JPH05268194A - 無線データ伝送装置 - Google Patents

無線データ伝送装置

Info

Publication number
JPH05268194A
JPH05268194A JP4092462A JP9246292A JPH05268194A JP H05268194 A JPH05268194 A JP H05268194A JP 4092462 A JP4092462 A JP 4092462A JP 9246292 A JP9246292 A JP 9246292A JP H05268194 A JPH05268194 A JP H05268194A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
data
communication path
transmission
data transmission
communication
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP4092462A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3361118B2 (ja
Inventor
Shoji Suzuki
祥司 鈴木
Ichiro Watanabe
一郎 渡邊
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
SAN COMMUN KK
Suncorporation
Original Assignee
SAN COMMUN KK
Sun Electronics Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by SAN COMMUN KK, Sun Electronics Co Ltd filed Critical SAN COMMUN KK
Priority to JP09246292A priority Critical patent/JP3361118B2/ja
Publication of JPH05268194A publication Critical patent/JPH05268194A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3361118B2 publication Critical patent/JP3361118B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Transceivers (AREA)
  • Detection And Prevention Of Errors In Transmission (AREA)
  • Radio Transmission System (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 通信可能な通信路のうちでデータ伝送状態が
最も良好な通信路を選択して確保することが可能な無線
データ伝送装置を提供する。 【構成】 複数の切替え可能な通信路を有する無線デー
タ伝送装置において、電源投入時、通信開始直後及び電
源投入後一定時間毎のいずれかにおいて、通信可能な通
信路を選択して予め設定する通信路予選択手段と、設定
された各通信路に対し、テストのためのデータを複数回
送信し、受信側よりの応答信号によりデータの到達状況
が良である通信路を選択する通信路選別手段と、選別さ
れた通信路を記憶する通信路記憶手段と、通信のための
データ伝送開始に先立ち、記憶されている通信路を使用
してデータ伝送を開始する通信路確定手段とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複数の切替え可能な通
信路を有し、データの送信及び受信を行う無線データ伝
送装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、複数の切替え可能な通信路を有
し、データの送信及び受信を行う無線データ伝送機器が
知られている。しかし、一般に、無線データ伝送機器
は、電波法の制約にしたがって製作されているために、
無線送信部の出力が制限を受けて小さく、従って受信感
度も悪く、通信電波を妨害する障害物等が存在するよう
な状況下では、送信する際に送信電波に外部ノイズが侵
入したり、受信の際には受信妨害を起こしたりする問題
が生じ、必ずしも十分な送受信状態を確保できない場合
がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、無線
によるデータ伝送を行う際に、通信電波を妨害する障害
物等が存在するような状況下において、小電力の電波で
送受信する場合に、複数の切替え可能な通信路の内より
通信可能な通信路を選択し、該選択された通信路のうち
でデータ伝送状態が最も良好な通信路を選択して確保す
ることが可能な無線データ伝送装置を提供することにあ
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1記載の
無線データ伝送装置は、上記課題を解決するために、複
数の切替え可能な通信路を有し、送受信する無線データ
伝送装置において、電源投入時、通信開始直後及び電源
投入後一定時間毎のいずれかにおいて、通信可能な通信
路を選択して予め設定する通信路予選択手段と、前記通
信路予選択手段により設定された各通信路に対し、逐次
テストのためのデータを複数回受信側に送信し、受信側
よりの応答信号により該データの到達状況の良不良を判
別し、該データの到達状況が良である通信路を選択する
通信路選別手段と、前記通信路選別手段により選別され
た通信路を記憶する通信路記憶手段と、通信のためのデ
ータ伝送開始に先立ち、前記通信路記憶手段によって記
憶されている通信路を使用してデータ伝送を開始する通
信路確定手段とを備えたことを特徴とする。
【0005】本発明の請求項2記載の無線データ伝送装
置は、複数の切替え可能な通信路を有する無線データ伝
送装置において、通信路選択手段により設定された各通
信路に対し、逐次テストのためのデータを複数回受信側
に送信するにあたり、各送信あたりのデータ長を異なる
長さに変更するデータ長変更手段と、受信側より送信さ
れる異なる各データ長毎についての応答信号により、送
信データの誤り発生数を記憶し、誤り発生によるエラー
データを除いた伝送データ量がある一定値以上となるデ
ータ長を記憶する確定データ長記憶手段と、通信のため
のデータ伝送開始に先立ち、前記確定データ長記憶手段
によって記憶されているデータ長に従って送信データを
フレーム構成してデータ伝送する送信データフレーム構
成手段とよりなる同一時間内について伝送データが最大
となるような1回の送信あたりのデータ長を決定するデ
ータ長決定手段を備えたことを特徴とする。
【0006】本発明の請求項3記載の無線データ伝送装
置は、上記課題を解決するために、複数の切替え可能な
通信路を有し、微弱なる受信感度下において送受信する
無線データ伝送装置において、データ伝送中におけるデ
ータ誤りに伴う単位時間当りのデータの再送回数を記憶
する再送回数記憶手段と、前記単位時間当りの再送回数
が所定回数に達すると、データ伝送を一時中断し、他の
通信可能な通信路を使用すべき通信路として設定する通
信路設定変更手段と、一時中断したデータ伝送を、前記
通信路設定変更手段により変更された通信路で継続して
再開するデータ伝送継続手段とを備えたことを特徴とす
る。
【0007】本発明の請求項4記載の無線データ伝送装
置は、上記課題を解決するために、複数の切替え可能な
通信路を有し、微弱なる受信感度下において送受信する
無線データ伝送装置において、データ伝送終了時に、デ
ータ伝送実施時の通信路をメモリに記憶するデータ伝送
通信路記憶手段と、データ伝送開始時に、前記データ伝
送通信路記憶手段により記憶された通信路により通信路
を設定する通信路設定手段を備えたことを特徴とする。
【0008】本発明の請求項5記載の無線データ伝送装
置は、上記課題を解決するために、複数の切替え可能な
通信路を有し、微弱なる受信感度下において送受信する
無線データ伝送装置において、データ伝送終了時に、デ
ータ伝送実施時の通信路の1フレーム当りのデータ長を
メモリに記憶するデータ伝送データ長記憶手段からなる
単位時間当りの伝送量が多くなる通信条件を記憶する通
信条件記憶手段を備えたことを特徴とする。
【0009】
【作用】請求項1記載の発明において、電源投入時、通
信開始直後及び電源投入後一定時間毎のいずれかにおい
て、通信路予選択手段が通信可能な通信路を選択して予
め設定し、通信路選別手段は通信路予選択手段により設
定された各通信路に対し逐次テストのためのデータを複
数回受信側に送信し、受信側よりの応答信号により該デ
ータの到達状況の良不良を判別し、該データの到達状況
が良である通信路を選択し、通信路記憶手段が通信路選
別手段により選別された通信路を記憶し、通信路確定手
段が通信のためのデータ伝送開始に先立ち、通信路記憶
手段によって記憶されている通信路を使用してデータ伝
送を開始する。
【0010】請求項2記載の発明において、通信路選択
手段により設定された各通信路に対し、逐次テストのた
めのデータを複数回受信側に送信するにあたり、データ
長変更手段が各送信あたりのデータ長を異なる長さに変
更し、受信側より送信される異なる各データ長毎につい
ての応答信号により、確定データ長記憶手段が送信デー
タの誤り発生数を記憶し、誤り発生によるエラーデータ
を除いた伝送データ量がある一定値以上となるデータ長
を記憶し、通信のためのデータ伝送開始に先立ち、送信
データフレーム構成手段が、確定データ長記憶手段によ
って記憶されているデータ長に従って送信データをフレ
ーム構成してデータ伝送する。
【0011】請求項3記載の発明において、再送回数記
憶手段がデータ伝送中におけるデータ誤りに伴う単位時
間当りのデータの再送回数を記憶し、通信路設定変更手
段は、単位時間当りの再送回数が所定回数に達すると、
データ伝送を一時中断し、他の通信可能な通信路を使用
すべき通信路として設定し、データ伝送継続手段が一時
中断したデータ伝送を、通信路設定変更手段により変更
された通信路で継続して再開する。
【0012】請求項4記載の発明において、データ伝送
終了時に、データ伝送通信路記憶手段がデータ伝送実施
時の通信路をメモリに記憶し、データ伝送開始時に、通
信路設定手段がデータ伝送通信路記憶手段により記憶さ
れた通信路により通信路を設定する。
【0013】請求項5記載の発明において、データ伝送
終了時に、データ伝送データ長記憶手段がデータ伝送実
施時の通信路の1フレーム当りのデータ長をメモリに記
憶し、データ伝送開始時に、通信条件設定手段がデータ
伝送データ長記憶手段より記憶された1フレーム当りの
データ長により通信条件を設定する。
【0014】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳細
に説明する。
【0015】図1は、本発明の無線データ伝送装置の要
部を示すブロック図であり、無線データ伝送装置のベー
ス側6は、概略として、演算装置となるCPU1に、R
OM3及びRAM4によって構成される無線データ記憶
部12が接続され、また、n個の通信路を備えた無線デ
ータ送受信部5が接続されている。
【0016】ROM3には、CPU1の制御プログラム
や自己に対して設定された自己のグループIDコード及
び自己器の識別のための個有IDコード及び送信用テス
トデータ等が格納されている。RAM4は、各種データ
の一時記憶に用いられ、通信路記憶手段及びデータ長記
憶手段としてのEEPROM17は、電気的に書き替え
可能な不揮発性メモリであって主電源の投入や切断に基
づく記憶データの消滅はないものである。そして、無線
データ伝送装置のベース側6のCPU1に、送信データ
を記憶しているパーソナルコンピュータ(以下、PC1
5という)が連絡されており、CPU1は、PC15か
ら送信データが入力されると無線データ送受信部5へ出
力し、無線データ送受信部5からの受信応答信号を入力
すると通信を開始する。また、この時にPC15へ出力
してもよい。
【0017】また、無線データ伝送装置のリモート側1
0は、無線データ伝送装置のベース側6と同様に構成さ
れていて、演算装置となるCPU2に、ROM7及びR
AM8によって構成される無線データ記憶部14が接続
され、また、ベース側と同等のn個の通信路を備えたデ
ータ送受信装置13からなる無線データ送受信部9が接
続され、ROM7には、CPU2の制御プログラムや自
己に対して設定された自己のグループIDコード及び自
己器の識別のための自己の個有IDコード等が格納さ
れ、RAM8は、各種データの一時記憶に用いられ、通
信路記憶手段及びデータ長記憶手段としてのEEPRO
M18は、電気的に書き替え可能な不揮発性メモリであ
って主電源の投入や切断に基づく記憶データの消滅はな
いものである。そして、無線データ伝送装置のベース側
10のCPU2に、受信データを利用するためのパーソ
ナルコンピュータ(以下、PC16という)またはプリ
ンタ(以下、PR19という)が接続されている。CP
U2は、PC16からの入力信号を無線データ送受信部
9へ出力し、無線データ送受信部9からの受信データを
PC16またはPR19へ出力する。
【0018】なお、図示されていないが、PC15及び
PC16には、送受信の際にキー入力するためのキーボ
ード、送受信の際のエラー発生のメッセージや送信デー
タ及び受信データ等を表示するCRT装置が接続されて
いる。
【0019】以下、ROM3及びROM7に格納された
制御プログラムの要部を示すフローチャート(図3乃至
図34及び図38乃至図51)を参照して、本実施例の
無線データ伝送装置の処理動作を説明する。
【0020】まず、請求項1の実施例の無線データ伝送
装置の処理動作を説明する。ベース側の無線データ伝送
装置6のCPU1は、電源投入後、データ伝送に関する
送信の起動がかけられたか否かを判別し(ステップa
1)、起動がかけられたと判定すると、通信路指標レジ
スタiに初期値1をセットして(ステップa2)、i番
目の通信路iを受信状態に設定する(ステップa3)。
データ伝送に関する送信の起動は、無線データ伝送装置
6の本体に送信,受信のスイッチを設けて、手によって
送信用のスイッチが入力された時に起動をかけるか、C
PU1に接続されたPC15側より起動をかけてもよ
い。CPU1は、起動がかけられない場合は、起動入力
待ちとなる。
【0021】CPU1は、受信状態に設定した通信路i
が通信中か否かを判別することとなる(ステップa
4)。受信状態に設定した通信路が通信中か否かは、キ
ャリアセンスを行い、受信感度がある一定値以上である
かを判別する。受信感度がある一定値に達していない場
合は、受信状態に設定した通信路が空の状態となる。
【0022】CPU1は、ステップa4の判別処理にお
いて、設定した通信路iが通信中であった場合、通信路
指標レジスタiの値を1つインクリメントし(ステップ
a5)、次いで通信路指標レジスタiの値が選択可能な
通信路の総数aを越えているか否かを判別し(ステップ
a6)、総数aを越えている場合にはステップa2に移
行して通信路指標レジスタiの値を初期値1に戻し、ス
テップa3に移行し、総数aを越えていない場合には、
ステップa3に移行して、次の通信路iを受信状態に設
定して通信中か否かを判定する。
【0023】本実施例では、切替え可能な通信路の総数
aは、図2に示すように、10通りあり、1つの通信路
iに対して送信用と受信用の2つの周波数がそれぞれ割
り当てられており、別の地点にあるリモート側の無線デ
ータ伝送装置10と接続して送信と受信を同時に行う。
【0024】CPU1は、空の状態の通信路iを検出す
るまで、通信路指標レジスタiの値を1乃至aで循環的
に更新して空状態の通信路iをサーチし、ステップa4
の判別結果により通信路iが空であると判定された場合
には、ステップa8に移行する。
【0025】オペレータは、PC15よりデータ伝送を
行う相手のリモート側が属するグループID及びリモー
ト側の個有IDを入力する。なお、無線データ伝送装置
6にディップスイッチを設けて自動的に入力させてもよ
い。
【0026】CPU1は、PC15よりの信号を入力す
ると、無線データ送受信部5を起動して、通信路iでデ
ータ伝送を行う相手のリモート側が属するグループID
及びリモート側の個有IDを送信する(ステップa
8)。
【0027】そして、CPU1は、データ伝送を行う相
手のリモート側よりの応答信号が受信されたか否かを判
別することとなるが(ステップa9)、ステップa9の
判別処理において、リモート側よりの応答信号が検出さ
れなかった場合には、ステップa5に移行して、通信路
指標レジスタiの値を更新し、ステップa6の判別処理
後、ステップa3に移行し、次の空状態の通信路iをサ
ーチする。以下、ステップa2乃至ステップa9までの
空状態の通信路iを検出するループを空通信路検出ルー
プということにする。
【0028】一方、ベース側の無線データ伝送装置6の
相手となるリモート側の無線データ伝送装置10のCP
U2は、電源投入後、データ伝送に関する受信の起動が
かけられたか否かを判別し(ステップb1)、起動がか
けられたと判定すると、通信路指標レジスタjに初期値
1をセットして(ステップb2)、j番目の通信路jを
受信状態に設定する(ステップb3)。データ伝送に関
する受信の起動は、ベース側と同様である。CPU2
は、起動がかけられない場合は、起動入力待ちとなる。
【0029】CPU2は、前述したベース側のステップ
a2乃至ステップ6の各処理と同様のアルゴリズムによ
り、受信状態に設定した通信路jが通信中か否かを判別
することとなり(ステップb4)、受信状態に設定した
通信路jが通信中か否かは、前述と同様、キャリアセン
スを行って受信感度がある一定値に達していない場合に
受信状態に設定した通信路jが空の状態と判定する。
【0030】CPU2は、通信路jが空の状態と判定さ
れない場合には、空の状態の通信路jを検出するまで、
通信路指標レジスタjの値を1乃至aで循環的に更新し
て空状態の通信路jをサーチし、ステップb4の判別結
果により通信路jが空であると判定された場合には、ス
テップb8に移行し、無線データ送受信部9を通信路j
に設定して受信状態にのまま待機する(ステップb
8)。ここで、ステップb2乃至ステップb8の処理を
空通信路検出待機処理ということにする。
【0031】そして、CPU2は、無線データ送受信部
9が外部から信号を受信するか否かを判定し(ステップ
b9)、信号を受信すると、その信号が自己に当てられ
た信号か否かを、自己グループID及び自己個有IDと
一致するか否かを判別することにより判定し(ステップ
b10〜ステップb11)、判定結果が自己にあてられ
た信号でなければ、ステップb4に移行して、設定した
通信路jが他の無線通信によって使用状態に変化するか
否かを判定する。この時、CPU2は、ステップb4の
判別処理において、設定した通信路jが他の無線通信に
よって使用状態に変化した場合には、空通信路検出待機
処理を実行して、新たな空通信路jを設定してベース側
よりの受信信号の有無を判定する。
【0032】CPU2は、通信路jで自己あての信号を
受信すると(ステップb11)、ベース側に了解信号を
無線データ送受信部9を介して送信する(ステップb1
2)。
【0033】この時点で、ベース側の通信路iとリモー
ト側の通信路jが一致して、通信路iが予選択されたこ
ととなり、CPU2は、テストデータ受信に関する受信
回数カウンタC1およびデータエラーをカウントするエ
ラーカウンタEの各値を0セットして初期化し(ステッ
プb10)、通信路i(=j)を受信状態にして、テス
トデータが受信されるまで待機する。
【0034】ベース側のCPU1は、ステップa9の判
別処理においてリモート側からの応答信号が検出されて
通信路iが予選択通信路となると、テストデータ送信の
ための送信回数カウンタCを0セットし(ステップa1
