ22のスイッチのON/OFFを切り替える。
制御部24は、DSPにより構成される。制御部24は、ハードウェアダイバシティAおよびハードウェアダイバシティBに登録するアンテナ22を決定して、アンテナ切り替え回路23に対してアンテナ切り替え信号を送出する。このようなアンテナ22を選択する処理は、制御部24のソフトウェアダイバシティ処理部およびハードウェアダイバシティ処理部によりなされる。
制御部24のソフトウェアダイバシティ処理部は、受信連続失敗回数や、正常受信されたパケット数など、各アンテナ22の無線情報のソフトウェア演算を行う。そして、例えば現在の受信連続失敗回数が受信連続失敗回数の閾値より多い場合、アンテナ切り替え回路23にアンテナ切り替え信号を送出する。これにより、ハードウェアダイバシティAおよびハードウェアダイバシティBに登録されているアンテナ22が他の新たなアンテナ22に変更される。
制御部24のハードウェアダイバシティ処理部は、ハードウェアダイバシティAおよびハードウェアダイバシティBに登録されているアンテナ22の受信電力の大きさ(受信信号のRSSI)を比較し、受信電力の大きい方のアンテナ22を選択してアンテナ切り替え信号を送出する。RSSIは、受信回路部26から供給される。このハードウェアダイバシティ処理は、各パケットの前に付加された固定波形(プリアンブル信号)の期間内に行われる。
制御部24は、また、受信回路部26から供給されたデータをインターフェース28に送出する。また、インターフェース28を介して供給される信号を送信回路部25に送出する。
送信回路部25には、制御部24から正常受信確認信号などの信号が供給される。送信回路部25は、高周波増幅回路、周波数変換回路等を有し、高周波信号の変換および送信を行う。送信された正常受信確認信号は、アンテナ切り替え回路23を介して選択されているアンテナ22から送信される。
受信回路部26には、無線基地局21からのパケットがアンテナ22を介して供給される。受信回路部26は、高周波増幅回路、周波数変換回路、AGC回路等を有し、高周波信号の変換および受信を行う。受信されたデータ信号は、制御部24を介してインターフェース28に供給される。
受信回路部26は、また、AGC回路によって受信信号のRSSIを得た後、これを数値化して制御部24に供給する。
メモリ27は、RAMにより構成され、ハードウェアダイバシティAおよびハードウェアダイバシティBに現在登録されているアンテナ22や、受信連続失敗回数などの無線情報が保存される。これらの情報は、制御部24によって適宜更新され、ソフトウェアダイバシティ制御に用いられる。
以下、この発明の一実施の形態によるダイバシティ制御の処理の流れについて説明する。図6は、無線基地局11の送信処理の流れを示すフローチャートである。なお、特別な記載がない限り、以下の処理は、無線基地局11の制御部14のもとで行われるものとする。
まず、ステップS1においてユーザにより無線基地局11の電源が投入される。なお、ステップS1より前に無線基地局11と無線端末21との間でペアリングが行われて、無線基地局11が無線端末21と接続可能とされている。
ステップS2において、6本のアンテナ12のうち、ハードウェアダイバシティAおよびハードウェアダイバシティBとして互いに隣接した指向性を有するアンテナ12を登録する。登録されるアンテナ12には、例えば、それぞれのアンテナ12からパケット送信を行ったときに、正常受信確認信号のRSSIが大きいアンテナ12の組み合わせを選択することができる。なお、図6中のAおよびBは、それぞれハードウェアダイバシティAおおよびハードウェアダイバシティBを意味する。以下同様である。
次に、ステップS3において、ハードウェアダイバシティAおよびハードウェアダイバシティBに登録されたアンテナ12のうち、無線状態のより良いアンテナ12を送信アンテナとして選択する。この送信アンテナの選択は、ソフトウェアダイバシティ制御により、各アンテナ12の過去の受信履歴などを用いて行われる。なお、ソフトウェアダイバシティの処理の流れについては後述する。
ステップS4において、S3で選択されたアンテナ12を用いて、無線端末21に対してパケット送信が行われる。
続いて、ステップS5において、送信を行ったアンテナ12で、無線端末21から送信される正常受信確認信号を、所定の時間、受信待機する。
ステップS6において、この所定の時間内に送信を行ったアンテナ12が正常受信確認信号を受信したか否かが判断される。正常受信確認信号を受信した場合には、無線端末21との通信に成功したと判断し、処理がステップS7に移行する。
ステップS7において、ハードウェアダイバシティ制御によって、ハードウェアダイバシティAまたはハードウェアダイバシティBに登録されているアンテナ12のうち、受信電力の大きい方のアンテナ12を選択する。
そして、ステップS8において、ステップS7のハードウェアダイバシティ制御によって選択されたアンテナ12で正常受信確認信号を受信する。