0)、テストデータの個数kを送信し(ステップa1
1)、次いでテストデータを送信し(ステップa1
2)、送信回数カウンタCを1つインクリメントし(ス
テップa13)、送信回数カウンタCの値がテストデー
タの個数kに達したか否かを判別し(ステップa1
4)、達していなければステップa12に移行して次の
テストデータを送信する。
【0035】CPU1は、送信回数カウンタCの値がテ
ストデータの個数kに達するまで、ステップa12乃至
ステップa14の処理を実行し、送信回数カウンタCの
値がテストデータの個数kに達すると、リモート側より
の応答信号が受信されるか否かを判別することとなる
(ステップa15)。なお、ステップa13のテストデ
ータの送信については、テストデータを予め作成してR
OM3に記憶させておく。
【0036】こうして、ベース側よりテストデータが送
信され、リモート側の無線データ送受信部9に受信され
ると、CPU2は、テストデータの個数kを受信すると
共に記憶し(ステップb14)、テストデータを1つ受
信する毎に受信回数カウンタC1の値を1つインクリメ
ントし(ステップb15〜ステップb16)、受信した
テストデータがエラーデータであるか否かを判別し(ス
テップb17)、エラーデータである場合にはエラーカ
ウンタEの値を1つインクリメントしてステップb16
に移行する一方(ステップb18)、エラーデータでな
い場合にはステップb19に移行し、送信回数カウンタ
Cの値がテストデータの個数kに達しているか否かを判
別する(ステップb19)。
【0037】CPU2は、受信回数カウンタC1の値が
テストデータの個数kに達するまで、ステップb15乃
至ステップb19の処理を繰り返し実行し、ステップb
19の判別処理において、受信回数カウンタC1の値が
テストデータの個数kに達すると、ベース側にエラーデ
ータの個数Eを送信し(ステップb20)、予選択され
た通信路iを使用するか否かの信号を受信するため待機
する。
【0038】リモート側より送信されたテストデータに
関するエラーデータの個数Eの信号をベース側の無線デ
ータ送受信部5が受信すると、ステップa15の判別処
理において検出され、CPU1は受信したエラーデータ
の個数Eの値をエラー個数記憶レジスタE1に格納し
(ステップa16)、次いでエラー個数記憶レジスタE
1の値が所定値αより大であるかを判定し(ステップa
17)、判定結果が真である場合には、予選択した通信
路iを不適と判定してリモート側にNG信号を送信した
後(ステップa19)、空通信路検出ループのステップ
a5に移行して、次の空通信路をサーチする処理を行
う。
【0039】また、ステップa15の応答信号受信判定
処理において、電波障害等の影響でリモート側の送信信
号が受信できない場合には、ステップa15の判別結果
が偽となり、CPU1はリモート側にNG信号を送信し
た後(ステップa19)、空通信路検出ループのステッ
プa5に移行して、次の空通信路をサーチする処理を行
う。
【0040】ステップa17の判定処理において、エラ
ー個数記憶レジスタE1の値が所定値αより大でない場
合には、予選択した通信路iを好適と判定し、リモート
側に予選択した通信路iでOK信号を送信する(ステッ
プa18)。
【0041】一方、リモート側のCPU2は、予選択さ
れた通信路iを使用するか否かの信号を受信するため待
機しているが、ベース側より信号が受信されない場合や
ベース側よりNG信号を受信した場合、ステップb21
の判定結果が偽となるためステップb5に移行して、ベ
ース側のCPU1と同様のアルゴリズムにより、予選択
された通信路iの次の空通信路jをサーチする処理を実
行し、空通信路jを選択してベース側と接続するまで待
機する。
【0042】ベース側より送信されたOK信号をリモー
ト側の無線データ送受信部9が受信すると、ステップb
21の判別処理において、判定結果が真となり、この場
合CPU2は、ベース側に予選択した通信路iの了解信
号を送信し(ステップb22)、データ伝送を行う際の
通信路をOK信号で通報を受けた通信路iに設定して記
憶し(ステップb23)、ベース側からの接続要求信号
を受信するまでの間、予選択した通信路iが空状態であ
るか否か、即ち、別の無線送信が予選択した通信路iを
使用しているか否かを判別する(ステップb24)。
【0043】ベース側の無線データ送受信部5がリモー
ト側より送信された了解信号を受信すると、CPU1
は、ステップa20の判別処理で判定結果が真となり、
ステップa21に移行して、無線データ送受信部5のデ
ータ伝送を行う際の通信路を予選択した通信路iに設定
して記憶し、(ステップa21)、無線データ送受信部
5の起動を一端停止して、PC15よりのデータ伝送要
求が入力されるまでの間、予選択した通信路iが別の無
線通信によって使用状態に変化するか否かを判別する
(ステップa22〜ステップa23)。PC15よりの
データ伝送要求が入力されるまでの間に予選択した通信
路iが別の無線通信によって使用状態に変化すると、ス
テップa22の判別結果が真となり、この場合CPU1
は、空通信路検出ループのステップa5に移行して、次
の空通信路をサーチする処理を行う。
【0044】そして、予選択した通信路iが空状態のま
まで、PC15よりデータ伝送の要求信号が入力される
と、CPU1は、無線データ送受信部5に起動をかけ
(ステップa24)、予選択した通信路iが空状態か否
かを判別し(ステップa25)、空状態であればリモー
ト側に接続要求信号を送信し(ステップa26)、リモ
ート側からの了解信号が受信されたか否かを判別する
(ステップa27)。
【0045】予選択した通信路iが空状態である場合
に、リモート側の無線データ送受信部9がベース側より
送信された接続要求信号を受信すると、CPU2は、ス
テップb25の判別処理における判別結果を真と判定し
てステップb26に移行し、ベース側に接続了解信号を
送信し(ステップb26)、伝送データ受信処理を開始
する。
【0046】ベース側の無線データ送受信部5がリモー
ト側からの接続了解信号を受信すると、CPU1は、ス
テップa27の判別処理において真と判定し、PC15
から出力される伝送データを無線データ送受信部5から
送信する処理を開始し(ステップa28)、伝送データ
を送信する毎に送信するデータが終了したか否かを判別
し(ステップa29)、ステップa29の判別処理にお
いてデータ終了が検出されるまでステップa28乃至ス
テップa29の処理を実行し、ステップa29判別処理
においてデータ終了が検出されると、無線データ送受信
部5に停止信号を出力して停止させ(ステップa3
0)、ステップa1に移行して次のデータ送信に関する
起動の入力検出を行う。
【0047】リモート側の無線データ送受信部9がベー
ス側より送信された伝送データを受信すると、CPU2
は、PC16またはPR19に伝送データを入力させる
処理を開始し、伝送データを入力させる毎に受信するデ
ータが終了したか否かを判別し(ステップb28)、ス
テップb28の判別処理においてデータ終了が検出され
るまでステップb27乃至ステップb28の処理を実行
し、ステップb28判別処理においてデータ終了が検出
されると、無線データ送受信部9に停止信号を出力して
停止させ(ステップb29)、ステップb1に移行して
次のデータ受信に関する起動の入力検出を行う。
【0048】また、ベース側におけるステップa25の
予選択通信路の空状態判定処理において、予選択した通
信路iが使用状態に変化した場合には、空通信路検出ル
ープのステップa5に移行して、次の空通信路をサーチ
する処理を行い、ステップa20及びステップa27の
了解信号受信判定処理において、電波障害等の影響でリ
モート側の送信信号が受信できない場合には、CPU1
はリモート側にNG信号を送信した後(ステップa1
9)、空通信路検出ループのステップa5に移行して、
次の空通信路をサーチする処理を行う。
【0049】リモート側におけるステップb24の判別
結果が偽の場合には、CPU2は、ステップb5に移行
して、ベース側のCPU1と同様のアルゴリズムによ
り、予選択された通信路iの次の空通信路jをサーチす
る処理を実行し、空通信路jを選択してベース側と接続
するまで待機し、ステップb25の判別結果が偽の場合
には、CPU2は、ステップb24に移行して、予選択
された通信路iが空状態であるか否かを判別する。
【0050】次に、請求項2の実施例の無線データ伝送
装置の処理動作を説明するが、本実施例では、通信路選
択手段として、請求項1の実施例の通信路予選択手段を
用いて説明するが、請求項2の通信路選択手段は、請求
項1の実施例の通信路予選択手段に限定されるものでは
なく、また、必ずしも通信路を予選択するものではな
く、別の方法による通信路の選択方式でもよい。ベース
側の無線データ伝送装置6の送信起動から空状態の通信
路iのサーチ検索設定及びリモート側の無線データ伝送
装置10との空状態の通信路iによる応答接続までの処
理動作と、リモート側の無線データ伝送装置6の受信起
動から空状態の通信路jのサーチ検索設定と待機及びベ
ース側の無線データ伝送装置6の空状態の通信路iとリ
モート側の空状態の通信路jの一致による応答接続まで
の処理動作は、請求項1の実施例と同様であり、それぞ
れステップa1乃至ステップa9とステップb1乃至ス
テップb12と同じであるので説明を省略する。
【0051】ベース側の無線データ送受信部5が空状態
の通信路iでのベース側のID送信に対するリモート側
よりの応答信号を受信すると、CPU1は、ステップa
9の判別処理において真と判定してステップc10に移
行し、テストデータ用のデータ指標レジスタmとフレー
ム構成処理に関するフレーム構成識別フラグfsのそれ
ぞれに初期値1を設定すると共に、フレーム作成に関す
るフレーム番号レジスタFNOと送信したテストデータ
のリモート側の応答信号の受信数を計数する受信回数カ
ウンタC2の各々に初期値0をセットし(ステップc1
0)、送信した異なるデータ長の各データ長毎のエラー
数を計数するエラー計数カウンタe1,e2,e3を0
セットして初期化し(ステップc11)、次いで、フレ
ーム番号レジスタFNOの値を1つインクリメントし
(ステップc12)、ステップc13に移行して送信す
るテストデータのフレーム構成処理を開始する。
【0052】本実施例では、異なる3種類のデータ長の
各テストデータTDATA1(64バイト),TDAT
A2(128バイト),TDATA3(256バイト)
を各々N個づつROM3のデータエリアに記憶させてお
き、ROM3に格納された動作処理プログラムにより自
動的に順次取り出して送信するようにしている。テスト
データ用のデータ指標レジスタmと異なる各データ長の
テストデータとの関係は、図35に示されるようであっ
て、CPU1は、例えば、データ指標レジスタmの値が
1である場合、TDATA1(1),TDATA2
(1),TDATA3(1)を順にフレーム構成してリ
モート側へ送信する。
【0053】ステップc13に移行したCPU1は、フ
レーム構成識別フラグfsの現在値が1であるか否かを
判別する(ステップc13)。フレーム構成処理を開始
した段階では、ステップc10の処理においてフレーム
構成識別フラグfsの値が1に設定されているので、ス
テップc13の判別結果は真となり、CPU1は、デー
タ指標レジスタmの現在値1に従ってTDATA1
(1)をフレーム構成し(ステップc15)、フレーム
構成識別フラグfsの値を2に切り替え(ステップc1
6)、ステップc22に移行してフレーム構成したテス
トデータを無線データ送受信部5に出力し、リモート側
に送信する(ステップc22)。
【0054】フレーム構成されたテストデータは、図3
6に示すように、テストデータの先頭に5バイトとテス
トデータの末尾に3バイトの付加符号が追加され、先頭
の5バイトにフレーム番号レジスタFNOの値が格納さ
れる。本実施例の場合、例えば、送信するテストデータ
のデータ長が64バイトであるならば、伝送されるフレ
ームの大きさは64+8バイトになり、また、送信する
テストデータのデータ長が256バイトであるならば、
伝送されるフレームの大きさは256+8バイトにな
る。また、データ伝送速度は、フレームの大きさに関係
なく32キロビット(以下、Kbと略す)/秒としてい
る。
【0055】ステップc22の処理によって、リモート
側にフレーム構成したテストデータを送信したCPU1
は、フレーム番号レジスタFNOの値が1であるか否か
を判別し(ステップc102)、フレーム番号レジスタ
FNOの値が1である場合には、タイマTを作動させて
テストデータの送信開始から送信終了までの時間の計時
を開始し(ステップc103)、ステップc100に移
行する。フレーム番号レジスタFNOの値は、次のフレ
ーム構成されたテストデータを送信する時点では、更新
されるので、次周期以降の処理では、CPU1は、ステ
ップc102の判別処理後、ステップc100に移行す
る。
【0056】CPU1は、ステップc100に移行して
無線データ送受信部5が信号を受信したか否かを判別し
(ステップc100)、受信信号がなければステップc
23に移行し、受信信号がある場合にはステップc25
以降の処理を実行することとなる。まず、ステップc1
00の判別処理において受信信号がない場合について説
明する。この場合、CPU1は、データ指標レジスタm
の現在値が各テストデータの個数Nを越えた値であるか
否かを判別し(ステップc23)、Nを越えた値でなか
ったらステップc12に移行し、フレーム番号レジスタ
FNOの値を更新し、ステップc13の判別処理を実行
する。当該周期の処理では、ステップc16の処理によ
ってフレーム構成識別フラグfsの現在値が2となって
いるため、ステップc13の判別結果が偽となり、続く
ステップc14の判別処理では真となるため、CPU1
はステップc17に移行して、データ指標レジスタmの
現在値1に従ってTDATA2(1)をフレーム構成し
(ステップc17)、フレーム構成識別フラグfsの値
を3に切り替え(ステップc18)、ステップc22に
移行してフレーム構成したテストデータを無線データ送
受信部5をに出力し、リモート側に送信する(ステップ
c22)。
【0057】フレーム構成識別フラグfsの値を3とな
り、データ指標レジスタmの現在値が変わっていないた
めため、CPU1は、ステップc102,ステップc1
00及びステップc23の判別処理後、,ステップc1
2に移行してフレーム番号レジスタFNOの値を更新
し、ステップc13及びステップc14の判別処理後、
ステップc19に移行して、データ指標レジスタmの現
在値1に従ってTDATA3(1)をフレーム構成し
(ステップc19)、フレーム構成識別フラグfsの値
を1に切り替え(ステップc20)、データ指標レジス
タmの値を1つインクリメントし(ステップc21)、
ステップc22に移行してフレーム構成したテストデー
タを無線データ送受信部5をに出力し、リモート側に送
信する(ステップc22)。
【0058】データ指標レジスタmの値を1つインクリ
メントしフレーム構成識別フラグfsの値が1に戻され
たことにより、次周期のステップc13以降の処理で
は、TDATA1(2)をフレーム構成することとな
る。このようにして、CPU1は、フレーム構成識別フ
ラグfsの値を循環的に切り替える毎に、データ指標レ
ジスタmの値を更新させてテストデータをフレーム構成
してリモート側に送信し、テストデータのTDATA3
(N)を送信する時点では、データ指標レジスタmの値
がN+1となり、ステップc23の判別処理において真
と判定されてステップc24に移行し、リモート側にテ
ストデータ送信終了のEND信号を送信し(ステップc
24)、タイマTの値を時間記憶レジスタt1に格納し
てテストデータの送信開始から終了までの時間を記憶し
(ステップc104)、ステップc101に移行する。
本実施例では、ベース側よりリモート側へは、計3N個
のフレーム構成されたテストデータが送信されたことと
なる。
【0059】リモート側にテストデータ送信終了のEN
D信号を送信したCPU1は、ステップc101に移行
して無線データ送受信部5が信号を受信したか否かを判
別し、ステップc101の判別結果が真と判定されると
ステップc25に移行して、受信信号が送信した3N個
のテストデータに対するリモート側の応答信号であるか
否かを判別する(ステップc25)。ステップc101
の判別結果が真と判定され応答信号を受信しているなら
ばステップc26以下の処理に移行し、ステップc10
1の判別結果が偽と判定されテストデータ送信終了後、
受信信号がないならば、予選択した通信路iがデータ伝
送に不適であることになり、請求項1の実施例と同様に
ステップa19以降の処理に移行して次の空状態の通信
路iをサーチする。
【0060】一方、リモート側の無線データ送受信部9
が空状態の通信路jでベース側のID送信による呼出を
受け、CPU2がベース側に対して応答信号を送信する
と、、ステップd13の判別処理において無線データ送
受信部9が信号を受信するか否かを判定する(ステップ
d13)。無線データ送受信部9が信号を受信しない場
合、CPU2は、ステップd13の受信判別処理を繰り
返す。ステップd13の受信判別処理において信号が受
信されると、判定結果が真となってステップd14に移
行し、CPU2は、まず、受信された信号がベース側か
らのフレーム構成されたテストデータか否かを判別し
(ステップd14)、フレーム構成されたテストデータ
であるならば、受信したテストデータがエラーを含むも
のであるか否かを判別するエラーチェックを行い(ステ
ップd16)、受信したテストデータがエラーを含んで
いない正常データである場合には、ベース側にOK信号
を送信し(ステップd19)、ステップd13に移行す
る一方、受信したテストデータがエラーを含んでいた場
合には、受信した1フレームあたりのエラーの総数をエ
ラー数記憶レジスタeに格納すると共に受信した1フレ
ームのデータ長をデータ長記憶レジスタSIZE2に格
納し(ステップd17)、次いで、エラー数記憶レジス
タe及びデータ長記憶レジスタSIZE2に格納した各
値をベース側に送信し(ステップd18)、ステップd
13に移行する。
【0061】CPU2は、ベース側より送信されるフレ
ーム構成されたテストデータを無線データ送受信部9が
受信する度に、ステップd14の判別処理後、ステップ
d16乃至ステップd18或いはステップd19の処理
を繰り返し実行して、ベース側にテストデータのエラー
チェックの判定結果を送信し、ベース側より送信された
END信号を無線データ送受信部9が受信すると、ステ
ップd13の判別処理後、ステップd14の判別処理で
判定結果が偽となり、ステップd15の判別処理におい
てEND信号が検出されて(ステップd15)、ステッ
プd20に移行して無線データ送受信部9の送信を停止
し(ステップd20)、ステップd13に移行する。
【0062】こうして、リモート側の無線データ送受信
部9よりテストデータのエラーチェックの判定結果が送
信されると、ベース側の無線データ送受信部5が受信す
るので、ベース側のCPU2は、ステップc100或い
はステップc101のいずれかにおいて、受信信号を検
出することになる。ベース側のテストデータ送信が終了
していない場合、ステップc100の判別処理において
テストデータに対するリモート側の応答信号が受信され
ることになり、CPU1は、ステップc100及びステ
ップc25の判別処理後、ステップc26に移行して受
信回数カウンタC2の値を1つインクリメントし(ステ
ップc26)、受信した応答信号がOK信号であるか否
かを判別し(ステップc27)、ステップc27の判定
結果がOK信号である場合にはステップc33に移行し
て、受信回数カウンタの値がデータ総数3Nに達したか
否かを判別することとなるステップc27の判別結果が
OK信号でない場合には、送信したテストデータがエラ
ーデータになったことになり、CPU2は、ステップc
28以降の処理に移行し、受信した信号データより、送
信したテストデータのデータ長が64バイトか、128
バイトか、256バイトのいずれであるかをステップ2
8及びステップc30の判別処理によって判定する。
【0063】ステップc28の判定結果が真となった場
合、送信したテストデータのデータ長が64バイトであ
り、CPU1は、エラー計数カウンタe1の値に送信さ
れた受信データより送信したデータのエラーの総数eを
加算し(ステップc29)、ステップc33に移行す
る。ステップc28の判定結果が偽となった場合、CP
U1は、ステップc30の判別処理に移行し、ステップ
c30の判定結果が真である場合には、送信したテスト
データのデータ長が128バイトであり、CPU1は、
エラー計数カウンタe2の値に送信された受信データよ
り送信したデータのエラーの総数eを加算し(ステップ
c31)、ステップc33に移行する一方、ステップc
30の判定結果が偽である場合には、送信したテストデ
ータのデータ長が256バイトであり、CPU1は、エ
ラー計数カウンタe3の値に送信された受信データより
送信したデータのエラーの総数eを加算し(ステップc
32)、ステップc33に移行する。
【0064】ステップc33に移行したCPU1は、受
信回数カウンタC2の値が送信したデータ総数3Nに達
したか否かを判別し、達していなければステップc34
に移行して、テストデータの送信がすでに終了している
か否か、即ち、データ指標レジスタmの現在値が各テス
トデータの個数Nを越えた値であるか否かを判別し(ス
テップc34)、Nを越えた値でなかったらステップc
12に移行して、次のテストデータを送信する処理を行
い、ステップc34の判別処理でテストデータの送信が
すでに終了していると判定される場合には、ステップc
101に移行して、受信信号があるか否かを判別する。
【0065】こうして、CPU1は、リモート側よりの
テストデータに対するリモート側のエラーチェックのO
K信号でない信号を検出する毎に、データ長別にエラー
数を加算する処理を行い(ステップc27〜ステップc
32)、ステップc33の判別処理において受信回数カ
ウンタC2の値が送信したデータ総数3Nに達したと判
定され、送信したテストデータに対するリモート側のエ
ラーチェックをすべて受信した場合には、CPU1は、
ステップc35以降の処理を実行することとなる。
【0066】ステップc35乃至ステップc47の処理
は、リモート側より受信したエラーチェックの各データ
長別に集計したエラーの総数結果に基づき、一定伝送速
度下で一定時間内に伝送される実データ量が多くなり、
かつある一定量以上となるデータ長を判定する処理であ
る。即ち、すべてのデータを伝送するに際して、伝送さ
れたデータのうちでエラーが発生したデータに関して
は、再送する必要があり、再送するための余分な時間が
かかるため、エラーが発生したデータは、前述した実デ
ータ量には含まれない。また、ここでいう実データ量と
は、一定時間内に伝送されたデータに対して、受信側に
おいて、受信されたデータの内エラー発生したフレーム
のデータ及び各送信フレームに付加した前後の3バイト
及び5バイトのシーケンスとを除いたデータの総量をい
う。
【0067】本実施例の場合、伝送するテストデータの
数を各データ長毎にそれぞれN個としているので、各デ
ータ長についての伝送に要した時間は同じである。テス
トデータを送信開始から送信終了までの各データ長毎の
時間をt秒とすると、伝送速度が32Kb/秒であるか
ら、時間t秒間に伝送される総伝送量は32・t(K
b)となるが、伝送データを図36に示されるように、
先頭に5バイトと末尾に3バイト、計64ビットのシー
ケンスを付加してフレーム構成しているため、t秒間に
実際に伝送される総データ量は、総伝送量32・tを1
回当りに送信されるデータ量、即ち、1フレームのデー
タ量で除すと総送信回数が求まり、この総送信回数に1
回に送信されるデータ量を乗じることにより求めること
ができる。
【0068】本実施例の場合、各データ長毎に、データ
長64バイト(64×8=512b)の場合では、51
2×32t/(512+64) [Kb]となり、デー
タ長128バイト(128×8=1024b)の場合で
は、1024×32t/(1024+64) [Kb]
となり、データ長256バイト(256×8=2048
b)の場合では、2048×32t/(2048+6
4) [Kb]となる。
【0069】これらを整理すると、データ長64バイト
(64×8=512b)の場合では、512×32t/
576=28.45t [Kb]となり、データ長12
8バイト(128×8=1024b)の場合では、10
24×32t/1088=30.12t [Kb]とな
り、データ長256バイト(256×8=2048b)
の場合では、2048×32t/2112=31.03
t [Kb]となる。
【0070】この総データ量は、エラー発生したデータ
を含むものである。
【0071】この総データ量より、エラーが発生したこ
とによって再送が必要とされる分のデータを差し引くこ
とによって、時間t秒間に受信側に伝送された正常デー
タ、即ち実データ量を求めることができ、この結果の値
を伝送量32・tで除すことにより、t秒間に実際に伝
送される実データの伝送効率を求めることができる。
【0072】そして、これらのデータのうちのエラーの
総数が各データ長毎にそれぞれe1,e2,e3個であ
ったとすると、t秒間に実際に伝送される実データの伝
送効率は、各データ長毎に、データ長64バイト(64
×8=512b)の場合では、(28.45t−0.5
12・e1)/32tとなり、データ長128バイト
(128×8=1024b)の場合では、(30.12
t−1.024・e2)/32tとなり、データ長25
6バイト(256×8=2048b)の場合では、(3
1.03t−2.048・e3)/32tとなる。
【0073】CPU1は、ステップc35乃至ステップ
c37の各処理において、時間記憶レジスタt1に記憶
されたテストデータ伝送に要した時間及び各エラー計数
カウンタe1乃至e3の値に基づいて、各データ長64
バイト,128バイト,256バイトのデータ伝送効率
を計算し、伝送効率記憶レジスタr1乃至r3に計算結
果を格納する(ステップc35〜ステップc37)。こ
の結果、伝送効率記憶レジスタr1には64バイトデー
タ長の伝送効率が格納され、伝送効率記憶レジスタr2
には128バイトデータ長の伝送効率が格納され、伝送
効率記憶レジスタr3には256バイトデータ長の伝送
効率が格納される。
【0074】次に、CPU1は、これらの伝送効率のう
ちで最も伝送効率の値が大きいものを検出し、検出され
た伝送効率の値が所定値β以上である条件を満たしてい
るか否かを判定する。
【0075】CPU1は、ステップc38及びステップ
c39の各判別処理で、レジスタr3の値がレジスタr
1及びレジスタr2の各値のいずれよりも大であるか否
かを判別する。ステップc38及びステップc39の各
判別処理の判定結果が共に真ならば、伝送効率記憶レジ
スタr3の値がレジスタr1及びr2の各値よりも大き
いことになり、次にCPU1は、伝送効率記憶レジスタ
r3の値が所定値β以上であるかを判別し(ステップc
40)、判定結果が真ならば、確定データ長記憶レジス
タSIZE1に256を格納し(ステップc41)、ス
テップc47に移行する。
【0076】ステップc38の判別結果が偽である場
合、伝送効率記憶レジスタr1の値がレジスタr3の値
よりも大であることとなり、CPU1は、ステップc4
2の判別処理において、レジスタr1の値がレジスタr
2の値よりも大であるか否かを判別し(ステップc4
2)、判定結果が真であれば、伝送効率記憶レジスタr
1の値が所定値β以上であるかを判別し(ステップc4
3)、判定結果が真ならば、確定データ長記憶レジスタ
SIZE1に64を格納し(ステップc41)、ステッ
プc47に移行する。
【0077】ステップc38及びステップc42の判別
処理の判定結果が共に偽となった場合には、レジスタr
1の値がレジスタr3の値よりも大であり、かつレジス
タr2の値がレジスタr1の値よりも大であることにな
り、CPU1は、伝送効率記憶レジスタr2の値が所定
値β以上であるかを判別し(ステップc45)、判定結
果が真ならば、確定データ長記憶レジスタSIZE1に
128を格納し(ステップc46)、ステップc47に
移行する。
【0078】また、ステップc40,ステップc43及
びステップc45の各判別処理の判定結果が偽となった
場合には、予選択した通信路iにおけるいずれのデータ
長でもデータ伝送の伝送効率の値が所定値に達していな
くエラーを含む可能性が高いことになり、即ち、予選択
した通信路iがデータ伝送の通信路として不適となる。
この場合、CPU1は、請求項1の実施例と同様に、ス
テップa12に移行した後、次の空通信路をサーチする
処理を実行する。
【0079】CPU1は、ステップc41,ステップc
44,ステップc46のうちのいずれかの処理を行っ
て、確定データ長記憶レジスタSIZE1にデータ長の
値をセットすると、ステップc47に移行して、リモー
ト側に予選択した通信路iを使って確定データ長記憶レ
ジスタSIZE1に記憶したデータ長の値を送信し(ス
テップc47)、この後、リモート側よりの了解信号を
受信しする否かを判別する(ステップc48)。
【0080】こうして、ベース側よりデータ伝送に関し
て最適データ長の値がリモート側に送信され、リモート
側の無線データ送受信部9に受信されると、ステップd
21の判別処理において、判定結果が真となって、ベー
ス側のCPU2は、ベース側に対して了解信号を送信し
(ステップd22)、最適データ長の値をデータ長記憶
レジスタSIZE1に記憶し、無線データ送受信部9を
通信路iに設定すると共にデータ伝送に使用するデータ
長SIZE1の値を記憶し(ステップd23)、ステッ
プb24以降の請求項1の実施例と同様の処理動作を実
行する。
【0081】ベース側の無線データ送受信部5がリモー
ト側よりの了解信号を受信すると、CPU1は、ステッ
プc48の判別処理において、判定結果が真となり、デ
ータ伝送時の無線データ送受信部5を通信路iに設定す
ると共にデータ伝送に使用するデータ長SIZE1の値
を記憶し(ステップd49)、ステップa22以降の請
求項1の実施例と同様の処理動作を実行する。
【0082】次に、請求項3の実施例の無線データ伝送
装置の処理動作を説明するが、本実施例では、通信路選
択方式として、請求項1の実施例の通信路予選択手段を
用いているが、請求項3の通信路選択方式は、請求項1
の実施例の通信路予選択手段に限定されるものではな
く、また、必ずしも通信路を予選択するものではなく、
別の方法による通信路の選択方式でもよい。
【0083】ベース側の無線データ伝送装置6に電源投
入後、送信の起動がかけられると(ステップe1)、C
PU1は、新規フラグFを初期化し(ステップe2)、
ステップe3の空通信路予選択処理を実行して未使用の
通信路iを選択し(ステップe3)、この通信路iを使
って呼出IDを付してリモート側に呼出信号を送信し
(ステップe4)、リモート側よりの応答信号を受信し
たか否かを判別する(ステップe5)。ステップe5の
判別処理において、リモート側の応答信号が受信されな
かった場合には、CPU1は、ステップe3及びステッ
プe4の処理とステップe5の判別処理を繰り返し実行
して、次の未使用の通信路iを選択して呼出IDを付し
てリモート側に呼出信号を送信し、リモート側よりの応
答信号を受信したか否かを判別する。ステップe5の判
別処理で、リモート側よりの応答信号が検出されると、
CPU1は、ステップe6に移行して、新規フラグFの
値が初期値0であるか否かを判別することとなる。
【0084】電源投入後の最初にリモート側と通信路i
で接続された場合には、新規フラグFの値は初期値0で
あるので、ステップe6の判定結果が真となり、CPU
1は、新規フラグFに1をセットしてリモート側との接
続を記憶し(ステップe6)、次いで、データ伝送に際
してデータエラー発生に伴う伝送データの再送回数を計
数する再送回数カウンタE2を0セットして初期化し
(ステップe7)、伝送される際に、フレーム構成され
て送信されるデータに関する送信フレーム指標レジスタ
dに初期値1をセットし(ステップe9)、ステップe
10に移行する。
【0085】ステップe10に移行したCPU1は、伝
送データの再送回数を一定時間毎に判定するためのタイ
マT1を作動させ(ステップe10)、ステップe11
に移行して、PC15から入力される伝送データを無線
データ送受信部5へ出力してデータ伝送処理を実行する
(ステップe11)。送信されるデータは、DATA
(1)より順次リモート側へ送信される。
【0086】ステップe11の処理でDATA(d)を
送信したCPU1は、ステップe12に移行して、伝送
したデータフレームのエラー発生に基づくリモート側よ
りのデータ再送要求信号を受信したか否かを判別する
(ステップe12)。
【0087】ステップe12の判別処理において、リモ
ート側よりのデータ再送要求信号を受信した場合につい
ては後述するものとし、まず、ステップe12の判別処
理において、リモート側よりのデータ再送要求信号を受
信しなかった場合について説明する。
【0088】この場合、ステップe12の判別結果は偽
となり、CPU1は、ステップe15に移行する。ステ
ップe15に移行したCPU1は、データ伝送が終了し
たか否かを判別し(ステップe15)、データ伝送が終
了していない場合には、ステップe10の処理で作動さ
せたタイマT1の経過時間が所定時間t2に達している
か否かを判別し(ステップe16)、所定時間t2に達
していない場合には、送信フレーム指標レジスタdの値
を1つインクリメントし(ステップd17)、ステップ
e11に移行してDATA(d)を送信する処理を実行
する。
【0089】ステップe16の判別処理において、タイ
マT1の経過時間が所定時間t2に達したと判定された
場合には、CPU1は、伝送データフレームのエラー発
生に伴う伝送データの再送回数を計数する再送回数カウ
ンタE2の値が所定回数xに達しているか否かを判別し
(ステップe18)、再送回数カウンタE2の値が所定
回数xに達していなければ再送回数カウンタE2の値を
0セットして初期化し(ステップe19)、送信フレー
ム指標レジスタdの値を1つインクリメントした後(ス
テップd20)、ステップc10に移行してタイマT1
を作動させ、ステップe11に移行してDATA(d)
を送信する処理を実行する。一方、再送回数カウンタE
2の値が所定回数xに達している場合には、後述するス
テップe21以降の処理を実行することとなる。
【0090】また、ステップe15の判別処理におい
て、データ伝送が終了したと判定した場合には、CPU
1は、無線データ送受信部5の停止指令を出力して無線
データ送受信部5を停止させ(ステップe25)、ステ
ップe1に移行して送信起動の入力待ちとなる。
【0091】ステップe12の判別処理において、リモ
ート側よりのデータ再送要求信号を受信しなかった場合
には、CPU1は、ステップe15及びステップe16
の判別処理あるいはステップe15,ステップe16及
びステップe18の判別処理とステップe19の処理
後、ステップe17の処理を実行して、ステップe11
のデータ伝送処理を実行する。
【0092】一方、リモート側の無線データ伝送装置1
0は、電源投入後、受信の起動がかけられると(ステッ
プf1)、CPU2は、未使用の通信路jを選択し(ス
テップf2)、この通信路jで受信待機して呼出IDを
付したベース側の呼出信号を受信するか否かを判別する
(ステップf3)。ステップf3の判別処理において、
ベース側の応答信号が受信されなかった場合には、CP
U2は、ステップf3の判別処理を繰り返し実行してベ
ース側の呼出信号を受信するか否かを判別する。ステッ
プf3の判別処理で、ベース側よりの呼出信号が検出さ
れると、CPU2は、ステップf4に移行して、ベース
側に接続の応答信号を送信し(ステップe4)、データ
受信に際し、伝送データのデータ指標番号を記憶する受
信データ指標記憶レジスタd1に初期値1をセットし
(ステップf5)、無線データ送受信部9にベース側よ
りデータ伝送されるまで待機し、ベース側よりの信号を
受信すると、ステップf6に移行する。
【0093】ステップf6に移行したCPU2は、ベー
ス側よりの伝送データ再送回数によるデータ伝送中断信
号を受信したか否かを判別するが(ステップf6)、電
源投入後の最初にベース側と接続された段階では、デー
タ伝送が開始されていないので、ステップf6の判別結
果は偽となる。ベース側よりデータ伝送が開始されて無
線データ送受信部9が伝送データを受信すると、CPU
2は、ステップf7の処理において、フレーム構成され
て伝送されたDATA(d1)を受信する(ステップf
7)。伝送データ受信直後、最初に受信するデータは、
DATA(1)が受信されることとなる。
【0094】次いでCPU2は、受信したDATA(d
1)がエラーデータか否かを判別し(ステップf8)、
エラーデータでなかったらステップf9に移行してデー
タ伝送が終了か否かを判別し(ステップf9)、データ
伝送が終了でない場合は、ステップf10に移行してP
C16にDATA(d1)を出力することにより記憶さ
せると共にCRT等に表示させてオペレータに知らせ
(ステップf10)、受信データ指標記憶レジスタd1
の値を1つインクリメントし(ステップf11)、ステ
ップf6に移行して、ベース側よりの伝送データ再送回
数によるデータ伝送中断信号を受信したか否かを判別し
た後、中断信号を受信しなければ次のベース側よりの伝
送データを受信する。
【0095】ステップf8の判別処理において、伝送さ
れたDATA(d1)がエラーデータであった場合に
は、CPU2は、ベース側にDATA(d1)について
の再送要求信号を送信し(ステップf12)、ステップ
f6に移行して、ベース側よりの伝送データ再送回数に
よるデータ伝送中断信号を受信したか否かを判別した
後、中断信号を受信しなければ、ベース側よりの再送さ
れる伝送データDATA(d1)を受信する。この場
合、受信データ指標記憶レジスタd1は、ステップf8
のエラー判定処理時と同じであり、更新されていない。
【0096】CPU2は、ベース側より伝送データを受
信するごとに、ステップf8でエラーデータか否かを判
別して、受信したデータがエラーデータでなかったらP
C16またはPR19へ伝送データを出力すると共に受
信データ指標記憶レジスタd1の値を更新して次の伝送
データを受信する一方、受信したデータがエラーデータ
であったならば、ベース側に再送要求信号を送信して、
エラー発生したフレームの伝送データを受信する。
【0097】こうして、ベース側とリモート側との間で
データ伝送が行われている間に、伝送データにエラーが
発生すると、リモート側よりエラー発生した伝送データ
に関する再送要求信号が送信され、ベース側の無線デー
タ送受信部5が再送要求信号を受信すると、ステップe
11のDATA(d)の伝送処理に続くステップe12
の判別処理における判定結果が真となって、CPU1
は、DATA(d)のデータフレームを伝送する処理を
実行し(ステップe13)、再送回数カウンタE2の値
を1つインクリメントし(ステップe14)、ステップ
e12に移行してリモート側よりのデータ再送要求信号
を受信したか否かを判別する。
【0098】また、ステップe18の判別処理におい
て、タイマT1が所定時間t2に達した場合に、続くス
テップe18の判別処理において、再送回数カウンタE
2の値が所定回数xに達している場合には、再送回数カ
ウンタE2の値を0セットして初期化した後(ステップ
e21)、リモート側にデータ伝送の中断信号を送信し
(ステップe22)、伝送データ中断のため無線データ
送受信部5に停止指令を出力して無線データ送受信部5
を停止させ(ステップe23)、PC15からの伝送デ
ータ入力を一時中断させ、ステップe3に移行して、代
替えの空状態の通信路iをサーチして設定する。
【0099】CPU1は、ステップe4の処理におい
て、リモート側に代替通信路iで送信し、代替通信路i
の切替え指示信号を実行後、ステップe5の判別処理に