一方、ステップS6において送信を行ったアンテナ12が正常受信確認信号を受信しない場合には、無線端末21との通信に失敗したと判断し、処理がステップS9に移行する。
ステップS9において、ソフトウェア演算により送信リトライ回数を1回増加させる。そして、ステップS10において、送信リトライ回数の更新が行われる。
ステップS11において、現在の送信リトライ回数が確認され、送信リトライ回数が送信リトライ回数の閾値より多いか否かが判断される。送信リトライ回数が送信リトライ回数の閾値以下の場合は、処理がステップS3に移行し、再び無線端末21にパケットを送信する。なお、このときのステップS3では、送信リトライを2回連続して行う毎に、送信を行うアンテナ12を切り替えて用いる。すなわち、ハードウェアダイバシティAに登録されているアンテナ12を用いて送信リトライが2回発生した場合、次の送信リトライは、ハードウェアダイバシティBに登録されているアンテナ12を用いて行われる。
ステップS11において、送信リトライ回数が送信リトライ回数の閾値より多い場合は、ソフトウェアダイバシティ制御によって、ハードウェアダイバシティAおよびハードウェアダイバシティBのアンテナ12のうち、無線状態の悪い方のアンテナ12を、他の新たなアンテナ12に変更する。ソフトウェアダイバシティ制御では、ハードウェアダイバシティAおよびハードウェアダイバシティBに登録されていたアンテナ12の無線情報をソフトウェア演算した結果を利用する。他の新たなアンテナ12には、ハードウェアダイバシティAおよびハードウェアダイバシティBに登録されていたアンテナ12のうち、無線状態の良好なアンテナ12の隣に位置するアンテナ12を選択することができる。
ステップS12においてハードウェアダイバシティAおよびハードウェアダイバシティBとして新たな組み合わせのアンテナ12が登録されると、処理がステップS3に移行し、再び無線端末21にパケットを送信する。
次に、図7を参照して、無線基地局11で行われるソフトウェアダイバシティ制御の処理の流れについて説明する。
まず、ステップS21において、ハードウェアダイバシティAおよびハードウェアダイバシティBに登録されているアンテナ12のうち、送信アンテナとして設定されたアンテナ12を用いて、無線端末21に対してパケット送信を行う。
続いて、ステップS22において、パケット送信を行ったアンテナ12で、無線端末21から送信される正常受信確認信号を、所定の時間、受信待機する。
ステップS23において、アンテナ12が所定の時間内に正常受信確認信号を受信したか否かが判断される。正常受信確認信号を受信したと判断された場合には、処理がステップS24に移行する。
ステップS24において、メモリ17に保存されている現在の送信リトライ数がリセットされる。
次に、ステップS25において、送信に成功したアンテナ12は、ハードウェアダイバシティAに登録されているアンテナ12であるか否かが判断される。ハードウェアダイバシティAに登録されているアンテナ12であると判断された場合は、処理がステップS26に移行する。
ステップS26において、ハードウェアダイバシティAのアンテナ12の無線情報を、メモリ17に保存する。
ステップS25において、送信に成功したアンテナ12はハードウェアダイバシティAに登録されているアンテナ12ではないと判断された場合は、処理がステップS27に移行する。
ステップS27において、ハードウェアダイバシティBのアンテナ12の無線情報を、メモリ17に保存する。ステップS26およびステップS27において保存された情報は、例えば、ハードウェアダイバシティAおよびハードウェアダイバシティBとして他の新たなアンテナ12の選択を行う際に用いることができる。
一方、ステップS23において正常受信確認信号を受信していないと判断された場合には、処理がステップS28に移行する。
ステップS28において、送信リトライ回数を1回増加させ、送信リトライ回数の更新を行う。
ステップS29において、現在の送信リトライ回数が確認され、送信リトライ回数が送信リトライ回数の閾値より多いか否かが判断される。送信リトライ回数が送信リトライ回数の閾値以下であると判断された場合は、処理がステップS35に移行する。
ステップS35において、同じアンテナ12を用いて送信リトライが2回連続発生したか否かが判断される。同じアンテナ12で送信リトライが2回連続発生していないと判断された場合は、処理がステップS21に移行し、無線端末21に対して再びパケット送信を行う。
同じアンテナ12を用いて送信リトライが2回発生していると判断された場合は、処理がステップS36に移行し、ハードウェアダイバシティAおよびハードウェアダイバシティBに選択されているアンテナ12のうち、パケット送信を行ったアンテナ12とは異なる他方のアンテナ12を送信アンテナに設定する。その後、処理がステップS21に移行し、無線端末21に対して再びパケット送信を行う。