おいてリモート側の呼出応答信号を受信すると、ステッ
プe6の判別処理において、新規フラグFの現在値が1
であるため判定結果が真となり、ステップe6に移行
し、タイマT1を作動させた後、送信フレーム指標レジ
スタdの値に応じて、PC15よりのデータをステップ
e11のデータ伝送処理を実行する。この場合、送信フ
レーム指標レジスタdの値は、ステップe18以降ステ
ップe11に至るCPU1の処理が、新規フラグFの値
が1であるためにステップe9の処理を経由せず、ま
た、ステップe17及びステップe20の各処理も経由
していないので、エラーとなったフレームデータを伝送
した時の値のままであるので、当該周期におけるステッ
プe11の処理では、エラーとなったフレームデータを
再送したこととなる。
【0100】こうして、ベース側のCPU1は、伝送デ
ータを送信し終えるとステップe15の判別結果が真と
なって、無線データ送受信部を停止させて(ステップe
25)、ステップe1に移行する。
【0101】一方、リモート側のCPU2は、ステップ
f8の判別処理において、伝送されたDATA(d1)
がエラーデータであった場合、ベース側にDATA(d
1)についての再送要求信号を送信し(ステップf1
2)、ステップf6に移行し、データ伝送中断信号を受
信したか否かを判別するが(ステップf6)、ベース側
において伝送データ再送回数が所定回数に達すると、ベ
ース側のCPU1はステップe22の処理において、デ
ータ伝送中断信号を送信する。
【0102】この場合、リモート側のCPU2は、無線
データ送受信部9がデータ伝送中断信号を受信すると、
ステップf6の判別処理において真と判定してステップ
f13に移行し、フレームシーケンスよりベース側のI
Dを読み込んでID記憶レジスタRIDに記憶し(ステ
ップf13)、受信データ指標記憶レジスタd1の値を
中断時フレーム番号記憶レジスタRfに記憶し(ステッ
プf14)、ベース側からの代替通信路iの切替え指示
信号を受信するか否かを判別する(ステップf15)。
CPU2は、ステップf15の判別結果が偽である場合
には、ステップf15の判別処理を繰り返し実行する。
【0103】CPU2は、ステップf15の判別処理
で、ベース側からの代替通信路iの切替え指示信号を受
信したと判定すると、無線データ送受信部9を代替通信
路iに設定し(ステップf16)、ベース側に了解信号
を送信し(ステップf17)、中断時フレーム番号記憶
レジスタRfの値を受信データ指標記憶レジスタd1に
格納し(ステップf18)、ステップf7に移行して再
送されたDATA(d1)を受信する(ステップf
7)。
【0104】こうして、リモート側のCPU2は、ベー
ス側より伝送された伝送データをすべて受信すると、ス
テップf9の判別結果が真となって、CPU2は、ステ
ップf19に移行して、無線データ送受信部9を停止し
て(ステップf19)、ステップf1に移行して次回の
データ伝送受信の受信起動入力の有無を判別することと
なる。
【0105】次に、請求項4及び請求項5の実施例の無
線データ伝送装置の処理動作を説明するが、本実施例で
は、通信路選択処理として、請求項1の実施例の通信路
予選択手段を用いているが、請求項4及び請求項5の通
信路選択処理は、請求項1の実施例の通信路予選択手段
に限定されるものではなく、また、必ずしも通信路を予
選択するものではなく、別の方法による通信路の選択方
式でもよい。ベース側の空通信路iでの異なる各データ
長のテストデータを送信する処理と、データエラー発生
によるテストデータ再送回数を判定することにより通信
路i及びデータ長を決定する処理と、リモート側のテス
トデータを受信してデータエラーの有無を判定する処理
及びデータエラー発生に対して再送信号を送信する処理
は、請求項2及び3実施例と同様のアルゴリズムである
ので詳しい説明は省略する。
【0106】まず、請求項5の無線データ伝送装置の処
理動作を説明する。
【0107】ベース側の無線データ伝送装置6に、電源
投入後、送信の起動がかけられると(ステップh1)、
CPU1は、EEPROM17に設定されたID検索フ
ァイル及びデータ長ファイルをオープンする(ステップ
h2)。
【0108】図37(a)に示されるように、ID検索
ファイルは、ベース側の無線データ送受信装置6とデー
タ伝送を行う各リモート側に対して、該ベースと新規に
データ伝送を行うリモート側に対して、データ伝送終了
後にID検索ファイルにリモートID番号が登録され、
ID検索ファイルの先頭部に現在記録されているリモー
ト側のID番号の登録件数が記憶され、ID検索ファイ
ルの各レコードの前半にはリモート側のID番号が、各
レコードの後半には、該ID番号に対応するデータ長フ
ァイルのレコード番号が記憶される。
【0109】また、図37(b)に示されるように、デ
ータ長ファイルは、ID検索ファイルが新規に作成され
るごとに作成され、データ長ファイルの各レコードの前
半より各レコードの後半にかけて、データ伝送時の通信
路iのデータ長が、総数n個の通信路番号iの順に記憶
される。例えば、該ベースが新規にIDが5であるリモ
ートとの間に、通信路番号1の通信路1でデータ長25
6バイトでデータ伝送を行った場合には、ID検索ファ
イルの先頭部に現在記録されているリモート側のID番
号の登録件数が1つ増し、ID検索ファイルの新規に記
録されたレコードの前半にはリモート側のID番号5
が、各レコードの後半には、該ID番号に対応するデー
タ長ファイルのレコード番号、5が記憶され、ID検索
ファイルの新規レコード作成に伴い、データ長ファイル
の5レコード目のデータ伝送時の通信路1のデータ長2
56が、通信路番号1の箇所に記憶される。この時、5
レコード目の未使用の通信路番号の箇所、例えば、通信
路番号2の箇所には、通信路番号2の通信路2でデータ
伝送を行っていないので0が記憶されている。
【0110】ステップh2の処理において、ファイルオ
ープン処理を終えたCPU1は、ステップh3に移行し
て、リモート側のID番号が入力されたか否かを判別す
る(ステップh3)。CPU1は、ステップh3の判別
結果が偽である場合には、繰り返しステップh3の判別
処理を実行し、リモート側のID番号が入力されると、
ステップh3の判定結果を真と判定し、ステップh4以
降の処理に移行して入力されたリモート側のID番号が
登録されているものか新規であるかを判定することとな
る。
【0111】CPU1は、検索レジスタr4に初期値1
をセットして(ステップh4)、まず、ID検索ファイ
ルの登録件数Wの値が0であるか否かを判別し(ステッ
プh5)、登録件数Wの値が0の場合はID登録が1件
もされていないことになり、ステップh51に移行して
未登録フラグFiに1をセットし(ステップh51)、
ステップh34の通信路iの予選択処理に移行し、登録
件数Wの値が0以外の値である場合には、ID検索ファ
イルの検索レジスタr4の値のレコードを読み出して、
入力されたID番号と検索レジスタr4番目のレコード
に記憶されたID番号とが一致するか否かを判別する
(ステップh6)。
【0112】ステップh6の判別処理において、入力さ
れたID番号と検索レジスタr4番目のレコードに記憶
されたID番号とが一致しない場合には、CPU1は、
検索レジスタr4の値を1つインクリメントし(ステッ
プh30)、検索レジスタr4の値が登録件数Wを越え
た値となったか否かを判別し(ステップh31)、越え
た値でない場合には、ステップh6に移行して次のID
検索ファイルの検索レジスタr4の値のレコードを読み
出して、入力されたID番号とレコードに記憶されたI
D番号とが一致するか否かを判別する。ステップh31
の判別結果が登録件数Wを越えた値の場合には、入力さ
れたID番号がID検索ファイルに登録されていないこ
とになり、CPU1は、ID未登録フラグFiに1をセ
ットし(ステップh51)、ステップh34の通信路i
の予選択処理に移行する。
【0113】ステップh6の判別処理で、入力されたI
D番号と検索レジスタr4番目のレコードに記憶された
ID番号とが一致した場合には、CPU1は、r4番目
のレコードの後半に記憶された該ID番号に対応するデ
ータ長レコードのレコード番号RNOに基づいて、デー
タ長バッファに該ID番号に対応するデータ長データを
読み込み(ステップh7)、検索レジスタyに初期値1
をセットし(ステップh8)、通信路番号yのデータ長
が登録されているか否かを、通信路番号yのデータ長が
0であるか否かによって判別する(ステップh9)。
【0114】前述したように、通信路番号yのデータ長
の値が0である場合には、通信路番号yは今回以前にデ
ータ伝送に使用されなかったことになり、CPU1は、
データ長が登録されている他の通信路を検出するため検
索レジスタyの値を1つインクリメントし(ステップh
32)、検索レジスタyの値を通信路の総数nより大で
あるか否かを判別し(ステップh33)、判別結果が偽
であればステップh9以下の処理を実行してデータ長の
登録された次の通信路yを検出する。ステップh33の
判別結果が真となった場合には、CPU1は、ステップ
h34の通信路iの予選択処理に移行する。
【0115】ステップh9の判別結果が真となってデー
タ長の登録された通信路yが検出されると、CPU1
は、この通信路yが現在空通信路であるか否かを判別し
(ステップh10)、空状態であった場合には、ステッ
プh11以下の処理に移行し、ステップh10の判別結
果において、通信路yが現在空通信路でない場合には、
ステップh32以下の処理に再び移行して、データ長が
登録されている他の通信路を検出する。
【0116】CPU1は、ステップh9の判別処理にお
いて、データ長が登録されている通信路yが検出されて
も、続くステップh10の判別処理で該通信路yが空状
態でない場合には、次のデータ長が登録されている通信
路を検出する処理を行い、データ長が登録されている通
信路がすべて使用されている場合には、ステップh34
通信路iの予選択処理に移行する。
【0117】次にまず、入力されたID番号に該当する
リモート側の通信路が未登録であるか、または、登録さ
れている通信路がすべて使用中であった場合の処理につ
いて説明する。
【0118】この場合、CPU1は、ステップh34に
移行して空状態の通信路iをサーチして設定する通信路
予選択処理を実行して、空状態の通信路iを設定し(ス
テップh34)、この通信路iでリモート側に呼出信号
を送信し(ステップh35)、リモート側より応答信号
を受信するか否かを判別し(ステップh36)、リモー
ト側より応答信号を受信すると、請求項2及び3の実施
例と同様のアルゴリズムにより、各データ長毎に設定さ
れた再送回数カウンタe1,e2,e3の値を0セット
して初期化すると共に、データ長の異なるフレーム構成
されたデータを複数個、所定時間の間リモート側に送信
し(ステップh37)、リモート側によるテストデータ
のエラーチェックに伴うデータ再送要求信号の受信の有
無を判別し(ステップh38)、各データ長毎について
の再送要求信号を受信するごとに伝送した各データ長毎
に設定された再送回数カウンタe1,e2,e3を1つ
インクリメントし(ステップh39)、所定時間毎に再
送回数カウンタe1乃至e3の値に基づいて、各データ
長毎の伝送効率r1乃至r3を算出して最もよい伝送効
率rxを選択する処理を行い(ステップh40)、ステ
ップh40の処理によって選択された伝送効率の値rx
が所定の伝送効率値β以上であるか否かを判別する(ス
テップh41)。
【0119】ステップh41の判別処理において、伝送
効率rxが所定値β以上でない場合には、データ伝送の
際の通信路として不適であることになり、CPU1は、
再びステップh34以下の処理に移行して、他の空状態
の通信路iをサーチして設定し、テストデータを伝送す
る処理を実行して、この通信路iがデータ伝送として適
しているか否かを判別する。
【0120】ステップh41の判別処理において、伝送
効率rxが所定値β以上である場合には、データ伝送の
際の通信路として適であることになり、CPU1は、ス
テップh12以下の処理に移行することとなる。
【0121】次に、入力されたID番号に該当するリモ
ート側が検出され、ベース側が登録されている通信路i
を選択した場合に、通信路iが空状態であった場合の処
理について説明する。
【0122】この場合、CPU1は、ステップh3の判
別処理後、ステップh4乃至ステップh10の処理経路
を辿り、ステップh10の判別処理において、判定結果
を真と判定してステップh11に移行し、検索レジスタ
yの値を通信路指標レジスタiの値に格納し(ステップ
h11)、ステップh12に移行する。
【0123】ステップh12に移行したCPU1は、通
信路指標レジスタiの値及び通信路指標レジスタiの値
に対応してバッファより読み出したデータ長の値SIZ
Exを無線データ送受信部5に設定すると共に通信路指
標レジスタiの値及びデータ長の値SIZExを記憶し
(ステップh12)、リモート側に通信路iでデータ長
の値SIZExの値を送信し(ステップh13)、リモ
ート側よりの了解信号を受信するか否かを判別する(ス
テップh14)。
【0124】ステップh12におけるデータ長の値の設
定に関し、ステップh41の判別処理において、伝送効
率rxが所定値β以上である場合に、データ伝送の際の
通信路として適であることになって、ステップh12の
処理に移行する場合には、伝送効率rxに対応するデー
タ長の値がSIZExの値となる。
【0125】無線データ送受信部5がリモート側よりの
了解信号を受信すると、ベース側のCPU1は、ステッ
プh14の判別処理において真と判定し、ステップh1
5に移行して、データ伝送処理を新規に開始するかリモ
ート側よりの再送要求信号によってデータ再送処理を行
うかを、再送フラグS1の値が1であるか否かにより判
別することととなる。再送フラグS1の値は、データ伝
送処理を新規に開始する場合には0とされ、リモート側
よりの再送要求信号によってデータ再送処理を行う場合
に、後続の処理において1に切り替えられる。
【0126】CPU1は、データ伝送処理を新規に開始
する場合にはステップh15の判別処理後、ステップh
16に移行してデータ伝送処理を実行し(ステップh1
6)、リモート側よりのデータの再送要求信号が受信さ
れるか否かを判別する(ステップh17)。ステップh
16のデータ伝送処理に関しては、請求項3の実施例と
同様のアルゴリズムによって行い、フレーム構成して伝
送した伝送データのリモート側におけるエラー発生によ
って、リモート側より送信されるデータ再送要求信号の
一定時間内における受信回数が所定値以上となった場
合、現在データ伝送に使用している通信路を他の空通信
路に変更し、再送要求されたフレームデータを継続して
伝送する。
【0127】伝送されたデータが、リモート側に受信さ
れた時に、リモート側のエラーチェック処理によってエ
ラーが検出されると、リモート側はベース側に対してエ
ラーが発生したフレームデータの再送要求信号を送信す
る。ベース側のCPU1は、無線データ送受信部5が再
送要求信号を受信すると、ステップh17の判別処理に
おいて真と判定し、再送回数カウンタE2の値を1つイ
ンクリメントし(ステップh18)、再送回数カウンタ
E2の値が規定回数xに達しているか否かを判別し(ス
テップh19)、達していなければデータ伝送が終了し
たか否かを判別し(ステップh20)、データ伝送が終
了していなければ、ステップ21のデータ再送処理を実
行し(ステップh21)、ステップh17に移行してリ
モート側よりのデータの再送要求信号が受信されるか否
かを判別する。
【0128】ステップh17の判別処理において偽と判
定される場合には、CPU1は、データ伝送が終了した
か否かを判別し(ステップh25)、データ伝送が終了
していなければ、ステップh16に移行してデータ伝送
処理を実行する。
【0129】ステップh19の判別処理において、再送
回数カウンタE2の値が規定回数xに達している場合に
は、現在データ伝送に使用している通信路iがデータ伝
送に不適な状態に変化したこととなるので、CPU1
は、再送回数カウンタE2の値を0セットして初期化し
(ステップh22)、再送フラグS1の値を1に切替え
(ステップh23)、リモート側に対して伝送中断信号
を送信し(ステップh54)、別の空通信路をサーチ設
定するためにステップh34以下の処理を実行し、ステ
ップh34乃至ステップh41の処理において、送信信
号がリモート側に受信されて、再びリモート側と接続さ
れると、ステップh12,ステップh13の処理とステ
ップh14の判別処理実行後、ステップh15の判別処
理において、再送フラグS1の値が検出される結果、ス
テップh21に移行して、データ再送処理を実行する。
【0130】こうして、ステップh20或いはステップ
h25の判別処理において、データ伝送が終了したと判
定されると、CPU1は、ステップh24に移行し、I
D未登録フラグFiが1であるか否かを判別し(ステッ
プh24)、1でない場合にはステップh46に移行す
る。
【0131】ステップh24の判別処理において、ID
未登録フラグFiが1である場合は、ステップh5ある
いはステップh6の判別処理で入力されたリモート側の
ID番号がIDファイルに未登録であってステップh5
1の処理において1がセットされた場合であり、この場
合CPU1は、IDバッファの前半に、入力されたID
番号を記憶し(ステップh42)、ID検索ファイルの
登録件数Wの値を1つインクリメントし(ステップh4
3)、次いで、この登録件数Wの値をIDバッファの後
半のデータ長レコード番号RNOの格納エリアに記憶し
(ステップh44)、ID検索ファイルの先頭に更新さ
れた登録件数Wを書込み、登録件数Wに従い、IDバッ
ファの内容をID検索ファイルに書込む(ステップh4
5)。このように、入力されたリモート側のID番号
が、ID検索ファイルに登録されていなかった場合に
は、データ伝送終了後に、ID検索ファイルに入力され
たID番号が新規に登録されることになり、例えば、I
D検索ファイルの登録件数Wが5であった場合には、新
規登録されるID番号はID検索ファイルの6レコード
に書込まれる。
【0132】CPU1は、ID番号を新規登録する場合
には、ステップh42乃至ステップh45の処理を実行
後、ステップh46に移行し、入力されたID番号が登
録されていた場合には、ステップh24の判別処理後、
ステップh46に分岐する。ステップh46に移行した
CPU1は、データ長バッファのデータ伝送した通信路
iのi番目の格納エリアに、データ長の値SIZExの
値を記憶し(ステップh46)、次いで、ID検索ファ
イルに格納されたデータ長のレコード番号RNOに従っ
て、データ長バッファの内容をデータ長ファイルに書込
む(ステップh47)。
【0133】ID検索ファイルに新たなリモート側のI
D番号を新規登録する場合に、新規登録されるID番号
に対応してデータ長ファイルの未登録レコードに新たに
データ長データを記憶するので、ID検索ファイルの登
録件数Wは、データ長ファイルの登録件数を兼ねてい
る。また、入力されたID番号が登録済である場合に
は、登録済のID番号が記憶されたレコードのID番号
に対応したデータ長ファイルの内容がデータ長バッファ
に読み込まれる。また、ステップh19の判別処理にお
いて、伝送データの再送回数が所定数x以上となり、デ
ータ伝送を行う通信路iが、例えば、通信路i′に変更
された場合には、データ長ファイルには、変更後の通信
路i′でデータ伝送した時のデータ長の値SIZEx
が、格納エリアi′番目に記憶されることとなる。
【0134】CPU1は、ステップh47の処理後、I
D検索ファイル及びデータ長ファイルをクローズし(ス
テップh48)、次いで、リモート側にデータ伝送時の
データ長の値SIZExを送信し(ステップh49)、
ID検索ファイルのID未登録フラグFiの値を0セッ
トして初期化し(ステップh52)、無線データ送受信
部5の停止指令を出力して無線データ送受信部5を停止
させた後(ステップh53)、ステップh1に移行し
て、次のデータ伝送に対する送信起動の入力があるか否
かを判別することとなる。
【0135】一方、リモート側の無線データ伝送装置1
0に電源投入されると、電源投入後、CPU2は、デー
タ伝送のための受信起動の入力があるか否かを判別し
(ステップg1)、判別結果が偽であればステップg1
の判別処理を繰り返し実行し、受信起動されると真と判
定して、ステップg2に移行して、EEPROM18に
設定されたID検索ファイル及びデータ長ファイルをオ
ープンする(ステップg2)。
【0136】CPU2は、ステップg2の処理実行後、
伝送データを送信してくるベース側のID番号が入力さ
れているか否かを判別する(ステップg3)。CPU2
は、ステップg2の判別結果が偽であればステップg3
の判別処理を繰り返し実行し、ベース側のID番号が入
力されると真と判定して、ステップg4に移行し、ID
検索ファイルにID番号登録がされているか否かを、登
録件数W1が0であるか否かによって判別する(ステッ
プg4)。
【0137】リモート側のID検索ファイル及びデータ
長ファイルの構成自体は、ベース側と同様であるが、I
D検索ファイルに記憶されるID番号がデータを送信し
てくる各ベース側のID番号である点が異なるだけなの
で説明を省略する。
【0138】ステップg4の判別処理において、登録件
数W1が0である場合には、ベース側のID番号が1つ
も登録されていないので、CPU2は、ステップg52
に移行して未登録フラグfiに1をセットし(ステップ
g52)、ステップg55の空通信路選択設定処理に移
行する。ステップg4の判別処理において、登録件数W
1が0以外の値である場合には、CPU2は、ステップ
g5以降の処理に移行して、入力されたID番号がID
検索ファイルに登録されているか否かを判別することと
なる。
【0139】リモート側においても、ID検索ファイル
の検索処理はベース側と同様のアルゴリズムで行われ、
CPU2は、検索レジスタr5に初期値1をセットした
後(ステップg5)、IDファイルのr5番目のID番
号を読んで、入力されたベース側のID番号と比較して
一致不一致を判別し(ステップg6)、一致した場合に
はステップg7に移行し、一致しない場合には、検索レ
ジスタr5の値を1つインクリメントして(ステップg
50)、登録件数W1と比較し(ステップg51)、検
索レジスタr5の現在値が値W1より大でないならば、
再びステップg6に移行して次に登録されているID番
号と入力されたID番号との一致不一致を判別し、ステ
ップg51の判別処理において、検索レジスタr5の現
在値が値W1より大ならば、入力されたID番号は未登
録であることとなるので、ステップg52に移行して、
未登録フラグfiに1をセットし(ステップg52)、
ステップg55に移行する。
【0140】入力されたベース側のID番号とIDファ
イルに記憶されているID番号が一致した場合には、C
PU2は、ステップg7に移行して、該ID番号に対応
して作成されたデータ長ファイルのデータ長レコードを
該ID番号の記憶されたIDレコードの後半に格納され
たレコード番号rnoに従ってデータ長バッファに読み
出す(ステップg7)。
【0141】さらに、CPU2は、データ長の登録のあ
る通信路番号zの通信路zを選択するため検索レジスタ
zに初期値1をセットし(ステップg8)、データ長バ
ッファのz番目の格納エリアのデータ長の値が0である
か否かを判別し(ステップg9)、0でなかった場合に
は、ステップg10に移行して、通信路zが現在空状態
であるか否かを判別する一方、0である場合には、検索
レジスタzの値を1つインクリメントし(ステップg5
3)、次いで検索レジスタzの現在値が通信路総数nを
越えているか否かを判別し(ステップg54)、検索レ
ジスタzの値が総数nを越えている場合には、ステップ
g55の空通信路選択設定処理に移行し、検索レジスタ
zの値が総数nを越えていない場合には、ステップg9
に移行して次の登録されている通信路zをサーチする。
【0142】CPU2は、データ長の登録のある通信路
番号zの通信路zを選択すると、ステップg10に移行
し、該通信路zが現在空状態であるか否かを判別し(ス
テップg10)、通信路zが空状態でなかったならばス
テップg53に移行して、検索レジスタzの値を更新し
て、次の登録されている通信路zをサーチする。
【0143】ステップg10の判別処理において、該通
信路zが現在空状態である場合には、無線データ送受信
部9にベース側より送信されたデータ長の値の呼出信号
が受信されたか否かを判別し(ステップg11)、呼出
信号が受信されていない場合には、ステップg10の通
信路zの空状態判別処理に移行し、呼出信号が受信され
た場合には、ベース側に対して了解信号を送信し(ステ
ップg12)、ステップg13に移行する。
【0144】また、ステップg55に移行した場合、C
PU2は、空通信路選択設定処理を実行して、空状態で
ある通信路jをサーチ設定し(ステップg55)、ステ
ップg56に移行して、通信路jが現在空状態であるか
否かを判別し(ステップg56)、通信路jが空状態で
なかったならばステップg55に移行して、次の登録さ
れている通信路jをサーチする。
【0145】ステップg56の判別処理において、該通
信路jが現在空状態である場合には、無線データ送受信
部9にベース側よりの呼出信号が受信されたか否かを判
別する(ステップg57)。
【0146】CPU2は、入力されたID番号がID検
索ファイルに登録されている場合には、データ長バッフ
ァより空状態の通信路zをサーチ設定し、空状態の通信
路zが空状態であれば、ステップg10及びステップg
11の判別処理を繰り返し実行して、ベース側の呼出信
号を受信するまで待機するが、ベース側の呼出信号を受
信する前に、通信路zが空状態でなくなると、他の空状
態の通信路zをデータ長バッファよりサーチ設定するこ
ととなり、この通信路z検索処理において、データ長が
登録されている通信路がすべて空状態でないと、ステッ
プg55の空通信路選択設定処理に移行する。
【0147】また、空通信路選択設定処理において、C
PU2は、空状態の通信路jをサーチ設定すると、空状
態の通信路jが空状態であれば、ステップg56及びス
テップg57の判別処理を繰り返し実行して、ベース側
の呼出信号を受信するまで待機するが、ベース側の呼出
信号を受信する前に、通信路jが空状態でなくなると、
ステップg55の空通信路選択設定処理に移行して、次
の空状態の通信路をサーチ設定することとなる。
【0148】まず、入力されたID番号がID検索ファ
イルに登録されたID番号と一致し、これによりデータ
長バッファよりサーチ設定された通信路zが空状態であ
った場合について説明する。
【0149】この場合、CPU2は、前述したように、
ベース側より送信されたデータ長の値の呼出信号が受信
されたか否かを判別し(ステップg11)、呼出信号が
受信されると、ベース側に対して了解信号を送信し(ス
テップg12)、検索レジスタzの値及び検索レジスタ
zの値に対応してデータ長バッファより読み出したデー
タ長の値SIZEyを無線データ送受信部9に設定する
と共に検索レジスタの値及びデータ長の値SIZEyを
記憶し(ステップg13)、検索レジスタzの値を通信
路指標レジスタiに格納し(ステップg14)、ステッ
プg15に移行する。
【0150】次にまず、入力されたID番号に該当する
ベース側の通信路が未登録であるか、または、登録され
ている通信路がすべて使用中であった場合の処理につい
て説明する。
【0151】この場合、CPU2は、ステップg55に
移行して、空通信路選択設定処理を実行して、空状態で
ある通信路jをサーチ設定し、通信路jが現在空状態で
あるか否かを判別し(ステップg56)、通信路jが空
状態でなかったならばステップg55に移行して、次の
登録されている通信路jをサーチする。ステップg56
の判別処理において、該通信路jが現在空状態である場
合には、無線データ送受信部9にベース側よりの呼出信
号が受信されたか否かを判別する(ステップg57)。
【0152】無線データ送受信部9にベース側よりの呼
出信号が受信されると、CPU2は、ベース側に対して
了解信号を送信し(ステップg57)、この後にベース
側から送信されるテストデータをテストデータ受信処理
を実行して受信する(ステップg59)。ステップg5
9のテストデータ受信処理は、請求項2の実施例と同様
のアルゴリズムで実行される。CPU2は、受信したテ
ストデータがエラーデータであるか否かを判別し(ステ
ップg60)、エラーデータである場合には、ベース側
にエラーデータの個数を送信し(ステップg61)、エ
ラーデータでない場合には、ステップg62のテストデ
ータ受信処理終了条件成立を判別後、ステップg59の
テストデータ受信処理を実行し、テストデータの受信が
終了すると(ステップg62)、ベース側よりのデータ
長の値を受信するか否かを判別する(ステップg6
3)。
【0153】CPU2は、ステップg63の判別処理に
おいて、ベース側よりのデータ長の値を受信しない場合
には、テストデータの伝送結果がデータ伝送に不適であ
ったこととなるため、ステップg55以下の処理に移行
して、次の空状態の通信路jをサーチ設定する。
【0154】ステップg63の判別処理において、ベー
ス側よりのデータ長の値SIZExを受信した場合に
は、通信路指標レジスタj(=i)の値及びベース側よ
り送信されたデータ長の値を無線データ送受信部9に設
定すると共に通信路指標レジスタの値i及びデータ長の
値SIZExを記憶して(ステップg64)、ベース側
に対して了解信号を送信し(ステップg65)、ステッ
プg15に移行する。
【0155】ステップg15に移行したCPU2は、ベ
ース側より送信されてくる伝送データを受信する処理を
実行し(ステップg15)、フレーム構成された伝送デ
ータを受信する毎に、受信データのエラーチェックを行
い(ステップg16)、受信したデータがエラーデータ
でないならば、データ伝送が終了したか否かを判別し
(ステップg17)、データ伝送が終了していなけれ
ば、ステップg15の伝送データ受信処理を繰り返し実
行し、ステップg16の判別処理において、受信したデ
ータがエラーデータである場合には、ベース側に対して
エラーが発生したデータフレームの再送要求信号を送信
し(ステップg18)、ベース側よりデータ伝送中断信
号が受信されるか否かを判別する(ステップg19)。
【0156】ステップg19の判別処理において、ベー
ス側よりデータ伝送中断信号が受信されない場合には、
CPU2は、ベースから再送されたフレームデータを受
信して(ステップg20)、ステップg16のエラーチ
ェックを実行した後、ステップg17に移行する。
【0157】ステップg19の判別処理において、ベー
ス側よりデータ伝送中断信号が受信された場合には、C
PU2は、次にベースから送信されるデータ伝送の通信
路変更のための代替通信路i及び伝送時のデータ長の値
を受信するか否かを判別する(ステップg21)。
【0158】CPU2は、ステップg21の判別処理に
おいて、ベース側よりの代替通信路i及び伝送時のデー
タ長の指示信号が受信されない場合には、ステップg2
1の判別処理を繰り返し実行し、代替通信路i及び伝送
時のデータ長の指示信号が受信されると、無線データ送
受信部9を代替通信路iを設定すると共に代替通信路i
及び伝送時のデータ長を記憶し(ステップg22)、ベ
ース側に了解信号を送信し(ステップg23)、ステッ
プ20に移行して、ベース側より再送されたフレームデ
ータを受信する。
【0159】こうして、ベース側より伝送される伝送デ
ータを受信するうちに、ステップg17の判別処理にお
いて、データ伝送の終了が検出されると、CPU2は、
ステップg24に移行して、ベース側より送信される今
回データ伝送を行ったデータ伝送終了時の通信路番号i
及びデータ長SIZExの値が受信されるか否かを判別
し(ステップg24)、受信されなければ、ステップg
24の判別処理を繰り返し、ステップg24の判別処理
において、通信路番号i及びデータ長SIZExの値を
受信すると、ステップg25に移行して、今回データ伝
送を行ったベース側のID番号がID検索ファイルに未
登録であったか否かを、未登録フラグfiの値が1であ
るか否かによって判別する(ステップg25)。
【0160】ステップg25の判別処理において、未登
録フラグfiの値が1でない場合にはCPU2は、ステ
ップg30に移行する。
【0161】ステップg25の判別処理において、未登
録フラグfiが1である場合は、ステップg4あるいは
ステップg6の判別処理で入力されたベース側のID番
号がIDファイルに未登録であってステップg51の処
理において1がセットされた場合であり、この場合CP
U2は、IDバッファの前半に、入力されたID番号を
記憶し(ステップg26)、ID検索ファイルの登録件
数W1の値を1つインクリメントし(ステップg2
7)、次いで、この登録件数W1の値をIDバッファの
後半のデータ長レコード番号rnoの格納エリアに記憶
し(ステップg28)、ID検索ファイルの先頭に更新
された登録件数W1を書込み、登録件数W1に従い、I
Dバッファの内容をID検索ファイルに書込む(ステッ
プg29)。ベース側の場合と同様に、入力されたベー
ス側のID番号が、ID検索ファイルに登録されていな
かった場合には、データ伝送終了後に、ID検索ファイ
ルに入力されたID番号が新規に登録されることにな
る。
【0162】CPU2は、ID番号を新規登録する場合
には、ステップg25乃至ステップg29の処理を実行
後、ステップg30に移行し、入力されたID番号が登
録されていた場合には、ステップg25の判別処理後、
ステップg30に分岐する。ステップg30に移行した
CPU2は、データ長バッファのデータ伝送受信した通
信路iのi番目の格納エリアに、データ長の値SIZE
xの値を記憶し(ステップg30)、次いで、ID検索
ファイルに格納されたデータ長のレコード番号rnoに
従って、データ長バッファの内容をデータ長ファイルに
書込む(ステップg31)。
【0163】ID検索ファイルに新たなリモート側のI
D番号を新規登録する場合に、新規登録されるID番号
に対応してデータ長ファイルの未登録レコードに新たに
データ長データを記憶するので、ID検索ファイルの登
録件数W1は、データ長ファイルの登録件数を兼ねてい
る。また、入力されたID番号が登録済である場合に
は、登録済のID番号が記憶されたレコードのID番号
に対応したデータ長ファイルの内容がデータ長バッファ
に読み込まれる。また、ステップg18の判別処理にお
いて、再送データの通信路iが中断され、データ再送さ
れる代替通信路iが、例えば、通信路i′に変更された
場合には、データ長ファイルには、変更後の通信路i′
でデータ伝送した時のデータ長の値SIZExが、格納
エリアi′番目に記憶されることとなる。
【0164】CPU2は、ステップg31の処理後、I
D検索ファイル及びデータ長ファイルをクローズし(ス
テップg32)、次いで、ID検索ファイルのID未登
録フラグfiの値を0セットして初期化し(ステップh
33)、無線データ送受信部5の停止指令を出力して無
線データ送受信部5を停止させた後(ステップg3
4)、ステップg1に移行して、次のデータ伝送に対す
る受信起動の入力があるか否かを判別することとなる。
【0165】請求項5の実施例では、入力されたIDに
対して、ID登録のない場合には、空通信路の選択処理
によって空状態の通信路を設定し、該通信路を使用して
データ伝送を行い、データ伝送終了時にデータ伝送に使
用した通信路とデータ長を記憶し、また、入力されたI
Dに対してID登録のある場合には、登録してある通信
路のうちより空状態の通信路をサーチして、該通信路が
空状態であれば該通信路を使用し、該通信路が登録され
た時に伴って記憶されるデータ長でデータ伝送を行う。
データ伝送中にデータ伝送の所定時間内における再送回
数が所定回数をこえるような場合は、使用している通信
路をデータ伝送に不適と見做し、通信路の予選択処理信
路を実行して新たな空状態の通信路をサーチし、この通
信路でデータ伝送に適するか否かテストを行って好適な
データ長を検出し、新たにサーチした通信路及びデータ
長でデータ伝送を再開し、データ伝送終了時にこの通信
路とデータ長を記憶する。なお、請求項5の実施例で
は、データ伝送処理を開始する前に、テストデータを送
って単位時間当りの伝送量が多くなるような通信条件を
判定しているが、テストデータを送信せずに、直接デー
タ伝送処理において行うようにしてもよい。また、デー
タ伝送中にデータ伝送の所定時間内における再送回数が
所定回数をこえるような場合に、通信路を変更するよう
にしているが、データ再送を行うだけで通信路を変更し
ないようにしてもよい。
【0166】次に、請求項4の無線データ伝送装置の処
理動作を説明する。本実施例では、通信路選択処理とし
て、請求項1の実施例の通信路予選択手段を用いている
が、請求項4の通信路選択処理は、請求項1の実施例の
通信路予選択手段に限定されるものではなく、また、必
ずしも通信路を予選択するものではなく、別の方法によ
る通信路の選択方式でもよい。ベース側の無線データ伝
送装置6に、電源投入後、送信の起動がかけられると
(ステップs1)、CPU1は、EEPROM17に設
定されたID検索ファイル及び通信路ファイルをオープ
ンする(ステップs2)。
【0167】図52(a)に示されるように、ID検索
ファイルは、ベース側の無線データ送受信装置6とデー
タ伝送を行う各リモート側に対して、該ベースと新規に
データ伝送を行うリモート側に対して、データ伝送終了
後にID検索ファイルにリモートID番号が登録され、
ID検索ファイルの先頭部に現在記録されているリモー
ト側のID番号の登録件数が記憶され、ID検索ファイ
ルの各レコードの前半にはリモート側のID番号が、各
レコードの後半には、該ID番号に対応する通信路ファ
イルのレコード番号が記憶される。
【0168】また、図52(b)に示されるように、通
信路ファイルは、ID検索ファイルが新規に作成される
ごとに作成され、通信路ファイルの各レコードの前半よ
り各レコードの後半にかけて、データ伝送時の通信路i
の通信路が、総数n個の通信路番号iの順に記憶され
る。例えば、該ベースが新規にIDが5であるリモート
との間に、通信路番号1の通信路1でデータ伝送を行っ
た場合には、ID検索ファイルの先頭部に現在記録され
ているリモート側のID番号の登録件数が1つ増し、I
D検索ファイルの新規に記録されたレコードの前半には
リモート側のID番号5が、各レコードの後半には、該
ID番号に対応する通信路ファイルのレコード番号、5
が記憶され、ID検索ファイルの新規レコード作成に伴
い、通信路ファイルの5レコード目のデータ伝送時の通
信路1の通信路の登録値1が、通信路番号1の箇所に記
憶される。この時、5レコード目の未使用の通信路番号
の箇所、例えば、通信路番号2の箇所には、通信路番号
2の通信路2でデータ伝送を行っていないので0が記憶
されている。
【0169】ステップs2の処理において、ファイルオ
ープン処理を終えたCPU1は、ステップs3に移行し
て、リモート側のID番号が入力されたか否かを判別す
る(ステップs3)。CPU1は、ステップs3の判別
結果が偽である場合には、繰り返しステップs3の判別
処理を実行し、リモート側のID番号が入力されると、
ステップs3の判定結果を真と判定し、ステップs4以
降の処理に移行して入力されたリモート側のID番号が
登録されているものか新規であるかを判定することとな
る。
【0170】CPU1は、検索レジスタr4に初期値1
をセットして(ステップs4)、まず、ID検索ファイ
ルの登録件数Wの値が0であるか否かを判別し(ステッ
プs5)、登録件数Wの値が0の場合はID登録が1件
もされていないことになり、ステップs51に移行して
未登録フラグFiに1をセットし(ステップs60)、
ステップs61の通信路iの予選択処理に移行し、登録
件数Wの値が0以外の値である場合には、ID検索ファ
イルの検索レジスタr4の値のレコードを読み出して、