一方、ステップS29において送信リトライ回数が送信リトライ回数の閾値より大きいと判断された場合は、処理がステップS30に移行する。
ステップS30において、ハードウェアダイバシティAおよびハードウェアダイバシティBに登録されているアンテナ12の無線情報、例えば正常受信されたパケット数の履歴などを比較する。
ステップS31において、ハードウェアダイバシティAに登録されているアンテナ12の無線情報の方が、ハードウェアダイバシティBに登録されているアンテナ12の無線情報に比して良いか否かが判断される。ハードウェアダイバシティAに登録されているアンテナ12の無線情報の方が良いと判断された場合には、処理がステップS32に移行する。
ステップS32において、ハードウェアダイバシティBに登録されているアンテナ12を、他の新たなアンテナ12に変更する。このとき、無線環境のより良いと考えられる方向からアンテナ12を選択するため、ハードウェアダイバシティAに登録されているアンテナ12の隣のアンテナ12を選択する。その後、処理がステップS34に移行する。
一方、ステップS31において、ハードウェアダイバシティAに登録されているアンテナ12の無線情報の方が悪いと判断された場合には、処理がステップS33に移行する。
ステップS33において、ハードウェアダイバシティAに登録されているアンテナ12を、他の新たなアンテナ12に変更する。このとき、無線環境のより良いと考えられる方向からアンテナ12を選択するため、ハードウェアダイバシティBに登録されているアンテナ12の隣のアンテナ12を選択する。その後、処理がステップS34に移行する。
ステップS34では、ステップS32およびステップS33においてハードウェアダイバシティAまたはハードウェアダイバシティBとして新たに登録されたアンテナ12を送信アンテナに設定する。その後、処理がステップS21に移行し、無線端末21に対して再びパケット送信を行う。
次に、図8を参照して、無線端末21で行われるダイバシティ制御の処理の流れについて説明する。なお、特別な記載がない限り、以下の処理は、無線端末21の制御部24のもとで行われるものとする。
まず、ステップS41においてユーザにより無線端末21の電源が投入される。なお、ステップS41より前に無線端末21と無線基地局11との間でペアリングが行われて、無線端末21が無線基地局11と接続可能とされている。
ステップS42において、6本のアンテナ22のうち、ハードウェアダイバシティAおよびハードウェアダイバシティBとして互いに指向性の隣接したアンテナ22を登録する。登録されるアンテナ22は、図6のステップS2において行われる方法と同じ方法で選択することができる。
次に、ステップS43において、ハードウェアダイバシティAおよびハードウェアダイバシティBに登録されたアンテナ22のうち、無線状態の良いアンテナ22を選択する。アンテナ22の選択は、ソフトウェアダイバシティ制御により、各アンテナ22の過去の受信履歴などを用いて行われる。
続いて、ステップS44では、ステップS43において選択された無線状態の良い方のアンテナ22で、無線基地局11から送信されるデータ信号を受信待機する。
ステップS45において、無線基地局11から送信されたデータ信号の前に付加されているプリアンブル信号を受信する。
ステップS46において、ハードウェアダイバシティ制御により、ハードウェアダイバシティAまたはハードウェアダイバシティBに登録されているアンテナ22のうち、受信電力の大きいアンテナ22を用いてデータ信号を受信する。
続いて、ステップS47において、データ信号を正常受信したか否かが判断される。正常受信したと判断された場合は、処理がステップS48に移行する。ステップS48では、無線基地局21に正常受信確認信号を送信する。
ステップS47において、正常受信していないと判断された場合は、処理がステップS49に移行する。ステップS49では、受信連続失敗回数を1回増加させ、受信連続失敗回数の更新を行う。
ステップS50において、現在の受信連続失敗回数が確認され、受信連続失敗回数が受信連続回数の閾値より多いか否かが判断される。受信連続失敗回数が受信連続失敗回数の閾値以下の場合は、処理がステップS43に移行し、再びデータ信号を受信する。なお、このときのステップS43では、受信の失敗を2回連続して行う毎に、受信を待機するアンテナ22を切り替えて用いる。すなわち、ハードウェアダイバシティAに登録されているアンテナ22が2回連続で受信に失敗した場合、ハードウェアダイバシティBに登録されているアンテナ22で受信待機する。