入力されたID番号と検索レジスタr4番目のレコード
に記憶されたID番号とが一致するか否かを判別する
(ステップs6)。
【0171】ステップs6の判別処理において、入力さ
れたID番号と検索レジスタr4番目のレコードに記憶
されたID番号とが一致しない場合には、CPU1は、
検索レジスタr4の値を1つインクリメントし(ステッ
プs40)、検索レジスタr4の値が登録件数Wを越え
た値となったか否かを判別し(ステップs41)、越え
た値でない場合には、ステップs6に移行して次のID
検索ファイルの検索レジスタr4の値のレコードを読み
出して、入力されたID番号とレコードに記憶されたI
D番号とが一致するか否かを判別する。ステップs41
の判別結果が登録件数Wを越えた値の場合には、入力さ
れたID番号がID検索ファイルに登録されていないこ
とになり、CPU1は、ID未登録フラグFiに1をセ
ットし(ステップs60)、ステップs61の通信路i
の予選択処理に移行する。
【0172】ステップs6の判別処理で、入力されたI
D番号と検索レジスタr4番目のレコードに記憶された
ID番号とが一致した場合には、CPU1は、r4番目
のレコードの後半に記憶された該ID番号に対応する通
信路ファイルのレコード番号RNOに基づいて、通信路
バッファに該ID番号に対応する通信路データを読み込
み(ステップs7)、検索レジスタyに初期値1をセッ
トし(ステップs8)、通信路番号yの通信路が登録さ
れているか否かを、通信路番号yの通信路yが0である
か否かによって判別する(ステップs9)。
【0173】前述したように、通信路番号yの通信路y
の値が0である場合には、通信路番号yは今回以前にデ
ータ伝送に使用されなかったことになり、CPU1は、
通信路の登録がされている他の通信路を検出するため検
索レジスタyの値を1つインクリメントし(ステップs
50)、検索レジスタyの値を通信路の総数nより大で
あるか否かを判別し(ステップs51)、判別結果が偽
であればステップs9以降の処理を実行して通信路登録
された次の通信路yを検出する。ステップs51の判別
結果が真となった場合には、CPU1は、ステップs6
1の通信路iの予選択処理に移行する。
【0174】ステップs9の判別結果が真となって通信
路の登録された通信路yが検出されると、CPU1は、
この通信路yが現在空通信路であるか否かを判別し(ス
テップs10)、空状態であった場合には、ステップs
11以下の処理に移行し、ステップs10の判別結果に
おいて、通信路yが現在空通信路でない場合には、ステ
ップs50以下の処理に再び移行して、通信路が登録さ
れている他の通信路を検出する。
【0175】CPU1は、ステップs9の判別処理にお
いて、通信路が登録されている通信路yが検出されて
も、続くステップs10の判別処理で該通信路yが空状
態でない場合には、次の通信路が登録されている通信路
を検出する処理を行い、登録されている通信路がすべて
使用されている場合には、ステップs61の通信路iの
予選択処理に移行する。
【0176】次にまず、入力されたID番号に該当する
リモート側の通信路が未登録であるか、または、登録さ
れている通信路がすべて使用中であった場合の処理につ
いて説明する。
【0177】入力されたID番号に該当するリモート側
の通信路が未登録である場合には、CPU1は、ID未
登録フラグFiに1をセットし(ステップs60)、ス
テップs61に移行し、登録されている通信路がすべて
使用中であった場合には、ステップs61に分岐して、
空状態の通信路iをサーチして設定する通信路i予選択
処理を実行して、空状態の通信路iを設定し(ステップ
s61)、この通信路iでリモート側に呼出信号を送信
し(ステップs62)、リモート側より応答信号を受信
するか否かを判別し(ステップs63)、リモート側よ
り応答信号を受信すると、例えば、請求項2及び3の実
施例と同様のアルゴリズムで、データ伝送及び再送処理
を実行する(ステップs64)。
【0178】また、ステップs63の判別処理におい
て、リモート側の了解信号を受信しなかった場合には、
CPU1は、該通信路iが空状態であるか否かを判別し
(ステップs67)、空状態であればステップs62に
移行して該通信路iでリモート側を呼出し、空状態でな
ければステップs61の通信路の予選択処理を実行し
て、他の空状態の通信路iをサーチして設定し、通信路
iでリモート側を呼出す。データ伝送及び再送処理を実
行すると、CPU1は、データ伝送処理において、伝送
データの通信路iの変更条件が成立するか否かを判別し
(ステップs65)、伝送データの通信路iの変更条件
が成立した場合には、データ伝送の際の通信路として不
適であることになり、CPU1は、再びステップs61
以下の処理を実行して、他の空状態の通信路iをサーチ
して設定し、通信路iでリモート側に呼出し、リモート
側より応答信号を受信して、変更した通信路iで継続し
てデータ伝送を行う。
【179】そして、ステップs65の判別処理の判別結
果が真となって、通信路iの変更がないと判定される場
合には、CPU1は、データ伝送が終了したか否かを判
別し(ステップs66)、データ伝送が終了していない
場合には、ステップs64のデータ伝送処理を実行す
る。
【0180】ステップs66の判別処理において、デー
タ伝送が終了したと判定されると、CPU1は、ステッ
プs70に移行し、ID未登録フラグFiが1であるか
否かを判別し(ステップs70)、1でない場合にはス
テップs75に移行する。
【0181】ステップs70の判別処理において、ID
未登録フラグFiが1である場合は、ステップs5ある
いはステップs6の判別処理で入力されたリモート側の
ID番号がIDファイルに未登録であってステップs5
1の処理において1がセットされた場合であり、この場
合CPU1は、IDバッファの前半に、入力されたID
番号を記憶し(ステップs71)、ID検索ファイルの
登録件数Wの値を1つインクリメントし(ステップs7
2)、次いで、この登録件数Wの値をIDバッファの後
半の通信路レコード番号RNOの格納エリアに記憶し
(ステップs73)、ID検索ファイルの先頭に更新さ
れた登録件数Wを書込み、登録件数Wに従い、IDバッ
ファの内容をID検索ファイルに書込む(ステップs7
4)。このように、入力されたリモート側のID番号
が、ID検索ファイルに登録されていなかった場合に
は、データ伝送終了後に、ID検索ファイルに入力され
たID番号が新規に登録されることになり、例えば、I
D検索ファイルの登録件数Wが5であった場合には、新
規登録されるID番号はID検索ファイルの6レコード
に書込まれる。
【0182】CPU1は、ID番号を新規登録する場合
には、ステップs71乃至ステップs74の処理を実行
後、ステップs75に移行し、入力されたID番号が登
録されていた場合には、ステップs70の判別処理後、
ステップs75に分岐する。ステップs75に移行した
CPU1は、通信路バッファのデータ伝送した通信路i
のi番目の格納エリアに、通信路の登録値1をセットし
て記憶し(ステップs75)、次いで、ID検索ファイ
ルに格納された通信路のレコード番号RNOに従って、
通信路バッファの内容を通信路ファイルに書込み(ステ
ップs76)、ステップs77に移行する。
【0183】ID検索ファイルに新たなリモート側のI
D番号を新規登録する場合に、新規登録されるID番号
に対応して通信路ファイルの未登録レコードに新たに通
信路の登録値1を記憶するので、ID検索ファイルの登
録件数Wは、通信路ファイルの登録件数を兼ねている。
また、入力されたID番号が登録済である場合には、登
録済のID番号が記憶されたレコードのID番号に対応
した通信路ファイルの内容が通信路バッファに読み込ま
れる。
【0184】そして、CPU1は、ステップs76の処
理後、ID検索ファイル及び通信路ファイルをクローズ
し(ステップs77)、ID検索ファイルのID未登録
フラグFiの値を0セットして初期化し(ステップs7
8)、無線データ送受信部5の停止指令を出力して無線
データ送受信部5を停止させた後(ステップs79)、
ステップs1に移行して、次のデータ伝送に対する送信
起動の入力があるか否かを判別することとなる。
【0185】次に、入力されたID番号に該当するリモ
ート側が検出され、ベース側が登録されている通信路y
を選択した場合に、通信路yが空状態であった場合の処
理について説明する。
【0186】この場合、CPU1は、ステップs3の判
別処理後、ステップs4乃至ステップs10の処理経路
を辿り、ステップs10の判別処理において、判定結果
を真と判定してステップs11に移行し、通信路yでリ
モート側を呼出(ステップs11)、リモート側の了解
信号を受信するか否かを判別し(ステップs12)、リ
モート側の了解信号を受信すると、該通信路yを使用し
て、例えば、請求項2及び3の実施例と同様のアルゴリ
ズムで、データ伝送及び再送処理を実行する(ステップ
s14)。
【0187】また、ステップs12の判別処理におい
て、リモート側の了解信号を受信しなかった場合には、
CPU1は、該通信路yが空状態であるか否かを判別し
(ステップs13)、空状態であればステップs11に
移行して該通信路yでリモート側を呼出する。
【0188】ステップ13の判別処理において、該通信
路yが空状態でなければ、CPU1は、ステップs50
に移行して、通信路が登録されている他の通信路を検出
する処理を実行し、登録済の他の通信路が検出されると
この通信路が空状態か否かを判別するが(ステップs1
0)、ステップs10の判別処理で該通信路yが空状態
でない場合には、次の通信路が登録されている通信路を
検出する処理を行い、登録済の通信路がすべて使用され
ている場合には、ステップs61の通信路iの予選択処
理に移行する。
【0189】CPU1は、通信路yでデータ伝送及び再
送処理を実行すると、データ伝送処理において、伝送デ
ータの通信路yの変更条件が成立するか否かを判別し
(ステップs15)、伝送データの通信路yの変更条件
が成立した場合には、データ伝送の際の通信路として不
適であることとなり、CPU1は、再びステップs50
以下の処理を実行して、他の空状態の通信路yをサーチ
して設定し、通信路yでリモート側に呼出し、リモート
側より応答信号を受信して、変更した通信路yで継続し
てデータ伝送を行う。また、この時に、登録済の通信路
がすべて使用されている場合には、ステップs61の通
信路iの予選択処理に移行する。
【0190】そして、ステップs15の判別処理の判別
結果が真となって、通信路yの変更がないと判定される
場合には、CPU1は、データ伝送が終了したか否かを
判別し(ステップs16)、データ伝送が終了していな
い場合には、ステップs14のデータ伝送処理を実行す
る。
【0191】ステップs16の判別処理において、デー
タ伝送が終了したと判定されると、CPU1は、ステッ
プs77に移行し、ID検索ファイル及び通信路ファイ
ルをクローズし(ステップs77)、次いで、ID検索
ファイルのID未登録フラグFiの値を0セットして初
期化し(ステップs78)、無線データ送受信部5の停
止指令を出力して無線データ送受信部5を停止させた後
(ステップs79)、ステップs1に移行して、次のデ
ータ伝送に対する送信起動の入力があるか否かを判別す
ることとなる。
【0192】また、登録済のすべての通信路yでリモー
ト側とデータ伝送が行えなかった場合には、CPU1
は、ステップs13またはステップs15の判別処理後
ステップs51に移行し、ステップs51の判別処理に
おいて真と判定されてステップs61に移行するため、
データ伝送を行う通信路が、例えば、通信路yから通信
路i′に変更された場合には、CPU1は、入力された
ID番号がすでに登録されているので、ステップs70
の判別処理後、ステップs75に分岐し、通信路ファイ
ルには、変更後の通信路i′が追加登録され、格納エリ
アi′番目に登録値1が記憶されることとなる。
【0193】一方、リモート側の無線データ伝送装置1
0に電源投入されると、電源投入後、CPU2は、デー
タ伝送のための受信起動の入力があるか否かを判別し
(ステップv1)、判別結果が偽であればステップv1
の判別処理を繰り返し実行し、受信起動されると真と判
定して、ステップv2に移行して、EEPROM18に
設定されたID検索ファイル及び通信路ファイルをオー
プンする(ステップv2)。
【0194】CPU2は、ステップv2の処理実行後、
伝送データを送信してくるベース側のID番号が入力さ
れているか否かを判別する(ステップv3)。CPU2
は、ステップv2の判別結果が偽であればステップv3
の判別処理を繰り返し実行し、ベース側のID番号が入
力されると真と判定して、ステップv4に移行し、ID
検索ファイルにID番号登録がされているか否かを、登
録件数W1が0であるか否かによって判別する(ステッ
プv4)。
【0195】リモート側のID検索ファイル及び通信路
ファイルの構成自体は、ベース側と同様であるが、ID
検索ファイルに記憶されるID番号がデータを送信して
くる各ベース側のID番号である点が異なるだけなので
説明を省略する。
【0196】ステップv4の判別処理において、登録件
数W1が0である場合には、ベース側のID番号が1つ
も登録されていないので、CPU2は、ステップv60
に移行して未登録フラグfiに1をセットし(ステップ
v60)、ステップv61の空通信路選択設定処理に移
行する。ステップv4の判別処理において、登録件数W
1が0以外の値である場合には、CPU2は、ステップ
v5以降の処理に移行して、入力されたID番号がID
検索ファイルに登録されているか否かを判別することと
なる。
【0197】リモート側においても、ID検索ファイル
の検索処理はベース側と同様のアルゴリズムで行われ、
CPU2は、検索レジスタr5に初期値1をセットした
後(ステップv5)、IDファイルのr5番目のID番
号を読んで、入力されたベース側のID番号と比較して
一致不一致を判別し(ステップv6)、一致した場合に
はステップv7に移行し、一致しない場合には、検索レ
ジスタr5の値を1つインクリメントして(ステップv
50)、登録件数W1と比較し(ステップv51)、検
索レジスタr5の現在値が値W1より大でないならば、
再びステップv6に移行して次に登録されているID番
号と入力されたID番号との一致不一致を判別し、ステ
ップv51の判別処理において、検索レジスタr5の現
在値が値W1より大ならば、入力されたID番号は未登
録であることとなるので、ステップv60に移行して、
未登録フラグfiに1をセットし(ステップv60)、
ステップv61の空通信路選択設定処理に移行する。
【0198】入力されたベース側のID番号とIDファ
イルに記憶されているID番号が一致した場合には、C
PU2は、ステップv7に移行して、該ID番号に対応
して作成された通信路ファイルの通信路レコードを該I
D番号の記憶されたIDレコードの後半に格納されたレ
コード番号rnoに従って通信路バッファに読み出す
(ステップv7)。
【0199】さらに、CPU2は、通信路の登録のある
通信路番号zの通信路zを検出するため検索レジスタz
に初期値1をセットし(ステップv8)、通信路バッフ
ァのz番目の格納エリアの通信路の値が0であるか否か
を判別し(ステップv9)、0でなかった場合には、ス
テップv10に移行して、通信路zが現在空状態である
か否かを判別する一方、0である場合には、検索レジス
タzの値を1つインクリメントし(ステップv40)、
次いで検索レジスタzの現在値が通信路総数nを越えて
いるか否かを判別し(ステップv41)、検索レジスタ
zの値が総数nを越えている場合には、ステップv61
の空通信路選択設定処理に移行し、検索レジスタzの値
が総数nを越えていない場合には、ステップv9に移行
して次の登録されている通信路zをサーチする。
【0200】CPU2は、通信路の登録のある通信路番
号zの通信路zを選択すると、ステップv10に移行
し、該通信路zが現在空状態であるか否かを判別し(ス
テップv10)、通信路zが空状態でなかったならばス
テップv40に移行して、検索レジスタzの値を更新し
て、次の登録されている通信路zをサーチする。ステッ
プv10の判別処理において、該通信路zが現在空状態
である場合には、無線データ送受信部9にベース側より
送信された通信路の値の呼出信号が受信されたか否かを
判別し(ステップv11)、呼出信号が受信されない場
合には、ステップv10の通信路zの空状態判別処理に
移行し、呼出信号が受信された場合には、ベース側に対
して了解信号を送信し(ステップv12)、ステップv
13に移行して、ベース側より送信される伝送データの
受信処理を実行を開始する(ステップv13)。
【0201】また、ステップv61に移行した場合に
は、CPU2は、空通信路選択設定処理を実行して、空
状態である通信路jをサーチ設定し(ステップv6
1)、ステップv62に移行して、通信路jが現在空状
態であるか否かを判別し(ステップv56)、通信路j
が空状態でなかったならばステップv61に移行して、
次の登録されている通信路jをサーチする。
【0202】ステップv62の判別処理において、該通
信路jが現在空状態である場合には、無線データ送受信
部9にベース側よりの呼出信号が受信されたか否かを判
別する(ステップv63)。
【0203】CPU2は、入力されたID番号がID検
索ファイルに登録されている場合には、通信路バッファ
より空状態の通信路zをサーチ設定し、空状態の通信路
zが空状態であれば、ステップv10及びステップv1
1の判別処理を繰り返し実行して、ベース側の呼出信号
を受信するまで待機するが、ベース側の呼出信号を受信
する前に、通信路zが空状態でなくなると、他の空状態
の通信路zを通信路バッファよりサーチ設定することと
なり、この通信路z検索処理において、通信路が登録さ
れている通信路がすべて空状態でないと、ステップv6
1の空通信路選択設定処理に移行する。なお、この場合
には、未登録フラグfiの値は、0であって、通信路z
が未登録という意味ではない。
【0204】また、空通信路選択設定処理において、C
PU2は、空状態の通信路jをサーチ設定すると、空状
態の通信路jが空状態であれば、ステップv62及びス
テップv63の判別処理を繰り返し実行して、ベース側
の呼出信号を受信するまで待機するが、ベース側の呼出
信号を受信する前に、通信路jが空状態でなくなると、
ステップv61の空通信路選択設定処理に移行して、次
の空状態の通信路をサーチ設定することとなる。
【0205】まず、入力されたID番号がID検索ファ
イルに登録されたID番号と一致し、これにより通信路
バッファよりサーチ設定された通信路zが空状態であっ
た場合について説明する。
【0206】この場合、CPU2は、前述したように、
ベース側より送信された通信路の値の呼出信号が受信さ
れたか否かを判別し(ステップv11)、呼出信号が受
信されると、ベース側に対して了解信号を送信し(ステ
ップv12)、ベース側より送信される伝送データの受
信処理を実行し(ステップv13)、受信した伝送デー
タがエラーデータであるか否かを判別し(ステップv1
4)、エラーデータでない場合にはデータ伝送が終了し
たか否かを判別し(ステップv15)、データ伝送が終
了していなければ、ステップv13に移行して、伝送デ
ータの受信処理を繰り返して実行する。
【0207】ステップv14の判別処理において、受信
したデータがエラーデータであった場合には、CPU2
は、ベース側に対し、伝送データの再送要求信号を送信
し(ステップv16)、現在データ伝送を行っている通
信路zの変更指示信号が受信されるか否かを判別し(ス
テップv17)、通信路zの変更指示信号が受信されな
い場合には、ステップv13の伝送データの受信処理を
繰り返して実行する。
【0208】ステップv17の判別処理において、現在
データ伝送を行っている通信路zの変更指示信号が受信
された場合には、例えば、データ伝送が登録済の通信路
zで行われていた場合、ベース側よりの指示によって通
信路iが指定された場合には、ベース側より指示された
通信路番号iの通信路iに無線データ送受信部9を切替
えると共に通信路指標レジスタjに通信路番号iを格納
し(ステップv20)、ベース側に対して了解信号を送
信し(ステップv21)、ステップv65に移行して、
変更した通信路jで継続して伝送データの受信処理を実
行する。
【0209】ステップv15の判別処理において、デー
タ伝送の終了が検出された場合には、CPU2は、ステ
ップv32に移行し、ID検索ファイル及び通信路ファ
イルをクローズし(ステップv32)、次いで、ID検
索ファイルのID未登録フラグfiの値を0セットして
初期化し(ステップs33)、無線データ送受信部5の
停止指令を出力して無線データ送受信部5を停止させた
後(ステップv34)、ステップv1に移行して、次の
データ伝送に対する受信起動の入力があるか否かを判別
することとなる。
【0210】次に、入力されたID番号に該当するベー
ス側の通信路が未登録であるか、または、登録されてい
る通信路がすべて使用中であった場合の処理について説
明する。
【0211】入力されたID番号に該当するベース側の
通信路が未登録である場合、CPU2は、ステップv6
0に移行して未登録フラグfiに1をセットした後ステ
ップv61に移行し、また、登録されている通信路がす
べて使用中であった場合には、ステップv61へ分岐し
て、空通信路選択設定処理を実行し(ステップv6
1)、空状態である通信路jをサーチ設定して通信路j
が現在空状態であるか否かを判別し(ステップv6
2)、通信路jが空状態でなかったならばステップv6
1に移行して、次の登録されている通信路jをサーチす
る。ステップv62の判別処理において、該通信路jが
現在空状態である場合には、無線データ送受信部9にベ
ース側よりの呼出信号が受信されたか否かを判別する
(ステップv63)。
【0212】無線データ送受信部9にベース側よりの呼
出信号が受信されると、CPU2は、ベース側に対して
了解信号を送信し(ステップv64)、ベース側から送
信される伝送データをデータ受信処理を実行して受信す
る(ステップv65)。CPU2は、受信した伝送デー
タがエラーデータであるか否かを判別し(ステップv6
6)、エラーデータでない場合には、データ伝送が終了
したか否かを判別し(ステップv67)、データ伝送が
終了していなければ、ステップv65に移行して、伝送
データの受信処理を繰り返して実行する。
【0213】ステップv66の判別処理において、受信
した伝送データがエラーデータである場合には、ベース
側に伝送データの再送要求信号を送信し(ステップv6
8)、ベース側よりの通信路変更指示信号が受信された
か否か、即ち、代替通信路の値を受信されたか否かを判
別する(ステップv69)。
【0214】CPU2は、ステップv69の判別処理に
おいて、ベース側よりの代替通信路の値を受信しない場
合には、ステップv65以下の処理に移行して、伝送デ
ータの受信処理を繰り返して実行する。
【0215】ステップv69の判別処理において、ベー
ス側よりの代替通信路の値を受信した場合には、ステッ
プv20に移行して、例えば、ベース側よりの指示によ
って通信路iが指定された場合には、ベース側より指示
された通信路番号iの通信路iに無線データ送受信部9
を切替えると共に通信路指標レジスタjに通信路番号i
を格納し(ステップv20)、ベース側に対して了解信
号を送信し(ステップv21)、ステップv65に移行
して、変更した通信路jで継続して伝送データの受信処
理を実行する。
【0216】こうして、ベース側より伝送される伝送デ
ータを受信するうちに、ステップv17の判別処理にお
いて、データ伝送の終了が検出されると、CPU2は、
ステップv25に移行して、今回データ伝送を行ったベ
ース側のID番号がID検索ファイルに未登録であった
か否かを、未登録フラグfiの値が1であるか否かによ
って判別する(ステップv25)。
【0217】ステップv25の判別処理において、未登
録フラグfiの値が1でない場合にはCPU2は、ステ
ップv30に移行する。
【0218】ステップv25の判別処理において、未登
録フラグfiが1である場合は、ステップv4あるいは
ステップv6の判別処理で入力されたベース側のID番
号がIDファイルに未登録であってステップv51の処
理において1がセットされた場合であり、この場合CP
U2は、IDバッファの前半に、入力されたID番号を
記憶し(ステップv26)、ID検索ファイルの登録件
数W1の値を1つインクリメントし(ステップv2
7)、次いで、この登録件数W1の値をIDバッファの
後半の通信路レコード番号rnoの格納エリアに記憶し
(ステップv28)、ID検索ファイルの先頭に更新さ
れた登録件数W1を書込み、登録件数W1に従い、ID
バッファの内容をID検索ファイルに書込む(ステップ
v29)。ベース側の場合と同様に、入力されたベース
側のID番号が、ID検索ファイルに登録されていなか
った場合には、データ伝送終了後に、ID検索ファイル
に入力されたID番号が新規に登録されることになる。
【0219】CPU2は、ID番号を新規登録する場合
には、ステップv25乃至ステップv29の処理を実行
後、ステップv30に移行し、入力されたID番号が登
録されていた場合には、ステップv25の判別処理後、
ステップv30に分岐する。ステップv30に移行した
CPU2は、通信路バッファのデータ伝送受信した通信
路iのi番目の格納エリアに、通信路の登録値1を記憶
し(ステップv30)、次いで、ID検索ファイルに格
納された通信路のレコード番号rnoに従って、通信路
バッファの内容を通信路ファイルに書込む(ステップv
31)。
【0220】ID検索ファイルに新たなリモート側のI
D番号を新規登録する場合に、新規登録されるID番号
に対応して通信路ファイルの未登録レコードに新たに通
信路データを記憶するので、ID検索ファイルの登録件
数W1は、通信路ファイルの登録件数を兼ねている。ま
た、入力されたID番号が登録済である場合には、登録
済のID番号が記憶されたレコードのID番号に番号に
対応した通信路ファイルの内容が通信路バッファに読み
込まれる。また、ステップv17の判別処理において、
伝送データの通信路zが変更されて代替通信路iとなっ
た場合には、通信路ファイルには、変更後の通信路iで
データ伝送した時の通信路iの登録値1が、格納エリア
i番目に追加記憶されることとなる。
【0221】CPU2は、ステップv31の処理後、I
D検索ファイル及び通信路ファイルをクローズし(ステ
ップv32)、次いで、ID検索ファイルのID未登録
フラグfiの値を0セットして初期化し(ステップs3
3)、無線データ送受信部5の停止指令を出力して無線
データ送受信部5を停止させた後(ステップv34)、
ステップv1に移行して、次のデータ伝送に対する受信
起動の入力があるか否かを判別することとなる。
【0222】請求項4の実施例では、入力されたIDに
対して、ID登録のない場合には、空通信路の選択処理
によって空状態の通信路を設定し、該通信路を使用して
データ伝送を行い、データ伝送終了時にデータ伝送に使
用した通信路を記憶し、また、入力されたIDに対して
ID登録のある場合には、登録してある通信路のうちよ
り空状態の通信路をサーチして、該通信路が空状態であ
れば該通信路を使用してデータ伝送を行う。データ伝送
中にデータ伝送の通信路を変更する場合は、登録してあ
る通信路のうちより空状態の別の通信路をサーチして、
この別の通信路が空状態であればこの別の通信路を使用
して継続してデータ伝送を再開する。なお、請求項4の
実施例では、データ伝送中にデータ伝送の所定時間内に
おける再送回数が所定回数をこえるような場合に、デー
タ伝送を中断して通信路を変更するようにしているが、
データ再送を行うだけで通信路を変更しないようにして
もよい。
【0223】
【発明の効果】本発明の請求項1記載の無線データ伝送
装置によれば、電源投入時、通信開始直後及び電源投入
後一定時間毎のいずれかにおいて、通信可能な通信路を
選択して予め設定する通信路予選択手段と、通信路予選
択手段により設定された各通信路に対し、逐次テストの
ためのデータを複数回受信側に送信し、受信側よりの応
答信号により該データの到達状況の良不良を判別し、該
データの到達状況が良である通信路を選択する通信路選
別手段と、通信路選別手段により選別された通信路を記
憶する通信路記憶手段と、通信のためのデータ伝送開始
に先立ち、通信路記憶手段によって記憶されている通信
路を使用してデータ伝送を開始する通信路確定手段とを
設けたことにより、複数の切替え可能な通信路の内より
通信可能な通信路を自動的に選択し、自動的に選択され
た通信路より通信状態の良好な通信路を選別し、この通
信路を使用してデータ伝送を開始するので、短時間で容
易に通信状態の良好な通信路でデータ伝送を開始するこ
とができる。本発明の請求項2記載の無線データ伝送装
置によれば、通信路選択手段により設定された通信路に
対し、逐次テストのためのデータを複数回受信側に送信
するにあたり、各送信あたりのデータ長を異なる長さに
変更するデータ長変更手段と、受信側より送信される異
なる各データ長毎についての応答信号により、各データ
長毎に送信データの誤り発生数を記憶し、誤り発生によ
るエラーデータを除いた伝送データ量がある一定値以上
となるデータ長を記憶する確定データ長記憶手段と、通
信のためのデータ伝送開始に先立ち、前記確定データ長
記憶手段によって記憶されているデータ長に従って送信
データをフレーム構成してデータ伝送する送信データフ
レーム構成手段とを設けたことにより、ある一定時間内
にエラーデータを除いた伝送データ量がある一定値以上
となるような1回の送信あたりのデータ長を決定するこ
とができる。本発明の請求項3記載の無線データ伝送装
置によれば、特に、通信電波を妨害する障害物等が存在
するような状況下において、微弱なる電波で送受信する
場合には、データ伝送を行う際に、設定された通信路に
おいて、記憶されたデータ長で送信するので、データ伝
送を効率良く行うことが可能であり、データ伝送中にデ
ータ伝送している通信路の通信状態が悪化した場合に
も、データ伝送中におけるデータ誤りに伴うデータの再
送回数が単位時間当り所定回数に達すると、データ伝送
を一時中断し、他の通信可能な通信路を使用すべき通信
路として設定変更し、一時中断したデータ伝送を、変更
された通信路で継続してデータ伝送を再開するので、デ
ータ伝送を最初からし直す必要がなく継続して行うこと
ができる。本発明の請求項4記載の無線データ伝送装置
によれば、データ伝送終了時に、データ伝送実施時の通
信路を電気的に書き換え可能な不揮発性メモリに記憶
し、再度データ伝送開始時に、記憶された通信路により
通信条件を設定するので、設定した通信路が通信可能で
あれば、データ伝送をすぐに開始することができる。本
発明の請求項5記載の無線データ伝送装置によれば、デ
ータ伝送終了時に、データ伝送実施時の1フレーム当り
のデータ長をデータ伝送実施時の通信路と共に電気的に
書き換え可能な不揮発性メモリに記憶し、再度データ伝
送開始時に、設定した通信路が通信可能であれば、記憶
された1フレーム当りのデータ長により通信条件を設定
するので、時間損失のない効率のよいデータ伝送をただ
ちに開始することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係る無線データ伝送装置の要
部ブロック図
【図2】実施例の通信路番号と周波数の関係を示す図
【図3】本発明の実施例に係る請求項1に記載された無
線データ伝送装置のベース側の処理動作の一部を示した
フロー図
【図4】図3のフロー図のつづき
【図5】図4のフロー図のつづき
【図6】本発明の実施例に係る請求項1に記載された無
線データ伝送装置のリモート側の処理動作の一部を示し
たフロー図
【図7】図6のフロー図のつづき
【図8】本発明の実施例に係る請求項2に記載された無
線データ伝送装置のベース側の処理動作の一部を示した
フロー図
【図9】図8のフロー図のつづき
【図10】図9のフロー図のつづき
【図11】図10のフロー図のつづき
【図12】本発明の実施例に係る請求項2に記載された
無線データ伝送装置のリモート側の処理動作の一部を示
したフロー図
【図13】図12のフロー図のつづき
【図14】本発明の実施例に係る請求項3に記載された
無線データ伝送装置のベース側の処理動作の一部を示し
たフロー図
【図15】図14のフロー図のつづき
【図16】本発明の実施例に係る請求項3に記載された
無線データ伝送装置のリモート側の処理動作の一部を示
したフロー図
【図17】図16のフロー図のつづき
【図18】本発明の実施例に係る請求項5に記載された
無線データ伝送装置のベース側の処理動作の一部を示し
たフロー図
【図19】図18のフロー図のつづき
【図20】図18のフロー図のつづき
【図21】図19のフロー図のつづき
【図22】図19のフロー図のつづき
【図23】図22のフロー図のつづき
【図24】図23のフロー図のつづき
【図25】本発明の実施例に係る請求項5に記載された
無線データ伝送装置のリモート側の処理動作の一部を示
したフロー図
【図26】図25のフロー図のつづき
【図27】図25のフロー図のつづき
【図28】図27のフロー図のつづき
【図29】図28のフロー図のつづき
【図30】図26のフロー図のつづき
【図31】図30のフロー図のつづき
【図32】図31のフロー図のつづき
【図33】図31のフロー図のつづき
【図34】図33のフロー図のつづき
【図35】データ指標レジスタmとベース側のROMに
格納されたテストデータとの関係を示す図
【図36】フレーム構成されたテストデータを示す図
【図37】ID検索ファイル及びデータ長ファイルの構
成を示した図
【図38】本発明の実施例に係る請求項4に記載された
無線データ伝送装置のベース側の処理動作の一部を示し
たフロー図
【図39】図38のフロー図のつづき
【図40】図38のフロー図のつづき
【図41】図39のフロー図のつづき
【図42】図39のフロー図のつづき
【図43】図41のフロー図のつづき
【図44】図43のフロー図のつづき
【図45】本発明の実施例に係る請求項4に記載された
無線データ伝送装置のリモート側の処理動作の一部を示
したフロー図
【図46】図45のフロー図のつづき
【図47】図45のフロー図のつづき
【図48】図46のフロー図のつづき
【図49】図46のフロー図のつづき
【図50】図48のフロー図のつづき
【図51】図50のフロー図のつづき
【図52】ID検索ファイル及び通信路ファイルの構成
を示した図
【符号の説明】
1 CPU 2 CPU 3 ROM 4 RAM 5 無線データ送受信部 6 無線データ伝送装置 7 ROM 8 RAM 9 無線データ送受信部 10 無線データ伝送装置 11 データ送受信装置 12 無線データ記憶部 13 データ送受信装置 14 無線データ記憶部 15 PC 16 PC 17 EEPROM 18 EEPROM 19 PR
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 渡邊 一郎 東京都新宿区揚場町1−3グロリアビル5 F 株式会社サン・コミュニケーションズ 内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の切替え可能な通信路を有し、送受
    信する無線データ伝送装置において、次の各手段を備え
    たことを特徴とする無線データ伝送装置。 ア.電源投入時、通信開始直後及び電源投入後一定時間
    毎のいずれかにおいて、通信可能な通信路を選択して予
    め設定する通信路予選択手段。 イ.前記通信路予選択手段により設定された各通信路に
    対し、逐次テストのためのデータを複数回受信側に送信
    し、受信側よりの応答信号により該データの到達状況の
    良不良を判別し、該データの到達状況が良である通信路
    を選択する通信路選別手段。 ウ.前記通信路選別手段により選別された通信路を記憶
    する通信路記憶手段。 エ.通信のためのデータ伝送開始に先立ち、前記通信路
    記憶手段によって記憶されている通信路を使用してデー
    タ伝送を開始する通信路確定手段。
  2. 【請求項2】 次の各手段よりなるある一定時間内にエ
    ラーデータを除いた伝送データ量がある一定値以上とな
    るような1回の送信あたりのデータ長を決定するデータ
    長決定手段を備えたことを特徴とする複数の切替え可能
    な通信路を有する無線データ伝送装置。 ア.通信路選択手段により設定された通信路に対し、逐
    次テストのためのデータを複数回受信側に送信するにあ
    たり、各送信あたりのデータ長を異なる長さに変更する
    データ長変更手段。 イ.受信側より送信される異なる各データ長毎について
    の応答信号により、各データ長毎に送信データの誤り発
    生数を記憶し、誤り発生によるエラーデータを除いた伝
    送データ量がある一定値以上となるデータ長を記憶する
    確定データ長記憶手段。 ウ.通信のためのデータ伝送開始に先立ち、前記確定デ
    ータ長記憶手段によって記憶されているデータ長に従っ
    て送信データをフレーム構成してデータ伝送する送信デ
    ータフレーム構成手段。
  3. 【請求項3】 複数の切替え可能な通信路を有し、微弱
    なる受信感度下において送受信する無線データ伝送装置
    において、次の各手段を備えたことを特徴とする無線デ
    ータ伝送装置。 ア.データ伝送中におけるデータ誤りに伴うデータの再
    送回数を記憶する再送回数記憶手段。 イ.前記再送回数が単位時間当り所定回数に達すると、
    データ伝送を一時中断し、他の通信可能な通信路を使用
    すべき通信路として設定する通信路設定変更手段。 ウ.一時中断したデータ伝送を、前記通信路設定変更手
    段により変更された通信路で継続して再開するデータ伝
    送継続手段。
  4. 【請求項4】 複数の切替え可能な通信路を有し、微弱
    なる受信感度下において送受信する無線データ伝送装置
    において、次の各手段からなる通信条件記憶手段を備え
    たことを特徴とする無線データ伝送装置。 ア.データ伝送終了時に、データ伝送実施時の通信路を
    メモリに記憶するデータ伝送通信路記憶手段。 イ.データ伝送開始時に、前記データ伝送通信路記憶手
    段により記憶された通信路により通信路を設定する通信
    路設定手段。
  5. 【請求項5】 複数の切替え可能な通信路を有し、微弱
    なる受信感度下において送受信する無線データ伝送装置
    において、次の各手段からなる単位時間当りの伝送量が
    多くなる通信条件を記憶する通信条件記憶手段を備えた
    ことを特徴とする無線データ伝送装置。 ア.データ伝送終了時に、データ伝送実施時の1フレー
    ム当りのデータ長をメモリに記憶するデータ伝送データ
    長記憶手段。 イ.データ伝送開始時に、前記データ伝送データ長記憶
    手段より記憶された1フレーム当りのデータ長により通
    信条件を設定する通信条件設定手段。
JP09246292A 1992-03-19 1992-03-19 無線データ伝送装置 Expired - Lifetime JP3361118B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP09246292A JP3361118B2 (ja) 1992-03-19 1992-03-19 無線データ伝送装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP09246292A JP3361118B2 (ja) 1992-03-19 1992-03-19 無線データ伝送装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH05268194A true JPH05268194A (ja) 1993-10-15
JP3361118B2 JP3361118B2 (ja) 2003-01-07