ステップS50において、受信連続失敗回数が受信連続失敗回数の閾値より多い場合は、ソフトウェアダイバシティ制御によって、ハードウェアダイバシティAおよびハードウェアダイバシティBのアンテナ22のうち、無線状態の悪い方のアンテナ22を他の新たなアンテナ22に変更する。ソフトウェアダイバシティ制御では、ハードウェアダイバシティAおよびハードウェアダイバシティBに登録されていたアンテナ22の無線情報をソフトウェア演算した結果を利用する。他の新たなアンテナ22には、ハードウェアダイバシティAおよびハードウェアダイバシティBとして登録されていたアンテナ22のうち、無線状態の良好なアンテナ22の隣に位置するアンテナ22を選択する。
ステップS51において、ハードウェアダイバシティAおよびハードウェアダイバシティBとして新たな組み合わせのアンテナ22が登録されると、処理がステップS43に移行し、再び無線端末21からのデータ信号を受信する。
以上説明したように、この発明の一実施の形態では、複数のアンテナのうち、ハードウェアダイバシティAおよびハードウェアダイバシティBとして登録されたアンテナを用いてハードウェアダイバシティ制御を行うので、スループットの低下を招くことなく、パケット単位で無線状態の良好なアンテナを選択して受信を行うことができる。
また、ハードウェアダイバシティAおよびハードウェアダイバシティBとして登録されたアンテナの無線状態が悪くなった場合には、ソフトウェアダイバシティ制御を用いて、ハードウェアダイバシティ制御の行われているアンテナを、他の新たなアンテナに効率的に変更することができ、通信の誤り状況を適切に反映させることができる。それぞれのアンテナは指向性が鋭いので、妨害を受けることも少ない。したがって、安定した無線通信を行うことができ、送信されたHD映像などの品質劣化を抑制することができる。
以上、この発明の一実施の形態について具体的に説明したが、この発明は、上述の一実施の形態に限定されるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲内で様々な変形や応用が可能である。例えば、ロケーションフリー以外の無線LANシステムにおいて、この発明の一実施形態によるダイバシティ制御を適用してもよい。
この発明の一実施の形態によるダイバシティ制御方法を適用可能な無線LANシステムの全体的構成を示す概略図である。 この発明の一実施の形態による無線基地局のアンテナの構成およびダイバシティ制御方法について説明するための概略図である。 この発明の一実施の形態による無線端末のアンテナの構成およびダイバシティ制御方法について説明するための概略図である。 この発明の一実施の形態による無線基地局の全体的構成を示すブロック図である。 この発明の一実施の形態による無線端末の全体的構成を示すブロック図である。 この発明の一実施の形態における無線基地局の送信処理の流れを説明するためのフローチャートである。 この発明の一実施の形態における無線基地局の送信処理の流れを説明するためのフローチャートである。 この発明の一実施の形態における無線端末の受信処理の流れを説明するためのフローチャートである。 パケットの構成の一例を示す概略図である。
符号の説明
1 ベースステーション
2 テレビジョンアンテナ
3 録画部
5 ディスクプレーヤ
6 セクタアンテナ
7 TVボックス
8 ディスプレイ
10 セクタアンテナ
11 無線基地局
12 アンテナ
21 無線端末
22 アンテナ

Claims (4)

  1. 互いに異なる方向に配置された複数の指向性を有するアンテナの選択を行うダイバシティ制御方法であって、
    上記複数のアンテナのうち、少なくとも2個のアンテナを選択するステップと、
    上記選択された少なくとも2個のアンテナの受信電力の大きさを比較し、受信電力がより大きい1個のアンテナを選択する第1のダイバシティ制御を行うステップとを備え、
    上記第1のダイバシティ制御において上記少なくとも2個のアンテナの無線状態が悪化した場合、所定の期間における該アンテナの無線状態を比較し、比較した結果に基づいて該アンテナのうち少なくとも1個を他の新たなアンテナに変更する第2のダイバシティ制御を行う
    ことを特徴とするダイバシティ制御方法。
  2. 上記第2のダイバシティ制御において、上記少なくとも2個のアンテナのうちで無線状態の悪い1個のアンテナを他の新たなアンテナに変更する
    ことを特徴とする請求項1記載のダイバシティ制御方法。
  3. 上記少なくとも2個のアンテナを選択するステップでは、互いに指向性が隣接するアンテナを選択し、
    上記他の新たなアンテナには、上記指向性が隣接するアンテナのうち、無線状態の良好なアンテナの方向に位置するアンテナを選択する
    ことを特徴とする請求項1記載のダイバシティ制御方法。
  4. 上記第1のダイバシティ制御において、上記少なくとも2個のアンテナの送信または受信の連続失敗回数が所定の閾値を超えた場合、該アンテナの無線状態が悪化したと判断される
    ことを特徴とする請求項1に記載のダイバシティ制御方法。
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