Family

ID=14055026

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP09246292A Expired - Lifetime JP3361118B2 (ja) 1992-03-19 1992-03-19 無線データ伝送装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3361118B2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003050677A (ja) * 2001-08-06 2003-02-21 Canon Inc プリンタ、プリントシステム、並びにプリントシステム通信装置及び方法
JP2009065254A (ja) * 2007-09-04 2009-03-26 Sony Corp ダイバシティ制御方法
JP2013183274A (ja) * 2012-03-01 2013-09-12 Nec Corp 同期対象データ処理装置、データ同期システム、同期対象データ処理方法、および、コンピュータ・プログラム
US9942823B2 (en) 2013-12-06 2018-04-10 Nec Corporation Communication terminal, communication method, and communication program

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003050677A (ja) * 2001-08-06 2003-02-21 Canon Inc プリンタ、プリントシステム、並びにプリントシステム通信装置及び方法
JP4724322B2 (ja) * 2001-08-06 2011-07-13 キヤノン株式会社 プリンタ、及びプリントシステムの通信方法
JP2009065254A (ja) * 2007-09-04 2009-03-26 Sony Corp ダイバシティ制御方法
JP2013183274A (ja) * 2012-03-01 2013-09-12 Nec Corp 同期対象データ処理装置、データ同期システム、同期対象データ処理方法、および、コンピュータ・プログラム
US9942823B2 (en) 2013-12-06 2018-04-10 Nec Corporation Communication terminal, communication method, and communication program

Also Published As

Publication number Publication date
JP3361118B2 (ja) 2003-01-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2542247B2 (ja) 公衆電話機
US20080153524A1 (en) Method of transmitting one text message to many receivers
CN101527665B (zh) 网络装置、指定网络装置的安装位置的方法和通知装置
WO2005006807A1 (ja) ワイヤレスマイクロホンの送信機、ワイヤレスマイクロホン用の受信機、携帯型情報通信装置およびワイヤレスマイクロホン用通信システム
US5424708A (en) System and method for transferring hub alarm service monitoring
JP3361118B2 (ja) 無線データ伝送装置
JPH0846712A (ja) 通信装置
JP2004015717A (ja) 優先制御機能付携帯電話機
CN110972081A (zh) 一种腕带设备及其升级方法、系统
CN112788658A (zh) 一种通信设备的共享数据方法、通信设备及存储介质
JP4188648B2 (ja) 携帯電話機、インバータ装置、インバータ装置のパラメータ設定値転送システム、携帯電話機の制御プログラムおよびインバータ装置の制御プログラム
JP2954672B2 (ja) 自動データ通信システム
CN113595697B (zh) Dai计数方法、dai计数控制方法、终端及网络设备
JPH04263548A (ja) 通信端末装置
JP2007174495A (ja) 無線lanシステム及び無線lan制御方法
KR100677444B1 (ko) 이동통신 단말기의 하이브리드 동작 제어방법
JP2870457B2 (ja) Arq通信システム
JP3214798B2 (ja) 無線通信装置
JPH0766847A (ja) 通信装置及び通信方式自動切替え方法
JPS59104840A (ja) 移動無線通信方式
JP2000078302A (ja) リモートコントローラ装置、リモートコントローラ制御装置、及び記録媒体
JP2563588B2 (ja) ボタン電話装置
JP2001237853A (ja) 無線通信システム
JPH0715555A (ja) 通信装置
JPH0421221A (ja) 移動電話装置

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081018

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081018

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121018

Year of fee payment: 10

EXPY Cancellation because of completion of term
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121018

Year of fee payment: 10